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【1:1】星に願えないこころ

杜鬼・クロウ 2020年7月23日


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あれから七夜月へと月日は過ぎて。
その間に一度、玻璃の宇宙(そら)でこいねがう。
あの硝子に込めた願いは──。
互いに願えない想いは未だ彷徨ったまま。
互いに言えない秘蜜は未だ隠したまま。
交錯する先に果たして見えるものとは。

一通の手紙と地図が常春桜の少女の許へ届けられる。


・中~高速。
・蜜約の秘め事。




発言終了
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杜鬼・クロウ 2020年7月23日
最近、偶然出会ったばかりのヤツだけどな。確かにお前の料理、華やかで彩り豊かだったもんなァ。……ご名答。気付いてもらえて何よりだ(顔を見合わせてなくて良かったと心の底でそう思う)
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杜鬼・クロウ 2020年7月23日
フーン……そうか。ンじゃ、気に入られついでに暫くこのまま置いてヤるか(彼女は特に気に留めていない様子。ならばその儘に)


……
待たせたな。おら、出来たぜ(告げると同時に食卓に次々と並べられる皿の数々。狐色の出し巻き玉子に豆腐とわかめの味噌汁、玄米、買ってきた漬物をピンチョスの様に可愛らしいピンで刺したもの。そして最後は──メインディッシュ。雪のドームの様に白い塩で覆われた皿が彼女の前に置かれて。箸で突けば思いの他、硬い事が分かるだろう。一目見ただけでは何の料理か判断はつかない…筈)
コイツは自分で切り分けてみてくれや(白の皿を指さして)(すると、人形がとてとてとテーブルへとやってきて、その皿を見つめる) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月23日
ふふ、あなたは出逢いに恵まれていますこと。まあ、やっぱり……。これから出てくるお料理が一段と楽しみになりましたわ。
(くすくすと笑み、料理を待っていれば)
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千桜・エリシャ 2020年7月23日
まあ……まあまあまあ……!
(目を輝かせながら、並べられていく料理をせわしなく見つめて。並べ終われば、ほぅと感嘆の息を漏らす)
……どれも美味しそう……それに仰る通り、盛り付けも素敵ね。可愛らしいこと。
これは……? どうやって切り分ければいいのかしら?
(白い皿をじっと見つめて、こてんと小首をかしげていれば、やってきたぬいぐるみにまた首を傾げて)
あら、あなたも召し上がるの? (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月23日
俺もそう思ってるぜ。
──それは、お前と出逢えたコトに対しても言える話だが。
(罅が入る硝子に込められた本音は滲み出て)
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杜鬼・クロウ 2020年7月23日
(ふっと弱く微笑んだ後に、料理へと視線戻す。感嘆の色濃くした彼女の様子をにまにまと普段通りの笑み浮かべ)ま、味見はしてるから大丈夫だとは思うが。現役の旅館の女将サンに褒められると悪い気はしねェわ。
あァ、箸で半分に切り分けてくれれば自ずと分かるぜ。
(話しかけられた小さな春の人形はふるふると首を振る。食べたいが食べれない。その代わりに彼女が食している所が見たいらしい。じっと視線は注がれて) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
……!
もう、いきなりそういうことを仰るのですから……それは私の台詞でもあると申しておきますわ。
(ほんのり桜色に染まった頬で、ふふっと微笑って)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
ふふ、お世辞ではなくてよ? 見た目に関しては花丸を差し上げますわ。
(ぱっちりウィンクを返して見せて)
あら、さすがにお人形さんでもご飯は召し上がることができませんのね。では、私があなたの代わりにいただきますわ。
(お人形の頭を優しく撫でてから、言われたとおりに箸を入れて切り分けてみる) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
”ちゃんと”伝わってねェと思ったから、改めて言っておきたいと思ったンだわ。
…そいつはどうも(前掛けを外し、眼鏡外してテーブルへと置く。向かい側に座り、軽く笑って)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
ほう、それは有難ェ。なら素直に受け取っておこうかね。
ン、食べてみてくれ(彼女が切り分けた白から出てきたのは、先程来た時に漂っていた牛肉の塊。塩で旨味だけでなく香りも封じ込めていたのか、箸先から一気に伝うよう……簡単に崩せる程に肉は柔く火入れも適度なもの。味付けは黒胡椒でアクセントをつけつつ素材そのものの味は大事に)
牛肉の塩窯焼きっつー料理らしい。知り合いに教えてもらったヤツで、試しに作ってみたら美味かったからコレをお前にも食ってもらいたくてよ(言ってる事は正しいが、経緯や真意はほんの少し暈して) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
(巧みな箸使いでざくざくと切り分けていけば、先程嗅いだ香りを纏った牛肉で。香りの正体がわかり、いよいよ気分も高揚してくる)
まあ! お肉ですわ……! 牛肉の塩釜焼き……随分とハイカラのお料理ですこと。そう、お知り合いに……、
……、…………お肉が私の好物だから、これを主菜にしてくださったのかしら……?
ふふ、ふふふふ。では、いただきます。
(手を合わせてから、再び箸を取り、柔いお肉を一口サイズに切り分けてはむっと)
(香りが鼻から抜けていく心地よさ。舌の上で蕩けるような柔らかさ。黒胡椒のスパイス――――その美味しさに、言葉も忘れて白いかんばせは蕩けた) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
俺が故郷にいた頃に食ってた肉料理と迷ったンだが、見た目に拘るお前だからこっちにしてみたぜ。コレ作ると、必ずコイツも寄ってくるンだよなァ。お前に似て肉が好きなのかもしれねェ(人形見ながらくすり、)
……隠した所で意味がねェから言うが、あァそうだよ。どうせならお前の好物食わせてやりたかった。今日は俺が持て成す側だし?(皿と一緒に持ってきていた桜色の瓶に入った和酒をお猪口に注ぎながら口に含んで)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
──で、どうだ?お味の感想は。
(見てればわかる。聞く迄もねェだろうが) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
あら、あなたの故郷の肉料理も気になりますわね。ふふ、でも今日はこれを堪能しますわ。見た目も驚きがあってとても楽しめましたもの。
まあ。この子もお肉が好きですの? まるで私の分身みたいですこと。
(お人形をつんつんとつついて、くすくす)

ふふふふ、クロウさんもお饗しのなんとやらがわかってきたようですわね。その心遣いから嬉しいものですから。
(じんわり、と胸中に広がっていく温みごと食すように、また一口お肉をいただいてから)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
――――ええ、とても美味しいですわ。言葉のつけようがないくらい……他のもいただこうかしら。
(出汁巻き卵に箸を伸ばし、一口。これも焼き加減も味も絶妙で、いくらでも箸が進みそうだ) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
そっちは本当に焼いただけに近いンだよ。見た目はともかくとして、味は美味かった。コレを食ったお前には…物足りなく感じるかもしれねェケド(例の神様が言っていた通り彼女に驚きを贈れた模様。心の中で礼述べて)
どうやらそうみたいだ。あまりにもじっと見て来るから、食べ辛く感じる時もあるケドなァ。どこぞの誰かと同じで”肉”に目がねェのかも。
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
俺も今回、色々と勉強になったからな。お前が食いたいって言わなきゃ知り得なかったコトでもあるし、そこは感謝してるわ。羅刹女に食わせてもらった料理と比べると拙い部分もあるから、そこは目ェ瞑れよ?

でも、喜んでくれて何よりだ。お前の肥えた舌も満足させられたみてェだし(此処までレシピやら試行錯誤していた時間さえも──) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
物足りないだなんて、とんでもないですわ。お料理というのは緩急が大切ですから。どれも主菜並みのものばかりでは、一つ一つの印象が薄まってしまいますもの。
(話している間にも、箸は止まらず。次はピンで刺した漬物を手にとって見て)
あら、これも可愛らしいこと。細やかなところまでこだわっていらして……。
(眺めてから、口に含む。しょりしょりとした食感が心地よい)
ふふ。やはり私の写し身かもしれませんわ。食べさせてあげられたら良かったのですけれどもね?
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
もちろん。あなたは素人ですもの。私にだって慈悲はありましてよ? ……まあ、そういう目を差し引いても美味しく堪能させていただきましたけれども。
料理は心ですもの。

ええ、お陰様で大満足ですわ!
(今度はお味噌汁で喉を潤す。ほっとするような暖かさと塩気が、体に沁みるように広がっていくようだ) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
そういうものなのか…?料理にも緩急が。味の差し引き、ってヤツかねェ、奥が深いぜ。やっぱり女将の肩書名乗ってるだけじゃねェンだな(スマホで料理を調べた時に出て来た単語を呟いてみて。料理のいろはに詳しい彼女に感心した様子で)
漬物は流石に漬けたコトねェから、あり合わせだケドな。一手間かけるだけで味がより美味くなるっつーのはホントだったわ。

(彼女の言葉を聞いてたのか、ぺこりと人形がお辞儀をした。その心配りだけでも十分嬉しそうで)(写し身ねェ……)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
ワーお優しいコト。…率直な感想、どうもありがとうよ。
お粗末サマでした(言葉に違わず料理は消えてゆく。彼女との約束は、果たし終えた)

(──ここからは、”俺が真に望む”時間。俺がそうしたいから)
(徐に口を開いた)

なァ。……外しちまったの? (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
ふふふ。なんだか偉そうなことを沢山申してしまいましたが、お料理を作っていただくだけで幸せですから。しかも私のことを想って、ね?
(にっこり、満面の笑みを返して。お人形をまた撫でてやって)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
(伸ばした箸が止まる。視線が右に左にと泳いで、)(こくり、と頷いた)

………………やはり、ずっとは無理ですもの。 (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
……なら今日のコトは忘れンな。絶対。
(本当はこの儘、只の食事会として帰してやりたかった)
まァ、人に料理振舞う機会はそうないし、俺もしねェからな。感謝しろよ。
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
そうか(薄々感じてた。否、解ってた。あそこまで伝えて、其れを踏まえての”これ”ならば。答えは出ているようなものだった。思ったよりも動じず一言、)
(この慾(いろ)は俺だけのもの。気付いたのは偽りの夢の中、嘘でも幻でも解き放たれた彼女(おに)を無くしたあの日が切欠だった様に思える)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
(なくしてからではおそいのに)(いつも、そう)
(最初は諦めなかったから手に入った)(けれど失った。手放したのは自分の意思)
(なら、二度目は? ”次”があるのか?)

──俺はお前に、ずっと引っ掛かってる部分がある。
聞いてもイイか。 (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
今日のことは、もちろん忘れませんわ。そこまで私は薄情ではなくってよ。
感謝だって、まだまだ伝えきれないくらいよ。
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
(彼の一言。それに弾かれるように、視線を戻し目の前へ)(沈黙。けれど彼の言いたいことは、言葉にせずともなんとなく伝わってくるようで)(けれども、そこから目をそらすことはしない。否、逸してはならない)

(沈黙を破ったのは彼の問いかけ)(一度ゆっくりと瞬きをして)

…………なにかしら? (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
そういうヤツじゃねェってのは知ってるケド。
…正直な話、食ってくれただけでも十分伝わったぜ。
(俺が本当に欲しいのは、感謝の言葉じゃない)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
(薄桜色の眸と交差する。真っ直ぐ、全部、受け止めるが如く)
(ならば。脣から紡ぎ出される言は紛れもなく)

────お前の心は何処にある?
(彼女にとって、あいとは。何色なのか) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
私の、こころ……?
(桜色の双眸をぱちくりと瞬く。自分でもわからない。そんなこと――)
私のこころは……、……………………

――――桜の樹の下に、置いてきましたわ。
(きっと、これが今答えられる精一杯。娘にとって、あいとは血に染まった桜色に他ならない) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
やっぱり、置いてきたのか(答えずはぐらかす事は簡単だった筈。それでも口にしたという事は、これが彼女の本心なのだろう)

…前に、お前の昔の旦那の話を聞いたコトがあったよな。俺はそれを聞いて、未だに”忘れられてない”と思った。
それは、………俺もだったから(己が知る限りでは、真の意味で彼女を浚ったのは、今現在はその人だけなようにも思えて。境遇は全く別としても、重なる部分はあり)

桜の下…お前の宿には桜が咲き誇っていたが、その中に……イヤ、これは俺の憶測か。俺はその旦那の行方を知らねェから(彼女の口から直接訊いた訳では無いが、凡そ検討はついている) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
(やっぱり)(その言葉に観念したように、静かに息を吐く)(はぐらかさなかったのは、それほどまでに距離が縮まったという証左だろう)

…………そう、あなたもでしたのね。私のこころには、いつだって夫がいますわ。忘れるつもりも、ありませんもの。

でもね、
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
宿の桜? 何を仰っているのかわかりませんけれども……
それ以上は言わせませんし、真相を答えるつもりもありませんわ。

(先程までの少女の貌は消え失せ、白いかんばせに浮かべるのは妖の鬼の貌。桜の双眸を細め、くすりと小さく笑みを結んだ) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
?…………。
(微かな違和感。正しいように見えて、何か、違う)
(彼女の心の奥の奥。立ち入れない神域に居るのは──)
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杜鬼・クロウ 2020年7月24日
…いつもお前が言ってるじゃねェか。鬼の慾に涯はねェと。
今更、そっちのお前を出してきたところで、俺が引くとでも?
どれだけ俺がお前を見てきたと思ってンだよ。
(人と鬼、両方の面が存る千桜エリシャ(おまえ)だからこそ俺は、───)

……でも、俺が真に知りたいのはそこではねェし、お前も答える気がないみてェだから(この話は終いだ、と口噤む。) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
あなたが引く、引かないのお話ではありませんの。
(語る妖の声はゆるりと甘く、けれど有無を言わせぬ鬼のもの)
これは、私と夫の秘密。誰にも教えるつもりはない。あなたであろうとも――だって、ふたりだけのものですから。
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千桜・エリシャ 2020年7月24日
……そう。お終いにしてくださるなら、助かりますわ。それで、なにが知りたいの? (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月27日
(見えない線引きと滲む秘蜜は己にも身に覚えのあるもので。其処には踏み入る術も無く)

……、…(どう答えたものか、暫く考えあぐねて時が静かに刻まれる。静寂、からの)──…へ対しては。
(俺達の在り方はかけ離れている。其れは生き方そのものも。日々何気なく思う中に、その違いが齎すものは) (無効票)
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千桜・エリシャ 2020年7月27日
なぁに? あなたらしくない。はっきりと仰ってくださる?

(それは急かす意図があるわけではなく、純粋な疑問で興味や好奇心が滲む声音で)
(いつも自信に溢れた男が考えあぐね、何かを言い淀んでいる。珍しいこともあるものだ) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年7月27日
……お前、何だか愉しそうだな。こうなってるの、全部お前の所為だからな。ったく…。
(此方の気を知ってか知らずか、投げ掛けられた問いに眦を眇めて多少非難の声あげて。落ち着かせる様に己の両手を交差させて溜息ひとつ、)
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杜鬼・クロウ 2020年7月27日
これまでお前と幾度と無く”ごっこ”をしてきた訳だが。
俺へ対しては、実際の所どう感じてるのか……訊きたい。

お前はまだ、それを続けているのか。
もしそうなら、……。はっきり言わせてもらう。
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杜鬼・クロウ 2020年7月27日
俺は、遊びじゃない。 (発言終了)
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千桜・エリシャ 2020年8月26日
私の、所為……?
(桜の双眸が瞬く。はて、どういう意味だろう、と。尚更続きが気になって、少しだけ身を乗り出して)
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千桜・エリシャ 2020年8月26日
(ごっこ遊び)(彼と繰り広げたそれが脳裏にめくるめくように想起する。どれも楽しい思い出であり――否、多少の苦い思い出もある)(それらを、彼は)

遊びでは、ない? 私は、私は…………、

(どうなのだろうか)(尽きない疑問符が、思考の渦に嵌っていることを物語っているようで。困ったように俯いてしまう)(だって、言葉で言い表せないのだ。遊びだなんて、自分も思ってはいない。思ってはいないのだが、けれども)(一つだけ確かなことは、)

(“彼と自分が同じ気持ちではないということ”)

(だから、これを口にしてしまったらきっと――)
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千桜・エリシャ 2020年8月26日
…………ごめんなさい。今日のところはお暇しますわ。ごちそうさま。
(逃げるように立ち上がって、帰路につく準備を始める)(今日ここで、口にする勇気がなかった) (発言終了)
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杜鬼・クロウ 2020年8月26日
……、…わかった(その貌には覚えがある。在りし日の巡る廻る記憶…どんな結末を迎えるにしろ、いずれは──告げなければ先にも進めない。きっと互いに。だけど、今は)今日はわざわざ食いに来てくれてあンがとな。見送りは…いらないか。帰り、気ィつけて帰れよ。
(彼女の後姿を目で追うだけに留め、閉じられた扉の音で大きく息洩らす。懐から煙草に火を灯そうとして、此処が禁煙だった事に気付く。止めた指先にちょん、と突くのは小さな春の心。見上げる顔は同じように見えて、全然違う)
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杜鬼・クロウ 2020年8月26日
──…お前もいつか、いなくなっちまうなら(情が移る前に、俺の(め)が映す前に、×えてほしい)もしくは、俺の方から…か。……”また”だ(全部ひっくるめて俺を形容っているのに、否定するのはこんなにも簡単で、抗うのが馬鹿らしくなる)
(人差し指で軽く人形を倒し、壁に寄り掛かりながら膝抱えて項垂れれば)
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杜鬼・クロウ 2020年8月26日
俺を惑わすのはいつも”これ”にまつわるもので、…懲りねぇわ、俺も……(ねがいこうのは、本当は二度と離したくは”なかった”)
(夏が、終わる。甘ったるい毒にも似た想い(あい)は、胸の奥の空洞に零れ落ちて。ちりちりと痛み伴う熱を持った儘──)
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杜鬼・クロウ 2020年8月26日
(〆)
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