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バトルオブフラワーズ⑪〜激輪の疾風

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ウインドゼファー


●風は待つ
 システム・フラワーズの中枢に至る道程に、その者は確かに在る。
 自動二輪車を連想させる、パーツのような装飾。
 骸の海に沈んだ先二人の幹部達よりも、至極落ち着いたようにも見える人物。
 だが、鈍色に輝くパーツと纏った白いコートの冷たさとは真逆に、その胸中は覚悟と使命に強く情念を抱いていた。
 性別を感じさせない姿。だが、紅いヘルメットの下から響く声は、確かに女性の声色。

『――私達は全てを手に入れる。誰にも、邪魔は、させないッ!』

●猟兵は発つ
 二つに割れたキマイラ・フューチャーの中心部に存在する『システム・フラワーズ』。
 その最奥を目指す猟兵達に立ちはだかるは、怪人軍団の三大幹部。
 既に二体は退けた。残すは後一体――なのだが。
「――ここに来て、急にテンション変わった感があるさよね」
 早乙女・翼(彼岸の柘榴・f15830)は誰に向けるでもなく呟いた。
 ここまでだって真剣な戦いである事は間違い無かったのだが、キマフュのノリとテンションを感じさせる面白い性格の怪人達と比べると、シリアスさすら感じさせる。
「ウインドゼファー。単車思わせるフォルムの持ち主だけど、そのスピードはシャレにならないみたいさね」
 彼女の能力は至極シンプルだ。先の二体のような特殊な対策を必要とするユーベル・コードは持たない。
 ただし――速い。とにかく、速い。
 そう、猟兵達に先んじて、彼女は『必ず』先制で攻撃を放ってくる。
「残念ながら、彼女を上回る速さで攻撃する事は不可能だ。その攻撃を許した上で、戦わざるを得ない」
 そしてその威力は生半可なものではない。まともに受ければ一撃で倒される。
 如何にして受け止めるか、避けるか。そして如何にして反撃するか。

「がむしゃらに己のユーベル・コードや技能に頼るだけじゃ勝てない相手だ――だから」
 考えて、工夫して、動け。
 翼はそう鼓舞した上で、猟兵達を送り出す。

●疾く、より疾く
 花びら舞うフラワーズの内部。そこに疾風を纏わせる彼女は在る。
「退け、と言って退くような相手ではないのでしょうね」
 そう告げた後、ウインドゼファーは両手の車輪剣を構えて猟兵達を対峙した。
 ――戦いは始まる。


天宮朱那
 天宮です。自動二輪どころか四輪の免許も持ってない。

 三大幹部の最後の一人との戦い。
 ここまでの面白怪人と違ってシリアスな純戦です。
 きれいなあまみやでがんばります。

※ 重要 ※
 敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
※ ※ ※

 なお、判定も厳しくなる傾向になるとご承知置きを。
 ユーベル・コードや技能は、あるというだけでは勝てません。
 どう使い、どう立ち回るのかを具体的に記載頂くこと推奨。
 熱い台詞も勿論大歓迎。

※おまけ※
 戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功です。
 が、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます。
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第1章 ボス戦 『スピード怪人『ウインドゼファー』』

POW   :    フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
ラビ・ラビィ
システム・フラワーズをいじめんなラビ!
ラビたちで助けるラビ!

◆WIZ勝負
システム・フラワーズへ【メカニック】【ハッキング】で応援要請
敵の攻撃の位置、進路情報などを取得
これは失敗も想定内
無理しない

液晶画面から【残像】を表示し
【野生の勘】【早業】でぴょんぴょこ【時間稼ぎ】

あとはとにかく削り切られる前にやるラビ!
受けきれる程度のチャンスを【情報収集】から予測計算
【覚悟】と【勇気】を持って【盾受け】
【高速詠唱】ですかさず【ユーベルジャック】を実行

『お前たちに覚悟があるように、ラビたちにも覚悟があるラビ!』
『ラビコン・オブ・ダイアモード!!』
お前の技、お前に返すラビ!

◆応援
「次は任せたラビ!」と【鼓舞】



 色鮮やかな花片が集まり浮島の如く雲の如く、システム・フラワーズの内部に浮かびて道を形作る。
 中枢に向かう、その道を塞ぐ異形の姿。機械のようなパーツを身に纏った『彼女』は、まるで液晶画面のような顔を持つ『彼女』を認めるとその腕に有した剣を構えた。
「システム・フラワーズをいじめんなラビ!」
 ラビ・ラビィ(らびびうむ・f00825)はこの世界の住民として、この世界を支えるシステムを助けたい一心でこの戦場に現れた。
『苛めるなど、人聞きの悪い言い方ですね。私達は取り戻しに来た。ただそれだけ』
 そうゼファーは告げると、瞬間――。
「らびっ!?」
 ほんの一瞬の間に、目の前まで距離を詰めていたゼファーの姿。踵や肩の車輪が高速で回転し、同じく両手に構えた車輪剣が下卑た嗤い声のような音を響かせながらラビの身体に薙ぎ放たれる!
『遅い』
 鈍い音と共に、小さな身体が数m先に吹っ飛んだ。
 画面から残像を投影する暇も、ぴょうぴょこ跳んで時間稼ぎをすることも出来なかった。
 だが、一撃で意識を奪われなかったのは、カンが働いたお陰か。
 咄嗟に受け身を取る事を出来たのは恐らく偶然。
 もしくは、ラビがその攻撃を受ける覚悟を決め、勇敢にこの幹部級に挑んだ故だろうか。
「お前たちに覚悟があるように、ラビたちにも覚悟があるラビ!」
 花片の上に落ち、上半身をかろうじて起こしたラビの顔の画面にはノイズ混じりで今の攻撃の動画がリプレイで映し出されていた。
「ラビコン・オブ・ダイアモード!!」
 ユーベルジャックによるその攻撃。車輪剣を模したラビコンがゼファー目がけて回転しながら振り翳される――はずだった。
『私の技を私に返そうとした、その気概は認めましょう。しかし』
 吹き飛ばした先からその間合いを一気に詰めていたゼファーは、既にその右足を大きく後ろに振りかぶっている所だった。
『何かを成すには力が必要なのです。残酷なことですが』
 痛烈な蹴りがラビの胴体に食い込み、再び彼女は宙を舞った。
「ら……びぃ……!!」
 此処に至る前に彼女はその電脳魔術師としての技術を駆使してシステム・フラワーズへの応援を要請しようとしていた。
 だが応答はなかった。いや、出来なかったのかもしれないと思い至る。
 過去の邪悪に囚われたシステムを囲う花片の地面に彼女は墜落し、意識を手放す。
 ラビが放った車輪はゼファーの白い服に痕を刻んでいた。
 次に戦う者へ、想いは託された。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

尾崎・ナオ
前衛さんが居るなら連携を取りたいところ~。

●防御
SPDで攻撃するから、SPDで先制攻撃がくるって事よね。
「花の足場をバラバラにする暴風」ねえ。
足場の位置を【第六感28】で察知し距離を取って暴風は回避しよう。
回避に使うのはUC【煽りは任せろ(イエーイ)】
「あっは!お前、女か!もうちょっとお淑やかにしたらぁ?ナオちゃんみたいに!」
自画自賛を吐き煽りながら、スピードと反応速度が爆発的に増大する。
暴風から逃れたタイミングで解除し、即座に反撃開始!

●攻撃
UC【クイックドロウ】と、技能【クイックドロウ112】【早業28】
相手も避けるだろうが、関係ないね!
一体何発…いや、何本の銃を持ってると思ってるの?


ザハール・ルゥナー
譲れぬのはこちらも同じ。
――悪いが、押し通る。

……しかし、足場ごと持って行かれるか。
多少、目に自信はある。
際どい風を見極めて、一撃で落ちぬように回避。

苦痛はただ耐え、刃嵐を発動。
速度に乗って距離を詰め、斬撃を素早く重ね、相手を削ぐ。
荒れ狂う力の前に無駄に逃げ回る意味はない。最短距離を意識。
攻撃を誘うような動きで相手の懐に入り叩き込む。
時に先に衝撃破を叩きつけることで、少しでも前動作を遅らせられればいいが、期待はしない。

風ならば。
ひとどころに留まらず、流れてゆくべきではないか?

一撃のために、こちらの手足が多少削がれようが、構わぬ。
風の力が僅かでも守ってくれればいいが。

この身は刃。暴風すら貫こう。



『次、かかってくるのならご随意に。私は逃げも隠れもしない。一歩も譲れぬ故に』
 ゼファーはそう告げて此方に視線を向ける。
 はらはらと周囲には花片が舞う。今は嵐の前の静けさが如く。
「譲れぬのはこちらも同じ」
 長身の青年――ザハール・ルゥナー(赫月・f14896)はゆらりと敵の前方に立ち視線を合わせた。手にした刃にもう片方の手を添えて、低く静かに告げる。
「――悪いが、押し通る」
「そそ、こっちも譲れないものがあるんですよぉ~?」
 静寂の男に対し、小柄な女――尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)が手の中でクルクルと拳銃を弄び、にやけた表情を顔に貼り付け喧騒を身に纏い挑発するように現れた。
『成る程。しかし貴方達は、私に――』
 風が渦巻く。
『――近づくことすら適わない』
 ごう、と。ゼファーを中心に嵐が吹き荒ぶ!
 台風の目である彼女の足下のみを残し、花片の足場が次々に崩れ落ちていく!!
「あっは! お前、女か!」
 崩れ始める足場の位置、ナオは戦い慣れたカンに従って察知し、軽く地を蹴って無事な足場から足場へ飛び移る。
「もうちょっとお淑やかにしたらぁ? ナオちゃんみたいに!」
 自画自賛と共に全力で相手を罵るナオ。その軽口に比例してその脚力と反応速度が爆発的に上昇していき、攻撃すらも回避する動の姿。
「……しかし、足場ごと持って行かれるか」
 対してザハールは落ち着いた表情を崩さぬ静の姿。襲い来る風は、足場を奪う嵐は巻き上がる花片より見極め、際どく風と風の隙間を抜けるように最初の突風を回避。
 風には風を。ザハールが纏う風はただの暴風では無く、刃を得し嵐。
 失われていく足場に爪先を載せ、また次の足場へ。離れた先から散る花片は微塵に斬られて宙に消える。
 荒れ狂う力を前に無駄に逃げ回るのは愚策。彼は真っ直ぐ、己の獲物へと距離を詰める。
『貴方も――風を操るとでも言うのですか』
 暴風纏ったまま、ゼファーは車輪の剣を構え、迫る彼の攻撃を受けんと対峙する。
「風ならば。ひとどころに留まらず、流れてゆくべきではないか?」
 そうザハールが変わらず落ち着いた声で問いかけると、とん、と高く跳躍する。
 長身の彼の後ろ向こうには、銃口を此方に向けてにやけ顔を隠さないナオの姿。
「さぁさぁ、遊びはこっれからぁーー!!」
 彼女の拳銃が火を噴く。一瞬のうちに何十発もの鉛玉がゼファーに食らいついた。
『―――!!』
 この早撃ち技術こそがナオのユーベル・コード。何丁もの銃が懐より現れ、弾幕を一人で形成する。
 硝煙が風で消える間も無く。衝撃と共にザハールが身に纏った風の刃ごとゼファーに襲いかかる。
『おのれ……!!』
 西風の女の剣は、ザハールの銀糸を引き千切り、頬を引き裂いた。
「貫く――!!」
 刃たる男の斬撃は暴風ごとゼファーの身を貫き刻んだ。
『ぐっ――!!』
 呻き声が聞こえた時、ザハールとナオを遠くに突き放すように風が一瞬吹き荒び。
 再び凪と共に花片が舞い落ち、紅色が滴り落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御形・菘
その速さに対する自信は素晴らしい!
だが妾の方が強いがな!

最初の一撃は腹を括って全力防御!
頭、首、心臓と急所を両腕でガードして、致命傷でなければ全然構わんよ
そして実際、どの程度のタイミングで攻撃が来るかを計らんとな
さて反撃不能と思わせられたかのう?
次の突撃にカウンターを入れる!

動いた瞬間に、来る方向とは妾を挟んだ正反対の遠点から、妾に向けて流星を飛ばす!
狙って命中できるとは思わん、攻撃回数、つまり星の数を増やして面で制圧よ!

そしてこの技、元より演出のために自分を巻き込む想定でな
妾の前が安全地帯とか、そんなことは一切ない!
三度目以降はお主と妾、どちらが先にブッ倒れるかの楽しいチキンレースであるぞ?


烏丸・千景
ほぉん、また元気だねぇ
でもまぁ、退けないってぇ意味じゃぁどっちも一緒だね
ま、退くのはそっちだけどね

ま、ひとまずは相手さんの攻撃は武器で受けてみましょ
古き楔で受け、車輪の部分に絡まればちょっとは
ちょっとはマシな動きになるかね
引っかかれば怪力で引き寄せ、その間に誰か攻撃よろしく

後は鎖を使って援護を
鎖は相手の肘を狙い、剣を振るいにくくする
真正面から受けがなすには俺はちょっと向かないからねぇ

剣を振るうには手を伸ばす
ま、けったいな武器じゃぁあるけど相手の武器さんと力
利用させてもらおうか

他の猟兵の回復は生まれながらの光を
疲労は関係なく、どんどん使っていこうか
派手にいこう

さぁてお嬢さん
終わりの時間だ



『――まだ、まだッ、退けないッ! 譲れないッ!!』
 受けたダメージの痛みを打ち消すように、ゼファーは己に暗示でもかけるかのように、一人言葉を吐き出している。
「ほぉん、また元気だねぇ」
 烏丸・千景(陽炎の果て・f11414)は感心するかの口調で、ネクタイ緩めながらその様子を見つめ、指先は喉仏から肌に彫られた色をなぞる。
「でもまぁ、退けないってぇ意味じゃぁどっちも一緒だね」
 ――ま、退くのはそっちだけどね。そう一言添えると、自分の後ろから現れた影に同意を求める視線を向ける。
 ずるり。目の前の怪人幹部以上の異形とも言えるキマイラ――御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は蛇の下半身を引きずって進み出る。
「――お主、自信は」
「無いとは言わないつもりだね」
「くく、そう来なくては」
 菘は細長い舌をちろりと見せて笑むと左腕を掲げて構える。巨大なる異形の腕。
『私は、負けない――誰よりも、速く、速く――!』
 ゼファーがその身を暴風で覆ったと同時に姿が消える。いや、その驚異的な速さに対する果て無き欲望は彼女にマッハを越える速度を与えたのだ。
「!!!」
 ゼファーの姿を肉眼で捉えたのは、菘に強烈な一撃を叩き付けた瞬間。
 既に菘は攻撃を受ける覚悟はとうに決め、腹は括っていた。
 来ると思ったその刹那、頭に首、心臓と急所は全力で防御していた。
 車輪剣による斬撃は菘の腕を引き裂き、人のカタチをした上半身を仰け反らせるには十分。
 次にゼファーは千景の方を向き、その身に有するタイヤを高速で回転させながら距離を詰める!
「――!!」
 鎖を相手の腕に絡める事で止めようとするも、間に合わない。千景の肩口に耳障りな音と共に真空の刃が食い込むのを彼は感じる。
「こ、の――!」
 刃が刺さっているうちは。無意識に身をよじり、鎖を車輪の軸に絡める。
『何――!?』
 ゼファーもこれには予想してなかったらしい。腕と一体化した車輪剣は手放すと言う訳にもいかず、各々己の武器を離さぬように引き合う図となる。
『その手を離しなさい――!!』
「……それは出来ない相談だねぇ」
 見目にそぐわぬ力を鎖掴む手に籠める。肩の痛みは今は忘れ、仲間に目配せ一つ。
「はあぁっ!!」
 菘の左腕がゼファー目がけて背後から振り下ろされる。咄嗟に敵はもう一つの剣で受け止め、毅然とした声を発する。
『手応えがイマイチだったのは間違ってなかったようですね』
「タフもまた取り柄であるからな! お主こそ、その速さに対する自信は素晴らしい!」
 お互い攻撃を撥ね除け、菘は身をよじって大きく間合い空け、ゼファーも千景の鎖をとうとう絡んでいる箇所をもう一つの剣でぶった切ってようやく逃れた。
「敵ながら天晴れよ。だが妾の方が強いがな!」
 にやりと菘は賞賛と自賛を口にする。そんな挑発めいた言葉に対するゼファーの返答は無い。ただ、先程見せたような動きを見せ――その機を菘は見逃さない。
 ゼファーの姿が掻き消えた、次の瞬間。
 降り注ぐ無尽の流星群が、ゼファーの背中と、その真正面にいた菘を穿つ!
『ガハッ――!』
「ウッ……ハハハハ!!!」
「なっ……!?」
 千景は目の前で起きた事につい声を上げた。
 菘は明らかに『己自身に向け、敵の背後位置より流星を喚び放った』。
 そもそも普通に狙って命中出来るとは、菘は思っていなかった。だからこそ、数を放ち面で制圧すべく――そして安全地帯を作るどころか、自分を巻き込む想定の技。
「三度目以降はお主と妾、どちらが先にブッ倒れるかの楽しいチキンレースであるぞ?」
『正気の沙汰とは……思えない真似を……』
 既に蓄積しているダメージに、ゼファーはふらっと蹌踉めき、片膝を着き、剣の先が地に着く。
 そこに千景が鎖を放つ。狙いは相手の肘。剣を振るうには手を伸ばすもの。絡みついた鎖は再び風の女を繋ぎ止める。
「俺自身の疲労は目を瞑って回復するつもりだったんだけど」
 放たれる光。それは高速で仲間の傷を癒していく。
「そのチキンレース、何回戦まで続く見込み?」
 浮かべた笑みは決して楽しい笑みではないのが見て取れた。
「アンコールが続く限りであろうよ」
「このまま打ち切りで良くない?」
「ふむ」
『―――!!』
 菘は傷塞がった左腕を振り上げた。隠そうともしない殺気。千景は鎖を更に操り、逃がさない。もはやゼファーも振り払う力が残されていない。
「さぁてお嬢さん――」
 ――終わりの時間だ。それは無慈悲な死の宣告。
 そして間もなく。吹き荒ぶ風は完全に止まり、道は開かれる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月23日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト