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【日々徒然:14】弥生、雛に桃

境・花世 2020年3月2日




童女の頬とおなじ色した桃花が咲けば、
江戸中の梁にあどけない雛が吊るされる。

這い子人形、おくるみ人形、春駒に鳩に兎。
手毬に風車に羽子板、苺や人参も愛らしい。

祈りをこめてふっくら揺れる雛たちの下、
春を重ねた御馳走が今か今かと待っている。



短文雑談。RP推奨。
前後の流れは気にせずどうぞ。






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境・花世 2020年3月2日
(厨からはほこほこと芳しい匂いと、慌ただしく駆けまわる音がする。大広間にひょいと顔を出した女が菱餅にひなあられをすばやく置いていく)
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境・花世 2020年3月2日
手の空いてるひとはちらし寿司を運ぶの手伝ってもらっていいかな? 蛤のお吸い物も今台所組が仕上げてくれてて――ああ! ねこ! そのお菓子はえさじゃないよ、めっ。
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榎本・英 2020年3月5日
(呑気に足元を駆けて行く猫を避け、慌ただしく駆け回る君をのんびり眺めていた)おっと。これは一体……嗚呼。猫も君も大忙しのようだね。ちらし寿司を運べば良いのかい?
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イア・エエングラ 2020年3月6日
あらあら、お前も召し上がるのかしら。 (ひょい、とねこの視線の先にあったあられを持ち上げた。あげても良い? 尋ねる間にもねこは退いてしまったけれど、)――その前に僕らの支度かしら。白酒もあるから準備は万端。やあ、僕らも運びましょ。(行こう行こうと、英の背押すように機嫌好く)
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境・花世 2020年3月6日
ふたりともありがと、冷めちゃう前に宴を始めないとね。(受け取るあられを棚の上に置いてふくふくと笑う。ふたりの並ぶさまは不可思議なくせ、妙にしっくりときていたものだから) うん、やっぱり、つるし雛にして正解だったなあ。今年はねこがいるもの。
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レイッツァ・ウルヒリン 2020年3月7日
(こちら台所組)(蛤のお吸い物の仕上げをやっている。アクをとって、火加減も十分。このくらいかな?お鍋にフタをして、まずはちらし寿司を運ぶのを手伝う)わわっネコチャン、踏んじゃうよ。こっちは危ないから座っておいで。(手に持ったちらし寿司をどこに置こうかときょろきょろ)
吊るし雛、かわいいねぇ。
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亀甲・桐葉 2020年3月7日
あ、レイさん、こちらに置きましょうか。(何をしたらいいのか、わたわたきょろきょろ。机の空きを見つけたものだから、皿を受け取ろうと手を伸ばし)
つるすお雛さまだなんて、初めて見ました。かわいいですねぇ。……ねこ、ねこちゃん。乗ってじゃれたりしちゃ、だめだよ。(視界を横切るねこが、何か狙っている気がした。気がするだけならいいのだが)
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境・花世 2020年3月7日
ふふ、でしょう。一つひとつぜんぶ違う祈りが込められてるんだよ。花のようにかわいく育ちますように、とか、幸い多い人生でありますように、とか。(縮緬で縫われた雛のひとつをちょんとつついて笑う) ……大人にもききめ、あるかな?
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榎本・英 2020年3月8日
嗚呼。そうだね。運ぼうか。(ご機嫌な君に押されるまま、残りの物を運ぶ)とても可愛らしい祈りだね。祈りも違うなんて、特別だ。私も初めて見たよ。大人にもききめはあるのではないかな。さて、これは何処に置こう?
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境・花世 2020年3月8日
ありがと英、座敷机の上に置いてくれるかな。ちらし寿司は四人でひとつになるように作ったから、そうそう、そんな感じに。(近づいたきみの、鴨居にぶつかりそうなほど高い背に悪戯っぽく)すくすく大きく育ちますように、っていうのもあるよ。
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ベスティア・クローヴェル 2020年3月9日
皆忙しそうだ。だから、今日はあまり邪魔したらだめだよ(器用に右手で猫を抱き上げ、次々と運ばれるちらし寿司を興味深そうに眺める)
人形に願いを込める、か。これだけを数をひとつの家で吊るすのだから、それを聞き届けて叶える人は大忙しだろうね。
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雅楽代・真珠 2020年3月12日
(準備が出来るのを、執事人形の膝にお座りして待っている。)
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雛月・朔 2020年3月12日
(猫から距離を取りつつ、離れたところから初めて見る吊るし雛を興味深げの眺めている)これも雛祭りの雛人形なんですか、雛壇よりも空間を必要としないので、これなら一年中部屋に飾っていてもよいかもしれないですね。
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イア・エエングラ 2020年3月16日
四人で、ひとつ。やあ、良い子で待って、いらっしゃるねえ。(並ぶ子の間に華やいだ色のちらし寿司がひとつふたつと咲いていく)七つ、過ぎるまではかみさまのうち。たくさん祈っておかねばね、たくさんの願いがあるかしら。枝垂れ桜のようで可愛いものな。
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境・花世 2020年3月20日
この国には神さまが随分たくさんいるらしいから、手分けして叶えるんじゃないかなあ。(春めく彩りのご馳走の隙間に、甘酒の杯を足して) ずっと飾っておきたいくらい可愛いんだけど……ただ、お雛さまを仕舞い忘れるとお嫁にいくのが遅くなるって近所のお千代さんが。(乙女の面々を心配そうにちらりと見やった)
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蘭・七結 2020年3月20日
( 花庭のむこうから駆けてきた。わずかに途切れた呼吸を正すように深呼吸をする。手を清めたのちに、はなやぐ室内へと ) 嗚呼。遅くなって、しまったわ。……これは、お雛さま、かしら。吊るして飾るものは、はじめてだわ。とてもかわいらしいのに、そのような言い伝えもあるのね
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榎本・英 2020年3月29日
これ以上育ってしまうのも困るな。はい、どうぞ(座敷机の上に置き、眺めた)嗚呼。その言い伝えは良く聞くね。乙女は皆々大変そうだ。しまい忘れの無いように、各々が気をつけておかなければならない。忘れていたら……猫たちに怒ってもらおうか。
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リル・ルリ 2020年3月29日
(つるしてあるお雛様をじいと見つめてくるり、游ぐ)
ゆらゆらしていて、かわいいね。
ずうっと飾っておくと、お嫁さんになれなくなっちゃうの?
お嫁さんにいってほしくないこのお部屋に、こそり飾る悪戯ができるのかもしれないね
(なんて笑って。猫ときけば、尾鰭をぴょこんと震わせるのだ)
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境・花世 2020年3月29日
七結とリルは、お嫁にいけないと困るひとがいるんじゃないかな?(ふくふくと笑って、さあさ、みんな席についてと呼び集める。窓の外も内もすっかりと薄紅に染まって、春爛漫といった風情だ)
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蘭・七結 2020年3月29日
ふふ。その時には、隔てを越えて駆けてゆくわ ( 佳人の微笑みに戯れをかさねて。空いた席へと歩を進める ) ……嗚呼、よいかおりね。おいしそう。あたたかな季節に包まれるようだわ
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リル・ルリ 2020年3月29日
嗚呼、そうだね。隔てを水葬して、迎えに行くさ(くすくす、笑みを咲かせながら。同じく、空いた席へ游ぎゆく。
尾鰭を器用にたたんで、座らねば)

ほっとするような、春の香り
こころにもぽっと、春が咲きそうだ
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ベスティア・クローヴェル 2020年3月30日
幸いにも、私は困らないかな。そういう浮いた話は無いし。
あと花世は人の心配だけではなく、自分の心配もするべきだと思う。
心配そうに見てたけど、花世だって十分乙女でしょう
(席につけば猫を膝の上に乗せ、興味津々の猫が手を出さぬように食い止める)
心に春が咲く、か。とても上手い表現だと思う。
でも猫、お前用のご飯じゃないから手を出したらだめだよ
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榎本・英 2020年3月31日
嗚呼。二人はとても強いからね。心配はなさそうだ。しかし、ベスティアも花世も男の私からしてみれば十分乙女だよ。そちらの猫もあちらで見つめる猫も乙女かな?(もう一匹、外から此方を見つめる猫を迎え入れ、腰を落ち着けた)
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可惜夜・藤次郎 2020年4月1日
おや、春爛漫。華やかさを愛でるは人の性だな。(遅れて来るも広がる光景に満足げに。人の作り出した風習は実に興味深い)そんな人を愛でる立場からすれば、恋愛成就大いに結構。これからも咲き誇るよう繁栄していって欲しいものだ。もちろん、自分を貫き強く生きるもまた見応えがあるがね。
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雛月・朔 2020年4月11日
(花世さんの呼びかけに応じ、席に着くもいまだ視線は吊るし雛を見上げている)雛人形はこんなにも可愛らしいのに…なんだかもったいない習わしです。でもここに出入りされている方々は見目麗しい方々ばかりなので、そのような心配はないと思います。
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境・花世 2020年4月27日
あは、それじゃあ、みんな好きなひとのところへいち早く駆けていけるように、祭りの日を終えたら急いで片付けないとだ。だけど――だからこそ――今咲いた宴を、存分に堪能しようか。(赤い器に甘酒を注げば、春風にふうわりと懐かしいような匂いが漂う。集うひとびとの上で、ささやかな祈りの雛が揺れる)(乾杯!と揃った声は十三人と一匹ぶんの賑やかさで)
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榎本・英 2020年4月27日
そうだね。今を、存分に。(乾杯と声を合わせ、あふれる笑みをそして、あたたかなひと時を楽しむ。春の心地)
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リル・ルリ 2020年4月27日
そうさ!今をたのしまなきゃ。
今を重ねると未来になるんだから。ふふ、花世、ありがとう。かんぱい!
(ふわりぴるり、尾鰭と耳鰭が震え)嗚呼、笑顔が満開なのは良いことだよ。
ぽかぽか、胸の内も春模様だ
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蘭・七結 2020年4月27日
――ええ。今、ここに咲いたひと時を刻みましょう ( かさなる声音と笑みを見映して。うららかな春の一幕に咲う )
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亀甲・桐葉 2020年4月28日
今をたくさん、たのしんで。終わったらみんなで、それも楽しく片付けてしまいましょう。
ずうっと、ずっと、末永く。たくさんの『好き』と、いられますように。ここに集ったみなさんが、いとしの胸に収まりますよう願って。(よろこび滲む咲みとともに零した声は、)――乾杯!
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ベスティア・クローヴェル 2020年4月30日
そうだね。せっかくの宴だもの。難しいことは考えず、今は楽しもう。ねこも待ちくたびれているようだしね。(控えめに盃を掲げて、柔らかな笑みを零す)
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境・花世 2020年5月1日
(爛漫に咲いた春の宴は和やかに続いて、春の陽が傾く頃に幕を下ろした。やがて願いの雛が仕舞われ、季節が遠ざかっても、春の記憶はいつまでもそこで微睡んでいる。撫でれば仄かにぬくもる、やさしい温度で)(その隣にはすっかり大きくなった三毛猫が寄り添って、今日もふわふわの尻尾を揺らしている)
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