来客:霞・雪花
九十九里・トヲル 2021年1月30日
――あそこに来客なんて、珍しいこともあるもんだねえ。
――明日は雪か、それとも雷か? 母ちゃん、雨戸を閉めとくれ。
「もしも~し。……どなたか、いらっしゃらない?」
そんな声が聞こえたのは、からりころりと下駄のおとがしたかと思っていた頃で。
首を傾げていたら、また声が聞こえた。今度は、しっかりと。
「……いらっしゃったら、お返事くださると、嬉しいな~……なんて……」
なんだか消え入りそうなその声に、慌てて声を掛け玄関へ走る。
「はいはい、おりますよ。お待たせ致しました」
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来客:霞・雪花(龍神に焦がれる雪の花・f19167)
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九十九里・トヲル 2021年1月30日
(ちょっと息切れしている)(訪れた女性を見て、まるで雪の精のようだと思った)……お待たせして、申し訳ない。いやァ、あっちもこっちもとっ散らかっているもので。――と、こんな話されても困りますよね。
霞・雪花 2021年1月31日
(肩で息するおのこに頬っぺたゆるゆると破顔して、ぺこりと頭を垂れた)いいよ、いいよ。わたしがおっきな声で、呼び止めちゃったんだもん。それに、とっ散らかって……。ここ、あなたのお住い?ねね、良ければ中、すこ〜しだけ、伺いたいのだけど。だめ、かしら?(その屋敷内の現状も気になる、と前のめりに。)
九十九里・トヲル 2021年1月31日
(ぺこりと頭を下げた)はは、すみません。なんせ敷地だけはあるものでして、あたしもたまーに迷子になるんですよ。 ……あたしは此処の雇われ主ですねえ。任せてきたのは血縁ですけれど……。(ま、いいか、と呟いて。前のめりになる貴方の様子を見てかかと笑った)なあんにもありませんよ。それでも良ければお上がりくださいな、お嬢さん。
霞・雪花 2021年2月1日
(広々とした屋敷をぐるり、視線の糸で絡めてみせ)うんうん!外から見ても、見渡す限りの土地、だもの。堪らず走り出したく、なっちゃうくらい!……迷子さん、わたしもなる、かなあ?(見目に反して好奇心旺盛なよう。大振りにうん、と首肯した。)うわ〜!うれしい!わたし、雪花。あなたのお名前、聞かせて。気苦労ありそうな館の主さん。ふふ。
九十九里・トヲル 2021年2月1日
走り出しても構いませんよ? 迷子よりは埃が舞うと思いますから、オススメはしませんけれど。 (気苦労と聞いて、軽く頬を掻いて)おや、名乗り忘れておりましたね。あたしは九十九里トヲルと申します。雪花さんとお呼びしても?
霞・雪花 2021年2月2日
ううん……あなたのお掃除、も〜っと大変になるから、やめよっと!気持ちだけ、るんるん気分で走り出しておこっかな。(門前から敷地内へと足踏み入れ、引き摺る雪花の裾が通る場所は白く仄かに凍り。くるり、振り向いて、頷いた)もっちろん!わたし、トヲルさんでいいかしら?
九十九里・トヲル 2021年2月3日
それは有難い。いやァ、古い家ですから、どうしてもね。(からから笑って)……気持ちのなかでは好きなだけはしゃいで頂いて構いませんので。 (歩いた後が薄っすら凍る様を不思議そうに見ながら)ええ、ええ。どうぞトヲルと。 ……そういえば、雪花さんはどうしてこちらに来たんでしょ。
霞・雪花 2021年2月4日
(そういえば、と言わんばかりにぽんと片掌を弾ませると大仰に振り向いて見せる。一路は凍っては溶けを繰り返し特に支障はない模様。)っとと、そうでした!ここのお屋敷、見た目、がら〜んとしてて。誰か住んでるのかなぁって、気になってたんだ。お散歩の、延長線?ふらり、珍しいもの探しの旅、なぁんて。(小首傾げては大層な屋敷にひとり、大変なのではと一言添えて。)トヲルさんはここ、長いの?
九十九里・トヲル 2021年2月5日
(凍る不思議は後で聞いてみようか、なんて思いながら)……ああ、成程。確かにがらんとしてますね。広いのにあたしくらいしか居ませんからねえ。……正確にはもうひとり、いるにはいるんですが…。(部屋から出てきませんので、とぽつり) 幼い時から来てはおりましたね。大爺様の家なんですよ、此処。
霞・雪花 2021年2月9日
(着物の裾ばかりに視線が向けられる気がして、幾度か彼を振り返り、気になる?と言わんばかりに口許細めて見せた)へ〜ぇ。こーんなに広いのに、あなた一人しか、いないの?不思議!屋敷の管理も大変でしょうに。遠くから見たらまるで、辺り一帯支配する富豪の敷地、みたいだよ。……ん?んん?もう一人、いるのね。ふむ。(どうやら訳ありらしい。深く詮索するのはどうかと点頭するに留めては、柔く笑み)わぉ。すご〜い!歴も長いのね!大爺様に可愛がられてたり、したのかしら。
九十九里・トヲル 2021年2月9日
……おや。見ているのバレました?(くつくつイタズラっぽく笑う。富豪の敷地という言葉には)……大爺様がね、ええ、それはそれは。芸で身を立てたひとでしてね。あたしは大爺様の七光り、というやつです。 ……ああ。もうひとり、はその大爺様ですよ。ちゃあんと、生きてはいますからご安心くださいな。
九十九里・トヲル 2021年2月9日
(可愛がられる、という言葉に思わず首を傾げる)……かわ、……可愛がられては
……、…………いないんじゃないですかねえ……。いや、仲が悪いとか、ひどい扱いを受けたとかそういうわけではないんですが
……。……如何せんあのひとの目には噺のことしか映ってないといいますか
……。……あたしを親族だと認識してるんですかね、あのひと。(独り言のように、思わずぶつぶつと呟いた)
霞・雪花 2021年2月14日
もちろんですとも。熱〜い視線、ひしひし、感じちゃったもの。凍る理由は……そうねぇ。わたし、雪女ですから。……なんて。信じちゃう?(と、揶揄には揶揄を添えて乗っかる精神。ややあって彼の想起するような口振りに聞き入る様子で頷き落とし)なぁんだ、大爺様もお住いになられてるのね!うわ〜、わたしったら失礼なこと、言っちゃった。それにしても、トヲルさん、大分お年、オトナだと思うけど……大爺様はも〜っと、お年召されてる、ってこと?
霞・雪花 2021年2月14日
(深入りしないとはいずこの口か。彼の独言に小首傾げながら漸く館内に足踏み入れ、古びた屋敷の埃っぽさや年季の入った様子にほうと息吐いた。)おはなし、噺。……きっと、ひとつの事に夢中になっちゃうの、かな。好きなんだね、その"噺"のこと。ふふふ。実は、親族として、見られたい?血縁ってどれだけ離れても、近くにいても。切っても、切れないもん。
九十九里・トヲル 2021年2月15日
おや、これは失礼。不躾でしたかね。……雪女。いえ、貴女がそう言うなら信じますとも。あたしには知らないことが山ほどありますからね。(それで実際は?と視線で促して) ……居るんですけど、ええ、そうそう会わないと思いますよ。俗世の諸々が煩わしいと、押し付けられたようなものですから。(なんて言葉のわりに、声色はなんだか楽しそうで)……かなり上ですねえ。正しい年齢は、あたしもよく知らないんですよね。
九十九里・トヲル 2021年2月15日
噺家なんですよ、大爺様。落語って知ってます?あれのことばかり考えている。(続く問いにはぱちくり瞬いて)――……いいええ、あたしはあのひとが噺ている姿が好きですから。目に入っていなくともあまり気になりませんよ。ま、そう割り切れないひともいるから、あのひとは偏屈だとか言われるんですけど。
霞・雪花 2021年3月2日
エルフ一族の、……う〜ん。神宮に仕える巫女、かな。ふるさと、雪国なの。これ、神力が身を守るために、周り、凍らせてる。触ると痛いわよ〜。(ね、期待はずれ?と口許ゆるやかに擡げた。)俗世、ね。たっくさん、混じりあった世界だもん。引き篭る気持ち、わかるなぁ。……トヲルさん、大爺さまとは付かず離れず、なのかしら。でも、任せるだけの力量、あなたにあるってこと。ね?
霞・雪花 2021年3月2日
落語!噺家!うわ〜!もちろん、しってる!もの静かなお方だと思ってた、なぁんて、見当違いだね。お口、上手いから……ふふっ。あなたも乗せられたり?(くす、くすり。肩部揺らして戯れにおどけてみせた。)落語に生きる姿、好き?なんだかんだ、こうやってお屋敷の管理任せられること、大爺さまの力になれてる。……なんだか、不思議な、関係。割り切れないひとは、視界に入れて欲しいのよ。きっと。
九十九里・トヲル 2021年3月3日
雪国…。(一面の銀世界、というのは桜に囲まれて育った自分には想像は出来ても実感は難しく)……ははぁ。その、お国を離れても大丈夫なんでしょうか。巫女、と聞くと、なんだか心配になってきてしまうのですが。(まあ、問題はないから出ているのだろうけれど)
……おや。雪花さんもですか。あたしはどうも、あちらこちらにふらふら行くのが好きなもので。あたしが俗物だから仕方ないですけどね。(からから、笑って)
九十九里・トヲル 2021年3月3日
(いくつかの言葉には微笑みを返して)さあてねえ、どうでしょう。でも、そうですねえ。先ほども言いましたけれど、あたしはあのひとが噺ている姿が好きなんですよ。そりゃあもう幼いころから見てきました。だから、まあ、力になれるのならと思っただけですよ。 ……乗せられた、というより、付け込まれたのかもしれませんけれど。(大爺様は物静かからは掛け離れてますよ、と笑った)