【宿縁邂逅:影朧『李・皓夜』】
結・縁貴 2023年6月11日
・宿縁邂逅依頼の募集スレッド
・募集期間:6月18日まで
・執筆:波多蜜花MS様
(
https://tw6.jp/scenario/master/show?master_id=msf0012787 )
・MS様のスケジュール都合によりOPの作成時期は未定
(依頼OPが完成したら、グリモア猟兵:深山・鴇さんより御案内予定)
世界はサクラミラージュ
探しているオブリビオンは、ひどく存在が希薄な影朧
小上がりの上でうずくまっている騶虞が、この御話の発起人
今はお手紙を送った数名の訪れを丸くなって待っている
前日譚
(
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=124587&mode=last50 )
3
結・縁貴 2023年6月11日
(「影朧の浄化に手を貸してほしい」それと場所だけ綴った手紙を送った。)
(手紙を綴るのに酷く時間を要した気がするが、今の時分がいつかも把握できていない。はやく。速く。早く。疾く。行かなければいけない。行っても何も出来ない。疲弊はあるのに気だけが逸って眠ることも出来ず、長い尾がたしん、たしんと小上がりの床を叩き続けている)
朱酉・逢真 2023年6月11日
(すう、と君の真上の空間が目を開くように裂けた)
やァ。
朱酉・逢真 2023年6月11日
かみさまが来たよ、坊や。
(のんびりと。常と変わらぬ様子で、君と対面した)
雨野・雲珠 2023年6月11日
(お盆に湯飲みをいくつか乗せて戻ってきた。うずくまる背中をさすろうかとそっと手を伸ばし、一旦思いとどまる。代わりに、すこし離れた場所に冷たいお茶を注いだ湯呑を置いた)
マナセ・ブランチフラワー 2023年6月11日
(届けられた手紙を握って、書かれていた場所を訪れる。先に部屋に居たふたりに軽く頭を下げてから、蹲る彼の傍へそっと座って)
縁。……きましたよ。
結・縁貴 2023年6月12日
(頭上から陰色の声がした。起き上がれなかった。)
(背後から冬桜の気配がした。起き上がれなかった。)
(金の聖者の声を聞いて、やっとのろのろと騶虞は顔を上げた。此れで手紙を送った三者が全員揃ったから。)
(何か言わなきゃ。何を?
挨拶。来てくれた礼。呼び寄せた理由。自分の現状。何故そう思ったのか。
言うべき概要は浮んだのに、そのどれもが雲を掴むように形にならない。どうにか形にしようとして口を開く)
結・縁貴 2023年6月12日
……、……かげろうに、あって。そのかげろうを、
(倒す。浄化。輪廻の輪に乗せる。一般的にはそう言うはずだ。どれでも間違ってないけれど、)
――おわらせたい、んだ。
(絞り出した言葉はそのどれとも違った。小さく唸る。口はまわる方のはずなのに、何を口にすればいいのか分からなくて、唸る。)
朱酉・逢真 2023年6月12日
いいよォ。
(肯定は即座に返る。そのまま口を閉ざすと、他のふたりを見やった。隣りに在るだけの神だ。手を伸ばし、手を取るのはヒトの役割だろうと)
雨野・雲珠 2023年6月12日
影朧を。
(詳しい事情は何も知らない。ただ、彼が見たこともないほど動揺し、惑乱していることだけはわかる。傷ついているようにも見えるけれど、それがどういう感情からくるものなのかはわからない)
もちろん……もちろんです!例えどなただって、力を尽くします。……その……(聞いていいのだろうか、というように一瞬ほかの二人を伺う。傷そのものなら、ほじくり返したくない)
……縁さんに、ゆかりのある方ですか。
結・縁貴 2023年6月13日
(神からの肯定の声に、強張っていた肩が少しだけ緩む。礼の言葉が未だ上手く出ず、小さく頷いた)
(「ゆかりのある方ですか」冬桜の当然と言えば当然の問いに、言葉が詰まる。)
(影朧は弱者。傷つき虐げられた過去から産まれた存在。常なら憐れまない。弱者が強者に踏みつけられるのは摂理だと思うからだ。
その自分が、影朧を浄化したいと求めること自体が似付かわしくない。
影朧が、あの影朧でなければ、そうは思わなかった。なのに、)
…あれは、あのかげろうは、××だから、――ッ!!
(喉が詰まる。音が出ない。呼びたいはずの、呼べるはずの
音が出ない。
胸が締め付けられるような心地。その理由が分からないことも、何かを忘れ去っていることも、ひどく落ち着かず、不愉快で、…かなしい。
こんなの知らない。)
結・縁貴 2023年6月13日
……わからない…けど、あのかげろうだけは、おわらせて……
(伝えるべき言葉を探る。
此処は八重ノ屋。惑う内に転がり込んだ先。中に入れてくれた此処の店主だって猟兵だけれど、所在が分かっていたとしても影朧の元には一緒に行けなかった。それを求めることは出来なかった。
あの影朧の元に一緒に行くのは、呼び寄せた面々でなければいけなかった。その理由。)
――いたいこともこわいこともしないで、
おわらせてほしい、んだ…
(桜の精の癒やし。聖者の浄化。神の死への導き。どんな形でもいい。痛みも恐怖もなければ。
過剰な程に力を持つ者を呼んだ。影朧の中でも弱い影朧だった。一者でも十分だったはず。それでも、もしも足りなかったらと思うと、不安で仕方がなくて呼べるだけの、…顔が浮かんだ相手に書を送っていた)
マナセ・ブランチフラワー 2023年6月21日
……僕が力になれることでしたら、何なりと。
(珍しく取り乱した様子の相手へ、敢えて穏やかに語りかけた)
わからなくても、あなたがそう思うのでしたら。僕は、それを叶えたいと思っています。
朱酉・逢真 2023年6月22日
お休みさせるッてか。いいンでね、俺はそォいうのン得意だぜ。もともとバトるンは不得手なンだ。
(常と同じ、呑気ささえ感じるゆっくりした口調で言いながら。少し離れた場であぐらを組み、烟管を飲む)
結・縁貴 2023年6月22日
(返って来た言葉に、手に籠った力がゆるゆると抜けた。小さく浅い呼吸を幾度か重ねてから、思う言葉をそのまま出せるよう口にする。)
――謝謝…出来ることを、してもらえれば。後は、それだけで(詳細はそれぞれが思うものを扱ってくれるだろう。上手く説明できなかったと思うが、持つ気質と能力を信じてそう頼んだ)
結・縁貴 2023年6月25日
(始めに思わずといった様子で問いかけたが、話が進むにつれて内容を咀嚼するように口を噤んだ。
目の前の剣豪が紡いだ御縁は、自分が願うことより、更に先を望めるように聞こえた。その内容を飲み込みきれずに、戸惑ったかのように目線が揺れる)
(どちらにせよ、自分一人では為せない道筋だと思ったから。集まってくれた面々の顔を見渡した)
一緒に行ってくれる、かな(発した声は、先程よりは余程しっかりとした声音だった)
朱酉・逢真 2023年6月25日
いいよォ。
(先ほどと変わらぬ様子で笑顔を向けた。かわいい"いのち"の頼み事を、断る理由もない。権利もまた、同様に)
(対価も、すでに貰っている。いつも世話になっているのだから)
雨野・雲珠 2023年6月25日
もちろんです!お供させてください。
(その影朧は彼にとってどういう存在なのか。わからないまま、けれど力強く頷いた。もとより影朧の鎮撫と転生は桜のおつとめ。頼まれなくたって、自分から着いていっただろう)
マナセ・ブランチフラワー 2023年6月25日
はい、行きましょう。
(少しも迷う素振りもなく、頷く。しっかりとした相手の声に、いつ差し出すべきかと考えていた手は、下ろした)
結・縁貴 2023年6月29日
(夜色の中に浮かぶ朱色。冬を越える寒桜。白金に昇る月彩。
異能の眼が光ると共に現出した三つの御縁の糸を、翡翠色の糸と一緒に束ねる)
俺が、影朧に出来ることは、ほとんどないけど…力を補うくらいは、出来るから。嫌じゃなければ、手伝わせて。
(御縁は、結ぶことより斬る方が得手だ。物を作ることより壊す方が簡単なことに似ている。作る方が余程難しい。
常より分を超えた力を行使するなら、拒絶されれば結び目はすぐに解けてしまうだろう)
朱酉・逢真 2023年6月29日
オオ助かるねェ。そンなら期待さしとくれよ。頑張らせてもらうからさァ。(けりょけりょと――声は喘鳴じみていたが、そんな態度で笑った)
つっても俺にできるのはひとつ。いつだってひとつだ。足場を作る。土台を作る。あの坊やに続く足掛けを務めよう。声かけて導くはヒトにおまかせするよ。いいかい?(くるりかかとを軸にして、体ごと振り返り他の皆を見回した)
結・縁貴 2023年8月3日
(斯くして、グリモアの導く先に四つの姿が潜り。)
(しばしの時間の後、来た道を戻ってきた)
結・縁貴 2023年8月3日
(泣き腫らして重たい瞼がゆるゆると持ち上がり、眠っていた騶虞は目を覚ました)
(いつの間に戻って来たのか。小上がりで起きあがった後、ぼんやりと思う。
垣間見た過去を思えば、長い長い時間をかけたような気がしたが、時計を見れば思ったよりも進んではいなかった。
視線を巡らせれば供連れした姿を認め、起こったことの記憶をなぞり、――顔を作れるまでしばしの時間を要した)
(笑いもせず、急かしもせず、誰も去らない。
時間を与えられた騶虞は、顔を上げて三者の顔を見てから、ぽつりと零した)
……、……背負ったままだと嫌になるくらいの、借りが出来たなァ。
結・縁貴 2023年8月3日
(金銭や行動で返しきれない程の借りを、恩を作るのが嫌いだ。
渡された分だけ報いられないのが嫌だ。返せないまま相手が消えるのが嫌だ。
――おそらく、こう繋がる。
皓夜みたいに
利用すると決めた相手には抱きもしないその感情。けれど目の前の者達は、そうではない。そう自覚したから。
返せるうちに押し付けようと、まだ赤い目元のまま笑った)
文字じゃマナセが認識しづらいか。かみさまも紙面だと扱いづらそうだし…矢張り、音かな。
はい、繰り返して。
『
ジエユァングェイ』
魔法の言葉だよ。何処の世界の何処に居ても、其れを口にしたら俺に届く。
…俺の力が必要な時は、そう唱えて。居る世界が違えても、どんな手段を以てでも世界を越えて、力を貸す為に馳せ参じよう。
(渡してくれた好意に、情に、献身に、自分が報いる最大のものを。真名を押し付け、騶虞は静かに拱手した)
朱酉・逢真 2023年8月3日
"ジエユァングェイ"ね。ふぅン。
(名前を特別視するものが、"神"にその名を渡すこと。その行いの重さを、知らないでやったとは思えない。それだけの価値を彼は見出したということなのだろうが)
俺らァは、お前さんにとっての"貴い縁"になったッてェわけかい?
(―まあ、どうするということはない。悪用もまた、同様に。他の預かり名と同じく等しく、その価値を記録しておく)
マナセ・ブランチフラワー 2023年8月9日
(ジエユァングェイ。口の中で小さく繰り返す。言い慣れた音がその中にあって、これが何なのかを理解した)
……わかりました。お気持ち、受け取りますね。
(何かを差し出されることがなくとも、いつだって力になると思ったけれど。きっとただそれだけの話ではないのだろう。微笑んでそっと頷いた)
結・縁貴 2023年8月28日
…貴い縁かは、俺にも測りかねますが。(糸同士が繋がることは、一方だけでは為せないことなので。斬る事はどちらからでも為せるからだ。使うかも分からぬ神の言葉に、静かに返す)
俺が差し出せる物の中では特別な物だと思いますよ。
応、そのまま仕舞っておいて。(何も問わずに受け取るであろうと思っていた聖者の反応に、そうだろうなと思って、同じように緩く笑った。)
朱酉・逢真 2023年8月28日
道理だな。(そもそも“貴い”の範疇さえもヒトによるのだし、と微笑む。貴重なものをどうもの気持ちを込め、軽く手を振って座り込んだ)
結・縁貴 2023年9月2日
俺の自己満足のようなものですから、受け取って頂けることが俺にとって幸いです
(手を振る様に、そう返して笑う)
結・縁貴 2023年10月4日
(斯くして、渡された音はそれぞれの元に。扱いは全て渡された者の中に。
記憶の中にその影はないが、確かに存在したと言葉を交わし、触れれた喜びと。
輪廻の輪に還れた姿を瞼の裏に焼き付けて。)
(お付き合いしてもらったことに、心より感謝を)
【終】