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テレビウム・ロック!(筋肉的な意味で)

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ


●キマイラフューチャー
「ほああああああああああああっ!」
 突如、テレビウムの顔に鍵のような映像が浮かび上がる。
「お困りですか?」
 紳士的な口調で呼びかけられテレビウムが振り返れば、そこに居たのはアルパカマッスルブラザーズ(沢山)。
「ひぎゃあああああああああっ!?」
 突然の怪人の襲来、それも複数に囲まれた状態に悲鳴を上げれば。
「大丈夫です安心してください」
 アルパカマッスルは大胸筋を動かし。
「私達が来たからにはもう大丈夫です」
 広背筋の広さを見せつけ。
「さあ、私達についてきてください」
 大腿四頭筋にカット具合をアピールした。

●グリモアベース
「テレビウム達がライトニングに危ないんだ!」
 グリモア猟兵、雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)緊迫した表情で皆に叫ぶ。
「情報を色々と整理したんだけど、どうやらキマイラフューチャーのテレビウム達の顔(テレビ画面)に、突如『鍵のような映像』が浮かび上がる現象が起きて。それに伴って怪人がテレビウムを襲撃するらしい」
 明らかに誰かに書いてもらった資料を棒読みしながら少年は説明する。
「テレビウム全員に鍵のような映像は浮かび上がるわけではないんだけど、今の所共通点も見当たらない……俺の予知でもそこは分からなかったゴメン!」
 グリモア猟兵は頭を下げて、そして説明を再開する。
「俺が予知したのは一般人のテレビウムで街を歩いていたら突然画像が浮かび上がったらしいんだ。そして襲ってくる怪人は……」
 少年が皆を見る。
「筋肉と……大きな顔をした筋肉と……筋肉だ――ああ、待って帰らないで! ピンチなのは確かだからさ!」
 筋肉のラッシュに引き始めた猟兵に通が食い下がった!
「と、とりあえず。テレビウムが危ないのは確かなんだ! みんな、よろしく頼むよ! そして事件の真実を終わったら俺にも教えてくれよな!」
 少年がグリモアを起動させればゲートが開かれた。


みなさわ
 なんかキマイラフューチャーが凄いことになってますね。
 こんにちはみなさわです。

 今回は筋肉勢ぞろいでお迎えします。
 ……あ、みんなで筋肉猟兵ではないので大丈夫です。普通に入って筋肉にドン引きするのも一興かと。

 なお、みなさわのマスターページにアドリブ度などの便利な記号がございます。よろしければご参考下さい。
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第1章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
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●第一章『筋肉』
「心配しないでください」
「あなたの身柄は我々が守ります」
「触っても……いいのよ」
 次々と言葉巧みに懐柔を試みるアルパカマッスルブラザーズ。
 どうやら暴力的な手段を用いらないようだが……。

 筋肉の圧、強っ!!

 もちろん、この筋肉ワールドに安心できるテレビウムではなく。
「ふえええ……命ばかりは……」
 そりゃ、命乞いとかしますよねー。

 それじゃ猟兵の皆さん出番ですよ!
穂結・神楽耶

筋肉。……そう、筋肉ですか。
いえ、引いていません。ちょっとドン引いているだけです。
キマイラフューチャーの怪人は……その。どうしてこうも個性的なのでしょうか…?

ひ、ひとまず! 被害者のテレビウム様をお救いいたしませんと。
テレビウム様と筋肉を分断するように複製した刀を飛ばします。
テレビウム様に下がって頂きましたら、そのまま遠距離射撃で応戦いたしますね。筋肉と切り結ぶのは不利でしょうから、怪人達が近づけぬよう弾幕ならぬ刃幕は厚めに保ちます。
…決してあれと至近距離にいたくないとか。ええ。そんなことはございませんよ?
視覚の暴力、なぎ払うべし。


レイ・キャスケット
雄々しい……

あ、ボクは筋肉はノーサンキューだから【全力で魔法】で対処するね?
ごめん、暑苦しい、っていうか圧がすごい、こんなに離れてるのに、近寄らないで。寄ってきたら【ダッシュ】で逃げる。

≪リフレクト・リフレクティア≫で煌びやかな氷の鏡片と光線が黒光りする筋肉をより演出!

…誰に需要があるのこの画
※アドリブ共闘大歓迎



●筋肉に対する対応(普通女子編)
「筋肉……そう、筋肉ですか」
「雄々しい……」
 穂結・神楽耶(思惟の刃・f15297)とレイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)が口々に呟く。
 ひょっとして筋肉がお好きで?
「いえ、好いていません。ちょっとドン引いているだけです」
「あ、ボクは筋肉はノーサンキューだから」

 ですよねー!

「キマイラフューチャーの怪人は……その。どうしてこうも個性的なのでしょうか……」
「多分、キャラが濃くないと生きていけない世の中だからだよ」
 神楽耶の呟きにレイが無情な答えを返す。
 此処はキマイラフューチャー、イカした未来ではしゃぐ世界。

「ひ、ひとまず! 被害者のテレビウム様をお救いいたしませんと」
 現実に戻った神楽耶が自らの本体である刀を向ければ、複数いや心情を反映して無数に複製された刀がテレビウムと筋肉Guyを分断すべく飛翔した。

 ――ザクザクザクザクッ!!

「ぐああああ! 刺さったーーー!?」
 アルパカマッスルブラザーズの悲鳴が響き渡る中。
「ほら、今のうちに!」
 レイが手招きする。
 自ら駆け寄って助けに行く思考など当然だが彼女達にはない。
「は、はい! ふええええええ……怖かったよお姉ちゃ~ん!!」
 属性不明な声と共に猟兵ガールズへと走り寄るテレビウム。
「大丈夫か、みんな!」
 混乱の中、アルパカマッスルのリーダーっぽいのが仲間を見回せば。
「一人、小脇に抱え込んで折ろうとしたのが動脈を切った! 大変だ、血が止まらない!?」
「よーし、筋肉止血だ! みんなで傷口を圧迫して止血するんだ!」
「了解! きーんにく! きーんにく!」
 脇の血管を切って出血多量で動けない筋肉を他の筋肉たちが一斉に群がり。次々と力強い手で押さえて止血にかかる。
「「「……うわぁ」」」
 猟兵ガールズとテレビウムの声がハモった。
「よし、残りは私に続け!」
「視覚の暴力、なぎ払うべし!!」
 人数を再編成したアルパカマッスルブラザーズがテレビウムを取り戻さんと駆けだせば、ドン引き神楽耶が容赦なく刀を飛ばし、周辺を黄みの強い赤色――銀朱の色に染める。
 大胸筋をアピールして刀を受け止めようとした複数の筋肉Guyがその胸に刀が突き刺さって倒れる中、三角筋(肩の筋肉)をアピールして被弾面積を減らすことで被害を免れたアルパカマッスルブラザーズが刃の雨を走り抜け、猟兵ガールズへと迫ってくる。
「レイさんお願いします!」
「え、そこでボクに振るわけ?」
 対応を押し付けられたレイの視界に入るのは呼吸することで脈動する大胸筋、大地を蹴ることで筋線維の肥大を見せつける大腿四頭筋、etc。
「ごめん、暑苦しい、っていうか圧がすごい、こんなに離れてるのに、近寄らないで」
 どこから持ってきたのか拳大の氷塊を彼女が投擲すれば、マグナス理論により曲線軌道を描き(野球でカーブって変化球あるだろ? あれだよ)、正確無比に抉りこむ様にアルパカの頬を直撃すれば氷塊は砕け、周囲に欠片となって散乱する。
「全力で行くよ! リフレクト・リフレクティア!」
 よほど嫌なのであろう、指先から放たれるごん太な光線が氷片を介した乱反射する光の檻を形成し、ついでに七色の光で彼らを照らす。
 光の檻で動きを止められ、七色の照明で照らされたアルパカマッスルブラザーズ。光の中、本能が使命を凌駕、ポージングタイムが始まった。
 足でリズムを取り始め、その場でくるりと回転し黒光りした筋肉を見せる――リラックスポーズ。
 次に山のように隆起した力瘤をアピールするフロント・ダブル・バイセップスから……。
「てい!」
 理性の崩壊を免れるためレイがもう一個、今度は両手で投げる大きさの氷塊を投げつけた!
「ぐあああああああっ!」
 ポーズが崩れて光の檻に触れた途端、筋肉Guyが光線でその身を焼かれ悲鳴を上げた。
「……誰に需要があるのこの画!?」
 絵にしてみればわかるかと?
「宿敵じゃないから無理だよ!」
 ですよねー!
 かくして、第一陣の筋肉Guyを退け猟兵ガールズはテレビウムと共に逃げ出した!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


●筋肉幕間
「あ、タッチ! こっちまだ居るから!」
「ふええええええ、助けてよ~!」
 追手の追撃を逃れつつ猟兵ガールズが待機している他の猟兵に引き渡す。
 猟兵達がテレビウムの手を取って走れば、空から飛ぶ黒光りする筋肉。
 そう! アルパカマッスルブラザーズ!!
「残念ですが、ここから先は行かせません(ピチ)」
「どうしても通して欲しいのなら(ムキ)」
「私達を倒してからにしてもらいましょう(ムキムキッ!)」
 どうやら、素直に通してはもらえなさそうだ。
 どうする猟兵諸君?
禮衛院・櫂護
っしゃ!めっちゃ殴り甲斐ありそなのめっけ!
……おら先輩方徒党組んで一般市民どん引かせてんじゃねぇぞごらぁっ!(どごすっ)

よし一発ぶん殴ってスッキリしたんでとっとと駆除始めんよー。
鍛え上げたつやっつやな自慢の筋肉、ひっでぇ色に染めたらさぞ面白、違う凹む位してくれんやろ。
外しても地面に撒かれりゃ追走妨害なるし、先頭の暑っ苦しい奴に向かってグラフティスプラッシュぶっぱ!
おーい踏んでも知らんよー、俺も今日何入れとったか忘れとるからー。
それでも先輩方が碌でもねぇ動きに出たらテレビウム君庇う。そして先輩しばく。ほらこの世にさよなら言えや早よかえれー。


※先輩=オブリビオン/存分にお任せします


才堂・紅葉

「まったく。何が筋肉ですか」
小さく吐息。
前に出て、軽く手を挙げて【手をつなぐ】でシェイクハンド。
【怪力】で圧倒し膝をつかせます。

「この程度で筋肉などとは恥をお知りなさい」

周囲のアルパカを見やり【気合い】でいすくめると。
流れる様に背後に回り
ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック
タップを奪います。

「さて。次に私の前で筋肉を見せてくれるのはどなたですか?」

殊勝な方がいれば、一人一人丁寧にお相手いたしましょう。



●筋肉に対する対応(一般猟兵編)
「っしゃ! めっちゃ殴り甲斐ありそなのめっけ!」
 禮衛院・櫂護(スプラッシュ・アラウンド!・f17088)が金色の瞳を爛々と光らせると、アルパカマッスルブラザーズへと飛び掛かり。
「……おら先輩方徒党組んで一般市民どん引かせてんじゃねぇぞごらぁっ!」
 どごすっ!
 シックスパックの腹筋と大胸筋の隙間(つまり鳩尾)に蹴りが入って、うずくまる筋肉Guy。
「うわぁ……」
 さっきまでドン引きさせた側が、今度は自分達がする側になった。
「よし一発ぶん殴ってスッキリしたんでとっとと駆除始めんよー」
 ピンクの髪のバリピ系な姿の櫂護がペイントブキを構えれば、アルパカ達も次々とポーズを取る。
「オイルかい?」
「さあ、縫ってくれたまえ」
「ンなわけねえだろうがオラァ!」
 筋肉Guy達に禮衛院・櫂護の理由あるグラフィティスプラッシュが襲う!
 ちなみにこんな彼ですが、寺で長閑に絵描きしてた神らしいです。
「ぐあああああああっ!」
 塗料をぶっかけられ、パステルカラーに染まったアルパカマッスルがアスファルトに撒かれた塗料の上で滑って転ぶ。
「おーい踏んでも知らんよー、俺も今日何入れとったか忘れとるからー」
「いや、そこ覚えろよ!?」
 筋肉Guyが抗議しながら塗料に触れる。
「ふむ……この塗料、滑るな」
 何を思いついたのか、おもむろに胸元や腹に塗るアルパカマッスルブラザーズ。
 そして、その場でクラウチングスタートを切れば。
「行くぞ、みんな! 筋肉スライディングだ!」
「了解! きーんにく! きーんにく!」
 塗料の上を自らのボディで滑走し、テレビウムに迫っていく。
 どうやら塗料の効果で変態性がアップしたようだ。
「ひぎぃ!」
 怯えるテレビウム(属性不明)。
 だが、そんな筋肉Guyの顔面を櫂護の蹴りがシュゥッ! エキサイティン!!
「この世にさよなら言えや早よかえれー!」
 塗料まみれで倒れるアルパカマッスルブラザーズを見下ろし、神が言い放った。

 一方、そんな惨状の傍らで才堂・紅葉(お嬢・f08859)が小さく吐息する。
「まったく。何が筋肉ですか」
 静々と清楚なお嬢様のように近づけば、微笑みと共に手を挙げる。
「ふむ、握手ですか」
 アルパカマッスルの一人が応じる様に手を伸ばし、そしてお互いが握る。それは平和の証、人と人が手を繋ぐ。そうシェイクハンド――な、わ け が な い 。
 メキメキメキメキィッ!!
 手が砕ける乾いた音がした。
「この程度で筋肉などとは恥をお知りなさい」
 冷たく突き放すように紅葉が言い放てば、そのまま腕力で筋肉Guyの膝を床に突かせる。
「ほう、柔を使いおるな?」
 知ったような顔でテレビウム(属性不明)が呟けば。
「いや、パワーでしょ!?」
 他のアルパカマッスルブラザーズがツッコミに回る。
 そんな筋肉Guy達を気を発した視線で制すれば、流れるような動きからアルパカの背後を取り、パーテルポジションへ。
 足を取り、膝から外側に捻る様に動かして、両足を挟むことで足首と膝を極め。そのまま覆いかぶさるように身体を乗せると相手の頬骨を締め上げるようにフェイスロック!
 ステップオーバー・トゥホールド・ウィズ・フェイスロック――人、それをSTFと呼ぶ。
「ぐあああああああっ!」
 悲鳴を上げるアルパカマッスル!
 すかさず、テレビウムが膝を着いて様子を伺い、人差し指を指す――シュートサイン!(第二次U系的な意味で) 関節が本当に入ってるのを周囲に知らせれば他のアルパカマッスルも次々とシュートサインを行い、様子を見守る。
 テレビウムが筋肉Guyの腕を取る。
 一回――腕が落ちる。
 二回――腕が落ちる。
 三回――腕が……落ちた!
「レフェリーストップ!」
 テレビウムが空に向かって両手を振り、こんこんマシンでゴングを出したアルパカがゴングを打ち鳴らす!
「22分3秒! STFで才堂・紅葉選手の勝利です!」
 紅葉の手を上げ、審判役を務めたテレビウムが皆に勝利を知らしめると、さすがに恥ずかしくなったのか、人間のシューターはその手を振り払う。
「さて。次に私の前で筋肉を見せてくれるのはどなたですか?」
 穏やかに微笑む紅葉、だがその気迫に呑まれ、アルパカマッスルブラザースは動く事すら叶わなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
やな絵面だな、これ!?
傍から見たら通報待ったなしだよ!

そんな訳でテレビウムを助けに割って入る。
「はい、お前らステイステイ! 明らかに怯えてるだろ?」
そして筋肉に向き直りインタビュー開始。
「よかったら話を聞かせてもらえないか? 何でこの子が狙われてるのか」
少しでも情報が手に入れば儲けものだけど、この分だと期待できそうにないか。

戦闘になったら『かばう』+『盾受け』で大鍋を構えてテレビウムを庇う形で前に出て『二回攻撃』の大包丁の連撃を繰り出しながら『神火の竈』で筋肉の身体のワセリンに引火させる。

片付けたらテレビウムの安否確認と共に事情を尋ねる。
その顔に浮かんだ『鍵』についても。



●筋肉に対する対応(インタビュー編)
「やな絵面だな、これ!? 傍から見たら通報待ったなしだよ!」
 ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)が筋肉(とそれを駆逐する猟兵の対応)に引きつつ、シュート猟兵の気迫に呑まれたアルパカマッスルブラザーズへと割って入る。
「はい、お前らステイステイ! 明らかに(双方)怯えてるだろ?」
 平和的な猟兵の出現に幾分警戒を和らげる筋肉Guy達。
 ウィーリィも会話が可能と感じ、インタビューへと移った。
「よかったら話を聞かせてもらえないか? 何でこの子が狙われてるのか」
「…………」
 アルパカマッスルブラザーズは答えない、その代わり大胸筋がぴくぴく動いてる。
「これは……!?」
「知っているのかテレビウム!」
 本当に属性の分からなくなってきたテレビウムの言葉に振り向く料理人(現インタビュアー)
「マースル符号……大胸筋を可変調符号で動かすことで相手に情報を知らせる通信法! 言葉を発せられない時に使われる筋肉通信が実在していたなんて!」
「マジかよ!?」
 さすがに突っ込むウィーリィ。
「で、内容は」
 そしてすぐ世界に馴染んだ。
「えーと……ですね」
 アルパカマッスルの大胸筋の動きをメモに取るテレビウム。
「コ・タ・エ・ラ・レ・ナ・イ――答えられないそうです」
「なら、やるなよ!!」
 料理人に怒りの声が木霊した。
「そう言う事です!」
 その直後襲いかかる筋肉Guy!
 だがテレビウムを庇うようにウィーリィが立ちふさがり、鉄鍋で殴打する!
「とりあえず、逃げよう! その鍵についても聞きたいし!」
「ふえええ、本当に良く知らないんですぅ」
 アルパカマッスルブラザーズの手を振り切って逃げる猟兵達。
 筋肉の魔の手からやっと逃れた時だった!
「ふ……ふえええええええっ!?」
 テレビウムの画面が突如変わり始めたのだった!

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『大頭頭ズ』

POW   :    x形拳
【様々な生物や機械、自然現象等を模した拳法】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    i極拳
【健康体操のようにも見える連続した攻撃動作】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    n卦掌
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【大地の中を走る気の流れの噴出点(龍穴)】から排出する。失敗すると被害は2倍。
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●第二章『筋肉』
「あわわわわわ!?」
 画像が変化する事に慌てるテレビウム。
 顔のテレビの中では鍵が回転し、やがて地図を表示すれば画面内の鍵も其処を指し示す。
 ――この場所へ行けと言う事だろうか?
 猟兵達が思案していると。
「お困りの様アルネ!」
 何者かの声が思考を遮った。
「お困りでしたら、そのテレビウムを渡してくれると良いアルネ」
 猟兵達が視線を巡らせれば、そこに立つのは大きな着ぐるみのような頭を被った怪人『大頭頭ズ』!
「渡してくれないなら……実力行使アル!」
 一人の大頭頭ズが前に出た。
「君達はワタシタチが筋肉無いと思ってるアル、しかしそれ違う」
 ミシッ……と何かははち切れそうな音がした。
「ワレワレ大頭頭ズも筋肉を負荷を与えることで血流を増加し、筋肉を肥大――パンプアップをすることが可能アルネ!」
 膨れ上がる様に隆起する大頭頭ズの筋肉。その体格は大きすぎる頭が丁度いい位の筋肉量だ。
「ふえええ、また筋肉だよ~!」
 猟兵の後ろに隠れるテレビウム。
 だが、君達は彼を連れて目的地へとたどり着かないといけないのだ。
「アルパカ君は筋肉だけだったが、我々は力と技を兼ね備えているアルネ! 大人しくした方が良いアルヨ!」
 象形拳に構える大頭頭ズ。
 腰を落とし、摺り足で近づいてくるその動きは洗練された武術の動き。
 彼らを倒しつつ、猟兵達は目的地へとたどり着けるのか!?
ウィーリィ・チゥシャン

何が起こっているのかわからないし、お前らの狙いもわからない。
でも、一番困惑してるのは当のテレビウム本人だろう。
だから、彼は絶対に守り抜く。
「大丈夫。あんたの身に起きている事を解明してとっととこの事件を終わらせるからさ。後もうちょっとの辛抱だ」

テレビウムのガードは仲間に任せ、突破口を開く為に前に出る。
とはいえ、楽に勝てる相手じゃなさそうだけど。
『トリニティ・エンハンス』で炎の魔力で攻撃力を強化し、炎の『属性攻撃』と大包丁の『二回攻撃』で攻撃。
向こうの攻撃は大鍋の『盾受け』でガード。

最悪の場合は仲間にテレビウムを任せて目的地へと先行させ、俺は敵を食い止めるためにその場に残る。


レイ・キャスケット

「きもい」(ド直球)

力と技を兼ね備えていても脳味噌筋肉なのは変わらないじゃん…
引き続き出来れば近寄りたくないから突風魔法のUCで遠距離攻撃するね

拳法だか何だか知らないけど奇妙な動きで回避したり無効化したり
いちいちポージングする必要性がどこにあるのかなっ!
こーゆーむさ苦しい筋肉達磨はイヤなんだよぉ…同じ筋肉ならクールスタイリッシュな細マッチョの方が好みなの!
イヤほんともう寄ってこないでってば色んな意味で身の危険しか感じないんだけど!
「寄らないでこのへんたぁぁぁい!!!」【全力魔法】の爆発魔法剣でホームラン)

っていうかさっきからテレビウムの子さ、画面ジャックされて筋肉に毒されてるんじゃないかな



●筋肉的追撃絵巻
 鍛えに鍛えた筋肉が筋を隆起し、柔らかくしなやかに動けば大地を擦るような足は音を立てず。それでいて、決して遅くはない歩法で迫る大頭頭ズ。
 深い呼吸で動き出す大胸筋と腹斜筋の脈動が――。
「きもい(ド直球)」
 レイ・キャスケットの限界を超えた。
 手を翳し突風の力を付与された羽衣から収束に対応した魔力弾を放てば、それは全てを拒む風となりて怪人の動きを封じる。
「アイヤァーーーー!!」
 プリズム・オブ・フェノメナ
 二重可変の三稜鏡によって烈風の中心に釘付けにされて近づけないチャイナ筋肉。 そこへレイの口撃が口火を切った。
「拳法だか何だか知らないけど奇妙な動きで回避したり無効化したり、いちいちポージングする必要性がどこにあるのかなっ!」
「コレ、大事な動き! ゆっくり大きな動きから素早く小さくまとめる事で実戦かするアルヨ。そもそもアナタ、チャイナJC持ってないアルカ?」
「関係ない!」
 一蹴である。嵐とそれに伴うマシンガントークはまだ続く。
「こーゆーむさ苦しい筋肉達磨はイヤなんだよぉ……同じ筋肉ならクールスタイリッシュな細マッチョの方が好みなの!」
「長き套路(鍛錬)の結果、筋肉は太くしなやかになったアルヨ……覇ァ!」
 怪人が手をかざし、風を受け流せば突風による運動エネルギーはいなされ、龍穴へと注ぎ込まれる。
 あふれる魔力は龍脈を介し別の大地より烈風となって空へと舞い上がり、たまたま近くに居たヤジキマイラモンローが風に煽られて白いドレスのスカートを抑える。
「うそぉ!?」
 レイが驚愕するのをよそに、大頭頭ズが大地を蹴り距離を詰めた。

「アイヤー!!」
「そうは行くか!」
 すかさず前に出たウィーリィ・チゥシャンが大鍋を構えれば、踏み込みから放たれる双掌が鍋を打ち、衝撃を浸透させる。
「ぐぅっ!?」
 鉄鍋を通して腕に伝わる振動が鍋を持つ力を遮っていく、けれど握る手に力を込めれば。
「何が起こっているのかわからないし、お前らの狙いもわからない」
 両腕を広げ、飛び上がるような蹴りを鍋の丸みで受け流し。
「でも、一番困惑してるのは当のテレビウム本人だ!」
 そのまま受け流す勢いで自分の身を回転させれば包丁で一撃!
 炎を属性を付加された熱い包丁が傷口を焼き、チャイナ筋肉に醜い傷を刻む。
「大丈夫。あんたの身に起きている事を解明してとっととこの事件を終わらせるからさ。後もうちょっとの辛抱だ」
 テレビウムを横目に見れば、料理人は笑って大頭頭ズへと進む。
 ウィーリィの姿を認め、一人のチャイナ筋肉が歩み出た。
 一足一拳の間合い、レイの放った魔力の奔流が止んだ頃――お互いの足が大地を踏む。
「劈!」
 大頭頭ズの掌底と料理人の鍋が激突!
 鍋底に刻まれる手形。そこからチャイナ筋肉が伸ばした腕をミサイルの発射台に見立て、更なる一撃を叩きこまんとすれば、待っていたのは一本の立てられた包丁。
「見切った!」
 相手の腕をウィーリィの包丁が二枚におろせば、そこから一歩踏み込んで胴を薙ぐ一撃。
「……見事アルネ」
 ゆっくりと倒れ行く大頭頭ズ。横目で見ながら料理人は荒い息を整え。
「――こい!」
 叫ぶ、呼応するようにチャイナ筋肉達はウィーリィへと挑みかかった。

 その隙を突いて怪人の一人がテレビウムとレイに迫る。
「イヤほんともう寄ってこないでってば色んな意味で身の危険しか感じないんだけど!」
「ふえええええ、来たよお姉ちゃ~ん!」
 抱き着こうとするテレビウムの頭をしっかり押さえてから魔法剣を構えるレイ。
「寄らないでこのへんたぁぁぁい!!!」
 全ての魔力を込めた爆発魔法剣を一本足からの踏み込みで振り抜けば、大頭頭ズの巨大な頭を直撃!
 カッキーーーーン!!
「もう筋肉いやだ……」
 怪人がホームラン級の一撃で空に消える中、少女はげっそりした表情で呟いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

穂結・神楽耶

い、今どき語尾に「アル」などと付けるテンプレート的中華キャラがいらっしゃるなんて…!
加えて筋肉アピールとか、要素盛りすぎではありませんか!?多すぎる属性は困惑の元でございますよ!?

オブリビオンの提案などには聞く耳持たず。テレビウム様を連れて地図の示す方へ向かいましょう。
追ってくるでしよう筋肉に対しては工夫なく【神遊銀朱】を飛ばす──

と、思いましたか?

『だまし討ち』。
向けた切っ先から炎を灯し、【朱殷再燃】を起動。
真っ向組み合えぬよう炎の『オーラ防御』を纏ってお相手仕りましょう。
わたくし、先の一戦で理解致しました。
筋肉も 倒してしまえば 骸なり。


禮衛院・櫂護
大丈夫さっきから先輩方にお困りですんで間に合ってまーす。
つかなー、さらっと御同輩ディスんなやアルパカかわいそー(棒読み)

……つー事は今そのドタマ飛ばしゃ頓珍漢な人体パーツ比になるやんね。
よし面白可哀想なんで試す。
ねー先輩方ー、技と体兼ね備えとる自慢しとったけど心欠けとらん?
全部揃ってへんのに修められる武術なんてあるん? 開祖誰?
まーこれで何で? とか思っちゃったら残念ですが駆除のお時間です。
さあ疑問大好物の触手君張り切ってどーぞー!

やっぱり先輩方の出方次第じゃテレビウム君庇ってしばくんは既定路線。
俺等大至急誘導せないけんのじゃ怖がらすな手ぇ出すなごるぁ!

※先輩=オブリビオン/存分にお任せします



●筋肉的神業追撃絵巻
 猟兵二人が(色んな意味で)奮戦している中、テレビウムが走る。
 そして追いかける大頭頭ズ。
 庇うように今度は禮衛院・櫂護と穂結・神楽耶が前に出る。
「そのテレビウムをこっちによこすアルネ」
「大丈夫、さっきから先輩方にお困りですんで間に合ってまーす」
 櫂護が手で追い払うような仕草をしつつ、拒絶する。
「つかなー、さらっと御同輩ディスんなやアルパカかわいそー(棒読み)」
「目的は同じでも彼らは違う筋肉アルネ、仕方ないヨ」
 神絵師の挑発を受け流す怪人達。
「い、今どき語尾に「アル」などと付けるテンプレート的中華キャラがいらっしゃるなんて……!」
 その横で神楽耶が驚愕していた、あまりなテンプレ的言語と――。
「加えて筋肉アピールとか、要素盛りすぎではありませんか!? 多すぎる属性は困惑の元でございますよ!?」
 ――属性過多に。

「ここはキマイラフューチャー、空気読むのとても大事ネ」
 答える大頭頭ズの言葉を無視して、テレビウムの手を取り地図の示す先に走る太刀のヤドリガミ。
「あ、待つアルヨ!?」
 すぐに気付き追いかけるチャイナ筋肉。
 すかさず神楽耶が刀を向ければ、怪人達も飛び道具系のユーベルコードを警戒し、自らもユーベルコードで迎え撃つ。
 そこへ――。
「わたくし、先の一戦で理解致しました」
 向けた切っ先が真っ赤に燃え。
「筋肉も 倒してしまえば 骸なり」
 奴らを倒せと一句謳う。
 炎を纏ったヤドリガミは燃え盛る太刀を構えてチャイナ筋肉へと襲い掛かった!
「アイヤー! 予想外の攻撃アルヨー!」
 刀が飛んでくるを身構えていた大頭頭ズが炎を纏った太刀に斬られ、その場に倒れ伏す。
「ぬぅうん!」
 攻撃の隙を突き、身体を旋回すれば、鷹の爪を思わせるような掌撃を叩きこむチャイナ筋肉。
「って、アチチチチ! 燃えてるアルヨ!」
 だがその一撃は炎のオーラで防がれ、逆に自らの手を焼く。
 炎にうろたえる怪人。その背中を神楽耶は容赦なく袈裟に斬って捨てた。
「さあ、次はどなたですか」
 ゆっくりと近寄るヤドリガミに対し大頭頭ズは後ずさる事しかできなかった。

「俺、思ったんすけど」
 コートのポケットに手を突っ込んで、猫背気味に怪人達を見る櫂護。
「今そのドタマ飛ばしゃ頓珍漢な人体パーツ比になるやんね」
「そう思うアルカ?」
「え?」
「試してみるアルカ?」
「し、シュレディンガー遠慮願いまーっす。で、ねー先輩方ー、技と体兼ね備えとる自慢しとったけど心欠けとらん?」
 怪人達の問いを無視して、言葉を続ける神のゴッペ。
「全部揃ってへんのに修められる武術なんてあるん? 開祖誰?」
「全部揃ってないと武術修められないと思ってるアルカ?」
「え?」
「語ると長いアルが、武術を通して身体を技を心をそろえる。武術は目的と違うアルネ。定義を示し、手段を考える、それが武術アルヨ。まあ開祖に関しては……」
「やっと出た! さあ疑問大好物の触手君張り切ってどーぞー!」
 謎を好む触手のために疑問を抱かせることに四苦八苦していた櫂護が「やった!」とばかりに触手を召喚する。
 専門家とディベートしたりディスる時は彼らの知識をそろえないと難しい、SNSの発達したキマイラフューチャーの世界だからこそ、言葉の矛盾や揚げ足を取るより、真正面からの知識勝負が求められる。
 ――もし、このまま論破されていたらどうなっていただろうか?
 触手と乱闘を繰り広げている大頭頭ズの姿を見て、心の中で冷汗をかいていた。
「あ、こっち向かなくていいから」
 疑問を感じた触手をあしらいつつ、神のゴッペはテレビウムを逃がしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉


「テレビウムを何処に連れて行くお積りですか?」

背後に庇って問いかける。
まともな返事は来ないだろうから、後は拳で語るほかはない。

肥大した筋肉による象形拳。攻撃力は凄まじい。
そこから展開される超高速連続攻撃も脅威だ。
流水の動きでそのことごとくを回避する。
筋肉をつけた事で、スタミナは逆に低下する。
空振りを繰り返せばすぐにバテるのは自明の事だ。

「筋肉は大事ですが、そこで思考を止めてはいけませんよ」

背後のテレビウムに微笑みかけると。
バテた相手に鉈のようなローキックを叩き込む。
崩れた膝を踏み台にして跳び膝を入れ、そのままフランケンシュタイナーに連携させたい。

「さて、本当に何が起きてるのでしょうかね」



●筋肉的格闘絵巻
「テレビウムを何処に連れて行くお積りですか?」
 逃げてきたテレビウムを背後に庇つつ、才堂・紅葉が問いかけた。
「それを話す必要は無いアルネ」
 大頭頭ズが答えを拒絶し、後ろ足にやや体重を乗せた構えで距離を詰める。
 溜息を一つつけば、紅葉も猫のように柔らかく膝を曲げ、摺り足で近づいた。

 始まりは怪人の踏み込み。伸ばした逆側の腕を相手への道標として金行に例える右掌を撃つ。
 足を交差し、紅葉がチャイナ筋肉の右側へと踏み込めば、身体を開き捻転からの一撃。
 これを女が掌で打ち払えば、怪人は流れに逆らわず腕を回し両拳を放つ。
 軽く地面を蹴れば紅葉と拳の距離は離れ、馬形拳が空を掴む。
「流水アルネ?」
 大頭頭ズの言葉に女は微笑む。
 武術の体現の一つに流水という言葉がある。様々な解釈があるが、ここでは自らを澱み流れる流水のように動かすことで無駄なく攻撃を回避し、攻撃を叩きこめる位置へと動く運足と体術の結実としておく。
 この未来に変質したとはいえ内家拳を修めた怪人にとって明鏡止水によって体現した紅葉の動きを理解出来るものであった、故に――掌を開いた。

 攻めが変わった。
 打突ではなく組み技へ、蹴り技でなく、刈り技へ。拳が打突を表すなら、掌は組み技を表す。
 大頭頭ズがその手段を取ることで、間合いは狭まり、受け捌く攻防は激しくなる。
 流石に厳しいと感じた紅葉が距離を取れば、すかさず踏み込んで拳が飛ぶ。
 一見、女が追いやられているように見えた。
 だが、テレビウムは気づいていた、故に。
「筋肉は大事ですが、そこで思考を止めてはいけませんよ」
 紅葉の呼びかけに頷いた。
 彼女の膝が上がり、上から下へと鉈を振り下ろすようなローキックが疾る!
「――!?」
 気付いた怪人が足を上げて防ごうと動くが、身体がそれを許さない。
 太腿に一撃を叩きこまれて、チャイナ筋肉が膝を折る。
 紅葉はローキックを撃つまで一切攻撃をせず、逆に大頭頭ズは徹底的に攻めに動いた――さすれば運動量の差は大きく、怪人は早く疲労する結果となった。
 スタミナ切れを狙っていた女がすかさず片膝を着いたチャイナ筋肉の膝に乗り、側頭部へ自らの膝を叩きこむ。
 魔法のような閃光が眼の裏で光ったと怪人が思った時、その首を紅葉の両足がロックしていた。
 直後天地が入れ替わった。
 ――フランケンシュタイナー。
 頭を両足でロックし、身体を逸らすとともに脚力を以って叩きつける投げ技。
 大地に頭を叩きつけられた大頭頭ズが戦闘不能になったことを確認すれば紅葉はその場から離れ。
「さて、本当に何が起きてるのでしょうかね」
 呟いた。

 ――真実は地図の示す先。
 猟兵達は目的地へと急いだ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『怪人アルパカマッスル』

POW   :    ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●第三章『筋肉』
 テレビウムの顔に浮かんだ地図の示す先にあったのは採石場であった。
「ここが?」
 猟兵が何もない採石場を見回したときテレビウムの画面が突如光った!
「……」
 何も答えず、ただその場で光を発するテレビウム。
 戸惑う猟兵達を遮る声がまたもや響いた。
「お困りかな猟兵諸君」
 声がするのは採石場の崖の上。立っているのは……うん、予想通り筋肉だ。名はアルパカマッスル。
「お困りなら、後は私に任せてもらえないか?」
 アルパカマッスルはあくまで紳士的にテレビウムの引き渡しを要請する。
「どうだろう?」
 尚も問いかける声、それは猟兵達の後ろから聞こえた。
「驚かなくてもいい。鍛えた筋肉で走っただけだ」
 彼らの後ろには筋力で縮地を成し遂げたアルパカマッスルが立っていた。
「ああ、勿論スタミナに関しては大丈夫だ、心臓も筋肉だからね」
 腕を組み、自らの筋肉を誇示する怪人。
「で、答えを聞かせてもらえないだろうか?」
 アルパカマッスルが問いかける。
 その間にもテレビウムは光を放ち、沈黙を守りその場から動かない。
 ――後は君達の選択次第だ。
才堂・紅葉


「返事はNoですよ、筋肉紳士の方。あなた方は、事情の説明に手を抜き過ぎです」

涼やかに告げて、テレビウムを背後に一歩前に出る。
脅威度は極めて高い。
今までの筋肉達と比べ、比較できないほど練磨された筋肉は、その見た目と裏腹に無駄がない。
鋼のような筋肉と言う表現は良く使われるが、鋼の硬さと重さの外にしなやかな剛さと粘りも含めて指し示すと、そう知る者は希少だと生前の義父も語っていた。

アルパカの周りをサークリングしながら、崩しの打撃を放つ。
分厚いゴムを打つ手応えに義父の正しさを知る。
幾度かの攻防で大きく削られる。
だが狙いはUC。
跳び十字の形から、獅子の顎を模して挟み込みの膝で獅子噛を狙うが…

【敗北歓迎】



●筋肉vs柔術
「返事はNoですよ、筋肉紳士の方。あなた方は、事情の説明に手を抜き過ぎです」
 才堂・紅葉が涼やかに告げて、テレビウムを背後に一歩前に出る。
 だが、内心では警戒度を高めていた。
 本当に大きい筋肉には理由があることを知っているからだ。
 大柄の人間ほど筋肉は少ないと思われがちだが短距離走の選手、そして運動強度の高い競技ほど筋肉量は上がり大きくなっていく。
 紅葉は義父の言葉を思い出す。
『鋼のような筋肉と言う表現は良く使われるが、鋼の硬さと重さの外にしなやかな剛さと粘りも含めて指し示すと、そう知る者は希少だと』
「そこに関しては謝罪しよう。私にも事情があってね、話せないことがあるんだ」
 アルパカマッスルの言葉が紅葉の思考を遮断し、その大きな姿で両腕を広げ構える。
「なのでここは戦いで通させてもらう。よろしいか?」
「ええ、勿論」
 少女は内心を隠し涼やかに答えると、音もなく距離を詰めた。

 猟兵と怪人、二人の攻防が始まった。
 先ほどの高速移動からダッシュを警戒する紅葉がアルパカマッスルの周囲を回る様に移動すれば、すかさず崩しのローキック。
 それを怪人は足を上げてカット、そのまま踏み込んでカウンターの掌底を放てば、少女は上半身をウィービングで捻り、捻転を解放してのボディブロー。
 すかさずアルパカマッスルがポーズを取れば六つに割れた腹筋が隆起し、しなりを持った金属のように受け止め衝撃を殺す。
 反撃から逃れるように紅葉が距離を取れば、怪人は腰を落としじわりじわりとプレッシャーをかけていく。
 分厚いゴムを打ったような手ごたえに加えて、ローキックをカットしたテクニックに少女は打撃の難しさを実感する。
 ならば狙うのは――関節技。
「コード・ハイペリア!」
 ハイペリア重殺術、重力コントロールを複合した戦闘術の封印を解けば、少女の足が大地を離れる。
 飛びつき十字固め。本来なら体重を腕にかけてそのまま引き倒す飛び関節技。
「ぬうううっ!」
 だが、アルパカマッスルはそれを予想し腕をロックされたまま持ち上げれば。
 すかさず腕十字を解いた紅葉が獅子の顎を模すような挟み込みの膝で首関節を狙う、重力積算の実戦体術――名を獅子噛!
「フロント・ダブル・バイセップス!」
 だが怪人もユーベルコードの封印を解き、力強い上腕二頭筋を誇示すれば身体能力を向上させる。
 隆起した頸部筋肉とそれを支える僧帽筋が鋼鉄の硬さへと変貌し獅子の顎を跳ね除け、積算された重力を受け止める。
「しまっ――」
 瞬間、彼女の身体が大きく舞い上がった。
 バスター――相手の身体を抱え上げ、地面に叩きつける力技。
 パワーボムとも呼ばれる大技に反射的に紅葉は受け身を取るが、ハイペリアの封印を解いたことで増えた加重がダメージを増加、後頭部から叩きつけられ、脳が揺れる。
「――次は誰かね?」
 脳震盪で視野が暗くなる中、アルパカマッスルの声が響く。
(皆に警告しなければ、外見に油断してはいけないと……)
 だが、声帯が震えるより速く意識の糸が断ち切られていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

穂結・神楽耶

…嘘。はじめてまともな筋肉が…!?
とはいえ、人を脅しつけて従わせようとするやり方には昔から反抗することにしております。
どうぞ、骸の海までお引き取りを。

しかしさすがはキングオブ筋肉。目に追えない速さで行われる縮地は厄介ですね。
空間を丸ごと制圧してしまいましょう。
【朱殷再燃】を起動。縦横『なぎ払い』て炎を舞わせます。
ダメージが入れば御の字。当たらずとも行動は制限されるでしょう?
共に動く猟兵様がいらっしゃったならば『援護射撃』と目くらましにもなりますね。

わたくし、これでも刀に宿る神なれば。
斬り捨て御免で解決と致しましょうか。


ウィーリィ・チゥシャン
困ってるのは俺達じゃない。こいつだ。
そしてもう一つ。こいつはモノじゃない。
だから、お前達には渡せない。

動けないテレビウムを庇うように前に立ち、敵と対峙。
大鍋の『盾受け』+『かばう』で敵の攻撃を凌ぎながら励ますように声をかけ続ける。
意識があるかどうかわからない。
でも、もし残ってたらきっと不安だろうから。
「俺が!俺達が!お前を守るからな!」

もちろん、防戦一方って訳じゃない。
奴の筋肉の動きを観察し、攻撃のタイミングを読む。
「お前の筋肉は見せるためのもの。つまり動きがわかりやすいんだよ!」
攻撃の間隙を突いて『料理の鉄刃』+『二回攻撃』+『鎧砕き』を自慢の筋肉に叩き込む!


禮衛院・櫂護
揃いも揃って骸の海からコンニチハした時点でお困りですわ先輩お任せ却下。
……そやね心筋やねアレ鍛えられるっけ酷使は出来そやけど。

神様本領思ても石で創造は正直難しい、嬢様方居るけん本物呼びづらい、
てーなると結局身一つでどーにかせないけんねしゃーない。
……テレビウム君にコート被せてグラフティスプラッシュ『周辺地面』にぶち撒く。地面浸透性ほぼゼロかって奴。
キチガイ縮地言うても水面を凪には出来んやろ、ついでに乾いとる所に足跡付きゃ位置情報にもなるし試すに無駄じゃない。
まー膂力無い身体で筋肉相手殴る蹴るは分が悪いが、駆除員として退けんしね目潰し位はしたらぁ!


※先輩=オブリビオン/存分にお任せします


レイ・キャスケット

困ってるよ、ボクは凄く困ってる
筋肉のせいでね
心臓も筋肉で出来てるからスタミナとかそういう問題じゃないでしょう…(頭を抱える)

いい加減筋肉至上主義の筋肉美化神話にはうんざりだから、心の底から
本っっ当に近寄りたくもないし触ると汗が付きそうで怖気が走るんだけど筋肉馬鹿の心を折るには正攻法で正面から負かすのが一番だよね

≪マトウモノ≫で身体強化【全力魔法】の腹パンの一撃を地面にクレーターが発生するほどの瞬間加速をつけた【ダッシュ】で叩き込むよ
こんなにか弱い女の子の攻撃、まさか受け止めきれないなんて言わないよね?まして避けるとかないよね、見せびらかすだけの無能きんにくんじゃあるまいしって【挑発】


才堂・紅葉


「では、私にも一手教授願おうかね」

飄々とした声がする。
うっすらと青い燐光を纏った姿で、倒れた彼女にジャケットをかけている。

「私は通りすがりの亡霊さ。そうだな、トーマスで良い」

熟練兵に稀に見られる、戦場の亡霊と呼ばれる現象だ。
緩やかに脱力し、立って構える。

「なに、死人甲斐も無く血が騒いだ物でね」

緩やかに笑むと。
無拍子の崩しから、重力加重の柔術技。
紅葉を上回る錬度で繰り出された。

「ふむ。ここまでか……では、続きはいずれ地獄にて」

しばしの攻防の末、その体がぼやけ時間切れを告げる。
後の仕上げは、今を生きる猟兵達が行ってくれるだろう。

「テレビウム君達は文字通り“鍵”だ。決して彼等に渡してはいけないよ」



●間章『筋肉』
「……嘘。はじめてまともな筋肉が……!?」
 穂結・神楽耶は驚愕を隠せない。
 何せ、筋力で瞬間移動レベルまでダッシュし、重力をプラスした猟兵の戦闘術を筋力だけで倒した存在などどんな猟兵だって見る機会は少ない。
「とはいえ、人を脅しつけて従わせようとするやり方には昔から反抗することにしております……どうぞ、骸の海までお引き取りを」
 けれど、そこは猟兵としての責務が勝り、丁重かつ断固に拒絶する。
「揃いも揃って骸の海からコンニチハした時点でお困りですわ先輩お任せ却下」
 禮衛院・櫂護も口調は違うが内容は同じ。
「……そやね心筋やねアレ鍛えられるっけ酷使は出来そやけど」
 そして疑問を口にすれば。
「インターバルトレーニングという物を行うと心筋は鍛えられ心臓は肥大する。スポーツ心臓という物だよ」
 丁寧に答えるアルパカマッスル。
「困ってるよ、ボクは凄く困ってる」
 その中でレイ・キャスケットは自らの心の内を素直に吐露する。
「筋肉のせいでね」
「鍛えるといい」
「お断りだよ! 心臓も筋肉で出来てるからスタミナとかそういう問題じゃないでしょう……」
 頭を抱えるレイに対し怪人は「インターバルトレー……」と口を開くが、手で制される。
「いい加減筋肉至上主義の筋肉美化神話にはうんざりだから、心の底から」
 あ、レイさんおこですね?
 拳を強く握るレイに対し、アルパカマッスルが両腕を広げる。
「やるしかないようですね」
 戦いが始まった。

●筋肉vs魔法
 拳を握ったレイ、その姿が消え、そして後から大地を蹴りぬく音が響いた。
 本音を言うなら近寄りたくない、触ると汗が付きそうで怖気が走りそうだから。
 けれども筋肉馬鹿の心を折るには正攻法で正面から負かすのが一番。そう決めた少女の体内循環魔力回路に魔力が注ぎ込まれれば、身体強化特化術式形態が発動する。
 寿命は削れるが女子としての生理的嫌悪が、今はそれを上回る。
「こんなにか弱い女の子の攻撃、まさか受け止めきれないなんて言わないよね? まして避けるとかないよね、見せびらかすだけの無能きんにくんじゃあるまいし」
「勿論」
 レイの挑発を真正面から歓迎するように胸筋と腹筋を締めればそこにそびえるのは筋肉の城塞。
         マトウモノ
 そこへ制限術式-魔闘強化-が生み出した破壊力を魔力回路を以って伝達し、拳へと到達すれば、あらゆるものを破壊する一撃がアルパカの腹に突き刺さる。
 魔力の余剰は大地の破壊を生み、足元を中心に周囲数メートルが陥没する。
「……見事」
 怪人の称賛の声が少女の頭上から響いた。
 見上げれば、アルパカのつぶらな瞳が爛々と彼女を見つめている。
「うそぉ!?」
 怪人が倒れもしないことに声を上げるレイ、拳を引こうにも――筋肉が食いついて離れない。
 柔ら硬い肉の感触が拳に伝わった。
「ぎゃああああああああっ!?」
 少女の嫌悪が慎みを凌駕した瞬間であった。
「素晴らしい一撃だった、呼吸が出来ないほど苦しい」
 普段少女が上げないであろう悲鳴をBGMにアルパカのつぶらな瞳に光が満ちる。
 普通なら周囲を薙ぎ払うビームを目のピント調節に使う毛様体で屈折率をコントロールすれば、それは貫通力の高い一撃へと変わる。
「これはお礼だ受け取り給え」
「それより、手、離して!」
 光が解放され、レイが居た大地に細く深い二つの穴が穿かれた。

●筋肉vs料理
「大丈夫か!?」
 ウィーリィ・チゥシャンが少女の手を引っこ抜いて、そのまま怪人から距離を取りつつ叫ぶ。
 かばうために掲げた大鍋は光線の余波で一部が欠けていた。
 欠けた大鍋に視線を落とせば、光を発するテレビウムを庇うようにそれを大地に突き刺し、包丁片手に料理人は歩く。
「困ってるのは俺達じゃない。こいつだ」
 ウィーリィが右手に持った刃をアルパカへ突きつける。
「そしてもう一つ。こいつはモノじゃない」
「つまりは?」
 怪人が敢えて問いかける。
「だから、お前達には渡せない」
「君達ならそう言うと思っていたよ」
 答えに満足したようにアルパカが頷き、摺り足で動き出せば、音もなく大地を滑るように距離を詰める。
 正しいフォームでトレーニングすることで生まれた無駄のない動きに対して包丁を構える料理人は、テレビウムへと視線を移す。
 意識があるかどうかわからない。でも、もし残ってたらきっと不安だろうから……。
「俺が! 俺達が! お前を守るからな!」
 ウィーリィはテレビウムへと叫べば、アルパカへと視線を移し、彼もまた調理における無駄のない厨房での動きから生み出される音の無いステップで距離を詰める。
 遠くでキマイラの騒ぐ声がした、近くで風の音がした、目の前で静かに二人が動いた。
「サイドチェスト!」
 アルパカが横向きで胸筋をアピールすれば、そこから一歩踏み込み捻転、肥大した大胸筋が生み出すパワーを伝達させた横殴りの掌底を繰り出す。
「お前の筋肉は見せるためのもの!」
 剛腕を掻い潜った料理人が包丁を構える。
「つまり動きがわかりやすいんだよ!」
 Bladework.of.Ironchef
 ――料理の鉄刃
 鎧を砕き、あらゆるものを切断する包丁の一撃が正面からアルパカの腹筋へと刃を刻み込む。
「見事……私のアウターマッスルを切断するとは」
 怪人の称賛の声、足元に零れる赤いものが大地に吸い込まれる。
 けれどウィーリィの顔は険しい、手応えが硬いのだ。
「だが、私には体幹を支えるインナーマッスルがある!」
「マジかよ!?」
 包丁を引き抜いて追撃に備える料理人。すかさずアルパカが跳躍し、厚い胸板で押し潰さんとした。
 大地が揺れた。

●筋肉vs亡霊
「では、私にも一手教授願おうかね」
 料理人の襟首をつかんで、アルパカマッスルボディプレスから救出したのはスーツを着た中年。
 うっすらと青い燐光を纏ったその姿はこの世に生きるものではない証。
「貴方は?」
 立ち上がったアルパカが問いかければ、男は才堂・紅葉へとジャケットをかけつつ、怪人を見据える。
         21g
「私は通りすがりの亡霊さ。そうだな、トーマスで良い」
 緩やかに脱力し、構えるその姿にアルパカは警戒を崩さない。
「骸の海で受肉せず、紙に書かれたインクの重さだけの身で何故戦うのです?」
「なに、死人甲斐も無く血が騒いだ物でね」
 緩やかに笑むとトーマスと名乗った亡霊が動いた。
 怪人の剛腕が振り回されれば、亡霊は流れる水のようにその一撃を避け、何気なく触れるように貫手をアルパカの腹の傷へとねじ込む。
「無拍子――筋肉可動における動作の終着点!?」
「御名答」
 その動きの正体に怪人が気付いた時には後頭部へと掌が乗り、重力を加重して相手の身体をコントロール、大地へと巨体を叩きつけた。
「ふむ。ここまでか……」
 薄く消えゆく自らの身を見てトーマスは呟く。
 どんなに力があろうともその身は亡霊、どんなに閃光のような記憶でもフラッシュメモリに保存できるのは三年がせいぜい。
 故に、今を生きる者へ視線を向ければ。
「テレビウム君達は文字通り“鍵”だ。決して彼等に渡してはいけないよ」
 後を託し。
「では、続きはいずれ地獄にて」
 立ち上がるアルパカへと帽子を取って別れを告げた。

●筋肉vs塗料
 亡霊は消え、怪人が迫る中、櫂護の脳がフルに回る。
 神様本領発揮と考えたが石で創造は正直難しく、女子の前で触手と筋肉の競演は(確実に一名は)死を招く。
 けれど、彼は諦めない。神ではあるが地に足をつけた者であり、身一つで何かを為す覚悟を持った男であるが故に。
「どっせい!」
 テレビウムにコートを被せれば、開口一番、塗料を戦場へとぶちまける。
 狙うはアルパカではなく――彼の足元。
「キチガイ縮地言うても水面を凪には出来んやろ!」
「ふむ足元を掬われるとはこういう事か!?」
 怪人が塗料に足を取られ、その動きが鈍る。
 地面に浸透しない配合で作られた塗料はアルパカの勢いを殺し、彼の攻め手を封じる。
「乾いとる所に足跡付きゃ位置情報になるおもたけど……その必要なかったな!」
 神が創りし大地の上で櫂護が笑えば、次に炎が走った。

●筋肉vs炎熱
 炎に焼かれ続ける無名の神霊と化した神楽耶が太刀を大上段から下ろす。
 すかさずアルパカが横に跳べば足元の塗料が速度を殺す。
 隙を逃さずヤドリガミが太刀を横に薙げば、刃より飛ぶ炎を怪人の腹を焼き、その傷を朱殷が如く暗い朱へと焦がす。
「空間を丸ごと制圧すれば動けません――今です!」
 追い打ちをかけるように神楽耶が炎を飛ばせば、櫂護が、ウィーリィが、そしてレイが走った。
「うらぁ!」
 櫂護の二本の指がアルパカのつぶらな瞳に突き刺さる。
「膂力無い身体で筋肉相手殴る蹴るは分が悪いが、駆除員として退けんしね……これ位はしたらぁ!」
 両目を抑えて蹲るアルパカ、その背中へと包丁が走る!
「絶対に! 絶対に守るんだ!」
 ウィーリィの決意の一撃が怪人の身体をのけ反らして、その腹を無防備にする。
「もう、腹筋で防がれることはないよね!? これで終わり!!」
 レイがアルパカの腹へ拳を近づければ、触れたくないのだろう、傷口へ向けてその魔力を解放する。
 魔力の奔流に吹き飛ばされる怪人、大地に足を埋めて、奔流に耐え抜き、倒れまいとしたところへ――空から太刀が舞った。
 飛び上がった神楽耶がアルパカの首根元、鎖骨下へと刃を突き立てれば炎が怪人のウールに燃え移り、筋肉の怪人を炎を柱へと変える。
「わたくし、これでも刀に宿る神なれば」
 脂肪の焼ける臭いに何かを思い出し、眉を顰めつつも。
「斬り捨て御免で解決と致しましょうか」
 太刀を振ればヤドリガミが纏う炎が消え、直後アルパカマッスルの肉体は炭となって崩れ落ち、そしてテレビウムの光は消えた。

●システムフラワーズ
 テレビウムに駆け寄る猟兵達。
 テレビウムの顔には鍵の画像は無く、スイッチの切られたモニターのように彼らの顔を映し出す。
 声がしたのはその時であった。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
 複数の方向より聞こえるのは救援要請。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
 建物から聞こえる声は機械的ではあるが、危機を伝えていることは確かだ。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
 テレビウム・ロック、システムフラワーズ……謎のキーワードを含めた救援要請が鳴りやむことは無かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月26日


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🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#テレビウム・ロック!
🔒
#テレビウム
🔒
#システム・フラワーズ


30




種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト