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崩せ怪人シャンパンタワー!!

#キマイラフューチャー


●ヘブンリーシャンパンタワー!
 今、キマイラフューチャーではあることがブームになっていた。そのブームは酒を使う。別に一気飲みとかではない。だが急性アルコール中毒になる可能性もありえなくはない。そしてキマイラフューチャーでなければ破産する可能性もあるブームであった。それだけ高い酒を大量に使うそのブームの名前は、【ホスト&ホステスブーム】。
「うふふふ、今夜は私を独り占めしてちょうだい」
「もちろんお姉さぁん!!!シャンパン、シャンパン!!」
 ああ、なんということか。そのホストとホステス、両方ともオブリビオンではないか。その甘いマスクや優しいお姉さんの力に負けて、キマイラフューチャーの住民たちが酒を飲む、そして奢る。彼女らのいいねが爆発的に増えていく。このままでは彼女らがキマイラフューチャーのスターになってしまう。いったいどうすればいいんだ!!

●崩せ怪人シャンパンタワー!!
「みんなにはホスト&ホステスになってもらいます!」
 そういきなり宣言したのはクトゥルティア・ドラグノフ。一応亡き父親が英雄だったことを除けば普通のグリモア猟兵だが、今回は少しテンションが高めなようだ。
「今回、キマイラフューチャーでブームになってるのはホスト&ホステス。それに乗っかって所謂夜の帝王ならぬ帝女になってるのは【近所の可愛い天然お姉さん『千葉・牛美』】。その圧倒的包容力で、次々にキマイラフューチャーの人たちを虜にしてるみたい。このままだとキマイラフューチャーの夜は怪人たちの広めたお店に独占されちゃう。防ぐためにはこの偏った人気を分散させる必要があるんだ。そう、みんなの凄いところを見せて、人気を猟兵に傾かせる必要がね」
 そういって、ドラグノフはホスト&ホステスになったら何をすればいいのか説明しだした。なんでも体の凄さや技術、話術をアピールすればいいらしい。とにかくオブリビオンよりお酒を多く飲ませた、ノックさせた量が多ければいいらしい。
「私はお酒飲めないから転送くらいしか協力できないけど、みんなならきっとキラキラしたいいところで、キマイラフューチャーのみんなを虜にできると思うよ!それじゃあ行ってらっしゃい!!」
 そういってドラグノフは転送ゲートを開くのであった。


しじる
 どうも知ってる方はこんにちは、初めてのかたは初めまして。しじるです。しじるは実際にホスト&ホステスいったことありませんが、楽しそうな印象受けますよね。今回はそんなホスト&ホステスに皆さんなってもらいます。
 またしじるはそこそこアドリブや改変をするマスターです。アドリブや改変はやめてほしいというかたは最初に×を入れてくれると助かります。
 それでは皆さんのカッコイイ、または可愛いプレイイングお待ちしております!

 ※未成年の飲酒行為はマスタリングします。ご了承ください。
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第1章 冒険 『ホスト&ホステスパラダイス!』

POW   :    肉体美で魅せる!

SPD   :    技術で魅せる!

WIZ   :    話術で魅せる!

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マキュラータ・ヘテロスコドラ
ほすと?ほすてす?うーむ、初耳な職業である。取り敢えずお酒を皆に飲ませればいいのだな?そういったことだったら、ワガハイも得意だぞ!【SPD】

ワガハイは【八脚舞踊・霓裳羽衣】を使用し、一時的に一部の技能を大得意にするのである!まず「存在感」で皆の注目を集め、「誘惑」でワガハイ以外に目を向けさせないようにするのである!そうしたら「残像」を伴ったゆったりな「ダンス」で「催眠術」をかけてワガハイの為にお酒を飲んでくれることをお願いし、「鼓舞」で飲むのを応援するのである!

……何か間違っている気もするが、取り敢えずコレで頑張るのである!

「みんなのカッコいいとこ、見てみたいなぁ❤️」



 ホスト、ホステスとは?そもそも知らない猟兵もいる。【マキュラータ・ヘテロスコドラ】もそうであった。可愛らしい六つの黒い瞳に疑問符を浮かべながら考える。
「取り敢えずお酒を皆に飲ませればいいのだな?」
 飲ませたらいいのであれば、ヘテロスコドラにとっては得意と言えるものであった。ミラーボール輝くフロアに歩みだしその中央へ。到達したのであるなら少し深呼吸したのち、怪人にメロメロになっている者たちにも聞こえるほど大きな声を上げる。
「みんなー今からワガハイ踊るのだー!」
 そう告げたのち、ユーベルコード【八脚舞踊・霓裳羽衣(テンプテーション)】を発動しながら踊る。それはまさしく蟲悪的。蜘蛛特有の八本の脚から放たれる色気。体のラインを際立たせるように走らせる指。ほぅと吐く息の香は鼻腔をくすぐり、濃密な色に脳をくらくらとさせる。男も女も、これには関係ない。誘蛾灯に誘われる虫のように、彼女という魅惑の巣へと堕ちていく。
 時間にして僅か数分、しかしそれは見る者からすれば永遠にも快楽を感じる。そして同時に思う。あんな素敵な女性と一杯だけでもいいから飲んでみたいと。次から次へとヘテロスコドラへと声がかかる。私、僕、俺、儂と飲んでくれと。
「落ち着くのだ、ワガハイは一人しかいないのだ……そこでな?」
 そう呟いて、彼女はあるものへと目を向けた。それは酒、それもUDCアースならば数百万はくだらない銘酒。ここはホスト&ホステスのクラブ、視線の意味が解らないものは流石にいなかった。
「みんなのカッコいいとこ、見てみたいなぁ❤️」
 そこからはもう早かった。誰もかれもが一斉に酒を求めて壁をノックし始めた。自分が客だということも忘れて。数分も経てばヘテロスコドラのためのシャンパンタワーが3つも立つのであった。さすがにこれは飲みきれないと思うが、まあ目的は達しているし、大丈夫だろと彼女は思うことにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゴアゴア・トゥエニワン
ゴアゴア?⦅ホスト?よくわからんが、客の話し相手とかすればいいであるか?⦆

とりあえず、自前のツヤサラ毛並みで【誘惑】。
モフモフが嫌いな奴なんて、そういないであろう?
後は、相手の話を聞きながら、人となりを【情報収集】しつつ、話し相手をしていくである。

しかし酒の飲み過ぎってのは体に悪いであろう…。
お前さんら、自分の体も労ってやれ?
自分の体を一番理解してやれるのは、自分自身なんであるから。
体調管理はしっかりと、な?

ん?我輩の毛並みを触りたいのであるか?
構わんであるよ、それでお前さんの心を癒せるのであればな。
…ただ、あんまり毛を乱さんでおくれよ?

(年の功を生かし、悩み相談とか癒す系の路線で)

アドリブ可



 よくわからないが、話し相手になればいいのだろうか?【ゴアゴア・トゥエニワン】はそう思考した。美しい毛並み、そしてもふもふ。それらが嫌いな人などはたしているのだろうか?いやいない。先のヘテロスコドラの魅了にかからなかった人は、こっちのもふもふに誘惑されてくるのであった。
 キマイラたちが気にするのはやはり毛並み、もふもふ。いったいどんな手入れをしたらこうなるのだろうか。そんな疑問もあってか寄ってくる。
「ゴアゴア……(酒の飲み過ぎってのは体に悪いであろう…お前さんら、自分の体も労ってやれ?)」
 何を言ってるかはわからない、だが何を伝えたいのかはなんとなくわかった。その言葉はいまのキマイラたちには痛い一言だ。現に大ごとになってはないが、アルコール中毒で倒れたキマイラもいるらしい。過度な飲酒による肝臓腎臓への負担はかなりのものだ。
「ゴア。(体調管理はしっかりと、な?)」
 その年からくる優しく諭す言葉は、若いキマイラたちには親を思い出すようで、かなり受けたそうだ。もふもふ目的で近づけば、その圧倒的父性に包まれる。何人かはそのもふもふを触ってみて癒される者もいたが、徐々に父性目的に近づく者のほうが多くなるのであった。酒は結局そんなに飲ませれず、だけれどそれ以上に、確かな人気をトゥエニワンは獲得するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

羽衣石・千香
ほすと…ホストかー。自分がそれになるっていうの想像が…
いやいや、大丈夫。ちゃんと目的は忘れてない。
あ、緊張してきた…香水付けとこう…

【WIZ】
さて、魅せる肉体美もない技術もない僕には話術しかないわけだ。
とりあえずお客さんのところにいけばいいのかな…?

こんばんは、お嬢さん。よければ僕とおはなし、しませんか?
キミのことたくさん知りたいな。

……掴みはこんな感じ、かな?あっはー、すごく恥ずかしくなってきたしベタすぎる気も。けど、ここで折れるわけにもいかないからね…。

せっかくだからお酒でもどうかな?まだ、今宵は長いんだからさ。

色々と精神的にそれどころじゃないけど
この調子で!お酒すすめて!やり過ごす!



 大丈夫なのだろうか、自分がホストだなんて。香水瓶のヤドリガミ【羽衣石・千香】は自身がホストになる想像を全くできなかった。女性の悩みは言葉交わさずとも聞いてきたが、今回は悩みの大本である恋人になる可能性も出てるわけであり、非常に複雑な気分でもあった。
「話すのは好きだけど……大丈夫かな、あ、緊張してきた…香水付けとこう…」
 優しくも甘い、お決まりの香水を身に付けて、いざホールへ向かう。さあ肉体美も技術ももっていない自分にできるとといえば話術だけだ。とにかく声をかけて、相手を惹きつける必要があった。
「こんばんは、お嬢さん。よければ僕とおはなし、しませんか?」
 スッと目が合った女性がいた。年齢は20過ぎてちょっとくらいだろうか?すかさず声をかけて傍による。流石に相手もほホスト慣れしてるのだろうか、これくらいでは笑顔になるだけで動じない。しかしここに一手加える。スッと顎に手を添えて、視線を合わせてあげる。薄桃色の瞳が宝石のように輝いていた。
「……キミのことたくさん知りたいな」
 流石にこれは耐性がなかったようで、一瞬で顔が赤く染まり湯気が頭頂部から立つ。そしてそれはそんなセリフを言った羽衣石本人もである。
 こう見えて内心はガチガチに緊張しており、言った言葉もベタで恥ずかしいと思っていた。最早穴があったら入りたい今の気持ち。しかしここで折れるわけにはいかないと、先ほど赤面させた女性の隣に座る。
「せっかくだからお酒でもどうかな?まだ、今宵は長いんだからさ」
 さりげなく酒を飲むことを勧める、それにうまく乗っていく女性。さらっとそばから独り占めしてみたいと聞こえた気がした。どうやらこの店、ホストの数が少ないようで、女性は男性に飢えていた。この調子でやり過ごす、そういう考えだったが甘かった。猟兵的には大成功だが、この誘い文を自分にもやってほしいというキマイラの女性が続発したのだ。
 結果的に彼は爆発的な人気を得ただろう。しかし羽衣石自身は、羞恥心が擦り切れていくのをひしひし感じたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディー・ジェイ
「客を魅了?ふ、俺の鍛え上げられた肉体を以てすれば容易いものよ」
(圧倒的POW思考)

いつぞやのビルダー怪人達からも称賛を浴びた俺の鋼鉄(比喩)の筋肉…これを見せて女性陣、いや男達をも魅了しつくして見せよう!!

・きっとあるであろうクラブのステージから大きな音を立ててから出現。
大声で「ぬるい男に飽きた紳士淑女諸君!注もぉぉぉぉぉく!!」と叫んで視線を集めてから上着を脱ぎ捨て、直前までに軽く仕上げた筋肉を見せつけるようにマッスルパフォーマンスを始めるぜ。

・ガスマスクを外すつもりはないが…
「もし俺の肉体を見て顔にも興味をそそられたなら、客にも相応の掛け声ってもんがあるだろ?」

※アドリブ大・歓・迎



「客を魅了?ふ、俺の鍛え上げられた肉体を以てすれば容易いものよ」
 店に入る前に、【ディー・ジェイ】はそう呟く。いつぞや怪人たちに褒め称えられた自慢の筋肉。それを見せつければ男も女も関係ない。皆等しく魅せられるはずだ。意気揚々とジェイは店へと入っていった。
「ぬるい男に飽きた紳士淑女諸君!注もぉぉぉぉぉく!!」
 その大きな声と共に店の中央、ステージから現れる影。ジェイだ、ジェイは視線をかき集めたあと、服を堂々と脱ぎ捨て、その肉体美をこれでもかと晒す。それはまさしく一種の芸術。細いとこに見飽きてた一部のキマイラたちは食い入るようにその肉体を見るが、ガスマスクで隠れた素顔、そこが一番気になるだろう。
「もし俺の肉体を見て顔にも興味をそそられたなら、客にも相応の掛け声ってもんがあるだろ?」
 ゴクリ、生唾を飲み下す音が聞こえた。客も理解したのだろう。どうすれば彼の素顔が拝めるのかと。
「酒だあ!」
「シャンパーン!!」
 皆一様に酒をノックしだす。好奇心の強いキマイラフューチャーの住民たちにとっては素顔が気になって仕方なかったのだ。結局それでも素顔をジェイが晒すことはなかったが、これにより人気を得るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『紫御殿』

POW   :    仮面合身の術でござる!
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【男子がカッコいいと思うもの】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    仮面手裏剣の術でござる!
【懐】から【自動追尾する真っ白な仮面】を放ち、【相手の視界を塞ぐこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    仮面狼群の術でござる!
【仮面を被った狼の群れを召喚、爪や牙】が命中した対象を切断する。

イラスト:りょうま

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 店が盛り上がり、人気が猟兵たちに流れていく。これは少々よろしくないぞ?そう思った怪人側は刺客を送るのであった。そう暗殺に長けた忍者を!
「そこまででござる猟兵よ、それ以上の人気取りは、この紫御殿たちが許さんでござる!」
 意気揚々と全く忍ばない忍び、紫御殿は猟兵たちの前に現れる。暗殺に長けるとは何だったのか。逆を言えば怪人側の人気がだんだん危なくなってきた証拠。ここで一気に距離を放すためにも、この紫御殿の妨害は返り討ちにしたいところだ。さあ猟兵よ、ここでいいねを奪い取るためにも、紫御殿を撃退せよ!
ゴアゴア・トゥエニワン
ゴアゴアァ…⦅忍ぶ気がないのはいいが、これだけは言わせてもらうである。店内で暴れようとするな。客に迷惑であろう⦆

戦うなら、客に被害が及ばないところでやるである。

最初は通常形態で【ダッシュ、クイックドロウ、2回攻撃】を活かして、ガンブレードを変形させながら素早く戦い、翻弄するである。
的が小さいからな。簡単には攻撃を当てれないであろう。

相手が強化する等で、窮地に追い込まれたら【UC】で形態変化して強化。【怪力】も使用。

ピンチに姿が変わるってのは、中々熱い展開だとは思わんであるか?
(※尚この姿では普通に喋れる)

本気で人気を稼ぎたいなら、暗殺者なんて雇わずに、真っ当な手段で来る事であるな。

アドリブ可



「ゴアゴア……(忍ぶ気がないのはいいが、これだけは言わせてもらうである。店内で暴れようとするな。客に迷惑であろう)」
 これが大人の余裕か、このような状態でも【ゴアゴア・トゥエニワン】は冷静に相手を叱った。言葉が通じているかは別として。
「何を言ってるかわからないが、とにかくお命頂戴するでござる!」
 話をしても無駄なようだ。あきらめた表情でトゥエニワンはステージの中央へ向かう。客を巻き込まないようにする配慮だ。
「お覚悟!!」
 周囲から飛び掛かる紫御殿。しかし慌てることはない。トゥエニワンは冷静に愛用のカノン・オブ・トゥエニワンを抜き、最も近かった紫御殿へと斬撃を振り下ろし仮面を両断する。流れでもこもこの肉体を捻り横に一閃。一瞬で三人切り捨てる。見た目からは想像できない行動に、紫御殿の動きが止まる。それを見落としてやる義理はない。地面に向けて発砲、その反動で後方の宙に跳び、そこにいた紫御殿の後頭部に刃を振り下ろす。両断、横へ薙ぎ払いながら発砲。三、四、五と仮面を打ち抜き撃破する。
「もこもこなのに、す、スタイリッシュ……っは!見とれてる場合じゃない!必殺、仮面合身の術でござる!」
 やられてばかりでは意味がない。紫御殿も周辺の机、椅子、シャンパングラスを取り込み巨大ロボットへと変身。その馬力を活かした重たい拳を左右からトゥエニワンへと振り下ろす。これにはトゥエニワン危うしか?
「ゴアゴア?(ピンチに姿が変わるってのは、中々熱い展開だとは思わんであるか)」
 拳が直撃する。その刹那に光が発生してトゥエニワンの姿を大きく変えた。それは言うならば黒いケットシーの紳士。もふもふを犠牲にパワーアップするユーベルコード【偉大なる頭領の風格_黒弾の旋律王(ギャングオブアビュリティアヒューマノイドモード)】が発動したのだ。
「全体的にモフモフの量が減るデメリットを除けば、何かと使い勝手がいい形態ではあるがなぁ……こんな風に!」
 そう呟きながら、迫りくる二つの拳を左と右、それぞれの手で受け止める。するとどういうことか、受け止められた拳をピクリとも動かせない紫御殿。これには焦るがもう遅い。
「ふんっ!」
「なっ、キャアアアアアアア!!?」
 捕まえた二つのロボットを、小柄な見た目からは想像できない怪力を活かして、それぞれの頭頂部を衝突させたのだ。鈍い金属音と共にロボットがひしゃげ、戦闘行動が出来なくなる。動かぬ鉄塊と化したロボットを一瞥し、トゥエニワンは自慢の毛が乱れてないか確認した後、かぶっていた帽子を取り、客たちへ一礼した。
 これがギャップ萌えならぬギャップ燃えか。客のキマイラたちはその雄姿に心打たれ、大きな歓声と共に追加の酒を頼み始める。残った紫御殿は逆に猟兵の手助けをしてしまったと悔しさを声に出すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マキュラータ・ヘテロスコドラ
むむっ、ニンジャ?ニンジャであるか!スピードには自信ある身として、一度手合わせを願いたかったのである!いざ、戦場に舞い踊らん!あ、お客さんは離れててね!【SPD】

どうやら仮面を使った攻撃が厄介そうだな!ワガハイはからくり人形の『アカンパニスト』で獲物たる刀剣楽器八振りを構え、【八刃舞踊・紫電一閃】で速攻を仕掛けるのである!

狙うは仮面を放つ刹那!その瞬間を見逃さず、対象に一瞬で詰め寄り仮面ごと八段突きで攻撃するのである!倒しきれなくとも、コレで厄介な仮面は破壊できそうだからな!他にも仮面で攻撃を仕掛けそうなニンジャがいたら、そちらへの攻撃を優先するのである!

「スピード勝負といこうではないか!」



「むむっ、ニンジャ?ニンジャであるか!」
 忍者と聞いて反応したのは【マキュラータ・ヘテロスコドラ】である。スピードに自信があるヘテロスコドラとしては前からスピード勝負をしてみたかった忍者。しかし残念ながら今回の相手はなんちゃって忍者なのだ。それに気づくのはいつのことか。
「それではいざ、戦場に舞い踊らん!あ、お客さんは離れててね!」
 忘れることなく客には退避の言葉を告げる。客は従順に従って距離を取る。踊りであれだけ魅力的な人だったのだ。戦いでも自分たちをきっと魅せてくれるのだろうという期待を持って。
「むむむ、今度は猟兵の手助けにならないように……お覚悟ぉ!!」
 諦めが悪いと言うか、紫御殿はヘテロスコドラへと襲い掛かるが、その刃は彼女に届かない。その前に一体の人形に阻まれた。アカンパニスト、八本腕のからくり人形はそれ以上先に行かせないとばかりに、手に持った八本の剣がギラリと光る。これには一瞬だけ紫御殿もたじろぐが、ここで引いてしまうとますます猟兵へ人気が持ってかれてしまう。それは避けたい、だが接近は見るからに危険。ならば遠距離、忍者といえば手裏剣だ。
「受けよ必殺仮面手裏剣の術でござる!」
 懐から取り出した白い自動追尾する面が投げられようとする、その瞬間だった。アカンパニストが素早く動く。それは大きさからは想像できない、八本の刃が突き出され、それぞれの紫御殿を貫いた。知覚できなかった、まさに神速。
「スピード勝負といこうではないか!」
 改めてそう言いなおすヘテロスコドラ。勝負を挑むだけの速度はあった。これでは遠距離攻撃も封じられたも同然。ならば接近しか方法はあるまい。覚悟を決めざるを得ない、紫御殿はそのスピードを活かして店内の様々な場所から同時に奇襲を仕掛ける。数と速度があるからできる戦法、しかしこれも無残に散る。ヘテロスコドラの指が艶めかしく動くたびにアカンパニストの刃が美しく振るいぬかれる。それは紙を切るかのようにスッと紫御殿を解体していく。
 それは最初に見せた踊りのように、魅力的な演武にも見えた。実際にやってるのは命の取り合いなのに、それさえも美しく見える。力量さとヘテロスコドラの技術力の高さが見せる、死の美であった。
 結局紫御殿はまたも猟兵の人気上昇の手助けをしてしまった。ヘテロスコドラの人気は爆上がりだ。これを見て彼女に視線が行かないものはいない。シャンパンタワーがまた一つ、彼女のために建てられるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディー・ジェイ
「ドーモ、紫御殿=サン。DJです。慈悲はねぇ!」

悪いが、お前達みたいな量産型くノ一に客は渡せねぇなぁ!
いい身体してるのが非常に惜しい(下種な本音)が、介錯してやる。

・パフォーマンスの延長戦で客に上着とライターを投げ渡してもらい、それを流れるように着込みながら戦闘を開始。受け取ったライターを着火して火喰蛇を襲わせながら、ワイヤーを別方向から飛ばして一時的な拘束を狙ってみるぜ。
「あんたら風に言うと火遁の術ってやつ?」

・仮面を飛ばされた時はあえて顔面に引っ付かせ、その瞬間にガスマスクと一緒に投げ捨て破壊。ファンサービスも出来て一石二鳥よ。
「俺が脱いでやったんだ、あんたのその仮面も外してくれよ!」



「ドーモ、紫御殿=サン。DJです。慈悲はねぇ!」
 挨拶はとても大切、古事記にも書かれてある。両手を合わせて深々とお辞儀をするのは【ディー・ジェイ】。同じように深々と挨拶を返す紫御殿。ここに一瞬だけ闘争はなくなり不可侵が生まれる。一瞬、一瞬だけだ。すぐに闘争は生まれる。お辞儀をやめ、体を起こせば紫御殿が一気に襲い掛かる。
「いい身体してるのが非常に惜しいが、介錯してやる」
「おほめいただき感謝の極み、しねぃ!!」
 さらりとセクハラ発言が飛んだが、それはさておき紫御殿が苦無をもって襲い掛かるが、それをジェイは愛用サバイバルナイフBAR-G(バーグ)を使い、うまく捌いていく。背面左右頭上、流れるコンビネーションをナイフの背面で掬い取り、ずらしていく。そうして躱した後は傭兵として鍛え抜かれた体術が炸裂。一人は背骨、一人は鳩尾、一人は脳天。拳と蹴りがズシリと突き刺さる。怯んだそれぞれにブレイクダンスでも踊るかのように身体の上下を反転して足を回す。仮面を割って、頬に突き刺さる。三人まとめて吹き飛ばし、店の外へと窓ガラスを割ってホームラン。
「弁償代はそっちが払えよ?」
 陽気に軽口をたたきながら残りの紫御殿を見つめる。全滅までまだかかりそうだ。
「お兄さん、これ!」
 そんなことを思っていると、客の一人がさっき脱いだ服を投げる。一瞬だけそちらに気を取られた。紫御殿がまたも四方から襲い掛かるがジェイは狼狽えない。足で服をキャッチし一旦上空へ蹴り上げる。落ちてくる隙に迫ってくる前方の紫御殿へと蹴りを繰り出し仮面を割る。少し足を引いて腰を捻り回し蹴り、左右後方の紫御殿の側頭部を蹴り抜いた。吹き飛ぶ紫御殿、合わせて上着が両腕の袖を通す。左右から来る攻撃をバック転で回避しながらジッパーを上げる。そしてポケットからライターを取り出し着火。
「ちょいと失礼…イグニッション」
 同時にライターから噴出されるユーベルコード【火喰蛇(ヒクイヘビ)】は蛇のような炎を生み出し、空振りした二人の紫御殿を喰らおうと襲い来る。回避しようとするが、すでに手は打っている。ジェイはライター着火と同時にSilence,S2-log(ログ)を射出。低音で打ち出されたワイヤーは、紫御殿の片足を結び合わせて二人三脚に仕上げていた。とっさに二人三脚などできない。蛇は紫御殿を飲み込み灰へと還した。
「あんたら風に言うと火遁の術ってやつ?」
「すげえ、あのにいちゃん……着替えながら戦ってやがる」
 客の誰かがそう呟いた。驚くのも当たり前であった。今この場にいる客のほとんどが、ジェイの戦いに釘付けであった。
「くっ、かくなる上は……くらえ必殺、仮面手裏剣の術でござる!」
 懐から紫御殿が白い仮面を取り出し投擲、それが狂うことなくジェイの顔面へと飛んだ。仮面は見事ジェイの顔を覆い尽くし、その視界をゼロにする。だが忘れてないだろうか?ジェイは既に外せる顔を被っていることを。
「どうだ視界がみえまい、覚悟でござる!!」
 その紫御殿の言葉に合わせるように、ジェイは仮面を、ガスマスクを脱ぎ捨て投げた。投げられたガスマスクはそのまま真っすぐ紫御殿へと飛んでいく。飛び込み体制だった紫御殿だったが、飛んできたマスクをつい受け止めてしまった。そのマスクを破壊しつつ、強烈なアッパーカットが紫御殿の顎を打ち抜き、天井へと頭部を突き刺した。
「俺が脱いでやったんだ、あんたのその仮面も外してくれよ!」
 そこに立つのは仮面を外したジェイ、なんと渋い男の面構えなのだろうか。仮面の下の顔は、客、特に女性から大きく受けた。黄色い歓声が店内を揺らした。
「冗談じゃない、忍者は正体を明かさないものでござる!死んでも外さないでござる!」
 なんちゃって忍者でもプライドはあるのだろう、残り少ない紫御殿は自身の仮面を抑え、意地でも脱がさせないぞという意思を示すのであった。さあ店内は猟兵コールで一杯だ。このままケリをつけてあげよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

羽衣石・千香
正直なところ助かった…なんて思ったら他の人に怒られちゃうかな…?
…せっかく色々とがんばってお客さん楽しませたわけだし、簡単には邪魔させないよ。

お客さんたちには危なくないように避難してもらって…
う、うーん…正直サポート型だからほんとーにやりにくい!
ここで引いてくれるならサービスしちゃうんだけどな?

まっ、無理なお願いだったかな?
さて【錬成ヤドリガミ】をちょーっと僕なりにアレンジ。
錬成した香水瓶の中身に入ってるのはアルコール度数が高い香水。
それをね、周りにぱぱっと

こういうお店ってマッチが必ずあるからこういう時に便利、だよね。



 正直なところ助かった、【羽衣石・千香】はそう思っていた。羞恥心を削りに削られて堪ったものではなかったからだ。しかしこうも唐突に乱入されては、店にいる客からしたら迷惑もいいところである。せっかく楽しませた客に不機嫌になってほしくない。これ以上の邪魔はさせるつもりはなかった。
「でも僕はサポート型なんだよねぇ、こういう直接戦闘は……うわっと!?」
「おのれ、外したでござる」
 悔し気に、死角から襲い掛かり外した紫御殿が呟く。残り数が少ないとはいえ油断はできない。かといってサポート型の羽衣石は直接的な戦闘は苦手とする。窮地となるか?
「仕方ないな、いくよ」
 そう呟くと、ユーベルコード【錬成カミヤドリ】を発動させて、自身の分身である香水瓶を19個複製、これを真っすぐ紫御殿へと中身の香水を噴出しながら差し向ける。
「わあいい香り……ってなめているのでござるか!必殺、仮面手裏剣の術でござる!」
 その香水瓶を打ち抜くように射出される白い仮面。見事に瓶はすべて割れ、中に入っていた香水を返り血のように浴びる紫御殿。これが羽衣石の策略と気付かなかったのが敗因だろう。
「なめてなんかいないよ。今瓶の中に入っていた香水。すべてアルコール度数が高いんだよね」
 そういってポケットから何かを取り出し、それを投擲した。それは火のついたマッチ。店に入る前にちゃっかりもらっていたもの。アルコールは非常に燃えやすい。そしてそんなアルコールを大量に浴びている紫御殿が今火種を受ければどうなるかなんて、誰にでも想像できた。
 一瞬で巻き上がる炎、飲まれる紫御殿。それはまさしく浄化の炎のごとく、残っていた紫御殿を蒸発させるのであった。
「僕だって、これくらいはできるんだよ」
 そう呟き、服の乱れを直す羽衣石であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『近所の可愛い天然お姉さん『千葉・牛美』』

POW   :    うふふ、お姉さんハグが好きなの!
【豊満な胸】から【温かく柔らかい感触】を放ち、【妄想や誘惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    あらあら、うふふ。
【お姉さんの意図せぬ天然行動】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【や空間をお姉さんの天然色に染め上げる】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    ほらぁお姉さんの搾りたて生牛乳よ!(言い間違い)
【牛乳瓶】を向けた対象に、【牛乳瓶から放出した牛乳】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:MAKI

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 全ての紫御殿が撃破され、また店に喧騒が戻ろうとしたその時。店に響く一つの声。
「うふふふ、すごいわ猟兵の皆」
 それは今回の事件の元凶、近所の可愛い天然お姉さん『千葉・牛美』であった。今日はホットミルクと酒瓶を持って現れたようだ。そのふわふわとした雰囲気は、並みの男なら一瞬で陥落してしまうだろう。
「けれどここまで。お姉さん、みんなともっと仲良くなりたいから、邪魔しちゃう悪い子たちはめっ、しちゃうわよ!」
 さあ最後の戦いだ。千葉は豊満な胸を張って猟兵たちへと向かってくる。彼女に悪気はなくとも悪影響は起きているのだ。躯の海へと還してあげよう。武器をとれ、猟兵たちよ!
マキュラータ・ヘテロスコドラ
おお、大将のお出ましか!正直ちょっとお酒の匂いでくらくらしてきてな、早めに倒させてもらうぞ!【SPD】

ワガハイはからくり人形の『アカンパニスト』で獲物たる刀剣楽器八振りを構え、【八脚舞踊・阿吽之息】を発動!相手と息を合わせて……合わせ……全然息合わないなコヤツ!?

しょうがないからちょっと使い方を変えて、攻撃と組み合わせてみようか!奴さんの天然の行動の呼吸を読み、その行動に合わせて、避けようとすると意図した行動となってしまうような場所に刀剣を差し出し、天然の行動を抑制するのである!そのまま天然の行動を続けるなら、差し出した刀剣がグサリ、だ!

「ここまで天然とは、これはこれで厄介であるな!」



 ようやく大将のお出ましか。立てに立てたシャンパンタワーから立ち昇る酒気に多少くらくらしながらも【マキュラータ・ヘテロスコドラ】はからくり人形のアカンパニストを起動させる。
「それでは一曲、踊りましょう?」
「踊り?お姉さん踊りはそんなに得意じゃないのよねぇ」
 ユーベルコード【八脚舞踊・阿吽之息(リーダーアンドパートナー)】を発動させて相手との息を合わせて回避を……
「おわっと?!」
「あらら?えーい!!」
「ちょ、どこに攻撃を!」
 なんとも千葉の攻撃はふらふらとしていて全く読めない、息も合わない。これが恐るべき天然行動か。
「ここまで天然とは、これはこれで厄介であるな!」
 ならばと本来の使い方を変えて立ち向かう。相手の回避の動きを読み、息を合わせる。八本の刃から繰り出される美しい剣技が、空気を引き裂き、回避や天然行動を試みる千葉の行動を制限していく。そうして繰り返し、ついに刃が千葉をとらえた。
「やーん、服が破けちゃうわ」
 どういうことか千葉本体にはあまりダメージが行かず服にダメージが入った。これは服が千葉の体力を現しているのかもしれない。誤解が生まれそうだが、ならば千葉の服に大きなダメージを与えることが撃破のカギとなるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遊馬・美湖
[ブットバースで参加]
豊満っていえば聞こえはいいけどねー。やっぱミコのスタイルのほうが断然いいっしょ♪
これに騙されちゃうとかバッカだよね〜。
オブリビオンが相手なら遠慮もいらないし、とっととぶっ飛ばしちゃお!
戦闘はとにかく前衛を務めるよ。パンチにキックと攻めて攻めて攻めまくる!
気を見てダガーでの攻撃も。より速さが必要ならスカジャンを抜いで応戦だ!
[アドリブ連携歓迎]


レイチェル・ケイトリン
【ブットバース】で参加します。

オブリビオン……なんだよね。ならたたかわないと。

念動力と吹き飛ばしと範囲攻撃の技能でダイヤモンドダストをつかって秒速数百m、絶対零度の吹雪を敵の全身にたたきつけて攻撃してふっとばすよ。

敵は牛乳がはいってるビンも武器にしてるみたいだけど、なかの牛乳がこおっちゃったらわれちゃうよね。

敵がへんな雰囲気の場所をつくったら吹雪でふっとばしてそこからおいだすね。


いっしょにたたかってくれる猟兵さんが炎をつかったら……普通なら冷凍系の力と炎はぶつかりあっちゃうけど、ダイヤモンドダストは熱エネルギーを吹雪の運動エネルギーにそのまま変化させて逆につよくなる。

その重なる力でがんばるよ。


桐生・明澄
【ブットバース】から、キマイラフューチャーに巣食っているオブリビオン、千葉・牛美を退治に参りました。

アイツが千葉・牛美か…。
ふーん。
男の人ってああいうのに弱いんだ。
ふーん…。
まぁ、いいわ。早いとこ斬り伏せようかな。

「わたしは桐生明澄。さぁ、死合ましょう」

〈礼儀作法〉で丁寧にお辞儀をしたら戦闘開始だよ。

〈残像〉による〈フェイント〉をかけて、かく乱しながら相手に近づく。
わたしの残像に気を取られた隙を突いて〈早業〉とUC〈剣技之一・稲妻〉で一気に相手の懐に潜り込んで居合で斬り伏せるよ。〈2回攻撃〉で駄目押しの一撃を入れたらすぐにその場から離れるわ。

アイツのハグは受けたくないしね。

※アドリブ・連携歓迎


セリエルフィナ・メルフォワーゼ
【ブットバース】で連携。

でけぇ乳だな、おい。
見てるとムカついてムカついてぶん殴りたくなってくるなぁ、もう。

なんて、今は考えてる場合じゃないね。
【オーラナイトダンサー】(以下AKD)28体を<操縦>して壁にし、その熱気で【牛乳】を蒸発させて攻撃を防ぐ。
そして他のメンバーが敵に切り込むのと同時に、【AKD】を何体か同行させて援護させる。
一方でボク自身は<歌唱、パフォーマンス>と合わせた【シンフォニック・キュア】を使って、皆を回復させるよ。



 千葉牛美の前に立ちはだかる四人の影、それはオブリビオン絶対倒す猟兵集団【ブットバース】だった。その中で【桐生・明澄】は男とはこういう女に弱いのかと、若干傲慢の入った目で見ていた。
「まあ、だとしても関係ないわね」
「そうそう、そもそも豊満っていえば聞こえはいいけどねー。やっぱミコのスタイルのほうが断然いいっしょ!」
 同意するように頷きながら答えるのは【遊馬・美湖】だ。これに騙されちゃうとかバッカだよね〜など思いながら拳を構える。それに対して千葉もうふふふと笑いながら牛乳瓶を取り出した。
「それじゃあ、お姉さん頑張っちゃおうかな!」
 その言葉に反応してか、桐生が礼儀正しく一礼をしながら口に出した。
「わたしは桐生明澄。さぁ、死合ましょう」
 死合うまえの挨拶は大切だ。父に叩き込まれたそれを守りつつ、桐生は刃を抜いた。遊馬も合わせる。そこからは合図はなかったが同時に二人は飛び出し、牛美を仕留めようと向かう。対する千葉は酒瓶をバットのように構えながらえいえーいと振り回す。もちろん中身は入っているので当たると痛いどころではない。しかしの天然行動は自由にさせないとばかりに振るわれる遊馬の体術で防がれることとなる。
 振るわれる酒瓶をスエーで躱し、拳を空ぶった隙に叩きこもうとする。だが天然行動故か空ぶった反動であっちへこっちへと動くため当てずらいことこの上ない。ならば脱いで早くなるべし。
「スカジャン脱いでスピードアップだ!」
 ダガーを取り出しユーベルコード【シーブズ・ギャンビット】を発動させる。その素早いダガーによる突きは千葉の手に直撃し、酒瓶を大きく吹き飛ばした。衝撃で仰け反る牛美、その隙に差し込むように桐生のユーベルコード【剣技之一・稲妻(ケンギノイチ・イナヅマ)】が発動し、一瞬にして間合いを詰めて千葉を切り裂こうとする。しかしここで千葉反撃とばかりに刀が振るわれるより先にハグをしようと身を乗り出した。
「えーい!あれ?」
「残像よ」
 ハグは虚空を抱きしめる。予定では二連続で切りかかるつもりだった。だが思ったより千葉は早かった。故に保険にフェイトを入れたのだ。それは大当たり、隙を見せた千葉を二回目の攻撃で切り裂く。
「いやん、痛いわ」
「命はとれなかったか、残念ね」
 仕留められなかったならもう至近距離にいる必要はない。刀を収め、後方へ下がる。するとその後退に合わせて猛吹雪と炎の嵐がやってきたのだ。それは二人、【レイチェル・ケイトリン】と【セリエルフィナ・メルフォワーゼ】によるものだった。
「牛乳は撃たせませんよ」
「巨乳……殴りたい」
 それぞれのユーベルコード【ダイヤモンドダストストリーム】、【オーラナイトダンサー】が猛威を振るい、牛美を追い詰める。牛乳を投げようとしても、凍ってしまい投げられない。仮に投げれてもこの灼熱で一瞬のうちに蒸発してしまうだろう。
「ん~困ったわ……」
 ダメージを与えられ、どんどん脱げていく千葉。ダメージは順調に与えられていた。吹雪と炎が舞い踊り、灼熱の絶対零度を作り出していく。そして合間合間に刃と拳が交差し、吹き飛ばし切り伏せる。この怒涛の攻めを誰が止められるだろうか。
「よし、今のうち!」
 メルフォワーゼが千葉の隙をついて歌いだす。それはユーベルコード【シンフォニック・キュア】で、聞いて共感したものの傷を癒す救世の詩。傷はなくとも戦闘で疲労感を抱いていた猟兵たちすべてを確実に癒していく。せっかく少しでも相手を疲労させれてた千葉からすれば堪ったものではない。なんとしても歌を止めなくては。「でもそううまく止めれないのよね~あらあら!」
「躯の海に帰ってもらいます、千葉牛美さん!」
 ケイトリンのゆユーベルコードが強くなる。吹雪が一気に辺りを急激に冷凍させていき、千葉の動きを一時的に封じつつ、凍傷によるダメージを確実に与えていく。決着の時は間違いなく近づいてきていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

羽衣石・千香
ホットミルクと酒って飲み合わせ大丈夫なのかな…?
おっと思わず声に出しちゃった。
うーん…この手の相手とは距離を置きたいかな…。

さて、と…さっきの戦法は相手にもバレてるから囮として使ってみようかな。
【錬成ヤドリガミ】で相手の気を引くよ。
その間に【エール・エトワール】を使って何か…そうだなテーブルクロスで相手の視界を奪う。
あとは[衝撃波]で。
これでおとなしくしてもらえると嬉しいんだけどな。

終わったらぱーっとお酒でも開けたいかな!
うん、今なら羞恥心にも勝てそうな気がするよ。



「ホットミルクと酒って飲み合わせ大丈夫なのかな…?」
 【羽衣石・千香】はふとそんなことを思った、実際飲み合わせ的にはどうなのだろうか。そんなことを思いながら羽衣石はユーベルコード【錬成ヤドリガミ】で香水瓶を複製していく。
「あら、また燃やしちゃうのかしら?」
 さすがに一度見ている以上、そうそう引っ掛からないぞといった様子で牛乳瓶を構える。しかしそのヤドリガミが囮であることまでは見抜けなかったのが千葉のは敗因だろう。ヤドリガミが気を引いている間に、羽衣石はユーベルコード【星々に焦がれた翼(エール・エトワール)】を発動させて、テーブルクロスを引きはがす。そして引きはがしたそれを千葉へと投擲した。テーブルクロスはばさりと千葉の顔面を覆い尽くし、その視界を防いだ。
「あら?あらあら、見えないわ?」
「これでおとなしくしてもらえると嬉しいんだけどな。あんまり女性は傷つけたくないんだよね!」
 そう呟き、腰を捻り螺旋を描いた痛烈な後ろ蹴りを繰り出した。それは千葉を的確にとらえ、ステージの中央へと吹き飛ばした。勝敗はもうじきつくだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディー・ジェイ
「美人につぐ美人、まったく…俺も客として来たらよかったぜ!!」

ま、俺は魅了されるよりするイケメン側に回るんだけどな。
ちはほやされたいんなら他当たりな、嬢ちゃん。

・牛乳瓶を投げつけられる前に、腕を中心に狙いをつけ銃を乱射。投げつけられた場合や瓶が割れて放射上に牛乳が降りかかるであろう場所をローリングで前もって予測回避しながらな。
・相手から与えられた妄想の内容を"相手を始末したい欲"へと書き換え、戦闘行動を続行。人間の欲ってのは、必ずしもあんたの思ってるものが全てって訳じゃないんだぜ?
・接近できた場合、足蹴りかワイヤーによる足取りで体制を狂わせてからナイフで一撃。俺に女を刺す時のためらいはないぜ?



「美人につぐ美人、まったく…俺も客として来たらよかったぜ!!」
 そんな軽口を言いながら、マスクを被りなおす【ディー・ジェイ】。その手には銃が握られていた。対する千葉はボロボロの衣類を着なおしながら牛乳瓶を取り出していく。
「それなら私と仲良くしましょう?」
 えーいと掛け声と共に牛乳瓶を投擲し始める。牛乳瓶はきれいに弧を描いてジェイへと飛んでいくが、ジェイは焦らずユーベルコード【フルバースト・マキシマム】を発動させた。
「残念だがお断りだ、ちやほやされたいんなら他当たりな、嬢ちゃん」
 全武装から弾丸が一斉発射され、それらはすべて牛乳瓶を的確に打ち抜いていく。時には投げる前の牛乳瓶を手ごと打ち抜き暴発させることもあった。これでは埒が明かない。遠距離戦では不利と見た千葉は接近戦を試みた。
「抱きしめてあげるわー!」
「魅力的なお誘いだが……」
 走り突っ込んでくる千葉、しかしすでにこの時点で勝負は決していた。すべてはジェイの掌の上のワルツ。ジェイに飛び掛かるその時に足に絡む不可視のワイヤー。それはジェイがあらかじめ張っておいた罠。千葉は狙い通り前のめりに倒れていく。その動きに合わせてナイフが突き立てられた。
 それが決定打となり、千葉の服はついに完全に崩壊した。同時に千葉の体が白い光の粒子となって消えていく。
「いやーん、もっといちゃいちゃしたかったわぁ……」
 残念無念といった様子で、千葉は光となって消えていった。
「次会うときはオブリビオンじゃないといいな」
 ジェイは消えていった千葉に向けて、そんな言葉を送るのであった。












 ホスト&ホステスブームは今も相変わらず残っているが、みんな急性アルコール中毒になるほど飲むような状態は去ったようだ。まだ口説いていたいというものも、もうこりごりだというものも色々いるだろう。しかしまずは勝利を祝って一杯飲むのもいいのではないのではないだろうか。オブリビオンは様々な世界にまだいる。この戦いに終わりなど無いのかもしれない。それでも、未来はきっといつでも自分たち待っているのだと。そんな思いを掲げて、今日は一杯勝利の酒を呷ろう。皆さん、乾杯!!                     【END】

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月27日


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#キマイラフューチャー


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオニー・アルムガルトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト