バトルオブフラワーズ③〜めでたいムードを打ち壊せ
●戦争の幕開け
「はい、皆さん集合!戦争の時間です!」
集まってきた猟兵たちに、アホ毛をぴょこぴょこさせたアリア・ヴェルフォード(謎の剣士X・f10811)は興奮気味にそう告げた。
「皆さんご存知だとは思いますが現在キマイラフューチャーが真っ二つに割れています。そしてこの原因はオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』によるものだと判明しました!私たちはドン・フリーダムを倒して世界の平和を取り戻さなくてはいけません!」
アリアによると、ドン・フリーダムは現在キマイラフューチャーの中枢であるシステム・フラワーズを占領しているという。
そのため猟兵たちはシステム・フラワーズに辿り着かなくてはならない。
しかしそう容易く辿り着ける訳では無く、まずシステム・フラワーズの周囲にある特殊ルールに支配された六つのステージを攻略する必要があった。
「今回皆さんに挑んでもらうのは『タワーダイセンリャク』、防衛施設を作り上げて攻め寄せてくるオブリビオンの大軍団を迎え撃つステージです!」
いわゆる防衛戦、何人かの猟兵たちにとってはこれまでに経験があるかもしれない。
戦場には戦車や戦闘機といった多数の兵器の残骸が積みあがっているようで、これを利用すれば防衛準備を整えることが可能だろう。
「そして敵となるオブリビオンの情報ですが、お祝い事に関連した怪人の軍勢だそうです!こりゃめでてーなームードに惑わされず確実に迎撃してくださいね!」
そう言いながらテレポートの準備を行った後にアリアは猟兵たちに応援の言葉を送る。
「では皆さん頑張ってください!パンツァーフォー!」
小牧葵
こんにちれいわー、小牧葵(こまき あおい)です。
寝て起きてを繰り返すGWの中、ふわっと戦争が始まりましたね。
今回も出遅れましたがきっと誤差です、はい。
以下システム的な補足です。
・防衛施設は一人一つまでしか作成できません。
・積みあがっている兵器は第二次世界大戦以前程度のものになります。
・移動式の防衛施設にすると大幅に耐久力が低下します。
皆様の自由なプレイングをお待ちしていますのでよろしくお願いします。
第1章 集団戦
『お祝い事トリオ』
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POW : モチ怪人・ウェポン
【モチ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : スシ怪人・ジェノサイド
【スシ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ケーキ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ケーキ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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アレク・アドレーヌ
大戦略ねぇ…つまりタワーディフェンス系か え?違う?
防衛施設を作れというならここはやっぱ砲台だろ
となるとファランクス(ciws)辺りが一番無難かね…まぁ対空防衛用だけどその辺は設置の仕方でカバーするとしてだ
死角になる部分はもう生身で補う。UCを使って【怪力】と【気合】で強引に壁になって通さないくらいはやらねぇと仕事にならなさそうだな
しかし戦争…なわりに思うのは本当に戦争なのかと言わんばかりのゆるさなんだが戦争なんだよな
(アドリブ歓迎・共闘歓迎)
シール・スカッドウィル
拠点防衛か、悪くない。
俺が作るのは堅牢な物、固定砲台タイプだな。
【付与】により、近付くオブリビオンに自動攻撃する機構を作ろう。
これはおまけの自衛用、メインは別にある。
防弾ガラス、スリット、何でもいいが、視覚を確保できるように工夫して、
「ロック。シルエットシフト」
繋を構え、<全力魔法>を込めて【輻射】を放つ。
上に向けて放たれたそれは、【印】によって敵に<誘導>され、降り注ぐ。
火と風属性を織り交ぜれば、相手からしたら航空爆撃と変わるまい。
さて、<恐怖>は覚えたか?
なら、次はもっと酷くなるだろうな。
「悪いが、憂さ晴らしに付き合って貰おう」
<2回攻撃>の手数で、焦土になるがいい。
アドリブ、連携歓迎
●
「大戦略ねぇ……つまりタワーディフェンス系か」
ステージに立つアレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)とシール・スカッドウィル(ディバイダー・f11249)の視界には各所に積み上がっている兵器の残骸の山があった。
ステージの前方には大きいワープ装置、後方には1m程度の大きさの結晶が設置されているのを二人は確認する。
おそらく時間が来たらあのワープ装置からオブリビオンの軍勢が出現し迫ってくるのだろう。
そして自分たちはこの結晶を守り抜けばいいということが容易に想像できた。
「シンプルな拠点防衛だな、悪くない」
確認が終わった後に、シールは兵器の山からまだ使えそうな物を見繕っていく。
「イメージはファランクス辺りが一番無難かね、あれ対空防衛用だけど」
「問題ない。俺の印で近付いてくるオブリビオンを自動攻撃させるようにしよう」
アレクとシールの二人が作ろうとしているのは固定砲台をメインとした自動防衛施設だ。
そのために必要な戦車や迫撃砲、大砲をシールが見繕い、それをアレクが各砲の間隔等を考慮しながら配置していく。
そしてある程度の砲台を配置し終えた二人は、砲の間に自動車や防弾ガラスといった障害物を挟むことで隙間を埋めた。
「ひとまずこんな感じでいいか、じゃ仕上げよろしく」
「ああ……セット」
アレクの声を受けてシールは防衛施設に手を添え、付与による支援効果を与える術式回路を張り巡らせる。
それによってこれまで沈黙していた防衛施設は命を吹き込まれたかのように独りでに稼動し始めたのであった。
二人が防衛施設を作り上げた数分後、ステージにサイレンが鳴り響いた。
そしてサイレンが鳴り終わるとワープ装置から人型の体に寿司や鏡餅、ケーキの頭部を持ったお祝い事トリオの軍団が出てきて進軍を始める。
『戦争じゃー!戦争じゃー!こりゃめでてーな!』
『世界が割れた!世界が割れた!こりゃめでてーな!』
『猟兵だ!猟兵だ!こりゃめでてーな!』
口々にめでたいと叫びながら向かってくるオブリビオン。
「打ち合わせどおり俺が防御でシークが攻撃だ。問題ないか?」
それを防衛施設の壁の上から見据えながらアレクはシークへと声をかける。
アレクの問いに壁の裏にいるシークは無言で頷く、その集中はガラスを通してこちらに向かってくる敵に注がれていた。
それを確認したアレクは大丈夫そうだなと判断すると振り返り自身の準備のために詠唱を行う。
「力こそパワー!スタイルチェンジ・パワーシフト」
全身に圧倒的な力が宿り、自身の内側から気合が溢れでてくるのを実感しながらアレクは敵が押し寄せるのを待つ。
そして防衛施設へと進軍していた怪人の軍団が射程圏内へと足を踏み入れた瞬間、取り付けられた砲が一斉に火を噴いた。
次々と放たれていく砲撃によって米や餅、生クリームを周囲に飛び散りさせていく怪人たち。
運よく砲撃を掻い潜っても障害物の壁に阻まれ、よじ上る前に攻撃され落ちていった。
『こっちが穴だ!こっちが穴だ!こりゃめでてーな!』
だがそれでも全ての敵を落とせる訳ではない。
砲台の射角や爆発範囲の都合もあってかどうしても死角となってしまう部分は存在するのである。
そこに狙いをつけてよじ登ってくる怪人たちを止めるのが防御役であるアレクだ。
「残念だったな。ここは通行止めだ」
アレクは強化した肉体を以って強引に壁となり、その怪力によってよじ登ってきた敵を押し返していく。
『お前が落ちろ!お前が落ちろ!こりゃめでてーな!』
だがスシ怪人たちを中心に、負けじとアレクに向かって次々と寿司を投げつけようと構える、スシ怪人・ジェノサイドだ。
柔らかい寿司が元とはいえ超高速で投げられれば弾丸にも劣らぬ凶器となるだろう。
「はああああああ!!!」
しかしそれが投げられる前に、アレクは溜め込んだ力を一気に解放して怪人たちを吹っ飛ばした。
バランスが崩れたまま投げられた寿司は何かに命中することなく悲しく宙に舞い、スシ怪人たちは頭から落下して酢飯を周囲にぶち撒けていく。
「しかし……本当に戦争なのかと言わんばかりのゆるさなんだが」
それを見ながらアレクは次の怪人たちを壁の上で待ちながらそうぼやくのであった。
その一方、シールはガラス越しに怪人たちの様子を見ていた。
自身の設置した付与は問題なく働いており、怪人たちを吹き飛ばしている。
しかしシールにとって防衛施設とはあくまでおまけの自衛用であり、本命の攻撃手段は別にあった。
シールは上下二連装対物ライフルである繋の銃口を上へと向ける。
「ロック」
それと同時にガラス越しに見えた怪人たちに印によるマーキングを刻み込んだ。
「シルエットシフト」
そしてシールは全力で魔力を込めた後にライフルの引き金を引く。
上空に放たれた170本の拡散された魔力弾が火と風を相まって印を刻んだ敵へと降り注がれた。
『上からだ!上からだ!こりゃめでてーな!』
航空爆撃のようなそれを受け、悲鳴のような声色でめでたいと叫びながら砲台の攻撃とは比較にならない威力で散っていく怪人たち。
その光景を周りで見ていた怪人たちの酢飯や餅、白かった生クリームが青く染まっていく。
「恐怖を覚えたようだな。なら」
次はもっと酷くなるだろうな、そう口にしてシールは青く染まった彼らに印を刻んで引き金を引き、再び放たれた魔力弾が怪人たちへと襲い掛かった。
『消してしまえ!消してしまえ!こりゃめでてーな!』
それを見たケーキ怪人たちが魔力弾に向かって相殺を狙ってケーキを投げつける。
だが魔力弾はケーキをまったく受け付けずに弾けとばして怪人たちを爆散させた。
なぜならシールのそれは与えた感情、つまり恐怖によって威力が数倍かさ増しされていたのである。
「悪いが、憂さ晴らしに付き合って貰おう」
アレクが怪人たちを完全に押さえ込み、シールは攻撃に専念して一方的に弾丸を叩き込んでいく。
そうして二人は怪人たちを抑え込むどころか駆逐していくのであった。
大成功
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小烏・安芸
多勢を相手にするんは慣れとるけど、防衛施設なぁ。ま、即興で武器作るんは慣れとるしなんとかしたろ。
チマチマ倒すより一息に薙ぎ払った方がええやろ。てことで火炎放射器付きのトーチカで迎え撃ったる。ま、コンクリートは用意するの面倒やしその辺の使わん兵器の残骸を壁やバリケード代わりに積んどくわ。もちろん、壊してええ障害物には燃料入りのドラム缶とか付けてな。
しっかし食べ物系の怪人が押し寄せてくるとか中々シュールやな。高級感が売りならもう一味工夫して……まとめてあぶり寿司にしたるわ。
火炎放射器の死角に回り込んだヤツは錬成カミヤドリで迎撃しよ。こっちの攻撃を切り抜けたと思って攻撃姿勢に入ったヤツから優先な。
●Side 炙り寿司
「多勢を相手にするんは慣れとるけど、防衛施設なぁ。ま、なんとかしたろ」
ステージに立って兵器の山を見ながら思案するようにそう口にしたのは小烏・安芸(迷子の迷子のくろいとり・f03050)だ。
即興で武器を作ることに慣れている彼女にとっては防衛施設の構築は差ほど難題ではない。
「チマチマやっとったら手が足りんかもしれへんしなぁ」
ゆえに小烏にとっての問題は何を作るかである。
周りのように砲を複数台並べても良いが、自分一人で弾丸を装填して発射までを行うのは非常に手間だし手が足りないのだ。
「あーこれ使えそうやな」
そんな中で使えそうな物を漁っていた小烏が手にしたのは火炎放射器だった。
敵は食べ物系のオブリビオンと聞いている、ならば火でまとめて焼き払うのも有効だろう。
小烏は火炎放射器をメインにしたトーチカのような防衛施設を構築していく。
コンクリートは時間がかかる為、壁しいてはバリケードとして設置するのは使う部品を取り除いた戦車や戦闘機の残骸である。
その調子で積み上げられて完成した防衛施設は彼女のイメージ通りのものだった。
「まだ時間あるみたいやな、ならこんなんも設置しといたろ」
小烏はトーチカの前に、余っていた兵器を障害物としてドラム缶を括り付けた上で設置していく。
そうして隠し玉も完成させた小烏はトーチカに戻ってその時を待った。
そしてステージにサイレンが鳴り響き、食べ物の頭をした人型の怪人たちが溢れだした。
『進軍だ!進軍だ!こりゃめでてーな!』
怪人たちは一斉に祝いの声を上げながら防衛施設を破壊してその先へ行かんと殺到してくる。
「しっかし食べ物系の怪人が押し寄せてくるとか中々シュールやなぁ」
それをトーチカの中から眺めながら火炎放射器を構えて近づいてくるのを待った。
『破壊じゃー!破壊じゃー!こりゃめでてーな!』
こちらへと接近してくる怪人たちはまずトーチカの前の障害物を乗り越えようと登り始める。
「高級感が売りなんやろ?ならもう一味工夫して……まとめてあぶり寿司にしたるわ」
それを確認して小烏は火炎放射器を障害物のドラム缶へと放ち――爆音が次々とステージに鳴り響いた。
ドラム缶の中に入っていたのはガソリンや石油といった燃料、それに引火することでまとめて怪人たちを丸焼きにしたのである。
簡易爆弾によって出鼻を挫かれながらもなお向かってくる後続の怪人たちに対して小烏は火炎放射器を放ちながら炙り餅と炙り寿司を形成していく、ケーキは溶けた。
怪人たちは寿司を投げつけるもののトーチカの壁がそれを通さない。
ならばと火に当たらないように回り込んでくる数人の怪人たち、だが彼らに待っていたのは錬成カミヤドリによって予め複製されていた短刀だった。
「残念やけどお触りはご遠慮いただいてるんや」
小烏は火炎放射器を放ちながら、短刀を念動力によって操作して回り込んできた怪人たちの頭部へと突き刺していくのである。
怪人たちは炙りか刺殺かの2択のどちらかを選択するしかなかった。
大成功
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ソフィア・リューカン
こんなの、私にとって得意分野よ!任せて!
召喚した人形たちは5体ずつ合体させて、5体と私のチームで行動するわ!
1体は【拠点防衛】のため防壁を構築、1体は故障した時に備えて新しい武器を探させておくわ。
残りの3体はそれぞれ攻撃班よ!1体は装填兼準備係、2体は戦闘機からガトリング砲を使ってオブリビオンたちを一斉攻撃していくわ!
観測手はもちろん私!当たりそうなところを狙って、念動力で砲身を調節しつつ、相手が命中しているところを確認しながら人形たちに指示を与えていくわ!
当然使い過ぎると武器は壊れちゃうわ。だから、人形たちを使って素早く【武器改造】して直しちゃいましょう!そしたら、もう1回攻撃していくわ!
●Side チーム人形劇
「こんなの、私にとって得意分野よ!任せて!」
意気揚々と笑顔でそう宣言してステージへと転移してきたのはソフィア・リューカン(ダメダメ見習い人形遣い・f09410)だ。
ソフィアは兵器の山を前にして、まず協力者である人形たちを召喚する。
「みんな!合体の時間よ!蒸気人形戦闘劇!」
召喚された25体の戦闘用の蒸気機構人形たちはソフィアの号令の下、5体1組となって合体していく。
そして右手甲部に5と刻印された5体の人形がその場に誕生した。
「じゃあ皆!まず防衛施設を構築するわよ!」
人形たちはソフィアの指示を受けて作業に取り掛かっていく。
まず1体が使わない兵器を積み上げて壁を構築し、2体が戦闘機を分解してガトリング砲を2組取りだした。
残りの2体はそれぞれ弾丸と他に使えそうな武器を探して集めていく。
こうしてソフィアたちは手際よく防御拠点を形成し、ソフィア用の観測用の高台も設置され一早く準備を整えたのであった。
そして時間が来てステージにサイレンが鳴り響く。
『戦争だ!戦争だ!こりゃめでてーな!』
すると餅、寿司、ケーキの頭部を持つ人型のオブリビオンの怪人軍団が現れ、隊列を組みながらこちらへと迫ってくる。
「来たわ!射撃準備よ!」
観測用の高台に設置された椅子に座りながらソフィアは射撃手である2体の人形と装填手である1体の人形へ準備を促した。
「よーし、放て!」
そして敵が充分に近づいてきたのを見計らってソフィアは射撃の合図を出す。
合図と共に2門のガトリング砲が人形たちによって放たれて怪人たちを打ち抜いた。
ソフィアは観測席から怪人たちの密集具合を見つつ念動力を使って砲身を調整しながら的確に数を減らしていく。
『砲を壊せ!壁を壊せ!こりゃめでてーな!』
怪人たちも弾丸に負けじと壁に向かって餅や寿司を投げつけ破壊していく。
しかし1体の人形が片っ端から壁を補強して修復していくために壊しきることができない。
そうなってしまえば残る道は弾丸の餌食となって散っていくのみである。
そうして怪人たちを撃退していたが、ガトリング砲も使い続けている内に段々砲身が曲がっていき……片方が故障してしまった。
「一度交代!修復して!」
だがそれも織り込み済みだ。
ソフィアの指示によって残っていた1体の人形がカバーするように手榴弾を投げ込み、マシンガンを連射したのである。
その間に射撃手の人形は素早くガトリング砲を直して再設置を完了させる。
「直ったらすぐに射撃開始よ!」
そして再び2門のガトリングを用いた掃射によって怪人たちを片付けていく。
完璧に役割分担された5体の人形たちとそれを統率するソフィアのチームは一切の隙を見せずに拠点防衛を続けていくのであった。
大成功
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フランチェスカ・ヴァレンタイン
「せんそう…? …まあ、この世界らしいといえば然もありなんという感じですけれども」
個人で引っ掻き回せない戦場は甚だ苦手なんですよねえ……とはいえ
拠点防御でしたら広範囲の遠距離砲撃と速射性で、まず近寄らせないのが重要ですかねー…?
大口径のカノン砲を複数――4門ほどを組み合わせて、榴散弾を休みなく釣瓶撃ちできる砲陣の構築を
位置を固定する代わりにバリケードで前面を囲って、掃射用の機銃も据え付けましょうか
あとはもう順繰りに、四段撃ちと参りましょう
装填などの各操作はUCの念動アンカーをマニピュレーター代わりにして並列作業するしかありませんわね…!
「…思った以上に忙しないですね、これ」
※アドリブ・絡み歓迎
ユウ・タイタニア
キマイラフューチャーが真っ二つっすか…。
これ割れた土地の地価ってどうなってるんすかね?(たぶん意味ない疑問)
【行動】
さあ、ネメシス一緒に闘うっす。
あっしらの力を魅せる時っす。
ドラゴンランス(竜形態)のネメシスに『騎乗』して防衛施設を飛び越えて『空中戦』っす。
え?あっしは防衛施設作らないのかって?…フェアリーサイズ作ってもあんまり防げる気がしないっす(注:工作の成績1確定レベルの不器用)
味方の防衛施設に飛びかかってくるオブビリオンの攻撃に割り込んで『盾受け』からの『カウンター』+『捨て身の一撃』=タイタニアスラッシュで撃破するっす。
移動はネメシスに任せるっす。さあ騎兵隊の参上っす。
アドリブ:OK
●
「せんそう……?まあ、この世界らしいといえば然もありなんという感じですけれども」
以前体験したSSWにおける戦争とはだいぶ気色が違う。
そのことに多少の困惑を覚えつつフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)はステージへと降り立った。
「確かに世界が真っ二つっすからね。まぁこうなっても面白がってる民衆たちに危機感があまり無いのも戦争感の無い一因だと思うっす」
フランチェスカにそう返すのは竜形態のドラゴンランスであるネメシスに乗っているユウ・タイタニア(フェアリーの竜騎士・f03116)だ。
「ところでこれ割れた土地の地価ってどうなってるんすかね?」
「さあ?面白いからって上がるかもしれませんね」
ユウの素朴な疑問に答えながらフランチェスカは兵器の山へと足を踏み入れ、どうやって拠点防御をするのか思案する。
フランチェスカにとっては個人で引っ掻き回せない戦場は甚だ苦手だが特殊ルールによって定められているからには仕方が無い。
「広範囲の遠距離砲撃と速射性能……近寄らせないことが重要でしょうか」
「あっしもそう思うっす」
防衛施設のイメージを固めていくフランチェスカの言葉にユウは頷いて肯定する。
「ところでユウさんは自分の防御施設を作りませんの?」
「あっしが作ってもあんまり防げる気がしないっすからね。アナタのとこに便乗させてもらってもいいっすか?」
ユウはフェアリーである、ゆえに当然出来上がる施設もフェアリーサイズの物だろう。
それでは確かに今回の事件では難しいかもしれない
納得したフランチェスカはユウの申し出を受け入れ、二人は協力して拠点防御を行うことにした。
さて、些細な疑問は解決された。であれば早く防御施設を作り上げなければならない。
フランチェスカが目をつけたのは4門の大口径カノン砲、そして榴散弾であった。
これを休み無く撃ち続けられれば大分数を減らせるだろうという算段である。
フランチェスカは4門を中心に砲陣の構築を行い、その前方に戦車や戦闘機などでバリケードを設置していく。
そして最後に周辺掃射用の機銃を付け加えフランチェスカは防衛施設を完成させた。
本格的な稼動は始まってから、フランチェスカは脳内で釣瓶撃ちのイメージを固めながらユウと共に来るときを待ち……その数分後にサイレンが鳴り響いた。
『戦じゃー!戦争じゃー!こりゃめでてーな!』
大まかに3種類の食べ物の頭をしたお祝いトリオの軍団が溢れだす。
そして彼らは進軍し――その先頭集団は爆音と共に放たれたカノン砲の餌食となった。
本来の弾丸であれば一部の巻き添えですむが、放たれた弾丸は榴散弾であり一面に被害がでるのである。
「四段撃ちと参りましょう」
砲弾に負けじと怪人たちが仲間の死体を乗り越えて行こうとするが間髪無く撃ち込まれる榴散弾がそれを通さない。
一人によって行われる釣瓶打ち、これを実現させているのはユーベルコード『虚空に踊り 繰り爆ぜるもの』による念動式のワイヤーアンカーだ。
フランチェスカはこの念動アンカーをマニピュレーター代わりにして装填から発射までの工程を4門分の並列で作業していたのである。
「……思った以上に忙しないですね、これ」
休む暇も無い忙しさに追われながらフランチェスカはせっせとカノン砲を撃ち込んでいくのであった。
正面から向かってこようとしていた怪人たちの悉くはカノン砲の餌食となった。
だが回り込んできたり他の戦場から逃げてきたりしたために数人の怪人がカノン砲の射撃範囲を抜けて防衛施設の前に設置されたバリケードへと迫っていた。
「ネメシス、あっしらの力を魅せる時っす!」
そしてまさにこの時をユウは待っていたのである。
ユウはネメシスと共に防衛施設を飛び越え怪人たちへと向かっていく。
「さあ騎兵隊の参上っす!」
バリケードを破壊せんとスシ怪人によって投げられる軍艦の握り、それをユウはドラゴンスケイルシールドで受け止める。
そして即座にルーンソードを振り上げて反撃の構えを取った。
「あっしの必殺技を食らうっす!!タイタニアスラッシュ!!」
咆哮と共にソードが振り下ろされる。
それは攻撃直後の無防備な怪人のモチをすぱっと両断した。
そしてネメシスに移動を任せて次の獲物へと向かっていく。
移動も回避もネメシスに委ねているためユウは攻撃に集中することができていた。
息ぴったりのドラゴンとの連携、1体1体確実にユウは怪人たちを斬り捨てていく。
『先に妖精だ!妖精だ!こりゃめでてーな!』
これを見過ごすわけにも行かないとモチ怪人はユウへと網状のモチ兵器を放つ。
だがそれがユウへと届くことは無かった。
フランチェスカによって放たれた機銃がモチ兵器を打ち抜いたのである。
「ありがとうっす!タイタニアスラッシュ!!」
仲間からの援護によって難を逃れたユウはすかさずモチ怪人を両断した。
「さあ、どんどんいくっすよ!」
そのままユウはカウンター戦法を軸に、確実に怪人を倒していくのであった。
カノン砲、ユウ、機銃と3層の壁によって怪人たちの悉くは倒された。
他の戦場でも猟兵たちが各々作り上げた防御施設をうまく活用してお祝い事トリオの怪人軍団を抑えこんでいた。
そうして怪人たちの大半が片付けられ、大勢が決したその時サイレンが鳴り響く。
ステージクリア、見事守りきった猟兵たちの勝利でこの件は幕を閉じた。
大成功
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