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ヴィランの悪しき挑戦状! 災害の中から子どもたちを救え

#ヒーローズアース


●今日は避難訓練の日
「はいはーい、皆さん並んでくださいねー」
「はーい!」

 子どもたちは、引率の先生に率いられて大型防災施設“エキサイトハザード”にやってきている。
 ヴィランたちの襲撃はいつ起こるかわからないヒーローズアースでは、地域も子どもたちをその魔手から守ろうと、避難訓練も本格的である。
 この大型ショッピングモールを模した“エキサイトハザード”では、火災や地震、建物疑似体験によって災害の恐ろしさと危険性を体験し、正しい避難の知識について学ぶという施設である。もちろん、子どもたちへの安全面は十分に配慮されている。炎も現実のものではないし、崩落する瓦礫の類もスチロール材を使用している。子どもたちにも、アトラクション感覚で避難を学び、防災意識を高めることができると人気が高い。
 会場となる“エキサイトハザード”には、消防署や救急病院、警察といった自治体の公務員や地元消防団の団員なども参加しており、訓練も大掛かりなものとなる。
 引率の先生に率いられた子どもたちは、消防車にはしご車、救急車に消防バイクと、“はたらく車”たちに目を輝かせ、それを駆使する人命と財産を守る隊員たちに憧れと尊敬の熱い眼差しを送っている。

「こんにちはー!」
「こーんーにーちーわー!!」

 若い消防隊員の挨拶に、子どもたちは声を揃えて答える。
 子どもたちにとっては、もっとも身近なヒーローといえるだろう。

「今日は、この“エキサイトハザード”で、集合火災と崩落事故に対しての避難訓練を行います。訓練とはいえ、油断しないでくださいね」

 再現される災害は、子どもたちが最上階にいる場面で下層の火災、そして崩落の発生の中を誘導に従って避難するというものだ。

「では、さっそく――」

 消防隊員が言った途端、爆音と振動が響き渡った。
 子どもたちも、避難訓練が始まったのかと戸惑っているが、違った。
 途端に、隊員の顔が緊張と焦燥に彩られる。
 これは、通常の避難訓練ではない――。

●ジョセフ・シルバーの挑戦
「大型防災避難施設“エキサイトハザード”。実際に災害に見舞われたら、どうなるものかね?」

 大型ショッピングモールを模した“エキサイトハザード”中層階から、爆炎が上がる。
 集まっていた消防、救急、警察の対応がすぐに始まっているものの、現場は混乱の極みにある。
 炎を見守るコート姿の老紳士は、“老師の骸”ジョセフ・シルバー。
 かつては数々のヒーローを育て上げたというが、今はヴィランに転じた。その理由はわからない。

「さて、この危機に猟兵たちはどう対処するかな? お手並み拝見といこう。できれば、ヒーローらしく振る舞ってもらいたいものだ」

 ジョセフ・シルバーの背後には、大勢のオブリビオンソルジャーたちも控えていた。

「さて、活躍に花を添えてやりなさい。ソルジャーたちよ」
「ヴィ―――!!」

 オブリビオンソルジャーたちは、奇声を上げて応えるとざっと影となっていった。

「この程度は乗り越えてもらわねばな」

 ジョセフ・シルバーは、険しい表情で呟いた。

●緊急依頼
「ご覧のとおり、緊急事態だ」

 燃える“エキサイトハザード”を見ながら、堂崎・獣明(整備係・f15021)が現在の事態を告げた。

「ヴィランによるテロだ。ジョセフ・シルバーってやつから犯行声明が出ている。『子どもたちを助けてみせろ』だと」

 告げる獣明には、子どもたちを狙った卑劣なテロに対しての静かな怒りが見て取れる。
 それを抑えて猟兵たちに状況を説明し、依頼を告げる。

「上層階に子どもたちと引率の教師が取り残されている。消防隊員が避難指示していると思うが、安否はまだわからない。まずは救助を優先してほしい」

 施設内の状況はまだわからない。
 中層階は爆弾によって破壊されており、炎上と崩落が始まっている。
 地元ヒーローも駆けつけているが、ヴィランの側もそれを見越した妨害工作も行われている。
 集まった猟兵たちが頼みの綱となる。

「ヴィランの戦闘員も内部にいる可能性があるぜ。気をつけてくれよ。じゃあ、子どもたちのことを頼んだぜ!」


丹藤武敏
 皆様よろしくお願いします、丹藤武敏です。現在『ゲーマーズ・フィールド』誌で「第六猟兵シナリオマスター体験記」という記事を連載中です。知らない方に自己紹介しますと、TRPGのシナリオやリプレイをいっぱい書いてます。
 今回は、ヒーローズアースのシナリオに挑戦してみます。ヒーロー物はかなり好きですが、ヒーローにかかわらず猟兵の皆様が活躍することを期待しております。アドリブや連携は得意だと自負しています。
 GWにシナリオコンベンションにも顔を出させていただき、得るものもあったので生かしていきたい所存です。
 今回は、それなりに早めのペースで仕上げることができればと思っております。
 ダイス目には従いますが、大失敗でも活躍させてあげたい派です。
 それでは、どーんといらっしゃってください。
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第1章 冒険 『防災体験施設崩壊の危機!』

POW   :    建物が崩れてきたら瓦礫を防ぎ利用者への被害を食い止める 

SPD   :    防災体験施設の利用者を避難誘導し、逃がす

WIZ   :    施設の設備をハッキングし、ヴィランの邪魔や地元ヒーローが有利になる様に働きかける

👑11
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エルネスト・ポラリス
……ジョセフ。
会ったことはありませんが、名前はよく聞きました。
私を猟兵に誘ってくれた先生が、俺の師匠は凄い人だったんだ、なんて。

いえ、今はそれより子供達を。
フック付きワイヤーとUCで急行。
燃え崩れた屋内は危険ですが、それに突っ込む『勇気』くらいは持っています。

戦闘員に遭遇したら、ルミネセンスの光で目を眩ませてから四肢を銃で撃ち抜く。
ヒーローになり得るヴィランは殺さない、自力脱出できる程度に戦闘力を奪いたい所です。

子供達を見つけたら、【救助活動、優しさ】を活かして助けに来たことを伝えます。
私だけで全員は連れ出せない、【医術】の知識で子供達を診つつ、まず最低限の安全確保に努めましょう。

アレンジ歓迎



 ジョセフ・シルバーの名に、エルネスト・ポラリス(いつか満月の下で・f00066)は聞き覚えがあった。
 直接会ったことはない。
 だが、エルネストを猟兵の道に誘ってくれた先生から、「俺の師匠はすごい人だったんだ」と語るのを幾度が聞いたことがある。

 ヴィランの存在も気になるが、今は子どもたちの救出を優先する。
 フック付きワイヤーと【朔夜行】によって、外壁を蹴りつつ、最上階まで軽々と駆け上がる。

 突入すると、煙が周り崩落が始まっているが、怯むわけにはいかない。
 子どもたちが助けを待っているはずなのだ。

「敵は、いないようですね……」

 今のところ、敵の気配はない。
 だが、油断せずに進んでいく。

「う、うう、みんな、どこ……」

 子供のすすり泣く声を聴くと、急いでそちらに駆けつける。
 どうやら、はぐれてしまった男の子のようだ。

「よく頑張りましたね、もう大丈夫ですよ」

 優しげに微笑み、さっそく救助活動に移る。
 擦過傷や火傷の手当てをしつつ、応急処置を施す。見たところ、命に関わったり後遺症が残るような怪我はなく、ほっと安心する。

「他のお友達は、どこにいるかな?」
「わかんない、ぼくはぐれちゃったから……」
「いいんですよ。さっ、安全なところへ」

 最上階には、はしご車がはしごを伸ばして避難活動を行っている。
 エルネストの救助活動によって、生存者第一号が救出された。

成功 🔵​🔵​🔴​

ディアリア・ラプラシアン
※今日の謎アイテム【F.I.G~火事終了~】80㎝位の力士人形。「ファイヤーいただきますごっつぁんです」の略で、炎をちゃんこで食べて原動力を確保する。一定のタイミングで何かに相撲の決まり手を決めないと引退表明して壊れる。

我輩元ヴィランですし、ヒーローは柄じゃないです。でも子供は大切な観客ですから、ただひどい目にあわせるやり方は楽しくないので許せませんね~。

地元ヒーローさんを見つけて足止めあればそれを排除し、救助の手助けに来ましたと【言いくるめ】て救助活動して活躍してもらうのです。
そして我輩は【今日の謎アイテム】に炎を食べさせたり瓦礫を決め手で取り除いたりして支援するのです~。

アドリブ・共闘OK


北条・優希斗
連携・アレンジ歓迎
……少し遅くなったな
ジョセフ・シルバー、嘗ては数多のヒーローを育てたという貴方が何故、このようなことを……
とは言え、挑戦状を叩き付けられたからには、子供達を守らないわけには行かないな
良いだろう、やってやる
情報収集+地形の利用で情報収集
それで生存率が下がるなら行わずにUCと夕顔を使って子供達を救うべく事件現場に突入
煙の中を生存者がいないか呼びかけながら探すよ
無事に見つかったら医術で症状確認
大丈夫ならレスキュー隊にその子は任せて探索を続ける
子供達が見つかったらコミュ力を使用して情報収集、どこから来たのかなどを確認して他の子供達を探すよ
もしヴィラン達に見つかったら衝撃波で対応するね



 炎上と崩落の危機にある大型防災避難体験施設“エキサイトハザード”――。
 駆けつけてきたディアリア・ラプラシアン(のんきなトラブルクリエイター・f16673)は、その状況に対してすぐ駆けつけてきた。

「我輩、元ヴィランですし、ヒーローは柄じゃないです。でも、子どもたちは大切な観客です。ひどい目に合わせるのは感心しませんねー」

 まずは、地元ヒーローに声をかけ、救助の手助けを要請する。
 さっそく、ヴィランソルジャーたちに足止めされていたヒーローたちがいたので、速攻で排除した。

「おお、見事だ!」

 この地域に密着していたヒーローたちが、助太刀に感謝を述べる。

「子どもたちも、地元の皆さんの大活躍を待っているんで、是非とも協力してくださいよ」
「なるほど、そういうことならともに頑張ろうじゃないか!」

 うまいこと地元ヒーローを乗せて、協力をこぎつけたディアリアである。
 彼女が元ヴィランということは、これで気にされないだろう。

「……少し遅くなったな」

 北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)も現場に駆けつける。
 あまたのヒーローを育て上げたというジョセフ・シルバーが、何故このような挑戦状を出したのか?
 疑問はさておき、このような挑戦状からは子どもたちを救出しなければならない。
 施設の状況を把握し、紫色の鋼糸である夕顔をロープ代わりにして内部に突入する。
 さっそく、子どもたちの捜索に移る。

「――誰かいないか?」

 優希斗が声をかけると、奥から数名の子どもたちの声が聞こえてくる。

「こっちー、こっちー!」

 生存者の存在に、優希斗はほっと胸をなでおろした。
 しかし、進もうとすると炎が巻き上がり、同時にヴィランソルジャーたちが登場する。

「出ましたか、妖剣解放――!」

 優希斗のユーベルコードが衝撃波を放ち、あっという間に吹き飛ばした。

「ファイヤーいただきますごっつぁんです!」

 続いて現われたのは、80cm程度の力士人形だ。
 ディアリアのユーベルコード【今日の謎アイテム】で登場したアイテムである。
 さっそく、炎を鎮火すべくちゃんこ鍋をおっぱじめる。
 炎のエネルギーを消費することで、消してしまうという戦法だ。

「さあ、今のうちに」

 炎の勢いが静まったタイミングで、優希斗が子どもたちを誘導して医術によって応急処置を施す。
 ディアリアがお出まし願った地元ヒーローたちがレスキュー隊に引き渡した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ジュリア・ホワイト
ヴィラン如きが挑戦状とは舐められたものだね
ヒーロー、オーヴァードライブ!災害現場に出発進行!

こんな状況の為の【明日へ繋げ命の灯!希望に向かって脱出せよ!】さ
要救助者が多く居そうな所から優先的に向かうよ
要救助者をある程度確保したら一階の安全そうな場所に集める
そして本体たる器物形態に変身、皆を乗せて一気に脱出だ!
「さあ皆乗った乗った!今日は特別編成、次の駅は安全な避難所さ!」

崩落が酷くて汽車形態での移動が難しくても諦めない
黒のスコップで障害物をどけ進路を確保し
歩いて通れる避難経路ぐらいは作れるからね!
「ヒーローが来たからにはもう安心さ!皆すぐにお家に帰れるとも!」

【アドリブ絡み歓迎】


ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
子供達を助けて見せろ、ですか……言われるまでもない!
誰一人、犠牲にさせることなく救い出して見せましょう!

絶対に子供達を救い出して守り抜くという意志と共に、
UC【ハイパー・ガーディアン・モード】を使用。
そして上層階まで飛翔して建物内に突入し、子供達がいないか捜索し、
発見したらその都度連れて脱出してまた戻ってを繰り返します。
何人かいるなら「怪力」で可能な限り一気に逃がしましょう。
「もう、安心ですよ。ここから逃げますから、お兄さんに
しっかりと掴まっていて下さい」

戦闘員は、子供が一緒でなければ強化されている戦闘力で一蹴し、
子供が一緒ならしっかり抱きしめつつ高速飛行で突破します。



「子どもたちを助けて見せろ、ですか……言われるまでもない!」

 エメラルド色に輝くオーラをまとって飛翔する、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)。
 緑の騎士と呼ばれる彼のユーベルコード【ハイパー・ガーディアン・モード】である。
 そのまま上層階に突入し、怪力で崩落した瓦礫を片付けながら子どもたちを捜索する。

「こ、こっちです……!」

 若い消防隊員の声だ。
 この危機に及んで子どもたちを守ろうと避難を誘導した勇敢な彼に、ウィルヘルムは敬意を払う。

「もう、安心ですよ。ここから逃げますから、お兄さんにしっかりと掴まっていて下さい」

 輝くエメラルドの肌を持ち、柔和なウィルヘルムのからは信じられないが、瓦礫を片手でどかせるほどの怪力なのである。

「ヴィ―――!!」

 寄生とともに、ヴィランソルジャーたちが側転しながら登場する。
 この非常事態に、器用な真似をしてみせる連中であった。

 が、そのときだ――。

 汽笛一声、壁をぶち破って汽車が突入してきた。一気に蹴散らされるヴィランソルジャーたち。

「お待たせ! ヒーロー、オーヴァードライブ。ただいま災害現場に緊急編成で参上!」

 ジュリア・ホワイト(白い蒸気と黒い鋼・f17335)の到着だ。
 ジュリアは、旧式蒸気機関車のヤドリガミなのである。
 そのユーベルコード【明日へ繋げ命の灯!希望に向かって脱出せよ!】は、希望に向かって一直線に線路を結ぶ。

「さあさ、乗った乗った。今日は特別編成、次野駅は安全な避難場所さ! 避難経路は確保してあるから、安心だよ」

 ウォルヘルムが子どもたちを抱えて機関車形態のジュリアが牽引する特別車両に乗せる。
 黒のスコップ瓦礫はどかし、緊急路線も敷設済みだ。


「ぼくたち、助かったの?」

 よほど怖い思いをしたのだろう、車両に乗せられた男の子が震えながら言う。
 すると、ピーッと汽笛を鳴らした。

「ヒーローが来たからには、もう安心さ! 皆すぐにお家に帰れるとも」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

オークティス・ルーヴェルト
動物とフレ合ウkid達は私の元気の源デス。世界ハ変ワレド守ラネバ。
犯行声明ヲ出シタ「J・S」ハ許セマセン。
序でにニ私ノもふもふモ知ッテイタダケルト。ナンテ

得手「B.T.A」ヲ片手ニ現場ヘGo。救出対象ガ一人ナラバ抱エテ、複数ナラUC【Pl-Edge.Atk】ヲ使ッテ私ノ体ト固定シテ搬出シマス。体は「自在もふもふ」でガードして衝撃を受ケ止メマショウ。

不安そうなら一言
「熱イカモ知レマセン、But,チョット我慢ネ。アナタモ脱出スレバ奇跡ヒーロー、デスカラ!」
【鼓舞】を含メタ声デ励ましマス!


日月・獏ノ進
はい、作って良かった【改造消火器】。
これで防災体験施設の体験のように
ちゃんと適切に消火活動しながら進みますかね。
踏んで危なそうな小さい瓦礫はこれのフルパワーで
吹っ飛ばせますし。
ただ連発も出来ないのでタイミング見て使いますが。

人を見つけたら【遠隔の計】で崩れ落ちそうな瓦礫を
その場に留めつつ助けていきますか。

最悪消火器は避難者に使ってもらってもいいですしね。
ココは防災体験施設、消防士や適切に使う為のマニュアルは
イヤでもありそうですし。
あ、お礼なんていいんですよ。本当に本当に

確か過去会ってませんが犯人はヒーローを育てる老師でしたっけ、
これが救助訓練というなら某軍曹並にヤバいですね。

連携・アレンジ歓迎



 子どもたちの捜索と救出は続いていた。
 オークティス・ルーヴェルト(仮)もふみの求道者✨️・f06321)と日月・獏ノ進(陽気な奇策士・f00422)も、炎上、崩落の危機が迫る中で、助けを待つ子どもたちがいないか捜している。

「動物とフレ合ウkidたちは私の元気の源デス。世界ハ変ワレド守ラネバ」

 片言の日本語なれど、その決意は伝わってくる。
 彼をもふもふしてくれるのは、圧倒的に子どもたちなのだ。
 その子どもたちを危機に陥れるような真似をするヴィランはやはり許せない。
 しかし、今は救助活動が先だ。
 炎が広がる階層へと進んでいく。

「はい、作って良かった【改造消火器】!」

 まさに、こんなこともあろうかとである。
 獏ノ進は、周到にも高圧洗浄機並みに消火剤を噴射できる改造消化器を所持していたのだ。
 炎が立ち塞がろうとも、瓦礫ごと吹き飛ばせる。
 そうして、数名の取り残されている子どもたちを発見した。

「こ、こっちです……!」

 助けを求める女の子が、手を振っている。
 しかし、天井の崩落も考えられる状況だ。二重遭難は避けねばならい。

「僕が【遠隔の計】でなんとかしましょう。救出と消化活動はお願いします」

 これまで避難を誘導していた消防隊員が、改造消化器を借り受け、炎上を防ぐ。
 ドラゴンオーラによって天井の崩落を食い止める。
 その間に、オークティスが自在もふもふでしっかりガードしながら子どもたちに接近した。

「熱イカモ知レマセン。But、チョット我慢ネ。アナタモ脱出スレバ奇跡ヒーロー、デスカラ!」

 そういって【Pl-Edge.Atk】による閃光の鎖で子どもと自分を括りつける。

「みんな、ヒーローになれるの?」
「モチロンデス。奇跡を起コシ、希望を与エタ、ヒーローにナレマス。もふもふしてイイデスヨ」

 子どもたちは、オークティスの毛並みに触れてもふもふする。
 極度の緊張状態と不安でストレスが懸念されるところであったが、そのふんわり感は大いに子どもたちを安心させるものであった。
 さあ、これで避難の準備は整ったようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『オブリビオンソルジャー』

POW   :    バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
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 子どもたちを救出すべく“エキサイトハザード”内に突入した猟兵たち。
 しかし、これこそがジョセフ・シルバーの目的であった。
 老ヴィランが、頃合いを見計らって懐から取り出したスイッチを操作する。
 同時に、施設へと続く橋梁、道路が爆破され。
 “エキサイトハザード”を中心としたエリアが、孤立する。

「存分に暴れるがいい、ヴィランソルジャーたち」
「ヴィ――――!!」

 命を受けたヴィランソルジャーたちが、猟兵たちに向けて急襲する。

「さて、子どもたちを守りながら脱出できるかどうか? お手並み拝見といこう」
日月・獏ノ進
アドリブ・共闘OK
まあ監視はあるだろうなぁとは思ってましたがこう来ますか。
なら真の姿はお預けですね。切り札は最後の手ですし。

前章から上を支え続けている【遠隔の計】の効果エリアの外まで
子供達を下げ、自分は子供の盾になるようにして立ちはだかる。
当然盾になろうとしている僕を逃げれないよう囲むように
【バトル・アクション】で攻め立てようとするでしょうね。

そこで【改造消火器】を一体に向け噴射、
これで連携に出来たラグを【見切り】【残像】等で掻い潜れば
相手はそこに留まり続ける訳で。

後は【遠隔の計】を使って逆に瓦礫を降り注がせますか。
これで上に逃げる選択肢も出来たはず。
【遠隔の計】でロープでも上に括れたら幸い。


北条・優希斗
連携・アレンジ歓迎
シルバー、貴方の目的はなんなんだ…?
退け、ヴィラン・ソルジャー
お前達に子供達をやらせはしない
真の姿:UC剣王の瞳参照
剣王の瞳で未来を視ながら子供達を守るように夕顔を罠がわりに設置
子供達には予め糸に触らない様伝えておく
剣王の瞳でソルジャーの動きを読みつつ先制攻撃+串刺し+範囲攻撃+薙ぎ払い+見切りでUC発動
ドローンごとソルジャー達を倒すよ
俺への攻撃は見切り+残像+剣王の瞳で回避
出来なければオーラ防御で被害を抑え、敵を盾にして同士討ちやカウンターを狙う
子供達に危害が及ばぬよう、警戒は怠らない
必要なら庇うか、或いはオーラ防御で結界を張って子供達を守るよ
仲間と情報共有等は怠らないよ



「なるほど、こう来ますか」

 周囲で爆発の音が響き、獏ノ進もジョセフ・シルバーの策が第二段階へと入ったことを察した。
 【遠隔の計】によって子どもたちをエリアの外に避難させる準備はしていたのだ。

「ヴィィィィィ――――――!!」

 駆けつけたソルジャーたちが、その避難を妨害すべく獏ノ進に対して殺到する。

「そう来るとは思ってましたよ」

 改造消化器を構え、、やってくるソルジャーたちに向けて噴射する。
 強力な水流によって吹き飛ばされるものの、その犠牲はすでに想定済みの戦法であった。
 ソルジャーたちの連携に対し、自身を盾にして子どもたちを守る。
 目的は、子どもたちの安全だ。

「まだまだ、奥の手はとっておきますか……」

 形勢は不利になるも、獏ノ進は奥の手を残す選択をした。
 数は多い、策を得意とする獏ノ進であっても見切り続けることにも限界がある。

「退け、ヴィラン・ソルジャー! お前たちに子どもたちをやらせはしない」

 そこに駆けつけた北条・優希斗が、真の姿を解放する。
 数秒先の未来を予測可能な剣王の瞳ならば、ソルジャーたちの連携攻撃が目的とすることを見通すことができる。

「悪いな。この蒼穹の瞳なら未来を読める……!」

 開かれた黒い瞳に、蒼穹の色を移した光が宿った。
 未来を読む――。
 鋼糸夕顔の紫の糸が張り巡らされ、ソルジャーたちが取ろうとした陣形を妨害する。
 そして、ユーベルコードを発動させる。

「多元世界で生まれし刃よ、我が下に集いて踊れ――」

 【神技・剣王乱舞】によって多元世界から呼び出された無数の刀剣が、ソルジャーたちを串刺しにし、貫いていく。

「ヴィィィィィ⁉」

 その奇声は、ソルジャーたちの悲鳴であったのか。
 連携して子どもたちの避難を邪魔しようというその意図をくじくことに成功した。
 さらに、ひるんだソルジャーたちに対し、獏ノ進が【遠隔の計】によって天井から瓦礫を落とす。
 天井への突破口もこれで生まれた。
 ただ、戦況はまだまだ決しないようである。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​


 蒸気機関車モードで子どもたちを乗せて運ぶジュリア・ホワイトの前にも、ソルジャーたちは立ち塞がった。
 情報伝達用のドローンを飛ばし、路線を把握していたのである。
 ジュリアのユーベルコード【線路開通、発射準備よし!】は、どのような地形にも線路を上書きして走行可能とする夢の能力なのだ。
 速力を上げてジュリアが走る線路の前方に、瓦礫を投下して行く手を塞いでいる。
 蒸気機関車にはもちろん、列車全般に対して決してやってはいけない行為だ。
 横転させたら子どもたちに襲いかかろうと、ソルジャーたちが待ち構えている。

「認識が甘すぎる……。ただの鉄道でもヒトの身で止めるには荷が重いのに、ましてヤドリガミの前に立ち塞がるとはね」

 ガコン――、武装車両から車載主砲とロケット砲が外部に展開した。
 こういうときに備え、武装が用意してあるのだ。
 
「方位よーし、前方瓦礫の山、発射ー!」

 警告の汽笛がなると、主砲とロケット砲が釣瓶撃ちに発射される。
 あっという間に粉々に砕け、さらにラッセルを降ろして車両が突撃する。
 哀れ、蜘蛛の子を散らすようにソルジャーたちは蹴散らされ、轢殺されていった。
 なかなかのオーバーキルっぷりである。
ジュリア・ホワイト
ふん、この程度の危機でボクが諦めるとでも?
どんな時でも希望に向かって全速前進、それがヒーローさ

破壊された道路に【線路開通、発射準備よし!】を使うよ
このUCはどんな地形にも線路を上書きして走行可能にする技
たかが爆破されてボコボコになった程度の道路なら余裕で走行可能なのさ
載せた市民を一刻も早く現場から避難させる為
一番原型を保った道から脱出を試みよう

まぁ当然、線路で逃げるボクの前にはオブリビオンソルジャーが立ち塞がるよね
「でも認識が甘すぎる…只の鉄道でもヒトの身で止めるには荷が重いのに、ヤドリガミの前に立ち塞がるとはね」
車載主砲とロケット砲、そして何より本体での轢殺を止められるなら止めてみると良い!



 主砲とロケット砲で蹴散バリケードをふっ飛ばし、なおもジュリアは突っ走る。
 石炭が燃え、ボイラーは命の鼓動を刻んだ。

「ほう、やるではないか――」

 ドローンによって戦況を通達されたジョセフ・シルバーが呟いた。

「ソルジャーよ、君たちにプレゼントだ」

 合図を送ると、地下から装甲列車が登場し、ソルジャーたちを乗せてジュリアに迫る。

「ヴィィィィィィ!」

 後方から猛追し、横づけする装甲列車とそれを引き離そうとする機関車の競争の様子を呈している。
 路線を切り替え、時に敷設しながら振り切ろうとスピードを上げる。
 横付けしてくる敵装甲列車と車両がぶつかり、火花が散った。
 装甲の分、重量も大きさも向こうが上。
 体当たりでの勝敗は、ジュリアに不利に見えた。
 しかし――。
 旅客の安定性をもつ蒸気機関車モードのジュリアと違い、装甲列車はトップヘビーであった。
 つまり安定が悪く、走っているうちにぐらつき、重さが仇となってひっくり返る。
 この勝負、ジュリアに軍配が上がった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルネスト・ポラリス
ほ う 。
これ、タイミング見計られていた奴ですね。

嘗めるなよオブリビオン、誰かを守る戦い方は、嫌になるほど叩き込まれた分野だ!
UC発動、子供を背に剣を構えて『武器受け』で『かばう』。
数は圧倒的に不利、その上での連携攻撃は確かに脅威だ。
故に、『ロープワーク』を駆使してワイヤーを空間に張り巡らせる。
君達の強さはあくまで群として。
ワイヤーで妨害される空間で、いつも通りの連携はさせません!

そして、相手のUCを妨害できたのなら、やるべきは一つ。

真の姿を解放! 巨体を活かして子供乗せて逃走です!!
……オブリビオン放置は猟兵失格な気もするのですが。
ええ、今日だけはヒーローの、助ける戦いで行きましょう。



「ほう。これ、タイミング見計られていた奴ですね」

 それは、してやられたという悔しさの呟きではなかった。
 悪辣な手段を使ってまで、被害を拡大しようとするオブリビオンへの怒りである。
 エルネスト・ポラリスは、ユーベルコード【背中を見られる者の義務(グレートルール)】を発動する。

「ですが、誰かを守る戦い方は、嫌になるほど叩き込まれた分野ですから!」

 エルネストには、お兄ちゃんとしての意地がある。
 オブリビオンソルジャーたちを前にして、剣を構えた。

「ヴィィィィィィィィィ!!」

 ソルジャーたちは集団で連携し、五人まとめて同時に飛び蹴りを放つが、事前に張り巡らせた得意のロープワークによって五人までを絡め取り、残る二人は剣で受け止める。

「向こうがこちらの妨害を目的しているというのなら――」

 エルネストは、真の姿を解放した、
 その体が見る間に巨大化し、金属の毛皮を持つ狼の姿に変わる。

「さあ、皆さん。私の背中に乗ってください」

 子どもたちは、大きな狼の姿となったエルネストの背に乗った。
 恐る恐るという風な子もいるが、これまで体を張って危険に飛び込んでくれたヒーローのひとりである。信頼して飛び乗ってくれた。
 猟兵として、オブリビオンを放置して置くのは失格かもしれないが、小さな子どもたちをおいて戦うのも、お兄ちゃんとして失格なのだ。
 子どもたちを背に乗せた巨狼は、一気に駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディアリア・ラプラシアン
さてさて、ソルジャーさん達だらけの状況、引き継ぎましたけれども。この状況だと、今までのようにこっそり出来ないですねぇ…猟兵になって初めて身につけた力を使ってみますかね?

●猟兵ディアリアちゃん、ペインターモード初披露です~
今回の絵のお題は【荒ぶる象さん】です。敵がどこに行こうとしても、荒々しく象の鼻を振り回し逃がさない、そんな想いを込めて描きますよ~。
UCを発動し、子供の逃げた方角に近い敵を優先に楽しくくるくると【ダンス】して【パフォーマンス】しつつ【だまし討ち】して蹴散らしつつ絵を描きますよ~。絵が完成したら…我輩強化完了。強化した力を絵筆に込めて一気に蹴散らしますですよ~。


アドリブ・共闘OK


オークティス・ルーヴェルト
【SPD】
むむ、戦闘員、ですか。守りながら倒していくのは、苦手ですね……。
一緒に居る猟兵の方に声をかけ、子供を任せます。

「sorry。チョットこの子達ヲオ願イデキマスカ?」
「kids。モフモフさんは悪イ人タチヲブッ飛バシテクルヨ!また後デモフモフシマショウ!」
トビッキリのsmileで勇気ヅケレバ、キット大丈夫ネ

【フェイント】と【ダッシュ】【グラップル】でのステップを絡メツツ、何度カ敵ノUC攻撃ヲ受ケ止メ、油断ヲ生ミマショウ。タイミングを計ってコチラノUC「Arr-Ows.Atk」ヲ全力デ叩キ込ミマスヨ。

「ドチラガ”正しい”か、studyするのは、ユー達の方deeeeeaaaath!」



「Sorry。チョットこの子たちヲオ願イデキマスカ?」

 オークティス・ルーヴェルトは背負った子たちを降ろし、他の猟兵たちに任せる。

「モフモフさん、行っちゃうの……?」

 よほど触り心地が良かったのだろう、子どもたちは少しばかり残念そうだ。


「kids。モフモフさんは悪イ人タチヲブッ飛バシテクルヨ! また後デモフモフシマショウ!」
「ほんとー! やくそくだよ!」

 トビッキリのSmileで勇気づける。
 あとでモフモフできるという約束は、子どもたちを喜ばせた。
 もふみの求道者として、これを破るわけにはいかない。

「さてさて、ソルジャーさん達だらけの状況、引き継ぎましたけれども」

 ディアリア・ラプラシアン(のんきなトラブルクリエイター・f16673)も駆けつけて状況を理解する。

「この状況だと、今までのようにこっそり出来ないですねぇ……。猟兵になって初めて身につけた力を使ってみますかね?」

 ちょうどオークティスの背から降りた子どもたちがいるところ。
 初披露となるペインターモードで、荒ぶる象さんを描き上げる。
 ユーベルコード【何色でも染まるセカイ】で描かれたそれは、一見ファンシーな象さんに見えて群れの仲間を守るアフリカ像の気性を持っている。
 子どもたちを保護対象を見た象さんは高らかに鼻を上げ、「パオオオオオン!!」と吠えた。

「ヴィ……!?」

 突然の象さん出現に、戸惑うソルジャータチ。

「あっはっはっはっ、こっちこっち!」

 荒ぶる象さんに蹴散らされるソルジャーたちに、くるくるとダンスのパフォーマンスを浮浪する。

「ヴィィィィィィ!!」

 自分たちの挑発であるかのように受け取ったソルジャーたちが殺到する。
 しかし、待っていたのはオークティスであった。
 ソルジャーたちの攻撃を受け止め、のユーベルコード【Arr-Ows.Atk(アルーオウズ・ドット・アタック)】を放つ。

「ドチラガ”正しい”か、studyするのは、ユーたちの方deeeeeaaaath!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『老師の骸』ジョセフ・シルバー』

POW   :    英雄殺し
【仕込みステッキによる斬撃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    練磨の眼光
技能名「【見切り】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    無間断ち
対象のユーベルコードに対し【高速の連続切り】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

「さて、いよいよ君たちの刺客を試させてもらったわけだが――」

 高層ビルの最上階、猟兵たちの活躍をうかがうジョセフ・シルバーの姿。
 かつてヒーローを育てたという老ヴィランの目が、獲物を狙う獣と同種の光を宿す。

「まずまずといったところだ。だが、真の試練はここからはじまる」

 これまでのものは、あくまでも肩慣らしだと言わんがばかりだ。
 ジョセフ・シルバーは、コートを翻して高層ビルのから飛び降りる。
 みずから挑戦状の仕上げをする、そのつもりなのだ。
ルドルフ・エルランゲン
※絡み、アドリブ、大歓迎!

ジョセフ翁も厄介な事をなさる…
橋梁や道路を壊されて手間取りましたが、施設内の監視カメラやマイク、スピーカーのハックに成功しました

避難先のチビっ子たちも見てますよ(バーチャルディスプレイで投影)
さぁ猟兵諸君、ヒーロー諸君、反撃の仕上げといこうか!

●九変の計(Wiz)
複数の監視カメラとマイクで戦場を死角無く統括的に把握し、味方に的確な助言を行って戦局を優位に進める
子供達に見せられる映像や音声はアツいBGMに乗せて流し、子供達の声援は味方に届くようリークする
無間断ちで設備壊されたら代替用のドローンを向かわせて実況、支援を継続します

(※ヒーローものの司令官的なポジで描写希望)



「第一、第二ブロックの封鎖は回復しつつあります!」
「避難計画62%まで完了しました。想定より2分の短縮です」

 司令室でルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)はオペレーターから報告を受ける。
 避難計画は、迅速な指示によって当初の想定以上の効果を上げた。

「よくやってくれました。橋梁や道路を封鎖されて手間取りましたが、こちらも施設内の監視カメラ、マイク、スピーカーのハッキングに成功しました」

 ルドルフがコンソールを操作し、コマンドを入力するとモニターに“エキサイトハザード”内部および周辺の状況が映し出される。
 同時に、司令室に歓声が上がる。

「これなら現場の状況を把握できる! 遺児地はどうなることかと思ったが、すべてあなたのおかげだ」

 対策本部長も感激と感謝を述べる。

「いえ、まだまだこれからです。ジョセフ翁も厄介な事をなさる、救助で誘い出した猟兵とヒーローをみずからの手で葬るつもりのようです。キミ、救助現場の様子をモニターしてください。特に、子どもたちの声が聞こえるように」
「は? はい――」

 オペレーターがルドルフの指示を受けて画面を切り替える。救助活動によって救われた子どもたちの姿、声が画面越しに伝わってくる。
 その声が、BGMとともに現場に送られた。
 ヒーローズアース、休日の朝に流れる番組の主題歌が現場に響き渡る。チビッ子たちも早起きして聞き惚れるという正義と勇気の賛歌のメドレー。
 子どもたちがヒーローを応援する声が、気持ちを奮い立たせるのは間違いない。

「さぁ猟兵諸君、ヒーロー諸君、反撃の仕上げといこうか!」

成功 🔵​🔵​🔴​

ディアリア・ラプラシアン
こういう試す人の心理は「大技を潰す事」で油断する可能性が非常に高いと思うのです。という訳で、UCすら偽装に使う方法で裏をかきますよ~。

・絵のUCのフリで、【逃げ足】を駆使して動き回りでたらめに絵を描きつつ、『メディスンセット』から薬品その1、『おやつポシェット』からまきびしをとことん投げまくる
・【唐突に降りかかる災厄】を使い、ばらまいた薬品で滑ってまきびしの上に転ぶように発動
・成功しても敵に潰されても、ばらまいた薬品の辺りへ、その1と混ざると爆発する薬品その2を放り投げ、爆破を狙う

「我輩得意のUCを読まれましたか~。さすが歴戦の人ですね~。でも……それも計算のうちだったとしたらどうします?」


ジュリア・ホワイト
…アレはまずいな
今までみたいに雑に機関車で押し通れる相手じゃなさそうだ

「仕方ない――お客様、本車両は線路上の安全確認の為、一時停車します。安全が確認されるまでそのままでお待ち下さい」
「なぁに、ヒーローは負けないさ。すぐに運転再開するとも」

人間形態に戻って接近戦を仕掛けるよ
剣が得意な達人にわざわざ接近する愚を犯す事になるけど
近接型の彼を子供達に手を出させない為にはこれしかない
「まったく、いい性格をしてるよキミ。こうなるのを見越してボクの前に現れたね?」

でも、コチラにも接近戦の札がないと思ったら大間違いだ
石炭供給は十分!いくよ、【圧力上げろ!機関出力、最大開放!】

【アドリブ歓迎】


北条・優希斗
連携・アドリブ歓迎
資格、か
「何故こんな手を使った? 嘗てヒーローを育てた、と名高き貴方が…」
(一つ息を吐き)
「…貴方はもう、オブリビオンなのか?」
どちらにせよ、子供達を巻き込んだ貴方を許すわけには行かない
『贖罪』は行って貰いますよジョゼフ・シルバー(真の姿)
真の姿:UC剣王の瞳参照
…見切りでの読み合いは貴方の方が遙かに上か
それでも、行きます
剣王の瞳で相手の動きを読みながら先制攻撃+ダッシュ+見切り+残像で肉薄騙し討ち+鎧破壊で夕顔で攻撃
最もこれはフェイント
双刀を二回攻撃+早業+範囲攻撃で抜刀しながらUC発動
一気に攻める
敵の攻撃は剣王の瞳+残像+見切り+情報収集で対応
オーラ防御で被害を最小限に


日月・獏ノ進
連携・アレンジ歓迎

こっちもそう言われたら攻めに転じますか。
子供を危険な目を合わせた事に怒ってなんかいませんよ、本当に、絶対に
あ、はい、怒ってますよ。

まず真の姿によく似た幻影(腕とかに鱗があるかないかの差)で姿を覆う【覚醒の計】を使う。そして周りと連携を取りながら【日月専用突撃銃】で牽制、そしてタイミングを見て短刀の【魁隠】を構えて突撃。

当然ながら【英雄殺し】が来るでしょう、ただ間合いに入る前に真の姿開放。そして覚醒の計の幻影を【残像】として利用しつつ、消火器を切らせたりして仕込み杖の間合いより密着して短刀の間合いに飛び込み、思いっきり突き刺す。
「笑ってる時ほど余裕はないんですよ、本当はね」



 はるか上空から、コートをはためかせて衝撃とともに着地する。
 理にかなった、ヒーローの着地としてお手本となるべき姿勢であった。

「待っていたよ、ヒーローの諸君!」

 ジョセフ・シルバーは、猟兵たちを前にして言う。
 彼の目の前にいれば皆すべてヒーローという括りになり、敵となる。

「――お客様、本車両は線路上の安全確認の為、一時停車します。安全が確認されるまでそのままでお待ち下さい」

 眼の前に着地されたジュリア・ホワイトは、乗客をすみやかに降ろすと、機関車形態から人間形態に可変する。

「何故こんな手を使った? 嘗てヒーローを育てた、と名高き貴方が…」

 正面に立った北条・優希斗も問う。

「何故? キミは、いちいち子どもたちを犠牲にしようというヴィラン相手に疑問をぶつけ、答えを待つのかね? そのような甘い認識を正さねばならんのだ」

 返ってきた答えに、優希斗はひとつ息を吐く。
 この返答では、ジョセフ・シルバーから事情が語られることはないだろう。
 問いかけは、もう無意味となった。
 だが、最後にひとつだけは確認する。

「……貴方はもう、オブリビオンなのか?」
「それはキミ自身で試してみるといい」

 曖昧に答えるジョセフ・シルバー。
 だが、どちらにせよ子どもたちを巻き込んだことを許すことはできない。
 優希斗は真の姿を顕にし、蒼穹の瞳で老ヴィランを見据えた。

「まったく、いい性格をしてるよキミ。こうなるのを見越してボクの前に現れたね?」
「君たちを誘い出すには、絶好のシチュエーションではないか」

 ジュリアからの問いを肯定する。
 つまりは、そういうことだ。
 子どもたちを餌にしてヒーロー……猟兵を誘き出す。
 たとえヒーローを誘き出すのが狙いにせよ、犠牲について厭うことはないのだ。

「子どもたちを危険な目を遭わせた事に怒ってなんかいませんよ、本当に、絶対に。……あ、はい、怒ってますよ」

 日月・獏ノ進は問い詰める中で本音を漏らした。
 実際、いかなる理由があろうと許せることではない。
 罪のない子どもたちを危険に晒したのだから。

「問答はもういいかね? では、いこうか――」

 ジョセフ・シルバーは仕込みステッキを抜き払い、刃を露わにする。
 刹那、【英雄殺し】といわれる峻烈な斬撃が獏ノ進とジュリアに向けられた。
 獏ノ進はこれを真の姿に変じ、高速飛翔して躱す。
 ジュリアも【圧力上げろ! 機関出力、最大開放!】と緊急出力でボイラー出力を全開にしてしのいだ。

「ほう、そうでなくては。む――」

 ジョセフ・シルバーが刃を翻してすぐさま連撃を繰り出そうとした瞬間である。
 足元に、薬品とマキビシがばら撒かれていることに気がついたのだ。

「我輩得意のユーベルコードを読まれましたか~。さすが歴戦の人ですね~」

 ディアリア・ラプラシアンは、いつの間にか『メディスンセット』と『おやつポシェット』から、薬品とマキビシを用意していたのだ。
 ユーベルコード【唐突に降りかかる災厄】の効果である。
 
「顔に似合わず、狡猾なことだ」
「我輩、褒められた! でも……それも計算のうちだったとしたらどうします?」
「何……?」

 さしものジョセフ・シルバーも驚愕する。
 「大技を潰す事」で油断する可能性が非常に高いはず、ディアリアはそう読んでいた。
 ユーベルコードすら偽装に使い、裏をかく。
 そのつもりで仕掛けたものである。

「薬品その2~」

 最初に撒いた薬品その1に、この薬品その2を混ぜると反応して爆発、マキビシごと炸裂する仕組みである。ジョセフ・シルバーが引っかかろうが引っかからなかろうが、ディアリアは最初の段階からこれを狙っていたのだ。

「ええい、小癪な……!」

 炸裂とともに浴びせられたマキビシを、ジョセフはなんとか斬り払う。
 優希斗は、剣王の瞳の能力によってこの展開も予期していた。
 双剣を構えて、残像を引いて肉薄する。
 ユーベルコード【夢月蒼覇斬】――。
 瞬間の見切りよりも疾い、二連の斬撃であった。 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

エルネスト・ポラリス
はじめまして、ジョセフ・シルバー。
まずは、挨拶代わりにこの剣を!

ふふ、驚いたでしょう、猟兵が貴方と同じ剣を使うこと。
そして! その完成度の低さに!!
なにせちゃんと教わってませんからね、教えてる途中でお亡くなり遊ばされましたからウチの先生!

だから。
あの人がもう居ない以上、私が貴方を止めます。
銃撃で牽制しつつ、もう一度UCを。
やはり私の剣は容易く受けられるでしょうから……はい、力の加減で、あえて折ります。
そうなればもう一、二歩は踏み込める。
孫弟子の拳です、ありがたく受け取りなさい!

……ええ、貴方が教えた意志と『勇気』位は、ちゃんと受け継がれています。
おやすみなさい、ヒーロー。

アドリブ歓迎


オークティス・ルーヴェルト
【WIZ】
アレ、ルドルフサンガ、司令!?ヤダ、何アレ、カッコイイデスネ✨
支援シテクレテル方ガイル、他ノ猟兵サンタチノ攻撃モアル、今ナラ。
不利ナ行動デモ、全力デ。

【忍ビ足】【第六感】ヲ駆使シテ交戦中ノ猟兵達ト敵ノ認知シヅライ場所ヲ迂回シ接近シマス。
間合イヲ極メタラ一気ニ背後ヘ【追跡】、ソノ後ハ【捨テ身ノ一撃】ヲノセタ斧を構え、UC「meme-nto-mori.Atk」、勝負デス!

「ジョセフ!試練、イイエ、貴方ノ屍ヲ私ガ超エテミセマース!」
*連携、アドリブ歓迎



アレ? ルドルフサンガ、司令!? ヤダ、何アレ、カッコイイデスネ✨」

 ドローンやスピーカーから流れる子どもたちの声援と、司令室から指示を送るルドルフに、オークティス・ルーヴェルトは、キラキラと心がときめいた。
 支援もあり、他の猟兵たちも共に戦ってくれる。
 いかに不利だろうが、これほど心強いことはない。

 エルネスト・ポラリスは、ジョセフ・シルバーの仕込みステッキに対し、イーデム・ウィンクルムを構えて応戦していた。
 二度、三度と剣を交えることで老ヴィランも気づく。
 自分には及ぶまでもないが、その構えは確かに――。

「私と同じ、【英雄殺しの剣】か……」
「ふふ、驚いたでしょう、猟兵が貴方と同じ剣を使うこと。そして! その完成度の低さに!!」

 エルネストの技は、ジョセフに及ばない。
 それは本人も認めるところだ。

「ああ、未完成に過ぎる」
「そうでしょうとも。なにせ、ちゃんと教わってませんからね、教えてる途中でお亡くなり遊ばされましたからウチの先生!」
「そうか、あの男は死んだか。では、君がその継承者というわけだな」
「あの人がもう居ない以上、私が貴方を止めます」
「できるかね、その未完成な【英雄殺しの剣】で!」

 いまだ未熟と喝破し、ジョセフ・シルバーはエルネストの剣を弾き返した。
 体勢が崩れたエルネストに、英雄殺しの剣を振るわんと迫るが、この展開を天性の感で読み切っていたオークティスが捨て身の一撃で迫る。

「ジョセフ! 試練……イイエ、貴方ノ屍ヲ私ガ超エテミセマース!」

 【meme-nto-mori.Atk(メメーントーモリ)】は超近接からの攻撃だ。子どもたちの応援があるからこそ、【英雄殺しの剣】をかいくぐって勇気を持って踏み出すことができる。

「この間合を詰めてくる、だと!?」

 驚愕するジョセフ・シルバーに対し、立て直したエルネストが銃撃で牽制しつつ踏み込んで来る。
 技術でいえば、まだ本家ジョセフの剣に及ぶまでもない。
 だが、子どもたちを護るための勇気という点は超えて余りある。
 エルネストの剣は容易く折られるものの、その結果はあえて狙ったものだ。

「はい、ヒーローに必要な勇気の教えです。孫弟子の拳です、ありがたく受け取りなさい!」

 ぐっと拳を固め、全身全霊を込めて撃ち抜く。
 捨て身というレベルではない。正義は必ず勝つという信念の力だ。
 ジョセフ・シルバーの顎を捉え、思いの丈吹き飛ばした。

「そ、そうか、この心構えを持ったヒーローが、まだ残っていたのか……」

 老ヴィランは何かを見届けて満足したのか、笑みを浮かべたのち、目を閉じた。

「……ええ、貴方が教えた意志と『勇気』くらいは、ちゃんと受け継がれています。おやすみなさい、ヒーロー」

 猟兵の信念が、悪のヴィランを打ち砕いた。
 正義を愛する心が勝利をもたらしたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月02日
宿敵 『『老師の骸』ジョセフ・シルバー』 を撃破!


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🔒
#ヒーローズアース


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルネスト・ポラリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト