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地に満ちるは悪意の群、空より来るは王者の咆哮

#アックス&ウィザーズ


「イエス、イェーガー。新たな予知がなされました」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)がグリモアベースに集まった猟兵たちに無機質な眼差しを向けて告げる。
「予知がなされたのはアックス&ウィザーズの世界において、オブリビオンたるゴブリンたちの予知です」
 話を聞く姿勢になったのを確認してからアリシエル・フィフスガーディは話し始める。
「ゴブリンたちは人間たちから渓谷にある砦を奪い取り、そこを拠点としているようです」
 アリシエル・フィフスガーディ曰く、その砦は放棄されたものなどではなく、純粋な戦闘の結果によって奪い取られたとのことらしい。
「よって、その砦は再利用が考慮されています」
 つまりは、壊しまくったりするのは遠慮して頂きたい、と告げる。
 戦闘による多少の損壊などは別に構わないが全損させるなどは好ましくないと言う。
「要塞は、石造りのものではなく、木造によるものですが、本格的な防衛設備となっていますので本格的な攻城戦となりますのでご注意ください。木造ですから焼き討ちは効果的でしょうが、その場合、砦の修復作業は猟兵の手によってしていただくことになります」
 つまり、ある程度要塞を保持したままの戦闘が望ましいとのことらしい。
「突入さえ出来れば後はゴブリンの掃討戦となります」
 そうなればあとは数任せのゴブリンたちのみである。
 一騎当千たる猟兵たちの手にかかれば物の数ではないだろうことは予想に難くない。
「攻城戦のみが問題でしょうが、イェーガーたちならば問題ないでしょう」
 アリシエル・フィフスガーディが無機質な眼差しを君たちに向ける。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 はい。虎河豚の天ぷら略して虎河豚天でございます。食べないで。
 今回のシナリオは攻城戦です、環状線ではありません。
 皆様の知識を総結集して攻め落としてください。
 攻め落とせば後はなだれ込むような掃討戦となります。
 ゴブリンです、ゴブリンです、ゴブリンです。
 さあ、ゴブリンを駆逐する君たちはイェーガー、緋を穿ちましょう。
 駆逐してやる、一匹残らずゴブリンは駆逐してあげましょう。
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第1章 冒険 『渓谷の攻城戦』

POW   :    攻城槌などで、正面から門を破ります

SPD   :    敵は頭上から岩石や矢で反撃してくるので、遠距離こうげきでそれらを攻撃します

WIZ   :    火攻めにします。再利用不可能となりますが、その際の修復は猟兵自らしなければなりません。

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フォルセティ・ソルレスティア
んー、焼き討ちにしたほうが手っ取り早いと思うけどね。
ここは妥協して燻しだす作戦かな?

【作戦】
煙と熱風で砦からゴブリンたちを燻して怯ませる!

【行動】
予め可燃性の木や油を大量に用意して、台車に積んでおく。
(特に煙がよく出るもの)
風の強い夜に砦の風上側に近づいてばらまき、
距離を置いてマジックミサイルで一気に着弾させる

さらにマジックミサイルを砦手前に着弾させ、
ゴブリンたちを脅し、防備が薄くなったところで
風上側からみんなで砦に突撃する

【準備】
ゴーグルとマスク持っていくよ! 目に染みるもんね


フィオリナ・ソルレスティア
「まあ、成功するかは分からないが協力しよう」

■概要
弟のフォルセティ・ソルレスティア(f05803)の支援

■行動
元々の砦の守備兵や近隣の村の人に砦奪還の話をして
可燃性の木や油など提供してもらう
(一部運搬の手伝いも可能であれば)

あとはウィザードミサイルが必要シーンでのおかわり対応
「どうせなら派手にしたほうがいい」

■準備
砦が延焼しないように水を用意しておく

■感情
渋々手伝うそぶりを見せるが、弟の世話を焼くのを楽しんでいる



「んー、焼き討ちにしたほうが手っ取り早いと思うけどね。ここは妥協して燻しだす作戦かな?」
「まあ、成功するかは分からないが協力しよう」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)の姉弟の作戦は燻しだす作戦であった。
 特に煙が出るものを用意し、大量に積み重ね、準備を終えた夜。
 風の強い夜だった。
 今がチャンスとばかりにウィザード・ミサイルが炸裂する。
 薪に火がつき燃え上がり、煙が舞い上がる。
 それに気づいたゴブリンたちがぎゃあぎゃあ、と喚き出す。
 作戦はうまくいっている……かのように思えた。
 だが、自然と言うものは制御できないからこその自然なのかもしれない。
 あるいは、風を司る者がいればよかったのかもしれない。
 しかし、それは結果論でしかない。
 不意に風向きが変わり、燻しだすはずの煙がもうもうと散っていく。
「わわ、これはまずいかもしれない!」
 フォルセティ・ソルレスティアが急いでゴブリンたちにウィザード・ミサイルを弾幕の如く張り巡らせる。
 燻り出す作戦は頓挫した。なればあとは直接戦闘による対峙となる。
「こうなったら仕方ない。どうせだ、派手にした方がいい」
 フォルセティ・ソルレスティアの姉たるフィオリナ・ソルレスティアもそれに呼応し、ウィザード・ミサイルを展開する。
 放たれるは無数の炎の矢、それが突き刺さり爆炎をあげ、砦を焦がしていく。
 予定とは違い、最早焼き討ちのような状態であるが致し方あるまい。
 コラテラル・ダメージと言うものだ、そういうことにしておこう。
 砦に火がつくことで、当初の目的通りかゴブリンたちの防衛の層が薄くなる。
「なんだかんだでうまくいったみたいだね!!」
 フォルセティ・ソルレスティアは作戦通りとはいかなかったものの、突撃するだけの状態には整えた。
 一方のフィオリナ・ソルレスティアはと言うと……。
「……せめて延焼せんようにしておかねばな」
 この用意したありったけの水に出番が来ることになろうとは。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ルクレイフェ・アニェージ
ほら、私魔導師ですし。
どうにも規模の小さい攻撃って苦手なのよね、
まぁ…だからと言って彼らの拠点を潰すわけにも行かないわ。
私は私で、出来る事をやりましょう。

五指に魔力を宿し、リヨンラッゼを起動させる。
親指の【強壮】人差し指の【転換】、小指の【顕現】を混ぜ合わせて
ユーベルコード【イッルジオーネ・ブロッケン】を発動、
霧の巨兵を発現させ、砦に攻勢を仕掛けるわ。
まずは砦の城門かしら?砕きなさい!!

城門の突破に成功したら、私は遠巻きで操作しつつ、
ブロッケンの巨兵を砦内に進軍させ、
デコイとして敵の攻撃を集めさせるわ。
これで味方への被害が減ればいいのだけど?



「ほら、私魔導士ですし。」
 ルクレイフェ・アニェージ(キメラレイド・f01367)が五指に魔力をこめて、自らの指に填めた魔法の杖たるリヨンラッゼに魔力を巡らせていく。
 【強壮】【転換】【顕現】、三種混合の神秘の具現。
 それは3mにも及ぶ霧の悪魔、イッルジオーネ・ブロッケンを呼び出す為のキーワード
「写し出すは心の闇に潜む恐怖の象徴、顕現せよイッルジオーネ・ブロッケン!!」
 巨大にして強大なる霧の悪魔は今ここに顕現す。
「どうにも規模の小さい攻撃って苦手なのよね、でも、私だもの」
 傲岸不遜なまでの自信、36の世界を救う事など出来て当然と言う自信。
 その自信に満ち溢れた力は呼び出した霧の悪魔からも感じられる。
「さあ、イッルジオーネ・ブロッケン!! 砕きなさい!!」
 巨大な霧の悪魔はその豪腕を振りかざし、砦の門を何度も激しく叩く。
 轟音が何度も何度も響き渡り、じょじょにそれはへしゃげていく。
 ゴブリンたちも対応しようと矢を射掛け反撃するも、所詮それは霧でしかなく、、むなしく地に突き刺さるばかり。
 そして、最後の一撃が門に突き刺さり、轟音をあげそれは砕け散った。
「さ、あとは味方の被害が減るといいのだけど?」
 あとはイッルジオーネ・ブロッケンを遠隔操作しながら、内部で暴れさせながら、少女魔導士は呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィオリナ・ソルレスティア
「結局力押しになってしまった…」

■概要
砦内のゴブリンの掃討

■行動
破壊した城門から砦内に侵入して、エレクトロレギオンを
次々に召還してゴブリンを掃討する
背後からの攻撃や不意打ちに注意し、
フォルセティ(f05803)と二人で協力しながら戦う

「ゴブリンだからと言って油断するなよ」

■感情
この後の砦の修復のことを考えると気が重くなる


フォルセティ・ソルレスティア
「わー、フィオ姉ちゃん待ってよ」
初戦の失敗にあたふたしながら、大きな箒を抱えて姉を追いかける

【作戦】
姉弟で砦内に侵入してゴブリンたちを蹴散らす
(さすがにウィザード・ミサイルは使わない)

【行動】
姉であるフィオリナに追随して砦に侵入
デュエリスト・ロウでゴブリンに宣告しながら倒していく
ルールは「手を動かしたらダメだよ」

ちょっと手ごわいゴブリンがいたら技能「属性攻撃1」を
使ってダメージ増を狙う

必ず二人一組で行動し、ゴブリンに後れを取らないよう気を付ける

【事後行動】
ゴブリンを掃討できたら、泣く泣く砦の修復作業に勤しむ
「えーん、肉体労働は苦手なのに」



フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)の初動の作戦は失敗に終わった。
「結局力押しになってしまった……」
 そう嘆きながらフィオリナ・ソルレスティアはエレクトロ・レギオンを起動させる。
 60体もの機械兵器が動き出し、ゴブリンたちと相対する。
「わー、フィオ姉ちゃん待ってよ」
 そんな姉のフィオリナ・ソルレスティアに追随するようについていく弟であるフォルセティ・ソルレスティア。
「ルール、手を使っちゃダメだからね!」
 手袋を外し、ぶん投げ当たった相手にルールを強いると言うデュエリスト・ロウ。
 相手に制約を押し付け、簡単なルールほど破った際の威力を高めると言うユーベルコード。
 手を使ってはならないと言うルールはゴブリンたちの動きを封じる。
 なにせ彼らの主な攻撃手段は手に持った武器での攻撃なのだから。
 攻撃手段を封じられてしまえば、ここで役立つのはエレクトロ・レギオンである。
 程々の性能を有する便利な連中だが、この機械兵器群、非常に繊細で脆い。
 一撃でも攻撃を受けてしまえば機能停止に陥り、消滅してしまうのだ。
 そう、ここでデュエリスト・ロウによる制約が効いてくる。
 攻撃が困難な状態のゴブリンたちでは、フィオリナ、フォルセティはおろか、エレクトロ・レギオンにすら有効打を与えることが難しい。
 合計60体もの機械兵器群に包囲打撃を喰らいながらもゴブリンたちはその数をじょじょに減らしていく。
 なんとか攻撃しようとルールを破った者もいたが、デュエリスト・ロウの威力の前に儚くも散っていく。
「ゴブリンだからと言って油断はするなよ」
「流石にこの状態でもしないよ!」
 姉弟ゆえの阿吽の呼吸か、素晴らしい連携にてゴブリンたちと退治する二人。
「…………これが終わったあとを考えると気が重いのだが」
「今それ言わないでよ!? えーん、肉体労働は苦手なのに!!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フローライト・ルチレイテッド
わぁ、始まってる!
ステージに遅れないようにしなきゃ!

援護射撃、範囲攻撃、歌唱、楽器演奏の技能を駆使して迎え撃つよ!
ギターの速弾きからのユーベルコード、【Cross the sky~スピード狂の愛天使】を発動させるよ!
この地の人にも愛を届けるんだ!
狭い会場もそれはそれで乙なものだけど、沢山の観客はやっぱり燃えるよね!


東郷・三笠
POW判定

あんまり砦を壊したりしてはいけないのなら
やはり門を打ち壊す定石戦法だろうな
攻城槌等の攻城兵器は当然使うとして
我も破壊を手伝おう

攻城兵器を狙うゴブリン共をフリバースト・マキシマムで
纏めて吹っ飛ばす
なるべく砦を壊さないように狙うが
多少壊れてしまうのは戦いだから仕方ないな!

……まぁ、砦を奪還して再利用したいなら
正面からの力押しではなく包囲して兵糧を絶つなどの兵糧攻めが一番なのだが


純・ハイト
リザレクト・オビリオンで死霊騎士を魔力の限界まで召喚して死霊騎士たちに半分で攻城塔と城門から城内に攻城させる。
攻城塔は城門で渋滞になりそうだから城壁に近づけて、攻城塔の橋を架けて城壁の上にいる敵を殲滅するよう指示をだし、城門に進軍させた死霊騎士は城内の敵の殲滅を指示する。
自身は敵の射程外から猟兵の邪魔にならないように指示をだす。



「わぁ、始まってる!! ステージに遅れないようにしなきゃ!!」
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)が戦叫入り乱れる戦場に駆けつける。
 決してステージではございません、ここは戦場にてございます。
 だがそんなの関係ねえ、歌う場所があり、歌う人がおり、聞く人がいればそこはもうステージなのである。
「いくよ、ナンバーは、Cross the sky~スピード狂の愛天使!!」
 震えるホットなヒットナンバーはCross the sky~スピード狂の愛天使。
 ギターの早弾きによって発生した物体・霊体を破砕する波動で相手を振動破砕すると言う代物だ。こわくね?
「急加速飛び込んでいく!飛ばせ!Cross the sky! 君は そうさ天使!走れ!Cross the sky!愛を届けるんだ!」
 フローライト・ルチレイテッドの歌声が響き、ギターの音もまた戦場に響き渡る。
 森羅万象、万物霊体すら破砕する波動の衝撃が防衛兵器やゴブリンたちに共鳴振動を与え物質破砕の影響を与えていく。
「この地の人にも愛よ、届け!!」
 ギターの旋律がより高く響き渡り、愛と言う名の歌が空高く奏でられる。
 その愛はさらなる衝撃波動となり、色んなものをぶち壊していく。
「狭い会場もそれはそれで乙なものだけど、沢山の観客はやっぱり燃えるよね!!」
 その沢山の観客(※ゴブリン)は悶え苦しんでいるのだが、その愛と言う名の音楽で。

「城門からは渋滞しそうですから、こちらから攻略するとしましょう」
 純・ハイト(フェアリーの死霊術士・f05649)は、魔力を振り絞り、死霊騎士と死霊蛇竜を召喚する。
 このユーベルコードは、自身の変わりに、彼らを戦わせるものだ。
 彼らに城壁に梯子や橋をかけ、そこから攻略するように命じる。
 死霊騎士たちはそれの命令を忠実に実行し、本来ならば見張りのために建てられている見張り塔から橋を伝い侵入する。
 無論、ゴブリンたちもそれを迎撃しようとするがかき鳴らされる愛と言う名の歌ではろくに行動すら出来ない。
 死霊騎士と死霊蛇竜、それは双方ともに純・ハイトと同等の強さを持つ。
 それはつまり、猟兵二人分の力を持っていると言う事を示している。
 弱ったゴブリンではさした相手にもならずそれは薙ぎ払われていく。
「思ったよりは簡単にいけそうですね」
 味方の邪魔にならないところで、純・ハイトは続いて死霊騎士たちに命令を下す。

 一方の東郷・三笠(第六六宇宙艦隊所属大将・f02302)は、攻め立てる側ではなく、守る側に立っていた。
 攻略の要たる攻城兵器たちを守るためである。
 無論そんなものが目につけば如何に馬鹿なゴブリンたちでもそれを狙って襲いかかってくる。
 故の守勢の構えである。
「……まぁ、砦を奪還して再利用したいのなら兵糧攻めが一番なのだが」
 実際その通りである。このように攻め立てるのは砦に対して損害を与えてしまうのは当然のことなのだ。
 最も、攻めろと言われたから攻めるのであるからにして砦への損害は、そう、あれだ。
 コラテラル・ダメージと言うものである。やむを得ないのだ、戦いだから仕方ないな!
 迫りくるゴブリンたちをフルバースト・マキシマムで薙ぎ払いながら、投石機を起動させまた、城壁が大岩によって崩れ落ちるのを眺めていた。
 そんなことを何度も何度も繰り返し、猟兵たちの手によって砦は陥落していった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ゴブリン』

POW   :    ゴブリンアタック
【粗雑な武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    粗雑な武器
【ダッシュ】による素早い一撃を放つ。また、【盾を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    足払い
【低い位置】から【不意打ちの蹴り】を放ち、【体勢を崩すこと】により対象の動きを一時的に封じる。
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砦は陥落し、内部にいたゴブリンたちは駆逐された。
 しかし、何やら砦の外がぎゃあぎゃあ、と騒がしい。
 なんと、斥候に出ていたのか、あるいは食糧の確保なのか。
 かなりの数のゴブリンたちが砦に向かって進んできていた。
 しかし、何やら様子がおかしい。

 如何に馬鹿な彼らであってもこのような状態になれば撤退を考えるのが普通。
 されど彼らは徹底抗戦の構え、退かぬ覚悟で君たちに挑んできている。
 それは不退転、決死の覚悟、あるいは生存に必死。

 何がゴブリンたちを掻き立てているのかはわからない。
 だが、連中はなおも、君たちとの戦いを望んでいる。
 なれば薙ぎ払うのがイェーガーの役目である。
リミティア・スカイクラッド
ゴブリンの事情は知りませんが、撤退しないなら好都合です
エレメンタル・ファンタジア起動。リムは目標を殲滅します

砦との距離があるうちに数を減らしたいですね
「雷」属性の「嵐」を発動させて、大量の落雷を敵の上空から放ちましょう
この術は制御が難しいので、その意味でも乱戦になる前に使用するのがベストでしょう
「全力魔法」「属性攻撃」技能で、威力の上乗せも試みます。リムは全力です



「ゴブリンの事情は知りませんが、撤退しないなら好都合です。エレメンタル・ファンタジア起動。リムは目標を殲滅します」
 リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)のそれに応じて雷雲が立ち込め始める。
 それは稲光を伴い、轟音を轟かせ始めた。
刹那、閃光が迸り、大地に強かにそれが打ち付けられ数瞬。
 轟音を響かせ衝撃と熱量、そして高電圧をゴブリンの群れに叩きつけられる。
 それが幾度となく起こる様は正に雷の嵐、サンダーストームとはこの事他ならない。
 稲光が走り、轟音が轟く度に肉の焼け焦げる匂いが立ち込め、ゴブリンたちの数を減らしていく。
 されど、ゴブリンたちは狂乱しながらなおも押し寄せ続ける。
 理由は定かではないが、戦術も戦略もクソもない力押しの如く、あるいは雪崩のような勢いで砦へと駆け込もうと攻め上がってくるのだ。
「何かあるのでしょうか、リムは怪訝に思います」
 思いはすれど、攻撃を緩める理由にはならず。雷雲からはまた稲光が放たれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルクレイフェ・アニェージ
あら、来たわね。
まさか外側から来るとは思ってなかったけど。
…もしかして別の何かに追われているとかそういう事かしら?
まぁ、変な考えは置いておいて、
とりあえず今は眼前の敵をどうにかするのが正解かしら。
距離のある今のうちに一網打尽にしてあげるわ。

五指に魔力を宿し、リヨンラッゼを起動させる。
人差し指の【転換】、中指の【天候】を混ぜ合わせて
ユーベルコード【キメラレイド】を発動、
生み出すは炎の津波…まさに飛んで火にいるなんとやらね!
さぁ、敵を飲み干し、燃やし尽くしなさい!



「あら、来たわね。まさか外側から来るとは思ってなかったけど。」
 ルクレイフェ・アニェージ(キメラレイド・f01367)は雷雲が満ちて稲光が叩きつけられる様を見れば、自らの五指に力の奔流を高める。
 【転換】【天候】、それはユーベルコードの発動の兆し。
「私の本領を見せてあげる、これがキメラレイドよ!!」
 雷雨に対抗するように放たれるは獄炎の津波。
 それは雪崩のようにただ押し寄せるだけのゴブリンたちを押し返すように放たれた。
 焼き払われて倒れ伏すゴブリンたち、肉の焦げる匂いがさらに強く増していく。
 しかし、それでもなお、遮二無二にゴブリンたちは砦へと押し寄せていた。
「妙ね……もしかして別の何かに追われているとかそういう事かしら?」
 狂乱して押し寄せるゴブリンたちを見据え、思考を巡らせるルクレイフェ・アニェージ。
 しかし、今はそれどころではない。押し寄せるゴブリンの群れをどうにかせねばならないのだから。
 思考を片隅にやり、魔導少女は五指にこめる魔力をさらに高めていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

フローライト・ルチレイテッド
「わあ、アンコールの時間だね!」

というわけで距離をとって次の曲だよ!

視力を用いて敵を確認して戦闘用意します。

「バックバンドさんカモン!!魂に火を点けるんだ!」
視力、見切り、野生の勘で攻撃に反応しつつ、
パフォーマンスで動き回りつつ、歌唱、楽器演奏、範囲攻撃、援護射撃を用いながら
ギターをかき鳴らしPhantom ignitionを発動。

味方への援護を兼ねて、遠距離から一気に叩きます。



「わあ、アンコールの時間だね!!」
 違います、ここは音楽ステージではありません。だがそんなの関係ない。
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)にとっては世界のあらゆる場所が愛を届ける為の音楽ステージ他ならない。
 ギターを掻き鳴らし、ほとばしらせるはパッション。
 パッションから生み出されるのはクールなPhantom Ignition。
 ロックバンドの霊たちは、その各々が持つクールでグッドなギターやドラムを響かせる。
「祈れ ただ祈れ 行くぜ! 空走る 突っ込むのさ! 獣のように吼えてやれ! 例えもう壊れても 最高の歌を歌うのさ 歌うんだ!」
 フローライト・ルチレイテッドの声が響き、歌が木霊する。
 本来ならば有り得ない事象が巻き起こる。
 それは何か。歌だ。歌による破壊行為である。
 響く歌声が物理的な破壊力を有し、響き渡る。
 それは雷雨に撃たれ、炎の津波に飲まれ、なおも突き進もうとするゴブリンたちを物理的な打撃となって砕き、破壊していく。
 しかしなおも、ゴブリンたちは発狂したように押し寄せ続けるのである。
「オーケー!! もっと愛を届けないとだめだね!!」
 フローライト・ルチレイテッドはギターを掻き鳴らした。

成功 🔵​🔵​🔴​

リアーナ・シルヴァネール
◎ゴブリンね、相変わらず醜悪な顔をしているわ
何を考えているか知らないけど、私の弾丸が全て穿つだけよ。

◎地を這うアナタ達に、私は倒せない
スカイステッパーで空を華麗に舞い、クイックドロウや二回攻撃技能で素早く大量に弾丸の雨を降らせるわ。
跳躍回数が限界に来たらゴブリンを踏み付け、踏み台にしてまた跳躍し空の舞を続ける。
踏まれるのも悪くないでしょ?

◎私の異名、ゴブリン飛びって名前に変える?
ゴブリンを踏み殺し、また飛んで空から撃ち殺し、また踏み付けて飛んで…この繰り返しでゴブリン軍を翻弄、数を減らすわ。
反撃は空中で身体を捻り、最大限回避よ。



「ゴブリンね、相変わらず醜悪な顔をしているわ」
 リアーナ・シルヴァネール(空を舞う銃姫・f07102)は迫りくるゴブリンの群れを前に吐き捨てるように言う。
 遮二無二に押し寄せるさまを見て、思うのは、何を考えているかわからないと言う事。
「けれど知った事じゃないわ、私の弾丸が全て穿つだけよ」
 そして一足踏み込むと同時、彼女の足は虚空を蹴る。
 まるでそこに大地か床があるかのように彼女はさらに虚空を蹴る。
 幾度となく虚空を蹴る様はまるで空で踊るかのようにすら思える華麗さ。
 空中で身を翻し、手にした二丁の拳銃が号砲を打ち鳴らす。
 鉄火の雨が降り注ぎ、ゴブリンたちは弾丸に射抜かれ、その命を次々と葬られる。
 スカイステッパーによる跳躍とて限界はある。
 されど、その限界すら関係ないと言わんばかりにゴブリンの頭部を踏み抜き、行き掛けの駄賃とばかりにその頭蓋を踏み砕くと同時にまた虚空に舞い踊る。
「ゴブリン踏みって名乗ってみる?」
 そううそぶくように冗談を口ずさみながら、空を舞う妖精の如く、彼女の身は虚空で舞い踊る。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォルセティ・ソルレスティア
「フィオ姉ちゃん、ゴブリンたちの様子がおかしくない」

【作戦】
砦の上から地の利を生かしてゴブリンを掃討する

【行動】
姉であるフィオリナと息を合わせてゴブリンを攻撃する
特に姉のウィザード・ミサイルで打ち漏らしたゴブリンに対して
UC「カラミダド・メテオーロ」で止めをさす!
少し余裕があれば技能「力溜め」で攻撃力を高める

砦に張り付かれないように細心の注意をはらって
一匹漏らさずに殲滅する

【事後行動】
「これはもう操られているとしか考えられないよ!」
ゴブリンが何かに操られていると考え、ゴブリンたちの背後や
上空に何か怪しい気配がないか注意する


フィオリナ・ソルレスティア
押し寄せるゴブリンたちに圧倒されながら
「とにかく砦を活用して戦うしかないな…」

■作戦
砦を拠点として押し寄せるゴブリンを殲滅する

■行動
フォルセティ(f05803)と二人で協力しながら戦う
数に対しては数ということで、高い位置に陣取り
ウィザード・ミサイルを連射してゴブリンを殲滅する

数に押し戻されそうな時は、技能「時間稼ぎ」を使う


■感情・想い
ゴブリン達の行動に疑問を感じながら、
まずは目の前の脅威を取り除くことに集中する

ゴブリンたちを殲滅した後も、周囲の警戒を怠らない
「フォルセティ、まだ何かあるかもしれないから油断するな」
なんとなく空を注視する



「とにかく砦を活用して戦うしかないな……」
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は雪崩のように押し寄せる群れを前に嘆息するように呟いた。
「フィオ姉ちゃん、ゴブリンたちの様子がおかしくない?」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)は、姉に疑問を問うた。
 如何に彼らが馬鹿でアホで、知能が低いとは言え、生命体であり、本能に根ざした生存欲求と言うものが存在する。
 雷雨に撃たれ、炎の津波に流され、鉄火の嵐に晒され、愛と言う名の歌(物理)に叩かれ、なおも狂ったようにここに押し寄せるなんてことはあろうか?
「これはもう操られているとしか考えられないよ!」
「かもしれん、だが今は……」
 操られていようがいまいが、連中は現にここにいて、そして、今なお、君たちを打破しようと迫りくるのだ。
 これを排除しないことにはお話にならない。
 見張り塔と言う高所に位置している二人には、今現在の戦況と言うものがよくわかる。
 フィオリナ・ソルレスティアは65もの炎の矢を浮かべれば、それを解き放ち弾幕を放つ。
 数はパワー、と言わんばかりに放った直後にさらに解き放ち、連続射撃。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎……」
 そんな姉に呼応するように、朗々とフォルセティ・ソルレスティアの詠唱が木霊する。
 それは破壊の呼び声、それは星の招き手、それは天から来る災い、それは全てを打ち砕く破壊の招来。
 「カラミダド・メテオーロ!!」
 呼応、天より一条、きらり、ときらめいて数瞬。
 劫火をまといし巨大な灼熱星が降り来る。
 それは恐ろしい速度と轟音をあげながらゴブリンの群れに突き刺さり、爆散。
 とんでもない轟音と熱波、衝撃波を撒き散らしながらゴブリンの群れを駆逐する。
 ダメ押しと言わんばかりの大破壊攻撃を受け、漸くゴブリンたちは息絶えたのであった。
「フォルセティ、まだ何かあるかもしれないから油断するな」
 姉の声に言われずともとばかりに頷いて返し。
 姉弟は、その空に注意を払うと同時、ふと、巨大な影が差した。
 彼ら彼女らの予想に違わぬことが今新たに起ころうとしていたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ワイバーン』

POW   :    ワイバーンダイブ
【急降下からの爪の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【毒を帯びた尾による突き刺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    飛竜の知恵
【自分の眼下にいる】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ワイバーンブラスト
【急降下】から【咆哮と共に衝撃波】を放ち、【爆風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
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天高く舞い降りるは空の王者。
 ゴブリンたちは狂乱していたのではない。
 ゴブリンたちは発狂していたのではない。
 ゴブリンたちは恐れ、そして、アレから身を守ろうとしていたのだ。
 自らの住処を追われ、仲間を喰らわれた連中は対抗手段を求めた。
 それが人間の要塞の奪取。ここであればアレから身を守れるはずだ、とゴブリンなりの足りない知能だったのだろう。
 しかし、天より来る空の王者相手にあの程度の要塞でどうにかなったのかは定かではない。
「グルルオオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!」
 破壊の衝撃を伴った咆哮が空高く響き渡る。
 それは怒りであった、それは憎悪であった、それは欲望であった。

 自らの餌を奪われたと言う怒り。
 自らをかつて追い立てた人間への怒り。
 そして、新たなる獲物への欲望。
 天高く空を征く赤き王者はその翼で虚空を撃ち猟兵たちを睥睨する。
 さあ、ゴブリンたちを恐怖に追いやった空の王者がやってきた。
 今こそ武器を携え、その恐怖に立ち向かう時!!
クリスティアーネ・アステローペ
尾に毒を持つ飛竜。定番と言えば定番ね
実際に相対するとはあんまり思っていなかったけど
折角ですものね。その首、貰っていきましょう

とはいえ、高く飛ばれたら届く手は少ないのよね
見切られるのもイヤですし――


序盤は手を隠すべくカウンター狙い
急降下し、咆哮を放とうと開いた口腔へウィザード・ミサイルの斉射
鱗は頑丈そうですけど内臓は、っていうのは定番よね?

次は獣用の口枷でその口を閉じさせてあげましょうか

相手の動きが鈍ったり、降りてこなくなったら空中戦に
「起きなさい、ファイノメナ」
空中ではウィザード・ミサイルを散弾のように飛ばして翼膜を穿てないか、試してみましょうか
突っ込んでくるときよりも狙いやすいでしょうしね



「尾に毒を持つ飛竜。定番と言えば定番ね」
 虚空を舞う空の王者を見上げ、クリスティアーネ・アステローペ(ダンピールの咎人殺し・f04288)は呟く。
「高く飛ばれると手が届かないのよね、見切られるのもイヤですし――」
 手を考えていたところに、突然、ワイバーンが急降下してくる。
 それを見切っていたと言わんばかりに手を突き出し、唱える。
「起きなさい、ファイノメナ」
 放たれるは無数のウィザード・ミサイル。爆炎の一矢は群れとなり急降下をし、顎を開こうとしたワイバーンに飛来する。
 しかし、突如としてその空中機動をワイバーンは変化させる。
 その動きは、慣性の法則を無視したかのようにも見えるが、出来たものは出来たのであろう。
 炎の群矢はその急な動きについてこれず、幾つかはワイバーンの身に当たるものの、大半は空に緋を穿つ。
「読まれた……?!」
 その隙をつき、ワイバーンは咆哮を放ち、その叫びが衝撃となり、クリスティアーネ・アステローペを襲う。
 激しい衝撃波は爆風を伴い、少女咎人殺しを襲い、その身に無数の痣を残す。
「なかなか、厳しい戦いみたいね……!!」
 空の王者は悠々といまだにその空にあり、戦いはまだ始まったばかりであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リアーナ・シルヴァネール
◎飛竜ね…相変わらず圧倒的な存在感だわ
だからと言って気圧されるようじゃ冒険者は務まらない、狩らせてもらうわよ。

◎空の王は自分だと言わんばかりね、気に入らないわ
スカイステッパーで空を舞い、ワイバーンの頭上をとって、飛びながら銃弾を雨霰と浴びせるわ。
空を得意とする者同士、翼のない私が不利にはなるけど空中戦と見切り技能を駆使して互角以上に渡り合うわ。

◎足蹴にされる気分はどう?
頭上を取れたらば竜の頭を踏み付け、ダメージを与えつつスカイステッパーの跳躍回数を稼ぐわ。
私では倒しきれない、けれど竜を足蹴にすれば一矢報る事は出来る。


フローライト・ルチレイテッド
「わあ、とんだひとが文字通り飛び入り参加してきたね」

「でもいいさ、僕らは最後まで駆け抜けるだけ!」

距離のある段階から、視力、見切りを駆使してワイバーンの攻撃する様子を観察。

野生の勘、パフォーマンス、視力、迷彩、拠点防御、地形の利用等を使い攻撃をかいくぐりつつ、
歌唱、楽器演奏、マヒ攻撃、催眠術を用い、ギターをかき鳴らし歌い、ユーベルコード「破壊的Messiah」を発動、敵ユーベルコードの妨害を行う。

「最後まで楽しんで行ってもらうよ!この曲でラストまで駆け抜けるんだ!」

戦闘後は片付け、及び救助活動に従事して撤収。
「イベントは片付けまで、ちゃんとやらないとねー」


リミティア・スカイクラッド
なるほど、これが今回の大元ですか
剣と杖を地面に突き立て、足元と中空に魔法陣を描き
空の王者ならば地に墜としましょう。エレメンタル・ファンタジア起動。リムは目標を撃墜します

敵が攻撃のために高度を下げてくるタイミングを見計らって
発動させるのは「地」属性の「竜巻」。巻き上がった砂の岩石をワイバーンに叩き付けようとします
翼膜を傷つけ飛行能力を阻害するか、目くらましにして味方の攻撃の隙を作りたいですね

魔女の一族とはいえ、リムの世界にこういう相手は珍しいので
少し、物語の住人になった気分です
全霊をもって挑みましょう



「わあ、とんだひとが文字通り飛び入り参加してきたね」
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)の命がけのステージに飛び入り参加に声をあげる
「でもいいさ、僕らは最後まで駆け抜けるだけ!」
 ギターが鳴り響き、歌声が戦場に響く、そう、ここはライブステージ、命と命をしのぎ合う魂の愛を歌う場所。
 空を舞う王者は急降下し、咆哮を放つ。
 それを相殺するように放たれる魂の鼓動、歌声にこめるは破壊的Messiah。
 放たれた空間を波打たせる波動は咆哮と共に放たれた衝撃波を相殺し、打ち消していく。
「最後まで楽しんで行ってもらうよ!この曲でラストまで駆け抜けるんだ!」
 フローライト・ルチレイテッドは声と命の限り、その歌と熱情を燃やし続ける。

「空の王は自分だと言わんばかりね、気に入らない。気に入らないわ」
 フローライト・ルチレイテッドが咆哮を打ち消したその隙をついてリアーナ・シルヴァネール(空を舞う銃姫・f07102)が飛び上がる。
 虚空を踏みしめ、空を舞う王者の頭上を取る、そんな行為は普通は不可能だ。
 されど、攻撃の為に急降下してきた今ならば、彼女は空の王者の頭上を取れる。
「狩らせてもらうわよ」
 その頭蓋目掛け、銃撃を、鉄火の嵐を叩き込む。
 硬質な鱗に強かに打ち付けられるソレにワイバーンは鳴き声をあげる。
 首をめぐらせ、リアーナ・シルヴァネール目掛け咆哮せんとする。
 その瞬間を狙い、彼女はその頭蓋を踏みつけ、足蹴にする。
「足蹴にされる気分はどう?」
 足蹴にされ、ひるんだワイバーン目掛け、さらに叩きつけられるは鉄火の弾丸。
 それを嫌い、さらに高度を落とした空の王者を待ち受けるもの、それは――――。

 リミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)はリアーナ・シルヴァネールの攻撃を受け、高度を低めたワイバーンを待ち構えていた。
「なるほど、これが今回の大元ですか」
 剣と杖を地面に突き立て、地と虚空に描かれるは翠色と金剛色の魔法陣。
 風が逆巻き、岩盤をめくりあげ、岩石を巻き込み、竜巻となり、ワイバーンに襲いかかる。
 竜巻に巻き込まれ、その高度を落とすワイバーン、さらには巻き上げられた岩石の飛礫が、強かに敵を打ち据えていく。
 時に尖った飛礫はワイバーンの鱗を、翼の皮膜を傷つけ、その圧倒的な飛行能力を奪っていく。
 大きく咆哮をあげながら、なんとか竜巻から逃れるも、先のような強大さを感じさせる飛行能力はなく、その空の高みもまるで手の届くような距離と化した。
 傷つけられたワイバーンは、その怒りからまた吠え立てる。
 リミティア・スカイクラッドはそれを見やりながら場違いに呟く。
「魔女の一族とはいえ、リムの世界にこういう相手は珍しいので少し、物語の住人になった気分です」 
 全霊を持って挑みましょう、とリミティア・スカイクラッドは杖と剣を構え直す。
 空の王者との戦いは決着にじりじりと近づいていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フォルセティ・ソルレスティア
【共同プレ/f00964】【WIZ】【真の姿】の開放
「わわ、フィオ姉ちゃん出遅れちゃったよ」
「ここは本気を出すしかないよね」

【真の姿】あらゆる風の力を操る古の大魔導士になる
(20代位の男性、姿形は不明瞭)

【狙い】
ワイバーン(以下翼竜)は眼下の敵には強いが、
より上空からの攻撃に弱いと想定。
翼竜にダメージを蓄積し無傷で乗り切る

【行動】
「力溜め」で魔力を高めながら待機
フィオリナが翼竜を引き付け【急降下】したタイミングを狙い
「高速詠唱」で「カラミダド・メテオーロ」を叩きつける。
さらに「2回攻撃」を繰り出し、初撃を回避されても逃さない

「愚かな。下からの攻撃は読めても、汝の上からの攻撃には疎いようだな」


フィオリナ・ソルレスティア
【共同プレ/f05803】【WIZ】【真の姿】の開放

■想い
(空を飛べない私達には空中戦は不利。
互角に戦うには不意をつくしかないか)
「仕方ない、力を開放する」

■作戦
怒り狂うワイバーンの急降下攻撃をフィオリナが誘い出し、
フォルセティの「上からの攻撃」でダメージを与える

■真の姿
派手なドレスを纏った20代位の高位ウィザード女性になる
(容姿不明)

■行動
挑発するようにウィザード・ミサイルで攻撃(2回攻撃)
「今よ!」
ワイバーンの急降下(ダイブ/ブラスト)を誘いながら
「見切り」と砦の障害物を利用して回避し、
フォルセティに攻撃を促す

「レディを囮にするのは失礼よね」
軽く埃を払って立ち上がる
「次はトドメね」



「わわ、フィオ姉ちゃん出遅れちゃったよ」
「どうやら、そのようだな」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)はその戦況の行方を見ていた。
(空を飛べない私達には空中戦は不利……互角に戦うには不意をつくしかないか)
 フィオリナ・ソルレスティアは、考え、思考し、そして力を開放することを決める。
「仕方ない……フォルセティ、やるぞ」
 姉からの問いかけに、フォルセティ・ソルレスティアは頷いて返す。
「ここは本気を出すしかないよね」
 二人の魔力が高まる。その力の高まりに応じて、彼ら姉弟たちを中心に乱気流のような風が荒ぶる物理的な現象すら発生する。
 それは、力の解放、あるいは覚醒。猟兵たちの持つ真の姿を解き放つ時。
 荒ぶる魔力が解き放たれた時、魔力光が激しく立ち上り光の柱が天を穿つ。
 そこに立っていたのは、魔力光を纏った偉大なる二大ウィザードの姿。
 魔力光を纏った姿は、そのせいか不明瞭で、正確な姿を捉えられない。
 彼と彼女の大きく成長した姿がそれなのか、それとももっと別の"ナニカ"なのか。
 それはわからないが、今わかる事ははっきりと分かる事は、強大な力を持った存在がいて、ワイバーンはそれを驚異に思った事だ。
 豪奢に飾られたドレスを纏った女性――フィオリナ・ソルレスティアが前に出る。
「いきなさい」
 真の姿を顕現させ、力の増したウィザード・ミサイルはかつての時と違い、最早爆炎を過ぎ去り獄炎と化した炎の弾幕が形成される。
 その炎の弾幕に晒されながらもワイバーンは、彼女を迎撃しようと急降下し、咆哮を放とうとフィオリナ・ソルレスティアに迫る。
「今よ!!」
 その声に従い、大人になったようにも見えるがその魔力光にて阻まれ鮮明な姿を捉えられないフォルセティ・ソルレスティアは高速詠唱でその力の一撃を解き放つ。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎――カラミダド・メテオーロ!!」
 その頭上から灼熱の巨大隕石が降り注ぎ、ワイバーンの四肢を砕き、骨を破壊し、血肉を一瞬で蒸発させ、抉っていく。
「愚かな、下からの攻撃は読めても、汝の上からの攻撃には疎いようだな」
 その天からの裁きに悶え苦しむワイバーンを睥睨しながらフォルセティ・ソルレスティアは告げた。
「……レディを囮にするのは失礼よね」
 その天からの一撃の余波で、粉塵を纏っていた高位ウィザードたる淑女はその粉塵を軽く払い、弟の隣に立つ。
「次はトドメね」
 最早ありし日の如く、天を悠々と飛び、空を我が物としていた王者の姿はなく。
 猟兵たちの怒涛の攻撃で瀕死の体と化した一匹の亜竜がそこにいるだけであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フィオリナ・ソルレスティア
【共同プレ/f05803】【WIZ】【真の姿】継続
「情けは無用ね。一気に止めを刺すわよ」

■作戦
瀕死のワイバーンに2人のウィザードの力で止めを刺す!

■行動
電脳ゴーグル(オートフォーカス)で上空のワイバーンをロックオン
フォルセティの攻撃とほぼ同時(僅かな時間差あり)に
「バベルの光」でワイバーンを貫く
(技能:高速詠唱・2回攻撃でブースト)
回避手段として見切りを使用

(元の姿に戻って)
「…終わったのか?」

【事後行動】
仮にワイバーンを倒せたとして、砦の修復作業は忘れない。
特にフォルセティを急かして最後までやり遂げさせる
「ほら、休んでないで。こっちの木材を運んでくれ」


フォルセティ・ソルレスティア
【共同プレ/f00964】【WIZ】【真の姿】継続
「ヤツも意外としぶといな」
連戦で疲労を感じるが、ワイバーン(以下翼竜)に余計なことを
させない様に止めを刺しにかかる

【行動】
再びワイバーンと対峙し、おもむろに「高速詠唱」「2回攻撃」で
「カラミダド・メテオーロ」を叩きつける
こちらは囮のようなもので、ほぼ同時に繰り出すフィオリナの
UCが本命
急降下攻撃には見切りを駆使して回避する

(もとの姿に戻って)
「ボク達の姉弟パワー、思い知った?」
どこかに向かってVサインする

【事後行動】
不可抗力とはいえ破壊しまくった砦の修復に泣く泣く勤しむ
「ふえーん、もう重いのもつのヤだよー」



「ヤツも意外としぶといな」
 積み重なる連戦で疲弊してきているフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)。
 だが、それはワイバーンとて同じ事、相手も瀕死の様相。
 されど、空の王者はなおもその戦意を漲らせ、翼を大きく広げ咆哮する。
「だが、それもここまでだ。汝の命運はとうに尽きた!!」
 再び詠唱されるカラミダド・メテオーロ。
 しかし、それが先と違うのは高速詠唱に加えさらなる詠唱。
 それはやまびこのように木霊し、2つの詠唱と化す。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎――カラミダド・メテオーロッ!!」
 幾度となく見せたソレはとうにワイバーンはすでにどのようなものがをその身で知っていた。
 故がこそに放たれた無数の灼熱の隕石に対し咆哮を放ち迎撃していく。
 ――――そう、それが今までの本命打としての扱いではなく、牽制の一撃と気づかずに。
「決めてみせろ!!」
 フォルセティ・ソルレスティアが言うと同時、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)はすでに準備を終えていた。
 オートフォーカスはすでにワイバーンに狙いをつけている。
 座標セット、データリンク完了、ファイアコントロールシステム・ロックオン。
 ――――撃てます。
 無機質な電子声が響くと同時、フィオリナ・ソルレスティアはその破壊の光の引き金を引く。
「貫け、バベルの光よ!!」
 遥か高く天より高く、それは星々の揺蕩う黒き海空の彼方。
 未だ多くの世界が未踏の果てに浮かぶは人工の叡智の結晶。
 それは受け取った様々なデータを認識し、確認し、その砲塔を定められた場所に向ける。
 光が迸った。
 それは闇を切り裂き、大気を焼き、音の壁を貫き――――ワイバーンへと降り注ぐ。
 一体それがなんなのか、一体これはなんなのだ。
 理解に至る前に膨大な熱量が一条の光の柱と化してワイバーンの血肉を蒸発させていく。
 オノレ、オノレオノレオノレ、ワレハ、マダ――――。
 その思考は絶叫の断末魔の咆哮でしか紡がれる事はなかった。
 一条の光の柱――――高出力レーザーの照射が終わった後、そこにはワイバーンの姿はなく、焼き払われた亜竜の影のみが残るばかり。
「……終わったのか?」
 元の少女魔術師の姿に戻ったフィオリナ・ソルレスティアは呟く。
「ボク達の姉弟パワー、思い知った?」
 同様に少年魔術師に戻ったフォルセティ・ソルレスティアは指を二本立てどこかにピースをした。
 どこにか、わかりません。きっとオートフォーカスかなにかだ。
 こうして人を脅かしたゴブリンの群れは、そして、ゴブリンの群れを脅かしたワイバーンは。
 猟兵たちの手で駆逐され、そして、討伐された。
 後に残るのは――――。

 はい、そうです。すっかりぼろぼろになった要塞でした。
 事前の通達にもあった通り、やりすぎた範囲の修復は猟兵の手で。
 契約は大切です、しっかりと守りましょう。
 いかに不可抗力で、コラテラル・ダメージとは言え約束は約束なのだから。

「ほら、休んでないで。こっちの木材を運んでくれ」
 疲れたのか座り込んでいたフォルセティ・ソルレスティアにフィオリナ・ソルレスティアは激を入れる。
「ふえーん、もう重いのもつのヤだよー」
 連戦の疲労が募っているところの追い打ちかの如く所業。
 むしろこっちの方が疲れるのでは、と考える猟兵たちであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2018年12月24日


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト