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まずはにゃーにゃーお次にわん

#スペースシップワールド #戦後


●のっぴきならない事情
「銀河帝国の残党が発見されただと?!」
「何てことだ! 早速ピカピカのワープドライブで猟兵の助けになりたい」
「だが!! だがこんな時に、こんなことが起きようとは!」
 船員達は頭を抱えた。
 銀河帝国の残党の居場所が判明したという。そういう事ならば、ワープドライブでワープ移動し猟兵を掃討戦に送り出したい。しかし、このスペースシップは、のっぴきならない事情を抱えていた。
「おい! 備品は確保しかのか?!」
「はっ! しかし……リラクゼーションスペース並びに仮眠スペースの奪還は今だ叶わず」
「このまま猫たちに騒がれたら、ゆっくり眠れないぞ?!」
 船員たちが青い顔をして崩れ落ちた。
 彼らの目の前にはリラクゼーションスペースの扉がある。その隣は仮眠スペースになっているようだ。
 その扉の向こう側から、楽しげな声が聞こえてくる。
「にゃー」
「んなー」
「にゃーにゃー」
 そして、恐らく、リラクゼーションスペース内を好き勝手に遊びまわる音も聞こえてくる。
「とにかく、あの猫たちは大切なお届け物だ。傷つけず、何とか捕獲……できたらいいなぁ」
 と、船員たちは遠くの方を見るのだった。

●まずはにゃーにゃーお次にわん
「銀河帝国の残党の居場所を予知した……にゃん」
 少々恥ずかしそうな面持ちで、ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が猟兵たちに呼びかけた。
 説明された事情によると、今回猟兵に協力してくれる宇宙船は、配達業を生業にしているらしい。現在は『腕のいい動物病院に預けた猫を、飼い主の元へ運ぶ仕事』を請け負っていたという。順調に仕事を進めていたはずが、何かの折リにリラクゼーションスペース内に猫が逃げ、そのまま占拠されてしまったらしい。
「船員さんたちは、猫を傷つけるような備品を回収するので必死みたいなんだよ。そこで、みんなには、ワープ中に何とか猫たちを確保してもらいたいんだ」
 遊びに誘ったり、かけっこしたり、グッズを用意するのも良いかもしれない。
 とにかく、大切な送りものなので、傷つけず捕獲したいと言う。逃げた猫は5匹。無事飼い主の元へ送り届けるためにも、猫たちを専用のケージに移動させたい。
「猫たちを無事回収できたら、次は銀河帝国の残党との戦いも待っているよ。可愛い感じのロボットとか、女性エージェントとかが待ち受けていると思うの。とにかく、スペースシップ内のリラクゼーションスペースを占拠した猫たちを捕まえることだよね。みんな、よろしくお願いします……にゃー」
 そう言って、やはり少し恥ずかし気に、ルビナは説明を終えた。


陵かなめ
 こんにちは、よろしくお願いします。
 逃げちゃった猫たちの捕獲をお願いします。一緒にたくさん遊んであげたりすると、きっと楽しいですよね。飼い主さんに大切にされている飼い猫なので、人懐っこいみたいです。
 1章では猫たちの捕獲。
 2章は集団戦。3章ではボス戦を予定しております。
 各章のみの参戦もお気軽にどうぞ♪

 それでは、プレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『迷い猫を保護せよ!(SSW船内編)』

POW   :    身体を使ったパワフルな遊びでおびき寄せる

SPD   :    素早い動きで追いかけっこをして捕まえる

WIZ   :    猫グッズを駆使して自ら寄ってくるのを待つ

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大虚・空
? 猫を捕まえればいいのか?

そういうことなら自分に任せてもらおうか
いや、別に自分が猫だから猫の気持ちがよく分かるとかではなく

すばやさには自信があるからな
適当に遊んでやりながら捕まえてみせるさ
猫のことはよくわかっているし

○SPD重視
基本的には一緒に走り回って(遊びまわって)
機を逃さずに丁寧に怪我させないように捕まえていこう

ユーベルコードは使わずに猫と仲良くなって楽しく捕まえて良ければいいかなと思っている

粗方捕まえたあとは捕まえた猫たちが再度逃げないように遊んだりして気を引いておこう
追いかけっこも何回か繰り返してるとお互いに疲れてきちゃうからな
まったりするのも良いと思うんだよな



●追いかけっこと信頼と
 スペースシップ内のリラクゼーションルーム前に立った大虚・空(ヴォイドウォーカー・f03327)は、おろおろする船員たちに声をかけた。
「猫を捕まえればいいのか?」
 船員たちが、一斉に頷く。
「俺たちは、機材を確保するのに精いっぱいで」
「いや、猫たちはとても可愛いんだけど……ぐす、助けてください」
 そして、期待の目を空に向けた。
 空は小さく頷き、リラクゼーションルームの扉に手をかける。
「そういうことなら自分に任せてもらおうか」
「本当か!! ありがとう!!」
「頼りにしてるぞ!! 猫の気持ちを知り尽くしていそうだな」
「……いや、別に自分が猫だから猫の気持ちがよく分かるとかではなく」
 顔の前で手を振り、一応否定しておく。
 さて、さっそく空はリラクゼーションルームに入った。
 備え付けられた皮のソファ。さわやかな風景を映し出している巨大なスクリーン。流れる音楽は、ゆったりとしたものが選ばれている。リラクゼーションを一番に考えられた癒しの空間だと言うことが、すぐに分かった。
 そして――。
「んなー」
「にゃー」
「にゃ、にゃ」
 その中を走り回る猫たちの姿もすべて捉える。
 見ると、本棚はすべて空だった。どうやら、書籍などは船員たちが移動させたらしい。そして、その本棚にも猫が丸まって入っていたりする。
 ふむ、と、空は頷く。
 特に走り回っている猫とは、一緒に走りながら遊べそうだ。素早さには自信もある。
 空は警戒されない角度から猫に近づき、もう少しでじゃれ合えるような距離を保ちながら一緒に走ってみた。
「ん、なーぁ」
 猫が気持ちよさそうに鳴き声を上げる。
 空は猫の動きに合わせながら、ターンする瞬間に床に伏せてみた。
 興味があるようなそぶりで近づいてくる猫。
 触れるか触れないかの瞬間、体を反転させて空が走り出す。すると、猫は楽しそうに空を追いかけてきた。部屋の端まで走ったら、次は空が追いかける番だ。
 いつの間にか猫と追いかけっこをしながら距離を詰める。
 その頃には、すっかり猫と打ち解けて、猫も信頼の目を寄せてくるようになっていた。
「ちょっと休憩するか」
 空がそう言って適当な場所に座れば、猫も体を寄せてその場に落ち着いた。
 今なら大丈夫だろう。空はそう思ってそっと手を伸ばす。
「にゃー!」
 猫は抵抗もせず空の腕の中に納まった。これで一匹を確保した。
「お互い疲れたし、まったりするか」
 そう言って撫でてやると、猫は気持ちよさそうに喉を鳴らした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コノカ・ハギリガワ
スピネルさん(f07667)と参加

飼い主さんのためにも、猫を無事に保護してあげたいわね
といっても人生の殆どを鎧装騎兵としての訓練に当てて来た身では猫と遊ぶのには慣れていないわけで
だからといって力ずくでは怯えさせたりとかで難しいのはわかるわ
…私も猫じゃらしを使うとしましょう

同行者のスピネルさんと協力
スピネルさんに私の方へ猫を追い込んでもらうわ
それから、逃げ出されない程度の距離で猫じゃらしを振って誘惑してみる
待ちの姿勢や猫用のエサも差し出したりして敵意が無い事をアピール
猫が私に慣れてからようやく触って、抱き上げるわ
…あ、毛並気持ちいい…

この調子で捕まえていきましょう


スピネル・クローバルド
■同行者
コノカさん(f06389)

■心情
猫ですか、猫はとても可愛くて癒されますので
手荒な真似はしたくないですね。
ともかく確実に保護しましょう。

■行動
WIZ判定の行動

猫グッズを用意して誘き寄せましょう。
私は、猫じゃらしとか使ってみますね。
後は、猫用の餌とかも一緒に用意しておきます。
「ほらほら、可愛い猫さん。こっちですよ」
『動物と話す』の技能も使って、意思疎通を図ってみますね。
「私と一緒に、遊びましょうね♪」

コノカさんとも協力しますね。
コノカさんと一緒に、猫を挟み込む感じで捕まえていきます。
『地形の利用』で、猫を捕まえやすい場所へと誘導し、
私が、猫を待ち構えるコノカさんの方へ猫を誘導します。



●猫じゃらしで遊んで♪
 揃ってリラクゼーションルームに入ってきたのはコノカ・ハギリガワ(サイボーグの鎧装騎兵・f06389)とスピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)だ。
「飼い主さんのためにも、猫を無事に保護してあげたいわね」
 コノカが部屋の中を見回した。仲間の猟兵が確保した猫もいるが、まだまだ猫たちは元気に走り回っている。
「はい。ともかく確実に保護しましょう」
 スピネルも頷いて部屋の様子を見た。
 にゃーにゃー鳴きながら走り回る姿は可愛らしい。やはり、猫はとても可愛くて癒されると思う。手荒な真似はしたくない。飼い主のためにも、確実に保護してあげたい考えだ。
 二人は頷き合い、各自猫じゃらしなどを持って革張りのソファで遊んでいる猫に顔を向けた。
 まずはスピネルが猫じゃらしを振りつつ、徐々に近づいていく。その間にコノカが猫を撫でやすい場所へ移動した。
「ほらほら、可愛い猫さん。こっちですよ」
 まずは警戒されないよう、程よい距離感から猫じゃらしを揺らす。
 駆けまわっていた猫が一匹、スピネルの猫じゃらしを目で追い始めた。
「ほらほら」
「にゃ」
 右に猫じゃらしを大きく振ると、猫がジャンプして縋りついてきた。
 猫の手に触れるかどうかの瞬間、今度は猫じゃらしを左に大きく振る。
 すると、猫は無言で左にジャンプし、猫じゃらしに飛びついてきた。これを何度か繰り返すと、猫のほうから距離を縮めスピネルの足元近くまでやってきた。
「ふふふ。楽しいですか?」
 今度は小刻みに振ってやると、猫は猫じゃらしを掴もうと、必死で前足を合わせるしぐさを見せる。時折、小さく「にゃ」と鳴く声もとても可愛らしいと思う。
「私と一緒に、遊びましょうね♪」
 猫と会話するように話しかけると、
「にゃー」
 と返事が返ってきた。
 猫をうまくあやしながら、スピネルはコノカを見る。
 コノカは猫用のエサなども用意して、部屋の一角でスタンバイしているようだ。
 猫じゃらしも手に持ったし、いつでもこちらに来てもらってオッケーだと言うように、コノカが頷いた。
 人生の殆どを鎧装騎兵としての訓練に当てて来た身では、猫と遊ぶのには慣れていないとコノカは思う。
(「だからといって、力ずくでは怯えさせたりとかで難しいのはわかるわ」)
 やや緊張しながら、手元の猫じゃらしを振ってみた。軽い力で簡単に動かせるようだ。
「はい。こっちですよ。ほらほら」
 すぐ近くまでスピネルが猫を誘導してきた。
 猫はご機嫌な様子でスピネルの猫じゃらしを追い、コノカの足元まで入り込んでくる。
「ほら、猫じゃらしよ」
 スピネルに倣うように、コノカも猫じゃらしを振った。
「んな! にゃー!」
 たくさん遊んで慣れたのか、猫は夢中になってコノカの猫じゃらしにも飛びついてくる。
 右に、左に猫じゃらしを振ると、猫は実に楽しそうにジャンプした。
「だんだんコツがつかめて来たわ」
「良かったです。猫さん、本当に可愛いですね」
 コノカとスピネルが目を合わせる。
「にゃ、にゃ」
 コノカの足元でリズム良く飛び回る猫。
 頃合いを見計らって、コノカはそっとエサを差し出した。
「そろそろ疲れたんじゃないかしら」
 そう言って、静かに猫じゃらしを引っ込める。
 すると、猫は更にコノカに近づいて、エサを食べ始めた。懸命にエサを食べる姿も、何とも可愛らしい。
 ふと見ると、スピネルがもう一匹、猫を誘導してきていた。
「ほらほら、美味しいエサもありますよ」
 スピネルは自分についてきた猫を上手にエサまで誘導する。
 黙々とエサを食べる二匹の猫を、二人はしばし眺めた。一緒に遊んだのが良かったのか、猫は二人を警戒することなく、エサに集中している。
「なー」
 そのうち、満足したのか、二匹の猫がエサから顔を離し伸びをした。
「今なら触れそうですね」
 スピネルが耳打ちする。コノカは頷いて、足元でくつろいでいる猫をそっと抱き上げた。
 猫はピクリと耳をを動かした後、おとなしくコノカの腕の中におさまる。
 おそるおそる背中を撫でてみると、手に柔らかな感触が伝わってきた。
「……あ、毛並気持ちいい……」
 思わず声が漏れる。
「本当に、可愛いですね」
 そう言って、スピネルももう一匹の猫を抱きしめる。
 二人は無事二匹の猫を捕獲した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榛・琴莉
WIZで判定。
猫って、慣れない場所ではあまりアクティブでない印象だったんですけど。
元気ですね…ネコチャン…

猫は構おうとすると逆に寄って来ない、らしいので。
あちらから来てくれるのを、のんびり待ってみようかと。
「猫をリラックスさせる音楽なんてあるんですね…真偽の程は、定かではありませんが」
リラクゼーションルームの中でも猫たちが寛ぎやすそうな場所へ。
来る前に購入したCDを、適度な音量で再生します。
比較的静かな曲にしましょう
あとは…仮眠スペースに、大きなクッションとかありませんかね。
寝ていたら腹に乗ってきた、なんて話もよく聞きますし。
ゴロゴロしながら待ってみようかと。
ほーらクッションですよー。



●ゆっくりまったりリラクゼーション
 榛・琴莉(ブライニクル・f01205)は隣の仮眠スペースから比較的大きなクッションを持って来た。
 現在のリラクゼーションルームの様子は、猫二匹が元気に走り回っていると言うところだ。他の猫たちは、無事仲間の猟兵に確保された。
 猫と言えば、慣れない場所ではあまりアクティブではないと言う印象だったのだが。
「元気ですね……ネコチャン……」
 少なくとも、警戒したり緊張している様子は無いようだ。
 琴莉は比較的静かな曲を選び再生する。それからきょろきょろとルーム内を見回し、ちょうど大きく足を延ばしてくつろげるスペースにクッションを置いた。
「寝ていたら腹に乗ってきた、なんて話もよく聞きますし」
 と言いつつ、そっとクッションの上に横になる。
 まったりとした空気を醸し出しながら、猫が近寄ってくるのを待つ作戦だ。
 程よい温かさのある部屋。ゆったりとくつろげる音楽。そして、体を包み込むような気持のよいクッション。琴莉はクッションに体を沈め、ゆっくりと息を吐き出した。
「猫をリラックスさせる音楽なんてあるんですね……真偽の程は、定かではありませんが」
 用意してきたCDのジャケットを眺めながら、しばしゴロゴロと羽を伸ばす。
 猫は構おうとすると逆に寄ってこないと聞いたこともある。
 こうして、ゆったりとした気持ちのまま、あちらから寄ってくるのを待つのも悪くは無いだろう。
 焦らず、ゆったりと待っていたところ、琴莉の近くをぐるぐる回って様子をうかがう猫が現れた。
 まだ距離は遠いが、確実に琴莉を意識しているようだ。
「ほーらクッションですよー」
 言いながらゆっくりと寝返りを打ってみる。
 猫は一瞬驚いたように動きを止めた。
 またしばらくクッションに身を沈める。
 と、今度は別の猫がツンと澄まして琴莉の背中に乗ってきた。
「このまま、あの猫も待ちましょう」
 琴莉は小さな声でつぶやき、背中を猫の居所として提供し続ける。猫は琴莉の背中の上で丸くなり、静かに顔を伏せた。よほど温かかったのか、居心地がいいのか。すぴすぴと寝息が聞こえて来た。
 やがて、琴莉自身もウトウトとし始めたころ、クッションの端にもう一匹の猫が近づいてくるのが見えた。
 遊び疲れたのだろうか、そのままするりとクッションの上に乗り、座り込んだ。
「これで、二匹とも大丈夫ですね」
 琴莉が静かに頷く。
 無事、残って居た二匹も捕まえることができた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『愛玩用メカドッグ『おはなしまめしば』』

POW   :    ぼくとおはなししようよ!
【とことこ駆け寄ると共に両目から熱線】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    あそんであそんで!
【胸がきゅんとする愛くるしさ】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数の同型機が背負った風呂敷】から、高命中力の【誘導ミサイル】を飛ばす。
WIZ   :    きみのなまえをおしえて?
【可愛らしい口元】から【無邪気な質問と共に脳に影響する音波】を放ち、【その愛嬌を利用して耳を傾けさせること】により対象の動きを一時的に封じる。
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●愛玩用メカドッグ
「ありがとうございます!!」
「これで!! リラクゼーションルームにも平和が戻りました!」
 猟兵たちから猫を受け取り、スペースシップの船員が感謝して頭を下げた。
「それにそろそろワープが完了します」
「通常空間へ出ますよ」
 促され指令室に上がると、広域に広がるスペースデブリがスクリーンに表示された。
 船員がさらにズームをかける。
 見ると、デブリの中に小型の宇宙船が浮かんでおり、その装甲の上に犬のようなものがたくさん並んでいた。
 あれこそが銀河帝国の残党の船だろうと察する。
 そして、装甲の上に並ぶ多数の犬のようなロボットを排除しない限り、先に進めないだろうと言うことも。
 敵の数は多い。そして、見たところ可愛い雰囲気のロボットのようだ。
 しかしあれは銀河帝国の残党。
 見た目に騙されず、制圧しなければならない。
 猟兵たちは銀河帝国の残党の船へと移乗を開始した。
スピネル・クローバルド
コノカさん(f06389)と一緒に参加

■心情
猫の次は犬ですか、
しかしあれは敵の残党、遠慮なく倒してしまいましょう。

■行動
WIZ判定の行動

フォックスファイア(UC)を使って戦いますね。
属性攻撃で炎属性を強化して、全力魔法でUCを放ちます。
範囲攻撃も駆使して、敵は纏めて攻撃しますね。
現在、私とコノカさんを狙っている敵を優先して攻撃し、
無暗にこちらを狙ってくる敵を増やさない様注意。

敵のきみのなまえをおしえて?に対しては
耳を塞ぐなどして、音波を直接聞かない様に注意。
オーラ防御や呪詛耐性で対処できるなら、その技能を使います。

後は、コノカさんと声を掛け合いながら戦い
互いの死角などをカバーし合います。


コノカ・ハギリガワ
スピネルさん(f07667)と参加

ふん、銀河帝国の残党はまだいるのね
この宇宙を荒らす者に容赦はしな…
…何であれ、あんなに可愛いわけ…!?

ともかく、気を引き締めて戦うわよ
先制攻撃で敵陣に突っ込み、アームドフォートからフルバースト・マキシマムを発射
範囲攻撃、一斉発射、スナイパーで効果増強
範囲外から逃げられたらダッシュで追いついて攻撃範囲に捕らえ、攻撃

敵の攻撃に対しては、見切り、戦闘知識、第六感で感知して、
オーラ防御、ビームシールドでの盾受けで
余裕があればスピネルさんへの攻撃も引き受けるわ

お互いに声を掛け合い、カバーし合いながら戦うわね



●先制攻撃
 目の前の船の上に並ぶメカドッグたちを見てコノカは思わず声を上げた。
「……何であれ、あんなに可愛いわけ……!?」
 銀河帝国の残党がまだいると言うのなら、この宇宙を荒らす者に容赦はしない……と思うのだが。だが、メカドッグは……いかにも可愛い。
 コノカは秘かにふるふると首を振って自分を奮い立たせた。
 その隣では、戦いの準備を整えたスピネルが表情を引き締めている。
「猫の次は犬ですか」
 しかしあれは敵の残党だ。
「遠慮なく倒してしまいましょう」
 その言葉を聞いて、コノカも頷く。
「ともかく、気を引き締めて戦うわよ」
 二人が小型の宇宙船に飛び乗る。
 愛玩用メカドッグたちが、一斉に二人を見た。一見愛くるしいその表情は、だがよく見ると機械的な何かだ。
 二人は敵が動き出す前に行動に移った。
「先に行くわね」
 コノカはそう言うと床を蹴り、敵のど真ん中へ切り込んでいく。
「はい。背中は任せてください」
 タイミングを合わせて、スピネルが狐火を放った。
 コノカの周辺に位置していたメカドッグめがけて、炎属性を強化した全力の魔法を乗せて放つ狐火。20を超える狐火達は、舞い踊りながら犬の群れに襲い掛かった。
「わーにん、わーにん」
 火に襲われた犬たちが、一斉に走り出す。
 逃げ出したうちの数匹は、狐火で焼いた。
「列が乱れたわね。そこっ」
 周辺の敵の乱れを感じ、コノカはアームドフォートを構える。自分に背を向けている敵や、逃げ惑う敵を中心に狙いをつけ、フルバースト・マキシマムを放った。
 弾が次々と敵の体を貫き、四肢を、躯体を破壊していく。
「ガ……きのう、ていし……」
「きゅうえん、ようせい……」
 そこかしこでエラー音が鳴り響き、機能停止した敵の残骸が飛び散った。
 それでも、コノカの動きは止まらない。
 攻撃から逃れたメカドッグを見つけるや否や、その背にダッシュで追いついて射程内に捉える。
「逃がさないわよ」
 そう言ってアームドフォートから砲撃をすると、見事敵を撃ち抜いた。
 船上のメカドッグの群れに穴が開き、隊列が完全に乱れたのが分かる。だが、敵もそれだけでは終わらなかった。
 一体のメカドッグがトコトコと可愛らしい足取りでスピネルに近づいてきたのだ。
「スピネルさん、気を付けて」
 コノカが声を上げる。
「はい。これは……」
 スピネルが頷き耳を塞ぐのと、メカドッグが音声を発するのはほぼ同時だった。
「ねえねえ、きみのなまえをおしえて?」
 可愛らしい仕草で小首を傾げ、無邪気にスピネルの名前を聞いてくる。
「この音波、防ぎます」
 スピネルはメカドッグの言葉を無視し、全身をオーラに包んで身を守った。スピネルの呪詛耐性も手伝い、動きを封じられることは無かった。
「今度はこちらから行きます」
 スピネルは自分の手がきちんと動くことを確認しながら、再びフォックスファイアを放つ。狐火たちが一斉にメカドッグに向かって走った。
「てき……かいひうんどう」
 メカドッグは狐火を回避しようとジャンプする。だが、スピネルの狐火が速い。敵を囲んで逃げ場を無くし、その躯体を焼き尽くした。
「ガ……ガガ……」
 メカドッグが壊れた機械音を放ちながら崩れていく。
「こちらは大丈夫です! コノカさん、周辺はどうですか?」
 敵の消滅を確認し、スピネルがコノカを見た。
 ビームシールドで敵の熱線を受け流しながらコノカが頷く。
「平気よ。入り口付近の敵は、ある程度片付いたわね」
 そう答えながら、自分を狙ってきた敵に向け弾を発射し、敵の躯体を貫いた。
 二人は次々に敵を破壊し、船の入り口付近の足場を確保する。これならば、後続の仲間も戦いやすいだろう。敵の隊列もずいぶん乱れている。
 そこまで確認し、いったんその場を退いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大虚・空
よしよし
猫たちは無事に保護できたし、掃討に移ろうか
……?
なんだ、あのあざとい犬っぽいロボたちは
…懐に入られると危険と見た
遠距離から少しずつ削っていくとしよう

○SPD重視
遠距離から糸や壊世での攻撃
もしくは一撃離脱の形で少しずつ相手にダメージを与えていこう

不意に距離を詰められるなど、敵に接近されないように細心の注意を
また、敵の攻撃の予兆が見られた場合は距離をとるようにする

味方が敵の手中に落ちている、倒されそうになっている場合は救出を試みる
(該当敵への牽制などで注意を引いたりなど)

自分自身で止めをさせなくとも、結果的に敵を殲滅できればそれで良し
大事なのは味方への被害を少なくし敵に大損害を与えることさ



●戦いに勝つために
 猫を船員に預けた空も、敵の船の上に並ぶメカドッグを見ていた。
「……? なんだ、あのあざとい犬っぽいロボたちは」
 猫たちは無事保護できたし、さっそく掃討に入ろうかと思っていたのだが、並ぶ敵の姿は、歩く姿も、小首を傾げるさまも、全て可愛さを狙ったようなあざとさだった。
 とは言え、空は冷静に判断する。
「遠距離から少しずつ削っていくとしよう」
 懐に入られると危険だと見て取ったのだ。
 すでに仲間が最初の足場を作ってくれている。
 空は敵の船に飛び乗り、攻撃が届く範囲の敵に狙いを定めた。
「わーにん! わーにん!」
 犬たちが騒ぎ出す。
 トテトテと近づいてくる犬と距離を取り、空は破砕の檻を放った。
「沈め 壊劫の果てまで」
 からくり人形壊世を使い、メカドッグの足を破壊する。続けて鋼糸で破損個所を抉り、動きを封じ込めた。
「ガ……ガ、こうどう……ふのう」
 バチバチと千切れむき出しになった導線から火花が上がる。
 空は手ごたえを感じながら、次々と攻撃を仕掛けていった。
 鋼糸を操りメカドッグの足を貫く。時には音波の出る口元を狙う。風呂敷のミサイルを破壊する。と、次々に敵の無力化に成功した。
 ふと見ると、一体の敵がトテトテと近づいてきた。
 仕草や表情から愛くるしさを前面に押し出し、あそんであそんでと言わんばかりのアピールを行ってくる。
「その手に乗るわけにはいかないな」
 すぐに気付いた空は、とっさに大きく床を蹴り敵と十分に距離を取った。
 向かってきた敵の顔が良く見えないほどの距離。
 これならば、敵の可愛らしさにきゅんと胸をときめかせることなど間違ってもない。
「足元ががら空きだな」
 近づかないよう気を付けながら、壊世を放った。
 敵の足を崩し、自由に動くことができないよう動きを封じる。
 空は一体一体の破壊に固執せず、敵が自由に動けなくなるよう、攻撃を続けた。
 例え自分自身でとどめを刺せなくても、この働きは、味方にかなりの恩恵をもたらすだろう。被害を最小限にとどめ、敵に大損害を与えること。
「それが大事だな」
 空の言葉通り、敵の群れは動きが鈍り攻撃力をグンと落とした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

榛・琴莉
「すみません…どちらかと言うと凛々しい方が好みなので」
ハスキーとか、シェパードとか。カッコいいですよね。
…とはいえ、まめしばが愛らしい事に変わりはありません。
きゅんとしないとは言い切れないので、ミサイルで雨あられされる前に仕留めてしまいたいですね。

遠距離が主体のようですし、距離を詰めてしまった方が攻撃を捌きやすそうです。
飛んで来たミサイルは【見切り】回避、もしくは【スナイパー】の如く撃ち落として対処しつつ素早く接近。
攻撃の予備動作など、何かしら怪しい動きを見せた対象に袖口から【羽搏くもの、啄むもの、囀るもの】。
遊ぶのなら、そちらとどうぞ。



●メカドッグ殲滅を
 琴莉は船上に降り立ち周辺の様子をざっと確認する。
 足や体が破損している敵も多く、もはや全力の出せる機体は限られているようだ。
 それでも犬たちは琴莉を見つけ、トテトテと愛くるしい仕草で近づいてきた。
「すみません……どちらかと言うと凛々しい方が好みなので」
 琴莉はさっと手を上げ、犬たちにお断りを入れる。凛々しいと言えば、ハスキーやシェパードだ。とても格好良い。とは言え、まめしばが愛らしいことに変わりはない。
(「きゅんとしないとは言い切れないので、ミサイルで雨あられされる前に仕留めてしまいたいですね」)
 そう方針を定め、床を思い切り蹴った。敵の攻撃は、遠距離が主体のようだ。ならばと一気に距離を詰め、敵群れの中心に飛び込んだ。
「わ、わーにん」
「ガガ……てき、しゅう……」
 壊れた音声機能がアラートを発する。
 琴莉は動きを見せたメカドッグをいくつか確認し、狙いを定めた。
「あそ……んで……あ……そ、んで!」
 敵が可愛らしく歩き近づいてくる。
「Harold。」
 敵の攻撃が始まる前に、ユーベルコード・羽搏くもの、啄むもの、囀るものを発動させた。
「遊ぶのなら、そちらとどうぞ」
 琴莉の袖口からコートの内側に潜んだ小型UDC群の一体を放つ。
 小型UDCはしなやかに敵に絡みつき、躯体を締め上げて捻り潰した。
「……ガ、ガガ……」
 もはや言葉にならない電子音を発し、敵の一体が崩れ落ちる。
「あそんで」「わーにん」「あそ、んで、あそん、で!」
 周辺の敵が、それでも一斉に襲い掛かってきた。
 いくつかミサイルも飛んでくる。
 琴莉は冷静にミサイルを見て回避し、動いた敵から順番に小型UDCを放って破壊させた。先行の仲間が切り開いてくれた船上を進む。
「数は多いですが、これなら殲滅できそうですね」
 そう呟いて一体一体をきちんと破壊しつくしていった。
「ガ……ザ、ザザー」
 また一つ。敵の体を貫く小型UDC。
 気づけば船上を守っていたメカドッグも残り一体となっていた。
「わーにん……あそんで?」
 敵が小首を傾げる。
「いいえ、遠慮します」
 琴莉の小型UDC群が最後の敵を捕らえ、そのまま握りつぶした。
「何とかなりましたね」
 もはや動く敵の姿はどこにもない。猟兵たちはメカドッグとの集団戦に勝利した。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『エージェント11』

POW   :    11式強化術
【帝国製特殊兵装】【改造植物から抽出したブーストドラッグ】【高侵食ナノマシン】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    11式戦場形成術
【遺伝子改造された樹木の種子】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【や金属を侵食して深い森を形成し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    11式拘束術
【単分子ワイヤー】【人食い蔦】【神経毒注入弾】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑7
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●エージェント11
「騒がしいと思えば、敵襲でしたか」
 メカドッグたちを一掃した戦場に、一人の女性エージェントが現れた。
 エージェント11……この船の指揮官であり、銀河帝国の残党だ。
「よもや、メカドッグたちを一掃したくらいで、勝ったつもりではないでしょうね?」
 エージェント11は静かに猟兵たちを見る。
「何にせよ、作戦を邪魔するのなら排除します」
 そして銃口が猟兵たちに向けられた。その力はメカドッグたちとは比べ物にならないと感じる。
 この女エージェントを倒すことが目標だ。猟兵たちは瞬時に理解し武器を取った。
榛・琴莉
おや、飼い主のご登場でしょうか?
来客にミサイル撃ってくるワンちゃんを放し飼いにするのは、止めた方が良いと思いますよ。
ご近所トラブルとか、色々困り事の種になるかと。

敵の攻撃は出来るだけ【見切り】回避、無理であれば【オーラ防御】とHaroldで【なぎ払い】や【武器受け】して対抗。
迅速に距離を詰め、氷の【属性攻撃】【CODE:グランディニーリ】で【零距離射撃】。
防御力が強化されていても、【全力魔法】で叩き込めば多少はこちらが上回るかもしれません。
足りないならば、【2回攻撃】で再度撃つまで。
「嗚呼、冷たい。寒いったらない…便利ではあっても、こればかりは好きになれませんねぇ」



●氷の魔力
 小型の宇宙船の装甲上、メカドッグの残骸が散らばる場所に、エージェント11が進んでくる。
 猟兵たちはすぐに構えを取った。
「おや、飼い主のご登場でしょうか?」
 アサルトライフルを手にした琴莉が敵を見る。敵は何の表情も浮かべず銃口を向けてきた。
「来客にミサイル撃ってくるワンちゃんを放し飼いにするのは、止めた方が良いと思いますよ」
 足元にはメカドッグたちの破片。
 エージェント11がわずかに首を傾げた。
「ご近所トラブルとか、色々困り事の種になるかと」
 そう言って、琴莉が走り出す。もちろん、敵が自分の言葉に対して反応したとは思わない。敵はただ、射線軸を確認しただけなのだろう。敵が攻撃を繰り出す前に、できるだけ距離を詰めたい。
 一歩目で大きく跳び、二歩目で敵の懐まで飛び込んだ。
 エージェント11は構えていた武器を振り上げ、牽制するように薙ぎ払う。
 髪に触れるかどうかのタイミングでそれを見切って回避し、琴莉は氷の魔力を武器に装填した。
 敵が空振り、たたらを踏んだ。バランスを崩し、敵のわき腹に隙ができる。
 琴莉はその瞬間を見逃さない。
「装填、グランディニーリ」
 ユーベルコード・CODE:グランディニーリを発動させ、全力の魔法で大威力の一撃を叩き込む。氷の魔力に覆われた弾丸が敵のわき腹を貫き抉った。
「……ッ」
 息を呑んだエージェント11のわき腹が凍り付く。
 それでも、ぐらつく身体を捻って敵が蹴りを繰り出してきた。
「11式……強化術」
 高侵食ナノマシンが敵の足を侵食し、爆発的にその威力を向上させる。
 琴莉は狙われた個所をオーラで防御し、Haroldを使ってその攻撃を受け止めた。
「まだ動けるようですね」
「な……」
 手元のアサルトライフルには、まだ魔力がこもっている。蹴りを放った敵の体は、すぐ目の前。
 再び氷の魔力で弾丸を覆い、琴莉は二発目の弾を放った。
 先ほどと同じ個所をさらに抉る。
「か……はっ」
 今度こそ、敵の体が衝撃で吹き飛び宙を舞った。
「嗚呼、冷たい。寒いったらない……便利ではあっても、こればかりは好きになれませんねぇ」
 敵が装甲に体を打ち付けたことを確認し、琴莉はそう呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大虚・空
今回の仕事で残すは、あのエージェントを倒すのみか
最後まで油断せずに行こうか

今まではちょっぴりほんわかムードが漂っていたけども
ここから先は油断厳禁だからな

……まぁ、今までどおり削ることに専念して、トドメはほかの人に任せるか

○SPD重視
敵への牽制、味方の援護中心
糸で罠を張るのも試してみる価値はあるかもしれないな

敵が深い森を形成した場合は、木を伐採して森を破壊しよう
相手が有利になる条件は、疾く壊すのが重要になるし

頃合を見計らって相手の拘束、もしくは手足への攻撃を試みて
攻撃力なり機動力なりを削いでいきたいとこだな

いかに長く戦闘行為を継続し、相手が嫌がる行動をし続けるか
そこを重視して行動しよう



●糸と罠と
「今回の仕事で残すは、あのエージェントを倒すのみか」
 吹き飛ばされたエージェント11を見て、空が言う。敵は地面に叩きつけられた後、足を振り子運動させて勢いをつけ起き上がったようだ。
 それでも、わき腹を気にしているところを見ると、たしかにダメージを食らったのだと分かる。
「最後まで油断せずに行こうか」
 そう言うと、空は床を蹴り敵に向かって行った。
 猫の確保やかわいい見た目のメカドッグとの戦闘など、今まではちょっぴりほんわかムードが漂っていたけれど、ここから先は油断禁物だ。
 空は敵の動きをけん制するように脚を大きく振り、目立つ動作で派手な蹴りを放つ。と、同時にこっそり糸を操って敵に見えないよう罠を張る。
 エージェント11は蹴りを受け流し、樹木の種子を放ってきた。
「……11式戦場形成術」
 エージェント11の硬い声が戦場に響く。
 空はとっさに種子を回避した。
 だが、その種子が床に突き刺さると、床を侵食するように根を張り見る見るうちに木として成長していく。これがやがて森になるのだろう。
 敵がそれを見てジャンプする。
 だが、空もすぐに反応し、成長過程の木をことごとく伐採した。
「な……」
 敵ではなく、木への攻撃。
 木は軽々と切り倒され、崩れて宇宙の藻屑となり落ちていく。着地場所を失い、敵がバランスを崩してその場に降りた。
 相手が有利になる条件は、疾く壊すのが重要と考えた空の作戦だ。
 そして――、
 空が手元の糸を手繰る。
 先程、蹴りの裏側で仕掛けておいた罠が発動し、敵の足を絡め取った。
「こ…小癪な」
 足を取られ、バランスを取ろうと敵が手を振る。
 ところが、その手も空の放った糸によって拘束された。
(「いかに長く戦闘行為を継続し、相手が嫌がる行動をし続けるか」)
 これを重視した空の戦い方だ。
「……まぁ、今までどおり削ることに専念して、トドメはほかの人に任せるか」
 呟いて更に糸を締め上げる。
「が、が……ぁ、はなせ……!」
 エージェント11が呻いた。
 糸が敵の腕に食い込み、肉を抉る。腕がねじ切れる寸前に、ようやく敵が糸を抜け出した。
 だがその腕はもはや使い物にならないだろう。
 空は効果を確かめて、敵を捕まえている足の罠にも気を配った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スピネル・クローバルド
コノカさん(f06389)と一緒に参加。

■心情
エージェントですか、メカドッグ達を指揮するだけあって
かなりの強敵でしょうね。
ですけど私達も負けませんよ。

■行動
WIZ判定の行動

ジャッジメント・クルセイド(UC)を使って戦いますね。
属性攻撃で光属性を強化しつつ、全力魔法でUCを放ちます。
スナイパーの技能で、更に命中率も上げる様に努めつつ、
コノカさんを援護する形で、援護射撃で支援攻撃も行います。

コノカさんとタイミングを合わせて、同時に攻撃を行って
敵に避ける隙を作らせない様にします。

11式拘束術に対しては
見切りで避けたり、毒耐性で神経毒を緩和するなどで
対処しておきますね。


コノカ・ハギリガワ
スピネルさん(f07667)と参加

ふぅん、あなたが帝国のエージェントなのね
もう滅んだ帝国の為に、ご苦労なことね
でも無駄よ、あなたもここで終わりなのだから
骸の海に還してあげるわ

巫覡載霊の舞を使用
前衛として立ち回り、スピネルさんを守るように、かつ邪魔しない動きを心掛ける
先制攻撃でなぎ払い、薙刀から衝撃波を放ち、2回攻撃でもう一度攻撃
残像やフェイントを攻撃や回避に駆使
見切りや第六感、戦闘知識も回避に生かすわ
あまり受けては行けなさそうな攻撃だものね
どうしても回避しきれないならビームシールドを展開しての盾受けや薙刀での武器受け、オーラ防御で耐えるわ

スピネルさんとは同時攻撃を行ったりの連携で追い詰めるわ



●光と衝撃波と
 罠に足を取られている敵だが、まだその瞳は戦いを諦めていないようだ。
 コノカとスピネルは並んで敵の前に立った。
「ふぅん、あなたが帝国のエージェントなのね。もう滅んだ帝国の為に、ご苦労なことね」
 なぎなたを構えたコノカが一歩前に出て、スピネルを守るようにしながら敵に声をかける。
「余計なお世話です。私は私のすべきことをしているだけ」
「でも無駄よ、あなたもここで終わりなのだから」
 コノカはチラリと振り向き、スピネルに視線で合図する。
 スピネルはいつでも戦い始めることができると頷いた。
 メカドッグ達を指揮するだけあってかなりの強敵だとは思う。
「ですけど私達も負けませんよ」
 そう言って、一歩下がった。この位置からなら敵の動きが良く見えるし、射線軸も取りやすそうだ。
「そうね。骸の海に還してあげるわ」
 スピネルの意見に同意し、コノカが巫覡載霊の舞を舞う。
 神霊体に変身し、更に一歩踏み込んでいった。
 敵が自由になる上半身を反らし、その反動で単分子ワイヤーを放つ。それを見て、スピネルは指先を敵の腕に向け狙いを付けた。
「コノカさんの邪魔はさせません」
 言うが早いか、光属性を強化したジャッジメント・クルセイドを放つ。
 天からの光が降り注ぎ、敵の腕を撃ち抜いた。
「くっ……」
 エージェント11の腕がブレ、単分子ワイヤーが大きく逸れる。
 その間に更に距離を詰めたコノカは、なぎなたを振るい衝撃波を発生させた。
「スピネルさん、援護助かったわ」
 衝撃波に襲われ敵がバランスを崩したのが見える。
「もう一つ、おまけよ」
 そう言って、コノカは更に一度なぎなたを振るい、追撃をかけた。今度は敵の体が宙に浮き、そのまま吹き飛ばされて壁に激突する。
 ヒビの入った壁からガラガラと瓦礫が崩れ落ちた。
「がっ……ぁ」
 敵が痛みにあえぐ。
 それでも瓦礫の山から立ち上がり、敵は銃を構えた。
「これでも……くらいなさい……! 神経毒注入弾」
 発射された弾丸がコノカに向かう。
「!」
 瞬時に判断し、コノカはビームシールドを展開して敵の弾を受け止めた。
「これはあまり受けては行けなさそうな攻撃だものね」
 シールドにぶつかった弾丸が砕けて落ちていく。
 この神経毒が体内に入れば、体の自由を奪われていたことだろう。そう感じ取りながら、コノカは弾の残骸を振り落とした。
「まだだ!」
 攻撃が防がれたのを見て、エージェント11は更に人食い蔦も解き放つ。
「させませんよ」
 それを撃ったのは、スピネルの放ったジャッジメント・クルセイドだった。
 今にも敵の手元から飛び立とうとしていた蔦を、光が叩き落す。
「こ……の……」
 それでも、敵は立ち上がった。
 だが、その見た目はボロボロ。体力もかなり減っているようだ。肩で息をし、そこかしこから怪我が見え隠れしている。
「あと一息です。コノカさんタイミングを合わせます」
「ええ、お願いするわね」
 二人は敵の状態を見て取り、一気に畳みかけようと敵に向かって行った。
 コノカはなぎなたを構え敵の間合いに踏み込む。
 スピネルは指先で敵の体を狙い全力の魔法を乗せた一撃を準備した。
「……っ」
 エージェント11の顔が苦痛にゆがむ。傷ついた個所をかばい、何とか防御の姿勢を取ったようだ。
「でも、遅いわ」
 敵の懐に飛び込んだコノカが大きくなぎなたを振るう。敵が腕を前に出し衝撃に耐えようとしていた。が、それごと吹き飛ばす勢いで攻撃を繰り出した。
「続けます。逃がしませんよ」
 敵が何か行動を起こす前に、スピネルの全力魔法が打ちつけられる。
 天から降り注いだ光は敵の体を貫いた。
「……っ」
 床に体を打ち付けられ、敵の口から小さく息が漏れる。
 地に伏した身体を持ち上げる力はもう無いようだ。
「あ……銀河……帝国に、栄光……あれ」
 小さな最後のつぶやき。
 スピネルとコノカが見守る中、エージェント11は崩れて消えた。

「やりましたね。怪我はないですか?」
 スピネルがコノカを見る。
「ええ、掃討完了ね」
 コノカは頷いた。
 この船には、もう敵の影は無い。
 帝国の残党の脅威は払拭された。
 猟兵たちは敵の消滅を確認し、戦いを終えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月06日


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#スペースシップワールド
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#戦後


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はグルクトゥラ・ウォータンクです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト