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死の大地を旅する二人

#アヤカシエンパイア #国見・眞由璃 #妖狐七星将『廉貞』


「まさか、あなたのような人に出会うなんて思ってなかったわ」
 そこにいるのは、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』である。
「……汝はオブリビオンと聞いていたが」
 そして、もう一人は妖狐七星将『廉貞』である。どうやら、眞由璃は敵対する気はないらしい。
「元の世界に戻る方法は分かって?」
 私には分からないのよと、眞由璃が告げると。
「つい先ほど、聞いた話によると……」
 廉貞は先ほど得たばかりの情報を眞由璃に告げる。
「そう……それなら、元の世界に戻れそうね」
 二人は、眼下に望む温泉地を眺めながら、僅かに微笑んで見せたのだった。

「……というわけで、アヤカシエンパイアに赴き、妖狐七星将『廉貞』と土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』を元の世界へと戻すために、協力していただきたいのです」
 響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、そう告げて、集まった猟兵達へと説明を始める。
「アヤカシエンパイアに取り残された土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』様と妖狐七星将『廉貞』様は互いに手を組み、越前国……即ち現代地球における敦賀市相当地域を目指し、「死の大地」を渡る旅を始めているようです。その目的は、ディアボロスランサーに類する『界渡りの宝物』!」
 シルバーレインと同じく地球型世界のひとつであるアヤカシエンパイアになら、ディアボロスランサーと同じような存在が必ず存在する筈……というわけだ。
「眞由璃様はシルバーレイン世界を脅かしうる強大なオブリビオンですが、「土蜘蛛の女王」である彼女をアヤカシエンパイアに残しておけば、この地に跋扈する妖どもを支配下に組み入れ、アヤカシエンパイアの方でより大きな作戦に出始めることも考えられます。そのような未来を阻止する意味でも、先の戦いの借りを綺麗に返しておく意味でも、ここは彼女にも助力しておくべきでしょう。死の大地を旅する眞由璃と廉貞に追いつき、二人の旅を手助けしていただけませんか?」
 そう告げて、リズは更に詳しい話をしていく。
「現地につきましたら、まずは、秘境に佇む湯治宿へと向かい、湯治をしているお二人と合流を果たしてくださいませ。少し目立つ方なので、すぐに見つかると思いますが……」
 合流後、合流前なら、軽く温泉を楽しむ時間はあるらしい。気になるのであれば、少し楽しむのもいいだろう。
「その後は、夜明けと共に平安結界の外へ出立し、死の大地を渡る旅を再開します。論死の大地には無数の妖が溢れ返っているので、これを蹴散らしながら進むことになると思います。ですが……私の予知によると、その先に咎忍『榜葛蘭菩提樹』が待ち構えているようです。彼の配下もいますが、それらは眞由璃様と廉貞様が相手してくれますので、その間に皆様が敵の大将である咎忍『榜葛蘭菩提樹』を打ち取ってください」
 そうすれば、今回の役目は終わりなようだ。
「それと……私達が出会った眞由璃様とは、少し雰囲気が違うようです。恐らく別人なのではないかと思います。なので、今までの事を話しても、きちんと返答してくれるかどうかはわかりません。その点、ご注意ください。では皆様、お二人を帰還させるためにも、しっかりとお守りして旅を成功させて下さいね」
 そう、リズは現地へと向かう扉を開くのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは。柚葵チハヤです。
 今回は、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』と妖狐七星将『廉貞』を帰還させるためのシナリオとなります。
 そのため、彼らを守るためのプレイングについては、ボーナスを入れたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いしますね。

 1章は湯治をしている二人に合流します。先に合流してもいいですし、湯治を楽しんでからでも問題ありません。指定がなければ、合流後のくつろぎタイムとなりますので、ご了承ください。
 2章では、翌日からの旅再開となります。死の大地に現れるオニをさくっと倒してくださいね。
 3章では、大軍に守られたボスが現れます。雑魚の大群は眞由璃と廉貞が相手してくれますので、皆さんはボスを打ち取ることに専念をお願いします。

 それと、今回現れた眞由璃は、当シナリオで担当した眞由璃とは別人となります。ご注意ください(なので、タグはつけていません。ご了承ください)。

 また複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 皆さんのプレイング、お待ちしていますね!!
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第1章 日常 『秘境にたたずむ湯治宿』

POW   :    じっくり湯につかる

SPD   :    周囲を散策してみる

WIZ   :    お宿で気ままに寛ぐ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 かぽーん。どこかで長閑な音が鳴り響く。
 辺りは暖かい湯気が立ち込め、心地よさをより演出していた。
「いい湯ね」
「いい湯、だな」
 眞由璃も廉貞も湯あみ着を着て、ゆったり温泉を楽しんでいる。

「ねえ、見た? あの方、とっても綺麗な方よね?」
「隣にいたあの方も物静かで素敵よ……」
 温泉の女中達は温泉を楽しむ二人を見て、そわそわとうわさ話をしているのだった。
 
神城・星羅
【調和の絆】3人

我が故郷に救援にきてくださった眞由璃さんと廉貞さんには感謝しております。眞由璃さんのことは聞き及んでおりますが、私たち家族は禍根がないゆえ。ゆっくりくつろいでらっしゃるのも邪魔するのも無粋ですよね。

私は朔兎様と師匠の麗奈さんときました。朔兎様はカラスなのであがったら飲み物のみながらきままに散策してるでしょうね。私は麗奈さんと温泉へ。麗奈さんの髪綺麗ですね。背中ながしましょう!!あ〜温泉気持ちいい。術使うとつかれますよね。

あ、もう朔兎様がもう眞由璃さんと廉貞さんと話してます?皇族の朔兎様と魂人の麗奈さんはお二人ならわかるでしょうし。お礼を丁寧にいいますね。帰還、尽力します。


源・朔兎
【調和の絆】で参加:3人

少なくとも、眞由璃さんと廉貞さんは俺と星羅の故郷の加勢にきてもらったからな。眞由璃さんの因縁はこの世界にないし、廉貞さんも一緒に故郷の世界に帰還していただいていろいろ整理するのが最上だろうな。

折角の温泉宿だし楽しむぞ!!温泉はそれなりにはいるがカラスになると思う!!飲み物もらって浴衣姿で温泉を散策!!お二人は温泉宿にいるからいずればったり会うだろうな。

とりあえず眞由璃さんと廉貞さんに先の対戦のお礼をいう。皇族として危機に加勢してくれてたすかった。この眞由璃さんは邪気は感じるけど悪意はかんじられないからな。星羅と麗奈さんと共に元の世界に帰れるよう、協力させてもらうな。


神城・麗奈
【調和の絆】で参加:3人

私は先日目覚めたばかりだから眞由璃と廉貞は家族に聞いただけだけどね。孫たちは助けてもらったから警戒はしてないようだど、年取った術師の私にはこの二人はこの世界の妖と相性が良すぎる。ただでさえ大変な孫たちの世界だ。余計な災いは持ち込まないほうがいい。

自分なりの楽しみ方をする朔兎は大丈夫だから、弟子の星羅と水入らずの温泉掛け流しを楽しむ。ああ年取ると術の行使は辛いからねえ。あったまる。

温泉からあがったら普通に眞由璃と廉貞と会話している朔兎におどろく。まあ、そうだろうね。怖いものしらずだ。私が魂人ということはわかるだろうから主な話は子供達に任せて挨拶だけしとく。



 さっそく、この地にたどり着いたのは、【調和の絆】の三人の猟兵だ。
「我が故郷に救援にきてくださった眞由璃さんと廉貞さんには感謝しております。眞由璃さんのことは聞き及んでおりますが、私たち家族は禍根がないゆえ。ゆっくりくつろいでらっしゃるのを邪魔するのも無粋ですよね」
 そう言いながら、神城・星羅(黎明の希望・f42858)は、二人が泊っている宿にたどり着いた。
 ちなみに眞由璃と廉貞のいる宿はすぐに分かった。聞き耳立てれば、すぐに泊っている宿名が出る辺り、少々、セキュリティが緩い気もする。
「少なくとも、眞由璃さんと廉貞さんは俺と星羅の故郷の加勢にきてもらったからな。眞由璃さんの因縁はこの世界にないし、廉貞さんも一緒に故郷の世界に帰還していただいて、いろいろ整理するのが最上だろうな」
 星羅の隣で同意するのは、源・朔兎(既望の彩光・f43270)だ。その言葉に星羅は真面目に頷き返して。
「私は先日、目覚めたばかりだからね。孫たちは助けてもらったから警戒はしてないようだけど……ただでさえ大変な孫たちの世界だ。余計な災いは持ち込まないほうがいい」
 猟兵として日の浅い神城・麗奈(天籟の氷華・f44908)もまた、二人の意見に同意するようだ。だが、眞由璃と廉貞の、この世界との相性が良すぎるのを警戒している様子。しかも、その一人はオブリビオンなのだから、なおさらだろう。
「まあ、折角の温泉宿だし、楽しむぞ!! ……あ、星羅、麗奈さん」
 部屋に荷物を置いて、三人は浴場の前にいる。
「温泉はそれなりに入るがカラスになると思う!! 先に出て、この宿の中を散策する予定だから、そのつもりでよろしく頼む」
「了解しました」
「あまり遠くには行くなよ」
 その麗奈の言葉に、朔兎は苦笑を浮かべながらも頷いたのだった。

 かぽーん。竹が石に打ち付けられる音が鳴り響く。
「麗奈さん、背中流しますね!」
「ああ、ありがとう。それじゃあ、私も星羅の背中を洗ってあげようかね」
「い、いえ、私は……」
「いいからいいから」
 先に背中を洗うはずが、いつの間にか先に星羅の背中を洗われてしまった。
「あ、ありがとうございます……次は私の番ですね」
「ああ、よろしく頼むよ」
 ごしごしと背中を洗っていると、ふと星羅の視線の先に麗奈の艶やかな金髪が目に入った。
「……麗奈さんの髪、綺麗ですね」
「私は星羅の髪の方が綺麗だと思うがね」
 体と髪を洗った後に、ゆっくりと広い露天風呂へと入っていく。
「あ~、温泉、気持ちいい……」
 黄昏色に染まる空を見上げながら、星羅は気持ちよさそうにその頭にタオルを乗せた。
「ああ、年取ると術の行使は辛いからねえ」
「術を使うと、つかれますよね」
「とても温まる、いい湯だ……」
 そう呟きながら、麗奈は気持ちよさそうにその赤い瞳を細めるのであった。

 一方その頃。
 やはり、カラスの行水な時間で(それでも朔兎はゆっくり堪能した)、お風呂を済ませた朔兎は、浴衣に着替え、冷たい飲み物を片手に温泉宿を探索していた。
「お、良い庭じゃないか」
 宿の中にある、整えられた庭を眺めて、朔兎は持っていた飲み物を飲み干していく。
 と、そこに眞由璃と廉貞が朔兎の傍を横切った。
「ああ、眞由璃さんと廉貞さん!!」
「あら、あなたは……?」
 首を傾げる眞由璃達に朔兎は。
「先の大戦では、皇族として危機に加勢してくれて助かった。礼を言わせて欲しい。二人とも、ありがとう」
 どうやら、帝都櫻大戰に参戦していたようだ。それにアヤカシエンパイアは、朔兎の……いや、彼と星羅の二人の故郷でもあった。だからこそ、彼らと会ったら、その礼を言いたかったのだ。
「いえ、私はただ頼まれただけ」
「我も似たようなものだ」
「それでも感謝を伝えたいのだよ。二人のお陰で、世界は守られたのだから」
 その言葉に二人は、満更でもない顔を浮かべ、笑みをみせたのだった。

 さて、星羅達もようやく、温泉から出て、先行している朔兎を探していた。
「朔兎様はどこでしょう?」
「釘を打っておいたから、そう遠くは行ってないはずだが……」
 そう麗奈が告げたそのとき、星羅がその姿を見つけた。
「あっ!! 朔兎様!! もう眞由璃さんと廉貞さんと話してます?」
 三人が話をしているのを見て、星羅も飛び込む勢いで叫ぶ。
「朔兎様~!! 私もお礼させてください~!!」
 お礼を言うメンバーが増えた。
「怖いものしらずだとは思っていたが、まあ、出会ったらそうなるか」
 麗奈はそう、小さく呟きながら、星羅の後を追う。朔兎よりも丁寧にお礼を述べてから、簡単な自己紹介をすることになる。
(「この眞由璃さんは、邪気は感じるけど悪意は感じられないから……」)
 一通り自己紹介を終えて、先に朔兎が口を開いた。
「星羅と麗奈さんと共に元の世界に帰れるよう、協力させてもらうな」
「私もお二人の帰還、尽力します」
 その言葉に同意するように、麗奈もまた頭を下げる。
「道中、よろしくお願いしますね」
「尽力、感謝する」
 眞由璃と廉貞にその言葉をもらい、星羅と朔兎はやったあと満面の笑みを浮かべ、その後ろで見守るように麗奈もまた、そっと口元を緩めるのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

あの
眞由璃さんとは
「別の」眞由璃さん
なんですよね…
(少し…複雑な想いを感じつつ…)

眞由璃さん、廉貞さんとは
先に合流

UCで分身を喚び
予め
【ハートのA】を密かに
展開
万が一の際は
お二人を防護に

眞由璃さん、廉貞さんと
共に
湯治に

『とっても…いいお湯ですね…♪』

(そういえば…分身ちゃんはどこに…?)

すると
女中さん達と共に
分身ちゃんが
女中着姿で

『皆さんのお背中、流しま~すっ☆』

分身ちゃんは
一時の見習いとして
女中さんに教わり
眞由璃さん達の
お背中を流し…

分身『じゃ…アリスもね♪』

『え!?私はいいですっ☆ま、眞由璃さんっ、助けて下さい~><』


一騒動あるも

湯治後
眞由璃さん達と
寛ぎ
散策したりと
楽しみ



 時間は少し遡る。
「あの眞由璃さんとは、『別の』眞由璃さん……なんですよね……」
 少し複雑な思いを感じながら、アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司神姫アリス・f01939)は、そっと遠くから眞由璃達を見ていたが、けれど、合流しないことには、話が始まらない。
 けれど、万が一の護衛のために、空翔ぶジュエルのハートの【ハートのA(アリス)】と分身を密かに展開しておく。眞由璃達には見えないように。
「眞由璃さんと廉貞さん、ですよね? 旅の助力に来ました。……その、同行してもよろしいですか?」
「まあ、それは嬉しいけれど……まずは、あなたの名前を聞いてもよろしくて?」
 そう尋ねる眞由璃に、少し寂しさを感じながらも。
「アリス・フェアリィハートと言います。アリスと……呼んでください」
「アリスね。じゃあ、一緒に湯あみしましょう? これから温泉に入ろうと思っていた処だったの」
「は、はい……」
 眞由璃に誘われて、一緒に大浴場へと向かったのであった。

 かぽーんと、遠くで音が鳴り響いている。
「とっても……いいお湯ですね……♪」
「ええ、このまま長居したいくらいよね」
 アリスと眞由璃は、笑顔を返しながら、温泉を堪能している。ただ、アリスは少し焦っていた。
(「そういえば……分身ちゃんはどこに……?」)
 そう、近くで護衛していたはずの分身の姿が見えなくなっていたのだ。心の中で首を傾げながら、辺りを見回していると……。
「お楽しみ中、失礼しまーす!」
「……えっ」
 アリスが驚くのも無理もない。なんと、アリスの分身が女中姿になって、しかも途中で仲良くなった女中達も引き連れてやってきたのだ。
「アリスって、双子だったの?」
「え、あ、これはその……」
 眞由璃の言葉にアリスはあたふたとしている間に。
「皆さんのお背中、流しま~すっ☆」
「そういえば、そんなサービスもやってるって言っていたわね。では、お願いします」
 そういって、楽しげに背中を見せる眞由璃。
「え、あ……ちょっ……」
 なおも困惑しているアリスの元に、アリスの分身がやってくる。その手には濡れたタオルがあった。
「じゃ……アリスもね♪」
「え!? 私はいいですっ☆ ま、眞由璃さんっ、助けて下さい~!!」
「あら、いいじゃない。洗ってもらいなさいな」
「で、でも……っ!!」
 半ば強引に、分身に背中を洗われて。
 へろへろになりながらも、アリスは眞由璃との湯治をゆっくりと楽しんだのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

武富・昇永
先の戦争ではお二人には大変世話になったし
この世界の住民として、また結界の守護者たる平安貴族としても
感謝の意を伝えるためにも
是非とも元の世界へ帰還するための旅路に同行させていただきたい!

…とはいえ温泉で安らいでいるところに押しかけるのは無粋よな
今宵は俺も同じ宿に泊まり日が昇ってからお二人に話しかけることにしよう

そうと決まれば温泉を楽しもう!
これほど心地が良い湯なのだ、きっと旅人も多くよってくることだろう
旅の面白話を聞かせてもらって貴族たちの土産話にして宴を盛り上げることができれば
きっと俺の評判も上がって出世間違いなし!

うむ、やはり旅はいいものだなぁ!



「先の戦争ではお二人には大変世話になったし、この世界の住民として、また結界の守護者たる平安貴族としても……感謝の意を伝えるためにも、是非とも元の世界へ帰還するための旅路に同行させていただきたい!」
 と、武富・昇永(昇鯉・f42970)は思いつつも。
「……とはいえ、温泉で安らいでいるところに押しかけるのは無粋よな」
 だからこそ、昇永は決めた。
「うむ、今宵は俺も同じ宿に泊まり、日が昇ってから、お二人に話しかけることにしよう!」
 二人が泊っている宿はすぐに分かったので、昇永はそこに部屋を確保すると。
「そうと決まれば、温泉を楽しもう!」
 きゅぴーんと昇永の目がきらりと輝く。すっごいきらっきらである。
 さっそく、大浴場へと向かい、湯を堪能する。
「これほど心地が良い湯なのだ。きっと旅人も多く寄ってくることだろうな」
 湯の素晴らしさをその体で感じながら、今度は、夕食の時間。
「お、盛り上がっているな。私も入れてはくれぬか? 今は一人でな」
 盛り上がっている宴の部屋に潜り込み。
(「旅の面白話を聞かせてもらって、貴族たちの土産話にして宴を盛り上げることができれば、きっと俺の評判も上がって出世間違いなし!」)
 ということで、自らの旅の話を提供しながら、宴を盛り上げていく。
「うむ、やはり旅はいいものだなぁ!」
 美味しいご馳走を食べながら、昇永は寝坊しないよう、早めに寝ることを心に決めながら、もう少しこの宴を楽しむのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍巳・咲花
旅に付きそう忍者と言えば、温泉でござろう!
時代劇で見た事あるシチュエーションでござるな!
きっと拍が付くでござろうし、これから始まる長旅の前の休憩ということで拙者も一湯楽しむでござる!

先の大戦ではご協力感謝にござるよ!
旅は道連れ世は情けということで、帰還までのお手伝いはさせてもらうでござろう!
と、明日への旅のお供として挨拶も済ませておくでござる!

廉貞殿とは幾度となく共闘してるでござる故、流石の拙者でも大分仰っている事が分かる様になってるでござるぞ!
……え? 今なんて?
(廉貞殿の言葉には、なるほど○○でござるな! と勝手に良い方向に解釈したりもします)



「旅に付きそう忍者と言えば、温泉でござろう!」
 この地にやってきた龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)もまた、彼らの泊る宿へとたどり着いた。
「時代劇で見た事あるシチュエーションでござるな! きっと拍が付くでござろうし、これから始まる長旅の前の休憩ということで、拙者も一湯楽しむでござる!」
 かなりルンルン気分で、咲花も来たようだ。もちろん、挨拶は忘れない。
「先の大戦では、ご協力、感謝にござるよ! 旅は道連れ世は情けということで、帰還までのお手伝いはさせてもらうでござろう!」
 と、まずは廉貞と眞由璃の部屋に行き、挨拶しておいた。
「…………」
 なにやら、廉貞が瞳を細めて、呟いたようだが……。
「ふふん。廉貞殿とは幾度となく共闘してるでござる故、流石の拙者でも、大分仰っている事が分か……え? 今なんて?」
「わざわざここまで足を運んでいただき、こちらも感謝する……と言ったのだ」
 少し照れた様子で、廉貞がそう言うと。
「なるほど、そうでござったか! 拙者も嬉しく思うでござるよ!」
 そういって、咲花は、二人から明日の予定を聞いた後、それまでのんびりと温泉や宿のご馳走を堪能したのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍・月華
【心情】
当代の『廉貞』が不在とは、さぞや金毛九尾も困っていよう
手伝い位するのが女王殿への義理であろうて

そして何よりも、界渡りの宝物というのにはとても興味がある
もし見つけることが出来たとしたら、妾の願いにとっても大きな手掛かりとなる

全力で力を貸すとしようかの

【行動】
長旅になる以上、今のうちに休んでおいた方が無難じゃな
この世界、意外と暮らし良くできている辺りは嬉しい所じゃの

温泉で身をゆっくりと休めて、それから出発じゃな
結界とやらの外に出てしまえばそういう時間もなかろうし

湯上りにゆっくりと優雅に挨拶を
「では、死の大地とやらに向かおうかの。この月華公主がついておる。大船に乗ったつもりでおるが良い」



「当代の『廉貞』が不在とは、さぞや金毛九尾も困っていよう。手伝い位するのが女王殿への義理であろうて」
 そう、愛用の扇子片手に龍・月華(月華公主・f37542)もまた、廉貞達のいる宿へとたどり着いた。
「そして何よりも、界渡りの宝物というのには、とても興味がある。もし見つけることが出来たとしたら、妾の願いにとっても大きな手掛かりとなるし……全力で力を貸すとしようかの」
 そう、月華は、異世界へと向かった恋人を探すために、猟兵として過ごしていたのだ。その手掛かりになるかもしれないという、ちょっとした下心もあって、今回、この旅に同行するのを決めたのだった。
 というわけで、早速、部屋を確保して……。
「……となると、長旅になる以上、今のうちに休んでおいた方が無難じゃな。この世界、意外と暮らし良くできている辺りは嬉しい所じゃの」
 そういう月華の足取りは軽い。
「温泉で身をゆっくりと休めて、それから出発じゃな。結界とやらの外に出てしまえば、そういう時間もなかろうし」
 そうと決まれば、後はこの地の温泉を堪能すべし!
 その心意気で、月華もまた、この素晴らしき温泉宿を、ガッツリ堪能したのであった。

 そして、朝風呂も堪能した月華は、その足で廉貞達の元へと合流を果たす。
「では、死の大地とやらに向かおうかの。この月華公主がついておる。大船に乗ったつもりでおるが良い」
 そう、ゆっくりと優雅に挨拶を交わすのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『オニ』

POW   :    狂乱大鎚
自身が愛する【狂乱を呼び起こす大鎚】を止まる事なく使役もしくは使用し続けている限り、決して死ぬ事はない。
SPD   :    大鰐の顎門
術者の血液に触れたあらゆる対象は、血液が除去されるまで、全ての知覚が【巨大な口を開いて襲いかかるワニ】で埋め尽くされる。
WIZ   :    爆音轟く遊戯施設
レベルm半径内を幻の【まばゆく輝き爆音が響く遊戯施設】で包む。これは遮蔽や攻撃効果を与え、術者より知恵の低い者には破壊されない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 眞由璃達と無事、合流を果たした猟兵達は、眞由璃達と共に目的地を目指す。
 途中までは順調そのものだったのだが……。
「このまま進ませてはくれないみたいね……」
 眞由璃達の行く手を阻むように、オニ達が現れたのだ。かなりの数だが、こちらも数を揃えている。
 油断しなければ、こちらにも分はある。
 猟兵達は、二人を守るべく、愛用の武器を手に、オニ達へと戦いを挑むのであった。
 

●マスターより
 眞由璃と廉貞を守るためのプレイングについては、ボーナスが入ります。
 また、相手は数が多いので、多くの敵を相手する攻撃方法が良いかもしれません。
 引き続き、皆さんのプレイング、お待ちしています。
 
アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

【WIZ】

沢山のオニ(ワニ?)さん達が…

「通して下さい」と言った所で
聞いて下さりそうに
ないですし

『眞由璃さん達は…私達がお護りします…!』

UC発動

廉貞さんには
氷晶の勇壮な狩衣で、

眞由璃さんと自分には
氷晶の雅やかな十二単で
強化・防護しつつ

『廉貞さんも、眞由璃さんも…よくお似合いです…♪』

(以前の眞由璃さんにも
して差し上げてた事を
思い浮かべ…)

戦場全体に
猛吹雪

攻撃等
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動や
眞由璃さん達を護り

クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】も展開
【凍結攻撃】での
【全力魔法】や【誘導弾】の
【一斉発射】【弾幕】を
UCの氷雪魔法とも組合せ
攻撃



「沢山のワニ……いえ、オニさん達が……」
 アリスが見間違えるのも無理もない。そのオニは、かなりワニに似ていたから。
「通して下さいと言った所で、聞いて下さりそうにないですよね……」
「ええ、そうみたい」
 眞由璃は赤手を構え、黒いセーラー服を棚引かせる。その後方では、廉貞も武器を手に身構えていた。二人ともやる気なようだ。
 ならばと、アリスは告げる。
「眞由璃さん達は……私達がお護りします……!」
 彼らをサポートするかの如く、アリスが発動させたのは、【太古の氷姫の古代氷雪領界】エンシェントプリンセス・アイスエイジレルム
「……ほう」
 静かに感嘆の声を上げるのは廉貞。その姿が、氷晶の勇壮な狩衣姿となっていた。
「まあ、これはとても煌びやかね。あら、アリスのお揃いなの?」
 眞由璃の言う通り、アリスもまた眞由璃と同じものを着ている。二人は揃って氷晶の雅やかな十二単を身に纏っていた。
 そう、アリスの力は、衣装を変えつつ、更に自らの強化と防護を高めているのだ。
「はい……その、廉貞さんも、眞由璃さんも……よくお似合いです……♪」
「これならば、戦いやすい。感謝する」
 アリスの言葉に、廉貞は礼を述べ。
「ありがとう、アリス」
 その眞由璃の言葉に思わず、アリスは言葉を詰まらせた。

 ほんの少し前のことを思い出してしまう。
 ヤマトの母親代わりになっていた、『もう一人の眞由璃』のことを。
『ありがとう、アリス』
 その言葉が、先ほどの眞由璃と重なった。僅かにその声のトーンが違うのにも関わらず、だ。

「い、いえ……その、お二人に……喜んでもらえて、嬉しいです」
 そう足早に告げて、アリスはその勢いのまま、ワニ達へと全てを凍らせる寒波や吹雪を浴びせていった。その手には、愛用のクイーンオブハートキーを握り、その周りにはハートのAも携えて。
(「分かっている、別人だと分かってる……はず、なのに……」)
 どうしてもアリスは、オニを倒しながらも、眞由璃の事を目で追いかけてしまうのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

神城・星羅
【調和の絆】で参加

眞由璃さんと廉貞さんはお強いですが、烏合の衆というのは不意に痛手を与えてくるものですので、狼と狛犬を護衛に回します。

朔兎様に前衛をお任せして術を展開しようとして違和感に気づきます。なにやらやかましいですが。なるほど、敵の術ですか。そばにいたお祖母様が巻き込まれてしまいました・・・

お祖母様も不快そうな顔してます。術でつくる場にしてはなってない、ですか。同感です。音律の使い発動!!とっとと壊して脱出しましょう!!

朔兎様大丈夫ですか!!音律の陰陽師に向かって不快な音の場所を展開するなんていい度胸ですね。覚悟はいいですか?(黒い笑み)全力の【限界突破】の【衝撃波】と音律の使い攻撃!!


源・朔兎
【調和の絆】で参加

まあ、眞由璃さんと廉貞さん、特に眞由璃さんについては思う所ある人多いらしいけど、とりあえず故郷に帰ってもらわないとな。いざという時にそなえて狛犬を【護衛】に出す。敵の術で星羅と麗奈さんが消えちまったから二人が戻ってくるまで頑張らないとな!!

黎明の進撃発動!!【オーラ防御】【残像】【心眼】【迷彩】【幻影使い】フル活用して大槌を回避しまくり、【カウンター】で【急所突き】したり【切断】したり【グラップル】したりして大槌ぶん回しを邪魔!!

大ぶりしすぎて雑!!みればわかるんでね!!あ、星羅と麗奈さん帰ってきた!!後は頼む・・・だって星羅と麗奈さん表情怖い!!巻き込まれるのはごめんだ!!


神城・麗奈
【調和の絆】と参加

まあ、色々思う所あるがとりあえず廉貞と眞由璃は無事に元の世界にかえってもらおう。ここでしなれて化けてでられたらこまるので狛犬を【護衛】に回すよ。

術をとなえようとしたらやかましい爆音とまぶしいだけの遊戯場に飛ばされる。敵の術か。あ、いつも可愛い星羅の顔が不機嫌そう。音律の陰陽師にはきついだろう。

魔女としてはね、惑わす場としては不完全だよ。不快なだけの音楽とまぶしいだけの輝きなんて不完全な術の場の展開、認めるわけにはいかない。ぶっこわそうか。氷華の魔弾!!

朔兎、無事でよかった。さあ、楽しめない魔術をみせられたんだ。覚悟はいいかい?【全力魔法】の氷華の魔弾!!凍りつけ!!



「眞由璃さんと廉貞さんはお強いですが、烏合の衆というのは、不意に痛手を与えてくるものです」
 そう告げて、星羅はさっそく傍に控えていた狼と狛犬を眞由璃達の護衛に回していく。
「まあ、眞由璃さんと廉貞さん、特に眞由璃さんについては、思う所ある人多いらしいけど、とりあえず故郷に帰ってもらわないとな」
 月の紋章が入った白銀の刀身の二本で一対の長剣、双月の剣を両手に持ち、朔兎も身構えつつ、狛犬を護衛に向かわせた。
 それともう一人。
「まあ、とりあえず廉貞と眞由璃は無事に元の世界に帰ってもらおう。ここで死なれて、化けて出られたら困るからね」
 麗奈もまた、自らの狛犬を眞由璃達の護衛にと派遣していく。
「それじゃあ、先に行くぜ!」
 両手の剣を翻し、朔兎はオニを切り裂いていく。
 前衛として、一気に先陣を斬っていく朔兎の後ろで、星羅と麗奈は術を展開しようとして。
「「!!?」」
 激しい爆音と共に、オニの展開した遊戯場へと放り込まれてしまった。
「わわ、星羅! 麗奈さんっ!?」
 だが、敵が多すぎて、後ろの方を振り返ることも出来ない。
「こうなったら、二人が戻ってくるまで頑張らないとな!!」
 敵の放つ大鎚を躱しながら、朔兎は。
「とにかく全力だ!!」
 黎明の進撃レイメイノシンゲキを発動させ、全身を純白のオーラで覆うと、自身の意志の力に比例した戦闘力増強と飛翔能力を得て、更に戦場を駆け巡るのだった。

「これは……敵の術か」
 敵の術で閉じ込められた麗奈だったが、慌てる様子もなく、冷静にそう分析していた。
「なにやらやかましいですが……なるほど、敵の術ですか」
 麗奈の言葉に星羅は、非常に嫌そうな顔を浮かべていた。
「すみません、巻き込んでしまいましたよね?」
「いや、星羅のせいじゃないよ。相手が放つ攻撃の所為だからね」
 いつもは可愛い顔を見せる星羅だが、この爆音に眩しい光にと受けることになって、かなり不機嫌そうだ。
「星羅、きついだろう?」
「いえ、問題ありません。その、お祖母様は大丈夫ですか?」
「これくらい、どうってことないよ。それよりも……魔女としてはね、惑わす場としては不完全だよ。不快なだけの音楽とまぶしいだけの輝きなんて不完全な術の場の展開、認めるわけにはいかない」
「同感です」
「じゃあ、ぶっこわそうか」
 そういって、麗奈は氷華の魔弾ヒョウカノマダンを生み出すと。
「この魔弾で凍てつくといいよ!!」
 遊技場を囲うオニ達へと一気にその魔弾を浴びせていく。
「はい、とっとと壊して脱出しましょう!!」
 星羅も、音律の使いオンリツノツカイで三枚の翼をもつ白鷺を大量に呼び出すと、そのまま、遊技場の外にいるオニ達へと放っていく。
 二人の攻撃が、彼らを覆う遊技場を、すぐさま破壊して見せるのであった。

「大ぶりしすぎて雑!! 見ればわかるんでね!!」
 オニ達の大振りの攻撃に、朔兎は一人、奮闘していた。遅れを取ることはなく、少しずつその数を減らしていっていた。
 と、そのときだった。
「朔兎様、大丈夫ですか!!」
「あ、星羅と麗奈さん、帰ってきた!!」
「朔兎、無事でよかった」
 二人の無事を確認して、朔兎は嬉しそうな顔を見せる。
「じゃあ、後は頼む!!」
 そう後衛を任せると。
「ええ……音律の陰陽師に向かって、不快な音の場所を展開するなんて、いい度胸ですね。覚悟はいいですか?」
 星羅は黒い笑みを浮かべながら、音律の使いで強化された白鷺を放ち、自らも限界を超えた力でもって、オニ達へと衝撃波を放っていった。
「さあ、楽しめない魔術をみせられたんだ。覚悟はいいかい?」
 麗奈もまた、朧月夜のカードから、これでもかと氷結弾を放っていく。
 それを見た朔兎は、すぐさま後退しつつも。
「……星羅と麗奈さん表情怖い!! 巻き込まれるのはごめんだ!!」
 なるべく聞こえないようなところでそう告げると、そそくさと彼らの後ろの方へと身を隠すのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

武富・昇永
(国見と廉貞に妖の相手を任せてほしいと申し出る)
世界を救ってもらった二人にこのような細事に手間を取らせては平安貴族の名が廃るのでな!
ここはどうか正一位であるこの武富・昇永に任せていただきたい!

さて随分と大勢でやってきたが早々にご退場願おうか!
一人残らず俺の手柄となるがいい!
(『欲望解放』して溢れた出世欲を{妖切太刀・御首級頂戴丸}に注いで強化し振るうことで『斬撃波』を起こして敵を退けるとUC【陰陽道・繁栄興隆永永無窮の術】で敵集団を攻撃する)
食らいつくせ我が式神ども!ただし首は残せよ!手柄の証明に必要なのでな!



「世界を救ってもらった二人に、このような細事に手間を取らせては、平安貴族の名が廃るのでな! ここはどうか、正一位である、この武富・昇永に任せていただきたい!」
 そう申し出るのは、昇永だ。
「では、ここは任せますね」
「後方で支援するとしよう」
 眞由璃と廉貞はそう告げて、後方での支援に徹してくれているようだ。
 そのことを嬉しく思いながら、昇永はすぐさまオニ達の前へと立ちはだかり。
「さて……随分と大勢でやってきたが、早々に、ご退場願おうか! 一人残らず、俺の手柄となるがいい!」
 自らの欲望を解放し、溢れ出た力を妖切太刀・御首級頂戴丸に注いで、強化。その刃でもって生み出された斬撃波でもって、オニ達を薙ぎ払っていく。
 もちろん、これで攻撃が終わりではない。これは只の牽制だ。本番はその後。
「食らいつくせ、我が式神ども! ただし、首は残せよ! 手柄の証明に必要なのでな!」
 陰陽道・繁栄興隆永永無窮の術ハンエイコウリュウエイエイムキュウを展開、戦場全体に空を泳ぎ、森羅万象を飲み砕き増え続ける魚群を発生させて、敵を攻撃させる。ついでに味方には攻撃力と防御力の強化を与えてくれる。
 式神達がたくさんの敵の首を持ってくるのを見て、昇永は思わず、笑みを浮かべるのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍巳・咲花
オニ……?
いや、ワニ……?
くっ、いきなり高度な情報戦を強いてくるとは強者でござるな!?

中々トリッキーな能力を持った敵が多数というのはやりづらい事この上ないでござるな!
であるならば、此方も印を結び術を発動し優位な領域に上書きするでござるよ!
廉貞殿と眞由璃殿に猟兵の方々には龍脈に引き取る事で、常時傷と疲労を消し去り、負傷を気にせずのびのび戦えるようにしつつ、特殊空間に引きづり込んだ敵にはかつてこの地で起きた致命傷を押し付ける事で撃破していくでござる!
この地は禍津妖大戦により死の大地と化したのであるならば、敵を屠るに余りある致命傷の数々が眠っているでござろうからな!



「オニ……? いや、ワニ……? くっ、いきなり高度な情報戦を強いてくるとは、強者でござるな!?」
 いや、たぶん……違うと思うが……。ちょっと誤解した咲花もまた、戦線へと向かい。
「やややっ!?」
 あっという間に、オニ達の遊技場へと閉じ込められた。
「中々トリッキーな能力を持った敵が多数というのは、やりづらい事、この上ないでござるな!」
 オニ達の嫌な攻撃に、咲花は眉根を潜めつつも思案する。
「であるならば、此方も印を結び、術を発動し、優位な領域に上書きするでござるよ!」
 さっそく印を結び、展開するのは龍陣忍法「禍福糾纆」カフクキュウボクである。
「龍陣忍者の神髄受けてみよ、でござる! 龍陣忍法 禍福糾纆」
 龍脈を活性化し、展開した特殊空間を維持することにより、オニ達へと龍脈に眠る致命傷の記憶を身体へ再現する事によるダメージを与えることと、龍脈が受けた傷を記憶として引き受ける事による治癒を与え続けることを、交互に行っていく。ダメージは敵のみ、治癒は味方のみになるよう、調整しつつ発動していた。
「ギャアアアアアア!!」
 オニ達が断末魔を上げていく。
「この地は、禍津妖大戦により死の大地と化したのであるならば、敵を屠るに余りある、致命傷の数々が眠っているでござろうからな!」
 にんまりと笑みを浮かべながら、咲花は、更に戦果を上げるべく、オニ達を龍陣忍法「禍福糾纆」へと巻き込んでいくのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍・月華
【心情】
ほほう、早速魔物のお出ましか
噂に違わぬ魔境じゃのう
せっかくじゃ、腕試しがてら相手をさせてもらおうかの

【戦闘】
たしかに、大した馬鹿力に生命力じゃ
この世界の戦士であれば、手を焼くこともあろう
じゃが、妾にとっては昼下がりの休息と変わらぬわ

「(2人に)良いか、決してそこから動くでないぞ?」
「結界術」で2人に近寄れないように結界を張る

UCを展開
「仙術」「マヒ攻撃」を用いて、持っている武器を落とさせる

お主らはその武器の魔力によって、ギリギリ生きていられるだけに過ぎん
それが失くなった時、妖狐の秘、妾の術の前で生き残ることなどできぬわ
「覚えておけ、これぞスーパー美少女妖狐、月華公主の実力よ」



 手に持つ扇を口元に添えながら、月華は笑みを浮かべる。
「ほほう、早速魔物のお出ましか。噂に違わぬ魔境じゃのう。せっかくじゃ、腕試しがてら、相手をさせてもらおうかの」
 と、その前にと月華は、眞由璃達の方へと向き直る。
「良いか、決してそこから動くでないぞ?」
 そう告げて、彼らを守る結界を作ってやる。
「まあ……」
「かたじけない」
 二人は礼を述べると、月華の言う通り、そこでじっとしてくれているようだ。満足げに月華は赤い瞳を細めると。
「さてと……相手をしてもらおうかの」
 オニ達を見据える。既に月華は仲間とオニ達との戦いを見守っていた。
「たしかに、大した馬鹿力に生命力じゃ。この世界の戦士であれば、手を焼くこともあろう。じゃが、妾にとっては昼下がりの休息と変わらぬわ」
 自信に満ちたその言葉をそのままに、月華は詠唱を開始する。
「起動せよ、詠唱兵器。これこそは妖狐の秘術。我、五行の理を知り、理を為す!」
 疑似式・五行禁術ギジシキゴギョウキンジュツ。発動させたのは、戦場内に「ルール:移動することなかれ」を宣言し、違反者を元素レベルで分解する陣図に閉じ込めるもの。敵味方に公平なルールなら威力強化される。既に同じ領域にいた眞由璃達は動いてはいない。しかも、その前に麻痺攻撃の仙術を用いて、敵の持っている武器を落とさせていた。
「なんだと!? そんなの関係ねぇ、この落ちた鎚で貴様らを……ぐあっ!!」
 武器を拾い上げようとして、動いたことにより、次々と分解されていく。それが、月華の力であった。
「お主らはその武器の魔力によって、ギリギリ生きていられるだけに過ぎん。それが失くなった時、妖狐の秘、妾の術の前で生き残ることなどできぬわ」
 むふんと、勝ち誇るように胸を張ると。
「覚えておけ、これぞスーパー美少女妖狐、月華公主の実力よ!!」
 すぱーんと扇子を鳴らして月華は、オニ達へと勝ち誇るように笑ってみせたのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

弓落・高寿
なんだこいつ、我の知ってる鬼とは随分違うが…まぁ妖如きいちいち気にせずぶっ潰すのみ。

万が一に備えて眞由璃殿と廉貞殿の周囲には護衛・攻撃に長けた『式神』らを配置し、備えよう。二人を守る必要がなければ我が攻撃に加勢させる二段構え。

しかし数が多いなら一網打尽にしたいところだが…成程、妖の癖に我と似た術を使うとは面白え、敵が攻撃はあえて受け【範囲攻撃】から【血液攻撃】を仕掛けUCを発動させ、どちらが上か知らしめてやろう。勿論、単なる術比べでなく視野を奪い敵方を一気に無力化させる戦法…そういう建前で、まあ。ひとつ。

相手が見せる幻?そんなもんは【気合い】で本体ごと叩っ斬れば解決だろう、多分。



「なんだこいつ、我の知ってる鬼とは随分違うが……まぁ、妖如き、いちいち気にせず、ぶっ潰すのみだな」
 この戦いから参戦するのは、弓落・高寿(平安京異邦人・f44072)だ。
 たくさんの猟兵達がオニ達を蹴散らしてくれたお陰で、高寿が蹴散らせば、オニ達は全滅しそうだ。
 必要ならば、式神を護衛にと思っていたが、今はその必要がなさそうだ。
 そのことに内心、ホッとしながらも、高寿は敵を倒すことに集中する。
「……成程、妖の癖に我と似た術を使うとは面白れぇ」
「そんなことを言っていられるのも、今の内だっ!!」
 オニ達が遊技場に高寿を閉じ込めるものの。
「どちらが上か、知らしめてやろう」
 高寿もまた、閉じ込められる前にオニへと血液攻撃を仕掛け。
「何が見える? ……あー、言わなくていい。見えたら逆にやべえから」
 高寿の姫さまの矜恤プリンセス・ブラッドだ。術者の血液に触れたあらゆる対象は、血液が除去されるまで、全ての知覚が無限の暗黒ブラックホールで埋め尽くされる。
「勿論、単なる術比べでなく、視野を奪い、敵方を一気に無力化させる戦法……そういう建前で、まあ。ひとつ」
 ということだ。
「うわあ、前が見えないぞっ!!」
「な、なんだこりゃ……!!」
 混乱するオニ達を、高寿はそのまま。
「遊技場だっけ? そんなもんは気合いで本体ごと、叩っ斬れば解決だろう?」
 そう言いながら、愛用の神器『夕月夜暁闇剣ゆうづきよあかときやみのつるぎ』で、遊技場ごと、ぶった切って、蹴散らしていったのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『咎忍『榜葛蘭菩提樹』』

POW   :    忍法・我呪丸(ガジュマル)
【自分の影】に密着した「己が武器とみなしたもの」全てを【言葉】で操作し、同時一斉攻撃及び防御に利用できる。
SPD   :    忍法・赤榕(アコウ)
偽物の【異次元への裂け目】を創造し、戦場上空に浮かべることで、【植物性の触手】による連続攻撃能力と超再生能力を得る。
WIZ   :    忍法・無花果(イチジク)
体内から常に【甘ったるい抹香の煙】が放出され、自身の体調に応じて、周囲の全員に【無気力】もしくは【倦怠】の感情を与える。
👑11
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「ほっほっほっ! お見事、お見事……」
 そう拍手をしながら、姿を現したのは、咎忍『榜葛蘭菩提樹』。
 いや、彼だけでなく、先ほど倒したはずのオニ達を引き連れてきた。前回の戦いのときよりもかなり数は多そうだ。
「これは厄介ね……廉貞!」
「言われなくとも、心得ている」
 眞由璃の声に廉貞も頷く。
「このオニ達は私達が抑えるわ。その間に……皆はあのボスを倒してちょうだい!」
 眞由璃の言葉に、猟兵達も頷き、最後の戦いが始まったのであった。

●マスターより
 眞由璃と廉貞を守るようにすると、プレイングボーナスが来ます。
 ですが、だからといって、ボスに攻撃を与えないことには、先へと進みません。
 数名、守護していただければ、眞由璃達はやられることはありません。
 後はそのまま、ガンガン、ボスである咎忍『榜葛蘭菩提樹』を始末してくださいね。
 それでは、最後の戦いでの皆さんのプレイング、お待ちしていますね!
 
神城・星羅
【調和の絆】で参加

うわ、妖気が強すぎる。正直眞由璃さんと廉貞さんに配下をお任せできるのたすかります。それに更にお婆さまの機嫌が悪い。菩提樹と名がつくらしいですから植物の魔女としても不快でしょうね。

強いです。この妖。気を引き締めて臨みましょう。狛犬と狼を眞由璃さんと廉貞さんの【護衛】にまわし、【結界術】に【浄化】【破魔】【破邪】【加護】をあわせて味方に展開。私は神籟の祝詞にて戦友の補助に徹します。

攻撃の余裕あれば、【集中力】でしっかり本体を狙い、調律の弓にて【一斉発射】!!【矢弾の雨】にて機先をせいします!!邪なるものよ、ここはあなたたちが存在していい世界ではありません!!


源・朔兎
【調和の絆】で参加

物凄いドス黒い妖気だな。ええと、更に麗奈さんの機嫌わるくなってる・・・ああ、菩提樹ってつくんだよな。植物の魔女にとって害しかあたえない菩提樹は不快だろう。でも強敵だな。

狛犬を【護衛】に眞由璃さんと廉貞さんにいかせ、厄介な触手の攻撃を【オーラ防御】【受け流し】【残像】【幻影使い】【カウンター】でいなしながら本当にしつこいな、と思う。まあ、俺は一人で戦ってるわけではないし。触手の攻撃が星羅と麗奈さんにいかないだけいい。いざというときは【激痛耐性】【回復力】使うか。

戦況が膠着する前に月白の輝き発動!!客人に帰還していただかねばならないしな。邪魔なやつは消えてもらおうか!!


神城・麗奈
【調和の絆】で参加

・・・・・(額に怒りマーク)これで名前に菩提樹をつけるんだね。確かに宗教と死に縁深い樹だが、そこまで歪められると、ね。

ああ、あれだけの配下を従えるから実力は高いんだろう。ごめん眞由璃と廉貞の安全に気を配る余裕がない。私は覚醒してまもないから敵の攻撃に【オーラ防御】【結界術】【回復力】で耐えるので精一杯だ。星羅の結界もあるが、気力の減衰はきついね。

私が倒れる前に奥の手を展開するソーン・オブ・ミストルティン!!邪なるものにはとっておきのヤドリギの呪いを。あんたに死をおくるよ。

子供たちにくらべれば私は弱い。でも息子が宝のように大事にする子たちの故郷を汚すやつらは許せないんだよ!!



 咎忍『榜葛蘭菩提樹』の引き連れたオニの軍団は、廉貞と眞由璃達の奮闘により、しっかり押さえられているようだ。
 この間に、ボスである咎忍『榜葛蘭菩提樹』を倒さねばいけないのだが……。
「…………!!」
 咎忍『榜葛蘭菩提樹』の姿を見るなり、すぐさま嫌悪感を、いや、怒りの表情をむき出しにするのは麗奈だ。
「これで名前に菩提樹をつけるんだね。確かに宗教と死に縁深い樹だが、そこまで歪められると、ね」
 そう告げる麗奈の声色は、いつになく迫力に満ちている。
「物凄いドス黒い妖気だな……ええと、更に麗奈さんの機嫌悪くなってる……ああ、菩提樹ってつくんだよな。植物の魔女にとって害しかあたえない菩提樹は不快なのはわかるけど」
 麗奈の様子に朔兎は、ちょっと距離を取っているようだ。
「うわ、妖気が強すぎる。正直、眞由璃さんと廉貞さんに配下をお任せできるの助かります」
 星羅はやや反応が遅いようではあるが……。
「あっ……お祖母様の機嫌が悪い」
 ようやく、星羅も気づいたようだ。星羅も朔兎と同様の理由を予測し、それ以上の言葉を飲み込む。今は必要のない言葉。だけれど。
「強いです、この妖。気を引き締めて臨みましょう」
「ああ、強敵だな」
 星羅の言葉に朔兎も頷く。
「あれだけの配下を従えるから、実力は高いんだろう」
 麗奈の声色が先ほどよりも、迫力が抑えられているのは。
「すまない! 眞由璃と廉貞の安全に気を配る余裕がない!!」
 だから、そちらはそちらで対処して欲しい旨を麗奈は告げて。
「おやおや、儂と戦う気かえ?」
 その咎忍『榜葛蘭菩提樹』を合図に、三人はすぐさま攻撃へと転じていくのであった。

 星羅は、傍にいた狛犬と狼を、朔兎も狛犬を、眞由璃と廉貞の方へと援護に回していく。
「補助は任せてください!」
 仲間達へと効果を重ねた結界を、星羅が張っていく。
「それじゃあ、行くぜ!!」
 双月の剣を手に、朔兎もボスへと斬り込んでいく。
「そんななまくらで、儂を倒せると思うてか?」
 余裕な笑みを見せながら、咎忍『榜葛蘭菩提樹』は植物性の触手でもって、朔兎を相手取る。
「……くっ、本当にしつこい触手だなっ!!」
 幸いなことに、その触手は朔兎のみを相手しているらしく、二人の元へとは伸びていないようだ。
「それなら……輝け!! この世界を照らし出す為に!!」
 膠着状態になる前に、先手を打って朔兎は、月白の輝きツキシロノカガヤキを発動。青白い月光の斬撃を放っていく。
「客人に帰還していただかねばならないしな。邪魔なやつは消えてもらおうか!!」
 触手に傷つけられながらも、朔兎は負けじと剣を振るっていく。
 そんな朔兎を癒すために、星羅も動く。
「妙なる響、再起の力を」
 神籟の祝詞シンライノノリトを発動させ、彼の傷を癒していく。もちろん、星羅も癒しだけの役割ではない。
「邪なるものよ。ここは、あなたたちが存在していい世界ではありません!!」
 攻撃の隙が生まれれば、調律の弓にて、一斉射撃して、少しでも手傷を増やそうと攻撃を重ねている。
「……邪なるものには、とっておきのヤドリギの呪いを。あんたに死をおくるよ。ソーン・オブ・ミストルティン!!」
 後方で機会を伺っていた、麗奈がソーン・オブ・ミストルティンを、ヤドリギの枝を放ち、物質組成を改竄して猛毒、凍傷、捕縛状態にしていく。
「子供たちにくらべれば私は弱い。でも息子が宝のように、大事にする子たちの故郷を汚すやつらは、許せないんだよ!!」
 そう告げながら、麗奈は傷つきながらも、再び、ソーン・オブ・ミストルティンを放ったのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

龍巳・咲花
あのワニ……オニ……? の頭領でござるか!
忍びと聞いて合点がいったでござる!
同じ忍びとしても術合戦で負けるわけにはいかぬでござるなあ!
未来の忍法アトラクションお楽しみあれでござる!

呼び出した内の1体ずつを廉貞殿と眞由璃殿のフォローに付け、適時火炎放射による攻撃とエネルギー体による防御をしてもらい、残り5体と共に拙者は咎忍を狙うでござる!
1体に騎乗し、相手の身体に龍脈鎖を巻き付け、敵の煙が戦場に放出される前に上空へと引き摺り上げ放り出すでござろう
そして足場のない躱しずらい空中で四方からの火炎放射にて煙毎焼き払いった後、今度は急降下で引き摺り降ろし地面に叩きつけるでござる!



「あのワニ……オニ……? の頭領でござるか! 忍びと聞いて合点がいったでござる!」
 咲花の頭に電球がぴかーんと出た……ような気がした。
「同じ忍びとしても、術合戦で負けるわけにはいかぬでござるなあ! 未来の忍法アトラクションお楽しみあれでござる!」
「アトラクション、だと……?」
 困惑の表情を見せつつも、咎忍『榜葛蘭菩提樹』は、忍法・無花果を使い、咲花の無気力感や倦怠の感情を与えてくる。
 そんな風になっても、咲花は怯まずに。
「拙者達の力、見せつけるでござるよ! 龍陣忍法 バビロニアンムシュマフ ウォーズ!」
 龍陣忍法「バビロニアン・ムシュマフ・ウォーズ」。龍脈から、炎や毒や噛付きで戦う7体のムシュマフの首を召喚したのだ。そのうち2体は、廉貞と眞由璃にそれぞれ1体ずつ、彼らのフォローとして送り込んでいる。
 残りの5体のうち、その1体に咲花は騎乗し。
「捉えたでござるっ!!」
「ぬあっ!?」
 咲花の放った龍脈鎖が、見事、咎忍『榜葛蘭菩提樹』を絡めとった。
「これは、拙い……!!」
 再び、忍法・無花果を使おうとする咎忍『榜葛蘭菩提樹』をそのまま、一気に上空へと引き摺り上げる。
「うわああああっ!!」
「まだまだこれからでござるよっ!!」
 足場のない空中で、ムシュマフの首からの火炎放射が炸裂! 鎖はそのままに、今度は一気に地面へと叩きつけた。
「ぐあああああっ!!」
「さて、拙者達の忍法アトラクション、どうだったでござるか?」
 再び、近づく咲花の気配に気づき、咎忍『榜葛蘭菩提樹』は堪らんと言わんばかりに、その場を一目散に逃げだしたのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

龍・月華
【心情】
ほほう、先ほどのオニ共の首領か
部下がやられて、その気になったか
その位でなければ物足りぬわ

【戦闘】
事前にUCで作成した仙薬を飲んで、「狂気耐性」と合わせて抹香の煙に抵抗する
眞由璃と廉貞にも渡す
月の魔力を持つ蓬莱の薬なら、奴の力にも耐えられよう

実はのう、妾の機嫌は相当に良い
デスギガスの「小剣」やら、ディアボロスランサーそのものやら、色々手掛かりが空振りでな
久しぶりの界渡の手掛かりにこの上なく胸が高鳴っておる

妾の昂ぶりを鎮めるため、暴れるのに付き合ってもらうぞ?

「悪のカリスマ」で威圧
「リミッター解除」して「功夫」「残虐ファイト」で攻撃

この程度で倒れてくれるなよ
妾はまだまだ暴れたりぬからの



「ほほう、先ほどのオニ共の首領か。部下がやられて、その気になったか。その位でなければ物足りぬわ」
 にやりと笑みを浮かべ、月華は、さっそく、ひとしずくの仙薬センヤクを発動させる。
「我、医の理を知り、薬を生む。月光の丹よ、癒せ。仙薬、疾く!」
 そういって、月華は仙薬を生み出し、自分自身で飲んで見せた。
「廉貞、眞由璃。これを飲むがいい。月の魔力を持つ蓬莱の薬なら、奴の力にも耐えられよう」
「かたじけない」
「ありがとう、ありがたくいただくわ」
 好意的に受け取ってもらえて、月華も思わず笑みを浮かべる。
 戦いの準備は出来た。
「実はのう、妾の機嫌は相当に良い。デスギガスの「小剣」やら、ディアボロスランサーそのものやら、色々手掛かりが空振りでな。久しぶりの界渡の手掛かりに、この上なく胸が高鳴っておる」
 月華は持っていた扇子をパンと仕舞い、両手を開けて、身構える。その所作はそう、功夫。
 しかもただの功夫ではない。
「妾の昂ぶりを鎮めるため、暴れるのに付き合ってもらうぞ?」
 悪のカリスマで威圧しながら、リミッター解除した残虐ファイトでの功夫なのだ。それを知らぬ咎忍『榜葛蘭菩提樹』は。
「やれるものならやってみ……ぐおっ!?」
 なんか、変な音が聞こえたような気がしたが、今は考えなくても良いだろう。
「この程度で倒れてくれるなよ。妾はまだまだ暴れたりぬからの」
 その言葉に、咎忍『榜葛蘭菩提樹』は震え出し、忍法・無花果をまき散らしながら、一目散に逃げだしたのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

武富・昇永
ちぃ!せっかく平穏無事に元の世界へ送り届ける俺の仕事を最後の最後で台無しにしおって!
俺の手柄に傷がついたではないか!

しかしこの状況で国見どのと廉貞どのをお守りできれば
より多くの手柄が手に入るかもしれん…

うむ!滾ってきたぞ!

({妖切太刀・御首級頂戴丸}を抜刀すると『欲望解放』で溢れた出世欲を注ぎ強化する)

まずは怪しげな煙を『斬撃波』で散らす!

そして貴様にも守ることの大変さを教えてやろう!

(UC【陰陽道・呪詛転身式神「自崩冠者」】を発動し敵に押し付ける)

そいつらが死ねば貴様が傷つく呪物だ!壊れやすいぞ!気を付けるがいい!

({護廷式神・出世魚ブリ}を召喚して自崩冠者を狙わせる)



「ちぃ! せっかく平穏無事に元の世界へ送り届ける、俺の仕事を最後の最後で台無しにしおって! 俺の手柄に傷がついたではないか!」
 思わず毒つくのは、昇永。だが……。
「しかし……この状況で国見殿と廉貞殿をお守りできれば、より多くの手柄が手に入るかもしれん……」
 昇永、こんなときでも自分の欲に正直な男だった。だからこそ。
「うむ! 滾ってきたぞ!」
 さっそく、愛用の妖切太刀・御首級頂戴丸を抜刀すると、欲望解放で溢れた出世欲を注ぎ、強化していく。
「そ、そうはさせぬっ!!」
 相変わらず、咎忍『榜葛蘭菩提樹』は、馬鹿の一つ覚えかのように、忍法・無花果をまき散らしていくが。
「はっ!!」
 強化されたその刀で斬撃波を生み出すと、その力でもって、忍法・無花果の煙を散らして見せた。
「な、なん……だとっ!?」
「そして貴様にも、守ることの大変さを教えてやろう!」
 発動させたのは、陰陽道・呪詛転身式神「自崩冠者」ジュソテンシンシキガミ「ジホウカジャ」
「よく働く家人をくれてやろう! 魚爛土崩の兆しにもなるがな!」
 150以上の時限式の式神を召喚してみせたのだ。その式神を押し付けつつ。
「そいつらが死ねば、貴様が傷つく呪物だ! 壊れやすいぞ! 気を付けるがいい!」
「こ、これは……ぐあああああっ!!」
 そして、昇永は更に護廷式神・出世魚ブリを召喚して、その壊れやすい式神を1体、壊して見せたのだ。そのとたん、爆発し、その爆発に巻き込まれる形で咎忍『榜葛蘭菩提樹』は、多大なダメージを受けていた。
「お、おのれ……おのれ、猟兵め……!!」
 そう呟きながら、身の回りに漂う式神を払いつつ、爆破されつつ、その場を逃げ出したのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フェアリィハート
アドリブ連携歓迎

【WIZ】

ここまで来て、
容易ならない敵さんが…!

眞由璃さん達は
オニさん達を
抑えて下さると
仰っていますけど…

それなら
先程同様に…

UC発動

廉貞さんには
氷晶の勇壮な狩衣で、

眞由璃さんと自分には
氷晶の雅やかな十二単で
強化・防護し
お2人を護衛しつつ

『先程の衣装とは、ちょっと違い、回復の氷晶の実も現出できますから…』
(デザインも微妙に違い)

榜葛蘭菩提樹さんと
戦闘

敵の攻撃等
【第六感】【心眼】【残像】
【結界術】【オーラ防御】で
防御行動しつつ

クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】も展開
【破魔】【凍結攻撃】での
【全力魔法】や【誘導弾】の
【一斉発射】【弾幕】を
UCの氷雪魔法や回復とも組合せ
攻撃

戦いの後
廉貞さんと
眞由璃さんに
ロドレイアのお花を手渡し…

『花言葉は「無事を祈ります」です…』

しかし
感極まってしまい

迷惑と思いながらも
思わず
眞由璃さんに
抱きついてしまい…

眞由璃さんには
花と共に
自分が髪に結んでいる
空色のフリルリボンを
ほどいて手渡し

『ごめんなさい…眞由璃さん…どうか…御無事でいて下さい…』



「ここまで来て、容易ならない敵さんが……! 眞由璃さん達は、オニさん達を抑えて下さると仰っていますけど……」
 やはり、彼らが心配である。それならとアリスは。
「それなら先程同様に……私にも……あの方の様に、素敵なドレス……創れるかな……」
 エンシェントプリンセス・アイスエイジドレッサーだ。オニの戦いで見せた服とは細かい所でデザインが変わっているが。
「狩衣か」
「助かるわ、アリス」
 廉貞は狩衣に、眞由璃とアリスは十二単で強化と防護を行ったのだ。それだけではない。
「先程の衣装とは、ちょっと違い、回復の氷晶の実も現出できますから……」
「まあ、これは便利ね」
 喜ぶ眞由璃の姿に、何か寂しさを感じるのは気のせいだろうか。アリスは微笑み、彼らを見送ると、こちらへやってくる咎忍『榜葛蘭菩提樹』を迎え撃つ。
「くそ、こっちにも猟兵がいたか……だが、相手は子供。今度こそ……」
 再び、忍法・無花果でもって、相手を弱らせようとするものの。
「残念ですが……それは意味がありません……」
 クイーンオブハートキーで、煙を払いのけながら、それを空高く掲げた。
「そ、そんな馬鹿な……」
「雪よ、氷よ……咎忍を倒して!!」
 たちまち、咎忍『榜葛蘭菩提樹』へと、氷雪魔法で一気に止めを刺していく。
「ぐあああああっ!!!」
 こうして、猟兵達の度重なる攻撃により、行く手を阻む咎忍『榜葛蘭菩提樹』は、倒れていったのだった。
 そして、彼が従えていたオニ達も。
「これで最後!!」
「喰らいなさい、私達の攻撃をっ!!」
 廉貞と眞由璃の、そして、猟兵達の援護もあって、無事、全て殲滅させられたのだった。

 廉貞と眞由璃の旅は、ここでひとまず、区切りを迎える。
「皆、ありがとう。お陰で助かったわ。皆がいなかったら、私達、どうなっていたか……」
 眞由璃は自分自身を抱きしめるようにしながらも、微笑みながら、猟兵達に礼を述べていた。
「我からも感謝する」
「廉貞、ここはありがとうよ」
 眞由璃にそう言われて、少し不機嫌そうな表情を浮かべるものの、廉貞もまた。
「ありがとう……これで良いだろう?」
 そう告げる廉貞に眞由璃は笑い。
 そんな中、アリスはそっと前に出てきた。その手にはロドレイアの花が握られている。
「花言葉は『無事を祈ります』です……」
 そういって、その花を一輪ずつ、二人に手渡す。

 迷惑だってわかってる。でも……でもっ!!
 アリスの想いは溢れるばかり。

「アリス?」
 急に抱きしめられ、眞由璃は驚きつつもそれを受け入れてくれた。
「ご、ごめんなさい……」
 アリスは続ける。頭につけていた空色のリボンをひとつ、解いて渡した花に結び付けた。
「その、眞由璃さん……どうか……御無事でいて下さい……」
 そのアリスの言葉を受けて、眞由璃は柔らかに優しく微笑んだ。
「ありがとう、大切にするわね」


「……それ、気に入ったのか?」
「そうね」
 廉貞と眞由璃の旅は、まだ続く。その眞由璃の髪には、少し違和感を感じる空色のリボンが揺れていた。
「ただ……つけておかなきゃいけない気がしたの。でも、私、飽きっぽいから、後で外すかもしれないわ」
「そうか」
 二人はそう告げると、再び、帰還するための旅を続けるのであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年12月12日


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#アヤカシエンパイア
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#妖狐七星将『廉貞』


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は政木・朱鞠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト