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【RP2】紺碧と花

空廼・柩 2019年4月14日


静寂に響くタイピング。
中々終りを迎えぬレポートを睨んだまま、マグカップへ手を伸ばす。
黒い液面に口を付ける――冷えていた。
集中力の途切れた男は、チェアに深々と凭れ掛ると溜息を吐く。

ふと、硝子越しの外を見てみると――

「……あ。桜だ」




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空廼・柩 2019年4月14日
(青空を流れゆく、幾つかの花弁。淡い色は恐らく桜に違いないのだろう)………ん?(暫しその様を眺めていると、何かを叩く音がした。恐らく、それは扉を叩く何か)はーい、開いてまーす(気怠げにチェアから身を起こし、扉の前へ。勝手知った本部で警戒等することなく、ノブを捻る)……?(其処にいたマスク男に、見覚えはあった)…ああ。あんた、確かあの時の。 https://tw6.jp/character/status/f15222
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冴木・蜜 2019年4月14日
(室内から返ってきた返答に、無意識に安堵の息を吐く。――と。開かれた扉の向こうに、見覚えのある灰色の貌を認め、僅かに目を見張った)おや……どうも、先日振りですね。こちらの施設では初めまして、でしょうか。研究員の冴木です。(マスク越しの黒い眸を緩めて見せて)こちら、第370研究室で間違いないですよね?
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空廼・柩 2019年4月15日
え。…ああ、いやうん確かにそうだけれど(じ、と目の前の男を見詰め、そして書類の束を見る。――何だろう、己の第六感があまり良い予感を告げていない)……それは?
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冴木・蜜 2019年4月15日
? …え、えぇと。(己を見つめる視線に、少し落ち着かないように視線を彷徨わせて。観察という行為にこそ慣れているが、やはり視線には弱いのだった)……おつかい、のようなものでしょうか。上の人から頼まれまして。渡すついでに手伝って来い、と。(改めて腕の中を見る。そういえば、随分とどっさり渡された気がする。年度始めだからだろうか)
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空廼・柩 2019年4月22日
ん? …ああ、ごめん。どうも不躾に人を観察してしまうのが癖みたいになってるみたいで(肩を竦めながら、男は言う)上の人…もしや主任かな。あの人の無茶振りはいつものことだけれど…(山のような束を見詰める。これは一日で終る気がしない)……いいの?
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冴木・蜜 2019年4月22日
ああ……大丈夫です。こちらこそすみません。いい加減慣れれば良いのですけどね(相手の様子につられるように自分も肩を竦め、)恐らくそう……ですね。通り掛かったところに色々と渡されてしまいまして…(なんて苦笑して見せる)ええ。私で良ければ、是非お手伝いさせて下さい。
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空廼・柩 2019年4月28日
ああ、やっぱり。ったく…他人に手当たり次第に仕事押し付けるなっての(盛大に、溜息一つ)…じゃ、お言葉に甘えて――有難う。まあ兎に角中に入りなよ。何もないところだけれど(そう言って、開いたドアの内部で誘う――鼻孔を擽る珈琲の香。多少片付いたものの、やはり散らかった研究室。其処に広がっていたのは、何処までも続くような青い空だった)
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冴木・蜜 2019年4月29日
いえ、大丈夫です。このような扱いは……慣れていますので(大きな溜息に、苦笑いして見せて)有難うございます。では失礼しますね(誘われるまま足を踏み入れて。少し散らかっている室内の様子に、何処か居心地の良さを感じつつ)ああ、お構いなく。貴方がこうやって出迎えて下さるだけで充分ですとも(言いながら、相手の眸と窓の向こうを比べ見て)……、綺麗な空ですね(――おなじいろだ。そんなことを、ぼんやりと考えた)
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空廼・柩 2019年5月2日
え、何。意外とパシられるタイプ?(もしそうならば、ある意味『同類』なのかも知れない等と考えながら)…はいはい。本当に珈琲くらいしか出せるものないけれど、まあ好きにしてってよ(使えるカップはまだ残っていただろうか。ぞんざいに置かれたままの食器を吟味していると――ふと呟かれたであろう一言に顔を上げ、同じく空を見詰め)ああ、俺の特等席(眼鏡で覆い隠された青を見る瞳には、気付くことなく)…で、どんな書類押し付けられたの?
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冴木・蜜 2019年5月3日
え、えぇと。頼まれると断れないというか…何というか…(パシられているといえば、なにも否定できない気がしてきた。思わず口籠る)ではお言葉に甘えて。…珈琲一杯あれば十分ですよ。寧ろ私の方こそ、何も持ってなくてすみません(こんなことなら、何かお菓子くらい懐に忍ばせる癖を付けておけばよかった)特等席…ですか。なるほど、この景色は見ていたくなりますね(何処か納得したように、目を細めて頷いて)色々あるようですが…レポートだとか、報告書が多そうですよ。
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空廼・柩 2019年5月7日
いいって、お気になさらず。てかパシられた上に菓子まで用意されたら俺の方が申し訳なくなる(気遣いたる言葉をばっさり切り、最も綺麗なカップへ手を伸ばす。珈琲は…改めて淹れ直した方が良いだろうか。世辞にも上手くない手つきでサイフォンを扱いながら)ん。青空、好きだからね。もう少ししたら梅雨だし、少し憂鬱だけれど……最近UDCの事件増えたからなあ。初めて見るタイプも増えたし、その度にレポート求められるのきついんだけれど…どれどれ(資料の一つ一つに目を通す。よく見ると、以前に対峙した敵がちらほら)
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冴木・蜜 2019年5月8日
おや、そうですか?…すみません、こういう性分なもので(困ったように苦笑しつつ、相手の手元をぼんやりと眺める。ごぽり、口の端からタールが漏れたのを、そっとハンカチで拭って)梅雨は殆ど曇り空になってしまいますからね。その代わり、湿気が心地好いのですが。……、ふむ。幾つか私も相手にしたものがいますね。これならお手伝いできるやもしれません。手分けして片付けましょうか?(書類を覗き込んでから、相手の表情を窺うように視線を巡らせ)
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空廼・柩 2019年5月12日
俺の我儘だし、別に謝る必要なんてないと思うけれど(ふと、鼻孔を擽る僅かなタール。そういえば、戦の中で分ったことだが彼は確か――)そう? 湿気ると直ぐに頭が爆発するから厄介…いや、別にだからといって何かやってる訳じゃないけれど(ぼさぼさの頭を掻きながら、淹れた珈琲をひとつ、ハンカチ持つ男の前へ)ん、じゃあそっちをお願いしようかな。……後(付け加えるように、紡ぐ)…此処にはあんたと俺しかいないんだ。あんたの楽な状態で寛いでくれて問題ないから。
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冴木・蜜 2019年5月13日
ああ…どうも謝罪が先に口から出てしまうようで。悪い癖ですね(困ったように眉を下げ、不器用さの拭えぬ苦笑いを浮かべ)乾燥すると、なんというか…いつも以上に擬態に苦労するので。ですが、確かに髪の毛の纏まりも悪いですね…あ。有難う御座います、頂きます(ハンカチを畳んで仕舞い込んでから、カップを受け取る――と、次いで言葉に目を見張る。こぽ、再びタールが口元を伝い)……、では遠慮なく。そのようにさせて頂きますね(不器用に、しかしどこか安心したように微笑んで)
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空廼・柩 2019年5月19日
(彼はいつもこうして、誰にでも謙った態度を取っているのだろうか。それはそれで――生き難そうだ、等と頭の片隅で考えながら、ふと視線はもうひとりの研究員へ)ふぅん、擬態ね。乾燥すると、タールの体もかぴかぴになっちゃうとか?(湧き上がったのは、ほんの少しの好奇心。液体生命体である彼が敢えて人型であろうとする理由は何なのだろう。きっと不自由で仕方があるまいに)…ホント、不器用そうだよね。あんた(つい、呟くように言葉が零れた)――さ、珈琲も出来たし仕事に移ろうか。
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冴木・蜜 2019年5月21日
どうなんでしょう。自分もそこまで乾燥したことがないので……(巡り巡って己に向けられた視線に小首を傾げつつも――ああでも、この間、炎で炙られた時は少し乾いたかも。なんて物々漏らして。己の目の前で、試しに指先を溶かし見る)ぁ、は…はは。そうですね。自分でもそう思います(ぽつり、零れ落ちた呟きに、唇で不器用な笑みを形作る。やはり、自分は不器用に見えるのだろうか)はい。では私はこちらから手を付けますね。何かあれば言って下さればと。
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空廼・柩 2019年5月26日
炎? ――ああ、(暫しの間の後、察したように声を漏らす。己にも覚えのある炎が脳裏を過った)(どろり、其処にあった筈の指が融けても驚く素振りを見せず、ただただ笑う同僚の様子を眺める)うん、そっちも何かあったら言ってよ。…あ、そうだ。確かこの辺に予備のノートがあった筈…(積み上げられた書類を壊さぬよう、器用に取り出したのは一台のノートPC。試しに電源を入れてみる――よし、どうやらまだ動くようだ)
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冴木・蜜 2019年5月27日
……(どろりと蕩けた指、しかしそれを視界に認めても驚く様子のない研究員の様子に、茫と目を細めて)(驚かれるのが常の身体で、慣れてしまっていたのだけれど――反応が普通というのは、素直に安心できる)はい、何かあったら頼らせて頂きますね。…おや。お借りしてしまっても良いのですか?助かります(起動するPCを横目に、これはしっかり働かねば――と、手袋を探し懐を漁る。さすがに溶かすわけにはいかない)
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空廼・柩 2019年6月3日
(目の前で細められた双眸に小首を傾げる。己が何かしただろうか――考えてみても、何も浮かばない)良いよ、どうせノートなんて調査とか、出先でしか使わないし(スクリーンセーバーが起動していたパソコンを叩き起こし、画面を向き合おうとして……視線は再び懐を漁る研究員へ)…これ、使える?(差し出したのがデスクに入っていたゴム手袋だったのは、やや申し訳なかったけれど)
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冴木・蜜 2019年6月6日
……、ふふ(小首を傾げる相手の様子に、やはり不器用に、けれどもどこか嬉しそうに表情を緩めて)では有難く使わせて頂きますね。……と、と。手袋まで。何から何まですみません(差し出されたゴム手袋に形作った手を通して。握っては開いて具合を確かめてから、PCを操作してみる。…、問題なさそうだ)…、あぁそうだ。貴方のこと、これから何と御呼びしたら良いでしょう?
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空廼・柩 2019年6月11日
別に良いよ。手伝ってもらうのは俺の方なんだし(それは極々当たり前のことだと言わんばかりに)……?(キーボードを打とうとして、止まる。少しの逡巡)……あ。もしかして俺って名乗ってなかったっけ。だとしたら悪い(相手にだけ名乗らせて、己は名乗らぬとは礼に欠く)俺は空廼柩。好きに呼んでくれて良いよ、冴木……あー、下の名前は?
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冴木・蜜 2019年6月12日
空廼さん、ですね。いえ。…いえ、お気になさらず。私がしたくてやってますので。でも、何か分からないことがあったら…頼りにさせて頂きますね(表情を緩め、小さく頷いて。その拍子に口元からタールが零れ落ちそうになったのを、咄嗟に抑えつつ)ぇ、…あ。す、すみません。こちらこそ、きちんと名乗らず。…冴木蜜と申します。私のことも呼びやすいように呼んで頂けると嬉しい、です。
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空廼・柩 2019年6月18日
ん、じゃあみつ――蜜ね(何の躊躇いも無く下の名を口にして)んじゃ、そろそろ作業を始めないとこの量は終らなさそうだね。まあぱぱっと済ませて……っと、(ふと、視線は硝子の外へ。青に混じる白――否、あれは薄紅か)……桜(ぽつり、毀れた単語)
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冴木・蜜 2019年6月21日
……、はい(呼ばれた己の名に反応して自然と表情が緩む。名前を呼ばれるのは、今でもちょっとうれしい)そうですね。ではささっと済ませて……、さく、ら?(相手の目の動きと言葉に、つられた様に己も窓の外へ視線を投げて。ひらりと舞い散る淡い色彩に、目を瞬いて)本当だ。もう春も終わりでしょうか。桜はやはり綺麗、ですね。 ――そうだ。お仕事が終わったら、もう少しお話しませんか(春の空でも眺めながら。空色を見つめる彼へ、微笑みを添え誘ってみせて)
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空廼・柩 2019年6月25日
(続く言葉に…きょとん。大きく開かれた瞳)へ、話?(視線は青い青い空から、同じレンズ越しの紫眼へ)……俺と?(意外な申し出だった)…別に良いよ。ま、仕事が終わればの話だけれど(一拍して口を開く。――別に、話すのは嫌いではない)
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冴木・蜜 2019年6月28日
…、!(ぱああ。不器用ながらもとても分かりやすく、表情一杯に喜色が滲む)わぁ、い。では、はりきってお仕事させて頂きます、ね(思わず緩んだ口元から黒が零れかけたのを、はっと我に返って素早くハンカチで拭う)私、見てくれがこうなので。中々お話付き合ってくれる方がいなくて。だから、うれしいです……とても(今日はいい日だなぁ。なんて気持ちはそっと仕舞って、画面に向き直る)
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空廼・柩 2019年7月7日
ったく、何でそんなに喜んでるんだか(当然のことを言った心算なのに、これほど喜ばれるとはこれっぽっちも思わなかった。少しだけこそばゆくて、己でも思うほどにぶっきらぼうに零す)見た目なんてそんなに重要? この世界は勿論、何処の世界にだって変わった姿の奴はいるもんだ。それをぎゃーぎゃー言う方がおかしいんだよ…だから、その、何だ。あんたも俺みたいなのもいるんだと思ってもっと積極的になって良いんじゃない?(視線は合わせず、かたたとキーボードを叩く音ばかりを響かせて)
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冴木・蜜 2019年7月8日
すみません。でも、嬉しいんです…とても(ぶっきらぼうに零された言葉にゆるゆる表情を戻しつつ、しかし言葉には未だ素直な感情の色が載る)私も見目はさほど重要ではないと思っているのですが、ね。ほら、こちらの世界では私のような種族は珍しいですから。きっと、おそろしかったのでしょう(無理もない。未知のものへの恐怖は致し方ないと、さほど気にしていないように零して。手先でキーボードを叩き乍――ふと、耳に届いた言葉に目を瞬く)そうですね。もう少し積極的になってもいいのかも……ふふ。有難う御座います。
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空廼・柩 2019年7月11日
ふぅん……なら、良かったよ(こそばゆくて、更に視線を逸らすばかり。どうも素直に謝られるのも、素直に喜ばれるのも、己は慣れていないらしい)…少なくともUDC組織の連中にとっては非日常なんて日常茶飯事なんだよ。なら少しくらい体が融けたって、少しくらい体が青くなったって、それは日常なんだから然程気にしないさ(そこまで言って――ぐいっと薄い珈琲を呷る。どうにも説教くさくなるのはいかんともし難く、何か他の話題はないかと書類を作成する片隅でぐるぐる思考を重ねる)……だから、礼なんて良いっての。
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冴木・蜜 2019年7月13日
そう。……そう、ですね(言葉の節々から覗く気遣いに、また表情を緩ませる。感謝の念は未だ尽きないのだけれど、ここら辺で留めておこう。続ける話の種を探りつつ、作業の手は止めない)あお。青……そうだ(そこで耳に届いた言葉に記憶を探る。青い。そういえば、いつかに見た彼は)貴方もUDCを身に宿しているのですね。…うつくしいいろでした――とても。
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空廼・柩 2019年7月16日
――ん?(投げ掛けられた言葉に手が止まる)……貴方「も」? それはあんたもってこと? それとも知人か誰か?(不躾な問いであったろうか。自分自身に肩を竦めては、背凭れに深く身を沈める)…俺が取り込まれたのは、此処に入る前だったけれどね。
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冴木・蜜 2019年7月19日
そういえば、貴方の前では出していませんでしたか(ふと相手の手が止まったのに釣られて自分も手を止め)ええ、まあ。私もひとり体内に我儘な子がおります(自分が訊ねたのだから気にしていない、というように手をひらりと振って)ふむ。それから此方に入ったと。……、その。大人しいのですか?(踏み込んで訊いてもいいものか。少しの逡巡の後、しかし中途半端に好奇心に負けた。ちらりと相手の様子を伺ってから、言葉を吐き出した)
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空廼・柩 2019年7月25日
んー…(思い出すように、首を捻る)…まあ、力を使えば容赦なく抉ってくるけれど、まだ大人しい方じゃない? 何せ(止まった手は眼鏡へと伸びて)
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空廼・柩 2019年7月25日
此処の色しか変えなかったし(晒された瞳。右目を指差しては吐息を零して)で。我儘な子ね……その口振りだと、随分好き勝手するタイプなの?(小首を傾げ、尋ねる。然し、必要以上に詮索する心算はなかった)
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冴木・蜜 2019年7月27日
(視線を遮る硝子が取り払われる。目の前に青が晒される。その様を目を細め、じっと見守って)ああ…その色はUDC由来のものだったのですね。成程…、(納得したように小さく頷く。同じエージェントとしてもう少し色々と聞いてみたい気がしたが、口から漏れ出たタールと共に言葉を呑み込んだ)…私の子はお転婆さんでして。好き勝手されて擬態を崩されてしまうこともあるんですよね。
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空廼・柩 2019年8月3日
好き勝手されて……それ、何気なく言ってるように聞こえるけれど、相当しんどいんじゃない? 不便で仕方がないだろうに…っと、(あまり悪口を言ってると好き勝手される可能性があるだろう。思わぬ毀れてしまった失言を口を閉ざすことで隠そうと)……? 何、他に何か気になることでもある?(眼鏡越しの視線に、小首を傾げて)
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冴木・蜜 2019年8月5日
まぁ、不便で無いと言ったら嘘になりますが。……でも、慣れてしまいました(口を閉ざした相手の意図を察して、大丈夫だと苦笑して見せて。気を遣わせてしまっただろうか)あ。いえ…もう少し、貴方とUDCのお話を伺ってみたいな、と思いまして(語尾が弱まる。必要以上に詮索するつもりはないのだけれど、もう少し知りたいと思った)――その。貴方は体内のUDCのことを……どう思っているのでしょう。
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空廼・柩 2019年8月16日
(湛えられた微笑を目の当たりにしては、ばつの悪さに思わず視線を逸らすばかりで)……ふぅん。そういうのって、中々慣れるようなもんじゃないと思うけれど(徐々に小さくなる言葉に言葉が詰まる。どうも自分は人の心を己の予想以上に理解出来ぬ男らしい)ごめん。別に知られたくない訳じゃないというか、あまり自分のことを話し慣れてないっていうか…あー、(こういう時に何と言えば誤解が解けるか脳を高速回転させるばかり)…俺がどう思ってるか?(暫しの沈黙。それは、あまりにも自然に零れた)………宝かな。
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冴木・蜜 2019年8月19日
そんな。謝るようなことでは……お気になさらず。私も自分のことを話すことは少ないので…えっと、その(精一杯の言葉を並べるも、自分も喋るのは得意ではない。どうしたものか、と思考を巡らせ)――、宝(そこで零された言葉に、はたと目を見開いた。自分にはない考え。それがごく自然に零される様なそんな関係が、自分にはとても)それは。とても……素敵な関係ですね(改めて見れば、より一層その色彩が美しく思えて。少し彼らの関係が羨ましく思った)
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空廼・柩 2019年8月27日
そう? …ありがと。――UDCを身に飼う者は、多かれ少なかれ正気を削られることになる。まあ俺がそう思ってるだけで、こいつにとってはただの玩具かも知れないけれど(変質した瞳を閉じ、再び眼鏡を掛ける。少し重い)…あんたの中にいる悪餓鬼も、そのうちころっとデレたりしてね(等とぽつりと零しては、再び液晶画面に向き直る)…さてと、そろそろ本腰入れないと日が暮れるから早く済ませちゃおう。偶には定時で帰ってみたいし。
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冴木・蜜 2019年9月1日
仮にそうだとしても、宝だと思えるものがあるのは素敵だと思いますよ(深く頷いて、素直な言葉を吐き出した。何となく、言っておきたい気がした)そう、ですね。ころっとデレて下さるのなら、私としては大変たすか……、いえ。何でもありません(そこで、体内に違和感を覚えて口を噤んだ。どうも未だ素直になる気はないらしい)はい……、?偶には――ということは、いつもは残業してらっしゃるのですか?
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空廼・柩 2019年9月5日
………そう(曇りのない言葉に視線を逸らす。この男、最初は引っ込み思案なのかと思っていたが、意外とはっきり物を言う――それ自体、決して嫌いではないが)……?(かと思えば言い淀む姿に藤色の瞳を見る。もしや、その「悪餓鬼」に何かされただろうか)…っはは。意外と可愛いところあるんじゃない、あんたのUDC(素直じゃないところとか、等と笑う…けれど、痛いところを突かれたならばうっと)……あー。何というか、別に毎日残業しているというか、寝泊りしている訳じゃないから。うん。
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冴木・蜜 2019年9月7日
……そ、そうでしょうか。ただのお転婆さんですよ(相手の言葉に、意外そうな顔をする。言われて悪い気はしない。どうやら、自分もUDCには少し愛着があるらしい)……(毎日じゃなくても残業は多いということだろうか。まぁUDCだしそれはありがちだろうな、などと思案。暫し考え込むように押し黙った後、)…私で良ければ、ですが。今度、またお手伝いしに来ましょうか。
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空廼・柩 2019年9月15日
何だかんだ言ってあんたは身体の形状を保ってるだろう? 有情有情(青年の表情に翳りはない。寧ろ――その様子を見て、少しだけほっとした)………言っとくけれど、おもてなしも何も出来ないからね? それで良ければ、好きにすれば良い(単なる同僚の手伝いをしたいなど、とんだお人好しである――然し、決して悪い気はしない。僅かな喜びを悟られぬよう、厚い眼鏡で表情を隠して)
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冴木・蜜 2019年9月16日
確かにそうですね。手加減して頂いている、ということでしょうか(言われてみれば、確かにそうかもしれない。彼女の機嫌を損ねた場合は兎も角として、普段擬態を邪魔されることはない気がする)ええ、もちろん。構いません。貴方のお手伝いができるのなら、それでいいのです(大したことではないという風に、頷いて見せて。分厚い硝子の向こうの表情は読めなかったが、きっと悪いようには取られていないだろう。何だか嬉しい心地がして、自然と表情を綻ばせた)何かあればいつでもお申し付けください。
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空廼・柩 2019年9月23日
……全く。そんな感じで毎回色々頼まれちゃってない? 今日だって……まあ、良いや(折角の厚意にこれ以上は野暮というものだ)…さ、仕事仕事。これ以上は仕事終らせてから(くい、と眼鏡の位置を直したならば、手をキーボードへ。今となっては慣れたタイピングを始めようとして、ぽつり)――ありがとう。
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冴木・蜜 2019年9月24日
えっと。それは…その。まぁ、いいのですよ(ぎくり。図星だ。どうにも躱す言葉が思いつかず、視線を逸らしてしまった。悪い癖である)はい、そうですね。これ以上は仕事を全て片付けてからにしましょう(作業に戻ろうとした相手に倣って、自分もとタイピングを再開しかけた――ところで掛けられた言葉に、目を見張って。それから、ゆるりと表情を緩めて小さく)……、こちらこそ。
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空廼・柩 2019年9月29日
(再び、いつもと変わらぬ静寂が訪れる。――違うことと言えば、研究室に響くタイピング音が増えたこと。あとは……少しだけ。ほんの少しだけ、孤独感がなくなったこと)(ふと、窓越しの空を見る。花弁が二枚、飛んでいく様を視線で追った)
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空廼・柩 2019年9月29日
(〆。ありがとうございました)
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