.。o○ 享楽の黒耀《カナン・ルー》.。o○
リル・ルリ 2020年8月10日
.。o○世界観.。o○
ダークセイヴァーの何処かに揺らぐ湖
その水底には
栄えていながらもある時、沈み失われた水葬の都があるという
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黒衣の聖女像を祀り、黒の聖女たる黒薔薇の領主が治め栄えた享楽の都
黒の聖女とその弟、二人の吸血鬼が治めていた領地。
『黒』こそを至高と讃え、あらゆる享楽を美徳としていた。
年中を通し気温は寒冷
特異な地質だったのか、この街に咲く花は全て「黒い花」
中でも黒薔薇はカナン・ルーの特産であり、『大切なものへ贈る花』としても重宝されていた。
黒薔薇のジャムと黒すぐりのタルトは名物菓子のひとつ。
……特殊な製法で黒薔薇から抽出される蜜から精製される薬は、「幸福な楽園」と呼ばれ極楽の魅せ現を忘れさせ、自我を夢に捕える美毒であったらしい
.。o○カナン・ルーの地図.。o○
《グランギニョール「享楽の匣舟」跡地の教会》
繁華街である黒蝶区に隣接する、大聖堂を模した黒い教会。美しい花模様のマンゲキよのようなステンドグラスがある。
現在は大半が崩れ落ちている。
かつてはグランギニョールを開催する舞台がきずかれていた。
・巨大なステンドグラスのある崩れた礼拝堂
・割れた玻璃の水槽のある舞台
・教会内の一画。リルのコレクション(靴やガラクタ置き場)
・黒衣の聖女像
・壊れた檻、物騒な器具
・教会の庭園
・黒薔薇の植えられた墓地
・演者達の控え室/牢獄
・座長の私室/水槽のある隠し部屋
《繁華街・黒蝶区》
賑わっていた繁華街。黒曜の街並みは壮観であり、黒蝶区にゆけば大体のものは揃うとされていた
・メインストリート・北。歓楽街へ繋がる
・メインストリート・南。街のシンボルである黒い聖女像
・メインストリート・東。住宅街へ繋がる
・メインストリート・西。スラムへ繋がる
・洋品店(女性向け)
・宝飾店(ブラックダイヤモンドの指輪が人気)
・パン屋(固めのバケットが絶品だった)
・花屋(黒薔薇、黒百合、黒いチューリップ等、黒い花が揃う)
・靴屋
・カフェ「クロイバラ」(黒薔薇ジャムと黒すぐりのタルトが美味しいと評判)
・レストラン
・美容院
・洋品店(男向け)
・果物屋(他の街から仕入れてきた珍しい果実もある)
・パティスリー(黒薔薇のジャムを使ったものが人気だった)
・荒れ果てた路地裏。一歩踏み込めば、血塗れの路地裏
・武器屋(黒曜鋼のナイフは一級品)
・薬屋(怪しい薬は売ってません)
・肉屋
・雑貨店(ゴシック系)
・ゴミ捨て場
・街医者の診察所
・ペットショップ(あらゆる「ペット」を販売)
・魚屋
・空き地(「何か」があった場所)
・占屋(「お代は一日分のいのちでいいよ」)
・安宿
・衛兵の詰所
《領主の館・白蝶区》
黒薔薇の聖女、領主の館のある地区。
黒い石畳のその先、一際大きな黒曜の館が黒い柵と分厚い扉により守られている。
限られたものしか入れない地区だった。
・領主の館・黒薔薇の庭園。黒い大理石のガゼボがある。
・館内(部屋は無数にある。1階:サロン、舞踏会場、かつて黒い人魚を飼っていた巨大な水槽など。2階:主に客室、3階:領主のプライベートエリア。宝物庫や趣味の部屋等。地下:地下室や地下牢、領主の秘密部屋)
・噴水のある植物園(館の外れ、珍しい植物が集めてある。他の土地では色鮮やかに咲く花も、すべて黒に変じてしまう)
・剥製館(剥製にした、領主のお気に入りが飾ってある)
・衛兵の詰所
《歓楽街・青蝶区》
「享楽」の街にふさわしい、黒曜に咲く薔薇のような華やかな地区。かつてはこの地区にグランギニョル劇場があった。
・病院(街で一番大きな病院。享楽の匣舟座長に呼び出された医者は戻ってこないことが多かったとか)
・病院の中庭(黒薔薇の咲く庭園)
・公園(見事な彫刻の施された噴水が見もの)
・高級宿(黒曜の大理石で築かれた美しい宿)
・娼館
・オシャレなレストラン(領主御用達)
・ギャラリー
・サーカス(「享楽の匣舟」に入れなかった、もしくは使い物にならなくなったもの達がこちらに流れてきていた)
・香水の店(あなただけの香りを調香してくれる)
・本屋
・領主の館の別館
・骨董屋
・魔法道具の店
・黒い聖女像
・見世物小屋の跡地(かつてのグランギニョルの跡地)
・BAR
・水族館(小規模。カナン・ルーに海はないため、他の土地の魚は珍しかった)
《市街地・桃蝶区》
一般の市民たちが暮らす街。
中心に大きな広場があり、広場を中心に家々が建ち並んでいた。
・断頭台のある広場(それはきっと幻聴だろう。
甲高い号令が響き渡る「さぁ、美しき薔薇の贄に選ばれたものは前へ!壇上にお上がりなさい!パンドラの宝箱にしまわれるか、ノアの匣舟に乗るか――選ばせてあげるわ!」)
・時計塔(目覚めの鐘が響き渡る。されど、夜は明けない)
・赤い屋根の大きな家(黒の街で唯一の赤い屋根の家。領主の友人「赤の夫人」が住んでいた)
・青い屋根の大きな家(黒の街で唯一の青い屋根の家。領主の友人「青の紳士」が住んでいた)
・白い屋根の小さな家(黒の街て唯一の白い屋根の家。窓には牢のように格子がはまる、鳥かごのような家。かつては領主のお気に入り「白の鳥」が閉じ込められていたとか)
・畑(黒すぐりの小さな畑)
・井戸のある黒い森(街の外れの小さな黒い森。どこかに、黒薔薇の咲く館があるとか)
・小さな飲食店(街の皆に愛されるお店。オムライスが絶品)
・小さな教会(黒薔薇の咲く墓場が裏手にある。カルニバルの時、桃蝶区の住民たちはこの教会へ足を運んだ)
・小さな公園(市民たちの憩いの場。ちいさな泉には、黒い睡蓮が咲く)
・孤児院(訳あって、両親を失った子供たちが住まう家。庭には母子像が飾られている。きな臭い噂があるとか……)
・黒い茨の森(孤児院の裏手に拡がるイバラの森)
・雑貨店(日用品中心。黒ガラスの硝子ペンと黒薔薇のインクが人気)
《スラム街・紅蝶区》
溢れたものたちの住む、明日をもしれぬ街
黒曜の栄華の裏の闇
・ゴミ捨て場
・荒れ果てた家(かつて誰かが住んでいた)
・荒れた墓場
・今にも崩れそうな家(ボロボロの服が大量に干してある)
・荒れた広場
・崩れた家
・開かない倉庫
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ただ、水音の奏でる音色と
どこからか聴こえてくる、人魚の歌声だけが響く。
幕が上がり、再び下りて
水葬は水想へ
歌が響いて、想い彩る花が舞う――
どこかの水底で、黒薔薇が咲いた
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