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認定☆性癖→人参

#ヒーローズアース


●世界は人参の波動に包まれた。
 その日は何もない週末だった。何もない普通の週末。
 多くの人がヒーローズアースの町の中を歩き回り、ショッピングしたりカフェに行ったり、トレーニングに勤しんだり勉強をしてみたり。そんな何気ない普通の、多くの人にとっての休日であった。しかし。その日……人類は思い知ることになる。この世界は、ニンジンに支配されていたことを……。

●這い寄る性癖。
「と! いうわけで! ヒーローズアースにニンジンが復活します!」
 朱鳳・智優利(異世界転生したら邪教の教祖兼変身ヒロインにされた件・f01245)はアロマガーデンで人参をかじりながら言った。つまり、どういうことかというと……。
 ヒーローズアースのある街中の繁華街に、オブリビオンが復活しようとしているというのだ。そのオブリビオンの名は……『キャロライナー正広』……。ニンジンの妖精たる元ヴィランのオブリビオンである。ニンジンは古来より、子供の大嫌いなお野菜ランキングの上位に君臨し、悪役として扱われてきた、だが、彼は悲しかった。なぜ自分がヴィランであり、ヴィランたりえるのか……。彼はこの街に存在するショッピングモールの野菜売り場コーナーに復活する。
「でも、ただ蘇るだけじゃないんですよねー。その前に別のオブリビオンが復活しちゃうんですよー!」
 その名は『性癖神コンプレークス』――超少数派有機物性癖を布教できずに滅んでいった神だ。その性癖は……『ニンジン萌え』である。ニンジン萌えなのだ……!!!
「ま、まあまあ、ほら、キノコ擬人化本とか流行ったり早なかったりしたし、ニンジンも、ね……? な、なくはないですよ、ね? いや、見たことないですけどそんな性癖の本」
 というわけで、これから街にニンジン萌えを布教する神が復活し、布教された後にニンジンの妖精が復活するという謎のコンボが発生しようとしているのだ。
「えーっと、つまり神様を倒して、ニンジンも倒さないといけないんだけど、神様にニンジンを布教されすぎるとニンジンを倒しにくくなってしまう……みたいな? 感じなんですよ!!!」
 布教からの推し登場コンボである。
「皆様にはこちらのショッピングモールに出向いていただいて普通に休日を過ごしていただいていいので、オブリビオンが復活したらなるべく素早く撃退してほしいのです! 布教もそうですけど、ショッピングモールとか普通に人が多いですからね! あと、あらかじめオブリビオンの復活などを現地の人に話してしまうと未来が変わって失敗! となってしまうのでこのことは内緒でお願いしますね!」
 市民に事前の避難や警戒活動を促すと予知が狂い、この町で事件が起こらず、代わりに他の町で発生してしまう。事件は起こってからしか食い止められないものなのである。
「それでは! 皆様宜しければ、温室の扉をくぐってくださいね」
 智優利がプロメスブーケグリモワールを握りしめ、神に祈ると、彼女の背後にある温室の扉は淡く優しい光を放ち、その先はヒーローズアース、休日のショッピングモールへとつながった。
「皆さまの健闘をお祈りしています☆」


ピンク☆フラッシュ
●まごうことなくギャグです
 1章は普通に日常やるからね! 急にニッチなギャグをするとびっくりしちゃうから徐々にカオスにしていきましょう。ショッピングモールにはジムもカフェも服屋も本屋もとにかくいろんなお店があります。楽しくヒーローズアースの日常を過ごしてください。
 2章で性癖神が表れます。かの神たちは人参へのあくなき情熱を持っていましたが、多くの理解を得られず、世界に憎しみを抱いて復活することとなりました。神の言葉によってニンジンを布教してきます!
 3章ではニンジンと戦っていただきます。まじめに戦うとすぐに勝利してしまうのでニンジン萌えに染まったプレイングをくれると嬉しいです。頭をおかしくしていきましょう!
 ニンジンには萌えないけどニンジン妖精の筋肉萌えとかそういうのでもオッケーです。
 とにかく頭の悪いノリと勢いのギャグシナリオになりますので、1章と2章以降の温度差に風邪をひかないように気を付けてください!
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第1章 日常 『ヒーローズアースの休日』

POW   :    ジムでトレーニングだ

SPD   :    のんびり散策するのもいいかな?

WIZ   :    ショッピングに行こう☆

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レパル・リオン
戦争真っ最中だけど!(カメラ目線でウィンク)
今日は息抜きよ!(別方向のカメラ目線でウィンク)
ルクちゃん(f14346)と一緒にヒーローズアースに遊びに来たわ!
あっ、あのジム、ヒーロー御用達だって!ルクちゃん、このヒーローはね…(【世界知識】を発揮しヒーローうんちくを語る)
わ!あの本、ヒーローの伝記だって!ルクちゃん、あのヒーローはね…(【世界知識】を発揮し以下略)
…ルクちゃん、あんまり楽しくなさそう…?うーん…
あ、そうだ!ヒーローのコスプレ衣装が借りられるって!あたしが着るから、ルクちゃん描いてよ!
うん!カッコいいわよね、ヒーロー!あたしも頑張るから、応援してね、ルクちゃん!


ルク・フッシー
……誰に話しかけてるんですか…?
レパルさん(f15574)に誘われて依頼に参加します…レパルさん、目的忘れてませんか…?いや、息抜きは大事だと思いますけど…
…へえ、ヒーロー御用達ですか…へ、へぇー…(レパルにヒーローうんちくを語られてちょっと引く)
…へえ、ヒーローの伝記ですか…そ、そうですかー…(レパルにヒーローうんちくを以下略)
(…はあ…なんか、疲れてきた…かも…)
コスプレ衣装、ですか?描いて…って、絵を?
(コスプレよりも、レパルさん自身の絵を…)あっ、いえ、はい、描きます!
…改めて見ると…かっこいいですね、ヒーロー。ボクも、なりたいです
(レパルさんみたいな、ヒーローに)



●あざとさマックスリラックスタイム
 レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)は本日、ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)と共にお買い物に来ています!
「戦争真っ最中だけど!」
 と1カメにウィンク。
「今日は息抜きよ!」
 と2カメにウィンク。3カメは……あ、いい? じゃあ3カメでルクを映しておきますね?
「……誰に話しかけてるんですか…?」
 ルクはそんなレパルに至極冷静にツッコミを入れた。
「レパルさん、目的忘れてませんか…?いや、息抜きは大事だと思いますけど……」
「えー! いいじゃない。どうせ何かできるわけじゃないんだし思いっきり楽しまなくちゃ! あっ、ルクちゃん、あのジムヒーロー御用達だって!」
 レパルはルクの手を引っ張って看板に大きくヒーローの写真が貼られたジム。『ステーキドラゴンブートキャンプ』の前に立った。
「へえ、ヒーロー御用達ですか……す、ステーキドラゴン……?」
「ええ。このヒーローはね。額に肉と書かれたステーキ丼が大好きなレスリングヒーローなの。焼肉チェーン『牛丸』がスポンサーになっているヒーローでね。肉だけを食べ続ける筋肉ダイエットで一世を風靡。ちなみに、ドラゴンという名前は彼がドラゴンのマスクをかぶり、マスクの口……中の人の額から炎を出すことが起因しているわ。元はさえない普通のヒーローだったんだけど、ヒーローだって商売、自分の力を生かして派手な見た目を手に入れ成功したのよね! ちなみに必殺技はちゃんと肉体技で“ステーキバスター”っていうのよ! 右利きで右利きが過ぎるからトイレでお尻をふくときも右手らしいわ!」
「へ、へぇー……」
 世界知識によって披露されたステーキドラゴンのうんちくに若干引き気味でルクは頷いた。
「わ! あの本、ヒーローの伝記だって!」
 今度はジムの傍にある本屋の新刊コーナーにあるどどーんとこちらもヒーローのかっこいいポーズの本のほうへルクを引っ張っていくと、1冊手に取って見せた。
「……へえ、ヒーローの伝記ですか……」
「このヒーローは『ケモナルド・ディカブリオッシュ』っていうのよ! ケモナーの獣系の神様がヒーローになった姿でね。もうこれが超かっこいいの! 俳優並みのルックスでしょ! やっぱり神様はすごく眉目秀麗な人が多いわよね。美的センスは個人差があるからすごい見た目の人もいっぱいいるけどこのヒーローは超正統派って感じのイケメンで、彼が自分で主演する自伝の映画もいっぱいあるの。ちなみに名前通り大好きなのはブリオッシュよ! ケモナーが災いしてファンは多いけど私生活では全くモテないらしいわ。やっぱり限度って大事よね。でも鑑賞用イケメンとしては奥様方に絶大な人気を誇っているのよ!」
「そ、そうですかー……」
 レパルのうんちくにルクはまたも若干引き気味にうなづいた。レパルも流石にルクの微妙な反応の微妙さ加減に気付いてどうしたらルクがもっと楽しくなってくれるかについて考えてみる。せっかくのショッピングモール。なにか、なにかいいものは……と周囲を見渡した時、モールのインフォメーション板が目に付く。
「ルクちゃん見てみて! ヒーローのコスプレ衣装が借りられるって! あ、そうだ! あたしが着るから、ルクちゃん描いてよ!」
「コスプレ衣装、ですか? 描いて…って、絵を?」
 レパルはニコニコとルクに提案した。ルクはその提案に少し困惑する。ルクが一番書きたいのは、ヒーローのコスプレをしたレパルではなくレパルそのものなのだ。しかし、コスプレとはいえレパルさんがこんなに楽しそうにしているところをかけるというのは魅力的な提案には違いない。
「あっ、いえ、はい、描きます!」
 ルクはワンテンポ遅れたが勢いよく肯定した。

「ねえねえ、こんなポーズとかどうかな? ちなみにこのヒーローは……」
 レパルは女性ヒーロー『セクシーキャット』の説明を始めようとしたが、ルクの自分を見て絵をかく真剣な姿をみて黙り、そして笑って、代わりに1つの質問を投げかけた。
「ねえ、ルクちゃんってヒーローが好き、なのよね?」
「え……ああ……改めて見ると…かっこいいですね、ヒーロー。ボクも、なりたいです」
「うん!カッコいいわよね、ヒーロー!あたしも頑張るから、応援してね、ルクちゃん!」
「……はい!」
 当然ですよ。だって、ボクがなりたいのは、貴方みたいなヒーローなんですから……。
 ルクは胸の中で、そっと呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と

きみと出掛けるのはいつでもどこでもわくわくしますね
まずは服を買いに行きましょう
ええ、お任せください
よりきみを格好良く見せられるか僕の腕の見せ所です

この世界のテイストを取り入れつつ
誰もが振り向くような色男にしてみせますよ

あ、でもチェーンとI LOVE CATは全力で元の場所に戻しにかかりましょう

服を買い終えたら甘味を食べに
カフェで特大カラフルパフェを二人で食べましょう
うん、アイスも甘くて美味しいです……
開いた相手の口にあーん、とアイスをひとさじ入れて
きみとこの世界でデートするのが楽しみだったので、予定がまたひとつ叶いました
次はどこへ、一緒に行きましょうかね


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

色々な場所へ共に出かけはするが買い物という物は余り無いからな。本当に楽しみだ…と
服を買うならば又選んで貰っても良いか?
前選んで貰った物はとても着心地が良かった故…と
普通で良い故張り切らんでも良いのだがな…?

俺はどれが良いかは解らんが…この猫の顔をしたチェーンと
猫と愛の文字の入ったTシャツは良き物だと思う
正面に猫、背に愛…とても猫に対する愛が解る良き品…。宵?何故仕舞う?

その後はカフェで休憩を
本当に大きいな…!
果実も沢山で美味そうだ…と、アイスはどうだ?美味いか?と口を開けてみよう
二人で様々な場所は行ったが…本当にどこに行っても楽しいのは何故だろうな
ああ、次の予定が本当に楽しみだ



●何気ない一日に、きみと
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)とザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は、突かず離れず、手と手が触れるか触れないかの距離で連れ立って歩いていた。
「きみと出掛けるのはいつでもどこでもわくわくしますね」
 宵は柔らかい笑みでザッフィーロに話しかける。
「色々な場所へ共に出かけはするが買い物という物は余り無いからな。本当に楽しみだ……」
 ザッフィーロも同じような笑みで宵に答える。夫婦とは似てくるものである、というが、この2人、夫夫にもきっと同じことが言えるのであろう。
「まずは服を買いに行きましょう」
「ああ、服を買うならば又選んで貰っても良いか?」
「ええ、お任せください。よりきみを格好良く見せられるか僕の腕の見せ所です」
 体をくっつけなくても、相手の顔近くよく見える距離で駄々洩れになる甘い空気が2人の周辺にだけ邪魔のできないオーラを纏わせる。
「前選んで貰った物はとても着心地が良かった故……と普通で良い故張り切らんでも良いのだがな……?」
「いいえ、きみのためにすることだったら、僕はなんだって張り切ってしまいますよ」
「そうか……? そういうものか」
「そういうものですよ」
 今度はどちらからということもなくふっと笑った。

●僕が選んで買った服なので
 モールの中には数多くの服飾ブランドが店を構えていたが、その中でも比較的落ち着きのあるデザインを多く取り扱っている店を選んだ。
「俺はどれが良いかは解らんが…このチェーンとTシャツは良き物だと思う」
 ザッフィーロが手に取ったのは猫の顔をしたチェーンと、正面に猫、背に愛の文字の入ったシャツだ。宵はザッフィーロがそれを手に取って見せてくるのを笑顔で眺め、そして、笑顔のままそっと元の場所に戻した。
「宵? 何故仕舞う?」
「……これとこれ、あとこれとこれに、これも……着てみてくれますか?」
「……ああ、わかった」
 にっこりとした口角を全く歪めることなく差し出されたヒーローズアースで流行っているカーキ色のジャケットに黒の大きめのニット、ヴィンテージ感のある紺色と同系色のうっすらと見えるチェック柄のパンツに黒の靴。パンツはくるぶしの見える丈でソックスは靴からはみ出ないものだ。
「こ、これでいいのか?」
「ええ、こういう装いをすると若々しく見えますね。しかし、もう夏前ですからね、暑くないですか?」
「それは平気だ」
「ラフなきみも素敵ですね。今度はこっちも着て見せてくれますか?」
 今度は襟のある紺の襟付きの半そでシャツに12オンスの肉厚デニムの大人しいダメージジーンズ、白のスニーカーだ。パーカーもあっていいかもしれないな……と宵はザッフィーロをまじまじと見つめる。穴が開くほどに。
「こ、これはいいのか?」
「ええ、それも素敵ですね。ああ、きみは本当に……」
「両方買いましょう。今の気温ですと、きみはどっちを着たいですか?」
「着たままいくのか?」
「ええ、折角デートで服を買ったのですから、このまま着て楽しみましょう」
「……じゃあ、最初の方で」
 ザッフィーロの返事を聞くと、宵は最初のコーディネートを渡して着替えさせ、そのまますべて買い上げた。宵は宵でホワイトウィンドペンのオックスフォードシャツにグレーのスウェットパンツを身にまとう。
「……さあ、行きましょうか」
 宵は会計を済ませると、もともと来ていた服と、いくつか別に買い上げた服の入った袋をもってザッフィーロをエスコートした。

●スウィーテスト・タイム
「本当に大きいな……!」
 ザッフィーロは目の前にどんと置かれた特大カラフルパフェを前に目をキラキラと輝かせた。パフェは下から、ストロベリーソース、ドライフルーツ交じりのシリアルにいちご、チョコの2層アイス、その上に7色の渦巻くソフトクリームが芸術的に盛られ、ツリーの飾りのようにいちごやマンゴー、ブルーベリーにカラフルなミニドーナツやエクレアが飾られ、金と銀のアラザンが煌めいている。さらにストロベリーソース、ミルクカスタードがとろりとかけられている。そこに棒状のお菓子などもごうかいにぶっささっているので見た目の圧もすごい。ダイナミックなパフェだ。
「甘味の暴力、といった感じの見た目ですが、思ったより口当たりは軽く作られていますね……」
 宵はまず自分から率先してソフトクリームを一口掬って口に放り込むと、もう一口掬ってザッフィーロの口元へ持っていった。ザッフィーロは差し出されたクリームをぱくりと食べると、今度は自分のスプーンですくって宵の口元へ持っていく。宵もその一口を受け止めて、にっこりと笑う。
「果肉も多くて、美味しいな」
「ええ、そうですね」
 その後は自分で食べたり、食べさせたり、気まぐれに2人で1つのパフェを平らげ、一息つく。
「きみとこの世界でデートするのが楽しみだったので、予定がまたひとつ叶いました」
「本当にどこに行っても楽しいのは何故だろうな」
「次はどこへ、一緒に行きましょうかね」
「ああ、次の予定が本当に楽しみだ」
 心も腹も満たされて、まるですべてが終わったように笑い合う2人だが、事件が始まるのはこれからです……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナルヴィア・ナインズアイ
アドリブやネタ歓迎!
【シモナ(f17981)と腹違い姉妹間グループアクション希望】

(所謂『クロスフィット』に挑戦ちう、相当キツいメニュー設定の模様)

はぁっ、はぁっ、はぁっ……き、きつ………
姉様あいかわらず凄い………
僕も、とっととこなしてしまわない、とっ……!

(途中でバケツに顔つっこんだりしつつも
、どうにか完遂)

おつかれー(少し先に終えてた姉の隣に倒れ転がり、片手ハイタッチ)

にしてもね、いつも思うんだけどさ……『何をどうすればどういった能力を効率的に伸ばせる』っていう洗練されたノウハウがあるってすごいよね

てか姉様太った?明らかに前(ダークセイヴァーだけで暮らしてた頃)よりムチムチしてるよね……


シモナ・ブレイズブレイド
アドリブやネタ歓迎!
【ナルヴィア(f17252)と腹違い姉妹間グループアクション希望】

(所謂『クロスフィット』に挑戦ちう、相当キツいメニュー設定の模様)

はぁっ、はぁっ、はぁっ……っし、ここからだ!
おまえも頑張れ、まだまだヘバってる場合じゃあないぞ!

(途中でバケツに顔つっこんだりしつつも
、見事完遂)


おつかれー(少し後に終え、隣に倒れ転がってきた妹と片手ハイタッチ)

ふむ、そこは私も常々おもってる所だ。
あと食べ物も栄養価高いしな!まぁそもそも飢餓が身近にあるダークセイヴァーと比べるなって話でもあるんだが

太ったかと?まぁそりゃ栄養たっぷりだし美味しいし……けど筋肉量も増えたからな、トントンだろ



●ヒーローズアースで人気のトレーニングメニュー。
 ショッピングモールに存在する事務。『ステーキドラゴンブートキャンプ』には、普通の事務にあるような機材のほか、天井に張り付けられたロープやボルタリングの壁面、つり革などが存在している。これらはヒーローズアースの主要都市やUDCの海外都市で特に人気の『クロスフィット』というトレーニングに用いられる。、歩く・走る・起き上がる・拾う・持ち上げる・押す・引く・跳ぶなどの『日常生活で繰り返し行う動作』をベースに、それぞれを万遍なくトレーニングすることで、基礎体力アップとともに、生活動作が楽になるのを実感できるのが特徴だ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……っし」
(ここからだ!)
 シモナ・ブレイズブレイド(“燃ゆる剣”・f17981)は息を見出し、胃酸が逆流しそうなほどの負荷を駆けながらもストイックにきついメニューをこなし、妹にアイコンタクトを送る。
(おまえも頑張れ、まだまだヘバってる場合じゃあないぞ!)
 という視線がナルヴィア・ナインズアイ(“九の瞳の主”・f17252)に突き刺さる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……き、きつ………」
 思わず弱音を漏らしながら姉と目が合い、その眼の語る意味を理解し、線形の眼差しで返すナルヴィア。
(姉様あいかわらず凄い………僕も、とっととこなしてしまわない、)
「とっ……!」
 汗で滑る手元、つかんだものを離しそうになりながらぐっと気合を入れて耐える、これが終わったら次は物を担いで運ぶトレーニングだ。
 2人はともに何度もバケツに顔を突っ込みながらも、ストイックにトレーニングをこなしていく。最低限摂取しなければならない水が自分を苦しめる一つの要因ともなる激しく内臓にも負担をかける有酸素運動の数々。それは短いスパンの休憩をはさみながら2時間ほど続いた。
「おつかれー」
「おつかれー」
 ナルヴィアは自分より数分先にトレーニングを終えたシモナにハイタッチしてそのままその隣に転がるように座り込む。しっかりとトレーニングを終え、呼吸を整えた後の水は何の苦痛もなく体にしみこんでいって美味い。

「にしてもね、いつも思うんだけどさ……『何をどうすればどういった能力を効率的に伸ばせる』っていう洗練されたノウハウがあるってすごいよね」
 息を整えて更衣室で着替えながらナルヴィアは何気なく口にした。
「ふむ、そこは私も常々おもってる所だ。あと食べ物も栄養価高いしな!まぁそもそも飢餓が身近にあるダークセイヴァーと比べるなって話でもあるんだが」
 シモナもうんうんうなづいて答える。特にこの世界の物はボリュームやインパクト、カロリーがすごい。貧相な食事とは何もかもが違いすぎるのだ。チーズと肉が特に多い印象だ。飲み物でさえもカロリーと栄養価に恵まれている。
「てか姉様太った? 明らかに前よりムチムチしてるよね……」
「まぁそりゃ栄養たっぷりだし美味しいし……けど筋肉量も増えたからな、トントンだろ」
 姉の肉をツンツンつついてくる妹。実際、ダークセイヴァーにいたころよりも自分の体は筋肉も脂肪分も増量されている。シモナは若干、微妙に気にしながらもそう答えると。
「ほら、結構がっつり時間を使ってトレーニングしたし、飯を済ませておかないと空腹のまま事件に対峙することになるぞ」
 と言ってナルヴィアと共に昼食へと向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルーチャ・ネット
「さてと、武器の調達に行きますかー☆」
基本武器は持たない主義のルーチャが向かった先はショッピングモール
そこで数々の武器を吟味する

「魔剣大根ブレードにレンコンマシンガンにジャガイモ爆弾・・・選り取り見取りですねぇ」
今見ている所は数々の武器が入荷しているというあの、野菜売り場

「・・・!?これは」
その中で一つ、目を見張るものがあった
思わずそれを手に取り一振りする

するとピンとした姿だったのが程よくしなり、揺れる

「成程、これは・・・イイモノです」
「マスター!これ下さい!」
ルーチャは手に持ったネギをそのままレジにベシッと置いた



●楽しいお買い物!
「さてと、武器の調達に行きますかー☆」
 基本武器は持たない主義のルーチャ・ネット(バーチャルアイドル☆~春のそよ風を乗せて~・f17222)が向かった先はショッピングモール。そこで数々の武器を吟味する。つまり、今日はある種特別な日である。
「魔剣大根ブレードにレンコンマシンガンにジャガイモ爆弾……選り取り見取りですねぇ」
 彼女が今いるのは食品売り場。そう、食品売り場である。食品売り場の野菜コーナーで武器を吟味している。野菜売り場は武器屋だった!? あ、あの、そこにニンジンミサイルってやつがあるんですけど……。
「……こ、これはっ!?」
 ニンジンなんかより、大根なんかより、レンコンなんかより、牛蒡なんかより、ジャガイモなんかより、トウモロコシなんかより、何よりも目を引くそれは、柄は白く、2又の緑の刃が光る武器。彼女は迷わず手に取った。
 ブンッ! と一振りすればピンとした姿だったのが程よくしなり、揺れる。
「成程、これは・・・イイモノです」
 フッ、と笑って傍にあった他の同商品も同じように振って、ルーチャはその中でも1番にいい品を自分基準で選ぶと、レジまでまっすぐに持っていき、すっとレジ係のお兄さんの前に置いた。
「マスター! これ下さい!」
 彼女は颯爽と会計を済ませると、それを裸のまま手にし、事件を待った。――選ばれたのは、長ネギでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『性癖神コンプレークス』

POW   :    性癖語り
予め【自身の司る性癖について暑苦しく語る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    スキルマスター「イディオシンクラシー」
技能名「【(司る性癖の)属性攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    イディオシンクラシー
【性癖全開モードの海月姿】に変形し、自身の【常識】【自重】【シリアス】を代償に、自身の【性癖にこじつけた行動】を強化する。

イラスト:やぎさん

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●食品売り場の性癖神
「だからね! ニンジンが最強なんですよ」
 性癖神コンプレークスは特に騒がれ恐れられることもなく、いつの間にか大量出現し、食品売り場のお野菜コーナーにて、主に買い物中の主婦の方々を対象にプロパガンダを行っていた。いかにニンジンが素晴らしいか、いかにニンジンがかっこいいか。いかにニンジンが美しいか。にんじんは攻めか、受けか! ニンジンを擬人化したらどうなるか。そのような会話を恥じらうこともなくモールの中でそれぞれが声高々に叫ぶ。
 さすがは神である。オブリビオンの力でもあるユーベルコードを手に入れた彼らのプロパガンダは確かな洗脳力を持ち、ほおっておけばこのモールを中心にニンジンの宗教が、ニンジンと結婚する文化が、ニンジンをペットにする文化が芽生えていくことだろう。そして君たちも、彼らとの戦いにてこずればてこずるほど、ニンジン愛に目覚めていくことだろう。
 コンプレークス自身、ニンジンの人形グッズを持っていたり、ニンジンの着ぐるみをかぶっていたり、ニンジンの画像の張られた応援うちわを持っていたりする。そんな彼らを一刻も早く止めてくれ、イエーガー!!!
 あ、人がたくさんいるのですがこのモールにも休日のヒーローがいるので避難誘導は任せてください。ニンジン教になってもこの異常事態から人々を避難させるくらいはヒーローにもできますよ!
ルーチャ・ネット
「敵とは言え相手は女の子、攻撃はせず説得して止めないと!」
「性癖神さん!今すぐそんな変な布教を止めて下さい!」

「・・・さもないと」
其処ら辺のニンジンを掴みピーラーを当てる
「コイツの命はないぞ!」

『ヤダータスケテーコワイヨー』(裏声)
ニンジンを持っている手が震える
「へへへ、良い声で鳴くじゃあねえか。ホラ!」
ニンジンの皮を、服をピーラーで徐々に剥いでいく
「ホラホラ、大事な部分が見えてきてますよー?」

それでも止めなければまた徐々に下まで剥ぎ続ける
「アラララ、えっちですねぇ・・・」

そして一番下まで到達し、皮が落ちると同時に
「変態かー!」
背負っていたネギを抜きスパァンッ!と敵を斬りつける


ナルヴィア・ナインズアイ
…………(語りを聞くダンピール)

……………………

わ か ら ん
ぜ ん ぜ ん わ か ら ん

所詮はオブリビオンの戯言か

よし、シバこう。
右目発光!悪魔モード発動!
君が!黙るまで!!殴るのをやめない!!!

……ふぅ、黙ったか。よし次ー

って離れた側からまた語り出すなよ!?えぇい僕としたことがーっ
今度は!消えるまで!!殴るのをやめない!!!

まったく気が遠くなるような作業だよ、しかしやらないわけにもいかぬ

やれやれ、今日は厄日かな……



●ニンジンは尊い!
「ニンジンはいつだってあなたの傍にいます、このまっかな姿で! あなたに嫌われていても、でも、あなたたちは人参の気持ちを一つも考えない、愛です! これは人参の片思い! そんな人々の身勝手を見せつけられ、神として言いたい! 君たちはもっとニンジンに愛を還元するべきだ!」
 などとか言うなんか勢いしかないニンジン恋愛対象教の布教に、何故か人々は心を動かされているのだ。なんでだ、なんでこんな勢いしかないのに一瞬いいカモとか思ったのだ。ルーチャ・ネット(バーチャルアイドル☆~春のそよ風を乗せて~・f17222)は正気に戻ると同時に言った。
「敵とは言え相手は女の子、攻撃はせず説得して止めないと!」
 と、それは気合の一声。
「性癖神さん!今すぐそんな変な布教を止めて下さい!」
 とこれが本命の一言である。危ないアブナイ、ニンジンに毒されるところだった。ニンジンのベータカロテンって、なんかちょっと淫猥だよね……って何を考えているんだ私は!
「さもないと!」
「さもないとなんだ! 貴様もニンジンが好きな癖に」
「貴様、僕たちのニンジン愛に嫉妬し始めているんだな!」
「ベータカロテンの魅惑の響きに気付き始めたんだろう!」
 ぐぐ、微妙に核心を突く一言!
「いやいやいや、わからん、全然わからん」
 偶然傍にいたナルヴィア・ナインズアイ(“九の瞳の主”・f17252)はいっぽうでニンジン教の洗礼を受けずに自我をもって言い返す。【覚醒“黄金に輝く悪魔の瞳”(パワーオブディーモンズアイ)】で悪魔のオーラを纏い超強化した肉体で取り巻きの2,3人をしばいて、シバイて、シバク!!! いやー。以外にもすばしっこいから当てられないかと思ったが、ルーチャが相手の気を引いてくれていたから無事殴りまくれたぜ。一方ルーチャはまだまだ減らない性癖審たちに向かってもう一度。
「……さもないと!」
 といってニンジンを取り出し、その悩まし気なボディにピーラーを押し当てた。
「ま、まさか貴様!」
「だめだ! そんなことをしては人参が、ニンジンのハジメテが!」
「ああ、いつだって人間に主導権を握られて赤くなるニンジン尊い……」
『ヤダータスケテーコワイヨー』
 裏声でルーチャがニンジン腹話術(?)を行う。だがニンジン愛と擁護をを語りながら結局萌えを感じる性癖神たち、彼女らはごくりとストリップを見る少年のように生唾を飲む。
「ああ、ニンジンさん可愛い! 尊い! 推し!」
 もはや語彙力を失ってニンジン愛に発狂する姿は、それすらも不況になっているレベルの情熱。後ろでナルヴィアが適当にボコりまくって数を減らしているが、彼らは萌えをやめたりはしない。
「へへへ、良い声で鳴くじゃあねえか。ホラ!」
 ルーチャは人参の柔肌にピーラーを突き立てた。刃物によって傷物にされる。
『ああ、だめでちゅう、そんな、そんな私……!』
 ん? 猛腹話術はしていないのだけど。なんだか幻聴が聞こえる気がする……いやいや、ルーチャは続ける。
「ホラホラ、大事な部分が見えてきてますよー?」」
 一枚一枚、丁寧に丁寧に脱がされていくニンジンの、皮!
『やーん! ちゃんと脱がしたとこ覚えておいてね? どこを剥いたか忘れないでね?』
 ……いやいやいやいや。ルーチャは続ける。
「アラララ、えっちですねぇ……」
 そしてルーチャはすべての皮をむき切ると、スパッと最後の一撫でを終えていった。
『やん。もうわちし、およめにいけないよぉ!』
「はっはっはお前がままになるんだよ! って、変態かーーーーっ!!!!!」
 最後のセリフは完全に言わされたぞ。ニンジン決まって怠惰な。と、ツッコミついでに思いっきり背負っていたネギを抜きスパァンッ! とニンジンを斬りつければ、ニンジンの置いてある野菜売り場のワゴンの下に隠れていた1匹の性癖神も一緒にぶった切られる。
「おーまーえーかーっ!」
 あの途中からのアテレコの正体はっ! とか、遊んでいるうちに、その周辺のルーチェ×ニンジンにメロメロのエロエロになっていたニンジン性癖神たちはナルヴィアの暴力的な暴力によって大勢消失していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レパル・リオン
出たわね、人参大好き怪人!いや、人参絶対布教する明王とでも呼ぶべきかしら?
ちなみにこの食品売り場はヒーローとタイアップしてて…今はどうでもいいわね!

とにかく、負ける訳にはいかないわ!なぜなら…魔法少女は、人参より強いからよ!いくわよ、ルクちゃん(f14346)!

ルクちゃん、野菜も守ろうとしてるのね!だったらあたしも変身して近接格闘戦を挑むわ!コンパクトに戦うわよ!

に、人参化!?……ルクちゃんスゴーい!戦いやすーい!(人参化した敵を容赦なく粉砕する)

よーし、(略)明王は倒せたわ!とっとと人参怪人も倒して、人参と触れ合うわよ!(いつの間にか洗脳済み)

アドリブ絡み歓迎!


ルク・フッシー
みょ、明王ですか…
…レパルさん(f15574)、なぜ人参に対抗してるんですか…?

人は避難できても野菜はそうもいきません…ここは野菜を巻き込む派手な技は避けて、接近して戦いましょう!

ぼ、ボクは【束縛塗装】で相手の動きを封じます!具体的には、人参のようなオレンジ色で塗る事で相手を人参化させます!あわよくば自ら当たりに来てくれるかも…!今です、レパルさん!

…ふう、何とかなりました…人も野菜も概ね無事ですね…よかった…えへへ、この人参さん、何だか笑ってるように見えます…(いつの間にか洗脳済み)

アドリブ、絡み、歓迎致します



●桃色ヒーローと束縛ニンジンプレイ。
「出たわね、人参大好き怪人! いや、人参絶対布教する明王とでも呼ぶべきかしら? ……ちなみに、この食品売り場はヒーローとタイアップしてて……というのは今はどうでもいいわね!」
 レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)は食品売り場の一角でニンジン萌え萌え布教活動を行う性癖の神たちに指をさして言い放つと、うんちくを語ろうとして流石にやめた。ちなみにこの食品売り場はヒーローとタイアップしていて、ヒーローが作った野菜はもちろん、ヒーローのスポンサーになっている農園組合などの野菜を買えばなんと、野菜の着ぐるみを着たヒーローのストラップがもらえる! あと、他にもいろいろな食品が色々なヒーローあるいはそのスポンサーとコラボをしているのだ。
「とにかく、負ける訳にはいかないわ!なぜなら…魔法少女は、人参より強いからよ! いくわよ、ルクちゃん」
「みょ、明王ですか……レパルさん、なぜ人参に対抗してるんですか……?」
 結局モノローグを使って全部言い切ったレパルに、ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)はやっぱりちょっとツッコむ。流石にひかない程度には慣れてきた。うん、慣れてきたと思う。
「人は避難できても野菜はそうもいきません…ここは野菜を巻き込む派手な技は避けて、接近して戦いましょう!」
「了解! このイェーガー・レパルが相手よ!変・身!!」
 レパルはルクの提案に頷くと早速【変身(レパル・トランスフォーム)】で誰もが内に秘める生命誕生のパワーに覚醒してライオンをモチーフにした魔法少女に変身完了! 敵の中へと突っ込んでいく。
「にんじんがー! ぎゃああああ」
「にんじんのー! ぬおおおおお」
「にんじんはー! ほえええええ」
 と、彼女の進撃に次々めった撃たれていく性癖神たち。やれやれ最近の若いもんは人参離れが激しいぜ。
 一方ルクはそんなレパルを助けるために【束縛塗装(バインド・ペイント)】で振りぬいた絵具からニンジン属性のオレンジ色の塗料の弾を放つことで次々性癖神たちをニンジン化させていく。
「貴女と、合体しちゃい……」
 回らない呂律で恍惚の笑みを浮かべ硬直していくニンジンの性癖を世界に伝えたかったニンジンになった何か達。
「今です、レパルさん!」
「に、人参化!?……ルクちゃんスゴーい!戦いやすーい!」
 こんな、ニンジンが! ニンジンで! こんな! ぼ、僕こそがニンジンだった!? 俺が、俺たちが、ニンジンだ! と謎の雄たけびを上げるニンジン性癖布教に屈しないもの絶対許さない明王だったニンジンたちはしかしニンジンな高速でラブずゆーいえぇい★しているために反撃することもなくただただレパルに片づけられていくばかり……。しかし。
「よーし、(略)明王は倒せたわ! とっとと人参怪人も倒して、人参と触れ合うわよ!」
「……ふう、何とかなりました……人も野菜も概ね無事ですね……よかった……えへへ、この人参さん、何だか笑ってるように見えます……」
 ニンジンに向かってほんわかと、性癖神をあらかた片付けた後に微笑む2人……そう、彼女たちは人参にいつの間にか、愛を芽生えさせられていたのだ。自分たちがニンジンをまき散らし、蹴散らしているうちに2人の中に芽生えたニンジン愛、それは、多くの神の犠牲によって生まれたラブ&ピースだった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

人参をペットに…だと…?
ペットと言うには何だ、猫の様な愛らしき物以外有り得んだろう…!
兎に角早くどうにかせんと…と
ん?俺は落ち着いているぞ…?

宵と共に手近の神をメイスで攻撃
倒したならば【赦しの秘跡】にて「猫こそ至高、にんじんは邪道」という洗脳を行って行こう
…さあ、プロパカンダで人参よりも猫愛を広めて来るがいい…
取り合えず出会う神は全てメイス後【赦しの秘跡】で洗脳を
…カオス?知った事か!猫愛に皆目覚めれば良かろう!
宵もそう思うだろう?
勿論神の攻撃が宵に行きそうになった場合は『盾受け』にて『かば』い行動を
…宵、先程の猫愛Tシャツだがきっと猫信者に売れてしまっただろうな…。残念だ…


逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と

……何と言うか予感はしていましたが、予想通りと言いますか
落ち着いて下さい、と言ったところで聞こえなさそうです

しかし人参をペットというのは僕も解せませんね
どうせならば精霊のような限られた人にしか見えず触れず親しめず
レア感のある生物こそが特別なペット……
家族のような存在であるべきです

斜め上の布教を行っている相方は遠い目で見守り
『サモン・スタースピリット』で神を攻撃しつつ
ついでに精霊の布教をしていきましょうか

……そうですね、猫は天からの使いというほどに愛らしいですから
(視線を逸らしつつ)
きみの猫愛布教が功を奏して猫信者が増えたということです
残念がる必要はありませんよ



●ニンジンは猫(錯乱)
「人参をペットに…だと…? ペットと言うには何だ、猫の様な愛らしき物以外有り得んだろう…! 兎に角早くどうにかせんと……と」
 猫なのにウサギとはこれ以下に! 猫なのに! 猫なのに兎に角とは! あ、全然そういう話じゃない? 失礼しました。ねえねえ、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)君ハッスルしてない?
「ん?俺は落ち着いているぞ……?」
 そ、そっかー。よかった。
「……何と言うか予感はしていましたが、予想通りと言いますか。落ち着いて下さい、と言ったところで聞こえなさそうです」
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)はザッフィーロの言葉には騙されない。ちゃんとわかっている。今彼はペット教。もとい猫教ガチ勢として必死にニンジンに抗っているのだ。
「しかし人参をペットというのは僕も解せませんね。どうせならば精霊のような限られた人にしか見えず触れず親しめずレア感のある生物こそが特別なペット……家族のような存在であるべきです」
「なんだと! 何が悪いんだ! ニンジンが何をしたんだ! ニンジンはいつだってお前らの都合で愛されたりサラの端によけられたり、それでも人間と寄り添ってきたんだぞ! そんなニンジンには心がないと!? 傍にいてはいけないのか!!! ニンジンは、人と!!!!!」
「そ、そんな、そんなつもりは……ああ、何気ないモノにも精霊は宿る。そうか、ヤドリガミがそうなのだから人参だって……はっ!」
 ニンジンは有機物じゃないか……! 宵は脳内でそうツッコんで正気に戻った(戻ってない)いけないけない。そうだ、ニンジンは有機物だから無機物間にも該当しないはずだ。あれ? 有機野菜って有機物なの? ちょっといま手元に生物の教科書ないからわかんない。まあいいや。
「だ、だまされるな宵! アレはそんなにかわいいものなのか?」
 とザッフィーロが言えば、性癖神たちはうさちゃんリンゴのように猫ちゃんニンジンと化したニンジンをそっとザッフィーロの前に差し出した。
「け、けしからん!」
 ザッフィーロはそう言ってニンジン性癖神からそれを取り上げると、そっと懐にしまう。
「猫こそ至高、にんじんは邪道だが、悪くないっ!」
 と高らかに発言するザッフィーロ。斜め上の布教を行っている相方は遠い目で見守り、宵は【サモン・スタースピリット】で精霊を呼び出してニンジン性癖神たちを攻撃し始める。星精霊の猫と星精霊の飛べない鳥はクラゲの姿をしたニンジン性癖神(矛盾)を次々にひっかいてつついて倒していく。
「ニンジンだって? 猫の次は人参……全く、バカな。僕が一番、ニンジンを愛せるのですよ!」
 あれ、宵さん最後何て言った? いや知らぬ、もう知らぬ。心行くまでどうぞ!
「ふざけるな! ニンジンは猫なんだ(!?)」
 ザッフィーロはザッフィーロでむしろもはやなんというか自分が何言ってるのかわかってるの? と3回真顔で聞き返したくなるセリフを吐きながら宵が倒したニンジン性癖神たちを【赦しの秘跡(ユルシノヒセキ)】でニンジン猫量産教信者として復活させるザッフィーロ。
「さあ、プロパカンダで猫よりもニンジン愛を広めて来るがいい……」
 信じられない言葉がザッフィーロの口から出たことに一瞬驚愕するが、あまりにも信じられない言葉だったので宵は自分が聞き間違えたのだと理解した。
「……そうですね、ニンジンは天からの使いというほどに愛らしいですから」
 とだけ言って目をそらすが、彼らのマインドがすでにジャックされているのを彼らはまだ知らない。
 しかし、そんな発言ジャックに気付かぬまま、2人も周辺の性癖神を片づけ終わってしまった。これで、食品売り場その周辺から、完全に性癖神はいなくなったこととなる。
「……宵、先程の猫愛Tシャツだがきっとニンジン信者に売れてしまっただろうな……。残念だ……(?)」
「きみのニンジン愛布教が功を奏して猫信者が増えたということです。残念がる必要はありませんよ(?)」
 結局、二人の洗脳は今はまだ、溶けないまま……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『キャロライナー正広』

POW   :    黙って喰え
【攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【口に向けた捨て身の超回転攻撃を】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    THE・人参
全身を【βカロテン 】で覆い、自身の【周囲にある人参パワーを持つ存在の数】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ   :    全は人参に還る
自身からレベルm半径内の無機物を【使用した無機物のサイズ分の人参 】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:くずもちルー

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●トレイの神様(?)
 そのワゴンには、大量のニンジンがあった。ある猟兵たちはそこに向かって微笑み、ある猟兵はそこに向かってピーラーを突き立ててうずうずして、ある猟兵たちは猫とそれの区別がつかなくなっていた。ニンジンゲシュタルト崩壊。彼らは被害を食い止め、ニンジン愛を止めることはできなかったのだ。ああ、愛。それは尊い愛。尊いんだよ!!!!(反論に対しては容赦なくニンジンで殴っていく決意のムーブ)
 そして、そんなニンジンの山の中から、今、新たなる生命の神秘が生まれる。
 みんな大好き! 皆のアイドル! お弁当の主役! 毎日のおかず! 毎日おかずで×××に使ってる毎日のメインウェポン! 伝説の勇者の武器! 第六猟兵真の主人公! そう! その名は……ニンジンの精霊。キャロライナー正広!!!!

「アァン」

 という悩ましげな声と共に次々と誕生していくキャロット、キャロット、キャロライナー正広!!!!!
 愛するニンジンを、自らの手で葬らねばならない。ああ、ドウシテ!
 残酷なる戦いが今幕を開ける。
ルク・フッシー
レパルさんや他の猟兵と協力します
アドリブ可

…あ、ああ……ああ、ああああ……ああああ!ああああああああ!!!(慟哭)
……たたかわ、なきゃ…ニンジンさんに…ニンジンさんに!世界を壊させる訳にはいきませんっ!

【花宴描画】により塗料製のニンジンの花びらを生成、オブリビオン以外を傷つけないように気をつけて攻撃します
最初からニンジンならニンジンにされて操作されることもないと思います多分

(戦いが終わって洗脳解ける)ふう…あれ?なんだか、頭がスッキリしたような感じがします…
れ、レパルさん…その服(『マッスルキャロット』のこと)…その…かわいくない、です…(小声)


レパル・リオン
ルクちゃんといっしょ!アドリブOK!

に、ニンジンと筋肉の怪人ですって…!?か、カーーーッコいーーーっ!(洗脳済み)

それならあたしだって、ニンジンと筋肉の力を宿す衣装を召喚!その名も『マッスルキャロット』にフォームチェンジよ!
筋肉のパワー!そしてニンジンのように栄養満点で力強く根を張るこのフォームは、野菜売り場とかの拠点防衛に最適よ!

これであたしとアンタは対等…!だけど、あたしには仲間がいるわ!ニンジンじゃなくても、頼れる仲間が!

(戦いが終わって洗脳解ける)…?え、あたしの服(『マッスルキャロット』のこと)?…うわ、なにこの服!?ダッサ!!!!!


逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と

ニンジンを称えよ、されば救われん――
ニンジンを布教していれば
懐にある守り刀の【破魔】、
武器飾りの【毒耐性】【呪詛耐性】【激痛耐性】【火炎耐性】によって
覚醒の可能性は僅かにあるでしょうか

はっ、僕は、何を……
精霊の可愛さを推していたはずが、いつの間にニンジンの宣教師になっていたんです?
この恨みつらみは晴らさねばなるまいて

ザッフィーロ君がまだ正気に戻っていなければ
無理やり唇を奪って正気に戻させましょうか

【属性攻撃】【全力魔法】【鎧無視攻撃】を使って
ニンジンは筑前煮にでもしてしまいましょう
『エレメンタル・ファンタジア』

……ふふ、なんでしょう。ええ、帰ってからゆっくり、ね


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
人参…猫…人参猫は正義…と
ちょっと待て。何故皆人参を攻撃しているのだ…?
否、攻撃せねばならん事は解ってはいるのだが…この辛さと襲い来る悲しみを俺は…どう消化すれば良いのだ…と…?

ん?宵慰めてくれるのか だが…今は一人にしてはくれん…か…!?
…、
……
…いや、助かった。というか悪い夢を見ていた様だな
この、恨みは全力の攻撃にて晴らさせて貰おう

『全力魔法』と『高速詠唱』を使い【蝗達の晩餐】にて蝗を呼び出し人参へ向けよう
…食べて貰えるならばお前達もなんだ、本望だろう?
お前達も鱈腹食え…、…もう胸は痛まん故に

ああ、本当に大変な戦いだった…が
…宵お前…いや、とりあえず帰ってから、な?


ルーチャ・ネット
「貴方が人参を制する者、略してニンジャさん」
「貴方と対話する為にやって来ました。そう、私達は分かり合えるんです!」

ネギと人参を取り出す
「何故、ネギの先が枝分かれしているか知っていますか?それは・・・」
ネギの先に人参を挟み込む
「こうするためです」

ネギ、ニンジン・・・ネンジン、それは一振りで宇宙を破壊する物
「これは人参だけでは成し遂げれない物、貴方もわかるでしょう?」
「人参は一人じゃない、多くの物があっての人参、一は全。全は一」

「それでもわからないというのであれば、理解らせるまでです!」
「スーパー、ネンジン、スラッシュッ!」
そして、ネンジンによる一振りを、放った____

最後の一撃は、切ない



●人参(たましい)のルフラン。
 オレンジの光に包まれた素肌が野菜売り場のワゴン車の上に現れる。猟兵たちは、誰からということもなくただ、拍手した。両手を叩いた、起立して、まるでスターを剥か入れるかのように。そのワゴン車へ続く道はルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)のオレンジ色の塗料によって整えられたオレンジカーペット。ダイダイデミー賞授賞式が今、執り行われようとしている。キャロライナー正広1 キャロライナー正広! 猟兵たちの視界を埋め尽くす主演男根賞キャロライナー正広! オレンジデミー賞授与会長もキャロライナー正広! そしてそんなキャロライナー正広にトロフィーを与えるのはルーチャ・ネット(バーチャルアイドル☆~春のそよ風を乗せて~・f17222)だ。
「貴方が人参を制する者、略してニンジャさん」
「いいえ、私は正広なのですが」
「貴方と対話する為にやって来ました。そう、私達は分かり合えるんです!」
「いえ、ですから私たちは正広……」
 正広は困惑していた、彼はただ人参の妖精として生き、死んでしまった過去の産物。いわゆる賞味期限をとっくに通り過ぎた存在。乳首の半額も、もはやかピカぴで意味をなさず、たたき売りどころかせいぜい肥料にしかなれないのに、なぜかこの猟兵たちは自分を大歓迎するのだ。両手を叩いて……。ああ、そうだ。私たちが滅びる前に戦っていた相手もこんな感じのヒーローだった。ニンジンを愛するあまり人参討伐という名を与えられたヒーローだといっていたな……。ならば、彼らは刺客! また私たちを殺しに来たというのか……!
「に、ニンジンと筋肉の怪人ですって…!?か、カーーーッコいーーーっ!」
 レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)が困惑する正広につぶらな瞳をキラキラさせて言う。
「……あ、ああ……ああ、ああああ……ああああ! ああああああああ!!!」
 と、ルクも発狂しながら全速力でどこからかとりだしたスケッチブックをオレンジ色に染めていく。
「えぇ」
 正広の群れ困惑!
「ちょっとキャロライナーくん。ニンジンが素晴らしいのはわかるけどね、今は大事な授与式なんだよ!」
「いえ、だからあの……」
 ルーチャはネギと人参を取り出す
「何故、ネギの先が枝分かれしているか知っていますか?それは……」
 そして、ネギの先に人参を挟み込む
「こうするためです」
 がっちり♂と合体するネギとニンジン。ネギの淫猥な分け目に、ニンジンががっしりと収まっている、引き気味に困惑する正広たちであったが、これにはたまらず。
「あ、いいかも……」
 と頬を橙らめて(?)いった。ネギ、ニンジン……2つが合わさってそこに生まれる小宇宙。コスモを宿したそのトロフィーの名は、ネンジン……それは一振りで宇宙を破壊する物! っていうかさっきから地の文までニンジン表現のために橙とオレンジにこだわりやがって! これはみかん依頼じゃなくて人参以来だっつーのっ!
「これは人参だけでは成し遂げれない物、貴方もわかるでしょう? 人参は一人じゃない、多くの物があっての人参、一は全。全は一……それでもわからないというのであれば、理解らせるまでです!」
 ルーチャはネンジンを大きく振り上げた。
「スーパー、ネンジン、スラッシュッ!」
 最初の一撃は切ない。授与役になぜか抜擢されていた代表のキャロライナー正広が真っ二つに切り落とされる。
「あ、あー! ずるいわそこのトロフィー授与の人! 奇妙なおもちゃでニンジンさんの気を引こうだなんて……っ! それならあたしだって、ニンジンと筋肉の力を宿す衣装を召喚! その名も『マッスルキャロット』にフォームチェンジよ!」
 【転衣召還(クロッシング・フォームチェンジ)】によってマッスルキャロッとフォームになったレパル。筋肉のパワー! そしてニンジンのように栄養満点で力強く根を張るこのフォームは、野菜売り場とかの拠点防衛に最適! そっちがニンジンを誉め耐えるなら、私は人参を守る盾になる!
「そんな、だめだよレパルさん! ニンジンさんの愛くるしさがこの世界に広まってしまったら、ニンジンさんが愛して寄り添ってきたこの世界がニンジンさんへの愛でこの世界を壊しちゃう(!?) ……たたかわ、なきゃ……ニンジンさんに……ニンジンさんに! 世界を壊させる訳にはいきませんっ!」
「はっ!!!!!」
 レパルの表情が、ルクの一言で宇宙猫の様な何かをひらめいたものに変わった。私は人参を守ろうとしていたようで、ニンジンとニンジンの愛したこの世界の破滅へのトリガーを引こうとしていたんだわ!
「ごめんなさいニンジンさんたち、私達、貴方への愛で戦うわ!」
 レパルとルクは戦う決意を決めた。ルクは【花宴描画(フラワーズ・ドロー)】で自身の装備武器を塗料によって創り上げられたニンジンの花びらに変え次々にキャロライナーを攻撃していく。そして、レパルはマッスルキャロッとパワーで次々とキャロライナー正広を駆逐していく。
「ちょっと待て。何故皆人参を攻撃しているのだ……? 否、攻撃せねばならん事は解ってはいるのだが…この辛さと襲い来る悲しみを俺は…どう消化すれば良いのだ…と…?」
 恋人と共にずっとその様子を拍手で眺めていたザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は切なさを覚えていた。なぜ人参が切り刻まれなければならない。そんなことをしなくても、俺達は愛し合えるはずだっ!
「ニンジンを称えよ、されば救われん―― 調理をしなければ、人は人参を愛することはできないのかもしれません。だから、辛そうな顔を顔をしないで、愛しい人」
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)はかわいそうな猫の画像を見ているときのような顔をしているザッフィーロを撫でている。
「ん?宵慰めてくれるのか だが……今は一人にしてはくれん……か……!?」
 その時、このカオスな空間に、終演が訪れた。終焉ではない、終演だ。いや、もうええやろ。
「よくわからないが、もう、君たちが私の話を聞かないのはわかった」
 そう告げたのはキャロライナー正広だった。キャロライナーたちは宙へ……。
「そんなにニンジンを愛しているなら、私達も個の大技でその愛、確かめましょう」
 ピカピカとオレンジの輝きを強くするキャロライナーたち。猟兵5名は尊敬のまなざしでそれを見つめる、そして、全キャロライナー正広は猟兵たちへ突撃した。猟兵たちはなぜ、いつ、いったいどうして持っていたのかわからない『ニンジンラブ』と書かれたネギが持ち手のうちわを構えてその攻撃を全員避けることなく受ける。そして、次々と猟兵たちの口の中へ納まっていくニンジン、ニンジン、ニンジンの嵐。
 全員が彼らを食す中、宵は思った。ああ、僕の慰めは間違っていたんでしょうね。ねえ、愛する君。僕たちは、生の人参ともこんなに仲良く……。

 猟兵たちが目を覚ましたのは、ショッピングモールの救護室だった。どうやらその場にいたヒーローたちに運ばれてきたらしい。猟兵たちは全員、謎のテンションでキャロライナーの自爆特攻を受け止めたのだ。鼻の奥から目覚めた今も芳醇な人参の香りが漂ってくる気がする。口の中も、ニンジンで満たされている。外では閉店の時に各所で流れてるあの音楽が鳴っており、猟兵たちは正気に戻った状態で、帰路に就くことになった。
「れ、レパルさん……その服……その……かわいくない、です……」
「……? え、あたしの服?……うわ、なにこの服!? ダッサ!!!!!」
 少年と少女は、ニンジンから解放され、レパルはマッスルキャロットなどというどう考えても狂ったセンスの鎧を脱ぎ捨てた。ルクは後日、ニンジンとだいだい色でいっぱいになったスケッチブックを自分のカバンの中から見つけることだろう。

「私、なんでネギにニンジン挟んでるんだろう」
 ルーチェはちゃんとネギとニンジンを分離させて買い物袋に詰め込んで帰っていく。

「大丈夫ですか?」
「ああ、本当に大変な戦いだった…が、最後の方、記憶がないんだ」
「――そうですか」
「なあ、宵、さっきからなんだか遠い目をしているが、もしかして何か……」
「忘れましょう!」
「――え?」
 宵は喉の奥から舌の上にこみ上げるあの味を思い出し、あのヴィジュアルを思い出して必死にそれを頭の中から拭おうと力強く宣言した。そして、何かをごまかす様に、いや、すべてをごまかす様に、人通りの少ない、夕方の街路樹通りで、ザッフィーロにそれはもう、甘くて優しいキスをする。
「んっ――!?!?!?」
 普段の宵からはおそらく考えがたいほどの積極的な行いに困惑しながら、それを拒めないザッフィーロ。
「――今日は楽しかった、それで、いいじゃないですか……」
「あ、ああ……そうだな」
 ザッフィーロは、宵が触れた唇を自分の人差し指でそっとなぞる。2人の手には、今日の買い物デートの証拠である袋がしっかりと握られている。
「帰ったら、どうしましょうね」
「そうだな……俺は――」

 とーにーかーく! こうして。猟兵たちの楽しくてカオスな1日は終わった。終わったの!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月18日


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#ヒーローズアース


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
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 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト