求めるのはヒーロー! 戦う事は宿命ッ!
●ヒーロー求む!
キマイラフィーチャーでは、ヒーローを求めていた!
舞台は廃業寸前の遊園地ッ!
メリーゴーランド、ティーカップクルクル、空飛ぶ海賊船、観覧車、スワンボート、お化け屋敷、どれも一世を風靡した乗り物であったが、今では閑古鳥が鳴いていた。
だからこそ……ヒーローが必要であった。
遊園地を再建するための……ヒーローが!
そして、倒されるべき怪人がッ!
その中には、本物の怪人も混ざっているかも知れないが、倒してしまえば問題なしッ!
格好良ければ、イイのであるッ!
●迫り来る怪人軍団!
「おーっほっほっほっ! 愚かなヒーロー共よ! この遊園地はアンマリス・リアルハート率いる怪人軍団が占拠しましたわッ!」
高笑いを響かせながら、遊園地にやってきたのは、アンマリス・リアルハートが率いる怪人軍団であった。
そこには働きバチ戦闘員と、機関車怪人達もおり、みんな殺気立っている様子であった。
そのうちの何体かは本物の怪人が紛れているらしく、何やらキナ臭い雰囲気が漂っていた。
「まあ、ワタクシ達と戦おうと考える愚かなヒーローなんて、この場にはいないと思いますが……。いるなら早く出てきなさい! そうしなければ、この遊園地を潰して、ワタクシの国にしてしまいますわよ! さぁ、お前達……やっておしまいなさい!」
アンマリスの掛け声と共に、怪人達が暴れ回る。
その姿を目の当たりにした来園客は恐怖に怯えつつ、この場にヒーロー達が現れる事を心の中で願うのだった。
ゆうきつかさ
このシナリオの難易度は、低めです。
そのため、格好良く活躍していただければ構いません。
また逆に、わざと【苦戦】して赤丸を溜めて次につなげても構いません。
とにかく自分が格好よく活躍する事を考えて行動してください。
そのためであれば、子供達が怪人の人質になったり、遊園地の何処かに時限爆弾が仕掛けられたりしても、構いません。
第一章は働きバチ戦闘員との戦闘になります。
働きバチ戦闘員は一体ではありませんので、自分が活躍できるようにシチュエーションを考えてください。
もちろん、仲間達と組んで戦隊っぽく戦っても、まったく問題はありません。
第1章 集団戦
『働き蜂戦闘員』
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POW : 御槍奉公
【槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 飛行モード
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ : 数で圧す
自身が戦闘で瀕死になると【さらなる増援】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
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ラッセル・ベイ
……廃業寸前の遊園地を占拠する意味はあるのだろうか
まぁ、怪人を放置する訳にもいかぬか
軽く蹴散らしてくれようぞ
●戦闘(WIZ)
うーむ、かなりの数が居るな
一匹一匹倒すのは骨が折れそうだ
であれば、「聖杖セイント」で纏めて凪ぎ払うとするか
「ミスティック・ルーン」を装備し、自動回復効果を得る
そして【ライフスティーラー】をひたすら放つとしよう
魔力切れを待って狙い打ちする、等と都合の良い事は考えるなよ?
お主達が全滅するまで延々と詠唱を続けるからな
●遊園地入口
「そもそも、廃業寸前の遊園地を占拠する意味はあるのだろうか……? まぁ、怪人を放置する訳にもいかぬ。軽く蹴散らしてくれようぞ」
ラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)は複雑な気持ちになりながら、廃業寸前の遊園地にやってきた。
廃業寸前と言う割には、それなりに客がいるような感じもするのだが、どのアトラクションも待ち時間0分と言う時点で、活気に溢れた遊園地とは言い難い感じであった。
もちろん、遊園地側も何の努力もしていなかった訳ではないようだが、そのすべてが裏目に出てしまい、このような状況になっているようである。
「HAHAHAHAHA! 飛んで火にいる何とやらとは言ったモノだなァ!」
次の瞬間、ジェットコースターに乗って現れたのは、働き蜂戦闘員達であった。
全員でジェットコースターを立ち乗りしている時点で、安全面がどうなっているのか不安になったものの、廃業寸前と言う事だけあって、『何も怖くない……!』と言う気迫だけは無駄に伝わってきた。
「うーむ、かなりの数が居るな。一匹一匹倒すのは骨が折れそうだ」
すぐさま、ラッセルがミスティック・ルーンを装備し、【ライフスティーラー】で、神聖属性の生命力を吸収する光線を放つ。
「ぎゃああああああああああああ!」
その途端、無駄に大爆発を起こしながら、働き蜂戦闘員達がド派手に次々と吹っ飛んだ!
「うぐぐ……やるな! だが、ショーはまだ始まったばかりだッ! 果たして、お前達ヒーローに、俺達を倒す事が出来るかなッ!」
そう言って働き蜂戦闘員達が来場客の注目を集めた後、捨て台詞を残して遊園地の中に散らばっていくのであった。
大成功
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ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ共闘大歓迎!
ヒーローの存在は、人々の希望の象徴であり拠り所となるだろう。目元をドラゴンの翼をモチーフにした仮面を付け素顔を隠し、アニマル戦隊ドラゴンレッドとして戦うぞ!行くぞラビットピンク!世界の平和を守るのだ!
ジェットコースターで人質を取る怪人を追い詰める。【属性攻撃炎】【範囲攻撃】で蹴散らしながら、【吹き飛ばし】で一気に距離を詰め、【ドラゴニック・エンド】で戦闘員をぶっ飛ばす!…危ない!コースターの衝撃で人質が落ちた!ここは身軽なチコルの出番ッ。頼んだぞ!
チコルに迫る敵は飛行と【援護射撃】火球で迎撃だ。羽を燃やして撃ち墜とす。貴様たちの好きにはさせない!
チコル・フワッフル
ドラゴンレッド(ユーリ・ヴォルフ)と行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
悪い奴等の好きにはさせないよっ!
兎モチーフの仮面で素顔を隠し、アニマル戦隊ラビットピンクとして戦うよ!
もちろんだよ、ドラゴンレッド!私達のパワーで万事解決だよ!
ユーリと共にジェットコースターで怪人を追い詰める!
ダガーで【武器落とし】や【シーブズ・ギャンビット】、【グラップル】で敵を投げたりしちゃうよ!
……あっ!大変、人質が落ちちゃう!ここは私に任せて!
コースターの鉄骨を【ダッシュ】で駆け下り、落ちていく人に追いついたら抱き抱え、【ジャンプ】で鉄骨を蹴って遊園地のバルーンな建物にダイブ!
……ふぅ、危なかった~!怪我はない?
霧城・ちさ
皆様が遊びに来る遊園地で怪人が悪さをするのはみすごせませんわね
ここは私も協力して怪人からこの場所を守りますわっ
働きバチさんは上の人の指示に従ってるだけかもしれませんが悪さをする以上おしおきですわね
全力で戦って大人しくなって頂きますの
もちろん一般人の方がいましたらそちらの安全を優先しますわっ
私たちは平和を守るヒーローになりますの
●遊園地内
「ハハハハハッ! どうやら、我々に怖気づいて、誰も助けに来ないようだなァ! だったら、色々と都合がイイッ! 此処を俺達の楽園に変えてやるぜ!」
働き蜂戦闘員達が高笑いを響かせ、遊園地で遊んでいた子供達に襲い掛かっていった。
「うわあああああああん! 誰か、助けてぇ~!」
そのため、子供達は訳も分からず逃げ出したものの、働き蜂戦闘員達にとっては、カワイイもの。
あっと言う間に子供達の逃げ道を塞ぎ、リーダー格の働き蜂戦闘員が、坊主頭の子供を抱きかかえた。
「……そこまでですわっ! 皆様が遊びに来る遊園地で怪人が悪さをするのは、見過ごせませんわね」
次の瞬間、霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が空飛ぶ海賊船に乗ってポーズを決め、全身にスポットライトを浴びた。
「だ、誰だ、お前はっ!」
それに驚いた働き蜂戦闘員達が一斉に槍を構え、警戒した様子でちさを睨む。
「名乗るほどの名前はありませんわ」
ちさが空飛ぶ海賊船から飛び降り、働き蜂戦闘員達の前に立つ。
「ならば、代わりに私達が名乗らせてもらう! 私はドラゴンレッド! アニマル戦隊のドラゴンレッドだ!」
そんな中、ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)が、目元をドラゴンの翼をモチーフにした仮面を付け、働き蜂戦闘員達の前に降り立った。
「そして、私はアニマル戦隊ラビットピンク♪ 悪い奴等の好きにはさせないよっ!」
それに合わせて、チコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)も兎をモチーフにした仮面で素顔を隠し、ユーリと一緒に可愛らしくポーズを決めた。
「私達がいる限り、この場所を好きにはさせませんわ……!」
ちさも働き蜂戦闘員達をジロリと睨み、躊躇う事なく言い放つ。
「ええい、鬱陶しい奴等め! ならば、俺達を倒してみろ!」
リーダー格の働き蜂戦闘員が、坊主頭の子供を抱きかかえたまま、飛行モードでジェットコースターに飛び乗った。
「誰か~! 助けてえええええええええええええええ!」
その途端、坊主頭の子供が、猟兵達に助けを求めたものの、何もする事が出来ず、両足をバタバタ。
それが無駄な足掻きであると分かっていても、何とか逃げようと必死であった。
「行くぞ、ラビットピンク! 世界の平和を守るのだ!」
すぐさま、ユーリが炎の広範囲攻撃で目の前にいた働き蜂戦闘員達を炎に包み、リーダー格の働き蜂戦闘員の後を追うようにして、ジェットコースターに飛び乗った。
「もちろんだよ、ドラゴンレッド! 私達のパワーで万事解決だよ!」
それに応えるようにして、チコルもジェットコースターに飛び乗った。
だが、ジェットコースターに飛び乗ったのは、チコル達だけではなかった。
働き蜂戦闘員も次々とジャットコースターに飛び乗り、チコル達の行く手を阻むようにして、一斉に襲い掛かってきた。
「そこを退けえええええええええええ!」
次の瞬間、ユーリが一気に間合いを詰め、働き蜂戦闘員達を吹き飛ばし、ドラゴニック・エンドで炎に包む。
それに合わせて、チコルが【シーブズ・ギャンビット】を仕掛け、素早いダガーの一撃で、働き蜂戦闘員をジェットコースターから落下させた。
「うくっ!」
その巻き添えを喰らって、リーダー格の働き蜂戦闘員もバランスを崩し、抱えていた坊主頭の子供を落とす。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
これには坊主頭の子供も驚き、魂が抜け出る勢いで悲鳴を上げた。
「ここは身軽なチコルの出番ッ。頼んだぞ!」
それに気づいたユーリが祈るような表情を浮かべ、すべての希望をチコルに託すッ!
「ここは私に任せて!」
その気持ちに応えるようにして、チコルがコースターの鉄骨をダッシュで駆け下り、坊主頭の子供を受け止め、近くの壁を蹴りつけて、バルーンな建物にダイブした。
「もしかすると、働きバチさんは上の人の指示に従ってるだけかもしれませんが、悪さをする以上おしおきが必要ですわね。二度と悪さが出来ないように、大人しくなって頂きますの」
一方、地上にいた働き蜂戦闘員を全滅させたちさが、リーダー格の働き蜂戦闘員に最後の警告ッ!
「うぐぐ……。こうなったら、俺達も本気を出すまでだあああああ!」
リーダー格の働き蜂戦闘員が、叫び声を響かせた。
こうなった以上……やるしかないッ!
さらなる増援を呼んで、捨て身のアタック!
誰か一人の命でも奪う事が出来れば、それでイイッ!
そんな気持ちが伝わってきそうな程、働き蜂戦闘員達は、殺気に満ち溢れていた。
「貴様達の好きにはさせない!」
それと同時にユーリがリーダー格の働き蜂戦闘員に火球を放ち、チコルがグラップルで勢いよく放り投げた。
「……これで終わりにしますわ」
続いて、ちさがジャッジメント・クルセイドを放ち、指先をリーダー格の働き蜂戦闘員に向け、天からの光を放って息の根を止めた。
こうなると、残った働き蜂戦闘員は、烏合の衆。
リーダー格の働き蜂戦闘員を失った事で、まったく統制が取れなくなってしまい、ちさ達の傷をつげる事さえ出はず、次々と肉の塊と化すのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『機関車怪人』
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POW : トレイン・フリーク
【時刻表】【鉄道模型】【鉄道写真】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 出発進行!
自身の身長の2倍の【蒸気機関車】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : アクシデントクラッシュ
対象の攻撃を軽減する【高速走行モード】に変身しつつ、【煙を噴き上げながらの体当たり】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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●機関車怪人
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 退け、退け、退けえええええええええええええ! 今度は俺様の番だ! いまから、この遊園地にあるすべての乗り物を暴走させる。例え、そこに人が乗っていようが、いまいが、関係なく……! ……この意味が分かるか? お前達が俺を止めなければ、すべての乗り物が暴走し、罪のない人々が死ぬと言う事だ。まず手始めにジェットコースターを暴走させ、次に空飛ぶ海賊船を暴走させる。果たして、お前達にこのピンチを乗り越える事が出来るかな?」
そう言って機関車怪人が勝ち誇った様子で、高笑いを響かせるのであった。
ラッセル・ベイ
乗り物を暴走させるのは、確かに大した悪行だとは思う
……さっき蜂のコスプレをしていた連中のせいで、ほぼ全ての客が避難してしまったようだがな
見た限りでは、誰も乗り物に乗っていない気がするぞ?
……取り敢えずやるか?
●戦闘(POW)
まずは「雷鐘ボルテック」を取り出し、全力で振って攻撃を仕掛けよう
時刻表等を用意しているようだが、纏めて吹き飛ばしてしまうか
突っ込んできたら「地盾グラウンド」で防ぎつつ、ボルテックを振り続ける
感電して動けなくなった時はチャンスだ
至近距離からボルテックで【ライトニングベル】を放つ
失敗したとは言え、やろうとしてた事は外道そのものだ
泣いても喚いても絶対に許さん。徹底的に破壊しよう
霧城・ちさ
今度の怪人さんは強そうですわねっ
でも私たちも負けませんわっ
ヒーローものにはマスコットと必要ですわね
私のうさぎさんは戦う事もできますの
私が指示して怪人さんをはさみうちにするよう狙ってみますの
皆様とも連携をかっこよく決めたいですわね
チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
今度は乗り物を暴走させるって!?何て危ないことを!
了解だよ、ドラゴンレッド!ばっちり解決させてみせるっ!
仲間が増えたっ!ファフ……じゃなくてドラゴンクリムゾンだね♪
よろしくね!
悪いことされる前に、やっつけちゃおう!
キャミと短パン姿になり(仮面は脱がない!)スピードを上げて【ダッシュ】で接近し【シーブズ・ギャンビット】での一撃を狙うよ!
ユーリの援護は本当、いつも頼りになるよ~♪
機関車に騎乗してたら、車輪に向けてダガーを【投擲】!動きを止められないかな?
もし乗り物が暴走したら、乗り物を動かす部分にダガーを突っ込んでブレーキをかけてみるね!
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ共闘大歓迎!
人が乗っている乗り物を暴走させたら死人が出てしまう…
そんなことはさせない!
このドラゴンレッドが貴様を腕づくで止めてみせる!
行くぞ!ラビットピンク!
そういえば戦隊なのに2人は寂しいなと
ファフニールを呼び出す
お前はドラゴンクリムゾンだ。いいな?
『援護射撃』『属性攻撃』で火球を放ちチコルの援護をしながら
『吹き飛ばし』で速力を上げ追いつき【ドラゴニック・エンド】
敵を怯ませたら、ファフニールに一時的に攻撃を任せ
飛行を駆使して暴走した乗り物から人々を助ける
機械の連結部を攻撃し取り外すか
もう大丈夫だぞ!
亀嵜・ソータロー
こ~んに~ちはぁ~
ミドリノモで~~す
今日から実況生放送に鞍替えしましたけどぉ
皆たち着いてきてくださいねぇ
【C01 ё FROG】を手に実況を開始しましょ
今日は怪人が現れたという遊園地にやってきましたぁ
わ~メリーゴーランド超回ってますね~~
それにしても過疎ってませんか~?墓地かな?
僕たちキマイラ熱しやすくて気移りしやすいからね
しょうがないですよねぇ
ここは猟兵の配信力、見せていきましょ
僕の"主人公"でね
【UC Н∃ЯО∴LostEarth】
仕事だよ、カウボーイ
火星狙撃銃「ロスト」を構え
怪人に【スナイパー】で攻撃
プレイ時間285hを舐めないでくれよな
あ、いいねありがとぉ~
●機関車怪人
「今度の怪人さんは強そうですわねっ」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)は仲間達と共に、機関車怪人の行く手を阻むようにして陣取った。
機関車怪人は傭兵達に対して、すべての乗り物を暴走させると宣言し、その手始めとしてジェットコースターを暴走させると予告した。
幸いジェットコースターに来園客は乗っていないものの、暴走した乗り物が何処に吹っ飛んでいくのか分からないため、辺りには緊迫した空気が漂っていた。
もちろん、機関車怪人さえ倒す事が出来れば、その暴走を止める事が出来る。
だが、機関車怪人を倒す事が出来なければ、次々と乗り物が暴走していくため、来園客が大怪我を負ってしまう可能性が高かった。
「しかも、乗り物を暴走させるって!? 何て危ないことを!」
チコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)が嫌悪感をあらわにしながら、機関車怪人をジロリと睨む。
幸い来園客の大半が乗り物の傍から離れているものの、機関車怪人は動揺すらしていない。
むしろ、好都合と言わんばかりに、不気味な雰囲気を漂わせた。
「ならば、どうする? 黙って、観ているか?」
機関車怪人が勝ち誇った様子で、チコル達を見下した。
「……そんなことはさせない! このドラゴンレッドが貴様を腕づくで止めてみせる! 行くぞ! ラビットピンク!」
それでも、ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)に迷いはない。
例え、それが無謀な賭けであったとしても、迷う必要など、微塵もないッ!
「了解だよ、ドラゴンレッド! ばっちり解決させてみせるっ!」
その気持ちに応えるようにして、チコルが機関車怪人の逃げ道を塞ぐ。
「ならば、覚悟しておけ! お前達の選択が、罪のない人々に対しては、死の宣告だったという事を、その胸に刻みつけながら……!」
そう言って機関車怪人が指をパチンと鳴らす。
それと同時にジェットコースターが爆音を響かせ、勢いよくレールから脱線すると、ポップコーン売り場に屋根に突っ込んだ。
「まあ、調子に乗るのはいいが、さっき蜂のコスプレをしていた連中のせいで、客は既に避難をしてしまったようだが? 見た限り、誰も乗り物に乗っていないようだが……」
ラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)が、ゆっくりと辺りを見回した。
一応、物陰に隠れて来園客がこちらの様子を窺っているものの、遊具で遊んでいる者はひとりもいない。
そもそも、乗り物を暴走させると言っているのだから、わざわざ乗りたがるようなチャレンジャーはいなかった。
「ま、まあ……それはそれだ!」
その途端、機関車怪人が我に返ったのか、小さくコホンと咳き込んだ。
機関車怪人も薄々気づいていたようだが、いまさら引けないような状況。
このままノリと勢いで、誤魔化してしまおうと思ったが、ラッセルは冷静だった。
「こ~んに~ちはぁ~、ミドリノモで~~す。今日から実況生放送に鞍替えしましたけどぉ。皆たち着いてきてくださいねぇ。【C01 ё FROG】を手に実況を開始しましょ。さて……今日は怪人が現れたという遊園地にやってきましたぁ」
そんな中、亀嵜・ソータロー(ソロは万年・f16283)は陽気な声を響かせ、その場で実況を開始した。
よく見れば、ソータローのまわりには沢山のカメラマンが待機しており、猟兵達の活躍をありとあらゆる角度から撮影をしているようだった。
「ハハハハハッ! こりゃあイイ! ここにいるカメラで、お前達の無様な姿を余す事なく撮ってもらおうじゃないかァ!」
機関車怪人が内心ホッとした様子で、再び指をパチンと鳴らす。
それに合わせて、今度は空飛ぶ幽霊船が、本当に飛び立ちそうな勢いで、激しく前後に揺れ始めた。
「例え、どんな状況であろうとも、私達は負けませんわっ!」
しかし、ちさに迷いはない。
機関車怪人的には、ここでちさ達が動揺する姿を見たかったようだが、ある意味……好都合ッ!
機関車怪人が必要以上にカメラを意識しているため、乗り物を暴走させるタイミングも、撮影しやすい場所まで移動してから、指を鳴らしているようだった。
「……取り敢えず、やるか?」
ラッセルが雷鐘ボルテックを取り出し、機関車怪人めがけて全力で振り下ろし、破壊の音を響かせた。
「ハッハッハッハッハッ! そんな攻撃で、俺の装甲がああああああああああああああああああ!」
その一撃を食らった機関車怪人が悲鳴をあげ、パックリと割れた胸元を隠す。
残念ながら感電まではしなかったものの、その動揺は凄まじく、震えが止まらなくなっていた。
「ヒーローものにはマスコットと必要ですわね。私のうさぎさんは戦う事もできますの」
すぐさま、ちさがうさぎさんと連携を取りつつ、機関車怪人をフルボッコ!
見た目は可愛らしいが、その破壊力は抜群ッ!
可愛らしさの中にもパワーを秘めた重い一撃が、機関車怪人を恐怖のどん底に突き落とした。
「うおおおおおおおお! もふもふしているが、痛いッ! 地味に痛いッ! こら、弁慶はやめろ! いや、だから……痛い、痛い、痛いっ! お前、何処かに鈍器を隠し持っていないか? 地味に痛いぞ!」
機関車怪人が涙目になりつつ、ちさから必死に逃げていく。
実際に、機関車怪人のボディがボコボコになっており、修理に出すと地味に料金が割高な状態にボコついていた。
「そういえば戦隊なのに2人は寂しいな」
その間に、ユーリが仔竜ファフニールを呼び出し、『ドラゴンクリムゾン!』として緊急参戦させた。
「……?」
だが、ファフニールはキョトン!
……激しくキョトン!
沢山のハテナマークをぷかぷか浮かべ、正体を隠すためのアイマスクがカクッとズレた。
「仲間が増えたっ! ファフ……じゃなくてドラゴンクリムゾン、よろしくね! 悪いことされる前に、やっつけちゃおう!」
チコルがファフニールのアイマスクを直し、ぎこちない笑みを浮かべる。
何となく正体がバレバレではあるものの、ファフニールも何となくヤル気満々。
チコル達と一緒にポーズを決め、機関車怪人めがけて炎をぶわっと吐いた。
「あ、熱いッ! 熱いッ! やめてくれえええええええええ! ええいっ! こうなったら、乗り物全部……暴走させてやるぅぅぅぅぅぅ!」
機関車怪人が半ばヤケになりながら、次々と乗り物を暴走させた。
「わ~、メリーゴーランド超回ってますね~~。それにしても過疎ってませんか~? 墓地かな?」
ソータローがコマの如く回転を始めたメリーゴーランドを見つめ、複雑な気持ちになった。
おそらく、機関車怪人的には高速回転したメリーゴーランドから、次々と宙を舞う来園客の姿を思い描いていたのかも知れないが、実際には閑古鳥。
宙を舞うのは来園客ではなく、備え付けの馬的なモノ。
その馬的なモノが売店やらお化け屋敷の壁に突っ込んでいるが、ビジュアル的にはシュールであった。
「さすがに放っておく訳にも行かないか」
ユーリが色々な意味で危機感を覚え、チコルにアイコンタクトを送る。
「……そうだね。今すぐ止めよう!」
それに合わせて、チコルがキャミソールと短パン姿になり、ダッシュでスピードを上げて、【シーブズ・ギャンビット】でメリーゴーランドの動力部分を破壊した。
「ハッハッハッ! そんな事をしても、無駄だ、無駄ッ! ならば、他の乗り物も暴走するまで……!」
機関車怪人が勝ち誇った様子で、高笑いを響かせた。
「……ならば纏めて吹き飛ばしてしまうか」
ラッセルが雷鐘ボルテックを構え、残った乗り物に視線を送る。
「しょ、正気か!?」
これには機関車怪人も、激しく動揺ッ!
自分でやるのはイイが、他人にやられるのは、色々な意味で問題。
いや、大問題ッ!
「だったら……どうする?」
ラッセルが機関車怪人をジロリと睨み、雷鐘ボルテックを振った。
攻撃を仕掛けるのであれば、機関車怪人が油断した……今がチャンス!
「か、身体が……!」
それと同時に機関車怪人が感電状態に陥り、まったく身動きが取れなくなった。
「……覚悟は出来ているか? 失敗したとは言え、やろうとしてた事は外道そのものだ。泣いても喚いても絶対に……許さん!」
次の瞬間、ラッセルが【ライトニングベル】を使い、電撃属性の鐘の爆音を響かせ、機関車怪人に致命的なダメージを与えていく。
「……おや? これは随分としぶといですね。こうなったら、しょうがないですねぇ。ここは猟兵の配信力、見せていきましょ。……僕の"主人公"でね。……仕事だよ、カウボーイ。プレイ時間285hを舐めないでくれよ」
それに合わせて、ソータローが【Н∃ЯО∴LostEarth(マイヒーロー)】を使い、左胸に1と刻印された戦闘用カウボーイを召喚した。
戦闘用カウボーイは火星狙撃銃『ロスト』を構え、機関車怪人の身体を容赦なく撃ち抜いた。
「ば、馬鹿なッ! この俺がああああああああああああああああ!」
そして、機関車怪人は断末魔を響かせながら、大爆発を起こしてバラバラになった。
大成功
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第3章 ボス戦
『アンマリス・リアルハート』
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POW : 歌は自信があるぞ、聞いていけ!
【わりと壊滅的な歌声】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : ダンスは教養、出来て当然だ!
【躍りながら振り回す剣】が命中した対象を切断する。
WIZ : 私はちゃんとできてる!間違ってるのはそっちだ!
【現実をみないだだっ子モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
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●アンマリス・リアルハート
「おーっほっほっほっ! やるじゃない! でも、ここまで! まわりを観てみなさい! 何処を見ても、瓦礫の山ッ! これじゃあ、再建は不可能ッ! 明日から、ここはアンマリスランドよ! でも、その前に……邪魔なあなた達を地獄に送ってあげるわ! このワタクシの……美声でね!」
そして、アンマリス・リアルハートは、わりと壊滅的な歌声を響かせ、その場にいた猟兵達に地獄の苦しみを与えるのであった。
霧城・ちさ
この方があの迷惑な方々のボスですわね
この遊園地は渡しませんし私たちがヒーローとして貴女を倒しますの
瓦礫の山にはなりましたがここを守ればまた楽しい遊園地で遊ぶ事もできますの。ここは頑張りどころですわね
変な声を出しているのが気になりますがこれが歌とはひょっとしてこれが流行りですの?
下手という事もありそうですわね……
ここは歌声で勝負してみますわっ
ラッセル・ベイ
明日からこの場所を拠点にするとして、具体的には何をするのだ?
客など誰も来ないだろうし……
……おいその酷い叫びを止めろ
今直ぐに止めなければ叩き潰すぞ
●戦闘(POW)
くっ、喧しいな……!
「ポイゼ」、君も手伝え
あんな叫び声をずっと聞きたくは無いだろう?
一刻も早く止めなければ……
二人で奴に近付き、【コンビネーションⅡ】だ
多少の被害は仕方ないが、「地盾グラウンド」で防御はしておこう
ポイゼは即効性の高い神経毒の連続射出し、動きを止める
私はボルテックを鳴らして、音波の相殺を図る
隙を見せたならば、「炎剣フラム」の爆炎魔法で喉を焼き潰してやる
恐ろしい相手だったな……
あの轟音、とても生物が発せる声ではない
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ共闘大歓迎
この遊園地は、ヒーローが救った遊園地として
観光地したら復活する可能性もある
またご当地名物を色々取り入れれば…工夫次第で盛り上がると信じている
その為にもまずは、自分勝手に占拠しようとしている貴様を倒す!
近づきすぎると危ないだろうか
特に耳の良いチコルの傍には行かせない!
「美声で地獄送りだと?ハッ、自分が音痴と自覚しているのか」
挑発し炎霆を構え抑え【ドラゴニアン・チェイン】で自分と縛る
自身ごと敵を『範囲攻撃』『属性攻撃』炎で包み行動妨害
歌声は『オーラ防御』『激痛耐性』で耐える
長くは持たないかもしれないが…足止めできればいい
あとは――チコル!頼んだぞ!
チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!
確かに瓦礫の山だけど、壊れたらまた作ればいいんだよ!
皆がもっと楽しめる遊園地に、ねっ♪
だからアリマンラリスランドになんてさせない!
えっ、名前が違う?まぁ気にしない!
ひえぇ、それにしても強烈な歌声!
しっかり聞いたら耳がもげちゃう~(聞こえ難いように兎耳をぺたりと倒し)
ユーリ、敵と一緒に燃えてる!?無茶しちゃって……!
それなら、私も頑張らないとね!
ユーリが足止めしてくれている間にキャミと短パン姿になって身軽になり、一気に距離を詰めて【シーブズ・ギャンビット】!
ちょっと熱いかもしれないけど、気にしない!
皆の為に、貴女を倒さないといけないから!!
●アンマリス・リアルハート
「……この方があの迷惑な方々のボスですか。だからと言って、この遊園地は渡しません! 私達がヒーローとして、貴方を倒しますね!」
霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)は覚悟を決めた様子で、仲間達と共にアンマリス・リアルハートの前に陣取った。
そのためか、うさぎさんも、やる気満々。
『えいや、ちょいや』と可愛らしくパンチを放っているが、その目はかなりマジである。
「おーっほっほっほっ! 勇ましい事ですわねぇ! ……ですが、それも今日まで……。明日からはワタクシの拠点になりますもの! アナタ達は不要ですわっ!」
アンマリスが勝ち誇った様子で、高笑いを響かせた。
既に、勝ったつもりでいるのか、この時点で上から目線。
このままノリと勢いで、勝利を掴んで見せると言わんばかりに、興奮している様子であった。
「明日から、この場所を拠点にするとして、具体的には何をするのだ? 客など誰も来ないだろうし……」
ラッセル・ベイ(ドワーフのルーン鍛冶師・f12407)が、アンマリスに生暖かい視線を送る。
「いえ、来ますわ、絶対に……! だって、ワタクシがいますもの……!」
だが、アンマリスも負けていない。
自信に満ちた表情を浮かべ、踏ん反り返るほど胸を張った。
「いや、だから具体的に何をするんだ……?」
それでも、ラッセルは冷静だった。
「そんな事、アナタに説明する義務なんてありませんわ! とにかく、大丈夫なんですの!」
その途端、アンマリスがキレた。
何故なら、何から何まで、ノープラン。
具体的に何か考えている訳ではない。
そんな状況で説明など出来る訳がない……!
「確かに瓦礫の山だけど、壊れたらまた作ればいいんだよ! 皆がもっと楽しめる遊園地に、ねっ♪ だからアリマンラリスランドになんてさせない!」
それでも、チコル・フワッフル(もふもふウサキツネ・f09826)は怯まない。
「……と言うか、アンマリスランドね! ア・ン・マ・リ・ス・ランド! アンルイスでも、ラリラリイスでもないから!」
その言葉を聞いてアンマリスも、かなりイラッと来たのか、チコルの間違いを正すようにして念を押す。
「……えっ、名前が違う? まぁ気にしない!」
だが、チコルは華麗にスルー。
『細かい事を気にしたら、駄目だよ』と言わんばかりに、ニッコリ笑顔でスルーである。
「いや、そこは気にしなさい! そして、反省しなさい! キレるわよ!」
アンマリスがこめかみを激しくピクつかせ、完全にブチ切れた様子で、イイ笑顔を浮かべた。
「まあ、何であれ、この遊園地は、ヒーローが救った遊園地として、観光地したら復活する可能性もある。また、ご当地名物を色々取り入れれば……工夫次第で盛り上がると信じている。その為にもまずは、自分勝手に占拠しようとしている貴様を倒す!」
ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)が、アンマリスをジロリと睨む。
「何、それ! 天才っ!? そんな事、考えもしなかったわ! そのアイデア、いただきよっ! そのためにも、あなた達が邪魔ね。だって、ここはヒーロー達が惨めに敗北した遊園地として売り込むつもりだから……!」
アンマリスが猟兵達に視線を送り、物凄く悪い笑みを浮かべた。
「……ここは頑張りどころですわね」
ちさがうさぎさんと連携を取りつつ、警戒した様子で間合いを取っていく。
そう言った意味でも、アンマリスを倒さねばならない。
これ以上、遊園地に悪評がつかないようにするためにも……!
「だったら、ワタクシの美声を聞いて、あの世に逝きなさい」
アンマリスがニヤリと笑って、耳障りな歌声を響かせた。
その歌声は脳に直接響くほどの殺人音波。
少し聞いただけでも、頭がズキズキと痛み、だんだん気持ちが悪くなってきた。
「美声で、あの世だと……!? 自分が音痴と自覚しているのか」
ユーリが軽く皮肉を言いながら、炎を纏った巨大な魔槍(炎霆)を構え、【ドラゴニアン・チェイン】で自らを縛る。
「ひえぇ、それにしても強烈な歌声! しっかり聞いたら耳がもげちゃう~」
チコルも身の危険を感じて、聞こえ難いように兎耳をぺたりと倒した。
それでも、細長い針を何本も頭に突き刺されたような不快感が襲ってきたため、出来る事ならこの場から逃げ出したくなった。
「……おい! その酷い叫びを止めろ。今直ぐに止めなければ叩き潰すぞ」
ラッセルが両手で耳を抑え、その場にガックリと崩れ落ちた。
既に肉体的には、限界。
身体……というよりも、細胞全体が、拒絶反応を示していた。
「先程から変な声を出しているのが気になりますが、これは歌……なのでしょうか? ひょっとしてこれが流行りですの?」
そんな中、ちさが不思議そうに首を傾げる。
ここまで来ると、下手というより、見えない凶器ッ!
おそらく、猟兵でなければ、聞いただけで、ばたんきゅーのレベルである。
うさぎさんも前足で耳を押さえて、お困りモード。
「くっ、喧しいな……! ポイゼ、君も手伝え。あんな叫び声を、ずっと聞きたくは無いだろう?」
ラッセルが危機感を覚え、毒精霊「ポイゼ」に視線を送る。
ポイゼは『食べろと言う命令でなければ大丈夫』と言わんばかりの勢いで、力強くコクコクと頷いた。
「ならば、ここは歌声で勝負してみますわっ」
一方、ちさはアンマリスに対抗するようにして、ゆったりと歌い出す。
それに合わせて、うさぎさんがダンスを踊り、溢れんばかりの可愛らしさを振り撒いた。
「負けませんわよっ!」
しかし、アンマリスには火に油ッ!
余計に対抗意識を燃やしてしまい、限界突破の殺人音波が猟兵達の鼓膜と、心を傷つけた!
「一刻も早く止めなければ……」
すぐさま、ラッセルが間合いを詰め、【コンビネーションⅠ】を使う。
それに合わせて、毒精霊ポイゼが敵を追尾する猛毒の針を放ち、前衛のラッセルが連携攻撃を繰り出した。
「きゃあ!? 何をするのよ! いきなり!」
その一撃を食らったアンマリスが悲鳴を響かせ、恨めしそうな表情を浮かべた。
「長くは持たないかもしれないが…足止めできればいい。あとは――チコル! 頼んだぞ!」
続いて、ユーリが覚悟を決めた様子で、自らの身体を炎に包み、アンマリスに突っ込んだ。
「……きゃあ!? 熱いッ!」
これにはアンマリスも驚き、その炎から逃れるようにして、フラフラと後ろに下がっていった。
「ユーリ、敵と一緒に燃えてる!? 無茶しちゃって……! それなら、私も頑張らないとね!」
それを目の当たりにしたチコルが、自分自身に気合を入れる。
「ちょっと熱いかもしれないけど、気にしない! 皆の為に、貴女を倒さないといけないから!!」
その間に、チコルがキャミソールと短パン姿になって身軽になり、一気に間合いを詰めて【シーブズ・ギャンビット】を使う。
「これで終わりだ。喉を焼き潰してやる!」
次の瞬間、ラッセルが炎剣フラムを握り締め、アンマリスの首を焼き切るようにして、容赦なく刎ねた。
「何とか倒す事は出来ましたが……」
ちさがフグ雑な気持ちになりつつ、ゆっくりと辺りを見回した。
この様子では、復旧までにはしばらく時間が掛かりそうである。
それでも、しばらくの間カメラが回っていたおかげで、遊園地を復旧するための寄付金が集まり始めているようだ。
「……とは言え、恐ろしい相手だったな。あの轟音、とても生物が発せる声ではない」
そう言ってラッセルが何処か遠くを見つめ、深い溜息を漏らすのだった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年04月04日
宿敵
『アンマリス・リアルハート』
を撃破!
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