バトルオブフラワーズ④〜さくらんぼ狩りフルーツ
「聞いているとは思うが……キマイラフューチャーが割れた」
ものすっごく不可解で渋い表情で、九瀬・夏梅(白鷺は塵土の穢れを禁ぜず・f06453)が説明を始める。
先日の、テレビウムの顔に鍵が映った事件は、キマイラフューチャーの中枢『システム・フラワーズ』からの救援要請であり。
それに応えた猟兵達の働きで、システムへと続くメンテナンスルートが解放された。
キマイラフューチャーを真っ二つに割って。
……どんな豪快なメンテナンスルートなんだって話です。
そもそも、世界が割れるってどういうこっちゃな状況ではありますが。
とはいえ、割れちゃったものは仕方ない。
「救援要請を出してきた『システム・フラワーズ』は、キマイラフューチャーのオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』によって占拠されている。
そこに向かってもらいたいんだが……『システム・フラワーズ』に辿り着くには、周囲にある6つの『ザ・ステージ』をオブリビオンから取り戻す必要があってね」
そして夏梅は、6つのうちの1つ『ザ・フードステージ』への案内を申し出た。
行く先は、収穫時期に入ったばかりのさくらんぼ畑。
そこに、スイカ怪人・レモン怪人・リンゴ怪人のフルーティートリオがわらわらいて、せっせとさくらんぼを収穫しているのだという。
「厄介なことに、ここには『シュウカクフードバトル』って変な効果がある」
食材を収穫中のオブリビオンには一切の攻撃が通らず。
積み上げられた食材が一定以上に達するまでに倒さなければならない。
割れた世界に加えての珍妙なルールに、夏梅は頭を抱える。
「収穫の手を止めさせないと、こっちの攻撃は効かない。
そこで、さくらんぼを使った料理を作って怪人どもを引き寄せろ、ってことだ」
料理で気を惹くことで収穫の手を止めさせて攻撃できる状態にするとともに、食材を使うことで収穫量も減らせる、一石二鳥な対応ではありますが。
収穫VS調理の変な構図に夏梅は遠い目を見せて。
「まあ……美味しくやっとくれ」
ひらりと力なく手を振った。
佐和
こんにちは。サワです。
果物の果物狩りってシュールですね。
さくらんぼの樹が立ち並ぶ畑が舞台ですが、近くの管理小屋に調理設備がめちゃくちゃ整ってます。わあ都合がいい。
料理過程はあってもなくてもどちらでも。
できあがったのがこちらになります、も可です。
さくらんぼを自分で料理して食べさせて攻撃しても良し。
料理に専念して、戦闘は誰かにお任せと分担してもよし。
怪人と一緒になって食べてもよし。
ちょっとだけなら収穫体験しちゃってもよし。
あ、でも怪人達を倒すのは忘れないでくださいね。
それでは、美味しいさくらんぼを、どうぞ。
第1章 集団戦
『フルーティートリオ』
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POW : スイカ怪人・ウェポン
【スイカ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レモン怪人・ジェノサイド
【レモン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : リンゴ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【リンゴ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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吉備・狐珀
さくらんぼを使った料理ですか・・・。
手始めにジャムでも作りましょうか。さくらんぼを大量に消費できるし、煮詰めている時の甘い香りに誘われてくるかもしれない。
ジャムを煮詰める片手間にフルーツポンチとタルトも作ってさくらんぼパーティーといきましょう。
うまく気を惹ければいいですが・・・。
こちらの用意した料理を食べてくれている最中に攻撃するのは少々忍びないですが私の狐火で仕掛けさせてもらいます。
ティットリート・ポルカル
「攻撃は任せたにゃ! ボクは一生懸命料理を作るにゃ!」
収穫されたサクランボを見て、うっとり。
みずみずしいサクランボは、どんな料理にしても美味しそう。
そんなサクランボの調理に入る。サクランボを丁寧に潰したものと、荒くつぶした二つを用意して、それを煮込んで作るのはサクランボのジャム。
砂糖はちょこっと味を調える程度、隠し味に塩をひとつまみ。
出来上がったサクランボジャムは、どう食べても美味しいけど、ここでひと工夫。
得意のガジェットを使っての即席コンロで焼くのは、ふわふわパンケーキ。
それに、さくらんぼジャムをかけて……。
「さあ、食べて欲しいにゃ~」
ふわふわパンケーキ、さくらんぼジャム添え、美味しい~よ
緑の葉の間で揺れる、赤い宝石とも称される、赤々と2つ並んだ丸い実。
それをじっと見つめていたティットリート・ポルカル(ケットシーのガジェッティア・f05382)は、視線を下ろして。
同じ実が山積みにされた光景にうっとりする。
「さくらんぼを使った料理ですか……」
隣に立つ吉備・狐珀(ヤドリガミの人形遣い・f17210)も、赤い山を見やり。
「手始めにジャムでも作りましょうか」
手にしたでっかい籠にごっそりと、さくらんぼを移し取ると、早速調理開始。
軸を取って洗ったら、砂糖とレモン汁と一緒に鍋に入れて。
火にかければ砂糖が溶けて、じわりと水分が出てくる。
一旦火から下ろし、少し冷まして実から種を取り出したら、煮過ぎて硬くならないように果肉だけを分け置いて。
汁と種、さらに砂糖を加て煮詰めていき。
種を漉し取ってから、最後に実を戻して軽く火を通せば。
種から出たペクチンでとろっとした、さくらんぼジャムの出来上がり。
「どんな料理にしても美味しそうにゃ~」
ティットリートもさくらんぼをどっさり抱えてくると、ジャム作りに取り掛かる。
実を丁寧に潰したものと、荒くつぶした2つを用意して。
ちょこっと味を調える程度に控えた砂糖と、隠し味に塩をひとつまみ。
出来上がりをペロッと味見してみれば。
2つの食感と共に広がる甘味と酸味。
「にゃ~。どう食べても美味しいにゃ」
「ええ、甘酸っぱくていいですね」
ふにゃりと表情を緩ませるティットリートに、狐珀もくすりと微笑んだ。
気付けば、甘い香りが当たりに漂っていて。
それに誘われてか、スイカやリンゴの頭をした小さな怪人達が、ふらふらとこちらに近づいてきていた。
「できたばかりのジャムです。どうぞ」
味見用にとティースプーンで掬って渡せば、果物を……いや、顔を見合わせた怪人達はそっとそれを受け取り、ぱくり。
途端、ないはずの表情が輝いたように感じられて。
次々とジャムを乗せたスプーンを求めて、狐珀に手が伸ばされた。
「あと、よろしければこちらも」
並べて勧めるのは、ジャムを煮詰めている間、片手間に作り上げたフルーツポンチ。
持ち込んだ缶詰フルーツの上に、散りばめられた真っ赤なさくらんぼが煌めいて。
気持ちさくらんぼ多めのそれを、狐珀は小さな器に取り分け、配っていく。
「こっちはジャムで一工夫にゃ」
そこに、ティットリートがずいっと割り込み、掲げたのはフライパン。
ぽんっと現れた珍妙な形のガジェットは、即席コンロとして活躍する。
小麦粉に牛乳、お砂糖と、卵はしっかりメレンゲを泡立ててから混ぜて。
焼き上がるのは、分厚いのに潰れそうなほど柔らかなパンケーキ。
粉砂糖と共に、作ったジャムをたっぷりとかければ。
「ふわふわパンケーキ、さくらんぼジャム添え!
さあ、食べて欲しいにゃ~」
美味しい~よ、と言うまでもなく、ふわっふわな見た目にどんどん手が伸びてきた。
ジャムは他にも、シンプルにパンに乗せてみたり、サイダーで割ってみたり。
次々と様々な料理に姿を変えて。
「攻撃は任せたにゃ! ボクは一生懸命料理を作るにゃ!」
にっこにこ笑顔でティットリートが腕をふるい続ける。
さくらんぼジャムを囲む怪人達は、数を増やしていて。
もう、さくらんぼを採っている怪人は、近くにはいない。
みんな、狐珀とティットリートのさくらんぼパーティーに引き寄せられていたから。
「料理を食べてくれている最中に攻撃するのは少々忍びないですが……」
ちょっとだけ寂しげな笑みを浮かべた狐珀は。
「言の葉のもとに魂等出で候……」
冷気漂う青い狐火を生み出すと、怪人達へと向かわせた。
大成功
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アイン・ローレンス
【WIZ】
まあ凄いさくらんぼの山!これ使ってお料理をして良いのですか?
私お菓子作るの大好きなんです!
「友の証」でぽんず(たぬき)とみりん(きつね)にも手伝って貰います
まずはさくらんぼをこっちまで運んできてくれますか?
その後は怪人が収穫したさくらんぼを食べて食べて食べ尽くしちゃって下さい
あなたたちの胃袋見せつけてあげましょう!
色々と作れちゃいますね
魔法で一気に凍らせ削って果実氷に
ホットケーキミックスと混ぜて炊飯器でケーキに
さくらんぼを煮詰めてジャムも付けちゃいましょう
さくらんぼティーなんかも良いですねー
あとはぷるぷるゼリーに…あー楽しい!
スイカ・レモン・リンゴもあれば更に良いのですが…ダメですね
「まあ凄いさくらんぼの山! これ使ってお料理をして良いのですか?」
積み上げられた赤い宝石を前にして、アイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)は蒼と緑の瞳をキラキラと輝かせた。
アインの目の前にあるのは、樹に生った実ではなく、収穫後集められたもので。
その向こうでは、樹からせっせとさくらんぼを採る怪人達の甲斐甲斐しい姿があったりもするのですが。
「私、お菓子作るの大好きなんです!」
美味しそうなさくらんぼだけに釘付けのアインは、怪人の存在を気にも留めず。
両手で持てるだけ持ってから、たぬきのぽんずときつねのみりんを呼び出した。
「さくらんぼをこっちまで運んできてくれますか?」
運搬を頼んでおいて、早速アインが楽しそうに取り掛かるのはさくらんぼ調理。
まず、綺麗に洗って果肉だけにしてから、ホットケーキの材料と一緒に混ぜて、炊飯器で焼き上げセット。
その間に、ぽんずから受け取ったさくらんぼをことこと煮詰めてジャム作り。
みりんが運んださくらんぼは、綺麗に洗ってゼリー液と一緒に冷やし。
氷の魔法で瞬間冷凍したさくらんぼは、削って果実氷にして。
小さな氷の山の頂上に、柄がついたままの赤い果実を飾り付け。
焼き上がったケーキにも、ジャムと一緒にそのままのさくらんぼを添えて。
あったか紅茶にもさくらんぼを可愛く浮かべれば、ふんわり優しく香りが広がる。
「さあ、今度は畑に運びますよ」
ケーキと紅茶を乗せたトレイを持って声をかければ。
ぽんずがゼリーのぷるぷるを覗き込みながら。
みりんが果実氷の冷たさに目をきゅっとさせながら。
収穫を続ける怪人達の元へと一緒に運んで行く。
「美味しいさくらんぼはいかがですか?」
声をかけ、料理を示しながら笑いかけると、ちらちらと怪人達は振り返り。
我慢しきれなかった様子でスイカ怪人が1体、さくらんぼケーキに手を伸ばした。
一口食べた後、慌てたように振り返り、手招きするスイカ怪人へと、レモン怪人とリンゴ怪人も駆け寄ってくる。
入れ替わるように、ぽんずとみりんは怪人達が採り集めたさくらんぼへと駆け行き。
直接食べて、さくらんぼの山を減らしていく。
収穫量が減っていくことに、そもそも収穫の手を止めていることにも気付かぬまま。
怪人達はさくらんぼ料理を大喜びで食べ進めていき。
「スイカにレモン、リンゴもあれば更に良いのですが……」
泡立て器を手にしたまま、ふぅ、と息を吐くアイン。
フルーツの種類が増えれば、それだけ作れるスイーツの種類も増えるわけで。
怪人達の頭部……スイカにレモン、リンゴを名残惜しそうに見つめると。
アインの元に戻ったぽんずとみりんが、おかわりを求めるかのように視線を揃えた。
大成功
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テラ・ウィンディア
サクランボかー
こういうお菓子系は作りたいな
よし!やってみよう!
【料理】は多少は出来るんだぞおれもな
サクランボのチーズタルト
サクランボの梅酒ゼリー(以前にこのジャム食べたけど美味しかった
サクランボパイ
収穫されたサクランボで上記のスィーツを作りまくるぞ!
きちんと味見をして味を整え乍ら作るぞ!
折角の収穫物!存分に使ってやる!
そして配膳!
一緒に食べるぞ!
どうだ?美味しいか?
そうか、よかった
…ちょっと残念だ
おれの御菓子を美味しいって言ってくれた奴に刃を向けなければならないの花
だがこれも戦いの在り方なら
その味を最後の晩餐として逝けっ!(グラビティブラスト)
この世界のゲームって色々不思議なもんだな
間仲・ディコ
おわー! 見渡す限りさくらんぼ!っす!
おいしそうっすね~! だからかな、心なしか怪人たちもおいしそうに見える…!!?
収穫されたさくらんぼ、せっかくだから数個つまみ食いしちゃいますか。こっそりね!
うん、この絶妙な歯触りと甘酸っぱさ、たまらないっすねー!!
で、つやつやなとれたてさくらんぼを使って、チェリータルトを作りますか!
もし他にもお菓子を作る方がいたら協力してスペシャルなスイーツを完成させるっす!
目指せさくらんぼフルコース!
怪人たちに攻撃できる状態になったら、【傑截】でズバッとカットを狙うっす!
隙を見て【早業】で皮を剥いてみよっと。綺麗な包丁、もといルーンソードさばきを披露するっすよ!!
「おわー! 見渡す限りさくらんぼ! っす!
おいしそうっすね~!」
間仲・ディコ(振り返らず振り出しに戻らず・f01702)も、立ち並ぶ樹々に、そしてそこに揺れる赤い実に負けない程キラキラと表情を輝かせた。
樹と樹の間を元気に跳び回り。
辿り着いたのは、さくらんぼの山。
そこからひょいっと1つ摘まみ上げて、きょろきょろ辺りを見回して。
収穫している怪人達の視線が向いていないことを確認してから、ぱくり。
「うん、この絶妙な歯触りと甘酸っぱさ、たまらないっすねー!」
ひょいぱくひょいぱくっと摘まみ食いを楽しんでいると。
ディコの横から伸びてくる子供の手。
「サクランボかー。こういうお菓子系は作りたいな」
さくらんぼを手に取って、宝石を眺めるように陽の光に掲げたテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が呟くのを聞いて。
ディコはその手をがっしと握りしめ、テラに向き直った。
「協力するっす! 一緒にスペシャルなスイーツを完成させるっす!」
「……よし! やってみよう!」
「目指せさくらんぼフルコース!」
空に手を掲げた2人は、早速、さくらんぼを抱えて調理場へ向かう。
採れたてつやつやなさくらんぼの輝きを生かすならと、ディコが作り始めたのはチェリータルト。
皿型に焼いたタルト生地に、甘いカスタードクリームを入れて。
軸と種を取り除いただけのさくらんぼを、びっしりと敷き詰める。
テラも、同じタルト生地を焼いたけれど。
焼いてる間に、さくらんぼは砂糖と煮込んでコンポートに。
味を調えようとちょっと味見をしていると、ディコがじっとテラを見ていて。
ふっと吹き出しながら、スプーンで1口差し出せば、ディコがぐっと親指を立てた。
そんな楽しみも間に挟みながら。
コンポートの汁気を切って、タルト生地にたっぷり並べて敷き詰めて。
チーズクリームを流し込んだら再びオーブンへ。
出来上がったのは、さくらんぼのドット模様が並ぶベイクドチーズタルト。
ディコの作った、瑞々しいさくらんぼが並ぶカスタードタルトと並べると、同じさくらんぼタルトなのに見た目も食感も正反対で面白い。
さらに、タルト生地をパイ生地に変えて、さくらんぼフィリングを包んで焼き上げたチェリーパイに。
さくらんぼがキラキラ輝く梅酒ゼリーも冷蔵庫から取り出して。
収穫物を存分に使い、出来上がったフルコース。
持っていこうとする前に、最後の味見を1口ずつ。
「うん、美味しい」
「たまらないっすねー!」
テラとディコは笑顔で頷き合った。
そして、さくらんぼを採り続ける怪人達の元で並べ広げて声をかければ。
1体、また1体と怪人は収穫を止めて集まってくる。
2種類のタルトの違いを楽しみ。
サクサクと音を立ててパイを食べ。
涼やかなゼリーの見た目も味わって。
「どうだ? 美味しいか?」
尋ねるテラに、リンゴ怪人は食べる手を止めないままこくこくと首肯した。
「そうか、よかった」
喜ぶように微笑んだ、テラの笑顔が曇る。
「……ちょっと残念だ」
自身が作ったお菓子を美味しいと言ってくれた相手に、向けなければならないのは笑顔ではなく刃だから。
(「だがこれも戦いの在り方なら……」)
一度伏せ、再び開いた漆黒の瞳から迷いを振り払って。
テラは、さくらんぼ菓子を食べ続けるリンゴ怪人に、掌を突き出した。
「その味を最後の晩餐として逝けっ!」
放たれた重力波砲は、リンゴ怪人とその両隣にいたスイカ怪人達も巻き込んで。
潰れていく果物頭を横目で見ながら、ディコもルーンソードを振るう。
「綺麗な包丁さばきを披露するっすよ!」
宣言通り、早業でレモン怪人の頭の皮を剥くと、ズバッとスライスカッティング。
舞い散る果汁。辺りに漂う爽やかな香り。
「さくらんぼがおいしそうだからかな。
心なしか、怪人たちもおいしそうに見える
……!?」
思わず口元を拭いながらも、ディコはまたルーンソードを振るう。
スイカの鮮やかな赤い切り口を眺めながら。
テラは大きく息を吐くと、またその掌へと大地の力を集めた。
大成功
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ラザロ・マリーノ
さくらんぼねぇ…そういやUDCアースにパフェって奴があったな。
アレをさくらんぼ作れば美味いんじゃねえか?
UC「影の傭兵」を発動。二人がかりで【料理】していくぜ。
まあ一から作る暇はねえから、ホイップクリームとかアイスは既製品でいいか。
そのまま飾るだけじゃ、ちょいとワンパターンすぎるな。
牛乳・氷と一緒にミキサーで混ぜた奴とかも間に挟んで行くか。
ウエハースとミントの葉も必要だな。
怪人たちがパフェを食べ始めたら、片方がパフェの作成を続行して【時間稼ぎ】しながら、もう片方が怪人に攻撃を仕掛けるぜ。
しかし、料理しながら戦うハメになるとは思わなかったぜ。
※アドリブ・連携・ギャグ描写歓迎
「お前にも働いてもらうぜ!」
『いいけど後で金払えよな!』
自身の影を呼び出して、2人がかりになって料理に挑んだのはラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)。
『で、何すりゃいいんだ?』
「さくらんぼで何か作ればいいらしいんだが」
影の傭兵の問いかけに、ラザロはふむ、と考えて。
「そういやUDCアースにパフェって奴があったな。
アレをさくらんぼで作れば美味いんじゃねえか?」
ラザロの趣味は、訪れた地の名物を食べ歩くこと。
それにより知った甘味を思い出して、材料を探してみる。
「まあ1から作る暇はねえからな」
既に生クリームを泡立てた状態で、ちゃんと絞り袋に入ったホイップクリーム。
アイスクリームは定番のバニラを見つけ出して。
ウエハースをちょうどいい形に切ると、窓辺の鉢植えからミントの葉を摘んだ。
「そのまま飾るだけじゃ、ちょいとワンパターンすぎるな」
並べた材料に苦笑して、手を伸ばしたのはミキサー。
そこに、牛乳と氷、そして種を取り除いたさくらんぼを入れて混ぜれば、即席ミルクチェリーシャーベットのできあがり。
そんな材料と、適当な器を手に持って。
さくらんぼ畑で仕上げの盛り付け。
これが先だ、いや次はこれだと、わやわやするラザロとその影に、何だ何だと怪人達の視線が向いてきた。
「よし、できた」
真っ赤なさくらんぼを上に並べ飾って。
ひとまず完成した1つに早速レモン怪人が寄ってきて、美味い美味いと食べ始めれば。
次第に、スイカ怪人とリンゴ怪人も、作ってくれと集まってくる。
収穫の手を止める作戦は成功の兆しを見せていた。
「そしたら、片方がパフェ作成を続行して、片方が攻撃を仕掛ければいいな」
『ああ、その作戦でいこう』
ラザロの提案に影は頷いて。
『で、どっちがどっちをやるんだ?』
続く問いかけに、2人(?)は無言で顔を見合わせた。
しばしの静寂が流れて。
不意に、ばばっと同時に差し出される右手。
片方は拳、片方は掌。
グーと、パー。
掌を出した方は、閉じてドラゴンハルバードを握り締め。
拳を出した方は、開いて次のさくらんぼを掬い上げる。
「しかし、料理しながら戦うハメになるとは思わなかったぜ」
ラザロが苦笑する前で。
また1つのパフェが出来上がり、1体の怪人が消えていく。
そうして、猟兵達の活躍により。
そのさくらんぼ畑からフルーティートリオの姿と、さくらんぼの赤い実が、消えた。
大成功
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