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バトルオブフラワーズ⑫〜黒竜使い~

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ドラゴンテイマー


●佇む
 『ドン・フリーダム』が惑星全域同時放送システムを使い、キマイラフューチャーで戦う猟兵達に言葉を投げている後ろでは――
(ドン・フリーダムの為に)
 背中から生え翼を羽ばたかせ、まがまがしい“ソレ”否“彼”は猟兵達に鋭い眼光を向けながら、ただ佇んでいる。

●グモリアベース
「皆様、マニアック怪人『エイプモンキー』、カワイイ怪人『ラビットバニー』、スピード怪人『ウインドゼファー』の討伐お疲れ様でした。そして、とうとう目標である『ドン・フリーダム』の姿が現れましたが、まさか女性だとは思いもしませんでしたね」
 ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)が落ち着いた物腰で猟兵達に言った。
「更に『ドラゴンテイマー』も同時に……ドン・フリーダムもなのですが、ドラゴンテイマーは『黒竜ダイウルゴス』を召喚して戦う故に“誰よりも強い”存在です。それと以前ドラゴンテイマーが言ってた言葉に疑問を抱く方もいるかもしれませんが、それを聞いて答えるかは分かりません。ですが聞いていみたい方は聞いてみると良いでしょう」
 一呼吸置いて、ロイドは灰色の瞳を細めた。
「彼“ドラゴンテイマー”はドン・フリーダム以上の脅威です。放置出来る存在ではありませんが、戦う覚悟がある者のみ向かって下さい。それでは、ドラゴンテイマーを討伐しに行く皆様にご武運を」
 と、言ってロイドは、ドラゴンテイマーの元へ向かう猟兵達に恭しく頭を下げた。


龍真 神
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 敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
====================

 はじめまして、そうでない方はこんにちは。
 新人MSの龍真 神(タツマ シン)と申します。
 このシナリオは難易度が『難しい』となっておりますので、判定を厳しくさせて頂いておりますのでご注意を。
 熱く、想いの詰まったプレイングをお待ちしております!

 戦え、猟兵達よ!

 仲間を支えよ、どんな方法でも君達には“戦う術”がある。

 よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『ドラゴンテイマー』

POW   :    クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
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煌天宮・サリエス
「さて、さて、さて、貴様をいただくとしよう」
グリモアを取り戻すとか言っていますが、オブビリオンならオブビリオンらしく骸の海で永眠していてくださいというわけだ。

先制攻撃:【第六感】【武器(盾)受け】【オーラ防御】で攻撃を防ぎ、防ぎきれなかった攻撃は【激痛耐性】で耐えきる

相手は、数で攻め立てるタイプ。そして、私のユーベルコードは敵の生命力を喰らえば喰らうほど、敵の攻撃を受ければ受けるほど強くなっていく。

黒竜を黒剣(or素手)で倒し【生命力吸収】を行いながら、自身の戦闘力と生命力吸収能力を高めていきながらドラゴンテイマーのもとに進む。

さて、本当に数で蹂躙するなんて選択肢を取ってよかったのかい?


リステル・クローズエデン
さて、黒竜の召喚は、止められませんね。
ならば、逃げるのみ!

視力、見切り、第六感、学習力を駆使し竜の動きを読み、
逃げ足、ダッシュ、スライディング、ジャンプで回避。

サプライズボムを投擲+罠使い+範囲攻撃で使用。
煙幕や香辛料、毒使いで目潰しや気絶攻撃。マヒ攻撃を行う。


無理な分はオーラ防御と盾受けで防ぐ。

この逃走劇中にユーベルコードを早業+高速詠唱で使用。
迷彩+目立たない+物を隠すで羽虫をドラゴンマスターに向かわせ。

羽虫が背後か頭上を取った瞬間。
魔装の腕輪に紫傷石を装填
”羽虫と自分の位置を入れ替え”
覚悟+鎧無視攻撃+属性攻撃+全力魔法+鎧砕き+零距離射撃+だまし討ち+捨て身の一撃で
全力の砲撃を撃つ。



●“始”
「さて、さて、さて、貴様をいただくとしよう」
 眼前で悠然とたたずむ者“ドラゴンテイマー”を煌天宮・サリエス(復讐謳いし星の聖者・f00836)は、翡翠の様な瞳で見据えながら口元を吊り上げると楽しそうに声を上げた。
 瞬間、ユーベルコード『文明侵略(フロンティア・ライン)』を発動させると、ドラゴンテイマーの周囲にある無機物は“黒竜ダイウルゴス”の群れに変換される。

 視界を埋め尽くす程の――黒竜ダイウルゴス

「さて、黒竜の召喚は、止められませんね。
 ならば、逃げるのみ!」
 咆哮を上げると共に翼を羽ばたかせながら迫りくる黒竜を緋色の瞳に映すとリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は、視線を周囲に素早く動かしながら敵の動きを見極めようとする、が。
 全てを追える事は難しく第六感で動きを読めていても――囲まれていた。
 ならば、と俊足を活かして“回避”するとうよりも“逃げる”に近い状態である。
「……っ! さて、こっから本番」
 サリエスは、黒剣で受けつつオーラ防御でどうにか防ぎきったものの受けた怪我を耐えながら、視界に黒竜ダイウルゴスの群れを入れる。
「さて、本当に数で蹂躙するなんて選択肢を取ってよかったのかい?」
 と、呟くとサリエスは、地面と言えば良いのだろうか? 二つに割れたキマイラフィーチャーの奇妙な地を蹴って駈け出した。
 振り下ろした黒剣で黒竜ダイウルゴスを横一閃に切りつけ、蝕むように生命力を喰らうと元の無機物に戻ると音も立てずにキマイラフィーチャー内で転がる。
「埒があかないっ!」
 と、叫ぶとリステルは、追いかけて来る黒竜に向かってサプライズボムを放り投げた。
 黒竜ダイウルゴスの群れに当たると大きな爆発音と共に白い煙に覆われ、香辛料の香りや甘い香りが群れを覆う様に広がる。
(あとは、あの猟兵に任せましょう)
 キマイラフィーチャーの空気や背景に溶け込むようにリステルは、その姿を隠して唇を動かして声に出さないまま言葉を紡いだ。
「理の外より来たれ……」
 ユーベルコード『理の外より来たる羽虫(コトワリ・ノ・ソトヨリ・キタル・ハムシ)』を発動させ、小さな羽虫を召喚すると音も立てずにドラゴンテイマーの方へと飛んで行った。

 もう、どれくらいの数を斬ったのだろうか?

 黒剣の柄を握っている手の平から血が滲み、元からある耐性のお陰でほぼ痛みは感じない。

 だけれども、もうこれ以上は――

「呪われた奇蹟、反転するは『救いの光花』。治癒は命の簒奪へ、天使は光から闇へと堕ちる」
 ユーベルコード『反転:救いの光花(サンダツノハナ)』を発動させると、サリエスが負った傷と黒剣が奪った生命力で増強されながら呪いで黒く穢された『救いの光花』で全身が覆われる。
(ならば……)
 魔装の腕輪に紫傷石を装填したリステルは、可能な限りの全てを腕輪に装填された石に籠めるとドラゴンテイマーの背後を取った虫と場所を入れ替えた。
「甘い、甘い! 竜の力を過信した貴様の――負け、だ」
 宙に舞う花弁の如く、紫の様な艶やかな救いの光花を散らしながらサリエスは、黒剣でドラゴンテイマーを斬りつけると間髪入れずにリステルが、背後から砲撃を放った。

 低い声が響く――

「力を得ても、使う側の力量をともわなければ――無意味」

 ドラゴンテイマーを庇う為に召喚された黒竜が眼前で無機物に変わる。
 再びサリエスとリステルが攻撃を仕掛ける前に、背後から咆哮と共に襲いかかる黒竜ダイウルゴスは深淵の様な黒い口を開けた。

 瞬間――視界は紅く、紅く、染まる。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

レイナ・オトゥール
ヴィリヤ・カヤラ様とご一緒させていただきますね!
呼び方はヴィリヤお姉さん、です

誰よりも強いドラゴンテイマーさんですか
うんうん、わかります、ドラゴンさんと一緒に戦うととっても強くなれるんです
(よくわかってない)

でも、残念ながらオブリビオンさんなんですよね……負けませんよ!
ドラゴン大好きでは確実に私が勝つはずです

・対先制攻撃
的祖絞らせぬように「ダッシュ」で走り回りまわりつつ
晶竜「クリスティア」での「盾受け」で受け流す準備もしておきます

・攻撃
ヴィリアお姉さんの高速戦闘の邪魔にならぬように
遠距離から風竜ディーナで攻撃です!
風の矢が当たったら【竜息斉唱】でドカーン!
うちの皆は小っちゃくても強いですよ!


ヴィリヤ・カヤラ
レイナ・オトゥール(f11986)と一緒に行くね。
呼び方はレイナちゃん。

あれだけ黒竜喚べるのは流石って感じだね、
でも負けられないし頑張るよ!

先制攻撃は頑張って『見切り』で凌げたら良いな。

避けられれば一番良いけど、
動けるダメージなら文句なしかな。
以降、敵の動きは良く見るようにして
攻撃は『第六感』にも頼って『見切り』で避けるか、
ダメージが軽減出来たら良いな

先制攻撃が凌げたら【瞬刻】を使って
接近、
意識がこっちに向いてくれると良いな。
剣が届く範囲なら『2回攻撃』を狙って、
遠目なら宵闇を蛇腹剣にして攻撃するね。

レイナちゃんの攻撃時は邪魔しないようにして、
敵に攻撃されそうな時は割り込んでフォローに入るね。



●“瞬”
 深手を負った仲間を横目にレイナ・オトゥール(竜と共に・f11986)は、深海を覗きこんだ様な深い青の瞳で飛び交う“黒竜ダイウルゴス”を見据えた。
「誰よりも強いドラゴンテイマーさんですか
 うんうん、わかります、ドラゴンさんと一緒に戦うととっても強くなれるんです」
 竜騎士である彼女は、ドラゴンテイマーに向かって友好的に言うも彼は口を固く閉ざしたまま。
「でも、残念ながらオブリビオンさんなんですよね……負けませんよ!」
 レイナが意思を込めた瞳を向けると、“晶竜「クリスティア」”は猫ほどの大きさの竜は水晶の盾へと姿を変えた。
「あれだけ黒竜喚べるのは流石って感じだね、
 でも負けられないし頑張るよ!」
 空の様に青い髪を靡かせながらヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は、白に青のラインと金の装飾を施されたマントをたなびかせた。
 逆鱗に刻印が施された大型ダイウルゴスが無数召喚されると、キマイラフィーチャーを揺るがす程の咆哮が響く。
「凄い、ドラゴンさんの……!」
 レイナは目を見開き、こんな大群の大型なドラゴンは竜騎士である少女は見た事がない。
 感嘆の声と共にコチラに向かって飛んでいくる黒竜ダイウルゴスの攻撃を的が絞られない様に駈け出した。
「小型じゃなく大型とは、これほどにもドラゴンテイマーの力は強大という事だね」
 表情を変えずに言うヴィリヤだが、握りしめられた拳は少し震え、じっとりと冷や汗が滲み出ているのが分かる。
 幸いにも大型、避ける事に関してはそう難しくはない、が。
 次の出方は目視出来ないが、第六感で察して次を読むのには難無くこなしていくヴィリヤ。
(ヴィリアお姉さん、凄い!)
 晶竜「クリスティア」で大型ダイウルゴスの攻撃をいなしながらレイナは、ヴィリヤの身のこなしに感嘆の声を上げた。
 キィン、と装備品を指で弾きユーベルコード『瞬刻』が発動され、高速戦闘モードで無数の大型ダイウルゴスの間を疾風の如く駆け抜け、ドラゴンテイマーに急接近する。
「私だって!」
 レイナが“風竜「ディーナ」”を手にすると、ユーベルコード『竜息斉唱(ドラゴニック・ユニゾン・ブレス)』を発動させた。
 装備中の全竜が変身を解除し一斉にブレスを大型ダイウルゴスも巻き込みながら、ドラゴンテイマーへと向かって放たれる。

 赤い剣がヴィリヤを貫く――

 それは、ドラゴンテイマーにあまりにも接近し過ぎて

 それは、あまりにも目を惹く速さだった――

「……ケホッ、これで、良いのよ……」
 まるで赤い剣はヴィリヤの体から生えているかの様に、赤い――

 そして、レイナの竜達が放ったブレスの勢いはドラゴンテイマーの眼前で威力が下がり消えた。
「ヴィリアお姉さんだけは――!」
 大型ダイウルゴスを押し退けながらレイナは、ヴィリヤへと手を伸ばす。
 ようやく掴んだ瞬間、赤い閃光が真っ直ぐに貫いた。
「ごめ、んね……ヴィ、リア……お姉……さん」
 痛みと共に視界はぼやけ、レイナの竜達の鳴き声が薄れていく意識の中で聞こえた。

失敗 🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

館野・敬輔
【SPD】

戦況がどうであれ、最後まで諦める気はない
一矢報いてやる

戦闘用大型ダイウルゴスの召喚を止める術はない
極力ダイウルゴスとの真っ向勝負を避けてドラゴンテイマーに肉薄

「先制攻撃、視力、暗視、地形の利用」でダイウルゴスの死角を探し
「ダッシュ」で一気に駆け抜ける

ダイウルゴスに接敵したら【魂魄解放】発動
高速移動で一気に駆け抜けドラゴンテイマーに接敵
「2回攻撃、範囲攻撃、怪力、生命力吸収、マヒ攻撃、鎧砕き」を乗せた黒剣の斬撃+衝撃波攻撃で追いかけてきたダイウルゴスごとまとめて攻撃

防御は「見切り、オーラ防御、武器受け、激痛耐性」で
黒剣でがっちり受け止め耐える


無駄な足掻きではないさ
猟兵としての執念だよ


チャド・アランデル
【戦闘】
【チャドの薬瓶】の薬を口に含み【生命力吸収】しながら【チャドの結界石】の範囲を自分に指定し、【身代わりの木】でダメージを【かばう】という防御策。

敵の攻撃を【見切り】【野生の勘】で回避主体で動き、【逃げ足】を生かし時には【武器受け】したり【敵を盾にする】事で、【ダンス】のように避け続ける。

機を見て選択UCによる【範囲攻撃】でダイウルゴスを対処するという【フェイント】、自身と呼び出した子以外の【存在感】を【パフォーマンス】で目立たせ「十二支×僕のレベル=400以上が織り成す銃弾だよー!」子は【目立たない】よう【忍び足】でドラゴンテイマーへ【零距離射撃】の【暗殺】を仕掛けるよー!



●“暁”
「戦況がどうであれ、最後まで諦める気はない。
 一矢報いてやる」
 温厚そうな笑みを浮かべていた館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は、サファイアの様な青いショーヘアを靡かせながらドラゴンテイマーを睨んだ。
「もちろんだよ」
 腰からぶら下げいる『チャドの薬瓶』のフタを開けるとチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)は、体内に宿る毒を精製された液体を飲みほしながら言った。
 手の平に乗せた『チャドの結界石』がふわりと浮き、チャドを包み込むように石の結界が展開されると腰にストラップの様に『身代わりの木』が揺れる。
 瞬間、ドラゴンテイマーが“大型ダイウルゴス”を召喚すると、咆哮を響かせながら敬輔とチャドの方へ滑空した。
「まともに相手をすれば消耗するだけならば――ドラゴンテイマーに素早く近付いて、手負いにさせるしかないだろう」
 巨体が近付いてくるのを目視すると敬輔は、キマイラフィーチャーの地形を利用して黒竜の群れの隙間をダッシュで針の穴に糸を通す様な感覚で一気に駆け抜ける。
「さて、この猛攻をしのげきれれば」
 距離を縮める黒竜達をチャドの黒曜石の様な瞳で捉えると、黒竜が巨体を回転させ電柱よりも太い尻尾を横に振るもタンゴを踊るかの様に動きを見切り回避する。
 間髪入れずに他の黒竜が深淵を飲みこんだ様な大きな口を開き、チャドを喰らおうとするが近くの黒竜の影へ逃げ込むと悲痛な鳴き声と共に、黒竜は他の黒竜を噛みついて深々とその首に牙を立てた。
 そうしている間にチャドは、黒竜の群れの間を駆け抜けてドラゴンテイマーへ一気に接近している敬輔の姿が視界に入る。
「撃ち方用意ー、撃てー!」
 ユーベルコード『十二支掃射(ゾディアックスウィーピングバトル)』を発動させると、十二支が計456匹が召喚されるとチャドと『子』だけ目立たない様にすると、他の干支はパフォーマンスで存在感を放ちながら『子』を抜いた『十一支』は念じると機銃の銃口から弾丸が射出された。
 十二支の数は負けてはいないだろうが、召喚された黒竜の方は大型でありながらもチャドが召喚した数よりも流石に多かった。
(……きっと、大丈夫だよね。惹きつけは上手くいっているなら――)
 『子』を連れたチャドは、完全に気配を消して音も立てずにドラゴンテイマーへと接近する。

 そして、敬輔は黒竜の群れから抜け出せると、ドラゴンテイマーをオッドアイの瞳に映るや否や黒剣を柄を握り締める。
「喰らった魂を、力に替えて」
 ユーベルコード『魂魄解放(コンパクカイホウ)』を発動させ、力強く黒剣を振り下ろしたが――右腕の赤い剣で受けとめられるが、間髪入れずに再び黒剣を横に一閃を放った。
 よろめくドラゴンテイマーが顔を上げると、『黒竜ダイウルゴス』に指示を出し新たにを召喚しようとするも――……
 静かに這い寄ったチャドは、紅刃と白刃を両手に握り締めたままドラゴンテイマーの背に38体の『子』を接近させると、零距離射撃で機銃を一斉に射撃をした。


 無駄な足掻きではないさ。

 猟兵としての執念だよ――

 ユーベルコード『魂魄解放(コンパクカイホウ)』を発動させ。生命力吸収奪う為にドラゴンテイマーを中心に黒竜も巻き込んで衝撃波を放った。
 痛みに鳴き声を上げながら黒竜の姿は崩れてゆき、ドラゴンテイマーは少し息を荒げながら猟兵を忌々しそうな瞳で見つめた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リステル・クローズエデン
たしかに……あなたの言う通りですね……
ですが……

右手に刀、左手に呪剣を持ち。ゆっくりと立ち上がる。
痛みは激痛耐性で軽減。
視力と第六感で攻撃を見切り。
呪剣と刀に衝撃波を乗せ、相手の剣攻撃にぶつけ。
【凶雷放撃・狂装纏醒形態】発動。
雷撃を周囲に放ち、黒き鎧をまとい。
怪力+念動力+グラップル+敵を盾にする+カウンター+投擲で
ドラゴンそのものを受け止めて、盾にして、投げ返してやる。

届くならば、グラップル+属性攻撃+鎧砕き+鎧無視攻撃の
雷撃を込めた拳を2回攻撃を叩き込みたいが……

今は……ここまで……ですか……


アンネリーゼ・ディンドルフ
【アドリブ、連携歓迎】
【雷田・龍子(f14251)と連携】
◎WIZ
アンネリーゼは【蒸気機関式掃除機】に跨り空を飛ぶ。

敵の先制UCへの対策は私の相殺UCです。
これは“攻撃”ではないので、撃破されません。
敵の先制UCに対してそれを既に見ているわけですから、相殺の成功率は上がります。

敵の攻撃は【見切り】で回避しつつ【早業/2回攻撃】で弓矢の【援護射撃】を試みます。


雷田・龍子
【アドリブ、連携歓迎】
【アンネリーゼ・ディンドルフ(f15093)と連携】
◎WIZ
UC先制攻撃対策は、黒竜ダイウルゴスの群れを【見切り】回避しながらとにかく上空1.3㎞まで飛び上がる
そして振り返り

「竜使いに使われる紛い物の竜に私は負けない!」
手に構えたドラゴンヘッド(銃槍)をドラゴンテイマーへ向ける

「ドラゴニアンの底力を喰らえ!」
ドラゴンヘッド(銃槍)からレベルの二乗mまで届く、レベル×1本の雷でUC攻撃を試みる



●“既視”
 再び不本意ではあるが“ドラゴンテイマー”と相見える事になったアンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)は、『蒸気機関式掃除機』に跨り藍色のポニーテールを靡かせつつコーラルの様な瞳にその姿を映す。

 一度ドラゴンテイマーのユーベルコードは“見ている”から、負ける気がしない――と。

 魔女が箒に跨り動かす様に、アンネリーゼは蒸気機関式掃除機を操りながら唇を動かす。
 ドラゴンテイマーが鋭い眼光で猟兵達を見詰めながら、再び無機物を黒竜ダイウルゴスの群れに変えようとユーベルコードを発動させる。
「させません! アンチフェーズ!」
 ユーベルコード『アンチフェーズ』を発動させ、黒竜ダイウルゴスを無機物に戻る様にするが――
 “ほぼ”相殺する事が出来たのだが、他の猟兵との戦いで変えた黒竜ダイウルゴスの群れは健在だ。
 力強く地を蹴り、燃えるような赤い翼を羽ばたかせ雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)が飛翔し、襲いかかる黒竜の群れの攻撃を見切りながら高く、高く、舞い上がった。
「竜使いに使われる紛い物の竜に私は――負けない!」
 ドラゴネットが銃槍化したモノ『ドラゴンヘッド』の矛先をドラゴンテイマーに向けながら、龍子は黒竜に負けぬ程の咆哮を上げるかの様に叫んだ。
「相殺され、増えなかったのはアナタの手の内を知っているからこそ……」
 深呼吸するかのようにゆっくりと瞬きをしながらアンネリーゼは言うと、手にした『弓ハープ』に手早く矢を番えると龍子に向かって飛ぶ黒竜を矢で射る。
「ドラゴニアンの底力を喰らえ!」
 ドラゴンヘッドを両手で握り締め、龍子のユーベルコード『ドラゴンガン』を発動させた。
 約1500m弱の先に居るドラゴンテイマーに向かって38本の雷がドラゴンヘッドから放たれると、守る為に黒竜の群れが射線上へ向かって飛翔する。
 だが、黒竜の群れを雷は貫きながらもドラゴンテイマーへと向かって走った。

 落雷音が轟き、確実に当てたのだが――

 ドラゴンテイマーはまだ立っている。
 雷の一本を手にし、握りつぶすと背に抱えた翼を羽ばたかせアンネリーゼと龍子の元へ素早く接近した。
「目が、冴えた。感謝しよう」
 キィンと音を立てて赤い剣でドラゴンヘッドを弾き、アンネリーゼが攻撃を見切るより早く赤い一閃が視界に煌めいた。
(手が……)
 再びドラゴンヘッドを手にしようと動かすが、龍子は掴んでも手の中からぽろりと銃槍を落としてハッとした表情でドラゴンテイマーを睨んだ。
(勝ったハズなのに、悔しい気持ちが)
 胸元を握り締めながらアンネリーゼは、痛む傷よりも靄の掛った様な気持に戸惑いを隠せなかった。

●“再”と“終”
「たしかに……あなたの言う通りですね……ですが……」
 痛みを耐えながら再びリステルは、右手に『無銘の刀』を左手に『呪剣・黒』の二振りを握り締めるとゆっくり立ち上がる。
 雑念を全て頭から捨てた彼女の元にドラゴンテイマーは、赤き剣の右腕を表情を一つも変えずに振り上げた。
(さっきよりも、見えやすい)
 赤い刀身が鼻先を掠めた――そう、リステルは傷だらけなのは自分だけではないのを知っているから出来た。

 ドラゴンテイマーもまた傷を負っている、と。

「凶雷……放撃……」
 リステルが二振りの無銘の刀と呪剣・黒を振り下ろし、衝撃波をドラゴンテイマーの赤き剣の右腕に向かって放つ。
「この身は刃……荒れ狂う黒き呪いの刃……」
 衝撃波を受けて赤き剣の右腕の刀身にヒビが入りる最中で、ユーベルコード『凶雷放撃・狂装纏醒形態(ブラックバースト・ベルセルクモード)』がリステルの言葉を紡ぐと同時に発動していく。
「全てを壊す……ベルセルクモード」
 真の姿になった体から大量の雷撃が自身の悪影響ごと放出されながら漆黒の鎧で覆われた。
「今、これが……出来る全て、です!」
 漆黒の鎧を身に纏ったそんな小さく、細い体でどう動いているのだろうか?
 リステルは素早く、疾風の様にドラゴンテイマーの懐に入ると帯電した拳を突き出した。
「……ぐっ」
 ドラゴンテイマーが低く呻きながら左手でリステルを掴み、そして――赤き剣の右腕を振り下ろす。
 右腕の刀身は鎧を斬ると同時に折れてしまい、漆黒の鎧の斬れた隙間から白い肌に付けられた傷から鮮血が飛び散った。
「今は……ここまで……ですか……」
 遠のく音、揺らめく視界の中でリステルは、ドラゴンテイマーが足を地面に付けて消えゆく姿を最後まで見れずに意識を手放した。

 幾重にも猟兵達が挑み、苦渋を飲まされたり、仲間と共に倒した喜びの声が響く。

 ドン・フリーダムも倒され、そしてついに――ドラゴンテイマーを撃ち果たした。

 最後の力を振り絞り、全てを掛けてその小さな体と手で――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年06月07日


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#キマイラフューチャー
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#ドラゴンテイマー


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト