バトルオブフラワーズ⑪〜風より疾く
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「モンキーに続きバニーまでとは、驚きました」
仮面の下、静かに呟くものが居る。
「でも、私の役目は門番。ドン・フリーダムがシステム・フラワーズを取り戻すまでの時間稼ぎならば、私の『風を操るユーベルコード』でも、決してあの2人にひけは取りません」
手にした車輪剣を構え、敵を――猟兵を、迎え撃つ準備をする。私は砦。最後の砦。
「かつて世界を喰らった『無限大の欲望(リビドー)』。だけど今なら、オブリビオンとして蘇った私達なら、それすらも喰らい尽くせるはず」
……私達は全てを手に入れる。誰にも、邪魔は、させない。
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「お集まりいただき有難うございます。皆さまのお陰で、マニアック怪人『エイプモンキー』に引き続き、カワイイ怪人『ラビットバニー』の討伐も完了いたしました」
グリモア猟兵の無供華・リア(夢のヤドリギ・f00380)が、集まった猟兵達に軽く会釈をした。
「最後の砦はスピード怪人『ウインドゼファー』。この怪人を倒せばオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』、そして未だ謎に包まれたオブリビオン『ドラゴンテイマー』への足掛かりとなる筈です。引き続き、皆さまの力をお貸しくださいませ」
リアは説明を続ける。彼女――そう、『彼女』は名前から連想される通り、風を武器とした素早い戦闘運びを得意とする強敵だ。その暴風は己に施せば超常的な破壊力と空翔ける能力を施し、敵に放てば広範囲の竜巻となり襲い掛かる。
「彼女はその素早さを以て、皆さま方より先に攻撃してくる事でしょう。この一撃を何の策もなく受けてしまえば、その時点で戦線離脱は免れません。ですので、皆さまにはウインドゼファーの操るユーベルコードを把握した上で、その対策を講じた上で戦地に赴いて頂きたいのです」
そして、リアはこう告げた。
「エイプモンキーやラビットバニーのような、独特なユーベルコードは用いて来ないようです。ですが、だからこそ彼女は純粋な戦闘能力でもって現在のポジションに収まっているのでしょう。決して、侮ってはいけません。どうか、お気をつけて」
ion
お世話になっております。ionです。
敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
ウインドゼファー戦は、戦場の戦力「40」をゼロにできれば制圧成功ですが、それ以上の成功数があった場合、上回った成功数の半分だけ、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力を減らせます。
ですので、制圧完了後の討伐も無駄ではありません。ionのものに限らず、気に入ったシナリオがあったらタイミングを問わず参加いただければと存じます。
ウインドゼファーはリアも言っている通り、強敵です。
先制攻撃への策を練って、良いプレイングを書いても、それで成功や大成功が出せるとは限りません。時にはシナリオが失敗してしまうこともあるでしょう。
皆様の全力を、お待ちしております。
第1章 ボス戦
『スピード怪人『ウインドゼファー』』
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POW : フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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霑国・永一
あれが女性だと気付いた猟兵が一人でも居ただろうか。
まぁ性別がどっちであれやることは変わらないけど、驚いたなぁ。
それじゃ、今回は強敵だ。任せるよ、《俺》
『ハハハッ!俺様という事故で廃車にならねぇようになァ!!』
狂気の戦鬼を発動
先制攻撃に対し、高速移動で距離を取り、衝撃波を一点に叩き込み続けて威力の減衰、または相殺を狙う【ダッシュ・逃げ足】
攻撃の隙が出来たら、高速移動で接近しつつ敵の攻撃に当たらない様死角に移動、衝撃波を叩き込んで攻め込む。【見切り・早業・鎧無視攻撃】
余裕あれば車輪剣も盗んで破壊か遠くへ投げ捨てる【盗み・盗み攻撃】
「全てを手に入れるたァ、大した強欲だな!俺様はそれら全てぶっ壊す!」
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「あれが女性だと気付いた猟兵が一人でも居ただろうか」
ぽつり呟くのは霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)。自称普通の青年は、まぁ性別がどっちであれやることは変わらないけど、と緩やかに眼鏡に手を伸ばす。
「それじゃ、今回は強敵だ。任せるよ、《俺》」
永一の呼びかけに応じて、眼鏡の奥、金の瞳に凶暴そうな光が宿る。穏やかに微笑んでいた口元はニヤリと歪み。
「とうとう来たのですね、『猟兵』」
真紅の仮面の怪人、ウインドゼファーが振り返る。車輪模した双剣が唸りを上げ、それは花の足場を巻き上げる嵐となる。
「ハハハッ!俺様という事故で廃車にならねぇようになァ!!」
戦場駆ける黒い影、もうひとりの『永一』は口調こそ粗暴だがゼファーの攻撃に冷静に対処していく。避けられるものは距離を取り、それでも追いかけてくる暴風は衝撃波で相殺した。風と衝撃が正面からぶつかり合い、ヒトの悲鳴のような音を立てて掻き消える。
「何だと」
決まれば一撃で相手を仕留められる程の一撃をいとも簡単にいなされ、ゼファーは仮面の下で歯噛みする。即座に二度目の暴風を練るが、その時にはもう、『永一』は駆け出している。暴風の巻き上げた色彩の嵐の中走る、色を拒絶したような黒ずくめ。
死角を縫うように叩きこまれた一撃が、ゼファーの脇腹を深々と抉る。痛みに一瞬体勢を崩した彼女が素早く敵に向き直り、そこで気づく。腕が軽い。手にしている筈の得物がない。
「これが無ければさっきの厄介な術も使えねェだろーな」
たった一瞬の隙をついて、『永一』が車輪剣を盗み取っていたのだ。それは彼のみならず主人格も得意とする、身体に叩きこまれた生きるための技術。
「卑怯者め……!」
「自分が正義の味方だなんて思っちゃいねぇよ、取り返せるモンなら取り返してみな!」
掴みかかるゼファーをいなし、『永一』はそれに衝撃波を叩きこむ。剣はバラバラに崩れ、機械の部品や穴の開いたタイヤが崩れ落ちる。
「おのれ、猟兵!」
「全てを手に入れるたァ、大した強欲だな! 俺様はそれら全てぶっ壊す!」
大成功
🔵🔵🔵
レイニーア・ノックス
連携、アドリブ大歓迎
『徹底した速さメイン……なら、機動力を落とすことが最重要ね。』pow重視なので比較的耐久高い
『他の猟兵信じていきましょう。』
序盤(pow対策)【オーラ防御9】、【勇気4】で耐えつつユーベルコード ドラゴニアン・チェインでオーラの鎖を結びつけて捕捉とかしやすいように。
結びつけたら(spd対策)【アート6】、【残像4】、【地形の利用3】で逃げ回る。
『鬼さん、こちら、手の鳴る方へ』
spd凌げたら、wiz対策として攻撃軽減対策に【鎧砕き1】を付与した【槍投げ2】をする。(投擲前に【力溜め5】【怪力3】で威力を上げる)
『いっけーー!』
クロウ・タツガミ
狐の宿と連携、アドリブ、連携歓迎する
【POW】
さて、速度勝負では勝てそうにないが
暴風をシールドガンドレッドで【盾受け】し【激痛耐性】で耐えつつ【情報収集】を行い攻撃の隙を狙うとするか。【戦闘知識】でタイミングを見計り、【力を溜め】て【怪力】を用いて【祟神ノ縁】でマガホコの変化した串刺し用の槍を敵に【投擲】するとしよう
これで、次は力勝負といったところですかね
【ロープワーク】と【怪力】を用い、敵と繋がった【鉄棘のある黒い縄】を引き、敵を十分に引き寄せた後、サカホコを大盾に変化させて力任せに【シールドバッシュ】の【2回攻撃】で攻撃だな
余力で他猟兵が攻撃されそうになっていたら、大盾で【かばう】としよう
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狐の宿に集う二人が戦地に降り立つ。各々の武器を構えるのは共に人派のドラゴニアン。
「さて、速度勝負では勝てそうにないが」
二頭の小竜を相棒とする寡黙な男性、クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)が呟けば。
「なら、機動力を落とすことが最重要ね」
金髪に青の翼が映える女性、レイニーア・ノックス(竜召喚師にして竜に騎乗するもの・f18202)が言葉を返す。
「私のスピードの前では、貴方がた猟兵など無力なのです」
素顔伺い知れぬ仮面の下、凛と澄みわたる女性の声音が挑発めいた響きで嗤う。途端にゼファーを暴風が覆いつくし、その身体能力、特に機動力を大幅に高めていく。その手には、二人よりも先に戦った猟兵によって破壊された筈の車輪剣が、いつの間にか握られていた。
「私は、誰よりも速くなる。……覚悟!」
ヒール代わりのタイヤを唸らせゼファーが突貫する。空を翔けて放たれた神速の嵐を、レイニーアのオーラが盾となり受け止めた。次の一撃は、クロウのシールドガントレットが。防いだ側から次の一撃が降りかかる。
身体強化を乗せた連続攻撃の応酬は、ガードの上からでも二人を蝕む。レイニーアの美しいブルーメタリックの鱗が剝がれ、クロウの身体に届いた斬撃は黒い服に血染みを広げていく。
超常のスピードを、二人はまだ見切れない。だが傷の増えてゆく身体に反して、その表情に焦りはない。
「まだ、いけますか」
「ええ。耐久力には自信がありますからね。クロウさんも大丈夫ですか?」
「勿論。問題ありません」
彼らはその強靭さを以てゼファーの攻撃に耐え、突破口を見出そうとしているのだ。攻撃を喰らう度にそれはゼファーの情報を二人にもたらす。身に降りかかる激痛などは、今は些末なこと。
「いま、」
幾度もの斬撃をその身に受け、その隙を伺っていたクロウが短く告げる。その瞬間にはレイニーアもオーラの鎖を生み出していた。
「逃がしません」
彼女の編み出したドラゴニック・チェインが。クロウのマガホコ転じた槍が。ゼファーに命中する。
「ようやく届いた必死の一撃がこの程度ですか? こんなもの……」
かすり傷ですらない、と一笑に伏そうとしたゼファーが己の誤りに気づく。オーラの鎖と黒い縄が、己と猟兵達をがっしり結びつけて離さない。車輪剣で断ち切ろうとするが、ユーベルコードで生み出されたそれらは物理攻撃での切除は敵わず。
「どんなに速く動いても、これで貴方を見失う事はありません」
「くっ……小賢しい奴らめ」
「これで、次は力勝負といったところですかね」
あくまで淡々と、クロウが言うのだった。
「スピードが使えなかったとしても、猟兵如きに引けを取る私ではありません」
至近距離で振りかぶられた車輪剣を、レイニーアがすんでのところで避ける。
「……くっ」
強化を乗せた一撃は避けても尚、風圧で対象を斬り刻む。彼女の白い頬が裂け血が滴る。
ゼファーは猟兵の操るユーベルコードに応じて反撃してくる。ならば多方面に策を講じるよりも、対応する術の対応を重点的に練った方がより優位に働いたかも知れない。
レボリューション・ストームを警戒して用意していた策ではあるが、舞い踊る『花の足場』の花弁に紛れる様にしてレイニーアは逃走する。
「鬼さん、こちら、手の鳴る方へ」
「そんな小手先が私に通じるとでも?」
車輪剣が、今度は薙ぐようにレイニーアを狙う。目眩ましの花弁を払い、彼女に届こうとする重い一撃を、白い大盾がすんでのところで受け止めた。
「っ、ありがとうございます」
「力でも、このサカホコの方が優位という事でしょうか」
クロウの怜悧な声に挑発のニュアンスはなく、あくまで淡々と事実を告げたのみ。だがそれはゼファーを激高させるのに十分だった。
「っ、おのれ……!」
車輪剣を構えるゼファーを黒い縄が引く。間合いを操られつんのめった彼女の後頭部を、力任せに叩きつけられたシールドバッシュが打ち砕く。
「これ以上は、好き勝手させません。……いっけーー!」
立ち直る時間も与えないとばかりに、レイニーアのドラゴンランスが投擲される。
持てる力を振り絞って放たれた渾身の一撃は、ゼファーの装甲の間を縫うようにして深々と突き刺さった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
イクトス・ソーブレ
神速を誇る英傑であるな
我らの行く手を阻むのであれば骸の海へと還してくれよう
WIZUC
ふははは、我は自慢ではないが速さに自信はないのであるな!
故に初撃は直撃しない事が目標
全力のオーラ防御に呪詛を纏わせ障壁とする
我の残像を置き直撃を避けるのであるな
あたればダメージもあろうが直撃よりましである
隙をみて運命の鎖を呼び出すのである
我の周囲に浮かべ壁としながら嵐を阻害するよう試みる
力量の差故、数と力比べでは負けよう
故に残りの鎖の半数を束ね直接狙い打つ
躱されたならば、あいた嵐の間を花の足場に絡めた鎖を利用して接近を狙うのであるな!
残りの半数をもって至近で捉えるよう試みるのである
皆の為に道をあけるのである!
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「神速を誇る英傑であるな。我らの行く手を阻むのであれば骸の海へと還してくれよう」
声高らかに笑う黒ローブの少年。否、それは神。イクトス・ソーブレ(情念浄罪の暗黒神・f18187)。
だがそんな素性を怪人が知る筈もなく。
「貴方のような子供が、私の神速について来れるとでも。随分と舐められたものですね」
「ふははは、そう思うか。思うのならば、試してみるがよい!」
「宜しいでしょう。その減らず口を――」
対するゼファーは己の車輪剣を構える。彼女の手の内で獰猛な刃が廻り、唸り、火花を散らす。
「封じて差し上げます!」
振りかぶる。車輪の回転は大きな渦を呼び、二本の巨大な竜巻が牙を剥く。
イクトスは手を翳し、己の魔術と呪詛で障壁を練る。だが嗤うように唸る竜巻はその障壁すらも容易く打ち砕き、少年を巻き込んでいく。その身体がまるで小枝のようにべきべきとへし折られていく――筈だった。その姿がゼファーの風に触れた瞬間、煙が吹き飛ばされるように掻き消える。
「残像……だと?」
「ふう、危機一髪であるな」
イクトスはもう駆け出していた。その手中にあるのは運命の鎖。
「我は自慢ではないが速さに自信はないのであるな! だがそれゆえの戦い方というものがある!」
百を超える魔力の鎖。その半数を障壁とし嵐を散らしながら、残りの半数を束ねゼファーへと撃つ。神槍の如き鋭い一撃はあえなく躱され。ゼファーが再度竜巻を喚ぶ。だがそこにイクトスの姿はない。
「何ッ!?」
素早く次の鎖を編み出したイクトスは、その鎖を花の足場に絡めて跳躍、ゼファーへと接近していた。
速さに自信はないとイクトスは言った。それは事実。だが、出来ないとは言っていない。それゆえの戦い方があるとも言った。それもまた事実。その戦術はほんの瞬間、ゼファーの速さを超える。
「皆の為に道をあけるのである!」
足掛かりは最小限に留め、残りの鎖すべてをゼファーへと解き放つ。それはがっちりとゼファーの身体を捉え離さない。
神の操る運命の鎖が、勝利への道筋を作り出した。
成功
🔵🔵🔴
メリー・メメリ
ええっ、女の人……!?びっくりだよ…!!
邪魔をしているつもりはないもん
大切な家を半分にされたらおこるもん!!
なんでそんなになってるのか分からないけど
でもでもキマイラフューチャーは大切な家だからメリーだって
ぜったいに、ぜーったいに負けないもん!負けるもんか!
先制攻撃対策ってよくわからないけど
フードファイト・ワイルドモード!
大食いでたくさんのお肉を食べる!
これならだれにも負けない強い力で対抗できるよ…!
スナイパーで狙いをさだめて、ゼファーの先制攻撃の暴風の中に飛び込む!
少しでも動きを止められたら
みんなが攻撃しやすくならないかな
体をはってがんばるよ!だってメリーも負けたくないもん!
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「ええっ、女の人
……!?」
赤仮面の怪人を見つめ驚いているのは元気な赤ずきんのキマイラ(?)、メリー・メメリ(らいおん・f00061)。
「また新手ですか。どこまでも私達の邪魔をするのですね、猟兵というものは……!」
先の戦いで、ゼファーは猟兵の鎖によって動きを封じられている。ぎりぎりと四肢を絞めつける運命の鎖もゼファーの闘志を削ぐには至らず、仮面の奥の瞳は獰猛に新たな敵を睨みつけ。
「邪魔をしているつもりはないもん。大切な家を半分にされたらおこるもん!!」
メリーはたまらず拳を握りしめて反論する。彼女はまだ10歳の少女。難しい事はわからない。何の為にこの世界が半分になったのか。怪人たちが何を企てているのか。
「でもでも!」
けれど大切なことをメリーは知っている。猟兵として戦う中で、それは時として能力そのものよりも強力な武器。
「キマイラフューチャーは大切な家だから、メリーだってぜったいに、ぜーったいに負けないもん!」
「負けられないのは、私とて同じです!」
ゼファーの周囲を風が吹き荒れる。誰よりも速く、疾く。その願いは彼女を強化し運命の鎖すらも断ち切る。
(先制攻撃対策だっけ。よくわからないけど、メリーはだれにも負けない力を持ってるもん……!)
彼女が懐から取り出したのは肉。ゼファーが向かってくる前に少しでも多く口に運ぶ。
「そんなものに、何の意味が――」
暴風を纏ったゼファーが飛翔する。車輪剣が振りかぶられる。
……意味は、あるよ。
メリーがカッと目を開く。ゼファーの纏う風をものともせず突貫し、獣奏器で剣をがっちりと受け止めて。
ゼファーの目が驚愕に見開かれる。私の風が。こんなもので。
メリーの食べた肉はゼファーと同じ、肉体強化の術。だがそれだけではない。これは愛するこの地で手に入れたもの。コンコンすれば欲しいものが手に入る、皆が笑顔になれる世界。メリーの大切なもの。負けられない理由。
攻撃を受け止めきられたゼファーに隙が生じる。勝利まで、あと一歩。
成功
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明智・珠稀
ふふ、門番さん。
ここを通らせていただきますね、ふふ…!
■戦闘【POW】
敵UCには【ダッシュ】で距離を取り
「あぁ物凄い風と速さです…!」
うっとりド変態しつつ
攻撃にはオーラシールドでの【オーラ防御】また【激痛耐性】
「えぇ、貴女の速さに叶うとは思いません。それにそこまで飛翔されましたら愛を伝えることもできません…!」
空からの攻撃を【残像】で避け
妖刀で【武器受け】し
「あぁ、憐れな子羊にその姿を焼き付けさせていただきたいです…!」
弱いフリ&近接攻撃しか出来ないフリして近づかせる狙い
目が合う距離に近づけたらUC【愛しのご主人様】でビーム&捕縛
赤い糸を手繰り寄せ、妖刀で【鎧砕き】な猛攻撃を!
※アドリブ大歓迎
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「ふふ、門番さん……」
囁くような声に、ウインドゼファーは振り返る。そこに居たのは黒髪の妖艶な美青年、明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)。
「ここを通らせていただきますね、ふふ……!」
「お忘れのようですね。私がいる限り、ここから先へは通しません」
暴風を纏ったゼファーが車輪剣を振り下ろす。珠稀の手袋から発生したオーラシールドがそれを受け止めるが、疾風の術で強化された車輪剣は力づくで盾を叩き割りその細腕を砕く。
ああ、と珠稀が息を吐いた。
「激しい……。なんて物凄い風と速さでしょう。ゾクゾクしてしまいます……」
恍惚。吸血鬼の血を引く白い白い頬を仄かに上気させ、見目麗しい青年は溜息を漏らすのだった。
「変態め」
ゼファーは吐き棄て跳躍する。距離を取ったのは戦術の筈。男とこれ以上関わりたくないからではない、筈、だが。
「ふふ、最っ高の褒め言葉です……!」
侮蔑の言葉にも美青年は目を輝かせ。空から放たれた暴風の斬撃を躱し。
「ですが、そこまで飛翔されましたら私の愛を伝えることができません」
今度の一撃は妖刀で受け。火花が散る。
「どうか、憐れな子羊にその姿を焼き付けさせていただきたいです……!」
「脆弱なフリをしても無駄ですよ。ですが……そこまで言うのならばお望み通り、これで終わりにして差し上げましょう。最期に見る姿を、どうぞ焼き付けてお逝きなさい……!」
飛翔。近距離からの渾身の一撃。それが届くよりも先に、二人の視線がかち合った。ああ、これは運命――。
「さぁ、私と赤い糸で結ばれしょう…!」
「ッ!?」
ね、愛しのご主人様。愛の糸はゼファーを爆破し捉え、ついでに精神的にも大ダメージ。
「待ちなさい、これは一体」
「ふふ。強くて猛々しい貴女も素敵でしたが、惑い慌てる貴女もなんと可愛らしい事でしょう」
話が見えない。私は戦っていた筈だ。なのに何故この男は頬を赤らめている。瞳を潤ませている。これは敵を惑わせる巧妙な作戦なのか。それとも単に、この男が変態なのか。
妖刀が光る。目が眩むほどの鮮やかな剣技に装甲ごと砕かれ、ゼファーは疑問の答えを得られぬまま息絶えるのだった。
成功
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