バトルオブフラワーズ⑧〜森と戦う猟兵さん
「キマイラフューチャーが大変なことになっているようですね」
ふわふわとした柔らかな桜色の髪の毛を揺らしながら、グリモア猟兵の花守・御刃羅(ちいさなぼくら・f14484)は鞘に納められた刀を握り、説明を始める。
「戦争のステージであるペイントステージ。皆さんにはこちらへ向かっていただきたいのです」
ステージはキマイラフューチャーの市街地を模した作成されたものらしいが、壁や床は『闇のような黒色』に塗り固められている。
この『闇のような黒色』により、猟兵のユーベルコードはオブリビオンに直接ダメージを与える事が出来ず、一方的に攻撃を受けてしまうが、その代わり、ユーベルコード或いは直接武器で床や壁を攻撃すると、ピンク、青、緑、紫など(猟兵の任意)の色で、周囲を塗りつぶす事が出来る。
一定以上の範囲を塗りつぶす事に成功すると、一度だけ、本来のユーベルコードでオブリビオンを攻撃する事が可能になるが、オブリビオンを攻撃せずに、より広範囲を一気に塗りつぶすスーパー塗りつぶし攻撃を行う事も可能だ。
「また、マップの3分の2以上が猟兵によって塗りつぶされた場合、本来のユーベルコードの攻撃を無制限に行えるようになるので、一気に決着を付ける事が出来るでしょう」
和冊子を手にしてぺらりとめくり、思案するように御刃羅は猟兵を見る。
「敵の情報ですが『森主』と呼ばれる大きな木のオブリビオンのようです。地形を破壊する高い攻撃力や、仲間同士を争わせるような不思議な香術を使用するようです」
姿はステージで見たほうが早いですね、と言い終えて和冊子をパタンと閉じる。
「それでは皆さん、キマイラフューチャーに平和を取り戻しましょう」
よろしくお願いします、と御刃羅は頭を下げ、笑顔で猟兵を見送った。
阿離磨
戦争ですね、頑張りましょう。
はじめまして、お久しぶりです、こんにちはこんばんは。
皆さんに抱腹絶倒をいつかお届けしたい、阿離磨(ありま)です。
一応九作目になりますが、今回は戦争中のキマイラフューチャーからお届けします。
このシナリオは一章で完結するものとなります。
敵を叩きたいなら塗りつぶし、上書きしていけ!!というルールです。
どのように塗るか、どのように戦うか、皆様次第です。
阿離磨は楽しいことが大好きなので、楽しんでもらいたい症候群です。
それでは、ご縁がありましたらよろしくお願いします。
第1章 ボス戦
『森主』
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POW : 自然の猛威
単純で重い【雷槌】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 獣返り
【野生を促す香り】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【凶暴にして同士討ちを誘う事】で攻撃する。
WIZ : 楽園への帰還
小さな【実から食べたくなる誘惑の香りを放ち、実】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【忘却の香りの満ちた森。故郷を思い出す事】で、いつでも外に出られる。
👑11
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ビビ・クロンプトン
これ以上、オブリビオンの好きにはさせない…!
オブリビオンを倒すのが私の使命…あなたは、私が倒す…!
SPD
壁や床に染まった『闇のような黒色』…あれが、あのオブリビオンを守っているんだね…
なら、そこを攻撃して、別の色に変える…特注ブラスターで試しに床を撃って、みるよ…
…着弾したところが、銀色に変化した…まるで、機械みたいな色、だね…
…とにかくUC【クイックドロウ】でブラスターを乱射して、場の色を塗り替えていくよ…!
敵の【野生を促す香り】には注意しないと…香りをかがないように、大げさなぐらい距離をとって色を塗り替えていこう…
一定以上の範囲を塗り替えたら、遠くから【援護射撃】するよ…
・機械の銀と森の黒
街並みを模した小さなキマイラフューチャーの街を、銀色の髪を靡かせてビビ・クロンプトン(感情希薄なサイボーグ・f06666)が駆け回っていた。
(これ以上、オブリビオンの好きにはさせない…!)
とはいえ、説明を受けたが実際に攻撃をしたことで色が本当に変わるのか、少しの疑問があったようだ。ビビは足を止めて、ちらりと足元の『闇のような黒色』を見て、特注のブラスターの銃口を少し離れた場所に向けて撃つと、着弾した場所が機械のような『銀色』に変色した。
「…着弾したところが……まるで、機械みたいな色、だね…」
確かに色が変わることを確認すると、ビビは周囲の塗りつぶされた『黒』めがけて、ブラスターを乱発した。強い熱光線があった場所が一瞬火花のように光ると、その部分はしっかりと銀色に塗り替えられていく。
これが争いでなければキマイラフューチャーの住人は嬉々としていたかもしれないが。
しばらく辺りの床や建物を銀色に塗り替えていたビビの足が止まる。鼻孔をくすぐるかすかなにおいを感じ、とっさに手で口を覆い後方に飛び退く。
自然のような異臭、それがオブリビオンのものだと察知すると、においのする場所から遠ざかり、距離を取る。
そのすぐあと、街並みの影からずるりと現れ出でたのは、ヒトの身体を取り込んだような幹の森……『森主』の姿だった。
「オブリビオンを倒すのが私の使命……あなたは、私が倒す……!」
銀の瞳を煌めかせ、ブラスターの銃口をオブリビオンに向けて、引き金を引く。野生の香りを貫いて、妖しく蠢く森に熱が当たると、ざわざわと音を立ててオブリビオンは悶えるように動き、すぐに重い身体を引きずるように黒く塗りつぶされた街に消えた。
敵の姿を見て、撃ってしまったが。ビビは逃げたオブリビオンを見つめながら、すぐに周囲を『塗り変える』ことに専念し始めた。
(まだ、塗り直しが甘いのかな)
そんなことを考えて、順々に黒色を銀色に変えていった。
大成功
🔵🔵🔵
氏神・鹿糸
鷲穂(f02320)と連携
ええ、これは戦いね。
この真っ暗な味気ない色を華やかにしていけば良いのよね。
【全力魔法】で縛霊手からUCを放っていくわよ。
花畑を咲かせつつ……春らしい色に染めていくわ。
…結構、楽しい戦いね。
戦争ということを忘れてしまいそう。
鷲穂、あなたは…金色になったの?
随分豪華な色ね。
でも味気ないわよ。私のUCで花畑も咲かせておいてあげるわね。
さて、黒ばかりか好きな森主。
花はもちろん、自然は大切にしたいけれど…オブリビオンは見逃せないわ。
その樹木の体に、素敵な花畑を咲かせてあげるわよ。
まだ色が足りないなら…
いくらでも塗りつぶすわよ。気に入ったわ、この戦い方。
(アドリブ他歓迎)
明石・鷲穂
鹿糸(f00815)と来たぞ。
敵の攻撃には[オーラ防御]で対応するとして…俺たちは黒色を塗りつぶせば良いんだな?
武器の錫杖で、精霊の力を借りつつ塗りつぶそう。
…おお、金色か!確かに楽しいな。
鹿糸はユーベルコードの花畑に…今の季節に合う色合いだな。
花畑は綺麗だが…俺が塗ったところは上から塗らなくて良いんだぞ。
……鹿糸に塗りつぶされないように[全力魔法]で広範囲を塗っていこう。
敵への攻撃が可能になったら、初撃は鹿糸に任せて[力溜め]。
錫杖に火の精霊を宿し、[怪力]を込めて[投擲]、串刺しだ。
自然の敵ってのは複雑だが…俺もキマイラだしな。
同族の世界のためだ。
・萌え色の花はところにより金色の穂
塗りつぶされたステージを見回し、氏神・鹿糸(花の妖怪・f00815)はパートナーである明石・鷲穂(門前の山羊・f02320)にふわりと笑顔を向ける。
「ええ、これは戦いね。この真っ暗な味気ない色を華やかにしていけば良いのよね」
「ああ。俺たちは黒色を塗りつぶせば……良いんだよな?」
鷲穂は錫杖をしゃらりと鳴らし、確認するように鹿糸へ銀の瞳を向けた。こくりと頷く鹿糸だが、戦いだとわかってはいるが心なしか楽しげに空気が踊っているようにも見える。
「さあ、始めましょう」
巨腕の形をした祭壇を構え目の前に広がる『黒』に、にっこりと微笑みを見せ、
『花以外何も残らせないわよ』
言葉のままにその腕を振るった。鋭い暴風は鎌鼬のように吹き荒れ、黒い地形を撫でるように通り過ぎると、風が抜けた場所から鮮やかに萌えの色……淡く、しかし力強さを感じる緑色へとその色を変えていく。
それだけではない。萌えの色に塗りかえられた硬い床を破り、砕くように小さな緑の葉が無数に芽吹き、春を待てないかのように急成長すると、緑に彩られた一帯に美しい花々を咲き誇らせた。
「……結構、楽しい戦いね。戦争ということを忘れてしまいそう」
機嫌よく花々を愛でていた鹿糸は、青い髪を風に揺らしながら鷲穂へと視線をなげる。
彼の『色』が何色なのか、気になるようだ。
『崇め、酔え、踊れ』
応えるように鷲穂が錫杖を掲げ、謳うように言葉を紡ぐと、暖かな力と存在が錫杖に纏う。そのまま錫杖の石突で床を打ち、しゃんっ、と音を鳴らすと音はまるで辺りに響くように広がる。そしてその音に染められるかのように、黒い色がざわりと風に揺れる小麦のように金色へと塗り替えられていった。
「おお!!金色か、確かに楽しいな」
「鷲穂、あなたは……金色になったの?」
随分と豪華な色だけど、と鹿糸はそこで言葉を切り、楽しげに笑うと巨腕を動かし、振るって見せる。すると、金と緑が美しく混ざり、まるで夏を思わせるような色合いを作り出す。そして、ぱきぱきと床を割って今度は秋に咲くような可愛らしいピンクの花を一面に咲かせた。
「味気ないわ。私が花畑を咲かせておいてあげるわね」
「鹿糸の花畑は綺麗だが……俺の塗ったところは上から塗らなくて良いんだぞ?」
そう言って、鷲穂は鹿糸に負けぬよう、しかし鹿糸の花畑を傷つけないように、黒いステージを2人で塗りつぶしていった。
そんな花畑に漂ってきたのは、不自然なほど甘い、甘すぎる香りだった。
ずしりと、重い音をたてて現れた森主は、誘惑するように身体から匂いを発し、獲物を誘い込もうとする。
しかし、そんな不自然な自然の香りよりも、黒を上書きするほど鮮やかに咲き乱れた花の柔らかな香りが、この場を満たしていた。
「黒ばかりか好きな森主。あなたの香りは届かないわ」
鹿糸は腕の祭壇を無駄のない動きで振るい、攻撃を放つ。その攻撃で森主の身体にふわりと白い花々が咲くと、森主は嫌がるように身体を揺らし花を散らそうとする。
「花はもちろん、自然は大切にしたいけれど……オブリビオンは見逃せないわ」
確固たる宣言の後に、力を溜めていた鷲穂が、錫杖に火の精霊の力を宿し重い怪力で錫杖を矢のように森主めがけて、投げつける。
貫く、とまではいかなかったが、身体を燃やしかねない灼熱の『矢』を受けて森主は音にはならない絶叫を上げて、力強く身体を振るい遠心力で錫杖も花を振り払うと、その身体に不似合いな速さでその場から逃げ去っていった。
「自然の敵ってのは複雑だが…俺もキマイラだしな」
だが、と鷲穂は彩られたキマイラフューチャーを模したステージを見回す。
「同族の世界のためだ」
鷲穂の言葉を聞きながら、鹿糸は嬉しそうに指で顎を撫でる。
「まだ色が足りないのね。それなら……いくらでも塗りつぶすわよ。気に入ったわ、この戦い方」
自身の色で、花で、ステージを塗り変えて行くのが気に入ったらしく、鹿糸は難しい顔をする鷲穂の肩に軽く触れると、共に残りの黒い色を塗り替えるために、ステージの探索を続けた。
成功
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祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・共闘・協力はできるならします☆
「うわぁ…真っ黒けだぁ…」と言うと“影闇の精霊”が『この【黒】キライ』と呟くので、ティファーナの中の聖者の『神罰の聖矢』の聖光を放って攻撃をします☆ “祈り”“鼓舞”“歌唱”“勇気”“オーラ防御”“属性攻撃”を仕掛けながら『クリスタライズ』で姿を隠しながらします♪
攻撃はティファーナにロッドと聖霊でポコポコ叩いて攻撃UCが使える様になったら『エレメンタル・ピクシィーズ』で“風”で広範囲に攻撃をして『エレメンタル・ミューテーション』が使える様になったら真神聖霊になって超広範囲・超速度の攻撃で黒色を「光」色に染めて行きます☆
「楽しい笑顔ね!☆」
メガ・ホーン
へー、つまりは陣取りゲームってわけか。決して負けられない戦いではあるけど、なんか楽しそうだな。
俺のミュージックパワーで一気に塗り返してやるぜ!
よし、ここは「レガリアスシューズ」で走り回って足元をどんどん塗っていくぜ。っと、他の仲間が塗ったところは避けながらだけどな。【ダッシュ】や【スライディング】も駆使して…そうだな、春の緑を広げていこう。
森主のUC……ふん、俺の故郷はここ、キマイラフューチャーさ。こんな偽りの森じゃねえよ。俺は現実で生き生きとした緑を広げてみせる! 森主は大砲でも喰らってろ!
スーパー塗りつぶし攻撃は【サウンド・オブ・パワー】の音楽を響かせて一気にやってやるぜ!
・広がる音楽の光
周囲をみ回した祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は、うわぁ、と声を漏らした。
「真っ黒けだぁ……」
『この【黒】キライ』
呟くように届いた『影闇の精霊』の言葉を聞き、ティファーナは祈るように鼓舞の歌をうたい勇気に満ち溢れた目をして光の力を纏いながら、黒に塗られた場所に指先を向け眩い光の矢を放つ。
ぶつかり、弾ける様に広がった光が消えると、ソコはティファーナの柔らかな髪と同じ色の優しい輝きをした光の色へと塗り替わっていた。
「へー、つまりは陣取りゲームってわけか」
ティファーナの楽しげな音楽に誘われるように体を鳴らして現れたメガ・ホーン(サウンドマシーン・f13834)は、小さな身体であたりを塗り替えるティファーナを見ながら自身のスピーカーを撫でる。
「決して負けられない戦いではあるけど、なんか楽しそうだな」
よし、とメガはしっかりと頷くと両腕を広げる。
「俺のミュージックパワーで一気に塗り返してやるぜ!」
足に装着した『レガリアシューズ』を一度かるく鳴らし、メガはいまだ黒が残る場所を塗りつぶすように心のままに走り回って色を黒から緑へと塗り替えていく。ダンスのパフォーマンスのように、時折走る速さを変えてみたり、体制を低くして滑り込むような動きで一気に塗り潰す様子は、戦いの中でも楽しさを忘れない表現者のようでもあった。
メガとティファーナがステージの半ばより先を楽しげに手早く塗り替えていくと、ドスン、と音を立てて森主が葉を揺らして現れる。
体を揺らし、甘い香りで誘惑をしようとするが、ティファーナが「えいっ☆」と『風』の力を使って辺りに漂い始める香りを吹き飛ばすと、その風に煽られ葉をざわざわと鳴らし引っ掻くような鳴き声をあげる。
どうやら攻撃が常時効くほど、十二分にステージは猟兵達の色に塗り替えられたらしい。
「……ふん、俺の故郷はここ、キマイラフューチャーさ。こんな偽りの森じゃねえよ。俺は現実で生き生きとした緑を広げてみせる!」
「さぁ!!ボクとキミで、敵もステージも塗り潰しちゃおうよ!」
「あぁっ!!森主は大砲でも喰らってろ!」
メガはスピーカーを軽くたたく。
『応援曲、行くぜ!』
ドンッ!と力強く響く鼓舞の楽曲が、音の大砲となって辺りに響き渡る。魂が、意思が、揺れるほどの音楽に、ティファーナは身体が疼き、心が高揚していく。
我慢ができないように、身体を宙でクルンと一回転させ、弾むような声で高らかに言葉を紡ぎあげる。
『高みに位する精霊よ、神々しき【真】なる聖霊よ、今現在(いま)こそ顕現されたしよ!』
自身の身体を一部を真神聖霊に変異させると、事前に呼び起こしていた風の力を増幅させ、その力を鋭い風の刃に変えてメガの音の大砲と共に、森主へと放つ。
同調するように混ざり合った音と風の激しい刃の乱舞をその身体すべてで受けた森主は、硬い幹にバキバキとひびを入れ、青々と茂っていた葉を枯らしていく。
音と風。この場で相性の良い2つの属性が合わさり、敵を、ステージを一気に染め上げていく。隅々へと広がり響り、ステージは森主の足元を覗いてすっかりと色鮮やかに変わっていた。
それでもふらふらと体を揺らして逃げようとする森主へと。
メガはスピーカーを。
ティファーナは指先を。
向ける。
そして、目視できない攻撃を撃ち放つ。
「フィニッシュ!!」
「だねっ♪」
身体に大きな穴をぽっかりとあけられた森主は、もはや鳴き声を上げることもなくその身を崩し、影すらも鮮やかに塗り潰されまるで花弁のようにほどけて、光の粒子となって霧散した。
メガが満足そうに音を鳴らすと、ティファーナが楽しげに笑った。
「楽しい笑顔ね!☆」
ステージ制圧率120%完了。
ペイントステージ――勝者、猟兵!!
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月12日
宿敵
『森主』
を撃破!
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