帝都櫻大戰⑱〜コンコンウェポン
「皆様お集まりいただきありがとうございます」
一礼した人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)はキマイラフューチャーの地図を広げる。
「現在、帝都櫻大戰の真っただ中でありますが、エンシェント・レヰスはサクラミラージュ以外の世界へ干渉し、『神王サンサーラ』の影響を受けたキマイラフューチャーが危機的状況に陥っています」
サンサーラは極めて強大なオブリビオンだが、あまりにも『強すぎる』為に『完全に無傷の状態』でなければ自身の存在を維持する事ができず、たった一撃でも直撃させることができれば、キマイラフューチャーから弾き出す事ができる……のだが。
「サンサーラは骸の海を無限に広げる力を持っており、戦場は既にキマイラフューチャーではなく、骸の海と化しています」
では、この世界は既に滅んでしまったのかというと、そこまで事態は悪くないようで。
「しかし、キャンピーくんの力でゴッドゲームオンラインの世界から一人の『黒聖者』が送り込まれています。彼女の『中の人』は統制機構で生まれ育った普通の少女で、猟兵のことも他世界のことも知らなかったようですが、なぜかキマイラフューチャーのコンコンコンを完全な形で使うことができ、どこをコンコンコンしても望む物を望むだけ出してくることができます。さすがにドン・フリーダムの技術レベルを超えるものは出せないようですが、それでも一般的に猟兵が取り扱える物品は取り出せるようです」
つまり、ここぞとばかりに(限度はあるけど)物量作戦を仕掛ける事ができるってーわけよ。
「それでは皆様、ご武運を。あまり大量の物資を出して、足場を失い骸の海に落ちたりしたら……ふふふ」
背負った武器に手を伸ばした椿から逃れるように、慌てて転移していく猟兵達なのだった。
久澄零太
ヒャッハー『戦争依頼』だァ!
久澄です
今回はまさかの異世界への襲撃から現地(物理)を守るんですって
現場は骸の海に沈んだ後っぽくなっていますが、キマイラフューチャーはまたしても真っ二つに展開しており、その割れた隙間的な、なんかいい感じの場所に骸の海が広がってて、キマイラフューチャーのお星様そのものはセーフなご都合主義的なソレです
で、その骸の海のせいで敵さんに近づけないどころか、生半可な攻撃は骸の海に呑まれて消滅します
そこで、召喚されてる黒聖者さんがあれこれ物資をコンコンコンしてくれる為、即席の合成砲台を構築して骸の海を貫通させて敵さんに砲弾をぶち込むとか、「そんな方法が!?」と思わされるような創意工夫を凝らした特殊武装を作るとか、なんかいい感じの何かを出してもらって使いましょう
多分一括採用するんで、出来上がるモノは個々の何かかもしれないし、全部まぜこぜにしたキメラ兵器かもしれない……
なお、戦争シナリオは数を回して青丸を稼ぐ必要があるため、スピード重視で、『パッと見てすぐに書けると思ったプレだけ採用』に絞ります
ではでは、皆さまのコンコンコンクラフトなプレをお待ちしております
第1章 ボス戦
『神王サンサーラ』
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POW : サンサーラディーヴァ
自身の【眼前】を【広大無辺の仏国土】化して攻撃し、ダメージと【神王サンサーラへの到達不能】の状態異常を与える。
SPD : サンサーラノヴァ
【かざした両掌の間】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【五感封じ】の状態異常を与える【神王光】を放つ。
WIZ : 強制転生光
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【サンサーラの光】を放つ。発動後は中止不能。
👑11
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アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
コンコンコンで求めるは私の妄想力を高める頭セカンドカラーな”おもちゃ”よ☆
黒聖者ちゃんが
こちらの行動を理解できる前に唇を奪って濃厚なキス❤手は自由だからコンコンコンはできるから大丈夫だ、問題ない。
さて、ヒュプノスセカンドカラーで与える状態異常は不利益なモノだけなので、頭セカンドカラーになった神王様はえっちな妄想しか出来なくなるわ❤さらに
妄想を送り込んで、これから皆が放つ攻撃に対して”我々の業界ではご褒美です❤”状態にするわ。
えっちなのうみそおいしいです❤

陽環・柳火
「想像力を武器にか……頭使うのってあまり得意じゃねえんだよな」
無理に無敵の何かを想像するより、自分のできることの延長で周りをサポートするのが合ってるか
「そんなわけで肉だ。最高品質の屍肉を出してくれ」
UCの性能を最大に引き出すための食べ物を要求。出されたものを即座に【大食い】で喰らい、エネルギーに変える。屍肉とは言っているが、普段はにゃんジュールで補給してるくらいなので、割と適応範囲は広い
「今までにないくらい力が漲ってきたぜ」
この力を他の人の武器に【魔力供給】【エネルギー充填】でパワーを注ぐなり骸の海を【浄化】【属性攻撃】の炎で焼き払って味方の攻撃をとどきやすくするなどして強力・連携する

巨海・蔵人
アドリブ連携改変歓迎
■心情
最近キマフュのメンテナンス通路開き過ぎじゃないかな?
元々開けるだけでも大変だし問題出そうだったと思ったけど…
■対UC
取りあえず気にしなくても良いように足場作っておくね。
それと、流れ弾とか物騒だしこっちのUCでサンサーラさんの【眼前】に目隠しと、身体の周り10センチ位の所に防護壁浮かべて消される度にはりなおすね。
■バイバイゲーム
僕としてはネットワークの範囲を広げて、
そこから僕のUCで更に皆のやろうとしてる事を倍々にしてくね、
自分での攻撃は(イメージ戦略含め)苦手だからサポートさせてもらうよ。
まあ、長期戦になると僕本人が焼け付いて駄目になるから巻でお願いしたいけど…大丈夫
城田・紗希
きまふーといえばデュエリストブレイドだよね?(なおバズり親分が発端なので微妙に不正解)
という訳でデュエリスト会場にして、罠カードで「光属性の攻撃は無効化して反射」する効果を適用。…カード名?字が潰れて読めナイカナー。
あ、黒聖者さんは他の猟兵の支援ついでに、私には砲台作ってー。あ、弾丸は墓地から手札に戻ってくるからだいじょーぶ。(召喚権を増やして毎ターン、弾丸用と攻撃用のモンスター召喚)
ついでだから、ウィザードミサイルも引けたら発動しようかな?
「想像力を武器にか……頭使うのってあまり得意じゃねえんだよな」
真っ二つに割れたキマイラフューチャーの片割れから、間に広がり続ける骸の海を眺める陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)は焚火を起こして。
「そんなわけで肉だ。最高品質の屍肉を出してくれ」
「わかりま……屍肉!?お肉ではなくて!?」
割りと困惑してしまった黒聖者の少女だが、そういう路線の中二病かな?と勝手に納得して普通に生肉を提供。骨付きの巨大な肉を、焚火で丸焼きにする柳火。その横で。
「最近キマフュのメンテナンス通路開き過ぎじゃないかな?元々開けるだけでも大変だし問題出そうだったと思ったけど……」
若干遠い目になる巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)は固有回線を繋ぐ特殊端末を展開。自身を基点にしてネットワークを構築すると、周囲に現れては消える、存在そのものがこの世に仮留めされた色彩を放ち始めた。
「僕自身は攻撃するのは苦手だけど、みんなの願いを叶える事で支援するよ……まあ、長期戦になると僕本人が焼け付いて駄目になるから巻でお願いしたいけど……大丈夫」
「こっちも充電完了!」
肉を食べ終えて、口周りについた脂を乱暴に拭った柳火が拳を鳴らす。
「今までにないくらい力が漲ってきたぜ」
耳と尻尾の先から揺らぐ炎を噴き出し、周囲を燃やし始める柳火だが、延焼した先に熱はなく。
「俺も今回は援護に回るぜ。さぁ、好きに暴れてくれ!!」
と、柳火と蔵人が二人がかりで支援に入ったのだが。
「んっ……ふ、くぅ……」
びくんびくん、黒聖者は死んでしまった!!
「はにゃぁあああああ!?」
白目剥いて地面に横たわり、痙攣しながら頬だけは謎の紅潮を残す黒聖者の少女。どう見ても戦闘不能である。
「このままじゃシステム・フラワーズが維持できないんじゃ……ていうか、誰がこんなことを!?」
もしや、敵の攻撃が予想外の経路で彼女を直撃してしまったのかと思いきや。
「食べ過ぎちった♪」
テヘペロしながら自分の頭にこつんと拳を当てるアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)、奴が犯人です。
「何やってんだお前!?」
「違う、違うのよ、頭セカンドカラーなオモチャ(意味深)をお願いしようと思ったんだけど、どれだけ言語表現しても倫理の壁が情報を遮断しちゃうから、ちょっと重めのキスで頭を弄っ……もとい、頭セカカラにして言語化しなくても理解できるようにしようと思っただけなのよ!!」
「だからってここまでやるか普通!?」
と、柳火はほっといたら割と危ないんじゃないかって状態の黒聖者の少女を示すが。
「いやでも、私がちゅっちゅする前から割と死にかけてたわよ!?それもなんか満たされてたような顔で!!」
「はぁ!?んなことあるわけ……あっ」
ここで柳火、蔵人を見る。見られた蔵人、めっちゃ冷や汗流しながらそっと顔を背ける。
「お、ま、え、かぁああああ!!」
「し、知らなかったんだよ、こんな大惨事になるなんて……!」
よーし、ここで蔵人のUCの説明を書いておくぞ。
自身の【構築するネットワーク】から【ささやかな願いと幸福を満たす仮初めの色彩】を放出し、戦場内全ての【欲望を初め満たされないもの達を幸福により】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
「勢い余って、黒聖者の女の子の欲望が一時的に満たされて、無力化しちゃったみたい……?」
「何やってんだドアホォオオオ!!」
いやー、柳火【ツッコミ役】がいて良かったわ。まさか二人もNPC殺しが来るとは思わなかったもん。
「どうすんだこれ?どーーーすんだコレ!?」
彼女が憤怒の炎を燃やし続ける間にも、骸の海はどんどん広がっていく。しかし、アリスは余裕の笑みを浮かべて。
「まぁ任せなさい。ダウンさせちゃったとはいえ、必要なものはしっかり出してもらったわ!そして、私のUCは自分と相手を同格まで堕とすモノ……」
なんかこう、モザイクとか修正とかかかりまくったオブジェクトを背に、アリスは指で作った輪をスコープ代わりにサンサーラを睨み、逆の手で狙いを定める。
「さーて神王サマ?一緒に頭セカカラになりましょう!!」
で、それから数分後。
「あ、あら……?何も起こらないわね……?」
「私の周囲に広がる骸の海。これ即ち過去そのもの……下らぬ妄想など、とうの昔に卒業した」
「いやー!?骸の海で付与した不利益を克服されてるー!?」
さすがにアリスも発狂したが、こっちが発狂したくなる猟兵はまだいるんですよ。
「きまふーといえばデュエリストブレイドだよね?」
はい、非常識の塊こと、城田・紗希(人間の探索者・f01927)です。
「あ、黒聖者さんは他の猟兵の支援ついでに、私には砲台作ってー」
デッキをシャッフルして手札を引く紗希だが、黒聖者の少女は『せめたりー』と書かれたレジャーシートの上でぐったりびくんびくんしている。とてもじゃないが、アテにならない。
「砲台がないんじゃ何もできない……あっ」
ここで紗希、アリスを発見。
「アリスさんを召喚!」
「あいたぁ!?」
アリスの顔に『モンスター』を書かれた貼り紙をして、手札からエフェクトカードを発動。
「場にモンスターがいる事で手札から『グリモアキャノン』を発動!『猟兵モンスター』をリリースして、プレイヤーにダイレクトダメージを与えるよ!!」
「ちょっと待って私をコストにする気!?」
あくまでも、ネタとして痛い目に遭うのには慣れているのであって、痛みに悦びを覚えているわけではないアリスは若干青ざめているが、紗希の前からサンサーラに向けて、蔵人が展開していた端末を連結して砲身を構成すると、ネットワークを繋ぐ電磁波で内部に超電導空間を形成。そこへアリスを装填。
「なんであっちに協力するのよ!?」
「いやぁ、現状何も打つ手ないし……そうでなくても、僕のUCは他者の望みを叶えるための物だから勝手に話を進めちゃうし……もう、いいかなって」
そう語る蔵人の目は、もはや絶望と諦観が入り乱れた混沌の眼差しをしていたという。
「いーやー!?ライフを無駄撃ちされるー!?そこのツッコミにゃんこさん!このままでいいの!?今こそツッコミ役の出番じゃない!?」
「うるせー。元はと言えば、お前が支援者をKOして作戦の根幹が潰れちまったのが原因だろうが。派手な花火にしてやるから喜んで吹き飛んで来いよ」
などと、助けを求めた柳火から、むしろ送別の言葉(?)を送られてしまい、周囲に散っていた柳火の炎が蔵人の作った砲身に収束。砲撃威力を更に高めて……。
「手札からUCカード『ウィザードミサイル』を発動!アリスさんの攻撃力をアップ!敵ライフへのダイレクトダメージもアップ!!」
「ねぇ待って?外見が完全に腹マイトなんだけど?私が犠牲になる未来しか見えないんだけど!?」
アリスの体にグルグル巻きにされたウィザードミサイルが光り始め、その時は訪れる。
「ジャッジフェイズだよ!私は攻撃宣言の代わりにアリスさんをリリース!相手プレイヤーにダイレクトダメージ!!」
宣言と同時に、アリスの尻に物理的に火が付いた。
「いぃいいいやぁあああああ!?」
発射されたアリスはドップラー効果を伴いながら泣き叫び、骸の海を越えて。
「こうなったらせめて妄想を流し込んで何をされても我々の業界ではご褒美です状態にして帰還するまでに尊厳という尊厳を蹂躙した記録を歴史に刻んであげるわ合言葉はえっちなのうみそおいしいでみぎゃぁあああああ!?」
呪詛の高速詠唱が終わる前にアリスが着弾。大爆発と共にサンサーラは消えていく……。
「私達の連係プレーの勝利だね!」
グッと拳を握る紗希をほっといて、蔵人はぐったりしたままの黒聖者の少女を介抱し、柳火はモザイクやら修正に塗れたオブジェクトの前にドヤ顔ダブルピースしたアリスの写真を立てておく。
「おかしい奴を亡くしたな……」
「あの人なら、その内下水道から帰って来るんじゃないかな?」
「……それもそうか」
『せめて土管からリポップさせなさいよ!?』
お星様になったはずのアリスから、蔵人と柳火へツッコミが飛ぶのだった。
大成功
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