【RP】桜舞う昼下がり
神狩・カフカ 2021年6月19日
たまたま時間が空いていたとか、たまたま暇を持て余していたとか。
偶然の巡り合わせとはよくあるもので。
たまには羽根を伸ばすのもいいだろうと、常秋の社を出て向かった先は、とこしえの桜が芽吹く帝都のカフェー。
お役目から開放された大天狗と烏天狗が席をともにしていた。
🌸☕🥞
カフカとコノエ
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神狩・カフカ 2021年6月19日
おれァ、パンケーキとコーヒーにするかな。お前さんは、どうする?
(行きつけの店ゆえに、お品書きを見る必要もなく注文を決める。代わりに向かいの席の天狗の娘へお品書きを渡した)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
(向かいの席、いつもの仕事を離れた鴉の少女が渡されたお品書きを手に取る。いつもながらの感情の薄い表情をむけらながらも、少しだけ視線は左右にあちらこちらへ動いていた)
…では、こちらの紅茶と…桜のケーキを、お願いします。
(頭にはいつもの鴉の面はつけず、白のベレー帽を、ノースリーブのセーターとスカートに身を包んだ彼女は、いつにも増して女性的だろう)
(無効票)
神狩・カフカ 2021年6月19日
(りょーかい、と通りかかった女給へ二人分の注文を告げた)
……そうしてると普通の娘っ子みてェだな、お前さん。
(いつもながら表情は硬いが、視線が興味の向くままふらふらとしているのは見て取れる。その様子が微笑ましく、ふふりと笑った)
(無効票)
朱葉・コノエ 2021年6月19日
………
(ぱたん、とお品書きを閉じて)
…せっかく出掛けるのなら、せめて服装はその場に合ったものにしろと、皆様から仰られたものですが…。
…普通の娘、ですか。…そう言われるのは、少し新鮮な気分です。
(微笑ましく笑う様子にいつもながらに淡白な反応を示す。だが決して、つまらないという意味ではないだろう)
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神狩・カフカ 2021年6月19日
ほーう? 皆って社の連中か?
お前さんも随分とあそこに馴染んだもンだなァ。
(へーぇ、と意外そうな顔を隠すこともせず。喜ばしい、よりも驚きのほうが上だったゆえに)
(ほどなくしてテーブルに注文の品が届く。ほかほかと湯気を立てて、美味しそうだ)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
…えぇ。
あまり話す機会のない私に対しても、皆様お声をかけてくださるものですから。
…時雨様との稽古、祝様の話相手と…そのおかげか、きっとあの場所でも馴染めるように変わったと、思っています。
(変化に対してぽつりぽつりと口にする。昔の自分だったらこんなことを他人に話すこともなかっただろう)
(そうしてしばらくして、こちらも注文の品が届く。桜の花弁が浮いた紅茶が静かに揺れ動いていた)
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神狩・カフカ 2021年6月19日
おっ、美味そうだな。それじゃいただくか。
(角砂糖をひとつ、ふたつ、みっつ――とコーヒーに沈めながら)
へぇ。時雨との稽古に……って、
お前さん、はふりとも話すのか? どんな話してンだよ。
(まさか自分のこと話題にされてないだろうな、なんて。湧き上がる若干の嫌な予感を飲み込むようにコーヒーに口をつけた)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
どのような話、ですか。………
(興味を示すように向こうが尋ねてくれば、少し考えて)
…妖怪として長く生きるための話や……あ、かつての大天狗様の事も、お聞きしたこともあります。
(相手のその予感を的中させるがごとく、そう言うのだった)
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神狩・カフカ 2021年6月19日
(予感的中。吹き出しそうになるコーヒーをこらえて飲み込んで。苦笑いを浮かべ)
かつてのおれの話ィ?
………………たとえば?
(メイプルシロップをパンケーキにとろとろと掛けながら。ここまで聴いてしまったら気になるものである)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
…祝様は大天狗様とは幼少期のころからのお付き合いらしいですね。
ですので…子供の頃の御話なども、少々。
昔は落ち着きがなく、自信家で蛮勇が過ぎた…と。
…ですが…一環してどの話も…とても楽しそうに祝様は話されておられたのは、よく覚えております。
(そう言って、紅茶を一口含んだ)
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神狩・カフカ 2021年6月19日
あー…………うん、なるほどな
……??? そういう話な……ああ、そう…………へぇ……はぁ
……………………
(大きなため息とともに項垂れる。そこか。そこの話なのか。恥ずかしさと複雑な気持ちが綯い交ぜになって、胸中がぐるぐると忙しい)
まあ、そりゃ楽しいだろうよ。あいつはそういうやつだからな。
(自分のことを弄ってからかうのが好きだから、楽しいのだろうと。嫌味なくらいのにこにこ笑顔が頭に浮かぶ。少々不機嫌になりながら、苦い思いを中和しようと甘いパンケーキを口に含んだ)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
………
(何やら相手の様子がおかしい様子に若干首を傾げつつ)
…少し、祝様が大天狗様をあえて困らせたりするような言動が見え隠れしていたのもあるにはありましたが…
…ですが…それだけ言い合えても、お二人はこうして傍にいるのですね。
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神狩・カフカ 2021年6月19日
(すっかり不機嫌な様子でパンケーキをつついて、ぱくり)
…………まあ、そうだなァ。かれこれ千年くらいは一緒にいるからな。長いは長いが、ただの腐れ縁。なんとなくで、ここまで来ちまっただけサ。
(なんて、傍から見ればそうではないことが明らかにわかることを口にする。素直じゃないのだ)
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
…そうですか。
(…なるほど、これが祝様が仰っていたつんでれ、というものですか…)
…なんとなくであっても、ここまで一緒にいられたのは…それは大天狗様にとっては良き縁ですよ。
私はあの社に来るまで…ただ一人、過ごしてたばかりですから。
朱葉・コノエ 2021年6月19日
(桜のケーキにフォークを差し)
―――少しばかり……羨ましくも、あります。
(僅かに漏れた、聞こえないくらいの小さな呟きを吐いて、ケーキを口に含んだ)
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神狩・カフカ 2021年6月19日
え、
(ぽかん、と呆気にとられる。そこまで羨ましく思う要素があっただろうか。自分にとって当たり前で他人にとってそうではないことを察するのは難しいことだ)
神狩・カフカ 2021年6月19日
そうは言ってもお前さん。今は一人じゃねェだろ?
(社に来る前といっても人の数十年のこと。千年生きる神にとっては瞬きと同じ程度。やはり察するのは難しい)
――ま、おれの話はこの辺にしといて、お前さんの話を聴かせておくれよ。あの宿での話とかよ。
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
(「君はこの場に、カフカの神域に確と辿り着きました。あの子は、此処からは居なくなりませんよ。」)
(ふと、脳裏によぎる幼き声。その声が、すっと重なる)
……そうですね。
今は……皆様がいますから。大天狗様も含めて。
朱葉・コノエ 2021年6月19日
(少しだけ紅茶を飲んで、一息ついた後)
宿、といいますと…エリシャ様の宿の話、ですか。
……………
(少しだけ考え込んで、ゆっくりと口を開く)
あの宿は…毎日、何かとお客様が賑やかなものでしたから。私はあまり介入する余地はありませんでしたが…。
…個性的なお客様が入り乱れては…お客様相手にエリシャ様はよく振り回されておりましたね。
時折、喧騒が響いた事がしばしばありました…。
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神狩・カフカ 2021年6月19日
そういうこった。ま、あそこはおれの神域だからな。そうそういなくなったりしねェサ。
(あの悪霊と同じようなことを言いながら、コーヒーで喉を潤した)
ははっ! にぎやかねェ……ま、それはおれも傍から見てて感じたなァ。おれがいた頃とは変わったもンだ。
あいつ相手になァ。随分と怖いもの知らずの不届き者が多いようで。
(冗談めかした物言いで、その様子を思い浮かべてはくすくすと笑みが溢れる。楽しそうでいいことだ)
介入する余地がねェって言ってもよォ。お前さんが懇意にしてる客はいねェのか?
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
…元々あの宿は大天狗様が持っていたものと耳に挟んではおりましたが…。
一体どういった経緯で、エリシャ様に…?
(ふと疑問に思い、そう尋ねた)
朱葉・コノエ 2021年6月19日
…そうですね。あの方を相手に随分と…肝の据わったお客様が贔屓にしてるのは、間違いないかと。
(懇意にしてる客はいないのか、と聞かれ)
…私はあの宿と、その周辺の山の警備が主です。そもそも、あまりお客様と出会う一時すら………
(そう言いかけたとき、ふと一人の人物がなぜか頭をよぎった)
(いつも他人を何かと揶揄うように笑う、一人の男を)
―――…ありませんね。
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神狩・カフカ 2021年6月19日
あー経緯か……おれが暫く宿を空けることになったからな。そのままあいつに譲ったのサ。
(本当は一悶着あったり、未だに根に持たれているがあるが綺麗にオブラートに包んだ)
神狩・カフカ 2021年6月19日
そのスリルが癖になるのかもなァ。
(なんて、他人事のように)
(そのまま聞き流そうとしたが、なんとなく言いよどむ様子が引っかかり首を傾げて)
……………………ありませんって言い方じゃねェよなァ、それ。
なんか引っかかるやつでもいるのか?
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朱葉・コノエ 2021年6月19日
…そうですか。
…以前エリシャ様の様子を伺った時を見ると、あまり穏便な様子ではなかったようですが。
(宴にも少しだけ顔を出していたのもあってか、少しだけその様子は見ていたらしい)
朱葉・コノエ 2021年6月19日
……………
(引っかかるやつがいるのか、と聞かれて)
…懇意…とは違いますが……ふと、そういうお客様を見かけたことがあると…思い返していただけです。
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神狩・カフカ 2021年6月20日
へぇー?
ま、あいつも素直じゃねェからなァ。色々と思うところがあるンだろうよ。
(ははは、と笑い飛ばす。誤魔化す気満々だった)
神狩・カフカ 2021年6月20日
ほーう? 問題客か何かか?
エリシャじゃなくてお前さんに突っかかってくるとはなァ……へぇ……、
…………気に入られてンじゃねェのか?
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朱葉・コノエ 2021年6月20日
…問題客…そうですね。
少なくともあの宿の中ではそういう風に捉えられているかもしれませんね…。
(気に入られている、と言われ)
…気に入られ………私が、ですか…?
(一瞬思い浮かぶ相手に対してあまりピンとこなかったのか、少しだけ首を傾げた)
(無効票)
神狩・カフカ 2021年6月20日
ふぅん、なるほどねェ。
気になる奴にはちょっかいを出すもンだろうよ。どういう意味合いかはわからねェけど。覚えはねぇのか?
(気に入らないからか、反応を面白がっているのか。親愛なのか、はたまた恋愛的な意味か――まあ大体どれかだろうと)
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朱葉・コノエ 2021年6月20日
…そういうもの、ですか。
(ふむ、と相手の言葉を聞いて少し思案を巡らせる)
(そういって浮かんだのは―――)
……………
…もし、意味合いがあるとすれば……あれは、明らかに遊んでるもの、かと…そう思います。
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神狩・カフカ 2021年6月20日
……遊んでる
……、…………ははっ! 意地悪なやつがいたもンだなァ!
お前さん、厄介な奴に気に入られちまったこって。ま、嫌じゃねェなら適当にあしらっとけばいいサ。困ったことがあればエリシャに言えばいい。首飛ばしてくれンだろ。
(冗談なのか本気なのか――まあ半々だろう。明らかに面白がっていた)
(。)
朱葉・コノエ 2021年6月20日
………
…エリシャ様の手を煩わせるわけにもいきませんが…どうしてもの時は、頼ってみることにします。
(冗談か本気か、面白がる男の反応にそう言葉を返した)
(実際彼女の思惑がどうなのかは、まだわからないが)
朱葉・コノエ 2021年6月20日
………大天狗様。
この後の予定、なのですがーーー
(この後も二人は喫茶店で食事をしながら、たわいもない話が続いていく)
(そしてその後のことは……また別の話)
(。)