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なりきり! イェーガーの不思議なダンジョン

#アルダワ魔法学園



 ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。
 子どもたちのおしゃべりは止まらない。
 あなたは何になりたい?
 あたしはおひめさま!
 ぼくは世界をすくう勇者になる!
 わたしはねえ――。


「テーブルトークRPG。なりきりチャット。……プレイ・バイ・ウェブ」
 それをこの場で言って大丈夫なのか。資料を手に、何やら不安になるような事を呟いているのは無供華・リア(夢のヤドリギ・f00380)。
 怪訝そうな猟兵達の視線に気づき、ぱっと視線を上げる。
「ああ、皆さま。お待ちしておりました」
「今のは……?」
「今回の予知に関するデータをまとめていたのですわ。昔から、自分ではない別の誰かになりきるという趣向の催しは様々な媒体で行われていたようですね。今回はそんな『なりきり』が鍵を握る事件ですわ」

 リアが言うには、とある学園迷宮内でオブリビオン達の動きが活性化しているらしい。今では確固たる統治者のいない混沌であったが、とある少女型オブリビオンがボスの座につき迷宮を変化させているという。
「放置しておけば彼女たちは更なる力を手に入れて、学園への侵略なども企てかねません。事が大きくならないうちに、どうか皆様の力で鎮めて頂きたいのです」
「それと『なりきり』が何の関係が?」
  首を傾げるひとりの猟兵に、リアはにっこりと微笑み。

「実は今回の舞台になる地下迷宮が、少し変わったダンジョンでして。『何かになりきる』ことによって戦闘能力が大幅に引き上げられるというのです」
 なりきるのは何でもいいらしい。屈強な戦士。キュートな魔法少女。なりきる行為そのものが大事なので、お医者さんや学校の先生といった非戦闘員でも問題はないそうだ。勿論ヒト型である必要すらない。
「もちろん大事な任務ですが、折角の機会ですもの。小さい頃なりたかったものや、普段はなかなか打ち明けられない願望を、思う存分発揮して頂ければ好いと思いますわ。熱を入れてなりきるほど、力も増すというものでしょう」
 宜しくお願いします、とリアは資料をたたみ、猟兵達を送り届ける準備を開始した。


ion
 お世話になっております。ionです。
 今回はリアの言う通り、「なりきることが力になる」地下迷宮を探索します。
 私達が理想のキャラクターやなりたかった自分をゲーム内でロールプレイするように、彼ら・彼女たちにもまた、そのような願望があるのかも知れません。
 戦略的に意味のある行為ですから、どうか恥ずかしがらず、思う存分楽しんでください。

 第一章は何かに「なりきる」描写を重点に描きます。
 性別や年齢、外見などは些細なものでしょう。屈強な男性でも「私は10歳の魔法少女です」と言ったら、この場では10歳の魔法少女なのです。なぜならなりきりとはそういうものだからです。
 性別を変更した描写であるととられないよう、元の人物像にも軽く触れますが、基本的には「なりきった姿が今の姿」として描写を致します。
 もし、なりきった人物像と実際のギャップを楽しみたいという場合(魔法少女になりきっていますが衣装はパツパツ、ムダ毛の処理も甘くてグロテスク! など)は、プレイングに書いて頂ければ反映致します。
 そうでなければ、さも本当にぷりちーな魔法少女になっているものとして扱います。

 第二章、第三章は敵と戦います。
 第一章に参加した方は、どうぞその人物像のまま戦ってくださいませ。前章とは違った人物像になりきるのも良いでしょう。
 戦闘から参加する方は、普段の自分のままでも構いませんが、うまく「なりきりロールプレイ」を出来ていた方が「お話の趣旨に適していた」として有利に動く場合が御座います。
 リアも言う通り、「折角なので楽しんだ方がお得」ですよ。
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第1章 冒険 『イェーガーの不思議なダンジョン』

POW   :    剣士、勇者、アスリート……力強い存在に「なりきり」ます

SPD   :    魔法使い、医者、学者……頭脳や技能が必要な存在に「なりきり」ます

WIZ   :    幽霊、フェアリー、喋る犬……おとぎ話に出てくるような存在に「なりきり」ます

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ショコ・ライラ
はいっ、はーいっ
今の私はショコラティエール、ショコラティエールのショコライラでございます

基本的にはコック服だけれど
コック帽は高めのを被って、チョコ色のエプロンを腰に巻いて
いつ会っても上質なチョコの香りが漂ってて……

んふふふ、将来の夢。なりたい自分と言ったらこれしかないもの
似合うかな?どうかな?(【気合い】入れて背筋を伸ばし、ビシッと立ってみる)
これが似合うように頑張らないとってことだねぇ

さて、今日はこの格好でこれから戦うんだね
よーし、チョコレートの魔法…お見せしましょう
チョコは人を元気に、幸せにするんだよ

(アドリブ・絡み大歓迎)



●ショコラティール
 艶やかな琥珀色の髪をコック帽にしっかり収納。
 パライバの瞳が煌めいて。
 なりたい自分といったらこれしかないものと言う彼女がチョイスしたものは。
 そう、今の彼女はショコラティール。チョコレートの魔術師。
 名をショコ・ライラ(そこにちょこんとショコライラ・f17060)という。

「はいっ、はーいっ! 今の私はショコラティエール、ショコラティエールのショコライラでございます」
 くるくると舞えば、辺りにふわり漂う芳醇なチョコレートの香り。
 勿論チョコレートの魔術師は服装にも気を配っていて。
 プレーンなコック姿に高めのコック帽。エプロンとコックタイはお揃いのチョコレート色。
 ぴしっと伸ばした背筋は、ゆったりとしたコック姿でも彼女のスタイルの良さを際立たせているよう。
 彼女はその類い稀なる技術とセンス、そして何よりも積み重ねた経験より、食べた者の心までとろけさせるような素敵なチョコを作り出す。
 その裏にどれほどの努力が、研究が、挫折があったのか。そんな事は彼女はおくびにも出さない。
 だって私は魔法使い。皆を元気に、幸せにするチョコレートの魔法に、そんなものは無粋だから。
「チョコレートの魔法…お見せしましょう」
 手にしたホイッパーは魔法のステッキ。幸せの魔法を紡ぐ、夢のアイテム。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クトゥルティア・ドラグノフ
POW行動

なりきりか……私が成りたいのは勿論、憧れのお父さんだよ。英雄とも呼ばれたお父さんみたいに成りたい。甘えてるって叱られそうだけど、ここではなりきりが力になるなら、ちょっとくらい良いよね?

「少しは楽しませてくれるだろうな?」

お父さんなら、きっとどんな罠も真っ正面からスタイリッシュに回避したり、むしろ余裕たっぷりで遊びに使ったりするはず。私にできるかわからないけど、なれるならなりきりたい!スタイリッシュに立ち振る舞って、正面から罠を突破していくよ!

服装はいつもの格好……というか、私の普段の服装がお父さんに既に似せているというか。
愛用の帽子は今日は置いておくよ、完全になりきるためにね。



●憧れの存在
 かつ、と歩を進めたのはクトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)。
 普段は蒼の翼や蹄を持つ、白い肌のミステリアスなキマイラだ。だけど今日は。
「少しは楽しませてくれるだろうな?」
 低く響く声で言うのは、とある漁村に居を構え「英雄」とまで呼ばれた男性そのもの。
 強くて格好良くて、皆の憧れだった。勿論それは、英雄の娘も例外ではなかった。
(甘えてるって叱られそうだけど、ここではなりきりが力になるなら、ちょっとくらい良いよね?)
 服装はいつものまま。トレードマークの帽子は被らず。
 その姿は本当に、勇敢で聡明で、そして何よりスタイリッシュな英雄そのものだった。
 …と。進めた足に違和感を覚える。足元に罠が仕掛けられていたらしい。真横の壁が開き、無数の矢が飛んできた。
(お父さんなら)
 こんなものは何でもない。どんな罠だって格好よく乗り越える。むしろ余裕たっぷりで遊びに使ったりする筈だ。
 ひゅ、と英雄の脚が地を蹴る。
 英雄は、強いだけでは無かった。何よりもスタイリッシュで、自信に満ち溢れていて、格好良かったのだ。
 矢が、己の立っていた場所に到達するよりも速く疾く、英雄は駆ける。こんなものは恐れるに足らない。こんなものでは、英雄にかすり傷さえ負わせられない。
 憧れの存在に少しでも近づきたい。その一心で戦う道を選んだキマイラは、今は英雄そのものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神羅・アマミ
何ッ!今日は何にでもなりきっていいのか!
じゃあ妾、ヒーローズアースの神に憧れてたから、今日一日は神な!

ヘイロー頭に乗っけて八枚くらいの金色の翼を背負ったローブ姿の上に滅茶苦茶眩しい後光背負ったりできるんかのー。
そんで「ホホホ…これだから定命の者は…」とかいちいち煽りの上から目線で発言していきたい!

戦闘時にはコード『結髪』を発動!
これ、秒単位で寿命削るんで妾も間違いなく定命なんじゃけど。
「ホホホ…何処を見ている?私はここですよ?」とか言って瞬間移動気味に高速移動したり、「ホホホ…裁きの雷槌をその身に受けなさい!」とか言って指を向けてブラスト照射したりするのじゃ!ヒャハー!神ってサイコーかよぉ!



●全知全能の
「何ッ! 今日は何にでもなりきっていいのか!」
 悪戯そうな赤の瞳をきらり輝かせたのは神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)。そんな彼女の今日の姿は。
「ホホホ、私は神なのです」
 頭にはヘイロー。背には八枚の黄金色の翼。その体には威厳あるローブを纏い。
 彼女がそこに在るだけで、後方から凄まじいまでの後光が差す。愚かな生き物たちはその姿をまともに捉える事すら出来ないだろう。そう、彼女は神なのだ。
 ヒーローズアースには本物の想像主たる神がいると聞いた。不死の存在に、今までは憧れる事しか出来なかった。
 けれど今日は、今日一日は、彼女こそが神様。
 戦闘が起きれば『結髪』を行使しよう。神たる自分から巻き起こる光子の嵐はどれほど輝かしく、どれほど神々しい事であろうか。普段は彼女自身の寿命を削る危険な技だ。しかし不老不死である神にそんなデメリットなど存在しない。
「ふふっ…裁きの雷槌をその身に受けなさい!」
 ぴっと神が指を向ければ、それだけで憐れな獲物は断罪される。神の雷に撃たれ灼かれたそいつの亡骸に、無慈悲な絶対神はこう告げるのだ。
「ホホホ…これだから定命の者は…」
 ヒャッハー! 神ってサイコーかよぉ!
 ああ、早くこの力を使いたい。足取り軽く、アマミはダンジョンの下層を目指す。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水前寺・竜子
(お兄ちゃんお姉ちゃん呼び
なりきり?なんか演劇みたいで、ぎゃん楽しそうったいね!
せっかくだけん、私もなんかしてみよーばい!

賢者さんになってみるったいね!頭ん良さそうなお姉さん!
ええと…賢者リョーコ!
んんんっ(咳払いして声を整え

私は賢者リョーコったい
なんでも知っとうけん、なんかあったら私にきいてみぃ?
えっと…微分積分?とかもできるったいね!

罠とかあったらお任せばい
魔法の力で乗りきるったい(なんか難しそうな呪文を唱えて
フライト!(SPDUCでしばらく空を駆け回ったり
あとは…アンロック!(SPDUCで加速して扉を蹴り破ったり
すごかろー?やろー♪
賢者リョーコにできん魔法はないったいねー♪

アド協力歓



●賢者リョーコ
「なりきり? なんか演劇みたいで、ぎゃん楽しそうったいね!」
 熊本弁が印象的な水前寺・竜子(人間の竜騎士・f14509)がなりきるものは。
「賢者さんになってみるったいね、頭ん良さそうなお姉さん!」
 魔術の知識と戦術でパーティを勝利に導くブレーン。その名は……
「賢者リョー……ちょっと違うけんね、んんっ」
 咳払いして声を整え。普段はくるくる表情を変える蜂蜜色の瞳に理知的な光を宿して。
「私は賢者リョーコったい。なんでも知っとうけん、なんかあったら私にきいてみぃ?」
 低く、けれど良く通る声で賢者が言う。
「えっと…微分積分? とかもできるったいね!」
 とっても聡明な賢者である。彼女がいれば、どんな困難も乗り越えられる事だろう。
 ……と、彼女が一歩踏み出したその足元が、突然消失する。どうやらダンジョンには付き物である落とし穴のトラップを踏んでしまったらしい。落とし穴の底にはこれまたお約束、無数の刃が剣山のように並んで獲物を串刺しにしようと待ち構えている。
 だが聡明な賢者はそんな事では狼狽えない。何やら難しい呪文を唱えたと思うと……
「フライト!」
 なんと身体が宙に浮いたのである。彼女はそのまま空中を駆けあがるようにして落とし穴から脱出する。
 さらに。
「アンロック!」
 その勢いのまま、次のフロアへ続く扉を蹴破り……じゃなかった魔法の力で開錠して突破する。
「すごかろー?やろー♪賢者リョーコにできん魔法はないったいねー♪」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘルガ・リープフラウ
・アドリブ、他者との絡み歓迎
【POW】

わたくしがなりたいもの……
もし叶うならば、強く凛々しい、誰かを守れる存在に。
かつてわたくしを守ってくれたあの人のような「強く優しい騎士」になりとうございます。

長い髪をまとめ結い上げ、童話に出てくる王子様のような騎士礼装に身を包んだ「男装の王子」。
痩せた身体と細腕なれど「存在感」と「礼儀作法」で気高き騎士の矜持は忘れず、レイピアを天に掲げ、高らかに名乗り上げましょう。

「僕の名は『白鳥の騎士』!
人を守り、国を守るは騎士の務め。
魔物たちよ、この僕がいる限り、地上に手出しをさせはしない!」



●白鳥の騎士
 雪のように花のように繊細な少女だった。
 でも今は違う。
「僕の名は『白鳥の騎士』!」
 騎士の象徴たる細剣を掲げ、名乗りを上げるのは、普段はヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)と呼ばれている存在だった。
 かつて自分を守ってくれた強く優しい聖騎士に憧れて。希望の歌を歌う雛鳥は、希望の灯を燃やす王子様に。
 長い髪をまとめ上げ騎士礼装に身を包んだその姿は、細身の男性にも男装の女性にも見えるような繊細ないで立ちで。けれどその細腕を舐めてかかった蛮族どもはほどなく後悔する事となるだろう。
 騎士の振るうレイピアは見た目よりも遥かに重い。重さの理由のひとつである豪奢な鍔は、勿論芸術性だけを追求したものというわけではない。敵の剣を絡め取ったり自らの身を護る機構が備えられている。
 そう、騎士もまた同じなのだ。その痩躯に類まれなる強さとしなやかさ、そして筋の通った信念を携えている。騎士道を重んじ、敵にも礼儀作法と敬意を忘れない。争わないで済むのならば無闇に剣を振るう事はしないだろう。けれど相手がオブリビオン……決して相容れぬ存在とあらば、護るべき人々を脅かす存在を、騎士は赦しはしない。
「人を守り、国を守るは騎士の務め。魔物たちよ、この僕がいる限り、地上に手出しをさせはしない!」
 戦いの幕が開ける。騎士が駆ける。未来を切り拓くために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

荒・烏鵠
なりきり……フーン。
なんでもいいんだな?ホンットーになんでもいいんだな?
だったらオレは、人間になりてェな。
狐が化けたンじゃなくて、本物の。何の力も無い、100年経たずに死ぬ人間にサ。

【SPD】
オレはニンゲンだから、不思議な魔法とか妖術とかは使えねェけど、経験と直感には自信があるんだ。多分こっちは安全……オッケ、ダイジョブだな。
オレはニンゲンだからひ弱で体力もねーケド、その分臆病で慎重だぜ。周囲の壁や床や天井をよーく見て。ヨシ、罠はねーな。
オレはニンゲンだから頭も良くねェ。だから目の前で人が危なかったら飛び込んじまう。体が勝手に動くんだ。

だってオレは今、“人間”なんだから。



●なりたかったものは……
「なんでもいいんだな?ホンットーになんでもいいんだな?」
 念を押すように何度も他の猟兵達に尋ねるのは荒・烏鵠(古い狐・f14500)。
 憧れていたものがあった。それは“人間”。
 狐が化けたのではない、特別な力も持たない、向こう100年も生きる事が出来ない、そんな普通の人間。
 烏鵠はいついかなる時も尻尾を出さない。その気になれば己をヒトと偽って生きていく事も容易いだろう。けれどそれでは駄目なのだ。彼が人間を愛する理由はそこではない。
「オレはニンゲンだから、不思議な魔法とか妖術とかは使えねェけど」
 そう言いながら、慎重に迷宮内の壁や床を探りながら歩いていく。特別な力を持たない人間だけれど、だからこそ必死に生き抜いてきた。その経験と直感は、人知を超えた魔物の巣食う地下迷宮をも乗り越える。
「多分こっちは安全……オッケ、ダイジョブだな」
 罠の無い安全な行路を見極め、慎重に歩を進めていく。やがてひとつの扉に辿り着いた。
 この先にはきっと、災魔達が待ち構えているのだろう。ありふれた人間でしかない彼が立ち向かうにはあまりにも強大な存在だ。
 けれど彼は決して諦めない。そして合流した仲間達が窮地に陥っていたら、どんな危険が待ち構えていても体が勝手に動いてしまうだろう。
(だってオレは今、“人間”なんだから)
 弱くて、脆くて、懸命で、強い。
 それが、かつて狐であった彼が愛した人間の姿。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ツッパリヤンキー』

POW   :    角材アタック
【手にした角材】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ヤンキー増援部隊
自身が戦闘で瀕死になると【Lv×3体の、増援のツッパリヤンキー】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ   :    メンチビーム
【ガニ股でしゃがみ込んで】から【威圧感を込めた視線】を放ち、【気の弱い相手であれば、怯えさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
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●たったひとつの勲章?
 猟兵達は各々、地下迷宮の次のフロアに辿り着いた。
 待ち構えていたのはツッパリ集団。学園地下に潜むオブリビオンが学生の姿というのは、なんとも律儀な不良である。
クトゥルティア・ドラグノフ
また変わったオブリビオンだね。でもオブリビオンなら容赦しない。そして私は今日はお父さんなんだ。お父さんならオブリビオンならどんな姿でも容赦しない。

「貴様の全力を見せてみろ……」

所々に挑発を入れたりする。僅かな隙も見逃さない、生まれた隙に割り込むように刃を走らせる。攻撃は全て当たりそうで当たらない、スタイリッシュに回避してみせる。

「チャンスなぞあると思ったか?」

攻撃をはずして隙だらけなその瞬間に紅色月光を叩きこんであげる!


荒・烏鵠
【WIZ】で。
ウワッこらまたオールドタイプな。ケド、ただの人間のオレでも、まだなんとかなりそーだナ……ドラゴンとか出てこンくて良かったぜ。
ウワッメンチ切られた。アー?なンだこのヤロー。オレサマがその程度で怯えると思ってンのかテメー?人間様ナメんなよゴラー!スッゾゴラー!

戦い自体は基本避けに徹するぜ。避けて避けて、頭ほこほこしてきたところで足引っかけて転ばせて、あとは馬乗りになって関節技キメる!
殴ったり蹴ったりするにはナー……オレサマあんま腕力とかないからサ……。


ヘルガ・リープフラウ
・他猟兵との絡み、アドリブ歓迎

弱い者しか相手に出来ない卑怯者め。
お前たちのような悪漢どもは、この『白鳥の騎士』が許さない!

【主よ、哀れみ給え】で「勇気」と「存在感」に満ちた後光を放ち、ヤンキー達を威圧し怯ませる。
この神の威光を恐れぬならばかかってこい!

増援を呼ばれたら【鈴蘭の嵐】で牽制。
他の猟兵たちとも協力して戦う。

お前たちが何人束になっても敵うものか!
僕たちの勇気と絆は、どんな困難にも負けはしない!


神羅・アマミ
えぇ…神へと覚醒せし妾が一番最初に相手するのがツッパリ?
仕方ないにゃぁ…

不良と言えば完全階級制。
下の者はとことん苛め抜くが上からの命令には絶対服従、奴隷根性が染み付いているものじゃ!
しかしIQの低いツッパリどもには、学園の枠組みを越えて既に宇宙レベルで最上位に君臨する神たる妾の偉大さは理解できんじゃろう…奴らの貧相なおつむでも理解できるようレベルを下げねば!

「オラーッ!誰に断ってこの界隈でいちびっとんじゃワレーッ!アタイは神…つまりこのアルダワ学園を仕切る番長を影から更に操る、さしずめ裏番ってとこよーッ!畏れよ!崇めよーッ!」

激しい後光と共に威圧するが、言うこと聞かないなら結局ブラストで焼く。


水前寺・竜子
不良さん達、学校さぼったりしたらいけんとよ!
賢者リョーコが成敗するったい!

SPD(蹴り主体)
賢者として魔法を駆使して戦おーばい
賢者の役目は、状況分析したりしてみんなに指示だしたりすることったいね
(しばらく後ろからひょこひょこ様子をみて
後ろからじゃようわからんとばってん、前にでて状況みるったいね!
ヤンキーさん達の間を駆け回って、前線の情報みんなに伝えるったいね
囲まれそうやったら、ワープの魔法(スライディングで股の間ぬけ)ためしてみるばい
攻撃できそうやったら、召喚魔法!
POWUC
我が求めに応じてしんえん…真円?かなんかからきたれ!
槍が当たった相手に、龍をぶつけてやるったいね!
すごかろー?やろー♪



 力にモノを言わせて振りかぶられた木材を、英雄――クトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)は身を屈めて回避する。
「全く、変わったオブリビオンだな。だがオブリビオンならば容赦はしない」
 今日の私はお父さんだから……そう胸中で呟く『彼女』の天真爛漫さは今は身を潜め、勇猛な英雄として振舞っている。
 音もなく抜かれた刃がヤンキー達を薙ぎ払う。
「さあ、貴様らの全力を見せてみろ」
 英雄の剣に何体かが切り伏せられるが、未だヤンキー達の頭数は多く、わらわらと猟兵達を取り囲もうとする。
「不良さん達、学校さぼったりしたらいけんとよ! 賢者リョーコが成敗するったい!」
 情報分析の為、後方に身を置いて様子を窺っていた賢者リョーコ――水前寺・竜子(人間の竜騎士・f14509)が後ろからひょこひょこ。
 「あァ!?」
 委員長のような発言に不良オブリビオン達はじろりと睨みを利かせる。
「お前らみてェな真面目チャンばかりが学園でデカいツラしてるってーのは、赦せねェよなァ」
「そうだそうだ」
 これにはリアル学生なお年頃の賢者リョーコもむっとして。
「真面目にがんばっとる人が学園で人気者になれるのは当然ったい!」
 喚び起こした槍が龍となり不良を襲う。それでも未だ健在の不良たちは。
「学園は、世界は、俺らのもんだぜェ」
「この支配からのォオ、そつ」
 危ない歌を歌いかけたヤンキーの巨体がぐら、と後方に傾ぐ。低い姿勢から足払いをかけたのは力なき人間、荒・烏鵠(古い狐・f14500)。
 その隙を逃さず『白鳥の騎士』ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)のレイピアがヤンキーを貫く。
「ふうっ、ドラゴンとか出てきたらどうしようってヒヤヒヤしてたんだけど」
「ナイスアシストだ、烏鵠殿」
「おうっ、このくらいなら、ただの人間のオレでもなんとかなりそーだナ」
 人間と騎士は笑みを交わし合い、再びヤンキー軍団に向き合う。
「さあっ、かかってこいってんだ。人間様ナメんなよゴラー!」
「弱い者しか相手に出来ない卑怯者め、お前たちのような悪漢どもは、僕たちが許さない!」
「んだとゴラァー」
「いてまうぞゴラァー」
「ホホホ、神にそんな口を聞いて良いのかのう? お前たち不良は完全階級制で生きているのじゃろう?」
 輝かしい後光を携えて現れるのは神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)。正真正銘の絶対神である(この迷宮内に限り)。
「下の者は苛め抜き、上からの命令には絶対服従。奴隷根性が染み付いている憐れなイキモノじゃ」
「何言ってるかわかんねーぞコラァ」
「ムズカシー漢字使えばいいってもんじゃねェぞォ、お嬢ちゃん」
 ヤンキー達の品の無い挑発に偉大なる神が眉を顰める。折角のこの機会に、神様に向かって、よりにもよってお嬢ちゃんとは。あまりに無粋。
「そうか、ならば。学園の枠組みを超えて宇宙レベルで最上位に君臨する妾の偉大さを、その貧相なおつむでも理解できるように説明してやろう」
 神は大きく息を吸い込み、親切にヤンキー語を交えて高らかに宣言。
「オラーッ! 誰に断ってこの界隈でいちびっとんじゃワレーッ! アタイは神…つまりこのアルダワ学園を仕切る番長を影から更に操る、さしずめ裏番ってとこよーッ! 畏れよ!崇めよーッ!」
「「ははーーッ」」
 何人かのヤンキーが反射的に膝をつき頭を低くした。確かに下っ端根性が染み付いている。
「騙されんじゃねェぞオラァッ」
 正気の輩が平身低頭の輩の尻に蹴りを入れる。
「はっ、俺たちは一体」
「あの女だ、何だかヘンな技を使いやがる。あいつの言葉には洗脳の魔法がかかっているようだなァ」
「……そげんことなかばい?」
 魔術を知り尽くした賢者リョーコが思わず呟くと、ギロリとヤンキー達が睨みつけてきた。ぴゃっと引っ込む賢者。
「神だか何だかしらねェけどよ、俺たちのカシラはあのお方ただ一人! お前らヤキ入れてやれェ!」
「「俺たちのカシラはあのお方ただ一人!」」
 吼えながら向かってくるヤンキーに神は指を向ける。
 指先から放たれたフォトンブラストに焼かれ消し飛ぶヤンキー達。偉大なる神を敬わない者どもに慈悲はない。


 戦いは続く。
 刃が唸り、光子が走る。ヤンキー達も角材で殴りかかって応戦してきた。仕留めきれなかった者たちが仲間を喚び、なかなかその数は減らない。
「後ろからじゃようわからんとばってん、前にでて状況みるったいね!」
 賢者リョーコも前線に踊り出る。それを目ざとく見つけたヤンキーが一体。
「賢者ってェのは非力だろうし、ナントカってぇ長い呪文も要るんだろ。それが発動する前に殴っちまえばワケねぇよな!?」
 角材を振りかざし襲い掛かってくる。今からでは呪文も間に合わない! 賢者ピンチ!
「ワーープっ!」
 なんと賢者は複雑な詠唱が不要なワープの魔法で敵の攻撃を回避した。視覚情報ではヤンキーのガニ股をスライディングで通り抜けたようにも見えたが、ワープの魔法といったらワープの魔法なのである。
「チャンスばい! ええと、“我が求めに応じてしんえん…真円”?」
 深淵?
「ええと、とにかくなんかからきたれ!」
 賢者が叫ぶ。呼び掛けに応え、現れたのは一柄の槍。其れが間抜けな不良を貫き、そして。
 巨大な龍がそれに続く。咆哮。業火が猛り、焼き尽す。
「すごかろー?やろー♪」
 賢者はぴょこぴょこ大喜び。一方その頃。
「おっと」
 烏鵠も駆け寄ってきたヤンキーの一撃を避け、相手に飛び乗り腕十字を極める。
「オレサマあんま腕力とかないからサ、お手柔らかに頼むヨ」
「ぐぁ…てめェ…ッ」
 おどけるように言いながらも腕をぎりぎりと締め上げる力は緩めず、苦悶に呻くヤンキーの手からぽろりと角材が落ちる。
「こいつ、よくもアニキを!」
 子分らしきリーゼントがヤンキー座りで烏鵠を睨みつける。
「……えっ、あ……」
 それだけなら、何て事の無い不良の虚勢だ。非力とはいえ修羅場を潜り抜けて来た烏鵠に効く脅しではない。
 だが相手はオブリビオン。ユーベルコードの力を乗せて切られたメンチは、力持たぬ人間の動きを一瞬止めるには十分だった。
 腕の力が緩み、脱出した親分が角材を手に取る。殴りかかってくる。動けない……。
「烏鵠お兄ちゃん!」
 誰か、と叫ぶ賢者の声が戦場に響き。
 ――ガキィッ、と鋭い音と共に火花が散った。角材を押しとどめたのは月光宿した華の剣。それを振るうのは薄菫色の外套纏った英雄。
「ッ、卑怯者め」
 低く吐き棄て斬り払う。角材が、それを握る腕ごと吹っ飛んでいった。耳障りな絶叫が響く。
 それを更に槍が襲い、龍が押しつぶし、跡形もなく消し去って行った。
「大丈夫やった!?」
 龍を使役したのは勿論賢者。駆けつけてきたリョーコに二人は頷き。
「ありがと、助かったゼ」
「私は英雄として当然の事をしたまでだ。さて」
 かつ、とメンチをきかせて来た子分に歩み寄る。びくっとその肩が震えた。
「な、なんだテメー…や、やんのかっ」
 声が上擦っている。自分より身体能力の劣る人間相手には大きく出ていたくせに、所詮この程度か……英雄は侮蔑を込めて眉を顰め。
「なんだ、怖いと言うのなら束になってかかってきても良いのだぞ。その方が手間が省ける」
「んだ、んだとォ。いくら強ぇからってちょ、調子乗ってんじゃねェぞ!」
「そ、そうだぞォ」
 周りの輩どもも同調し、飛びかかってくる。英雄はスッと目を細め。
 ……ひゅお、と空気が哭いた。だがその動きを追う事は、一番近くで見ていた人間にさえ不可能だった。
 ただ刃が唸る。紅の閃光が走る。
 そしてすべてが終わった時には、英雄に飛びかかってきたヤンキー達は皆生命を絶たれ、骸の海へと雲散霧消していた。
「チャンスなどあると思ったか。私の前で隙を見せたのなら、それが貴様の最期だ」
「「……格好いい……」」
 人間と賢者は呟いた。これこそが、強くてスタイリッシュな英雄の姿。


「しつこい奴らじゃのう」
 雑魚に天の裁きを与えながら神が愚痴を零す。所詮不良なぞは神の敵ではなく、憐れなるヤンキーどもは皆一瞬で消し飛んでいくが、だからこそ。
「こう続いては飽きてしまうというものじゃ」
 一体仕留め損ねれば、瀕死のそれが仲間を複数召喚する。オツムが伴っていないのに持久力だけは一丁前じゃの、と神は口を尖らせる。
「確かに埒があきませんね。攻撃を集中させて一気に叩いた方が良いのかも知れません」
 花の嵐を巻き起こし敵を巻き込みながら、聖騎士が言った。
「協力して頂けますか」
「無論じゃ。神に不可能などないからの」
「ええ。では」
 飄々と笑む神に頷き返し、聖騎士はその称号にふさわしい純白の翼を大きく広げる。
「我らに加護を、かの者に懺悔の時を」
 主よ、哀れみ給え――聖騎士の放つ目を灼くほどの輝かしい後光が、ヤンキー達を釘付けにする。
 それは勇気に満ちた騎士の光。そして騎士の仕える神の光。
 かつて可憐な少女だった騎士が追い求めたもの。それは……
「この神の威光を恐れぬならばかかってこい!」
 僕は逃げも隠れもしないと、高らかにレイピアを掲げて騎士は言い放つ。だが不良たちは未だかつて目にした事もなかった神聖な存在に慄き、ぴくりとも動くことが出来ない。
「テッペンだ」
「あれが俺らの目指していたテッペンだぜェ……」
「あのツッパリロードをずっとゆけば」
「テッペンに続いている気がするんだぜェ」
 多分何かを勘違いしているようだが、とにかく動けない。
「神は先ほどから此処にも居たのにのう、あやつらはIQだけではなく人を見る目も無いのか」
 理不尽じゃのうとひとりごちながらも、アマミは『結髪』の構えを取る。愚かな不良たちを根こそぎ焼き払うほど強い出力を。さあ、神の威光は此処にも。
「妾が水先案内人となりて、直々に躯の海へと渡してやろうぞ―――」
 聖騎士が駆ける。その身に宿る後光に負けないくらい強い強い光を、ちいさな指先に神は宿して。
「死ねーーーーーーーーッッ!!」
 リーゼントの群衆たちを光が薙ぎ払う。灼き尽くす。
 追い打ちをかけるように、聖騎士の放つ可憐な鈴蘭が嵐となりて襲い掛かる。
「僕たちの勇気と絆は、どんな困難にも負けはしない!」
 光が、花が、そして剣が、不良たちを跡形もなく消し去って行った。


「お前たちのような卑怯者が何人かかってこようと、僕たちを脅かすことなどできない」
 聖騎士が剣を収める。他の猟兵達も各々続こうとしたが―――
「あら、負けちゃったのね、あいつら」
 少女の声が、どこからか響いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『迷宮学園の少女・眩む耀眼のアズリチア』

POW   :    望む世界へ目通り願う(デウスエクスマキナ)
【目に映る対象の精神を操作する瞳術】【目に映る対象の能力をコピーする瞳術】【目に映る対象の未来を予知する瞳術】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
SPD   :    無限改体魔術式・なりたいわたしを望む
【左目の視線】を向けた対象に、【魔法、自己改造による完璧にコピーした術技】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ぴかぴか習いたて、攻撃魔法。予習はばっちり。
【戦闘用の属性魔法】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「私はアズリチア。私を恐れるものは『眩む耀眼のアズリチア』と呼ぶわ」
 現れたのは少女。歳のほどは14,5歳といったところか。その外見に相応しく学生服を着用している。一見、普通の人間かと見間違うような容姿だ。
 ただし、猟兵達はすぐに彼女の纏う「違和感」に気がついた。その関節は希少種である機械人形のように球体で、そして何より……眩むように煌めく、その瞳。
「私達を暗闇に追いやった地上の連中を、決して許さない。不良崩れに任せたのは間違いだったわね。私が直々にお相手してあげる」
 瞳が、揺れる。
「学園は、私達オブリビオンのものよ」
神羅・アマミ
オブリビオンめ!機械仕掛けの神を気取るか!
大方忌み子として迷宮に幽閉された的な暗い過去があるやもしれぬが、世界の破滅を望むとあらば同じ神として捨ておくわけにはゆかぬ!

そして神たる妾の御業を完コピできると思うなら、やってみやがりなさい?
四股立ちにてつかまつれい!
腰を落とし脇を締め突撃!
コード『板付』を発動し狙うはクロスカウンターの一撃よ!

ただでさえ精巧なお人形の手指で地を割くような物理攻撃を放てば、その拳はおろか全身の関節にも相当の負荷がかかるはず!
それとも精神操作やちゃちな魔法攻撃に頼るか、そこは度量が試されるところですね?
そうなったら悔し紛れに「ホホホ…やはり貴方は神の器に非ず!」とか煽る。


荒・烏鵠
うっへェ、またヤベーのが出てきたなァ。単なる一般人のオレには荷が重いぜホント。ニンゲンほんと体弱い……。
なンでオレは避けと後方支援に徹しますワ。

【SPD】
このユベコはエンターテイメント用のモンだが、どんなモンでも咄嗟に武器にするのがニンゲンの強みよ。
舞(ダンス)の要領で攻撃を避け、手品(パフォーマンス)の要領で死角を見つけ、声(歌唱)やオカリナの音(楽器演奏)を、シナトに操って貰って実際の場所とは別の場所から発することで攪乱を狙う。
組紐使って文字通りに足引っ張ってやるのもイイな。仲間が攻撃しようとしたら避けられないように力込めた神符で死角からマヒ攻撃してやらァ。
なーに、ケガなんざ覚悟の上さァ。


ヘルガ・リープフラウ
・他猟兵との絡み、アドリブ歓迎

さすがに親玉ともなると、一筋縄ではいかないな……。
だがどれほど傷つこうとも、僕たちは何度でも立ち上がる。
僕たちの住む地上と、その民を守るために。

敵の攻撃を「見切り」や「第六感」で回避しつつ、隙を見て【鈴蘭の嵐】で攻撃。
敵が強化され味方の負傷が累積したら【シンフォニック・キュア】


いざゆけ 強兵(つわもの)たちよ
勇気を剣に 不屈を盾に
共に手をとり 立ち向かえ

怨敵 魍魎 何するものぞ
敵の姦計 恐るるに足らず
鋼の意思は折れることなし

暁の空に 勝鬨(かちどき)を上げよ
我等は勇士 天に輝く希望なり!

敵に呪縛、流血、毒のいずれかの兆候が見られたら、皆と合わせて【鈴蘭の嵐】


クトゥルティア・ドラグノフ
※真の姿を解放。触覚が逆立ち、碧色のオーラに包まれ、白目が黒に染まり、頬に群青色のラインが現れます。

幼い少女のオブリビオン、生前何があったかはわからない。けれどオブリビオンであるなら、お父さんなら慈悲を持って刃を振るうだろう。
真の姿を解放してよりお父さんの姿に近づくよ。

「赦さないと言うならば態度で示せ、私たちはそう言う間柄だろう?その武器でもある目はなんのためにある」

ユーベルコード鏡花水月・絶を発動。次元さえ切り裂く無数の抜刀術を高速移動しながら繰り出して、その体を切り刻むよ。
攻撃は全て紙一重で交して、すれ違い様にカウンターを叩き込むよ。
お父さんができないことは手加減だけ。だから容赦はしない。



「うっへェ、またヤベーのが出てきたなァ」
 荒・烏鵠(古い狐・f14500)は、アズリチアの可憐な見た目に漂う殺気に身を竦ませる。共に迷宮を歩んできた神や強者たちのように特別な力は持たぬ彼だが、それでも何とか食らいついてここまで来た。
 本当に、身に余る役目だ。ここに来るまで何度死んでもおかしくなかったかも知れない。けれど。
「まァ、ココまで来たらやるしかねェよナ、好き勝手はさせられねーや」
「ああ。放置しておけばやがて学園も危機に晒される。絶対に負けられない」
 聖騎士、ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)はレイピアの柄に手をかけ。
「僕たちの住む地上と、その民を守るために。いざ、参る!」
 聖騎士の細剣が唸る。その信念のように真っ直ぐに繰り出された突きを、アズリチアはいとも簡単に分厚い参考書で防いでみせた。
「私達をこんな暗い地下に閉じ込めたのは貴方たち人間よ。もう一度日の目を見ようとする事が、どうしていけないの」
 本が光る。湧き出た炎が騎士を襲う。逃れようと身を引いたヘルガを庇うように繰り出されたのは小さく、けれど固く重い拳の一撃。
「ホホホ、人間だけではない。神もおるぞ! お主は神の意にさえも背いておるのじゃ!」
 神―――神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)を耀眼がねめつける。
「貴方は神なんかじゃない。所詮この迷宮に合わせてごっこ遊びをしているだけでしょう」
 繰り出されたのは、神と全く同じ動作で繰り出される拳。重い一撃に打たれたアマミがぐ、と呻くが、直ぐに口の端を吊り上げてみせた。
「精巧で脆いお人形の手指で、そのような真似事がいつまで保つかのう?」
「関係ないわ。その前に貴方達を屠ればいいだけの事」
「それは私達も同じだ」
 英雄、クトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)の声が冴えわたる。
「幼い少女のオブリビオン。生前何があったかはわからない。けれどお前がオブリビオンなら――」
 『お父さんは』、と小さい呟きは誰の耳にも届かず。
「『私は』慈悲を持って刀を振るう」
 相容れぬ敵を見据えた英雄の姿が変わっていく。触角が逆立ち、碧色のオーラに包まれていく。白目が漆黒に、頬に群青色のラインが走る。
「赦さないというなら、態度で示せ」
 手にした刃のように冷たい瞳が、そう告げた。


「ただの人間でも、こンくらいは出来なきゃなァ」
 己の技術を最大限に発揮する構えを取った烏鵠が戦場を駆ける。舞うように少女の魔法を避け、敵の死角を見つけ。
 オカリナの音が響き渡る。それを何かの術だと判断したアズリチアが耀眼を向ける。どんな術であろうと完璧にコピー出来る彼女の瞳が、だが発動しない。
 そこに居たのは楽器を手繰る狐の精霊が一匹、ただそれだけ。攪乱は果たしてみせたと得意げにキュウと鳴いてみせる。
 そんな、本体は――と弾かれたように周囲に目を遣るアズリチアを花の嵐が襲う。無駄よ、と彼女は同じく魔法で風を起こし、それを消し去ってみせた。
「さすがに親玉ともなると、一筋縄ではいかないな」
 攻撃を相殺されても聖騎士は狼狽えない。この程度の困難は想定内と剣を構え。
 騎士と同時に駆けだしたのは真の姿を解放した英雄だった。
「人類に害を為す存在を、私達は逃すわけにはいかない」
「ああ、ああ……うんざりだわ、貴方達」
 きん、と二振りの刃が音を立てる。振られたのは、騎士と英雄のそれではなかった。
「――な、」
 二人が膝をつく。斬られたそこから赤が飛沫を上げた。アズリチアの鈍い虹色のような左目が、より一層強く、濁る。
「正義を振り翳すような人たち。弱い奴らを護って、好い事したって得意げになっている人たち。自分の剣さえ躱す事が出来ないくせに」
「今の、は……」
「僕たちの技を、反したのか」
「此れが私の力。デウス・エクス・マキナ」
 少女はすうと瞳を細め。
「……忘れたの? ここは『なりきる』事が力になるのよ。相手になりきって力を使える私に、貴方達が敵うわけがないじゃない」
「カカカ、オブリビオンが機械仕掛けの神を気取るじゃと?」
 同じ『神』として紛い物を見過ごすわけにはいかぬとアマミは腰を落とし。
「ならば神たる妾の御業を完コピし続ける位、朝飯前という訳じゃな?」
「ええ、貴方が力尽きる方が早いと思うけれど」
 紛い物はどちらだ、と揺れる瞳が告げた。
 たん、と二人が地を蹴ったのは同時。拳が唸ったのも同時。
 届くのは、機械仕掛けの神ことアズリチアの方が早かった。肩を打たれ、呻きと共にアマミがよろめく。だが。
「う……っく」
 攻撃を受けなかった筈のアズリチアが眉根を寄せるのを、猟兵達は見逃さなかった。
「矢張り強力な力には、それなりの弊害があると見える」
 英雄が言うのに聖騎士が頷き返し。
「行使し続ければ、やがて身を滅ぼすでしょうね」
 目を向けたのはアズリチアが振るった拳。精巧な人形のようなその皮膚にヒビが入り、一部がぽろぽろと零れ落ちて、そこから血が滲み出ている。
「ならば奴の技を避け続けるか。そうすればいずれ自壊する」
「それも、有りかも知れません。ですが……」
 聖騎士はアズリチアに目を向ける。なんて事の無い少女のような、その彼女が言っていた。『もう一度日の目を見ようとする事が、どうしていけないの』
 それは文字通りの意味だったのかも知れない。彼女たちオブリビオンが覇権を握るという意味。だけど、あるいは―――。
「僕は、僕たちの手で、彼女を倒したい」
「ああ……そうだな」
 学生服を着た少女。本当は皆と同じように、学園の生徒として楽しく過ごしたかったのかも知れない。けれどオブリビオンとして蘇ってしまった以上、それは叶わないのだ。
「そうだな」
 もう一度、英雄が頷いた。ならばせめて、慈悲を以て速やかに屠ろうと。


 騎士の歌が戦場に響く。
「いざゆけ 強兵たちよ 勇気を剣に 不屈を盾に」
 その歌声はこの場に留まり続ける猟兵達を等しく癒し続ける。その歌を、理解できない、と少女はかぶりを振る。
 参考書が光り、毒の連射魔法を結ぶ。狙われたのは烏鵠だった。
「うわっ、ちょォ……ッ」
 すんでのところで跳んで躱す。容赦なく迫りくる追撃から逃れようと駆ける。
「さすがにコレは、ちょっといくら何でも、キビシイ、な!」
 ステップはあくまで軽快。跳ねるような動きで走り続ける。それでも躱しきれなかったものが何度も腕を、腹を掠める。視界が揺らいでいく。毒がだんだん回ってきたのかも知れないと烏鵠は思った。
(だけど、もう音での錯乱は効かねェだろうからな)
 自分に出来る事などたかが知れている。仲間達のような力があったら、優れた剣の腕や魔法の才能があったらどんなに良かっただろう。だけど諦めない。自分は人間だ。人間の強さは、諦めない心と、そして……。
 どす、と鈍い音がした。アズリチアの魔法が、人間の脚を貫いた音だった。支える力を失って倒れ込む彼に、アズリチアはとどめを刺すべく近づこうとする。その脚が、どうしてか動かない。
「かかったな」
 倒れたままの人間が言った。その手には魔力を宿した組紐。
「アンタは俺の事なんて、弱いニンゲンとしか思ってなかっただろ。でも弱いから、アタマ使って生き延びてきたんだ、俺は」
 そう、人間の強さは、知恵だ。身体能力の劣る人間が今に至るまで、様々な世界で生き延びている、その理由。
 烏鵠は闇雲に逃げ回っていたのではない。追い詰められる振りをして、アズリチアの動きを封じようとしていたのだ。組紐は幾重にも彼女の両脚に絡みつき離れない。
「っ、卑怯者、離せ!」
「卑怯者はどちらだろうな」
 英雄が剣を向ける。その心は水面に写る月のように揺らがず、乱れず。
「私は、手加減だけはどうしても苦手なんだ。覚悟しろ」
 空気が唸る。鏡花水月・絶と名づけられたその早業は過去も未来も、空間さえも切り裂く斬撃。
 英雄の名に恥じぬその技が、少女の人形の四肢を裂き。
「他人の技をコピーして『なりきる』だなんて、そんな物は違う。僕たちは、憧れを追い求めて、そして強くなるんだ」
 鋼の意思は折れることなし……自らの歌った歌詞を、噛みしめるように騎士が言う。
 鈴蘭の花びらが吹雪となり、アズリチアを襲う。ぼろり、と物が壊れるように腕が落ちた。
「…ち、がう。私は、私だって、なりたいものが、あったの。なりたいわたしが、あったの……!!」
 残った腕で参考書を抱き、魔法を行使しようとする。その腕が、びきびきと音を立ててひび割れていく。
「ああ、ああ……」
「言うたじゃろう。お主は神の器に非ずとな」
 アマミが静かに言う。戸惑い、苦しみ、それでももがいて、立ち向かってくる人形。
 憐れだ、とは思わない。迷宮に幽閉されたのであろう彼女は、ヒトにとって神にとっての忌み子だった。それは間違いない。
 けれど、だからもう終わりにしよう。世界を脅かすオブリビオンを滅ぼすのは、神たる自分の役目ではないか。
「お主がなんだったのかは妾は知らぬ。けれど今は、妾が神なのじゃ。神は二人も要らぬでの」
 神が再度腰を深く落とす。彼女の真似事になど負けるものか、これが神の一撃。
「てめーの息の根諸共止めてやるんじゃよー!」
 板付―――渾身の一撃が、少女をバラバラにした。

 ……ねえ、なんになりたい? なにがほしい?
 私はね、学園の生徒になりたかった。友達との、楽しい学園生活が欲しかったの。
 ……なればいいじゃん。あきらめなければ、ゆめはかなうんだよ!
 分かったような事を言わないで。私は骸の海から生まれたの。無理なのよ。
 ……そうなのかなあ。
 そうなのよ。だからせめて、学園を私達オブリビオンのものにしたかった。些細な願い事でも私達が叶えようとすると、ヒトの犠牲の上でしか成り立たないのね。
 ……ふうん。でもきっと、ずうっとおねがいしてたら、そんなことしなくていいひとになれるかもしれないよ。
 そうかしら。
 ……そうだよ。
 そうね。そうだといいな。


「―――今のは、」
 アマミがぽつりとつぶやいた。白いセーラー服を来た少女と、もっと幼い誰かが話す幻想を、猟兵達全員が見ていたのだ。
 それが真実かは、猟兵たちにはわからない。アズリチアは本当に些細な夢を叶えたかっただけなのかも知れない。それとも、もっと恐ろしい願望を抱いていたのかも知れない。
 いずれにせよ、戦いは終わった。学園の危機はひとまず去ったのだ。
 あとは地上に帰るだけ。そうしたら。
「もうこの『なりきり』もおしまいかあ」
 いつもの自分が待っている。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月23日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠マックス・アーキボルトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト