●
幻朧帝イティハーサはカルロス・グリードとの古よりの盟約により、カルロスの鎧となる事に同意した。
カルロスがサクラミラージュで行う予定であった大改変は、イティハーサの“新世界創造”を以て行われることになった。
其処は海。何処までも続く大海原。オーシャンボールによって大地のほとんどは水の底に沈み、僅かに残った幻朧桜の残骸が、異世界の生命体たちを“島々”へと転生させた世界。
――汝らが知るグリードオーシャンも、嘗てはこのようにして生まれた。海に沈む前の世界の名を、
櫻の楽園という。
幻朧桜を通じて滲み出て来た他世界文明の“島”。其処にカルロス・グリードはいる。
決して油断するなかれ。彼は嘗てグリードオーシャン全体を巻き込む戦役を起こした、オブリビオン・フォーミュラなのだから。
●
「カルロス・グリードはオブリビオン・フォーミュラなだけあって、少し他の人達とは扱いが違うみたいね」
佐々・夕辺(咲梅・f00514)はそう猟兵に言う。
確かに、
超古代種族を操り、其の意志を持って“新世界創造”を行った幻朧帝イティハーサではあるが、カルロス・グリードに対しては『彼の鎧になる』事を享受している。矢張り古よりの盟約によるものか。
「今回は彼の意志をもとに作り上げた新世界、“グリードオーシャン・アルゴ”の島へと向かって貰うわ。其処には部下もいない、独りきりのカルロス・グリードが待っている。余程自信があるのでしょうね」
島には“遺物”と草木以外何もない、至ってシンプルな未開拓の島だと夕辺は語る。恐らく一つきりの“遺物”も、波に乗って辿り着くなどしたものなのだろう。
「相手はオブリビオン・フォーミュラが2人。でも、島にある遺物を利用すれば、貴方たちも互角以上に戦えるはずよ。砂浜に転移したら、傍にある丘を見て頂戴。大きな天文台のような……叩く部分と機銃が合わさったような……奇妙な“遺物”がある筈よ。其れは叩く強さによって放つ弾丸を変える機関銃なの。渾身の力で叩けば、其れだけのものを返してくれる――例えカルロスが海水を鎧っても、其の鎧さえ貫通する銃弾を生成できるでしょう」
管狐たちがくるりと渦を巻き、グリモアを生成する。
「“遺物”があるのはありがたいけれど、“新世界”自体を肯定する事は出来ないわ。カルロスが他世界を侵略してしまう前に、斃してしまいましょう。……お願いね」
key
こんにちは、keyです。
推しならいっぱい書かなきゃ……いえ、推しは奥様の方なんですが……
●目的
「カルロス・グリードを斃せ」
●戦争シナリオ
今回のシナリオは1章で終わる「戦争シナリオ」です。
お誘い合わせの方以外は、基本的にお一人ずつの描写になります。
●追加特殊ルール『侵略新世界』
終戦時点でこの戦場が未制圧だった場合、侵略新世界『グリードオーシャン・アルゴ』は他世界の侵略に乗り出します。
●プレイングボーナス!
「他世界文明の遺物を利用して戦う」
●場所・敵
幻朧帝イティハーサがカルロス・グリードの鎧となりながら作り上げた新世界“グリードオーシャン・アルゴ”の島の一つです。
基本的に戦場は砂浜で、カルロス・グリードはイティハーサの力も用いて攻撃してきます。
小高い丘があり、其処にはとある“遺物”があります。利用してみましょう。
●遺物
巨大なハンマーと機銃を合わせたような石造りの建築物です。
ハンマーの頭部分に何か衝撃をぶつけると“衝撃に見合うだけの威力と量を持った弾丸”が機銃から放たれる仕掛けがあります。
●プレイング受付
オープニング公開後からプレイング受付開始です。
物理的に送れなくなるまで受け付けております。
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此処まで読んで下さりありがとうございました。
皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『カルロス・グリード幻朧態』
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POW : 海王の矢
【無限に広がりゆく大海】から無限に供給される【『死の海水』の矢】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
SPD : 王錫海巨人
全長=年齢mの【『海水の巨人鎧』を纏った姿】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【生命を蝕む呪いの海水拳】による攻撃を可能にする。
WIZ : インヴェイジョン・オーシャン
全身を【数万トンに及ぶ海水】で覆い、自身の【侵略への欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
👑11
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エミリィ・ジゼル
ハンマーに!サメで!激突!
説明!
今回は竜巻をまとったサメに乗って、全力でハンマーに体当たりします。
衝撃とは言い換えれば運動エネルギーです。そして運動エネルギーは速度の二乗に比例します。
速度が2倍になれば運動エネルギーは4倍になりますし、速度が5倍になれば運動エネルギーは25倍になります。
すなわち、速ければ速いほどに衝撃は爆発的に増加するわけです。
はい、というわけでハンマーに全力でどーん!!
最高時速15700km。マッハ13を超える速度を弾丸に変えて、カルロスを撃ちぬいてやりましょう。
あ、弾丸は虹色に光るサメの形でお願いします。
名付けてゲーミング・シャークバレットです。
●
遺物の! ハンマー部分に! サメで! 激突!
はい説明。
エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)は竜巻を纏ったサメにのり、全力でハンマーに体当たりしたのだった。
死の海水が矢じりとなってエミリィたちを狙うが、竜巻に乗った彼等に届く筈もなく、為す術なく竜巻にまかれ、水は散っていく。
「いまなんか撃ちました? 全然当たらないんですけど?」
エミリィはカルロスを見事に煽りながら遺物へと近付いていく。
衝撃とはいいかえれば運動エネルギーである。これは速度の二乗に比例する。つまり速度が2倍であれば運動エネルギーは4倍に、速度が5倍であれば運動エネルギーは25倍になるという訳。
つまり、速度があればあるほど……運動エネルギーは増加し、其れがぶつかった衝撃は爆発的に増加する。何処かの誰かが行っていた「何より速さが足りない」という言葉にはきっとこういう根拠があるのだと思う。
という訳でエミリィは叩くのではなく、速度を上げて自ら(とサメ)で遺物の衝撃吸収部を思いっきり叩いた。
どかん、と凄まじい音がした。そりゃあそうだ、時速15700㎞、マッハ13を超える速度なのだから。
其れに遺物は見事に耐えきって見せた。流石異世界の遺物。海をどんぶらこと流れ着く根性があるだけある。
そして――凄まじい速度で弾丸は放たれた。最早砂浜全域を狙った弾幕である。
「おおー、自分でやったとはいえ、これ凄いですね」
「自ら遺物への衝撃となるとは……!! 一体何を考えている!?」
「だってこれが一番手っ取り早いですし……」
カルロスは見事に撃ち抜かれ、初っ端から重傷を負うことになるのだった。
ちなみに弾丸は虹色のサメの形をしていた。ちいさくてかわいい其の弾丸を、エミリィは心の中で“ゲーミング・シャークバレット”と名付ける事にした。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
サクラミラージュを滅ぼした上で、異世界侵略の橋頭堡にする……
偽りの世界とはいえ、故郷が滅んだ姿など見ていたくもない。さっさと片付けるとしよう
遺物によって相手に有効打を与えられるとしても、相手もそれは想定済みの筈
単純に撃っても避けられるか、使おうとした所を狙われる……か
神刀の封印を解除。神気によって身体能力を強化してひとまずカルロスと向かい合い
敢えて遺物には近寄らずに砂浜でやり合う……がここは回避に専念
俺に注意を引き付けた上で、カルロスが遺物の射線に入った所で陸の秘剣【緋洸閃】
周辺一帯に緋い刀を降り注がせる事で遺物に衝撃を与えると共に、カルロスに対しては少しばかりの目眩まし
今なら当たるだろう
●
サクラミラージュを滅ぼしたうえで、異世界侵略の橋頭堡にする……偽りの世界とはいえ、故郷が滅んだ姿など見ていたくもない、と夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)は神刀を抜き、其の封印を解いた。なんかこのカルロス、傷だらけだな……と思ったが、これまでの猟兵の奮戦故であろうと心中で納得する。
そして此処まで傷付いたからには、遺物を猟兵が使えるという事実を既に彼は知っている事になる。遺物を利用しようとする戦法は想定済みだろう。
単純に撃っても避けられるか、遣おうとしたところを狙われるかのどちらかだ。
「遺物を使うまいと思っているな?」
カルロスとて莫迦ではない。静かに構えた鏡介を見て、ほう、と感嘆の声を上げた。
「比較的利口な選択だが、我に挑んだ事自体が阿呆の選択なのか判らせてやろう」
たちまちに海水がカルロスを包んでいき、巨人のような海水の塊が鏡介の前に姿を現す。其れは飛翔する。其の拳は生命を蝕む。前にして鏡介は冷静に、巨人……カルロスがいる場所を目視していた。
「愚かなり、猟兵! 流木のように、貝殻のように、粉微塵になるが良い!」
そうして巨人が飛翔した、其の瞬間だった。
「――陸の秘剣」
構えていた鏡介が動く。
ずっと待っていた。カルロスが、海水の巨人が
遺物の射程内に入るのを。鏡介はこれまで一言だって、『遺物を使わない』とは言っていない!
封印を解かれた神刀の刃から、戦場全体に緋色の刃が降り注ぐ。其れは海水に乱反射してカルロスの眼を焼き、そして――遺物の衝撃吸収部にも降り注いだ。
緋色の刃が落ちるリズムと同じ間隔を空けて、緋色の弾幕がカルロスへと襲い掛かる。
「なっ
……!?」
眼を焼かれたカルロスには其れを目視する事は出来なかったが、遺物が動く音で其れを察知したのだろう。巨人は飛翔して逃げようとして……しかし、逃れられなかった。緋色の刃による行動速度の低下を受け、其の身体が思うように動かなかったのだ。
ばちん、と風船のように海水が弾け飛び、傷だらけのカルロスに、緋色に美しく輝く弾丸の群れが放たれた。
大成功
🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
幻朧帝イティハーサとカルロス・グリードを
同時に相手にするなんてね。
どっちも厄介な相手だけど、まとめて倒させてもらうね。
今回はキャバリアは使用せず、UCは武装の
2本の大剣『リリス・ギア・ブレイド』に対して使用するよ。
カルロス達の死の海水の矢といった攻撃は1本で凌ぎつつ
もう1本を遠隔操作で遺物のハンマーの頭部分をぶっ叩くよ。
その威力だけ弾丸が放たれるようだし、
カルロス達に狙いを付けて撃ってもらえればかな。
こっちの狙いに気付いて阻止しようとしてくるなら
その隙をついて自分から攻めるようにしたいかな。
それでも戦いが長引くようなら、多少のダメージは覚悟で
自ら全力でハンマーを叩いて弾丸の威力を増大させるよ。
●
サクラミラージュのオブリビオン・フォーミュラ、幻朧帝イティハーサ。
そしてグリードオーシャンの元オブリビオン・フォーミュラ、カルロス・グリード。
この二人を同時に相手するのは厄介だと、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は2本の巨大な機械剣“リリス・ギア・ブレイド”を呼び出しながら思った。
だが、負けてやる気など毛頭ない。
「悪いけど、纏めて斃させて貰うね」
「愚かな。ならば愚かなるまま、この新しき海の藻屑と消えるが良い」
カルロスが片手を上げると、海水がたちまち矢の形を為してリリスフィアに襲い掛かる。
リリスフィアは其れに対して、“リリス・ギア・ブレイド”の
片方を用いて防いだ。普通の人間であるリリスフィアを庇って余りある機械剣、一本で彼女を庇うには十分だ。
そうして、もう一本で――
「……遺物を、叩く!」
まるで突き刺すかのように、巨剣が遺物へと衝撃を与えた。
ごうん、と遺物が作動する音。そうしてカルロスへ向けて弾丸が放たれた。
「小賢しい……!」
カルロスが海水の矢で弾丸を迎え撃つ。全く海水というものは厄介で、撃てども撃てども尽きる事はない。カルロスは更に同時にリリスフィアを狙う事で彼女の動きを封じ、弾丸を迎撃する。
「流石に一筋縄ではいかないか……なら!!」
リリスフィアは走り出す。傍に“リリス・ギア・ブレイド”を従え、多少の矢傷ならばやむなしと走って―― 一つでダメなら、二つ!
機械剣の両方を用いて、遺物へと叩き付けた。
凄まじい勢いで回り、弾丸を吐き出す機銃。海水の矢も負けじと連射されるが、流石に二倍になっては分が悪かった。
そうして弾丸の一つがカルロスの肩を貫き……血飛沫を散らす。其の血は青黒い塵となって、大地に落ちる前に消えた。
大成功
🔵🔵🔵
シノギ・リンダリンダリンダ
何度も出てきて私の邪魔をしてきましたが……さすがに元フォーミュラとあってはしぶといですね
変なおじさんを纏っているようでが……新たなグリードオーシャン、お前をさっさと退治して探索したいですね。新たな大海原は大海賊のものです
【永久の幸せ】を発動させながら、ハンマーを握り、叩きつける
呪詛毒で遺物をハッキングし、吐き出される銃弾に己の呪詛毒を乗せる
その身を蝕む、焼く、腐らせる、広げる、感覚を鋭くする、呪詛や毒を練り込み、撃ち抜く
ついでに毒触手も近くに生み出して乱打
お前を倒してから、いつまでこの世界が保つか分からないんです
早く死んで、私に略奪と蹂躙をだせてくださいな?
●
「何度も出て来て私の邪魔をしてきましたが……」
シノギ・リンダリンダリンダ(
強欲の溟海・f03214)はゆっくりと歩く。
既にカルロスは傷だらけ。大した障害にもなるまい、と悠々とシノギは遺物に向けて歩く。
「流石に元フォーミュラとあって、しぶといですね。変なおじさんを纏っている所為ですか? ――お前をさっさと退治して、こちらは探索をしたいんですよ。新たな大海原は、大海賊のもの。お前は既に敗者なのです」
「ふざけた事を……海賊ならばお前も判っているだろう。“生き残った者が勝ち”……」
「ええ、判っていますとも。我々は賊ですからね、一番大事なのは命です。お前は今、其の最も大事な宝を喪おうとしているのですよ?」
シノギから放たれるは毒の霧。呪詛と毒が入り混じる霧はたちまちに砂浜を包み込み、カルロスの行動を阻害する。
同時に其の霧で遺物をハッキングし、吐き出される銃弾に呪詛毒を乗せて――シノギは拳で衝撃吸収部を叩いた。
ばらららら、とばらまかれる銃弾は、霧に紛れて見えない。僅かにあがるカルロスの声が、当たったという事を教えてくれる。
「おや、これ自動照準でしたか。良いですね、持って帰りたいです。――聞いていますか、カルロス・グリード? お前を斃してからどれくらいこの世界がもつか判らないんですよ」
叩く。撃つ。
叩く。撃つ。
毒の触手を生み出して乱打する。撃つ。
海賊としてのシノギは何処までも冷徹で、冷静で、そして残酷だった。
「とっとと死んで、私に略奪と蹂躙をさせて下さい。其れがお前がこの世界で出来る唯一の仕事ですよ」
大成功
🔵🔵🔵
播州・クロリア
古よりの盟約ですか…
奴らもっと前から
このような非道な行いを重ねてきたということですね
その報いを受けさせねばなりません
(肩幅ほどに足を開き、深く息を吐きながら全身の力を抜いた後{霹靂の旋律}で『ダンス』を始める)
随分と大層な鎧を着込みましたね
死装束はそれでよろしいですか?
(【蠱の宴】で敵の動きを鈍らせ攻撃を回避すると鎧を通して『電撃』で麻痺させる)
この地に漂着した遺物も海に沈んだ魂が呼び寄せたのかも
ここで滅びるのは必定というわけですね
(遺物に辿り着くと照準を敵に合わせ『衝撃波』を纏った蹴りをハンマーの頭部分に叩き込む)
●
古よりの盟約。
グリードオーシャンの“水底”の正体。
播州・クロリア(踊る蟲・f23522)は其れを合わせて考えると、とカルロス・グリードを見た。
「この戰が起こるもっとずっと前から、このような非道な行いを重ねてきたという事ですね。報いは受けねばなりません」
クロリアは静かに脚を前に出す。其れは瞬く間に広がり、振り落ちる雷光のステップ。そうして心を怯ませる、稲妻の轟音。刹那と畏怖は旋律となって、クロリアの手足を躍らせる。
「何かと思えば踊るとは――我への捧げ物にしては随分と」
「いいえ、捧げ物ではありません。言うなれば貴方への弔いです、カルロス・グリード。貴方こそ死装束が其の大層な鎧で宜しいんですか?」
カルロスは海水を纏い、巨人となっていた。だが、カルロス自身も判っている。傷の所為ではない。明らかに“身体が重い”。其れはクロリアのユーベルコードによるものだが、カルロスは知らぬままだ。彼は楽しんでいないから、其の手足が鉛の如く錘になるのだ。
其れでも、と振るった拳は鈍重で、ダンスで己を研ぎ澄ましたクロリアにとっては回避する事などさほどの労力でもない。
そうして舞うように跳びながら遺物へと辿り着いた彼女は、ふむ、と衝撃吸収部を見た。
「この地に漂着した遺物も、海に沈んだ魂が呼び寄せたのかも。つまり、貴方が此処で滅びるのは必定という訳ですね」
照準はカルロスに定め。
そうしてクロリアは筋肉を温めた脚で衝撃吸収部に思い切り蹴りを叩き込み、海水の巨人をも破壊する弾幕を齎した。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風
世界滅ぼす者なら、四悪霊はどこまでも追いかける
陰海月に遺物は任せましたー
UC使用しようしつつ。ええ、私ごと遺物の射程範囲内へ。
言っときますけど、いかなる攻撃も強化にしからない。此度は状態異常強化ですねー。
そして漆黒風を投擲。もたらすは生命力吸収と鈍足。
そこへ、ねえ?
※
陰海月「ぷ!」
コンキスタドール大嫌い怪力パンチを遺物に。間を開けて2発!
『馬県』認識してるし、おじーちゃん信じてるし!
霹靂「クエ…」
友、ストレートパンチ生き生きしてる。
『馬県』認識しつつ、2発目パンチ時には、友を背に乗せて一緒に遺物にゴー!
●
「世界を滅ぼそうとするものを、四悪霊はどこまでも追いかけます。其れこそ其の者が滅びるまで」
「ふ……死に損なっただけの悪霊が、我を呪い殺せるとでも?」
「やってみなきゃ判りませんよー?」
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は煽るように言う。カルロスは海水から矢じりを組み上げて、ならば何処までもつのか試してやろう、と海水の矢を義透に放つ。
其れはいとも容易く義透に突き刺さる。しかし。
――四悪霊は“馬県・義透”という一つの存在である
其の認識が、義透の隅々まで呪詛と一緒に行き渡る。そうして何事もなかったかのように身を起こした義透は、棒手裏剣“漆黒風”を投擲する。
「……む……?」
其れを矢を用いて弾くカルロスだが、何の小細工かと片眉を上げた。確かに己の海水の矢は相手を貫いた筈。死を招く海水だ、なぜ恐れもしないのか?
――答えは簡単だ。其れは義透が“四悪霊”だからである。最早死など怖くはない。故に何処までも追いかけ続ける。
「死に損ないだと莫迦にしてると、痛い目を見ますよー? ね?」
「……」
何かを疑うように、観察するように義透を見ていたカルロスだったが、ならば、と足を止めて再び海水の矢を放つ。こうすれば其の速度上昇も相俟って、いよいよ傷として残るだろう。
そうして脚を止めた、瞬間。
「ぷっっきゅ!!」
愛らしい鳴き声と共に、どかん、どかん、と間を空けて二発、何かを叩く音がした。
はっとカルロスが遺物の方へ目を向けると、其処には大きなミズクラゲとヒポグリフがいた。――いや、“誰が”やったのかはさしたる問題ではない。問題は――!
「ぬう
……!!」
がらららら、と機銃が回って弾丸を吐き出す。其れは奇しくも義透の漆黒風に似ていた。
「おやー、これは鬼に金棒ですねえ」
更に義透本人も、本物の漆黒風を放つ。遺物からの弾丸を撃ち落とす事に専念していたカルロスの胴を、棒手裏剣が貫いた。
「がっ……」
「ふふ。其の活気、頂きますよ」
生命力が吸われていく。脚が重くなっていく。
走れば避けられる筈なのに其れが出来ず、弾丸を海水の矢で撃ち落とすのも限界だ。
「ぷっきゅ! ぷきゅ、ぷきゅっ!!」
「クエ……」
どんどこどん。
これでもかとコンキスタドール大嫌いパンチを衝撃吸収部に繰り出す陰海月は、霹靂曰くとても生き生きしていたという。
大成功
🔵🔵🔵
神臣・薙人
櫻の楽園を沈めてなお、新世界を望みますか
流石に強欲が過ぎますよ、カルロス・グリード
転移したら説明された丘を確認
遺物を発見次第、そちらへ移動します
まずは遠距離から白燐蟲で攻撃
一撃でも当たれば桜花燐光撃を使用
カルロスが海水をまとったら
遺物のハンマー部分を力いっぱい殴ります
膂力に自信はありませんが
これでも、桜の精にしては力がある方です
その海水、砕かせて頂きます
照準を合わせる機能等があれば
カルロスの胴に当たるように調整
海水が砕けたら再び白燐蟲で攻撃
目眩ましになるかは分かりませんが
光量は最大に
範囲から外れていたら桜花燐撃も再使用
基本的に遺物から離れず
すぐにカルロスの海水を砕けるよう
位置を確保しておきます
●
「
櫻の楽園を沈めてなお、新世界を望みますか。流石に強欲が過ぎますよ、カルロス・グリード」
「我ら海賊はいつだって、強欲であるべきだ。欲望のない生き物などおるまいよ」
神臣・薙人(落花幻夢・f35429)は其の言葉に柳眉を顰めた。確かに、欲望のない生き物などいない。だが其の為に世界一つを犠牲にするなど、あって良い筈もない。
だから其の静かな怒りを、薙人は白燐蟲に載せた。白燐蟲は空を舞う。カルロスへ届こう、とした時、カルロスの周囲を海水が渦巻き始める。其の量にして数万トン。凄まじい量の海水を圧縮した“鎧”を纏い、欲望のままにカルロスは飛翔しようとする。
ならば、と薙人は駆けた。白燐蟲にカルロスの翻弄を任せ、遺物のもとへ。
「御力をお借りします……!」
薙人は桜の精だが、其れでも膂力はある方だ。思い切り拳を握ると、衝撃吸収部に向けて拳を振り下ろした。
照準はカルロス――其の鎧に合わせる。ばら撒かれた強靭たる弾幕が、其の海水を穿ち、穿ち、穿ち……そうして数万トンにも及ぶ海水の“鎧”を撃ち砕いた。
「白燐蟲……! 今です!」
燐光を放ちながら、白燐蟲が奔る。
そうして放たれたうちの一匹が、カルロスの肩口へと食らい付いた。
「――其の傷は、もう消えませんよ」
其れはとてもとても小さな傷。だけれども其の傷は桜花の刻印となり、他の白燐蟲を呼び寄せる。
「小賢しい真似を……! なんだこの蟲の群れは!」
「其の印は白燐蟲を呼び寄せます。例え再び鎧を纏おうとも……もう逃げる事は出来ません」
そして貴方が再び海水を纏おうとも、こちらには其れを砕く遺物があります。
薙人は冷たく言い放つと、再び遺物を殴り付けるように叩く。
再び生成された海の巨人がこちらに手を伸ばす。其れを打ち砕く。
防御のために水球のような形に海水を精製する。其れを打ち砕く。
余った弾丸がカルロス本体に突き刺さり……まるでぼろきれのようになった元フォーミュラ、カルロス・グリードは……自らが望んだ新世界で、何も出来ず骸の海へと還っていった。
大成功
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