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その炎は地獄の炎か

#サムライエンパイア


●とあるサムライエンパイアの村
 この村では、切支丹の武者たちが神として祀られている藩の始祖やその他の神仏を描いた絵を農民たちに踏ませようとしていた。この踏み絵は、元々は農民に紛れ込んだ切支丹をあぶり出すために行われていたことであった。だが、この村では切支丹の武者たちが農民たちに対して、異教を信じることを強制させるために行おうとしていたのであった。案の定、農民たちは恐れて誰も踏み絵を踏もうとしない。
「……この偶像が踏めんというんか? お前たちは偶像崇拝をした罪にて火あぶりの刑やな!」
 切支丹の武者たちの首魁が「罪状」を読み上げると、他の切支丹の武者たちもハルバードの矛先を農民たちに向ける。
「先祖代々の信仰を捨てることはできません。それに、異教の神を信じることは幕府の命により禁じられているのです。お許しください」
 農民たちの長がおびえた顔で許しを請うも、切支丹の武者たちの首魁は聞く耳を持たず、農民たちを縛るよう命を発する。直ちに農民たちは丸太に縛られると、その足元にはわらが積み上げられ、そして火がつけられた。生きながら焼き殺されていく農民たち。
「信じざる罪は、その身で贖ってもらいまっせ!」
 元は商人だったという切支丹の武者たちの首魁は、農民たちの苦しむ声を聞きながら冷酷に笑い、そろばんを弾くのであった。
「よし、信じない者たちの財産は我々が接収や!」

●グリモアベースにて
「『神仏』を描いた絵で踏み絵をさせられて『偶像崇拝者』とみなされた農民たちがとらえられて火あぶりの刑に処せられそうになっています。助けてあげられませんか?」
 修道服に身を包んだマリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)は、見るもおぞましい事件が起こることを集まった猟兵たちに告げたのであった。マリアはさらに話を続ける。
「『神仏』の踏み絵を行っているのは、『異教』に改宗した武者たちです。まずは、この踏み絵を妨害し、農民たちを助けてあげてください。踏み絵を邪魔したら、おそらく切支丹の武者たちは我々に刃を向けることでしょう」
 マリアは紙に図を書きながら状況を説明していく。
「この、武者たちは軍馬や鉄砲を持った女武者たち、さらには雷を呼び出すことができるそうです。彼らの数は見積もって10人ほどいます。この武者たちを倒すと、首魁の将との戦いになります。彼はそろばんの珠を飛ばしてくるほか、身体と戦闘能力を大きくさせる秘術や我々のユーベルコードを見切ってまったく同じものを返してくるという力も持っています」
 最後に、マリアは十字を切って戦いに赴くと、悲しそうな目で猟兵たちに訴えるのであった。
「私は、おそらく彼らが考えている神とおそらく同じものを信じています。しかし、力を持って押しつけるという考え方は神の行いに反すると思っています。願わくば、彼らの魂に神の許しがありますように……」


ヨーシャ
 こんにちは。今更イースターエッグと格闘中のヨーシャです。
 このシナリオをご覧いただきありがとうございます。

 サムライエンパイアの村を襲う切支丹武者たちとの戦いになります。
 まずは、村人を踏み絵による火あぶりから救う必要があります。力ずくで阻止してもよいでしょうし、絵をすり替えたり呪術を緩和する何らかの方法を考えてもよいでしょう。
 そのあとは切支丹武者たちとの戦いになります。展開としては書いたとおりで、戦場については村の中なので隠れる場所等はありますが、村の建物や施設などを壊さないように気をつけてあげてください。

 では、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『踏絵呪術』

POW   :    力ずくや体を張って踏絵を阻止する

SPD   :    絵をすり替えたり、目くらましをして妨害する

WIZ   :    呪術を緩和させる術式や魔術を練り上げ相殺させる

👑11
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シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎
事前に私の行動の意図を味方へ伝える


村人に<変装>して身代わりになり
<かばう、おびき寄せ、挑発、誘惑、コミュ力>で注意を惹きつけて
仲間を動き易くし
私は火刑にされても生還する事で思惑を挫かせます


焼き殺した人の財産は没収だなんて
金品目当ての略奪じゃないですか!

違うと言うのでしたら私から裁いてみなさい!
あなた方の主張する罪が本当に罪ならばの話ですが


火炙りは【贖罪】と<火炎耐性、激痛耐性、覚悟、勇気>で凌ぐ
内心怖いですが村人さん達を勇気づける為に耐える

頃合いを見て【鈴蘭の嵐】で丸太ごと破壊して脱出し変装を解く


あなた方が語る信じざる罪は無効です!
今度は私達があなた方の罪を裁きます!


紬雁・紅葉
あらあら♪耶蘇様以外は磔火炙りですか…
では私などがゆるゆる正面から現れたらどうなってしまうのでしょう?

深く笑みつつ羅刹紋を顕現
【雷の魔力】を防御力に付与
帯電した状態でゆるゆると現場に歩み寄り存在感を以て武者たちの注意をおびき寄せる

隙を見て農民に逃げるよう促す
もちろんかばう
追撃しようとする敵には電光で目潰し+属性攻撃

神仏の御姿を踏めと?それでは踏みましょうか?神様の…十文字の御印を?

敵が打って来たら見切って残像で躱しUC+オーラ防御などで受け
いずれもカウンター雷属性衝撃波を狙う
(吹き飛ばしや武器落としも織り交ぜ)

…「そちら」も、裁きは剣で行うのでしょうか?

※アドリブ、とっさの絡み、大歓迎です※



「では、一人一人順番に並んで、この偶像を踏むように。この偶像を踏んだ上で唯一なる神への信仰を誓えば命は助けよう」
 切支丹武者の一人が村人に告げる。
「だが、踏めないものがいればそのものは火あぶりだぞ!」
 しかし、村人は恐れて誰も出てこようとしない。それこそ、神仏を踏んでしまっては幕府に刃向かう者とみなされて処刑されかねないからだ。しばしの沈黙が、場を支配した。
「誰もでないのなら、皆火あぶりにするぞ! おまけに財産は没収だ!」
 切支丹武者たちが村人に脅しの言葉をかけたそのときだった。
「焼き殺した人の財産は没収だなんて、金品目当ての略奪じゃないですか!」
 村人の中に変装して紛れ込んでいたシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)が見るに見かねた様子で反論する。
「違うと言うのでしたら私から裁いてみなさい! あなた方の主張する罪が本当に罪ならばの話ですが……」
 その言葉を聞くなり、切支丹武者たちの顔色が変わる。ついに堪忍袋の緒が切れたのか、切支丹武者たちはシホを断罪する。まるで、彼らの信じる神の「裁くな、裁かれないためである」という言葉を忘れてしまっていたかのようであった。
「ええい、こしゃくな小娘め! まずはこの者を火あぶりにせよ!」
 そのまま丸太に縛り付けられるシホ。足元にはわらが積まれ油が注がれ、火あぶりの準備が進められていく。そして火がつけられた。勢いよく燃え上がる炎。
「さあ、苦しめ、苦しめ! このまま未来永劫地獄の炎に焼かれて苦しむのだ!」
 切支丹武者たちの笑い声が聞こえる中、必死に身を灼く炎に耐えるシホ。このまま、シホの命運は尽きてしまうかに思われたその時だった。

「……あらあら♪耶蘇様以外は磔火炙りですか」
 一人の女羅刹、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が踏み絵の前に歩み出てきたのだった。紅葉は深く笑うと羅刹紋を顕現させ雷の魔力を己の身に纏わせると切支丹武者たちを睨み付けた。
「者ども、構えい! この不埒な者を斬るのだ!」
 切支丹武者たちが紅葉に詰め寄ろうとしたその時だった。無数の鈴蘭の花びらが嵐となって舞うと、炎の中から現れるシホ。まさに、その姿はネブカドネザル王の金の彫像への礼拝を拒み炎の中に投げ入れられたヘブライ人の若者のようであった。炎をくぐって脱出してきたシホは高らかに宣言する。
「あなた方が語る信じざる罪は無効です! 今度は私達があなた方の罪を裁きます!」
 この様子を見た紅葉も身に纏った電光を輝かせながら、威勢のよい言葉で以て切支丹武者たちに応酬する。
「神仏の御姿を踏めと? それでは踏みましょうか? 神様の……十文字の御印を?」
 この「奇跡」を目の当たりにした切支丹武者たちは言葉を失ってしまったのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

喜羽・紗羅
アドリブ可

こんな――こんな酷い事をよくも……
(まあ落ち着け。アレを妨害すりゃいいんだろ。だったら)
紗羅が顔を上げるともう一人の自分が目の前に
「こっちは任せとけ。お前さんはアレを止めてこい」
引き付けてる内にどうにかしてやる、と
紗羅の顔をした無頼漢がそそくさと踏絵の元へ向かう

誰か一緒に止めてくれる人いないかしら?
と、兎に角あんな事止めさせなきゃ!
ちょっと、そんな事しないで!
大体仏様を踏むなんて
あなた達の神様はそんなに野蛮なの?
これはあなた達が乱暴する為の口実に
神様を利用してるだけじゃないですか!
そんな事、あなた達の神様だって許すものですか!



っと威勢がいいねえ
今の内に御仏様を春画にすり替えてっと……



「こんな、こんな酷い事をよくも……」
 目の前で燃え上がる炎に喜羽・紗羅(伐折羅の鬼・f17665)は憤りを感じてうつむいてしまっていた。だが、今はこの蛮行を止めることが先決なのだ。紗羅は思いを決めると顔を上げもう一人の自分を呼び出した。もう一人の紗羅は呼び出した主に語りかける。
「こっちは任せとけ。お前さんはアレを止めてこい!」
 どうやら呼び出されたもう一人の紗羅は無頼者の人格のようだ。その無頼者の一言に意を決したのか、紗羅はこくりと頷くと、切支丹武者たちの前に躍り出て大声で叫んだ。
「仏様を踏むなんてあなた達の神様はそんなに野蛮なの? これはあなた達が乱暴する為の口実に神様を利用してるだけじゃないですか! そんな事、あなた達の神様だって許すものですか!」
 武者たちを前に強弁する紗羅。
「戒に言う、神以外のものを拝んではならない、と。その仏とやらは神以外の偶像ではないか!」
 反駁を受けてなお、紗羅は凜とした目で武者たちを圧している。切支丹武者たちの注目は紗羅に集められたのだった。
 その一方で、もう一人の紗羅が踏み絵のもとに歩み寄っていく。
「仏様よ、踏ませてしまって悪かったな。これからは守ってやるよ……」
 そう言って、もう一人の紗羅は仏の描かれた踏み絵をこっそりと春画にすり替える。この騒ぎのおかげで切支丹武者は踏み絵が春画にすり替えられたことに気付いていないのだ。作戦は成功だ。もう一人の紗羅は仏の描かれた踏み絵を懐に入れると、アイコンタクトで呼び出した主にすり替えの成功を伝えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ボアネル・ゼブダイ
【キリカ(f03333)】と同行

「世界と宗派は違えど神に祈り日々を生きるのは守るべき民達であろうに
祈りを向ける神が違うと言うだけで命を奪う権利はそれこそ神にすらあるまい」

まずは脅威に晒されてる村人達を救助せねばなるまいな
まずは手を挙げてキリカに合図を行いつつ【赤光の邪眼】を武者達に発動
一時的に催眠状態にして動きを封じ、救出の邪魔をさせないようにする
村人を縛り付けてる縄をキリカが狙撃した順番から助け出す

「心配するな、私はお前達の味方だ」

【怪力】を使えばある程度の数ならばまとめて運び出すことも可能だろう
催眠状態眼が長く続かないことを想定して邪魔が入らないうちに手早く終わらせたい所だな

アドリブOK


キリカ・リクサール
【ボアネル(f07146)】と参加

POW

「神の名を使って弱者から搾取するか
そのような歪んだ信仰ならば滅ぼされても文句は言えんだろうよ」

ボアネルの合図が出るまで待機
場所は木の上と言った見晴らしが良く目立たない場所の方が良いだろうな
合図が出れば【バール・マネージュ】を発動
攻撃回数を増やして村人達が縛られている縄だけを「シルコン・シジョン」で狙撃する
狙撃の際は村人達を傷つけないように細心の注意を払う

作戦中に敵の催眠が解けだしたら【援護射撃】で攻撃してボアネルの救出を助ける
他に参加する猟兵達がいれば彼らの援護も行う

ここに住む者達は何の罪もない善良な人々だ
私達が協力し合って全員助けなくてはな

アドリブOK



「ええい、このままでは埒が明かん! 縛って火あぶりにせよ!」
 業を煮やした切支丹の武者たちは村人たちを丸太に縛り、足元に藁を積んでいく。村人たちの運命ももうここまでかと思われたちょうどその時だった。
「世界と宗派は違えど神に祈り日々を生きるのは守るべき民達であろうに……。祈りを向ける神が違うと言うだけで命を奪う権利はそれこそ神にすらあるまい」
 この騒ぎの中に進み出てきたボアネル・ゼブダイ(Livin' On A Prayer・f07146)が切支丹武者たちを挑発するように言を吐く。
「何を言うか、迫害してきたのはお主ら偶像崇拝の者どもではないか! 迫害に立ち向かうのも仕方があるまい!」
 切支丹武者たちはいきり立つが、その時にボアネルの両目が怪しく光る。その光に当てられた切支丹武者たちは催眠をかけられて動くに動けない。時を同じくして、村人を縛っていた縄を撃ち抜く銃声が響いた。ボアネルの合図を受けたキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)が近くの木の上から縄目を狙撃したのだ。
「心配するな、私はお前達の味方だ」
 ボアネルが助け出された村人たちに言葉をかける。村人たちは順々にボアネルの誘導によって安全な場所まで逃げていく。程なくして全員が安全な場所まで逃げ延びることに成功したのだった。
 だが、その時、切支丹武者たちの催眠がとけていく。
「待て、逃げるな! 止まれ、止まれ!!」
 あわてて逃げる村人を追う切支丹武者たち。キリカはすかさず彼らの進路に銃弾の雨を降らせる。さすがに撃たれてはならんとばかりに切支丹武者たちの動きが止まる。
「くうっ、覚えておけ! このままでは主の裁きがあるぞ! お前らが地獄に行くことを主に取りなしておくことにしようぞ!」
 負け惜しみなのか、呪いの言葉を吐き捨てる武者たち。その様子を見守りつつ、キリカは安堵の言葉を述べる。
「ここに住む者達は何の罪もない善良な人々だ。私達が協力し合って艱難辛苦から救わなければな……」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

夜神・静流
「神が流血を望んだのか。己が受けた痛みを弱者に押し付けるのが、お前達の言う神の教えか」
怒りを胸に、押し殺した声でそう問いかける。
「もしそうだと言うならば、それは私が討つべき魔の所業である。お前達の神は、私がこの手で抹殺する!」
神を殺すと真っ向から宣言し、殺気を叩き付ける。

早業・祈り・破魔・範囲攻撃・なぎ払い技能を使い、七ノ太刀・暁を発動。
抜刀と同時に浄化の光を放ち、広範囲を浄化する事で術式の破壊を試みる。
「祈りや信仰は、人を傷つける為の物ではない。悪しき魔術よ、消え去れ!」
「私は人に仇なす超常の存在を滅する者。仮に神が相手であろうと、退く理由など一切無い」

アドリブ・絡み歓迎。



 サムライエンパイアにおいて「異教」と呼ばれている宗教の神とは本来は「慈悲深く慈愛あまねき神」なのである。神はこの世を作り人を神の像と肖に従って創造した存在であり、自ら創造した人間を愛する存在である。その神から「離れる」ことが人間の不完全な自由意志ゆえの「罪」であるにせよ、そんな人間も愛さずにはいられない存在、それが神なのである。
 だが、今ここで踏み絵を行っている切支丹の武者たちは「真の神」を信じているがゆえに己が正しいと思い込んでいるのだ。それはおそらく一種の「傲慢」なのである。彼らの信じる三位一体の神はむしろ「裁いてはならない、裁かれないためである」と語っているというのに……。
 そんな疑問を抱いた夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は、切支丹の武者たちの前に進み出て問いを投げかけた。
「神が流血を望んだのか?! 己が受けた痛みを弱者に押し付けるのが、お前達の言う神の教えか?!」
 静流の怒りを秘めた真剣な瞳に圧される切支丹の武者たち。押し殺した声も静流の怒りを表すのには十分だったのだ。
「うっ……しかし、先に刃を向けたのは我々ではない。我々は、信仰を守るために戦っているのだ!!」
 言を紡ぐのに相当苦しんでいる切支丹の武者たち。そんな武者たちをたたみかけようと、いっそう強い口調で静流は思いの丈を吐き出した。
「もしそうだと言うならば、それは私が討つべき魔の所業である。お前達の神は、私がこの手で抹殺する! 祈りや信仰は、人を傷つける為の物ではない。悪しき魔術よ、消え去れ!」
 太刀をかまえ、七ノ太刀・暁を放つ静流。抜刀と同時に放たれた浄化の光が踏み絵によってもたらされる呪いを清めていく。この浄化に手応えを感じたのか、静流は切支丹武者たちを見定めて一喝する。
「私は人に仇なす超常の存在を滅する者。仮に神が相手であろうと、退く理由など一切無い」
「ううっ、覚えておれ、今に貴様らを滅ぼしてやる!」
 切支丹武者たちは分が悪いと感じたのか、村の外へ向かって駆けだしていった。村人は皆無事であったが、いずれ切支丹武者たちは体制を整えて再び攻め寄せるであろう。その時にはこの村は再び戦場となる。村人を守る猟兵たちの戦いはまだ始まったばかりだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『切支丹武者』

POW   :    騎馬突撃
自身の身長の2倍の【軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
SPD   :    後方支援
【切支丹女武者】の霊を召喚する。これは【鉄砲による援護射撃】や【一斉掃射】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    主の裁き
【ハルバード】を向けた対象に、【天からの雷】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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 村人たちは助かったことに安堵しつつ、猟兵たちに感謝を述べようとしたその時であった。再び切支丹武者たちが村に攻め寄せてきたのだ。村人たちに切支丹武者のハルバードが迫る。
「ええい、面倒だ! この村ごと灰にしてしまおうか!!」
 切支丹武者たちが大声で脅しの言葉を述べる。だが、村人たちは希望の光を見いだしていた。その光こそが猟兵なのだ。猟兵たちは、切支丹武者たちを退け、この村を守り抜くことができるのだろうか。今、その真価が問われるだろう。
喜羽・紗羅
アドリブ可

本性出したな伴天連被れめ
数が多い……このまま行くぞ!

鉄砲隊を呼び出したか……
紗羅ぁ! 応戦しろぉ!
で、でも建物が……
いいからデカいのかませ! こっから奴らぁ離すんだ!
……分かったわ、やってみる

援護射撃でデカいの……榴弾って奴を、
呼び出された相手の鉄砲隊陣地に撃ち続けるわ
狙いなんか付けさせないし、
火縄銃よりはリロードも早いんだからね!

俺はそのまま太刀を薙刀に変形させて、
敵の武者を一人ずつしばいてくぜ

どんなに鎧を着込んでいようと関節の守りはお留守
フェイントを仕掛け動揺させて
斧槍を振りかぶった所を
腕の関節を狙って一太刀浴びせてやる
突いてくるならその武器落として
返す刃で首筋斬りつけてやろう


紬雁・紅葉
まあまあ?汝の隣人をまるで愛していませんが?
存在感を示して誘き寄せ

呆れつつ羅刹紋を顕わに笑み
業邪…御鎮めします

【雷の魔力】を攻撃、防御、状態異常力に付与

九曜、巴、鳳翔を適宜使い分け
正面からするすると接敵
射程に入り次第破魔雷属性衝撃波を以て回数に任せ霊ごと範囲を薙ぎ払う

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでない場合UCと+オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター属性衝撃波を狙う

窮地の仲間や村人は積極的にかばい
好機には仲間に雷属性目潰し援護射撃

嗚呼戯れに事申し賜う
灰は灰に
塵は塵に
そして過去は骸の海に

去り罷りませい!


※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


夜神・静流
真の姿を解放。

「まだ来るというなら、全て斬るのみ」
村とそこに住む人々を護る事を重視し、村人に危害を加えようとする敵を最優先で狙います。


ダッシュ・早業・残像・先制攻撃・衝撃波・なぎ払い技能を使用し、素早く動き回りながら一ノ太刀・隼による衝撃波で敵を攻撃。
召喚された霊に対しては破魔・投擲・範囲攻撃技能を使って霊符を一斉に投げ、除霊を行ないます。

「信仰を人を傷つける為の理由や武器にしてはならない。その行為が神の名を貶めていると、何故気が付かないのか」

アドリブ・絡み歓迎。


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携重視


聞けば聞く程呆れてしまいます
まあオブリビオンですから
仕方ないですね


村人さん達を戦闘に巻き込まないよう
<救助活動、コミュ力、手をつなぐ、鼓舞、優しさ>で避難

村人が攻撃されそうなら【盾娘】で<かばう>
又は【救園】に保護


避難完了後は【祝音】で味方を回復
<覚悟と勇気>で村人に疲労を見せないよう注意


攻撃の余裕があれば【華霞】を
<誘導弾、フェイント、スナイパー、援護射撃>
で軍馬の足や
切支丹女武者の霊が持つ鉄砲の銃口が詰まるように撃つ

雷は『聖剣』を宙に投げて避雷針にする


貴方達の信仰に隣人愛は無いのですか!?
押し付けの正義なんて受け入れられません!

無駄だと思いますが問わずにいられません



 そもそも、切支丹の言う「罪」とはどんなものなのであろうか。もともと、「罪」とは「神から離れること」を指していた。切支丹の神話では神はアダムとイヴにエデンの園の「知恵の実」を食べてはならないと命じたが、悪魔の誘惑に負けたアダムとイヴは知恵の実を食べてしまい、結果として神から「離れて」しまったという。この「罪」を得た結果、人は死ぬようになってしまったとされるのである。また、その時に人が救われるために必要な「神を信じ神の意に応えること」は難しくなったと考えるのである。
 怒りに駆られた切支丹武者たちに追われ逃げ纏う村人を助けるのはシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)ら四人の猟兵たち。シホは励ましの言葉をかけながら村人の手を引いて精一杯避難を手伝っている。その様子を見た一人の切支丹武者がハルバードを天に掲げ何やら祈りの言葉のようなものを唱えている。
「主よ、怒りの日は来た。不信心の者たちに怒りの雷を!」
 そのハルバードはシホを指すと、雷を纏って怪しく光った。それを見た紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)がシホの前に躍り出ると、その雷の魔力を吸収していく。羅刹紋を顕わにし微笑みを浮かべた紅葉は切支丹武者たちを挑発するように言葉を投げかける。
「まあまあ? 汝の隣人をまるで愛していませんが?」
 別の切支丹武者は軍馬を呼び出し突撃してくるが、紅葉の手にする薙刀「巴」に一刀両断されてしまうのであった。
「このまま、手をこまねくようなら……そうだ、彼女たちの霊を呼ぶのだ!」
 切支丹武者たちが喚び出した女武者たちが鉄砲を構える。その様子を見ていた喜羽・紗羅(伐折羅の鬼・f17665)はオルタナティブ・ダブルで喚び出したもう一人の自分に発破をかけられていた。
「鉄砲隊を呼び出したか……紗羅ぁ! 応戦しろぉ!」
 その言葉に紗羅は偽装スクールバッグの中に仕込んだ砲の準備を行う。だが、ここは村の中、このまま撃つと建物に被害が出ることは免れない。
「いいからデカいのかませ! こっから奴らぁ離すんだ!」
 意を決した紗羅はスクールバッグから榴弾を発射する。一瞬、砲声が鳴り響くと、女武者の陣地に命中する。女武者が吹き飛ばされる様子を見て苦い顔をする切支丹武者たち。残っている女武者たちは村人を逃がそうとする夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)を狙うも、気付いた静流の素早い動きに女武者たちは照準を定めることができない。繰り出される一ノ太刀・隼。衝撃波が女武者たちを吹き飛ばす!
「思った以上に旗色が悪い……神よ、我々に力を!」
 切支丹武者がハルバードを再びシホに向ける。シホは見切っていたのか、とっさに持っている聖剣を地面に突き立てる。またしても間一髪、聖剣に落ちる雷。シホの口から思いを込めた問いが飛び出していく。
「貴方達の信仰に隣人愛は無いのですか!? 押し付けの正義なんて受け入れられません!」
 この言葉を聞いた静流も言葉を投げつける。
「信仰を人を傷つける為の理由や武器にしてはならない。その行為が神の名を貶めていると、何故気が付かないのか!」
 切支丹武者たちは返答に窮している。返す言葉を選ぼうとする切支丹武者たちの背後に迫る影があった。それこそ、もう一人の紗羅だ。無頼漢のご先祖の人格を持つ彼女は、太刀を薙刀に変形させ一気に切支丹武者に斬りかかったのだ。それと同時に正面から破魔重弓「鳳翔」で矢を放つ紅葉。前から後ろからの攻撃に混乱した切支丹武者たちは四人を残して討ち取られてしまったのだ。その四人には逃げられたものの、村人たちの苦難はひとまず去ったと言えるだろう。
「主よ、この方にどうか慈悲と祝福をお与え下さい」
 周りを確認すると、傷ついた者たちを癒やすシホ。身体に疲れは残るが、彼女にとって助けたいという思いは心からのもの。いずれ残る四人の切支丹武者たちはやってくるだろうが、それまでに村人たちを安全な場所に誘導する時間の余裕はある。四人は後から来る猟兵が残りの武者を倒してくれることを祈るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

キリカ・リクサール
【ボアネル(f07146)】と参加
「しびれを切らして団体で出てきたか
奴らには神の愛もすでに届きはしないだろうよ」

まず村人達を家へと逃げるように告げる
武者達が追ったら邪魔をするようにオーヴァル・レイとシガールQ1210で攻撃
ボアネルのインプに気を取られて隙だらけの奴らを中心に狙い撃つ

村人達が逃げ終えたら本格的に攻撃を開始
【苦痛の嵐】を発動し
死角からの銃弾で【軍馬】もろとも敵を銃撃する
生命力も共有か、丁度良い的だな

ボアネルにも援護射撃をしつつ敵を撃破していこう

「お前達の言い分も分かるが、それは罪亡き者を殺める理由にはなるまい
古今を問わず、復讐による殺戮は地獄へ堕ちる大罪だ」

アドリブOK


ボアネル・ゼブダイ
【キリカ(f03333)】と参加
「自らに石を投げる者達のために祈ること
それこそが神の愛だと貴様達も知っていただろうに…」

村人達に離れるように指示
彼らが逃げるまで【従順たる悪意】を発動して時間を稼ぐ

敵の【主の裁き】を誘発するようにインプで攻撃
その隙に他のインプで攻撃を行うか
【フランマ・スフリス】で生命力を吸収しつつ攻撃

村人達が逃げおおせたらキリカと連携を取って撃ち漏らした敵を早業で攻撃していく
インプ達が残っていれば撹乱するように動かして翻弄し敵を攻撃する

「貴様等の行いは決して許せることではない…
だが、汝らの魂が慈しみ深き神の元に行けるように祈ろう…
それが、私からのせめてもの手向けだ」

アドリブOK



 逃げ延びた四人の切支丹武者たちは体制を立て直すと再度村を襲ってきたのだ。それに対して迎え撃つはボアネル・ゼブダイ(Livin' On A Prayer・f07146)とキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)の二人の猟兵だ。村人は安全な場所にもう既に逃げ込んでいるが、見つけられたら目も当てられない惨劇になるであろう。そのことを予期したボアネルは従順たる悪意でもってインプを呼び出し、切支丹武者たちの気をそらそうとしたのだ。
「自らに石を投げる者達のために祈ること、それこそが神の愛だと貴様達も知っていただろうに……」
 ボアネルは呟きを発する。その言葉を返すようにキリカも語る。
「しびれを切らして団体で出てきたか。奴らには神の愛もすでに届きはしないだろうよ……」
 そう言葉を残すと、浮遊砲台「オーヴァル・レイ」と強化型魔導機関拳銃「シガールQ1210」で劣勢を悟って軍馬を喚び出し跨がって突撃してきた切支丹武者の一人にしっかりと狙いを定め攻撃をお見舞いする。銃弾は軍馬を貫き切支丹武者に致命傷を与える。生命力を共有しているので、キリカには軍馬突撃をしてきた切支丹武者はよい的にしか思えなかったのである。
 ボアネルはボアネルでインプを巧みに操りながら切支丹武者の気を引くために戦っている。あまりにも激しい戦いのせいか、ダメージを受けては消えていくインプ。そうこうする間に召喚したインプは全て消えてしまうほどだった。そんなボアネルを狙うのはハルバードを天に掲げた切支丹武者たちであった。
「主の怒りを、我に仇なすものらの頭上に降らせ給え!!」
 そのハルバードの先はボアネルに向けられたが、雷が落ちるより早く、キリカの発した銃弾が切支丹武者たちを貫いていたのだ。
「お前達の言い分も分かるが、それは罪亡き者を殺める理由にはなるまい! 古今を問わず、復讐による殺戮は地獄へ堕ちる大罪だ!」
 キリカの言葉が響き渡る。残る全ての切支丹武者たちが冥府に帰るのはそれから一刻も立たない内であった。
「貴様等の行いは決して許せることではない……だが、汝らの魂が慈しみ深き神の元に行けるように祈ろう……それが、私からのせめてもの手向けだ」
 聖者らしく祈りを捧げるボアネル。キリカも隣で切支丹武者たちの冥福を祈っている。願わくば彼らにしばしの安息と永遠の記憶を。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『小西行長』

POW   :    「商人の根性舐めたらあきまへんで」
【異教を信じる心と商売人としてのプライド】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    「球弾きもお手のものや。捌ききれまっか?」
【商売道具であるそろばんを武器に用いる事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【そろばんの珠】で攻撃する。
WIZ   :    「真似から始まりマネーに至るは商いの基本でっせ」
対象のユーベルコードを防御すると、それを【見様見真似で再現】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
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 猟兵は切支丹武者たちを骸の海に帰すことに成功した。だが、切支丹武者たちの首魁は今だ倒されていなかったのだ。首魁の名はアウグスティヌスこと小西行長、元商人の切支丹武将である。
「やっとワイの出番でっせ。村人を、そして猟兵どもを地獄に送ったる!」
 切支丹の宗教では、人々は「地の塩、世の光」と例えられるように善行を行い、人々の模範となる存在であったはずである。だが、今ここにいる行長は切支丹弾圧やかつて戦いに負けたことでその心は曲がってしまっているのだ。
「さあ、お前の罪を数えてや。ワイが地獄に送ったる……」
 その顔には、うっすらと狂気に満ちた笑みが浮かんでいた。
夜神・静流
真の姿を解放。
元がどうであれ、今が人に禍をなす魔の者であるならば滅するのみ。例外は無い。
「この者を倒せば終わりです。心してかかりましょう」

八ノ太刀・八雲を発動。
ダッシュ・ジャンプ・残像技能で素早く移動しつつ、見切り・投擲技能で鉄礫を投擲し、身に纏った風も使って算盤の珠を撃ち落としながら接近。
撃ち落としきれない物があった場合は急所に当たる物を優先し、残りはオーラ防御・激痛耐性で耐えつつ進む。
敵を射程内に捉えたら早業・カウンター・怪力・破魔技能を使用して八連撃を叩き込む。
「悪しき亡霊よ、消え去れ。骸の海に還るがいい」

アドリブ・絡み歓迎。


喜羽・紗羅
アドリブ可

少なくともテメェに裁く権利はねえよ
罪なんてなあ、誰もが改めながら生きてんだ
テメェにどうこう言われる筋合いは無え!

――って、デカくなりやがった!?
まあいい、叩き斬ってやらぁ

地形を利用しつつ敵の攻撃パターンを情報収集
攻撃に応じる時は奴の武器落として徐々に力を削いでくぜ
(そんな余裕見せて、あんなに大きいのに大丈夫なの!?)
焦る必要は無えんだ、こういうの決まるのは大体一瞬
デカくなった分動きが鈍くでもなってりゃしめたもんだが

一通り動きを把握したら必殺の機会を伺う
あれだけデカいんだ、大きく振りかぶって攻撃してくる時が勝機
ダッシュで間合いを詰めて一つ目の攻撃を払い落とし
続く太刀でその胴をぶった斬る



 果たして、神は全て起こることをお定めなさったのか。
 それとも、人は己の意思で未来を選び取るものなのか。

 過去から今に至るまで、この問題は幾多の人によって問われ続けたのだ。人は過去を骸の海に棄てて未来を選んできたのだが、果たして棄てられた過去も神によって作られたのだとしたら、それはとても残酷なものかもしれない。ただ、猟兵たちには使命がある。それは、棄てられし過去より生まれた呪いを解くことである。
 夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は感じていた。そして十六夜を構え、自らを奮い立たせるようにつぶやいた。
 「元がどうであれ今が人に禍をなす魔の者であるならば滅するのみです。この者を倒せば終わりです。心してかかりましょう」と。
 その言を聞いた小西行長は、己を魔なる者と言い切る静流の言に苛立ちつつも反論する。
「永遠なる神は、全てを赦すもんや。だけど、信じざる者はあかんで。地獄へ真っ逆さまや!」
 喜羽・紗羅(伐折羅の鬼・f17665)もまた、不信心者を断罪しようとする行長の言葉に反抗するように啖呵を切ったのだ。
「少なくともテメェに裁く権利はねえよ! 罪なんてなあ、誰もが改めながら生きてんだ。テメェにどうこう言われる筋合いは無え!」
 生体認証システムを組み込んだ太刀、奇一文字改を構えながら、紗羅は行長の行動パターンを読んでいく。これで後は切り込もうとしたその時だった。
「……神を冒涜する者には、罰を与えにゃあかんな!!」
 信仰心と商売人のプライドを爆発させ、身体が倍に伸びる行長。紗羅は動じたように見えるが、焦る必要は無いと自らに言い聞かせていく。静流もまた同じだった。
「ここはとにかく動き回ろう! 奇しくも二人だ。共に動けば……戦える!」
 静流は紗羅と動きを合わせ、ちょこまかちょこまかと動き回る。負けじとそろばんの珠を飛ばす行長。その珠を時にはかわし、時には打ち落としと精一杯逃げ回る二人。二人ゆえに、行長は狙いをさだめられないのか。動きに隙が見え始めたその時だった。
「「よし、今だ!」」
 静流と紗羅は異口同音に叫ぶと、同時に太刀を振るったのだ。静流の十六夜での八連撃に、紗羅の奇一文字改による剣刃一閃が行長を襲う。鮮やかな二人の剣戟に、行長は手痛い一撃を受けてしまった。痛みにうずくまる行長に静流は冷徹に一言を言い放った。
「悪しき亡霊よ、消え去れ。骸の海に還るがいい……」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

キリカ・リクサール
【ボアネル(f07146)】と参加

「その言葉をそっくり返してやろう
貴様こそ、己の罪を数えて眠れ
神の教えすらも忘れた哀れな信徒よ」

後衛に回り、『援護射撃』でボアネルのサポートを行う
ボアネルの語りかけに同調するように相手に話しかけ奴の信心やプライドを揺るがせる

「神の愛を貴様が語るな、背信者が
今のお前はかつて神の子を迫害した者共と何も変わらん
他者から盗んだその財産はいずれ錆び付き、その欲深さは貴様自身の魂をも食らい尽くすだろうよ」

相手のUCが発動したら【バール・マネージュ】を発動
攻撃力を最大まで上げて敵を撃ち抜く
タイミングはボアネルの斬撃に合わせる
巨大化したのならば一点に集中した方が良いだろうからな


ボアネル・ゼブダイ
【キリカ(f03333)】と参加

「すでに神の愛も、慈悲の心も亡くしたか
貴様のいるべき場所はこの世界にはもうない
骸の海へと還り、静かに眠るがいい」

[人工血液セット]から吸血し【血呪解放】を発動
強化するのは防御力
敵の攻撃を耐え凌ぎつつ、気持ちを挫くためにあえて語りかける

「貴様の嘆きは分からんでもない
だがそれは罪無き人々を蹂躙する理由にはならん
挙げ句に、その財産まで奪う時点で貴様はすでに商売人ではない
ただの賊徒、神への背信者だ」

相手がUCを使い出したらこちらもフランマ・スフリスで攻撃
生命力を吸収しつつ攻撃を行う
巨大化したのなら足下を狙おうか
相手の動きが鈍ったならキリカのUCに合わせて一気に畳みかける



「神よ、なぜに我を見捨て給うか?!」
 行長の瞳は苦しみにまみれていた。その身を引きちぎるほどの痛みに神を信じることを疑わなかった男は主の受難の時に叫んだという言葉を叫んでいた。その言を聞いたボアネル・ゼブダイ(Livin' On A Prayer・f07146)は思いの丈をぶつけるのだった。
「すでに神の愛も、慈悲の心も亡くしたか。貴様のいるべき場所はこの世界にはもうない! 骸の海へと還り、静かに眠るがいい!」
 その言葉は、胸を突き刺す言葉だった。愛は彼ら異教の者にとっての第一の徳目である。人を愛する主が人を愛したように、主を信じる者は己の敵をも愛するべきなのだ。そして、罪とはもともとは神から、そして神の意から離れることを指すのだ。しかし、神は悔い改めれば全てを赦してくださるお方。
「神を信じれば、全ては赦されるんや! 不信心の者に殺されることこそ、本望や! その前にお前らを地獄送りにしたる!」
 怒りに燃えた行長の叫びがこだまする。だが、そこに残ったのは空虚。見ていられなくなったキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)の叫びに場の空気は張り詰めていった。
「その言葉をそっくり返してやろう! 貴様こそ、己の罪を数えて眠れ、神の教えすらも忘れた哀れな信徒よ!!」
 その言葉を聞きながら、人工血液セットを飲み干し血呪解放を発動するボアネル。その叫びがこだまする。
「貴様の嘆きは分からんでもない。だがそれは罪無き人々を蹂躙する理由にはならん! 挙げ句に、その財産まで奪う時点で貴様はすでに商売人ではない! ただの賊徒、神への背信者だ!!」
 その言葉に重ねて思いの丈をぶつけるキリカ。
「神の愛を貴様が語るな、背信者が! 今のお前はかつて神の子を迫害した者共と何も変わらん!
 他者から盗んだその財産はいずれ錆び付き、その欲深さは貴様自身の魂をも食らい尽くすだろうよ!」
 見る見る間に表情が曇る行長。怒りに駆られて血が上っているのか、もはや異形の者になりかけていた。だが、その時を見計らったボアネルとキリカの連係攻撃が行長に深手を負わせるのだった。バール・マネージュで着実に深手を負わせるキリカ。そこにフランマ・スフリスを手に突っ込んでくるボアネル。狙いは足元だ。二人の息の合った連携攻撃に体勢を崩す行長。
「くっ! ただじゃおかんぞ、猟兵ども!」
 苦しみに満ちた行長の叫びが、辺り一面にこだました。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

紬雁・紅葉
あらまあ!誰かと思えば…「薬問屋の子倅」殿♪

羅刹紋を顕わに深く戦笑み
UCを発動しつつ巴に土(石)属性を纏わせ黒曜石の片鎌槍に

ぅふふ♪
片鎌槍に見覚えでもありますか?
誰かを思い出しますか?…
清正公

正面からゆるゆると接敵
間合いに入り次第
破魔土属性衝撃波UCにて手数に任せ範囲ごと薙ぎ払う

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければオーラ防御武器受けUC効果等で受ける

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

隙に力を溜めて渾身の一撃を見舞う

呆れ隠さず
汝の敵を愛せぬ貴方がどの口で信心ですか?
隣人の財を欲する貴方がどの口で信仰ですか?

去り罷りませい

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎


私の罪を問われれば
大勢の人を殺めたかもしれない不確かな記憶が脳裏を過りますが

罪は誰もが改めながら生きている

紗羅さんの言葉が心に響き
奮い立ちます

そうですね
詳しく事情を知る気のない無関係な方に口を挟まれたくはありません!

最も貴方の言分は略奪目的で滅茶苦茶ですけどね!


【祝音】で味方を癒す

攻撃は【弾葬】を
<楽器演奏、誘導弾、フェイント、祈り、優しさ>で撃つ

撃ち返されたら<楽器演奏、第六感、聞き耳で見切りカウンター>

弾葬はただの連射ではありません
死者への弔いの祈りを込めた葬送曲
即興の真似で使いこなせるUCではありません!


戦後
負傷者を<医術>と【祝音】で癒し
死者の冥福を<祈り>弔う



 異教における救世主は、かつて山の上でこう説教したという。
 
  敵を愛し、憎む者に親切にせよ。
  のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。

 だが、果たして今の行長はこれができているだろうか。これを「できていない」と断罪することは簡単なのだ。でも、救世主はさらに語る、「人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう。また人を罪に定めるな。そうすれば、自分も罪に定められることがないであろう。ゆるしてやれ。そうすれば、自分もゆるされるであろう」と。行長には何が足りなかったのか。それは、おそらく人を赦すということなのだろう。もっとも、骸の海から蘇った彼のことだから、そのまま現世を憎み続けるのであろうが。そのようなことに気付かぬまま、行長は猟兵たちより受けた傷の痛みに苦しんでいるのである。
 そんな行長を紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は覚えていた。そんな紅葉は羅刹紋を顕わに神霊体に変身し、深く戦笑みをしながら行長に言葉をかける。
「あらまあ! 誰かと思えば……「薬問屋の子倅」殿♪」
 そんな紅葉が手にするのは黒曜石の片鎌槍。かつて行長のライバルであった加藤清正が用いていた片鎌槍を彷彿とさせるものだ。
「あやつのことなど、思い出しとうないわ!!」
 見る見る間に行長は激昂する。傷口から吹き出す血潮は、もはや彼の受けた傷が大きいことを表していた。
 猟兵のシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)も、思い出されるのは大勢の人を殺めたかもしれない不確かな記憶。しかし、他の猟兵の「罪は誰もが改めながら生きている」という言葉に希望を見いだしたシホはピアとトリップという二丁の聖銃をフルオートで撃ち始めた。
「詳しく事情を知る気のない無関係な方に口を挟まれたくはありません! 最も貴方の言分は略奪目的で滅茶苦茶ですけどね!」
 シホは行長に一喝すると楽器を奏でるかのごとく行長を撃ち抜いていく。
「甘いッ! そのユーベルコード、そのまま返したるわ!!」
 行長もどこからと無く二丁のピストルを取り出し、不協和音のような銃声を発していく。だが、深手を負っているため、シホにはまったくかすりもしない。シホは心の乱れた状態の行長に言い放つ。
「弾葬はただの連射ではありません。死者への弔いの祈りを込めた葬送曲ゆえ、即興の真似で使いこなせるUCではありません!」
 シホの手より放たれた乱れること無き銃弾が、行長を貫いていく。それに対するは、行長の悲痛な叫び声。
「なぜや! 神は祝福してくれるんとちゃうか……?」
 まさか、神は私を赦さないのだろうか。行長の脳裏に痛悔の感情がよぎる。その隙を見定めた紅葉は一撃必殺の衝撃波を放つ片鎌槍で斬りかかる。華麗なる舞にも似た槍捌きは、見ている人がいれば魅了されたであろうほど鋭く、見事であった。
「呆れ隠さず汝の敵を愛せぬ貴方がどの口で信心ですか? 隣人の財を欲する貴方がどの口で信仰ですか? 去り罷りませい!」
 紅葉の言葉と一閃の斬撃は行長には致命傷であった。走馬灯のように蘇る人生の断片を思い浮かべながら、行長は痛悔の言葉を叫ぶ。
「主よ、知ると知らずして我の犯した罪を許し給え!」
 それが、ボロボロになってしまった行長の最後の言葉だった。倒れた行長の冥福を祈るシホ。
「これ以上の悲しみが起きないよう、安らかにお眠りください……」
 シホの祈りに合わせ、瞑目して祈る紅葉。

 ……願わくば、骸の海から蘇ったこの世を憎む者たちが安らかに眠れますように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月20日
宿敵 『小西行長』 を撃破!


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#サムライエンパイア


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は鍋島・小百合子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト