カクリヨファンタズムには遥か昔に幻朧桜が骸の海を通じて漂着しており、この桜の下で執り行う「『諸悪の根源』の滅殺を可能にする儀式」なるものが伝承されていた。その存在を危惧した幻朧帝によって、その儀式手順を知る唯一の存在、東方親分『山本五郎左衛門』を屠るべくエンシェント・レヰス『イザナミ』が刺客として送り込まれたのだが……。
「あれは、一体……?」
「よっしゃ来やがったなー!?ここから先は、ワイちゃんが相手だー!!」
新し親分『バズリトレンディ』が立ちはだかるのは分かる。問題は彼女がその入り口(?)に立っている空飛ぶデッカイパソコンに、『バズリトレンディ御殿』って貼り紙がしてある事である。さすがのイザナミも困惑が隠せないようだが、道を阻まれている事は事実。入り口っていうか、画面っていうか、とにかく奥に引っ込んだバズリトレンディを追いかけて内部に飛び込んでいく……。
「皆様お集まりいただきありがとうございます」
一礼した人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)はカクリヨファンタズムの地図を広げる。
「現在、帝都櫻大戰の真っただ中でありますが、エンシェント・レヰスはサクラミラージュ以外の世界へ干渉し、「『諸悪の根源』の滅殺を可能にする儀式」の伝承を知る東方親分『山本五郎左衛門』へ刺客として、『イザナミ』が送り込まれているようです」
だがしかし、親分仲間がヤられるって時に黙っていられるほど薄情じゃないのがこの世界の住人。新し親分『バズリトレンディ』が自らの居城に過去の遺物やら情報やらを塗り固めて、空飛ぶ『バズリトレンディ御殿』で迎撃に出たらしい。
「城内は上下左右があってないような、謎の浮遊空間になっておりますが、謎ギミック?とやらが散乱しており、時折鉄板のような物が左右から飛んできます」
なんかもう、この時点で何言ってんだこいつって顔した猟兵もいたが、椿が気にせず続けることには。
「鉄板にはポージングの『型』が彫られており、対応した格好をしなければ挟み潰されて、猫になってしまうようです……何を言われたか分からないかもしれませんが、私にもよく分かりません」
グリモア猟兵に分からないなら、猟兵達にはもっと分からない気もするが、既に交戦が始まっているなら行くしかない。
「それでは皆様、ご武運を。人の姿での帰還が叶わなかった場合は……ふふ」
何やら意味深な笑みに半ば脅されながら、猟兵達は転移門をくぐるのだった。
久澄零太
ヒャッハー『戦争依頼』だァ!
久澄です
今回はまさかの異世界への襲撃から現地民を守るんですって
御殿の中は自由自在に動き回れる、呼吸できる水の中みたいな状態をイメージしてください
そして時折、謎の鉄板が左右から圧殺しに来ます
頭を抱えたり、「っはぁ?」って顔したり、謎ダンスしたりして挟まれればセーフ
開かれた鉄板を踏切台にして、イザナミに肉薄する推進力が得られるかもしれません
失敗すると猫になります
要は猫ミー……げふんげふん
一部界隈で有名な猫による情報侵食めいたアレです
別に猫っても対応できるんなら猫ればいいんじゃないかな……
なお、戦争シナリオは数を回して青丸を稼ぐ必要があるため、スピード重視で、『パッと見てすぐに書けると思ったプレだけ採用』に絞ります
ではでは、皆さまのネコネコチャパチャパしたプレをお待ちしております
第1章 ボス戦
『イザナミ』
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POW : 幻櫻死界
指定地点からレベルm半径内を【サクラエリュシオン】に変える。内部にいる者は活力(体温・燃料等)を激しく消耗する。
SPD : 黄泉変異卵
【冥府の蛆獣】から無限に供給される【生命を貪る蛆獣の卵】を、最大レベル体の対象に一瞬で投擲できる。
WIZ : 火雷大神
自身に刻まれた【オブリビオン化の烙印である腐敗した肉体】を引き裂き、【8体の火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)】を召喚する。[8体の火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)]は死ぬまで敵を追跡し、【雷】で攻撃し続ける。
👑11
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黒木・摩那
鉄板に挟まれると猫になるですって!
猫いいなー。もふもふしたい……
でも、せっかく猫になっても椿ちゃんに斬られるのはイヤだなー
それに今は世界の危機。
自分だけモフモフしたいる場合ではないですね。
謎鉄板の動きをスマートグラスで警戒しながら、イザナミと対岐します。
ポージングの型に従いつつ、鉄板を盾にしてイザナミに接近します。
日々の功夫鍛錬の成果で体は硬くないと思うので、大抵の型にはなんとかなると思う……
イザナミには訳のわからないポージングを決めさせられた鬱憤を籠めて、功夫キックを食らわせてあげます!

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
最初から猫なら猫にされないのでは?というわけで稲妻のエナジーヴァンパイアな猫になっております。まぁ、鉄板って通電物質だからそのまま通路として抜けられるのだけど。
通常攻撃無効に加えて物理攻撃無効になったから
寄生虫はスルーし……こいつらにも
穴はあるんよな、よし
男の娘化しとくか。イザナミ様が宇宙猫になったわね、このままネコになってもらいましょう、準静電界から
神経にイン❤イザナミ様の中あったかーい♪
で、雷鳴雷撃で
穴を責めながら
えっちなのうみそおいしいです❤

陽環・柳火
「板か。弾幕を256発ぶつけたら消えるとはねえよな」
冗談はそこまでに、UCで星霊バルカン(しっぽの先が燃えてる黒猫)を召喚してぶつける。【空中機動】で火雷大神を撹乱したり【属性攻撃】【弾幕】で攻撃したり
「これ、敵も挟まったら猫になるのか?」
それなら敵が挟まるように誘導するって戦術も取れるが
一応真面目に壁の指示に従ってポーズやダンスをとったり頑張るが、そもそも柳火も火車というタイプの猫妖怪だから猫ってもあくまで猫形態になっただけで、火を使ったりの戦闘は行けそう
「ズルしてる気分になっちまうけど、そういう戦場なんだ。悪いが倒させてもらうぜ」
腐肉を【浄化】するような炎で攻撃して仕留めにかかる
ロビ・シートン
失敗すると猫になるか…狼の沽券にかかわる問題であるな。
しかして、この感じ、何かどこかで見たような…
ううむ、この感じ、無重力空間か??
色々と見えているが、意味が分からん。
さて、我は我だけで対応するか…
なんか、人の形の図が…こうか!!(人化)(なんか、サイドチェスト指示の板が飛んできた)
分かれば対応はできるな。
初代技ライダー変身ポーズ→荒ぶる鷲のポーズ→シェー→フラミンゴ→ブレイキン
追いついたなら、狼に戻って一気にUC使って加速。
「蟲が出てきたか…遅い!!」一旦人型になって、そのままUC使用中の状態でどんどん蟲を斬りまくる。狼に戻ってそのままイザナミの所へ跳ぶ。
そして、追いつき次第、ぶった切る

天玲寺・夢彩
流石バズリトレンディさん!
空飛ぶ巨大なパソコンなんてインパクト大でバスり間違いなしじゃないかな?画面ぽい所に入るのも面白いね!
わー、中はなんだか無重力のような水のようなー…うん、不思議な感じ!
わ、あれが鉄板!「型」は…OK!
タイミングに合わせてウィンクしながらジャンプ!(軽業)
よし、じゃあ行っくよー!(ダッシュ)
ケルくん、夢彩がイザナミさんの所に着く前にスピードが落ちないように、氷水で雷の方向を変えたり幻影で敵の妨害を凌いで夢彩をサポートして!一応、召喚術で自分でも護るけどよろしくね。
東方親分さんは護りきるよ。イザナミさんは安心して帰ってね!
(早業+居合+破魔)
「鉄板に挟まれると猫になるですって!猫いいなー。もふもふしたい……でも、せっかく猫になっても椿ちゃんに斬られるのはイヤだなー」
自分で自分をモフモフする虚しさを知らないのか、はたまた猟兵が猫ったらモフりにいくつもりなのか、ふわんふわんな状態で参戦した黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)だが、いざ戦場に立つと、きゅっと表情を引き締めて。
「それに今は世界の危機。自分だけモフモフしている場合ではないですね」
と、気合を入れ直したのだが。
「失敗すると猫になるか……狼の沽券にかかわる問題であるな」
「おっきいワンコ!?」
「我は狼である!!」
ロビ・シートン(狼王・f18227)の毛並みに一瞬反応してしまうが、求めていたモフみとはなんか違くて、怒られてしょんもりする摩那……。
「しかして、この感じ、何かどこかで見たような……ううむ、この感じ、無重力空間か?」
と、ロビが戦場の観察に当たっていると。
「私は気づいてしまったわ……最初から猫なら猫にされないのでは?というわけで稲妻のエナジーヴァンパイアな猫になっております」
「色々と見えているが、意味が分からん」
でしょうねぇ。遠い目になるロビの前を、なんかビリビリしたニャンコと化したアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の混沌魔術師艶魔少女・f05202)がふよふよ。謎空間の中を漂っていく。そんな彼女を狙って、どこからともなく鉄板が迫る!
「あ、危ないですよ!」
「まぁ、鉄板って通電物質だからそのまま通路として抜けられるから別に何ともな……ぎにゃーっ!?」
パァン!鉄板に押しつぶされたアリスの悲鳴が響く!!
「鉄板だって言ったじゃない!エフでイーなアレだって言ったじゃない!通電系物質だって言ったじゃな……うにゃぁあああああ!?」
くぐもったアリスの声と、中で暴れていると思しきどったんばったんビリビリバッチンした音が、やがて聞こえなくなると鉄板が開いて……。
「ニャア……ニャア……」
▼アリス は エレクトリック な ウミネコ に なった !
「えぇえええええええ!?」
「猫ではなく鳥にされてしまったぞ!?」
まぁ、アリスだし。このくらいの事はよくある事だろう。
「良くあるのか!?」
「あー……確かに」
「そして貴様は納得するのか!?」
すっかりカオスに馴染んで来た摩那に、ロビも開いた口が塞がらないようだが、彼らの後ろから一部始終を眺めていた陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)がぽつり。
「板か。弾幕を二百五十六発ぶつけたら消えるとかはねえよな」
ねぇよ。しかもそれ、有名な小ネタかと思ったら、都市伝説じゃねぇか!!
「まぁ冗談はそこまでにして……来い、バルカン!」
護符を投げれば尻尾に灯を持つ黒猫に化け、空中をシュタタタ。
「召喚物で戦うか。それもよかろう……」
不規則に飛び回る鉄板めいたサムシングの間を掻い潜り、肉薄する黒猫だが、尻尾を振るって火炎の弾幕をばら撒くと、イザナミは腐敗した己の肉を引き剥がし、内部から火雷大神を召喚。八柱の眷属が黒猫を焼き殺そうと迫り、バルカンは火炎弾を定着させた猫パンチで迎撃。
「加勢するぜ!」
と、柳火も飛び出していくが、バァン!
「うにゃーっ!?」
速攻で鉄板にやられたー!?
「あの鉄板、なかなか油断ならないようですね……」
不規則に飛んでくる鉄板だが、どこからともなく急に現れるわけではない。眼鏡に仕込まれたセンサーでアラートがなるように設定すると。
「日々の功夫鍛錬の成果で体は硬くないと思うので、大抵の型にはなんとかなるはずです……いざ!」
と、飛び出してみると。
「って、なんですかコレ!?」
飛んできた鉄板の型は両手で頭を抱えた泣き顔。
「ポージングってこういうモノでしたっけ!?」
とにかく咄嗟に合わせて挟まれて、猫化は回避する摩那。困惑したのはもちろん彼女だけではない。
「なんなのだ、アレは……?」
一々奇妙なポーズで鉄板をやり過ごす摩那を見ていたロビが謎空間に踏み出すと、やはり迫りくる鉄板。
「なんか、人の形の図が……こうか!!」
人化してサイドチェスト。筋肉をアピールするポーズになるロビ。続けざまに飛んでくるぐるっと腕を回したような鉄板に両手を高く掲げた型。頭の上下に両手で丸を描くようなポーズから片足立ちに上下を逆さまにしてグルグル回り……ちょっと待て最後のやつはポーズじゃなくてダンスじゃないか!?
「流石バズリトレンディさん!空飛ぶ巨大なパソコンなんてインパクト大でバスり間違いなしじゃないかな?画面ぽい所に入るのも面白いね!」
おーっとここでニューカマー!天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)が参戦!!人が来ないと思って締め切り設けてないから、執筆中に来るかぁ……。
「わー、中はなんだか無重力のような水のようなー……うん、不思議な感じ!」
途中参戦になった夢彩は上半身だけを左右に揺らしながら踊ってる摩那や、両肘を曲げて拳を掲げて両腕と背中の筋肉をアピールしながら鉄板に挟まれるロビを眺めて。
「わ、あれが鉄板!『型』は……OK!」
自分の移動コースに対して、飛んでくるであろう鉄板に目星をつけた夢彩は分厚い図鑑を取り出すと、それは勝手にパラパラとページが捲られていく。
「ケルくん、よろしくっ!!」
ビタッ!夢彩の声に合わせてページが止まり、噴き出す水が凍てついた。本から伸びる氷柱を砕き、現れたモノは悪魔、クロケル。
「……私に何の用ですか?」
冷ややかな視線で見下ろして来るクロケルに、夢彩はにぱーっと笑顔を向けて。
「ケルくん、夢彩がイザナミさんの所に着く前にスピードが落ちないように、氷水で雷の方向を変えたり幻影で敵の妨害を凌いで夢彩をサポートして!一応、召喚術で自分でも護るけどよろしくね」
「……はぁ」
ため息をついたクロケルはソッポを向いて。
「何故、私が貴女の命令に従わなければならないのですか?」
呼び出した悪魔は力量相応の交渉をしなければ、力を貸してくれない……のだが。
「命令じゃないよ!お願いだよ!!」
「はぁ……?」
笑顔で言い切る召喚者に、悪魔は気の抜けた声を溢してしまう。その隙に夢彩はピッと手を振って。
「それじゃ、よろしくぅ!」
「あぁこら待ちなさい!……まったく、悪魔の話を聞かないんですから……!」
クロケルが返答をする前に夢彩はジャンプ!無重力空間めいたサムシングへ飛び込んでいくと。
「いぇーい!!」
挟撃の鉄板に合わせて、足場もないのに跳んで(実際には体を逸らして)体を海老反りさせて、ウィンクしながらどこぞのアイドルのハイジャンプを再現。猫化ギミックをやり過ごすとゆっくり開く鉄板を足場にして、一気にイザナミへ肉薄。
「東方親分さんは護りきるよ。イザナミさんは安心して帰ってね!」
「そういうことは、妾の下に辿り着いてからいうものだぞ」
距離を詰めようとする夢彩の前に、八匹に雷の蛇が迫る。通常なら飛び退いて躱すところだろうが、足場の存在しないこの空間ではそれも叶わず……。
「ケルくん!」
「さっき自分でも何とかすると言ったでしょう!?」
入り口で様子を見ていたはずのクロケルが図鑑を通して強制転移させられて、夢彩に引っ張り出されると逆に彼女の首根っこを掴み、火雷大神の間を掻い潜るように投げ飛ばした。取り残された悪魔は雷の餌食に……なる前に、無数の氷塊を生成して盾にして、氷が砕ける衝撃に乗って戦線を離脱する。
「やっぱりケルくんは頼りになるね!」
「くだらないお世辞はいいから、自分の仕事をしてください」
背中にクロケルの冷たい視線を感じながら、夢彩が抜刀。斬撃をイザナミに叩き込むが、指先でつままれ、得物を止められ……た、はずなのだが、なかったことになって刃がもう一回振るわれて腕に深々と刀身が突き刺さる。
「なんと
……!?」
「えへへー、ケルくんはこういう幻覚で敵の視界を騙すのが得意なんだよ!」
居合の幻影を夢彩の動きに重ね、ヒットタイミングをずらしたクロケル……片腕に武器が食い込み、動きが鈍った所で。
「捉えたぞ……!」
「クッ……!」
鉄板を掻い潜って来たロビが肉薄。迎撃に蛆獣の卵が放たれるが、命中の寸前にロビは獣の姿に戻り、体の体積を縮めてすり抜けながら手に持っていたダガーを取り落し、それを口に咥えて加速。夢彩とは反対側の腕に短剣を突き刺した。両腕に刃物が突き刺さり、身動きが取れなくなったイザナミ目掛けて、影が落ちる。
「訳のわからないポージングを決めさせられた恨みです!!」
「チャトラッ!?」
摩那のフライング功夫キックが炸裂!見事に顎を捉えた一撃にイザナミが吹き飛ばされていく!!
「おのれ、猟兵……!」
しかし、まだ闘志を失っていないイザナミが体勢を整えると。
「ニャア……ニャア……あ、もう普通にしゃべっていいのかしら?」
「そもそも、鳥語?で話さないといけない義務はないだろう?」
「なーおん……」
背中にバルカンを乗せ、両脚で二又に分かれた尻尾の先端に火を灯した黒猫姿の柳火を運ぶ、エレクトリックウミネコ姿のアリスと目が合った。
「貴様等……何故、平然としていられる……?」
「いやー、だって私、猫化する能力じゃなくて電化する能力使ってたから、粘土よろしく体をこねこねされてこの形になっただけだし?」
「俺も別に、元を辿れば猫妖怪の一種だから、本来の姿に近づいただけっていうか……なぁ?」
この二人、まさかの鉄板ギミックはモーマンタイ。
「ズルしてる気分になっちまうけど、そういう戦場なんだ。悪いが倒させてもらうぜ」
「そういえば、腐っていようと人体って電気を通すわよね?」
別の依頼だと通らないかもしれないから気を付けていくのよー。
「おい待て、何をす……ぎにゃぁあああああ!?」
雷の鳥と炎のニャンコ(×二匹)の同時攻撃により、コンガリ焼き上がったイザナミはブクブクと骸の海へ帰っていくのだった。
大成功
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