●たぬきトレンド
ここは
須弥山型都市の1つ。
大きな戦いも少しずつ過去となり、獣人達は、平和を謳歌していた。
この都市の住民達は、ほとんどが『たぬき』だ。気質も荒々しくはなく、比較的のんびりした者達が多い。
そんなこの街で、今、とあるものがブームとなっていた。装備自慢だ。
猟兵ほどの力はないものの、たぬき達も、先の戦いではオブリビオンとの戦いに備えていた。
そのために武器を色々と取り揃えていたのだが、終戦後は出番もめっきり減った。
しかしそのうち、デザインや機能性……装備品そのものの魅力に気づくもの達が現れたのだ。
「この携帯ナイフ、キャンプで使える。刃の反り具合も芸術的だ」
「俺のリュック、やたら容量でかいぜ! 買い物に便利!」
やがて装備品ブームは広がり、装備自慢大会が、須弥山の広場で開催されるまでに至ったのだった。
●たぬきの街へGO!
初雪崎・識(翠炎の探求者・f44092)は、新たなる仲間の兆しを予知して、猟兵達に集まってもらっていた。
「サメ獣人の猟兵覚醒のニュースは聞いた? 『獣人戦線』にはまだまだ仲間になってくれそうな獣人達がいるみたい」
識が今回予知したのは、たぬき獣人達が人口の大半を占める、須弥山型都市での事件だ。
「『幻朧帝国』のエージェントが、街に潜り込んで、影朧兵器『逢魔弾道弾』を使って都市全てをオブリビオンが溢れる『逢魔が辻』に変えるつもり」
今回潜入しようとしているのは、『石化妖狐「石九尾」』 。『人民租界』のオブリビオンのようだが、『幻朧帝国』と通じて、何やら企んでいるらしい。
「たぬきをきつねが化かそうとしてる。この街のたぬき獣人さんは、比較的温厚みたいだから、簡単に敵の目的を果たされちゃうと思う」
それを食い止めて平和を保って欲しい、というのが、識からの依頼だった。
「まずは、たぬきさんと交流して、敵エージェントの情報を集めよう。たぬきときつねは相似たものとして語られることもあるけれど、それだけにきつねの気配には敏感みたい」
怪しい人物がいれば、たぬき達も気づいているかもしれない。
そして、情報を得るための方法とは……『装備自慢大会』への参加だ。
今、この街では、先の大戦で用意された武器防具……装備のよさを語り合い、自慢し、あるいは褒め合うのが、ちょっとしたトレンドになっている。
「刀剣が美術品として愛好されるようになったのと同じ流れ、かも」
せっかくである。猟兵達も、1つや2つ、愛用品を持っているもの。それの良さを語り、たぬき達と盛り上がろうではないか。
大会を終えたら、集めた情報を元に、敵エージェントの作戦阻止に乗り出す。
石九尾による逢魔弾道弾の設置現場をおさえ、交戦。これを撃破するのだ。
語らいを通じて、たぬき達の信頼を得たり、協力を取り付けていれば、加勢に来てくれるかも、と識は言う。
「たぬき獣人さん達に起こる事件を解決していけば、猟兵としての覚醒も近づくはす。サメさんみたいに」
何にせよ、獣人達を襲う危機を見過ごしてはおけないのだ。
七尾マサムネ
こちらは、『たぬき獣人』の覚醒に向けたシナリオの1つです。
2章構成となっています。
●第1章
広場で開催されている、装備自慢大会に参加します。
たぬき獣人に混じって、皆さんも自分の装備のよいところを語りましょう。
交流がてら、敵エージェントに関する情報を集めたり、たぬき達に協力を頼んでも構いません。
●第2章
エージェントとして都市に潜入してきた『石九尾』と戦います。逢魔弾道弾の設置現場をおさえ、その陰謀を阻止しましょう。
もし一章で、たぬき獣人さん達に協力を頼んでいれば、自慢の装備品とともに、作戦に力を貸してくれます。
それでは、皆さんのご参加、お待ちしております!
第1章 日常
『装備を語ろう!』
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POW : 威力や硬さについて語る!
SPD : 便利さや軽さについて語る!
WIZ : 扱いやすさや美しさについて語る!
👑5
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リバート・ホットガイ
決意と共にA&Wを発ち、UDCアースの文化に触れ、即堕ち2コマした新米猟兵ハゲマッチョ。
(こうして遊んでいる間に、赤の他人が私の過去を討伐してしまっているのでは──?)
世界に取り残されたニートが如き焦燥感に突き動かされ、なるだけ周りと目を合わさないようグリモア猟兵に導かれてみれば、何の因果かそこは装備自慢のお披露目会場。
生来の怪力に耐えうる武具なんて、なかった。
故に自慢できる装備なんて──ある!
「私の武器はこれだァー!!!」
脱ぎ捨てられたスーツが舞い、輝かんばかりの筋肉が躍り出す。
肉体労働者のそれとはまた違う、戦う為だけに鍛えられた“武器”は、果たしてたぬきさん的に“美しく”見えるのか──!?
リバート・ホットガイ(転生者の抜け殻・f44716)は、新米猟兵である。
決意と共に、かのアックス&ウィザーズを発ち、UDCアースの文化に触れ、即堕ち2コマしたハゲマッチョ、ともいう。
(「こうして遊んでいる間に、赤の他人が私の過去を討伐してしまっているのでは──?」)
リバートを突き動かしたのは、広大なる世界に取り残されたニートが如き焦燥感。
なるだけ周りと目を合わさないよう、最善の注意でグリモア猟兵に導かれてみれば、何の因果か、そこは装備自慢のお披露目会場であった。
右も左もたぬき獣人。厳密には他の動物タイプもいたが、獣人には変わりなかったので、もふもふ族ばかりの中で、禿頭のリバートは結構目立った。
「おや、アンタ……さては猟兵さんだな?」
見破られた──。
リバートは、内心の動揺を表に出さぬよう、あくまでポーカーフェイスを気取った。
こんな時どういう顔して切り抜ければいいかわからなかったともいう。
「ここに来たという事は、自慢の装備を持ってきてくれたってことだよな?」
「聞かせてくれ、アンタの装備のいいところ!」
たぬき達の期待の視線が、リバートに突き刺さる。
しかし、リバートは、手ぶらだった。他のたぬき達のような何かしらの装備品は、ない。
生来の怪力に耐えうる武具なんて、なかった。故に、自慢できる装備なんて──ある!
「私の武器はこれだァー!!!」
ばッ!!
リバートから豪快に脱ぎ捨てられたスーツが、宙を舞う。その下から現れたのは……輝かんばかりの筋・肉!
「まっ、まぶしッ!?」
肉体労働者のそれとはまた違う、戦う為だけに鍛えられた“武器”。衆目に晒されたそれは、リバートの根拠のない自信を象徴するように、躍り出す。
果たしてたぬきさん的に“美しく”見えるのか──!?
リバートのハートが早鐘を打つ。
予想だにしないプレゼンテーションに、会場が静まり返る。
コイツはやっちまったかァ──リバートのこめかみを、一筋の冷や汗が、トップランナーの如く駆け抜ける。
しかし。
「……その発想はなかった!」
ぽこぽん!
たぬき獣人の1人が、腹を打ち鳴らした。
「スゲエよ兄さん! 確かに一番の武器は、体!」
「確かに、そういう方向の自慢もありだな。よく見れば、いい筋肉持ってるじゃないか……!」
吹き抜ける新風。
リバートのもたらした新たな価値観を受け、局地的にたぬき達の肉体自慢が始まったという。
成功
🔵🔵🔴
ワオワオ・マダガスカル
ほぅ、自慢の装備じゃと??
ならば、わしも行かせてもらうかのぅ。
わしの自慢の装備、即ち、これじゃ。
(
無頼銃を見せつけながら)
これはのぅ、光線銃とか打ち出すために使っているもんじゃな…勝手に触らんようにな。
こんなふうにな(石を上空に投げて無頼銃で撃ち落とす)
ところで、おぬしら、このあたりで「キツネ」見かけたかのぅ?
チョットした事じゃが、何かやらかそうとしておるようじゃしなぁ…
ガマゾー・アームドフロッグ
たぬきさんたちには是非とも猟兵に覚醒してもらいたいですケロね〜
ボクが自慢する装備は『オタマミサイルポッド』!
かわいいオタマジャクシ型のミサイルは誘導機能付きで敵さんを逃さない便利な兵器ですケロ〜
そしてたぬきさんたちに協力してもらうために、ボクの自慢のユーベルコードを披露しますケロ。
たぬきさんといえば化かすイメージが強いということで、ボクもどろんバケラーの特性として一応変形という名の変身ができますケロ。
特に【キラーモード】は驚かせ力に特化していますケロで、これでたぬきさん達をアッと驚かせて見せますケロ〜
リバート・ホットガイ
OK、首尾は上々だ。一部のたぬきさんに猟兵への胡乱なイメージを植え付けてしまった事とか、私の肉体美に女性陣から黄色い声が一つも上がらなかった事とか、想定外はあれど問題は無し。
広場の一角にて突如始まった熱と汗と笑顔の宴。続々現れるガチムチたぬきさん達と筋肉を魅せ合い、讃え合い、いくらか盛り上がったところで、本題に入るとしよう。
「皆聞いてくれ。先のたぬきさんが言った通り、私は猟兵だ。
この都市に、テロを目論むイカれたきつねさんが居るらしい。
心当たりはないか?風体や挙動が怪しい輩を見かけたとか。
差し支えなければ追跡に協力してほしい」
差し支えあるようならば“力”比べといこう。
腕相撲でもしようじゃないか。

禹・黄風
装備自慢…たぬきの皆さんも中々面白いことを…!
ええ当然武の研鑽に装備は重要、暗器類は語ると長くなるのでここは分かりやすい三節棍を。
大会に参加。礼儀正しく挨拶しつつ自在三節棍を取り出して。
さて私の愛用の三節棍…三本の棍を鎖で繋ぎ、使い手次第で打ち据え弾き絡め取る等色々な使い方ができる武器です。
しかしこれは少々趣が違いまして、棍の一つ一つが伸縮自在の如意棒。
使いこなす鍛錬は必要ですが…リーチ等調整してさらなる変則的な攻撃が可能に…と説明しつつ演武を披露しアピール。
他のたぬきの方の武器も長所を褒めたり疑問点聞いて交流、その中でその武器を活かしてみないか助力を要請してみましょう。
※アドリブ絡み等お任せ
「ケロッ。たぬきさんたちには是非とも猟兵に覚醒してもらいたいですケロね〜」
そんな願望を現実のものとすべく、装備自慢大会の会場に足を運んだのは、ガマゾー・アームドフロッグ(変幻自在!青銅のケロ戦車・f37588)。
カエルな獣人……ではなく、こう見えて立派な戦車だ。
そんなガマゾーが装着した武装に、たぬき達は、早くも興味津々のようす。
参加者の大半を占めるたぬき獣人に混じって、他の獣人の姿もある。だとしても、そこに分け隔てはない。
特に、同じ装備自慢大会の参加者となれば、なおさらだ。ゆえに、ワオワオ・マダガスカル(電脳オヤジモンキー・f39568)が歓迎されるのもまた、道理であった。
「ほぅ、自慢の装備じゃと?? ならば、わしも披露させてもらうかのぅ」
「おや、期待していいのですかな?」
小柄なワオワオの元に、たぬき達が集い始める。
「わしの自慢の装備、即ち、これじゃ」
すちゃっ。たぬき達の視線を集めたのは、
無頼銃。
「その銃、自慢するからには特別な力があるとみました」
「これはのぅ、光線銃とか打ち出すために使っているもんじゃな……おっと勝手に触らんようにな」
ワオワオに釘を刺され、銃に思わず手を伸ばそうとしていたたぬき達が、ぴた、と止まった。
いかに猟兵の素質が眠っているとはいえ、一般獣人。猟兵の装備を扱うには、相応の危険が伴うものだ。
「まあ見とってくれ。たとえば、こんなふうにな」
ひょいっ。
ワオワオが上空に石を投じると、しゅばっ、と無頼銃で撃ち落とす。
「おお~!」
見事な早業と命中精度に、たぬき達が一斉に歓声を上げた。
「OK、首尾は上々だ」
猟兵達の参加により、場の空気が温まっていく。リバート・ホットガイ(転生者の抜け殻・f44716)は、余裕を装って、たぬき獣人達との語らいに興じていた。
「一部のたぬきさんに猟兵への胡乱なイメージを植え付けてしまった事とか、私の肉体美に女性陣から黄色い声が一つも上がらなかった事とか、想定外はあれど総じて問題は無し」
一定の支持は間違いなく集めたのでヨシ。
実際、広場の一角にて突如始まった、熱と汗と笑顔の宴は盛況だ。
語り、示し、ぶつけ合う。それこそが、切磋琢磨……!
そんな筋肉自慢の後ろ。こちらも立派な体躯の禹・黄風(武の頂を・f40009)は、たぬき達獣人の織り成す活気に、興味を掻き立てられていた。
「装備自慢……たぬきの皆さんも中々面白いことを……!」
武具を持て余した結果行う事が、武闘大会のように武を競うものではなく、まさかの自慢大会とは。その発想に、黄風も吃驚と感心。
黄風の視線の先では、今まさに、ガマゾーの武装が披露されようとしていた。
「ボクが自慢する装備は『オタマミサイルポッド』!」
じゃーん!
ガマゾーの披露した武器が、たぬき達の視線を釘付けにする。
「かわいいオタマジャクシ型のミサイルは誘導機能付きで、敵さんを逃さない便利な兵器ですケロ〜」
ひょこっ、とポッドから顔を出した断頭には、確かに可愛らしい顔がついている。
ばしゅっ。
会場に設けられた安全な場所で、ガマゾーが試射してみせると、観客から、おー、と声が上がる。
「可愛いけど、相手を逃さない執拗さも兼ね備えている」
「これは相手を油断させつつ仕留めるという巧妙さ!」
ガマゾーのミサイルポッドの性能を分析して、盛り上がるたぬき達。
「さて、わしも隠し玉を見せるかの。この銃、ただ光線を打ち出すだけではないぞい」
ワオワオが眼鏡を光らせ、銃を撃つ。
今度は、石が赤熱化したかと思えば、びりびりと帯電してはじけ、あるいは、氷に包まれる。果ては真空に飲み込まれたりも。
「5つのモードを切り替えられる、というわけじゃな」
「なるほど、一丁五役」
「もし炎が通用しない相手でも、氷漬けにすれば……ってわけですな」
ワオワオの銃の機能性に魅入られたたぬき達は、感心したように腹鼓を打った。
その間も、リバート達の生まれ持ったる武器……すなわち肉体自慢は続いていた。
「今度は俺の大胸筋を……見ろッ!」
「新たなチャレンジャーか」
リバートの前に、続々現れるガチムチたぬきさん。
「虎獣人殿! そこのあなたも、なかなか良い武具をお持ちなのでは?」
たぬき獣人の1人、杖めいた武器を手にした青年が、黄風に声を掛けた。
「ええ、当然武の研鑽に装備は重要ですからね」
礼儀正しく挨拶した後、黄風はそう言った。
とはいえ、暗器の類は語ると長くなる。このたぬき達ならば付き合ってくれそうな気もしたが、ここは一つ、分かりやすいものを。
すっ、と黄風が構えたのは、自在三節棍。
「さて私の愛用の三節棍……三本の棍を鎖で繋ぎ、使い手次第で打ち据え、弾き、絡め取る等色々な使い方ができる武器です」
黄風が棍を軽く振ってみせると、たぬき達が輪を為し始めた。
「しかしこれは少々趣が違いまして、棍の一つ一つが伸縮自在の如意棒」
「ほほう」
「当然使いこなす鍛錬は必要ですが……リーチ等調整してさらなる変則的な攻撃が可能に……」
百聞は一見に如かず。
黄風は、三節棍を振るって、演武を披露した。
まさに自在。華麗に繰り出される、遠近双方を制する武器と、それを扱う黄風の勇姿に、たぬき達から拍手が送られた。
注目は十分に集めた。たぬき達に敵エージェント退治に協力してもらうべく、ガマゾーは、『とっておき』を披露することにした。
「たぬきさんも化けるのは得意だと思いますけど、ボクも『どろんバケラー』の特性として一応変形という名の変身ができますケロ」
「それはぜひ見てみたい」
たぬき達の期待に応えて、自慢のユーベルコードを発動!
「ケロっと変形! ケロトランス!!」
がしーん!
ガマゾーがまず披露したのは、【パワーモード】。オタマミサイルポッドの火力を、存分に発揮出来る戦力特化形態だ。
これはまだまだ小手調べ。続けて、【ジェットモード】。地を駆ける戦車から、空を駆ける戦車へと転身!
「こりゃすごい」
「空まで飛べるとは!」
駄目押しとばかり、三段変形、とっておきの【キラーモード】!
「わわっ!! 三つ目だって!?」
「こいつは驚いた」
ぺたり、思わず尻餅をつくたぬき達。この日一番のびっくりリアクションをみせた。
「凄い装備だけじゃない、化け力まで。こいつはとんでもないヤツが来たもんだぜ」
「これは、オイラ達も負けてられないっス!」
ぽこぽん!
唐突に、たぬき達の化け合戦自慢が始まった。
そうしてガマゾー達ともども、自分達がすっかり一目置かれたところで、ワオワオは、本題ともいえる話を切り出した。
「ところで、おぬしら、このあたりで『キツネ』見かけなかったかのぅ?」
「きつね?」
「いや何、チョットした事じゃが、どうやら何かやらかそうとしておるようじゃしなぁ……」
互いに筋肉を魅せ合い、讃え合い、ひとしきり盛り上がった。今なら話も通じる。リバートも、ワオワオに続いた。
「皆聞いてくれ。先のたぬきさんが言った通り、私達は猟兵だ。この都市に、テロを目論むイカれたきつねさんが居るらしい」
「テロだって?」
「戦いは終わったはずじゃなかったのか……」
ざわざわ。
会場が、一転、不穏を孕んだ空気に包まれていく。
むやみにたぬきさん達を混乱させるのは、本意ではない。リバートは、皆に落ち着くよう筋肉を誇示すると、こう続けた。
「心当たりはないか? 風体や挙動が怪しい輩を見かけたとか」
「最近突然、様子の変わった方などは、知り合いにおられませんか?」
黄風が問うた。妖狐ならば、妖術を以てたぬき獣人に変化する事も容易いはず。
ガマゾーは、ざわつくたぬき達の様子をうかがった。いい手がかりが見つかってくれればいいケロ、と祈りながら。
すると、たぬき達は、しばし顔を見合わせていたが、その中の1人が手を挙げたのを、ガマゾーは見た。
「それなら、俺、見たぜ。たぬきに化けちゃいたが、あれは間違いない、キツネだ」
「ふむふむ。それは有益な。詳しく聞かせてもらえるかのう」
ワオワオに、敵エージェントにつながる情報を語るたぬき。他にも名乗り出た目撃者の情報と合わせれば、だいぶ絞りこめそうだ。
リバートは、情報提供感謝する、と告げた。
「それと、差し支えなければ追跡に協力してほしい」
「追跡、だって?」
「そうだ。自慢の装備や肉体の見せどころだろう? もし差し支えあるようならば……」
リバートは、ぐっ、と腕を差し出し、
「“力”比べといこう。腕相撲でもしようじゃないか」
「面白い。まずはお手並み拝見と洒落込もうか」
屈強なたぬきさんが、群衆の前に進み出た。
歴戦の勇士が如く鍛えあげられたその肉体。服の上からでもわかる筋肉の厚み。
「レディ……ファイっ!」
即席レフェリーたぬきの合図で、バトルスタート!
ばぁん!
勝負は一瞬だった。
「何ぃッ!?」
長期戦になれば不利かもしれない……そう判断したリバートの渾身が、屈強たぬきさんを一撃でねじ伏せたのである。
「いいパワーだった。よし、俺達も協力するぜ」
勝てて良かった──内心の安堵を隠し、リバートは勝者の風格を漂わせたのであった。
「他の皆さんも、自慢の武器をお持ちでしょう。それを活かしてはみませんか?」
黄風が、獣人達に語り掛けた。最初に声を掛けてくれた青年に。
「たとえば、あなたの杖。それは仕込み杖でしょう。上手く使えば、相手の虚を突くこともできましょう。そしてそちらの女性の持つトンファーには、炸薬が仕込んであるとみました」
トンファーの使い手が、見ただけでわかったの!?という驚きのまなざしで、黄風を見た。
「本来であれば、武具達を振るうことなく、こうして自慢にとどめておくのが平和でしょう。しかし今、その平和を乱そうとしているものがいます」
そう、妖狐だ。
「今一度、ご自慢の装備品に活躍の場を与えてみるのは如何でしょうか?」
黄風の真摯な訴えは、たぬき獣人達の闘志に火を点けたようだった。
かくして、有益な情報を得た猟兵達は、たぬき達とともに、敵エージェントを追い詰めにかかったのであった……!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『石化妖狐『石九尾』』
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POW : 獣喰いの九尾
【九つの尻尾】に【闇のオーラ】を注ぎ込み変形させる。変形後の[九つの尻尾]による攻撃は、【尻尾へ取り込み石化】の状態異常を追加で与える。
SPD : 石の狐火
【身体に纏う闇のオーラ】からレベル×1個の【灰色の狐火】を召喚する。[灰色の狐火]に触れた対象は【遅効性の石化】の状態異常を受ける。
WIZ : 闇のオーラ
レベルm半径内に【闇のオーラ】を放出し、味方に治癒を、敵に【石化】の状態異常、全員に興奮作用を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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自慢の『扇』の良いところを、たっぷりと語っていた1人のたぬき。
『彼』が、こっそりと仲間達の輪を離れていったのは、猟兵達の話が始まる少し前の事であった。
「ほほほ、全く愚かな狸ども」
人気のない物陰に隠れたたぬきの姿が、不意に揺らめいた。
現れたのは、九つの尾を備えた、妖艶なる狐獣人。石化妖狐『石九尾』その人である。
「狸どもは、自慢話ですっかり夢中。今ならば、余裕で『これ』を炸裂させられよう」
ほほ、と笑った石九尾の手元には、『逢魔弾道弾』。
「お気に入りの狸は、石に変えて尻尾に収めてあるゆえ、名残惜しくはないのう」
「ほうほう。じゃあ、そいつも解放してもらおうか」
「!?」
石九尾が振り返る。
そこには、武具を携えた、たぬき獣人達の姿があった。
「なぜじゃ!? なぜわらわの存在に気づいた?」
さすがの石妖狐も、動揺を隠せない。
「入れ替わり立ち代わり住民に化けて、尻尾をつかまれぬよう立ち回っておったというのに……」
「猟兵さんのお陰さ」
たぬきが、武器を石九尾に突きつけた。
「俺達も、この街にきつねが紛れ込んでるのは、薄々感じてたからよぉ」
「たぬきを舐めんじゃねぇぞ、きつねの!」
「おのれ、小癪なたぬきどもめ……。なれど、そなたらの末路は変わらぬ。猟兵もろとも『逢魔が辻』に飲み込まれてしまうがよいわ」
エージェントは追い詰めた。武装したたぬき獣人達も味方だ。
銃にナイフ、シールドや煙幕弾まで。獣人達が猟兵と連携する構えも万全。
この
須弥山型都市の平和を守るためにも、ここで敵は討伐するのみ!
ガマゾー・アームドフロッグ
たぬきさん達をいじめる悪いキツネさんは懲らしめてやりますケロ!
【ケロトランス3】で【キラーモード】に変形ですケロ!
からのさっそく強化した【オタマミサイルポッド】で追いかけ回して爆撃してやりますケロ〜
もちろん、たぬきさん達とも強力しますケロ〜
厄介なユーベルコードは【ジェットモード】と自慢のスピードでかわしてみせますケロ〜!
たぬきさん達が覚醒するために、全力で戦っていいところ見せますケロ!
「たぬきさん達、ボク達猟兵に力を貸してくださいケロ〜!」
「邪魔なそなたらを葬って、この地を影朧溢れる魔都に変えてくれようぞ」
野望を語る『石九尾』に敢然と立ち向かったのは、ガマゾー・アームドフロッグ(変幻自在!青銅のケロ戦車・f37588)である。
「そうはさせませんケロ! たぬきさん達をいじめる悪いキツネさんは懲らしめてやりますケロ!」
たぬきさん達が覚醒するために、全力で戦っていいところ見せますケロ!
ガマゾーは、青銅のボディをメカニカルに変形させた。先ほどたぬき達に披露した、【ケロトランス3】。
石九尾に突撃しながら、いきなりの【キラーモード】!
「ひゃあっ!? お、驚かせおってカエルめ!」
「驚かせるだけじゃないケロ~!」
オタマミサイルポッドが、真価を発揮した。変形によって一層火力を強化した、愛らしき弾頭が、石九尾に向かって射出された。
「面妖な……じゃがこのようなもの、わらわの華麗な身のこなしで……なに?」
ひらっ、と身を翻した石九尾を、オタマミサイルが追いかけた。
「だとしても、わらわの速さには追い付けまいよ」
空をふわり飛翔して、優雅に笑う石九尾。
「たぬきさん達、ボク達猟兵に力を貸してくださいケロ〜!」
ガマゾーの声に応えて、石九尾の行く手に、たぬき獣人達が立ちはだかる。
「おっと、逃がしゃしないぞ」
「化け上手、脅かし上手なオイラ達のとっておきを……喰らえ!」
ぱあん!
巨大なクラッカーが炸裂した。石九尾の視界を遮り、破裂音で耳にもダメージ。
思わず足を止めた石九尾の背後、笑顔が迫る。オタマミサイルだ。
鬼ごっこのように、ひたすら石九尾を追いかけ回し、追い詰め、爆撃を浴びせた。
「おのれ、たぬきとカエルの分際で! 闇に飲まれるがよいわ!」
直撃を喰らった石九尾の全身から、闇のオーラが立ち昇った。
それはいくつにも分裂すると、灰色の狐火となって、オタマミサイルを迎え撃つ。
空中に爆発の花を咲かせた狐火は、ガマゾーとたぬき達を取り囲むと、一斉に襲い掛かった!
「ほほ、これでそなたらも立派な石像……なんと?」
狐火の連なりの中から、何かが飛び出した。【ジェットモード】になったガマゾーだ。その背には、小さな姿に化けたたぬき達も乗っている。
「自慢のスピードでかわしてみせますケロ! たぬきさん達、しっかりつかまっててほしいケロ~!」
「あいさー!」
襲い掛かってくる狐火の群れを華麗にかわし、ミサイルで逆襲するガマゾー達だった!
大成功
🔵🔵🔵

禹・黄風
こんな所に隠れていましたか。
この平和な街を逢魔が辻になど変えさせはしません。
搦手が得意そうですが…逃がすこと無くここで仕留めましょう。
武装したたぬきの皆さんと連携し仕掛けます。
変形した尻尾であるならそこには実体がある。
ならばUC起動し大気掌握、逆風で攻撃を減速させたぬきの皆さんが回避し易いよう援護しましょう。
場合によっては突風で加速し尻尾に取り込まれないように避難させますね。
彼らの攻撃の間に石九尾の動きを観察、癖を見抜いて尾を伸ばした自在三節棍で打ち据え取り込まれたたぬきの方を救出しましょう。
皆さんの武器には派手なものもありますから、存分に振るうには人質は先に救出せねば。
※アドリブ絡み等お任せ
リバート・ホットガイ
【連携・アドリブOK】
誰よりも早く前に出よう。
文字通り、輝く背中を魅せながら。
「奴の石化能力は厄介だ。私が囮になって、出来るだけ攻撃を引き受ける」
敵前で両手を組んで、
体の厚みを誇示!
解いた両手を突き上げて、味方に
頼れる背中をアピール!!
「ンンン!今こそ男を見せる時ッッ!!」
隆起する筋肉は岩壁の如く。
ヘイトを稼ぐという役割では並ぶ者無し。
「イッツ・ショータイムッ!!」
攻撃は全て先輩や屈強なたぬきさん達に任せるッ!
何故なら私は、エッティなお姉さん相手には殴るより殴られたいから──
石化させられたら?…後は頼んだ……。
打倒すべし『石九尾』!
立ち上がったのは、装備自慢、そして、筋肉自慢のたぬき達。
そんな一団の中、誰より早く前に出たのは、リバート・ホットガイ(転生者の抜け殻・f44716)だった。文字通り、輝く背中を魅せながら。
その肩越しに、禹・黄風(武の頂を・f40009)も、にらみを利かせる。
「こんな所に隠れていましたか。この平和な街を逢魔が辻になど変えさせはしません」
「ほほ、先の大戦では戦果を挙げたようだが、猟兵の思うようにはさせぬよ」
えん然と微笑む『石九尾』。
揺らめく狐尾が、一筋縄ではいかぬ雰囲気を醸し出している。
「本体と合わせて十の戦力というわけですか。ですがこちらはそれを上回っていますよ」
「そうですとも!」
黄風に加勢したのは、武装したたぬき獣人達。
「敵は搦手が得意そうですが……逃がすこと無くここで仕留めましょう」
石九尾の動きを油断なく注視する黄風に、リバートが声を掛ける。
「奴の石化能力は厄介だ。私が囮になって、出来るだけ攻撃を引き受ける」
「お任せできますか、リバートさん」
リバートは、もはや言葉を発しなかった。ただ、その背中で語った。任せろ、と。
そんなリバートに、筋肉たぬきさん達が痺れた。
「なんてクールな背中。頼んだぜブラザー……!」
種族、出身、経歴……全てを越えて、リバートとたぬき達は通じ合っていた。この信頼を裏切っては男がすたる。
1人立ちはだかる構えのリバートを、石九尾は嘲笑した。
「そなたは武器を使わぬのか? 怖いもの知らずよな」
「見えていないなら親切に教えてやろう。目の前に立つこの私自身こそが最大の武器だとッ!」
石九尾の眼前で、両手を組んで、
体の厚みを誇示!
「ま、まぶしいっ!」
続けて、解いた両手を突き上げ、味方に
頼れる背中をアピール!!
「ンンン! 今こそ男を見せる時ッッ!!」
隆起する筋肉は岩壁の如く。
ヘイトを稼ぐという役割では並ぶ者無し。
実際、石九尾は、リバートに釘付けであった。
「なんと素晴らしき肉体の躍動……わらわの
蒐集に加えるのに相応しい!」
「そうだろう、私だけを見ろ……って、あれ?」
石九尾の言葉の意味を理解して、リバートは首を傾げた。
ヘイトを稼ぐつもりが、なんだか気に入られてしまったような。だが、問題はない……!
九つの尾が、闇のオーラを注がれ脈動する。みるみる巨大なる狐の頭部へと変じていく。
その狙いはもちろん……リバートただ1人!
「イッツ・ショータイムッ!!」
リバートが、新たにポージングを決めた。これは皆の盾となる、決意の姿……!
「攻撃は全て先輩や屈強なたぬきさん達に任せるッ!」
何故なら、
「私は、エッティなお姉さん相手には殴るより殴られたいから──」
「…………」
リバートからの流し目を受けた石九尾が、ぴたり、と動きを止めた。
「ほほほ、そのくらいでないとわらわの眼鏡にはかなわぬわ!」
リバート目掛け、一斉に食らいついてくる狐頭尾。案外、肉食系だった。
だが、リバート石像・爆誕の運命を、黄風達が断ち切った。
「ヤーッ!」
尾の一本一本を、近接担当のたぬき達が、自慢の武器で受け止め、抑える。期せずして訪れた装備の出番とあって、たぬき達の士気は高い。
「飛んで火にいる夏の虫、いや、秋のたぬき。そなたらも石像に変えてくれるわ」
「皆さん、無理はせぬよう。あとは私が!」
石九尾の余裕を崩すべく、黄風が仕掛けた。
ユーベルコードを帯びているとはいえ、元が尻尾であるなら、そこには実体がある。それは、たぬき達が抗しえたことで実証されている。
黄金龍の闘気を帯びた暴風が、石九尾に吹き付ける。もちろん、九つの狐尾にも、だ。
たぬき達を喰らおうと迫りくるその勢いは、冷たき逆風にさらされ、減速した。
その間に、敵の間合いを脱するたぬき達。逃れそこねた者も、リバートの筋肉に守られ、あるいは、黄風の突風に背中を押され、難を逃れた。
今度は、遠距離チームの出番だ。ボウガンや銃、投石で、敵を追い込む。
「ええい、うっとうしい連中よ……!」
たぬき達の集中砲火を、尾を自在に振るってしのぐ石九尾。
対処の隙を突いて、黄風が、自在三節棍を伸ばした。たぬき達の攻防中に、敵の動きは観察済み。癖を見抜いて、必中の一打!
「くっ! だが痛打には程遠いわ」
「そうかもしれません。ですが、私の狙いはそこではありません」
黄風に指摘された石九尾は、はっ、と気づいた。
「わらわの
蒐集したたぬきが……ない!」
リバートに注意の大部分を奪われていた上、たぬき達の相手で手一杯だった。その隙は大きい。
「どうやら私の役目は果たせたようだなッ!」
「感謝します、リバートさん。さあ、『人質』は取り返しました。たぬきさん達、ここからは存分に!」
「「「おおーっ!」」」
黄風とともに、たぬき達が一斉攻撃を仕掛けた。
大成功
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ワオワオ・マダガスカル
ややこしそうなキツネじゃな。
シルバーレインにでもいそうな輩じゃな。
それはそうと、この手の輩は物理攻撃以外がメインそうじゃしな…」
んじゃ、狸たちは攪乱よろしくじゃのぅ。
わしか?
狸たちがキツネを相手にしている最中に木を登って硬度の高い所に行くのじゃ。
そして、木々を渡って移動して、遠距離からUC打ち込むのじゃ。
そして、打ち込む際に狸たちには警告入れとくのじゃ。
「狸たち今じゃ、散れ!!」
この攻撃は避けられると厄介なのじゃ。
何にせよ怒涛の連射受けてみるのじゃ。
おぬしが何しでかそうとしたか後悔するのじゃ。
「これはまた、ややこしそうなキツネ。シルバーレインにでもいそうな輩じゃな」
ワオワオ・マダガスカル(電脳オヤジモンキー・f39568)は、猟兵とたぬきの連携攻撃に手を焼く『石九尾』を見据えた。
「何をぶつぶつ言うておる、小猿よ。そなたも石にして、わらわの
蒐集物として愛でてやろうか?」
「このような美人の眼鏡にかなうならば、それもまたよし……ゴホン。それはそうと、この手の輩は物理攻撃以外がメインそうじゃしな……」
搦め手……幻術、妖術。一筋縄ではいかぬ相手であることは想像に難くない。
だとしても、猟兵であるワオワオならば、活路も見いだせよう。
「んじゃ、狸たちは攪乱よろしくじゃのぅ」
「お猿殿はどうするので?」
たぬき獣人が、自慢の装備を手に取りつつ、ワオワオに問いかけた。
「わしか? なあに、腹案があるでの。任せよ」
「ほいじゃ、とどめは頼みましたよ!」
ワオワオを信じ、駆け出すたぬき達。
彼らに、石九尾の発した闇のオーラが吹き付ける。それは、禍々しい狐火となって、たぬき達の周りを飛び交った。
「雑魚だぬきども、まとめて物言わぬ石にしてくれよう」
「へん、そう簡単にやられてたまるか!」
たぬき達自慢の装備による攻撃が、石九尾と狐火の群れに、反攻を仕掛ける。
たぬき達が敵を足止めしている今こそチャンスタイム。ワオワオは、そばにあった木をひょいと登り、高所に向かう。
万全の位置取り。そしてワオワオは、交戦中のたぬき達に、警告を飛ばした。
「狸たち今じゃ、散れ!!」
「えっ、あ!」
たぬき達がその場から離れた。直後、ワオワオは、無頼銃を撃ち込んだ。
この作戦は、下準備こそが肝要であった。何せ、この
攻撃は避けられると厄介。
一度繰り出したが最後、体は自動的に攻撃を続けてしまう。たとえ標的を失ったとしても、だ。
だからこそ、たぬき達の援護が必要だったのである。
そして、たぬき達は、ワオワオの期待に応えてくれた。
「怒涛の連射受けてみるのじゃ」
木々を渡りつつ、四方八方から銃撃を浴びせかけるワオワオ。超高速の連射が、石九尾の反撃を封殺する。
「おぬしが何しでかそうとしたか後悔するのじゃ」
ワオワオの多彩な射撃が、闇の狐火を凍てつかせ、石九尾を電撃で焼き尽くす。
その活躍を見て、居合わせたたぬき女子からも、歓声が上がったのだった。
「わ、わらわがこのような猟兵とたぬきどもに負けを喫するなど……」
石九尾の身体が、昏い焔に包まれた。それと同時に、捕らえられていたたぬき達の石化も解ける。
やがて、石九尾が灰になって消えると、たぬき達は一斉に勝どきを上げた。
「えいおー! オレ達の勝ちだ!」
「オイラ達の装備も伊達じゃないって証明されたな」
たぬき達は、猟兵にも、感謝を述べた。
そして、装備に甘えるばかりでなく、それを扱う自分達自身も強くなるべく、日々の鍛錬を始めたのだった。
大成功
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