紳士は魔法少女に憧れる
ネットで、まことしやかに囁かれる噂があった。
廃墟となった元小学校、そこへ夜に行くと、謎の生物が現れる。
そして、その生物の問いに『はい』と答えると、どこかへ連れていかれてしまう……。
話だけを聞くならば、学校の怪談や都市伝説と聞き流してしまう、そんな噂だった。
「はぁ、はぁ、はぁ!」
今ここに、その噂を聞き付けて肝試しを行った男が一人……。
「はぁ、はぁ……。も、もう追って、こない、よな?」
息を切らせて後ろを振り返り、追ってきた何かの姿がない事を確かめる。
「クッソ!ここまで強烈なのが出るなんて、聞いてねえぞ!」
そう毒づいた彼の肩を、白い手が掴んだ。
「ひっ!」
「人の姿を見て逃げるとは、酷くはないかね?」
声や態度は紳士的。
しかし、その姿は……。
「それでは問おう。君は、魔法少女になりたくないかね?」
彼の目に飛び込むのは、ツインテールの魔法少女というべきピンクの服装であった。
……筋骨隆々の紳士でなければ、似合っていたかもしれない。
彼の意識は、そこで途切れたのだった。
「……正直に申しまして、世界を間違えたのかと思いました。」
アトは、自分の見た予兆をかいつまんで話し、そう付け加えた。
「というわけで、皆さんにはその紳士を退治していただきたいと思います。
まずは、彼の居場所を探してください。
廃墟となった小学校まではわかっていますが、どの部屋か?というのはわかりませんでした。
ネットの噂を調べたり、直接歩き回ったりなど、してみてください。」
それではよろしくお願いします、と言葉をかけてゲートを開くと、暗い廃虚が目の前に広がっていた。
ヨグ
最近暖かくなってきましたね、ヨグです。
春の陽気に誘われて現れた紳士退治、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『未確認生物の噂を追え!』
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POW : 怪しげな場所を片っ端からとにかく探して回る
SPD : 現地の人達などに噂話などの詳細をついて聞いて回る
WIZ : 現地で未確認生物の痕跡などを探し、そこから色々と辿ってみる
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栗花落・澪
なんだ、その…なに?
とりあえず発見したらへんたいだーって叫べばいいのかな
いや別に憧れ自体は誰が何に抱こうがいいんだけどさ
巻き込むのはよくないね、うん
まずインターネットの噂から
現場になっている学校の名前や住所等を確認
足りない情報は地図検索で補い
自分の足で現地周辺へ
近くで様子を見ていれば
噂を知ってる人が通ればなにかしら話題に出す筈
そういう会話をしている人がいたらわざと前を横切るように学校に近づき
ここが噂の学校かぁ…
謎の生物ねぇ
どうせただの不審者じゃないの?
等と携帯画面と学校を見比べながら疑うように呟き
通行人の方を見て
お兄さん(お姉さん)、なにか知ってる?
部活動の一環で調査してるていで聞き込み
アーサー・ツヴァイク
※協力アドリブ大歓迎
【WIZ】で判定
【異様な力を感じますな…アルトゥールは現地で痕跡を探すようですが、これといった対策はない様子…私も外に出て協力することにしましょう。
…おっと、ベルトから失礼。私はドクトル:ツヴァイク、アルトゥールの父です。…幽霊体で、シャーマンズゴーストの私が父というのは変だと思いますが、お気になさらず。
さて、アルトゥールには【失せ物探し】で痕跡を探させます。オブリビオン以外にも、行方不明者の落とし物等があれば、そこから残された痕跡を辿ることも試みることができます。明らかに行方不明者の物でない場合は、情報端末で【情報収集】を。
私は現場に来る現地人が居ないか監視をしましょう】
「そうそう、ここに出る霊の噂知ってる?」
「あー、なんだっけ……。」
ここは、廃墟の小学校の前。
そんな会話をしながら歩く男子高生の前を横切る、1人の女の子がいた。
スマホを見ながら、
「ここが噂の学校かぁ……謎の生物ねぇ、不審者の間違いじゃないの?」
と呟くのは、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
ここでスマホから目を離し、先ほどの男子高生に気が付いたように振り向き、
「あ、お兄さんたち、何か知ってる?」
「ん、噂話の事?」
「そう、何かが出るって話で。学内新聞のネタにしたいから。」
彼らは急に話しかけられ戸惑ったようだが、それが可愛らしい中学生くらいの女の子と見るや、得意げに語り始めた。
「ああ、なんかここのどっかの部屋に入ると、声をかけてくるのがいるって言うんだよな。」
「なんだっけ、魔法少女にならない?とかなんとか……。」
とはいえ、彼らも聞きかじった知識で話しているに過ぎなかった。
メモを取りながら適当に相槌を打ちつつ、栗花落がそろそろ話を切り上げようかと思った時、
「あれだよ、着替えさせようとロッカーとか開いて服を見せてくるとか言うから、多分そんな部屋なんじゃね?」
「だろうな!そんな部屋ってあまりないし!」
「……へぇー、それはかなり絞れるかも。ありがとうね、お兄さん。」
「おう、力になれたならよかったぜ!」
メモを仕舞って笑顔を向けると、彼らもいい気分になったようで、そのまま去っていった。
「うまくやりましたなぁ。その情報で、かなり絞れそうですぞ。」
不意に栗花落の後ろからかけられた、男性の声。
「まぁね……っていうか、明らかにあの人達、僕の事女の子だと思ってたよね。」
「はっはっは、それは仕方ありません。ですが、そのおかげで聞き出せたと思えば、よろしいでしょう。」
栗花落は振りむきもせずに話を続ける。
話しかけてきたのはドクトル:ツヴァイク、アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)の父を名乗る、シャーマンズゴーストの霊である。
「さて、それでは、中を探索しているアーサー達にも伝えて参りましょう。」
「うん、よろしく。」
「……ってことのようだ。」
他の猟兵達を前に、アーサーは先ほどの情報を伝える。
「そんな部屋はそれほどないだろう。魔法少女の格好をしたおっさんを、ぶっ飛ばしてやろうぜ!」
成功
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マクベス・メインクーン
いや、なんで『魔法少女』!?追われてるのも追ってるのも男じゃねぇか!
世界どころか性別が間違ってるだろ…どんな紳士だよおい
そうだな、現場の小学校に行って痕跡探しするか
廃墟で誰かが歩いたなら足跡やら開いてる部屋やらが怪しそうだ
暗そうなんで精霊のサラマンダーに灯りになってもらって、足跡やホコリの位置から物が動いてるとこなんかを調べて回るぜ
つーか普通に魔法紳士とかじゃ駄目なのかよ、ツッコミどころしかねぇよ
オレも魔法は使うが一緒にだけはされたくねぇな
白金・ジュン
POW判定
(頭を抱えながら)
なんてオブリビオンだ……
なんかこうオレの名誉を守るためにも
ここで止めておかないといけない気がする!
これだけ場所が特定できているなら
直接回ったほうが手っ取り早いよな……
保健室とか音楽室とかトイレとか定番の場所を回って
謎の生物とやらを探すか
質問に『はい』って答えないとその話の続きまで探れないのかな?
でもこういうパターンにハマると抜け出せなくなることも多いから
直接対峙してからいろいろ調べてみるかな……
(実際に会って質問された場合は思わず)
アッハイ、間に合ってます
草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎
えーっと……
人のふり見て我がふり直せ、かな
とりあえず余計な疑いや騒ぎにならない様に
長いコートを羽織ってリングコスチュームを隠し
サングラスとか着けて有名人であることを晒さないようにしよう
※結果的にこの季節には怪しい風体になっている
まずは現場百遍、問題の学校に足を運ぶ
ざっくりした平面図を書き
「人が踏み込んだ形跡のない場所」
を候補地から消していこう
※仲間の猟兵達の足跡は新しいからそれとわかるので除外
それはそれとして、直感的にそういう「紳士」が現れそうな場所は
被服室
視聴覚室
更衣室
……あと校長室かな
この辺りから、誰かが踏み込んだ形跡のある場所を絞れるかな?
「いや、なんで『魔法少女』!?さっきの話、追われてるのも追ってるのも男じゃねぇか!」
「そうなんだよね……なんてオブリビオンだ……。」
小学校の廊下を歩きながら憤るマクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)と、頭を抱える白金・ジュン(魔法少女使い・f05521)。
更衣室のような、ロッカーのある部屋……という情報はあるものの、まずは現場を歩いてみようと部屋を覗いていっている。
「うーん……この部屋は、人が出入りしてる様子はなさそうね。」
簡単な平面図を書き、チェックを入れながら彼らと一緒に歩いていた草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)の声に、じゃあ次と廊下を歩いていく。
「ったく、予知では世界が間違ってたんじゃないかとか言ってたけどよ……性別の間違いだろ、どんな紳士だよ。」
「んー、あー……そ、そうだね。」
悪態をつきながら廊下を歩くマクベスの言葉が、グサグサと白金の心に刺さる。
もちろん、マクベスに悪気はないし、そういうつぶやきが出るのは当然ともいえる敵が相手だ。
だが、白金にも事情がある……。
何を隠そう、彼は魔法少女の封じられたカードを手に、時には魔法少女を自身の体に憑依させて戦うという、魔法少女使いである。
「……なんかこう、オレの名誉を守るためにも、ここで止めておかないといけない気がする!」
そう決意をかため、人の歩く痕跡を探るのであった。
そうこうするうちに辿り着いた、校長室の前。
よく見ると、入り口の埃が明らかに少なかった。
「ここは……結構出入りがありそうね。」
草薙が身構えながら扉を開け、中を覗き込む。
「どうよ?なんかいるかい?」
女性ながらレスラーとして鍛えられた草薙の体は、男性陣二人よりも大きく、後ろにいるマクベスには草薙のコートで部屋の様子が見えなかった。
「……少なくとも、見える範囲にはいないわ。」
そうして皆で入り込むと、歴代の校長の写真が見下ろしていた。
あまりに暗いので、マクベスが自身の使役する精霊サラマンダーに火をつけさせると……。
「……布団?」
「おいおい、ここで寝てるのかよ。」
校長室の片隅に布団が一組、しっかりと畳まれて置かれていた。
近くの床にも埃は少なく、明らかに敷いて寝ていると思われる跡がある。
……そしてもう一つ、明らかに校長室にそぐわない物が、机の上に置かれていた。
「み、ミシン……?」
ご丁寧に、机の脇には段ボールに入った布や糸、形を整えるためのワイヤーまである。
「うん、明らかにここで生活して、衣装を作ってるようね。」
「そうだな……今は留守のようだが。」
草薙は平面図にチェックを入れ、他に何か痕跡がないか見て回る。
「魔法少女っていえば、よく一緒にマスコットとかいるよな?」
「あ……うん、そうだね。」
同じく、部屋を探していたマクベスの呟きに答えた白金。
「そういうのいるのかね?紳士とやらにも。」
「さ、さぁ……。」
クスクスクス……。
「そこか!」
廊下から小さい子供の笑い声。
即座に飛び出した草薙だったが、その姿を捉えることはできなかった。
「気のせい……?」
「い、いや……オレにも聞こえた。」
続けて廊下に出た白金の言葉に、改めて辺りを見渡しても姿はなかった。
「ったく、いっちょ前に魔法は使えるっていうことだろ?多分だけどな。」
「そのようね……まぁいいわ、後見てないのはこの先だけね。」
暗い廊下に視線を向けると、何かの気配を感じる……。
猟兵達は、その先へ進むことにした。
成功
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鍋島・小百合子
POW重視:廃墟内の捜索
…奇抜な女子の格好をした筋骨隆々の男とは物の怪の類なのかえ?
目の当たりにした時のわらわの顔はどんな風になるんじゃろうな
「現場となる場所に痕跡があるやもしれん。行ってみて探すのが早かろう」
袴小袖を着用
廃墟となった小学校へ赴き他の猟兵が得たという「服を着替えるのに適した部屋」を探す
まずは内部を把握するために地図の類を見つけそれを元に先の部屋に相当する場所(更衣室等)をしらみつぶしに調べる
暗い場所では暗視と視力を用い、物音を立てないよう忍び足で移動
部屋を見つけたら施錠の確認、鍵がかかっていない部屋があればその部屋に痕跡が残されている可能性があるのを考慮して調査
御堂・絢瀬
あいわかった。
だいたい目星がついているなら該当しそうな場所を片っ端から当たってしまった方が早いだろう。(【POW】での判定)
聞き込みをした猟兵の情報から考えられる所は……家庭科室、更衣室……くらいかな。他に目星が付きそうな場所が無いか、他の猟兵にも相談しつつ、重箱の隅をつつくかのように徹底的に家捜しをしていく。なに、体力は有り余っている、どうという事はない。
「残ったのは、この部屋じゃな。」
「うむ、話にも合うしな!ここしかない!」
『更衣室』と書かれた部屋の前、鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)と御堂・絢瀬(ディレッタント・f15634)は立っていた。
明らかに何かのいる気配を感じつつ、袴小袖姿の鍋島が扉に手をかける。
「そこか!」
ぴしゃり!と一気に扉を開け、中を覗き込む。
……中は、左右の壁に縦長のロッカーが並んでいた。
見た限りでは、何の変哲もない更衣室だった。
「……おや?何もいないな。」
「いや、中にいるのじゃろう。」
手近なロッカーを開けてみると、衣装が釣るしてあった。
青と黄色の、魔法少女の衣装が。
「うお、これを着せようとしてくるのか……。」
衣装の一つを手に取った御堂は、自分で着た様を思わず思い浮かべてしまった。
赤いフリフリの大きなリボンをあしらった衣装、ハートをあしらった魔法のステッキを構え、決めポーズをきめた様を……。
「うむ、よく似合うな!」
「……何をしておるのじゃ。」
赤い衣装を胸に当てながら言葉が漏れてた御堂に、反対側のロッカーを開いていた鍋島が視線を向ける。
「しかし、居ないものじゃな……。」
見渡せば、すでに半分は開けている。
どれも魔法少女の衣装が詰まっていたのだった。
サイズは色々、中には体の大きな男性でも着こなせるであろうサイズのものもあった。
「クスクスクス……」
「そこか!」
奥の方から突然響く子供の笑い声に、そちらへ武器を向ける鍋島と御堂。
「……援護はする、調べてくれ。」
「相分かった、頼むぞ。」
いつでも敵が出てきてもいいよう、ピストルを構える御堂に見守られながら、薙刀を手に持った鍋島が奥のロッカーに手をかける。
……その手を、ロッカーを突き抜けて現れたぬいぐるみの腕が掴んだ。
「お出ましか!」
即座に反応した御堂の銃弾に、ぬいぐるみが怯んだ隙をつき、鍋島は飛び退り距離を取る。
「クスクスクス……。」
するりと、水面から出てくるかのようにロッカーから湧き出てくる、ぬいぐるみのような生き物たち。
「……小奴らが、マスコットとやらか?」
「ああ、そのようだね。」
「クスクス……ねぇ、お姉さんたち。」
ぬいぐるみたちは、見た限りでは友好的な様子で言葉をかけてくる。
「僕たちと契約して、魔法少女になろうよ!」
星をあしらったステッキを差し出しながら、近づいてくる。
「……断る、と言ったらどうするのじゃ?」
鍋島の言葉に、ぬいぐるみたちはぴたりと動きを止めた。
そして、次は囲むように飛び回りながら言い放った。
「契約するまで、僕たちと遊んでもらうよ!」
成功
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第2章 集団戦
『『都市伝説』魔法少女マスコットの怪』
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POW : 証拠隠滅
自身の身体部位ひとつを【対象を丸呑みする怪物】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : 『ほらほら敵が出てきたよ!』
いま戦っている対象に有効な【魔法少女を屠り去る敵】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : 『これで契約成立だよ』
【対象を魔法少女に変える種】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
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栗花落・澪
マスコットは可愛いけど魔法少女は嫌ですおことわる!
敵は飛ぶみたいだし動き回られると厄介だから
まずは動きを止めないとね
敵の攻撃動作をよく観察、【見切り】
動きに合わせ屈んだり跳んだりして極力回避
【催眠】を乗せた【歌唱】で動きを鈍らせ
★Staff of Mariaから放出する氷の【全力魔法】で
更に動きを固めていく
【指定UC】に【範囲攻撃】を付与
花弁の斬撃で一掃
<万一攻撃受けたら>
ルールには可能な限り従う
うっ…大丈夫、今だけ、今だけ…
自分に言い聞かせ反撃の隙を伺いながらも
着替えでも口上でも決めポーズでも好きにして
魔法少女、マジカル☆つゆりん参上(ハァト)
ってなに言わせんだー僕は男だー!(ノリツッコミ)
アーサー・ツヴァイク
※引き続き協力アドリブ大歓迎
生憎俺は【0900】のヒーローなんでね…魔法少女なんざ一ミリも興味ねえ!
それでも押し売りするっていうなら…お天道様はもちろん、何より俺が許さねえ! 変…身ッ!!
戦闘モードになったら左腕に仕込んだフラッシュブレードを取り出して攻撃、ついでにバスターホーンも盾状態で持っておくぜ。相手の攻撃を【盾受け】や【残像】【見切り】で防御・回避しつつ、相手のユーベルコードを待つ。相手が怪物の頭を出したらバスターホーンを構えて【早業】でハンマーモードにチェンジ! デカい頭めがけて【ダイナミック・ストライク】を叩き込んでやるぜ!
そんなに食いたいなら…こいつでも食らってろ!!
鍋島・小百合子
POW重視:ますこっとの物の怪討伐
悪いがわらわに異界の童女の趣味なぞ似合わぬ
常に死と隣合わせにいる者故な
「戯れは絵物語の中だけにしておくがよいわ」
薙刀を手にますこっとの軍団に斬り込み
視力と暗視で視界を確保しつつなぎ払いと範囲攻撃で敵陣を切り払っていく
防御が厚い場合は鎧砕きも併用
種攻撃は残像を用いて回避重視、受けた場合は相手の宣告したルールの裏をかくようにする
証拠隠滅攻撃は薙刀で武器受け防御
怪物の頭部がこちらに迫ってきた場合もしくは至近距離にてユーベルコード「災禍刺刀撃」発動
懐から抜いた小太刀で怪物の頭部を串刺しにする(目を狙う場合は目潰しも併用)
「戦いに生きた者に華やかさなぞ無縁じゃ!」
「悪いが、わらわに異界の童女の趣味なぞ似合わぬ。常に死と隣合わせにいる者故な!」
ぬいぐるみに薙刀を向け、鍋島は言い放つ。
そして、巨大な盾を構えたアーサーもそれに続く。
「同感だ、生憎俺は日曜朝のヒーローなんでね……魔法少女なんざ一ミリも興味ねえ!」
考えは違うとはいえ、二人とも魔法少女の服装になるつもりはない。
「マスコットは可愛いけど……魔法少女は嫌です、おことわる!」
そして続く、この中で魔法少女になるなら一番似合いそうな栗花落。
真っ先にぬいぐるみたちへ近づき、相手を見ながら次の手を考える。
「相手は飛ぶみたいだし、まずは動きを止めないとね!」
「くくく……止める?止めるって?」
ぬいぐるみたちは、自身の体に怪物の頭を生やして周りを飛び回る。
「ほらほら!早く魔法少女にならないと、僕たちに食べられちゃうよ!」
栗花落の身にせまる、怪物の口。
それをぎりぎりの動作で躱し、栗花落は杖を振るい周囲へ冷気を放つ。
「なんだ!君はもう魔法少女なんだね!」
「ちょっと!僕は少女じゃない!」
凍り付きながらも言葉を放つぬいぐるみ。
彼らの動きの止まったところへ飛び掛かる、鍋島とアーサー。
「戯れは絵物語の中だけにしておくがよいわ!」
薙刀を振るって斬り払い、ぬいぐるみたちを吹き飛ばす鍋島。
他のぬいぐるみが怪物の口を開いて襲い掛かるが、
「断ってる相手に押し売りするってんなら……お天道様はもちろん、何より俺が許さねえ!」
そこへ割って入る、大盾を持ったアーサー。
大盾に弾かれたぬいぐるみに降り注ぐ、花吹雪。
「香り高く舞い……吹き飛べ!」
少女と言われ、カチンときた栗花落の全力である。
しかし、言葉とともに花吹雪を叩きつける様は……、
「衣装は着てないけど、やっぱり魔法少女だよ君は!」
「まだ言うか!」
花びらに切り刻まれ、塵と化しながらも言葉を残したぬいぐるみ。
……しかし、戦いでの怒りは隙を作ってしまう。
「く、しまった……。」
他のぬいぐるみから放たれる、魔法少女に変える種。
それが自身に植え付けられたことに気が付いた栗花落は、ぬいぐるみを睨みつける。
「くくく、君は怒りんぼだね!怒ったら魔法少女になっちゃうよ!」
「な!く……。」
冷静に、冷静に……深呼吸をしながら次の攻撃を考える。
「怒りを向けるなって?そいつは難しいな!」
栗花落へ宣言をしたぬいぐるみを、大盾で吹き飛ばしたアーサー。
「あとは任せろ!こいつらを倒せば魔法少女にはならないはずだぜ!」
「ほらほら!早く君も僕たちを倒さないと、魔法少女になっちゃうよ!」
アーサーの左右から襲い掛かる、怪物の口。
「【Select…SMASH ACTION!】バスターホーンの馬力……受け止めてみろおおおおお!!」
片方へ、ハンマーへ変形した大盾をぶちかますアーサー。
残ったもう一つの怪物の口が追いかけるのを見て、栗花落は束の間逡巡する。
「う……ここで……!」
「受けよ!」
気が付けば、怪物と化した腕を小太刀でロッカーに縫い付けられたぬいぐるみがいた。
「危なかったのう。」
「けけけ……それは、どうかな?」
言葉を残し、塵となったのを見た鍋島が栗花落を見ると、
「魔法少女、マジカル☆つゆりん参上!」
煌びやかな黄色い衣装に変わり、語尾にハートマークが付きそうな様子で言葉を放つ栗花落がいた。
「く……遅かったようじゃな。」
「って、なに言わせんだー!僕は男だー!」
自分の姿に顔を赤くしながら、栗花落はぬいぐるみたちへ花吹雪を放っていた。
その様を視界にとらえていたアーサーが呟く。
「……似合ってるのは、間違いないな。」
成功
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草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎
※白金ジュンくんは割とお知り合い
前から思ってたけど、この手の勧誘マスコットって
粘り強過ぎる悪徳営業マンみたい……
会社(プロレス団体)社長としては少々嫌な感じ!
ともあれ、今年30の私、魔法少女への勧誘はお断り!
セレブや熟女が変身するお話もあるけど、あくまで「フィクションの世界」だから許されるんだよ!(?)
そんなわけで、次々と襲いくるマスコット?達に噛みつかれ、自慢のタフネスを吸い取られつつも
目一杯【力溜め】た必殺の右ラリアット“アテナ・パニッシャー”で多数の敵を【範囲攻撃】で【なぎ払い】!
私を魔法少女にしたいなら、私から3カウント取ってから来てね!
マクベス・メインクーン
めっちゃくちゃ邪悪なマスコットだなおい……
こんな魔法少女アニメとかやってみろ?チビっ子確実に泣き出すわ
教育上よろしくないんでさっさと消えやがれ!
『サラマンダー』に炎の力を借りて魔装銃でUCを使用、炎【属性攻撃】で【範囲攻撃】して数を減らしにいくぜ
ある程度数を減らしたら、今度は『フェンリル』で味方が攻撃しやすくなるよう【援護射撃】で敵を凍らせて動きを封じるぞ
敵からの攻撃は【野生の勘】で察知して、『ガルーダ』の風で【オーラ防御】する
魔法少女なんかなってたまるか…!!
敵のUCが命中した場合は、ルールに従うが攻撃した敵優先で【全力魔法】でぶっ倒す
白金・ジュン
※真の姿描写は今回無しでお願いします
WIZ判定
絶妙にかわいくないなこいつら
それに魔法少女に変わるルールって簡単に守れなそうなんだけど……
まあいいや、お生憎様
魔法少女の契約はもう間に合っているんでね!
(媒介具を取り出して構えキーワードを唱える)
「マジピュア・ウェイクアップ!」
(自らの背後に魔法少女型のゴーストが浮かび上がり)
「行け!希望の戦士ピュアホワイト、
ヒーリングウェーブで浄化するんだ!」
ゴーストは構えたマジカルロッドから
踊るように光るハートの軌跡を描き
それに触れた敵は浄化されていく
「今時押し売りは流行らないよ、
契約してほしかったらもっと魅力的な条件を提示するんだね!」
御堂・絢瀬
SPD判定
※白金くん(f05521)と同旅団、絡み希望
衣装なら沢山ある、魔法少女になるという事はそういう事なのだろう。
……迂闊にも似合うと思ってしまったのはきっとこのマスコットの魔力のせいだ。
20歳で魔法少女は無理がある。(一瞬肩を竦めると、手早い動作で懐から拳銃を取り出し)
【射撃に関する技能】を全て、【戦闘知識】でフル活用し、仲間に迫る敵の攻撃を牽制したり撃ち落としたりして援護に徹する。
「(楽しそうな表情で相手の攻撃を迎え撃ちながら)残念ながらセールスマスコットは通行止めだ。強引な契約は銃弾をかいくぐってからにしてもらおう。」
神舵・イカリ
「魔法少女、か。それはヒーロー、偶然を必然に変える希望の存在だろ。なのに」
現れる大量のマスコット、否その形をしただけの紛い物。それを見据えて
「形から入ればいいとでも思ったのか? 全員まとめて勉強し直してこいッ!」
白いアーマー姿に変身して、周囲の無機物を一つに束ねて錨型のステッキもとい鎚斧を生み出す
【なぎ払い】の技能で敵を吹き飛ばしていく
「一錨千神・アンカードフィニッシュ!!」
※ 同じ旅団の白金 (f05521) と御堂 (f15634)を手助けする形で参戦。アドリブなどはお任せします
「……なんていうか、前から思ってたけど。」
目の前で繰り広げられる、ぬいぐるみたちによる魔法少女への勧誘を見ていた草薙が、白金に向けて言う。
「この手の勧誘マスコットって、粘り強過ぎる悪徳営業マンみたい……。」
「そ、そうですね。」
草薙自身もプロレス団体の社長で、そういう勧誘は好まない。
「そもそもだぜ?」
マクベスはぬいぐるみたちを指さし、
「めっちゃくちゃ邪悪なマスコットだな、おい……。」
「確かに、絶妙にかわいくないな、こいつら。」
ぬいぐるみとしては可愛いと言えるかもしれない。
だが、彼らの口には血痕が付き、意地の悪そうな笑い声をあげて飛び回る。
「こんな魔法少女アニメとかやってみろ?チビっ子確実に泣き出すわ!」
そう言って、マクベスは二丁の魔装銃を構え、サラマンダーから炎を借りて装填する。
「そうね、早いところ倒して終わりにしようか!」
コートを翻し、草薙はそのままぬいぐるみへ突進する。
「くくく、君たちも魔法少女になりたいんだね?」
腕を怪物の頭に変えたぬいぐるみたちが、手招きしているように見えた。
「おりゃあ!」
噛みつかれることを気にせず、草薙はラリアットでぬいぐるみを吹き飛ばし、
「おらおら!好きにはやらせねえぜ!」
周りから寄ってくるぬいぐるみを、マクベスは魔装銃の炎で牽制していた。
「……迂闊にも似合うと思ってしまったのは、きっとこのマスコットの魔力のせいだ。」
御堂が先ほどの探索中、衣装の一つを手に取ってしまったのも、恐らくそうなのだろう。
「20歳で魔法少女は無理がある。」
「う、いや……うん、そうかも、ね。」
22歳になったばかりの白金にクリーンヒット。
「いや、魔法少女は何歳でも構わないものだ。」
そこへ現れ、助け舟を出したのは、神舵・イカリ(転生したらVtuberになってた件・f03294)。
「魔法少女はヒーロー、偶然を必然に変える希望の存在だろ?」
「あっはは、確かにそうだね!ふふ、さっきの言葉は取り消すわ。」
御堂は楽しそうに拳銃を構え、白金へウインク。
「だからさ、思いっきり力を出して見せてよ。援護するからさ。」
「そうだぜ、白金は魔法少女使いだろう?あいつらに本物を思い知らせてやれ!」
周囲のロッカーなどを吸収し、白い鎧姿になった神舵がぬいぐるみへ殴り掛かる。
「……わかった。少し時間を作ってほしい。」
白金は構えを取り、力を高めていく。
その腕に、女児用玩具の変身ブレスレットが輝きを増していっていた。
「ほらほら!レスラーのままじゃ、僕らに勝てないよ!」
「はん!セレブや熟女が変身するお話もあるけどね!」
腕に噛み付いたぬいぐるみをホールドし、そのまま倒れ込むように床に叩きつける。
「あくまで『フィクションの世界』だから許されるんだよ!」
草薙は今年で30歳、その鍛え上げられた身体に魔法少女の衣装を着けたなら……。
「似合わなくはねえ、だが魔法『少女』ではねえな!」
マクベスは自身の呼びだした精霊フェンリルの発する冷気を魔装銃に込め、草薙へ近づくぬいぐるみたちを押しとどめていた。
「君もマスコットがいるんだね!ほら、魔法少女に、」
「だから、ならねえって言ってんだろ!」
最後の精霊ガルーダが起こす風の力で、魔法少女の種を避けるマクベス。
「てめえらまとめて凍っとけ!」
「そうそう、とりあえず止まってな!」
冷気の弾丸に御堂の実弾が合わさり、ぬいぐるみたちをその場にくぎ付けになる。
「残念ながらセールスマスコットは通行止めだ。強引な契約は銃弾をかいくぐってからにしてもらおう!」
実に楽しそうに、ぬいぐるみの動きを予測し、撃ち放つ。
そして、それは味方へ向けられることはない。
「一錨千神・アンカードフィニッシュ!!」
「きゃあああ!」
動きの止まったぬいぐるみの間に、白い光が走る。
周囲のジャンクをまとめた神舵の錨型のステッキ、もとい鎚斧の一閃に、ぬいぐるみたちは吹き飛ばされる。
「私を魔法少女にしたいなら……。」
さらに、残ったぬいぐるみへ草薙のラリアットが炸裂する。
「私から3カウント取ってから来てね!」
まとめて右腕に吹き飛ばされ、ロッカーにぶつかるぬいぐるみたち。
「貴様らは勘違いをしている。」
神舵は塵と化したぬいぐるみへ指を向け、言い放つ。
「魔法少女の形から入ればいいとでも思ったのか?全員まとめて勉強し直してこいッ!」
「ククク……でも、もう魔法少女の人もいるみたいだよ!」
ぬいぐるみの声に、猟兵達が後ろを向くと……。
「マジピュア・ウェイクアップ!」
光り輝くブレスレットを掲げ、白金が白い衣装の魔法少女の姿をしたゴーストを呼びだしていた。
「行け!希望の戦士ピュアホワイト、ヒーリングウェーブで浄化するんだ!」
コクリとうなずいたゴーストは、紫の髪をなびかせながら、踊るように手にしたステッキを振るう。
ハートの形に結ばれた軌道が後に残り、そこから癒しの波動がぬいぐるみたちへ放たれた。
「ああ!君が……君こそが魔法少女だったんだね!」
「僕たちが追い求めてたもの……。」
その波動に当てられたぬいぐるみたちは、祈るようなポーズをとりながら崩れ、全て浄化されていった。
大成功
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第3章 ボス戦
『『大変態魔法少女騎士』ダンディーニ』
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POW : 可愛らしい呪文(野太い声で)
単純で重い【魔法】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ライドオンステッキ
【ステッキに跨り絶叫しながらの突撃】による素早い一撃を放つ。また、【服をパージして褌一丁になる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : レッツ!メイクアアァァァァップ!!
いま戦っている対象に有効な【魔法少女化洗脳光を放ち、新しい衣服と武器】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
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「ほう……君たち、なかなかやるな。」
パチパチと手を叩く音とともに、更衣室に男性の渋い声が響く。
そちらへ視線を向けると、ロッカーの一つから紳士が現れた。
「彼らを浄化したのは、称賛に値する。」
優雅に一礼し、ニコリと笑顔を向けて言い放つ。
「是非とも、君たちには魔法少女になってもらいたい!」
ピンクの衣装に身を包んだ紳士は、猟兵達へ向けて衣装を差し出してきた。
アーサー・ツヴァイク
※最後まで共闘アドリブ大歓迎
まずは【エクスプローシブ・ドラゴンライド】で爆破。
いや俺は悪くないでしょ。急にロッカーの中から魔法少女っぽいコス着たオッサンが出てきたんだぜ? ビックリして思わずUCぶちかますのは猟兵あるある
まあ、これ位じゃ倒せないだろうしな。こっからが本番だ。
魔法の破壊力は本物みたいだし、食らわないように防ぐぜ。
【サウザンド・フラッシュエッジ】を発動し、800の剣刃を飛ばして相手の魔法にぶつける。
全部まとめて当てなくても、接触点で魔法の衝撃を起こせば、衝撃の余波に巻き込まれずに済むはずだ。残った剣刃は相手に飛ばして、切り刻んでやるぜ!
マクベス・メインクーン
な ら ね ぇ ー よ っ !!!!
まずてめぇは『少女』の意味を広辞苑で調べなおせっ!!
こんな奴野放しにしてたら変態だらけになるわ…さっさと倒すぞ
魔装銃に『サラマンダー』の力を借りて炎【属性攻撃】でUCを使用
目に痛いんでその衣装ごと燃やしてやるぜっ!
UCを使われたら【野生の勘】で察知して【逃げ足】で回避
怖ぇー攻撃しやがって…
炎に更に『ガルーダ』の風を合わせて【全力魔法】で燃やし尽くしてやる
『魔法少女』じゃなくても魔法は使えんだよ、形から入るもんじゃねぇっての!
「ならねぇーよ
!!!!」
「ぐぼあ!」
即座に反応したマクベスの魔装銃から放たれる炎にまかれ、さらにドラゴンランスに貫かれる紳士。
「いや、急にロッカーの中から魔法少女っぽいコス着たオッサンが出てきたんだぜ?」
「あぁ、猟兵として当然の反応だぜ。」
UCを放ったが俺は悪くない、というアーサーに同意するマクベス。
「うむ!元気で大変よろしい!」
腹からランスを引き抜きながら、紳士は彼らににこやかに微笑む。
「君達には、特に念入りに魔法少女というものを教え込まなくていけないな!」
「まずはきみだ!」
「うお、あっぶねえ!」
紳士の持つステッキから放たれる、キラキラと輝く光線。
それを、野生の勘を頼りにガルーダの風の力も使って、全力で回避するマクベス。
「ふ、避けるか。大人しく当たれば、魔法少女の素晴らしさを知れるというのに。」
「嫌だって言ってんだろうがぁー!くっそ、怖ぇー攻撃しやがって……。」
と、紳士の横から襲いかかる光の刃。
「俺を忘れちゃ困るぜ!」
「もちろん忘れてはいないとも!」
アーサーの手から、千に近い数の光刃が紳士に襲いかかる。
それに対し、紳士は
「マジカル☆ビーンボール!」
野太い声で叫びながら、振りかぶったステッキから『魔法』を投げてきた。
「ち!あぶねえ!」
正確にアーサーの頭を狙って放たれたそれを、光刃を当てて逸らす。
……ズドッ!という音とともに、ロッカーの一つがひしゃげて潰れていた。
「……マジかよ。」
「これが魔法だ、きみも使いたくないかね?」
ロッカーから壁にめり込んだ、ステッキのハートと同じ形の石。
「魔法じゃねえだろこれ!?」
「これは異な事を。可愛らしい呪文と、それに伴う現象……これを魔法といわずに何という?」
「うるせえ!魔法少女じゃなくたって魔法は使えんだよ!」
「ぐあああ!」
マクベスは自身の魔装銃にサラマンダーとガルーダ、炎と風の魔力を詰め込み、一気に撃ち放った。
「まず、その目に痛え衣装から燃やし尽くしてやる!」
「同感だ!切り刻んでやるぜ!」
紳士を襲う、荒れ狂う炎の嵐と光の刃。
その中で、紳士はのたうちまわる……。
「ぬぅん!」
と、気合いを込めた声が響くと、紳士の周りから炎が散った。
そこに立っていたのは、衣装の端が切れただけの、魔法少女の姿をした紳士だった。
ポーズを決めた筋肉の振動だけで、周囲の炎と光を散らせたようだった。
「魔法少女であれば、なんでもできる!」
「てめぇは『少女』の意味を広辞苑で調べなおせっ!!」
大成功
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鍋島・小百合子
POW重視:変態魔法少女の討伐
…目の前で見るからに変態という言葉が嫌でも響いてくるな…
ええい寄ってくるでない!
「大の男が大衆に受けぬ可愛らしさなど求めるでないわ!気色悪い…」
薙刀を手に近接戦闘、可能な限り他の猟兵との連携を意識
なぎ払いと鎧砕きを併用しての相手の腹筋を砕く一撃を叩き込んでいく
敵の攻撃には小太刀や薙刀での武器受けで防御、傷が深すぎる場合は残像を用いての回避に専念
瀕死になったところでユーベルコード「亡霊召喚法」発動
召喚した女武者の亡霊と共に倍返しでの薙刀の一撃を加えていく
「戦友よ!目に悪い彼奴を仕留めていくぞ!」
魔法少女化洗脳光を喰らってしまった場合…
「わ、わらわがこのような姿に…」
栗花落・澪
なんでよりによって魔法少女なの…
紳士でかっこいい人にピッタリな配役他にもあるじゃないのさ…
僕には既に自前の杖があるから新しいのはいらないです!
氷の【全力魔法、範囲攻撃】で敵の足元を凍らせ転倒狙ったり
顔面を狙って視界妨害による味方の援護
敵の攻撃は【オーラ防御】+★Staff of Mariaを盾代わりに
必要に応じて味方を庇う
【催眠歌唱】+【UC】で
敵の弱体化+花弁の斬撃
敵UCは直線的なら動作を警戒【見切り】
【空中戦】の機動力を活かし隙間を潜って回避
<万一WIZ受けた場合>
魔法少女マジカル☆つゆり…
ってちょっと何回同じネタやらせるの
わー!変なオプションを付けるな、僕で遊ぶなー!
ふえぇんたすけてー!
「なんでよりによって魔法少女なの……。」
目の前の紳士の惨状……魔法少女の服を着ているのを見て、栗花落は嘆いていた。
「紳士でかっこいい人にピッタリな配役、他にもあるじゃないのさ……。」
「うむ……目の前で、見るからに変態という言葉が嫌でも響いてくるな。」
改めて薙刀を構えながら、鍋島も軽蔑の眼差しを向けていた。
「ふむ?変態とは私の事か?」
「ええい!寄ってくるでない!」
突き付けられた薙刀に、足の止まる紳士。
「君にも、魔法少女のすばらしさは解らないようだ。」
対して、心の底から残念だと思っていそうな紳士の対応。
「仕方ない、ここは実力で解らせてあげよう!」
紳士はステッキに力を籠め、猟兵たちと向き合った。
「大の男が、大衆に受けぬ可愛らしさなど求めるでないわ!」
「ぐぶ!」
踏み込んだ鍋島に薙刀で腹を突かれ、
「これでどう!?」
「く……目が!」
栗花落の氷の魔法で、主に顔面を霜で覆われた紳士。
視界が覆われ、盲撃ちにステッキを振り回す紳士だったが、それはあっさりと鍋島の薙刀にいなされる。
「まったく、気色悪い……戦友よ!目に悪い彼奴を仕留めていくぞ!」
その言葉に、鍋島の背後から女武者の霊が現れる。
「僕も援護するよ!」
紳士の周りを舞い散る、栗花落の歌によって舞う花びら。
さらに視界を塞がれ、触れた場所を切り刻まれていた。
「幸せのままに、眠れ!」
「これでトドメじゃ!」
「ぐふ!」
振り下ろされる、2本の煌めく刃。
鍋島と亡霊の息の合った薙刀の一撃に、紳士は地に伏せるしかなかった……。
「隙あり!」
「くっ!しまった!」
と、地に伏せたはずの紳士が突然腕を上げ、ステッキからキラキラと輝く光線を放ってきた。
「魔法少女マジカル☆つゆり……って、あれ?」
栗花落は光を浴びてしまったと思い、前口上まで言いかけてとどまった。
おかしい……間違いなく当たったと思ったのに?
「わ、わらわが、このような姿に……」
その声に目を向けると、紫のひらひらした衣装を着た鍋島が、自身の格好を見ていた。
丁度間に立っていたようだ……明らかにショックを受けている。
「ふっふっふ……どうだ、その姿。なかなかに似合っているぞ。」
「似合うか!馬鹿者が!」
「ぐは!」
ファンシーな装飾のついた薙刀が投げつけられ、紳士の背中に突き刺さる。
「よかった……うん、僕には既に自前の杖があるから、新しいのはいらないです。」
光線を受けていたらと考え、身震いをした栗花落。
その後ろでは、鍋島に薙刀で貫かれている紳士がいた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
白金・ジュン
※共闘OK
POW判定
ゴーストと共にダンディーニへと立ち向かい
敵UCで吹き飛ばされても
あきらめずに立ち上がって真の姿を開放
ゴーストと一心同体になった憑依合体状態で
自身のUCを発動する
・演出
確かに、年齢や性別で差別することなく
心に夢と希望がある限り
諦めなければ魔法少女になれるって思う……
けれどもそれは、自分で望んでなるべきだ!
押し付けられて無理やりやらされるのは間違っている!
マジピュア・オーバーシンクロ!
希望の戦士、ピュア・ホワイト!
(ゴーストと手を繋ぎ額を合わせると融合が始まり
光と共に一人の魔法少女が現れる)
だから私は貴方の目を覚まさせます!
あなたの愛する魔法少女として!
はあぁーっ!(UC発動)
神舵・イカリ
※白金 (f05521)と協力、アドリブ歓迎です
「こいつが元凶か…」
錨型の鎚斧を肩に担ぎ、ダンディーニを見据える
敵の攻撃を【オーラ防御】で敢えて受け、その力を模倣・分析、そして再定義
「お前の気持ちはわかった。魔法少女にかける熱意は理解したぜ。その上で、」
鎚斧を構え、その形をステッキへと変化
「⚓︎Ⅸ【COPY】ーー 偽典/イミテイト・メイクアップ」
カードをスキャンし、魔法少女の力を宿したアーマーを纏う
錨型のステッキを腰だめに構えて【属性攻撃】【なぎ払い】【全力魔法】の技能を使用
「もう一度魔法少女のことを理解して出直して来い…! クアントロム・マジカルカノン!!」
全力の魔力砲撃を叩き込む
草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎
スカウトもヘッドハンティングも何度となく経験してるけど
さすがに魔法少女の勧誘は受けたことないし、受けるつもりもないね!
とはいえ、そのあまりに堂々とした態度にはある種の敬意すら覚えるよ……
痺れも憧れもしないけど!
差し出された衣装は丁重に「叩き返し」て
「魔法少女になんてならなくても、女は何時だって魔法を使えるんだよ!」
大見得を切って紳士と対峙
紳士と私が繰り出す魔法(物理)の真っ向勝負!
逆水平チョップやドロップキックの「魔法」で場を暖めたら
クライマックスの必殺魔法“アテナ・パニッシャー”を発射!
紳士と私の「魔法」勝負、勝利の“女神”が微笑むのは当然……!
御堂・絢瀬
これは……話には聞いていたが、間近で見ると苦しいものがあるね。
セーフとアウトくらい自分で分かりそうなものだが。(紳士と白金くんを見比べながら)
よかろう、蜂の巣だ。
紳士に向けて拳銃とショットガンを構え、【スキルマスター「クイックドロウ」】を使用し、至近距離での【零距離射撃】で【一斉発射】し、【クイックドロウ】での連射早撃ちを叩き込む。突撃してくるなら迎え撃つまでだ、当たられる前に風穴を開けてやればいい。
「これは……話には聞いていたが、間近で見ると苦しいものがあるね。」
御堂は、すでに衣装がボロボロになっている紳士と、白金の呼びだしたゴーストを見比べながら呟いていた。
「セーフとアウトくらい自分で分かりそうなものだが。」
「あの、あまりに堂々とした態度にはある種の敬意すら覚えるよ……。」
横で聞いていた草薙は、紳士の態度だけは認めていた。
「とはいえ、それに痺れも憧れもしないけど!」
そんな二人の元へ、紳士が近づいてきた。
「……さて、お嬢さん。君は魔法少女になるつもりはないかね?」
多少疲れた様子は見えるが、それでも背筋を伸ばし、衣装を差し出してくる。
それを草薙は一旦受け取り、紳士に笑顔が浮かぶ。
「え……?」
それに驚いた御堂が見ている前で、丁重に服を紳士へ叩き返した。
「魔法少女になんてならなくても、女は何時だって魔法を使えるんだよ!」
「なんと……では、お互い魔法で渡り合いましょうぞ!」
紳士と草薙、対峙した二人の戦いが始まる。
そんな空気に呑まれながらも、自分の銃器を準備する御堂。
「……まぁいいけど、蜂の巣にするのは変わらない。」
「ちょっと待った!」
そこへ、白金の連れた魔法少女のゴーストがステッキを構える。
「その男に必要なのは、魔法少女とは何か?というのを知ることなんです!」
「ああ、その通りだ。」
神舵も槌斧を構えながら紳士へ立ち向かう。
「だから、横から邪魔させてもらうぜ!」
「ふ、何を言うかと思えば。」
紳士は二人に手招きをしながら、
「それならいいでしょう、まとめて相手をしましょう!」
「さて、レディをお待たせてしまいましたな!」
「いいえ、別に待ってはいないわ!」
紳士は草薙に振り返り、ステッキで殴り掛かる。
それを草薙は見切り、躱されたと見るや、
「まずは君だ!」
「く!」
紳士は振りぬいたステッキをその勢いのまま神舵へ向け、キラキラした光線を放つ。
槌斧で受け、魔法少女への洗脳を行う光線を解析する神舵。
「よそ見は失礼、よ!」
「ぐはぁ!」
草薙のドロップキックでけり出される紳士。
が、紳士はその勢いで、白金の方へ飛び掛かる。
「マジカル☆スマーッシュ!」
「ぐあああ!」
紳士の野太い声とともに想定外の速度で振られたステッキに、白金はゴーストともども吹き飛ばされてしまった。
「これが魔法少女の力だ。」
「何が力だ!」
追撃に移るのを察知した御堂、一瞬で紳士へショットガンの銃口を向けてぶっ放す。
「お前がやっているのは、ただのごっこ遊びで力任せの攻撃だろ!」
立て続けに手持ちの銃器を抜き撃ちし、紳士の動きを止める。
だが、銃弾を受けながらも紳士はまだ倒れない。
「魔法少女に!その程度の弾丸が効くと、思いますか!?」
「いや、効くだろ……。」
呆れた声で返す御堂に、紳士は言い返す。
「あなたも!魔法少女になれば、耐えられる身体を手に入れられるのですよ!」
「確かに、年齢や性別で差別することなく、心に夢と希望がある限り、諦めなければ魔法少女になれるって思う……。」
白金は起き上がりながら、紳士へ言葉をかける。
「けれどもそれは、自分で望んでなるべきだ!押し付けられて無理やりやらされるのは間違っている!」
「ああ、その通りだ。だが、あんたの魔法少女にかける熱意は理解したぜ。その上で、」
その横で神舵は鎚斧を構え、その形をステッキへと変化させた。
「マジピュア・オーバーシンクロ!希望の戦士、ピュア・ホワイト!」
「⚓︎Ⅸ【COPY】ーー 偽典/イミテイト・メイクアップ!」
白金はゴーストと手をつなぎ、二人は額を合わせると、光とともに魔法少女が現れた。
そして神舵は解析したカードを読み取り、魔法少女の力を宿したアーマーを纏う。
「だから私は貴方の目を覚まさせます!あなたの愛する魔法少女として!」
「もう一度魔法少女のことを理解して、出直して来い……!」
言葉とともにポーズを決めた二人を見て、紳士は感動の涙を流しながら手を叩き祝福する。
「素晴らしい!君たちは魔法少女になったのだね!」
そんな様子を見ながらも、二人とも自身の持つステッキを構えて自分の技を放った。
「マジピュア・ハートフラーッシュ!」
「クアントロム・マジカルカノン!!」
白金の放つハートの光弾を、神舵の放つレーザーが後押しする。
それは合わさり、巨大なハートとなって紳士へ襲い掛かった。
「だが、私には魔法少女を広めるという使命が。」
「それはあきらめなさい!」
「ぐはぁ!」
避けようとする紳士へ、草薙の必殺の右ラリアットが炸裂する。
吹き飛ばされ、ハートに貫かれる紳士。
「く、動けぬ……!」
「はあぁーっ!」
身動きの取れない紳士へ、白金は飛び蹴りを決める。
「ぐあああああああ! こ、これで終わりと、思わぬことだな!」
紳士の体は崩れ、塵となっていった。
「……大丈夫、またその時は、私が倒してあげるわ。」
白金は魔法少女として、紳士と戦う決意を固めたのだった。
こうして、一つの悪が滅びた。
しかし、世の中には魔法少女でない人類は星の数ほどもいる。
世にただの人間がいる限り、紳士はその使命を果たそうとするだろう。
猟兵達は、その時が来ない事を祈りつつ、つかの間の休息へと帰っていく。
あとに残されたのは、千切れた魔法少女の衣装だけだった……。
大成功
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