バトルオブフラワーズ⑤〜君もバンパージャンパーかい?
「ほう、敵が来るか」
「ああ、とある諜報ルートからの確かな情報だ」
「ならば迎え撃ってくれるとしよう……」
サーチライトが飛び交う軍事基地のような、そんな感じの場所で3つの陰が壁に背を持たれ、あるいは丸い氷と酒の入ったグラスを傾け、もしくは自分の得物の手入れをしている。
「俺たちは常に強者であり続け、そして」
「「最高にクール……」」
「……ふ、わかってるじゃねえか」
窓から入り込んだサーチライトの光が彼らを照らす。
一体彼らの正体とは。
「いくぜ、このドリルの錆にしてくれる」
「すべてを破壊する。一瞬のもとに」
「ニャンダフルナイフ憲法に……任せな」
わあ、モグラさんとカエルさんとネコちゃんだぁ。
「キマイラフューチャーが大変なコトになってるっス! パッカーンっスよ!」
文坂・いち子(人間のサイキッカー・f13991)はふんわりと膨らみをもたせた両の手を上下二つに分けながら叫ぶ。
「この間、テレビウムさんたちの顔に鍵が出て消えなくなる事件があったと思うっスけど、それはどうやらこの時のためのものだったみたいっス」
キマイラフューチャーには『システム・フラワーズ』と呼ばれる中枢部が存在する。
それが何者かによって占領されてしまったというのだ。
「で、あの鍵がメンテナンスルートを開くための……というわけだったのですね」
猟兵たちの活躍により、文字通りシステム・フラワーズへの道が切り開かれたのだ。
世界を真っ二つにするという実にキマイラフューチャーらしいおおらかな方法で。
「そして皆さんには最終的にシステム・フラワーズを占領したとされるオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』を倒してもらうっス!」
そのために、まず複数ある『ザ・ステージ』を攻略していく必要がある。
「ザ・ステージはただ単に乗り込んでその場にいるオブリビオンをぼこぼこーっと殴って終わりなわけではないっス。ちょっとしたプロセスを踏む必要があるんス」
今回いち子が予知したステージはザ・ゲームステージ。
ここではいわゆるテレビゲームをクリアしない限り、ステージから強制的に排除されてしまうのだ。
「そうっスね……まるでゲームの中に入り込んだようなー、というのが実に適切な表現になるのがまた不思議なところなんスけど」
ゲーム機があり、コントローラーを握って……という一般的なゲームではなく、VRよりもさらにリアルなゲーム体験。すなわちゲーム世界に入り込んでプレイしなければならないのだ。
「で、その内容はFPS……ファーストパーソンシューティングゲーム、つまり銃でどんどこ敵を倒していくゲームっスね!」
高い塀に囲まれた、世界を破壊しようと目論む悪者がはびこる基地が舞台。
基地は倉庫や兵舎といった大小様々な建物、歩哨の立つ監視塔、兵士訓練用の屋外シューティングレンジ、そして悪者のボス、『イルワー大佐』がふんぞり返る司令室などから構成されている。
それらの場所には巡回の兵士がこれでもかと配備され、警備は万全。
「どういう方法でもいいのでイルワー大佐を倒せばゲームクリアっス!」
隠密行動でもって大佐を暗殺してもよいが、複数人の猟兵が基地に乗り込むことになるため、最初から派手に戦ってしまった方が色々と都合がよさそうだ。
「もちろんこれはゲームなので、ゲーム内の武器を使わないとイルワー大佐とその部下の兵士たちは倒せないっスよ」
猟兵は何故か敵基地の武器庫からスタートできるので、武器は選び放題。
一通りの銃器は揃っているし、ナイフや爆弾の類いも揃っている。
「ゲーム失敗の条件としては全滅してしまうだとか、世界を破壊する装置を起動されてしまうとかっスけど……まあ、よほどのことがないかぎりは大丈夫っスよ!」
しかし、猟兵たちがクリア直前までゲームを進めると複数のオブリビオンが妨害してくるという。
これをうまく切り抜け、イルワー大佐とその野望を打ち砕くのだ。
「それでは、ゲームを楽しみつつ頑張っていってらっしゃいっスー!」
黒柴好人
もう先人の名言は見飽きたよ……。
黒柴です。
FPSの世界で暴れまくろう! というシナリオです。
身体能力に関しては、特にこれといった制限はありませんが、
・少し高いところから落ちると深刻なダメージを受ける。
・数発の銃撃か一発の近接攻撃を受けるとやられてしまう。
・数秒間じっとしていると体力が回復する。
・敵を倒すと弾薬の種類を問わず弾を補給できる。
などのゲームっぽい特徴があります。
それではよいデストロイを!
第1章 集団戦
『つよくてクールなアニマルズ』
|
POW : モグラさんドリル怪人・ウェポン
【モグラさんドリル兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : カエルさん殺法怪人・ジェノサイド
【カエルさん殺法攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ネコちゃん拳法怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ネコちゃん拳法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
日隠・オク
ゲーム、ですね。
大佐覚悟です。
素早い身のこなしが得意
ゲームをわりと得意ですが銃を使ったVRは慣れてません
撃ちやすそうな小型の銃を構え
身のこなしや障害物を盾にしたりして敵の攻撃を受けないよう進んでいきたいです。
キマイラフューチャーの危機、放ってはおけないです。
当たりません……!
敵の足元を撃ってひるませたり、できたら、
他の参加者さんとも助け合いつつがんばりたいです。
トリン・ラクール
…なんだか面白い事二、成ってる様デ。
一ツ、ボクも混ぜてはくれないかナ?
【POW】
武器は狙撃銃と、軽めのサブマシンガンにしようカ。
UC【クリスタライズ】をベース二、監視をしている敵兵を撃ちぬいていこウ。
ボクはカラダが目立つからネ、最悪爆弾抱えて突っ込むなリ、相手の視界の端を通って気を引いたりしようカ。
…囮にでもなれれバ、あとは得意な人がやってくれると信じテ。後はよろしくネ、センパイ方?
尾崎・ナオ
ゲームでFPS?
コントローラーでもVRでもなく、ゲーム世界にinなんて!
あーっははは!そんなの、ナオちゃんの為の戦場ですかってくらい、お任せ!
武器庫からハンドガンを五丁貰おう。手になじむやつをね!
普段から二丁拳銃どころか五丁拳銃を構えて飛び回るトリガーハッピーのナオちゃん。
UC【拳銃早打ち】で仕留める!茶化しながら【クイックドロウ108】【早業27】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!
敵攻撃はとにかく回避!
【第六感27】が囁く方へSPD236で飛びのく!
近づかれたら【零距離射撃27】が飛んじゃうぞ☆
ネコさんは特に気を付けて離れてよ。中後衛から距離を持って攻撃!
「はい、バーン!」
トリガー・シックス
「手榴弾をいくつか」
『アーバレスト』とスナイパーライフルにした『イケロスMA』をメインに攻略をする。
「援護する」
【援護射撃】で援護しつつ、遠距離の敵には【スナイパー】で狙撃。
近距離の敵には『メメント・モリ』で【零距離射撃】と【クイックドロウ】で頭を撃つ。
【地形の利用】で隠れられそうな場所に潜み、【迷彩】で隠れて【暗殺】による近接攻撃を繰り出す。
【野生の勘】で危険を察知し【見切り】から【カウンター】で距離による反撃を行う。
標的を見つけたら、手榴弾を投げて【クイックドロウ】と【スナイパー】で狙い撃って爆破させる。
※アドリブ、絡みOK
ヴィクトル・サリヴァン
うーん故郷の星が真っ二つはびっくりだね。
地上だけじゃなくて星の内側まで改造?されてたとはねー。
流石に滅びは見たくないし頑張ろうかな。
…FPSはちょっと苦手だけども。身体能力で無茶できないからすぐやられるというか。
武器は普段使ってる銛に近い使用感の物…銃剣で行ってみるかな。
あとグレネードや手榴弾あれば拾う。
攻め時と観れば派手に手榴弾なり放り込んで纏めて吹っ飛ばす。特に建物とか。
狙い澄まして撃つより連射して試行回数増やすのがよさそうかな。
近づかれたら負け位の思考で遠距離で仕留める気合で。
普段の身体能力とは違うから落下等のダメージ管理には注意。
…いっそ全部吹っ飛ばした方が早い?
※アドリブ絡み等お任せ
「これがゲームの中、ですか」
日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)は両手をぐーぱー開き、つま先でとんとんと地面をたたく。
少し屈伸をして、スタート地点の武器庫の中で反射的な動きを繰り返す。
「うん、いつも通り動けそうですね」
ゲームには入力操作から実際のゲーム画面に反映されるまでに遅延が生じる、いわゆるラグと呼ばれる現象がある場合があるが、そういった違和感は感じず、あらゆる行動に支障は出ないだろうことを確認する。
「うーん故郷の星が真っ二つはびっくりだね」
まさか自分が今まで住んでいた場所がこんなことになるとは、さしものヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)も驚きを隠せないようだ。
「流石に滅びは見たくないし頑張ろうかな」
「はい。キマイラフューチャーの危機、放ってはおけないです。一緒にがんばりましょう」
「うん、よろしくね」
ヴィクトルとオクは握手を交わし、この世界を護る決意を新たにする。
「状況は深刻? でもこーんなに愉快なことになるなんて、さすがはキマイラフューチャー!」
一方で尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)は戦いの重要性は理解してはいても彼女の本能的な部分が騒いで仕方がない様子。
「コントローラーでもVRでもなく、ゲーム世界にinなんて!」
こんなの興奮しない方がムリだとナオのテンションは上がり続ける。
「確かニ、こんな面白そうな事ハ、混ざらない手はないネ」
「わかる! 生きてるうちにこんなのが体験できるなんてね!」
トリン・ラクール(「自我の確立」・f13695)の両手を握り、百点満点の笑顔でぶんぶん上下させるナオ。
「事件の感じがいかにもキマイラフューチャーだよね」
「そういった意味では安心、といったところでしょうか」
ヴィクトルとオクも良い意味で肩の力が程よく抜け、あまり気負わずにこれからの戦いに臨めそうだ。
「さて。銃を選ばなくてはならないようですが、どうしましょう」
ガンラックには数え切れない程の銃器が並び、自分の愛銃を選び取るだけでも時間がかかりそうだ。
「俺は手榴弾をいくつか貰うとしよう」
そんな中でもトリガー・シックス(黒衣の銃剣士・f13153)は迷いなく爆発物が入っている木箱からピンを抜いて投げると中に入っている金属片で周囲の敵に損害を与える手榴弾を取り出して黒い外套の内側にしまい込む。
メインアームは狙撃できる銃とライフル、そしてハンドガンを持ち準備は完了。
「普段から銃を使って戦っているみたいだネ、すごく手馴れてル」
「銃は自分が扱える範囲のものを選ぶといい」
言葉は少ないが、的確なアドバイスをするトリガー。
「ゲームとはいえ現実とあまり変わらないですからね。大きすぎたり操作が難しい銃はかえって自分で自分の首を絞めるかたちになってしまうと……そういうことですね」
オクの言葉にトリガーは首肯する。
「背負えるだけバズーカ! ってのも楽しそうだけど、ここは手になじむやつにしとこうかね!」
ナオに続き、一行はしばらくの間相棒となる武器をピックアップしていく。
それぞれの準備が完了し、いよいよ武器庫の重厚な扉が開かれる。
「ゲームスタート、ですね」
大佐覚悟、と比較的コンパクトで扱いやすく貫通力に優れた個人防衛火器を抱えて意気込むオク。
「まずはボクに任せてくれないカナ?」
そう言うとトリンはその場から姿を消した。
文字通り、クリスタライズによって透明になったのだ。
「なるほど、これは便利だねー」
「少し疲れるけどネ。それじゃあ行ってくるヨ」
銃口に巨大なサプレッサーを付けた狙撃銃を抱えて進んでいるだろうトリンの動きを待っていると、奥を巡回していた敵兵が何人かぱたぱたと倒れていくのが見えた。
ゲームなので狙撃銃にサプレッサーを付ければそれはもうほぼ無音で遠距離の敵を倒せるちょっとズルい武器と化する。
しかも狙撃手の姿すら見えないとは、潜入工作のプロも顔負けのステルスキルだ。
「ん……? おい、どうし」
「静かにしていろ」
「うぐ
……!?」
当然、倒れている敵は他の敵に見つかり、やがて騒ぎになる。
だがそうなる前に地形や高低差による死角を巧妙に辿って、かつ場に適した迷彩を身に纏ったトリガーがナイフで暗殺することにより阻止する。
そうして仲間の進行、あるいは撤退やその他地理的に有利になりそうな場所は全てクリアしたところで……いよいよパーティーのはじまりだ。
「あーっははは! こんなの、ナオちゃんの為の戦場ですかってくらい、お任せ!」
「!? な、なんだあいつは!」
二丁どころかお手玉をするように五丁の拳銃を扱い、滅茶苦茶に見えるようで割と的確、かつフルオートの銃を撃っているかのような連射で敵を射貫いていくナオ。
「ねえねえ、これ見える~ぅ? 一般ザコ兵士の皆さんには見えないよね~?」
「ある意味バズーカよりも派手ですね……」
「人呼んでトリガーハッピーのナオちゃんってね☆」
そしてこのドヤ顔である。
敵は翻弄されながらも、徐々に反撃の手が強まってきた。
「当たりません……!」
素早く身を翻し、次々とカバーを変えていくオク。
なるべく一点に留まらないことで集中砲火を回避する狙いもある。
「撃ち続けろ! 進め! ゴーゴーゴー!!」
敵も包囲網を徐々に縮め、オクをあぶり出そうとしてくる。
「私も、負けませんよ」
ひょいと物陰から顔を出し、トリガーを引いて敵の足元を爆ぜさせる。
思わず脚を止めた敵兵は、
「これなら狙い澄まさなくても当てられそうだね」
バヨネット、いわゆる銃剣を装着したライフルでがんがん撃つヴィクトルの餌食に。
そこへ、一仕事終えたトリンが戻ってきた。
「剣が付いてるけド、前には出ないノ?」
「あんまりFPSは得意じゃないから、近付かれたら負けかなって」
「ン、それじゃア……」
「普段は銛を使ってるから、似ている形のものにしてみたんだ」
銛の先端が飛んで行くイメージをすれば扱いやすい、ということか。
――戦いは継続し、かなりの数を倒しているはずだがバグったようにわんさか敵兵が湧いてきている。
猟兵たちは一度体制を整えるために集合した。
「弾がなくなることはありませんが、このままでは先に進むことも難しいですね……」
「それなラ、ボクに考えがあるヨ」
トリンはここに来るまでに大量の爆薬を持ってきていた。
それを抱え、あるいは背負うと。
「ボクはカラダが目立つからネ。囮になって敵を引きつけテ……それからはよろしくネ、センパイ方?」
「それって、まさか……」
オクはそれだけはだめだと引き留める。
「大丈夫、これはゲームだかラ」
「仮想現実だとしても無駄に命を消費するものではない」
鋭い目つきでトリンを制止すると、トリガーは彼女が持つ爆薬を掴み取った。
「だがこれは使える」
少しの後、猟兵たちの攻撃が止まったことにより敵兵たちも銃撃をやめ、周囲の捜索に移ろうと動き出そうとしていた。
その時である。
敵兵の集まる空間が爆発した。
そう、空中で何かが炸裂したのだ。
「敵襲ー! 下がれさが……ぐあッ!!」
「一体何が!?」
それはトリガーの狙撃である。
より正確に言うとすれば『トリガーが投擲したグレネードを中空で自分自身で狙撃』したのだ。
そうすることにより加害範囲は広がり、同時にパニックも引き起こす。
「次」
「了解だヨ」
高所からトリンが自分用に持ってきた爆薬をぽいぽい投げていく。
それをもトリガーは正確に射貫き、場はちょっとした空爆を受けたようになっていた。
「いっそ建物ごと吹き飛ばした方が早いかな?」
一方のヴィクトルは手榴弾やら爆弾の類いやらを使って敵兵が出てくる建物目掛けて爆破していく。
辛くも爆発を逃れた敵兵は、しかし幸運とはいえない。
「ようこそナオちゃんのステージへ! あの爆発から生き延びたご褒美として先に攻撃してきていいですよぉ?」
にやにやしているナオに、敵兵は戸惑いながらも銃撃する。
「よっ、ほっ、はっ!」
しかしそれらは跳んだり跳ねたりするナオにかすりもしない。
「なんだ、全然当たらない……!」
「はい、バーン!」
はい時間切れー。
敵兵は五丁拳銃の掃射によって次々と倒れていった。
「私もがんばります」
「援護する、進め」
トリガーの支援射撃を受けながらオクをはじめとして猟兵たちは敵の包囲を突破し、次のエリアへと進撃するのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彩花・涼
零落(f00429)と参加
FPS…?ゲームはよく分からないが、要は銃で敵の頭を倒せばいいんだな
銃の扱いは得意だ、必ずミッション達成しよう
銃はスナイパーライフル、スコープ付きで離れた敵を撃ち抜いていこう
あとは近接用にハンドガン、いざという時用に手榴弾も持つか
手前の敵は零落に任せ、私は離れた場所でこちらを狙う敵を撃ち抜いていくぞ
零落、いいから前の敵を撃ちまくれ
敵が近い場合はハンドガンで撃ち倒し、リロード中に接近されたらそのまま銃で殴って怯ませる
敵が多すぎる場合は一旦後退して手榴弾で一掃しよう
ボスの姿が見えたら距離があろうと【スナイパー】で狙い撃つぞ
零落・一六八
涼さん(f01922)と
銃ってあんまり持ったことないですけど
ま、涼さん居ますし大丈夫でしょ!
銃は数撃ち当たるサブマシンガン
他は扱い慣れてるナイフ
持ってみたかったから手榴弾!
涼さん機械は得意じゃなさそうなんで
地図見たりシステムを参照したりはボクがやります
うわ!敵ですね!おっけー!
って、え!なんで弾でないんですか!?
え?安全装置!?どれです!?撃てた!
よし、分かってきました!任せてください!
銃乱射しつつ接近されたらナイフをつきたてる
銃口で射撃方向を見切りつつ
弾切れの場合もナイフで応戦
ところで手榴弾投げたいんですけどいいですか?
投げたいって視線を涼さんに送っとく
OK出たら嬉々として投げる
アドリブ歓迎
「涼さんがいれば百人力ですね! よろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げる零落・一六八(水槽の中の夢・f00429)に、狙撃用スコープの調整をしていた彩花・涼(黒蝶・f01922)は静かに頷いた。
「ゲームはよく分からないが、要は銃で敵の頭を倒せばいいんだな」
「あまりゲームだと意識しないで大丈夫ですからね。あとは地図見たりシステムを参照したりはボクがやります」
「そちらは任せた。必ずミッション達成しよう」
涼の装備はスナイパーライフルにハンドガン、手榴弾の遠距離を抑える基本的な装備編成。対する一六八はサブマシンガンにナイフと手榴弾の組み合わせで近距離をカバーするスタイルで、相性は良好だ。
「うわ! 敵ですね!」
「後方から援護する。零落、いいから前の敵を撃ちまく――」
「え! なんで弾でないんですか!?」
「落ち着いてセーフティ、安全装置を解除するんだ」
「え? 安全装置!? どれです!? 撃てた!」
(「銃をあまり持ったことがないと言っていたが、これほどとは」)
良好、なはずなんだけどなあ。
ともあれ放射状にぱららららら、とばらまかれた拳銃弾のいくつかが敵兵に命中したようだ。
涼は遠方の敵や一六八が撃ち漏らした者も含めて確実に一発で仕留めていく。
「あれ、弾倉が外れない!?」
「最初説明したように出っ張っている部分を一度引いてから、ゆっくりでいい」
「できました! これでリロード、と。よし、分かってきました! 任せてください!」
色々と不慣れだった一六八も、飲み込みが早いのだろう。マガジンを数本撃ち尽くす頃には命中率も手際もだいぶよくなってきた。
「零落、敵が近くまで来ているぞ」
「おっけー! って、弾切れ!?」
敵に向けてトリガーをカチカチ引くも弾が出ない。
この距離では再装填も間に合わない……!
「となれば、こいつで!」
腰の裏に水平に格納していた苦無ほどのナイフを抜き、一六八は流麗な身のこなしで敵兵との距離をゼロにするとそれを深々と突き立てた。
「ぐあッ!!」
「やっぱりボクにはこっちの方が手に馴染みますね、っと」
手の中でナイフを回転させて鞘に収める一六八に銃撃の応酬が浴びせられる。
ひょいひょいと躱して物陰へと身を隠すと、一六八は涼に向かって手榴弾を指さし「投げてもいいですか?」とアイコンタクトをとる。
「あれは投げてみたいだけだな。しかし敵が多いのも確かだし、こいつで一掃するか」
涼も手榴弾を取り出して頷きを返した。
それを見た一六八は一際嬉しそうな顔をしながらピンを抜き、敵集団に放り投げた。
それに合わせ、涼も投擲。
「っ! グレネェェェェド!!」
気付いた敵兵は回避行動をとるも、その大半が爆煙の中に消えた。
一気に静かになった戦場に、まだ動く目標に向けてハンドガンを発砲しながら涼は一六八に近付いた。
「投げた瞬間一番いい顔をしていたな、零落」
「それはもう! それにしてもさすがは涼さん!」
「安心するのはまだ早い。次はどこに向かえばいいんだ?」
「マップによると……こっちみたいですね。行きましょう!」
二人は警戒を怠らないようにしつつ、足取りは軽く基地の奥へと進んでいく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
木元・杏
【かんさつにっき】
まつりん(f16554)の作戦(こくこくとよく聞いて)
わたし、うさみみメイドさん(人形、30cm弱)で追い回す
武器庫
箱蹴れば武器出てくるね?(弓と矢をゲット)
大佐のところまでわーっと行くね
武器庫でついでに取ってきた爆弾で
どかーんどかーん
リズム刻んで爆発させて
まつりんに居場所知らせる目印にもなるといいね
でたな、つよくーあにまる(勝手に略称)
メイドさんを接近させて
目潰しやフェイントかけて走り回らせて撹乱
かえるさんは第六感で見切ったり【絶望の福音】で回避
大佐も仕留めなきゃ
弓で狙うと見せかけて
メイドさんに矢を持たせて暗殺
わたしたちの回復はその辺に生えてる薬草(まずい)
鈍・小太刀
【かんさつにっき】
ぱっかり割れるこの豪快さ
流石というか何というか(苦笑
先ずは作戦会議から
祭莉んが暗殺に動くなら私は杏と陽動ね
機関銃で撃ちまくって注意を引けばいい感じ?
高速連射可能な機関銃をゲットして♪
さあ、派手に行くわよ!
勿論無策じゃ無いからね
フィールド特性や敵味方の配置から攻撃を予測
建物や車等の障害物を盾にして前進するわ
攻撃は見切って避けるのは勿論だけど
UC『雨音の先』も思いっきり駆使して全回避してやるんだから
チート過ぎ?何の事かしら?(ニンマリ笑顔
アニマル意外と可愛いかも?(遠慮なく蜂の巣にして倒しつつ
イルワー大佐がいるわー……いや、何でもないから(そっと誤魔化し
悪いけど、その首貰うわね!
木元・祭莉
【かんさつにっき】で!
シューティング!
……って、なに?(肉弾近接戦教育しかされてない子)
(ふむふむ)
えーと。今回の作戦ー!
1.後ろに回り込んで、少し高いところから落とす。
2.弾幕に紛れて、近接一発当てる。
3.とにかく、じっとさせず追い回す。
こんなかんじでいいー?
ん、じゃあおいらは戦場駆け回って、敵さんを追い落とすねー♪
(人狼装束にヘルメット装着!)
二人が色々やって目立ってるのを尻目に(?)、おいらはニンジャやるー♪
忍び足で追跡、ダッシュで吹き飛ばして武器を奪う。
ジャンプからの空中戦で敵を躱して、地形を利用して隠れる。
うわ、ボスに出くわした!
咄嗟の一撃は、セスタス灰燼拳!
無音でひっそりとね!
「シューティングだー!」
「まつりん、たのしそうだね」
嬉しそうに跳ねる木元・祭莉(花咲か遮那王・f16554)に、木元・杏(微睡み兎・f16565)はつられるようにくすりと笑った。
「ところでシューティングってなに?」
「わからずにはしゃいでいたの!?」
鈍・小太刀(ある雨の日の猟兵・f12224)はかいつまんでこのゲームの趣旨を説明する。
「――という感じね」
「ふむふむ。えーとそれじゃあ、今回の作戦ー!」
祭莉は元気よく手を挙げ、杏と小太刀を注目させる。
「ひとつ、後ろから敵さんを突き落とす。ふたつ、弾幕に紛れて近接一発当てる。みっつ、とにかくじっどさせず追い回す、っと。こんなかんじでいいー?」
「祭莉んが暗殺に動くということでいいのね? なら私は杏と陽動ね」
重そうな機関銃を軽く手で叩いて「これで撃ちまくれば注意を引けるでしょ」と歯を見せながら笑う小太刀。
「うんうん。じゃあわたし、うさみみメイドさんでわーっと追いかけるね」
二人の話を聞き、30cmほどの人形を抱える杏は祭莉と小太刀の目を見ながらこくこく頷く。
「ん、じゃあおいらは戦場駆け回って敵さんを追い落とすねー♪ それじゃ出発ー!」
作戦も定まり、意気揚々といざ戦いの場へ!
杏が爆弾であちこちを爆破し、何事かと飛び出してきた敵兵を小太刀の機関銃がなぎ払っていく。
暴れる杏と小太刀を高所から狙おうとする敵兵はニンジャの如き祭莉が、
「ていっ」
「な、なんだ!? おわあー!!」
手早く突き落とす。
息の合ったコンビネーションでずいずい進んでいく三人は、やがて大きな建造物までたどり着いた。
「地形や敵の配置からして、ここにイルワー大佐がいるわー」
「「?」」
「……い、いや、何でもないから」
小首を傾げる杏と祭莉に、急に恥ずかしくなった小太刀はツインテールを後ろに流しながら建物へと進もうとする。
しかし。
「ふ。可愛い子ねずみが3匹もここまで入り込むとはな」
「ああまったく、ここの兵士のなんとふがいな」
「うわ、中ボスに出くわしたー!」
「へぶうっ!!」
急に現れた敵らしきものに祭莉はぐーで殴りつけた。
「な! 貴様、クールな口上中に殴るとはどういう了見だ!」
「あ、ごめん。無音でひっそりやろうと思ってたんだけど」
「そういう問題ではないのだがね!?」
よく見るとそれはカエルさんとネコちゃんの姿をした何かで、殴りつけたのはモグラさんのような何かのようだ。
モグラさんは白目になって殴られたところから煙が立ち上っている。
「でたな、つよくーあにまる」
「つよくー? ええい、勝手に略すな!」
「これだけは言わせてくれ! 我々は最高にクールでストロングなチーム『つよくてクールなアニマルズ』だ!」
びしりと指差す杏に、ネコちゃんとカエルさんはお怒りの様子。
「こうなればもう容赦はせん! くらえい!!」
カエルさんはどこからともなく両手にガトリングガンを構えると、これがカエルさん超高速連続殺法だと嵐のような弾丸を撃ち込んできた。
「ふ、どうだ!」
射線上にいた小太刀は為す術もなく鉛のシャワーを浴びることに……。
「どうだって言われても困るわね」
ならなかった。
小太刀はまるで何もなかったかのように無傷でその場に立っていたのだ。
「き、貴様チートでも使っているのか!?」
「チート? さあ、何の事かしら?」
そう得意げに笑う小太刀は勿論チートを使ったわけではなくユーベルコードを使って10秒先の攻撃を予想し、すべて回避していたのだ。
それはそれでゲームの世界で使えばチート呼ばわりされるのも仕方がないのかもしれないのだが。
ならばと他の二人に目標を変えようとするも、既に遅い。
杏のうさみみメイドさんがすばしっこく目の前を駆け回り、それに気をとられたら最後。
「なんだこの人形は……! くっ、恐れず突っ込んでくるか!」
ウサギ狩り、といったものがあるがこれはその逆。うさみみのメイドさんに追い回されるカエルさん。
更に背後から祭莉が迫っているとも知らずに。
「そのカッコイイ武器、おいらにも見せてよー♪」
「なっ!?」
カエルさんは急加速で迫る祭莉に吹き飛ばされ、不意の一撃で得物を手放してしまう。
カエルさんを追い越した祭莉は、これまた急激なIターンで戻ると二丁のガトリングガンを見事キャッチ。そのままジャンプして大きなコンテナの陰へと逃げていった。
「あ、この!」
「こうしてみるとアニマル、意外と可愛いかも?」
そう言いつつ無防備になったカエルさんを何の憂いもなく機関銃で穴だらけにする小太刀なのだった。
「残ったのは私だけか」
あくまでもクールに振る舞うネコちゃん。
「だがこの司令室付近にはそれはもう精鋭が揃っているのだ」
「負けそうだからたくさん仲間を呼ぼうってこと?」
「地の利を生かしたクレバーな戦い方だと言って貰いたいものだ」
祭莉の言葉にも動じず、ネコちゃんは指を鳴らした。
ふわふわな毛並みと肉球でどう鳴らしたかはわからないが、そんな音がした。
「……だれも来ないね?」
「…………あれ?」
何度かパッチンパッチンするも増援は現れない。
「そろそろいいかな」
近代的な黒塗りのコンポジットボウに矢をつがえ、弦を引き絞る杏。
「くっ、私に貴様らの技がそうそう通じると思うな! ネコちゃん憲法はまさに無敵! 正面からの攻撃など通ると思う……な?」
背後からの刺突に倒れるネコちゃん。
猟兵は三人とも視界に入っているのに、一体今の攻撃は……。
「ざんねん、正解はメイドさんでした」
杏は矢を一本持たせ、うさみみメイドさんに暗殺を命じていたのだ。
「なんと恐ろしい子、だ……」
クリアしそうになると妨害してくるというなんちゃらアニマルズを全滅させた、ということはもう目的の大佐は近いのだろう。
「いよいよみたいね。その首貰うわよ!」
「ちょっとまって」
意気込む小太刀に杏が何かを差し出した。
「……これは?」
「やくそう」
「薬草?」
これで回復してから進もうということか。
「こんなものあったかしら」
「もうまつりんは食べてるよ」
「まずーい!!」
ぶはー! と薬草(?)を吹き出す祭莉。
小太刀は杏が手に持つ草が、彼女の足下にたくさん生えていることに気付いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「FPSですか、マシンガンとスナイパーライフル、後はナイフと防弾シールドがあれば問題ありません」
【SPD】UC:連続射撃
●監視塔
「先ずは、増援防止と高台の確保のため監視塔を制圧しますか」
光学【迷彩】で潜伏しつつ、ナイフの【早業】で背後からサイレントキルを狙います。
潜伏が発覚した場合は、マシンガンで強引に制圧します。
●監視塔制圧後
「まさか背後から撃たれることになるとは思わないでしょう」
【スナイパー】として、強そうなコストの高い敵を【誘導弾】を込め狙撃します。
●敵掃討後
防弾シールド&マシンガンを装備し、『イルワー大佐』の元へ突入します。
「どうも、通りすがりのエンジニアです」
空廼・柩
…遊び感覚といけないのが複雑だけれど
まあ腹を括るしかないか
銃器とナイフ、爆弾…後ロープもあれば調達
移動時は極力音を立てない
曲がり角は立ち止まり、聞き耳や僅かに顔を出し敵がいないか確認
目立たなさを駆使し慎重に行動
第六感が嫌な予感を告げた時は特に注意
他猟兵と協力時はハンドサインとか音を出さない会話も必要かな
敵に気付かれたら…覚悟決めるしかないか
出来るだけ離れて銃撃戦に持ち込む
敵撃破時は弾調達も忘れず
怪我したら警戒は怠らぬまま暫し休憩
ロープは拘束具の要領で使用
【咎力封じ】で拘束してやろう
カエルさん殺法か分らないけれど初撃を回避すれば勝機はある
見切りや武器受けで乗り切り、至近距離から得物を叩きつけよう
片瀬・栞
よし、あたしも参戦!
イルワー大佐!何か悪そうな名前ね。
FPSはやったことがあるからなんとなく大丈夫。
こういうのはノリと勢い!がんばってこー!
>行動
【SPD】アレンジ共闘歓迎。
武器は最初はサブマシンガン2丁ね。
あとフラググレネード何個かもってこう
基本、狙撃されない様にだだっ広いところは避けるくらいかな
あとはさーちゃんですとろーい!
ガンガン撃ちまくってどんどん武器拾っていこう!
火炎放射器とかグレネードランチャーとかハリセンとか!
狙撃手は大体高いところよね!
お芋は消毒だー!(火炎放射器フルスロットル
敵もイルワー大佐もその部下もまとめて消毒だー!
…あれ?このゲーム建物燃えるんだっけ?熱!?あっつい!?
「まさか背後から撃たれることになるとは思わないでしょう」
狙撃銃を下ろし、司令室に隣接する監視塔から素早く降りるクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)。
今まさに、敵の増援一個小隊を殲滅したところだった。
「おかえり、こっちの首尾は上々かな。そっちは……聞くまでもないか」
「はい、支援射撃は滞りなく。この監視塔の制圧を優先して正解でした」
丸い眼鏡の位置を直す空廼・柩(からのひつぎ・f00796)に、クネウスは疲れた顔ひとつ見せずに応える。
「この辺りはクリアかな。武器もたくさん集まったよ!」
まだバレルが赤いままのサブマシンガン二丁を携えた片瀬・栞(白蓮天弓・f17024)が物陰から顔を出す。
火炎放射器やらグレネードランチャーやら、ハリセンまである。隠し武器的な扱いなのだろうか……。
「二人が来るまでに指令室があるこの建物にはいつでも入れるように手配は済ませてあるよ」
入口は何やらとんでもなく複雑そうな機械を操作しないと入れない風ではあったが、実のところひとつのボタンを長押しするだけでロックが解除されたのだった。
「今のうちに装備を確認しておこうか」
柩は主武器の他にナイフに爆弾、そして頑丈なロープを持っていることを報告する。
「マシンガンとスナイパーライフル、後はナイフと防弾シールドがあれば問題ありません」
「サブマシンガンにフラグ、それからさっき拾ってきた武器がいくつかかな!」
建物の中がどのような構造をしていようと対応できる柔軟な編成といえるクネウス。
そして集団戦に威力を発揮しそうな栞と、突入部隊としてはなかなかのバランス。
「こういうのはノリと勢い! がんばってこー!」
明るく拳を掲げる栞に、メガネ男子二人は首肯するに留まった。
扉が開かれると、狭い通路が猟兵たちを出迎えた。
いくつかの分岐があるが、ご丁寧に指令室までの順路がナビされているので迷うことはなさそうだ。
「……」
先頭に立つのは柩。
極力音を出さないように移動し、曲がり角では周囲の音に耳をそばだてつつ僅かに顔を覗かせ目視でも確認。
しっかりとクリアリングを行い、後から来るクネウスと栞にハンドサインで安全である旨を伝える。
クネウスもまた後方に異常がないこと、このまま縦列で進むとハンドサインを送り返す。
(「ああいうのってできるのが普通なの!?」)
栞はとりあえず了解の意志を示した。
敵はまばらに配置されていたが慎重な移動が功を奏し、静かにキルを重ねながら奥へ奥へと進行していく。
そして急に広いフロアが見えた……と思いきや。
ほぼ遮蔽物のない部屋にわんさか敵兵が彷徨いているではないか。
どういう目的の部屋なのか、いや、どうやらここを通らなければ司令室には入れないことをみるにどうしても突破されたくはないのだろう。
「うわ……無理ゲーというか、バグゲーレベルだよこんなの」
レベルデザイナーがいたらぶん殴って差し上げたいステージ構成だ。
「これは強行突破の他ないでしょうね」
「仲間を待つとか?」
思案するクネウスと柩だが、ここで栞が胸をとんと叩く。
「ん、ここはあたしに任せて」
「ああそうか、その装備があれば……」
「危険とは思いますが、お願いしても?」
栞は力強く親指を立てると、装備を構えたまま堂々と入室した。
「さーちはしなくてもいいくらいだからですとろーい!」
「敵を発見! 敵を――ぐおああああ!」
回転式弾倉を持つグレネードランチャーを惜しみなく撃ち尽くし、グレネードもぽいぽいと投げ捨てるようにばらまく。
入り口付近の敵をいい感じに調理したところで壁に沿いながら奥を目指す。
「奥にいる悪いお芋は消毒だー!」
芋砂許すまじ、と火炎放射器でまとめて焼き芋にして差し上げる。
誰もが大暴れする栞に注目する中、クネウスと柩は素早く部屋を駆け抜けた。
「二人とも行ったみたいだね。……あれ? このゲーム建物燃えるんだっけ? 熱!?」
延焼する炎はじりじりと栞をも灼き始めていた。
「あっついってのー!!」
持っていたハリセンでスパァン! と叩くと、炎は大人しくなるのだった。
謎の大部屋を抜けると、いかにもそれらしい扉が二人を出迎えた。
クネウスは柩に向けて指で「3、2、1」とカウントすると……思い切り扉を蹴破った。
「ひいっ!? なんだあ!?」
「イルワー大佐ってのはお前か」
銃を構え、問いただすと恰幅が良く勲章をじゃらじゃらと胸から垂らした下品そうな男は咳払いをひとつ、いかにもと胸を張った。
「特に恨みはないが、やられてくれ」
「ぐはははは……若造。それはこちらの台詞だ。侵入者を殺せい!」
物陰に隠れていた近衛の兵士が突撃銃を乱射する。
が、それらは全てクネウスの防弾シールドに吸い込まれていく。
「なるほど、こういう時に盾が役に立つわけか」
「防御は最大の攻撃にもなり得ますからね」
軽く雑談を交わしながらそれぞれマシンガンで反撃し、大佐はついに全てのカードを失ったようだった。
「う、ぐぐ……! 貴様ら、ワシの部下にならんか? 破壊した後の世界での地位は補償してやるぞ……?」
「そういうのはいいかな」
柩は油断なくロープを投げつけ、逃げられないように大佐を拘束する。
「き、貴様らは一体なんなのだ!?」
「失礼、挨拶がまだでしたか」
イルワー大佐の傍まで近付いたクネウスは、
「どうも、通りすがりのエンジニアです」
引き金を引いた。
その瞬間、どこからともなく重厚な音楽と共にスタッフロールが流れ出した。
猟兵の活躍により、見事ひとつのステージをクリアしたのだ。
戦争全体からすればまだこれは最初の一歩なのかもしれない。
だが、多くの猟兵の共闘の中に生まれたものは今後の大きな武器となるに違いない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵