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バットエンターテインメント

#ヒーローズアース


 キサラギヒーローパークへようこそ!
 夢のようなヒーロー体験が君を待っている!
 かの有名なヴィランのバットボーイとの対決を体感できるライドアトラクションや、救助専門ヒーローことキューキューレスキュー監修の救助活動体験アトラクション!
 ヒーローパークで君もヒーローになろう!

 『キサラギヒーローパーク』は鬼蛇穴市郊外に建つテーマパークである。
 ゲートを潜ればおなじみの宣伝文句と陽気な音楽に出迎えられ、回るヒーローにちなんだメリーゴーランドや観覧車やジェットコースターが子供たちのワクワクをかき立ててくれるだろう。
 風船配りのピエロにヒーローシグナルのついた風船をもらったなら、子供たちは好きなアトラクションめがけて走り出す。
 すると。
「ガルルルルー! 子供たちー! 食ーべちゃーうぞー!」
 ピエロメイクのなされたキグルミがおどけた様子で飛び出してきた。
 ヒーローパークに詳しい子供たちなら知っている。パーク内を動き回るキグルミヴィランをやっつけるとヒーローチップを貰えるのだ。チップを三枚集めてヒーロータワーに持って行くと、栄光のヒーローメダルと交換してくれるのだ!
 意気揚々と飛びかかる子供たち。
 ゆっくりと、わざとらしく襲いかかるように手を伸ばすキグルミヴィラン。
 開いた手のひらから、小さなガス噴射口が現われた。
「ガルルルー。たーべちゃーうぞー」
 噴射される緑色のガス。
 吸い込んだ子供たちはたちまちの内に気を失い、キグルミヴィランによって担ぎ上げられた。
 慌てた両親が駆け寄るも、今度はまるでハエでも落とすような乱雑さで吹き付けられたガスによって気を失ってしまった。路上に倒れた大人。
 キグルミヴィランがキグルミの中で何かのスイッチを押すと、ゲートやお土産ショップ、ハリボテの建物群で次々と爆発がおき、崩落を初めて行く。
 これは何も、キグルミ一人だけが引き起こした事件ではない。
 子供たちの親やパークスタッフといった大人たちがあちこちに倒れ、キグルミたちは気を失った子供を担いでどこかへと去って行く。
 崩れゆくパークには倒れた大人と陽気な音楽と、おきまりの宣伝文句が流れていた。
『ヒーローパークで君もヒーローになろう!』

 所変わってグリモアベース。
 今回の事件を察知したナンシー・アラタメはイェーガーたちを集めていた。
「ヒーローズアースの『キサラギヒーローパーク』という場所でヴィラン事件を察知した。
 ヒーローパークというのはヒーローにちなんだ遊園地なんだが、ここへ訪れた子供たちを次々と拉致しようとする動きを予知したんだ。
 ただのヴィラン事件なら……まあそれでも助ける理由にはなるんだが、どうにもヴィランたちの狙いが不明なんだよな。
 裏に犯罪組織のつながりも無かったしただ浚うだけらしいんだ。いくらなんでもメリットがなさ過ぎる。
 が、こういう無秩序な破壊っつーのは大体オブリビオンが絡んでるもんだ。世界をただ滅亡させたいっつーのが、奴らの本能だからな」
 というわけで!
 ナンシーは膝を叩いて立ち上がり、指を鳴らしてグリモアを発現させた。
「まずはこのヴィラン事件を解決させてやろう。
 これそのものが目的で無い限り、邪魔者である俺たちを排除しようとするオブリビオンの動きが起こるはずだ。
 そいつを引き出して、叩く! シンプルな作戦だな!
 準備はいいか? それじゃあ――ヒーローになってこい!」


空白革命
 ※第一章はテーマパークで巻き起こる拉致事件の回避になります。
 OP冒頭で語られたものはあくまで予知情報であり、まだこの事件は起きていません。
 パークのあちこちにイェーガーがテレポートし、キグルミヴィランが拉致を行なう前に倒しましょう。
 中には本当にただのパークスタッフも混じっているので、事件を起こすまでこっそり監視してそのそぶりを見せたらやっつける……というのが妥当な流れになるでしょう。
 キグルミヴィランは子供たちを眠らせたガスの噴射に加え、近くで爆発を起こすことで周囲の人々を危険にさらすなどの行動を行なうと思われます。
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第1章 冒険 『防災体験施設崩壊の危機!』

POW   :    建物が崩れてきたら瓦礫を防ぎ利用者への被害を食い止める 

SPD   :    防災体験施設の利用者を避難誘導し、逃がす

WIZ   :    施設の設備をハッキングし、ヴィランの邪魔や地元ヒーローが有利になる様に働きかける

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ラプラス・ノーマ
へー?ふーん?ピエロもどきが悪さねぇ?
いやいや、ここは純正ピエロちゃんことあたしが出るっきゃないっしょー。

おとり捜査もかねて風船貰いにダーッシュ
いや、囮ダヨ?ほんとに欲しかったわけじゃないヨ?

警戒しながら練り歩き、事が起こったらスカイステッパーで立体機動
障害物をぴょんぴょん避けてヴィランを見つけ次第、上空から応援を呼ぼう

はいっ、ヴィランくん、みーっつけた!

あ、貰った風船は大事にしながら行動しよう
風船ってテンション上がるよね~



『ヒーローパークで君もヒーローになろう!』
 陽気な音楽と、走る子供たちの足音。
 ラプラス・ノーマはスティックキャンディを咥えたままキサラギヒーローパークのゲートをくぐった。
「ふーん、ヒーローパークで……ヴィランがねえ……?」
 顔半分を覆ったマスカレードマスク。どこか道化師めいたラプラスの服装から、彼女が世界の神であることに気付ける者は少ないだろう。
 たとえそれがヴィラン本人であったとしても。
「やあお嬢ちゃん! ヴィランだぞー! たべちゃうぞー!」
 両手を振り上げて、わざとらしくばたばたとしてみせるキグルミヴィラン。
 キグルミからチップを貰おうと駆けよる子供たちにキャンディを翳し、ラプラスは立ち塞がった。
「あたしが先。いーい?」
 何気ない問いかけだったが、子供たちは彼女のどこか言いしれぬ説得力に足を止めた。
「風船、ちょうだい?」
 手を出すラプラス。
 キグルミヴィランは手を出し、ほんのわずかに露出した噴射口からガスを噴射した。
 ラプラスはたちまち意識を失って倒れてしまう――かと思いきや。
「みーっつけた!」
 急速な跳躍によってガスを免れ、上空から自らの眷属を召喚。
 サーカス団のような眷属たちがキグルミヴィランに飛びかかり、たちまちの打ちに取り押さえていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

橘・餡子
テーマパークを狙うヴィランねぇ…
後ろにオブリビオンがいようが、子供を攫うなんて不埒な輩だねぇ
ばあちゃんがとっちめてやるよ!

まずは穏便に調査に行くかねぇ、ばあちゃんなら怪しまれずに子供を装って中を見て回ろうじゃないか
無邪気な口調?忘れたねぇ、もうそんな歳じゃないし…っと、まぁちょっと背伸びした年頃を装うかねぇ

POW
調査中に建物が崩落すればアタシが受け止めてやるよ
無敵城塞、コイツさえありゃ防御は完璧さ
「何やってんだい!今のうちに動けるもんは避難をさせるんだよ!」
ただ動けないんで他の者に避難誘導は任せたよ

●補足
調査中は客の子供を装う、一人称はアタシ
他の参加者との連携、アドリブOK



 ハンドポケット状態でテーマパークを歩く橘・餡子。
 ふと目に付いたアトラクションには『消防ヒーロー・ホットスターターと共に火災現場に突入だ!』という旨のアナウンスが流れていた。
「へえ、あの小僧がアトラクションになったのかい。時代だねぇ」
 遠い過去となりつつあるジャスティスウォーの思い出にどことなく浸りつつ、餡子はアトラクション施設へと入っていった。
「がおー! とおせんぼだぞー!」
 ライオンにピエロメイクを施したようなキグルミヴィランが腕をばたつかせて立ち塞がる。
 ろくに反応しない餡子に首を傾げると、咳払いをして道を譲った。
 ただのスタッフなのだろうか……と思ったその矢先、突如としてアトラクション施設の屋根が小爆発を起こして崩落した。
「おっとお!」
 バスターアームズを一瞬で召喚すると、天空へ向けて振り上げる。
 崩落した天井に驚いた子供やその親たちを守るように天井を支えると、気合いを入れるように叫んだ。
「何やってんだい! 今のうちに動けるもんは避難をさせるんだよ!」
「は、はい……!」
 先程のキグルミヴィランが這いつくばるようにして餡子の横を抜けると、子供たちを誘導してアトラクションの外へと逃げていった。
 野外では悲鳴や混乱の声があがる。
「始まった……みたいだね」

成功 🔵​🔵​🔴​

雨咲・ケイ
着ぐるみを悪用するなど言語道断ッ!
市中引き回しの引き回しの上、獄門磔ですッ!(怒り心頭)
……おっと、いけない。
私とした事が、着ぐるみを愛するあまり、
頭に血が上ってました。
今は人命優先ですね。

【POW】で行動します。 

私も悪役っぽいボストンテリアの着ぐるみを着て、
パークスタッフに混じりましょう。
キグルミヴィランが現れたら行動開始です。

基本的に人命優先で行動しましょう。
一般人に被害が及びそうな場合は【地形の利用】で
建物を活用しながら【オーラ防御】で盾になります。

ヴィランに対しては【魔斬りの刃】で攻撃します。
あなた達には、もう着ぐるみを愛する心は残っていないのですかッ!?



 炎を上げるアトラクション前。子供を肩に担いで立ち去ろうとするキグルミヴィラン。
「まちなさい!」
 立ち塞がるように現われたのは雨咲・ケイ。
 古き良きヴィジランテ『ブラックバレル』のコスプレ衣装を着ての登場である。
「遊園地の着ぐるみを悪用するなど、市中引き回しの上獄門磔ですよ!」
 言い過ぎた、と察して咳払いをし、オモチャの銃で眼鏡の縁をつつくように位置を直す。
「ともかく……その子たちは返して貰います」
「できるものなら?」
 ケイの背後で新たにおこる爆発。
 が、ケイはあえて防御をしなかった。
 爆風を身体で受けながら飛び、キグルミヴィランに突撃。
 サイキックエナジーを手刀に集中させると、キグルミヴィランの腕を豪快に切断した。
 落ちる子供を抱きかかえ、相手をすりぬけるようにして駆け抜ける。
「みな無邪気な子供だったはず。あなた達には、もう着ぐるみを愛する心は残っていないのですかッ!?」
 子供たちを下ろし、親元へ逃がしてから、ケイはオモチャの銃を突きつけるようにして振り返った。
 オモチャの銃から、サイキックの電流がほとばしる。

成功 🔵​🔵​🔴​

シリン・カービン
「ごっこ遊びは私の世界(アックス&ウィザーズ)にも
ありましたが…」精度が違うと感心します。

建物の陰を伝い潜入開始。
子供たちを呼び寄せるキグルミ・ヴィランを見つけたら、
そっと忍び寄って手を取り【スプライト・ハイド】を発動。
姿が見え無くなれば子供達が集まって来ることは無いでしょう。

一緒に姿を消したまま物陰に引きずり込み、
ヴィランが正体を現したら、自分は姿を消したまま
死角から頸部を打って昏倒させます。

ガスを噴射されたら、風の精霊を呼び出して
ヴィランに吹き返します。

一般スタッフだったら、物陰で即解放します。
…まあ、不思議な体験とでも思ってもらえれば。
建物の陰でペコリと頭を下げます。

アドリブ・連携可。



 所変わってヒーローパーク・ジュラシックエリア。
 恐竜や野生派ヒーローをモチーフとしたワイルドなエリアだが、その中をシリン・カービンはきょろきょろと風景を観察するように歩いていた。
「これは、随分と手の込んだ施設ですね……」
 アックス&ウィザーズ世界。特に森の精霊たちと暮らしていたシリンの周りにはない世界観だ。
 と、そんな彼女の耳にキグルミヴィランのどこかわざとらしいかけ声が入ってきた。
 人混みに紛れるようにして移動しながら、『妖精のことば』を呟いて姿を消す。
「げははー! たべちゃうぞー!」
 恐竜にピエロメイクを施したようなめちゃくちゃなキグルミヴィランが子供たちと戯れる……ふりをしながら、ガスを吹き付けて意識を失わせる様。それを、シリンは目撃した。
 子供たちを担いで立ち去ろうとするキグルミヴィラン。
 が、目の前の風景が微妙にぐにゃりとゆがんだことに首を傾げた。
「なんだ? 着ぐるみの調子が――」
 言い終わるよりも早く、精霊の杖がキグルミヴィランの後頭部を強打した。
 いくらキグルミの上といえど、巨大な怪物を叩き殺してきたシリンの打撃。意識を失わせるには充分な威力であった。
 シリンは風の精霊によびかけてガスを吹き払いながら、キグルミヴィランの頭部分を取り外してみた。
「……これは?」

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
ヒーローに憧れる子供達が集う遊園地。
楽しい思い出を作る場所でなんていう事をするのでしょうか!
まずはオブビリオンに踊らされているヴィランの方々には、
反省して貰いましょう!

園内を散策して、キグルミには第六感を働かせつつ、動きを見切って
行動を起こした瞬間に神霊体へと変身して、
子供や親御さんをかばいますよ!
オーラ防御や武器受け、各種耐性でダメージは抑えつつ。
「悪の栄えた試しはありません!お縄に付いて貰いますよ!!」
殺してしまわない様に、
柄の部分をメリッと突き込んで行動不能にしていきますよ。

捕縛したら子供たちの憧れの目線や声には顔を赤らめつつ。
「格好良くなんて。私は私で出来る事をやっているだけですから」



「ヒーローに憧れる子供たちがつどう遊園地。
 未来ある子供たちの思い出を汚そうとするヴィランの皆さん――反省しなさい!」
 ヒーローパーク・大江戸エリア。
 和風ヒーローをモチーフにしたジェットコースター大百足台特急のレール上から、郁芽・瑞莉は名乗りを上げた。
 子供をかついで振り返るキグルミヴィランたち。
「…………」
 手を翳し、レールを爆破させるキグルミヴィラン。
 走ってくる百足型車両に悲鳴があがる……が、瑞莉はそれを両手で押さえつけるようにして受け止めた。
 靴底が激しく火花を散らすが、なんとかブレーキに成功するコースター車両。
 一方で子供を抱えて逃げるキグルミヴィランへ向けて、瑞莉は禍ノ生七祇を振り込むことで衝撃を発生。離れた場所でありながら打撃を食らったキグルミヴィランは転倒した。
「悪の栄えた試しはありません! お縄に付いて貰いますよ!!」
 キグルミヴィランの前へ着地し、子供たちに霊符を翳して意識を取り戻していく。
 苦しげに唸って目を覚ました子供たちの一人が、瑞莉を見て『ヒーロー?』と問いかけた。
「い、いえ……私はただの」
 立ち上がり、咳払いをして頬を赤らめる瑞莉。
 直後、遠くで激しい爆発が巻き起こった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アポロダスト・ディラマティウス
【アドリブ歓迎】

楽しい楽しいテーマパークで遊んでいる子どもたちを攫うとは許せまセーン!
バッドなオブリビオンにはお仕置きが必要デース!
ワタシの華麗なるダンスでまるっと解決しマース!


パークに転送されたらとりあえず「ダンス」デース!
パークの人たちの注目を集めれば襲ってくるヴィランの動向も掴みやすいはずデース!
怪しい奴がいたら『ゴッド・クリエイション』で筋力増強したワタシのバックダンサーの[スター][フルムーン][クレセント]で確保デース!

ワタシのダンスをスルーするなんていい度胸してマース!
じっくりしっかりワタシのダンス神拳をお見舞いするから見ておくデース!



「オーゥ、夢いっぱいのテーマパークから子供たちを浚うなんて許せまセーン!」
 巨大な宇宙船の形をしたアトラクション施設の屋根から、アポロダスト・ディラマティウスが姿を現わした。
 大きなサングラスを指ではねるようにあげ、眼下のキグルミヴィランたちに己が姿を見せつける。
「…………」
 キグルミヴィランたちは手を翳し、アトラクション施設を爆発させた。
 炎と光、そして轟音を背にジャンプするアポロダスト。
 一度の宙返りを挟んでキグルミヴィランの中央に着地すると、まず腕輪を近くの石像に投げつけた。
 月の輝きを伴ってぶつかった腕輪が周囲の石像と融合し、途端にアポロダストの後ろについて踊り出した。
 状況に困惑するキグルミヴィランの隙を突くように、更にイヤリングとネックレスをそれぞれ郵便ポストやチュロス屋台へ投げつければ、ポストポールやパークスタッフたちが一糸乱れぬ動きでアポロダストの後ろへと並んでいく。
「レッツ・ダンス!」
 途端、アポロダストの頭上高くにミラーボールが輝き、音楽が鳴り響く。
 音楽についていけないキグルミヴィランたちはガスを噴射してアポロダストを倒そうと襲いかかるが、ガスが煌めくスモークに変わってアポロダストのダンスを彩るばかり。
 キグルミヴィランも気づけばアポロダストの左右や後ろにまわって踊り始め、踊りの流れでキグルミヴィランたちはパークの外へと去って行った。
 子供たちは風船を手に、その様子をただただ見送るばかりであった。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

テルプ・ステップアップ
アドリブ・他の方とのからみ歓迎
パーク内の放送機器をハックして放送開始
ピーンポーンパンポーン(アナウンス)
へーい♪
パークに遊びに来てくれたみんなー!こんにちわー!
歌のおねーさ…じゃなかったMCのテルプだよー♪
ただいまから緊急クエストだーこの園内にいるキグルミをSNSやここのHPに報告してくれた子には素敵な景品を出しちゃうよ♪
ただし!キグルミに近づくと顔に落書きされちゃうしその子にはプレゼントはない!さぁ張り切って見つけよう!
近くにいる強そうなおにーさんおねーさんに報告でもOKだよ!

グッドナイス・ブレイヴァーで自撮りを放送。
子供や保護者の情報提供を募るよ!そして急行するよ!



「ヘーイ、パークに来てくれたみんなこんにちわー! 歌のお姉さんもといMCテルプだよー!」
 パークの放送ブースを軽く乗っ取ったテルプ・ステップアップは、撮影ドローンに手を振りながらマイクをスタンドごと手に取った。
 パーク各所にある大型モニターにその映像が映し出され、子供たちもパークにきた客たちも、そしてキグルミヴィランたちでさえその映像に気を取られ注目する。
 テルプはカメラに顔を近づけてウィンクすると、画面下に『緊急ミッション!』というテロップを流させた。
「ここで来場の皆に緊急ミッション!
 キグルミヴィランを見つけたら遠巻きに写真をとってアップしよう!
 沢山撮影できた子にはトクベツな景品をプレゼント!」
 キグルミヴィランがパークのヒーローメダルシステムを逆手にとって子供たちを狙ったように、テルプはその狙いを更に逆手にとって子供たちを利用したのだ。
 次々にテルプのスマホに発見情報が写真付きで上がってくる。
 一方のキグルミヴィランは子供たちに距離をとられ、思うように拉致が行なえない状態に陥っていた。
「頭脳の勝利! オブリビオン、見てるー?」
 カメラに向けてVサインをするテルプ。
 すると、パークじゅうのモニター映像がザッピングするように切り替わった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライリー・シュネー
【WIZ】
単純にこういうテーマパークは来た事無いし、
参加者側に紛れた方がいいかな……。

『ハッキング』自体は、関係者エリアに入らなくても出来そうならやっちゃう。
駄目そうなら忍び込むしかないかな、ドタバタ騒ぎに乗じてね。
いーちゃん、えっちゃん(ドローン2体)はわたしを護ってね、絶対だよ。

パーク内のヴィラン確保状況や、避難誘導の情報を仲間に流そうかな。
がーさん、かーくん(ドローン2体)は空から『情報収集』、パーク内の監視カメラと合わせて
連れ去られた人がいないか確認していこう。
大丈夫とは思うけどいざって時は皆を『かばう』『盾受け』『オーラ防御』、よろしくね。



 テルプを手伝ってパーク各所のモニターをハッキングしていたライリー・シュネー。
「ん、これは……?」
 ネットワークに侵入してきた何者かに対抗して、ライリーは複数のプログラムを走らせる。
 そして、施設管理を行なうためのオペレーションシステムにバックドアが作成されていることに気がついた。
「デジタルとアナログ両方でバックドアを作ってる……みたいだね」
 ライリーはパークの監視カメラや偵察ドローンたちの情報をサブモニターに表示させながら、今回の事件を推理しはじめた。
 キグルミヴィランはパークにおける接客の要。
 パーク中にいてもおかしくないが、スタッフであればダブりを発見できる。
 つまり、スタッフと入れ替わる形で今回のキグルミヴィランが投入されており、往来での強行的な拉致という比較的目立つ犯罪をわざわざ犯すことで外部の人間を呼び込んだということだ。
「ただの破壊や暴力じゃなく『拉致』……つまり特定の場所にあたしたちを誘導したい、ってことだよね。
 それをまだ説明しないってことは、『捜索できる人間』だけをフィルタにかけようとしてるってわけ、だ」
 トントンと端末の縁を指で叩くと、ライリーは何かを思いついたようにパークじゅうのモニターに自分のカメラ映像を割り込ませた。
「みんな聞いて。敵の狙いが分かった!」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『オブリビオンソルジャー』

POW   :    バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
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「みんな聞いて。敵の狙いが分かった!」
 イェーガーが仲間に向けて流した映像が、パーク各エリアで一斉に放送された。
 映っているのはマーカーのついたパークマップと写真。そして映像のウィンドウだ。
 パーク中央に聳え立つヒーロータワー。
 そこへ子供たちを抱えて連れ込んでいくごく少数のキグルミヴィランの監視カメラ映像だった。

 各エリアから直接ヒーロータワーへ向かうイェーガーたち。
 が、それを阻む者があった。
 パークスタッフが早き替えをし、倒れたキグルミヴィランが着ぐるみをはじけるように強制パージし、中からオブリビオンソルジャーが現われたのだ。
「まだ準備は整っていない。パークへの立ち入りは許されない」
「『ソルジャーたちと遊んでいろ』とのことだ」
「悪いが、相手になって貰うぞ」
 指をこきりと鳴らし、オブリビオンソルジャーの集団がイェーガーを取り囲む。

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 拉致被害を最小限にとどめることが出来ましたが、ごく僅かな子供たちが拉致されていたこと、そして連れて行かれた場所を発見しました。
 現地に向かおうとするイェーガー。
 しかしオブリビオンソルジャーが現われ、足止めしようと取り囲んでいます。

 かれらを倒すプレイング、ないしは振り切って現地へ急ぐプレイングをかけてみましょう。
==============================
テルプ・ステップアップ
アドリブ・他の方とのからみ歓迎
「行動:振り切って現地へ急ぐ」
子供拉致はヒーローショーの定番だけどマジ拉致は洒落になってないね。
ちっちゃい子をすぐに助けてお父さんお母さんに会わせないとね!
だから君たち雑魚っちにはかまってられないの。
いっくよー!インストール!
 アクセルバーストインストールで超光速思考と自らの身体能力を駆使してオブリビオンソルジャーの中を掻い潜るよ!僕のバレエならではの妙技で
ソルジャーの頭上を!脇を!股下を!すり抜けるよ!勿論踏み台にもするよ!
(仲間の頭を踏み台に)あ、ごめん間違えた。ごめんなさ~い🙏



 パーク内に作り込んだ簡易ブースの窓を破り、オブリビオンソルジャーがミサイルのごとく飛び込んできた。
「あ――っぶない!?」
 マイクを握ったまま大きくのけぞったテルプ・ステップアップはそのまま倒立後転の動きで離脱。
 壁への激突も気にせず追撃をしかけようとするオブリビオンソルジャーに持っていたマイクを投げつけると、ブース内のスピーカーがひどいハウリングを起こした。
 扉を出れば取り囲むオブリビオンソルジャー。
 その光景を確認したテルプは、即座に両足をデータ体に変換。激しい跳躍によってオブリビオンソルジャーの包囲を飛び越えた。
「ちっちゃい子をすぐに助けてお父さんお母さんに会わせないといけないの!
 だから君たち雑魚っちにはかまってられない!」
 着地、からトップスピードで走り出すテルプ。
 オブリビオンソルジャーは通常のスピードで追いつけないことを即座に察し、味方を強引に投擲することで無理矢理追いついてきた。
「かまってられないって言ってるじゃん!」
 走りながらテルプは星マークのコインを握りつぶし、電子妖精を召喚。飛んでくるオブリビオンソルジャーの迎撃にあてると、自身は構わずさらなる加速をかけた。
「まっててね。今助けに行くから!」
 パークの大通りを、黄金の靴を履いたテルプが駆け抜けていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

グウェンドリン・グレンジャー
おいつ、いた……
悪い、やつ……は、むしゃむしゃ、する!

【POW】
【空中戦】で、飛行、して……ソルジャー達、の、真ん中に……落下
あっ、ヒーロー、っぽい……

……さて
こいつらを、どーにかしないと、先に埋けない……
まずは、Black Tail……で、ちぎっては、投げ、ちぎっては、投げ……
投げて、別のソルジャーに、ぶつける……

攻撃は、【第六感】で、予測して、回避。
当たったら、【激痛耐性】で、我慢……。

それじゃあ、いくよー
【生命力吸収】と【属性攻撃】を、乗せた、Feather Rain……いっただっきまーす



 野良犬ヒーローワンドッグの体験アトラクションから、首輪をつけたオブリビオンソルジャーが次々に出撃。
 そんな彼らの行く手を阻むかのごとく、はるか上空から黒色の羽根をひき、シルバーヘアーの少女が拳と片膝を地に打ち付けて着地した。
 引いた蝶のごときエネルギーウィングが一瞬遅れてふわりと下りれば、逆に少女――グウェンドリン・グレンジャーは顔を上げた。
「悪い、やつ……は、むしゃむしゃ、する!」
 オブリビオンソルジャーは反転し、即座に包囲。
 全方向から全く同時に拳の突きを繰り出す。対するグウェンドリンは黒色の羽根、もとい『Black Tail』を二重螺旋に展開することで拳を防御。
 更に腕を絡め取ると、彼らを振り回して投げ飛ばした。
 広がる翼が周囲をまとめて薙ぎ払うさまを、後続のオブリビオンソルジャーは大きく飛び退くことで回避。
「厄介なイェーガーが増えたな」
「問題ない。倒せはせずとも、足止めができればいい」
「それは、こっちの台詞」
 反転して徒手空拳のまま身構えるグウェンドリンに、同じく身構えたオブリビオンソルジャー……が一斉に首を傾げた。
 連動して同じ方向に首を傾げるグウェンドリン。
 思考すること一秒。
「あ、逆。倒せはせずとも、進めればいい」
 グウェンドリンは『そういうことで』と言い放つと、オブリビオンソルジャーの群れを背にして一目散に走り始めた。
「あっ、待て!」
「捕まえろ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

雨咲・ケイ
なるほど、最初から着ぐるみを愛する心など持っていなかった
というわけですね。
でしたら、こちらも容赦はしませんッ!

【WIZ】で行動します。

私は、敵の囲みを突破する味方の援護に回りましょう。
敵の布陣と動きをよく見て、手薄な箇所を味方に伝えます。
攻撃は【スナイパー】による【2回攻撃】で【目潰し】を狙い、
着実に敵の動きを止めて、味方を突破させるよう努めます。
敵が情報伝達用撮影ドローンを召喚した際は、
即座に【ジャッジメント・クルセイド】で仕留めにかかります。

敵が怯んできたら、タイミングを見計らって
私もヒーロータワーに向かいましょう。



 キグルミヴィランの頭を乱暴に脱ぎ捨て、引き裂くようにボディをパージするオブリビオンソルジャーたち。
 彼らに取り囲まれた雨咲・ケイは、地面に転がったキグルミの残骸に目を落とし、握った拳を振るわせた。
「なるほど……最初から着ぐるみを愛する心など持っていなかったというわけですね。で、あれば……!」
 天空に突き上げた人差し指。
 が、まっすぐオブリビオンソルジャーへと突きつけられる。
「こちらも容赦はしませんッ!」
 突きつけた指がきらりと光り、天から落ちた光線がオブリビオンソルジャーへ直撃する。
 ケイがそのまま周囲をぐるりと指さすように一回転すると、オブリビオンソルジャーたちがたちまちの内に焼き払われていく。
「目的地はパーク中央のヒーロータワー。そうとわかれば――」
 走り出すケイ。
 それを阻止するように、ウィングパックを背負ってジェット噴射をかけたオブリビオンソルジャーがサブマシンガンによる射撃をしかけてくる。
 ケイはガントレットに手を触れると一度だけ反転。黒いサイキックフラッシュをおこしてオブリビオンソルジャーたちに目つぶしをはかった。
「追いかけてこないでください!」
 操作を誤って墜落するオブリビオンソルジャーたち。
 爆発を背に、ケイは再び走り出す。

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
私達の誘導が目的なのは分かりましたが…。
その為に子供を拉致するとは何たる非道。
必ずや報いを受けて貰いましょう!

ですがそれを為す為にも。
まずはこの囲いを突破しないといけませんね。

敵の動きを第六感と戦闘知識両方から見切り、
動いた瞬間に迷彩で視覚情報を惑わして。
同時にスライディングからの奪取で相手の攻撃を避けつつ、
囲いの突破を試みます。
成否にかかわらず、カウンダ―で符を怪人達に誘導弾として投擲。
術を発動させて敵を一気に薙ぎ払って囲いを崩壊させますよ!
「時間稼ぎはさせませんよ!千の刃の嵐を受けなさい!」

その後は一気に離脱してヒーロータワーへ。
「オブビリオンの手から子供を救い、この世界から祓いましょう」



 赤い疾風のごとく。
 郁芽・瑞莉は長く長く赤いマフラーをひき、パークの大通りをまっすぐに走っていた。
「止まれ、イェーガー!」
 お土産売り場から飛び出してきた数人のオブリビオンソルジャーが行く手を塞ぐ。
 が、瑞莉は走りを止めはしなかった。
「私たちが狙いであるとしても、そのために子供たちを手にかけるとは凶悪至極。
 社会に代えて、私からの報復を受けなさい!」
 胸元から引き抜いた霊符がウォーターカッターの力を持ち、オブリビオンソルジャーの一人を切断。
 更に繰り出されたプラズマカッターと熱切断機の力がオブリビオンソルジャーを次々に切り裂いていく――が、対するオブリビオンソルジャーは味方を盾にして跳躍。鋭い跳び蹴りをしかけてくる。
 翳した瑞莉の腕から陰陽模様の霊力結界が出現。
 跳び蹴りの衝撃を柔らかく外部へ逃がすと、その下を滑るように通り抜けた。
「時間稼ぎはさせませんよ! 千の刃の嵐を受けなさい!」
 紫の霊符を放り投げると、浄化の刃が咲き乱れる曼珠沙華のごとく広がりオブリビオンソルジャーたちを切り裂いていく。
「オブビリオンの手から子供を救い、この世界から祓いましょう」
 瑞莉は追っ手を振り切るように、再び走り始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シリン・カービン
敵の準備が整っていないのなら、今がチャンスと言うこと。
【スプライト・ハイド】で姿を消し、
屋根伝いに飛んでヒーロータワーを目指します。
「すみません、ソルジャーはお任せします」

高い処から優れた視力で周囲を把握し、
目標への道筋を定めます。
姿を消したままジャンプ、クライミング、ダッシュで
敵集団の遥か頭上を越え、人目につかないところは
解除して忍び足で駆け抜けます。
(【スプライト・ハイド】の連続使用は疲労を伴うため)

敵に遭遇したら姿を消して死角に回り、
零距離射撃で確実に仕留めます。

「子供たちは、ここに…」
ヒーロータワーに着いたら姿を消して近づいてみます。
中の様子が窺えれば儲けものですが…

アドリブ・連携可。



「準備が整っていない……と言いましたね?」
 シリン・カービンは精霊ライフルを発射。
 氷の精霊による空圧破裂によって牽制すると、再び姿を消して近くの建物へとよじ登った。
 屋根に飛び乗り、走り出すシリン。
 先程のオブリビオンソルジャーはこちらを見失ってきょろきょろしているが、オレンジ色のゴーグルを装着したオブリビオンソルジャーたちは透明になったシリンを見つけて追いかけてきた。
「透明になった私をどうやって……いや、なるほど」
 恐らくはシリンの体温を感知して追ってきているのだろう。
 シリンはライフルのボルトを操作して赤い精霊弾をセット。レバー操作でコッキングを行なうと、進行方向上の屋根めがけて打ち込んだ。
 カッと広がる炎。
 シリンの体温が容易に隠れてしまう熱量と光に、オブリビオンソルジャーたちは思わず目を覆った。
 その隙にシリンは物陰へと移動。
 お土産屋から(お金を置いて)手に入れたフードパーカーを被って人混みに紛れると、そのままこっそりとヒーロータワーを目指した。
「子供たちがあそこに……まずは中の様子を知るのが先、ですね」

成功 🔵​🔵​🔴​

ベイメリア・ミハイロフ
まあ、果敢にも、敵地へ潜り込まれた方がいらしたのですね
その勇気に応えるためにも、また攫われた方々をお救いするためにも
この場を乗り切らなくては

それにしても、どこかで…
どこかでお見かけしたような攻撃でございますね

バトル・アクションやデンジャラス・スローイングは
絶望の福音にて先見を
また第六感も使用して攻撃の気配を察知し
回避(不可能でしたら武器受け又はオーラ防御)したく

こちらの攻撃は基本はRed typhoonにて
KO寸前の個体がいますれば
ジャッジメント・クルセイドにて撃破を
ドローンが狙えるなら狙って
50%以上負傷された方がいらしたら生まれながらの光を

※共闘歓迎いたします
その際には連携を意識いたします



 聖女ヒーロー・セイントリリィの体験アトラクション前。
 赤いシスター服を纏った美女――ベイメリア・ミハイロフがテレポートによって現われた。
 メイスに祈りを捧げるように立つ彼女の周囲を、オブリビオンソルジャーたちが展開していく。
「そこをどいては……くれないようですね」
「ボスはまだ『お楽しみ』をご所望でね」
「準備が整うまでアトラクションで遊んでいるのはどうだ」
「あいにく……」
 ベイメリアはメイスに自らの力を注ぎ込み、奇跡を引き起こした。
「悪しきものよ。他者に荒ぶり、この世に邪悪を成すものよ。紅の聖花の洗礼を受けなさい――『Red typhoon』!」
 深紅のバラの花弁へと変えたメイスが竜巻のように舞い散り、オブリビオンソルジャーたちへと襲いかかる。
「ぐわっ……!?」
 対応しきれず切り裂かれていくオブリビオンソルジャーたちをすり抜け、ベイメリアはパーク中央のヒーロータワーへと走り出した。
「止まれ! 足を撃ち抜く!」
 警告を発し、建物の上からライフルで狙いをつけてくるオブリビオンソルジャー。
 ベイメリアの纏うバラの花弁は有効射程26メートル。有効射程は相手のほうがずっと上だ。
 だが、しかし。
「撃てるものなら」
 ベイメリアは強引に走り抜けると、飛来するライフル弾を舞い散るバラ花弁によって破壊した。

成功 🔵​🔵​🔴​

アポロダスト・ディラマティウス
【アドリブ歓迎】

オー…ユーたちがワタシとダンスしたいという気持ちはとってもとっても伝わりまシタ…。
でも残念だけどユーたちと一緒に踊っている時間はどうやらなさそうネー。
そういうわけだから、ここは通らせて貰いマース!
ユーたちは…そうですネ…星とでも踊ってて貰いまSHOW。


【SPD】

使うユーベルコードは『流星群舞踊(メテオダンス)』デース!
バックダンサーたちと一緒に移動しながら「ダンス」しマース。
ワタシのダンスの女神としての腕の見せ所デース!
追ってくるオブリビオンたちにそのまま流星群をぶち込んでやりマス!



 一度はキグルミヴィランと(唯一コトを交えずに)パークの外へ帰っていったアポロダスト・ディラマティウスではあったが、子供たちの拉致事件進展を受けて再びパークゲートへと登場した。
 スィングジャズをBGMに、ゴールドミラーボールの光を浴びながらリズミカルにウェルカムゲートとヒーロータワーを繋ぐ大通りを歩むアポロダスト。
 そんな彼女を阻むように、オブリビオンソルジャーたちがムーンウォークで左右から重なるように現われた。
 被っていたシルクハットを小さく上げ、一斉に振り返る。
「イェーガー……いやダンスの女神アポロダストだな?
 ここから先に貴様を通すわけにはいかない。
 お引き取り願おう」
 先頭の一人が投げたシルクハット。
 それを指先でキャッチすると、アポロダストは自らの頭に被ってステップを踏み始めた。
「オーゥ。つまり……ワタシとダンスをしたい、ということですネ!」
 そして始まる流星のダンス。
 古代人類史において踊りは祈りと同じ意味を持ち、言語と同じ意味を持ったという。
 それが神の域まで高まったのなら、文明や大気圏をゆうに飛び越え、遠いスペースデブリを引き寄せるくらいはたやすい。
「ぬっ!?」
 雲を穿って飛来する流星群。
 オブリビオンソルジャーは防御姿勢こそとったものの、路上をクレーターだらけにしたアポロダストのリズミカルなキャットウォークステージをただ作ることしかできなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライリー・シュネー
【SPD】
拉致されちゃった子たちが既に出ているのに、
ここでじっとしているのもなんだか、ね……。
ヒーローにはならないけど、ハッキングも好調だし
皆と一緒なら大丈夫かな、行ってみよう。

直接戦闘は苦手だから、『かばう』『盾受け』『オーラ防御』を備えた
ドローン達と一緒に、手薄な所を駆け抜けたいかな。

周辺の敵への【ハッキング】から『絶対回避』で避けて、
スキが出来たら急いで目的地へ向かおう♪
それでも追って来るなら、クラッキングダガーも使うよ★
足止め出来れば十分だから、ちょっと片足つるくらいの信号を流せばいいかな?



「さて、と。皆も動き出したみたいだね……」
 借りていたノートPCを閉じると、ライリー・シュネーはカフェの外へと出た。
 テラス席に座る客たちが、コーヒーポットを持つウェイトレスが、近くで風船を配る着ぐるみが、一斉に衣服を脱ぎ捨ててオブリビオンソルジャーへと早き替えした。
「こんな所に隠れていたとはな」
「隠れたつもりはないんだけど」
 連携スロー体勢に入り、自らミサイルとなって飛来するオブリビオンソルジャー。
 対するライリーはすぐそばのカフェテーブルの縁を蹴り上げ盾にすると、裏に背をつけて攻撃をやり過ごした。
「直接戦闘ってガラじゃあないんだけなんだ……って、言っても合わせてはくれないよね」
 指先の動きを検知するバーチャルキーボードがライトグリーンの光となって展開。自作したシステムに定義づけしたコードを素早く打ち込むと、天空を巡回していたドローンがライリーのもとへ急行。
「全機集合」
『命令を、admin?』
『指令を寄越せ』
『号令をどうぞ』
『指揮を執れ』
「各機防衛に専念。攻撃はこっちでやる、いいね?」
『『roger』』
 ドローンがそれぞれライリーの周囲に展開。飛びかかるオブリビオンソルジャーに対して八角形のエネルギーシールドを複数発生させて反発をしかけ、間を駆け抜けたライリーが短剣をオブリビオンソルジャーの脇腹に突き立てる。
 まるで電気信号を与えられたカエルのようにびくびくと手足をけいれんさせると、きをつけの姿勢をとってから反転した。
「この場は任せたよ。えっちゃん。彼に行動指示を」
『任せろ』
 ハッキングしたオブリビオンソルジャーに『足止めの足止め』を任せ、ライリーは駆けつけた電気自動車に飛び乗った。
「目指すはヒーロータワー。折角皆が行くんだし、少しはあたしも出張らないとね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

鎹・たから
武器を振り回す間、隙を作らぬよう挑発を兼ねた恫喝

こども達をすくうには
まずあなた達をほろぼさなければならないのですね
いいでしょう、かかってきなさい
あなた達などひと捻りです

敵の足元や腹部を狙って吹き飛ばすような斬撃と打撃を繰り出します
こんな所であなた達と遊んでいる暇はありません
こども達が、泣いているかもしれないのですから
【鎧砕き、暗殺、2回攻撃、気絶攻撃、範囲攻撃、衝撃波】

敵の攻撃にはオーラ防御で対処
この痛みなど、軽いものです

素早く現地へ急ぐ仲間が居れば彼らの道を切り拓きましょう
ここはたからに任せてください
たからも必ず、追いつきます



 拉致されかけた子供を脇に抱え、鎹・たからは結晶剣を突き出していた。
 向ける先は勿論、キグルミを脱ぎ捨てたオブリビオンソルジャー。
 そして周辺スタッフに化けていたオブリビオンソルジャーたちである。
「こども達をすくうには、まずあなた達をほろぼさなければならないのですね」
「簡単にできると」
「思わない方がいい」
 こきりこきりと拳を鳴らし、効率的にたからを取り囲んでいくオブリビオンソルジャー。
 気絶した子供をその場にゆっくりと下ろすと、たからはひゅんひゅんと音を立てて剣を振り回してみせた。
「いいでしょう。かかってきなさい」
 言うが早いか。
 背後の死角より一息に跳び蹴りを繰り出してくるオブリビオンソルジャー。
 攻撃を先読みしていたたからは反転と同時に身を屈めて攻撃を回避。
 次なる側面からの飛びかかりを予期しての姿勢である。
 遠心力を乗せていた剣が飛びかかるオブリビオンソルジャーを殴りつけ、もう一人のオブリビオンソルジャーへと打ち返していく。
 追撃を狙っていたオブリビオンソルジャーはそれを受け止めるようにして転倒。
 たからはしかし反撃を続けることなく、その上を飛び越えていった。
「こんな所であなた達と遊んでいる暇はありません」
 想う、まだ見ぬ風景。
 ヒーロータワーに連れ去られた子供たちは、何者かの企みに晒され、今も泣いているのだろうか。
 ならばその涙が落ちきる前に。
「追いつきます」
 たからは力強く走り出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

橘・餡子
ちっ、あいつら子供を連れていくとはね…
このばあちゃんの目の黒いうちには好きにはさせないよ
待ってな、子供たち!今助けに行くよ!

POW
ザコ共に用はないよ!アタシは急いでいるんだ!
ケガしたくなけりゃとっととそこをどきな!

面倒だし虫の居所も悪いんでね、立ち塞がる奴らはぶっ飛ばしてやるよ
アースジャイアントを召喚、両腕のツインバスターアームズを全力で振り回して集団目がけて攻撃をぶっ放す!
「デカブツ!一気に行くよ!まとめてぶっ飛びなァ!」

●補足
他の参加者との連携、アドリブOK



「子供を浚うなんてぇのは、ばあちゃんの目が黒いうちはやらせないよ!」
 バスターアームからのジェット噴射によって高速で走る橘・餡子。
 カウボーイヒーロー・ロデオロディのアトラクション前。建物の屋根から飛び降りてきたオブリビオンソルジャーたちがカウボーイハットを被ったまま着地。
 突っ込んでくる餡子めがけてタックルを仕掛けた。
「ぬるいんだよ!」
 衝突――に対してパンチを繰り出し吹き飛ばしにかかる。
 が、次々に着地したオブリビオンソルジャーが味方のオブリビオンソルジャーを押さえてブレーキをかけることで力を合わせ、餡子の突撃を無理矢理とめてしまった。
 続いて、連携攻撃によって二人同時に蹴りを繰り出してくるオブリビオンソルジャー。
 餡子はバスターアームで素早く防御姿勢をとって蹴りをうけとめたが……。
「こんな所で時間をくってる場合じゃあないんだよ。こい、デカブツ!」
 天空から轟音とともに飛来する鉄の巨人。
 餡子のバスターアームとまったく同じ拳をもった黄金のロボットである。
 成人男性ほどの背丈はオブリビオンソルジャーとかわらないが、餡子の動きと連動して繰り出されるバスターパンチがオブリビオンソルジャーたちをまとめて殴り飛ばした。
 飛ばされたオブリビオンソルジャーが巨大モニターに激突。
 ひびわれたモニターから――。
「ハーッハッハッハー!」
 どこかわざとらしい笑い声が聞こえた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ノーラフス』

POW   :    手品だぜ。ジャジャーン!
【両掌】から【高圧電流】を放ち、【感電】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    俺様が、あー……テキトーに調合した特別性さ
レベル分の1秒で【玩具の銃から毒ガス】を発射できる。
WIZ   :    いい顔してるだろ? 死んでるんだぜ、たぶんな
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【ピエロメイクの狂人】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 パーク中の大型モニターに表示されるピエロメイクの男。
 乱雑に指で塗料を塗ったくったと思しきパンダのような黒目に、引き裂いたように広い口紅。わざとらしい赤い鼻。
「ハーッハッハッハー!」
 世のピエロが基本技能としている甲高い作り笑いをあげて、男は画面に顔を寄せた。
「レディースエンジェントルメーン。
 世にも愉快なヒーローショーが始まるぜ!
 ……と、言おうとおもったんだがな」
 モニターには、飛行ドローンや監視カメラで撮影されたであろうパークのあちこちの映像が表示されていく。
 倒れたオブリビオンソルジャーやピエロの着ぐるみ。中途半端に破壊されたアトラクション施設。
「中途半端だ! 何もかもが!
 めちゃくちゃに破壊されたパークにヒーローどもがやってきて助けたはずの子供たちに襲われピンチに陥る抱腹絶倒のショーが、まだ二割も準備できちゃあいないのに……!」
 ピエロがつけるような鼻用ゴムボールを強く握りしめ、男は――オブリビオン
『ノーラフス』は地面に強く叩き付けた。

 ヒーロータワー。
 栄えあるヒーローパークを運営する名誉ヒーロージャスティスダラーの黄金像が聳え立つ広いフロアに、ノーラフスは……そして駆けつけたイェーガーたちはいた。
 像の周りに縛り付けられる形で子供たちは気を失い、ノーラフスの周囲には護衛のオブリビオンソルジャーたちが完全武装で身構えている。
 奇妙なのは、子供にもオブリビオンソルジャーにも、ノーラフス同様のピエロメイクがなされているということだ。
「まあいい。始めたからには進めなければならない。
 進めたからには終わらせなければならない。
 最後までショーに付き合って貰うぜ、イェーガーども」
 ノーラフスがパチンと指を鳴らす。と。
 縛られていた子供たちが目を覚まし、縄をナイフで切り裂いて立ち上がった。
「「キャキャキャキャキャ!!」」
 目の色を変えて笑うピエロメイクの子供たち。
 ノーラフスの力によって狂人と化した子供たちが、配置されたオブリビオンソルジャーたちが、そして今まさにタワーに集合しつつあるオブリビオンソルジャーたちまでもが、イェーガーに襲いかかる!

==============================
 事件の黒幕『ノーラフス』との決戦が始まりました。
 ノーラフスは恐ろしい計画を立てていましたが、イェーガーたちの活躍により殆ど準備は達成されることなく、とても中途半端な状態で強行せざるをえなくなってしまったようです。

 現在、人質の子供たちはノーラフスに操られ、ナイフやピストルといった武器をつかってイェーガーに襲いかかり、勿論ノーラフスとオブリビオンソルジャーも襲いかかってきている所です。
 以下のうちどちらかのコースを選んで、プレイングを送ってください。

・Aコース
 操られた子供たちをなんとか大けがさせずに気絶さる。
 その後にユーベルコードを使ってくるノーラフスへ反撃する。

・Bコース
 大量のオブリビオンソルジャーをなぎ倒す。
 その後にユーベルコードを使ってくるノーラフスへ反撃する。

==============================
雨咲・ケイ
なるほど、まさに悪役の見本のようなやり口ですね。
ですが、そのショーとやらは
あなたにとって最悪の結末になると思いますよ。
ここにはイェーガーがいるのですから。

Aコースで行動します。

子供たちには【オーラ防御】でガードしながら接近し、
出力を最小限に抑えた【サイキックブラスト】で
動きを封じていきます。
少々痛いかもしれませんが、ヒーローを目指す子供たちなら
我慢できるでしょう。

ノーラフスには【スナイパー】による【目潰し】を
放ってから、最大出力のサイキックブラストを撃ちましょう。

私はヒーローではありませんが、あなたのやり口も
着ぐるみを悪用した事も許せませんッ!


郁芽・瑞莉
子供達を操って私達が救ったところで襲わせる考えだったんですね……。
私達はまだしも子供達に大きな心の傷を作ってしまう行い、
絶対に許しませんよ!
子供たちの攻撃はジャンプ、フェイントやスライディングで避けつつ接近。
接近時は武器やオーラ防御で受けつつ、
早業でクイックドロウした縛の符で動きを封じますよ!
「親御さんの所までは今しばらくお待ちくださいね」

無力化した後、カウンターで受けたダメージを上乗せして、
ノーラフスに力を溜め高めた破邪の力を宿した薙刀で一閃。
その防御を砕き、返す一撃で防御が無くなった所を突き刺して、
衝撃波でその身にダメージを更に与えますよ!
「ショーなどと!戦いは見世物ではありませんよ!!」


テルプ・ステップアップ
・Aコース
アドリブ・他の方とのからみ歓迎
おーやっぱりピエロメイクって独特の怖さがあるね。
そんなお父さんお母さんが見たら卒倒しちゃうようなメイクは
キレイキレイしようねー。
エレクトロレギオン発動!
武器は化粧落としとしてベビーオイル&ベビーシャンプーを吹き付けるよ。
解ければラッキー駄目ならさっきキグルミさんから失敬した催眠ガスを噴射だね。
エレクトロレギオンを盾にしてノーラフスまで近づくよ。
やっほーピエロさん♪僕と踊ってよ!
緩急をつけた僕の蹴りでね!
すぐに決着つけるね。
この後は協力してくれた来園の子たちにプレゼント送らなきゃならないんだから。うぅ僕のデジタルガマグチがすっからかんだよ。しくしく。


ラプラス・ノーマ
あたしはイェーガー。猟兵のラプラス。
道化を演じるなら覚えておく事だよ。
……嗚呼、ごめんちょ🙏
覚えておくひつよー、無い
だって、キミはここで消えちゃうんだもん
誰にも覚えておいて貰えず。何をしでかせた訳でもなく
ただただあたし達に蹂躙されて消えちゃうんだ

リザレクト・オブリビオンをノーラフスにけしかけて、あたしは子供たちの相手を
さっき掠め取った睡眠ガスでも使おう
あれ、不発?いける?
もし不発だったら、申し訳ないけどひらりと背後にまわって首筋に手刀を
げ、違う子が来た
ごめんね!と鳩尾に膝を入れる

道化はね、みんなをハッピーにさせるの
何自分に酔ってんの?
ばっかみたい

解決したら
大仰にお辞儀
これにてお仕舞いお仕舞い


アポロダスト・ディラマティウス
【アドリブ歓迎】

子供を操って戦わせるなんてピエロの風上におけまセーン!
そんな悪ピエロはワタシのダンス神拳でボコボコにしてやりマース!!
覚悟するデース!

【Bコース】
ワタシのダンスは加減が出来ないから子供たちには危ないデース…。
だからワタシはオブリビオンソルジャーたちの方に突っ込みマース!!
レッツダンス!ダンス!ダンス!

『無重力舞踊(ゼログラビティダンス)』を使ってソルジャーたちをぶっ飛ばしながらノーラフスの周りの重力をゼロにしマース!

無重力に戸惑っている間にワタシのダンス神拳が唸りマース!!


シリン・カービン
・Aコース

子供を盾に取りますか。
「卑劣漢はどこにでもいるものですね。」
まずは速やかに子供達を解放しましょう。

「さあ、私を捕まえられたらヒーローメダルをあげますよ」
手を叩いて子供達の注意を引きます。
子供達が集まって来たら飛び退り、
眠りの精霊を宿した【スピリット・バインド】を発射。
纏めて眠らせてあげましょう。

多少の電撃や毒ならマントで防げますが、
喰らわなわなければ問題ありません。
ノーラフスのトリッキーな動きに惑わされぬよう
攻撃は注意深く見切ります。

軽口には乗らず冷静に隙をついて攻撃。
急所狙いと他の猟兵のアシストを織り交ぜて行きます。

獲物は狩られるが定め。
ショーはこれで幕引きです。

アドリブ・連携可。


橘・餡子
へぇ…なかなかに胸っ糞悪いシナリオを考えるねぇ
子供を戦わせるなんて、アンタ下衆い事をやってくれたね
そーかいそーかい、なら中途半端じゃなくキレーさっぱり滅してやるよ!

Aコース
子供達は操られてるんだ、加減しながら気絶させて少し眠って貰うよ
「ちょっとの辛抱さ、すまないね。」

POW
さーて、親玉さんよぉ!謝罪の言葉なんていらないね、アンタはここでぶっ潰す!
アタシは子供を利用する悪い大人が一番嫌いなんだよ!根性を叩き直すまでもない!ぶっ潰れな!
ばあちゃんの怒りの鉄拳を喰らいな!黒餡の一撃(ブラックインパクト)!

無事解決して子供達の無事を確認した後はさっさと退散するよ
皆の無事を守れればいい、それがヒーローさ


鎹・たから
Bコース
たからの力ではこども達を殺してしまうかもしれません
ソルジャーをほろぼしましょう

この身に悪鬼を宿します
代償はなんであろうと構いません
あなた達のような大人に、こども達の未来は奪わせません

ソルジャーは剣と連珠を手になるべく複数を巻き込み一気に仕掛けます
一撃一撃に想いを込めて、攻撃はオーラ防御で対処
【2回攻撃、範囲攻撃、衝撃波、気絶攻撃】

ノーラフスにはダッシュで音もなく接近
味方の攻撃に気を取られている隙に顎や腹部めがけて冰雪
連打を喰らえばその偽物の笑顔も砕けるでしょう
【暗殺、2回攻撃、鎧砕き、グラップル】

こんなものはショーにすらなっていません
こども達を為に、ぶち壊してみせます



「その発想、まさに悪役(ヴィラン)――ですが、そのショーとやらは最悪の結末になるでしょう」
 雨咲・ケイはサイキックエナジーを自らの周囲に光の如くわき上がらせると、ピエロメイクをした子供たちへと身構えた。
 人数はごく僅か。
 拉致事件を起こす時点でイェーガーたちが駆けつけ、その殆どを未然に防いでしまったからだ。
 ヴィランオブリビオン『ノーラフス』が悔しがった理由も、こうしてこれ見よがしにぶつけてきている理由もそこにあるのだ。
 ナイフを握った少女が突撃してくる。
 ケイはそれを飛び退くことでよけると、サイキックブラストを発射。
 ガントレット型増幅器から放射された電流が少女をうち、大きなけいれんだけを起こして少女はがっくりとうつ伏せに倒れた。
「少し痛いかも知れませんが……今は我慢、ですよ」
 そんなケイへ浴びせられる銃撃。
 拳銃を握ったピエロメイクの少年が放ったものだ。
 素早く割り込んだテルプ・ステップアップの小型兵器が銃撃を防御。
 ばちんと音をたてて撃墜されるが、残る百体あまりの小型兵器が子供たちへと殺到した。
「ピエロメイクって恐いよね。
 そんなお父さんお母さんが見たら卒倒しちゃうようなメイクは、キレイキレイしようねー」
 子供たちを数の力で押さえつけ、キグルミヴィランから奪い取ったガスを吹き付けて気絶させていく。
 更にはメイク落としを使って子供たちのピエロメイクをぬぐい去っていった。
「この子供たちを操って、私たちが助け出したところを襲わせるという考えだったのですね……」
 郁芽・瑞莉は飛来する銃撃をクナイで次々にたたき落とし、素早く霊符を投げつけて子供に金縛りの術をかけた。
 もしノーラフスの計画が十全に進んでいたなら、ソルジャーたちから子供を助け出し抱えて走るそのさなか、自らの腹を刺されていたのかもしれない。よしんばそれで助かったとしても、操られた子供たちの心には深い傷が残ることだろう。
「そんなこと、絶対に許しませんよ!」
 さらなる銃撃をジグザグな機動で回避すると、銃を握った子供へ急接近。霊符を貼り付けることで金縛り状態にし、倒れたところを腕で受け止めた。
「親御さんの所へ返してあげます。それまで、待っていてくださいね」
 瑞莉めがけ、ナイフをもった子供たちが襲いかかる。
 間に割り込んだラプラス・ノーマは子供の手首をとり、キグルミヴィランから奪ったガスを顔に吹き付けた。
 くらりと気絶する子供。別方向からナイフを繰り出してきた子供には、振り向きざまに手刀を入れ、器用に気絶させた。
「道化はね、みんなをハッピーにさせるの。
 何自分に酔ってんの?
 ばっかみたい」
「まったく。その通りです」
 物陰から姿を現わしたシリン・カービン。
 落ちているナイフを拾おうとした子供へと銃撃をしかけ、ナイフを更に遠くへとはねとばした。
「卑劣漢はどこにでもいるものですね。
 ……さあ、子供たち。私を捕まえられたらヒーローメダルをあげますよ」
 ヒーロータワーの倉庫から持ってきたメダルをちらつかせ、子供たちの注意を引くシリン。
 飛びかかる数人の子供たちを前にメダルを高く放り投げると――。
「眠りの精霊よ、子供たちを縛れ」
 地面に向けて精霊猟銃を発砲。
 精霊の力が大地を伝って子供たちの足下へと伸び、まるで植物のベッドに受け止めるかのように子供たちをころりと転倒させた。
「まったく。なかなか胸くそ悪いシナリオを考えてくれるねぇ」
 別の子供をバスターアームで腕ごと掴み、指先から発するスタンガンのショックで気絶させる橘・餡子。
「よりによって子供たちを戦わせるなんて、ゲスいことをさぁ……そういうことなら、キレーさっぱり滅してやるよ!」
 子供たちを全て、大けがを負わせること無く眠らせた餡子たち。
 その行く手を阻むかのように、アサルトライフルを装備したオブリビオンソルジャーたちが一斉射撃をしかけてきた。
 子供たちを庇うように抱える餡子。
 ――との間に割り込む。紫の閃光めいた影。
 踊るように振り回す剣が、飛来する銃弾のことごとくを打ち弾いて飛ばしていく。
 振り抜いた姿勢で停止。
 一瞬遅れて、しゃらんと鈴の音が鳴った。
 鎹・たからの黒いつの根が、艶めいて光る。
「あなた達のような大人に、こども達の未来は奪わせません」
 サーベルを抜いて斬りかかるオブリビオンソルジャー。
 その剣もろとも切断し、相手を強引に切り裂くたからの剣。
 彼女のオーラが紫色の矢となり、周囲のオブリビオンソルジャーたちの心臓へと次々に突き刺さっていった。
 つう、と鼻から流れた血を、手首でぬぐい取るたから。
「たからは、あなたを……このショーを滅ぼします」
「イエース!」
 強く手を打つ音。
 流星のごとくフロアに飛び込んできたアポロダスト・ディラマティウスが、激しいダブステップミュージックを引き連れてオブリビオンソルジャーのなかへと突入した。
 銃撃をしかけようとするよりも、アポロダストがダンスの衝撃を打ち込むほうがはるかに早い。
 アポロダストの生み出す超次元的なダンスが周囲の重力を取り払い、反撃にでようとしたオブリビオンソルジャーたちを浮き上がらせる。
 状態に対応できずばたつく彼らを、アポロダストはフィニッシュポーズによって一息に吹き飛ばしてしまった。
「子供を操って戦わせるなんてピエロの風上におけまセーン!
 そんな悪ピエロはワタシのダンス神拳でボコボコにしてやりマース!!
 フォローミー!」
「ハッハッハー!」
 狂った作り笑いをあげ、襲いかかるノーラフス。
 新たに呼び出したピエロメイクのオブリビオンソルジャーたちがアポロダストへ組み付くが、知ったことでは無いという風に無重力空間でスピン。
 オブリビオンソルジャーを直接なげつけることでノーラフスへと叩き付けていった。
 無重力空間が、フロア全体に広がっていく。
 回転しながら吹き飛ばされたノーラフスは作り笑いをあげながら壁に着地。
「ジャジャーン!」
 両手をぱっと開いてみせると、激しい高圧電流を放射した。
「そんなもの……!」
 跳躍によって割り込んだケイが同じく高圧電流を放射。
 サイキックとぶつかりあって相殺をおこした爆発の衝撃で、ケイとアポロダストは吹き飛ばされていく。
 が、その間をジェット噴射で突き抜ける餡子がいた。
「さーて、親玉さんよぉ! 謝罪の言葉なんていらないね、アンタはここでぶっ潰す!」
 本気も本気。
 バスターアームズダブルによる全力のパンチが、ノーラフスを襲った。
 ヒーロータワーの壁をぶち破るほどの衝撃で、ノーラフスが野外へと吹き飛んでいく。
「やっほーピエロさん♪ 僕と踊ってよ!」
「あたしはイェーガー。猟兵のラプラス。
 道化を演じるなら覚えておく事だよ」
 そこへ素早く追いついたテルプとラプラス。
 ラプラスは黒く笑うと、口角の方端だけを釣り上げた。
「いや。覚えておくひつよー、無い。
 だって、キミはここで消えちゃうんだもん。
 誰にも覚えておいて貰えず。何をしでかせた訳でもなく。
 ショーとやらも中途半端に壊されて、骸の海へ帰るんだ」
 ラプラスの呼び出した死霊騎士と死霊蛇竜が、サーカスのような陽気な音楽にのってノーラフスへと襲いかかった。
 混じるように飛び込み、エレクトロレギオンの兵隊たちと一緒に跳び蹴りを叩き込むテルプ。
 ノーラフスはあちこちで倒されたオブリビオンソルジャーたちを起き上がらせて対抗。兵隊と兵隊がぶつかり合うなかで、テルプとラプラスの蹴りは鋭くノーラフスへと届いた。
「ハッハー!」
 顔面に蹴りをくらっても作り笑いをやめないノーラフス。
 懐からオモチャの銃を取り出し、二人へと向けた。
 噴射されるガス。
 が、少しばかり噴射されただけで、銃はノーラフスの手元からはねとんだ。
 ふりむけば。タワーにぶち開けられた穴に立ち、ライフルを構えるシリンの姿がはるか遠方にあった。
 銃を抜くタイミングを見切り、狙撃したのだ。
「獲物は狩られるが定め。ショーはこれで幕引きです」
 後は頼みます。
 そう呟いたシリンに応じるように、瑞莉とたからが飛び出していく。
「ハッハッハー!」
 まるで機械で録音して繰り返したような作り笑いを続けながら、ノーラフスは拾ったアサルトライフルを乱射する。
 風のように、光のように、弾幕をかわして駆け抜ける瑞莉とたから。
「いいショーだ。少しは笑える気がしないか? なあ!?」
「ショーなどと! 戦いは見世物ではありませんよ!!」
「こんなものはショーにすらなっていません」
 たからの斬撃が、瑞莉の斬撃が、交差するようにノーラフスの胸をX字に切り裂いた。
 走り抜けるたからの身体がよろめき、それを瑞莉が受け止める。
 振り向けば、ノーラフスは作り笑いを繰り返しながら、血を吐いて崩れ落ちていた。
 倒れたあとに、死体すらも残らず、まるで悪い夢であったかのように、ノーラフスはさっぱりと消え去ってしまった。




 ノーラフスとオブリビオンソルジャーたちのおこした事件は、イェーガーたちによって解決された。
 気絶させられバックヤードに詰め込まれていたスタッフたちも、そして勿論とらわれた子供たちも開放され、翌日にはもうパークに笑顔が戻っていた。
 壊れたアトラクションの修理はすこしばかりかかりそうだが、このパークには大事なものが残された。
 ヒーローの存在と、伝説と、それを信じる子供たちの心。
 それがあるかぎり、パークに笑顔が絶えることは無いだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月28日


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#ヒーローズアース


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠化野・右京です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト