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【1:1】秋の古道にて

待鳥・鎬 2021年11月19日


かさりかさりと落ち葉を鳴らし、秋の山路を踏み往けば
伊呂波紅葉に桜に楓……幹這う蔦も色付いて

赤、紅、黄色、橙、茶色

色様々に織り成した錦の天蓋を潜り抜け
目指すは高台の大銀杏

黄金の筵で一息吐けば、丁度お腹も空く頃だ
眼下に広がる絶景と
秋の味覚に舌鼓


* … * … * … * …* … * … *

サムライエンパイアのとある山にて。
下記2名の紅葉狩り1:1RP。

月詠・黎
待鳥・鎬


君と過ごす秋の日が、沢山の楽しい想い出の一つになるように。




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待鳥・鎬 2021年11月19日
(色付き始めた南天葉、枯色の草原、実も葉も真っ赤な七竈……山も里も辺りはすっかり秋色に染まっている。嘗ては交通の要だったこの山道も、今では殆ど通る人はない。それでも麓に住む人々は往時を懐かしみ、草を掃い、石を除け、大切に守り継いでいるという。)
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待鳥・鎬 2021年11月19日
早めに来ようと思ってたのに、張り切り過ぎて結構ギリギリになっちゃった。もう着いてるかな?(山道の入り口に、古い真鍮色の髪を結わえた猟兵が一人。辺りを見回したが、待ち人を見付ける前にお地蔵さんを見付けたので、手を合わせておく。肩の上では蛇のような生き物がひょっこり顔を出し、真似るように頭を下げている。)……よし、と。
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月詠・黎 2021年11月20日
(待ち合わせには使い魔の黒猫――玄月が手際よく案内してくれたからか、早く着いたように思う。己の神域とは違う葉の彩。紅々とした焔だけではない、自然の色が鏤められた秋色。通る人は居なくなれど、大切に継がれる此の場所に抱いた感情は……何だったろう。黒絹糸の様な髪をさらりと揺らし、神は月眸を持ってして外の秋を眺め之く)
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月詠・黎 2021年11月20日
(にゃあと鳴く玄月に花の笑み咲かせ)うむ、待つと謂うのも樂しい物だ。(短な会話を交わし、待ち人が視界に入るのを待ち侘びて。近付く気配には恐らく――彼女の存在を感じて居ただろう)
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待鳥・鎬 2021年11月23日
あっ、黎さ……(探していた人物は既に待ち合わせの場所に。おーいと大きく手を振り掛けて、ちょっと待て、淑女はそんな風に手を振り回さないぞと思い直し、小走りに駆け寄る)おはようございます、黎さん。お待たせしてしまってすみません。(肩からするりと離れた相棒と一緒に、ぺこりと御挨拶。視線を戻そうとして、ふと傍らの黒猫さんに気付き)あ。もしかして、この子が黎さんの?
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月詠・黎 2021年12月13日
(確かに己の名を紡ぐ音が聴こえた。大きく振り掛けた手は気づいていたけれど知らぬ振り)おやおや、元気じゃの。鎬、お早う。なに気にする事はない。……屹度、我が早すぎたのだろう。(待つ時間も樂しかったと柔く零し、届くは相手だけに)――噫、我の使いまで少し切り早い玄月と謂う。(神の肩に乗った猫は白花添えた鈴の尾をちりんと鳴らし、無駄の無い所作で礼に合わせにゃあと鳴き声響く)……と、此の様に少し堅苦しいが仲ようしてやって欲しい。其れで、お主の肩におるのが……?(聞いていた彼女の相棒だろうかと、蛇に似た姿を月色に映し之く)
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待鳥・鎬 2021年12月26日
退屈されなかったなら良かったです。お待たせした代わりというわけではありませんが、中々楽しいお弁当が出来たのでご期待くださいなっ(悪戯っぽく笑いつつ) 初めまして、玄月さん。私は待鳥鎬と申します。それから……えぇ、この子が私の相棒、カクリヨの出身で名を杞柳といいます(もう一度相棒と共に、今度は二人へと頭を下げる。今の杞柳は秋らしい枯草色の被毛だが、冬には雪色になる。驚く顔が見れるかもしれないので内緒にしておこう)
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月詠・黎 2021年12月29日
元より待つのは慣れている方じゃからな。其の報酬が樂しき弁当と謂うのなら――我は屹度、得をしたのじゃろうて。(悪戯に戯れを重ねた響き紡ぐ) ふふ、礼儀正しき仔よの。では、我も。杞柳よ、初めましてになる、月詠黎じゃ。肩のは引っ掻いたりも噛み付いたりもせぬ。仲良くしてくれると嬉しいぞ。(取った所作は頭を下げるでは無く、差し伸べた指先。触れさせては貰えたろうか)……ふむ、如何にもいかんな。我の物言いじゃと却って偉そうになる、許してお呉れ。 して、蛇と聞いていたが、杞柳は秋の色を纏っておるのか。季節に違わぬ佳い色じゃの。
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待鳥・鎬 2022年1月3日
(秋色の羽蛇は差し出された手に嬉しそうに擦り寄って、そのまま頭をもたげて黒猫さんの元へ。鼻先を近づける猫さん式のご挨拶のつもりらしい。)ふふ、今の口語よりは少し時代がかった話し方に聞こえるかもしれませんが、別段偉そうとは思いませんよ。(ねぇ杞柳、と視線を遣れば、相棒も同意するように頭を揺らして) そう、秋色を纏っているんです。紅葉の中を飛んでいると綺麗なんですよっ(「纏って」がやや強調されて含みのある響きになったが、それはさておき。さぁさぁ歩きながら話しましょうかと山道を示す)
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月詠・黎 2022年1月12日
(黒猫がぱちくり瞬いたのなら、近づけられた鼻先を倣う。自身の姿は神に形作られた物で本来の猫ではない。けれど今の在り方を認めて貰えたようで、嬉しそうにするのだ)ふむ、そうか? 鎬がそう云ってくれるので或れば、お言葉に甘えようかの。(感謝するは宿る神の彼女にも秋色の翼蛇、何方にも) (強調された響きにくすりと機嫌良さげに髪を耳に掛け)では冬には――否、其の答えは樂しみの儘にしておこうか。……ふふ、そうじゃな。此の儘一歩も進まず話し込んでいては、夜の帳さえ降りてしまいそうじゃからのう。(戯れ混じりな音を零し、相手も続きやすい様にと、控えめな歩幅で歩み始めて。手招き、会話の途へと)
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待鳥・鎬 2022年1月17日
(二匹の愛らしい遣り取りに緩み切った頬を掌で正しつつ、それに、と付け加える)黎さんの言葉遣いは最早トレードマークのようなものですしねっ。……そういえば、最初は本当に好々爺然とした方なのかと思ってました。黎さんてば、いつもご自分の事おじいちゃんみたいにおっしゃるから。(思い出し、面白そうに笑って) おや、それは大変。そうなるとお弁当がお夕食になっちゃいますね(招かれるまま、少し遅れて先往く人の隣に並べば、目に映るのは夜の帳ではなく紅葉の帳。歩を進めるごとに乾いた落ち葉を踏む音が心地よい。)
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月詠・黎 2022年1月18日
……緩んでも構わぬのじゃぞ?(ぽつり、そう告げたのは緩む頬や行動を正そうとしているのが見えたから。然し、隠したい物を暴くのは野暮であったろうかと思い、二度云う事はしなかった。)とれーどまーく。其れは我の印の様な物かの。 はて、最初は……と謂うと今のイメージは好々爺然では無いのじゃろうか。生きた時間的にも自身では爺だと思っておるのだが。(面白そうに咲う彼女に対し、小さく首傾いで) 我は夜の住人じゃから構わぬが、おなごに夜歩きさせるのは気が引けるでな。(燃ゆる葉が乾いた音を響かせる、重なり擦れた響が心擽る物だから、敢えて何度も踏んでみれば……存外、樂しいかもしれない。)
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待鳥・鎬 2022年1月26日
いえいえ、そんな淑女たるもの人前でにやけるなど……二人が可愛いから仕方ないですよね、うんっ(途中から誤魔化すのを諦めた。今日一日この可愛い子達と過ごすのだから、どうせすぐにボロが出る。) そうそう、その人っぽさを出している良さとか特徴です。今のイメージは好々爺というより……ふむ、まぁ半々くらいでしょうか? 勿論柔和な印象は変わりませんが、そこは何となく年月を重ねた人間の角が取れた丸さというよりは、黎さんの生来の気質なんじゃないかなって。……寧ろ世間擦れしなさ過ぎているように思えて、少し心配なくらい(最後は敢えて軽口を言うように肩を竦めてみせて。丁度、伊呂波紅葉の羽のような種が目に留まり、手を伸ばす。) ふふ、猟兵だもの、夜歩きくらいへっちゃらですよ。夜中にしか会えない花だってありますし。
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月詠・黎 2022年2月5日
うむ、仕方在るまい。可愛い物は可愛いのだから、抗う意味は無いのじゃ。お主は潔くて清々しいのう。(二度云わずとも現れた其れに、少し柔らかな綻びを見せる。) 古風ならば他にもおろうに、此の喋りは我のとれーどまーくに成り得るのかの? 半々とは又。生来なのか、人間を長年見てきた反面教師なのかはもう解らぬがな。神を敬い、人を敬い生きる者達が居ると識った今なら、柔らかくもなるのかもしれぬな。……世間擦れが見えぬが心配。其れこそ、反面教師じゃろう。(肩を竦める様子に花の笑みで、)壺は買ったりせぬぞ?(茶目っ気なぞ、ひとつでも。)猟兵なのは解っておるとも。其れでも性分なのじゃ、許せ。だが夜にしか会えない花はそうじゃの……此れも又、当て嵌まるだろうか。(伊呂波紅葉に手を伸ばす彼女に一輪、月下美人を咲かせて、魅せて、)赤と白、縁起も好かろう?
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待鳥・鎬 2022年2月12日
既に度々騒がしい姿をお見せしていますしね(度々どころではない気もするが) ふむ。例えばリボン好きな女の子のことを説明する時、「ほら、いつもリボンが可愛いあの……」ってなるじゃないですか。特別なものじゃなくても、殊更それが似合っていたり印象的だったりするとその人の特徴足り得るかと。 (ふいの冗句に、思わず笑いが漏れる)あははっ、レイゲンアラタカナ壺を買う神様というのも面白いですけどね。でも、確かに今の言葉を聞くと、また少し印象が変わりますね。神様だから人間と同じような年の重ね方をするわけではないってことかな? それにしても、黎さんは心配性だなぁ……とは言うものの、気持ちは分かる気がします。私もよく過保護になって子供扱いするなと怒られますから。
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待鳥・鎬 2022年2月12日
(此れと言われて振り返れば、大輪の白花ひとつ。鮮やかな紅葉の錦に、透き通る白。本来日の下で目にすることのない光景と漂う芳香に目を瞬かせ)そうですそうです、月下美人もっ! 他にも、レースみたいな烏瓜の花とか、いろいろありますよ。
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月詠・黎 2022年2月18日
おや、樂しそうに活き活きしてる姿こそ在れ、騒がしい姿なぞ覚えはないがのう。(戯れの序か解り易く知らぬ振りをする。) 成程、伝わりやすい佳き例えよ。相手の印象に一役買うもの……と謂った感じかのう。 そうお主が咲ってくれるのなら、買うのも悪くないと思ってしまうが……置き場には困りそうじゃ、嵩張りそうじゃからの。鎬が引き取ってくれるなら吝かでも無いのじゃがな?(冗句を重ねて、漏れた笑いを月色で淡く映し)神は人間よりも時間に関しては緩やかな気もするぞ。寿命故じゃろうか、同じ速度で歩くには少し意識が必要だとは感じておる。(転寝なぞしようものなら、何年眠るのかさえ危うい程に) ふふ、では過保護仲間じゃな。悪気は無くとも儘ならぬ物じゃて。お主にはそうして怒る間柄の相手が居るのじゃな。(知り得た事に頷きひとつ)
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月詠・黎 2022年2月18日
(自らの花を認められ機嫌好くした表情は隠しもしていないだろう。瞬く姿に満足気だろうから。夜に咲く花は少しすればふわり舞って消えるだろう)我は他の花には疎くてな、レースの様な烏瓜の花とは又。願えば夜の散歩道、共に之く事を許して呉れるじゃろうか?(願うは未だ不得手、だが元より持ち合わせた傲慢な我儘に甘え腐って。)
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待鳥・鎬 2022年3月1日
やっぱりばっちり見られてる……! いや、まぁ、そう言っていただけるなら有難いのですがっ(あまり卑屈になるものでもなかろうと気を取り直し) ですね。要は、古風な言葉遣いが黎さんだなぁって感じでほっこりするということです(チャームポイントと言う言葉も浮かんだが、はて、その表現は男性でも使えただろうか……自信がないので止めておこう) ふふ、形状によっては漬物くらいは作れるかもしれませんが、レイゲンアラタカナ壺は私だけでなく悪徳商人も笑ってしまうので、普通の漬物用を買いましょう(話の着地点がおかしい)
その黎さんが長年人間を見てきたと言うくらいだから、相当な年月を生きていらっしゃるんですね。……ん? 神様も寿命ってあるんです?(ふと湧いた疑問に首を傾げつつ、身内のことに話が向けば嬉しそうに頷いて)古い友人の末孫なんです。猟兵ではないので仲間内に紹介する機会はありませんが、自慢の弟分です。
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待鳥・鎬 2022年3月1日
(解けて消える花を名残惜しそうに見送って)お、烏瓜の花、興味あります? 何が駄目なことがありますかっ、夏は是非、夜のお散歩行きましょう!(遠慮気味に聞こえた提案に、一も二もなく飛びつく。烏瓜なら夏だが、春に見た藤のライトアップも美しかった。世界には素敵なもの、紹介したいものがありすぎて困る)
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月詠・黎 2022年3月4日
うむ、肩に力を入れず伸び伸び或れば好い。(柔く咲う神は識らぬまま。振りを真に。) ……ほっこり。つまり和んで呉れておるのかの? ふふ、其れなら我も有り難いぞ。 成程、悪人にも笑われる壺と。元より漬物は特に作る予定も無い故、結局買わぬ気がするのう。(至極真面目に返る音は、間違いなく世間を識らぬ) 噫、そうじゃな。数えるのも面倒になるくらいには生きておる。神に寿命……否、他は識らぬ故、我としよう。我に寿命と謂う概念が無いからこそ、急く気持ちも無い物でな。故に意識しなければ同じ歩みが難しいのじゃ。(望む答えは落とせたろうか) 旧き友人の孫とな。其れは其れは。鎬は佳き縁の先におる様じゃ。誰かを自慢する事、独りでは成し得ぬからの。大事に……そんな音はお主に屹度、不要じゃな。(己よりずうと、大切にする事を彼女は識っている気がしたのだ。)
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月詠・黎 2022年3月4日
本来夜に生きる者でありながら、知識に偏りも多い物でな。烏瓜の花も知らぬが我よ。(想像してみても矢張り何か浮かぶ訳でも無く) そうか、駄目でないのなら付き合わせてお呉れ。我の憂い基、我儘も解決するしのう。(飛びついて貰えたなら遠慮なくとは、狡いと思う。けれど人付き合いにおいて、乗ってしまう方が相手も喜ぶと、此の神は覚えたのだ。だから――)我は我のお勧めを教えよう。だからお主も、色々教えてお呉れ。(例えば、今歩く秋の山路の様に。沢山の色を、景色を、花を)(次来たる白の季節にも彼女の知る何かが有るのかと、静かな興味を抱いた)
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待鳥・鎬 2022年5月27日
うん、それに結構天然さんなのも分かってきたので、そこも和みポイントですね!(壺は買わないと言っているが、壺以外ならどうだろう。そうですねと返しつつ、この様子だと自分の心配はあながち間違っていないかもしれない……等と思ったり) 成程。確かに、老いが無くて事故や病で死ぬ恐れもほぼ無いとなると、のんびりさんになるかもしれません。勿論、相対的に見ればの話ですが。(人の目からはのんびりに見えても、神様同士では普通なのかもしれない。自分の時間はやはり人間寄りなのだ) えへへ、大事過ぎて過保護になっちゃうくらいですからねっ。あの子の幸せな人生を最後まで見届けることが、今の私の目標です。
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待鳥・鎬 2022年5月27日
おや、黎さんてば、この程度で我儘だなんて。薬匙だって人格を持てばこんなに自己主張するというのに(まだまだですねと、からかうように) 専門外の知識でも、こうして知ってみれば面白いことが沢山でしょ? 私のお勧めは半端な数じゃないですから、覚悟してくださいねっ。黎さんのお勧めも楽しみにしていますから♪(知らない世界を歩く時、その世界を好きな人に道案内してもらうのが一番楽しいから。自分の好きもそう思ってもらえたら嬉しい)
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待鳥・鎬 2022年5月27日
(道は途中で大きな岩を迂回したり、一旦下りになったと思えば上り坂に変わったり。それでも、よく踏み固められ手入れされた道は、住人達が利用するのに危険はないと言える程度だ。多少の不便もこの山道を、景色をゆっくり楽しむには丁度良いのかもしれない。)
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月詠・黎 2022年6月10日
天然……ふむ、我は天然と謂うやつなのか。他者から見る己とは斯様に面白くも不思議に聞こえるのじゃな。壺以外……我は元々物を余り求めぬからのう。(其時が来なければ解らぬと飄々と咲った) うむ。老いも識らねば、病も事故も体験としては識らぬのじゃ。沢山見てきた筈じゃが如何にも実感として馴染まぬ。少しの転寝で人の世は大きく動いてしまうからのう。意識は大切だと改めて思っておるよ。(彼女は同じ神ではあるが、とても人間らしい。其れがとても尊く思えた。無い物強請りなぞ、其れこそ人間に寄っているとも気付かずに) 好い好い。良い縁には浸る物。相手の途を狭めなければ過保護も結構。刻は有限じゃ、悔いの無い様に見届けると佳い。目標は人生に色を付けるとも聞くしのう。
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月詠・黎 2022年6月10日
おやおや、随分と自己主張が立派な薬匙じゃのう。ふふ、神も真、未だ未だの様じゃ。(言の葉游びに興じる。些かの煽りも彼女の受け入れ、手招く手段だろうか。) 噫、我には識らぬ事が多すぎるからのう。専門としておらぬからこそ、面白い。お勧めが沢山有るのならば、退屈も遠き物となりそうじゃ。我のお勧めは然程数は無いので、其処は許して欲しい。(識らぬ世界は樂しく、共有は嬉しく。好きの感情は心豊かにする。神として社に居た儘では知り得なかった事)(元より社は山の上、ならば山歩きも屹度相手が思うよりは慣れた物に映るだろう。不便さも又、ひとつの実感として降り之く)
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待鳥・鎬 2022年6月19日
自分で思っている自分と他から見た自分って違ったりしますもんね。敢えて印象操作したくても上手くいかないことも多々ありますが。(淑女たらんと心掛けて幾星霜。功を奏しているかは甚だ不明であるからして) 長い時間を過ごすにはそれくらいの感覚の方が良いのかもしれません。私は反対に、常に人間社会の中にあって生き死にも身近だった為か、文字通り人並みの時間感覚ですので……(良くも悪くも、と小さく付け足したあたり、この薬匙も無い物強請りの類だ)本当に、悔いは残さないようにしないとですね。
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待鳥・鎬 2022年6月19日
(わざとらしく上から目線で胸を張って)そうですよ、神様が薬匙なんぞに後れを取ってどうしますかっ。これはやはり、経験不足が原因かもしれません。黎さんがご自分のお勧めを沢山人に紹介できるくらい、世界を楽しんでもらわないと。転寝なんてしてる暇はないですよ!(手の中の伊呂波紅葉の種を、それっと空へ抛る。片翼ずつに割った種は、回転羽根のようにくるくると回りながら、舞うように降りてくる。子供の遊びだが、ついやりたくなってしまう。)
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待鳥・鎬 2022年6月19日
(山歩きを楽しむ余裕があれば、先の高台に目指す大銀杏の樹冠が見えてくることだろう。見事な黄金色の大木は、周りの樹々より頭が一つも二つも抜けている。)
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月詠・黎 2022年8月7日
そうじゃのう。昔は興味もなかったのじゃが、今は他から見える自身の姿を聞くのが面白いと思うておる。……ふふ、何じゃ。鎬には他者に見せたい明確な姿が有るのかの?(大きく手を振りかけて止めたあの時にも関係有るのだろうかと、鎖した眸の奥で手繰ってみる) 逆に我は顕現した時から一線引かれていた故じゃろうな、長く物を見てしまうのは。じゃが今は少しでも人間に近づきたいと思うのだ。成れぬとしても、近づき、寄り添えると……。(逃したくないのだと告げる神は未だ気づいていない。自らが“願い”始めて居る事さえも)うむ、取り戻せぬからのう。神とてゆめゆめ忘れてはないぞ。(何時かの癖だ。降らせた言の葉は上から目線では無く、自らにも言い聞かせる……そんな響きであった。)
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月詠・黎 2022年8月7日
これこれ、薬匙とて人の想いの形じゃろうて。後れはふふ、爺なのじゃから手加減してお呉れ。だが経験値不足は否定できぬ、それ処か深刻じゃろうて。だから我を楽しませてお呉れ。お主が教えてくれた物を、我が誰かに教えられる様に。勿論、我も楽しませて貰うがな。全く元気な薬匙よ。転寝も程々にせねば……否、叩き起こしてくれそうとは失礼かのう。(幼子の様な遊び。けれど目を惹く其れに、神は興味を示し興味津々に手の中を覗くのだ)
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月詠・黎 2022年8月7日
(黄金の大樹が見えてきたのなら一度足を止め、天満月に映して。黄の焔、赤とは違う燃ゆる様に手招かれる心地で魅入った。)
……見事じゃのう。
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待鳥・鎬 2022年9月6日
ひ、ひとは誰しもペルソナを……って、もう取り繕うのも今更なんですよね。(観念したように肩を竦めて溜息一つ)私これでも立派な淑女を目指そうとしていたんですよ。化けの皮が薄すぎて最近では鍍金にもなっていませんが。
……っと、そう、それ!(ぴっと人差し指を立て)前に少しだけ伺ったことはありましたが……もし良ければ、お弁当の時にでも黎さんの昔話を聞かせてください。言いたくないことは無理に訊きませんから。
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待鳥・鎬 2022年9月6日
ふふっ、私より年季が入っているんだから、どんと構えてくださいってことですよ。……世界を楽しむのもそうですが、もっと人を知り人に近付きたいと思っていらっしゃるなら尚更転寝はお勧めしません。……だから、あまりに起きないと本当に叩いて起こしちゃうかもしれませんよ!

(物珍しそうな視線に応えて、幾度目かの回転羽根の舞いを披露したところで。ふと歩を止めた様子につられて立ち止まり、見上げる)うわぁ……これはまた……! 此処から見ても圧倒されますね。樹齢千年はありそう……。
……よし! 此処まで来ればもうすぐです。銀杏の下でお弁当にしましょう。
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待鳥・鎬 2022年9月6日
(最後の道程を登り切れば、程なくして目的地に辿り着く。黄金色に染まった其処は、眼下に鮮やかな渓紅葉を臨む高台の小さな広場。――耳を澄ませば、沢の音が聞こえる。嘗て山道を往く旅人達を癒し、そして今尚地元の人々が守り愛する景色があった。)


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