都市伝説を追いかけた果てにあるものは
【???】
『大丈夫、君は僕が守るよ…』
『君はここに隠れていて、僕は大丈夫だから』
『ここには何もいないだろ、やめろよ!』
『絶対、絶対ここから出ないでね、お願いだから』
「…………貴方は、どうしてここまでしてくれるの、こんなワタシに」
悲しみを含んだ声は空虚に消えていく。
………………………………………………………
「さぁ、さぁ!こんにちはーみんな集まってくれたかなぁー……ん?元気がないぞーこんにちはー!」
ゆらりと現れる霊魂たちがサイリウムでも振るかのように、腕を振りまくっている。
「幽霊さんの方が元気だぞー猟兵の皆はどうかなー元気かなぁ?皆のシャルミナは元気だよー」
幽霊達はさらに腕を振りまくっている、ちぎれんばかりのスピードアップである。
「何コレ?」
1人の猟兵が零した一言が皆様の総意だろう。
まさに茶番劇であるが、ひとしきり騒いだグリモア猟兵の六曜・シャルミナはやりきった顔で猟兵達に改めて向き合い今回の説明を始めたのであった。
「ごめん、テンションがハイになっちゃったよ。えっと、皆を呼んだのは……調べてもらいたい事が見えちゃったからなんだ」
シャルミナ曰く、UDCアースにも夏の終わりに向かい怪談や都市伝説が溢れて消えていたのだが、幾つかの噂話の裏に共通する怪異を確認したらしい。
噂話は幾つかあるが【七不思議に組み込まれな怪談】と、【ペットが消えゆく住宅街】を調べてもらったら怪異へと辿り着けりつけるだろうと付け足した。
「辿り着けた先……それは、君達にとって選択を迫られる結果になるかもしれない……」
先程までおちゃらけていた少女が、コインをひっくり返したかのように雰囲気を変え、憂いを帯びた影がさした。
「実はね。大まかな状況は私から説明してあげれるよ、でもね……きっと今回は体験して経験して、悩まなきゃいけないんだよ……ずるして、全部見ただけの私は資格がないんだよ」
集まっていた猟兵達の中ででシャルミナが何を言っているか理解したものは少ないだろうし、少しでも気になるのならばそれを理解するために動くしかない
「君達が選ぶ最後の選択を楽しみにしているね」
シャルミナは精一杯笑って見せるのだった。
雪宮みゆき
初めまして、お久しぶりです!雪宮みゆきと申します。
今回は何やら含みをもたせた(もたせれたか?)オープニングになっております。
グリモア猟兵が見たモノは、第1章と第2章の先にて皆様をまって居るはずです。
その時、皆様の選択がどうなるか……私も想像の域をでません、よろしければご参加ご検討頂けたら幸いです。
…………・・・・・・・・・・…………
〇補足〇
・第1章
七不思議を巡るツアーに参加して頂きます。
そのツアーの中で見つけた怪談が、ヒントになっております。
どの様な行動でツアーに参加するか、使ってみたい技能やユーベルコードの記入があれば補正が入りやすいかと。
・第2章
住宅街でペットの失踪が相次いでおります。
この事件の裏に潜む存在をどうやって探し出すか、見つけた際の対処をどうするかがあると良いかもしれません。
・第3章
【???】
怪異と接触出来るはずですが、第1章と第2章が大きく影響を与えるため、どうなるかは皆様次第でかわっていきます。
………・・・・・・・・・・・………
それでは、こちらまで読んで頂きありがとうございます、皆様と縁が結べられることを願っております。
第1章 冒険
『七不思議巡回ツアー』
|
POW : 体育館やグラウンド、プールや倉庫等を探る
SPD : 教室やトイレ、廊下や階段等を探る
WIZ : 理科室や図書室、音楽室や美術室を探る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
ジノ・シュナイダー
【POW】
怪談に七不思議……か。
いかにも夏らしくていいねえ。
ここは一つ、涼を取りたいもんだ。
とは言え、あの六曜ってグリモア猟兵の口振りから察するに、何やら不穏な空気が見え隠れするが……はてさて。
体育館にグラウンドにプール……ってことは、さしずめ運動部に関連した怪談でもあるのかねぇ。
物珍しそうにキョロキョロしなが、《サイバーアイ》で【情報収集】してみるかな。
【視力】や【暗視】にはちょいと自信があるんだぜ、ってね。
生徒や教師が居るようだったら、【コミュ力】を活かして七不思議について訊いてみるぜ。
〇怪談ツアー【夜の廃校舎を回る】
夏も終わりに近づいたある日のこと、暑さを忘れるため催されるツアーは全国に沢山あるだろう、これはそんなありふれたツアーの1つ。
「怪談に七不思議……か。いかにも夏らしくていいねえ~ここは一つ、涼を取りたいもんだ」
薄明かりが灯された夕方の廃校舎、一般人に紛れ参加している猟兵のジノ・シュナイダー(お調子者系強化人間・f14166)は渡されたパンフレットを団扇代わりにしながら歩を進めていた。
ツアー自体は決められたルートを周り、スタンプを集めていくと行った肝試しを模したものであった。
「とは言え、あの六曜ってグリモア猟兵の口振りから察するに、何やら不穏な空気が見え隠れするが……はてさて」
そんな、思考を広げていると1つ目の怪談に辿り着いた。
場所は、プールである。
〇【プールの底にいる怪物】〇
それは触手を雁字搦めにしたような畏怖を覚える姿で、異臭を放っており怪物はその汚れを落とそうと、沢山の水があるプールに浸かりに来るらしい。
もしも、それに遭遇してしまった時は騒がずに居ればたすかるが……叫んだりすると、触手に絡まれ殺されてしまうらしい。
「んーなんじゃこれ、都市伝説も混じってんのか?」
パンフレットの説明を見ながらプールサイドをぐるりと1周してスタンプを押していると、一般人では気づかなかっただろう。
現にいまも気づいたのはジノ・シュナイダーだけであった。
「ん?あそこの金網破れてる……いや、溶かされて穴が開いたのか?」
あまりじっくりと見れば一般人にも気づかれてしまう恐れがあるから、さり気なく見ていてもわかる。
「まさか、怪談の出入口って事じゃないよなぁ……」
空けられた大きさは人が余裕で入れる大きさ、先は切れた錆びたでは無く断面が綺麗に溶けていた。
成功
🔵🔵🔴
黒鵺・瑞樹
アレンジ連携OK
七不思議怪談とペットが消えるがどうつながるのか。
消えるから怪談や都市伝説になるのか?
とりあえずツアーには参加してみてどうなるか。
七不思議っていうからには場所は学校か。
俺この姿で顕現してるしエンパイア育ちだから、こういう学校通った事ないから興味ぶかい。
寺子屋どころじゃない人数が集まるんだろ?そりゃぁ不思議な話の一つや二つ出るよな。
一般人が居たら【コミュ力】【礼儀作法】【世界知識】で当たり障りなく過ごしつつ、怪談探し。
しかしどう見つけたらいいんだ?一応噂話とかも【情報収集】で聞き集め、【失せ物探し】も出来るかなぁ。
可能ならUC【水月】で先行調査したいが。
〇
「七不思議っていうからには場所は学校か。
俺この姿で顕現してるしエンパイア育ちだから、こういう学校通った事ないから興味ぶかい」
薄暗い校舎を歩く1人の猟兵がいた、黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)彼は物珍しげに辺りを見渡しながら案内にそって進んでいた。
終焉を終わらせる者が愛用していたナイフが彼の正体であり、これだけの学校に来る自体新鮮な体験であったのだが、見て回っていると疑問に感じていたことに納得も出来た。
「寺子屋どころじゃない人数が集まるんだろ?そりゃぁ不思議な話の一つや二つ出るよな。」
うんうんと頷きながら進んでゆくが、そうなると新たな疑問が浮かび上がって、更にうんうんと首を傾げたのだった。
「七不思議怪談とペットが消えるがどうつながるのか。消えるから怪談や都市伝説になるのか?」
とりあえずツアーには参加してみてどうにかなるか、と考え案内に従って進んでゆくと次にきたのは理科室であった。
〇【ホルマリン漬けにされた宇宙人】〇
……学校に保管された動物達のホルマリン漬けに、宇宙人のホルマリン漬けが混ざっている。
それは、生きたまま瓶に封印され仮死状態をとる事で生存している、中から出すと元の姿に戻って自分を瓶から出した人間を殺して宇宙に帰っていく。
「なになに?実際ホルマリン漬けの瓶が割られていたり、薬品や備品が棚から落ちていたりと……写真まで撮ってあるとは、しかも写真は当時撮られたやつなんだな」
きちんと眺め観察していれば写真の状態から把握できただろ。
その写真には割られたホルマリン漬けが床に広がっているにも関わらず、中に入っていた筈の動物がおらず、床に引きずった跡が残っていた。
「この跡は……なにか、細長い集合体みたいなモノにみえますが?眷属がホルマリン漬けの中身を連れ出したのか?」
推測の域から出ないが黒鵺・瑞樹はこれが噂の元になったのだと感じたのであった。
成功
🔵🔵🔴
宮落・ライア
あんまり周囲からは怪しくならないようにやるかー。
アイテム【嗅覚】でとりあえず出てくると言うか見つける怪談が
悪意とかが固まって出来た危険な物じゃないか警戒。
(危険な怪談だったら悪臭で理解する)
で、それ以外は【野生の勘】と【見切り】で感覚と視覚で探す。
見つかったら隠れたり逃げたりする奴なら【ダッシュ】と【追跡】で突っ込んで追っていく。
UCは……まぁなんか合わないし不使用でいいや。
あんまり騒がず目立たない様に、めだた…めだ……我慢我慢。
騒いだら雰囲気台無しだし。
〇
ペタりペタりとスリッパの足音が響く、七不思議を体験する肝試しツアーが開催されている校舎を歩く人影が……
「あんまり騒がず目立たない様に、めだた…めだ……我慢我慢……騒いだら雰囲気台無しだし……めだた……」
薄暗い廊下を俯き気味に歩き、呟きは抑揚がなく一見放心してみえる宮落・ライア(ノゾム者・f05053)は、参加者のためにも全力で駆け出したい気持ちを押し殺すことで必死であった。
「ひぃっ?!」
しかし、それらは図らずしも今この場にあった効果を表した……すれ違って行く一般人は宮落・ライアとすれ違う際に小さな悲鳴にも似た声が漏らしていたのだから。
「ふぁ、へきしゅっ?なんだろ、この匂い?」
そして、気づけば無事にやってきた第3の不思議の場所は、1階の上り階段のしたに造られた物置部屋であった。
そこには何組かのツアー客が物珍しげに部屋を覗いてスタンプを押して行く姿がみられるが、部屋を前に鋭い眼光になった宮落・ライアは不思議そうに言葉を漏らした。
「……臭く、ない?違う、悪じゃないのか……これは、罪?」
〇階段下にある部屋〇
通常は鍵が掛けられた物置部屋であり、鍵は紛失され開かずの扉となった。
しかし、夕方から夜に変わる僅かな時間帯に前を通ると中から音が聞こえてくる。
その時だけ、鍵が開いており中に入れるらしいが、入って帰って来たものはいない……
説明からして開かずの扉が元になっている様に感じたが、宮落・ライアの見つめる扉の鍵は確かに壊され無理矢理開けた様に伺える、本当に鍵がなかったのかもしれない。
また、罪とはなんなのかまでは流石に匂いでは判断できなかった。
そして、部屋に入って調べてみても余りにも希薄で、余りにも日常に溢れている匂い……そう、人間が時に手を出してしまう程度の罪だったのだから。
「あーなるほどねーこれは厄介だ。見極めろってことかな、なるほどなるほど……あのグリモア猟兵の言い様からして、人が関わってるのかな」
そして、それに視線を移すと静かに眺めたのだった。
何かで溶かされた様な鍵であった物を……
成功
🔵🔵🔴
シビラ・レーヴェンス
この世界はトシデンセツというのが多いんだな。面白い。
シャルミナの言葉は気になるが今は頭の隅に置いておく。
さて。私はキョウシツに足を運ぶ。選択肢は【WIZ】だ。
入室したら即座に電脳ゴーグルを装着し室内を隅々まで探る。
奇妙な事象が起こるなら魔力的な流れが原因…と考えた。
単純だが『火の無いところに煙はたたない』だ。恐らくな。
じっくりと調べてみよう。時間はかかっても問題はないな?
(【パフォーマンス】【ハッキング】【情報収集】使用)
『何か』を発見し『何か』が逃走したら【三体の従者】で追跡。
『何か』が襲って来た時の対応策は考えうる限り私の身体に施す。
(【オーラ防御】【フェイント】【残像】【狂気耐性】使用)
睦沢・文音(サポート)
『聴こえますか?私の歌が!』
人間のサウンドソルジャー × シンフォニア
年齢 14歳 女
外見 147.1cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 いつも笑顔 柔和な表情 胸が大きい お尻が大きい ネットが好き
口調 清楚(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
あわてた時は 年相応な少女(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に他の猟兵のサポートに回り、事件の解決にあたります
日常パートならば飲食や歌をうたうことをメインに行動します
他の参加者様との合同リプレイ歓迎です
最大の目的は、事件を解決に導くことです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします
〇
「君達が選ぶ最後の選択を楽しみにしているね……か」
薄暗い校舎にあって白く幼い体格と、黒い淡い服装のシビラ・レーヴェンス(ダンピールの電脳魔術士・f14377)が、七不思議の1つ『深夜に教室から飛び去る衣服』を調べ終わり家庭科室から出てきた。
そして、言葉に出し漏らしたそれはグリモア猟兵が最後に投げかけた言葉であり、頭の片隅においやっていた言葉が浮かびあがったのに理由があった。
七不思議を知って行くにつれ、喉に刺さった小骨のような引っかかりがきになったのだ。
「シビラさん、何かありましたか?」
その後を追うように家庭科室から現れたのは、睦沢・文音(フォーチュンシュネルギア・f16631)である。
追いつこうと笑いながら歩いてくる姿を目で追えば、温厚な雰囲気をかもしだす温和な表情と、いろいろと豊かな体型が相まって過度に張っていた緊張が解けていくのが分かった。
「いや、大した事じゃない。ただ……先程の七不思議は『布が舞い上がり、姿を消した』の終わりだったが」
「そうですね、実際に布が無くなった紛失した感じでしたね。でも、だったがって何かあるんですか?」
「いままでのもの同様に違和感を感じるんだ、確信が持ちたい。はやめに次に行こう」
先を促すシビラ・レーヴェンスは目を細めて先をみる。
「えっと、分かりました……次は教室ですね」
「そうか、それでは向かうか」
2人は案内板にしたがい歩を進めていくと、その教室にはいままでと同じく説明が書かれた案内があった。
〇放課後に現れる巡回員〇
この学校に警備員や常駐する教員などはいなかった、少子高齢化の影響か過疎か…いや、両方だったのかもしれないが……
そんな、学校の放課後に校舎を点検するかのように警備するかのように見回りする存在が現れ、日の出と共に消える。
しかし、その姿は異形であり不法侵入した人間には容赦なく排除に移るらしい。
「えっと、廃校になったのは最近でしたけどしっかりとした七不思議ばかりですね、昨今だと珍しいですね」
睦沢・文音は説明を読んでふと浮かんだ疑問を投げかけた、今どきにしては珍しいほどしっかりとした七不思議があるんだなぁ程度の疑問であった。
「やはり……七不思議に真実があるか……それならば、嘘で塗り固め易いし真実味がます。おまけに真実を隠せる」
「え?なんです?」
シビラ・レーヴェンスはいままでの疑問が確信に変わったと感じ、七不思議を整理しなおそうとしたが訳が分からないでいる睦沢・文音に気づき優しく微笑む。
「ありがとう、確信が持てた。あと2つ分かれば今回の半分は分かる……筈だ」
「えっと、そうなんですか?」
「ああ、そうなんだ」
森に隠された木はどれなのか、まだ分からない。
それでも、真実はすぐそこまで近づいている。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ミレイナ・レイーナ(サポート)
『私の、人形(ドール)遊びに付き合ってくれませんか?』
ミレナリィドールの人形遣い×精霊術士、21歳の女です。
普段の口調は「普段の口調(自分、~様、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、心を許したら「くだけた口調(わたし、~君、~さん、ね、よ、なの、なの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
〇真実は闇から……
ミレイナ・レイーナ(ミレナリィドールの人形遣い・f21072)は七不思議の6番目にやって来た。
その6番目は屋上にあったのだが……
「これは……後味悪いものですね」
困った様に説明を読み終わる、それから屋上に立って辺りを見渡す。
「だから、柵は高く狭くてネット完備なんですね」
〇屋上から落ちる影〇
苛めを受けていた生徒がおり、それを苦に放課後の屋上から飛び降りてしまった。
それからと言うもの……飛び降りる影、落ちていく影を幾多の学校関係者が目撃し始めたため過剰なまでに屋上は柵が高く立ち入り禁止となった。
ため息がでる、ミレイナ・レイーナの手のなかで光るスマホのモニターには廃校になる数年前に起きた事件を映し出していた。
「実際に起きた事件だった……そして、続きがありますか。苛めに関与したであろう関係者が短期間で全員謎の失踪……」
これは偶然なのか?
「7つ目自体が、それらの事件を指して自殺した生徒の呪いであるとありますが……しかし、それが原因で廃校にまでなるものでしょか?」
疑問を口にするが、この報復にも似た行いには因果応報だと実行犯は考えていたことは分かるだろう。
ため息が止まらないなとミレイナ・レイーナは思う、きっと自殺した生徒を思って何者が引き起こした事件が7つ目なのだろうっと。
「そして、普通の人間が赤の他人の為に、ここまでやるなんて稀……いえ無理な話です。しかも、短期間にこの数は余りにも怪しく呪いと言われても過言ではありませんか」
ならば答えは限られてくる、呪いなど一般人が扱える訳が無く、人ならざる者がやった……猟兵でなくとも1番に納得が行く理由だろう。
「邪神か、それらに準ずる何かがいたのでしょか?でも、ただの人間の仇討ちをする邪神がいるのか……」
ありえなく無いが、猟兵からしても組織からしてもあまり前例は無いだろう。
「ひとまずは七不思議の攻略いたしましたから、皆様と解読致しますか」
⚫真実は仮説の中に
どうやら何処からか邪神(仮)が現れた。
邪神(仮)らしき存在が現れたが、それを匿っていた人物がいた。
実際に怪奇現象らしきものは幾つか確認はされていたが、実質人間には何も無かった。
ある日、苛められていた学生は亡くなった。
そして、邪神(仮)が苛めた側と関係者の排除を行っていた。
七不思議は1連の流れを纏めていたように思える。
「これだけでは、何も分かりまんせんがあともう1つの現場に向かっていきましょう」
きっと何かある筈だと、猟兵達は頷きあったのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『消えたペット達の行方を追え!』
|
POW : 調査は根気が第一!とにかく聞き込みあるのみ!
SPD : 現場に残った遺留品を探し其れを元に調査を行う
WIZ : 犯行現場の情報をまとめ次に犯行が起きる所を予測し罠を張る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
それは、廃校になった近隣住宅街で起きていた。
突如として害虫や害獣が姿を消していった、住民達は不思議がったが悪いことではなく訳も分からず喜んだ。
しかし、次第に身近なペットまで姿を消しだせばそうも言っていられない。
『迷い猫♡♡、黒毛でメスの3歳』
『探し犬〇〇、柴雑種のオス』
壁や電柱に様々な種類の犬猫の紙がはられ出すことから始まり、屋内にいたはずの爬虫類や小動物まで居なくなれば身近な何者かを疑い始める。
犯人や原因が分からないのだから疑心暗鬼に拍車がかかり住宅街はお世辞にも良い雰囲気であると言えない現状となった。
それは、今も静かに続いている……
〇原因究明に御協力を
「みんなー七不思議ツアーお疲れ様でした~モヤてるかもしれないけど、次は今も続いている事件を調べて貰いたいの」
グリモア猟兵が説明する。
「廃校の近隣と言ってるけど、頻繁なのが住宅街なんだよね~少なくともこの街ではかなり確認されてるよ」
「どうやら、廃校を中心に被害は多くて現地警察やら自治体もそれなりに調べてるけど著しくないみたいなんだよ、情報はかなり揃ってるから情報を聞きに行くには最適かな?」
「逆に、住宅街の住民はリアルな情報を持ってるかもだけど、かなり疑い深くなってるから聞き出すには工夫がいるかも」
「それじゃ、君たちの判断にたいする貴重な調査だから頑張ってね!」
黒鵺・瑞樹
【SPD】
アレンジ連携OK
なんで七不思議とペットの失踪がつながるのかさっぱりわからん!
とは言いたいが。でもこれほっとくと人にまで被害が出る奴なんじゃないのか?
なんつうか、猟奇殺人みたいなのって最初は小動物から始まったとか聞くし。本当かどうかはともかく。
とにかく自治体か警察の方に聞きに行くか。
そこから細かい所のあたりを付けりゃいいかなっと。
住民の方も何度も同じ事聞かれるのも嫌だろうし。
話を聞く際は【礼儀作法】に気を付け、【コミュ力】で程々の距離感でもって聞き出す。なれ合い過ぎは逆効果かもしれんし。
最終判断は【第六感】かなぁ。
屋内からもいなくなるっていうなら、人か人から逸脱したやつが犯人だろうし。
〇分からない、私も分からない!
黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は役場の受付に礼を言ってその場をはなれた。
実は、事前にアポイントは取っていた為かなりスムーズに話を聞くことは出来たが、やはり話を聞いても原因までは分からなかった。
「なんで七不思議とペットの失踪がつながるのかさっぱりわからん!」
それは、役所で話をきいて見れば担当者も余りにも漠然とした犯行が続いているという感じで困惑し疲れているようだった。
そして、愚痴も入ってしまう会話をきちんと聞き礼儀も正しい黒鵺・瑞樹に対して担当者は少し混み入った話も話してくれた。
それは、警察機関にも相談してはいるが度々おこる不可思議な現象に頭を悩ませているらしい。
どうやら普通の犯行ならばアシが……痕跡が残るものだが、足跡すらなく判別のつかない圧迫痕があったり、成分が分からない粘液が残っているなど撹乱させる為なのか分からないが、確信を得られる物が少なく余りはかどっていない様であった。
「……とは言いたいが。でもこれほっとくと人にまで被害が出る奴なんじゃないのか?」
初めは獲物が小さくどんどん大きくなっていく流れではないかと黒鵺・瑞樹は考えていた。
「なんつうか、猟奇殺人みたいなのって最初は小動物から始まったとか聞くし。本当かどうかはともかく」
ほっては置けないし、次に人が狙われないとも言えないのだ。
そして、直感的にも人間が起こしている事件ではないと感じるし、物証はあまりにも常軌から外れており、一般人が介入していないとも感じた。
「邪神か他の敵かは判断難しいが、それらの類なのは確実か……目的をはっきりさせられたらいいんだが」
今回得られた情報を仲間に送りながら、黒鵺・瑞樹は役所から離れて行くのだった。
成功
🔵🔵🔴
ジノ・シュナイダー
【POW】
こりゃあ、思った以上に込み入ってるなぁ。
そしてペット失踪事件。これはどう絡んでくるのか。
六曜、お前は一体何を見たんだ……?
っと、ひとまず住宅街で聞き込みだな。
地道な調査を【気合い】で乗り切るぜ!
最近この辺に引っ越してきたってことにして、しかも飼い犬が行方不明になって探してる青年ってのを演じる、と。
UDC組織にも協力を仰いで、『迷い犬探してます』って手持ち看板を作ってもらって、それ持って道行く住民に話を訊くかね。
自分の犬の所在を訪ねるフリをしつつ、この辺で起きてるペット失踪について【コミュ力】活かして【情報収集】するぜ。
これなら多分怪しまれない……よな?
※アドリブ歓迎
〇
「こりゃあ、思った以上に込み入ってるなぁ……そしてペット失踪事件。これはどう絡んでくるのか」
スマホに映し出される七不思議と、仮説を見ながら首を傾げるいるジノ・シュナイダー(お調子者系強化人間・f14166)が住宅街を歩いていた。
あの騒がしいグリモア猟兵は何を見ていたのか、気になることは山ほどあるのだが……
「っと、ひとまず住宅街で聞き込みだな。地道な調査で乗り切るぜ!」
気合いを入れるため自身に喝を入れて歩を進める。
聞き込みが難しいと言われていた、住宅街はやはりどこかピリピリしておりジノ・シュナイダーも息が詰まる思いだったが、準備していた手作りの犬を探しています看板をかかげて1件目の家のインタホーンを押すが返答がない。
「人の気配はあるし、家の中には居るよな……インタホーンすら受け取りもしねぇとは、大丈夫かここ?」
ジノ・シュナイダーは負けじと2軒目、3件目とインタホーンを、扉を叩いて回るのだが……余所者だと思われて出て来ないかと思えた。
しかし、気合いと根気で家をまわっていると、その苦労は実を結んだ。
そこは、和風の一軒家であり年配のおばちゃんが出てきてくれて、軒先ではなんだとあがらせてくれた。
〇駆け引きは常に
「えらい大変やったでしょ、最近はご近所さんたちも気がたってらしゃってね」
にこやかに笑うおばちゃんは冷えたむぎ茶をジノ・シュナイダーへ差し出す。
「はい、そうなんですよ。最近近くに引越して来たんですけど、よく脱走する犬なんで探し回ってるんです。でも、ここの皆さんには何だか話すら聞いて貰えなくて不思議で」
「そうだね、新顔さんは分からないからねぇ、あれは……初めは引越しちゃったんだけどとある家で不幸があってねぇ」
「それだけで、こんな状況に?」
「いんや、暫くしてその引越して人がいない家に何かいるって話が上がってねぇ。町会が管理会社に中を見てくれって言って……その人らがよほどの何かを見たのか病んでしまってね」
「それで、みんなが不安から不信感が?」
「それだけじゃ不気味で終わる話だったよ、その日から住宅街で学生さん達の事故死や、行方不明が起き始めて、さっきの家に向かって行ったとか、化け物に食べられたとか」
おばちゃんは悲しげな顔をしているが、此方から目を離さないことにジノ・シュナイダーは何かあると感じていた。
今が踏み込みべきか否か、ここが選択の時であるのだと……故に彼は迷いながらも選んだ、踏み込むことを
「何か言い難いことあるみたいですね?お気ずきみたいですし、ここからは隠し事無しでい来ませんか?」
「……やっぱりね、自信なかったけど、昔あった人に雰囲気似てたから」
年の離れた2人であったが真剣に話を始める、おばちゃんが懐かしむ様にジノ・シュナイダーを見ていたが今は些細なこと
「まぁ、ぶちゃけますがね。俺はとある目的で来たんだがはっきりと説明されてないんだ、どうやらペットの失踪が手がかりらしくて情報を集めてた」
「そうなのかい、ペット失踪は最近おとなしくなってきたんだけど、私からしたら模倣犯が大半と思ってるがね」
「それは、どうしてだ?根拠はあるのか?」
「無いねぇ…でも初めていなくなったのは、余りお世話してないペット達だったよ、それから虐待されてたりお世辞にもいい環境の子達ではなかった」
「まさか、ペットの失踪ってのはペットを助けてたってのか?」
予想外の言葉に驚きを隠せないが、おばちゃんは空になったジノ・シュナイダーのコップにむぎ茶をついで答える。
「そういうペットがたくさんいたのは確かだよ、後からは希少だったか、高いお金のペットばかりになってるらしいからね」
「なるほどな、だからいなくなった家は周りに不信感を、周りは嫌悪感をってか。しかしだ、ばあちゃん……今さらだか、何もんなんだ?」
むぎ茶をあおる様に一気に飲み干すと、鋭い眼光を宿しジノ・シュナイダーは目の前の人物を見据える。
しかし、微笑み返すおばちゃんは諭す様に言葉を紡ぐ。
「私みたいに余り力がないと調べものばかりで長生きしすぎるからねぇ、周りからいなくなっちゃうのよ……だから、あんたは無茶はしちゃ駄目だよ」
「なるほど、そういう事か……ご忠告ありがとう、俺はまだやらなきゃいけないことあるし失礼させてもらいますわ」
「頑張ってね」
手を振り答えるジノ・シュナイダーは家をでる、存在が広まっていないとはいえ先達は確かに存在する。
「はぁ、頑張らねぇとなぁ」
ぐっと背伸びして深呼吸……気持ちを新たに情報を仲間へと送るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シビラ・レーヴェンス
ふむ。黒鵺からの情報を元にして現場へ。
とにかく私なりに隅々まで観察し捜索して情報を集める。
人間達に荒らされているだろうが焦らずじっくりと現場を観察。
まずは電脳ゴーグルで現場とその周辺を余すところなく調査。
裸眼では見えずにわからなかったモノが出てくるかもしれない。
もし何も得られ鳴った場合はゴーグルの性能を上昇させて再調査。
場合によってはしゃがんで草や茂みを掻き分けて探すのもいい。
(【失せ物探し】【パフォーマンス】【野生の勘】使用)
何かを発見した場合は素手で絶対に触れず匂いも嗅がない。
迂闊なことは可能な限りしない方がいい。
…少し異なる角度から現場をみる。
【空中浮遊】で可能な限り上空へあがり見渡す。
〇
シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)は、仲間から送られてくる情報に眉を寄せる。
初めは邪神が暴れ回って起きた事件と感じた。
しかし、七不思議ツアーでは虐められていた学生に加担していたが、苛められた学生は亡くなり関係者全て姿を消す結果に、ペット事件も関係しているなら凶悪なのかもしれないと思いもしたが……
「なんですか、これじゃ誰が悪者かしれないです」
シビラ・レーヴェンスはスマホから目を離して、頭を抱えていた
「ふー……ふむ。黒鵺からの情報を元にして現場へ。とにかく私なりに隅々まで観察し捜索して情報を集めますか」
気を取り直して現場へと足を進めた。
〇
幾つかの現場を周りシビラ・レーヴェンスは改めてため息をついた。
「勘違い、逃げ出し、人間……住宅街以外は大体そんな感じか」
郊外から順に目星を付けた場所を隅々まで調べて来たが、どうにも原因は人為的なものが占めていた。
しかし、住宅街に近づくにつれて怪しい影は見え隠れしていた。
「少しだけ分かってきたのは、住宅街が本命で怪しい……痕跡が、既に薄れていたが」
虱潰しで探し回っていくと確かに不思議な箇所は幾つか見つけたが、時間の経過と警察の調べによって曖昧になっていた。
「…異なる角度から現場をみるか、少し気になることもある」
辺りに人目が無いことを確認したシビラ・レーヴェンスは脚に力を入れると近くにあった街路樹を駆け登り、登頂から打ち出された様に飛び上がると辺りが伺える高さを確認すると、ふわりと空中でその身を留める。
痕跡があった場所を眺めると考えていた通りの跡を見つけることが出来た。
「なるほど……件の家に向かって物損が激しいか、居場所は大体分かったが……敵の確認が取れない以上」
「無理はできないな」
浮遊感がゆっくり抜けていくと、地に足がつく感じに安堵しながら、仲間達に居場所をれんらくした。
成功
🔵🔵🔴
ペンテシレイア・メガエラー(サポート)
『コノ肉ウマい!オマエもコレ食え!食っタラトモダチ!』
『今晩ノメシハ、アノ肉で決マリダナ!』
未開の地にあるアマゾネスの森から逃げ出してきた野性的な娘。
舌足らずで、片言的な言動が多く色気より食い気で原始肉を持ち歩いている。
よく物事を勘違いして解釈していることがままある。
戦闘は、肉体的能力を活かした野性的な狩りをするような戦い方です。武器は主に槍や弓を主体として使います。ユーベルコードも状況に応じて使い分けていきます。
特徴 日焼けした肌 露出度が高い 天真爛漫 豪快 大食い
口調 野生的(アタシ、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
*:アドリブとはご自由にお任せ致します。
マーシャ・ドラクロフ(サポート)
★サポートプレ
アドリブ連携大歓迎
■キャラ情報
皆の笑顔を力に替えて戦う魔法使い
王道の力、と思われるがこの娘一味違う。
笑顔といっても己の芸で他者を笑わせなければ真の力を発揮できないため、ふざけているようで命懸けである。
どんなネタでもいけます!
年齢的に規制がかかるお色気系じゃない限り!
マーシャです!
がんばります!
■特徴
一人称:私
呼び方:誰に対しても「ちゃん付け」
※おっちゃん呼びなども含む
■ユベコ
・我が祝詞は天を穿つ(ダ・ジャーレ・ウケルテ)
渾身のギャグで敵の急所を突く最強奥義。
ちなみに仲間も笑ってくれないとマーシャの寿命がばりばり減る。
・影が奉ずる賢者の知恵
己の影から使い魔や便利アイテムを召喚する。
○邪悪とは何時いかなる時に定められるのか
足音を忍ばせて2つの影が目星を着けられた住宅へと進む。
そして、ギラギラと獲物を狙う光を宿した瞳でペンテシレイア・メガエラー(エリーニュス三美姫・f06903)が捉える住宅からは、身にまとわりつく何かしらの気配が抑えきれずに漏れ出ているのが分かった。
「中にイル弱クない、突撃、イチゲキ!」
「ちょっと待って!?これは罠があるかも知れないからストップだから」
慌ててマーシャ・ドラクロフ(金鴉の唄・f01216)は道を遮る様に割り込み、手を合わせて「T」の形にした全力の制止を見せた、首を傾げるペンテシレイア・メガエラーであったが思考する。
「ナゼダ?」
「私でも予想つくって、油断させて不意打ちでも受けたら大変だからね……敵さんの狙いはきっと騙し討ちをする事だよ、少年誌によくあるから分かる」
無駄に意気込むマーシャ・ドラクロフの姿にペンテシレイア・メガエラーは直感的にコレは違うなと思った。
「(闇討?ナラバ、気配がアリ過ぎ……傲慢な獣?イヤ……獣程ではナイ)」
戦いに身を置いていたから分かる部分であった、気配を消すならば余りにもずさんであり深読みさせるにしては弱い……つまり、中途半端なのである。
「そして、ですね!罠にかかったらわーなんてこったってなりますからね、賢い私からしたら朝飯前の晩御飯的なやつですよ」
『ガチャン……キィッキィー』
「ムッ?」
「ふぇ?」
何やらむふぅっとドヤ顔しているマーシャ・ドラクロフが語り終えると、住宅の扉がひとりでに開いた。
それは、誘い込むために開いたのか、家の前で騒ぐなと中の何者かの根負けだったのか。
「ナンにせよ、イクぞ」
「本気ですか!本気と書いてマジですか!」
「ナニ行けばワカル!イクぞ!」
「もう、バレてるなら腹を括りますか…」
住宅の入口を、2人がくぐると静かにパタンと扉は閉まったのであった。
○
家の中は生活感が無いほど清潔で整えられていた。
隅にホコリ1つとしてなく一見してショールームや展示ルームの様であったが、まとわりついてくる気配はリビングから猟兵を誘う様に漂ってくる。
「気味が悪イ、ココはナンダ?」
「綺麗すぎて不気味だよね、時が止まった世界ってこんな感じなのかな」
「アソコか、茶菓子があるカモな」
「あ、あれ…いや、流石にあからさまじゃまいかってね」
邪悪と言うにはあやふやで漂っている気配は虚ろで、未知なる世界を渡り歩いてきた
猟兵であっても自然と警戒が募る。
『遠慮なさらず入って来てください、取って食べたりは致しませんから』
リビングから聞こえてきた、その声は透き通り世界に広がる美しさがあった。
しかし、場違いなソレはまさに船乗りを引き込むセイレーンの様に聴こえた。
「綺麗…」
「イクゾ。茶会だ」
「ちょっ!心の準備に40秒!」
「イラん、イク!」
リビングに繋がる扉をあける。
『御足労、痛み入ります……』
そこには、ダイニングキッチンが隣接したリビングであり、家族団欒を模した景色が広がっているはずであった。
テーブルには暖かい紅茶らしき液体を入れたカップが湯気をたて、甘く香ばしい焼き菓子が並び……骨格標本の様な人骨が衣服を着て座り、動物骨格標本の見本市の様な多種多様な骨が飾られて…いや、生き生きと佇んでいるように見えた。
「コレは…」
「悪趣味な部屋ですこと、そこにいるんでしょ!」
ダイニングキッチンの方へ、マーシャ・ドラクロフは睨みをきかせていると
『驚かせてしまってごめんなさい、この子達は私が助けれなかった子達…私にもっと力があればよかったのに、中途半端に助かってしまった』
「貴様、邪神ナノカ?」
「何を言っているんですか、助けるってなんの……まさか」
『…貴方達に御願いがあります、私を【消して】下さい』
槍を構えるペンテシレイア・メガエラーは握り直すと、マーシャ・ドラクロフの見据える先から声とは裏腹に余りにも醜い塊が姿を表した。
それは、まさに邪神そのものであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『鑼犠御・螺愚喇』
|
POW : 友、死にたまふことなかれ
【友を想う詩 】を聞いて共感した対象全てを治療する。
SPD : 怪物失格
自身の【友の帰る場所を守る 】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : 永遠の怪
【皮膚 】から【酸の霧】を放ち、【欠損】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
『初めは、あの子に助けてもらったの』
椅子に座る人体骨格を蠢く肉先で示す。
『迷い混んでしまった私を、優しい彼女は恐れながらも匿ってくれた、でも……彼女を、悪意から助けられなかった。』
【だから、彼女を追いやった愚物は滅ぼした、徹底的に】
【だから、力を使って彼女を助けたかった……不完全な私だから不完全に蘇らせてしまった】
『あの子達は苦しがっていた、生きたがっていた……私は、彼女がしてくれた様に助けたかった』
肉塊に擦り寄る小動物の骨格たち
【でも、私の力は余りにも負に寄り過ぎていた……弱っていた彼らを逆に引き込んでしまった】
『だから、待った……幸い今日は、幕を降ろすには良い日』
猟兵達に動揺が広がる、相手は邪悪な神々に属する存在なのである。
現に気配は抑えるのをやめたのか、どんどん深く濃い負の気配を含み始めているのだ。
しかし、コレは異端である。
死を振りまきながら、生を与えようと絶望しているのだ。
グリモア猟兵が言った言葉が頭をよぎる
「君たちの選ぶ選択を楽しみにしている」
それは、正にこの時なのだろう。
『真っ直ぐなのですね……やりずらいですか?ならば、私を倒さないあなた達には要はない、次に期待します』
邪悪は大きく身を捩れば、猟兵達へと肉塊を腕の様に伸ばし鞭の様に打ちこんだのであった。
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフ、14歳の女です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。
以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。
來米良亭・ぱん太(サポート)
怪しい江戸弁を使う、いつも飄々とした素人噺家です。
脱力系駄洒落が含まれるUCで、敵の精神や気力を削りながらダメージを与えます。駄洒落はお任せです。
アドリブ、ネタ、連携大歓迎。遠慮無くひどいめに遭わせてやってください。
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
○投げられた賽は、高く高く舞う
その攻撃は風を斬り裂いて振るわれ、攻撃は確実に猟兵の身体へと吸い込まれるように向かっていく。
…バァンッ!
時が止まったような静寂の屋内に、打撃音とも破裂音ともとれる音が響く。
それは、余りにも痛々しい響きであった。
「重っ……みなさん無事ですか」
『あなた達は?』
邪神は防がれ尚且つ、見事な盾捌きで逆に潰れた腕を引き戻すと、新たに現れた3つの存在へとゆっくり向き直る。
そこには、先程の強撃をハートの盾をもって仲間を守った赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)を始め、拳を握りながら邪神を見定める様にたつエダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)、さらに座布団を片手に來米良亭・ぱん太(言霊の噺家・f07970)がヘラりと佇んでいた。
「ありがとう、助かったよ。流石に顔出した途端にビンタは洒落にならないしね」
「いやはや、しかし……こんなにお客様がたくさん居られるならば。先ずやはり1つ話の席を設けさせていただきたいもんですなぁ」
邪神から目を離さずエダ・サルファーは前に出てくれた赤嶺・愛へと礼を言えば、來米良亭・ぱん太がリビングを見渡し改めて現状を把握して行く。
『賑やかになってきたわね、お話しは時間があれば良かったのだけど、今は結構かしら』
「コレはまた御丁寧な、しかし……いま少しは余裕ありませんでしょうか?」
「そうです、貴方の存在は見逃せない。しかし、もっと違うなにかを隠していませんか」
赤嶺・愛は直感であったが隠された何かしらがあると思い必死に声をあげ、言いくるめでもいい時間稼ぎにならないかと來米良亭・ぱん太も口を開き声をかけていたのだが。
「やめときな、何かあったとして腹括ったやつが語ることはそうそうねぇだろ。言いたくないが、それだけの覚悟を感じるんだよ」
エダ・サルファーはグローブをしっかりと締め直すと、仲間の2人に諭すように語りかける
それは、この場の迷いを払う様な響きがあった、迷いは戦場でも日常でも決断を鈍らせる。
『そうですね、今はその言葉に感謝致します……だからこそ!』
「『ぶつかり合って決着をつける!』」
振るわれる肉塊を迎え撃つ奮い立つ拳、それらはぶつかり合うと、激しい衝撃を周りに放ち世界を震わせた。
激しくぶつかりせめぎ合う双方であったが、弾かれるようにお互いが距離をとる。 そして、息付く暇なく邪神は先手を仕掛けようと全力で腕をふりまわしたのだが。それは守るべき場所を巻き込みながらのなぎ払いであった。
力任せの大振りに盾を合わせていなす赤嶺・愛であったが、やはり違和感は拭えないでいた。
そこに、來米良亭・ぱん太が困ったように問いかけた。
「何故、わざとそれを不発させるんです?」
『……なんの事かしら?まぁ、いいわ潰れなさい』
守るべき場所を守り、守るべき力に変えるそれを不発させる振る舞い。
それでも、気を緩めればこちらが危ういのだ不完全であっても、飽くまでも邪神は邪神であるのだから。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
シビラ・レーヴェンス
「この友人達も君と共に還していいな?」
『海』へ還す前に一つだけ聞く。
一人だけ還すのは寂しいだろう?
せめて同伴する存在をつくろうと思ってな。
還すなら炎がいい。【陰炎】を行使する。
(早業、高速詠唱、全力魔法、属性攻撃、咄嗟の一撃、使用)
友人を炎で還すのも部屋を焼き払うのも後で十分だろう。
身体に対抗力を付与しまずは異端からだ。
(オーラ防御、狂気耐性、呪詛耐性、破魔、使用)
他の猟兵達の動きを把握しながら炎を操る。
攻撃の盾にもしよう。連携協力必須だ。
周囲警戒…は必要なさそうだが念の為に行う。
全てが完了した後にその場所へ花を置く。
エキナセアと柊黐を一つに束ねたものを。
花言葉は…『痛みを癒す』と『清廉』だ。
六条寺・瑠璃緒(サポート)
君が諸悪の根源か
荒事は好まないけれど、加勢するよ、猟兵諸君
こいつは何だかいけ好かないから
援護を求められるなら【同志諸君に捧ぐ愛】で味方をかばう
敵の攻撃自体が戦闘における脅威ならば【古き銀幕の活劇譚】
僕に其の攻撃は届かない
気の毒だからカウンターでも返そうか
攻撃自体は通り易く、威力が求められる様なら【而して夜は明けず】
Requiemによる吸血と生命力吸収を
いずれにしても激しく立ち回るのは好まない
敵の攻撃はSerenadeのオーラ防御で防ぎ、適宜カウンター
防戦一本と見せかけてNocturneで搦め取る様なだまし討ちも
嗚呼、不憫だね
激情に駆られた其の蒙昧さが
次はもっと倖せに生まれて来ると良い
北千住・ちくわちゃん(サポート)
みんなからのいいね(好感や感謝)をエネルギーに変換して動く、マスコット型ウォーマシン(身長約2.5メートル)だよ☆
★基本的な行動方針
救出対象や仲間からのいいねが欲しい!
そのためならボロボロに負傷してもだいじょーぶ!
★戦い方
愉快な【パフォーマンス】で敵の気を引いて仲間が攻撃する隙を作るよ
「みーんなちくわちゃんのファンになっちゃえ☆」
UCは威力低めの弾を頭の穴から無限に連射し続けてじわじわ削る系だよ
★冒険・日常
盛り上げ役やギャグ要員が必要なら自由に使ってね☆
お色気もシリアスもどーんと来いっ!
NG事項なし!
アドリブ歓迎☆
○
「君が諸悪の根源か……荒事は好まないけれど、加勢するよ、猟兵諸君」
そう言い放つ六条寺・瑠璃緒(常夜に沈む・f22979)は、誰にも聞き取れない程の声で一言つけたした。
「こいつは何だかいけ好かないから」
全てに置いて諦めとも取れる在り方は確かに邪悪なのだろう、諦め絶望を纏っていればそれだけで周りに悪影響を出してしまうものであり、巨大になればなるだけ被害は拡大する。
それが、手を貸せと言わんばかりに襲いかかってきているのだ、思うところは確かにあるだろう。
シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)は、リビングを見渡したのち少しばかり眉をよせたが邪神を見つめて問いかけた。
「この友人達も君と共に還していいな?」
『海』へ還す前に一つだけ問おう一人だけ還すのは寂しいだろう、せめて同伴する存在をつくろうと思い発した言葉であり。
しかし、返答は思っていたものではなかった。
『私と共になれば輪廻から外れてしまう、そこに連れて行くならばこんな弱々しい者を連れて行きはしないでしょ』
「本当に、それでいい」
『えぇ』
見にくい肉の塊にしか見えない邪神であるがゆえ顔色や雰囲気で探るのは難しい、 それでも分かってしまう無理やり紡ぎ出している言葉にシビラ・レーヴェンスは無言で了承する。
そんなやり取りの中で、骨たちはやらせまいと猟兵に襲いかからんとする。
しかし、幾多の星屑が行手を阻み苦戦していた。
その星屑の様な輝きは、1つ1つは微細なダメージしかなく、ただ痛いな?と感じる程度には痛みを生んではいたのだが、あまりにも無数にでてこられてはその場でたたらを踏むことしか出来ないでいた。
「みーんなちくわちゃんのファンになっちゃえ☆」
それは、北千住・ちくわちゃん(愛よりもいいねが欲しい・f17794)のユーベルコード【超ちくわキャノン(スーパーチクワチャンキャノン)】である。
無数に放たれる原理は分からなくても、できてしまうからやっているそんな感じではあったが数の暴力に勝る力は骨たちには無く、結果として最善の足止めとなっていた。
「あちらはどうにかなりそうだ。ならばこちらに専念できるかな……『僕の大切な人たちなんだ』早く終わらせよう」
六条寺・瑠璃緒はトリガーとなる言葉を紡ぐと、仲間には力が付加されていく反面術者たる六条寺・瑠璃緒には無数に切り傷が生まれていく。
これはユーベルコード『同志諸君に捧ぐ愛(リーベストラウム)』の代償であった、自身に傷を仲間に力を。
『無茶をしますね』
「貴殿ほどではないと言いたいのだがね、さて無駄話はおしまいだ」
「還すなら炎がいい、『Flacăra deliberată…』」
『なるほど、こちらがやはり本命でしたか……』
猛る紫炎がシビラ・レーヴェンスを囲うように幾多もうまれていく、それら全てが『陰炎(インフラマラエ)』であり。
「集え」
幾多の紫炎がその言葉に従って身を絡め、ぶつかり合いやがて1つの火柱となる。
それらの火は家屋に移って行くが、今はそれすら気にはならない。
「それでは、さよならだ」
『……』
しっかりと指し示すは邪神だけ、陰炎はそれに従い走る。
その姿は龍のように強大で美しく、開かれたアギトは邪神を飲み込み弾けるように火力を増した。
『我儘ばかりで、ごめんなさい……だけど、あり…が、とう……』
邪神の存在感が霧散する、骨たちも音を立てて崩れ落ちる。
「やることをやっただけ、そう……それだけ」
シビラ・レーヴェンスはポツリと呟くと陰炎を解除する、紫炎は猛っていたのが幻だったかのように消え去ると中心地には何もなかった。
そこに、懐からエキナセアと柊黐を一つに束ねたものをとりだし手向けにと投げる。
その花言葉は、『痛みを癒す』と『清廉』であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴