Resonance / 何よりも強く
#サイキックハーツ
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●すべてが闇に沈むとしても
「御機嫌よう、皆。よく来てくれたね」
グリモアベースにある作戦会議室、招集に応じた猟兵たちをカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は一礼で出迎えた。
今回の予知はサイキックハーツに出現するオブリビオンとの戦闘なのだと彼女は告げる。
「敵の狙いは灼滅者の抹殺。派手な事件で此方を誘き寄せ、集めた戦力で叩く算段らしい」
最初に戦う事になるのは「箕輪御前」鈴山・虎子。
彼女自身の区分は戦術級だが、より危険度の高いオブリビオンを呼び寄せる事で被害の拡大を図るのだという。
尤も、予知できた以上は此方が先手だ。
目論見通り新手が現れる前に虎子を撃破する事でその後の戦いを有利に進める事ができる。
「そんな訳でアタシからは速攻をお勧めするけど……召喚そのものを完全に阻止するのは難しそうだ」
次に現れるのは量産型シャドウ『ペルソナ』の大群。
それ自体が大規模な軍勢である作戦急オブリビオンだが、特に厄介なのは扱う能力の性質。
過去のトラウマを具現化させ攻撃してくるため、心当たりのある者は気を付けてほしいとグリモア猟兵は語る。
虎子の撃破が迅速であればある程、現れる数自体は減らせる可能性があるのだとか。
「それで……最後に現れるのは戦略級オブリビオン。これを倒せば今回の事件は解決になるよ」
個体名を『黄昏の孤狼』ルイン。
撃破には相対する者の未来に存在し得る絶望の実体化、或いは超広域破壊、いずれかの能力を攻略する必要がある。
なお、戦場となるのは街中だが既に避難の手配は済ませた後だ。
もちろん周辺被害が少ないに越した事は無いが、戦闘に専念して問題ないと有翼の人狼は付け加えた。
「言わば自分自身の過去と未来が牙を剥く戦いだ。一筋縄ではいかないだろうけど……無事の帰還を祈っているよ」
グリモアの放つ輝きと共に、豪奢な装飾の施されたゲートが開いて。
ふーみー
当シナリオをご覧くださりありがとうございます、ふーみーです。
此度はサイキックハーツにて三連戦!
一章は『「箕輪御前」鈴山・虎子』とのボス戦。
短期決戦を仕掛けるとプレイングボーナス。
二章は『量産型シャドウ『ペルソナ』』との集団戦。
過去のトラウマを描写し、打ち勝つ事でプレイングボーナス。
三章は『『黄昏の孤狼』ルイン』とのボス戦になります。
この章のプレイングボーナスは断章投下時に公開。
プレイング受付は断章投稿~送信可能な間はいつでも。
また、希望する展開の指標として難易度オプションも実施しています。
興味のある方はMSページをご覧ください。
それでは皆様の健闘をお祈りしています。
第1章 ボス戦
『「箕輪御前」鈴山・虎子』
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POW : 箕輪崩し
【鋼糸】が命中した敵の部位ひとつを捕縛し、引き寄せる。
SPD : 虎殺し
【羅刹の気を帯びた鋼糸】が命中した対象を切断する。攻撃前に「【あんたの命、いただくよ】」と宣告すれば命中率上昇、しなければ低下。
WIZ : 羅刹喝破
戦場内に【羅刹の気迫】を放つ。[羅刹の気迫]は弱者を逃走させ、戦場に残った強者の居場所を【刺青の疼き】で把握する。
イラスト:姫子
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●仕掛け人は嗤う
「ふん……確かに招待してやる予定はあったが、ちィとばかし気が早いんじゃないかい?」
その暴力欲と支配欲で悪名高い羅刹は猟兵たちの動きも敏感に察知したらしい。
不機嫌そうに鼻を鳴らし、しかし余裕を崩す事無く臨戦態勢を取る。
「まァ構わないさね。儀式はもう止められやしない――主賓の到着まで精々可愛がってやるよ。掛かって来な!」
虎子が迎撃を選んだのは獲物を釘付けにする為。
少し持ち堪えれば呼び寄せたオブリビオンの力で形勢は逆転する。
最悪自らが討たれる事になっても、その後の戦いで猟兵を屠れればお釣りが来るという確信が羅刹にはある。
たとえ、それがオブリビオンの策だとしても。
過去と未来より迫る絶望を超える為……悪辣の羅刹を討ち果たせ。
植田・茉莉
連・アド可
…鈴山・虎子さんについては、資料でしか見た事が無いのですが
いずれにせよ、わたしのお姉ちゃんの|灼滅者《恩人》の皆さんを狙うのであれば、容赦する必要はありませんね
肉薄して拳銃格闘術+一斉発射+乱れ撃ち+連携攻撃
活性化UCから無数の銃弾を解き放って撃ち抜きつつ
彼女からの攻撃に関しては見切り+カウンターで、左手に構えたバトロワ式ガンナイフで受け止めて……カウンターマシンガンを発動
【あんたの命、いただくよ】と宣告し返して差し上げた上で、バトロワ式ガンナイフからそっくりその鋼糸をも乱射して、ズタズタに引き裂いて差し上げる事で、出来る限りのダメージを与えて、速攻撃破を目指していきます
●Reason
(……鈴山・虎子さんについては、資料でしか見た事が無いのですが)
オブリビオンとして蘇ったダークネス。
かつてこの世界を救うべく戦った武蔵坂学園に残されていた記録を植田・茉莉(エスパーのエクソシスト・f43968)は思い返す。
記録は記録だ。全てではない。
だが、彼女が特筆すべき強敵の一人として刻まれた存在である事も確かだった。
「いずれにせよ、わたしのお姉ちゃんの|灼滅者《恩人》の皆さんを狙うのであれば、容赦する必要はありませんね」
「ハ、奴らの縁者かい! ちょうどいいや、景気付けがてら血祭りに上げてやるよ!」
羅刹の嗜虐、剥き出しの暴力性には威嚇の意図も無い。
それだけに純粋な悪意は相対する者の心身を竦ませて余りある。
――それがどうしたと、強く地を蹴る。
「わたしは……大切な人達を、もう二度と、失わせはしない……!」
虎子の操る鋼糸が空を切った。
茉莉の疾走は止まらず、アサルトライフルを携え標的へと肉薄する。
無数の銃弾の一斉発射が浴びせられ、しかし羅刹はただ肉体の頑健のみで受け止め少女を睨み返した。
「この銃弾の嵐、果たしてあなたに抜けられるかな?」
「温いねぇ、この程度なら首を落として終いさ! あんたの命、いただくよ!」
宣告と同時、鋼糸は羅刹の気を帯びて燃え上がった。
威力と精度を跳ね上げる【虎殺し】の斬撃には文字通り必殺の鋭さがある。
|だからこそ《・・・・・》、そこに隙が生じた。
銃弾の嵐は羅刹の肉体を貫く事こそ無かったが、その全身を強かに打ち据えた。
そして茉莉の【マシンガンアウトブレイク】は星読みの力で見切りを向上させる作用を発揮する。
必殺のユーベルコードは僅かに精彩を欠き……左手に構えたガンナイフによって受け止められる。
第三の効果。
異なるユーベルコードの同時使用が、歴戦の羅刹をして意表を突く。
「あなたの力、そっくりそのままお返しするわね」
「なに……!?」
「“あんたの命、いただくよ!”」
防御をトリガーに発動した【カウンターマシンガン】が虎子のユーベルコードを写し取る。
ガンナイフから乱射される鋼糸には模倣した羅刹の気が宿り、虎子へと襲い掛かった。
「このあたいを、猿真似如きで――!」
「そう思うなら……それがあなたの敗因です」
同種どころか同一のユーベルコードをぶつけ合うなら本来の使い手として後れを取る筈が無い。
その自負が――真偽は別として――羅刹の判断を一手遅らせる。
ユーベルコードのコピーは要素の一つでしかないのだ。
切り返す猶予など与えない。
幾つもの武器と力を使いこなす茉莉の立ち回りは鋼糸の応酬を勝利に導き――羅刹の全身を引き裂いた。
大成功
🔵🔵🔵
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携可
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ヴァンパイアを狩るため、あるいは次に狩るべきヴァンパイアの手掛かりを得るためにここにいる。
【世界知識】ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも【情報収集】の伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
戦闘は剣士の動きだ。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像で目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
カグヤ・モンデンキント(サポート)
モンデンキント級植民艦3番艦カグヤに宿ったヤドリガミですわ。
女性に年齢を聞くものではなくてよ。
まずは地球型惑星を破壊できる規模の主砲であるユーベルコード「ジャッジメント・クルセイド」を放ちますわ。地殻を割らない程度に威力を抑えますが、近隣の火山活動が活性化する分にはお目こぼしくださいね。
あるいは周囲から慌てて止められ、仕方なしに別のユーベルコードを使いますわね。
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は致しませんわ。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします。
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆戦闘
射撃(愛用は詠唱銃だが、様々な銃器を使い分けている)と魔術による広範囲攻撃が主。
魔力の操作に長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚(UC【異界の剣の召喚】)して前衛を務めることもある。
◆特技
・情報収集
・機械の扱いにも魔術知識にも精通している
◆UDC『ツキ』
闇色の狼の姿をしており、魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪で敵を引き裂き、喰らう。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
瑠璃・やどり(サポート)
『いっくよー!』
人狼の白虎拳士 × 降魔拳伝承者
普段の口調は「快活(私、~君、なの、よ、なんだね、なの?)」
考えるより行動するタイプ。
元気に戦場を駆け回り、ハンマー「双喜」を振り回して攻撃。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。アドリブ・連携歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」なのよさ」がつく熱いアニソン好きな女の子
あたしも駆けつけてきたのよさ!
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で近接戦闘特化。性格は享楽的な戦闘狂
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します
あと、虫が苦手
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
UCは業火の一撃、灼熱の束縛などを使っていきたい
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる
逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!
そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!
技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態
アドリブ絡み歓迎
説得できる場合は説得したい
同情の余地がある敵には情を漏らすことも
ほかの技能も状況に合わせて使うよ
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥
それはまるでチートのような、とんでもない才能であると便利な|舞台装置《デウス・エクス・マーキナー》役な|狂言回し《サポート》。
瞬間的に|主観の世界観を切り替える魔術的パラダイムシフト《高速詠唱早業先制攻撃多重詠唱拠点構築化術結界術》で妄想を魔力具現化する|混沌魔術《欲望開放》で|戦闘、諜報、輜重《多重詠唱×各種技能》とマルチに活動可能。
|大概のことは高水準でこなせるわ《高性能を駆使する、応用力》
依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
大食い×魔力供給×料理で|えっちなのうみそおいしいです♥《感情エネルギーをエナジードレイン》
●七十二秒の死闘
「――招待ねぇ。傍迷惑な計画なんざ無くても、お呼びなら出向いてやるのにさ」
虎子の狙いが灼滅者・猟兵の排除にある事は数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)も知っている。
その望みが凶悪な暴力と支配の欲求を満たす事であるとも。
あくまで情報であり、前評判だ。
自ら直接に相手の事を理解してから向き合い方を決める。それが多喜のやり方だった。
「狙いはあたしたちって話だったか。そりゃ一体、何の為だって言うんだい?」
「はっ、決まってるじゃないか! あんたたちは邪魔なんだよ!
平和? 安定? ああ気持ち悪い、生温くって反吐が出る!」
「そうかい。よーく分かったよ」
理由はどうあれ虎子の言い分はシンプルだ。
まるきり否定するつもりもない。全人類が寿命以外のあらゆる死を克服した平和な世界、その在り方を良しとする者ばかりではない事も多喜は理解している。
「だからって罪も無い人たちの生活をぶっ壊していい理由にはならないし、
オブリビオン共の大暴れだって見過ごせないね。此処でぶっ飛ばすよ、虎子!」
「その通りなのよさ!」
共に闘志を昂らせたのは轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)。
キマイラフューチャーに残されていたアニソンなるものをプログラムされたバーチャルキャラクターである彼女に刻まれているのは歌のみに非ず、そこに込められた想いや価値観もまた同様に息づいている――作り手たる人々が居なくなった今も。
良いものは良い。悪いものは悪い。ある意味では現実よりも幾らか純粋で、それ故に迷いが無い。
「御行儀の良い事で! そんなだからあんた達は鬱陶しいんだ!」
「花はやがて散りゆけど、この勇気は散りはしない……だわさ!」
多喜の駆る宇宙カブのエンジンが唸りを上げると同時、やゆよの周囲に煌めく七色の花びらが舞った。
己が装備武器を変化させる【|勇気の花嵐《ブレイブ・フラワーストーム》】、先制ユーベルコードの広域攻撃が虎子へと襲い掛かる。
「ああ、もう良いのですわね?」
「ッ!」
やゆよのユーベルコードは半径130メートル余りを射程に収め、全方位から標的に殺到する。
これに対処するなら相応に注意が分散する事もまた必然。
次の一手は、その為に生じた隙を逃さず正確に放たれた。
カグヤ・モンデンキント(天体娘・f31348)。
スペースシップワールド出身のヤドリガミであり、銀河帝国所属のモンデンキント級要塞艦3番艦カグヤを本体たる器物とする。
その要塞に備わる同名の惑星破壊レーザーと紐づけられた【ジャッジメント・クルセイド】は亜空間より標的を狙い、オブリビオンの仕掛けていた罠を浮き彫りにした。
そも、人類の邪悪な別人格であるダークネスとは一種の寄生存在であり宿主の絶滅までを望む訳ではない。
オブリビオンとして蘇った今は事情も異なるが、兎も角咄嗟の反応として虎子は回避ではなく防御を選択する。
レーザーを迎撃したのは予め一帯に設置されていた膨大な鋼糸の織り成す陣。
膨大なエネルギーを受け止め、拡散させ受け流す。
「笑えるね、無茶苦茶してくれるじゃないか!」
虎子の反応は迅速だった。
防御と殆ど同時に繰り出す【羅刹喝破】、羅刹の気迫にあてられ逃走を余儀なくされるような弱者はこの戦場に居ないが……そのユーベルコードは刺青の疼きで以て、残る強者の居場所を筒抜けとする。
そしてもう一つ。
照準に指さしを条件とするが故に……【ジャッジメント・クルセイド】を発動したカグヤと虎子の間には、射線が通っているのだ。
複数ユーベルコードの連続発動、【箕輪崩し】の鋼糸は後衛を強制的に拳の間合いまで引きずり出す。
――否。
「そうはさせないのにゃ!」
文字通り瞬き一つする間も無く、目まぐるしく状況の推移する戦場。
その動きが不意に、動画のスロー再生めいて速度を落とした。
唯一変わりない速度でぱたぱたと駆けるのは小柄な人狼。
「いっぱいいっぱいあるのにゃ! どれ食べるのにゃ?」
「巫山戯た真似を……!」
山盛りのスイーツやお菓子を給仕するミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)の【おいしいおやつの時間にゃー♪】は戦場全体に行動速度5分の1のペナルティを与える。
条件を満たしていれば敵味方の区別は無い。ならば無意味かと言えばそれも少し違う。
特にこうした乱戦の中……状況把握、思考、判断、その猶予が実質5倍となる恩恵は純粋に手数で勝る多勢により有利をもたらす。
横合いから割り込んだ|風雷堂《トルトニス》・|顕吉《フォルトゥナトゥス》(|吸血鬼《ヴァンパイア》|狩人《ハンター》・f03119)の一閃がカグヤに迫る鋼糸を断ち斬った。
「こいつがボスか……!」
僅か数秒の間に繰り広げられた攻防だけでも鈴山虎子というオブリビオンの脅威を感じ取るには充分だった。
百地・モユル(ももも・f03218)の胸中に燃えるのは炎の如き闘志。
未だ小学生の身ながら、彼には物語のヒーローのような正義感が宿っていた。
「皆の平和を台無しにするなんて許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!」
「くだらないね! どいつもこいつも、そういうのを馬鹿の一つ覚えって言うのさ!」
「それだけ皆が大事に思ってるって事だろ! ――燃ゆる命の炎、見せてやるぜ!」
ルーンソードに炎を纏わせた【|業火の一撃《フレイムインパクト》】が狙うのは虎子……ではない。
紅蓮に輝く高熱の炎はモユルの意の儘に燃え広がり、羅刹が操る鋼糸の全貌を曝け出す。
「簡単に燃え尽きやしないか。でも……不意打ち出来なくなって困るなんてセコい事、言わないよな?」
「ガキの分際で調子に乗るんじゃないよ……!」
多くの場合武器種としての鋼糸は暗器の一つであり、視認困難というアドバンテージの喪失は大きい。
更には搦め手を揶揄する挑発で虎子の注意を引き更に一手。
「ふぅ、給仕はちょっと休憩にゃ」
「!」
そしてミーヤがユーベルコードを中断する事で戦場は本来の速度を取り戻す。
打ち合わせ通りの段取りだ。
故に味方に困惑は無く、瞬間的に全員の速度が5倍に上昇したに等しい攪乱は虎子にのみ不意打ちとして作用する。
「水心子真峰、推参」
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん……ただいま参上……」
「ん? それじゃ私も! やどり見参、いっくよー!」
まず展開されたのは水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)の【錬成カミヤドリ】。
その数164にも及ぶ複製刀、一つ一つを念力で制御された乱舞が緻密な連携と共に標的を襲う。
タイミングを同じくして不吉な気配と共に顕現したのは瑠璃・やどり(チャイナウルフガール・f03550)が【リザレクト・オブリビオン】にて使役する死霊騎士と死霊蛇竜。
自ら戦場を駆け回るスタイルのやどりが戦えなくなる代償は大きいが、召喚された死霊にはそれだけの力がある。
蛇竜が瘴気のブレスを放つと同時、突撃した騎士は凄まじいフィジカルを誇る羅刹とさえ正面から渡り合う。
「……って、今回もとんだ鉄火場じゃない。うう、これも番組の為なのね」
連携は十全に効果を発揮し、オブリビオンに叩き込まれた火力はこの時点で相当のものだ。
だと言うのに虎子の動きには衰えが無い。
ともすれば今にも形成を覆されるのではないか、そんな悲観を音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)に抱かせる底知れなさが敵には有る。
「――私は世界から取り残され、世界が落ちていく」
だからこそ、自分に出来る全力を。
鬱詐偽の【|鬱歌『Fall Down』《ネガソン・セカイガオチテイク》】は彼女を翼を生やした堕天使コスに変身させ強化する。
鬱詐偽が飛翔するのか、彼女以外の全てが落下するのか。主観に於いて両者に違いは無い。
モユルの炎が炙り出した鋼糸を掻い潜りながら、威力の増強したマイクを介し放つ|歌声《呪詛》で虎子を狙い撃つ。
「チィッ、しゃらくさい――」
「さあ多喜ちゃん! 変身しよう!」
「テメェ!? 今の状況わかってんのかぁ!?」
「は?」
単騎で多勢を相手取るからこそ虎子は猟兵たちの動きに警戒を欠かさない。
無論、瞬間瞬間で脅威度や優先順位は変動するが……【羅刹喝破】の感知に死角は無い。
故に、|それ《・・》にも気付いてしまった。
宇宙カブで戦場を駆け、サイキックの電撃で援護を担っていた多喜。
彼女の魔法少女への変身シーン……ユーベルコード【|予想通りの大惨事《マジカルチャーム・テンプテーション》】は目撃者に注目を強制し、行動対象を多喜のみに制限する。
あまりにも酷……意表を突く絵面はインパクト偏重で持続性に欠けるが、その分瞬間的な効力は計り知れない。
迎撃を封じられ防戦を強いられた一瞬の内に虎子を打ち据えるのは後衛が放つ遠隔攻撃の数々。
「ううっ、なんちゅう自己犠牲や多喜さん!」
「言うな。言うな……!」
「仇はアタシが取ったるからな……!!」
涙ながらに飛び出した納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)の手には正真正銘の勇者の剣。
勇気に応じ輝きを増す【ブレイブソード】の発揮する力は戦場の仲間が受けた負傷に比例する。
「やりすぎはいけませんわ! ……こんくらい痛かったんやでっ!!」
「それ今回あたしへの追撃になってないかなぁ!?」
とはいえ、負傷とは何も多喜が受けた精神的ダメージだけではない。
短時間ながらもほぼ単独で前衛を務めた死霊騎士の負傷が顕著だが、同時に虎子が操る無数の鋼糸もまた猟兵側に大なり小なりの手傷を与えている。
その全てを背負い、目も眩む程の光の斬撃が……多喜への注目を強いられている虎子に直撃する。
「ガアアっ……!」
「流石にだいぶ堪えたみたいね。でも、まだ踊れるんでしょう?」
応戦しようにも行動の対象に取る事が出来ない破格の好機。
続けて最大火力を叩き込むべく、近接戦闘に長けた猟兵たちが死霊騎士に代わり前に出る。
先陣を切ったのは仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)に宿る人格の一人、ネイル。
至近での打ち合いより距離を取った戦法を好む彼女が普段より一歩踏み込んだ事には、勿論理由がある。
「モユルちゃんも頑張ってくれた事だし、今回は炎をメインに合わせましょうか」
炎と水、風の魔力で強化を施す【トリニティ・エンハンス】は自己強化のユーベルコードだ。
本来なら。
だが、今その恩恵は共に戦う猟兵全てにもたらされる。
組み合わせた【ユーベルコード☆ミルフィーユ】による対象の拡大……ネイル自身が見舞った一撃は挨拶代わり。
攻撃力を重視した強化は後に続く攻撃全てのパフォーマンスを底上げする。
「このあたいを、舐めるんじゃないよ……!」
「おっと! もう切り返してくるか」
「だが、立て直すだけの隙は与えん」
既に剣士たちは鋼糸の間合いの内側。対する虎子が頼みとしたのはその拳。
強力な羅刹である虎子の肉体はそれ自体が凶器であり、単純な打撃にさえ砲撃とも遜色ない破壊力が宿っている。
着物の袖をはためかせ……唸りを上げた拳を迎え撃ったのも二人の剣士だった。
真峰が己の本体である太刀を抜く事は無いが、超硬質の鞘はそう容易く砕けはしない。
同じく前に出ていた顕吉と呼吸を合わせ、暴虐の一撃を受け流す。
「ふーん、ボスがいきなり身体を張るだけの事はあるか……」
「すぐに終わらせてしまうのはもったいないですわね」
間近で炸裂した破壊力に目を細める政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)と、獰猛な笑みを浮かべた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)――その副人格であるシルヴァーナ。
反応こそ異なれど敵の企てを挫くべく速攻を決めるという点で両者の行動は共通している。
「代償のリスクも有るから……全力で削り切るつもりで行くよ」
「はん、御立派な覚悟だけで勝てるほど勝負は甘くないよ!」
「承知の上。此処からは、実力勝負!」
朱鞠は既に【降魔化身法】の自己強化を発動している。
軽くない代償を負って妖怪・悪鬼・幽鬼を宿す、化身忍者の代名詞たる荒業。
ネイルの【トリニティ・エンハンス】がもたらした強化と合わさり、朱鞠は正面から羅刹に競り勝ってみせる。
「この程度……!」
「それは僥倖。お代わり堪能、なさいませ?」
体勢を崩した虎子を捉えたのはドラゴンランスの黒き切っ先。
真っ当な生命ならそれだけでも致命傷には充分過ぎる程だが、この埒外の闘争に於いては今更か。
怯みもせず睨みつける羅刹に|殺人鬼《シルヴァーナ》は微笑を返して。
「裕美には何かアイディアがあるようですが、わたくしには電脳魔術は扱えませんので」
黒き槍を突き立てたまま、轟と莫大な力が湧き上がる。
小難しい理論も無い力業だ。二段構えの【ドラゴニック・エンド】、召喚ドラゴンによる本命の追撃。
「ぐ、あああ……ッ!」
呻き仰け反った羅刹の口許が笑みの形に歪んでいる事に気付いた猟兵は少なくない。
読み合いの優劣と言うよりは――殺し合う敵味方には違いないが――ある種の信頼関係に近しい。
まだ戦意は潰えていないという確信、勝負に出るなら此処以外に無いという状況判断の一致。
猟兵とオブリビオンが振るうユーベルコードの一つ一つに勝敗を決するだけのポテンシャルが宿るパワーゲーム、半死半生に追い込まれながらも虎子には未だ必勝の気迫がある。
「総崩れに……してやるさね! あんたの命、いただくよ!」
鋼糸の正確な狙いは【羅刹喝破】で猟兵たちの居場所を把握しているが故。
纏めて捉えた【箕輪崩し】は陣形を崩壊させ、この大一番で命中精度を向上させ放つ【虎殺し】は甚大な被害をもたらすだろう。
「立て直しなどさせんと言った――牙の群れよ!」
すかさず対応したのは顕吉の【ヴァンパイアストーム】。
至近から放たれた吸血コウモリの群れによる範囲攻撃を躱す術は無く、ダメージと血液の喪失は着実に羅刹の勢いを削ぎ隙を作る。
立て続けに虎子の片腕に絡みついたのは彼女が扱うのと同種の鋼糸。
視線で辿った先には闇色の狼を傍らに伴う眼鏡の青年の姿があった。
「あたしの技か。厭らしい真似をするね」
「ええ、拝借しました」
それはシン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)の【魔法鹵獲術】が記録した【箕輪崩し】。
引き合う寸前の刹那、虎子の表情には余裕がある。
彼女は己が膂力を正しく把握しており、事実単純な力比べになればシンでは分が悪い。闇狼のツキが加勢しても足りるかどうか。
「という事で私の出番ですね! よろしくお願いします!」
ぬっ、と横合いからシンの鋼糸を掴んだ少女が居る。
熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)……そのポジティブ系アイドルオーラに圧倒されるネガティブアイドルも居るようだが、それはさておき。
僅か、羅刹が鋼糸を力任せに手繰るよりコンマ一秒早く。
力強く、鋼糸を引く。
「人を引き付ける力なら負けません! どりゃああああ!!」
「なんッ――!?」
虎子の怪力に勝ったのは実に164|t《トン》までの重量を振り回す【びったんびったん】のパワー。
さしもの虎子をして踏み止まる事も叶わず大きく体勢を崩し、引きずられながらも攻撃に使う筈だった鋼糸で姿勢制御を図る。
そこへ流星の如く吶喊する一人の少女。
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)は【スチームエンジン】の出力も最大にバールのような|もの《鈍器》を振り被る。
「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」
「馬鹿が、夏だけに飛んで火にいる何とやらってね!」
最初にやゆよが花弁を舞わせてから僅か一分前後の高速戦闘、既に切り札を切った者が二の太刀を叩き込むにはどうしても僅かな時間差が生じる。
敵が致命の隙を晒した強襲には最適のタイミング、そこにただ一撃へ全力を込めたみすずが飛び込む事は正しい。
一方、突撃に特化したが故の脅威と突撃以外すべての要素に生じる無防備はイコールであり不可分でもあった。
この程度なら迎撃は容易いとほくそ笑んで羅刹は鋼糸を手繰る。
直前に膂力で圧倒された事の動揺もあったのだろう。
「アイドルの人を引き付ける力って物理的な意味じゃないのでは?」というツッコミに気が散ったのかもしれない。
ただでさえ絶体絶命の窮地、迫る対処可能な脅威に目が眩んだ事。
それが虎子にとって最後の命取りとなる。
「ふぅん? この世界の敵にはこの世界のユーベルコードで、って思し召しかしら?」
現れた退魔神器を手に取りアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)は小首を傾げた。
彼女が発動した【それはまるでチートのような、とんでもない才能】は術者にランダムなユーベルコードを授ける。
必ず有効利用できると保証されたそれはしかし自身で選べるものではない為、実際の使い勝手は術者の対応力に大きく影響を受けるものだ。
そしてその対応力という分野に於いて、百戦錬磨の経験と膨大な手数を備えたアリスは数多い猟兵の中でも上澄みの一人だった。
修めた技術を活かして羅刹の意識の死角に潜み、みすずの突撃にタイミングを合わせ動き出す。
甚大な消耗の蓄積に加え、まんまと意識を引き付けられた虎子の不意を打つのは難しくなかった。
「使い慣れてるのは妖刀の方だけどね❤」
「しまっ――」
対象の邪心に応じた効果を発揮する【浄霊斬魔刀】は|悪党《虎子》の天敵と言えた。
浄化の炎がオブリビオンを焼き焦がし……ダメージがもたらす硬直に囚われたが故に、直後みすずの一撃までもまともに浴びる事になる。
「ま……まだ、だ……ッ!」
「もう限界のようですが……最後まで手は抜けませんわね」
これだけの傷を受けて言葉を発する余力がある時点で異常だ。あまつさえ猶も戦おうとするなど。
誰に対しても物腰柔らかな響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だが己の勝手で無辜の人々を害そうとした虎子への容赦は無い。
敵の企てからすればこの戦い自体が時間稼ぎでもあるのだ。
リズの動きに迷いは無く、携えた魔導杖の照準をオブリビオンに合わせる。
「皆様の受けた痛みを、あなたにも差し上げますわ。……なん倍にして」
彼女のユーベルコードは先にピンチンが放った光刃と性質を同じくする力。
効果の程は既に示された通りだ。
そして虎子には最早、躱す余力も防ぐ術も残されてはいない。
「終わらせます……【|光の槍よ、敵を撃ち貫け《リベンジ・ライトランサー》】!」
幕引きは呆気なく、光の槍は死より蘇った|闇《ダークネス》を消し去って。
成功
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第2章 集団戦
『量産型シャドウ『ペルソナ』』
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POW : 闇黒羽根乱舞
退魔神器【漆黒の羽根】で攻撃する。命中した箇所にはしばらく【漆黒の闇】が残り、対象の【過去に負った肉体・精神的な傷】に応じて継続ダメージ。
SPD : 『過去の記憶』を刺激するトラウマの召喚
【己が影】で触れた対象と同じ戦闘能力を持ち、対象にだけ見える【トラウマの化身】を召喚し、1分間対象を襲わせる。
WIZ : ソウルボードを食らう闇黒の宴
指定地点からレベルm半径内を【精神を侵食し、その心を喰らう空間】に変える。内部にいる者は活力(体温・燃料等)を激しく消耗する。
イラスト:透人
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●其は過去を染め上げる闇
「……嗚呼、口惜しい。あたいは此処までか」
猟兵との戦闘の果て、トドメの一撃が勝敗を決する寸前。
再びの死が最早避けようの無いものであると悟り、しかし羅刹は口の端を歪めて嗤う。
周囲を妖しい光が照らし出す。
地上に、建物に、空間自体に、執拗なまでに刻まれたそれは召喚の魔法陣。
「まぁいいさね……あんたたちは誤魔化してるだけだ。過去も、未来も、|現在《いま》さえも! この世には闇しか無いのさ!
|こっち側《・・・・》に来るならいつだって歓迎するよ? アッハハハハハハ……!」
最期に哄笑を残し虎子は骸の海へ叩き返された。
代わりに現れたのは無数の量産型シャドウ『ペルソナ』。
天使を想起させるシルエットに反し、他者の心を抉り喰らう事に愉悦する悪性の者共。
羽根を散らし飛び交う群れは生きとし生ける全てを嘲笑う。
――罪を、悲劇を、絶望を思い出せ。今一度考えるがいい。
――お前は、この世界で生きるに値するものか。
――この世界は、お前が生きるに値するものか。
音駆螺・鬱詐偽(サポート)
世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん
ただいま参上。
・・・って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。
うう、これも番組の為なのね。
自身の命綱である番組の為、多少の苦難や困難は仕方なく行います。
むしろ持ち前の不運によりおいしい場面を呼び込んでくれるかと思います。
ただし、ネガティブとはいえアイドルですのでマイナスイメージとなる仕事はすべて却下でお願いします。
ユーベルコードや技能はご自由に使わせてください。
どうぞ、当番組のネガティブアイドルをお役立てください。
プロデューサーより
●それでも彼女が歌う|理由《わけ》
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん……引き続き奮闘するわ」
相変わらず煌めくと言うよりは淀んだ空気を纏い、音駆螺・鬱詐偽(帰ってきたネガティブアイドル・f25431)は改めてポーズを決める。
此度の黒幕であった羅刹を撃破し、しかし現れたのは更なる無数のオブリビオン。
放っておけばこのまま各地に散って避難先の住民を襲うか、或いは此方に気付いて襲い掛かってくるか。
どちらであっても最悪だが……戦場で名乗りを上げた以上、注目を集めるのも道理というもので。
「……って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。うう、これも番組の為なのね」
別の意味で聞こえる気がしないでもないペルソナの嘲笑。
鬱詐偽はあっという間に包囲され、【ソウルボードを食らう闇黒の宴】――心を喰らう空間に取り込まれる。
それは活力の激しい消耗を強いる死地。
過去の再演が精神を侵蝕し、身も心も絶望に呑みこまんとする。
「っ……案の定、あっという間にやられてるじゃない……!」
自他ともに認めるネガティブである鬱詐偽とそのユーベルコードの相性は最悪と言っていい。
彼女は一度滅びた事のある存在だ。
番組の終了により過去の烙印を押される、バーチャルキャラクターとしての死はある意味で生命の肉体的な死より残酷だった。
「……でもね」
侵蝕に膝をつき、それでも立ち上がろうと足に力を込める。
立てない。
ならばと、代わりに歌を口ずさむ。
奏でる旋律は【サウンド・オブ・パワー】。
戦闘力の増強は焼け石に水かもしれない。抗ったところで無意味に苦しみを長引かせるだけかもしれない。
後ろ向きな思考は留まるところを知らず、それでも歌声を響かせる。
――|絶望《ネガティブ》との付き合いには、慣れている。
それでも、こうして。
猟兵として、再び生きてきたのだから。
「――――――♪」
心を喰らう闇の中からでも、|歌声《呪詛》は響き渡る。
成功
🔵🔵🔴
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ちの女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
マスコットのクマリンは「咲幸ちゃん、〜リン、〜だリン」みたいな感じで喋りツッコミ等サポートも兼ねます
UCは指定した物や公開されている物をどれでも使用し、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●絶望を砕くもの
熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)はアイドル☆フロンティア出身の猟兵だ。
人々が心の中に抱えた骸の海の増幅が生み出すオブリビオンと戦い、撃破を以て|救う《浄化する》のがこの世界のアイドル。
その点では邪心の具現に等しいペルソナの掃討は、咲幸の本分にも近しいものであったかもしれない。
「うおおおおおお!! 消えろぉ!!!」
ドゴォ、と打撃音が空気を震わせる。
そう。咲幸にとって、心の闇は殴り飛ばせるものだった。
数こそ多いがそれは彼女の故郷でも珍しくない事。
「どっせええええい!!」
周囲に煌めくエフェクトをむんずと掴み、砲弾めいた投擲で離れた敵を打ち落とし。
「うおりゃああああ!!」
可愛らしい装飾の施されたロッドを振るい、逃げ遅れた敵を打ち砕き。
「わひゃあああああ!?」
翻る長いリボンが絡まって盛大に転倒し。
あまりに大きい隙を敵が逃す筈も無く、【闇黒羽根乱舞】の黒き羽根が降り注ぐ。
それは過去に受けた傷を掘り起こす悪しき退魔神器。
「はうっ! あ、あわわわわわ……」
そも、お騒がせ☆アイドルという彼女の肩書からして数多くの失敗あっての事だ。
壺を割った事、皿を割った事、海を割った事……僅か12歳の身ながら、血の気が引くような失敗はそれはもう色々と経験している。
少女の心を絶望が呑み込もうとして――だとしても。
「どりゃああああ!!」
油断し接近していたペルソナの一体を、力強い拳が粉砕した。
炎の如くに揺らめくのは所謂がんばりオーラと称される力の波動。
「あたしは!! 【いっしょうけんめい☆がんばります!】」
ドジばかり、失敗ばかり。それだけではない。
それでもひたむきさを失わず突き進んできた証こそ、この力だ。
「なんとかぁ!! なれええええええええええッ!!!」
パワフル&バイオレンスの大立ち回りは、絶望の闇さえ吹き飛ばす程に。
成功
🔵🔵🔴
轟・やゆよ(サポート)
語尾に「だわさ」「なのよさ」とかつく熱いアニソン好きな女の子
元気で正義感が強い
またわらわらと出てきただわさ…
まとめて倒すのよさ!
(虫系の敵は苦手でちょっと怯える)
説得の通じる相手なら説得を試みるしワケありの相手には思わず情を口にするだわさ
その場で必要なUCや技能を使って攻撃や支援をするだわさ
もちろん公序良俗に反することや他人の迷惑になることはしないのよさ!
アドリブ絡み歓迎
シエナ・リーレイ(サポート)
エロリョナ含めてNG行為なし
■口調
語尾に『とシエナは〇〇します。』と自身の行動も口走る
■方向性
シエナを『お友達』を求め彷徨う少女
オブリビオンや死者を『お友達』候補と認識する
『お友達』候補に対して溢れんばかりの親愛と好意を向ける
気分が高揚としてくると無意識の内に[怪力]や[暗殺]等の技能を駆使した凶行に及び始め、最高潮に達すると無差別の凶行に発展する
シエナは相手が向けてきた負の感情を正の感情として受け止め、戦闘行為をお遊戯と認識して遊べば遊ぶ程に気分を高揚とさせてゆく
相手が死亡や気絶をした者を見つけた場合、[呪詛]を注ぎ込み『お友達』に変えたり、【スカートの中の人形世界】へと迎え入れようとする。
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかけるような行為はしません
不明な点はお任せします
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女性です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたくし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
九段下・鈴音(サポート)
『この力を使ってくりゃれ』
『妾が護ってやる。安心せい』
自分よりも他者を優先する性格。
ユーベルコードや技能はどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
性格上他の猟兵をかばうことはあっても、迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エログロはNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シン・クレスケンス(サポート)
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。
窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける。
◆戦闘
射撃(愛用は詠唱銃だが、様々な銃器を使い分けている)と魔術による広範囲攻撃が主。
魔力の操作に長け、射撃の腕も確か。
作戦次第では、闇色の武器を召喚(UC【異界の剣の召喚】)して前衛を務めることもある。
◆特技
・情報収集
・機械の扱いにも魔術知識にも精通している
◆UDC『ツキ』
闇色の狼の姿をしており、魂や魔力の匂いを嗅ぎ分けての追跡や索敵が得意。
戦闘は鋭い牙や爪で敵を引き裂き、喰らう。
◆口調
・シン→ステータス参照
(※使役は呼び捨て)
・ツキ→俺/お前、呼び捨て
だぜ、だろ、じゃないか?等男性的な話し方
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、慎重な面がありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
・キャバリア戦などでは劫禍のパーツに利用できそうなものは入手できそうなら回収
UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系はばっちこい★状態変化もばっちこい♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは集団召喚系か範囲攻撃系を優先して使うよ♪
状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
木元・祭莉(サポート)
「おおー、いっぱいいるねー♪」
グラップラー×サウンドソルジャー、人狼少年です。
前衛肉弾派で、積極的に行動します。
まだまだ未熟なアホの子です。
いつも深く考えず、楽しそうにテンション高く対応します。
どどーん、ばばーん、ひゅいーんなど、擬態語を多用します。
ユーベルコードは、補助的に使うことが多いです。
状況に応じて、グラップルでの接近戦、衝撃波でのなぎ払い、浮遊とジャンプ・ダッシュを組み合わせた空中戦のどれかで戦います。
多少の怪我は耐性で耐え、肉を切らせて骨を断つ、がモットー。
いつも笑顔で、後先考えず。でもちょっとビビリ。
あとはおまかせで。よろしくおねがいします!
●過去抉る影を超えて
|灼滅者《スレイヤー》を狙い殺戮を目論んでいた「箕輪御前」鈴山・虎子は討たれた。
直後……戦場に|闇《ダークネス》が溢れ返る。
量産型シャドウ『ペルソナ』……出現した群れは、兎角その数が異常だった。
一斉に発動する【ソウルボードを食らう闇黒の宴】はその物量を以て、逃げ場なく戦場を呑み込もうとする。
集団を形成する類のオブリビオンは多くの場合、個々の戦力に於いて猟兵に劣る。
此度のペルソナもその例に漏れる事は無い。
問題は、その能力の性質だ。
精神攻撃――自滅を導く性質には、一対一でさえ番狂わせを引き起こしかねない危険性がある。
効かないと思っていた、思われていた者に実際に効かないという保証も無い。
……だからこそ、この場で成し得る"最善"とは。
「我が友、月と夜の精霊ノクスよ。隔てる力を貸し与え給え」
静謐な詠唱に応えるように空間が鳴動する。
僅か、ペルソナの大群に困惑めいた色が滲んだのはそのユーベルコードが劇的な効果を発揮したから|ではない《・・・・》。
むしろ逆だ。
シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)の【|隔絶結界《スタンドアローン・キューブ》】が作り出すのは、外の世界と全く同じ風景の異空間で出来た迷路。
敵の展開する空間より広く、深く、呑み込むように。
把握困難な空間侵蝕を重ねる事によりフィールド・アドバンテージを奪い返す。
「……逃がしはしません」
厄介なのは攻撃の性質もそうだが、数えるのも馬鹿らしいほど膨大な数だ。
近隣住民の避難自体は完了しているにせよ、その一体でも逃せば人々を脅かす禍根となる。
この場で全て仕留めると、作り出した迷路の役割は檻であり狩場。
「我が影よ、その闇の力を貸し給え……そして何者にも捉え得ぬ姿となり、敵を討たん!」
自らの影を羽衣の如く身に纏い、九段下・鈴音(黒桔梗・f01929)の姿が戦場の薄闇に溶ける。
目には目を、影には影を。
精神を削る敵のユーベルコードが如何な脅威であろうと、当たらなければ意味は無いという単純な話。
シンが展開した迷路を遮蔽に利用し、飛翔能力と跳ね上がった回避率を最大限に活かしながらペルソナを翻弄する。
「攻め時ですね――さあ、行きましょう。|白銀《しろがね》!」
月のカードを媒体に発動する【銀狼招来】、翼持つ大狼を駆り夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)も天を駆ける。
敵のユーベルコードが引きずり出すというトラウマの心当たりは、ある。
猟兵として様々な経験を積み、その懊悩を乗り越えたという自負もある。
故に臆する事は無い。
力付けるような白銀の毛並みを撫ぜ、悪意が形を成したようなシャドウの群れを共に引き裂いていく。
「んー……」
一方、飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)は若干の逡巡に目を細めていた。
|食道楽の悪魔《グラトニー》たる彼女にとってはオブリビオンもまた食材に過ぎない。
ヒト型でなければ料理して喰らえばいい。
そしてヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが彼女のマイルール。
「コレはどっち判定っすかねー?」
天使を彷彿とさせる輪郭は人型寄りだが、影絵めいた姿は人間から程遠い。
尤も……この手の基準にはある程度余裕を持たせるのが無難という経験則。
あまりのんびりしていては他の味方に狩り尽くされてしまうと、杏子はその心身を変貌させる。
「それじゃ――いただきっす!」
暴食衝動を解放する【フードファイト・最終モード】は毎秒加速する食欲による餓死のリスクを伴う諸刃の剣だ。
それも今は問題無い。
迷路に閉じ込められたペルソナの群れ、獲物にはしばらく事欠かないだろう。
「食べ放題って奴っすね!」
物質透過能力による変幻自在の機動力、加速した怒涛の連続攻撃がペルソナを襲う。
悪意の凝縮した味は味覚を超えて精神をも苛む。
まともに摂取できる代物ではないのだが……悪魔の悪食を以てすれば珍味だと、怯みもせずに彼女は笑う。
「総てが分隊、総てが本隊」
混迷を極める戦場に意識を巡らせ、口ずさむように呟いたティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)の姿がブレる。
「――瞬間空間移送」
任意の味方の元へ出現する【サイコミュ・ファンネルビット・テレポート】は、この目まぐるしい乱戦の中で最大限の効果を発揮するユーベルコードの一つと言えた。
縦横無尽に戦場を飛ぶ鈴音たちを筆頭に相乗りする形で転移を繰り返し、メインウェポンとするレーザー武装を以て的確に射撃を見舞う。
同様に……アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)もまた切り込み、遊撃を担う味方が敵群を攪乱するに合わせ行動していた。
愛用のブルーブラスターは百発百中と言っても過言ではない精度を発揮し、猟兵の攻勢に切り返そうとする敵の初動を挫く。
「狙った獲物は逃さない。そう言ったはずだ……」
彼の【CODE:サジタリウス】は自身に気付いていない敵を狙う際に最大の力を発揮する。
効果は覿面だった。
青い閃光の軌跡が空間に焼き付くたび、味方の死角を取ろうとしていた敵が逆に死角から貫かれ墜ちていく。
ある意味では妥当な推移と言っていい。
質で勝る猟兵と数で勝るオブリビオン、此度の総力で軍配が上がるのは前者の側。
的確な連携の元にそれぞれが十全なパフォーマンスを発揮した以上、当然状況も猟兵の有利となる。
「……そろそろか」
|だからこそ《・・・・・》、意識して再度気を引き締める。
このままでは勝算が無いと敵群も悟るタイミング。
小賢しく策を巡らすでなく、勝利を狙うのですらない。
百の犠牲を払おうと一人でも潰せれば充分とするなりふり構わぬ悪意の形。
「でもさー、それ隙だらけってコトだよね♪」
声はキャバリアのコクピット内から響いた。
直後、クローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)の【|ワタシのキャバリアの火力支援《ブラック・キャバリア・ファイア・サポート》】が機先を制すように弾幕を展開する。
結局のところ、敵が理屈や打算をかなぐり捨てたところで此方も釣られれば被害は却って増えるだけだ。
重要なのは敵の動きが変化した事を把握し反映する事。
的確な行動という点ではそれまでと同様、着実に行動成功率のアドバンテージを生み出すクローネのユーベルコードは敵の抵抗を食い止める一手となる。
機動力に長けたアタッカーの大立ち回り、直接的な戦闘力を押し付けられたペルソナの群れは既に陣形も連携もあったものではない。
次々とその数を減らしながらも撒き散らす漆黒の羽根は……しかし、一つ一つが力を宿す退魔神器。
即ち命中した対象の過去の傷を呼び起こし抉る【闇黒羽根乱舞】。
――だが。
「また滅茶苦茶わらわらと出てきただわさ……」
悪意の煮凝りめいた敵に説得の余地など無く、轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)が容赦する事は無い。
とはいえ、此度の彼女が担う役割は直接の殲滅ではなかった。
流れ出すアップテンポの音楽をBGMに歌を奏で、てんでバラバラに動くペルソナの群れを次々に指さす。
「はい注目だわさ~!」
やゆよの【チャーミング☆ソング】は指先を向けている間、対象の[本人と術者以外の認識]を阻害する。
元より殲滅に晒されながらの破れかぶれ、更にはクローネの弾幕にも動きを阻まれているのだ。
たとえ一瞬でも攻撃は大きく狙いを外し……認識阻害の影響は攻撃の妨害のみに留まらない。
「なにごともほどほどが肝心。いい子もいたずらっ子も、やりすぎはよくありませんわ」
他者の不幸と苦痛を糧とするペルソナの在り方。
その膨大な数、仮に野放しになればどれだけ多くの人々が犠牲になったかと納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)は考える。
猟兵側の猛攻も大概だが、そこは敵の戦力に比してバランスが取れていると解釈すべきか。
「それじゃ、やりますか」
勇者の剣と殺戮刃物を両手に携え、軽く地を蹴り急加速。
「いい声で鳴いてな~!」
疾走の軌跡に煌めきを残し、こと他者を驚かせる点で達人級の技量から成る奇襲は瞬く間に敵群を纏めて捉える。
あくまで"お仕置き"を掲げるピンチンが殺伐とした戦法を取る事はまず無い。
殺戮を目的としない攻撃は軽く、そして速い。
彼女の攻撃が刻むのは"目印"だ。
四肢と首の付け根を囲む点線を目掛け、【|めっさ・こちょばい《トルソ・キラー》】は周囲の万物を引き寄せ追撃と為す。
物理的な発声器官を持たないが故か、ペルソナが声を発する事は無い。
それでも混乱極まる群れの様子は明らかだった。
もはや攻撃らしい攻撃の体さえ為さない有様で……宿す悪意だけが色褪せない。
油断と言うよりは相性だったと考えるべきだろう。
術でも攻撃でもなく、ただ触れるだけで発動する【『過去の記憶』を刺激するトラウマの召喚】の警戒を絶やさず戦い続けるには純粋に敵の物量が多すぎた。
触れてしまったのは――シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)。
そも、これを戦闘ではなく遊戯として認識しているのがシエナだ。
曲がりなりにも戦闘として成立させている昂揚は無意識であるが故に危ういバランスで成り立っている。
「こんにちわ! と新しいお友達候補にシエナは――あ、れ」
違和感に首を傾げる。
ペルソナのユーベルコードが作り出すトラウマの化身は対象にしか見えず、対象だけを責め苛む。
1分という効果時間は、瞬き程の間に数えきれない程の攻防が鎬を削る戦闘中に於いてあまりにも長い。
「シエナは……シエナは……っ!」
トラウマの化身は対象と同じ戦闘力を持つ。
消える事なく追い縋るそれから逃げ惑い――人形の少女は叫ぶ。
「助けて『お母様』! とシエナは助けを求めます」
その声に応じたのは二つの咆哮。
【|わたしの綺麗で逞しい『お母様とドラゴンさん』《ツバチリュウボトミツバチリュウオウノショウカン》】――亡骸から作られた2体1組の人形の武装と躯体を強化するユーベルコード。
操縦するシエナが半ば狂乱状態に陥っていればこそ、暴走めいたそれは破壊力という点で常以上のパフォーマンスを発揮する。
「……悪趣味ですね」
そんな少女と人形たちから少し離れたところで眉を顰めたのは鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)。
敵のユーベルコードを受ける以前から無差別の気があるシエナのフォローは難しく、標的にしか見えないトラウマの化身への対処もまた困難だ。
だからと言って、精神攻撃に苛まれる姿を見て良い気はしない。
猟兵側の猛攻に蹴散らされながら、影華の元へも文字通りの魔の手が忍び寄り……
「彼の力を以て世界を映す――その脅威、お返しします」
警戒は怠っていない。
正面から防いだ力を【|黒燐弾《イマジンカンパニー》・|鏡影華《リフレクション》】は黒燐蟲の纏う『錬銀』の欠片に映し取った。
黒燐蟲使いである彼女と共生関係にある蟲たちが、爆発するように群れ全体の|体積《影》を広げる。
借用したペルソナのユーベルコードの発動条件は――己が影で対象に触れる事。
「あなたたちにも、どうやら人並みのトラウマというものはあったようで」
作り出すトラウマの化身は影華の目にこそ映らずとも、効果の程は一目瞭然だった。
殲滅速度は倍増し、追い詰められたペルソナの残党は……一つに溶け合い混ざり出す。
「合体……! 真っ当な生物タイプじゃないからって無茶苦茶するね!」
サイキッカーとしての直感が数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)に敵の動きは見掛け倒しではないと告げてくる。
相手にとっても徹底的に追い込まれた極限状態ゆえという面もあるのだろう。
たとえ敵が相手だとしても理解から入ろうとする彼女にとって、悪意の塊のようなペルソナの存在は毒そのもの。
恒常的な気分の悪さに苛まれながら戦う羽目になった多喜だが、故に敵の変化に対する感覚は敏感だった。
最初に出現した時に比べれば今や大半が屠られ、しかし母数の多さは割合的には僅かな残党の集結さえ侮りがたい脅威を生み出そうとしている。
「ま、素直に通してやる義理も無し。戦術再選択、モードは……コイツでっ!」
攻撃力、命中率、攻撃回数。
重視する要素を切り替えられる対応力が多喜の【|基本戦術駆動《タクティカルコンバットシステム》】の強みだ。
選んだのは合体する敵を滅ぼす攻撃力……ではない。
攻撃回数に特化した乱射が、ボロボロになりながらも合流しようとするペルソナの群れの動きを阻む。
「そら、殴り放題だよ! やっちまいな!」
「ありがとう、任せといて!」
バトンを受け取るように威勢よく印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)が応じる。
此度のラビニアが取った戦法はカードデュエルの戦乙女達を召喚し指揮するスタイル。
強みである学習力と自らを適応させるチューニングの技量は、今回も遺憾なく発揮されていた。
此処が勝負所になると見極め、追加で発動するのは一枚のカード。
「【|終末戦争《ラグナロク・タイム》】発動だよ!」
「ふふっ、こういうコンボも芸術よね」
布石は既に仕込んである。
――更にもう一手。
微笑を浮かべたのは仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)に宿る人格の一人、ネイル。
「影踏みの必勝法――なんてね」
ネイルの【|影も形も《ツヴァイ・クラールハイト》】は自身、そして指定した一体を透明とする。
ユーベルコードの効果としてはシンプルな部類だ。
嵌れば強力だが対処する方法も少なくない。
まともに対処する余裕があれば、の話だが。
「決まり過ぎにも見えるけれど……やられ役としてなら及第点かしら?」
攪乱と蹂躙でボロボロになったペルソナの群れには透明化に意識を割く事も儘ならない。
戦乙女の物量と合わさり、次々と切り替わる透明化がもたらす奇襲は最大限の効果を発揮。
それこそ更なるトリガーであり、ラビニアのユーベルコードの真価だった。
「ジャンジャン倒してジャンジャン強化するよ!」
ダメージの蓄積に応じて生成されるのは各々の強化効果を宿す3枚のカード。
生成と同時に発動を繰り返し、その全てを拠点強化――最初にシンが戦場を包んだ迷路のグレードアップに充てる。
「ゴリ押しにも程があるけど、これなら……!」
「ええ――心強い援護に感謝を」
幾重にも重なった倍々の強化は、果たして数の力を一つに束ねたペルソナの出力をして抑え込むに足りた。
空間の軋むような音と共に生じた束の間の拮抗。
後れを取る事など無いと確信し、故に結果を待つ事無く最速で動いていた者が居る。
「そろそろ最後の一押しといったところでしょうか――この薔薇のように綺麗に滅して差し上げますわ」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)の武装が幾度目かの【白薔薇の嵐】と化して吹き荒れる。
指定した標的を纏めて狙い撃つ精度と攻撃範囲、ここまでの掃討でも猛威を振るったそれは合体し被弾範囲の増えた今のペルソナにも効果を発揮した。
「あなた達の振り撒こうとした痛みと恐怖を……その身で味わうとよろしいでしょう」
この戦いでも精神を傷つける敵のユーベルコードに苦しめられた味方が居た。
何かが一つ違っていれば、無辜の人々が謂われなき悪意の犠牲になる可能性もあった。
強い保護欲と正義感を胸に秘めたリズにとって許せる敵ではなく、その怒りを花弁に乗せ苛烈に攻め立てる。
「おおー、本当キレイに片付いたねー♪」
少なくとも数百には収まらない数のペルソナの殲滅に数分。
逸れた獲物ももはや無く、残すは虫の息の融合体のみと見て木元・祭莉(銃弾を次から次へと叩き落とすなにかの達人・f16554)は感嘆の声を上げた。
無数のペルソナが合体した融合体は、つまりその膨大な数の戦力の結晶だ。
とどめを刺す瞬間まで気は抜けない。
純粋に膨大なエネルギー量はさながら、発露する形の選択肢を幾つも備えた爆弾に等しい。
そして……その択を絞る事こそ此度の祭莉の役割だった。
リスクは高い。
だが、重要な仕事だ。
雄叫びや歌声や哄笑、詠唱の響く戦場に彼女もまた歌声を重ねる。
「……わかってる、けどさ!」
ユーベルコード【|慈母の微笑み《ハハハ・コワイ》】――それが喚起するのもある意味ではトラウマの一種。
演奏を聞いて恐怖を感じたものは、|術者《祭莉》へと一も二も無く殺到する。
「……幕引きだな。後も控えている事だ、さっさと終わらせよう」
条件はベスト、準備も万全に整えた。
祭莉に迫るペルソナの姿をアトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)は冷静に見据える。
「創世に連なる権限を持って我が斬り捨てる――」
アトシュの戦闘スタイルは本来、複数の武器を同時に操り前衛から後衛までこなす万能型だ。
時に多勢を纏めて薙ぎ払い、時に個を狙い撃つ事で群れ全体の動きを掣肘する立ち回りは多喜のそれに近い。
その戦法の根底にあった異端の神としての力を手放す。
残るのはただユーベルコードを扱えるだけの一般人の肉体。
そして、そのリスクと引き換えに創造された棘の剣。
「――汝、此岸を踏みしめる事勿れ!」
任意の性質一つに特化させる【|創世断罪術・万物両断式《フェイト・エクスカリバー》】の一閃に宿したのは破邪の業。
光輝や神聖には相性の悪いアトシュだが、呪を以て邪を制するなら腐敗の呪詛はその力を存分に発揮する。
静寂の中に声無き断末魔が響き……見えざる何かに喰らい尽くされるようにペルソナは消滅した。
「やったか!?」
「おい」
誰かがそう言いたくなるのも無理は無い程の完全勝利。
事実、ペルソナの群れは完全に討ち果たされた。
だが……感覚の鋭い者は更なる凶悪な気配の高まりに気付けるだろう。
数秒後には誰にも感じ取れる程に、空気そのものが物理的な重みさえ伴って圧を増していく。
……最後の敵が、その姿を現す。
成功
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第3章 ボス戦
『『黄昏の孤狼』ルイン』
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POW : 葬界Eschatologia Iudicata
【尽きる事無き蒼雷の無差別爆撃】が命中した部位にレベル×1個の【接触感染し加速度的に進行する崩壊現象】を刻み、その部位の使用と回復が困難な状態にする。
SPD : 喪愛Vanitas vanitatum
【狂える怒りのオーラ】を纏い【絶望の波動】を放つ。他のユーベルコードと同時に使用でき、【状態異常無視】および【重篤な魂魄損傷】効果によってその成功率を高める。
WIZ : 想哀Dies irae
【概念さえ塗り潰し灼き滅ぼす終焉の劫火】を纏う「真の姿」に変身し、【他者の未来】から【凶悪に変異したUC】で戦う【絶望に歪み闇堕ちしたIFの姿(制御不能)】の召喚能力を得る。同時にレベル体まで召喚可能。
イラスト:須田デジタル
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠カタリナ・エスペランサ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●終末Mythologia
それは災害だった。
獣の形をしたいかづち。
あなたたちは先に現れた無数のペルソナも羅刹が"これ"を召喚する余波だったのだと気付けるかもしれない。
市民の避難が完了していた事は僥倖だろう。
無差別に振り撒く終末級ユーベルコードは、ただ在るだけで何処までも破壊と殺戮を広げていく。
「■■■■■――――――!!」
未来に価値など無い。|無かったのだ《・・・・・・》と獣は否定する。
理解を求める主張は無い。正当性を振り翳す意図も無い。
ただ、世界を滅ぼす程に■しかったのだと。
否。世界を滅ぼす程度では到底足りない。もっと。もっと。もっと。
順序が逆転した狂う為の暴走には際限が無い。
全てを闇に堕とす絶望の未来。
打ち破れ――世界が滅ぶ前に。
※第三章のプレイングボーナスは以下の二つ。
①判定:POW→敵UC【葬界】の崩壊現象が広がり切る前に速攻を仕掛ける
②判定:WIZ→敵UC【想哀】で召喚される自身のIFの姿を描写する(敵対・協力いずれも可能です)
なお判定:SPDの場合①②いずれかor両方を適応可能。
リリエッタ・スノウ(サポート)
デウスエクスに暗殺者として育てられたために一般常識が欠けていて、ちょっと天然気味。
感情が希薄で、言われた仕事を疑問を持たずにきっちりとやり遂げます。
変態は念入りにやっつけることと習ったので、変態には特に容赦がありません。けど、自分に変態的な行為をされても感情と知識が乏しいのであんまり気にならないらしい。
クリスティナ・バイエンス(サポート)
火の神の名を持つキャバリアに選ばれたサイキックキャバリア乗り
水着みたいな格好なのは、コックピットが蒸し風呂みたいに熱いから仕方なくだからね
正直キャバリアを降りての戦闘はあまり得意じゃないのよ
でもキャバリアを使っての戦いは任せてね、みんな炎で薙ぎ払ってやるわ
とはいえ、必要ないところで炎を使うつもりはないの危ないもんね
使わなくても私の〔炎神機カグツチ〕は十分強いもの
よろしくね!
印旛院・ラビニア(サポート)
・境遇的なものもあり、思考や嗜好は成人男性のものです(恥ずかしいので自分からは喋らない)
・基本的にはヘタレで気弱、強者にビビるし弱者に慎重な面もありますが、物事がうまくいったり周りに煽てられるとイキって墓穴を掘ることもあります
・なんだかんだで人がいい
・やり込みゲーマーで現状を学ぶ【学習力】と自分のプレイに【チューニング】できる応用力が武器
・キャバリア・劫禍との関係はUCの秘密設定あたりで察してください
UCは活性化した物をどれでも使用し、例え依頼のためでも、公序良俗に反する行動はしません。えっちな展開はコメディ目であれば許容
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人に見られるように見た目的にも精神的にも背伸びしている
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
鈴乃宮・影華(サポート)
「どうも、銀誓館の方から助っ人に来ました」
銀誓館学園所属の能力者……もとい、猟兵の鈴乃宮です
かつての様にイグニッションカードを掲げ
「――|起動《イグニッション》!」で各種装備を展開
友人から教わった剣術や
体内に棲む黒燐蟲を使役するユーベルコードを主に使用
TPO次第では
キャバリアの制御AIである『E.N.M.A』が主体となるユーベルコードを使用したり
『轟蘭華』や乗り物に搭載した重火器をブッ放したり
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」からのキャバリア召喚で暴れます
例え依頼の成功の為でも、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
不明な点はお任せします
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
ちゃんと説明は聞いてマシタヨ?(地の文と目を合わせない)
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
カグヤ・モンデンキント(サポート)
モンデンキント級要塞艦に宿ったヤドリガミですわ。
女性に年齢を聞くものではなくてよ
猟兵の方々はオブリビオンを殲滅することを目的としているご様子
ならばオブリビオンが発生した惑星を破壊すべく、地球型惑星を破壊できる規模の主砲であるユーベルコード「ジャッジメント・クセイド」を放ちますわ
止められたら、別のユーベルコードを使います
さもなくば、地殻を割らない程度に威力を抑えた主砲を撃ちます
これでもエネルギーを10桁以上減らしているので、近隣の津波や火山活動の活性化などにはお目こぼしくださいませ
祝聖嬢・ティファーナ(サポート)
『祝福と聖音の花と実の音と共に生まれたフェアリィ☆』
フェアリーの聖者×精霊術士、12歳の女です。
普段の口調は「男の娘口調(ボク、キミ、ね、よ、なの、なの?)」、敵には「熱血少年口調(ボク、キミ、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから11年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!
あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ
商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
飯綱・杏子(サポート)
狩った獲物は持ち帰ってもいいっすか?
|食材《オブリビオン》がヒト型でなければ料理して喰らうっす
ヒト型の食材を料理するときはこちらがヒト型を辞めるのが|マナー《マイルール》っす
リビングアーマーや宇宙船の類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるし、食器としても活用するっす
悪魔だから|毒は利かない《【毒耐性】持ち》っす。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。|熟成肉《リビングデッド》うまうま
|八つ裂きにされても死なない《【切断部位の接続】持ち》っす
同行者の都合で、ヒト型を性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ
白子もミルクも大好きっす
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系・状態変化系もばっちこいだよ♪
絡みOK、NG無しだよ★
UCは少人数を召喚する系か単体攻撃系を優先して使うよ♪
状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★
後はMS様におまかせするね♪
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生
正義感が強く困っている人は見過ごせない
UCは業火の一撃、灼熱の束縛などを使っていきたい
攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる
逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!
そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!
技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態
アドリブ絡み歓迎
説得できる場合は説得したい
同情の余地がある敵には情を漏らすことも
ほかの技能も状況に合わせて使うよ
諏訪野・啓太郎(サポート)
『唯のろくでなしの旅烏ですよ。』
スペースノイドのスターライダー×電脳魔術士、34歳の男です。
普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、負傷した仲間には「元気に(俺、~くん、~さん、だね、だよ、~かい?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
熊ヶ谷・咲幸(サポート)
お騒がせ☆アイドル×力持ち、12歳の女の子です。
戦闘時など、アイドル⭐︎フロンティア以外ではコンパクトを力技で【こじ開け】て変身します。そのせいかリボンが絡まるなど不完全な変身も
変身時に出現したキラキラエフェクトはしばらく物質化しており、攻撃を防いだり掴んで投げたり出来ます
がむしゃらに頑張るタイプで【怪力】による正面突破や力技がメインですが、力をコントロールできなかったり等でドジをすることもしばしば。【奇跡のドジ】でいい方向に向かうことも
ユーベルコードは指定した物や公開されている物をどれでも使用します。また、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
キノ・コバルトリュフ
マッシュルーム!みんな出ておいで!総力戦だよ!!
キノキノ、みんながいて心強いね。
シメジ?何体か足りないような?
急用があってこれなかったの?
エノキ、仕方ないね。
マイタケ、来てくれたみんなで楽しんじゃおう!
●終末の黄昏は夜明けを知らず
|獣《ルイン》の【Dies irae】は未来から絶望を引き寄せる。
猟兵も辿り得るIF、闇に堕ちオブリビオンと化した姿。
尤も――ある種の生態のようなものだ。獣が手勢として召喚した訳でも、彼等が召喚に応じた訳でもない。
故に、それはただ場所とタイミングが悪かったと言うべきだろう。
召喚された誰かの未来は、どれが誰かも解らぬ内に荒れ狂う蒼雷と劫火に呑まれ消し飛ぶ。
一秒にも満たぬ攻防は、しかし"現在"の猟兵たちにとって千載一遇の猶予となった。
思考より、直感より早く。
或いはユーベルコードそのものに急かされるように仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)の――正確には彼の宿す人格の一人、ネイルの【それはまるでチートのような、とんでもない才能】が発動する。
術者自身にも選ぶ事は出来ないが、ランダムに発動するユーベルコードは"必ず有効利用できる"事が保証される。
手元に収まったのは一冊の魔導書。
「撃ち抜きなさい――!」
分類を|戦略級ダークネス《危険度最上級》、準主神級零落神性と目されるルインに【アンチサイキックレイ】の神秘否定光線は天敵と言っていい。
もたらす効果は100分の1に及ぶ攻撃力減衰効果。
持続時間は100秒――その点は問題にならない。
その10分の1もあれば戦場は崩壊に呑まれ、まともな戦闘自体が成立しなくなる事をネイルは察する。
「……バトルだって芸術よ」
自らに打てる手を打ち、追いついた思考に絶望の波動が襲い掛かる。
首から下げた懐中時計の加護で精神を守り、感じるのは嘗て美しかったものたちへの哀悼。
常の決め台詞の形を少し変え、手向けるように囁く。
「せめて、美しく幕を下ろしましょう」
「一般人の安全を気にしなくていいのはラッキーだね」
殆ど同時にクローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)が動いた。
ネイルのユーベルコードによる攻撃力低下に猟兵それぞれの防御手段を合わせてどうにか即死を免れるライン。
それだけでは足りない。
猛威を振るう蒼雷と劫火、掠りでもすれば喰い尽くされる。
故にもう一手。
無差別無尽蔵な終末級ユーベルコードが陣形を破綻させる前に、戦場の地形を含め全員を捕捉。
「このユーベルコードなら……身体の傷も、精神の異常も、大抵のものは治せるよ」
クローネの【|ワタシの心身広域回復術《ブラック・ワイド・レンジ・リカバリー》】は並み居る猟兵の中でもトップクラスの|力量《レベル》に応じた回復効果をもたらす。
蒼雷による肉体の崩壊には持続再生で相殺を。
劫火に対しても、術式そのものが焼き尽くされるまでは保つ。
「これで、10秒よりは長く戦えるかな」
世界に対する敵の破壊範囲という意味で、元より超短期決戦以外の勝ち筋は無い。
重要なのはその間、味方全員が万全のパフォーマンスを発揮できる事。
猟兵たちも歴戦の超越者だ。
まだ被害が街一つに収まる内に元を断つ事が出来れば、後の事はどうとでも対処できる……だろう。恐らく。
「戦略級? 世界を滅ぼすもの? 子犬風情が大きく出たものです」
戦闘を成立させる最低条件は整った。
カグヤ・モンデンキント(天体娘・f31348)の煽り文句に獣が反応らしい反応を見せる事は無い。
そして舌戦に興じる暇も、拘る気も無い。
ついでに言えば容赦も無い。
オブリビオンが発生した惑星を破壊してしまえばいい、と。
標的を指差す――めきりと嫌な感覚を覚えながらも、発動条件は満たされた。
「見せて差し上げましょう、カグヤの雷を! 【ジャッジメント・クルセイド】、発射!」
それはヤドリガミであるカグヤが本体とする直径約4000kmに及ぶ惑星サイズの元帝国要塞に搭載された、ユーベルコードと同名の惑星をも破壊するという赫奕たる主砲型神器。
アイテムの性質に由来する威力、ユーベルコード由来の命中精度。
加えて弾数にも特段の制限を持たないこの札は総じて牽制に向く。
尤も牽制どころか蒸発させて終わる事も儘あるのだが……続くコンマ一秒は、幾つかの情報をもたらした。
「っ――!」
まず、主砲の一撃自体は蒼雷の余波のみで掻き消された。それ自体は予測の範疇だ。
初手の神秘否定光線が届いたのは神性に対する相性、ユーベルコードの効果として担保された有用性、そして何より|異能《ユーベルコード》級の属性攻撃の技量という地力あっての事。
エネルギー制限を低く見積もっても10桁……即ち100億分の1と言えば地球に太陽から毎秒届いているエネルギーがペットボトル一本の水を沸騰させるレベルと化す規模、強度の面では比べるべくもない。
問題は地殻を割らない|程度《・・》の威力では届きもしないという水準の明示化。
次に、射線を逆行する形で放たれた迎撃。
無差別爆撃とは異なり指向性を持った蒼雷は植民艦カグヤを保護する亜空間さえ貫き彼女の本体に襲い掛かる。
咄嗟に砲撃用に開いていた空間接続を遮断、本体自体に備わったバリアで食い止める内に緊急機動で回避。
「なりふり構わぬようで……随分と繊細ですのね?」
やはり獣からは返答も反応も無い。
だが、この攻防で明らかになった。
敵は此方の存在と行動を認識しており……取るに足りない威力の攻撃にさえ、今と同じ反撃が飛んでくるのだと。
(次弾からは使いどころを見極める必要がありますわね。……これは私の攻撃手段ゆえでしょうが)
三つ目。圧し折れた人差し指を見て、攻性防壁の類だろうかと考える。
カグヤの【ジャッジメント・クルセイド】は指先での照準が発動条件。
足の指を含めなければ残弾は九発……蒼雷や劫火の余波も避けて回復力を此方に回せばもう少し増えるだろうか。
原理は不明だが原因は反動の類が指一本に集中した事。
思念で分析を伝えれば、同じく思念で了承の意が返る。
「……ああ、そうかい」
|念話《テレパシー》を繋ぎ即時の情報伝達を補助しながら、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は獣を見据える。
相手の行動原理を理解してから自身も行動に入るのが多喜のスタイルだ。
先のペルソナとの戦いで毒となったように、それが良い結果に繋がるとは限らない。
今回もそうだ。
重篤な魂魄損傷を引き起こす絶望の波動、正面から向き合ったそれは精神を鋭く斬り裂いていく。
蒼雷と劫火の荒れ狂う向こう、獣と目が合った。
相手は理解など求めていない。
自らの狂乱が、"理解される程度のもの"になる事を赦さない。
「理解されたくないってんならそれでもいいさ。
だけど、その為に世界を滅ぼさせる訳にはいかないんでね!」
宇宙カブの機動力が活かせる内に右方から回り込む。
ホーミングレーザーと追尾邪眼の時間差攻撃を見舞う【|関係ねぇビーム出してぇ邪眼で敵の動き縛りてぇ《モウドウニデモナーレ》】、線の攻撃で範囲を広げ襲い掛かる絶望を迎え撃つ。
「随分とヤバい力を使うのね!」
ポテンシャルを持続時間に割いているとはいえ、攻撃力減衰と回復の二重ユーベルコードを以てして漸くスタートライン。
直撃すれば即死に充分な災厄が押し寄せるのを前に、クリスティナ・バイエンス(炎のキャバリア乗り・f30044)は臆する事無く闘志を燃やす。
「上等よ! みんな炎で薙ぎ払ってやるわ!」
炎神機カグツチを駆りクリスティナは左方から。
先陣を切った要塞主砲に対するような反撃が集中すれば命取り、此方は最大限に数の有利を活かし狙いを分散させる必要がある。
その上で。
蒼雷の爆撃と波濤の如き劫火、実質防御不能の面制圧を凌げなければ話にならない。
「纏めて吹き飛ばしてあげる! 喰らいなさいっ!」
燃え盛る【サイキック・ロード】の竜巻は指定した対象を棲家へ転移させる。
棲家が何処にあるのかはともかく――骸の海だろうか――雷と炎に転移を拒む意思は無い。
際限なく押し寄せる敵の三重ユーベルコードを前に、その勢いを減じせしめて。
「あなたの事情は存じ上げませんが……」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えの持ち主だ。
叩きつけられる悲痛と絶望に思う事が無い訳ではない。
だが、たとえ悪意が無くとも……無関係の人々を、世界を謂われなく脅かす所業は悪に他ならない。
まして尋常ならざる破壊規模、命を守る為には先ず敵を滅ぼす他無かった。
「……この薔薇のように綺麗に滅して差し上げますわ」
舞い散る【白薔薇の嵐】は蒼雷に砕かれ、劫火に呑まれ消えていく。
|それでいい《・・・・・》。
多喜の迎撃で威力の減衰した上から覆い被せるように、花弁は盾となり滅びの侵攻を食い止める。
「そうだぜ! この世界を、生きている皆を、滅ぼそうだなんて赦せない!」
「――なら、護ってみせるがいい」
「喋った!?」
聞き間違いではない。
共に戦う猟兵の誰とも違う声は、災厄を振り撒く獣の方から百地・モユル(ももも・f03218)の元に届いた。
「出来なければ。貴様の護らんと欲するものの価値など、その程度だ」
「お前……! お前はそんな理由で、皆の価値を決めつけるのか!」
その憤りに答えが返る事は無かった。
そして、問答を続けている猶予も無い。
「そんな事、させない……っ! ボクの剣から逃がしてたまるか!」
モユルの【|灼熱包囲網《バーニングシージ》】はクリスティナの竜巻と合わせるように。
理屈はリズの花弁と同じ、優に一万を超える燃えさかる剣の包囲攻撃が蒼雷と劫火を迎え撃つ。
ルインの出現から、これで三秒。
何処までも広がらんとしていた災厄、その侵攻が此処で初めて停止する。
「|神機召喚《アクセス》――|起動《イグニッション》!」
『E.N.M.Aから連絡――緊急起動プロトコル、工程省略完了。フルパワー、準備完了よ』
「|★★★《戦略級》案件ってこんなのばっかりなんでしょうか」
鈴乃宮・影華(暗がりにて咲く影の華・f35699)はキャバリアのコクピットで嘆息一つ。
祈光風神機『レガリア・ベルクス』の戦闘力は折り紙付きだが、今回はそれだけに留まらない。
制御AIから受けた連絡の通り、準備は既に出来ている。
「彼の力を以て世界より喚ぶ――我が呼び声に応え、いざ来たれ生命使い!」
世界の終わりがすぐ其処に在る、地獄のような戦場。
その上空に、鬨の声は高らかに響いた。
影華の【|蟲喰孔・友情出演『銀誓館学園』《ワームホール・スペシャルサンクス》】が呼び出すのは骸骨馬6頭立ての空駆ける馬車――自動運転の移動式皇国本陣『ソリウム・ベルクス』。
搭載する戦力は総勢835の幽霊、かつての戦いで散った銀誓館学園の能力者たち。
例えば猛威を振るう災厄から猟兵たちを護る防御力・回復力の強化。
ジリジリと進む終焉の侵蝕を押し返す飽和火力。
食い止めるだけでなく元凶を討つ為、猟兵たちの戦力を増強する支援術式。
千差万別の力が一つの想いの元に振るわれる。
「……?」
状況は未だ一秒の予断も許さない。
曲がりなりにも此方が対応できている以上、それは敵に対しても言える事だ。
だからこそ……迎撃するでもなく、ただ上空の幽霊たちを見る獣の不可解な隙が引っ掛かる。
「亡霊の戦列か。……まやかしだ」
「いいえ。確かにユーベルコードによる一時的なものですが、偽りではありませんよ」
「…………そうか」
二度目となれば獣が言葉を発した事自体に驚きは無い。
一度目はモユルの、滅びを許さない意思に反応したのだったか。
いま反応を示したのは恐らく、死者の加勢という要素。
関連性がまるで見えてこない……訳ではない。
敵の振るう三種のユーベルコード、慟哭めいて叩きつけられる意思から感覚的に掴めそうなものはある。
果たしてそれはこの戦闘の有利に繋がる要素足り得るか。
死闘の傍ら、短い時間ながら僅かに隙を晒した二度を分析に掛けていく。
「マッシュルーム! みんな出ておいで! 総力戦だよ!!」
その裏側、キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)もまた【バトルウィズフレンズ】を戦力増強に充てていた。
数は力だ。
召喚した星霊は術者と同じ能力を持つ代わり、その数に応じたダメージ増加のリスクを負う諸刃の剣。
とはいえ――どのみち一撃でもまともに浴びれば一巻の終わりには違いないのだ。
幾重にも重なった支援能力、そして共有する自らの能力を頼みに増やす頭数はありったけ。
蜘蛛の糸のようにか細かった勝算は少しずつ形を成してきた――かのように見えた。
「――笑止」
或いは、もし嘘偽りを見抜く能力の持ち主が居れば獣の唸り声は虚勢だと見抜けたかもしれない。
道理ではある。
取るに足りないものに構う必要など無く、その反応自体が逆説的に脅威を認めている。
そんな当たり前の帰結が覆る。
――この絶望が、狂乱が、|その程度《・・・・》で鎮まる事など赦さない。
歪んだプライドは自らの存在を削って出力に変える。
「このままじゃマズいよね」
諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)の戦法は単純だ。
考える事が少ない分フットワークは軽い。
あと必要なのは勇気だけ。
何処か他人事のように感じる死の気配と、勝手に震えそうになる身体を抑え込む。
足元を蹴って踏み出す。構えた鈍器に搭載した蒸気エンジンに火を入れる。
「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」
普段なら考えもしない量の強化が重なっているのだ。
玉砕そのものの突撃に合わせ、更に幾つかの支援が加わるのを感じる。
運が良ければ死なずに済むかもしれない。
蒼雷、劫火、正面から突っ込み出力全開の【スチームエンジン】を叩き込む。
(手応えアリだよー!)
開戦から六秒、一度限りの|切り札《ジョーカー》はルイン本体を捉えた最初の一撃となった。
「身体も貴方も水晶の様に透明に……」
祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)の【クリスタライズ】は視覚に対し完璧と言っていい隠密効果を発揮する反面、聴覚や温度感知の偽装には対応していない。
カグヤとの攻防を見るに恐らく、透明化だけでは僅かに存在感を薄めるのが限界だろう。
それも多く見積もって一度まで。下手に警戒されてしまえば逆効果にもなりかねない。
だからこそ、この瞬間だった。
「ソグマ! 相手の力を引き剥がせ! スルーズグリーズ・ブレイク!!」
「――――ッ!」
印旛院・ラビニア(エタらない人(仮)・f42058)の【|破邪の戦乙女・ソグマ《ディスペル・ヴァルキリー・ソグマ》】、威力そのものは攻撃に特化したみすずの【スチームエンジン】に一歩譲る。
命懸けの覚悟と背負ったリスク、彼女の特攻に比べれば良くも悪くも通常のユーベルコードの一撃。
故に届く。
ティファーナの透明化で姿を隠した戦乙女の魔槍は、対象の強化効果を解除する。
元を断たれた劫火は勢いを失い、状態異常を無視して強引に身体を突き動かしていた狂える怒りのオーラの喪失は着実に獣の動きを鈍らせる。
『――――今です!』
多喜の繋ぐ思念を介し、全員の脳裏に続く作戦が伝達される。
銃を構えるリリエッタ・スノウ(ちっちゃい暗殺者・f40953)の【バレットタイム】は疑似的に思考・反応速度を引き上げる。
実に165倍の倍率はトップクラスと言っていい。
戦闘開始から状況を分析する司令塔の役割に徹し続け七秒目。
敵ユーベルコードの強化解除が合図代わり、近接攻撃に長ける猟兵たちが一斉に動く。
「……唯のろくでなしの旅烏なりにやるとしますか」
一瞬だけみすず――自らをパパと慕う少女が一秒前に残した疾走の軌跡を見やり、諏訪野・啓太郎(さすらいのライダー・f20403)は無造作に踏み込む。
その動きに感情の乱れは無い。それどころか、人間や生物に特有の前触れすら存在しない。
「大層な力を振り回してても、この動きは読めませんか」
スーパークラッシャーの銃撃で獣を撃ち抜き、煽るでもなく呟く。
今の啓太郎は【バトル・インテリジェンス】の制御下にある。
彼自身の意思に依らない動きは、先読みの余地を与えず、純粋な反応速度での対応を強いる。
言葉が返る事は無かったが……露骨に啓太郎へと狙いが向いた。
"出来ないか"と言われれば否定せずにはいられないといったところか。
その分だけ死が近づくのを感じながら、存外に単純なものだと内心で肩を竦める。
注意を引けた事は想定外の成果と言えるだろう。
「【|流水撃《ナガルルミズノゴトク》】――変幻自在の不可避だよ!」
城田・紗希(人間の探索者・f01927)の攻撃は本来なら対多勢を得意とする範囲攻撃だ。
その機動力を今はヒット&アウェイに利用する。
敵にはどうやら攻撃を回避するという選択肢は無いらしい。
雷そのものと化した身体さえ捉えるユーベルコードの連続攻撃はダメージを蓄積させ、迎撃の誘発はその分だけ注意を分散させる。
啓太郎と同じく紗希の役割は攪乱だ。
そして、その役割を担う者はもう一人。
翔剣士が得意とする空中ステップと共に薔薇の花弁が舞う。
「まぁ僕は占い師ですが」
「!」
ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)の【薔薇の剣戟】は四度の命中で即死を確定させる。
やはり回避行動を取らないルインに一撃目が命中し……二撃目を繰り出そうとした手を慌てて引っ込めると同時、直前まで腕のあった空間を蒼雷が貫いていく。
ユーベルコードの性質は恐らく最初の一撃で見切られた。
あと三撃を無理に当てに行く必要は無い。
攪乱は|本命《メインプラン》があってこそ効果を発揮する。
「ふーん、やっとお出ましのボスだけあって無茶苦茶するね……」
一歩前に出た政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)が得意とするのは化身忍者の代名詞、【降魔化身法】。
代償を負う代わり強化幅も相応の切り札が一つ。
味方の重ね合った支援と合わさり――ルインとの正面戦闘さえ可能とする。
「……っていうのは、ちょっと過言だったかも」
「問題無い」
獣の膂力と俊敏、狂乱に見合わぬ戦闘技術。
そして何より負傷で怯まない前のめりの攻勢――避け得ぬ被害ゆえに最も敵にしたくない手合いだが、朱鞠が前衛を張る間に後方から応じる声が一つ。
ぱきりと、宝石の砕ける儚い音が響く。
「無色の魔力よ、その暴挙にて、全てを引き裂け!」
「ッ……!」
アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)の【|時空両断《サレターレ・モーメント》】は魔力の暴走を以て時空を斬り裂く。
憤怒のオーラを解除された今、欠損に伴う物理的な行動阻害を捻じ伏せる理外の力は働かない。
片翼を半ばで断たれた獣は苛立ち紛れの咆哮と共に蒼雷を撒き散らす。
それまでの無差別爆撃とは異なる、攻撃者の迎撃を意図した反応。
無尽の全方位攻撃に死角が生じたという事だ。
啓太郎たちの攪乱が朱鞠たちの正面戦闘の助けとなった。
逆もまた然り。
「ほんま、やり過ぎる子が多くていけませんわ」
それでも、まだ死者が出ていないのは僥倖だろうと彼女は考える。
ルインが命を奪い世界を滅ぼそうとするのは結果論だ。
目的ではなく、下手をすれば手段ですらなく、過程に過ぎない。
そんな理由では傷つけられる方も浮かばれない。
「いや、浮かばれるも浮かばれないも無い話ですけども」
殺気無きが故に死角を取るのは納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)。
その方針はやはり"お仕置き"だ。
「ほな、いい声で鳴いてな~!」
ピンチンの【|めっさ・こちょばい《トルソ・キラー》】は命中した対象の四肢と首の付け根に点線を付与する。
効果は周囲の万物が点線目掛けくすぐりに来る事による追加攻撃。
殺傷能力は端的に言って低い。
ルインが完全に理性無く狂乱するのみの獣なら碌な効果を発揮する事も無かっただろう。
だが。
猟兵たちの怒涛の攻勢に晒される今、取るに足りない筈の手数の増大は陽動として最大限の力を発揮する。
「無駄だ、と言った……!」
「ああ。お前がそう言う事は分かっていたとも」
ハッタリは二度目だ。きっと、何度でも繰り返すのだろう。
その厄介さを把握しているからこそアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は手を緩めない。
「狙った獲物は逃さない。そう言ったはずだ……」
銀誓館の幽霊たちの隠蔽術式、ティファーナの透明化、啓太郎たちの攪乱に朱鞠たちの猛攻。
その全てに対処しながら敵対者全員の動きを捕捉し続ける事は現実的に困難を極める。
警戒されていない訳ではない。
その上で、自身から敵の意識が逸れた瞬間をアスは見逃さない。
ユーベルコード【CODE:サジタリウス】――ほぼ必ず狙った部位を捉える絶技は発動条件を満たした。
弾丸は右の眼を捉え脳天を突き抜ける。
獣はたたらを踏み、まだ倒れない。止まらない。
「流石に随分と弱ってきたみたいっすけど、まぁ。これはこれで丁度良いっすね」
とうに理屈では動いていない雷の獣、その身体を見据え飯綱・杏子(悪食の飯テロリスト・f32261)は舌なめずりを一つ。
|食道楽の悪魔《グラトニー》の悪食に限界は無い。
そして【フードファイト・|狩猟《ハンティング》モード】は食欲を力に変える。
「ここはやっぱり|心臓《ハート》っすかね」
心、精神、そうしたものが心臓に宿っているのかはさておき。
物理攻撃を透過する雷の身体に生物同様の臓物が収まっているのかも定かではないが、抉り出せる核はあるだろう。恐らく。
耐電・耐熱・概念防御、蒼雷と爪牙の迎撃を掻い潜り適切な調理器具の一撃は見事に獣の胸部を深く穿つ。
「あまり丁寧に加工してる時間も無いみたいだし、いただくっす」
口に放り込めば淡い甘みと仄かな苦み、そして全てを打ち砕く電撃の痺れと灼熱。
脳裏に焼き付く美味、御馳走様でしたと手を合わせて。
戦闘開始から十二秒。
それまで蒼雷と劫火を食い止めていた猟兵の攻撃は、勢いが衰え均衡が崩れれば必然ルインへと降り注ぐ。
複数の致命傷、それ以上の部位欠損。
憤怒が、悲嘆が、絶望が。心だけが揺らがない。
残骸の如くボロボロになりながら、獣は猶も吼える。
「――まだ、だッ……!」
「いいえ、終わりです!」
そこに一人の少女が飛び込んだ。
それ自体が万物を焼き滅ぼす雷の身体を躊躇なく掴む。
ある種の|異能《ジョブ》として特筆される"力持ち"の頑健な肉体さえ煙を上げようと、熊ヶ谷・咲幸(チアフル☆クレッシェンド・f45195)は怯まない。
「あなたの絶望も浄化してみせます!」
「させる、ものか――これは……私の……ッ!」
「浄化します!!」
力を増す蒼雷の侵蝕を感じながら繰り返す。
咲幸に獣の事情は分からない。それでも、この絶望がルインにとって手放せないものだという事は伝わってくる。
それは間違っていると否定する。
「だって……本当に大切なのは! 絶望でも、怒りでも、悲しみでもないでしょう!」
「――――――」
獣の硬直は、きっと肯定を意味するものではない。
かと言って否定でもない。
見失った何かに目を凝らそうとするような一瞬の思考。
「それに、あたしはアイドルですから! うおりゃああああ!!」
「!?」
決意と共に【びったんびったん】が発揮するのは実に167トンもの腕力。
物理的にも精神的にも不意を突かれた獣はそのまま背負い投げの要領で地面に叩きつけられる。
骸の海を祓い人々を救うアイドルの使命感――そして咲幸流のアイドル殺法。
物理的な限界を超えて獣が動き続けていたとすれば、その源は精神力に他ならない。
それは毒気を抜かれるように揺らいだ瞬間が最も脆いという事。
猟兵たちの集中砲火が降り注げば――ひとたまりもない。
顕現確認から十五秒後。
戦略級オブリビオン『黄昏の孤狼』ルインの討伐は此処に完遂された。
成功
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