バトルオブフラワーズ⑦~吠えるように歌え!
●コウハクウタガッセン
マニーギャザラーズにとって、戦場はステージだった。
ここでの戦いはテレビウム・ロックで救出したテレビウムの画面を通じて、キマイラフューチャー中に中継されていた。
そこで猟兵とオブリビオンのどちらの歌が素晴らしかったか、自動的に判定される事になっているらしい。
故に、マニーギャザラーズからすれば、負けられない戦い。
例え、最後のひとりになったとしても、歌い続ける覚悟で戦場に立っていた。
金庫怪人の重低音ヴォイス、おサイフ怪人の金にモノを言わせたマネーヴォイス、ジュエリー怪人のキラキラヴォイス。
その異なるヴォイスによって紡ぎ出される歌声は、まさに奇跡ッ!
彼らが歌い続ける限り、負けはない。
その自信の表れが歌声となって、戦場に響いていた。
●ガジルからの依頼
「赤組頑張れ、白組頑張れなんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)はテレビウムに釘付けになりながら、ハイテンションで応援していた。
ある意味、ガジルも参加者……いや、視聴者のひとり。
戦場には行く事が出来ないものの、テレビウムの向こう側から猟兵達を見守る立場であった。
この戦場では歌う事こそ、正義ッ!
歌う事によって戦闘力が増し、相手を倒す事が出来るようである。
そのため、歌わなければ、生き残れないッ!
命ある限り、歌えという事だった。
もちろん、この状況で歌わないと言う選択肢もあるのだが、その場合は圧倒的に不利ッ!
場合によっては苦戦を強いられるという事だった。
ゆうきつかさ
このシナリオは『コウハクウタガッセン』という特殊戦闘ルールが適用されます。
猟兵もオブリビオンも歌を歌いながら戦う事で、戦闘力が上昇すると共に、ダメージを受けても倒れる事無く戦い続ける事が出来ます。
逆に歌わずに戦った場合は、かなり不利になるでしょう。
基本的にネタ寄りなどで何でもアリですが、著作権的に引っかかる場合は修正する場合があります。
第1章 集団戦
『マニーギャザラーズ』
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POW : 金庫怪人・ウェポン
【金庫兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : おサイフ怪人・ジェノサイド
【おサイフ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ジュエリー怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ジュエリー】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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アイラザード・ゲヘナ
今度はお歌の戦いかのぅ。
歌なら大の得意じゃ。
故郷ではリーサルサウンドシステムと言われたわしの美声をセンセ達に聞かせてやるのじゃ。これでも世界ジュニアカラオケ大会で優勝したことがるのでな。
みなわしの歌声に恐れをなして逃げ出したほどなのじゃ(ふんぬー)
「では…。ありったけの『呪詛』を籠めて♪。」
くぅび~しめ~た~♪宿敵のおくび~♬(ボエ~)いまぁ~♪こそぉーふっとべぇー♪あなたの心臓(♡)♬(るんるん)(注:歌声以外は超☆壊滅的)
マイク兼カドゥケウスを振り回しながら、ノリノリなのじゃ。
あ、『サモニング・ガイスト』わしの歌声に聞き知れているうちに奴らを倒すのじゃ♪。
アドリブ・他猟兵との絡み:歓迎
轟木・黒夢
SPD判定の行動を取るわね。
歌う事が戦う事に繋がるのね。
歌は、まぁそれなりに得意(歌唱2)だから、
なんとか頑張って歌ってみるわね。
とりあえず、キマイラフューチャーの方々が好きそうな
アニメソングとか歌ってみようと思うわ。
人気アニメの主題歌なら、結構人気取れそうだしね。
テレビウムの画面を通して、皆に歌声を伝えるわよ。
おサイフ怪人・ジェノサイドに対しては
クロックアップ・スピードを使用して
爆発的に増大した反応速度で、避ける様にするわね。
上手く回避出来たら、敵が攻撃を中止出来ない隙を狙って攻撃するわね。
敵の攻撃を避けきれなければ、出来るだけ防御する等で
直撃を受けない様に注意するわね。
●心の底から叫んで歌え!
「今度は、お歌の戦いかのぅ。歌なら大の得意じゃ。故郷ではリーサルサウンドシステムと言われたわしの美声をセンセ達に聞かせてやるのじゃ」
アイラザード・ゲヘナ(セカイの渡り鳥・f18145)はヤル気満々な様子で、マニーギャザラーズの前に陣取った。
だが、マニーギャザラーズは怯まない!
自分の歌声に絶対的な地震を持っているため、既に勝ったつもりでアイラザードを見下していた。
だからと言って、完全に勝負が決まった訳ではない。
勝負とは常に先が見えぬモノ。
勝ちを確信して、油断した者に対して、勝利の女神は微笑まない。
「……なるほど、歌う事が戦う事に繋がるのね。まぁ、歌はそれなりに得意だから、なんとか頑張って歌ってみるわ」
それを目の当たりにした轟木・黒夢(モノクローム・f18038)が、自らの気持ちを落ち着かせるため、深呼吸。
ここで自分のプレッシャーを掛けたところで、必ずしも良い結果が出る訳ではないため、雑念を振り払うようにして呼吸を整えた。
「……雑魚が! こんなヤツ、俺ひとりで十分だ!」
その途端、おサイフ怪人が自信満々な様子で、ふたりの前に陣取った。
次の瞬間、おサイフ怪人の自信が、金色のオーラとなって光り輝き、テレビウムの向こう側にいるキマイラ達を興奮させた。
それは金にモノを言わせた特殊な演出であったりするのだが、おサイフ怪人の美声はホンモノ。
少し自分に酔っているところもあるが、言うだけの事はあるレベルであった。
「なかなかやるではないか。じゃが、素人に毛が生えたレベルじゃな。これでも、わしは世界ジュニアカラオケ大会で優勝したことがあるのでな。みな、わしの歌声に恐れをなして逃げ出したほどじゃ。故に、分かる。センセの歌声が素人以下である事を……」
アイラザードが歌を極めた者だけが浮かべる事の出来るシリアスな表情を浮かべ、おサイフ怪人の歌に駄目出しをした。
それは、おサイフ怪人のプライドを酷く傷つけたものの、途中で歌を止める訳にも行かないため、何も反論する事が出来ないようである。
そのせいで、歌声に乱れが生じており、所々怒りの感情が見え隠れしているような状況になっていた。
(「これはチャンスかも知れないわね」)
すぐさま、黒夢が人気アニメの主題歌を歌う。
それはキマイラ達の心に響く熱血ロボアニメ!
しかも、応援上映バージョンだった。
この時点で黒夢が圧倒的に有利。
テレビウムの向こう側から、キマイラ達の歌声が聞こえてきそうなほどの一体感。
「……では、ありったけの『呪詛』を籠めて♪」
アイラザードも、おサイフ怪人を畳みかける勢いで、超絶熱唱ッ!
「くぅび~しめ~た~♪ 宿敵のおくび~♬ いまぁ~♪ こそぉーふっとべぇー♪ あなたの心臓(♡)♬」
その歌詞は壊滅的ではあったものの、アイラザード自身はマイク兼カドゥケウスを振り回しながらノリノリであった。
「これは使いたくなかったが……」
それに危機感を覚えた、おサイフ怪人がお財布攻撃で、アイラザードを攻撃しようとした。
「……さすがに放っておく訳には行かないわね」
それに気づいた黒夢が【クロックアップ・スピード】で高速戦闘モードになり、アイラザードを守るようにしておサイフ怪人の攻撃を防いだ。
本来であれば、避けるつもりでいたのだが、状況が状況。
これが最善とばかりにアイラザードを守っていた。
「いまじゃ、行け、行け、ゴーゴーなのじゃ!」
その隙をつくようにして、アイラザードが【サモニング・ガイスト】で古代の戦士の霊を召喚すると、おサイフ怪人を真っ二つに斬り裂いた。
「んあ……がはっ!」
その一撃食らったおサイフ怪人が血反吐を吐き、断末魔を上げる余裕すらなく、爆発四散ッ!
「おサイフ怪人ッ!」
それを目の当たりにした金庫怪人が、信じられない様子で悲鳴をあげた。
大成功
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イヴ・ハルゼンヌ
ブットバースから
ナオちゃんと参加するぜ!
【冥土猟兵団】いくぜ
アドリブ&連携OKだぞ。
⚫SPD重視
コウハクウタガッセンて
有名だよな……。
まっ…歌えるなら
何でもいいかな。
歌はアニメソングでいくぜ。
「おれの歌をきけー」て
熱く熱唱開始。
ギター片手に歌い出し。
メインボーカルはナオちゃんに
途中からバトンタッチしながら
コンビで歌を歌うぜ。
敵が妨害してこないように
バトンタッチ中に…
UC【ジャックフロスト】で
足止めするぞ。
有馬・ナオ
【冥土猟兵団】で参加でしゅ。
アドリブ&連携OKでしゅ。
pow優先。
⬛紅白歌合戦て何か聞き覚えありましゅ(遠い目)
歌に踊り、食べ物……
何が来ても驚きませんよ……。
宿主のさくらさんが戦争では
もう気合い入りまくってうざ……イタタ(涙)リボン引っ張らないで。元気一杯でしゅ。
イヴさんとタッグで歌勝負でしゅ!さくらさんを大好きなアニメソングでいきますよ⁉️
敵が重低音なら。
こちらは妹属性(自称さくらさん)の可愛らしいハスキーボイスで歌に 挑戦。
演出にUC【希望の風】で
翔びながら歌を熱唱します。
●戦え、冥土猟兵団!
「紅白歌合戦でしゅか。……何か聞き覚えありましゅね」
有馬・ナオ(EinHeldohneNamen・f10768)は何かを悟った様子で、何処か遠くを見詰めていた。
何となくアレである事は分っているが、それを口にするのは危険なレベル。
最悪の場合は巻き添えを喰らって、違う意味でロストしそうな勢いである。
「確かに……コウハクウタガッセンって、有名だよな……」
イヴ・ハルゼンヌ(エルフの突撃スナイパー・f06540)も、気まずい様子で汗を流す。
マニーギャザラーズを見る限り、まったく安心する事は出来ないが、おそらく……大丈夫なのだろう。
「まっ……歌えるなら、何でもいいかな」
イヴが嫌な予感を振り払うようにして、気持ちをスパッと切り替えた。
これ以上、深入りすると何やら酷い目に遭いそうな気がしたため、とりあえずスルー。
例え、何か問題があったとしても、マニーギャザラーズが爆発四散するだけなので、気にしたら負けである。
「ハッハッハッハッハッ! よく来たなッ! てっきり、みんな臆して、此処には誰も来ないと思ったぞ!」
そんな中、ジュエリー怪人が無駄にキラキラさせながら、高いところに立ってイヴ達の前に現れた。
本音を言えば『待ってました!』と言わんばかりに歓迎ムードのようだが、そんな気持ちを誤魔化すようにして、何やら強気な態度であった。
「だが、俺達を倒すのは、絶対に不可能ッ!」
金庫怪人もこの時のために用意したポージングで、ジュエリー怪人と一緒にキラっと決めた。
「歌に踊り、食べ物……何が来ても驚きませんよ……。宿主のさくらさんも戦争で、気合い入りまくって、うざ……イタタ! リボン、引っ張らないで! と、とにかく、元気一杯でしゅ」
それでも、ナオは怯む事無く、マニーギャザラーズに言い放ったが、桜しおんにツッコミ(?)を入れられ、涙目モード!
「ならば、歌え! 死にたくなかったらな!」
すぐさま、金庫怪人がまわりの空気を支配する勢いで、重低音ヴォイスを響かせた。
その歌声によって、身体が押しつぶされるのではないかと錯覚してしまう程の重々しさ。
「そっちが重低音なら……こちらは妹属性の可愛らしいハスキーボイスで対抗でしゅ!」
それを迎え撃つようにして、ナオがアニメソングを歌って、金庫怪人の重点音ヴォイスに対抗ッ!
まるで鍔迫り合いをするかの如く、互いの歌声がぶつかり合い、あちらこちらで火花が散った。
「おれの歌をきけー」
イヴもギターを勢いよく掻き鳴らし、ナオと一緒にアニメソングを熱唱し、その歌声がテレビウムの向こう側に響く勢いで、魂のヴォイスを響かせた。
「ば、馬鹿なッ! ここまで熱い歌声を響かせる事が出来るとは……!」
ジェエリー怪人が危機感を覚え、キラキラヴォイスを響かせた。
だが、イヴ達の歌声はすさまじく、危うく一緒になって歌い出しそうなほどの一体感。
テレビウムの向こう側にいるキマイラ達も一緒になって熱唱するレベルであった。
「それじゃ、トドメだ」
そんな中、イヴが【ジャックフロスト】で凍結光線を放ち、ジュエリー怪人を凍らせ、木っ端微塵に破壊した。
それは一瞬の出来事。
「ジュ、ジュエリー!」
金庫怪人も目の前の現実を受け入れる事が出来ず、半ばパニックに陥った様子で歌を中断ッ!
「……まだ終わりではないでしゅ」
次の瞬間、ナオが【希望の風(キボウノカゼ)】を発動させ、誰かを助けたいと願う希望のオーラで全身を覆い、空を飛びながら歌声を響かせ、金庫怪人に体当たりを食らわせた、
「こんなはずでは……!」
その一撃を食らった金庫怪人が断末魔を響かせ、爆発四散ッ!
そして、ナオ達はこの戦場で、見事勝利を収めるのであった。
大成功
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