【RP】帰還
葬・祝 2021年12月3日
神域の主である山神がお社を旅立って、約三週間。
予定より大幅に伸びた帰還は、引き留められていたのだろうことは想像に難くなく。
「さて、お出迎えしましょうか」
苦笑を零した妖は、高下駄を履いて鳥居の方へと向かった。
☪︎*。꙳
はふりとカフカ
0
葬・祝 2021年12月3日
(先日の夜祭で買った霊体用の補助薬を飴玉のように口に放り込んだ悪霊は、それを口内でころころと転がしながらからころりと参道を往く。普通にほんのり甘くすっと鼻に抜けるハッカのような味がするので、感覚的には飴玉と大差がない。先日に比べれば疲労もそれなりに落ち着いたし、蟲の扱いもそれなりに学びを得た。問題は、仔猫と仔犬のことだけである)
……あ、居ましたね。カフカ、お帰りなさい。(参道を向こうから歩いて来る山神の姿を認めると、足を止めて、妖は嬉しそうに笑う)(行く前に“さみしい”を理解した所だったので、見慣れた姿が直ぐ近くにあることに欠けたものが手元に戻って満たされた気分だ)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
(大天狗の純白の装束で山へと降り立てば、参道を往く)
(此処も飛んで通り過ぎても良かったけれども、)
――――おう。いつもお出迎えありがとさん。
(迎えてくれる者がいると知っているから、こうして脚を使うのだ)
(手を振りながらも、枯葉で満たされた大地を踏みしめ近づいていく)
(けれども、近づいていくにつれて、なにか違和感のようなものを憶えて)
神狩・カフカ 2021年12月3日
ただいま。……変わりなかったか?
(只の挨拶――のような口ぶりに聴こえるだろうか。表情もいつもと変わらないだろう)
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葬・祝 2021年12月3日
(相手が傍まで来てくれると、少年の姿をした悪霊は機嫌良さそうににこにこと笑ったまま相手の手を取った。何時も通りの、体温のないひんやりした手だ)(うん。手元に戻って来た。やっぱり、神々の世界には己はまだ行けないから、予定よりずっと長引いても無事を確認出来ないのが難点だった。まあ、緋幟が発動していないので、無事なのは分かっていたが)
変わり。……は、まあ、うーん。無いとは言えませんねぇ。君に叱られそうな話がひとつと、ちょっとお試しした話がひとつ。どっちから聞きます? (微妙な二択である。なお、お試しした話はお試し(強制)なので、事実とは微妙に異なる)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
なんだい、そりゃァ。何かあったってことかい。
(予感が的中してしまっただろうか)
(まあ、まだ話の総てを聴いたわけではないが、こういうときは嫌というほど当たるのだ)
あー……そンじゃあ、叱られそうな話ってほうから聴いておこうか。
(社へと歩き出しながら、軽い口調でそう返す)
(そんな調子に反して重ねた手が少し強張ったのが伝わるだろうか)
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葬・祝 2021年12月3日
(折角疲れて帰って来たばかりなのに、こんな話をするのも本当に何なのだけれど。からりころりと歩きながら、強張る手の甲を指でよしよしとそっと撫でる。この子にトラウマを植え付けたのは間違いなく己の死であり、今回もまた居ない間の己の問題である)
すみませんねぇ、帰宅したばかりなのに。君の不在中にクロウと依頼に行ったんですが、依頼中にちょっと意識を完全に吹っ飛ばすくらいの怪我人になりましたね。回復したばかりなので、やたら疲れているように見えたなら原因はそれです。(詳しい中身を聞かれれば、きちんと理由も話すつもりではある。が、とりあえず、今恐らく相手にも分かるであろう霊体の疲労感はそのせいである)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
いンや、気を遣われて隠し事されるよりはいいサ。
(ぴくりと跳ねた指は、観念したように力を抜いた)
(そして、ぎゅっと手を繋ぎ直して)
へぇ、クロウの兄さんと依頼にねェ……。
お前さんが、そこまでの事態になるのも珍しいな。どういう状況だったんだい、そりゃァ。
(無論、詳しく聴くつもりではあるが、伺う声は平静を保っている――ように聴こえるだろう)
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葬・祝 2021年12月3日
一応、居なかった間のことですしねぇ。それに、私の疲労はどうせ君なら見たら分かるでしょうし。(今、浮遊を使っていないのも。余計な力を使わず大人しくしているだけの話である。相手には低い位置を見下ろす羽目になって、首を痛めそうで申し訳ないけれど)
敵の能力が、攻撃が当たった対象に“記憶を奪い味方を敵と見做す呪い”を付与する、というものだったんですよ。まあ、要するに、クロウの剣とユーベルコード由来の猛毒です。(溜息。反撃しなかった理由は、多分言わずとも相手には伝わってしまうかもしれないけれど。あれは、“どうでも良くない誰かにまで災いを振り撒くただの厄災に戻りたくなかった”だけだ)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
そりゃァ、まあおれには筒抜けさァ。
(弱っているなら尚更だ)(とは、言わないでおいた)
随分とまァ、面倒くせェもんに引っかかちまったもンだなァ。
ははっ……クロウの兄さんの剣と毒でねェ……、
…………あいつ、死にそうなくらい落ち込んだんじゃねェか?
(声を荒げて怒ることはなかった。きっと今、隣に結果的に無事な姿があるから)
(だから、ここにはいない相手の気持ちへと想像力が動いてしまった。おかしな話だ)
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葬・祝 2021年12月3日
ですよねぇ。という訳でご覧の通り、今現在、霊体の補助栄養剤のお世話になってます。(口の中で転がる飴玉のような丸薬。まあ、こうして話しているから口の中に物が入っているのは分かるだろうし)
…………、……その。えぇと。……泣かれてしまいまして、ですね。空元気で何時も通りの振りをして帰って行かれましたが、最後まで視線が合いませんでした。(ほんのり、相手なら気付く程度にしょんぼりとした声。己に対して悪意も害意も敵意も怯えもないあの青年と真っ直ぐに視線が合うことを、この妖は思いの外、好んでいた。あの日、最後に視線が合った時は己を敵と見る眼差しが最後だ。だから、何だか)(何だか、)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
そいつァ、便利な薬があったもンだ。それがあれば、当面は問題ないのかい?
(上から見下ろしながらも、問うように首を傾げて)
泣かれて……――そこまでかい。
ハッ、兄さんらしいねェ。まったく……怒ろうにも怒れねェや。
(怒れたほうがきっと楽だったのだろう。だからこそ、気持ちをぶつけようもなく、行き場のない想いで拗れてしまっている)
お前さんたち、結構仲良くやっていたのにな……水差されちまった感じだなァ。
それから会ってないのかい?
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葬・祝 2021年12月3日
とりあえずは。それに加えて、お試しの話にも掛かるんですが、今、君の目線で私の魂の核が見通せます? (普通、己の核を見せるなんて先ずしないが、相手に限り好きに見てくれて構わないと思っている。見通すことが出来るなら、その核の周囲を保護するように包む真っ白な羽のような蟲たちが見えるだろう。ついでに、疲労はあれど何時もより霊体の安定感もある)
すみませんねぇ。此処はちゃんと話しておかないと、万が一、彼と君が拗れるのも困りますし。まあ、泣いたなんて知られたくないでしょうから、知らん顔して差し上げてくださいな。
……逢ってません。あのあと私もしばらく寝込んでいたので、数日前にコノエと出掛けた以外は何処にも出ていませんし。
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神狩・カフカ 2021年12月3日
それがお試しの話に繋がるのかい――もちろん、よォく見えてるぜ。
(感じていた違和感の正体。ちゃんと見通せば納得がいった)
随分とまァ……綺麗な蟲に懐かれたもンだ。見た感じ悪ィもんには見えねェが……
(経緯が見えてこない――というのが正直な気持ちであった)
(自ら招き入れたにしろ、勝手に入られたにしろ)
神狩・カフカ 2021年12月3日
兄さんのことだから、自分から打ち明けて謝ってきそうだもンな。
(断言できる。それはあの男の真っ直ぐさへの信頼でもある)
あいつとやり合うのは楽しいが、こういう拗れは求めちゃいないしな。
はは、泣いたって話は聴かなかったことにしといてやるサ。
会ってない、か……変に責任感じてなきゃいいが。
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葬・祝 2021年12月3日
寝込んでいる間に、彼らに神域の外から呼ばれまして。
どうやら新世界で見付かった蟲のようでして、これ、猟兵の力のひとつなんですよ。宿主に幸運を、敵に不運を与える、というものらしいんですが、寄生する、という特性上、魂に肉の覆いがあった頃に近い安定感があるんですよね。それに、……私が振り撒く不運に“敵にのみ”という指向性を与えられるんじゃないか、と期待しているんです。(人格の剥離が減りそうで、とても助かる。まあ、結果オーライではあるのだが、それはそれとして。だから、お試し、なのだと悪霊はそっと笑う。まあ、聖者としてのジョブは消えたが、それは特に困らない。己の厄災に指向性を与えられるのなら、それが一番良い。厄災に 以外の何かになるために)
葬・祝 2021年12月3日
……多分、次に逢ったら謝られるんじゃないですかねぇ。(溜息がちの声は、やっぱりほんの少しだけ、相手には分かる程度に何処となくしょんぼりとしている)
あの時点で物凄く責任を感じて自己嫌悪でいっぱいになってましたね、あの子。自分で自分が赦せないだの、私の方が辛いんだから自分のことは良いだの、もっと俺を責めても良いし優しくしなくて良いだの、色々言ってましたし。(思わず、また溜息が出た。こういう時、本当にどうして良いのか分からなくて困る)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
……………………おいおいおいおい。
弱ってる間に神域の外に出るやつがあるかァ?
(思わず呆れた声が出た。朱蛺蝶がいなかったらどうなっていたことか――そう考えると、呆れどころでは済まないのだが)
まあ、結果的に無事だったから良かったもののなァ……。
呼ばれた、ねェ……猟兵の力のひとつならば、悪いことはねェんだろォが……。
試して駄目だったら、ポイッて出来るもンなのかそれ?
神狩・カフカ 2021年12月3日
多分どころか確実に謝ってくるンだろォなァ……。
(どんな顔して受け入れるべきか……今から気が重い)
さっきからしょぼくれてンなァ、お前さん。
おれだって、お前さんみたいな状況に陥ったらどうするのが正解かわからねェもんサ。
それはクロウの兄さんも同じだろうよ。
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葬・祝 2021年12月3日
……まあ、君もご存知の通り、今の私は弱っている時は“引き寄せられやすい”ので。(命日に己の死に場所に引き寄せられた時もそうだが、まあ、弱っている時は強い呼び掛けに引き摺られやすい。それは事実なので、この蟲たちに宿主として選ばれ引き寄せられたことは特に隠さない)
一応、自由に操ることは出来ますし、手放すことも出来るかと。(相手と繋いでいない方の片手をすいと手前に差し出すと、その指先からふわりと真白い羽が花咲くように広がる。朱蛺蝶は今は完全に支配下にあって害はないと判断しているらしく、その蟲に戯れるようにするりと周囲を舞っていた)
葬・祝 2021年12月3日
すみませんねぇ。引っ掻き回さないと元に戻らなさそうなので、色々と連れ回すつもりです。……しょぼくれていたつもりはなかったんですが。(本当にどうして良いか分からなくて、無自覚ながら合わない視線がさみしくて、これまた無自覚に最後に向けられた視線の記憶が強い敵意と殺意であることがかなしくて、あれもこれも本人には自覚がない癖をしてその芽生えたばかりの幼い情緒は困り切っていた。思わず相手の手を握る指に力が入っている辺り、相手も同行して欲しいと思っているのは多分バレバレだ)
葬・祝 2021年12月3日
(心なんて、まだまだ分からない)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
…………。
(知っている)(無言の肯定)
(だからこそ、自分がその場にいられなかったことを、今また悔いている)
(僅かに眉尻が下がった)
へェ。そいつも受け入れているのかい。それなら心配なさそうだな。
(悪霊に差す白が物珍しく、思わず目を細める)
(ひらひらと飛ぶ朱蛺蝶が、己に目配せでもするように翅をはためかせた)
神狩・カフカ 2021年12月3日
ははっ、それが一番いいだろうよ。
そうかい? おれにはお前さんが寂しそうに見えたけどなァ。
無理する必要はねェさ。寂しいとか、つらいとか――簡単な言葉からでいい。口にしてみるといいぜ。
ふふ。お前さんが望むなら、どこへだって付いて行ってやるサ。心配すんな。
(なだめるように、繋いだ手をゆらゆらさせて)
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葬・祝 2021年12月3日
大丈夫ですよ。今の私は、君が繋いでいます。そうでしょう? (ひらり、己の髪に飾りのように止まった朱蛺蝶。それを視線だけで追い掛けて、間違いなく気にしてしまっている相手に笑い返す。己の魂は、相手が縛って、繋いでいる。大霊山の山神の手の中。人格の剥離さえ防げるのなら、これほど安全な魂の在り処もないだろう)
この子は賢いですからねぇ。助かっています。(朱蛺蝶を褒めながら、指先の白い蟲を眺めた。多分。そう、多分だけれど。“この子と幸せになりたい”と己が生まれて初めて望みを抱かなければ、幸せな未来を望まなければ、この蟲の宿主になることはなかったのではないか、と思う)
葬・祝 2021年12月3日
…………、……見てくれないのはさみしい、とは自己申告しています。(微妙な間ののちに、ぽつねんと。この妖にしては珍しいことに、覚え立ての“さみしさ”を感じたことを既に彼に告げているようだった)
そう、ですね。……君が来てくれるのなら、きっと大丈夫。(それは、甘えであることは何となく認識しているけれど。そもそも帰って来たばかりで疲れている相手に更なる心労を掛けてどうするのか、とは思っているのだけれど。嫌われた訳でも、嫌いになった訳でもないし、喧嘩でもないし、断絶でもないし、こういう時にどうしたら良いのか分からなくて困り果てていた)
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神狩・カフカ 2021年12月3日
…………そりゃ、そうサ。
離してくれったって、離してやらねェよ。
(悪戯めいた笑顔を悪霊に向けて)(目配せするように、朱蛺蝶に視線をやる)
ふふ。おれの眷属だからな。頭はいいだろォよ。
(この悪霊の力になれ、とこれでもかと己の加護を籠めたのだから)
その新参者の白い蟲にあんまりかまけてると、妬かれるかもしれねェな。
(なんて、冗談めいた物言い。それくらいは言えるくらいには気持ちが軽くなってきた)
神狩・カフカ 2021年12月3日
……へェ。ちゃんと言えてえらいじゃねェか。
(思わず自分の下のほうにある頭をなでてやろうと、空いている手をのばす)
(その物言いが、なんだか子どものように感じてしまったから)
ふふ。その調子で甘えてくれていいぜ。
わからないことは一緒に考えてやるからサ。
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葬・祝 2021年12月3日
言いませんよ。そもそも、私は君を手放せなかった。それに、此処まで私を変えておいて手放されたら困ります。(何もかも、捨てるのは得意だったのに。悪戯な表情に、鏡面の眼が満足そうに笑む)(視線を受けた朱蛺蝶は、応えるようにまたひらりと薄翅を羽搏せた)
ええ、この子が視界に必ず入っていたので、引き寄せられていてもちゃんと私の意識はありましたし。……君、妬いたりするんです? (確かな助けだと告げながら、相手の冗談に思わずそっと白燐蟲を体内に引っ込めた。途端、狙ったようなタイミングで、その指先に代わりのように朱蛺蝶が舞い降りた)
葬・祝 2021年12月4日
だって。…… あまりに申し訳なくて映せない、なんて、言うから。(攻撃されることなんて、別に日常だし、大怪我だって幾らでも慣れている。反撃しなかったのも、自分の選択だ。でも、彼は泣くほど気にしてしまったようだし、視線は合わないし、どうして良いやら。頭を撫でる手にそっと擦り寄るように、相手の手に押し付けるように僅かに頭を傾けた)(ちりん。弱っているからこそ瘴気を抑えられるかが不安で外そうとしない封印具が、小さく鳴る)
……甘えてますよ。変ですねぇ、カフカが帰って来たのを見たら、何だか大丈夫だと思ったんです。まだ何も解決してないんですけどね。
(無効票)
神狩・カフカ 2021年12月4日
ふふ。そいつァ安心だねェ。
(あまりにも今更な話だ。けれども言葉にすると、改めて感慨がわくもので)
(胸の裡がぽかぽかと温まっていく)
ははっ! 本当にやきもち焼くとはなァ! かわいいもんだ。
(悪霊の指先に止まる朱蛺蝶をかまうように、ちょいちょいと指でつつく)
(果たして誰に似たのだか)
神狩・カフカ 2021年12月4日
(おやおや。ここまで寄り添うように甘えてくれるとは)
(安心させるように頭をぽんぽん)
他者との関わり合いってのはそういうもんサ。
お前さんが反撃しなかったから、余計責任感じちまったンだろうよ。
(ここにいない男の気持ちが手に取るようにわかってしまった。難儀な男だ)
そいつァ、光栄だねェ。
ふふ、そのまま安心してくれていいぜ。絶対大丈夫だからな。
(。)
葬・祝 2021年12月4日
ええ、安心ですよ。私は君との約束だけは決して違えませんから。(一緒に、何時か神々の宴にすら共に行けるようになろうと言ったから。他の何を捨て置いても、相手との約束だけは決して違えない。それだけは、決して)(何食わぬ顔で指先に止まった朱蛺蝶は、細い細い虫の前脚で相手の指先をはしりと掴まえた。珍しい積極性だ。悪霊の指先は自分の降り立つ場所だし、創造主の指先も離したくないらしい)
君も捕まってるじゃないですか。……くふふ、そうですね。君も、生み出されてからカフカがこんなに長い間居なかったのは初めてですものねぇ。
葬・祝 2021年12月4日
……ううん、駄目ですね、何だか。君が居なくて、お社もとても静かで、寝込んでいたのもあって外に出ずに考える時間だけ無駄にあったので。(頭に触れる手が、繋いだ手の熱が、心地好い。この妖、分からないことを考えすぎて煮詰まっている時の症状に近かった。まあ、相手への気持ちを考えていた時に比べればそれはもう遥かに軽症だが)
だって、反撃したらクロウをどうしていたか、分かりませんし……。
……ええ、きっと大丈夫。宜しくお願いしますね、カフカ。
(。)
神狩・カフカ 2021年12月4日
おれだって、お前さんとの約束を違えるつもりはねェさ。
(宴で何度隣にこの悪霊がいたら――と、考えたものか)
(同じ道を歩みたいという気持ちは更に大きく。そして寂しかったのは自分も同じだった)
おっ? なんだなんだ?
暫く留守にしてたからなァ。寂しかったのか?
(儚く細い蝶の手足。なんだかこそばゆいものの、甘えられているようで嬉しいものだ)
神狩・カフカ 2021年12月4日
なんだか、人間みてェだなァお前さん。
お前さんの判断は正しかったサ。
(そうして相手を慮ることができるようになったのも、成長なんだろうな、なんて)
(不幸中の幸いというべきだろうが、少し喜ばしいところもある)
おう、任せな。
神狩・カフカ 2021年12月4日
(重ねた手が溶け合うように、二人の熱を共有した頃)
(その脚は根城たるお社へと踏み入って)
(二人は再び日常へと帰っていった)