6
乳が為に竜は吠ゆ

#UDCアース


「俺はハンズドラゴン! おっぱい揉みたい系邪神ッ!」
 竜は吠えた。人語に直すとするならそういう唐突な自己紹介めいた内容になるであろうか。
「そしてこれは、俺の信者ッ!」
 ギョロリとした目を向けつつたぶんそんなことを言っているのだろうな的な吠え方をすると、視線の先に居たのは幾人かの男たち。
「そうだ……おっぱいだ」
「おっぱいこそがおれたちの帰るところ」
「美人でスタイルのいい嫁が二十五人も待ってるんだ、早く帰らないと」
 うわごとのように繰り返す男たちの目はどれもが虚ろで、ただここではないどこかを見ていた。

「やっぱり暑さのせいですの?」
 嫌なモノを視てしまいましたわと猟兵達に話したのは、グリモアを手にした葛折・菖蒲(多重人格者の探索者・f18540)だった。
「実はUDCアースの世界で、邪神教団の拠点の情報を得ることが出来たのですけれど……」
 首魁の邪神にしろ信者たちにしろ頭の中を隅から隅まで調べたところで女性の胸への興味と欲望しか存在しそうにない連中であったらしい。
「とりあえず、今なら油断しているようですので、拠点までは私が転送しますから掃討の方をお願いしたいですの」
 グリモア猟兵と言うことを除けば、ごく普通の一般人女性であると主張する菖蒲としても思うところがあるのだろう。こう、スカートからこぼれたナニカがウネウネしてるが、それはそれ。
「教団の拠点は廃墟となった小さな町の中。近くには海もあるみたいですわね」
 何が理由で廃墟となってしまったかは謎だが、そんな残念な連中をはびこらせておくわけにもいかない。相手はオブビリオンでもあるわけだし。
「UDCアースの女性の方々の為にも、どうかよろしくお願いしますわね」
 そう締めくくると、帽子の落ちぬ程度に菖蒲は君たちへ頭を下げたのだった。


聖山 葵
 きっと みんな この あつさ の せい。

 という訳で、残念教団とその邪神を襲撃して壊滅させた後、海水浴を楽しむお話となっております。

 なお、聖山は清純派ですので、このシナリオはコメディ寄りとなります。

 また、海水浴はお声をおかけいただければ菖蒲も参加すると思われます。その場合、水着には下半身が見えなくなるくらいのパレオがデフォルトでついてくる模様。

 では、ご参加お待ちしております。
112




第1章 集団戦 『帰宅するものたち』

POW   :    俺はただ家に帰りたいだけなんだ! やめてくれ!
対象の攻撃を軽減する【カバンを盾にした必死の超防御モード 】に変身しつつ、【思わず攻撃をためらってしまう哀れな姿】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    俺のことを待っている人がいるんだ! 死ねない!
自身に【超回復する根性のオーラ 】をまとい、高速移動と【大切な者の記憶を呼び覚まし共感を誘う波動】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    俺には戦う力なんてないのに! あんまりだ!
【猟兵の強さや自分の弱さに絶望する】事で【どんな隙間でもすり抜ける超走行モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
沢木・助平
うん、キモいね☆
女性の身体に母性を見出しちゃうのは地母神信仰やらなんやらの流れから不自然ではないとかなんとかかんとか。
ま、とりあえず女の敵は即殺?みたいな?そんな感じっすー。

人の視線を集めちゃうめんどくせー胸も有効につかえるかな。
絶望なんてさせないよーん。
【ブチアゲくん】装備してる無骨さに対してのこの身体。
ギャップ萌えはいつの世も強いっしょー。沢木ちゃん参っちゃうなー。
触ってもいいよ?

かかったなアホが!!
この胸に触れようとしたら発動するトラップガジェットを事前にUCで作っておいたのさ!
その名も【スプリットサンダークロスアタック】!

どんなガジェット?
わかんない。相手は死ぬ。

絡みアドリブドンと来い


リステル・クローズエデン
ええと、こいつら。やっちゃっていいのですか?

サプライズボムを罠使い+投擲で仕掛け、
毒使い+範囲攻撃+マヒ攻撃+気絶攻撃+目潰しで発動。
煙幕と(一応)非殺傷性のマヒ毒ですが。

さらに、投擲+範囲攻撃+物を隠すで植物の種を飛ばしておき
【我流忍術・絡み蔦】高速詠唱で発動。
ひたすらに動きを封じていきます。

で、グラップル+怪力で殴り倒していきます。
いちおう、見切り+視力+第六感で相手の動きを読みます。
場合によっては、オーラ防御と敵を盾にするで攻撃を防ぎます。


……とりあえず、殴り倒しましょう。
(別、胸の大小とかは、気にはしていませんが。
 あからさまにセクハラする犯罪者には、それ相応の罰を。)



「うん、キモいね☆」
 言葉に物理攻撃力が存在したなら、オブビリオンを真っ二つにしたであろうレベルで、沢木・助平(ガジェットラヴァー・f07190)は一刀両断してのけた。
「俺の……おっぱいはどこだ?」
「おっぱい」
「帰りたい……そして、揉みたい」
 廃墟となった建物の一つ、その入り口近くに転送された助平が目にしたのは、虚ろな目のまま徘徊するものたちの群れ。
「女性の身体に母性を見出しちゃうのは、地母神信仰やらなんやらの流れから不自然ではない」
 とか、何とかかんとか説明付けしてみたところで、フォローしきれないほどに絵面としてアウトだった。群れる邪教信者たちの一人に至ってはもうおっぱいって単語しか口にしていない。
「ええと、こいつら。やっちゃっていいのですか?」
「ま、そっすね。とりあえず女の敵は即殺? みたいな?」
 同じモノを目撃したからであろう。数秒ほど間を置いてから確認をとるリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)へそんな感じっすと軽いノリで首肯して見せると、ではとだけ口にしたリステルがどこからか取り出した時限式爆弾を手に動き出す。
「じゃ、自分も始めるっすかね」
 ちらりと視線を落としたのは、助平曰く人の視線を集めちゃうめんどくせー胸。ツナギの上を腰に巻き上半身に残る黒のタンクトップに包まれた豊かな胸が視界内のおっぱい帰宅困難者たちにどう映るかなど想像するまでもない。
「え」
 最初に気づいた男から漏れたのはただの一音であった。
「俺の家だ……」
 二人目は勝手に我が家認定をした。
「おっぱい」
 三人目はただそれしか言わず。
「ギャップ萌えはいつの世も強いっしょー。沢木ちゃん参っちゃうなー」
 両手両脚に無骨な巨腕と巨脚型のスクラップを装着したまま身をよじった助平が首を傾げて続けた言葉が、トドメだった。
「触ってもいいよ?」
 許可、許可である。
「「うおおおおおおおおおっ、おっぱいぃぃぃぃッ!」」
 どれ位存在したかは定かではないが、危機感とか警戒心があっさり即死し、雄たけびを上げて争うように希望と欲望に満ち溢れた男たちは走り出す。
(「ここまで無警戒だと、ちょっと複雑ですが」)
 リステルが仕掛けた爆弾の発動タイミングを見計らっているとは露知らず。
「「おっぱい、おっぱいぃぃ! ぶっ?!」」
 ただ、愚直に叫びながら突き進み、突如生じた爆発と噴出した煙の中にへ自分から突っ込んだ。
「ぎゃぁぁぁぁ、目があぁぁぁっ!」
「し、痺れ、動けな……」
 毒煙幕を生じる時限式爆弾の爆発に突っ込んだのだ。悲鳴を上げてオブビリオン達は床をのた打ち回り。
「前が見えない、おっぱ、い……どこ、に」
 辛うじて起き上がれる程度にダメージの軽い者も目を潰され付き出した手だけを頼りに前へ進む有様。
「五行木術。伸びて捕らえよ、緑の手」
「ぐわっ」
「うわぁっ」
 戦闘どころか痴漢行為に及ぶことすら難しそうに見えたが、リステルは追撃の手を止めなかった。爆弾を仕掛けたときに並行作業で撒いていた種から放たれた無数の蔓が男たちに絡みつき、取り押さえて行く。
「俺はただ家に帰りたいだけなんだ! やめてくれ!」
 中には鞄を盾にいかにも哀れっぽいポーズで反撃を繰りだそうとする者もいたが、その視界の中にタンクトップに包まれたたわわな膨らみがあっては抗えなかった。握りこぶしがあっさりほぐれ開いた手のひらになって助平の胸へと延び。
「ぐわぁっ?!」
 指がその感触を得るよりも早く、男は吹っ飛んだ。
「かかったなアホが!! この胸に触れようとしたら発動するトラップガジェットを事前にUCで作っておいたのさ!」
「「おおっ」」
 得意げに助平が胸をそらすと、男たちが歓声を上げ。
「その名も【スプリットサンダークロスアタック】! 今回のビックリドッキリガジェットはこいつで決まり!」
「「そんなことよりもっとおっぱい揺らしてください、お願いします」」
 ガジェットの名前には欠片も興味を示さず土下座した。どこまでも徹底した男たちであった。
「……とりあえず、殴り倒しましょう」
 逆に言うなら弁解の余地がないほどの男たちでもあり、リステルは拳を握り固めた。
「みぎゃあああっ」
 男たちの半数近くは独煙幕と蔓で反撃どころか回避もままならない。ぶちのめされた男は悲鳴を上げて床に伏し。
「ええと、それでそのガジェットはどのようなものなのです?」
 気をとりなおしたリステルが尋ねると、助平は首を傾げてから答えた。
「わかんない。相手は死ぬ」
 と。
「え?」
「大丈夫大丈夫、わかんないなら試してみればいいだけっす。ポチッっとな」
 良い笑顔でためらいもなくボタンを押したのは、ガジェットの名前をスルーされたことをちょっとだけ音に持っていたりしたからなのだろうか。
「なん……なんだ、それ、その形、そん、やめ……アーッ!」
「おっぱい? お――」
「いや、嫌だぁ、助、ぎゃあああっ」
 犠牲になったオブビリオン達の悲鳴が廃墟に反響する。スプリットサンダークロスアタックは実に恐ろしいガジェットであった。バタバタと倒れ伏した男たちは骸の海へと還り、その数を半分近くまで減じたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウォーヘッド・ラムダ
なるほど、話は聞かせてもらった!!
敵であるオブリビオンであるが、理解のある者達だ!
同意100%。つまり、OPPAI(特に巨乳)は素晴らしい!(ガッツポーズ

(一頻り騒いで)だがその素晴らしいものを触ろうと言うのは同意0%。
つまり、趣向に削ぐわぬ貴様らをここで始末する。

装備『ダッシュブースター』『フライトブースター』と、技能『ダッシュ』『ジャンプ』『空中戦』を使用しての移動・回避。
オブリビオンを攻撃する場合は、装備『ASM-7』、技能『2回攻撃』『誘導弾』、UC『対重装甲用サブマシンガン』で始末する。

オブリビオンの攻撃は装備『重厚シールド』と『アサルトヴェール』で防ぐ。

※ネタ・アドリブ歓迎


触叢・アン
怒涛の如く、宇宙原付で突き抜ける!
上から踏んだり轢いたり背中ドスンしたり(踏みつけ5/騎乗18/操縦13/鎧無視攻撃24)
通り抜け様に(2回攻撃5)密集地にマシンガン(範囲攻撃23)
敵の攻撃より速く突き抜け戦場離脱→またやって来て轢き逃げパーリー!…を繰り返すヒット&アウェイ(逃げ足24/騎乗18/操縦13/第六感7/地形の利用…&機体から伸びたワイヤー)
何があろうと決して止まらず
「わしゃ誰にも止めれんでぇ」
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」

気分も戦場もスッキリしたら颯爽と逃げる。轢き逃げる。細けぇ事ぁ気にせず逃げる。
「ふぅ……スッキリしたでぇ。ほんならのぅ!」



「なるほど、話は聞かせてもらった!!」
 唐突過ぎるぐらい唐突に、現れたウォーヘッド・ラムダ(強襲用試作実験機・f18372)は言い放った。
「な、何だ?」
「俺たちをどうするつもりだ?」
 仲間の半数を屠られて危機感が戻ってきたのか、明らかに戦うために作られました的な造形のウォーヘッドへ怯えた様子でオブビリオンたちは身構えるも、構わず続ける。
「敵であるオブリビオンであるが、理解のある者達だ!」
 と。
「同意100%。つまり、OPPAIは素晴らしい!」
 特に巨乳と副音声を合わせて力強く述べると、ガッツポーズをとる。
「お、おお……」
「ああ」
 オブビリオンと猟兵。殺しあう間柄であることをどこかで察しつつも、目の前にいるのは紛れもない理解者だった。男たちは涙し嗚咽を漏らす。浪漫に散った同胞への弔いの涙でもあったのだろうか。
「OPPAIは素晴らしい!」
「「OPPAIは素晴らしい!」」
 一人が口を開けば我が意を得たとばかりに他のオブビリオンたちが唱和し。
「これで――」
「俺たちは、次に進める」
 高揚感に溢れ、OPPAIへの帰宅を望んだ男たちは夢を展望を語り始めた。「よくぼう」だとか「はんざいこうい」だとかルビを振られそうな彼らにしかわからない夢を。
「――だがその素晴らしいものを触ろうと言うのは同意0%。つまり、趣向に削ぐわぬ貴様らをここで始末する」
「「は?」」
 そして一通り語り終えられた頃であっただろうか。黙しているどころか乗っかってOPPAIについてそれなりに語っていたウォーヘッドが唐突に複数の火器を向けたのは。油断しきっていた男の一人が呆然とした表情のままサブマシンガンによって蜂の巣にされ、理解が及ぶ前に自ら作った血だまりに崩れ落ちる。
「そん、げべっ」
「だまし討ちだなんて、あんまりだ!」
 容赦のない二回目の攻撃によって二人目の仲間が撃たれたところで、ようやく状況を理解した男の一人が避難をするも、もう遅すぎた。
「え? がっ」
 唐突に生じた衝撃スローモーションになった景色の中、廃墟の壁が迫って来ることと、床に足がついていないことでそのオブビリオンは自分が吹っ飛ばされた事に気が付いた。だが、直前まで見ていたから、加害者がウォーヘッドでないことも明らかであり。
「誰が」
 男は犯人を探した。
「あ」
 そして見つけた。
「ほぉれ、轢き逃げパーリーじゃ!」
 宇宙原付で駆けるOPPAIではなく、触叢・アン(銀河疾風・f01011)の姿を。
「そうか、俺は還れたのか――」
 自身を跳ね飛ばしたタイヤの感触すら勘違いして、安らかな顔を浮かべた男は、壁と激突し廃墟の染みとなる。
「「OPPAIだ!」」
 そして、最初の犠牲者から少し遅れてオブビリオンたちがアンに気づくのに、そう時間はかからなかった。同士からブラスターを吹かせて襲いくる殺人マシーンとなったウォーヘッドより豊かな胸を持つアンへと男たちの視線と注意が向いたのも当然の理である。
「うおおおっ! 俺のことを待っている胸があるんだ! 死ねない!」
 雄叫びと共に、一人の男が床を蹴った。
「お前だけに行かせるかよ!」
 共感した馬鹿も床を蹴った。
「還るんだ、みんなで!」
 揺るがぬ強さをにじませながら、変態は言う。
「「OPPAIぃぃぃ!」」
 オブビリオンは、オブビリオンたちは結果として避けるどころか自分から向かってゆき。
「「おそぶっ?!」」
 駆けながら通り抜け様にアンの発砲したマシンガンに撃たれバタバタと倒れ伏す。
「そっちから撃たれに来るちゅーはいなげな奴らじゃ」
 明らかな自殺行為以外のなにものにも見えなかったのであろう。だが、アンは容赦しない。
「わしゃ誰にも止めれんでぇ」
「ぎゃあっ」
「おごっ」
 宇宙原付から伸びたワイヤーに引っ掛けられた男が悲鳴を上げたかと思えば、撥ねられた別のオブビリオンも悲鳴を上げて吹っ飛び、アンの駆け抜けた後ろには、タイヤ痕をつけた男たちが倒れ伏して骸の海へと還ってゆく。
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」
「うおおおっ、逝くぞOPPAIぃぃぃ! ぐふっ」
 もはや蹂躙である。それでいて男たちはどこか嬉しそうに散って行った。
「ふぅ……スッキリしたでぇ。ほんならのぅ!」
 最後の一人を轢き殺しどことなく満ち足りた吐息を漏らしたアンはそのまま走り去り。残されたのは静まり返った廃墟の一室と奥へと続く朽ちかけた扉のみであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ハンズドラゴン』

POW   :    逆境が俺を強くする!
自身の【おっぱいが揉みたいが為の衝動】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    曝け出せ、己の全てを!
【自らの心の声】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    死ねないんだよ、簡単にはッ!
【おっぱいを揉みたいが一心で】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●吠ゆ
 竜は、その邪神は吠えていた。散って行った己の信者を悼んだのか、自分だけおっぱいと出会えなかった悲しみの慟哭であったかは定かでない。ただ、邪神は吠えた。肩の辺りから生えた人の様な形をした手の指がワキワキと動く。
「俺もおっぱい見たいッ! そして、揉みたいッ!」
 低く呻くような鳴き声は、そういっている様であった。
リステル・クローズエデン
よし、潰しましょう。
迅速に、遠慮なく、徹底的に。

乳房は、揉むためのものではない!!


相手の行動を視力+第六感で見切り。回避
あるいは、オーラ防御+武器受け+盾受けで防ぐ。

武器改造+防具改造で【断刃鎧装・汎用呪剣変換】防御力重視
追加の装甲を召喚し断刃の鎧をさらに強固なものに変化させます。

無銘の刀に衝撃波を乗せ。鎧無視攻撃で斬ります。


沢木・助平
うわぁぁあああ!!!
キモいぃいいい!!!
早く殺そう!!!

なんかめちゃくちゃ吼えてるー!!
そんでもってその内容がふんわりわかるー!!
キモいよー!!!誰か男のヒト呼んでー!!!

えーいもう前説入れないでビックリドッキリガジェットー!!!
その名も「乳トンボール」!!
一見するとただの七つの球だけど、その感触はまさにおっぱいって代物だ!
七つあるのはカップ数による弾力を再現してる為で集めても願いを叶えてくれたりはしないぞ!
しかし調子に乗って揉み過ぎると林檎が木から落ちるが如く超重量になって動きを封じるとかなんとか。

その隙にぶん殴って殺す!本当にキモい!
体中にパノラマ広がるくらいグシャグシャにしたらぁー!!



「うわぁぁあああ!!! キモいぃいいい!!!」
 吠えるオブリビオンを見るなり、助平は叫んだ。信者もキモかったが邪神は余分に生えた手のパーツを除けば人ですらなく、継ぎ接ぎの身体には縫合跡が見て取れる。
「早く殺そう!!!」
 ビジュアル、信者同様OPPAI以外の何にも興味のありそうの無い態度、どのあたりを考慮しても助平が結論を出すのは、きっと時間の問題だったと思われる、ただ。
「うおおおおっ、おっぱいきたァァァァァァッ!」
 叫び声に助平を知覚した邪神もまた吠える。まるでそう言っているかのように。
「なんかめちゃくちゃ吼えてるー!! そんでもってその内容がふんわりわかるー!!」
 歓喜を帯びているところまでならわかっても不思議はないが、耳に入るのは人語ではなくただの咆哮。にもかかわらず意思が伝わってしまう怪奇現象に助平はキモいよーと悲鳴を上げ。
「誰か男のヒト呼んでー!!!」
「よし、潰しましょう。……迅速に、遠慮なく、徹底的に」
 救いを求める中、リステルは平静に邪神を見据え、冷たい廃墟の床を蹴る。
「ちっぱいだってッ?!」
 困惑を帯びた短い鳴き声があがり、人の手の方の指の動きが一瞬止まった。例によって人語ではないはずなのに意味がやんわり伝わっていたのは、この邪神の力だとでもいうのか。
「逆境が俺を強くする! たとえちっぱいだって俺は揉んでみせるッ!」
「乳房は、揉むためのものではない!」
 最悪な決意表明の咆哮と共に迎撃の体勢を取る邪神の腕を第六感とでも言うべき感覚で察知し、すり抜け。
『断刃鎧装』『呪剣変換……』
 召喚した断刃の鎧を装着しながら、リステルは変化しつつある呪剣ではなくもう一方の手にある無銘の刀を振りかぶる。
「く、やっぱり掴むところがなかっぎゃぁぁぁぁぁッ」
 衝撃波を乗せた斬撃が邪神の世迷いごとを断ち切り、鳴き声を苦痛の咆哮に変えた竜の頭部から血が吹き出す。
「邪神だけあって、一太刀で斬り伏せるのは無理か」
 存在意義がおっぱいを揉みたいだけにしては無駄にタフな気もするが、それが人の業と言うことなのだろうか。
「うおおおッ、おっぱいぃぃぃぃ!」
 自身を斬った相手が他にいるというのに、目もくれず、傷ついた邪神は突撃する。
「ちょっ、こっちきたー!!」
 思わず仰け反る助平だが、弾みに揺れる豊かな膨らみの事を鑑みれば、理由は明らかすぎた。
「えーいもう前説入れないでビックリドッキリガジェットー!!!」
 顔をひきつらせたままは召喚した七つの球をそのまま邪神目掛けて放つ。
「っ、こんなものッ!」
 グルルと唸った邪神は片腕を使って払いのけようとし。
「なッ」
 掴んでしまったそれの感触に目を見張る。
「その名も『乳トンボール』!! 一見するとただの七つの球だけど、その感触はまさにおっぱいって代物だ!」
 恐らくは触れてしまった、掴んでしまった時点でもはや助平の術中に嵌まっていたのだろう。
「手放せない……だって?!」
 困惑しつつ人間の手の形をした片腕を見つめる邪神の胸中を言語化するならそんなところか。球はカップの違いでもあらわしているのか、それぞれ大きさが異なり、床に転がったままの球も存在する。
「はッ、抑えろ俺の腕ッ」
 中二病患者のようなことを言っているかのような唸り声を上げつつももう一方の人の手も球を掴みとり。
「しかし調子に乗って揉み過ぎると林檎が木から落ちるが如く超重量になって動きを封じるとかなんとか」
 助平の解説がそこまで進んだ時にはもう遅かった。
「ぐおおおおっ、何だこれはッ?! 身体が重――」
「今の内、ぶん殴って殺す!」
「手伝おう」
 身動きの取れなくなったのをこれは幸いと助平が反撃に出れば、リステルも便乗し。
「ちょ、待、アーッ」
 凄惨な制裁は行われた。苦痛の咆哮が廃墟の中に響き、鈍い音や何かの切り裂かれる音がこれに混じり。
「ぐ、うぐぐ……グルル」
 それでも邪神は生きていた。
「危ないところだったッ、けどな……死ねないんだよ、簡単にはッ!」
 恐るべき執念を持って、致命傷は回避していたのだ。
「おっぱいぃぃぃぃぃッ!」
 そして邪神は吠える、ただ欲望のままに。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リステル・クローズエデン
しぶといですね。
心を折るのが効果的でしょうが……
僕では無理ですね。

なら物理的にさらに潰しましょうか。

攻撃を第六感と見切りでかわし、
オーラ防御と盾受けで防ぐ。

武器改造+防具改造でユーベルコードを発動。
”断刃の鎧”の一部が分離し呪剣・黒と融合。
両手持ちのハンマーに変化する。
怪力+鎧砕き+2回攻撃+衝撃波で攻撃。
横薙ぎにハンマーを振るい叩き潰す。



「しぶといですね」
 身体に傷を作りながらも、戦意は衰えない変態邪神を前に、リステルはポツリと呟く。一度刃を交えて居るからこそ、理解できるのは、攻撃が時として邪神への逆境として作用し、戦闘力を引き上げてしまうことでもある。
(「心を折るのが効果的でしょうが……僕では無理ですね」)
 心の中で断じた理由は、敢て触れず。
「なら物理的にさらに潰しましょうか」
 ただ、口に出して決断すると、ところどころに瓦礫の転がる廃墟の床を蹴る。
「グルオアアアアッ」
 咆哮を人間の言葉にするなら、そはただおっぱいと言う単語のみ。翳したリステルの盾がそれをいなし。
「外装パージ。呪剣同調……変換開始……」
 攻撃力を有すに至った変態邪神の心の声はパージされたリステルの足元にあった瓦礫すら無差別に襲い弾き飛ばす。
「揉ませろ、俺に、おっぱいをぉぉぉぉ」
「変換完了……」
 最低な心の声の暴力の中、リステルは突き進んだ。身体を覆うオーラが不快な何かから守り、いやらしい動きで指を躍らせながら迫りくる腕を見切り、掻い潜れば嫌な予感を感じてわずかに逸らした身体の脇をもう一方の邪神の腕が通り過ぎてゆく。
「これで終わりとは、いかないでしょうが――」
 もはやリステルを阻むモノは存在しない。身に纏う鎧を呪剣・黒と融合させ作り上げた両手持ちのハンマーを握りしめ、体勢の崩れた邪神目掛け横薙ぎに一閃する。
「ぼべっ」
 横面を殴られた邪神が顔面を歪ませながら右を向き。
「ばぐっ」
 勢いのままくるりと一回転したリステルの二撃目が上体の泳いだ邪神の体を床へと叩き伏せさせ。
「ぐ、う……俺がおっぱい以外にひれ伏すだと?! あり得ないっ!」
 呻く邪神は、身を起こそうとしつつ驚き戸惑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

櫻井・クロ
すごーく欲望に塗れてるにゃね、そんなに揉みたいものなのかにゃ?(自分の胸をたぷたぷと持ち上げつつ)
クロもけっこう大きいほうにゃけど変なのに揉まれるのは嫌にゃね。
あっちの攻撃は野生の感&スライディングで避けてダメならオーラ防御するにゃ。
とにかく揉まれない様に気をつけるのにゃ。
攻撃はライオンライドから突撃にゃね、騎乗してればそう簡単には揉まれないかにゃ?
攻撃に構わずおっぱいを狙ってくるかもしれないから注意にゃね。
致命傷は回避してるにゃけどダメージは間違いなくおってるにゃし攻めるのにゃ!
おっぱいにしか興味のない邪神にしっかりトドメを刺すのにゃ!

そして海水浴の為にも頑張るのにゃ♪


触叢・アン
仲間らが戦ってるのを確認し、忍び足10・暗殺6・騎乗16・操縦18を駆使し、敵の脇腹目がけ鎧無視攻撃29っ、で宇宙原付ど~ん!
「ほれ、ど~ん」
その弾みで…騎乗23、操縦18、逃げ足31、ジャンプ2、地形の利用、等と機体に付いたワイヤーを活用しそのまま高い場所に移動

「ほんなら、ここで決めちゃらぁ!(タンクトップ破り捨て)」
ミリオンライドアタック(+鎧無視攻撃29)、それは宇宙エネルギーをその身に吸収し体内生成した幻影分身を放出…つまり露出が多いほど分身が増えその威力が増すのだ!
「とぉ!ふぅらっしゅAh~~♪」
敵目がけ降り注ぐ無数の原付サーフィン乗りセクシーネーチャン、それが1点に集束し蹴り貫く!



「すごーく欲望に塗れてるにゃね、そんなに揉みたいものなのかにゃ?」
 首を傾げつつ櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)が自身の豊かな胸を持ちあげてみた時であった。困惑していた邪神の視線がたぷたぷと弾んだソレに固定され。
「グルオオオオオッ」
 身体の軋む音を無視するよう雄たけびを上げて立ち上がる。この邪神にとって胸を揉むことこそが存在意義。
「おっぱいいいいいっ!」
 叩き伏せられ痛む身体を無理に動かすことすら辞さない程に、邪神はその柔らかな膨らみを求めた。
「にゃっ」
 だが、あくまで邪神側の都合である。伸びてきた腕の下を滑りこむようにして抜け、黄金のライオンを召喚するとその背に飛び乗る。
「クロもけっこう大きいほうにゃけど――」
 変なのに揉まれていい理由にはならないし、揉ませるつもりもない。
「突撃にゃ!」
 騎乗して号令をかければ、吠えたライオンが廃墟の床を足で叩いて飛ぶ。
「グルオアオオオオッ」
 異形の竜を形どった邪神はすぐさま反応して、躱されたのとは逆の腕を引き絞る。血走った目に映るのは、ライオンが跳躍した勢いで跳ねたクロの胸のみ。ライオンに騎乗したことで上がったスピードに少なくとも視線と執念はついてきているのだ。
「おっぱいいいっ」
「にゃ」
 掴もうと伸ばされた指の先端がオーラに弾かれ、逸れる。そのまま人のモノに近しい手の横を通り過ぎるように肉薄し、黄金のライオンが邪神の首筋に噛みついて肉を千切りとる。
「ガアアァァッ」
 上がる絶叫、廃墟の床を流れだした血が汚し。
「ほれ、ど~ん」
「ゴボバッ?!」
 突然突っ込んで来たアン跨る宇宙原付に跳ねられた邪神が吹っ飛び、廃墟の壁へと叩きつけられた。アンは見ていたのだ、仲間と邪神の繰り広げる戦いを。そして、機を窺っていた。
「ぐ、ぎ、グオッ、オ、オオ」
 弾みで飛びあがり、更に宇宙原付に備わっていたワイヤーを活用、更に高所へ位置取ったアンの眼下に見えるのは、直前に前輪がわき腹へとめり込んでいた邪神がひっくり返りもがく様。
「ほんなら、ここで決めちゃらぁ!」
「ガ、ガアッ?!」
 宣言と共にアンがタンクトップ破り捨てると、歓喜と驚きの入り混じった鳴き声を上げ、邪神が動きを止める。視線はただ、ただ一点を穴が開く程凝視していた。
「グオ?」
 だというのにそれは、増えた。邪神は知りえなかっただろうが、宇宙エネルギーをその身に吸収することでアンは体内生成した幻影分身を放出することができるのだ。つまり、邪神の視界に出現したのは、上半身は前を開いて羽織ったジャケットのみのアンが原付にサーフィン乗りし無数に降ってくる光景である。
「これは、楽園か?」
 邪神は避けなかった。瞬きもしなかった。まるでそう尋ねるかのように鳴き、振ってくる女体へと手を伸ばし。
「とぉ! ふぅらっしゅAh~~♪」
「お゛」
 降ってきたセクシーネーチャンの集団は一人たがわず1点に集束し、邪神の身体を蹴り貫く。
「俺、おっ……ぱい」
 肉体に大穴を穿たれ、それでもまだ邪神は動いていたが、伸ばした手が誰かの豊かな胸のふくらみに届くことはなく。だが、どこか満ち足りた表情にも思えたのは、触ることは叶わずとも直接見ることは出来たからか。
「これで、トドメにゃ!」
 クロの声を知覚したのを最後にライオンの前足で叩き潰された邪神の身体はぐずぐずと崩壊を始めたのだった。
「これで、心置きなく海水浴ができるにゃね♪」
 邪神が消え去り、静けさの訪れた廃墟の外から微かに波の音がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『廃墟の向こうの、海』

POW   :    全力で泳ぎ、はしゃぐ

SPD   :    スキンシップだ、交流だ

WIZ   :    海を眺めてのんびり

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
櫻井・クロ
せっかくにゃし菖蒲お姉ちゃんにも声をかけて遊ぶのにゃ♪
「夏本番には早いにゃけど暑いからいい感じにゃね!」
クロの水着は黒のタンキニにゃね(去年のを無理に着てるらしく胸の部分がピチピチである)
菖蒲お姉ちゃんはパレオが長いから動くのや海に入るのは大変そうにゃから海を見ながらのんびりかにゃ?
「ちょっとクロは軽く泳いでくるにゃね♪気持ち良さそうなのにゃ!」
ばちゃばちゃとはしゃいだり、菖蒲お姉ちゃんに手ですくった水をかけたりと楽しむのにゃ♪
一通り遊んだら持ってきた飲み物(レモネード)で菖蒲お姉ちゃんと休憩するのにゃ
「海水浴の予行練習はこんな感じかにゃ、今年の夏も待ち遠しいのにゃ♪」

※ネタ系もお任せにゃ



「夏本番には早いにゃけど暑いからいい感じにゃね!」
 廃墟となった小さな町を背に伸びをするクロの視界には、陽光に輝く海が広がる。
「お誘い頂きありがとうございますわ」
 背に声をかけられ菖蒲の声。去年のモノだという黒のタンキニを特に胸の部分が窮屈そうに着るクロは、振り返ってせっかくの海にゃしと頭を振った。温かいを通り越し暑い日もある。この機会をふいにするのは勿体ないということだろうか。
「菖蒲お姉ちゃんはパレオが長いから動くのや海に入るのは大変そうにゃし、海を見ながらのんびりかにゃ?」
 首をかしげたクロの視線が注がれるのは完全に下半身を隠している不自然なくらい長いパレオ。だからこその気遣いであろう。
「ちょっとクロは軽く泳いでくるにゃね♪気持ち良さそうなのにゃ!」
「行ってらっしゃいですの」
 一言断りを入れてから寄せては返す波打ち際をあっさり超えてクロがざぶざぶ海へ入ってゆき、グリモア猟兵はこれを手を軽く振って見送る。
「思った通りにゃ♪」
 クロの身体が海水を押しのけ押しのけられた海水は陽光に火照った体から熱を奪ってゆく。足の裏に触れるのは柔らかく滑らかな砂の感触。空を仰げば青の中を白い雲が風に流れてゆく。
「にゃっ」
 海水を掬い上げて放れば、日の光に輝きながら海面に降り注ぎ。
「楽しそうですわね。あう?!」
 ぱちゃぱちゃと海面をかいて歓声を上げるクロの姿を微笑ましく眺めていた菖蒲にもそれは飛来した。
「冷たくて気持ちいにゃよ?」
「ふふ」
 唐突な涼しさのおすそ分けに、微笑んだまま菖蒲が波打ち際へと歩み寄り。水の掛け合いが始まるのにそう時間はかからなかった。
「はいにゃ、これは菖蒲お姉ちゃんの分にゃ♪」
 やがて遊び疲れて砂浜へと戻ってきたクロは荷物からレモネードを取り出して差し出し。
「ありがとうございますの」
「どういたしましてにゃ。休憩も大事にゃからね」
 礼を言って受け取った菖蒲へ微笑むと視線を戻し、共に腰を下ろしたまま海を眺める。波は寄せては返し、休むことなく砂浜を洗ってゆく。
「海水浴の予行練習はこんな感じかにゃ、今年の夏も待ち遠しいのにゃ♪」
 おもむろに立ち上がったクロの瞳に水平線と青空が映っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リステル・クローズエデン
【WIZ】
海と共に遊ぶ彼女らも含め、遠くから眺めます。
(スポーツドリンク片手に)
「夏はまだ遠く、されども暑い……」

泳げないわけではない。
ただ、そのように気分になれなかっただけです。

(以下省略可)
忘れていましたし、言っても意味のないことでしたが。

女性の乳は、やがて生まれる嬰児を育むため。
そこに大小貴賤はない。

異論は認めますし。
深くつっこむと、色々デリケートな部分もありますが。


そう考えると、今回の敵は…
母の元に帰りたかった存在。児に還りたかった?
いや、考えすぎか。
うん、全てこの暑さが悪い



「夏はまだ遠く、されども暑い……」
 楽し気な歓声が響く海辺を静かに眺めていた者もいる。スポーツドリンクの容器を片手に日陰へ佇むリステルの視界を降り注ぐ陽光が容赦なく灼いていた。だからこそ、海に入ってはしゃぐ気持ちよさは想像するまでもなかったが、波打ち際からかなり遠いその場所にリステルは立ち続ける。
「泳げないわけではない。ただ、そのように気分になれなかっただけです」
 誰かに問われ、誘われたなら、おそらくはそう答えただろう。波打ち際から離れているが故に邪神と戦った廃墟とも海よりは近い場所で、振り返りもせず、空を仰ぐ。
「忘れていましたし、言っても意味のないことでしたが――」
 リステルは語る、女性の乳は、やがて生まれる嬰児を育むため。そこに大小貴賤はない、と。
「異論は認めますし。深くつっこむと、色々デリケートな部分もありますが」
 少なくとも現在存在するのは、相づちを打つ波の音だけだ。邪神もその信者も骸の海へと還り、住民なき廃墟はリステルのようにただ海を眺めるのみ。
「そう考えると、今回の敵は……母の元に帰りたかった存在。児に還りたかった?」
 ポツリと漏れた独言へ応えるものはなく、陽光に熱せられたぬるい風がリステルの頬を撫で、髪を揺らしてゆく。
「いや、考えすぎか」
 頭を振るとちらりとスポーツドリンクの容器へ視線を落としてから視線を戻した。目を細めたり微かに顔をしかめさせるには充分な眩しさで輝き続ける太陽が空にはあり。
「うん、全てこの暑さが悪い」
 そう結論付けてリステルは持ち続けているスポーツドリンクの容器へ再び口をつけ、呷るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月21日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


30




種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アルト・イストリアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト