【サポート優先】デモノイド研究施設を破壊せよ
#サイキックハーツ
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これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●サイキックハーツ
かつてダークネスの手で大量生産され、サイキックハーツ大戦後に大量廃棄された、理性なき異形の改造生物『デモノイド』の研究施設が見つかった。
既に、戦いの時代に生産されたデモノイドは全滅しており、当時のデモノイド研究施設も殆どは破壊された筈なのだが、何者かによって悪用されようとしているようだ。
万が一、このまま放置するような事態になれば、敵はこの世界のエスパー達にデモノイド寄生体を埋め込み、再びデモノイドを量産して、自身の野望の為に使い始める事だろう。
幸い、いまのところ犠牲者は出ていないものの、デモノイド研究施設を完全に破壊しなければ、いつそのような事態になってもおかしくない。
現代に至るまで誰にも発見されることなく埋もれていたデモノイド研究施設は、人里離れた危険地帯に山奥に隠されていた。
研究施設内部には、デモノイドの素体として攫い集められてきたエスパー達が閉じ込められており、オブリビオンによって眷属に変えられた動物や無機物が問答無用で襲い掛かって来るようだ。
この施設を我が物にしようとしているのは、『亡国の魔女』。
亡国の魔女は再びデモノイドを量産して、何らかの目的を果たそうとしているようである。
いまのところ、その目的までは分かっていないものの、わざわざデモノイドを量産してまでする事なのだから、油断は出来ない。
そういった事も踏まえた上で、黒幕である亡国の魔女を倒す事が今回の目的だ。
第1章 冒険
『敵の痕跡を追え』
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POW : 気合と根性で痕跡を探して歩く
SPD : 敵が痕跡を隠蔽した跡を目敏く見つける
WIZ : 通常の手段では視認できない、魔術的な痕跡を探す
イラスト:みささぎ かなめ
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
政木・朱鞠(サポート)
とりあえず、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で周囲を探って敵の分布や地形の情報を把握しておきたいね。
邪魔をする敵が湧くのなら、武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与えたいね。
アドリブも連携もOK
ヴィルジニア・ルクスリア(サポート)
サキュバスの悪霊×魔女、16歳の女です。
普段の口調は「ダウナー(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪い時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
ダウナーだが、猟兵として行動する時はアクティブに行動する。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
九段下・鈴音(サポート)
『妾が力を貸そう』
『こうすればよいのではないか?』
自分よりも他者を優先する性格。
ユーベルコードや技能はどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エログロはNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
仇死原・アンナ(サポート)
普段はぼんやりですが敵前では獄炎操る処刑人と化します
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
捜索・探索時はぼんやりですが真面目に仕事をします
敵の出現や危険が迫ると処刑人になります
同行者とは出来る限り協力をします
一般人や病人子供には優しく接しますが悪党には容赦なし
機械の操作は苦手ですがキャバリアの操縦はそこそこ(本職に比べたら劣る)
シエナ・リーレイ(サポート)
エロリョナ含めてNG行為なし
■口調
語尾に『とシエナは〇〇します。』と自身の行動を添える
●振舞
シエナにとって危険な地形や仕掛けは楽しいアスレチック
持ち前の怪力やスカートの中から現れる様々な『お友達』の力を借りて楽しく突破しようとします
アスレチックを進む最中に気分が高揚としてくると周囲にいる者達に無意識の凶行に及び始める事がある
冒険の最中に亡骸を見つけた場合、[呪詛]を注ぎ込み『お友達』に変えたり、【スカートの中の人形世界】へと迎え入れようとする
オブリビオンと遭遇した場合、気分を高揚とさせて溢れんばかりの親愛と好意を向けながら仲良くなろうとします
メリー・ドール(サポート)
「私メリー、助太刀に来たの!」
ミレナリィドールの殺人鬼×悪霊、12歳の女です。
都市伝説〝メリーさんの電話〟を元として生まれた人形の怪異。
純粋無垢な少女のように無邪気に、かつ残酷に振る舞う。
口調はステシ参照。最初に「私メリー」と言うのが口癖。
戦闘方法としては包丁や首切り鋏で【切断】したり、電話を用いて【呪詛】【音響攻撃】など。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆行動
探究心や知識欲が旺盛(どの分野でも)。
魔術の研究者でもあり、魔術とそれに通じる学問や技術に特に目がなく、それらの品や事象の情報を仕入れてはUDC『ツキ』と精霊『ノクス』を伴い、各世界を飛び回っている。
ツキ曰く、ワーカホリック。
意外とアクティブで運動能力も高く、スポーツや野外活動をしている姿も。
コンピュータを使っての情報収集の他、柔和な雰囲気と人当たりの良さで対人の情報収集や説得に回ることも。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女性です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたくし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
轟・やゆよ(サポート)
熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感の強い子
ここが◯◯の世界だわね…みんなで協力して作戦を成功させるのよさ!
役に立ちそうなUCや技能があれば積極的に使っていきたいだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人に迷惑をかけることはNGだわさ
あたしになにか役に立てることがあればいいのよさ
アドリブ絡み歓迎
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
●痕跡を追え
(……まずは情報収集からね)
政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)はデモノイド研究施設の場所を特定するため、敵が隠蔽した痕跡を見つけ出そうとした。
事前に得た情報によると、デモノイド研究施設は人里離れた危険地帯の山奥に隠されているようだ。
だが、分かっているのは、それだけ。
詳しい場所までは、分かっていないようである。
(この辺りにある山は……)
朱鞠は情報収集を駆使して、デモノイド研究施設がありそうな山を絞り込んだ。
候補は、三カ所。
そのうちの一カ所は、クマが出るらしい。
(実はクマではなく、デモノイドの出来損ない……と言う可能性も)
物思いに耽りながら、他の二カ所についても、調べていく。
しかし、他の二カ所は、キャンプ地や観光地であるため、研究施設があるとは思えない。
それでも、念のため怪しい場所を絞り込んでいく。
……冷静に考えると、どこもかしこも怪しかった。
(……とは言え、研究施設があるとは思えないけど……)
可能性は、ゼロではない。
「いっそ全部、調べてみる?」
ヴィルジニア・ルクスリア(甘やかな毒・f36395)が、朱鞠に対して提案した。
その分、調査に必要な人員は増えるものの、デモノイド研究施設を見つける可能性が増えそうである。
だからと言って、ただ闇雲に探したところで、無駄に時間が掛かってしまうため、ある程度ポイントを絞り込む事になった。
クマが出ると言う噂の山(A)は、危険性が高いため、入山が禁止されているものの、山菜取りやキノコ狩りをするため、勝手に入り込んで、怖い目に遭っている者も少なくはないようだ。
その中には、クマらしきモノを目撃した者もいるため、ここである可能性が高そうである。
キャンプ地として知られるBは、湖の周辺に殺人鬼が出没するらしく、夜の外出は禁じられているようだ。
この殺人鬼がデモノイドである可能性もあるため、調査をする必要があるだろう。
観光地であるCは、景色が売りで、色取り取りの花を眺める事で、心の穢れが癒されるらしい。
●観光地(C)
「さすが観光地だけあって、空気が美味しいですね」
夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)は仲間達を連れて、観光地の山にやって来た。
観光地と言うだけあって、沢山の観光客が集まっており、あちこちから笑い声が聞こえていた。
(平和そのもの……と言った感じですね)
頬を撫でる風が心地いい。
出来る事なら、このまま、のんびりしたいところである。
地面に敷かれたブルーシートの上に座って、物思いに耽る。
休憩がてら、サンドイッチを口に運ぶ。
レタスとハムの割合が絶妙。
タマゴサンドも、チキンサンドも、食べる人の事を考えた逸品だった。
だからこそ思う、平和であれ、と……。
いまのところ、敵の動きはない。
……痕跡もない。
だが、それでいい。
そのままであってほしい。
ここで何か起これば、被害は甚大。
観光客が沢山いるため、確実に犠牲者が出てしまう。
子供達の笑顔が消える事だけは避けたいところ。
もちろん、それ以外の犠牲も出すつもりはないのだが……。
「何かあったら、速攻で片付けるつもりでいたのだが、このままだと妾の出番はなさそうじゃのう」
九段下・鈴音(黒桔梗・f01929)が、深い溜息を漏らす。
念のため、周辺をパトロールしたものの、いまのところ異常なし。
だからと言って、安全とは言えない。
スリや万引き、数を上げれば、キリがないものの、それは猟兵達が解決する仕事ではなかった。
その代わり、依頼を受けた者達が、犯罪者達を捕まえ、何処かに運んでいた。
一瞬、彼等の中にデモノイド研究施設の関係者がおり、犯罪者達を実験体として利用しているのではないかと考えたりもしたのだが、尾行をしても特に異常はなかった。
(むぅ……、みんな、怪しい)
名探偵風に言えば、『この中にいる全員が、犯人じゃ!』と言った感じ。
みんな怪しく、容疑者候補。
(……って、駄目じゃ、駄目じゃ。今回の目的は、容疑者探しではない)
鈴音がブンブンと、首を横に振る。
それよりも、優先しなければならないのは、デモノイド研究施設を見つける事なのだから……。
「いっそ、みんな斬ってしまう?」
仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)が、さらっと怖い事を言った。
実際に、そうする事が出来れば、楽かも知れないが、まわりにいるのは、一般人。
なるべくならば、戦いに巻き込みたくないところである。
だが、ここで必要な情報を得て、デモノイド研究施設があるのかないのか、見極めておく必要があった。
「とにかく手分けして、何か痕跡がないか、探してみましょうか」
アンナが仲間達に声を掛け、地図を頼りに、怪しい場所を調べ始めた。
いくつか怪しい場所を見つけたものの、調べてみると、何もナシ。
観光名物として売られているゆるキャラが、予想に反して可愛く思えたくらいであった。
(せっかくだから、いくつか買っておくのもアリね)
そんな事を考えながら、アンナが土産物屋に視線を送った。
それから、再び痕跡を探して行動を開始したものの、特に怪しいものはなかった。
●キャンプ場(B)
「ミンナとシエナは、キャンプします」
一方、シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)は仲間達とキャンプ場にやってきた。
キャンプ場には、いくつもテントが張られており、みんなでBBQをしている最中だった。
「まずは腹ごしらえですと、シエナはBBQを始めます」
シエナが串に豚肉や野菜を突き刺し、ジュージューと焼き始めた。
そのニオイが他のニオイと入り混じった事で、キンキンに冷えたジュースが飲みたくなった。
実際に、まわりにいる客達は、ビールをガブガブと飲んでおり、とても幸せそうだった。
だが、噂が本当なら、ここに殺人鬼が現れる。
それだけは、揺るぎない事実……のはず。
「これは事件だとシエナは推理します」
とりあえず、気持ちは名探偵。
まずは麻酔針を使って、近くにいる客の意識を奪う事から始める必要がありそうだ。
(もしくは鈍器とシエナは準備します)
視界の隅にあったのは、殴るのに適した釘バット。
「私メリー、最悪の未来を阻止しに来たの」
そんな中、メリー・ドール(怪異・メリーさんの電話・f44614)が、シエナの腕を掴んだ。
何やら不穏な空気が漂っているため、行動に移される前に、絶対阻止。
どうして、そのような考えに至ってしまったのか分からないものの、今にも何か起こりそうなほど不気味な雰囲気が漂っていた。
「おいおい、釘バットとは物騒だな。誰かヤル気か? だったら、格安で手伝ってやるぜ!」
チンピラ風の男が、ニヤニヤと笑いながら、メリーに耳打ちした。
「私メリー、危険人物には容赦がないの」
次の瞬間、メリーがチンピラ風の男に視線を送り、絶妙な角度で弁慶の泣き所を蹴り飛ばした。
「……って、おいこら、テメエ! せっかく、協力してやろうと思ったのに、なんだ、その態度は……!」
チンピラ風の男が顔を真っ赤にしながら、オラオラモードで頭を上下させた。
「私メリー、やられたら、やり返す。やられる前に、やれがモットーなの」
それに合わせて、メリーが再び弁慶の泣き所を蹴った、蹴りまくった。
「……って、ヤバ過ぎだろ、お前っ! なんで、そこばかり……う、うおっ!」
その拍子に、チンピラ風の男が崩れ落ち、悲鳴にならない呻き声を上げた。
「何かトラブルですか? よろしければ、話だけでも聞かせてもらえますか?」
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)が、チンピラ風の男に対して問いかけた。
「い、いや、別に深い意味はねぇ。ケンカを売るつもりもねぇし、出来る事なら仲良くしてえからな」
チンピラ風の男が、愛想笑いを浮かべた。
「それなら、何かと都合がいい。あなたの知っている事を教えてもらってもいいですか?」
シンがイイ笑顔を浮かべながら、チンピラ風の男から殺人鬼について、情報を引き出そうとした。
「ああ、何でも聞いてくれ。このキャンプに現れる殺人鬼についてだろ」
チンピラ風の男の話では、以前この辺りで暴れまわっていたらしい。
(話を聞く限り、研究所から逃げたデモノイドである可能性が高そうですね)
その事を踏まえた上で、考えを巡らせる。
だが、痕跡らしきものは、何もない。
「みんな、聞いてほしいっす。この山、美味しい御飯の宝庫っす」
飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)が瞳をランランと輝かせ、興奮した様子で叫び声を響かせた。
どうやら、山の中を駆けまわって、動物を狩って来たらしく、野生化した鶏や、イノシシが背後に転がっていた。
「す、すげぇな、これ……お前ひとりでやったのか!?」
チンピラ風の男が、驚いた様子で杏子を二度見した。
「ガツンとやってやったっす」
杏子が勝ち誇った様子で、えっへんと胸を張った。
よく見れば、獲物の山にデモノイドっぽいモノも混ざっていたが、だいぶ食べられてしまっているせいで、特定する事は難しかった。
「……とは言え、異常はなかったようっすね」
杏子が残念そうに、深い溜息を洩らした。
そこそこ強い獲物はいたものの、会話が不可能だったため、何の情報も得る事が出来なかったようである。
それでも、山中を駆けまわって、特に異常がなかったため、最後の場所にデモノイド研究施設がある可能性が高かった。
●クマ(A)
「どうやら、ここが本命のようね」
ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が仲間達から連絡を受け、山の地図を広げた。
クマが現れた事で、あちこち立ち入り禁止になっており、普通に移動するのが困難になっていた。
「おい、キミ。ここは立ち入り禁止だ。クマが出るぞ!」
そんな中、森林監視員のオジさんが、心配した様子で声を掛けてきた。
(研究施設の関係者……というわけではなさそうだけど……)
それでも、警戒してしまう。
幸い、オジさんに、敵意はない。
本当に、ティティスを心配しているようである。
「あ、あの……ごめんなさい」
ペコリと頭を下げて、その場を去る。
どうやら、別ルートを探す必要がありそうだ。
チラッとオジさんの方を見ると、無線で誰かと連絡をしているため、物陰に隠れて様子を窺う事にした。
オジさんは周囲を警戒している様子だが、まったく悪意を感じなかった。
(単なる一般人のようだけど……)
……油断は出来ない。
「とにかく、別の方法を考えるべきだわさ。何かいい方法を……」
轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)が物陰に隠れつつ、自分の考えを述べた。
「……別の方法?」
ティティスの脳裏に、壮絶なバトルシーンが思い浮かぶ。
「こっちだわさー」
次の瞬間、やゆよが物陰から飛び出し、大声を上げて、ダンスを踊り始めた。
「!?」
それと同時に、オジさん達の視線が、やゆよに集中した。
オジさんは警備を強化するため、仲間達を呼んだらしく、やゆよの挑発に乗って、一斉に走り出した。
(……後は任せただわさ)
やゆよが仲間達に対して、素早くアイコンタクトを送った後、歌って、踊って、オジさん達の注意を引いた。
「ま、待てっ!」
オジさんがハッとした表情を浮かべ、やゆよの後を追いかけた。
「こっち、こっちだわさ!」
それに合わせて、やゆよが大声を上げ、脱兎の如く逃げ出した。
幸い、オジサン達は気づいておらず、やゆよを追いかけ回していた。
(さて……、いまのうちに施設を探すとするか)
アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)が物陰に隠れつつ、山に登っていった。
山には幾つか怪しいポイントがあったものの、最初の施設は空振り。
以前は合宿所として使われていたらしく、当時使われていた道具が放置されているだけだった。
念のため、室内も探索したものの、怪しいところは一切なし。
隠し通路や、地下室などもなかったため、次のポイントに向かう事にした。
「うっ……」
そこは心を病んだ人達が多く入院していた廃病院。
未だに薬品のニオイが漂っており、肝試しスポットになっていた。
そのため、壁には様々なラクガキが描かれ、小屋の中にはカセットコンロや、食べかけのカップラーメン、お菓子の袋などが転がっていた。
(……ここもハズレか)
アトシュが深い溜息を洩らし、廃病院から出ていこうとした。
次の瞬間、奥の部屋からゴトッと、不気味な音が響き渡った。
「なんだい、今の音は!」
その事に気づいた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、聞き耳を立てつつ、音のした方向を絞り込んだ。
音がしたのは、掃除用具入れ。
一瞬、モップが倒れただけかと思ったが、何かおかしい。
(モップが落ちた割には、音が……)
念のため、掃除用具を退けて、念入りに中を調べた。
(この壁……、横に動くようだね)
ゴクリと唾を飲み込み、ゆっくりと壁をズラす。
「……!」
そこには地下に続く階段があった。
階段の下からは不気味な鳴き声が響いており、背筋にゾッと寒気が走った。
(まさか、こんなところにあるとはねぇ……)
おそらく、出入り口は、他にもある。
ここは、ある意味、非常用。
危機的状況に陥った際、脱出用に使うため、作られたもののように思えた。
そのため、今まで発見されていなかったようだが、他の出入り口が見つかっていないため、ここから研究施設内に入る事が決まった。
緊張した空気が漂う中、猟兵達はゆっくりと、地下室に続く階段を下りていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
第2章 冒険
『跋扈する眷属』
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POW : 力ずくで実行犯を止める
SPD : 罠を仕掛け、眷属を捕縛・無力化する
WIZ : 事件の内容から、黒幕の思惑や弱点を推測する
イラスト:みささぎ かなめ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆行動
探究心や知識欲が旺盛(どの分野でも)。
魔術の研究者でもあり、魔術とそれに通じる学問や技術に特に目がなく、それらの品や事象の情報を仕入れてはUDC『ツキ』と精霊『ノクス』を伴い、各世界を飛び回っている。
ツキ曰く、ワーカホリック。
意外とアクティブで運動能力も高く、スポーツや野外活動をしている姿も。
コンピュータを使っての情報収集の他、柔和な雰囲気と人当たりの良さで対人の情報収集や説得に回ることも。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
諏訪野・みすず(サポート)
「先制攻撃、だね」数の暴力で引っ掻き回すことをします。「みすずちゃんは負けないのだ」アドリブ、共闘歓迎です。
政木・朱鞠(サポート)
とりあえず、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で周囲を探って敵の分布や地形の情報を把握しておきたいね。
邪魔をする敵が湧くのなら、武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与えたいね。
アドリブも連携もOK
九段下・鈴音(サポート)
『妾が力を貸そう』
『こうすればよいのではないか?』
自分よりも他者を優先する性格。
ユーベルコードや技能はどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エログロはNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、34歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
●歪んだ研究
地下にあった研究施設内には、デモノイドの素体として攫い集められてきたエスパー達が、培養ポッドの中に閉じ込められていた。
(何とか生きているようですが……)
夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)が警戒した様子で、培養ポッドの中にいるエスパー達を見つめた。
エスパー達は、かろうじて生きているようだが、その意図が全く分からなかった。
そもそも、どうして電力が維持されているのか、疑問が山積みであった。
「ウー……」
そんな中、オブリビオンによって眷属に変えられた動物達が床を蹴って、一気に間合いを詰めてきた。
「……!」
次の瞬間、藍が【白虎の咆哮(ビャッコショウライ)】を発動させ、眷属に変えられた動物達に攻撃の意志を向け、召喚した白虎の咆哮でダメージを与えた。
「グルルルルッ!」
だが、眷属に変えられた動物達は、醜く顔が歪んでも、敵意剥き出しで唸り声を響かせた。
おそらく、実験の過程で痛覚がマヒもしくは、鈍くさせられているのだろう。
「軽い気持ちで相手をすると、痛い目に遭いそうですね」
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)が、眷属に変えられた動物達の突進を受け流し、カウンターで精神汚染を仕掛け、範囲攻撃で恐怖を与えた。
「ピギィィィィィィィィィィィィ!」
だが、眷属に変えられた動物達は恐怖を原動力にして、再び特攻を仕掛けてきた。
(色々と謎だらけではありますが……。いまはとにかく、少しでも多くの眷属を排除しましょうか)
それに合わせて、シンが【異界の炎の召喚(サモン・インフェルノ)】で、混沌の深淵から召喚した超高熱の炎を167個放った。
「ピギャアアアアアアアアアア!」
その一撃を食らった眷属に変えられた動物達が、不気味な鳴き声を響かせ、炎に包まれながら、あちこちぶつかった。
その事に危機感を覚えたシンが自在に炎を操って、事態が悪化する前に消し去った。
「グル、グルルルルッ!」
それと同時に、眷属に変えられた動物達が、赤ただれた肌を見せつけ、激しく唸り声を響かせた。
「これでも、まだ動けるなんて……凄いね、本当に……。でも、負けないよ」
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が存在感を示しながら、眷属に変えられた動物達の注意を引き、培養ポッドから離れていった。
「ピギィィィィィィィィィィィィ!」
次の瞬間、眷属に変えられた動物達が興奮した様子で、次々と体当たりを仕掛けてきた。
(後先考えず、突っ込んでくる分、戦いやすいけど……)
みすずがオーラ防御を展開し、ダッシュで地形を利用しながら、次々と罠を設置していった。
「ビギャアアアア!」
その罠に引っかかった眷属に変えられた動物達が、不気味な鳴き声を上げ、血反吐を吐いた。
それでも、眷属に変えられた動物達が、両目をギラギラさせて、捨て身の特攻を仕掛けてきた。
「向かってくるなら、容赦しないよ」
すぐさま、みすずが【スチームエンジン】を発動させ、バールのようなものに蒸気エンジンを搭載し、破壊力を増加させた上で、捨て身の2回属性範囲攻撃を仕掛け、眷属に変えられた動物達を蹴散らしていった。
「……また動くの!? 普通なら死んでいるはずなのに……」
政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)が、信じられない様子で声を洩らした。
眷属に変えられた動物達が、ほとんど肉塊と化しているものの、グニャグニャと不気味に形を変え、ジリジリと距離を縮めてきた。
「まるでスライムね。元となった動物の部分が残っているから、スライムと言うより、キメラの方が正しいような気もするけど……」
朱鞠が複雑な気持ちになりながら、間合いを取りつつ、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
この研究施設を管理していた研究員達が、どのような意図で動物達に手を加えていたのか分からないものの、傷つくたびに他の個体と融合し、異形と化しているため、進化に関連した研究であった可能性が高かった。
「まあ、とにかく今は戦うだけ」
朱鞠が気持ちを切り替え、【忍法・天刃飛梅(ニンポウ・テンジントビウメ)】で拷問具『荊野鎖』を無数の紅梅の花びらに変え、スライムと化した異形の存在を切りつけ、沈黙させた。
「どうやら、騒ぎを聞きつけて、別の眷属達も姿を現したようじゃろう」
その事に気づいた九段下・鈴音(黒桔梗・f01929)が、仲間達に対して警告した。
眷属達は、ほとんど原型を残していないものの、部分的な動物や植物だった名残があった。
念のため、【影の狐の召喚(カゲノキツネノショウカン)】で影の狐で研究施設内を調査したところ、いくつか紙の資料が残されていた。
もしかすると、パソコンの中に資料が残されているかも知れないが、影の狐ではそこまで調べる事が出来なかった。
(一応、元の姿の特性を残している……のか? うむむ、こればかりは調べてみないと分からぬのう)
複雑な気持ちになりつつ、鈴音が眷属達に視線を送った。
「キィシャアアアアアアアアアア!」
次の瞬間、眷属達が唸り声を響かせ、火炎のブレスを吐き出した。
(むむ、これは……)
すぐさま、オーラ防御を展開し、火炎のブレスを見切って受け流し、火炎耐性で身を守った。
「まあ、やる事は一緒だね。出来るだけ早く、歪んだ魂を解放するだけだから……」
その間に、筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)が限界を突破し、オーラ防御を展開しながら、呪殺誘導弾で範囲攻撃を仕掛け、眷属達の身体を蝕んだ。
「グギギギギギギィ……」
それと同時に、眷属達がどす黒い血の泡を吐き、両目をギョロギョロさせながら、恨めしそうにグルルと唸り声を響かせた。
(研究資料によると、動植物のリミッターを外して、限界を突破した後、肉体を変異させているようだけど……)
トオルが先程調べた資料の内容を思い出しながら、冷静に眷属達の動きを分析した。
研究は失敗したらしく、利用価値がないと判断されていたようだが、未だに電力が供給されている事を考えると、何か別の目的がありそうだ。
(とにかく、早く倒さないと……)
そんな事を考えながら、トオルが【極楽鳥花嵐(ストレリチアストーム)】を発動させ、ルーンソードを無数の極楽鳥花の花びらに変え、眷属達の身体を切り裂いた。
「こいつらも、さっきと同じように、融合を始めたな。まあ、予想はしていた事だが、こんな姿でも動けるとは……」
諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)が、素早く間合いを取った。
元となった動植物と比べて、異常なほど生命力が増しているようだが、不死身ではない事は、先ほどの個体で実証済み。
「グルルルルッ!」
眷属達が苛立ちを隠せない様子で、激しく唸り声を響かせ、ジリジリと間合いを取った。
鋭い殺気を向けられ、ほんの少しだけ、身の危険を感じた。
……空気が重い。
無意識のうちに、唾を飲む。
(今度は、氷か、雷か。……いや、考えるのは、後回しだ)
すぐさま、啓太郎が【スーパーフィニッシュ】で全武装の一斉発射を放ち、眷属達の身体に風穴を開けた。
「グルルルルルッ!」
それでも、眷属達は怯んでおらず、唸り声を響かせながら、再び距離を縮めてきた。
「あんな状態で、よく動けるな。……とは言え、見た目はケルベロスみたいになっているが……」
啓太郎が素早く飛び退き、唇をグッと噛み締めた。
覚悟はしていた事だが、なかなかしぶとい。
「……てか、もう少しデザインを、どうにか出来なかったのかねぇ。これじゃ、単なる劣化コピー。場合によっちゃ、パチモンだろ」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が眷属達に視線を送り、鋭いツッコミを入れた。
実際に眷属達は、何処かで見たモノばかり。
中途半端に可愛い眷属もいるが、それ以外は不気味なモノばかり。
そのうちの何体かは失敗作らしく、口からヘドロのようなモノを吐いていた。
「キィシャアアアアアアアアアアアア!」
次の瞬間、眷属達が不気味な鳴き声を響かせ、口からヘドロの塊を吐き出した。
゜……って、いきなりだなっ! 別に望んでいた訳じゃないんだが……」
多喜が複雑な気持ちになりながら、リミッターを解除し、【芋煮ックX(テイヨサン)】で芋煮形態に変身した後、推進力・探知力・隠密力・破壊力が5倍にしつつ、自らのファインを解き、オーラでガードした。
そのおかげで、最悪の事態を避ける事が出来たものの、念のため汚れた部分を浄化した。
「ところで、狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか? ……と言うか、もう食べているんっすけど……」
飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)が眷属達を捕食しながら、瞳をランランと輝かせた。
どうやら、かなり美味しかったらしく、わんこそば感覚で食べているようである。
「……!」
その事にドン引きした眷属達が、サーッと杏子のまわりから引いた。
おそらく、理解したのだろう。
ここで近づく事は、自殺行為である事を……。
だが、杏子は容赦しなかった。
……容赦する訳がなかった。
「ピ、ピキィ……」
眷属達は、初めて恐怖を覚えた。
それは見ただけで、すぐ分かる。
「いただきっす」
次の瞬間、杏子が【フードファイト・狩猟モード(フードファイト・ハンティングモード)】を発動させ、万能猟理器具(巨大な肉叩き)で眷属達のおいしそうな部位を攻撃し、躊躇う事なく捕食した。
こうなると、やめられない、止まらない。
美味しさ爆発、旨味濃縮と言った感じのようである。
「こ、これは……」
それを目の当たりにした夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)が、ドン引きした様子で後退した。
まわりにいる眷属達も『な、ヤバイだろ?』と言わんばかりに、助けを求める視線を送っていた。
さくらは量産型キャバリアAZに搭乗したまま、考えた。
(このまま放っておいても解決しそうな気が……)
そんな考えが、脳裏に過る。
「!」
だが、眷属達が激しく首を横に振る。
『生きたまま食べられるのなんて御免だ!』。
……そう訴えているように見えた。
「それなら、いっそ戦って死にたいという訳ですか」
さくらが色々と察した様子で【アドバンテージ・アンサー】を発動させ、命中率・回避率・ダメージが3倍にした後、眷属達に攻撃を仕掛けていった。
「ウォォォォォォォォォオ」
それと同時に、眷属達が『望むところだ』と言わんばかりに、ワラワラと向かってきた。
だが、一匹残らず、返り討ち。
量産型キャバリアAZに傷ひとつつける事が出来ず、次々と肉の塊と化していった。
「どうやら、また融合を始めたようだな。そんな事をしたところで……いや、言っても無駄か。分かっているんだが、つい口に出てしまうな」
アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)が複雑な気持ちになりつつ、異常と化した眷属達に視線を送った。
眷属達は不気味に身体を変化させながら、今度はドラゴンのような姿に変化した。
ドラゴンに変化した眷属達の身体からは腐臭が漂っており、呪詛混じりの毒が混ざって辺りに漂っていた。
「それでドラゴンになったつもりか? 身体に負荷が掛かり過ぎて、変化が止まったところから腐っているが……」
アトシュが呪詛耐性で耐えながら、毒の影響を激痛耐性で軽減しつつ、【創世改竄術・万物融解式(フェイト・アルプトラオム)】で呪いの棘を放ち、物質組成を改竄して、さらに腐敗しやすい状態に変化させた。
「グオ……オオオ……ン」
次の瞬間、ドラゴンのようになった眷属が、炎のブレスを吐いたのと同時に消し炭と化した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『亡国の魔女』
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POW : その意志は、世界を揺るがす力となろう。
自身の【茨】から、戦場の仲間が受けた【、または、精神世界の創造物が受けた負傷】に比例した威力と攻撃範囲の【生命力を奪う茨蔓】を放つ。
SPD : …もう良い。良きに計らえ。
【交友的な対象に加護与える愉快な疑似生物達】を召喚し、武器憑依・範囲治癒・魅了の踊り・眠り粉散布・針剣攻撃・話し相手のいずれかを行わせる。
WIZ : 問おう。汝は、アリスの『扉』と成り得るか。
自身が【不快感】を感じると、レベル×1体の【触れた対象を切り裂く黒薔薇の花弁】が召喚される。触れた対象を切り裂く黒薔薇の花弁は不快感を与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:鶸
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「城野・いばら」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆戦闘
射撃(愛用は詠唱銃だが、様々な銃器を使い分けている)と魔術による広範囲攻撃が主。
魔力の操作に長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚(UC【異界の剣の召喚】)して前衛を務めることもある。
◆特技
・情報収集
・機械の扱いにも魔術知識にも精通している
◆UDC『ツキ』
闇色の狼の姿をしており、魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪で敵を引き裂き、喰らう。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
ベルト・ラムバルド(サポート)
キャバリアを使用できる環境なら愛用のキャバリアを操縦します
そのとき装備してるキャバリア用の剣と槍を振るい騎士道の名のもとにボスと戦います
キャバリアの操縦技術は優れています
キャバリア使用不可なら生身とその時の装備してる物で戦いますが残念ながら生身だとそんなに強くありません
それを補助するのが己のハイカラなオーラとセンスと瞬間思考力とUCによる謎の召喚術で頑張ります
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、34歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
九段下・鈴音(サポート)
『この力を使ってくりゃれ』
『妾が護ってやる。安心せい』
自分よりも他者を優先する性格。
ユーベルコードや技能はどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
性格上他の猟兵をかばうことはあっても、迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エログロはNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
UCは業火の一撃、灼熱の束縛などを使っていきたい
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる
逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!
そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!
技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態
アドリブ絡み歓迎
説得できる場合は説得したい
同情の余地がある敵には情を漏らすことも
ほかの技能も状況に合わせて使うよ
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い
あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女性です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたくし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
●『亡国の魔女』
「なんだ、騒がしい。まさか、妾の邪魔をいるのか。生意気な奴等め」
そんな中、亡国の魔女が姿を現し、深い溜息を洩らした。
どうやら、別室で実験をしていたらしく、全身血まみれになっていた。
「何をしていたのか……は、あえて聞きません。聞いたところで、楽しい話ではないでしょうからね」
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)が色々と察した様子で、その話題には触れず軽く流した。
「それは、残念。せっかく、楽しい話をしようと思っていたのに……。ならば、死ねっ! そして、妾を楽しませろ!」
亡国の魔女がムッとした様子で、触れた対象を切り裂く黒薔薇の花弁を大量に召喚し、それをバラバラに操って、次々とシンを攻撃した。
「それは、お断りします」
シンが黒薔薇の花弁を受け流し、激痛耐性で耐えながら、【殲滅の槍の召喚(サモン・アナイアレイター)】で幾何学模様を描き、複雑に飛翔しながら、未知の材質で出来た光属性の黒槍(1670本)】で包囲攻撃を仕掛けた。
「アハ、アハハ、面白い事をするじゃないか。だが、無駄だっ!」
亡国の魔女が笑い声を響かせ、残像を身代わりにして回避した。
「随分と活きがイイ獲物っすね」
そんな中、飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)が、舌舐めずりをした。
「な、何だ、その目! く、来るなっ!」
その事に危機感を覚えた亡国の魔女が、ドン引きした様子で仰け反った。
「怖がることはないっすよ。頭から丸かじりっす」
杏子が、とてもイイ笑顔を浮かべ、両手をワシャワシャとさせた。
「む、無理ィ!」
次の瞬間、亡国の魔女を守るようにして、黒薔薇の花弁が無数に浮かんで、杏子に襲い掛かった。
「無駄、無駄、無駄っす!」
杏子が傷つく事も恐れず、突っ込んで行きながら、【失われた料理(アンブロシア)】を発動させ、特別な効果を持ったオブリビオン料理の香りを放って、『制約:温かいうちにたんと召し上がれ』を宣告し、亡国の魔女に空腹感の激痛を与えた。
「な、何だ、これは……」
その事に違和感を覚えた亡国の魔女が、グゥッと腹を鳴らした。
それは自分の意志では抑える事が出来ないのか、ひどく戸惑っているようだった。
「てか、腹が減るんだな。でも、こんな場所で何を……」
ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)がキャバリア『パロメデス』に搭乗したまま、危険な想像を脳裏に浮かべて、ゲンナリとした。
「一体、何が言いたい。ああ、なるほど、そう言う事か。……安心しろ。食べるのは、出来損ないだけだから……」
亡国の魔女がパロメデスを見つめて、不気味な笑みを浮かべた。
「あー、やっぱりな。そんな事だろうと思っていたが……。間違っても、私を喰おうと思うなよ? 絶対に、美味くないから……」
ベルトが色々な意味で危機感を覚え、念のため釘をさした。
「ふふ、それは、少し悩むな。どれ、少し甘噛みしてみるか」
亡国の魔女がニヤニヤと笑いながら、一気に距離を縮めてきた。
「……って、機体ごと喰うつもりか? そいつは勘弁だ。でも、私に興味があることは間違いないって事か」
ベルトが【どきどきグランス(ナガシメノイチゲキ)】を発動させ、亡国の魔女に流し目を送ってメロメロにした。
(こ、この気持ちは……)
亡国の魔女が胸をドキッとさせながら、恥ずかしそうに目を泳がせた。
だが、素直になれない。
そんな事を口にすれば、面倒な事になってしまう。
「……ん? ひょっとして、俺……邪魔か?」
諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)が気まずい様子で、亡国の魔女に視線を送った。
「い、いや、構わん。みんな殺す! 妾の気持ちを惑わせた罪は重い!」
亡国の魔女が顔を真っ赤にしながら、八つ当たり気味に茨蔓を放って、啓太郎の生命力を奪い取った。
「……って、まずは前菜みたいな扱いで、生命力を吸うのは止めてくれ」
啓太郎が身の危険を感じながら、リミッターを解除し、オーラ防御を展開しながら、
【スーパーフィニッシュ】で全武装の一斉発射を仕掛け、捨て身の零距離制圧射撃を行った。
「ぜ、前菜なんて。ま、まあ……その通りだが……」
亡国の魔女が気まずい様子で、サッと視線を送った。
「いや、そこは否定しろよ」
啓太郎が思わずツッコミを入れながら、スーパークラッシャー(銃)で2回攻撃を仕掛けた。
「まあ、気にするな。相手によっては、逆のパターンもあるからな」
九段下・鈴音(黒桔梗・f01929)がオーラ防御を展開しながら、充填したエネルギーを弾にして発射した。
「まさか……連携するとは、忌々しいっ!」
亡国の魔女がイラついた様子で禍々しいオーラを展開し、カウンターで愉快な疑似生物達を召喚し、眠り粉散布をさせた。
「こ、これは……なかなか……ぐぬぬ」
それと同時に、鈴音が激しい睡魔を襲われ、頭をフラフラさせた。
それでも、狂気耐性と毒耐性で代用したものの、完全に眠気を消し去る事は出来なかった。
「おほほっ! 愉快、愉快。実に愉快っ! さあさあ、もっと苦しめ! そして、絶望しろっ! あははははっ!」
亡国の魔女が高笑いを響かせながら、次々と衝撃波を飛ばしてきた。
「それは……お断り……じゃ」
鈴音が声を縛り出しながら、【ブレイド・ランページ】で妖刀を巨大化させ、居合で
3回攻撃を仕掛け、衝撃波を相殺していった。
「ここで死んでいれば、楽に死ねたものを……」
亡国の魔女が苛立ちを隠せない様子で、チィッと舌打ちをした。
「それは、こっちのセリフだよ。この状況で安らかに眠れるとは思わないでね」
百地・モユル(ももも・f03218)が亡国の魔女に対して警告しながら、リミッターを解除して限界突破し、捨て身の音響攻撃を仕掛け、亡国の魔女の浄化を試みた。
「うくっ! くっ……、よくも、よくも!」
その影響で身体の一部が浄化された亡国の魔女が、恨めしそうに呪詛混じりの言葉を吐き捨て、生命力を奪う茨蔓を放ち、モユルの生命力を吸収した。
「予想はしていたけど、やっぱり強いね。生命力を吸われたせいで、あまり力は出ないけど、それでも……やるよ」
それと同時に、モユルが【バスターフォーム】で、自らの義腕をバスターフレームに変形させ、攻撃力を5倍にした後、装甲を半分にして、力の任せに亡国の魔女を薙ぎ払った。
「うぐぐ……、大人しくしていれば、いいものを……!」
亡国の魔女が傷口を庇いながら、ギチギチと歯を鳴らした。
「そんなの、お断りだわさ。ここにいるみんなも、同じ気持ちだわさ!」
轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)がダンスと歌唱でパフォーマンスをしながら、破魔の力を宿した全力魔法を、亡国の魔女にブチ当てた。
「うぐっ! やるではないか。だが、妾を倒す事は不可能。妾は不死身っ! 何も怖いモノなどない!」
亡国の魔女が自信に満ちた表情を浮かべ、エネルギーの塊を乱れ撃った。
それが鋭い槍となって、雨のように降り注ぎ、容赦なくやゆよに襲い掛かった。
「そうやって、調子に乗るのも、今だけだわさ」
やゆよが傷つく事も恐れず、再び破魔の力を宿した全力魔法で反撃した。
「あはは、無理をするな。今なら楽に殺してやるぞ」
亡国の魔女が高笑いを響かせながら、茨蔓でやゆよの生命力を吸収した。
「ま、負けない……だわさ!」
やゆよが最後の力を振り絞り、【ダイナマイト☆ソング!】を発動させ、熱い歌声で
亡国の魔女を灼熱の爆発で攻撃しつつ、希望の爆発で仲間達の傷を回復させた。
「ええい、忌々しい! 腹立たしい! お前達は目障りだっ!」
亡国の魔女が殺気立った様子で両目を血走らせ、血の塊を弾に変えて乱れ撃った。
血塊弾が不規則な動きで飛び回り、猟兵達に襲い掛かった。
「だいぶ苛立っているようですが、そんなに感情剥き出しでは、当たる攻撃であっても外してしまいますよ? まあ、言ったところで無駄かも知れませんが……」
鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)が深い溜息を洩らしながら、ドーピングで限界を突破し、自らの肉体に改造を施すと、瞬間思考力を働かせ、オーラ防御を展開しながら、残像を身代わりにして回避した。
「ええい、こうなったら……!」
亡国の魔女が殺気立った様子で愉快な疑似生物達を召喚し、傷ついた身体を瞬時に癒した。
「それでも、諦めるつもりはないようですね。だからと言って、力押しで何とかなるほど、楽に勝てるとは思わないでくださいね」
影華が亡国の魔女に警告しながら、リミッターを解除し、【黒燐憑依法(即席改造型)(ファントムカンパニー・インスタントインプラント)】で脳以外の全身及び全装備に黒燐蟲を生やし、全所有技能レベルを1660にした後、戦闘能力を増加させ、用紙やなくエネルギー弾を叩き込んだ。
「うぐ、ぐぐぐ……っ! それでも、妾は負けん! 負ける訳にはいかん!」
亡国の魔女が両目をギラつかせ、恨めしそうに吐き捨てた。
あまりにも怒りが増しているせいで、言葉に呪詛が混ざっており、まわりのあるものが腐り果てた。
(大切な資料が一瞬で……)
それを目の当たりにした(夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)が、ハッとした表情を浮かべた。
「何か問題でも? ……安心しろ。ここにある資料は、すべて頭の中だ。例え、腐ろうが、燃えようが、問題ない」
亡国の魔女がケタケタと笑いながら、まわりに強力な呪詛を撒き散らした。
「そう……ですか」
即座にオーラ防御と結界術を展開し、藍が激痛呪詛耐性で耐えつつ、【彗星(コミティス)】で納刀状態の青月(打刀)から居合による衝撃波を放ち、電撃を帯びた衝撃で、亡国の魔女を一時的に封じ込めた。
「うぐ……ぐっ! か、身体が……動かない!」
その影響を受けた亡国の魔女が、悔しそうに拳を震わせた。
(それじゃ、いまのうちに……と言いたいところだが、動けない相手を一方的に傷つけるのもアレだな)
アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)が、ほんの少しだけ攻撃するのを躊躇った。
その間も、強力な呪詛が漂っていたため、少しずつ身体が蝕まれていった。
「……って考えている場合じゃないか」
アトシュがハッと我に返って、激痛呪詛耐性で身を守りながら、回復阻害攻撃を仕掛けた。
「クッ、ギリギリか。だが、もう動けるっ! これで、お前達をやれるっ!」
すぐさま、亡国の魔女が禍々しいオーラを展開し、残像を身代わりして、ギリギリのところで回避した。
「……だろうな。予想済みだ」
それに合わせて、アトシュが【幻影術・武装乱舞(スキアー・ヴァフェ)】で巨大化したTyrfing(魔剣)と呪いの棘による超高速鎧無視攻撃を仕掛けた。
「……クッ!」
その事に危機感を覚えた亡国の魔女が、禍々しいオーラで自分の身を守った。
「まだまだ、いくよ。もう動けるようになったんだから、問題ないでしょ?」
即座に、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)がリミッターを解除し、荊野鎖(拷問具)で亡国の魔女の傷口を抉って、生命力を吸収した。
「う、うぐ……、ナマイキなっ!」
亡国の魔女が苛立ちを隠せない様子で、愉快な疑似生物達を召喚し、魅了の踊りを披露した。
(ちょっと、可愛いかも)
次の瞬間、朱鞠が胸をドキッとさせ、愉快な疑似生物達の踊りに魅了された。
愉快な疑似生物達はブサカワ系で、じわりじわりと良さが分かってくる代物だった。
そのため、朱鞠は攻撃する事が出来なくなり、半ば思考停止状態に陥った。
「でも、冷静になって考えると、可愛くないかも」
途端に、朱鞠が冷静になって、【降魔化身法】で妖怪、悪鬼、幽鬼を宿し超強化した後、毒の状態に陥ったまま、荊野鎖で傷口を抉って生命力を吸収した。
「か、可愛くないだと!? あ、あり得ない! こんなに可愛い生物を……」
亡国の魔女がドン引きした様子で、嫌悪感をあらわにした。
「いや、可愛くないだろ? ……よく見ろ。めっちゃくちゃブサイクだぞ。しかも、ちょっと小馬鹿にしたような顔をしているしっ!」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、愉快な疑似生物達を指差し、鋭いツッコミを入れた。
実際に、愉快な疑似生物達は、だらしなくニヤけており、気持ちが悪かった。
それが愛らしく思える時もあるのだが、可愛いかと言えば、可愛くない。
「お前……、センスがないな」
亡国の魔女が信じられない様子で、冷たく吐き捨てた。
「いやいやいや、よく見ろ。可愛くは……いや、可愛いのか? 言われてみれば、可愛い気が……。何だか、よく分からんな。まあ、いいや、お前を倒せば、すべて片付くんだから……」
多喜が【闇払う旋風(サイキネティック・ストーム)】で極限まで増幅したサイキックエナジーの嵐を発生させ、愉快な疑似生物達を吹き飛ばし、仲間達にサイキックオーラを付与して、攻撃力と防御力を強化した。
「お、お前等っ! こんなに可愛い疑似生物達を……よくも!」
亡国の魔女がズタボロになりながら、怒り狂った様子で吠えた。
「どうやら、目が腐っているようね。ハゲ面、瓶底眼鏡、チョビ髭……、上手く使えば、可愛いかも知れないけど、これは……」
仇死原・アンナ(処刑人、炎の花嫁、魔女、屠る騎士、そしてあいどる☆・f09978)が、何も言わず目を伏せた。
「ぐぬぬっ! それがイイんだろ! お前達は何も分かっていない。こんなに可愛いのに……」
亡国の魔女が納得できない様子で茨蔓を放って、アンナの生命力を吸収した。
「別に、それで問題ないけど……」
アンナが、まったく気にしていない様子で、自らの封印を解いて、【闇を狩る復讐鬼(ダーク・アベンジャー)】を発動させ、真紅の瞳に漆黒の甲冑纏った恐怖の処刑騎士】形態に変身し、推進力・探知力・隠密力・破壊力が5倍にした後、錆色の乙女(鉄塊剣)で斬りつけ、亡国の魔女の体勢を崩した。
「み、認めろ! この疑似生物が可愛い、と!」
その拍子に、亡国の魔女が膝をつき、恨めしそうに声を震わせた。
「そんな事を言われても……」
ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が、言葉を詰まらせた。
確かに、可愛いと思える時も……ある。
だが、それは心の迷いが見せた幻のようなモノで、不動の可愛いではない。
そのため、素直な気持ちで、可愛いとは言えなかった。
「ええい、物分かりの悪い奴らめ。素直に可愛いと言えばいいのだっ!」
亡国の魔女がムッとした様子で、再び愉快な疑似生物達を召喚し、針剣攻撃でティティスに襲い掛かった。
「気持ちは分かるけど、力ずくで気持ちを変えさせるのは、良くないと思うけど……」
すぐさま、ティティスがオーラ防御を展開し、【アテネ・ニケ・パルスフラッシュ(ヘスティアー・パルス・レーザー)】で総ての武装と砲門からパルス・レーザービームを放ち、ダメージと消えないパルスフラッシュの状態異常を与えた。
「うぐ……、め、目があああ!」
亡国の魔女が両目を押さえて後退し、悔しそうにギチギチと歯を鳴らした。
「流石に油断し過ぎだよ。それだけ、その疑似生物達に思い入れがあるのかも知れないけど、考えなんて、人それぞれだから……」
その間に、筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)が自らの限界を突破し、オーラ防御を展開しながら、亡国の魔女に不意打ちを仕掛け、傷口を抉りりつつ、生命力を吸収した。
「それが気に入らないと言っているだろうが!」
亡国の魔女がケモノの如く吠えながら、黒薔薇の花弁を召喚し、トオルの身体を切り裂いた。
「……だろうね。その怒りが伝わってくるほど、空気がピリついているのが分かるから……」
トオルが残像を身代わりにして、フェイントしながら、【双つの反する瞳(フタツノハンスルヒトミ)】で眼鏡を外している間に、金の瞳の光で亡国の魔女にダメージを与えた。
「うぐ……、ぐぐぐ! 目さえ、こんな状態でなければ……」
亡国の魔女が毒づきながら、殺気立った様子で吠えた。
「それなら、目が見えるようになるまで、待っていてあげようか? それで本気を出せるのなら、待っているよ?」
そんな中、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が気合を入れて、力を溜めながら、亡国の魔女を見つめてニコッと笑った。
「クククッ、これは好都合。ならば、お前には特別、この世の地獄を見せてやろう!」
亡国の魔女が邪悪な笑みを浮かべながら、リミッターを解除して限界を突破し、自らの肉体を変化させ、花の化け物のような姿になった。
「へぇ、それが本当の姿って事か。何だか凄く強そうだね」
みすずが感心した様子で、マジマジと亡国の魔女を凝視した。
「ホッホッホッ、当然じゃ。この姿を見て、生きて帰った者などいないのだから……」
亡国の魔女が勝ち誇った様子で胸を張りながら、再び黒薔薇の花弁を解き放った。
「でも、みすずちゃんには勝てないね。だって、みすずちゃんは強いから……!」
次の瞬間、みすずが激痛耐性で耐えつつ、【スチームエンジン】を発動させ、バールのようなものに蒸気エンジンを搭載し、破壊力を増加させた上で、亡国の魔女を殴り飛ばした。
「うぐ……ぐわあああ! よくも、よくも、よくも!」
その一撃を食らった亡国の魔女が壁際まで殴り飛ばされ、血反吐を撒き散らしながら呪詛混じりの言葉を聞いた。
「私達が憎いですか? それなら、わたしが相手をしますよ? その怒り……好きなだけ私にぶつけてください。私は逃げも隠れもしませんから……」
夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)が量産型キャバリアAZを搭乗したまま、亡国の魔女の前に陣取った。
「ふふ、あははははっ! 本当に、お前達は面白い。調子に乗るのも、いい加減にしてもらおうか! お前は、ここで死ぬ! 死んでしまえ!」
亡国の魔女が呪詛混じりの言葉を吐きながら、茨蔓を量産型キャバリアAZに絡みつかせて、さくらの生命力と魔力を吸収しようとした。
「そろそろ終わりにしましょうか。これ以上、足掻いたところで、何も変わらないのですから……」
それと同時に、さくらが限界を突破し、茨蔓を見切り、【オーバーフレーム換装】で量産型キャバリアAZをキャノンフレームに変形させ、攻撃力を5倍にした後、装甲を半分にして、レーザーを一斉発射し、亡国の魔女の胸を貫いた。
「うが、がああああああああああああ!」
その一撃を食らった亡国の魔女が断末魔を響かせ、どろどろに溶けて息絶えた。
成功
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