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花火咲く空は夏

アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日


「夏空に咲く花火」の後日談です。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=10660

「すみません、ちょっと理解が追いつかなくて…」
冬青は戸惑いを隠せずに口ごもる。
「仕方ないネ」
アヤネは少し困ったように笑った。
それからわずかに考えて、口を開く。
「今度、僕の事務所で話をしようか」

後日。西新宿の古いビルの最上階。アヤネの事務所にて。
初夏の日差しが差し込む午後。アヤネは彼女には珍しく早々と紅茶を用意していた。
ソファに腰掛けた冬青の前にソーサーとカップを置く。
テーブルを挟んでアヤネは勢いよく座った。
「さて、早速だけど」
アヤネは紅茶を一口飲むと切り出した。
「こないだはごめんなさい!」
いきなり頭を深々と下げた。
冬青は何か言おうとしたが、アヤネがそれを手と目でそれを制する。
「話を聞いてほしいんだ」

「謝りたいのは、ソヨゴの気持ちを考えずに不意打ちであんなことをしたこと。ごめんネ」
目をそらす。
「でも、あのときに言った言葉は本当なんだ」
「そういうのがマイノリティーだってことはよく知っている。でも私は自分の気持ちを肯定したい」
「わがままだよネ。うん、だからソヨゴにお願い」
「私と恋人同士にならなくていいから、友達でいさせて」




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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日
(言葉の明快さとは裏腹に、自信無さ気に目をそらしつつ)どうかしら?
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城島・冬青 2019年7月9日
……(ジト目でジーッと見つめたあと)私、初めてだったんですよね。キス。まぁファーストもセカンドもアヤネさんに貰われていきましたけど。
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城島・冬青 2019年7月9日
貰われ?いや、奪われ…かなぁ。まぁどっちでも同じですけど。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日
僕も初めてだネ。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日
いや、ごめんなさい!ああっ、そんな初なんてっ!
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城島・冬青 2019年7月9日
そうですか、奇遇ですね…って、ええー?!うっそ!あんな手慣れてそうだったのに?!!ええー!?うっそぉー(大事なので二回言ってみる)
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城島・冬青 2019年7月9日
いや、慣れてる慣れてないとかそういうことじゃなくてですね。ごほん(咳払い)あのですね、ああいうのは…その、できれば双方同意のもと行わないといけないと私は思うんですよ。私びっくりしたんですよ!あの時、唇ガサガサだったような気がするし!口臭とか気になってきちゃったし!!もう!
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日
えっと、クッション相手に練習したから…かなり。
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城島・冬青 2019年7月9日
……イメトレしてたんですね
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城島・冬青 2019年7月9日
oO(てかその場の勢いやノリじゃなくてめっちゃガチだーー!!)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月9日
いや、そうだよネ。不意打ちはもうしないよ。いやぜんぜん柔らかかったし、気にしなくていい、って…(顔を赤くして言葉に詰まる
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城島・冬青 2019年7月9日
ぎゃー!!!!お願いだから柔らかいとか生々しいこと言わないでくださいぃぃ!!(顔を両手で覆いながら突っぷす)
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城島・冬青 2019年7月10日
いけない、このままだと脱線して収集つかなくなっちゃいますね…(よろよろと起き上がり顔を上げる。林檎のように真っ赤である)
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城島・冬青 2019年7月10日
女の子同士でええと…そういうのは…未知な世界だと思ってますが、気持ち悪いとか嫌だとか…ネガティブな感情は持ってない、です……はい。男女の恋愛にも疎いですし…(ごにょごにょと口籠もりながら語り続ける)だからアヤネさんのことも嫌だとか気持ち悪いとかそういうのは無い、です。それは誓って言えます。
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城島・冬青 2019年7月10日
だから、友達でいるのは全然構いません。むしろこれで距離とか取られちゃったらとっても悲しいです。だから…その、あの、今後もよろしくお願いします…(ぺこり)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月11日
えっ、本当に?ありがとうソヨゴ(そっと抱きしめようと手をのばし)
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城島・冬青 2019年7月11日
お!おっ…おっ…おっ…ぉう(ハグを受け入れるが緊張からかアシカの鳴き声のような声しか出ない。身体は堅い)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月11日
(ふわりと優しく抱きしめ、そっと背中をなでる)だいじょうぶ。ソヨゴが嫌がることはもうしないつもりだから。(耳元で囁く)
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城島・冬青 2019年7月11日
…………ソウデスカ…(若干ジト目で疑いの眼差し)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月11日
そういう反応もかわいいネ。
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城島・冬青 2019年7月12日
ありがとうございます…。でも褒めてもなにも出ませんからね?
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月12日
いや…ちょっとその目に耐えられなくて茶化しただけ。ほんと、もうしませんから…。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月12日
あと、もう少し真面目な話をすると。私もこういう気持ちは初めてで…。別に男の子が嫌い、とか女の子が好きとか、そういうのじゃなくて。(顔を上げて、相手の目を見ながら)ソヨゴだから好き。
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城島・冬青 2019年7月13日
………あ、は…はぃ…。いや、あの…ストレートにも程があるというか…(真っ赤になってごにょごにょ)…ええと、ですね。アヤネさんと同じ「好き」を私から返すことはちょっと出来るかわからない、です…。でも、大切に想ってますから、それは信じてくれたら…嬉しいです。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月16日
はい、うれしい! ソヨゴにとって特別な誰かに僕がなれているなら、それだけで幸せだネ。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月16日
僕がソヨゴを好きでいても構わないと思ってくれるのもうれしい。これからはいつでも素直に好きって言える。
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城島・冬青 2019年7月16日
えっ。いつでも素直に…好き………?
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城島・冬青 2019年7月16日
oO(おかしい…。何かが微妙に噛み合ってない、気がする…)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年7月16日
もちろん他の人がいる前では言わないよ? そのあたりは分かってるんだ、うん。
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城島・冬青 2019年7月17日
そ。そうですか…。ちょっと安心しました。言われ慣れてないので他の人がいるところだとこう、すごくすごくキョドッてしまうと思うので…思うので…!><
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