デビルズナンバーは死の数字
●UDCアース、デビルズベース
「№604……もうそれくらいでいいでしょう」
「うぇ……?」
背後から呼びかけられた六零四『デビルズナンバーえし』が振り向けば、本能的に膝を着き、頭を下げる。
「そう畏まる必要はありません。私達は同じ同志――ナンバーを持つ者なのですから」
しかし『えし』の頭が下がることはない、刻まれたナンバーがそうさせるのだ。
「もう数はそろいました、後は行動を起こすのみです。大丈夫、私の計画通りに行けば間違いありません」
『えし』が頭を上げれば、光が声の主を照らしそのシルエットだけが見えた。
●グリモアベース
「と言うわけで、UDC不可思議殺人オブジェクト『デビルズナンバー』……こいつらの居場所を突き止めた! みんなでライトニングにぶっ倒そう!」
デビルズナンバーの計画、ここに崩壊!
力強く拳を握って皆に呼びかけたグリモア猟兵、雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)はひと呼吸してから本題に入る。
「俺が予知したのは、奴らの親玉が『デビルズベース』って名付けた秘密基地で『デビルズナンバーえし』が仲間を増やしているところ。奴ら数をそろえて何かをするつもりだ! 作戦を実行に移される前にこっちから攻め込もうぜ!」
ホワイトボードを引っ張り出せばグリモア猟兵は汚い字で番号を振り、作戦を説明する。
「まず最初に『えし』っていう奴を倒すんだ、敵はそんなに強くないけど数が多い気を付けて!」
数字に丸を書きながら少年は順に説明する。
「次に敵の親玉だ! 多分同じデビルズナンバーなんだろうけど、俺の予知では照明が邪魔して見えなかったゴメン、何とかしてくれ!」
最後の数字に丸をして、雷陣・通は皆の方を見る。
「そして、最後なんだけど。急に行動することになったんで、UDCの職員の手が足りないんだ。みんなも協力して真実を秘匿してほしい」
近くにあった袋を引っ張り出せば大量の記憶消去銃。
「今回はスピードを要する作戦だ、だから真相を聞き出せないかもしれない。相手がよほど生真面目でない限り。けど人の安全が優先だ、頑張って! あ、最後の証拠隠滅は俺も手伝うから終わったら呼んでよ。それとみんなの戦った話も聞きたいしさ」
グリモア猟兵が時計に手をかければゲートが開き、戦いのフィールドへといざなうのであった。
みなさわ
予知から先手を打てるって、やっぱりグリモア猟兵とかの能力はチートだなあとボスの気持ちになりました。
どうもみなさわです、今回はUDCアースでのバトルです。
●第一章:集団戦
戦闘員とのバトルとお考えいただければよろしいかと。
プレイングでテーマソングの歌詞を文字数の半分近く書いたら、貴方のパートは曲が流れてアクションするだけになります。
●第二章:ボス戦
強いです。強敵を打ち倒すプレイングをお願いします。
あと勝ったら何故かデビルズベースは爆発しますが救助とかそういうのは考えなくても大丈夫です。
●第三章:証拠隠滅
勝ったら基地が爆発するので証拠隠滅が必要です、レンタルされた記憶消去銃を片手に適当な事故をでっち上げたりしてください。
では皆さんのプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『六零四『デビルズナンバーえし』』
|
POW : 悪魔の捕食(デビルプレデーション)
自身の身体部位ひとつを【ゾンビ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : 悪魔の捕縛(デビルホールド)
【複数のゾンビからの抱きつき】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 悪魔の増殖(デビルプロリファレイト)
【レベル×10体のゾンビ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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花狩・アシエト
失くしてばかりだって
ずっと思っていたから
代わりを見つけた時
嬉しいと
そう思えたんだ
正しいこと
間違えたこと
まだ決まってやしないでしょう
二つに一つ
響いたら
空を突き抜けるまで
二つに一つ
結んだら
光(いのり)を束ねるだけ
選んだこの道が
行き止まりでも
貫く
二者穿一
──
数を減らすべ!
紅椿で攻撃
詠唱中は「武器受け」でガードだ
撃ち漏らしたやつは「二回攻撃」で「右の」武器で攻撃
さくさく切ってく
上から叩っ斬るのが好みだな!
あと前から背後へ切り分ける
なで斬りをして
近づきすぎたやつには、足で蹴り入れてからなで斬り
「二回攻撃」忘れず
最後にもういっちょ紅椿でたたく
まだ残ってるなら刀で攻撃しに行くぞー
アドリブ、共闘歓迎
●大人の事情ってやつがありましてね
「数を減らすべ!」
花狩・アシエト(アジ・ダハーカ・f16490)が開口一番ユーベルコードを解放する。
反りの浅い右の武器は紅の椿へと姿を変え、花弁の嵐が、『えし』を切り裂く。
『僕の足跡』花狩・アシエトのテーマ
失くしてばかりのこの想い
君を見つけた時
『嬉しい』とただ一言
そう聞こえたんだ
間違いや正解なんて
まだ決まってなんかいない
二つに一つ選ぶなら今
突き抜けろよ果てまで
例え選択肢照らされても僕の道は一つ
祈りは光を結ぶ、今閃き
例え行き止まりでも貫くこの想い
それが僕の願い
二閃一念
それが僕の足跡
「なんか、思ってたのと違う!?」
朱に染まった花弁が右手に集まり刀に変わったときにアシエトが叫べば。
「オトナ……ジジョウ」
「ジャス……クケン」
ゾンビのようなデビルスナンバーは次々と口にし、アジ・ダハーカへと迫ってくる。
「くそっ!」
何かを呪うように一言呟けば、『右の』と呼ぶ反りの浅い刀で『えし』の頭を唐竹に割り、迫るもう一体の腹を蹴り、袈裟に撫で斬る。
尚も迫りくるデビルスナンバー。
勿論アシエトも容赦はしない。
「落ちろ落ちろ、くびよ落ちろ」
再度、右の刀を振るい椿の嵐を吹かせればその中を駆け抜け、ルーン文字が刻まれた左の一振りを『えし』の腹へと突き刺した。
がくがくと痙攣し腹を抑える悪魔の申し子を蹴り飛ばせば、その死体は霧となって言えていった。
敵はまだアシエトを包囲しているが心は決まっている。
それが彼の願いで、彼が刻む足跡なのだから……。
成功
🔵🔵🔴
●なにか、わすれてはいないだろうか?
突然現れた猟兵による全体攻撃、計画に必要な数をそろえたはずの『えし』が倒されていく。
「なん……だと!」
ここで背中から照明を浴びてシルエットに照らされたデビルズナンバーが気付いた!
「計画のオープニングの前に奇襲されるとはどこで察知されたのですか!? だが、まだ測定範囲内です! やれ! №604」
「おおおおおおおおお!」
咆哮を上げる『えし』
デビルナンバーと猟兵の攻防が今、始まった。
……うん、書き忘れてました断章。
レパル・リオン
デビルズナンバー!?デビルズベース!?悪の怪人のクセに、ちょっとカッコいい名前ね!
でも大丈夫、あたしはヒーローよ!悪の組織なんかに負けてたまるかー!
「よーし、通ちゃんの分までライトニングにいくわよ!変身!」
やられる前に【先制攻撃】!ゾンビ相手なら炎【属性攻撃】のパンチで燃やして敵が多い所に【吹き飛ばし】てやるわ!反撃が来るなら、【残像】ができるスピードで【ダッシュ】!それからまた、【吹き飛ばし】!
「ゾンビ怪人は倒したわ!さあ、かかってきなさい!悪魔怪人!」
◎
時浦・零冶
600番台だからか知らんが、数だけは豊富だな。
集団相手なら、手数が必要か。
「分かて『陰蝕』」
もう一人の自分や共闘する者と背をむけ合って死角をカバー。
【なぎ払い】や【吹き飛ばし】で複数を相手取ることも狙う。
噛み付いてくるなら刃を立てて貫き、飛びかかるべく離れるやつには【衝撃波】で追い討ちを。
とにかく数を削ることに専念。
戦場の死線を生き抜いたゼロの名。伊達じゃない、と見せつけてやろう。
※アドリブ、共闘、テーマソングはお任せ
●全ておまかせは無理です
「デビルズナンバー!? デビルズベース!? 悪の怪人のクセに、ちょっとカッコいい名前ね!」
レパル・リオン(イェーガー・レパル参上!・f15574)がデビルズナンバーを指させば、背中から照明を浴びてシルエットに照らされた男は一言。
「怪人……ちがいますね。デビルズナンバーと呼んでもらいましょう」
否定する。
「そんなの関係ないわ! あたしはヒーローよ! 悪の組織なんかに負けてたまるかー!」
手を強く握り構えれば、誰もが内に秘める生命誕生のパワーが目覚める。
「よーし、通ちゃんの分までライトニングにいくわよ! 変身!」
――Change! Jaeger・Repul!
説明しよう! レパルは誰もが内に秘める生命誕生のパワーを覚醒させることでライオンをモチーフにした魔法少女に変身するのだ!
魔法の力を身に纏った獅子の魔法少女が飛び出せば、炎を纏った拳が『えし』の顎を抉り、テンプルを揺らす。
炎に包まれ膝が折れ、その場に崩れるゾンビ体に対して間髪入れずにキック!
ワイヤーに吊られたように吹き飛ばされた『えし』の骸が他の仲間を巻き込み、炎をまき散らす。
レパルの一撃を逃れた『えし』がその右手をゾンビの頭部へと変えて咬みつこうとすればその姿は霧散。
残像を残して至近距離まで詰めれば、勢いを乗せたラリアット!
首折り弾とも呼ばれる力技でまた一体、ゾンビが吹き飛ばされる。
――この魔法少女、容赦ない!
「ゾンビ怪人は倒したわ! さあ、かかってきなさい! 悪魔怪人!」
「倒れた? 貴女は勘違いしていますね。測定がなっていません――出でよ! 悪魔の増殖(デビルプロリファレイト)!」
シルエットの男が叫べば、闇より現れるが№604『えし』の大群。
「…………!?」
その姿に眉尻を上げれば、レパルは再びゾンビ体の集団へと飛び掛かった。
「600番台だからか知らんが、数だけは豊富だな」
時浦・零冶(酒と刀があれば何処へでも・f01562)が周辺を見回し、状況を分析する。
「集団相手なら、手数が必要か――分かて『陰蝕』」
零冶から分かれるように現れるのはもう一人の自分。
自分だけが名を知る分つ身と二人で背中を合わせれば、『えし』達は彼らを囲み、距離を詰め、そして一斉に飛び掛かった。
数々の刀剣を一つに打ち直した頑丈な作りの黒刀『陰蝕』。
ユーベルコードの力で二振りの刃と化したそれを互いが振るえば、凪の刃が円となりて、縁に触れる者の胴を分かつ。
飛び掛かるゾンビ体が居ればその顎へと刃を突き立て、遠巻きに伺う者へは間髪入れずに衝撃波を叩きこむ。
「戦場の死線を生き抜いたゼロの名。伊達じゃない」
零冶が刀を構えて言い放てば、『えし』達は遠巻きに彼とその分つ身を視界に納め、反撃の機会を伺った。
「…………」
……テーマ曲ですか?
何も書いてないと無いです、150文字くらいないとキャラ掴めませんから無理ですよ。
「……そうか」
誰に答えることもなく、零冶が呟けば、ゾンビ体の腹に黒刀を刺した後、全体重を込めて蹴って引っこ抜き、その骸を吹き飛ばした。
「なるほど……油断は出来ないという事ですか」
シルエットの男から発せられる台詞のトーンが幾分か重くなったのを感じた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ナルヴィア・ナインズアイ
◎
気味の悪い腐乱死体の大群か。
群体相手ならばお誂え向きの悪魔(?)がいる。さっそく喚ぼう。
後方から御者なしで猛進してきた戦車に跳び乗り、手綱を握る。
そして叫ぶ。
「蹂躙せよ!」
ゴリラめいた体型に暴君竜めいた鱗と頭を備え、大きく太い腕を2本でなく4本備え、重厚な金属鎧を身に着けた魔獣が、2本腕と両脚とでナックルウォークならぬナックルダッシュをし、残り2本の腕であらゆる障害を破砕。
銃弾をもものともしないであろう鋼製の頑強な車体は、しかし悪魔の智慧でもって設計されている故にサスペンションで揺れを吸収。
そして4名の魔術師型悪魔が操る4つの嵐で広範囲を巻き上げていく。
……ところで皆なんでうたってるんだ?
山上・望
さつじんおぶじぇくと……なんか、穏やかじゃない! 初めての戦いがこんなのでよかったのかな? フォルス(武器の魔杖)は『望ちゃんなら大丈夫よ!』なんて言ってたから来たけど、なんか怖そうな敵だし!
てか、気持ち悪いからできるだけ離れて戦いたいっ!! こわい!!
いっぱいいるぽいし、とにかく囲まれたらまずそう。『光撃』で動きを止めてみよう!
……ゾンビでもまぶしいって、なってくれるよね?(技能:祈り)
た、たおすのはせんぱいがた、おねがいします……。
【アドリブ歓迎! テーマソングは思いつきませんでしたー】
●魔法ってすごいんだね!
「さつじんおぶじぇくと……なんか、穏やかじゃない! 初めての戦いがこんなのでよかったのかな?」
緊張を呑み込むように喉をごくりと鳴らし、山上・望(白い蕾・f17188)が呼吸を整える。
「望ちゃんなら大丈夫よ!」
その傍らで杖に姿を変えた魔杖精霊『フォルス』が励ますようにささやきかける。
「でも、なんか怖そうな敵だし! てか、気持ち悪いからできるだけ離れて戦いたいっ!! こわい!!」
初戦闘でいきなりゾンビ体の群れに囲まれる中学生。本音が出るのも仕方がない!
だが『えし』達にはそう言う事は関係なく、徐々に距離を詰めてくる。
「望ちゃん! 敵が迫ってくる、フォルス・ブラインドで光撃だ!」
「う、うん!」
魔杖精霊『フォルス』のアドバイスに従い、杖を構える望。
そこへゾンビ体の内、一体が手を伸ばしてきた!
「ま、まぶしくなっちゃえ!」
魔法の杖から眩い光を放たれる! 強い閃光は『えし』達の眼を灼き、飛び掛かってきたゾンビ体が顔を抑えてもだえ苦しみ、他の『えし』達も動きを止める。
「――やった! 祈ったが聞いたのかな?」
手応えを感じた望が喜びの声を上げる。
「いまだ、望ちゃん。攻撃のチャンスだよ!」
魔杖精霊『フォルス』がチャンスをものにすべきと攻撃を推奨すれば。
「うん、た、たおすのはせんぱいがた、おねがいします!」
「丸投げー!?」
無情にも木霊する杖の声、だがそれに応える者が居た。
「気味の悪い腐乱死体の大群か」
望の前に立つはナルヴィア・ナインズアイ(独り歩む革命戦士、或いは“九の瞳の主”・f17252)。
「群体相手ならばお誂え向きの悪魔がいる。さっそく喚ぼう」
指を鳴らせばどこからかやってくる御者のないチャリオット。
ゴリラめいた体型に暴君竜めいた鱗と頭を備え、大きく太い腕を2本でなく4本備え、重厚な金属鎧を身に着けた魔獣と四体の悪魔が乗るその戦車へとナルヴィアが飛び乗れば、手綱を取り、叫ぶ。
「蹂躙せよ!」
地獄の行進が始まった。
魔獣のゴリラめいた体型から動き出すその動きはナックルウォークならぬナックルダッシュ!
鋼鉄の車体を振り回しながら、自らも二本の巨躯から繰り出される丸太より太い腕を振り回し、『えし』達をなぎ倒す!
フォーフォースメン
更に戦車に乗った四体の悪魔が四方を嵐で囲い、ゾンビ体たちを巻き上げていく。
次々と駆逐される『えし』達。
「……ところでなんかうたってなかったか?」
「わたしもそんな雰囲気だった気がします、思いつかなかったけれど」
ナルヴィアの問いに望が同意する。
「ソレ……は……」
「クウ……キシャア!」
何かを言おうとした『えし』を戦車が轢いた。因みに高性能サスペンションのおかげで揺れたり傾いたりしない辺り、このチャリオット高性能である。
「容赦のない集団だ、さすがは猟兵と言ったところですか。私も計り損ねることがあるということですね」
シルエットの男は猟兵を脅威と認め、自らが前に出ようとしたその時。
――吹き抜けの窓が割れた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
六六六・たかし
デビルズナンバーたかしのうた
作詞作曲歌:たかし
デビデビ デビルズナンバー!
デビデビ デビルズナンバー!
666の数字をその身に刻み
今日も戦う その名はたかし
台詞「喰らえ!必殺たかしパーンチ!」
悪魔のたかし!
あくまでたかし!
なぜなら彼は~!たーかーしー!
デビデビデビルズナンバー!
デビデビデビルズナンバー!
─────────────
これが俺のテーマソングだ。かっこいいだろう。
そしてかっこいい歌にはかっこいい必殺技が似合う!
喰らえ雑魚ども!
デビルたかしスタイリッシュ!!!
現代に突如として出現した殺人オブジェクト、それらには必ず数字が刻まれており……いつしか「悪魔の数字(デビルズナンバー)」と呼ばれていた。
あるときそんなオブジェクトの中から一人の男が覚醒した。
デビルズナンバーでありながら、同じデビルズナンバーと戦い続ける男。
その名も…デビルズナンバーたかし!
●デビルズナンバーたかしのうた
作詞作曲歌:たかし
デビデビ デビルズナンバー!(№666)
デビデビ デビルズナンバー!(№666)
(この辺りで窓から飛び降りた男が超魔銃剣・たかしブレードを振るって『えし』達を斬って捨てる)
アクマ
666の数字をその身に刻み
今日も戦う その名はたかし
(飛び掛かるゾンビ体に対して、自らもジャンプ! すれ違えば爆発する『えし』)
台詞「喰らえ!必殺たかしパーンチ!」
(たかしパンチに『えし』が貫かれる)
悪魔のたかし!
あくまでたかし!
なぜなら彼は~! たーかーしー!
デビデビデビルズナンバー!(№666)
デビデビデビルズナンバー!(№666)
俺の名はたかっしー!
「これが俺のテーマソングだ。かっこいいだろう」
「来たか、№666」
フードの少年の姿を認め、シルエットの男がその名を呼ぶ。
「そしてかっこいい歌にはかっこいい必殺技が似合う!」
男の言葉を完全に無視して、デビルスロットドライバーにデビルメダルを装填し。
「喰らえ雑魚ども!」
スロットを回す。
『Stylish! Standby!
六六六悪魔の絶技始動!』
『六』――『たかし』の姿が消え。
『六』――『えし』達の頭上に六を矢印代わりにしたポインターが浮かび上がる。
『六』――「デビルたかしスタイリッシュ!!!」
全ての『えし』がたかしの超高速連続攻撃によって、死に至る一撃を叩きこまれ、そして爆発した。
「№604が全滅……だと!?」
「何人いようが関係ない」
呻くシルエットの男へと近づくたかし。
「何故なら、俺はたかしだから」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『五四五『デビルズナンバーものさし』』
|
POW : 悪魔の物差(デビルルーラー)
【物体を伸縮させる能力】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【切れ味鋭いものさし】で攻撃する。
SPD : 悪魔の雲形(デビルクラウド)
自身が装備する【雲形定規】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ : 悪魔の伸縮(デビルサイズ)
自身からレベルm半径内の無機物を【自由な大きさ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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●デビルズナンバー
全ての『えし』が消えゆくとシルエットの男が歩み出す。
「ル~ラ~!(英語で定規の意味) まさか№604を全て倒すとは侮れませんね猟兵」
初めて感情を込めたのは特異な笑い声、現れた男の頭は異形。
その頭は二等辺であった。
その頭は三角形であった。
底辺と高さをかけて二で割るような頭に刻まれるナンバーは『545』
「自己紹介が遅れました、私の名は№545――『デビルズナンバーものさし』と申します」
手を胸に沿え、恭しく頭を下げる『ものさし』
「貴方がたの手腕には驚くばかりです、これが猟兵という存在。ですが――」
手を伸ばせばその手に握られるのは切れ味鋭い金属製定規。 スケール
「私は違う、失敗すれば測定し、修正すればいいのですから――貴方達の測定は終わりました」
定規を脇に持ち、左手を突き出せば『ものさし』は人差し指と親指で猟兵を計る。
「後は測定の結果を実行するだけです!」
一言叫べば、№545『デビルズナンバーものさし』が空を舞った!
レパル・リオン
引き続き変身状態で戦闘
悪魔怪人…いや、『デビルズナンバーものさし』!
どこの世界にも悪が尽きないっていうなら…あたし達イェーガーだって、あきらめないわ!
ものさしや定規で攻撃するなんて、なかなかユカイな奴ね!真っ向から迎え撃ってやろうじゃないの!
…と見せかけて!突進が当たる瞬間に回り込んで、横っ面に【瞬打】を叩き込んですっ転ばしてやるわ!
さあ、あたしの必殺技を受けてみなさい!【虎狼竜・神風脚】!
ナルヴィア・ナインズアイ
デビルズナンバー……噂に聞いた殺人オブジェクト、そのうちのひとつというわけか。
いいだろう、悪魔には悪魔をぶつけてやる。単体の強敵には……そうだな、時と場合にもよるけども今回はこれだ。
髪に隠れた右の瞳には、僕を悪魔の支配者たらしめる力が備わっている。今回はこいつを使おうか。
修正の時間など与えはしない、最大出力、速攻でカタをつける……!
時速100kmで飛行し、距離詰めと家族を兼ねて開幕キック!ふっとばした所へさらに追撃!もはや何もさせん!!!
………やったか?
●死闘! デビルズナンバー!
跳躍するデビルズナンバーものさし、だがそれを貫く黒い影がほぼ同時に飛んだ。
ナルヴィア・ナインズアイである。
時速100kmで飛行で飛行すれば、飛び蹴りをものさしの腹へ一撃、逃がさないように勢いを殺さずに壁に叩きつければ、鉄筋コンクリート外壁に悪魔の紋章を連想させるヒビが入る。
「……やったか?」
確認する時間も惜しみ、次の攻撃へとつなげるダンピール。
「デビルズナンバー……噂に聞いた殺人オブジェクト、そのうちのひとつというわけか」
ナルヴィアの右目が露わとなり、邪なる光が彼女を包む。
「いいだろう、悪魔には悪魔をぶつけてやる。単体の強敵には……そうだな、時と場合にもよるけども今回はこれだ」
自らを悪魔の支配者たらしめる力を拳に込め更に一撃を叩きこむ。
「修正の時間など与えはしない、最大出力、速攻でカタをつける……!」
操魔魂の短剣よ呼ばれる黒き刃に力を纏わせれば、それで止めを刺さんと振り落としたとき――。
D e v i l r u l e r !
「死よ悪魔来たりてその道筋を計らん!」
袖口より伸びた悪魔の刃が悪魔を宿らせた少女のナイフを弾き、その腕を切り裂く!
「くっ……足りなかったか!?」
片腕を抑えて、下がるナルヴィア。
「十分な一撃でした」
ゆっくりと壁から離れて歩きだすのはものさし。
「ベストの裏側に仕込んでいた三角定規の対刃プレートが全て砕けてしまいました」
歩くたびに足元に落ちていく三角定規の破片。
「しかし、貴女も中々の者です。私が悪魔の物差を解放せざるを得なかったのだから」
袖口から伸びた刃が縮小し、一本の金属製定規となって悪魔の右手に握られれば。
「その能力――黄金に輝く悪魔の瞳と言ったところですね」
ユーベルコードを予測した。
「何故、それを
……!?」
「簡単な事です、貴女は悪魔の力と言った、そして今貴女の右目は輝いている。後はそうですね……」
頭の三角定規を直せば。
メジャルメント
「測定した……と申しましょう」
一言、答えた。獣が襲い掛かったのはその直後だった。
「悪魔怪人…いや、デビルズナンバーものさし!」
「№545とお呼びください」
レパル・リオンの拳打を受け流し、サイドに回り込めば、その定規を振るう。
「どこの世界にも悪が尽きないっていうなら……あたし達イェーガーだって、あきらめないわ!」
悪魔の刃を跳躍することで回避すれば、そのまま空中で旋風脚を放つレパル。
「いえ、諦めてください。私は殺人オブジェクト、ナンバーに刻まれた使命を全うするが存在」
頭の定規を狙った一撃をのけ反る様にものさしは回避し、そのままの勢いで後方宙返り。悪魔の物差しを活かせる距離を作る。
「ものさしや定規で攻撃するなんて、なかなかユカイな奴ね! 真っ向から迎え撃ってやろうじゃないの!」
「それでやられてしまったら、貴女は愉快な奴にやられることになりますね」
正面から飛び込むレパルを迎え撃つものさし。だが彼が刃を振るう瞬間、彼女の姿が消え、デビルズナンバーの頭部三角定規の底辺へと三十三分の一の速さで横からの一撃が叩きこまれる。
「今だ!」
超身体強化によって連続跳躍するレパル。その脚は猛獣の頭部へと変わり。
「さあ、あたしの必殺技を受けてみなさい!」
必殺の一撃を叩きこまんと急降下すれば!
D e v i l c l o u d!
「闇よ雲に覆われ、光妨げん!」
持ち出した雲形定規を流線形へと変化させれば、その上に飛び乗り上昇! キマイラを迎え撃つ!
「虎狼竜・神風脚!」
「悪魔の雲形!」
天地より双方が激突すれば、衝撃で空気が割れる。
ものさしの雲形定規が砕ければ、レパルの足に宿った獣も霧散し、双方頭から転落する。
「効かない
……!?」
「効きましたよ、私に口があれば吐血していましたね」
先に立ち上がるのはデビルズナンバー。
メジャルメント
「けれど、落下速度と角度を測定することによって落下ダメージを最小限に食い止めた……それだけです」
再び雲形定規を取り出せば、ものさしは猟兵を倒すべく、定規に飛び乗り飛翔を開始した!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
才堂・紅葉
◎
「あいつ、厄介ね」
テーマソングに合わせ、猟兵達が派手に奴等を蹴散らす裏で、忍び足で破壊工作と証拠隠滅の仕込みに勤しんでいたが、方針を切り替える。
ここで確実に仕留めないと、奴等に再起を許す事になりかねない。
愉快な見た目と裏腹に、あれは恐ろしく抜け目のないタイプだ。
「私がお相手します」
三節棍を手にし、奴と対峙する。
棍にも変形するギミックを活かし立ち回り。
多彩な技を持つ相手に苦戦を強いられる。
ジャスト5秒。
真の姿に変じての活動限界は短いので、勝機を探り。
隙あらば三節棍で絡め、後ろ手に髪を下ろし真の姿へ。
打ち上げの掌打から空中関節技のUCを狙う
まだ未完成の技なので、仕上げの落下技への連携は不発です。
ハロ・シエラ
通さんの予知では良く見えなかった、との事ですが……物差しに定規ですか。
どうやら武器の様ですが、何やら測定も出来るみたいですね。
対してただ斬るだけしか能の無い、私の剣と私自身。
だからこそ、その物差しに鋭さで負ける訳には行きません。
まずは斬り合い、としても向こうの得物は伸びる様子。
【見切り】によって負傷を抑えながら近付くしかないでしょうか。
多少の傷であれば【勇気】と【激痛耐性】によって耐えられるでしょう。
また、近付く途中でダガーを【投擲】して【フェイント】とし、気を逸らせた隙に【ジャンプ】で距離を詰めます。
後はユーベルコードにてこのレイピアの切れ味を味わってもらいましょう。
●激闘! デビルズナンバー!
「あいつ、厄介ね」
猟兵達が『えし』達を倒している裏で破壊工作と証拠隠滅に勤しんでいた才堂・紅葉(お嬢・f08859)がものさしの強さに警戒感を強める。
ここで確実に仕留めないと、奴等に再起を許す事になりかねない。
愉快な見た目と裏腹に、あれは恐ろしく抜け目のないタイプと見た紅葉の視界に入るもう一つの影。
軍服を着た少女の姿にほっとけないと感じたのか、爆弾のスイッチを入れると戦場へと駆けだした。
後詰めの援軍として入ったハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が飛翔するものさしへ向かって突撃を敢行する。
「グリモア猟兵の予知では良く見えなかった、との事ですが……物差しに定規ですか」
生まれ育った世界と違う面妖な殺人オブジェクトに対して警戒感を強め、レイピアを握る力が強くなる。
メジャルメント
「新しいゲストですか測定してあげましょう!」
「結構です!」
定規を立てて距離を詰めるデビルズナンバーの言葉をハロが拒絶した。
「140cm、武器はレイピアとダガー、ただ斬るだけしか能の無い剣の使い手」
「その定規、どうやら武器の様ですが、何やら測定も出来るみたいですね」
踏み込み、次々と刺突を繰り返る少女の剣を金属製定規で受け流しながらものさしは身長と想定される戦闘法を予測する。
「時間があればもっと御計りいたしますが?」
「お断りです!」
ハロが振るった横薙ぎの一撃を金属定規で受け流し、移動に使った雲形定規を蹴飛ばせば、それを腹に受け倒れる少女。着地した殺人オブジェクトの金属定規がその隙を逃さずに伸長、ハロの喉元を切り裂かんとする。
金属と何かがぶつかりあう音がした。
「無理をしてはいけません」
「貴女は……」
そこに立つのは棍を構えた紅葉の姿であった。
「私がお相手します」
棍を振って構える女に対し、ものさしは定規を構える。
メジャルメント
「測定いたしましょう」
「――ミルの公式」
紅葉の一言にものさしは定規を下ろした。
「ご存知でしたか」
「最初は分かりませんでした、でも定規を立てた時に理解しました。公式を使って計っていると」
ミルの公式とは三角関数を応用した距離測定法である。基本的には物体の物体の単位をミルという数値で計り距離を測定するのだが――。
「しかし、相手の身長を予測するのに使うとは思いませんでした」
ルート
「データを知ることは勝利への平方根――そうでしょう?」
「ええ、その通り」
機を奪った紅葉が棍をスナップを効かせてコンパクトに振り抜けば、ものさしは定規で打ち払う。
「戻れ、悪魔の雲形」
殺人オブジェクトの意に応え、女の背後から雲形定規がその胴を二分しようと空を舞う。
「甘い」
棍を支えにその場を飛び上がれば、棒高跳びの要領で定規を回避、着地した二人の間に長い間合いが出来る。
D e v i l r u l e r !
「死よ悪魔来たりてその道筋を計らん!」
「いちいち、技名が長い!」
一直線に伸びるものさしの金属製定規を棍で打ち払えば、そのまま身体を翻して武器を振る。
「届きませんよ、その距離では」
「――どうかしら?」
何かが外れる音がして紅葉の棍が三節に分かれる。
仕込み三節棍。
アルダワ仕込みのギミックが鎖の長さを調整し、長射程のフレイルとなって殺人オブジェクトの肩を打つ。
「紅葉さん!」
駆け寄る少女へ女が頷く。
「今から動きを止めて一撃を決める――けどまだ技は未完成なの」
「分かりました」
ハロはそれだけで紅葉の言葉を理解した。
「絡め!」
三節棍の鎖を伸ばし、ものさしの身体を拘束すれば、後ろ手に髪を下ろす。
背中から光が漏れ、封印せしハイペリアの紋章が服を灼き、背中を露わにすれば光をたなびかせて距離を詰める。
打ち上げる掌底でデビルズナンバーの身体を上空へ浮かせれば、自らも飛び上がり空中で関節技を極める――ハイペリア重殺術・墜天!
「ジャスト5秒!」
関節技から解放し、床へと蹴り落とせばそこに待つのはハロ。
鎖を脱出しようとしたものさしへナイフを投げて意識を逸らせば、跳躍。
落ちてくる殺人オブジェクトへ向かってレイピアを走らせる!
――剣刃一閃!
サムライエンパイアで鍛えられし西洋の子狐丸が、鎖とものさしの脇腹を切断した!
「ぐおおおおおおっ!」
大地に這いつくばり、脇腹を抑える殺人オブジェクトを見下ろしながら。
「確かにただ斬るだけしか能の無い、私の剣と私自身」
ハロはレイピアを振り、口を開く。
「――だからこそ、鋭さで負ける訳には行きません」
そこには戦ってきた猟兵としての自負があった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
山上・望
頭が、三角形……!!
普通に、こわいけど、さっきのゾンビよりは怪人っぽい?
手に持ってる定規、どう見てもプラスチックではないよね……。
他の猟兵達が戦いやすいように、わたしたちで何とかしよう、フォルス!
『防護光』で悪魔の物差しと悪魔の伸縮を防いでみよう!
敵は強敵ぽいし、全力で……!(技能:全力魔法)
デビルズナンバーものさし……強そうだけど、わたしたちだってあなたの物差しで計れるような存在じゃないんだよ!
魔法少女は、何でもできるんだ!
……こうげきはせんぱいがたおねがいしまっす!!
【アドリブ歓迎】
六六六・たかし
あんな雑魚ども、肩慣らしにもならん、
ふん、しかしわざわざ拠点を作るとは馬鹿なやつだ。
そんな建物この俺に壊されるだけだというのに。
それにしても舐められたもんだな、次があると思われてるとは…
お前に次などは存在しない、ここで終わりだ定規野郎…!
大…変…身
…!!!(D№ざしきわらしと融合することでD№たかしざしきわらしモードになる)
【SPD】
相手がどれだけ早く動こうとも俺には〈まなざし〉の「視力」がある。
相手の動きを見て、〈たかしブレード:ガンモード〉で射撃する。
相手がものさしで攻撃してくるようならこちらも〈たかしブレード〉で応戦する。
これで終わりだ…!!
デビル!!たかし!!!ストラッシュ!!!!
●対決! デビルズナンバー!
立ち上がろうとするものさしへ迫るのは六六六・たかし。
「№666……!」
「あんな雑魚ども、肩慣らしにもならん、ふん、しかしわざわざ拠点を作るとは馬鹿なやつだ。そんな建物この俺に壊されるだけだというのに」
「貴方はいつもそうですね、自分というものさしがしっかりしている」
ふらつきながら立ち上がる殺人オブジェクト。
「それにしても舐められたもんだな、次があると思われてるとは……お前に次などは存在しない、ここで終わりだ定規野郎!」
「人を! 見た目で判断するなー!!」
たかしの言葉に激高したものさしが巨大三角定規の角でたかしの額を突き刺す。
額から血を流すたかしに対してものさしは巨大分度器で何度も殴打する!
「私は! きっちりかっちりしない奴と! 人を定規みたいという奴が! 大嫌いなんだ!!」
荒い息をつきながら、壁に触れれば。
D e v i l s i z e !
「人よ、巨大なるものへひれ伏せ!」
悪魔の伸縮により、大きさと長さを増した鉄筋がコンクリートの壁を破壊し、たかしを貫いた。
――『六』
「頭が、三角形
……!!」
その様子を山上・望はただ見る事しかできなかった。
「普通に、こわいけど、さっきのゾンビよりは怪人っぽい?」
だけども先程の激高からの暴力的なものさしの振る舞いに、足が動かない。
『望ちゃん!』
「うん、分かってる! 私達で戦いやすいように何とかしよう、フォルス!」
勇気を持って少女が駆けだせば、殺人オブジェクトは金属製定規を手に取り望へ向けた。
D e v i l r u l e r !
「死よ悪魔来たりてその道筋を計らん!」
「お願い、守って!」
魔法の杖から放たれる光が盾となり定規を食い止める。
「なんだと!?」
フォルス・プロテクション
『みたか、三角形! これが望ちゃんの防護光だ!』
「人を三角定規みたく言うなぁっ!!」
再び激高したものさしが、鉄筋をコントロールし望の防御光へと次々と突き刺さる。
串刺しになったたかしが解放され、その場に膝を着いた。
――『零』
「貴様ら人間はいつもそうだ! 見かけで人を判断し、貶める!」
定規と鉄筋のラッシュを必死に耐え抜く望。
「だからこそ、殺す! そして死への道を計る! それが私の――№545の定めた道!」
「デビルズナンバーものさし!」
ひび割れたシールドの向こうで少女が叫ぶ。
「強そうだけど、わたしたちだってあなたの物差しで計れるような存在じゃないんだよ!」
「黙れぇ!!」
「魔法少女は、何でもできるんだ!」
直後、シールドが砕け、少女へと定規と鉄筋が襲う。
――『零』
「大……! 変!! 身!!!」
№600!タカシ!ザシキワラシ!
――六六六悪魔の大変身!
青き影が舞い、ものさしの猛威から少女を抱え走れば、鉄筋が望の居た場所を次々と貫いた。
「ありがとうございます」
「関係ない、なぜなら俺はたかしだから」
そこに立つのは青い鎧を身に纏ったD№たかしざしきわらしモード。D№ざしきわらしと融合することで発現する強化フォームだ。
その代わり、D№ざしきわらしの機嫌は悪くなる……。
「他のデビルズナンバーを力と化す、その姿。やはり悪魔だな№666!」
「機嫌は直ったようだな、だが関係ない」
「「何故なら」」
二人の声が重なり。
「俺はたかしで」
「私は№545!」
お互いの姿が影となり交錯する。
「お前がどんなに速く動こうとも俺には〈まなざし〉の眼がある」
たかしブレード:ガンモードが火を噴き、ものさしの金属製定規を撃ち落とす。
D e v i l s i z e !
「人よ、巨大なるものへひれ伏せ!」
ものさしの雲形定規が巨大化すれば。
D e v i l c l o u d!
「闇よ雲に覆われ、光妨げん!」
殺人オブジェクトはそれに騎乗し飛行する、そのまま質量で圧し潰そうと落下すれば。
「そうはいきません!」
望の杖が光り、強大なシールドが巨大雲形定規を落下を食い止める。
「おのれぇ!」
「……こうげきはせんぱい、おねがいしまっす!!」
少女の言葉にたかしは頷き、たかしブレードにデビルメダルをセットする。
ものさしとたかしの間に二つの環が浮かぶ。
「デビル!!」
飛び上がるたかしのシルエットが――。
「たかし!!!」
六を思わせる姿へと変わり、二つの環をくぐり加速する!
「ストラッシュ
!!!!」
ものさしを貫いた時、空中に『六〇〇』という文字が描かれた。
「なんという事でしょう!」
胴を真っ二つにされたものさしが叫ぶ。
「これがたかしの実力、なら見定めましょう。その戦いを!」
「関係ない何故なら――」
空で変身を解いたたかしが呟く。
「俺はたかしだから」
着地した彼の背後にはものさしの姿は無く、一本の金属製定規が刺さっていただけだった。
――そして、猟兵の仕掛けた爆弾が爆発した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 日常
『カバーストーリー』
|
POW : パッションで演技。力仕事で裏方など。
SPD : テクニカルな演技。技術で裏方など。
WIZ : ムーディーに演技。魔法で裏方など。
|
●事後処理ってやつがありましてね。
かくしてデビルズベースはある猟兵が仕掛けた爆弾によって、模型を爆破したように木っ端微塵に砕け散った。
ちなみに猟兵は皆、無事である。
そして無事な猟兵の前に転がるのは大量の記憶消去銃。
「流石に爆発しちゃったもので」
UDCエージェントが口を開く。
「皆さんで事件を別の事故でカバーしてくださるとありがたく思います。こちらも急なことで人手が足りませんので……お願いします」
頭を下げるUDCエージェント。
そして爆発を聞いて集まる野次馬。
早急に別のストーリーを考えて事件を有耶無耶にする必要がありそうだ。
花狩・アシエト
ガチガチに演技(演技下手くそ、嘘がつけない
記憶消去銃か…まさか自分が使う羽目になるなんてなぁ
とりあえず口が軽くて感染力()が高そうな主婦のおばさまに声をかけよう
もしもしお嬢さん
振り向いた瞬間、眉間に一発撃ち込む
えーと、実はうん十年前のガス管が爆発したんだ
少しの間ガスは使えなかったけど、古い部分を新しいのに替えて今はもう使えるようになった
業者さん仕事が早いわね〜奥さん!
という会話を主婦仲間としたよな?
うちの周辺も古いはずだから、早く替えてほしいって役所に行きましょうか〜なんて話もしたはずだ
こんなもんかな…?
アドリブ、絡み歓迎
ハロ・シエラ
ふぅ……こんなに盛大に爆発するとは。
これは大事では……え?私達が後始末を?
さっき言ったとおり、私は斬るしか能がないんですけど……
とりあえずやるだけやってみます。
通さんに教えてもらいながらなら何とかなるでしょう。
こう言う時こそのユーベルコードを使います。
まずは目撃者の記憶を消して、ですか?
そこから【言いくるめ】にかかります。
「何か変な匂いがして、どっかーんって……きっとガスか何かが……!」
大体こんな感じで話しかけて、場合によっては怖かった、と言うように涙を浮かべて【手をつなぐ】と言うか握るなどします。
後は信じてください!とか言いながら【誘惑】気味に顔を近付けたり。
勢いで押し切れる……気がします!
六六六・たかし
【アドリブ歓迎】
無事にデビルズナンバーの撃破は終了したが…
ふん、いささか派手にやりすぎたか…。
仕方あるまい、この俺も手伝うしかないようだな。
事後処理まで完璧に終わらせる。
そう、なぜなら俺はたかしだから。
【POW】
使用『六六六悪魔の自己紹介』
俺は!!!たかしだ
!!!!!!!
俺はここにいる!!俺がここにいる!!
つまり建物が崩壊していようと何も問題はない!!
なぜなら俺はたかしだから…!
なぜなら俺はたかしなのだから…!!!
(大事なことなので二回言いました)
(注目を集めながら言いくるめる、あとはざしきわらしの「催眠術」とかでなんとかする)
●ガス爆発と少女とたかし
「もしもしお嬢さん」
近所で爆発音がして慌てて外に出た中年主婦Aが振り向けば、花狩・アシエトの持つ記憶消去銃が光った。
「えーと、実はうん十年前のガス管が爆発したんだ」
口調は非常に硬い。
「少しの間ガスは使えなかったけど、古い部分を新しいのに替えて今はもう使えるようになった」
取り繕うように言葉をつなげるが、それがまたかえって怪しさを引き立ててしまう。
「業者さん仕事が早いわね〜奥さん! という会話を主婦仲間としたよな?」
やがて、彼は演技を止めて記憶の刷り込みに移った。
「うちの周辺も古いはずだから、早く替えてほしいって役所に行きましょうか〜なんて話もしたはずだ」
演技がガチガチに苦手な以上、こっちの方が手っ取り早かった。
幸いにも記憶消去銃で放心状態になっていた主婦に嘘の情報を刷り込むにはそれで十分だった。
「そうよねえ、ガス爆発だったのよ。大変よねえ~」
主婦の記憶が上書きされたのを確認すればアシエトは心の中で安堵し。
「こんなもんかな……?」
去っていく主婦の後ろ姿を見送りながら呟いた。
「ふぅ……こんなに盛大に爆発するとは」
「うん、予知した通りだったよ。俺達が原因だったとは思わなかったけど」
ハロ・シエラの言葉にグリモア猟兵である少年が答えた。
「これは大事では……」
「うん、なので後始末をお願い」
「え? 私達が後始末を?」
驚くハロの手にグリモア猟兵から記憶消去銃を渡される。
「私は斬るしか能がないんですけど……」
「大丈夫、目の前でピカッとやればいいから!」
「はぁ……」
記憶消去銃片手に証拠隠滅を図ろうとするグリモア猟兵の背中を見つめながら少女は呟いた。
爆発を聞きつけた大学生Bは少女が駆け寄ってくるのに気付く。
「大丈――」
言い終わる前に目の前が閃光に包まれた。
「何か変な匂いがして、どっかーんって……きっとガスか何かが……!」
必死に説明する少女、手を繋ぎ自分の目を見て訴えかけるその姿には嘘は無いようだった。
「怖かった……」
一言呟く、少女に対して大学生は大丈夫だよと必死に慰めた。
少なくとも爆発を目撃してこんな少女が気丈でいられるはずがない……と思い込まされていた。
記憶消去銃からの刷り込みに加えて、ユーベルコードの域まで引き上げられた隠されし妖狐の力が大学生の純粋な部分へとスポンジに水がしみ込む様に浸透していたのだった。
ハロが落ち着いたふりをすれば、大学生は名残惜しそうな表情を見せつつその場を去った。
ちょっとの罪悪感が彼女の胸を刺すが、今は任務が大切だ。次の相手を探すために記憶消去銃片手に走った。
「無事にデビルズナンバーの撃破は終了したが……」
瓦礫に足をかけ、六六六・たかしが呟いた。
「ふん、いささか派手にやりすぎたか……」
目の前には瓦礫が散乱、デビルズベースの形すら残っていない。
実際はある猟兵がしっかり隠蔽工作をした結果なのだが、彼にとっては関係なかった。
「仕方あるまい、事後処理まで完璧に終わらせる。そう、なぜなら――俺はたかしだから」
たかしだから。
突撃中学三人組とあだ名される中学生三人が爆発現場へと近寄ると、そこにはフード姿の少年が居た。
「ねえ、ここで爆発があったって聞いたんだけど」
中学生の一人が声をかければ。
「俺は!!! たかしだ
!!!!!!!」
たかしが居た。
「俺はここにいる!! 俺がここにいる!!」
たかしの雰囲気に中学生達が呑まれていく。
「つまり建物が崩壊していようと何も問題はない!!」
「問題はない?」
たけしの言葉を中学生が繰り返す。
「なぜなら俺はたかしだから……!」
中学生が沈黙する……。
「なぜなら俺はたかしなのだから
……!!!」
大事な事なのでたかしは繰り返した。
「俺も……たかしだ」
中学生の一人が呟いた。
「そうだ、俺はたかしだから!」
「オレもたかしだ!」
もう一人が何かに乗せられたように呟けば。
「僕もたかしだ」
三人目もそれに倣う。
――六六六悪魔の自己紹介。
六六六・たかしが自己紹介すれば人はその雰囲気に呑まれていく。
「そうだ……俺は……俺達はたかしなんだ!」
「そうだ、なぜなら俺はたかしだから!!」
中学生三人組の言葉に同意するようにたかしも答える。
「俺達はたかしなんだー!!」
夕日に向かってダッシュする突撃中学三人組。
――この後、ざしきわらしが五円玉でちゃんと催眠術をかけて事後処理をしたとさ。
こうしてデビルズナンバーの脅威は去った。
だが、デビルズナンバーはまたきっと現れる!
それまで――戦え、第六猟兵!
負けるな! 第六猟兵、JAEGER SIXTH!!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年04月26日
宿敵
『五四五『デビルズナンバーものさし』』
を撃破!
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