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【RP】胸裡に秘めた思戀とは

杜鬼・クロウ 2021年8月29日


そもそも俺がこの社に訪れたのは、
そこに祀られている大天狗様に話があったから。
要は、自分の中のエゴを通しにいく。そこから始まったように思える。
気付けば此処で過ごした期間は、三月をとうに越えていた。

或る時。土地の神様を祝う祭典に出掛けた夜のこと。
蛍が佇む川辺でようやく言いたかった事を告げてから、再び社へ舞い戻る。
居心地良くて長居しすぎた此処を発つために、彼を喚んだ。
一言だけ遺して行こうと思っていたが、別に聞きたい事が出来たのもある。

──今宵は星々も眠りについているらしい。
まるでその光景は、彼と初めて出会った日によく酷似していて。
濃煙に似た霧が辺り一帯を埋め尽くして、ひらり舞う紅葉は白に掻き消された。


・高速。
・キリのいいところで〆。
・いい意味で言えば正反対。





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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
(濃霧で薄らぼんやりと神域の境目…入口から並び立つ鳥居が見えるのを他所に、近くの木に寄り掛かって待ち人が来るのを静かに待つ。その間、懐から煙草を取り出そうとして、手を止めた)…此処で吸っていいのか分からねェし、来てから聞いてみるか。 (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
(朱色の鴉が空からはばたいてきたと思えば、どろんと人の姿へと変じる。夜であっても、その赤は闇に染まることはなく目立つ)

――よォ、クロウの兄さん。こんなところに呼び出してどうしたよ。 (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
(羽搏き音と共に目を惹く朱が視界に映り込めば、木に背を預けた儘に口を開いて)何で俺が呼んだのか察しがついてたモンだと思ってたが…まァイイわ。お前にも言いたいコト伝えられたし、そろそろ社を出ようと思ってよ(その要件は深く語らずとも相手には伝わっているだろう。元よりそのつもりで此処へと足を運んではいた)
今生の別れでもなし、カフカさえ”扉”を閉じなければまたココへ来れるとは思っていたから、そのまま立ち去ろうと思ってたンだが…ちぃっとお前と話しておきてェコトができてなァ(漂う霧を邪魔そうに目細め、一本吸ってイイか?と尋ねた) (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
ん~? どうだろうなァ。おれァ、検討もつかないぜ。
(わざとらしく首を傾げて、木に背を預ける男に顔を覗き込む)

ほォ、もうそんなに時間が経っていたか。楽しかったぜ、お前さんとの日々は。ま、お前さんのことをおれが締め出すわけねェことはわかってるだろうが――話しておきたいことねェ……?
(おれにも一本ちょうだい)(と言わんばかりに手を出した) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
てんめェ…相も変わらず白々しいこって(のらりくらり、飄々と躱す態度は健在で柔く睨めつけて。覗き込む貌を手で押し退けようと)おい、見下ろしてくンなや。
俺がココへ来てからもう三月以上が経ってたぜ。あっという間だったなァ(軽く振り返ってから)それはお前と同意見だ。ココにいる輩はイイ奴ばかりだったし。締め出されたらそれはそれで、とも思ってたケドお前はンなコトしねェだろ。
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
……お前、煙管持ってるンじゃねェのか(図々しいヤツ)(目で訴えながらも煙草を分け与えるぐらいには”きらいではない”)(仄かに花の香漂わせながらジッポで自分の方の煙草に火をつけて息を吸い込んだ。彼の方へは視線だけ投げ掛けて、火はどうすると云わんばかり)

(暫し、己の中にある思考を纏めるが如く、沈黙を貫いた) (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
おっと、悪ィ悪ィ。お前さんがおれより小さェからよ。
(押し退けられる前に、こりゃ失礼と一歩後退し、わざとらしく手をひらひら)

ま、おれとお前さんにとっちゃァ瞬きの間くらいにしか感じねェだろうがな。ふふ、おれの優しさに感謝しろよ。……なんてな。おれなりにお前さんのことを気に入ってるからサ。
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神狩・カフカ 2021年8月29日
いいじゃねェか。おれとクロウの兄さんの仲だろォ? ありがとさん。
(もらった煙草をくるり、指遊び。それから口に咥えたなら、そのまま男の口元の火へと押し当てた)
(前もこうして火を貰ったか。記憶に新しい) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
悪いって思ってねェだろ?……俺の神経を逆撫でするのがホント上手だなァ、大天狗サマは(手は宙に空振って。更に面白くなさげな表情浮かべて)
まァ、それもそうか。優しさだァ?…俺もきらいではねェよ。いけ好かねェヤツだとは最初会った時から思ってるが。
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
オイオイ、何時からそんな仲になったよ。ン?俺は別に友達だとは思ってねェからな(つんけんな態度はもう日常茶飯事で、さらりと流されるであろう事も予測済)(互いの煙草に火が灯り、紫煙が霧に混じって立ち上るのが見えた。紅葉が降り注ぐ秋の宵空を見上げて大きく息を吐いてから、口火を切った)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
……祝から聞いたぜ。
カフカ、お前…祝と共に歩むコトを選んだンだな。 (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
ははっ! お前さんは相変わらずだなァ! 素直に好きだって言ってくれりゃァいいのによ。
(紫煙が霧と混じりゆくさまを眺めながら、男が話し始めるのを待つ。はて、何を話すつもりか――)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
(繰り出された疑問は予想外のもので、思わず目を見開いた)
――へェ。
おれの知らない間に随分とあいつと仲良くなったンだなァ。
(ふぅ、と一息。沈黙に虫の鳴き声だけが響く)
…………その通り。おれはあいつを選んだのサ。 (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
笑ってンじゃねェよ!ハ!?何でだよ。きらいじゃねェケド、好きでもねェわ(思わず吸い出したばかりの煙草を落としそうになり咥え直して)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
俺もこの短い時間の中で、とは思ったわ。偶然の賜物だけどなァ。この社の縁側をたまーに祝と占領させてもらってたぜ。(総てでは無いにしろ、彼からの相談や話を聞いていたからこそ、あの妖の想いの行く末も応援しており、目の前の彼の想いの行方も見守ってはいた。虫の鳴き声がやけに大きく聴こえる)
……そうか。俺は、純粋に祝福したい気持ちではあるぜ。お前の選んだ途ならば。直接、お前におめでとうを伝えたかった。

──けど、それとは別に、お前に問いたいコトもある。 (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
まァ、はふりに誰かを頼れって言ったのはおれだが、お前さんにも頼るとは思わなかったなァ。お前さんは相変わらず人誑しのようだ。
(悪霊から話は聴いていたが、当の本人からまた改めて聴くと不思議なものだ。実感が湧いてくる)

おや、祝福してくれるのかい? ありがたいねェ。
…………なんだい?
(問いたいことなんて、予想はついているが。敢えて聴き返してやった) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
俺だって”こころ”をちゃんと正しくわかってるとは言い難いがよ。それでも力になりてェと思ったし、祝は今も尚、学んでいるからな。人誑しってお前なァ……祝が模索してるのは全部、カフカの為だと思ってるケド?(腕を組んで彼を見上げて)

そりゃァ、めでてェだろ。結ばれるってのは…所謂、奇跡みてェなモンだ(その言葉は、おもい)
発つ前にお前にも言っておきたかったンだよ。
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
…片目(ちから)をアイツにくれてヤったンなら、今回が最後だったンじゃねェのか。俺は、カフカからは”そう”聞いてたから、ずっと待ち続けるのかと思ってたってのが、ある(常春桜への並々ならぬ想いは本物だと思っていて。同時に、永きに渡る間、あの妖と共にいたならばとうに彼の奥底に別の芽は生まれてはいたのではないか、とも思ってはいるが果たして)

──終わらない思戀を、どうやって結んだンだ?餞別だと思って教えろや(同じ彼女を愛したからこそ、簡単に折り合いをつけられる想いではないと感じていた。彼の胸裡に渦巻く感情は如何程) (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
人誑しじゃご不満か。それじゃ訂正しよう。おまえさんは人がいいねェ。
(会ったばかりの厄災に、ここまで心を砕くのだから、この言葉に間違いはないだろう)
そりゃ、もちろん知ってるサ。
(なにを今更と、至極当たり前のような言い草で。きょとんと首を傾げながら男を見下ろした)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
クロウの兄さんは、おれが話したことをよく憶えているこって。
(溜息のように長い息を吐けば、沈黙が訪れる。空を仰ぎ、星々を眺めていたが)

――――おれが、終わらせられたと思うか?
(ぽつり。小さく言葉が降ってきた) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
不満も不満だ。…百歩譲ってそれで良しとしておいてヤるわ(これ以上わぁわぁ言っても不毛な議論だと悟った為)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
俺が忘れるとでも思ったか。お前は、俺とは違うだろ(──手を離して、沈めた自分とは)(彼から鏡(め)離さず、急かす事もなくその刻を待った)
……、…それは、どういう意味だ? (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
お前さんだって、天秤に掛けて選んだんじゃないのか? ……という話サ。
(目を離さず、落ち着いた声音で以て)
(世界と戀とを掛けて、前者を選んだんじゃないのか?と遠回しに) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
……ッ俺は…!(否、違う)(──違わない)……俺に吹っ掛けてくるたァ底意地悪ィな、クソ(吸っていた煙草をぐしゃりと握り締め)
お前の”選ぶ”は、そういうコトかよ(互いに大事なのは変わりなくて。己のように終わらせたというよりかは、) (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
吹っ掛けたつもりはねェんだがなァ。
(穏やかな顔で見下ろしながら、煙草の煙をふーっと蒸して)

おれにとっちゃァ、姫さんとの戀よりも、これからはふりと生きていくほうが大切だった――それだけの話サ。
(己の本心に気付かされてしまったのだから仕方ない。気付いてしまったのなら、気持ちを偽るなど不可能な話で)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
そんなに簡単に終わらせられるわけねェだろ。こちとら数百年拗らせてるんだぜ?

……ま、そのうち時間が解決してくれるサ。 (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
(懐から携帯灰皿を取り出して吸殻を放り込み、一息ついて)……成程な、よくわかったわ(それもまた、ひとつの途)

……それ、終わらせた俺に言うのかよ(複雑な色滲ませた聲で呟いた)お前にとってアイツがいかに特別かってのは重々知ってるケド。まァ、お前の本音が聞けて良かった。まーたはぐらかしてくると思ってたからなァ。 (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
(ついでとばかりに、自分の吸い殻も勝手に放り込んで)
お前さんにとっては餞別にもならなかっただろォがな。

なァに、まだまだ長い生が待ってるだろォがおれたちは。
おや、信用されてねェなァ。真剣な問いにふざけて返すわけがねェだろ? (無効票)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
いンや、そうでもなかったぜ。引っ掛かってたコトも聞けたし、俺も…悔しいが学べたコトがあるしよ。
(木に凭れ掛かっていた身を起こして、一歩二歩と足を進めて彼の横に並び立ち)

俺の本体が無事な限りは、な。俺は為すべきコトを為すまでは死ぬ訳にはいかねェし。
ハ、初っ端から自分の正体濁してきたどの口が言うンだかなァ? (無効票)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
ふふ、そォかい。
(男の姿を視線で追いながら、ふふりと微笑み)

ははっ、随分としぶとそうだなァ。おまえさんは。まだまだ長い付き合いになりそうだ。
そうだったかい?昔のこと過ぎて忘れちまったな。 (。)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
そう簡単にくたばってはヤれねェモンで。…本当に長い付き合いになりそうだ(立ち込めていた霧がすっと晴れ渡ってゆき、ぼんやりと形づくっていた紅葉の朱が一層鮮やかに映り)
ち、しらばっくれやがって。……ンじゃ、お前に言い残したコトもなくなったし、俺はそろそろ行くぜ(外套揺らしながらその儘、振り返る事なく彼の横を通り過ぎて)
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杜鬼・クロウ 2021年8月29日
──また、気が向いたら来るわ。

(”門”から一歩外で出れば別世界。此処へ来た時と同様に千本鳥居の細道を潜った) (。)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
最後まで素直じゃねェなァ、お前さんは。
(くっく、と笑いを噛み殺しながら、去りゆく背を見つめ)

それじゃ――――“またな”
(さよならを言うつもりはなかった。また会うことは神の目でなくても明らかだから)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
(神域を抜けた男の背は紅葉にかき消える)
(胸裡に消えずに残った想いも、いつか消えるのだろうか。わからないけれども、後悔はない。それは嘘ではなくて)

(ふっ、と息を吐き背を向ける。今日はこのまま歩きたい気分だったから)
(月がその背を追うように照らしていた――)
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神狩・カフカ 2021年8月29日
(〆)
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