●クリスマス戦争
ゴッドゲームオンラインもすっかりクリスマス一色となっていた。運営もそこら辺を把握しているのか、クリスマス関連のクエストを出し始めている。
その中の一つが【ホワイト・クリスマス・クルセーダー】。黒教と白教による聖戦イベントである。
ざっくり言えば【黒教のクリスマスパーリィに白教が乱入し、クリスマスパーリィを破壊されないよう何とか制圧】するクエストだ。ちなみに乱入理由は調子に乗った黒教徒のロケット花火が白教の教会にぶち込まれたからである。白教からすれば完全にとばっちりだ。
しかし、例の如くこのクエストはバグっていた。例えばHPが30%以下になれば自動的に降参するNPC(30%以下にならないおまけつき)が死ぬ気で徹底抗戦して来たり、聖騎士が容赦なく武器をぶん回して来たり(非武装地帯なので、NPCは武装出来ない)と完全に黒教徒どもを殺しに掛かってきている始末である。
さて。この情報が明らかになったのはグリモアのおかげではない。
このクエストに参加したプレイヤー達が命からがらに生還し、上記の情報を大まかに攻略掲示板に書き込んだ。そしてグリモアがこれらの情報をコピペしたので、今こうしてシナリオが紡がれていると言う訳なのである。
ちなみにクエスト発生の瞬間を撮影した映像も入手した。以下がその書き起こしである。
●事件発生
「あっ……やっべ」
黒教指定のスカプラリオに身を包んだ少年たちは青ざめていた。視線の先には白教の教会。ステントガラスは割られ、火の手が上がっている。
更に黒煙が上がる中、白教のシスター達がやって来た。怒り心頭と言わんばかりの形相と涙とかで赤くなった目で、メイスとかモーニングスターなどの武装まで持ってきている。非武装地帯だというのに!
『よくも……よくも!』
『あんなのを撃ち込んだの誰!? 君ら!?』
『せっかくみんなで作ったのに……許せんッ!』
シスターたちの腰回りには黒焦げたクリスマス的な小物があった。
恐らく彼女らのツリーは手違いのロケット花火によって引火してしまったのだろう。恐らく目的はツリーの仇討ちと言った所か。
怒りの炎とバグのグリッヂが合わさり、聖職者とは思えない程禍々しいオーラを放っていた。
「わ……ワザとじゃあないんだッ! 話せば分かる!」
『問答無用!』
彼女らは手に持つ凶器を振り上げて、少年たちに襲い掛かる!
「うわあああ! やっぱしィイイ!」
「なんだァ!?」
悲鳴を聴き付けた白装束と黒装束の大人たち次々と集まってゆき……殴る蹴るの大乱闘が始まった。
これが事の発端である。ツリーの仇討ちとは言うが、そこまでされる謂れはない!
●そこまでされる謂れ無くない?
「うわ……うわっ……」
中嶋・李良(禁忌破りの探究者・f43760)は引き気味にそう呟く。自分でもあそこまで怒る事はしなかったなと若干他人事の様に考えつつ。
「で、だよ。事もあろうに白教徒がカンカンに怒っちゃったみたいでさ……あいや、そりゃあ自分んちにロケット花火撃ち込まれたら誰でもあーなるけど……そこまでやるかなぁ?」
しかしまた彼女は考え込んだ。
「でも自分だったらあそこまでするし、やったし、やるだろうなぁ。妥当かなあ……」
しかし彼女は基本的に暴力的であった。それに加害者は黒教である。そのあと、怒りの逆襲を食らっている訳だが、それは過剰と言わざるを得ない。
「でもね、事もあろうにこれがクリスマスシーズンのイベントって訳でさ……プレイヤーの何人かは挑戦しちゃったみたいなのね」
グリモアが入手した情報によると、なんと既に掲示板でスレッドが出来てしまっている始末。犠牲者はまだいないがいずれ出てくる可能性も否定しきれない。
「だからさ……白教徒をどうにかして無力化してねって事なんだ。30%以下にならない仕様で何やっても死なないから、容赦なくやっちゃってね!」
捕縛するか、徹底的に叩きのめすか。説得して矛を収めさせるか。あるいは怒りを鎮めるか。
どのように対処するかは猟兵たちに任された。
サバ缶煮込み丼
クリスマスシーズンと言う訳で浮かれたシナリオです。サバ缶煮込み丼です。今年もあと少しなので宜しくお願い致します。
構成は以下の通り。
第1章:👾『白教のシスター達』
年に一度の楽しいクリスマスを破壊されて怒り狂ったシスター達です。クエスト条件であるHPが30%以下になれば降参する筈が、バグってしまい30%以下になっても暴れてしまいます。なお、ゼロにはなりません。
なので、【説得】【捕縛】【気絶】【怒りを鎮める】などで対処しましょう。
第2章:👿『白教の聖騎士』
シスターたちの騒ぎを聞きつけた騎士です。彼も例の如くバグっています。
彼も同じく、HPが30%以下になれば降参する筈が、バグってしまい30%以下にならないまま暴れてしまいます。
なので、【説得】【捕縛】【気絶】【怒りを鎮める】などで対処しましょう。
第3章:🏠『物資運び』
復旧作業です。我に返った白教徒と黒教徒を一旦なだめたり、仲裁しながら物資を運びましょう。
クリスマスっぽいものを運んだりします。
説明は以上です。宜しくお願い致します。
第1章 集団戦
『白教のシスター達』
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POW : ホワイト・ウォーデン
戦闘力のない【白き天使の幻影】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【天使が放つ管理の鎖】によって武器や防具がパワーアップする。
SPD : ホワイト・コンバージョン
視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【管理を司る白き光】に汚染され、レベル分間、理性無き【白教の信者】と化す。
WIZ : ホワイト・バイブル
自身が戦闘不能となる事で、【白教の管理に従わない】敵1体に大ダメージを与える。【白教の聖書の内容】を語ると更にダメージ増。
👑11
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●あーもうめちゃくちゃだよ
『よくもぉ!』
白教のシスターたちは涙目気味に叫んでいた。そりゃあ待ちわびていたであろうイベントを台無しにされた挙句に、住居に放火されたとあればこうもなろう。だがしかし、そこまでされる謂れはない!
「暴れ馬よ暴れるな……!」
「誰か抑えろ!」
『落ち付こって!』
『なんでみんなそんなに怒ってんの?』
白も黒もボコスカやり合っていた。両者ともどうにかして止めようとしているのだが、最終的にどちらが味方か敵なのかも分からなくなっているのだ!
「あーもうめっちゃっくっちゃ!」
オニキス・ヴァレンタイン
嗚呼、黒教の少年達がなんてことを……!
いけませんよ、少年。ロケット花火なんて。文字通り蜂の巣をつついた騒ぎになるだけです。
こういう事はヤツらが巣から出られないようにしてから、根絶やしにしないと。
怪我はありませんね?ここから先は僕らに任せて帰りなさい。
HPが30%から下がらないバグとはやっかいな。
アレらを動かなくすれば良いのですよね?
WIZ【欲望与奪】
ならば『仕返しがしたい』という欲を奪ってしまえば良いのです。
敵の攻撃はオーラ防御からカウンターの精神汚染返しです。
クリスマスが楽しみだぁ?
欲を捨てろと言いながら、クリスマスのプレゼントや料理を楽しみにしているだなんて。
己が信仰すら貫けないんですね。
「嗚呼、黒教の少年達がなんてことを……!」
オニキス・ヴァレンタイン(八月のヴァレンタイン・f41830)は息を飲んでいた。
燃え盛る教会を前に少年たちは唖然とそれを見つめている。
「いけませんよ、少年。ロケット花火なんて」
少年たちは顔を見合わせた。もしかすると雷が落ちるのだろうと覚悟している様な目だ。口の上手い少年に至っては「ごめんなさい神父様」というべき台詞を用意していた。
「文字通り蜂の巣をつついた騒ぎになるだけです」
……少年たちは何やら不穏な気配を察する。具体的には狂信者や過激派などにありがちな、正義の為なら何しても良いと考えそうな者の気配だ。
「こういう事はヤツらが巣から出られないようにしてから、根絶やしにしないと」
少年たちの疑念は確信に変わった。あ、これはダメな輩だ。と明らかに青ざめている。今まで上手い具合に黒教徒なりに白教徒たちと上手くやって来たというのに、あんなのが暴れたら碌な事にならないだろう!
オニキスが暴動の現場へと向かう背中を見つめながら、少年たちは決意した。アレは止めねばならないと。
「
アレらを動かなくすれば良いのですよね?」
オニキスは怒り狂うシスターたちに対し、
欲望与奪を行った。視線上に立っていたシスターたちは唐突に落ち着き……いや、無気力になってしまったらしい。先程まで怒りをエネルギーにしていたのだから、それを奪われてしまえば反動でこうもなろう。
『なーんかどーでもいいや……』
『なぁにが聖書だこんなもん!』
それどころか、何人かは怒りを失った反動で自棄を起こしていた。なんとホワイト・バイブルを燃え盛る教会に向かって投げ捨てる奴までいる始末!
腰に下げていたツリーの飾り(自分たちで作ったもの)を踏み砕くやつまでいる!
「あぁ、遅かったか!」
少年たちは膝を付き、地面に拳を叩き付けた。彼らの心中にはあの悪辣非道な行いを止められなかった悔しさが広がっている。
一方、白黒の集団は手慣れた早さでシスターたちを回収してゆく。
ふとオニキスは口を開いた。
「クリスマスが楽しみだぁ?」
嘲笑めいた感情を込めながら、オニキスは白教徒へこう言った。
「欲を捨てろと言いながら、クリスマスのプレゼントや料理を楽しみにしているだなんて……己が信仰すら貫けないんですね」
しかしそんな暴言に対し、白教徒たちは困惑していた。特に怒る様子もない。
「……えっ、クリスマスってモノ渡したりとか料理するものなのかい?」
「みんなで飾り作ってツリー囲んで聖歌歌ってハイ解散だけど……君ん所じゃあそうなの?」
根本的に違ったようである。一方傍観していた黒教徒も口を開く。
「……そのぉ、ウチラ白教とは別に諍いとかしてないんですよォ」
「まるで人間じゃない扱いだよ、酷くない?」
ザワザワと微妙な空気が漂っていた。周囲はオニキスを小学校の問題児を見る様な目を向けている。しかしその目はすぐに消えた。
「……ま、いっか。気にする事じゃねえや!」
「そうだな!」
彼らは先程出て来たオニキスの暴言などもう覚えていない。今はこの諍いを云々する事だけを考えているのだろう。あるいは燃え盛る教会の事か。シスターたちをどうするかだろうか。
大成功
🔵🔵🔵
ギュスターヴ・ベルトラン(サポート)
C’est du soutien, ok.
一人称:オレ
二人称:相手の名前+さん呼び、敵相手の時のみ呼び捨て
口調:粗野で柄が悪い
■行動
信心深いため戦う前に【祈り】を捧げる事を忘れない
敵の主義主張は聞き、それを受けて行動する。行動原理を理解しないまま行動はしない
連携相手がいるならば相手のフォローへ、居ないなら全力で敵をシバきに行く
戦場によっては屋内でも空が飛べるタイプの魔導バイクを乗り回す
「公序良俗に反することはしてねえぞ」と言うし実際にそうするタイプ
■攻撃
主武器:リングスラッシャーと影業、魔導書
近距離攻撃が不得意なので敵とは距離を取って戦う
アドリブ連帯歓迎
「
C’est du soutien, ok.」
ギュスターヴ・ベルトラン(我が信仰、依然揺るぎなく・f44004)はさっそくシスターたちの鎮圧へ向かった。
「しっかし……祈りを捧げる聖職者がアレじゃあなあ……」
彼は若干困惑気味に現場を見つめていた。シスターたちはひたすらに怒り狂っているらしく、一切合切の理性が飛んでしまったらしい。目に付くもの全てを殴っている。しかし運が良い事に今のところ生き物は殴っていないようである。
「――踏み躙られた祈りに救いを……」
ギュスターヴは祈る。彼は一体何に対して祈ったのだろう。シスターたちの心の平和であろうか、それとも今後の平和であろうか。何に対しての祈りなのかは本人のみぞ知る。
お祈りを済ませた後に退魔の魔法陣を戦場内に展開。彼の足元から波紋が広がる様に陣が形成されてゆき――ユーベルコード【
孤峰-liberty-】によって生み出されたそれはシスターたちに動揺を与えた。
『あー、うん。逃げよッかなあ』
『そーするかあ!』
怒りで我を忘れていた筈の彼女たちは唐突に頭が冷えたらしい。次々と武器を捨ててゆくではないか。
「結局、最後に頼れるのは自分しかいねェんだ。だろ?」
彼がそう言った頃にはもう、シスターたちは居なくなっていた。
成功
🔵🔵🔴
シン・ドレッドノート(サポート)
実年齢はアラフィフですが、外見は20代前後。
行動パターンは落ち着いた大人の振舞い。
口調は丁寧。時折、奇術師らしい芝居がかった言い回しをします。
「さぁ、ショウの始まりです!」等。
技能、ユーベルコードは状況に応じたものを使用。
身軽で素早い動き、器用さを活かした行動をとります。
主にビットを展開、ビームシールドで防御しつつ、銃器による攻撃を行います。
効果があるなら破魔の力を込めて。
依頼成功のために積極的に行動しますが、他の猟兵や住民の迷惑になるような行動は避けるようにします。
女性には年齢関係なく優しく。
但し、奥さんがいるので女性からの誘惑には動じません。
失礼のない程度に丁寧に辞退します。
「お嬢さん、何故その可愛らしいお顔を真っ赤にしてまで怒っているのですか?」
紳士的な口ぶりでシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)はシスターたちに語り掛ける。まるで演劇めいたトーンと声量にシスターたちは若干ペースが乱されたらしい。少し冷静になったシスターの群れの中から一人立ち上がり、こう答えた。
『家も節制の証も何もかもが焼かれてしまったからなのです』
成程成程、と紳士は頷いている。更にシスターは語り続ける。
『そりゃあ、こんな事するのはよろしく無いのは分かってます。分かっていますが……私たちも人間ですのでね。聖書の理屈じゃあ納得出来んかったのですよ……』
シスターたちは武器を構えた。どうやら頭じゃあ正しくないのが分かっているが、心の抑えが効かないようである。感情がある限り、理屈や損得勘定では割り切れないのだ。
「成程……では、私がそれを止めて進ぜましょう」
紳士もとい宇宙海賊であるシンは銃器を取り出した。しかし一丁二丁ではない。その数、153丁。
「少々手荒に行きますが……荒療治だと思ってくださいな!」
唖然としているシスターたちの手元へ次々とレーザーだの銃弾だのが通り過ぎてゆく! それらは手持ちの武装を貫いて、次々とダメにしてゆくではないか! 流石に怒りに狂っていると言えども、シスターたちも武器が無ければ戦えない。何しろバグっているとはいえ、彼女たちは単なる小娘に過ぎないのだから。
『……よし。もう、止そうじゃないか』
リーダー格の彼女は両手を上げて、膝を付く。それに合わせて、他のシスターも膝を付いた。投降するようだ。
成功
🔵🔵🔴
冷泉院・卯月(サポート)
勿論お仕事は大事ですけどぉ、折角なら珍しい物や新しい物も見つけたいですよねぇ~。
あ、ご一緒される方がいらっしゃればぁ、一緒に頑張りましょうねぇ~。
あまり戦闘は得意ではないですけどぉ、ぶちくんとたれちゃんの力も借りてぇ、頑張っちゃいますよぉ~。
遠距離なら二人に短杖になってもらって魔法弾を撃ったりぃ、
接近戦なら二人で力を合わせて杵になってもらって頑張っちゃいますぅ~。
パラドクスは状況に応じて臨機応変に使いましょうかぁ~。
戦闘以外なら運転なんかも得意なのでぇ、何処へでもお届けしちゃいますよぉ~。
道中も楽しいことが見つかるといいですよねぇ~。
「よぉ~く遊びましたかぁ~? じゃあ、そろそろ頑張りましょうねぇ~」
冷泉院・卯月(壱七八あーる・f40880)は二羽のウサギを短杖に変え、魔法弾を放ち始める。
『うわっ、撃ってきたか!』
シスターたちの足が止まった。流石にヒットポイントが減らないとはいえ、痛いものは痛いし、彼女ら自身も好戦的という訳ではない。あくまでも単なる暴徒なのだ。
『……て、天使が付いているぞ! 多分何とかなる筈!』
しかし彼女らのユーベルコード【ホワイト・ウォーデン】で現れた天使の虚像ははそれとなくシスターたちのメイスなどに鎖を巻き付けていた。それとなく強くなっている様な気がしないでもない。
『……なるんか?』
『……行くぞーっ!』
ノリと勢いで彼女らは突撃してきた。もはや考えなしのアドリブである!
「あまり戦闘は得意ではないですけどぉ、頑張っちゃいますよぉ~!」
しかし短杖だったウサギは今度は杵に姿を変える。そして彼女らは素人ながらに善戦したが……最終的に全員、たんこぶを頭に拵えて、大人しくさせられた。何度も幾度もなくシバかれればそうもなろう。
成功
🔵🔵🔴
ケイ・テイラー
「クリスマスは黒白関係なく楽しく過ごしたいよなぁ ……仕方ねぇ、どれだけ話を聞いて貰えるか分からないが仲裁に入るか。」
特に技能を持っている訳ではありませんが、黒教の少年たちには謝るように、白教のシスターたちには暴れるのを止めるように【説得】を行います。
……もし、話をどうしても聞いて貰えなければ、UC【ブラック・グリード】を使用して、洗脳を行い、無理やりにでも話を聞かせます。
アドリブ・連携歓迎です。
「クリスマスは黒白関係なく楽しく過ごしたいよなぁ ……」
ケイ・テイラー(GGOの
黒聖者 統制機構の警官・f43445)は彼女らの怒りにおおよそ納得している。そりゃあ、クリスマスを楽しく過ごす為に準備をしていた所にロケット花火なんかを自分ちに撃ち込まれた挙句に家が火だるまにでもなったら誰だって怒る。多分誰だって殺してやるってなるだろう。
しかしそれはそれとして、彼女らの暴走は止めなければならない。
「仕方ねぇ、どれだけ話を聞いて貰えるか分からないが仲裁に入るか」
説得出来る自信はないが、出来る限りはやらねばならない。ケイはさっそく現場へと向かう。
「オーケーオーケー……俺らは火事をどうにかするよ!」
「すまねえ!」
少年たちは即答で答え、安全地帯へと走ってゆく。恐らく火消しを手伝うつもりなのだろう。
黒ずくめの少年たちを説得したその次に、彼はシスターたちの説得を行う。
「まあ、頭を冷やせって! そんな物騒な物は捨ててだな?」
拙い説得だが、何人かは我に帰ったらしい。武器を捨てて困惑しているようだ。
『う……ウルサイっ! 今更引っ込めるもんか!』
だが、大多数はもう引っ込みが付かなくなったようで、徹底抗戦のつもりらしい。
「……ハァ。聴く耳はねえって訳か」
聞く耳持たない彼女らに黒の光線を放った。ユーベルコード【ブラック・グリード】の効果で彼女らは唐突に静かになる。
「聴く耳ってか、洗脳だが……まあこれで聴く耳持ってくれる……よな?」
果たしてこれが説得と言えるのだろうか。だなんて疑問がちょっと頭を過ったが、ケイはとにかく説得を続ける。
『ハイ……ヨロコンデ……』
彼女らは自我のない目をして頷いた。果たして彼女らは先程までの激情を覚えているのだろうか。
それは恐らく正気に返った彼女たちと神のみが知る事だ。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『白教の聖騎士』
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POW : ホワイト・コンボアタック
【未来視したかのような動き】の薙ぎ払い・斬り上げ・兜割り・【利き腕砕き】が同じ敵に全て命中したら、その敵に必殺の【ホワイト・スラッシュ】を発動する。
SPD : ホワイト・オース
「【管理を逃れる者・我欲に溺れる者を許さない】」という誓いを立てる事で、真の姿に変身する。誓いが正義であるほど、真の姿は更に強化される。
WIZ : ホワイト・アークエンジェル
【白き光】から1体の強力な【純白の大天使】を召喚する。[純白の大天使]はレベル秒間戦場に留まり、【管理へ導く声と鎖】で攻撃し続ける。
👑11
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『貴様らァ! 何をしとるかぁ!』
白教の聖騎士はカンカンに怒り狂っていた。左手に持っているのは経典……だった黒焦げの物体とペンらしき棒的な何か。一方利き手らしき右手には鉄塊めいた大剣。
よく見れば彼の甲冑は若干煤ぼけている。どうやら彼はあの燃え盛る教会の中に居たらしい。
『まあ、焼いてくれた事は百歩譲って良いだろう。件の主犯格は何処に行ったか! 書き写しがオジャンだ、どうしてくれようか!』
まあ、気持ちとしては理解出来るところもある。自分の作業を全部お釈迦にされればそりゃあ怒り狂うだろう。だが、それはそれとして殺しに来るほどにカンカンになるのは行き過ぎだろう。
『……フゥ。ちょっと失礼……』
彼は肩を震わせ息を切らしている。怒りは相当深いモノらしい。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから10年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
「そりゃあそうもなりますわ。その怒りはごもっともだと思いますわ!」
納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)は軽く同意を示していた。商人街出身の彼女にとっては商品がダメにされる事ほど嫌な事はないのを理解している。
「だからって人に当たるのはあかんのや!」
しかしそれはそれとして、大剣持って大暴れするのは大変いただけない。納花はさっそく勇者の剣を構える。
『理屈は分かるが、理屈だけでは割り切れんのだ!』
怒りで腕を振るわせながら、薙ぎ払いを放つ!
「だからって当たる事はあかんちゅうとろうやろ!」
ブレイブソードでそれを受けた! だが、返す刀で斬り上げをまた放つ!
『えぇい、それじゃあ黙って被害者面してろって言いたいのか!?』
しかしそれもまた勇者の剣で防がれる。まるで互いに論理を言い合いながらの戦闘だ。
「そんな事を言ってないやろがい! 乱暴がいかんと言うとるんや!」
両者のホワイト・コンボアタックと光の斬撃が炸裂し――!
『――そりゃあ、そうだよな。なんであれ、他人に当たるは悪だろうよ……』
聖騎士は戦意を失ったようで、剣を手から落とした。どうやら彼は愚かさを自覚したようである。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称『わたし』『麗ちゃん』
どんなシリアスでも一度はネタをやりたいのだ!ダジャレ、奇怪な言動、一発ギャグ、パロ、メタ等何でもよい。状況が悪化する行為はやらない(変態的衝動時等必要な場合を除く)
超シリアスのためギャグ絶対ダメというならシリアスオンリーもできなくはないがその時は頭痛が痛くなるのだ(強調表現としての二重表現肯定派)
一応根は武人なので強敵相手の戦いには心昂る一面もある。ユーベルコードによってはそうならない場合もあるが。
ユーベルコードが
近接系:何も考えず正面から真っ向勝負挑む
遠距離系:射程距離ギリギリから一方的に攻撃狙い
ギャグ系:お手数かけますがなんとかお願いします!
それ以外:まー適当に
「白教って名前の割には随分顔が赤そうな感じなのだ」
大豪傑・麗刃(26歳児・f01156)は率直な感想を漏らした。彼が見つめているのは怒髪天を衝く勢いで怒りに身を焦がしている白教の聖騎士だ。
『コンガリ家も聖書も焼きやがってエ! 絶対に許さんぞ虫けら――は言い過ぎか――じわじわとなぶりころ――少々やり過ぎじゃなかろうか――……やっつけてやるぞ!』
怒りがオーバーフローしてしまったようで、逆に冷静になってしまったらしい。表現を直すぐらいの余裕を見せている。
『そしてあの……なんだ、あのアレみたいにしてやるぞ! あの教会みたいに!』
もはや自分でも何言ってるか分かっていないようである。
「あの、アレ……?」
大豪傑もよく分かっていないのに、あのアレとオウム返しする。そして彼は――気合を入れ髪を逆立て全身を金色に光らせる!
どこぞの野菜人みたいに
スーパー変態人となった彼はこう叫ぶ。
「あのアレのことか───────っ
!!!!!」
誰一人、状況を理解出来ていない。一体何がどうしてこうなっているのだろうか。
ホワイト・コンボアタックと謎のオーラを纏った拳が交差してゆく。もはや彼らはノリと勢いで喋っているし話している。頭にあるのはもう思う事だけ話すだけである!
だが、あまりにもその戦闘は長引いたのでそれまでの過程は口惜しいが割愛し、結果だけお伝えしよう。
聖騎士はスタミナ切れでダウン。大豪傑もネタ切れでダウン。両者引き分け。良い感じに出来上がったクレーターにその身を沈めていた。
「へっ……ヤムチャしたのだ……」
『我々は一体何でこんなことを
……??』
ガックシと、ギャグマンガめいた動きで気を失ってしまった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
台詞のアレンジ、行動のアドリブ、他猟兵との連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース、よろしくお願いしマース!
『なんだお前!? どっから現れた!?』
聖騎士は困惑の叫びを上げた。その声には脈略もへったくれもない輩が唐突に現れた時に出るトーンが籠っている。彼の目には変なメイドが写っている。
「モーマンタイ! あまり気にする必要はないのデース!」
それはキャバリア用のチェインハンマーを構えたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)! 彼女はチェーンの付いた凶悪な鉄球めいたそれをヘリのプロペラめいて高速回転回させている。
『なんだお前は何なのだ!?』
完全に聖騎士は困惑していた。ホワイト・コンボアタックを叩き込もうにも、高速回転する鎖と鉄球には誰だって近寄れない。むやみに寄ればズタズタのひき肉かシュレッダーに入った紙みたいになるのがオチだ。
「それではこちらから参りマース!」
バルタンは鉄球を振り回しながら寄って来た! 攻守一体となったその攻撃には聖騎士は背中を見せて逃げる事しか出来ない!
『貴様ァ! 誉れとか無いのかあ!』
聖騎士の叫びにバルタンはどこか真顔で答える。どこかシリアス気味に。
「――誉れは海で死んだのであります」
『うわあ、シリアスに落ち着くな!』
逃げる彼は思わず振り返ってしまった。彼が最後に見る光景は――
鉄拳制裁を叩き込まんとこちらへ飛び掛かって来るメイドの姿である。
「チェエリオォ!」
ふざけた掛け声が頭上で聞こえたかと思えば、騎士の頭に物理的な衝撃が走る。そして彼の意識は闇の中へと落ちていった。
「ふう……今思えばちょっと強引だったでショウカ……」
バルタンの足元には聖騎士が倒れている。あんな鉄球を叩き込まれてしまったようだが、クエスト補正で生命に別状はない。特に死ぬ心配はなさそうだ。
「……まあ、気にしなくともイイでショウ! 一応拘束もしちゃいますカ!」
そしてメイドはまるで包装でもする様な手振りで聖騎士を拘束した。これなら我に返っても問題ない。
大成功
🔵🔵🔵
ミーガン・クイン(サポート)
はぁい♪
サキュバスの魔女、ミーガン・クインよ。
私のユーベルコードの拡大魔法や縮小魔法、
アイテムの巨大化薬や縮小薬で色んなものを大きくしたり小さくしたり。
きっと楽しいことが出来るわね♪
サポートに不思議な魔法の力はいかがかしらぁ?
私のことを好きに使ってみてね♡
女神像めいたその美女はあちらそちらを歩き回っている。
『うわーっ、バカ! でっかくなるな! サーバーがダメになるだろうが!』
「わあ! やめろ、止めろって! 俺たちゃ死にたくねえんだってわさ!」
拡大魔法・蹂躙で巨大化したミーガン・クイン(規格外の魔女・f36759)である!
「み~んな踏み潰してあげるわぁ♪」
もはや白も黒も大混乱の大騒ぎ。何しろ彼らにとってサーバークラッシュは致命的だ。オンラインゲームの住人なのだから。
「やめろって! センシティブ判定喰らったらお終いなんだ!」
『えぇい、剣よォ! 世界を守り給えェ!』
あの巨大な魔女を止める為、ホワイト・オースの誓いを立てて姿を変える!
変えた……のだが、問題がある。
約28万メートルにまで巨大化した魔女に対して、どうやって痛手を与えよというのか。大体そんな巨体に攻撃しようがあるというのか。
「ウワーッ! やめろーッ!」
無情にも、彼ら彼女らは踏みつぶされてゆく。奇跡的に全員無事である。
成功
🔵🔵🔴
ケイ・テイラー
「……大分カオスな戦況になってるなぁ! まぁ初めからそうだったか。 俺も
ナリは人の事言えないしな!」
やること自体は前章と変わらず【説得】
UC【グリード・ロッド:打撃ダメージ増加】を使用
マジックアイテムをグリードロッドや自分自身に使いまくって、とりあえず射程半分、装甲5倍にします。
「これで多少攻撃が当たっても大丈夫なはず。
後は自力で聖騎士の武器だけ吹っ飛ばす!
武器が無くなれば多少は大人しくなってくれるだろ!……聖騎士サン自体をぶっ飛ばしても堪忍してくれな。」
アドリブ・連携は歓迎です。
「……大分カオスな戦況になってるなぁ! 」
ケイ・テイラー(GGOの
黒聖者 統制機構の警官・f43445)はどこか愉快そうな声で叫んだ。
だがすぐに冷静に戻る。
「まぁ初めからそうだったか」
戦況はもう訳が分からん事ばかり。やれ、デカブツだのパロネタだの
変な奴らばかり。だが、ケイは自分の装備を見て意見を変える。
「 俺も
ナリは人の事言えないしな!」
彼の着ているその服はどう見たってドレスである。言っちゃなんだが浮いてるし、あまり似合っていない気もする。だが、幸運にも絵面は良さそうだ。
さて、何処か愉快な空気を漂わせ、聖騎士へと向かってゆく。
『ふざけるんじゃあない! どいつもこいつも真面目にクエストやらぬかあ! 家を焼かれた私の身にもなれェ!』
聖騎士はキレた。怒り狂った勢いで彼は次々と技を繰り出す! 横に薙ぎ払い、右払いに斬り上げ、頭蓋を砕かんとばかりの兜割り!
「するのは良いが、されると嫌なもんだな! 物理攻撃は!」
グリード・ロッド:打撃ダメージ増加で強化されているといえども、キレた騎士の攻撃は非常に苛烈である! 射程を犠牲に装甲を強化しなければ今頃全身切り裂かれていただろう。
「だからって当たって良い訳がないだろうが!」
グリード・ロッドが剣を弾いた! だが、騎士の戦意は消えていない!
『じゃあ許せというのかァ! 許せるものならそうしてらあ!』
彼は更に拳を構えた。そして怒りの右フック!
「だとしても頭冷やせェ!」
しかし、頭を傾け躱し、グリード・ロッドのカウンター、杖の一突き! それは聖騎士の急所――溝内に
当たった!
『ゲエ! ……もうちょい……でもまあ、変な死に方よりはマシか……? マシだな……』
騎士は痛む部位を抑え、ウゴゴゴと呻き出した。ヒットポイントが減らないとはいえ、痛いもんは痛いのだ。
彼は動けずにいる。
「……聖騎士サンよ。かなり手荒に吹っ飛ばしちまったけど……堪忍してくれな」
ケイは謝罪する様に手を合わせた。一方
被害者は気にするなとばかりに手を振っている。
大成功
🔵🔵🔵
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
『ドロボー! あの野郎、事もあろうに火事場荒らしをォ!』
「にげるがかち!」
燃え盛る教会にちょっと侵入したものだから、ネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は追い回されていた。聖騎士は手ぶらである。彼が武器を構えようとしたら、猫の魔力で壊れてしまったのだから。
猫の悪戯で壊された事に気が付いた騎士は更に怒り狂う。
『しかもお前剣をお前お前お前!』
そりゃあ自分の家を焼かれたかと思えば、そのお次は火事場泥棒に剣の破壊だ。そりゃあ誰であろうと怒り狂う。愛用品を破壊されてしまえば更に頭にくるだろう。
「じゃあね これから そらとぶよ!」
くらげほうきに跨ったかと思えば、空を飛ぶ!
『逃げるなア! 逃げるな卑怯者ォ!』
だが、クリーピングコインの群れが聖騎士の行先に広がる。イナゴめいて群がった金貨が騎士の行き手を阻んでいる!
「さよなら!」
そしてネッドは空を飛んで逃げて行った。騎士はそれを黙って見上げている。
『……ハア。みーんな、無くしちまった』
彼は肩を落として教会へと戻ってゆく。
成功
🔵🔵🔴
第3章 日常
『物資運び』
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POW : 自身の身体で運ぶ
SPD : 車や飛行機を駆使する
WIZ : 魔法や召喚獣で運ぶ
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白教徒と黒教徒の二勢力はどうにかこの暴動を抑えつける事に成功した。
「……まあ、喧嘩両成敗って事で良いじゃないか。みんな悪い。悪かったんだからサ?」
仲裁人のドラゴンプロトコルはそう告げる。
『でもな、俺は懲役するよ……』
『私たちもやり過ぎた。牢に行くよ……』
「僕らもさ、行く……原因はどうであれ原因は僕らなんだから」
被害者も加害者も、みんな反省と後悔をしている。もう全員悔い改めているのだ。
クエストNPCにはもうバグの気配が消えたらしい。
「分かった分かった。それなら復興するまで労働刑ネ……それでよろしいか?」
当事者たちは頷いた。
何はともあれ、クリスマスの準備だ!
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「悪いねえ、ウチラの後始末を手伝わせて」
「いえいえ、私が好きでやっているのですから。お気になさらず」
黒教徒と白教徒たちと一緒に、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)は復興作業と祭りの準備を行っていた。
「それにしてもお嬢さんはよく働くねえ」
「こうも働いてもらうと却って悪い事もんだよォ……お礼とかしないとバチが当たらあ!」
そう言って黒教徒は茶を入れ始めている。一方、白教徒もタオルとか椅子を用意しているようだ。
「そこまでして貰わなくとも良いのですよ。良かれと思ってやっているのですから」
なんだかお互いに遠慮合戦が始まりそうだ。そこまでされるのは申し訳ないと思っている夜鳥とやって貰っているのだから礼は尽くさねばと考える白と黒の教徒たち。
最終的に両者譲歩したようで。
「それならば……全員で平等に貰うのはどうでしょうか?」
「良いねえ。フェアだ」
「欲望が無いのが我らの教義とは言え……施しや善意を無碍にするのはよろしく無い。受け取ろう」
そういう事になった。
成功
🔵🔵🔴
クリスティナ・バイエンス(サポート)
火の神の名を持つキャバリアに選ばれたサイキックキャバリア乗り
水着みたいな格好なのは、コックピットが蒸し風呂みたいに熱いから仕方なくだからね
正直キャバリアを降りての戦闘はあまり得意じゃないのよ
でもキャバリアを使っての戦いは任せてね、みんな炎で薙ぎ払ってやるわ
とはいえ、必要ないところで炎を使うつもりはないの危ないもんね
使わなくても私の〔炎神機カグツチ〕は十分強いもの
よろしくね!
「あっつ! あっちゃあっちゃあ!」
「うわあ、ホントに暑いんだからってんだからもう!」
「ね。ほんっと熱いんだから!」
クリスティナ・バイエンス(炎のキャバリア乗り・f30044)が炎神機カグツチのコックピットから降りた途端、蒸し風呂めいた熱気がムワッと湧いてきた!
「ごめんやっぱし乗っててくれ! あっちゃあっちゃあだし、子供の目に毒だ!」
「分かったわ。あ、この服は仕方なくだからね?」
謎の弁解をした上で、クリスティナはカグツチへ乗り込んだ。これで熱気は収まる。
「ほぉ、キャバリアってのは便利なもんだねエ」
教徒たちはキャバリアの働きようを眺めていた。サイキックキャバリアであるカグツチには念動力機能が付いており、これで荷物を運ぶのだ。
「便利でしょ! キャバリアの使い方は何も戦いだけじゃないの!」
まるで作業用重機めいた勢いで次々と物資を運んで行く。次々と運ばれていったものだから、4~5分もしない内に荷物の山は消えた。
「おぉい、なんか飲むかえ?」
教徒たちの呼び掛けに彼女は笑顔で応じる。
「良い感じに喉が潤うものを!」
成功
🔵🔵🔴
鳳凰院・ひりょ(サポート)
アドリブ・連携歓迎
同伴者がいる場合は、相手に合わせます
UCを使いつつ同伴者を助ける行動を中心に
自分は前面に立つよりは相手を支える方の行動を好みます
相手を傷つける事を何よりも嫌う為、そのような言動は絶対しません
出来るだけ相手の立場に立って物事を考えるように心掛けています
護衛対象や救出対象がいる場合もその心構えは変わりません
誰かの笑顔を守る事、それを第一に考え行動します
個別で行動する場合は、UCを使いながら出来るだけ【落ち着き】、状況を分析しながら任務の解決に努めます
基本的にサポート体質、縁の下の力持ち的な行動は好みます
飲食関連行動には好んで参加
指定したUCへの変更可
日常なので使わない演出でも〇
「この辺だね?」
「そーそー、その辺! ゆーっくり降ろしなさいな!」
鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)と教徒たちは荷物を運んでいた。ずっしりと重いそれはかなり大きなツリーの飾りである。
「ホント、ありがたい限りだよォ! なんせ、ウチラじゃ重いもんでさ!」
街の真ん中にある大きな木へとそれを付けてゆく。ただし、高すぎるし重すぎるって訳なので、置くのは根元だ。
「さあ、これで良し!」
さて、これでクリスマスの飾りつけは終わった。ハッキリ言えばツリー以外にクリスマス要素はないが……まあ、大事なのは何事も気持ちだ。気持ちさえ整えばどうとでも何とでもなるのである。
「それじゃあせっかくだし、ちょっと食ったりしようじゃないか!」
「聖歌なり歌おうじゃないの!」
これでようやくクリスマスらしい事が始まった。御馳走だとか聖歌だとかを歌い合い、聖なる夜を祝っていく!
「さあて……せっかくだしちょっと御馳走でも貰おう!」
鳳凰院も聖歌に耳を傾けながら、御馳走のあるテーブルへと向かった。
成功
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