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バトルオブフラワーズ⑪〜ザ・ストーム・ブリンガー

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ウインドゼファー


「皆さんお疲れ様です! バトルオブフラワーズ、ついに三人目の幹部まで来ましたよ!」
 シーカー・ワンダーの顔の画面が切り替わり、スピード怪人『ウインドゼファー』のバストアップが映し出された。
 バトルオブフラワーズ第三の関門、スピード怪人『ウインドゼファー』との戦いだ。
 彼女は同時に一体しか存在しませんが、何度でも骸の海から蘇る。が、短期間に許容値を超える回数倒されれば、復活できなくなってしまう。
 彼女は『風を操る能力』で戦います。これまでの2人のような能力は持たず、シンプルな戦い方をする敵だ。
 ただし、ウインドゼファーはその速度ゆえ、必ず先制攻撃をすることができる。内容は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値のユーベルコードを、猟兵より先に使用するというもの。この先制攻撃に対抗する方法を考えず、自分の攻撃だけを行おうとした場合、この先制攻撃で撃破されてしまうだろう。そうなれば、ウインドゼファーに傷ひとつ負わせることなく退場することとなる。これが彼女を相手する上での最大の障害だ。
 武器にはピザカッターを巨大化したような形状の武器を用い、暴風をまとっての高速移動や竜巻を使った範囲攻撃を得意としている。単純な分強力で、打ち崩し辛い戦闘スタイルとなっている。ウインドゼファーの速度と攻撃に対し、どのように対処するのか。場合によっては猟兵同士での連携や、作戦立案なども必要になってくるだろう。


鹿崎シーカー
(親愛なる猟兵の皆さんへ。皆さんの中にはアドリブ・連携を私の裁量に任せるという人がいるかもしれない。そういう人は、『一人称・二人称・三人称・名前の呼び方(例:苗字にさん付けする)』等を明記しておいてもらえると、私がとても助かります。ただし、これはお願いであって強制ではない。これの有る無しでプレイングを弾くとか判定に補正かけるとかそういうことは無いのでごあんしんください)

(戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功ですが、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます)

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 ボス戦 『スピード怪人『ウインドゼファー』』

POW   :    フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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ドロシー・ドロイストラ
ドロシーもそこそこ速く動けるがこれは対抗できんな
ならば嫌がらせといこう

まず先制攻撃はズンによる【槍投げ】で牽制、攻撃方向を誘導しつつ
ラーズ・ヴィーングの【オーラ防御】で防ぐ
一撃凌ぐくらいは耐えてくれよ、ドロシーの翼よ

そしてこちらに近づきざまに「野蛮な拘束」を放ち爆破と拘束を行うぞ
ドロシーのシャウトを聴くがいい
鎖で繋がれたなら【怪力】で鎖を引っ張りまわしてやろう
速さがすさまじいならば不意に進行のベクトルをずらされただけでも影響は甚大だろう
他者の攻撃にぶつけるもよし、振り回して地に叩きつけるも良しだ
こちらに一直線に来るなら【槍投げ】をお見舞いしてやる
『一人称はドロシー、他は名前を呼び捨て』


リカルド・マスケラス
アドリブ連携歓迎っす
一人称は自分、基本相手は呼び捨て

「そっちにも色々と事情があるかもしれないっすね。だが、こっちも人々を守るために、引けないんスよね」
バイクで突貫しようとするが、吹き飛ばされるお面
「グワーッ」
だが、ヒーローマスクはマスクだけの軽量な種族。風の流れに逆らわず、吹き飛ばされる木の葉の如くを意識し【念動力】【空中戦】あたりを併用しつつ風の流れに乗る
「早すぎるがゆえに当たらないっすよ」
と挑発しつつ、こちらの射程内で敵意を向けるようだったら【鏡魔眼の術】を発動
「自身の風の味はどうっすか?」
もしこの攻撃で足りないようであればバイクを遠隔【操縦】して死角から体当たり


レイニーア・ノックス
連携・アドリブ大歓迎
一人称はレイニー。他者の呼び方は基本的に(名前)さん。三人称はあれ。
spd
ドラゴンに騎乗して【騎乗3】【空中戦2】で飛翔し、敵攻撃圏内から離脱したりのヒットアンドウェイ。回避は【残像4】【見切り1】を使う形。接近して打ち合いになった場合は【怪力3】込みのパワーで【鎧砕き1】【武器落とし2】を狙う。
遠距離なら乗っている竜のブレスに【属性攻撃4】【範囲攻撃2】をミックスし、面制圧。
先制攻撃は【オーラ防御9】と【勇気4】【覚悟1】で怯まず防御。
『たっく、痛いわね。けど、行くわよ!』召喚
『飛べない○○○はただの○○○よ!』(○○○の中身は作者さんにお任せ)
『今よ!』ブレス


ララドランカ・アルトリング
アドリブ&絡み歓迎

ふぅ…世界滅亡を企む連中の幹部としては普通な筈なのに前の二人(ひと?)のせいで可笑しく見えるのは如何なんだろうね…後、関係ないけど女なんだね…見ても全然解んないけど

さて、仕事仕事
【砲閃火】を起動して、っと
速すぎて狙いなんかつけてられないだろうから、ヒトが通れる隙間を無くすように弾幕を張る。動きが鈍ったら集中させても良いかもしれないけど、ブラフの可能性もあるし止めておこう。最後まで丁寧にいくよ
砲台には予め一定以上の損傷が与えられたら爆発するようにしておいて、時間を稼いでキチンと穴は塞ぐ
それじゃあ作戦開始だよ


スノウ・パタタ
【前準備】壊れそうな宝物は、ワープ前に外しておいてくのよ。ユキさんもここで待っててね?
中に宿すのはインクボールのみ、ナノマシンで一時的にゴムに近い成分へ体液を変化。
初手の暴風で体の何処かしらかが飛ぶのは予想しつつ。
飛び散ったらまたくっつけばいいのー
【行動】地面に広く伸びて風を受ける範囲を減らす目論見。花の隙間にタールの体を染み込ませ、広範囲に足場にしがみつく形で巻き上げられる事への風抵抗を減らす。
ぺたーとくっついて意地でも飛ばないのよっ
体内のインクが敵の纏う風に乗ったら
【宝石箱の奇跡】敵自身の金属に感電する相乗効果を狙い、水と雷の精霊魔法を暴風に捩じ込み全力魔法で展開。
びりびり、我慢しますなの


三千院・操
【人格:ミサオ】
一人称・俺
二人称・お前、君
三人称・彼、彼女
名前の呼び方・(名前)呼び捨て

へぇ。愉快な女だね。無限大の欲望を、過去が飲み込む、か。
どうして一度できなかったのに、今でならできると思っているんだい?
オブリビオンになる前の君と、オブリビオンになった後の君、一体何が違う? 良ければ俺に教えてくれよ。
俺は知りたいんだ。世界を壊そうとする君が考えてることをさ。

先制攻撃には呪詛とハッキングで対処するよ。高速詠唱することで俺の目前の現実を改変しよう。剣は当たらず、竜巻は通り過ぎる。
その後は【掠める金色】を使って彼女の力を縛ろうか。うるさい竜巻は黙らせてくれよ? 君の真実を、俺に教えてくれ。


メンカル・プルモーサ
(連携希望)
速さでは勝てない…なら、別方向から攻める……

…嗤う竜巻に対しては箒に乗って空中戦……三次元的に逃げると共に、竜巻による気流の変化も利用して回避…
…回避の際に舞い散る花弁を利用して迷彩術式を発動、補足され辛くするよ……
そうして時間を稼いでいる間に足場の花をハッキング……ラビットバニーの時と同じ足場なら、これで操作ができるはず…
足場を失った猟兵に対して足場の操作でフォローしつつ……
ゼファーが他の猟兵に意識を向けた瞬間を狙い、凍結術式と足場の花をタイヤに絡ませる事で一時的に動きを封じる……
……拘束をしたら【精霊の騒乱】で雷の雨をゼファーに叩き込むよ…


メグレス・ラットマリッジ
【SPD】
口調はステシの丁寧を参照、猟兵の人たちは名前にさんを付けて呼びます。
でも戦闘中は口数は少ないです

舞い上がる花弁から暴風の範囲を予測(見切り)
風の形が線であれば回避に専念、雷撃での嫌がらせで相手の接近を誘い
壁の様であれば巻き上げられた大量の花弁に紛れてUCを発動しゼファーの付近に転移します

近接戦では雷杖による各行動阻害技能を駆使し、隙が出来れば手斧を叩き込みます
焦らず観察し、急加速の前兆だけは見逃さずに妨害
向こうも時間稼ぎが狙いな以上、待ちの姿勢では有効打は狙えないかもですが確実に体力を損耗させます。

万が一空中に放り投げられた場合は脱ぎ捨てたコートで死角を作り、UC発動の起点とします。


柚月・美影
せっちゃん(千里)と参加
〇アドリブOK
年上はさん、年下や同年代はくん、ちゃん

〇戦闘
相手は絶対にこっちの先手を取る…
なら、最初から攻撃する仲間を守って戦えば良いのよ!
【罠使い】【時間稼ぎ】【カウンター】【野生の勘】で攻撃する仲間へと行われる先制攻撃を防御
「ギャラクシー・クロノスドラゴンが存在する場合のみ、手札からこのカードは発動できる!『時空遡行』!時よ逆巻け、原初に還れ!その攻撃は…無効だ!!」

攻撃はいつもの【念動力】【二回攻撃】で強化
「ギャラクシー・クロノスドラゴンで攻撃!ギャラクティック・オーバーブラスト!」


天門・千里
美影と参加
一人称:私
二人称:君
基本呼び捨て
気だるげで雑な口調

■戦闘
はえーい、つえーいってやつか
なら、味方が防御してくれたタイミングで
攻撃あるのみ

「いかに速くても、所詮一人。ならば手数で押すべし」
ってことでスターブラストストリームをぶっこむぞー
で?WIZは攻撃軽減だっけ?
しゃらくさい
【全力魔法】【属性攻撃】【高速詠唱】を組み合わせて
【一斉射撃】。
相手の攻撃にも【咄嗟の一撃】による【カウンター】でなんとかします
「弾幕薄いよって艦長に怒られないためにもがんばるか艦長私やん。弾幕薄いよ!なにやってんの!」
私を狙わなかったとしても、横合いから茶々をいれよう
武器を【投擲】するぞ。【スナイパー】のようにね!


潦・ともの
美影と千里と参加
アドリブ&お遊び大歓迎!

ただひたすらに
ひとつの事を極めようとする強さ
そのスタイルは嫌いじゃない
私も全力で挑ませてもらう

攻撃よりも仲間の防御役として行動します
相手が此方の攻撃タイプに合わせて先制するというのなら
逆に行動を予測しやすい
味方の攻撃属性を把握しておき
その攻撃タイプにあわせて相手のしてくる攻撃を先んじてイメージ

『2歩先を行く!』

【武器受け】【カンター】【第六感】【見切り】【2回攻撃】【念動力】【なぎ払い】
などで敵の攻撃を防ぐ

隙あらば
通常攻撃でダメージを狙います

仲間の防御に余裕がある時は
【フォース】を攻撃に使うのではなく
地面やがれきなどを持ち上げて置き盾として使います



 キマイラフューチャー・システムフラワーズ! 一面桜色の花に覆われた超広大な空間の真上を、巨大ドリルじみた竜巻が横一直線に飛翔する。竜巻が向かう先には巨大な防壁じみて隊列を組んだ無数の白い大玉型浮遊砲台! 砲台壁の後方では、ララドランカ・アルトリング(Δ-6:人造タール・全域戦闘型・f18090)が白い粘液の表面に大量の文字列を流しながらぼやいていた。
「ふぅ……世界滅亡を企む連中の幹部としては普通な筈なのに、前の二人のせいで可笑しく見えるのは如何なんだろうね……後、関係ないけど女なんだね……見ても全然解んないけど。さて、仕事仕事」
 ララドランカの視界が砲台のひとつとリンク。猛スピードで突撃してくる竜巻を中央に据え、次々ポップする様々なデータグラフを素早く確認。
「エネルギー充填完了、システムオールグリーン。CHORD BLAST、起動」
 浮遊砲台から生えた砲が純白の光をチャージし、一斉に発射! 一分の隙も無い純白の弾幕を前にした竜巻は、しかし突如として消滅した。直後、砲台壁のど真ん中が爆散! 撒き散らされる炎と破片の中から飛び出したスピード怪人ウインドゼファーは、両腕の車輪剣を交叉してララドランカに飛びかかる!
「ここから先には一歩たりとも進ませません。覚悟ッ!」
 振り上げられた車輪剣二刀流がララドランカを襲うその寸前、二人の間に満月めいたタイヤのモノバイクがインターラプト! バイクに乗った柚月・美影(ミラクルカードゲーマー・f02086)は、一枚のカードをウインドゼファーに突き出した!
「トラップ発動、『時空遡行』!」
 美影のカードがどぎつい極彩色の光を放ち、シャボン玉めいて膨らみ周囲一帯を飲み込んだ。一瞬後、世界は灰色となり動画の一時停止じみて静止する。
「なッ……腕が!」
「相手は絶対にこっちの先手を取る……なら、最初から攻撃する仲間を守って戦えば良いのよ! 『銀河遡行』は、ギャラクシー・クロノスドラゴンが場に存在する場合のみ、手札から発動できるトラップカード! その攻撃は……無効だ!」
 美影とララドランカの背後で地面が爆発し、銀河色の体色を持つドラゴンが現れて咆哮! ドラゴンが背負った歯車が高速回転し、灰色の世界が動画の逆再生めいた時間逆行を開始する。元来た軌道をなぞって吹き飛ぶウインドゼファー、一気に縮小していく浮遊砲台の爆炎。再生した浮遊砲台の壁の前 そして時は動き出す! 砲台が吐く白光の衝撃波がとっさに防御態勢を取るウインドゼファーを跳ね飛ばした!
「ぐぅッ!」
 光線がウインドゼファーの白いロングコートをかすめ、下の機械化された肉体を剥き出しにする。その光景を砲台とリンクした視界に収めたララドランカは美影に告げた。
「命中確認。動きが止まった」
「よっし! 今だせっちゃんリカルドさんっ!」
 美影が拳を突き上げると同時、浮遊砲台の壁を二台のバイクが飛び越える! 壁上層を為す砲台が撃ち方を止め、バイクを駆るリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)と天門・千里(銀河の天眼・f01444)の前にウインドゼファーの姿をさらす。
「そっちにも色々と事情があるかもしれないっすね。だが、こっちも人々を守るために、引けないんスよね!」
「いかに速くても、所詮は一人。ならば手数で押すべし」
 千里がウインドゼファーに人差し指を突きつけ、リカルドはバイク後部に積載されたコンテナを開いて大型ビームキャノン砲を展開。銀河色と乳白色の光に照らされたウインドゼファーのヘルメット、その目に当たる部分が蒼色に瞬いた。直後、ウインドゼファーは千里とリカルドの目と鼻の先に出現!
「しかし一人、されど一人。先は油断しましたが……侮らないでもらいたい!」
 二本の車輪剣とウインドゼファー右肩のタイヤが高速回転! 同時に、千里とリカルドより斜め後方でハイジャンプしたドロシー・ドロイストラ(寝惚けた氷嵐卿・f13158)が左腕を引き絞る。
「元より侮ってなどいない。ドロシーもそこそこ速く動けるが、対抗できん」
 ドロシーの左手に嵌まった金色の手甲が光を放って槍と化す! ドロシーは金色の槍をジャベリンめいて構え、稲光をまとわせた!
「故に嫌がらせといこう。オナーズ・ヤァクオ!」
 ZGRAAAAAK! 投げられた雷槍がウインドゼファーへ飛翔する! ウインドゼファーの目がヘルメット越しに光を放ち、周囲の時間が急激に鈍化。スローモーションになった世界でウインドゼファーは右の車輪剣でリカルドと千里に横薙ぎ斬撃を浴びせ、左の車輪剣でゆっくり飛んできた槍を跳ね返す。そして時は加速する! 千里とリカルドがバイクの席から弾かれた!
「グワーッ!」
「痛っ……」
 ウインドゼファーは二人を回し蹴り追撃で吹き飛ばし、乗り手を失ったバイク二台のハンドル部分に着地。そのまま神速ジャンプでドロシーの懐に飛び込んだ! 目を剥いたドロシーの背中が翼状のオーラを噴いた!
「ウルド・ラーズ・ヴィーング!」
「シッ!」
 車輪剣の刺突がドロシーを包むオーラ翼を貫き彼女の鳩尾に直撃! 甲高い駆動音を上げて車輪が回転、ドロシーの肉をネギトログラインダーじみて抉り散らす! SPLATTTTTE!
「がぁぁぁぁぁッ!」
 ウインドゼファーは車輪剣を引っ込めサマーソルトキックでドロシーを蹴り上げる! 続いて足裏に溜めた円盤状の竜巻を足場にロケットジャンプ。凄まじい速度でドロシーへ急上昇する彼女の前に、潦・ともの(星達の眷属・f04019)が割り込み振るわれた車輪剣を赤い光剣で受け止めた! チェーンソーじみて回転する刃に削られ、悲鳴を上げる光剣を余所に、とものはウインドゼファーを正面から見据える。
「ただひたすらにひとつの事を極めようとする強さ、そのスタイルは嫌いじゃない。私も全力で挑ませてもらう! ここからは私が相手だ!」
 とものが光剣を振って車輪剣を弾いた次の瞬間、高速剣戟の応酬が始まった! 光剣の赤い軌跡と車輪剣の銀閃が空中で激突し、耳障りなノイズを鳴らしてぶつかり合う。わずかに傾けたとものの頬が車輪剣の刺突を受けて裂け、右肩口に浅い斬り傷が入った。ウインドゼファーの目が明滅する。
「ほう、耐えますね。既にその首、五十は落としたつもりですが」
「千度やっても私の首は落とせない。きんぐのデュエルは、常に二歩先を行く!」
 SLASH! 赤い剣閃が二条走り、ウインドゼファーの両腕が開く。がら空きになった彼女の胴に、とものは横薙ぎの一撃を繰り出した! が、剣持つとものの前腕部がL字に骨折! 遅れて響く破砕音。ウインドゼファーは片足を蹴り上げた体勢のまま一回転し、とものの脇腹に蹴りを叩き込む! あばら骨の半分が粉砕骨折!
「うぎゅっ……!?」
「二歩では足りなかったようですね」
 ウインドゼファーはそのまま身をひねり、とものを浮遊砲台の壁めがけて蹴り飛ばした! 左右に道を開けた砲台の隊列を突き抜けたとものを、バイクを操り落下点に滑り込んだ美影がキャッチ。そこへウインドゼファーの流星じみた高速飛び蹴りが降りかかる! バイクのハンドル部分、デバイスにセットされた山札に触れるが間に合わぬ! 見開いた目をつぶり、美影は叫んだ。
「せっちゃんっ!」
 直後、ウインドゼファーの目前に蒼い剣杖が垂直落下! 素早く飛び蹴り体勢から回転、後ろ回し蹴りで剣杖を蹴り飛ばした彼女を見下ろし、狐面をつかんで浮遊する千里は声を投げかける。
「美影ー、タイミング逃すぞー」
「わかってるっ!」
 美影は山札から引いたカードをウインドゼファーに突きつけた。カードから噴き出す銀河色の閃光が、ウインドゼファーを包み込む!
「速攻魔法、『銀河連結』っ!」
 ウインドゼファーが銀河の光に引き込まれ、ワープアウトする宇宙船めいて桜色の花畑に弾き出される。片膝立ちで着地した彼女の足元を中心として真紅の魔法陣が広域展開! 陣のふちで地面に片手を当てた三千院・操(ヨルムンガンド・f12510)は口角を吊り上げて笑った。かたわらには地面にへばりつき、赤いインクを地に流すスノウ・パタタ(Marin Snow・f07096)!
「つかまえた」
 魔法陣が妖しく輝き、赤黒い光がウインドゼファーの両足を伝って車輪剣へ流れ込んだ。ウインドゼファーは一回転から右の車輪剣を横薙ぎに振るい飛ぶ斬撃を射出! 操をめがけた風の刃は、彼の鼻面にぶつかる寸前で斜め上に方向を変えて頭頂部をかすめて明後日の方へ消えていく。ウインドゼファーは足元に広がる魔法陣を見下ろしてつぶやいた。
「ハッキング……それも呪術との併用ですか」
「大正解だ! 現実は、俺の思う通りに書き換わる!」
「精霊さんの力もあるのよー!」
 スノウが言い、操がもう片方の手を魔法陣のふちに打ちつける! 同時、赤黒い光に包まれた車輪剣が半透明化! その時、ウインドゼファーの背後に回ったレイニーア・ノックス(竜召喚師にして竜に騎乗するもの・f18202)は全身に群青色のオーラをまとって翼を広げる。ウインドゼファーは振り返りざまに斬撃を放つが、車輪剣はレイニーアの首を幻影めいて透過した。レイニーアは槍を引き絞る!
「はあッ!」
 突き出された槍をバック回避するウインドゼファー! 青い翼を羽ばたかせて距離を詰めたレイニーアの連続突きが神速で振るわれる車輪剣と何度もぶつかり火花を散らす。隙を突いたウインドゼファーの首狩り斬撃が透過、右膝狙いの刺突が透過、左肩への斬り上げも透過! ウインドゼファーは無言で心臓狙いの刺突をバク転で回避し着地と共に高速バック。レイニーアは声を張る!
「メグレスさん、そっち行った!」
 直後、ウインドゼファーのすぐ後方にメグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)が現れた。ウインドゼファーはそちらを見ずに両肘を背後に撃ち出す! エルボーから噴き出すトゲ型の竜巻をメグレスは身を反らして紙一重で回避! 風に乗って舞い上がる花弁を見送った彼女は、紫電を宿した鉄の棒を手中で回してウインドゼファーに雷撃を撃ち出す! 半身になってこれをかわしたウインドゼファーはスピードスケートじみたフォームでメグレスへ疾走! ジグザグ軌道で射出される紫電を避け、左右の車輪剣で斬りかかった。
「ふっ!」
 SLASH! 二条の斬撃がメグレスの胴体を抜ける。だがメグレス本人は無傷! 色褪せ、ところどころほつれた衣服にも裂傷無し! メグレスは胸元に手を当て、ウインドゼファーの脳天に振り下ろした。甲高い音が鳴り響き、車輪剣のクロスガードがメグレスの手に握られた艶消しの手斧を受け止める! 金属擦過音を聞きながら、ウインドゼファーは小さく零した。
「何度も対戦を重ねればわかります。白兵戦の技術に加え、砲術、呪術、魔術、科学、芸術……あまりにも多芸且つ多様な戦闘技能に加えて複数人での連携。なるほど、あの二人が遅れを取るわけです」
「……それで?」
 メグレスの両目がすっと細まる。ウインドゼファーの両目が瞬き、次の瞬間彼女の姿が掻き消える! 一拍遅れて吹き荒ぶ暴風! ボロボロの帽子を押さえたメグレスは数歩下がり、真上を見上げた。舞い上がる花風の先、天高く跳躍したウインドゼファーの両腕に激しく荒ぶ風が巻き付き、竜巻で来た巨翼を形成! 彼女は遥か地上からこちらを見上げる四人を順に見回した。
「幾度も倒されたこの身で、同胞をほふった者たちをどれほど足止め出来るものか……しかし、やるだけはやりましょう。それが先に逝った二人への……」
 メグレスが一歩踏み出し、レイニーアの真後ろにワープ! 彼女の肩に手を置き、メグレスは口早に告げた。
「レイニーアさん、飛びます!」
「うえっ!?」
 驚くレイニーアと一緒にメグレス消失。ウインドゼファーは限界まで腕を広げて目下に広がる魔法陣を真っ直ぐ見据えた。
「手向けというものです!」
 竜巻の翼が大きく羽ばたき、地面の魔法陣めがけて一直線に墜落! CRASH……KRA-TOOOOOOOM! 爆発的に膨れ上がった竜巻が魔法陣を花畑ごと破壊しながら吹き荒び、防御態勢を取る操と平べったくなるスノウを襲った。表面を激しく波打たせ、スノウが裏返った悲鳴を上げる!
「きゃ――――――――っ!」
「おおおおおおっ!? 随分と無茶するね、彼女!」
 腕で顔を庇った操はポケットからスマホを取り出し、腰だめにメッセージを打ち込む。
『まだ?』
 すぐにレスポンス!
『まだ』
 空飛ぶ箒に腰掛けたメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はSNSの通知をスワイプで押しのけ、タブレット画面に浮いたキーボードを高速タイプ。打鍵を続けるメンカルを乗せた箒は、大地に突き立つ竜巻の塔を横目に高度を稼ぐ。ウインドゼファーを遠巻きにし、彼女より高く。その時、ウインドゼファーの車輪剣を包む光が消え去った。ホイールソーめいた刃が実体を取り戻す中、メンカルは下方に止まるウインドゼファーに手の平をかざす。
「……対象を視界内任意に補正、魔女が望むは膨れ逃さぬ天の網……彼方に続く黄泉の旅路を今ここへ」
 メンカルの手の平から魔法陣が展開し、光と共にメグレスとレイニーアが出現! レイニーアはぎょっと両目を見開いた。
「高っ……!? え、ちょっと!?」
 困惑するレイニーアを余所に、メンカルはタブレットに視線を戻す。
「……こっち、もう少しかかるから。……頑張って」
「微力ながら手助けしますね、レイニーアさん」
「え? え!?」
 その場を飛び去るメンカルと、レイニーアの肩に手を乗せたままのメグレス。その時、ウインドゼファーが顔を上げてレイニーアを真っ直ぐ見上げた。天空に吹き荒れる嵐じみた花の風! そしてその嵐の外側、円弧を描くように飛翔する白い影有り。リカルド本体の狐面をボード代わりにしたララドランカは、白い粘液の表面に赤字のコードを走らせる!
「もっと近づける? 射程距離ギリギリまで」
「問題無しっす。さあ、ストームライドと洒落込むっすよっ!」
 加速するリカルド! 渦潮に乗るサーファーめいて螺旋を描きながら急接近する二人組に気づいたウインドゼファーは、右腕を高速で閃かせた。無数に飛ぶ風の連刃! 弾幕じみて襲撃してくるそれらを、リカルドは風に舞う木の葉じみて次から次へと回避していく。
「無駄っす! 早すぎるがゆえに当たらないっすよ! ララドランカ!」
「CODE BURNER、起動。燃え上がれ……!」
 ララドランカは炎をまとい、風船めいて膨らみBOOOOOM! 噴き出した紅蓮の炎がウインドゼファーを飲み込み、内側から弾け飛んだ! 怪人のいた場所には巨大な球状の暴風域。風の防壁内部に浮いたウインドゼファーの車輪剣、及び右肩のタイヤが超高速で回り始める!
「全タイヤ、高速回転モード。風は歌い、地縛を嘲り、根付く者をただ嗤う」
 ウインドゼファーが帯びたエメラルド色のオーラが暴風域に伝播。暴風域表面が無数のドクロをかたどった! 両腕を交叉し、体を丸めたウインドゼファーは一気に全身を開く!
「ソード・オブ・ダイヤモ――――――ドッ!」
 BLOWWWWWWWWWWWWWW! 全方位に放たれる無数のドクロ型竜巻! 不気味な哄笑を上げながら縦横無尽に駆け回るそれらがリカルド・ララドランカのコンビを押しのけ、空飛ぶ箒に腰掛けたメンカルの姿を巻き上げた花弁の中に隠す。メグレスと短距離ワープを繰り返すレイニーアは竜巻に浅く削り取られた頬に手を当て、顔をしかめた。
「たっく、痛いわね。けど、行くわよ!」
 空いた片手に青色のオーラが集中し、一冊の魔導書に変化する。一人でに開いたページが紺色の光を噴き出す! レイニーアはオーラを魔導書に送り込んで詠唱!
「来たれ、来たれ。血の盟約に従え。我が翼! 飛べないレイニーは、ただのレイニーよっ!」
 蒼の光が炸裂し、紺色の竜翼が開かれた。翼と同じ色の鱗を持つワイバーンは、レイニーアとメグレスを背中に乗せて吠え声を上げる! 一度羽ばたいた紺のワイバーンは翼をたたみ、笑う竜巻の合間をぬってウインドゼファーへ急降下。竜巻のたうつ暴風域を目にしたレイニーアは、それを真っ直ぐ指さした。
「今よ!」
『GRARRRRRRRRRRRRRRRGHッ!』
 咆哮したワイバーンはアギトに蒼炎を溜め、ウインドゼファーめがけて放火! BOOOOOOOM! 広範囲を呑み込む青の熱波の前に、複数の竜巻が寄り集まって巨大な暴風ドクロを形成。大口を空けて哄笑するドクロは、蒼炎を一息に飲み込んだ! ワイバーンめがけて突進する風ドクロのすぐ前を、金色の奔流が横切る。それに衝突した風ドクロが、ほどけるようにして霧散した。ウインドゼファーから動揺の声!
「何……?」
 金色の奔流がウインドゼファーを遠巻きにする形で飛び回る。その正体は金に輝く蝶の群れ! 弧を描くようにウインドゼファーの周囲を巡る黄金の蝶たちは、嗤う竜巻を触れたそばから消していく。一方の地上でその光景を見上げていた操は、片頬に笑みを浮かべた。
「うるさい竜巻は黙らせてくれよ? 君の真実が、聞こえないじゃないか」
 同時に、操のポケットから電子音。引っ張り出したスマホに未知の言語が無数に流れると共に、操の近くでメンカルが光学迷彩を解除した。
「……お待たせ。術式、構築できた……」
「待ってたよ、メンカル。それじゃあやりますか」
 操が返し、足元のスノウに手を触れる。再度ウインドゼファーを見上げ、彼はつぶやいた。
「無限大の欲望を、過去が飲み込む、か。どうして一度できなかったのに、今でならできると思っているんだい? オブリビオンになる前の君と、オブリビオンになった後の君、一体何が違う? 良ければ俺に……いや、俺たちに教えてくれよ!」
「Hello,World!」
 スノウの両目が紫色に変色し、周囲に同じ色のインクを噴霧! たちまち大地を覆い尽くした紫の霧は程なくして晴れ、花畑に刻んだ巨大魔法陣を外気にさらした。操とメンカルはそろって詠唱!
「東を統べる戦の王、西に座する英知の帝!」
「……授け、与えよ。汝は王冠、汝は玉座。魔女が望むは永劫なりし絶対王権」
『侵食支配術式ソロモン、起動』
 魔法陣が発光した次の瞬間、スミレ色に染まった花畑が火山噴火めいて爆発した! 空に昇る極太の花弁竜巻。その中央で、ウインドゼファーは一色に染まった世界を見回す。
「花の大地を……支配したのですか。この、システムフラワーズを!」
 そして爆ぜ散る無数の花弁! ウインドゼファーの周囲、空中にわだかまった花弁で形成される複数の浮遊島。うちひとつからウインドゼファーへ伸びる足場を駆け抜け、美影がバイクハンドルをひねる!
「ギャラクシー・クロノスドラゴンで攻撃! ギャラクティック・オーバーブラスト!」
 美影の頭上を突き抜けた巨竜が、銀河色のブレスを放った。ウインドゼファーはブレスが命中する寸前で姿を掻き消し、美影にワン・インチ手前に再出現! 下段から振り上げられる車輪剣を、割り込んだとものの光剣が防御する。一瞬にらみ合った両者は、即座に高速剣技を激突させた! 遠雷じみたサウンドがうならせたとものの袈裟斬りをウインドゼファーは連続バク転を打ち回避。二人の間を蒼い短剣が数本抜ける。やや離れた場所に形成された花の道を走りつつ、千里は新たなダガーを構えた。
「弾幕薄いよって艦長に怒られないためにもがんばるか……って艦長私やん。弾幕薄いよ! なにやってんの!」
 両手十指に挟んだ短剣を連続投擲! バク転を繰り返すウインドゼファーは最後の一回転を決めて着地し、加速。刹那で千里の前に現れ、サイドキックを撃ち出した! 千里はとっさにオーラを溜めたクロスガード。蹴られた両腕が銀河色の爆炎を噴いてウインドゼファーを下がらせる。が、ウインドゼファーは神速で千里の背後を取り、回し蹴りで彼女を花道から叩き落とした! その下に滑り込むリガルド!
「千里!」
 落下する千里は狐面のリガルドをつかみ風に乗る。千里は無表情のまま顔を上げた。
「死ぬかと思った」
「なーに、同じライダーのよしみっすよ! んで、よしみついでにもうひとつ!」
 そこへ飛来する巨大なドリルじみた大竜巻! リガルドは狐の顔面を竜巻に向けると、両目部分に鏡じみた光を宿す。
「忍法・鏡魔眼の術!」
 リガルドの眼光が円状に拡大し、竜巻をガードしてそのまま跳ね返した! 竜巻に左二の腕を抉られたウインドゼファーに、リガルドは挑発的に言い放つ。
「自身の風の味はどうっすか? 足りなきゃお代わり追加するっす!」
 直後、どこからか宇宙バイクが弾道ミサイルめいてウインドゼファーを強襲。跳躍側転回避した彼女に、ワイバーンに乗るレイニーアが槍を構えて突撃を敢行!
「そこよ! ゴーッ!」
 矢の如く飛翔したワイバーンの背にまたがって突き出される槍。ウインドゼファーは左の車輪剣を振り上げて斬撃を放ち、これとすれ違った。寸断されるレイニーアの右翼、砕け散るウインドゼファーの車輪剣! 半ばから柄の部分を残して破損した剣を手放す彼女の足元、オーラの翼を広げてダイブしたドロシーが口を開いた。
「ディン・フォーッ!」
 吐き出される青白いブレス! それはたちまちウインドゼファーの立っていた花弁の道を取り込み氷河に変える。氷結の範囲外に飛び出したウインドゼファーは即座に足場を蹴りつけ、ブレスで生まれた氷山を一息に駆け上がった! 零距離に踏み入ったウインドゼファーは暴風をまとう!
「レボリューション……」
「来たな。ドロシーのシャウトを聞くがいい」
 車輪剣を掲げるウインドゼファーと、思い切り息を吸い込むドロシー。二人の視線が一瞬交錯!
「スト―――――ムッ!」
「フェル・グローン!」
 CABOOOOM! 金色の爆発が二人を包む。爆炎から飛びだしたドロシーは片手に金の鎖を繋ぎ、引き寄せてウインドゼファーを引っ張り出した。金の鎖に繋がれた彼女を、ハンマー投げのハンマーめいて振り回す!
「ぬあああああああああッ!」
 SWING、SWING、SWING! 振り回すたびドロシーの鳩尾が血飛沫を飛ばす。だがドロシーは構わず、手近な花弁の島にウインドゼファーを叩きつけた。うつ伏せに打ち伏せられた彼女の真上にメグレスと操が出現! メグレスの右手に紫電弾ける棒、左手に艶消しの黒い斧。操は操の背後からは黒い異形の影が噴き出す!
「さて、と。聞きたいことはあったけど、彼女たちの準備が出来ちゃったみたいだし……決めなきゃ駄目か」
「ゴートゥーヘル……!」
 雷の棒をジャベリンめいて投擲してウインドゼファーの背中をぬい留め、手斧を振り上げ垂直落下斬撃! 右肩から先を斬り落としたメグレスは素早く飛び下がり、操を見上げた。
「操さん!」
「あぁ乙女よ。私の腕で安らかに眠るがいい!」
 操が告げ、異形の影が右手五指から黒い弾丸をマシンガンじみて射出! BBBBBBOOOOOOM! 弾丸が命中し、黒い爆炎が上がるのを別の花弁浮島で遠目にするメンカル。彼女の足元では、平たいスノウが雷と水を閉じ込めたシャボンを体から出して風に乗せ、空へと流出させていた。やがて、スノウはメンカルを見上げる。
「メンカルさん、精霊さんの準備、できたのよー!」
「……ん」
 メンカルはこくりと頷き、銀の三日月をあしらった杖を掲げる。同時にスノウのシャボンが一斉に上空へと飛んでいき、どす黒い雷雲を生み出した。
「……世の理よ、騒げ、暴れろ。汝は天変、汝は動地。魔女が望むは安寧破る元素の乱」
「Come!」
 ZGRAAAAAAAAAK! 暗雲が巨大な雷を落とし、空を稲光と雷鳴で覆い尽くす!
「ぐおおおおおおおおおおおッ! ドン・フリーダム様……私は、ここまで……! どうか、欲望のッ……解放、をッ……! ぐああああああッ!」
 SMACK! 天を満たす電撃は一際強い輝きを放ち、大爆轟を響かせた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月24日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト