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[事件簿] 探偵在ル処ニ事件アリ

神埜・常盤 2019年3月2日


此れは今迄に彼等が出逢った、
或いは此れから出逢うかもしれない、
ささやかな事件の欠片たち。

時には謎を解き、時には現場検証に携わり、
時には証拠を集め、時には人命を守り、
時には財宝の在処を突き止める。

然れど此処は邪神蠢くUDCアース、
退廃的かつ不可思議な事件も少なくは無い。
深淵へ取り込まれぬよう、ご注意を。

<概要>
謎解きや証拠探しなど、
探偵らしい事を実践する処。

10レス前後で場面転換。
整合性<雰囲気で
友好からもお気軽に




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神埜・常盤 2019年3月2日
【壱:宣戦布告】(此れは、或る殺人事件の記録。現場を検証し、証言と証拠を集め、論理を組み立てて。軈て導き出される結論はひとつ。──さあ、犯人を追い詰めよう)(探偵ひとりだけでは頼りないので、良い感じに助け舟を出してあげよう!)
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神埜・常盤 2019年3月2日
(他所の屋敷の居間だというのに、我が物顔で上座に居座った男は、気怠げに首を回す)……今回は些か調査に骨が折れたねェ。(証拠集めから、アリバイの裏取り迄、式神に頼りきりだったというのに、悪びれもせず嘯いて)さて、そろそろ容疑者が一堂に会する頃かね。
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エレニア・ファンタージェン 2019年3月2日
(これまた他所の屋敷の居間だというのに、探偵の向かいの席で、まるで自宅の気安さで居眠りしていた少女。)……はっ……ごめんなさい、少し疲れて……そうね、今回は大変だったものね。(探偵の前述通り、大変だったのは式神だ。)でも、ええと、資料、証拠、準備はばっちりよ。(傍に置いていた革のアタッシュケースを机の横から探偵に差し出す。そうする間に部屋に居並ぶ不安げな面々は、未亡人となった女主人、その血縁者たち、使用人だとか出入りの外商、被害者に怨恨のある債務者だとかワケありな人々……とりあえず皆一様に一度は嫌疑をかけられた容疑者たち。とりあえず、たくさん。)先生、これで皆さんお揃いかしら?
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年3月2日
(探偵のお仕事が見てみたくて付いてきた部外者だが助手の助手ですという顔をして座っている)調査って中々大変なんだね。(式神さんが、という言葉は飲み込んだ。容疑者たちの顔をチラチラ)……うひゃ~、怪しそうな容疑者いっぱい。この中から特定するのも大変そうだね。(といいつつ名推理を見られるかもしれないというわくわく感が僅かに声に混じる)
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神埜・常盤 2019年3月2日
疲れたよねェ、謎解きが終わったら皆で打ち上げと行こう。(此の屋敷で陰惨な事件が起こったに違いないのだが、そんな気配など欠片も見せず。助手として連れてきた2人の少女へと、気安い調子で笑い掛ける)準備有難う、エリィさん。……あァ、どうやら皆さんお揃いのようだねェ。(アタッシュケースを受け取りながら、鷹揚に横へと首を振る)名推理になるかどうかは、君達のサポートに掛かっているよ。(宜しく頼む、と。小声で付け足せば徐に席を立ち、パンと軽く手を叩く。刹那の静寂を生み出すと共に、容疑者たちの注目も集め)──さて、これより謎解きと行こう。先ずは、此の資料……(確かアタッシュケースの中に、生前に被害者が受け取っていた脅迫状の類が有った筈だが。はて、何処にやっただろうか)
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エレニア・ファンタージェン 2019年3月3日
ねえジュジュさん、打ち上げはこの前先生がみつけた小料理屋さんが良いと思……先生、これです。(ひそひそ声で呑気な会話を続けようとしていたが、アタッシュケースを開いた探偵が微妙に黙ったことで何か察した。最初からそこは助手の役目だもんねと言わんばかりに助手モードに切り替えて、ケースの底に入れたひときわ大きな封筒を手触りを頼りに引っ張り出した。)被害者……この屋敷のご主人には、亡くなる直前こんな脅迫状が、なんとびっくり、1日3回届いていたの。(封筒から引っ張り出して机の上に並べてゆくのは、活字を切り貼りされたいかにもな脅迫状。全て並べようとしたが机の面積が足りず、大半を適当に隅に重ねた)鍵になるのはこれと、これ。……ですよね、先生?(自信がない)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年3月3日
打ち上げも楽しみ~。(『も』と言った。これから始まる謎解きも楽しみにしているのだ。被害者がいたことは頭からすっぽり抜けている)その小料理屋さんにはどんな料理……っと(手を叩く音が耳に届くと口を噤んだ。視線は自然と探偵へ。『うわー、超探偵っぽい!かっこいい!』と思っていたが微妙な沈黙に首を傾げ、その後の助手のナイスフォローに『エレニアさんかっこいい!』と心の中で賛辞をおくる。これもまた探偵と助手の醍醐味!と謎の感想を抱いた)……わ!(そしてミステリーにつきものの脅迫状。ドキドキしてきた)
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神埜・常盤 2019年3月5日
(乙女たちの内緒話がもし聴こえていたら、其処はモツ鍋が美味しいのだ、と。食い気味に説明していたことだろう。然し其れどころでは無い探偵は、涼しい顔を維持した儘ケースの中身をがさごそと)嗚呼、……有難う、エリィ君。(流石は頼れる助手だ、と感嘆の吐息すら零れた。テキパキとした動きで並べられゆく紙たちを見下ろせば、満足げに頷き)そう、其の3つこそ重要なのさ。──先ず、1通目と2通目。(片方は『天罰』と大きな文字がおどろおどろしく切り貼りされた脅迫状。もう片方は『許サ無い』とアンバランスな文字列が並ぶ脅迫状。両手に一枚ずつ取り上げて)この2枚には、他の脅迫状とは異なる点が有るのだが……分かるかね? エリィ君、ジュジュ君。(探偵は助手への無茶振りも忘れない。脅迫状をひらひら揺らせば、彼女らの方へ幽かに漂う蠱惑的な甘い香りに、時を経て尚染み付いた紫煙の香り)
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エレニア・ファンタージェン 2019年3月6日
(傍の少女の瞳がきっと輝いているのをポンコツ助手は短い声音で察知した。ここは格好良く決めねばならぬ。すぅ、と息を吸って、よく通るようにいつもより少しだけ声を張る。)エリィの鼻は誤魔化せないわ。この甘い香りは、ムスクとジャスミンをベースに、ローズ、ネロリ、アンバー、バニラetc.etc...。調香師にも確認させて、調べまわって、或る店でオーダーメイドで作られた香水だと確認が取れました。その証憑はええと……その中よ。(指差すのは先ほど適当に積み上げた書類。どうにも締まらないのを気取られぬよう、何食わぬ顔で流暢に続ける要領の良さは探偵譲りか。)その香水はね、屋敷の主人が7年前の記念日の為に調香させて、ずっと作らせて贈り続けたものなのよ。それと、香水に混じるこの匂い……わかる?(でしょう?と言わんばかりに、探偵からの無茶ぶりを右から左。臨時助手の少女へ振った)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年3月6日
(二人の連係プレーに感嘆の息を漏らすも話を振られて脅迫状をまじまじ眺める)異なる点……(文字に気を取られて香りに思い至らなかったが)すごい!(助手の少女の指摘に思わず声をあげた。が)……ひぇ、えぇと……(ここは良い所を見せなければ!すんすん匂いを嗅ぐ)た、煙草の匂い、かな?
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神埜・常盤 2019年3月7日
御名答!そう、香水と煙草の香りだ。(ぱちぱち、愉快気に拍手をするが関係者は黙した侭で)其処に成分分析表なども有るのだが。――まァ、記念日の香水と聴いて諸君が思い当たる者は独りしか居ないよねェ。(だから割愛する、と大雑把さを隠さない。既に容疑者たちの視線は、下手人ただ一人に集中しているのだから問題は無いのである。きっと)あァ、因みにこの屋敷に喫煙者は幾人か居るが、妙にこびり付く此の香りは海外から輸入したフレェバーシガーのものだろう。此の中で其れを愛用して居るものは矢張りひとり。(つらつら、持論を述べながら三枚目の脅迫状を指で摘みあげ)――そして決め手となったのが最後の一枚。この隅の方、よく見ると黒いシミがあるンだが分るかね?(白い指先で指示した先には、よほど注視しなければ分からない黒点がひとつ)……此れはねェ、インクのシミなのだが。中々珍しい物なのだよ、関係者の諸君は分るかもしれないなァ。
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神埜・常盤 2019年3月7日
此のインクは被害者が特注したもので有り、世界にただ一つしか存在しない。そして日記を趣味としている、最愛のある女性に贈ったものでもある。――違いありませんね、奥さん? そう、犯人は貴女だ。(活き活きとした調子で未亡人へ指を突きつける。念の為に自白を齎す催眠術を潜ませて。案の定、奥方は崩れ落ち啜り泣きながら自白を始めるのだが、其の詳細は現場に居た者のみが知る)【終】
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神埜・常盤 2019年3月7日
【弐:『現場保存にご協力願います』】(豪華客船クルーズの最中、乗客の1人が刺殺された。これは責任者から言い聞かされたお決まりの台詞を、当然のように無視して現場検証を始める探偵御一行のはなし)(現場検証をしよう!1発言毎に証拠や怪しい箇所を見つけるRPをお願いします。10レス目で総括予定)
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神埜・常盤 2019年3月7日
【1】(現場は現在乗っている船の写真や、部品のレプリカなどが展示されている資料室。人によっては興味をそそられる部屋ではあるが、ディナータイム前後は当然人気は少なく成るのだ。誰だって退屈な歴史よりも、目の前の御馳走の方が大切に決まっている)――ンン、先ずは被害者が倒れていた場所を調べようか。(船の模型を落ち着か無い様子で眺めていた探偵は、咳払いで無理やり気を取り直す。床の上、白い線で象られた人型の近くに屈めば、何か無いかと視線を巡らせる)そういえば、やけにこの部屋綺麗だよねェ。争った形跡もないという事は、顔見知りの犯行かなァ。(月並みな事を言いながら、式神たる紙人形を幾つか部屋の中に放つ)
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エレニア・ファンタージェン 2019年3月8日
【2】(こういう場面に関しては、足元を探る杖先で証拠を消してしまってはいけない。一応は現場保存に配慮して、目の悪い助手は杖を持ったまま部屋の入り口で佇んだ。逃したディナーに未練がましく、ぐぅ、とお腹の虫が鳴く。その声は幸いにして近くのスピーカーから流れるオペラ歌手の歌声に紛れた。)賑やかね。……このお部屋、前は控えめな音色でピアノの曲が流れていた気がする。(顎に手をやり、目を伏せる。暫し記憶を手繰り寄せ、)そう、以前先生が資料をご覧になっていたときに、ショパンの舟歌がずっとリピート。船に関するお部屋だし仕様なのねと思ったから、覚えているわ。(よく覚えているでしょう、と得意げな笑み。)こんなに声楽が賑やかなのは、何か外には漏らしたくない音や会話でもあったのかしら?でも、もしそうなら、これは計画的な犯行なのね。計画したにしては、お粗末かしら。……式神さん、念の為に音源からも指紋を取れる?
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年3月9日
【3】資料室ってわくわくするなぁ。密談の場に選んだとするならなかなか良い趣味。(式神の後ろについて回ろうかと考えていたが助手の少女が中に入らないことに気付き)エレニアさん、もしよかったら肩貸そうか? 行きたいところに連れていくよ。 音楽が賑やかということは争う音を漏らしたくなかったのかも!……って現場が綺麗でものが壊れてないってことは揉み合ってはいないのかな……。うーん、謎だなぁ。
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神埜・常盤 2019年3月12日
【4】(助手に頼まれれば紙人形のうち数体が、従順に音源であるHDDコンポへと向かう。ぺたぺた、電源ボタンや音量摘みに張り付いては、指紋を採集し)おや、エリィさんは良く覚えていたねェ。正直な話、僕は船に夢中で気にして居なかった。云われてみれば、些か喧しい気がするなァ。――あァ、ジュジュ君の推理は一理あるね! しかし現場に争った痕跡が無いという事は……殺人の為では無く、内緒話が外に漏れないように音量を上げたのかもしれないねェ。(一塊に留まった床の血痕を屈んで見つめながら、どうだろうかと持論を述べて)まァ、子供のいたずらの可能性もあるが。……おや、指紋の採集が出来たようだよ。(紙人形たちは探偵の手中に舞い降りた後、一度だけふるりと身震い。瞬く間に幾つかの指紋を移した紙へと戻るのだった。男は只でさえ目つきの悪い瞳を更に細めて、一枚ずつ検めていく)――ふむ、音量摘みだけ指紋が拭き取られているようだ。
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エレニア・ファンタージェン 2019年3月12日
【5】ジュジュさん、ありがとう。エリィ、被害者の倒れていた場所の近くに行ってみたいわ!(お言葉に甘えて、少女の左の肩に右の手を。導かれるままに歩いたならば多少足元が覚束なくとも致命的に現場を損なうことはないだろう。)あら、そうね、争いではなく、聞かれたくない話をしていた可能性。そうしたら、被害者と加害者はここで何かの密談をして、その交渉が決裂をして、被害者が殺されてしまったという説はどう?音量摘みだけの指紋は……そう、示し合わせて予め音楽は変えていて、いざ犯行に至る時に、加害者が、悲鳴や苦悶の声の漏れないように音量を上げたとか。だめかしら?(所詮は助手、紡ぐ言葉は無責任な思いつきの域を出ない。)ねえジュジュさん、床に変わったところはある?エリィよく見えないの。こういう現場だと、返り血を踏んだ犯人が拭って逃げたような足跡があればミステリー小説っぽいと思うの!(所詮は助手、以下同上。)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年3月13日
【6】どんなこと話していたのか気になるね……!密談!秘密の取引!(わくわく) よーし、じゃあしゅっぱーつ!(元気良い声とは裏腹にゆっくり歩いて助手の少女と共に被害者が倒れていた付近へ) ふむふむ、後で音量を上げた線もあるよね。だとすると一発で息の根を止められなかったってことか。犯人は手練ではない……? (手練とは。可笑しなことを言っている自覚はないまま床をまじまじと見る)あっ、血痕の端に擦れた跡!よく見ると靴底の形が残ってるね。これはスニーカーか作業靴かなあ。
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神埜・常盤 2019年4月21日
【7】成程、犯行時に音を掻き消す為に音量を上げた可能性もあるなァ。(指紋などの重要な証拠は手帳に挟み、後は指先で破いて行く。現場保存も何も有った物ではない)密談と云うと、そうだねェ……強請や集りの類かも知れない。或いは加害者は。被害者に金を借りていたとか……。(2人の推理に耳を傾けながら、自身も思考を重ねていく)スニーカーの足跡か、ジュジュ君の言う通り犯人は素人らしい。(プロならこんな証拠を遺して行く筈がない。手袋を噛みながら、拙い推理を巡らせて)――あァ、そう言えば。此の船は確か、ドレスコードが有ったね?(何せ此処は豪華客船の中なのだ。もしカジュアルスタイルで乗り込もうものなら、スタッフに門前払いされる事だろう)だとしたら、此の足跡の主は……。(分るかね、と少女探偵たちに視線を向ける)
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エレニア・ファンタージェン 2019年4月28日
【8】ありがとう。(少女の手を借りて、足跡があるという場所の近くへ。よく見えないので、二人の会話でふむふむと頷いて)ジュジュさんお手柄ね!その足跡はきっと決定的な証拠になるに違いないのよ、そして……スニーカーを履いていて咎められなさそうなのは、スタッフの、それもたぶん裏方の皆さんだとエリィ思うの。厨房の方とか、甲板の作業員さんだとか。そういうかんじ。ねえ先生、合っている?(確証は持てず、少し自信なさげに首を傾げて)でも、そうしたら気になるのは、被害者との関係ね。被害者はこの客船のお客さんでしょう。でもきっと、知り合い同士なのよね。ええと、だから、実は二人ともこの船に潜入した闇の組織で、この船を使って運び屋だとか密売だとかの悪いことをしていて、仲間割れをしたというのはどう?そしたら密談のフラグも回収出来るのだわ。(もはや推理ではなくドラマの展開予測並みだが、本人は楽しそうである)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年4月28日
【9】うんうん、私もエレニアさんと同じ推理! 犯人はずばり作業員だよ!(決定事項であるかのように言い切った) だよね? だよね?(クイズの解答を知りたがる子供のようにわくわくした様子で探偵の答えを待つ) エレニアさんすごい! 悪の組織の仲間割れはドラマチックでいいなぁ!(もはや個人の願望)
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神埜・常盤 2019年5月6日
【10】その通り!犯人は裏方スタッフの中に居る。(よく出来ました、と云わんばかりに助手の二人へ喝采を)船で悪の組織が暗躍と云うと、――武器の密輸入とか、そんな感じかなァ。確かに仲間割れの線が濃厚かも知れないねェ。さて、それでは早速この船の責任者に推理を聞いて貰うとしよう。いざという時は尋問を手伝ったりも出来るかね。(行こうか、と緩く促し資料室の外へ)
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神埜・常盤 2019年5月6日
(その後、どうにか船長に推理を聞いて貰った一行は、裏方スタッフの中から犯人を捜し出すという華麗なる活躍も披露し、乗客たちから万雷の喝采を受けたという。――ただし、湊に到着した後に駆けつけた警察からは、現場に無断で立ち入った事でこっぴどく叱られたという。探偵が。)【終】
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神埜・常盤 2019年5月6日
【参:『ものいわぬものたち』】(探偵事務所の3階は人形店と成っている。UDC組織とも猟兵とも関係が無い一般人が経営している店ではあるが、其の筋の蒐集家たちには名の知れた店であり、稀少な人形を求めて様々な人間が日々訪れている。今回の依頼人は其の人形店の店主であった。店主曰く、店に併設したギャラリーの展示品を調べ、何か問題が有れば然るべき処理してほしい、とのこと。本来は鑑定士の仕事であるが、其の展示品と云うのは――)
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神埜・常盤 2019年5月6日
ンン、此のギャラリィを訪れたのは久々だが、相変わらず年季の入った展示品ばかりだなァ。(やはり大正浪漫の雰囲気纏う、薄暗いフロアの一角。展示棚に並ぶのは、アンティークドールに古風な日本人形と云った人型たちは勿論のこと。壺に小箱、装飾品と云ったあらゆる骨董の類まで、様々な物が客人の訪れを待っていた。一見すると共通点の無い無機物たちだが、ただ一つの共通点がある。それが、)この子たちは、いわゆる疵物でねェ。それも有ろうことか、100年の時を目前にして傷を得た物たちと来た。――僕達の今回の仕事は、宿り損ねたカミのうち、邪心を持つモノを探すことさ。(物にも心が有るのなら、カミに成り損ねたことはさぞ口惜しかろう。そして、そんな情念を持つ個体は時として、ヒトのように人を恨むのだ。)
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神埜・常盤 2019年5月6日
【1】……ということで、面倒事が起きる前に回収しなきゃいけないンだが。僕だけだと骨が折れるんだよねェ。いつもの探偵業とは少し違うが、手を貸して貰えると嬉しいよ。――さて、鑑定の仕方だが。彼等の傷口に耳を当ててご覧。怨嗟の声が聴こえたら、悪い物なので僕に渡してくれ給え。 【ルール:ダイスが60より↑なら怨嗟の声が聞こえる(=宿り損ない)それ以外ならセーフ。但し00が出たら嘆きの声が聞こえる】
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神埜・常盤 2019年5月6日
(引っ掻いたような傷のある、桐の小箱を耳に近づける。――然し、何も聞こえなかった。ふむ、と頷きながら元の場所に返し)まァ、こんな感じだ。分からない事や、変ったことが起きたら、遠慮なく聴いてくれたまえ。
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エレニア・ファンタージェン 2019年5月11日
エリィのお友だちになるものと、そうでないものを見極めるのね?任せて!エリィ、聴くのは得意なの…
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エレニア・ファンタージェン 2019年5月11日
(精緻な模様を背負った古い手鏡に耳を近づけた。)ーー……(耳を澄まして、少しだけ眉を潜めた。少女の影から亡者の手が伸びて、手鏡を何処かへと引き込んだ)……今の子はエリィの未来のお友だちになってくれないみたい!召喚対象となりました。
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エレニア・ファンタージェン 2019年5月11日
あっ、先生にお渡しするのだったわ!うっかりしたわ。どうしようかしら。(わたわた)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年5月11日
【3】アンティークは浪漫だよねぇ。疵もまた味があるっていうか個性っていうか……。(楽しそうにキョロキョロ。手鏡がどこかへ消えるのを見て)すごーい! ……これだけたくさんあるし、良くないものだったならなおさらひとつくらい消えても大丈夫じゃないかな?(顔の塗装が一部剥げた日本人形を手に取り)もしもーし。(電話をするように耳に当てた)
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年5月11日
はい、アウトー! 明らかに怨みごと言ってる……。ふむふむ、なるほど。あなたの気持ちはわからなくもないけど……。(耳から離してメボンゴと向き合わせる)『顔は大事だよね!でも人を怨んでも仕方ないよ!』(裏声でアテレコしてメボンゴによるカウンセリングを始めた。そして)はい、常盤さん。少しは怨嗟の声小さくなってるといいんだけど……(探偵に渡そうと)
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神埜・常盤 2019年9月20日
(引きずり込む影を二度見)……厭々、問題ないさ、エリィさん。祓う手間が省けて助かるとも!(兎人形のカウンセリングには、思わず吹き出した。メボンゴ嬢が絡むと、この男のツボは妙に浅く成るのだ)ふふ、そうだねェ。この子はあとで綺麗に修繕してあげよう。(それから払っても良いだろう、と頷きながら日本人形を受け取り懐に仕舞う)
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神埜・常盤 2019年9月20日
【4】(禍々しい色合いの壺に耳を寄せれば、現世の人々を呪うような呻きが聴こえた。碌に耳も傾けず、破魔の護符を貼り付けて)――ハイハイ、悪霊退散。
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年10月7日
【5】修繕してもらえるって! 良かったね、人形さん!(仕舞われる人形に向けてメボンゴが手を振った) さて、この巻き物はどうかなー? ちょっと破れてるね。
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ジュジュ・ブランロジエ 2019年10月7日
……ふむふむ、これは大丈夫、と。(なぜか少し残念そうに戻した。メボンゴもしょんぼりしているように見える。カウンセリングをやりたかったらしい)
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