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バトルオブフラワーズ⑤〜鬼ごっこ in HEAVEN

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ


●Welcome!
 ウェルカム・ハピネス・パーク!
 やあやあ良い子のみんな、楽しむ準備はできたかい?
 ボクはハピネス・パークの案内役のライトって言うんだ!
 うん、うん、あちらこちらの門が閉まってしまった? 大丈夫、鍵はこのパークに必ずある。
 ――でも申し訳ない、誰が持っているかはわからないんだ。
 君たちにはそれを探して欲しい!
 観覧車、ティーカップ、メリーゴーランド、エトセトラ!
 きっと鍵を開くほど、楽しいものが待っているから!

 さあ、ハピネスは君に託された!
 このパークの鍵を開いて、世界一楽しい時間を作ろう!

●to heaven
「みんな、緊急集合よ!至急集まってちょうだい」
 やけに急かすような口ぶりで、ベルリリーはパンパンと手を叩く。その場に集まった面々を見回せば、一呼吸置いた後で口を開いた。
「キマイラフューチャーの危機と、バトルオブフラワーズについては知ってるわね?」
 もちろん話は聞いている。キマイラフューチャーの中枢であるシステム・フラワーズがドン・フリーダムに占領されたと。
 そして奪われた中枢に辿り着くためには、周囲を守る6つのザ・ステージを全てオブリビオンから取り戻さなければならない。

「そうよ。それでね、ザ・ステージのひとつが予知で見つかったの」
 ベルリリーの予知に映ったのはザ・ゲームステージ。用意されたゲームをプレイし、目標を達成してステージクリアを目指す場所のようだ。
 ゲームと言っても、ゲーム機を操作するのではない。猟兵自身がゲームの世界に入り込み、プレイヤーとなってゲームをクリアしなければならないという。

「今回みんなにプレイしてもらうのは、鬼ごっこゲームよ。みんなが鬼になって、逃げ回るキャラクターを捕まえてちょうだい」
 ゲームはファンシーな遊園地を模したフィールドで行われるとベルリリーは言う。パステルカラーの夢の世界は、わたがしのようにステキなものと、甘いキャラメルのにおいでいっぱい。悪い魔法使いも意地悪オバケもいない。そんな世界で、ふわふわな動物のぬいぐるみたちをゲットしていくのが目的のようだ。
「オブリビオンがいるのは、パーク中央のお城の中。そいつらを倒せば、みんなの勝ち。晴れてゲームクリアよ」
 しかし城の入り口には鍵がかかっており、その鍵はぬいぐるみのどれかが持っている。どのぬいぐるみが持っているかは分からない。だから手当たり次第に捕まえる必要があるという。
 鍵でイベントフラグが立つってやつかしら、とベルリリーは楽しげに笑った。
 プレイヤーにはぬいぐるみを捕まえるための虫取り網、その名も『ぐるゲッチュ』というアイテムが配布される。
 ぬいぐるみの捕獲にはそれを使うことができる他、フィールド上に配置されたアイテムや地形を上手く活用することができれば、芸術点としてより高いスコアを獲得することができるらしい。
 いくら高いスコアを獲得しても、クリア後の状況に影響はない。しかし、ハイスコアを狙うという行為自体にロマンがあることもまた事実。ゲーマー諸君は余裕があれば狙ってみても良いかもしれない。

「とにかく、キマイラフューチャーの未来はみんなにかかってるんだから。可愛いからって油断しちゃダメよ」
 ベルリリーはゲートを開けば、頑張ってねと猟兵たちを送り出したのだった。


茶バシラ
 こんにちは、茶バシラです。
 戦争ですね!キマイラフューチャーですね!
 勝利のために頑張って参りましょう。

 当シナリオは『⑤ザ・ゲームステージ』の戦争シナリオです。
 章構成は【集団戦】の一章のみとなります。

●ご注意ください
 柳コータMSの戦争シナリオ『バトルオブフラワーズ⑤〜鬼ごっこ in HELL』と世界観やフィールドなどを合わせていますが、双方のシナリオが互いに何か影響を与えることはありませんのでお気を付けください。
 どちらもあくまで1本で独立したシナリオです。

●おおまかな流れ
 ファンシーな世界で、遊園地のフィールド内を逃げ回るふわふわなぬいぐるみたちを網でひたすら捕まえましょう。
 網の他にも、道具やアトラクションはパーク内にだいたい揃っているようですので、活用してみてください。
 お城の鍵を持っているぬいぐるみを捕まえることができれば、お城の門の鍵をあけてオブリビオンと戦うことができます。さくっと倒してください。

●ハイスコアについて
 シナリオの成功には関係ない、完全なるお遊び要素です。狙ってみたい方はどうぞ。
 フィールドにはだいたい何でも配置されていますので、アイディアが浮かぶままに試してみてください。
 茶バシラが面白い!すごい!と思えばその分追加でスコアが入る、なんちゃってゆるゆる判定でも怒らない人向け。

 それでは、どうぞよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『つよくてかわいいアニマルズ』

POW   :    丸太クマさん怪人・ウェポン
【丸太兵器 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    鉄球ワンちゃん怪人・ジェノサイド
【鉄球攻撃 】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ピコハンウサちゃん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ピコハン 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​
佐藤・くおん
【チームメルヘン】
※UCは既に発動している
観覧車に乗ってる間は地形の把握しながら買ってきたバーガーとかチキンを食べながらお喋りします
「うひゃー、ぬいぐるみたくさんいるねぇ」
そのあとは散開して、食べ歩きします
サボってません

【地形の利用】でパレードがねり歩けそうな場所を探し【パフォーマンス】でぬいぐるみたちを呼び寄せて、近くにあったラッパを吹きながら誘導する場所まで行進します。攻撃してくる奴は【見切り】ながら踊って進みます
「さぁさぁパレードはここだよ!寄っておいで!」
道中で拾った花火を散らして全体のぬいぐるみの気を引いておきます。【手をつなぐ】ことで敵を強制的に巻き込みます
※アドリブ歓迎


エルネスト・ポラリス
【チームメルヘン】アドリブ歓迎

遊園地って初めてです……観覧車たーのしー!

さて、私は捕獲役。
2人が上手くやってくれるまで、一番大きなぐるゲッチュ片手にジェットコースターの上で待機……おい、動きだしたぞ?

これ、片手で捕まって振り落とされないようにして、巨大網で一網打尽にするの大分辛くない?

とはいえ、子供も見てる、格好良いお兄さんとして情けない姿は見せられません!
振り落とされるなんて絶対NG、やってやらぁ!!

何故か凄い勢いの水に巻き込まれたぬいぐるみが飛んできますが、【勇気】を振り絞り、コースターからダイビング捕獲!
ハイスコアは私達のものです!

鍵を手に入れたなら、パレードと共に飛んで城に突撃ですよ!


アリス・レヴェリー
【チームメルヘン】
これがテーマパーク……まずあのおっきな歯車みたいなのに乗ってみたいわ!観覧車って言うの?ほぇー……テーマパークが見渡せるわ。素敵ね!
ん、あのおっきな船みたいなブランコは……?バイキングって言うの?ふぅん、これを降りたら乗ってみるわ……此処に座ればいいの?きゃぁ!?すごい勢いだわ!
でも何か足りないような……あっ、船なのに水がないじゃない、ここからも沢山のぬいぐるみが見えるし、良いこと思いついちゃったわ!
【世界の詩う物語】による局所的な【水】の【津波】よ!これで臨場感も上がるし、巻き込んだぬいぐるみが……ネストさんの方に飛んでっちゃったわ!?
※アドリブ歓迎



●PLAYER『A』『B』『C』
 ゲームスタートを告げるファンファーレがハピネス・パークに鳴り響いた頃。動き出した観覧車内、『5』とナンバリングされたゴンドラに3人組の姿があった。
「この乗り物は観覧車って言うの? ほぇー……テーマパークが見渡せるわ。素敵ね!」
「観覧車たーのしー!」
 遊園地は初めてだというアリス・レヴェリー(真鍮の詩・f02153)とエルネスト・ポラリス(いつか満月の下で・f00066)は、好奇心を瞳に浮かべながら遠ざかる地面を見つめている。もちろんただ遊んでいるわけではない。見晴らしのいい場所でパーク全体の地形を把握しながらターゲットを探す作戦だ。
 ふよふよと昇っていく風船に追い越されながらも、ゴンドラはゆっくりと3人を空中散歩の旅に連れて行ってくれた。ついさっきまで目の前にあったショップも花壇も、今ではまるでミニチュアのように可愛らしい。そんな平和なパーク内で、ちょこまかと動き回るカラフルな物体が。
「うひゃー、ぬいぐるみたくさんいるねぇ」
 佐藤・くおん(らぶ&ぴーす・f02218)が、反対側の窓から見下ろして言った。フードワゴンで入手したバーガーやチキンをかじっては、おいしそうに頬張っている。頂上近くまで昇ったゴンドラからは米粒大に見えるが、恐らくあれらが件のぬいぐるみなのだろう。
「ん、あのおっきな船みたいなブランコは……?」
 ふとアリスが目を留めたのは、とあるアトラクション。『バイキング』というアトラクションだとくおんから教えてもらえば、ふぅんと興味津々にそれを見つめる。観覧車を降りたら乗ってみようと、アリスは未知の乗り物にそわそわと心を弾ませるのであった。

 観覧車を満喫した3人は、一旦別行動をとることにした。それぞれ役割を決めて行動した方が効率よくぬいぐるみをゲットできると考えたのだ。
 捕獲役を任されたエルネストは、一番大きなぐるゲッチュ片手にジェットコースター上で待機を始めた。他の2人が上手くやってくれるまでここで待ち、時が来ればぬいぐるみを大量ゲットする。たったそれだけの、簡単な作戦のはずだった。
「……おい、動きだしたぞ?」
 突如ガタンガタンとレール上を発進したコースターは、そのまま急勾配の山をゆっくりと上っていく。
 とてもやばい。非常にやばい。ひとまず片手で安全バーに掴まったものの、このまま振り落とされないように、かつ巨大網でぬいぐるみを一網打尽にするのは難易度が高いのではとエルネストは直感した。
 しかし無情にも、コースターは刻一刻と頂上へ向けて進んでいく。こうなっては、もはや腹を括るしかあるまい。
「振り落とされるなんて絶対NG、やってやらぁ!!」
 子供も見ている場で情けない姿は見せられない。格好良いお兄さんとして、エルネストは最大傾斜角65度に立ち向かうのであった。

 一方その頃、くおんはホットドッグを食べながらパーク内を歩いていた。ここまでたくさんの肉を食べた甲斐あって、全身の細胞が活性化し、戦闘力も増しているのを感じる。
 作戦に利用できそうな地形を探して暫し、ようやく最適な場所が見つかったようだ。
 ギフト用のワゴンからラッパを見繕えば、それを高らかに吹き鳴らした。
「さぁさぁパレードはここだよ! 寄っておいで!」
 楽しげな音色と声に引き寄せられるように、周囲のぬいぐるみたちが集まってくる。更に花火を散らしてやれば、ぽてぽてとファンシーな足音とともにくおんの後を歩き始めた。
 ピンクのうさぎにボタン目のテディベア。誘うように手を繋いでやれば、みんな次々にパレードへ加わっていく。
 夢とメロディを振りまきながら、パレードはある地点を目指して進んでいくのだった。

 くりくりと大きな目をきらめかせる少女が腰かけたのは、例のバイキング。ど真ん中の特等席を確保すれば、アトラクションがひとりでに動き始めた。
 始めはゆっくりと揺れていた振り子状の海賊船は、回数を重ねる毎に勢いを増していく。
「きゃぁ!? すごい勢いだわ!」
 初めての体験にはしゃぎながらも、アリスは気が付く。この船には何かが足りないと。
「あっ、船なのに水がないじゃない」
 海賊船は海の上に浮かぶものだが、このアトラクションにはそれがない。水がなければ喚び出してしまえばいいと、アリスはひらめいた。
 世界の詩う物語――アリスが詩によって世界へと語りかければ、不可能も可能になる。
 局所的な水で津波を起こすと、船は荒波にのまれたように激しく揺れ始めた。これなら臨場感もバッチリだろう。
 その時、暴れる船の元へくおんのパレードがやってきた。巻き込まれないようにくおんがそっと列を抜けるも、ぬいぐるみたちはそのまま行進を続ける。
 次の瞬間、パレードの先頭を歩いていたうさぎが船に弾き飛ばされたかと思えば、後に続くぬいぐるみたちも次々と吹き飛んでいく。
 ぽこぽことぬいぐるみが飛ぶのに合わせ、パーク内に設置された液晶画面には「2COMBO」「3COMBO」と謎のカウントが表示された。
 そして、ぬいぐるみたちが飛んでいった先に『彼』が現れる。猛スピードでレールを進むコースターにしがみつくエルネストは、視界に謎の飛行物体を捉えた。
 やるなら今しかない。勇気を振り絞りコースターからダイブしたエルネストは、大きな網でぬいぐるみたちをキャッチしていくと、そのまま華麗に降り立った。
「ハイスコアは私達のものです!」
 決まった。普通にクリアすると3000ほどスコアを獲得できる仕様らしいが、これはどれだけスコアが増えたか楽しみだ。

 これだけ大量にゲットすれば、さすがに鍵を持つ個体も紛れていたようだ。入手した鍵を手に、3人は城へと向かう。
 城に着くや否や、ピコピコとしたBGMとともにオブリビオンが現れた。しかし数が多いだけでどれも猟兵たちの敵ではない。
 それに仲間がいるのはこちらも同じ。3人は力を合わせてオブリビオンの群れをあっという間に殲滅したのだった。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『A』『B』『C』 : SCORE 15000

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

甘夏・寧子
【SPD判定】
へぇ。ゲーム感覚ねぇ。急を要する仕事だからあんまりふざけるのもアレかと思ったけど、中々面白そうじゃないか。ここは沢山捕まえときたいね。

ああいうのはちょこまか逃げ回りそうだから、すぐに後ろに回り込めるような行動をしたいところだね。例えば……ジャンプトランポリンとか、スプリングとか。フィールドに配置されてたらそれに乗って上から獲物目指して一っ飛び! なんてね。後ろに上手く着地出来たら捕獲も楽そうじゃないか?
勿論、着地は巷で流行りのスーパーヒーロー着地で。こういうのは遊んだもん勝ちだよ。

それ以外、自慢の速い健脚でささっと捕まえるとしますかね!



●PLAYER『D』
 星の散りばめられた植木に、どこからともなく舞うシャボン玉。どこを切り取ってもファンシーなゲーム世界に降り立った甘夏・寧子(錦鈴の女・f01173)は、ヒュウと短く口笛を吹いた。
「へぇ、ゲーム感覚ねぇ」
 キマイラフューチャーらしいと言えばそうなのだろうか。戦争の行方に関わるとなれば、これは急を要する仕事。そう考え、それなりの緊張感を持って臨んだ寧子だったが。
「あんまりふざけるのもアレかと思ったけど、中々面白そうじゃないか」
 ここは沢山捕まえときたいねと、支給された網を肩に担いで笑う。
 準備は整った。楽しい『ゲーム』の始まりだ。

 敵を知るため、まずはぬいぐるみたちの観察を始める。
「ああいうのはちょこまか逃げ回りそうだ」
 素早い相手であるなら、逃げる隙を与えないよう動く必要があるだろうと寧子は考える。例えばそう、すぐ後ろに回りこむなどして。
 辺りを見回した寧子の目に飛び込んできたのは、プディング・ホッパーというトランポリンのアトラクションだ。そこにはカラメルプリンを模した大小さまざまなトランポリンが設置されており、カラメル部分を踏むことで勢いよく跳び上がることができるという。
 これはいいと、寧子は一番大きなプリンの元へ駆け、カラメルを両足で強く踏みしめた反動で大きく跳躍する。
 宙へ舞い上がれば、獲物の姿もよく見えた。そのまま隙だらけのヒヨコをロックオンすると、一直線にひとっ飛び。空中で数度回転した後に急降下すれば、片手の拳と片膝を地に着け、大地を揺るがす程の衝撃とともに降り立った。その姿はまるでピンチに駆け付けたスーパーヒーローのようにクールだ。
 衝撃に足をとられたヒヨコは、振り返る間もなく網に捕らえられた。
「こういうのは遊んだもん勝ちだよ」
 網の中のぬいぐるみを眺めて言った寧子はどこか楽しげだ。

 その後も彼女は自慢の健脚でパーク内を駆け、次々とぬいぐるみを捕獲していった。
 彼女が鍵を手に入れ、城内で待ち構えるオブリビオンを倒すのに、そう時間はかからなかっただろう。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『D』 : SCORE 12000

成功 🔵​🔵​🔴​

クラウン・メリー
わぁ!甘い香りでいっぱい!
俺までふわふわしそう!

よーし!ぬいぐるみさん達を捕まえるぞ!
【忍び足】で近づいて、まずはうさぎさんをげっちゅ!
次はメリーゴーランドに隠れて、くまさんげっちゅ!
……少し乗ってもいいかな?

あ!そうだ、ぬいぐるみさんでも
俺の芸とか見たら集まってくるかな?
うさぎさん手伝って!君の【コミュ力】を使って
ぬいぐるみさん達を集めるよ!

さぁ、楽しいショーが始まるよ!
大玉に乗って、ジャグリング!
まだまだ!口からトランプを出して
ぽいっと投げればお花が沢山舞うよ!

最後に一礼。

君達にも楽しい気持ちにさせたくて!
どうだったかな?

嫌な思いさせたらごめんね?
鍵持ってるか、確かめさせてね!


アレンジ歓迎



●PLAYER『E』
 夢と幸せの楽園、ハピネス・パーク。ここは今日も蜂蜜とお砂糖、それからステキな何かの香りで満たされている。
 そんな甘い香りを鼻いっぱいに吸い込んで、クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)はぱたぱたと嬉しそうに両手を動かした。
「俺までふわふわしそう!」

 もう少し幸せな香りに包まれていたいところだが、そうもいかない。
「よーし! ぬいぐるみさん達を捕まえるぞ!」
 ぐるゲッチュを握り締めると、クラウンは手始めにうさぎにこっそりと近付き、思い切り網を振った。
 捕まえたのと同時にげっちゅ! と声を出せば、不思議と楽しい気持ちになる。
 今度はメリーゴーランドに隠れて奇襲を狙う。作戦通り、何も知らずに通りかかったクマを捕獲した。
 もいちどげっちゅ! 何だか段々と調子が出てきた。
 彼のピエロ衣装は一見目立つように思われたが、どうやらモノクロのカラーリングのお陰で隠密行動に向いているようだ。

「あ! そうだ、ぬいぐるみさんでも俺の芸とか見たら集まってくるかな?」
 善は急げだ。クラウンは捕まえたうさぎに協力を頼んだ。仲間たちを集めてほしいと。
 程なくして、うさぎは仲間を連れて戻って来る。なんとも愛らしい観客が揃った。
 クラウンは手頃な大玉を用意すると、軽やかな身のこなしでその上に乗り、絶妙なバランスでジャグリングを始めた。
 彼のショーを前に、表情のないぬいぐるみたちもどこか楽しげに見える。
 しかし、ショーはまだまだ終わらない。口から出したトランプをぽいっと観客の方へ投げれば、たちまちお花のシャワーとなって降り注いだ。
 気が付けば、ショーに引き寄せられてたくさんの観客が集まっている。
「君達にも楽しい気持ちにさせたくて! どうだったかな?」
 しめくくりに一礼すると、ぬいぐるみたちは綿の詰まった手でぽにぽにと拍手を送った。
 ぬいぐるみでも、自分の芸を見て楽しんでくれるならピエロとしてこれほど嬉しいことはない。

 すっかりショーに感動したぬいぐるみたちは、クラウンのお願い通りに体を調べさせてくれた。やがて白ネコの体からピロンと鍵が飛び出すだろう。
 城のオブリビオンを倒し、ハピネス・パークでのサーカス公演は幕を閉じるのであった。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『E』 : SCORE 17000

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユニ・エクスマキナ
わぁ、かわいい~!
ユニも頑張ってぬいぐるみさんを捕まえるぞー!!
えいえいおー!

ぐるゲッチュをぶんぶん振り回しながらぬいぐるみさんを探すのね!
どこにいるのかなー?
ん?んん?
わぁ、ふつーにアトラクションに乗ってる?!
ユニはまだアトラクションには乗ってないのに…ズルい!
ぷくーっと膨れっ面でぐるゲッチュを振りかぶってぬいぐるみさんをゲット!!
…の、はずが逃げられたー!?
くっ、動きが相手に見切られてる気がするのね…
認めたくない!
うわーん、待ってー!!
仕方ない、こうなったら広範囲をカバー出来る網で…ていっ!
ふふふ、捕まえたーって、ユニを捕獲しないで欲しいのねー!

鍵をゲットしたら敵をバシッと倒します!!



●PLAYER『F』
「わぁ、かわいい~!」
 ぎゅっと閉じていた両目を開けば、しゅわしゅわ泡立つラムネ池と、マカロンベンチのある広場がユニ・エクスマキナ(ハローワールド・f04544)を出迎えた。
 好奇心に満ちた瞳を輝かせ、あちこち触ってみながらふわふわと柔らかな髪を揺らす彼女は、不思議とパークの世界観にマッチして見える。
「ユニも頑張ってぬいぐるみさんを捕まえるぞー!」
 えいえいおー! とゆるく拳を持ち上げ、ユニはぬいぐるみゲットに向かうのだった。

 ぐるゲッチュをぶんぶん振り回しながらユニは行く。
「どこにいるのかなー?」
 ギフトショップの中? それともパッチワークの生垣の中?
 ぬいぐるみの隠れていそうな場所を探しながら歩くユニ。しかしふわふわな彼らの姿は見当たらない。
 もしかしてバグなのではと、そんな考えが過ぎり始めたその時。
「わぁ、ふつーにアトラクションに乗ってる?!」
 そこにはメリーゴーランドの白馬にまたがり、ぐるぐる回るピンクのこぶたの姿が!
 ズルい! ぷくーっと頬を膨らませたユニは、ちょうどメリーゴーランドが停止した瞬間を狙ってぐるゲッチュを振りかぶった。
 記念すべき1匹目をゲット! したはずだったのだが。網が被せられる直前にするりと抜けたこぶたは、そのまま二足歩行でスタコラと逃げていった。
「くっ、動きが相手に見切られてる気がするのね……」
 ぬいぐるみに遅れをとったなんて認めたくない。そんな強い思いがユニを動かす。

「うわーん、待ってー!!」
 逃げるこぶたを追いかけるユニ。しかしこんなこともあろうかと、ユニはちゃんと用意しておいたのだ。スバリ、広範囲をカバーできる大きな大きな網を。
 ていっと掛け声とともに投げた網に絡め取られるこぶた。
「ふふふ、捕まえたーって、ユニを捕獲しないで欲しいのねー!」
 鍵を探そうと近付いたユニへ、お返しに大きな網の反対側が投げ返される。ぬいぐるみとともに網に捕まることになったユニだったが、なんやかんやで脱出し、最後は無事に鍵をゲットしたのだった。

 城のボスをバシッと倒せば、見事ゲームクリアとなった。
 天真爛漫な彼女のチャレンジャー精神は、まだまだ消えることは無いだろう。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『F』 : SCORE 5000

成功 🔵​🔵​🔴​

ミスティ・ミッドナイト
惑星が割れたと知った時は驚きましたが…。
キマイラフューチャーなら納得できますね。
可愛らしいゲームといえど、オブリビオンが関わっている事件。
気を引き締めて参りましょう。

アイテムとしてRCカーを拝借。
これと【地形の利用】でぬいぐるみを私の元まで追い立てて、
ゲッチュもといゲットする作戦です。

芸術点?
よくわかりませんが、爆破しろということでしょうか?
Art is explosionと言いますし。

RCカーに梱包爆薬を装着。
逃げられそうになったら爆破です、爆破。

もし鍵が手に入ったら、オブリビオンには40mmグレネード弾を撃ち込んでやりましょう(UC)。

私からはそう簡単に逃げられると思わないことですね…。



●PLAYER『G』
 ミスティ・ミッドナイト(夜霧のヴィジランテ・f11987)は夢の世界にいた。
 無人のまま稼動を続けるアトラクションに、無料で提供されるフードとスーベニア。肩を組んで笑顔を浮かべるキャラクターたち。
 絵に描いたような平和が、どこか胡散臭くも見える世界。
「なるほど、ここが……」
 話に聞いたゲームの中なのだろうと、ミスティは瞬時に理解する。ならば、彼女が遂行すべき任務は一つ。
「可愛らしいゲームといえど、オブリビオンが関わっている事件」
 気を引き締めて参りましょうと、手に馴染んだレザーグローブを嵌め直すのだった。

 ミスティの作戦はこうだ。パーク内で拝借した電動のRCカーを使い、自分の元へ追い立てたぬいぐるみをゲッチュもといゲットするという頭脳派のプラン。
 首尾よくRCカーを調達したところでミスティは思い出す。そういえば芸術点なるものもあったと。
「よくわかりませんが、爆破しろということでしょうか?」
 Art is explosionと言いますし。無表情のままさらりと物騒なことを言った。
 それどころか、さっそくRCカーに梱包爆薬を装着し始めた。
「逃げられそうになったら爆破です、爆破」
 さすがは元特殊工作員といったところか。これはド派手なミッションになりそうだ。

 一通り準備が済めば、さっそく犠牲者……もといターゲットが現れた。これから自分の身に起こることも知らず、まるっこいネズミがぽてぽてと歩いてくる。
 獲物がまんまとミスティの『距離』に入った時、モーター音を響かせながらRCカーが走る。驚いたようにぴょこんと飛び上がれば、ネズミは慌てて逃げ始めた。
 逃げ惑うネズミをミスティも巧みな操縦で追いかける。しかし、よほど混乱しているのか、ネズミは同じ場所をぐるぐると行ったり来たり。カートゥーンのように終りのない追いかけっこが始まるかと思われた、その時。

 ドンッ――

 衝撃音と共に車が弾けた。焦げた歯車や何かの部品が飛び散れば、後に残るのは炎と黒煙ばかり。
 Mission complete ぬいぐるみらしき残骸の上に、目的の鍵が浮かんでいた。

 鍵さえ手に入れば、後はミスティにとっては赤子の手を捻るようなもの。
 城内でふんぞり返るオブリビオンたちに40mmグレネード弾を撃ち込んでやれば、敵の根城は爆発とともに呆気なく壊滅した。
「私からはそう簡単に逃げられると思わないことですね……」
 主を失った遊園地に、悠然とヒールの音が響く。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『G』 : SCORE 15000

大成功 🔵​🔵​🔵​

王・笑鷹
シノア(f10214)と

キマフュの一大事、大変ネ!
でも今はシノアのために、ぬいぐるみをげっちゅするのヨ!
動くもふぬぐるみ、きっとシノアに高く売れるネ☆

でもまずは索敵が重要ネ。
ジェットコースターから狙いを定めて飛び降りるヨ!
普通に大事故になりそうだケド、ワタシなら、たぶんきっと大丈夫!
さあ、そこのふわもこサン、観念してお縄……お網になるのヨ。
(足をガクガクさせながら)

あ、シノア。
それにしても綺麗なお姉サンの全力疾走は迫力あるネ。
って、ぬいぐるみが怯えてるヨ!
おちついて!この子もう逃げないカラ、大丈夫ヨ!

……それにしてもこっちは可愛くないネ。
容赦は無用。
上着ぬいで加速、鉄球だって避けちゃうヨ!


シノア・プサルトゥイーリ
笑鷹(f17130)と

世界の一大事
しっかり鍵を探しましょう。
笑鷹ちゃんもやる気に満ち溢れていたし、心強いわ
売れるって聞こえたけれど…何だったのかしら?

えぇ、余力を残すのは好きではないの
血統に覚醒して、周囲をよく観察
もふもふ…ぬいぐるみを探しましょう

あまり追いかけてばかりも警戒されてしまうでしょうし
笑鷹は上から捕まえるようだから私はティーカップに身を隠して
可愛い姿が見えたらきゃっちしましょう

ふふ、みつけた。可愛い貴方
きゃっち、ね? 
バタバタするのも可愛い…
もふもふ…一度くらいぎゅってできるかしら
あら、笑鷹ちゃん。逃げない? そう?

えぇ本当に可愛く無いこと
さぁ今の私の手には刀よ
全力で落としてあげる



●PLAYER『H』『I』
 王・笑鷹(きんぎつね・f17130)とシノア・プサルトゥイーリ(ミルワの詩篇・f10214)は、2人一緒にゲームの世界へ飛び込んでいた。
 何といってもキマイラフューチャーの一大事。鍵を探してゲームクリアを目指すという目的は2人とも同じだ。
 しかし、どうやら笑鷹の思惑はそれだけではないようで。
「今はシノアのために、ぬいぐるみをげっちゅするのヨ! 動くもふぐるみ、きっとシノアに高く売れるネ☆」
 シノアに聞こえないよう声を潜める姿は、完全に悪巧みをする時のそれだ。
 何を隠そう、シノアはその見目に反し可愛いもの好きなのだ。そしてここはファンシーなぬいぐるみたちが跋扈する世界。この商機を逃す笑鷹ではないだろう。
 不思議そうに見つめるシノアに何でもないヨ! とにっこり笑顔を向ければ、笑鷹はぐるゲッチュ片手に歩き出す。
 何だったのかしら? 考えながらも、シノアはひとまず気にしないことにした。
「笑鷹ちゃんもやる気に満ち溢れていたし、心強いわ」
 振り返って手を振る笑鷹に笑み零し、シノアも足早に後を追う。

 蜂蜜の噴水と桜餅の樹を通り過ぎれば、やがてアトラクションの集まる場所に出た。
「さて、まずは索敵が重要ネ」
「えぇ、余力を残すのは好きではないの」
 静かに答えたシノアが血統に覚醒すると、研ぎ澄まされた両目で周囲をよく観察する。愉快なアトラクションに引き寄せられたのだろうか、このエリアにはたくさんのぬいぐるみが集まっているようだ。
 ネコにネズミにタヌキにキツネ。あらゆる動物を模したぬいぐるみたちが幸せそうにパーク内を歩き回る姿を見ているだけで癒されてしまう。
 ファンシーなもふもふたちをいつまでも眺めていたい気持ちを抑え、シノアは一旦そこで観察を切り上げた。
 ともかく、ターゲットの姿形やおおよその数は把握することができた。追いかけてばかりでは警戒されてしまうだろうと考えた2人は、手分けしてアトラクションを活用することに決める。

 行ってくるヨ! と楽しげに別れた笑鷹は、あるアトラクションの前に立っていた。
 あるアトラクションとはズバリ、ジェットコースターだ。スリルと悲鳴で人々を魅了してやまないその絶叫マシンは、遊園地の花形と言っても過言ではないだろう。
 高所に設置されたレールを走るコースターからぬいぐるみに狙いを定め、華麗に飛び降りて捕まえてやろうというのが笑鷹の作戦だ。
 そうと決まればさっそく出発だ。階段を上った先に待機していたコースターに乗り込むと、発車のベルとともに動き出す。
 コースターがゆっくりと山を上っていく間、改めて地上を見下ろしてみる。正直、想像していたよりかなり高い。普通に大事故になりそうだと、少しだけ弱気になりかける。
「ケド、ワタシなら、たぶんきっと大丈夫!」
 己を奮い立たせると、レールのそばを歩くイヌに狙いを定めた。
「さあ、そこのふわもこサン、観念してお縄……お網になるのヨ」
 強気なことを言ってみたものの、ガクガクと震える脚は誤魔化せず。そうこうするうち、コースターがてっぺんに到着したようだ。
 上りきってしまえば後は下るのみ。速度を増すコースターから、笑鷹は一世一代のダイブを見せる。

 その頃、シノアは花模様のティーカップに身を隠していた。そわそわしながら待っていると、そのうちぽにぽにと愛らしい足音が近付くだろう。
「ふふ、みつけた。可愛い貴方」
 きゃっち、ね? と網の中を確認すれば、ブルーのウサギは手足をぱたぱたと動かして。ついそんな姿まで可愛いと思ってしまうのであった。語りかける声までもが不思議と優しくなる。
「もふもふ……一度くらいぎゅってできるかしら」
 うずうずとウサギを見つめるシノア。熱烈な視線に驚いたのか、ウサギはぴょこんと網から飛び出した。
「あ、待って……!」
 飛び跳ねながら逃げるウサギと追いかけるシノア。その光景はまるで童話のようで。

 落下しながらも網を振り下ろした笑鷹は、見事イヌをゲットすることに成功していた。かごの中の鳥ならぬ網の中のイヌをつついていると、なにやら向こうに見覚えのある姿が。
「あ、シノア。……って、ぬいぐるみが怯えてるヨ!」
 綺麗なお姉サンの全力疾走は迫力あるネ、と考えている場合ではなかった。シノアがようやく抱き上げたウサギは、耳の先までぷるぷると震えている。
 もう逃げないカラと笑鷹が制止すれば、シノアは笑鷹とウサギを交互に見て。
「あら、笑鷹ちゃん。逃げない? そう?」
 ぶんぶんとウサギも頷く。それを見て安心したように表情を緩めたシノアは、念願かなってもふもふを堪能することができたのだった。
 そんなシノアを前にしては、笑鷹もぬいぐるみを彼女に売るという気にはなれなかったかもしれない。

 シノアがもふもふと戯れていると、そのうちウサギの体から金の鍵が現れた。恐らくこれが例の鍵なのだろう。ぬいぐるみたちにまたねと手を振れば、2人はさっそく城に向かう。
「……それにしてもこっちは可愛くないネ」
「えぇ本当に可愛く無いこと」
 物騒な武器を構える動物たちには愛らしさの欠片もない。
 ならば容赦は無用――
 笑鷹の上着が床に落ちれば、シノアも愛用の太刀を抜く。
 全力で落としてあげる。そう唇が動けば、オブリビオンは並び立つ2人の前に成すすべもなく倒れていった。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『H』『I』 : SCORE 13000

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アマータ・プリムス
芸術点と聞いては黙ってはいられませんね
狙いましょうかハイスコア

「ネロいきますよ」

UCを発動してネロを呼び出す

広い園内を駆けまわるのは時間の無駄
ここは空から狙います
指先から鋼糸を伸ばし頭上のアトラクションと結び
ネロと空中ブランコの要領で園内を飛び回りる

園内にある花火を上げるアイテムも道中起動
「さぁ、歌いましょうか」
飛び回りながら楽しげにミュージカルの様に【ダンス】をしながら【歌唱】して花火と共に雰囲気を盛り上げ

集まったぬいぐるみを【範囲攻撃】でネロと一緒に鋼糸で捕獲
鍵を回収し敵を倒して
最後は再度UCを使いぬいぐるみも人形なのでぬいぐるみと一緒に踊って
「これにてフィナーレです」
最後は皆でカーテシー



●PLAYER『J』
 ファンシーでファッシネイトな夢の世界。人々はふわふわなぬいぐるみとの鬼ごっこに興じ、一部ではスコアを競い合う。
 そんな電脳世界に、また新たな挑戦者が。
「芸術点と聞いては黙ってはいられませんね」
 人形を遣う人形、その名もアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)とは彼女のこと。アマータが狙うはハイスコア。ぬいぐるみの捕獲に向かうため、彼女はまず大事な相棒を召喚する。
「ネロいきますよ」
 彼女の呼びかけに応えるように、一体の人形が現れた。死神を思わせる黒ローブを身に纏い、大きな紅い鎌を携えた彼を、アマータは弟同然に扱っている。

 さっそくぬいぐるみを探しに行きたいところだが、何しろ広い園内だ。無策で駆けまわるのは時間の無駄だとアマータは考えた。
 しかし、地上が駄目なら空がある。頭上に向けた白い指先から鋼糸を伸ばすと、糸は空飛ぶ絨毯のアトラクションに結ばれ、彼女の身体を空中へと持ち上げる。
 そのまま空中ブランコの要領で園内を飛び回ることにしたアマータは、開演の合図を打ち上げた。
「さぁ、歌いましょうか」
 音が弾ければ空に光が咲く。花火の織り成す魔法の瞬間に、誰もが振り向いたことだろう。
 宙を飛び回りながら歌とダンスを披露するアマータは、まるでミュージカルを演じるように楽しげだ。

 楽しいものには自然と惹き付けられてしまうものだ。それは人間、或いはぬいぐるみであっても。
 ふと地上に目をやれば、集まったぬいぐるみたちが夢中でアマータを見上げていた。ショーを披露する者として気分のいい光景ではあるが、同時に彼女はこれを好機と捉える。
 舞うように広範囲へ鋼糸を展開すれば、ネロと共に集まったぬいぐるみたちを次々捕獲していく。ショーに釘付けになっていたぬいぐるみたちは、抵抗する間もなく糸に絡め取られていった。

 どうやら捕えたうちの一体が鍵を持っていたらしい。現れた鍵を手にすれば、ゲームクリアは目前だ。アマータはネロのエスコートで城の舞踏会へ。
 だがそこで彼女が踊るのは死の舞踏。武器持つ野蛮な動物たちを、蝶が舞うように屠っていった。
「これにてフィナーレです」
 ネコにウサギにキリンにゾウ。ぬいぐるみたちがアマータと共に踊り、ずらりと横に立ち並べば、最後は揃ってカーテシー。
 遊園地での楽しい鬼ごっこは、これにて幕引きとなった。

 GAME CLEAR!
 PLAYER『J』 : SCORE 18000


●ENDING
 全ての挑戦者がゲームをクリアした瞬間、周囲の景色が音を立てて崩れ始める。
 エンディングを迎え、役目を終えた世界は消える定めだ。
 だが安心して欲しい。挑戦者は皆無事に元の世界へ帰還することができる。
 ゲームはまだ終わらない。
 守るべき真っ二つの世界で、次なる冒険が君たちを待っているだろう。

 HIGH SCORE RANKING
 1. PLAYER『J』 : SCORE 18000
 2. PLAYER『E』 : SCORE 17000
 3. PLAYER『A』『B』『C』&『G』 : SCORE 15000

 THANK YOU FOR PLAYING !

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月10日


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#キマイラフューチャー
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#戦争
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#バトルオブフラワーズ


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト