帝都櫻大戰⑰〜桜の下で縁日キャンプ
●グリモアベースにて
「サクラミラージュで始まった『帝都櫻大戰』。第二戦線は、異世界をも巻き込んだ大変な戦いになっているわね……」
グリモアベースに集まった猟兵たちへと、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)は真剣な表情でそう語り掛ける。
一年中幻朧桜が咲き乱れる、不死の帝が治めるとされていたこの世界が、諸悪の根源たる『幻朧帝イティハーサ』を永代に渡り埋葬すべく建立された仮初の大地『
櫻花幻朧界』だったとは。そして幻朧帝を命と引き換えに幻朧櫻の根本に封じた善なる『
超古代種族』四種族の指導者たちは幻朧帝によってオブリビオン化され、配下となり猟兵に立ち向かってくる。
「でもね、山本親分とキャンピーくんのおかげで、心強い助っ人たちが各世界に向かってその侵攻を食い止めてくれているわ。なんとか大変な戦いを乗り越えていきましょ!」
そう熱く語ったエリシャだが、笑みを浮かべ表情を和らげると、それでね、と切り出した。
「今回の功労者は間違いなくキャンピーくんよ。彼が協力してくれなければ、今頃どうなっていたか……それでね、大役を果たしてお疲れのキャンピーくんと一緒に、みんなにはキャンプを楽しんできて欲しいの」
いや、今大変な状況だと言ったばかりだし、そんなのんびりしている場合じゃない気がするとは誰の心にも浮かんだ言葉。
「もちろん戦いも大切だけど、それには息抜きがあってこそ。それにみんなと一緒にキャンプできれば、キャンピーくんも喜ぶわ。こういう形で感謝の気持ちを表すのもいいと思うの」
幻朧桜が咲き乱れる場所で、キャンピーくんは猟兵とキャンプできるのを心待ちにしているようだ。
「だから、キャンピーくんが楽しめるように、あたしもいろいろ考えて準備したのよ……名付けて、桜の下で縁日キャンプ!」
ぐっと拳を握りしめ、エリシャは力強く提案した。
「キャンプ場にね、縁日みたいに屋台をたくさん出して……浴衣を着て楽しむのもいいと思わない?」
縁日定番のわたあめやりんご飴にチョコバナナなどの飲食の屋台に、射的にヨーヨー釣り、金魚すくいなどの楽しめるものを準備してキャンピーくんと一緒に楽しもうというのだ。
「キャンピーくんは屋台でコーヒーとココアを振舞ってくれるし、望めばテントの中で休ませてもらえるわよ」
そしてせっかくなので、アウトドアで作るキャンプ飯を振舞ったり、屋台として出す側に回ってもいい。ともかく楽しくキャンプをして過ごせばキャンピーくんも喜んでくれるだろう。
「せっかく綺麗な桜が咲き乱れているんだから、これを眺めながら一足早く秋祭りを楽しんじゃいましょ」
まだ戦いは続いていくから、英気を養うことも大事だとエリシャは大きく頷いて。そうして猟兵たちをキャンピーくんが待つキャンプ場へと送り出すのだった。
湊ゆうき
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「帝都櫻大戰」における「⑰アスリートアース〜桜の下でキャンプしようよ~」のシナリオとなります。
こんにちは。湊ゆうきです。
キャンピーくん優秀! そして戦争中でもキャンプを楽しまねばならないのです!
幻朧桜が咲き乱れるキャンプ場で、キャンプをします。
時間は昼から夜で、時間帯の希望があれば書いておいてください。
テントやタープなどを張りつつ、辺りには縁日の屋台が出ている感じです。
大体のものはあるので好きに食べたり遊んだりしてもらってOKです。普通にキャンプ飯作って食べたり他にキャンプっぽいことをしてもOKです。この場で出来そうなことを自由にしていただいて構いません。
キャンピーくんも屋台を出してコーヒーやココアを振舞ってくれます。特にプレイングでキャンピーくんと絡まなくても、キャンプを楽しんでいればキャンピーくん的に満足なので大丈夫です。
プレイングボーナスは「キャンピーくんとキャンプを楽しむ」です。
受付期間はタグやMSページでお知らせします。
問題ないプレイングはなるべく全員採用を心がけますが、締め切りまでの完結を優先するため人数によっては採用できない可能性もあります。出来る限り頑張ります。
皆様のご参加、お待ちしております!
第1章 日常
『桜の下でキャンプしようよ~』
|
POW : アウトドアでのアクティビティを楽しむ。
SPD : 美味しいキャンプ飯を作って食べる。
WIZ : キャンピーくんの中で昼寝して英気を養う。
|
リカルド・マスケラス
「屋台っすかー。そんな時は自分の出番っすね」
【念動力】で調理器具を動かしたり、人型の分身を霧影分身術などで出したりなどして屋台で【料理】する側に回るっすよー
「さて、何が食べたいっすかねー?」
リクエストがあれば【世界知識】を駆使して様々なジャンルの料理を作れる
「何がいいか悩むっすかー?ならホットサンドとかどうっすかねー?」
ツナだったりハムだったりオーソドックスなものから【郷愁を誘う】ような具材を使ったりして、手で持って食べやすいようにサンド
「キャンピーくんとのコーヒーとも合うっすよ」
キャンプ飯っていうよりモーニングセットみたいな感じっすけど、これから戦場に向かうならちょうどいいっすかね
●炊き出し系ヒーロー@キャンプ場
普段は厳しい練習で汗を流すアスリートたちが切磋琢磨し、そして頂を目指す競技場。
スポーツの種類を問わず、あらゆる競技場が幻朧桜に覆われたかと思えば、
超古代種族『神王サンサーラ』が降臨。あまりの強大さ故に完全に無傷な状態でなければこの世界への顕現を維持することができないという弱点はあるが、このままでは広がり続ける骸の海にアスリートアースが呑み込まれてしまう。
そんな状況ではあるけれど。
幻朧桜が咲き乱れるキャンプ場では、賑やかな縁日が開かれていた。
「屋台っすかー。そんな時は自分の出番っすね」
その賑やかな様子に、リカルド・マスケラス(希望の
仮面・f12160)もまた一肌脱ぐことにしたのだ。
今現在もアスリートアースでは、Mr.ホームランが猟兵たちとチームとなり、その侵攻を食い止めている。新生フィールド・オブ・ナインのキャプテンである彼を連れて来てくれたのはテント姿のキャンピーくん。その彼への感謝と労いの気持ち、そして猟兵たちの英気を養うためにもあちこちでキャンプが行われているのだ。
りんご飴にチョコバナナ、射的に金魚すくいなどの屋台は猟兵たちで大変賑わっていた。
「ここは炊き出し系ヒーローの出番っす」
ヒーローマスクであるリカルドの本体は狐の面。そう、お祭りでよく見るこのお面はなんとも縁日にぴったり。そんな姿も目を引いて、次々と客が訪れる。
「あれ、お面のお店じゃない……?」
「これは売り物じゃないっすけど……食べ物、リクエストしてくれるなら、何だって作るっすよ!」
「わあ、じゃあ……ホットケーキ!」
「了解っす」
念動力で動かした泡だて器が生地を混ぜ、霧影分身術で現れた人型がパンケーキを焼き上げ、メイプルシロップとバターがトッピングされる。
「おまちどうっす」
「わあ、ありがとう!」
そうして次々とオーダーメイドな注文を受けては客を満足させていく。
ただ、何を頼もうか悩んでしまう客もいて。
「何がいいか悩むっすかー? ならホットサンドとかどうっすかねー?」
客に了承を得れば、手際良くツナやハムにチーズなどの具材を挟み、焼いていく。これなら片手でも食べやすい。それにホットサンドはいろいろなレパートリーも出来るメニュー。
「封神武侠界の出身っすか」
ならばと具材にエビチリや青椒肉絲風の具材を挟んでみたりして。
「キャンピーくんのコーヒーとも合うっすよ」
「ありがとう! これでこれからの戦いを頑張れるよ」
「それはちょうどよかったっす。この料理は力が漲っていくっすよ」
リカルドのユーベルコードにより、リクエストを受けて作った料理は戦闘力を上げる助けになるのだ。
(「キャンプ飯っていうよりモーニングセットみたいな感じっすけど……これから戦場に向かうならちょうどいいっすかね」)
笑顔の猟兵を見送って、リカルドもまた役に立てたことを喜ぶのだった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
ふふ、キャンピーくんはお疲れ様ですよ、本当。
…陰海月、キャンプブーム再燃してて、しかも縁日好きなんですよー。好きなもの詰め合わせ、ですねー。
というわけで、孫的存在の陰海月と霹靂と一緒に屋台巡り…。
りんご飴を三本と、わたあめを二つ。
りんご飴とわたあめを、陰海月と霹靂へ…。
私は、りんご飴を食べてますよー。この甘み、けっこう癖になりますよねー。
※二匹は友だち
陰海月「ぷきゅううう!!ぷきゅきゅ!!」
わあい!キャンプと縁日だあ!!りんご飴もわたあめも大好き!
霹靂「クエ」
友はハイテンションだ…。わたあめモグモグ。りんご飴パリパリ
●縁日キャンプの楽しみは
幻朧桜が咲き乱れるアスリートアースのキャンプ場。春でもないのに桜咲くその光景は、サクラミラージュで始まった帝都櫻大戰の影響だ。
サクラミラージュのみならず、他の異世界にも『幻朧帝イティハーサ』が配下としたエンシェント・レヰスの四大指導者が送り込まれ、窮地に陥っている。
ただ猟兵たちの活躍により、命の危機を脱した山本親分がキャンピーくんの力を借り、それを阻止せんと心強い助っ人を送り込んだのだ。
「ふふ、キャンピーくんはお疲れ様ですよ、本当」
賑やかな縁日の屋台を見て回りながら、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は、たくさんの世界に強力な助っ人を送り込んでくれたキャンピーくんを労うのだった。
義透も第一戦線から数多の戦場を駆け、活躍してきた一人。第二戦線もまた一筋縄ではいかなさそうではあるが……。
「ぷきゅううう!! ぷきゅきゅ!!」
そんな鳴き声を上げては、屋台を楽しんでいるのは、いつもは義透の影に潜んでいるミズクラゲの陰海月。
「……陰海月、キャンプブーム再燃してて、しかも縁日好きなんですよー。好きなもの詰め合わせ、ですねー」
今回の功労者であるキャンピーくんが猟兵と一緒にキャンプしようよ~と誘ってくれるので、こうして陰海月と、金色混じりの焦げ茶の羽毛が美しいヒポグリフの霹靂と一緒に、保護者気分で義透もキャンプと縁日を楽しむのだった。
「屋台もいろんなものがありますねー。陰海月と霹靂は何が食べたいですか?」
「ぷきゅ、ぷきゅきゅ!」
「クエ」
「はいはい、りんご飴とわたあめですか」
そうして義透はりんご飴を三本とわたあめを二つ買い、それぞれに手渡す。
「ぷきゅきゅ!!」
キャンプと縁日にはしゃぐ陰海月はりんご飴もわたあめも大好きと大喜び。
「クエ」
仲良しの友人である陰海月のはしゃぐ様子を横目で見ながらも、霹靂はわたあめをもぐもぐし、りんご飴をパリパリと齧る。
「この甘み、けっこう癖になりますよねー」
孫的存在の二匹が楽しむ様子に頬を緩めながら、義透も自分の分のりんご飴を頬張る。
「他にも何か興味がありますか? そうですね、射的は難しそうですが、わなげなら……」
「ぷきゅううう!!」
「クエ」
二匹の熱烈アピールを受けたので、わなげを楽しむことにして。二匹とも器用にそれをこなすのだった。
「これ、キャンピーくんのお面だそうですよ。……はいはい、つけてあげますねー」
景品のキャンピーくんお面をゲットした二匹に、義透は甲斐甲斐しくつけてあげる。
「ぷきゅ!」
「クエ」
縁日を全力で楽しんで喜ぶ様子を見ては、にっこりと微笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
空澄・緋華
桜の中での秋祭りというのも良いものだね
しばらく屋台でタコ焼きやチョコバナナ等を食べ歩きした後、キャンピーくんのテントの中で少し休憩させてもらう
(キャンピーくんからココアをもらい)
「ありがとう、そして大役お疲れ様だよ。キャンピーくんも今日はめいっぱい楽しんでね」
キャンピーくんは神出鬼没だから次はいつ会えるかわからないけれど、またこうして一緒にキャンプを楽しみたいな……
その後は配送業を営む弟へのお土産を買いに行くよ
職場でも使えるようなデザインの扇子がいいかな
弟はわりと暑がりだしね
あ、これ、色違いのも売っているんだ
折角だし、僕の分も買おうかな
弟とお揃いって事で
(※弟の事は普段から「弟」と呼んでいる)
●桜花舞う秋祭り
「桜の中での秋祭りというのも良いものだね」
幻朧桜が咲き乱れる、普段見慣れない光景となったアスリートアースのキャンプ場で、舞い散る桜を眺めながら空澄・緋華(失クシ者・f38356)は、笑みを浮かべた。
サクラミラージュのみならず多くの世界が大変な状況に陥っているが、その絶望的な状況を救ってくれたのが、山本親分とキャンピーくんだ。そのキャンピーくんが猟兵とキャンプをしたいと言っているのだから、猟兵みんなで応えてあげるのが礼を尽くすということだろう。
賑やかな屋台を眺めながら、縁日定番のタコ焼きやチョコバナナなどを食べ歩きして楽しんだ緋華は、次にキャンピーくんの屋台へと足を向ける。
「キャンピーくんお久しぶりだね」
「君は……前に甘酒をごちそうになったね~。また一緒にキャンプできて嬉しいよ~」
緋華が挨拶すれば、キャンピーくんも覚えてくれていたようで、にこにこと手を振っている。バトル・オブ・オリンピアにおいて、グリモア猟兵の予知や転送が及ばない世界へもキャンピーくんの力で訪れることができたのだが、緋華も厳しい『カイシャ世界』に生きる元シャインさんたちとふれあい、甘酒を振舞ったのだ。
「キャンピーくん、良かったら少しテントで休ませてくれないかな」
「うん、いーよー。中は広いけど、他の人と一緒になることもあるから個室ってわけじゃないけど、そこは大目に見てね~」
一体どういう構造なのか、入った者を異世界へと転移させる力を持つテントの中は見た目より広い。
そこで少しの間ゆっくりと休憩させてもらえば、なんだか英気が養われた気がする。
「ゆっくりできたかな? はい、ココアだよ~」
差し出してくれたココアを受け取り、緋華も丁寧にお礼と労いを。
「ありがとう、そして大役お疲れ様だよ。キャンピーくんも今日はめいっぱい楽しんでね」
「うん、ありがと~」
緋華もまたキャンプ好きの一人。神出鬼没のキャンピーくんなので、次にいつ会えるかはわからないけれど。
(「またこうして一緒にキャンプを楽しみたいな……」)
楽しいひと時にそう思うのだった。
さて、縁日の楽しみは食べ物ばかりではない。雑貨や陶器などを売る屋台もたくさんあるのだ。
配送業を営む弟へのお土産を探すため、屋台を巡っていれば、ぴんときたのは扇子だ。
「職場でも使えるようなデザインの扇子がいいかな」
弟はわりと暑がりなので仕事中にもきっと使えるだろうから。
「これなんかどうかな」
選んだのは、落ち着いた色合いに迫力のある龍が描かれた扇子。そこに桜の花びらが描かれているのが、今日の思い出にもなって良さそうだ。
「あ、これ、色違いのも売っているんだ……折角だし、僕の分も買おうかな」
竜神である緋華とドラゴニアンの弟で龍の扇子をお揃いで持つのも悪くない。
「うん、楽しい思い出に、いい買い物もできたね」
桜舞い散る秋祭りとキャンプはまたひとつ記憶に残る思い出となるだろう。
大成功
🔵🔵🔵

稲垣・幻
ユウくん(f19432)と
設営、お疲れさま
(ファタといっぱいの茶葉や材料を抱えて到着)
今回はティーソーダのお店、頑張りましょうか
まだ残暑がきつい時期
見た目にも華やかで元気になるものが良いですよね
苦味の少ない水出しも良いのですが
今回は種類と量を兼ねるため
氷で急冷してからソーダで割る作り方
オレンジやパッションフルーツ、レモン等のフレーバーティのソーダに
フルーツ果肉とシロップを加え
見た目にエディブルフラワーを添えて
エリシャさんにキャンピーくんも如何です?
ファタはファンガスですからね
自己主張は苦手でもテレパスが得意な種族ですから
声を出すのが苦手なエンくんとの相性が良かったのかもしれません
(にこにこと)
ユウ・リバーサイド
先生(f35834)とティーソーダ専門の屋台を出すよ
っと、テントの設営はこんなところかな
(『エン』と名付けた都市伝説の少年の頭をそっと撫で)
先生、お待ちしてました
ファタくんも今日はよろしくね(にこ)
(エンも自分の後ろからそっと覗き込んで一礼
生まれか能力のせいか
声はごく小さくしか出せない)
接客とお茶を淹れるのは俺と先生で
フルーツを刻んだりの細かい補助はエン達
途中、塩入りのライチフレーバーティーソーダをエン達にも
火の近くだから水分補給は大事、だよね
(エンは飲食が好きだし
ファタくんも水分は必要なはず)
(気づくとエンとファタくんの息が合っていて)
…驚いた
エンがあんなに早く仲良くなるなんて(嬉しげに)
●はじける炭酸 彩る果実
ラジオドラマの収録で通ったサクラミラージュの幻朧桜は見慣れているけれど、こうしてアスリートアースのキャンプ場に咲いているのはなんだか不思議な気もして。
そんなことを思いながらも、ユウ・リバーサイド(Re-Play・f19432)は、縁日の屋台が開かれるキャンプ場でテントの設営をしていた。
「……っと、テントの設営はこんなところかな。エンもお手伝いありがとう」
今日は『先生』とティーソーダ専門店の屋台を出すのだ。もう一人の自分、サイキックハーツの同一存在と同じルーツである七不思議使いの能力を持ったユウが『エン』と名付けた都市伝説の少年は、ユウに頭を撫でられ、嬉しそうにしている。
「ユウくん、設営お疲れさま」
すぐにティーソーダ作りに必要ないっぱいの茶葉と材料を抱えた稲垣・幻(ホワイトティーリーブス・f35834)がやって来てはユウへと声をかける。
人の姿をとったファンガスのファタも一緒で、にこにことこちらを見ている。
「先生、お待ちしてました。ファタくんも今日はよろしくね」
にこっと優しく微笑めば、ファタもうん、と嬉しそうに返事をして。その様子に、ユウの背中からそっと覗き込んでいたエンが小さく一礼。
「エンもよろしくって」
生まれなのか能力のせいなのか、声はごく小さくしか出せない少年に代わってユウがそう伝えると、ファタもよろしくと笑顔を向けた。
「さて、今回はティーソーダのお店、頑張りましょうか」
幻は北海道で茶葉専門店を開いていて、普段からお茶を振舞うスペシャリスト。今回お茶の中でもティーソーダを選んだのは、まだ残暑が厳しいこの時期に、見た目にも華やかで元気になれるものをとの思いからだ。
「まだこれからも戦いは続くし、猟兵の皆にも元気になってもらいたいですね」
「はい、戦いばかりでは疲れてしまいますからね……」
そう会話しながら、幻は早速紅茶の準備に取り掛かる。ホットでなくアイスなら、苦味の少ない水出しで提供する方法もあるが、今回は屋台で提供するとあって、種類と量を兼ねるため、氷で急冷してからソーダで割る方法で作っていく。
「ティーソーダに合う茶葉を何種類かと、フルーツフレーバーティーをたくさん用意しました」
熱湯で茶葉をしっかりと蒸らし、濃いめに抽出した紅茶をたっぷりの氷で瞬時に冷やしていく。今回はバリエーションも豊富なので、幻とユウと手分けして作っていく。
そうしてそのティーソーダを彩るフルーツの準備はファタとエンの仕事だ。
『レモンは、こうやって、切るんだよ』
いつも幻の手伝いをしているのか、ファタがエンへと丁寧に教える様子を見てユウもにっこり。
そして清涼なティーソーダを求め、早速やってきた客への接客は幻とユウが。
「はい、ピーチティーソーダになります」
ピーチフレーバーティーを炭酸で割った甘みと香りが感じられるティーソーダには生の果肉も入っていて、見た目も楽しく爽やかだ。
その他にも、オレンジやパッションフルーツ、レモン等にたっぷりの果肉とシロップを加え、エディブルフラワーを添えれば見た目も華やかで。
時には客と話をしながら好みに合ったメニューを勧めたり。
客が途切れず盛況な屋台に二人とも忙しくしていたが、ユウは合間に塩入りのライチフレーバーティーソーダをエンたちへと持っていく。
(「エンは飲食が好きだし、ファタくんも水分は必要なはず」)
二人は先程と同じようにフルーツを切っていたが、ファタが次に切るべきフルーツをエンに手渡し、それをエンが切っていくという手際はとても息が合っていて。
ライチフレーバーティーソーダを飲んだ二人は美味しいねと笑い合っている。
「エンがあんなに早く仲良くなるなんて」
その様子を幻に伝えるユウの声は驚きつつもとても嬉し気で。
「ファタはファンガスですからね」
彼自身も自己主張が得意な方ではないが、テレパスが得意な種族。
「声を出すのが苦手なエンくんとの相性が良かったのかもしれません」
こちらもにこにこと嬉しそうに二人の様子を見守っている。
「さあ、もう少し落ち着いたら、エリシャさんやキャンピーくんにも差し入れに行きましょうか」
「そうですね。感謝も伝えたいですし」
幻の言葉に頷いたユウは、そう言って微笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アメリ・ハーベスティア
【餃心拳一門】
幻朧桜吹きあれるこの場で、キャンプ飯を作るに辺り……今回は、ときひらだけを是非使って推したいのです
『綺麗なピンク色だし、脂と相性良くて、脂で旨味倍増だったよね』
そうなのです、故に他のキノコと一緒に燻製にしたり、ホットサンドメーカーで、ときひらだけのクリームチーズパイ、後アビージョも『料理』も悪くないですが
エミリちゃんも興味津々なのですか?
確かに餃子の餡とも相性良さそうと思うのです
『エミリのモツあん餃子に使うピンクの皮を応用しても、見栄えよさそうだね、スイーツじゃないけど』
お見事と言ってる間にアメリのも焼けたので、幻朧桜を見ながら……あっ、キャンピーくんなのです
※アドリブ絡み大歓迎
エミリロット・エカルネージュ
【餃心拳一門】
幻朧桜にトキひらだけの綺麗なピンクは、確かに映えるけどコレにそんな特性が
ならアメリちゃんの言う料理にも、抜群だね……ボクは初めてだけど二人がそう言うなら、デザートにモツあん餃子の他に、それ用の皮使って、肉とトキひらだけで餡を作って、ホットサンドメーカーで焼いても良いかも
そうと決まれば早速『料理』
あっ、キャンピーくんもいらっしゃい
今回、キャンプ飯に旬のトキひらだけを使ってみたけど
……うわっ!確かにキノコの旨味が濃くて、肉の脂で倍増されてるのかな?
キャンピーくんも、良かったらどう?
これはお勧め出来るかも
あっ、コーヒーとココア差し入れしてくれるの?有難う
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
●朱鷺色の幸せ
「キャンプには何度か来ましたし、桜の下でのお花見キャンプもしましたが……アスリートアースで秋に桜が満開なのはやっぱり不思議な気持ちがするのです」
やってきたキャンプ場で、咲き乱れる幻朧桜を眺めれば、アメリ・ハーベスティア(キノコ好きの「よいこ」な地竜の末裔・f38550)は、そんな感想を漏らした。
『そうだね、季節感がバグっちゃうよね!』
今日も小型化したグリフォン型特機のラングリフがアメリの言葉に同意する。
「アスリートアースにまで幻朧桜が咲いちゃうのは大変なことだけど……頑張ってくれたキャンピーくんに喜んでもらうためにも、ボクたちも楽しもう!」
一緒にやってきたエミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)がそう微笑めば、アメリもラングリフも大きく頷いて。
「はいなのです。それに、秋だからこそ使える食材もあるのです」
そう言ってアメリは今回用意した食材を取り出す。
「幻朧桜のピンクにぴったりな……ときひらだけをアメリは是非推したいのです!」
『うん、綺麗なピンク色だし、脂と相性良くて、脂で旨味倍増だったよね』
「そうなのですよランちゃん」
「なるほど、幻朧桜にトキひらだけの綺麗なピンクは、確かに映えるけど、コレにそんな特性が……」
目の前の綺麗なピンク色のきのこをしげしげと眺めながらエミリロットは唸る。
自然でも初夏から秋にかけて見られるひらたけの一種で、朱鷺の翼の色に似ていることからその名が名づけられたという。
「エミリちゃんそうなのです。故に他のキノコと一緒に燻製にしたり、ホットサンドメーカーで、ときひらだけのクリームチーズパイ、後アヒージョも悪くないですが……それに、よいダシもとれるのですよ」
「そっか、ならアメリちゃんの言う料理にも、抜群だね……」
エミリロットも幻朧桜にちなんで、サクラミラージュ風・特製桜モツアン餃子をと考えていたが、すぐに追加のメニューを思いつく。
「ボクは初めてだけど二人がそう言うなら、デザートにモツあん餃子の他に、それ用の皮使って、肉とトキひらだけで餡を作って、ホットサンドメーカーで焼いても良いかも」
「確かに餃子の餡とも相性良さそうと思うのです」
ときひらだけに興味津々のエミリロットにアメリもにっこり。使ってくださいねと差し出して。
『うん、エミリのモツあん餃子に使うピンクの皮を応用しても、見栄えよさそうだね、スイーツじゃないけど』
今日にぴったりだね、とのラングリフの言葉にエミリロットの頭でメニューが固まる。
「うん、決まりだね。そうと決まれば早速料理しよう!」
辺りでは賑やかな縁日の屋台も出ているが、二人は自分たちのテントのそばで料理を開始。
キャンプでの料理ももう手慣れたもの。ホットサンドメーカーの火加減の調整もばっちりだ。
「わあ、なんだか美味しそうな料理がいっぱいだね~」
いい匂いに誘われたのか、ひょっこりと顔を出したのは、今回の戦争で各地に強者を送り込んでくれたキャンピーくん。
「あっ、キャンピーくんもいらっしゃい」
桜モツアン餃子を仕上げていたエミリロットが笑顔で歓迎する。
「キャンピーくんいらっしゃいなのなのです」
ちょうどホットサンドメーカーで焼いていたときひらだけのクリームチーズパイが焼けたところでアメリも顔を上げ、キャンピーくんに挨拶する。
「君たちとっても上手だね~」
「ありがとうございます。今回は幻朧桜にヒントを得て、ときひらだけを使ったキャンプ飯を考えてみたのです」
『ときひらだけの旬と桜の時期は普通は重ならないんだけど……今回は特別だからね!』
アメリとラングリフの言葉に、キャンピーくんもなるほどね~と頷いている。
「うん、旬だし、ピンク色で映えるしね…………うわっ! 確かにキノコの旨味が濃くて、肉の脂で倍増されてるのかな?」
ホットサンドメーカーで焼いていたときひらだけを使った餃子を味見したエミリロットは、その美味しさに衝撃を受けた。
「キャンピーくんも、良かったらどう? これはお勧め出来るかも」
「いいの~。ありがたくいただくよ~。はい、キャンピーくんからは飲み物の差し入れだよ~」
『ありがとう、キャンピーくん! さ、早速食べよう!』
ラングリフが声をかけ、テーブルにはたくさんの料理が並ぶ。
「桜色の料理か~。なるほどよく考えてるね。味もとっても美味しいよ~」
「それは良かったのです。エミリちゃんのときひらだけの餃子、とってもジューシーで美味しいのです」
『桜モツあん餃子もね!』
今日も間違いないエミリロットの料理に賛辞を送る。秋だけど春めいた食卓には、ふわりと幻想的な桜の花びらが舞い落ちて。
「今回トキひらだけを初めて使ってみたけど……色が綺麗なだけじゃなくて深みも合って、きのこはやっぱり奥が深いね」
「はい。だから日夜研究しているのですよ」
アメリは大切そうにキノコミコンを抱えてにっこり。
「そうだね、ボクもさらに餃子のレシピ開発に熱が入りそうだよ」
「その時は、キャンピーくんにも食べさせてほしいな~」
キャンピーくんを交えた食事の時間は、幻朧桜を眺めながら楽しく過ぎていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リュール・ディールーク
邪龍二人
大体夕方
『ほら、リュールそこを持ちなさい』
分かりました!
UCの効果で変身したルアンがテントを組み立てていた
あっキャンピーくんです!
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=54163
別のシナリオとは言え会った事があったので声をかける
はい!決戦前にキャンプで気分転換出来てよかったです!あっココアってあります?
キャンピーくんに2つココアを貰った
ありがとうごさいます!ルアンもどうぞ!
『あら、ありがとうごさいます』
ルアンもココアを受け取り冷ましながら飲んだ
…とっても美味しいですね!
あっヴェイル
ヴェイルが縁日の屋台で焼きそばを買ってきてくれたので貰う事に
ヴェイル・ディールーク
邪龍二人
お姉ちゃん!ルアン!何か買ってくるよ!
二人がテントを組み立てている間、私は縁日の屋台で焼きそばを買ってくる事にした
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=54315
別のシナリオで会った事があったのでキャンピーくんに声をかけてみる
あっキャンピーくんだ!こんにちは!
屋台に行く前にキャンピーくんに話かける
キャンピーくんがいなかったら本当にこの戦争が最悪の展開になっていたかもしれないからね…
とキャンピーくんにお礼を言いつつコーヒーを貰った
お姉ちゃ〜ん!ルアン!焼きそば買ってきたよ〜!
その後は3人で焼きそばを食べてキャンプを楽しんだ
●幻朧桜の下で休息を
美しい幻朧桜が咲き乱れるキャンプ場は、今日はたくさんの屋台で賑わっていた。
空が茜色に染まる頃、リュール・ディールーク(時を駆ける邪龍〜皆の止まった時間を動かす為に〜・f42338)は、その楽し気な光景にオッドアイの瞳を細める。
『ほら、リュールそこを持ちなさい』
目の前で広げられたテントへと慌てて視線を戻すと、リュールは「分かりました!」と元気に返事をしては、その端を持ってテントの設営を手伝う。
『テントの設営は協力してやれば難しくありません』
「はい、ルアン!」
いつもは勇者の剣としてリュールの背に背負われている大剣『ルアン・メイ』がユーベルコードで自我を持ち、精霊神として召喚された存在。それがルアンだ。禍々しい角が生えている女性の姿をした彼女の性格はかなり気難しいと言える。
「テントの方は二人で組み立ててくれるなら……お姉ちゃん! ルアン! 何か買ってくるよ!」
ちょうど時刻は夕飯時。ならば屋台で何か食べるものをと思ったヴェイル・ディールーク(邪龍の少女〜理不尽が蔓延る世界に挑む〜・f42495)が、そうリュールとルアンに声をかける。
「ヴェイル、ありがとうございます。お願いしますね」
「うん、任せて!」
そう言って妹が買い出しに行くのを見送ったリュールは、ルアンと一緒にテント設営の仕上げに入る。
キャンプはアスリートアースの戦争の時、リュールも体験している。キャンピーくんの中に入り、未知の世界へと旅をして、そうしてカレーを作って楽しんだのは記憶に新しいところ。このテント設営もまた、今日のキャンプを楽しくしてくれるようでわくわくする。
『テント設営は無事完了しましたね』
ルアンのお墨付きをもらい、リュールはふうと息を吐き出し、そうして屋台の方へと視線を送れば……。
「あっキャンピーくんです!」
その姿を見つけたリュールは思わず声をかけていた。
「キャンピーくん、お久しぶりです」
「あ、君とは前に一緒にキャンプしたね~」
「はい、一緒にカレーを作ってキャンプファイヤーを楽しみました」
「あの時は楽しかったね~」
もちろん覚えているよとキャンピーくんはテントの体を揺らして頷いているようだ。
「はい! 決戦前にキャンプで気分転換出来てよかったです! あっココアってあります?」
確か屋台を出していたはず。そう思って訊ねたリュールの前に、すぐに差し出されるココアの入ったカップ。
「うん、あるよ~」
「もう一ついただけますか?」
「どうぞ~」
「ありがとうごさいます! ルアンもどうぞ!」
『あら、ありがとうごさいます』
湯気の立つホットココアを受け取ると、ルアンも冷ましながら飲んでいる。
「……とっても美味しいですね!」
「ありがとう~。また飲みたくなったら言ってね~」
そう言いながらキャンピーくんは去っていった。
その頃、買い出しに出たヴェイルは、様々な屋台に目移りしていた。
「縁日の屋台ってたくさん種類があるんだね。たこ焼きにお好み焼き……イカ焼きにフランクフルト……どれも美味しそう!」
屋台を順番に眺めていればふと目に入ったのは、以前にも見かけたテント姿。
「あっキャンピーくんだ! こんにちは!」
「こんにちは~。キャンプ楽しんでる~?」
「うん、今日はお姉ちゃんとルアンと一緒に楽しんでるよ」
「それは良かった~」
「キャンピーくんもありがとう! キャンピーくんがいなかったら本当にこの戦争が最悪の展開になっていたかもしれないからね……」
「役に立てて良かったよ~。コーヒー飲む?」
「わ、いいの? ありがとう!」
そう言ってコーヒーを受け取るとキャンピーくんと別れ、コーヒーを飲みながら今夜の夕食を決める。
「うん、やっぱり焼きそばかな。すみませーん、三つください!」
そうしてほくほく顔で焼きそばを抱えてテントへと戻ったヴェイルは、テントの前のリュールとルアンに手を振る。
「お姉ちゃ〜ん! ルアン! 焼きそば買ってきたよ〜!」
「あっヴェイル。ありがとうございます。それではみんなでいただきましょうか」
キャンピングチェアに腰掛け、暮れる日を眺めながら焼きそばを食べる。
「さっきキャンピーくんに会ったんだよ」
「ヴェイルもですか? 私もです」
ヴェイルにとってはシマエナガという雪の妖精と触れ合えた楽しいキャンプの思い出なのだ。
「このキャンプもまた楽しい思い出になるね」
「ええ、そうですね」
美しい桜が咲き乱れるキャンプ場でのひととき。次なる戦いへの英気を養うためにも必要な休息なのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アルマ・アルカレイト
チーム錬金術士
夕方から夜
料理と錬金術…縁日の屋台で料理を作る
視力…周りを見る
今回はお金が欲しいので屋台をします
『じゃあ私はテントを立てておくね!』
ヒサはテントを組み立ててくれるようだ
あっキャンピーくんじゃない!これ焼きそばよ!
屋台の休憩中に自分が作った焼きそばをキャンピーくんにあげた
じゃあね、楽しかったわ!
キャンピーくんはココアを貰って休憩した後再び屋台へ戻る
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!忙しいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
そこそこ客は来ておりかなり忙しかった
何とか資金調達が終わったわ…
『お疲れ様!アルマ!』
次の戦いに備えての資金稼ぎが終わったらヒサと共に夜空を見てキャンプを楽しんだ
東・慶喜
チーム錬金術士
錬金術…料理の代用
視力…周りを見る
属性攻撃…刹那の無限回転発動
アルマお疲れ、店の準備しとくから今のうちに休憩しとき…
と焼きそばの作りの準備をしていたアルマに休憩にいかせる
おっ、おおきに飲ませて貰うわ
準備をしていると休憩が終わったアルマがキャンピーくんにもらったココアを持ってきてくれたので冷ましながら飲んだ
よっしゃやるか!
UCを発動して素早く店を回す
何とか回せた…疲れた…
『お疲れ様!慶喜!』
店が終わりテントを組み立てていたヒサがこちらに来て労いの言葉をかけてくれた
その後はアルマ達と夜空を見てキャンプを楽しんだ
●錬金術士の焼きそば屋
「キャンプで縁日……ならば、私は屋台を出す側に回るわ!」
幻朧桜咲き乱れるキャンプ場にやってきたアルマ・アルカレイト(異世界からの来訪者『無能の錬金術士』・f39594)は、そう宣言するといそいそと準備を始める。
「屋台と言えば焼きそばよね。これからの時間帯かなり需要があるに違いないわ」
これから日が沈んでいく時間帯。夕食にもきっと喜ばれること間違いなし。大量のキャベツと麺を準備していたアルマへと、掛けられる声が。
『じゃあ私はテントを立てておくね!』
黒と灰色が混じった髪をした赤いリボンがトレードマークな少女は、ユーベルコードによって人型になった冥道神機『緋智』である。今回は資金稼ぎを頑張るアルマに代わり、テントなどの準備をしてくれるようだ。
「ヒサ、ありがと! 頼むわね」
テントの設営は緋智に任せ、アルマは熱せられた鉄板に油を引き、豚肉を焼いていく。たくさんの量を一気に仕上げて作ってしまうのが効率が良い。豚肉に火が通れば、次はキャベツ。さらに麵を投入し、水を入れて蒸し焼きにしつつ、頃合いでソースを絡ませていく。
「アルマお疲れ」
そこへ、アルマと一緒に屋台を切り盛りする東・慶喜(無能の錬金術士の相棒・f40772)が、焼きそば用のパックや割りばしなどを準備して現れた。
「おお、いい匂い。あとはパックに詰めていくだけやな。あとはやっとくから、今のうちに休憩しとき……」
「え、いいの? じゃあ、あとは任せるよ!」
そうしてアルマはひとつだけ焼きそばをパックに詰めると、それを手に休憩するため屋台を離れた。
辺りには様々な屋台が出ていて。りんご飴にチョコバナナ、わたあめやイカ焼きなどお祭りらしいものがたくさん。
「そこの君、コーヒーやココアはいかが~?」
そんな中、キャンピーくんも飲み物の屋台を出していて。そう声をかけられたアルマはぱっと表情を明るくする。
「あっ、キャンピーくんじゃない! これ焼きそばよ! どうぞ!」
自分で食べても良かったのだが、せっかくだからと持っていた焼きそばを渡せば、キャンピーくんは嬉しそうに受け取った。
「ありがとう~。いい匂いがするね~。はい、僕からはこれだよ~」
そうしてココアを手渡してくれた。
「ありがとう」
そうして少し話などして親睦を深めれば、もうひとつココアをもらい、キャンピーくんの屋台を後にする。
「じゃあね、楽しかったわ!」
そうして自分の屋台に戻ったアルマは、慶喜へとココアを差し出して。
「おっ、キャンピーくんからの差し入れか? おおきに飲ませて貰うわ」
アルマが作った焼きそばを順調に売りさばいていた慶喜もほっと一息。だが、キャンピーくんがおすすめしてくれたのか、その後も客足が増えて、追加の焼きそばが必要になるのだった。
「アルマ、稼ぎ時や。頼むで」
「わかったわ」
そう言って、また鉄板で焼きそばを焼き始めていく。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 忙しいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
客を見ると急がねばと特急で焼きそばを作り上げていくのだった。
「こっちも頑張らなあかんな……」
そう覚悟を決め、出来たそばからパック詰め、そして買い求める客への会計にとこちらもユーベルコードを用いながらフル回転で稼働する慶喜だった。
「何とか回せた……疲れた……」
『お疲れ様! 慶喜!』
テントの設営を終えた緋智にそう労いの声をかけられ、慶喜もぐっとサムズアップ。
「おう、ヒサもお疲れさんや」
「はぁぁぁぁ、終わったわぁぁぁぁ……資金調達には十分よね……」
『お疲れ様! アルマ!』
大盛況で売り上げも花丸だったが、すっかり疲れきったアルマにも緋智は声をかけて。
『あとはキャンプをゆっくり楽しもう!』
作った焼きそばや屋台で売られている食べ物をお供に、美しい夜空を見上げる。
キャンプ場から眺める星空はとても美しかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵

栗花落・澪
【氷花/夜】
2021年の浴衣+羽織着用
ふふ、まさか秋祭りまで楽しめるなんて
キャンピー君様々だねぇ
ほらシャオさん、行こっ
些か体温の低い自分よりも更に冷たい手を引き屋台へ
お互い甘いもの好きだからとりあえず林檎飴を2個…ううん、3個と
わたあめ、半分こしよ
邪魔にならなさそうな場所でそれぞれ食べ歩き
手が空いた頃合いにキャンピー君にココアを二つお願い
ついでに余分に買った林檎飴をおすそ分けしつつ
星空と桜、両方を見ながら休める場所に移動し
ココアを飲んで一呼吸
夜桜っていいよねぇ
涼しいし、とっても風流で好きだなぁ
えっ、すごーい!
ココアシャーベットだ!
貰っていいの?
ふふ、前に氷の花貰って以来だね
嬉しいよ、ありがとう
シャオ・フィルナート
【氷花/夜】
2022年の浴衣着用(腰掛けの月は不要)
栗花落さんに手を引かれるがまま屋台を回る
感情なんて殆ど忘れてしまったから
表情は欠片も動かないけど
甘味の美味しさも
景色や栗花落さんの笑顔が綺麗という事もわかるから
半分こ……いいよ
話すのは殆ど栗花落さんで
俺は相槌程度だけど
栗花落さんも楽しそうだからいいか…
夜桜の下で落ち着いたらココアを手に一息
暖かいものもいいけど
何か、お礼がしたかったから
栗花落さん
こっちも、あげる
氷魔法でもう一つ氷のグラスを作ったら
その中にココアを半分ほど入れると
グラスが溶ける前にシャーベットのように凍り付く
後は氷のスプーンも作って一緒に渡す
俺の力、氷だから
どうぞ
●甘いしあわせ
「ふふ、まさか秋祭りまで楽しめるなんて、キャンピーくん様々だねぇ」
幻朧桜が咲き乱れるキャンプ場で、キャンプだけでなく、縁日の屋台まで楽しめるとは。それもこれも、今回世界の危機に強力なサポートをしてくれたキャンピーくんの強すぎる能力ゆえと、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は笑顔の花を咲かせる。
秋祭りだしと着てきた澪の浴衣は大輪の牡丹と桜が描かれた華やかながらも落ち着いた色合いの一着。黒い羽織を揺らしながら、くるりと振り返り手を差し伸べる。
「ほらシャオさん、行こっ」
「ん……」
澪に手を引かれるまま、シャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)は賑やかな屋台を巡る。シャオが着ている落ち着いた藍色の浴衣は、帯も華やかで金の差し色も美しい。とても良く似合っているが、当の本人はこのお祭りの空気に浮かれることもなく、表情も全く動かない。
とうに感情なんてほとんど忘れてしまったし、その表現方法も知らない。自分に関わればその人が不幸になると思って他人と距離を取ってきたけれど。
「シャオさんも甘いもの好きだよね?」
そんなことを気にした風もない澪が、冷たい自分の手を引いてりんご飴の屋台へと連れて行ってくれた。
「りんご飴を2個ください! ……ううん、やっぱり3個!」
手渡されたりんご飴を齧れば、パリッとした飴としゃきっとしたりんごが甘くて美味しくて。そして辺りに咲き乱れる幻朧桜の美しさも、美味しいねと笑いかけてくれる澪の笑顔が綺麗だと、そのことはシャオにもわかるのだった。
そのあとも屋台をいくらか回って。やはり行きつくのは甘いもの。
「シャオさん、わたあめ、半分こしよ」
「半分こ……いいよ」
仲良く分けては、そのふわふわとした食感と甘さに澪はまた笑顔になって。
「あとはチョコバナナとかベビーカステラとか? ラムネもいいよね」
話しかけるのは澪ばかりで、シャオがたくさん話すことはないけれど、それでもその話にうんうんと相槌を打ったり、澪の楽しそうな様子を見ればシャオもこれでいいかと思うのだった。
「あ、でもココアも!」
そう言って澪はキャンピーくんが飲み物を振舞う屋台の前でココアを二つお願いする。
「はーい、ココア2つだね~」
「ありがとう、キャンピーくん! はい、これは僕たちからのおすそ分け」
「わーい、ありがと~」
りんご飴を受け取ったキャンピーくんは嬉しそうにテントの体を揺らすのだった。
空には綺麗な月と星が輝いていて。夜桜が見える場所へと移動した二人はココアを手にほっと一息。
「夜桜っていいよねぇ。涼しいし、とっても風流で好きだなぁ」
澪の笑顔も星明かりに美しく照らされて。シャオはその視線を手元のココアに移して思案する。そうして澪が夜空を見上げている間にそっと魔法を使って。
「栗花落さん、こっちも、あげる」
そう言ってシャオが差し出したのは、氷のグラスに入ったココアシャーベット。シャオの氷魔法で作った氷のグラスにキャンピーくんのココアを半分ほど入れると、グラスが溶ける前にココアがシャーベットのように凍っていく。
「えっ、すごーい! ココアシャーベットだ!」
驚きと喜びの表情の澪に、食べやすようにと氷のスプーンも一緒に手渡して。
「貰っていいの?」
「俺の力、氷だから。……どうぞ」
何かお礼がしたかったから、自分の力でできることを考えてみたのだ。
「ふふ、前に氷の花貰って以来だね。嬉しいよ、ありがとう」
シャオの気持ちを感じ取って澪も嬉しそうに笑う。たとえ感情表現が苦手でも、彼の気持ちは澪にはよく伝わるから。
「んー、美味しい!」
ひやりとしたココアシャーベットを口にして、澪はまた満面の笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
小雉子・吉備
桃太郎とかけて、食べ物ととく
その心は、桃太郎だけに「鬼切り」
おにぎ……ふぎゅ!(《ひいろ》に口を塞がれ《なまり》に肉球チョップのツッコミを食らう)
えぇー……今のは寒くない渾身の出来だと思ったのにぃー、ぷーぶーっ!
とにかく、今回キビ達はこの幻朧桜が咲き乱れるキャンプ祭りに、桃太郎的な縁起を担ぐ意味も含めて、おにきり屋台をだそうっ!
食紅と道明寺粉で炊いたご飯を
下拵えした桜の塩漬けと一緒に【料理】した桜おにきり(具は色々)
別の意味の桜おにきり(醤油を入れて炊いたの)
キャンプ屋台らしく
焼きおにきりにしても
取り敢えずは、手始めに今回の功労者のキャンピーくんちゃん労っちゃおう
[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]
●桜色のおもてなし
突然に幻朧桜が咲き乱れることになったアスリートアースのキャンプ場。
いろいろと大変な状況ではあるけれど、グリモア猟兵の計らいにより、ここで秋祭りのような縁日が開かれることとなったのだ。
「桃太郎とかけて、食べ物ととく。その心は……桃太郎だけに『鬼切り』!」
桜舞い散るキャンプ場で、そんな謎かけを始めたのは、小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)。
「鬼を切るのおにきりと、ご飯を握ったおにぎ……ふぎゅ!」
丁寧に解説まで始めたのに、その言葉は途中で途切れる。赤い猿のひいろに口をふさがれ、青色狛犬のなまりに肉球チョップのツッコミを食らってしまったからだ。
「えぇー……今のは寒くない渾身の出来だと思ったのにぃー、ぶーぶーっ!」
辺りの空気を凍りつかせるという触れ込みのダジャレを度々発する吉備だが、今回は悪くないと思っただけに、ひいろとなまりのツッコミに反論してみるが、二頭ともさっと目を逸らして素知らぬ顔。
「むうぅ……いつか拍手してもらえるのを考えるんだから!」
それでも心折れることなく上を目指す吉備だった。
「まあ、それは置いておくとして……せっかくの縁日キャンプ。今回キビ達はこの幻朧桜が咲き乱れるキャンプ祭りに、桃太郎的な縁起を担ぐ意味も含めて、おにきり屋台をだそうと思うよっ!」
そう宣言すると、ひいろやなまりたちと一緒に出店の準備を始める。
この美しい幻朧桜にちなんで、ご飯は食紅と道明寺粉で炊いた桜色のものを使って。
「道明寺粉を使うと、もちもちつぶつぶの食感が味わえるよっ」
桜餅でお馴染みの道明寺粉は、もち米を蒸して乾燥させたものを粗く砕いたもの。桜餅以外にも、天ぷらの衣の仕上げや、焼売の皮の代わりなどに使うことも出来るのだ。
炊き上げたご飯を握り、下拵えしておいた桜の塩漬けを乗せれば見た目も美しい桜おにきりの完成だ。具は色々で、秋の味覚の栗やさつまいも、彩りに枝豆などを混ぜ込んだアレンジのものも用意しておく。また、醤油を入れて炊いた別の意味の桜おにきりも作っていく。
「せっかくのキャンプだもん、焼きおにきりにしてもいいよねっ!」
準備が出来たなら開店といきたいが、ひとまず今回の功労者であるキャンピーくんに差し入れすることにして。
「キャンピーくんちゃん、今回はお疲れさま! キビが流れ着いた幽世も巻き込まれたって聞いて心配してたけど……キャンピーくんちゃんが助っ人を連れて行ってくれて安心したんだよ!」
「お役に立てたなら嬉しいよ~。わ、きれいなおにぎりだね~」
まずはキャンピーくんを労い、そうして桜おにきりを差し出す。
「道明寺粉で炊いたご飯で作った桜おにきりだよ! 焼きおにきりにしてもいいかもっ!」
「前回のお団子パーティーも楽しかったけど、おにぎりもいいね。うーん、美味しいよ~」
キャンピーくんの評価も上々。吉備は手を振って挨拶して別れると、ご機嫌で店へと帰って来る。
「さあ、たくさんの人に喜んでもらおうっと。あ、今、渾身のダジャレが浮かびそうな気がする……!」
何かを閃いた様子の吉備。だがひいろとなまりがそれを言うのを全力阻止。
「ぶー、なんで~!?」
納得いかなそうな吉備の声がキャンプ場に響いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
琴峰・ここね
キャンプで縁日なのですか
それは楽しいが一杯で、とってもステキなのです
折角なので屋台でお買い物したもので、簡単キャンプご飯に挑戦なのですよ
上手にできたらキャンピーくんさんにも、持って行ってあげたいのです
まずはたこ焼きを買って
えびのおせんべいを半分にしてソースを塗って
後は、揚げ玉やたこ焼きを挟んだら……たこせんの完成なのです!
ころね(相棒の黒猫)のには、ウェットフードを挟んであげましょうね……ころね?
(ころね:金魚の屋台でお目目キラキラ)
そんなに見つめたら、金魚さんが困ってしまうのですよ。ころね
それに、金魚すくいは手で掬ってはいけないのです
(ころね:とても名残惜しそうな顔で回収されていく)
●ここねところねの縁日さんぽ
普段はキャンパーたちが思い思いに楽しんで過ごすキャンプ場。そこに今日は、幻朧桜と縁日の賑やかさが加わって。
「キャンプで縁日なのですか」
いつものんびりマイペースな琴峰・ここね(ここねのこねこ・f27465)も、お祭りの賑やかさにわくわくそわそわ。
「それは楽しいが一杯で、とってもステキなのです」
たくさん並んだ縁日の屋台に、キマイラ特有の獣耳をぴょこんと立て、しっぽをゆらゆらさせながら、青い瞳を輝かせるのだった。
桜舞い散る中での秋祭りは、なんだか不思議な気もするけれど、屋台を巡るのは楽しくて、ここねはいろいろ回っていくつかお買い物。
「なにを買ったか、ですか?」
ここねの相棒の黒猫のころねが手元を覗き込んできたので、ここねは「はい」と見せてあげる。
「たこ焼きに駄菓子に……このまま食べてもおいしいですが、せっかくのキャンプです。簡単キャンプご飯に挑戦なのですよ」
自身のテントまで戻って来たここねは、早速料理を始める。
「まずはこのえびのおせんべいを半分にしてソースを塗ります」
楕円形のせんべいを半分に割って、片面にソースを塗り、その上に買ってきたたこ焼きや揚げ玉を乗せ、もう半分のせんべいを上に乗せて挟む。
「できました。たこせんの完成なのです!」
出来栄えを確認するため、ここねが口に運べば、パキッと音を立てるえびせんのパリパリ感とふわふわしたたこ焼きがソースに絡み、独特のハーモニーを生み出していて美味しい。
「上手にできたのです。キャンピーくんにも持って行ってあげたいのです」
うきうきとした足取りで、キャンピーくん用に作ったたこせんを手に屋台通りをころねと一緒に歩いていく。
「あとで、ころねのには、ウェットフードを挟んであげましょうね……ころね?」
そう言って隣を見たここねは、ころねがいないことに気づく。元来た道を振り返れば、金魚すくいの屋台の前で、目をきらきらさせている巨大な黒猫の姿。
「そんなに見つめたら、金魚さんが困ってしまうのですよ。ころね」
急いで傍に寄って声をかけるが、ころねはその場を離れそうにない。
金魚たちも見たことのないような大きな猫に見つめられ、困惑しているかのように、水槽の端に集まっている。
「お客さんも金魚が掬えなくて困っているのです」
端に寄った金魚の様子にここねがそう言ってころねを窘めれば、ならばと、ころねは自分がすくおうと前足を伸ばして――。
「金魚すくいは手で掬ってはいけないのです」
その言葉にややショックを受けた様子のころねは、とても名残惜しそうな表情を浮かべながら、ここねに回収されて屋台から引き離されるのだった。
「さ、キャンピーくんのところに行くのです」
何度も金魚すくいの屋台を振り返るころねを撫でて落ち着かせながら、ここねは桜舞い散る縁日の屋台の中を歩いて行くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ウーヌス・ファイアシード
キャンプ…野営も平和な所であれば愉しみとなるのだな…
しかも祭りと合わさるとは…!
こうして用意してくれた以上、それを堪能し、英気を養ってゆこう
まずは縁日から回ってゆこう
かなり多くの店が並んでいるが…
此度は射的に臨むとしよう
…そ、その為にも…ふ、踏み台を一つ願いたいのだが…
ともあれ、ここは小さなぬいぐるみを…
遊んだあとは食事としよう
様々なものがある故、おすすめを訪ねてみよう
…甘いものを多く薦められたような…
その後はキャンピーくん殿にココアを振る舞ってもらいながら、テントで一休みしよう
…技も知恵もまだ至らぬ故、テントの設営は誰かに手伝ってもらわねばな…
…甘いものの合せ技も、なかなかに良いものよな…
●縁日キャンプを楽しんで
「キャンプ……野営も平和な所であれば愉しみとなるのだな……」
サクラミラージュで始まった戦争は、多くの世界を巻き込んだ大変なものに発展してしまったけれど。
目の前に広がるのは、平和なキャンプ場と賑やかな秋祭りの屋台。
その様子を前にしたウーヌス・ファイアシード(復燃せし灰化の火・f37284)は、拍子抜けしたように呟くが、屋台を巡る猟兵たちの楽しげな様子に、自身の頬が緩むのを感じる。
「しかも祭りと合わさるとは……! こうして用意してくれた以上、それを堪能し、英気を養ってゆこう」
それが猟兵の務めだと頷くと、ウーヌスはまずはとたくさん並ぶ屋台の縁日を楽しむことにした。
「食べ物を売る店に遊戯の店と、かなり多くの店が並んでいるのだな……」
きょろきょろと辺りを見渡してから、他の人々の動きなども観察する。
「ふむふむ、なるほど……よし、此度は射的に臨むとしよう」
ウーヌスは屋台でコルク銃を受け取ると、こほんとひとつ咳払い。
「……ふ、踏み台を一つ願いたいのだが……」
長い時を生きるラスボスのウーヌスではあるが、蘇った際に小さな少女の外見となったため、その力の大きさとは裏腹に、日常では何かと不便なこともある。だがこれもまた、人を知るということだろう。
用意してもらった踏み台に乗り、コルク銃を構えて、これと決めた景品を狙い撃つ。身体は小さくても、技量は子ども並みではなくて。
「おめでとう! はい、どうぞ」
お目当ての小さなぬいぐるみを獲得して、笑みを浮かべるのだった。
「さて、次は……」
射的を楽しんだ後は食事だろうと、食べ物の屋台に向かうがその種類は豊富で。すぐには決めれないのでおすすめを訊いてみることにした。
「縁日といえば、りんご飴とわたあめ!」
「焼きそばもおすすめ。目玉焼き乗ってるやつ!」
「たい焼きは? 秋限定さつまいも餡もあったよ」
「まだ暑いしかき氷とか。冷やしパインやラムネも!」
「……甘いものを多く薦められたような……」
外見が幼い少女だからだろうか。そう思いつつもウーヌスはおすすめのものを中心に買って、最後にキャンピーくんの屋台でココアを受け取りテントで休むべく移動する。
「……技も知恵もまだ至らぬ故、テントの設営は誰かに手伝ってもらわねばな……」
けれどここはアスリートアース。たくさんのキャンプ好きたちが当然のようにテントの設営を手伝ってくれて。そうして設営したテントの中でウーヌスは買ってきたものをいただく。
りんご飴のしゃりっとした食感と甘さはお祭りらしくて、やはりうきうきしてしまう。
「……甘いものの合せ技も、なかなかに良いものよな……」
順番に屋台の味を楽しんでは、縁日キャンプを満喫するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
八秦・頼典
それぞれの世界が屋台を出す縁日キャンプか
ボクも色んな屋台を巡ってみたいが、ここはキャンピーくんに喜んで貰える屋台を考えてみよう
うーん…そうだねぇ…ここは小弓引の屋台をやってみようかな?
本来は屋敷の中で行う平安貴族の遊びだけど、そこは天幕を上手く利用してそれっぽく演出してだ
本来はうららかな春の遊びでもあるけど、幻朧桜が咲き乱れたキャンプ場なら季違いにならずに済むね
さて、キャンピーくんに遊び方を教えよう
このように座ったままの状態で左膝を立てて、左の肘をもたせ掛け…右手を顔近く寄せて…的を射るだけさ
雀小弓と呼ばれる楊弓の類である遊戯用の小さい弓であれば、キャンピーくんの力でも簡単に引けるはずだよ
●うららかな遊戯
平安の世にも春に桜は咲くけれど、秋の彼岸が迫るこの時期に咲き乱れているというのは、やはり風雅を解する平安貴族の八秦・頼典(平安探偵陰陽師ライデン・f42896)の目にも珍しく映る。
故郷であるアヤカシエンパイアの危機に、強者を送り込んでくれたキャンピーくんへ感謝を伝えるためにも頼典はいくつものキャンプ場を訪れてきたが、ここでは秋の祭りが開かれているようだ。
「それぞれの世界が屋台を出す縁日キャンプか……」
見れば食べ歩きできるおやつや飲み物、子どもから大人まで楽しめる遊戯の店など、猟兵も出店しているのであらゆる世界のものが集っている。
それを巡ることはとても心躍るし興味もあるけれど、やはりここはキャンピーくんに喜んでもらえるような屋台を自分で出してみようと考える頼典だった。
どうせなら他にはないもので、誰にでも楽しめるものを。
「うーん……そうだねぇ……ここは小弓引の屋台をやってみようかな?」
そう決めた頼典は、早速場所を借り、準備を始める。
「本来は屋敷の中で行う平安貴族の遊びだけど……」
露天で行うよりは、より雰囲気を近づけるためにと、天幕等を利用して演出する。
「そして本来はうららかな春の遊びでもあるけど……幻朧桜が咲き乱れたキャンプ場なら季違いにならずに済むね」
この季節外れの桜もおかしくはないと、そう言って優雅に微笑むのだった。
「ねー、何してるの~?」
「やあ、キャンピーくん」
そうして準備していると、興味を持ったキャンピーくんが頼典の元へ現れて。何度か会っているせいか、キャンピーくんも親し気に飲み物を差し出してくれた。
ありがたくコーヒーを受け取った頼典は小弓引の遊び方を説明する。
「あそこに的があるだろう? それを弓で射る遊びだよ」
コーヒーを飲み干してから、さらに実演してみせる。
「このように座ったままの状態で左膝を立てて、左の肘をもたせ掛け……」
持参した弓と矢を持ち、基本姿勢を説明する。
「右手を顔近く寄せて……的を射るだけさ」
びゅんっと放たれた矢は、違うことなく的の中心を射抜く。
「すごいね~。キャンピーくんでもできるかな?」
「今ボクが使った弓は少し大きく感じるだろうけど……雀小弓と呼ばれる楊弓の類である遊戯用の小さい弓であれば、キャンピーくんの力でも簡単に引けるはずだよ」
「じゃあ、やってみる~」
小さな手を器用に動かして、キャンピーくんは教わった通りに弓を射る。
「わ~、飛んだよ。でも的に当てるのは難しいなぁ」
「初めてでこれだけ飛べば上出来だよ。もう少し練習すればすぐ上達できるさ」
「ほんと~? じゃあやってみる~」
そうしてキャンピーくんを夢中にさせた小弓引の屋台は、他の客にも好評で、大変な賑わいをみせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
神坂・露
レーちゃん(f14377)
キャンピーくんに久々に逢えたわ。元気そうね♪
何しようかしら…って隣で考えながら飲み物飲むわ。
「キャンピーくんが作ったココア美味しいわ、やっぱり」
どうしようかしら。…ぎゅぅーは基本だし…うーん。
あ!今回はあたしがレーちゃんのご飯作ればいいのよ♪
レーちゃんにはのんびりして貰って。えへへ♪
「…ってことで、のんびりと寛いでいてね」
さて。なに作ろうかしら。うーん。
「一緒に食べましょ♪ レーちゃん」
旬の野菜がたっぷりのスープとほくほくのご飯よ。
嫌いな野菜はないみたいだから全部使ったわ♪
「どう? どう? …スープの味どうかしら?」
ぎゅーって抱きしめながらレーちゃんに聞いてみる。
ちゃんと薄味で野菜の良さを引き出す感じにしたけど。
わ❤美味しいって言ってくれて嬉しいわよかったわ。
「嬉しいわ❤ あたしも食べよーっと♪」
レーちゃん大好きだわ。大好きってスリスリ♪
「ねえねえ。のんびりと何してたの?」
本を読んでたみたいでレーちゃんらしいわね。ふふ♪
レーちゃん成分足りないから抱き着いてるわ。
シビラ・レーヴェンス
露(f19223)
再会したキャンピーくんの珈琲を飲みのんびり。
朝昼は露と散策をし夕刻に本格的なキャンプを。
露は急に晩飯を作るから任せろと言い出して。
珍しいこともあるものだ。明日は雨だろうか…?
「時間を潰せと言われたが…ん。そうだな…」
持参した本を読むことにしてテントの中で過ごす。
露に呼ばれ外に出ればよい匂いと露が出迎えて。
…どうやら晩飯は私の好きなもののようだな…。
何時ものように抱きしめられ感想を迫られつつ一口。
ん。野菜の味がよく出ている。これは…私の好みだ。
心配そうに私をみつめて来る露に。自然と呟く。
「旨い」
嬉しそうに抱きしめ直してくる露も隣で食事を始めて。
「ん? …読み途中の本を数冊、読んでいた」
テントで過ごしたことを報告しながら一口。二口。
くすくす笑われたのは行動を見透かされたからだろう。
むぅ…。まあ何時も本を読んでいるしな。私は。
「こんなに腕がいいなら、次回もお願いしようか…」
思わず口に出した言葉だが余計な発言だったかもしれない。
…ん。常にスープはいいが褒め過ぎたかもしれない…。
●今日はのんびりと
「キャンピーくんに誘ってもらって、またキャンプに来れたわ♪」
幻朧桜が咲き乱れるアスリートアースのキャンプ場で、神坂・露(親友まっしぐら仔犬娘・f19223)は、うきうきと辺りに目をやる。
「しかも、お祭りつきだって。秋に桜も見られて、いろいろ特別ね♪」
キャンピーくんと猟兵に楽しんでもらおうというグリモア猟兵の計らいで、キャンプ場には縁日の屋台がずらりと並び、多くの猟兵たちで賑わっている。
「ん、キャンピーくんも息災そうでなによりだ。そして秋に見る桜というのもまた……」
バトル・オブ・オリンピアで一緒にキャンプしたキャンピーくんが元気そうな様子にシビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)も頷くと、キャンプ場に咲き乱れる幻朧桜の美しさに目を細める。この桜は異世界から恐ろしい敵と共にやってきたものではあるが、それでもやはり桜そのものに罪はなく、美しい。
「レーちゃんは桜が好きだものね。まずはのんびりこの辺りをぶらぶらしましょ♪」
そうして桜が舞い散る中、縁日の屋台を覗いたり、買い物したりして過ごす二人。
「あ、あそこでキャンピーくんが屋台出してるわ。キャンピーくん、お久しぶりね~♪」
コーヒーとココアを振舞うキャンピーくんを発見した露は元気にぶんぶんと手を振ってアピール。
「わ~、二人ともまた会えたね~」
「キャンピーくんは大役お疲れさまだ。ゆっくりと骨を休めてくれ」
シビラの労いに、ありがと~とテントの体をゆらゆらさせながらキャンピーくんはにこにこしている。
「みんなの役に立てたなら良かったよ~」
「あ、キャンピーくんのココアがまた飲みたいわ。前のキャンプの時もとっても美味しかったから!」
「私はコーヒーをいただけるか」
「ココアとコーヒーひとつずつだね。はい、どうぞ~」
そうして飲み物を分けてもらい、露とシビラは落ち着ける場所で座ってゆっくり味わう。
「キャンピーくんが作ったココア美味しいわ、やっぱり」
嬉しそうにキャンピーくんお手製のココアを飲む露は、これから何をしようかと考える。
「屋台を巡って楽しかったし、午後からは本格的にキャンプをしたいわよね。もちろんレーちゃんとたくさんくっついて❤」
コーヒーをゆっくり味わっていたシビラは隣で露がこれからの計画を立てる様子をそっと見守る。
(「まあ、露のことだ。自然を楽しんだあと、料理は私に任せるとか言ってくるのだろうな」)
「ここは釣りとか果物採ったりとかは出来ないみたいだし? キャンプファイヤー見ながらレーちゃんをぎゅぅーって抱きしめる……のも悪くはないけど」
そもそもぎゅぎゅっとくっつくのは基本。何かいつもと違うことはないだろうか。
「あ、そうだわ!」
露は突然思いついたというようにココアのカップを持って立ち上がる。
「今回はあたしがレーちゃんのご飯作ればいいのよ♪」
「露が、食事を作る……?」
聞き間違いだろうかと思ったシビラは思わず反芻する。
「そうよ♪ だからレーちゃんにはのんびりして貰うの。えへへ♪」
「明日は雨だろうか……?」
自分から料理をすると言い出すなど珍しいことだと、シビラが明日の天気の心配まで始める。
「もう、レーちゃんったら。この前あたしの料理を誉めてくれたでしょ? キャンピーくんがゆっくりするように、レーちゃんも今回はゆっくりして? 料理は任せて!」
えっへんと胸を張る露をまだ信じられない様子で見ていたシビラだが、ここまで本人が言っているのだから本気なのだろうと頷いて。それに、露は料理が出来ないのではなく、進んでしないだけである。ならば、ここはその言葉に甘えよう。
「私は、テントで好きに過ごして良いと……?」
「もちろん! のんびりと寛いでいてね♪」
そうしてテントのある場所まで戻って来た二人はそれぞれの時間を過ごす。
「完成したら呼ぶからそれまで好きにしててね。あっ、最後に……」
しばし離れて過ごすからと最後にぎゅーっとシビラに抱きつく露だった。
「さあ、料理を始めるわよ。さてさて、何を作ろうかしら?」
とはいえ、特に何を作ろうと決めていたわけではなくて。露はうーんと可愛く小首を傾げる。
「レーちゃんが好きなものがいいわよね。でもここでお魚を用意するのは難しいだろうし、なら……」
そうして露はメニューを決めて料理を作り始めるのだった。
「時間を潰せと言われたが……」
テントの中に入ったシビラは突然の自由時間に少し困惑していた。いつだってそばに露がいて、時にやかましく、時にうっとうしく感じるものだが、完全な一人の時間という贅沢をすっかり忘れてしまっていたようだ。
「ん。そうだな……」
常に本は荷物に入れているので、持ってきていた本を取り出して。
「これなら集中して読めそうだ」
誰も邪魔しない時間に思う存分読書を楽しむのだった。
集中していたので、どれぐらいの時間が経ったのか、シビラにはよくわからなかったけれど。
「レーちゃん、ご飯できたわよ~」
テントの外から露の明るく元気な声が聞こえてきたので、読んでいた本から視線を上げる。
外はすっかり夕暮れの気配が濃く、もうすぐ桜と星の競演も楽しめそうだ。
辺りにはなんとも良い匂いが漂い、満面の笑みを浮かべた露が出迎えてくれる。
「はい、ここがレーちゃんの席。一緒に食べましょ♪」
アウトドアテーブルの上には、湯気の立つスープと炊き立てのご飯。
(「……どうやら晩飯は私の好きなもののようだな……」)
さすが露。いつも一緒にいるだけあって、自分が好きな料理を心得ていると、シビラは内心唸るが、まだ言葉と表情には出さない。
「旬の野菜がたっぷりのスープとほくほくのご飯よ」
席に着けば、隣でにこにこと露が解説してくれる。
「レーちゃん、嫌いな野菜はなかったわよね? ニンジンにじゃがいもに、玉ねぎ、キャベツ……それに旬のさつまいもや里芋、きのこ類もたっぷり入ってるわ~」
「ふむ……」
具だくさんスープを一口スプーンですくって口に運べば、野菜本来の味がしっかりと染み出し、優しくも味わい深い。
「どう? どう? ……スープの味どうかしら?」
隣でぎゅーっと抱きしめながら、露はシビラに感想を求める。
「ん。野菜の味がよく出ている。これは……私の好みだ」
その言葉を聞くまで心配そうな顔をしていた露だが、ようやくホッとしたような表情を見せて。そうして、もう一口運んで味わったシビラは自然とこう呟いた。
「旨い」
「え、ほんと? ちゃんと薄味で野菜の良さを引き出す感じにしたけど……」
もちろんシビラの好み通りに作ったつもりだったけれど、実際に感想を聞くまではやっぱり不安で。シビラがこういう時にお世辞を言ったりはしないことを理解しているので、露はやっぱり嬉しくなってうきうきしてしまい、大好きよってまた強めにぎゅぎゅーっと抱きしめて。
「嬉しいわ❤ あたしも食べよーっと♪」
ようやく満足して席に着くと、露も食事を始める。
「ご飯もよく炊けているじゃないか」
「えへへー。ほくほくに炊きあげられたと思うわ♪」
やはり露は料理をしないだけで、下手ではないのだとシビラは思う。
褒められ、上機嫌の露は、そうだわとシビラに問いかける。
「ねえねえ。テントの中で、のんびりと何してたの?」
「ん? ……読み途中の本を数冊、読んでいた」
「ふふ、レーちゃんらしいわね♪」
スープと野菜の具材をゆっくり味わいながら、露の問いに答えれば、くすくすと笑いが返ってきて。
(「行動を見透かされているようだな……」)
まあ、いつも本を読んでいるのは露もよく知っていることだろうし、と思いながらスープを食べ進めていれば、しみじみと美味しさを実感して。
「こんなに腕がいいなら、次回もお願いしようか……」
「えー、そんなに気に入ってくれたの? レーちゃんに言われたら、毎日でも作っちゃいそー!」
お世辞抜きでそう思ったのは事実だが、この発言は余計だったかとシビラは少し後悔する。
「レーちゃんのためなら毎日だって作るわー♪ でも料理してる間、レーちゃん成分が足りなくなっちゃうから、もっともっとくっつかないとね♪」
そう言ってぎゅむむっと強めに抱きついてくる露。
(「……ん。常にスープはいいが、さすがに褒め過ぎたかもしれない……」)
思わぬ結末にシビラは心の中で後悔するが、それでも口にしたスープの味はとびきり美味しかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵

冬原・イロハ
【🎀⚙】
2021年の水色浴衣で楽しみます
ウフフ、テントがあるから何だか気楽に縁日を楽しめそうですね
ニイヅキさん、美味しい物を買ってキャンピーくんの飲み物を貰いに行きましょう~♪
幻朧桜と秋晴れと縁日キャンプの光景にどきどきわくわく
ニイヅキさんが見つけた大判焼き……はわ! お惣菜なのですか?
お好み焼きみたいで美味しそうですねぇ
ご飯がわりになるかしら
ココアやコーヒーに合いそうなワッフルとチュロスも買いたいですね
くじの屋台では可愛らしい秋のオーナメントをゲットして、こちらはキャンピーくんへのお土産にします
キャンピーくん、こんにちは! 私たちも縁日キャンプを楽しみに来ました
ワッフルとオーナメントを渡して、秋キャン楽しみましょう! と激励しますね
幻朧桜を眺めながら、ニイヅキさんと一緒にコーヒータイムを楽しみます
リング焼き、美味しいですねぇ~
ニイヅキさんニイヅキさん、折角のキャンプですし、あとで一緒に秋を探しに行きませんか?

尾花・ニイヅキ
【🎀⚙】
2022年の浴衣を着て楽しむ
確かに!
お祭りって楽しいけど人通りも多いから疲れちゃうこともあるし休憩所があるのはありがたいな
いいね!キャンピーもキャンプ飯は慣れていてもお祭りご飯には慣れていないかもしれない
たまには違うご飯も楽しんで貰えると良いよね!
あれは……大阪焼きじゃないか!?
リング焼きとも言うのか
前に一度だけ食べたことあるんだけど美味しかったんだ
そうそう、お好み焼きみたいな感じ
ワッフルやチュロスもいいね、キャンピーもきっと喜んでくれるはず!
もしかしたらアレンジとかもしてくれるかも
へえ、秋のオーナメント
キャンプは季節の空気も楽しめるのも良い点だし、キャンピーこういうの好きそうだな
よし、僕もくじを引いてみる!
キャンピー、こんにちは!
色んな所に行って大変だっただろう、ありがとう
縁日キャンプ楽しんでる?
リング焼きとチュロスもあるぞ
キャンピーから珈琲を貰いイロハと珈琲タイム
ふふ、イロハも気に入ったみたいで良かった!
そうだね、桜も綺麗だけど……秋らしさも大事だものな!
秋、見つけよう!
●秋を探しに
「うわぁ、ほんとにキャンプ場に縁日の屋台が出てる!」
アスリートアースでのキャンプは何度もしたことがあるけれど。普段は一緒になるはずのないものが一緒になっている光景に、尾花・ニイヅキ(新月の標・f31104)は、目を輝かせた。
「キャンプ場がお祭り会場ですね。桜のお花見も出来て、秋祭りも楽しめる……贅沢ですねぇ」
ニイヅキと一緒にこの光景を楽しんでいた冬原・イロハ(戦場のお掃除ねこ・f10327)も幻朧桜が咲き乱れる秋のお祭りにわくわくして。
「ウフフ、それにテントがあるから何だか気楽に縁日を楽しめそうですね」
せっかくのお祭りなので、浴衣を着てきた二人。自分たち専用の休憩スペースがあれば、浴衣が着崩れてもすぐなおせるし、何かあれば着替えることもできる。
イロハの浴衣は水色の生地に花と水玉が描かれた可愛らしいもので、帯が金魚の尾のように歩く度ふわりと揺れる。
「確かに! お祭りって楽しいけど人通りも多いから疲れちゃうこともあるし、休憩所があるのはありがたいな」
楽しいお祭りが好きなのは皆同じ。どうしても人混みは不可避だが、自分たち専用の休憩スペースがあると思えば安心できる。
白と藍を基調にしたほおずきが描かれたお気に入りの浴衣を着たニイヅキはイロハに頷いてみせて、さあどこから巡ろうかとわくわくと辺りを見つめる。
「ニイヅキさん、美味しい物を買ってキャンピーくんの飲み物を貰いに行きましょう~♪」
このキャンプ場兼縁日会場には、キャンピーくんも屋台を出しているという。今回の戦争の功労者であるキャンピーくんに感謝の気持ちを伝えたいし、こういうお祭りも楽しんで欲しい。
「いいね! キャンピーもキャンプ飯は慣れていても、お祭りご飯には慣れていないかもしれない」
「ウフフ、きっとそうですよね。おすすめを持っていきましょう」
「たまには違うご飯も楽しんで貰えると良いよね!」
そう笑い合うと、二人仲良く屋台が並ぶ通りを歩いていく。
桜咲く春のキャンプもニイヅキたちと一緒にしたけれど、秋晴れの空の下、一年中咲き続ける幻朧桜が舞い散る光景にイロハは胸をときめかせる。
「定番のものから一風変わったものまでいろんなものがありますねぇ……まだ暑いですし、私もかき氷の屋台を出しても良かったかもしれませんね」
「イロハのかき氷は美味しいからね。この前の鉄甲船で作ったようなフルーツかき氷とか絶対人気出ちゃうよね。でも、今日は楽しむ側に回ろう!」
「はい、キャンピーくんと一緒に楽しんじゃいましょう」
そうして二人はたくさんある屋台を順番に回っていく。そんな中、ひとつの屋台がニイヅキの目を引く。
「あれは……大阪焼きじゃないか!?」
ニイヅキの視線の先を追ったイロハが見たそれは見た目には茶色くて丸い大判焼きにも見えるもの。
「わあ、リング焼きだー! ふたつください!」
客がそう言って買い求める様子を見てニイヅキはふむ、と頷く。
「なるほど、リング焼きとも言うのか……こういうのは、地方によって名前が違うんだよな」
「そうですね、回転焼きとか、今川焼きとか……でもあれは中身はあんこではさそうです……?」
イロハが小首を傾げる。客が買い求めたそれにはソースとマヨネーズがかけられている。
「そうそう、キャベツとか卵とか入ってるんだ」
「はわ! お惣菜なのですか?」
回転焼きの亜種かと思っていたイロハはその中身に驚く。
「うん、前に一度だけ食べたことあるんだけど美味しかったんだ」
「キャベツやソース……お好み焼きみたいで美味しそうですねぇ」
「そうそう、お好み焼きみたいな感じ。イロハも食べてみる?」
「はい、是非食べてみたいです。ご飯がわりになるかしら」
そうして大阪焼きをいくつかお買い上げ。
「そうですね、あとはココアやコーヒーに合いそうなワッフルとチュロスも買いたいですね」
「うん、いいね。キャンピーもきっと喜んでくれるはず! もしかしたらアレンジとかもしてくれるかも」
「キャンプの達人ですものね。いろいろお話も聞いてみたいです」
その後もいろいろと食べ物を調達して、ふと目についたのはくじの店。
「ニイヅキさん、くじやってみませんか? 私、やってみます!」
わくわくしながら引いたくじ。そしてイロハが当てたのは、紅葉をモチーフにした可愛らしい秋のオーナメント。
「こちらは、キャンピーくんへのお土産にします」
「へえ、秋のオーナメント……キャンプは季節の空気も楽しめるのも良い点だし、キャンピーこういうの好きそうだな」
見れば景品には秋の気配漂うものがいくつもある。
「よし、僕もくじを引いてみる!」
ニイヅキが当てたのはきのこ型の小物入れ。これにもどこか秋の気配を感じて。
「ふふ、可愛いな。これもキャンピーにプレゼントしよう」
そうしてお土産もできたところで、二人はキャンピーくんの屋台へ向かう。
「キャンピーくん、こんにちは! 私たちも縁日キャンプを楽しみに来ました」
「キャンピー、こんにちは! 色んな所に行って大変だっただろう、ありがとう」
「わー、いらっしゃい。みんなと一緒で楽しいし、喜んでもらえて嬉しいよ~」
まずは丁寧に挨拶して、相変わらずどの世界でもキャンプを楽しんでいる姿に二人もほっこり。
「はい、これは縁日の屋台で買ったものですが……これから季節は秋ですし、今日は一緒に秋キャン楽しみましょう!」
ワッフルと秋のオーナメントを渡しては、イロハはきゅっと拳を可愛らしく握って、激励の言葉を添える。
「キャンピーも縁日キャンプ楽しんでる? リング焼きとチュロスもあるぞ」
ニイヅキからも食べ物と小物入れを手渡されて、キャンピーくんはつぶらな瞳をきらきらと輝かせる。
「いーのー? ありがとう~。うん、今日はいっぱい楽しもうね~」
二人の気持ちが伝わったようで、とても嬉しそうにしている様子にこちらも嬉しくなって。
そうしてコーヒーを受け取った二人は手を振って別れを告げ、自分たちのテントへ戻る。
「ここで幻朧桜を見ながらコーヒータイムしましょう」
秋のお花見です、と呟いて、イロハはコーヒーを飲みながら、買ってきたものを順番に食べていく。
「リング焼き、美味しいですねぇ~。しっかりご飯です」
「うん、久しぶりに食べても美味しいな……ふふ、イロハも気に入ったみたいで良かった!」
そしてもちろんワッフルやチュロスはコーヒーとの相性抜群で。桜を眺めながら二人は美味しい時間を過ごす。
「ニイヅキさんニイヅキさん、折角のキャンプですし、あとで一緒に秋を探しに行きませんか?」
縁日の屋台もしっかり楽しんだけれど、せっかくならキャンプらしいこともしたいとイロハはそんな提案をして。
「そうだね、桜も綺麗だけど……秋らしさも大事だものな!」
まだ紅葉には少し早いけれど、どんぐりや栗などが落ちているかもしれない。
「はい、秋を堪能しましょう」
「うん、秋、見つけよう!」
コーヒーを飲み干すと、二人は笑顔を浮かべ、キャンプ場に潜む秋を探しに行くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
グラース・アムレット
【花色龍】
2021年の浴衣を着て参加
いつもと違う雰囲気の縁日キャンプで、キャンピーくんにも楽しんで貰うというのがエリシャさんらしくて素敵です
仁さんと狛犬のゆきちゃんと一緒に楽しんでいきます~
縁日の定番探し
焼きそば、りんご飴、あっ鶏皮餃子も美味しそうですね……!
屋台を運営されている方々にはお礼を
雰囲気にゆきちゃんも楽しそうでにっこり
キャンピーくんのお面を見つけたんですか?
わ、可愛らしいです!
キャンピーくんグッズがあると絶対に人気だと思うのですが――射的の景品や雑貨屋台に有名アスリートのグッズはありそう……決めました。私、キャンピーくんグッズで散財します。はい。
(ひぇ…)お面、買って貰っていいんでしょうか
ありがとうございます。今度何かお礼させてくださいね……!
トランプ、ぬいぐるみ、三角ポーチ、ゆきちゃんにスカーフ、あるといいなぁ
キャンピーくんにご挨拶&差し入れ
私も珈琲をいただきます
キャンピーくんからお勧め日帰りキャンプのお話も聞きたいですね
スケッチ時の野外活動に取り入れたいと思っているんです
青梅・仁
【花色龍】
2022年の浴衣を着て参加
縁日か
そうだな、エリシャちゃんの配慮、流石って感じだ
キャンピーくんも珍しいキャンプに喜んでくれるだろう
キャンピーくんには縁日の定番……たこ焼き、チョコバナナでも差し入れてやっかな
ほー、鶏皮餃子もあるのか
普段のキャンプならなかなか見なそうなメニューだし良さそうだな!
屋台運営って大変そうよな……俺もお礼を言おう
おー、お面かあ
流石にキャンピーくんにジャストサイズはないわな……
ってキャンピーくんのお面あるのかよ?!
これお土産にしてやっか
ついでに俺も記念に買う
お、散財すんの?
じゃあお面はおじさんが買ったげる
遠慮しなくていいんだよ、こういう時はさ
何なら他のグッズ、もう何個か買おうか?(にやり)
お礼とか気にしなくていいよ、グラースちゃんとゆきちゃんが楽しいなら、おじさんそれでじゅーぶん
楽しそうな二人を眺めてほっこり
お疲れさん。頑張り屋さんのキャンピーくんに差し入れだ
屋台飯を皆で食べつつ珈琲をいただく
日帰りキャンプか、気楽に楽しむのに良さそう
俺にも聞かせてくれるかい?
●縁を紡ぐ日
「キャンプ場で縁日か……」
幻朧桜咲き乱れるアスリートアースのキャンプ場に、縁日の屋台がたくさん並ぶ光景を見て、青梅・仁(鎮魂の龍・f31913)は目を細める。
「はい、いつもと違う雰囲気の縁日キャンプですね」
深い緑の生地に白い花と青々とした葉が美しい浴衣を着たグラース・アムレット(ルーイヒ・ファルベ・f30082)が仁の言葉を受け、辺りの賑やかな様子ににっこりと微笑む。
縁日とは、神仏の降誕や降臨などの
縁のある日のことをいう。龍神として幽世で目覚めた仁は波咲神社を記憶のまま再現し、暮らしやすくしたそこで日々を送っている。神社にとって縁日は大切な日。現代では縁日はお祭りというような意味で使われるが、仁にとっても縁は大切なもの。
黒地に金で模様が描かれた粋な浴衣を着こなした仁も、人々が集い、楽しむ様子を嬉しそうに眺めている。
「キャンピーくんにも楽しんで貰うというのがエリシャさんらしくて素敵です」
今回の戦争の功労者であるキャンピーくんに楽しんで欲しいと考えられた今回の縁日キャンプ。
「そうだな、エリシャちゃんの配慮、流石って感じだ。キャンピーくんも珍しいキャンプに喜んでくれるだろう」
すでにこんなに賑わっているのだから、それは間違いないと仁も太鼓判。
「はい、私たちも楽しみましょう。今日はゆきちゃんも一緒です」
「おう、ゆきちゃんも一緒に楽しもうな」
普段はグラースを守る、獅子と犬に似た霊獣ゆきちゃんも、仁の言葉に嬉しそうに尻尾を振っている。
「では、まずは屋台を巡っていきましょうか」
「そうだな、キャンピーくんには縁日の定番……たこ焼きやチョコバナナでも差し入れてやっかな」
おそらくキャンプほど縁日を楽しんだことはないであろうテントのために、まずは縁日の屋台の定番を探すことにして。
「焼きそばにりんご飴……あっ鶏皮餃子も美味しそうですね……!」
グラースがあげたものは定番中の定番。だが、鶏皮餃子は変わり種に当たるだろう。
「ほー、鶏皮餃子もあるのか。普段のキャンプならなかなか見なそうなメニューだし良さそうだな!」
キャンピーくんも興味を持ってくれそうだと、鶏皮餃子も買っておいて。屋台は地元の人々が協力しているのもあるが、猟兵も出店する側に回っているので、定番のものから珍しいものまでさまざまなものがあり、それが多くの人をさらに夢中にさせてくれる。
「こうして屋台を出してくださり、ありがとうございます」
グラースは屋台を切り盛りしている人々にもしっかりとお礼を伝えて。一緒に屋台を回るゆきちゃんも楽しそうににこにこしている。
「屋台運営って大変そうよな……俺もお礼を言おう」
グラースにならい、仁も買い物をした時に感謝を伝えて。お店側も客側もどちらからも楽しそうな笑顔が溢れるのだった。
「仁さん、お面はどうでしょう?」
次に立ち寄ったのは、こちらも定番、お面の店。
「おー、お面かあ。流石にキャンピーくんにジャストサイズはないわな……」
大きくなったり、サイズはある程度可変なようだが、マグカップを持っているキャンピーくんの大きさを考えると、一般的なお面は大きすぎるだろう。それでも何か良いものはないかと仁が探していると――。
「……ってキャンピーくんのお面あるのかよ?!」
思わず二度見してしまったお面を手に取れば、間違いなくキャンピーくんのお面。人気者はすぐお面になるのはどの世界でも同じらしい。
「え、キャンピーくんのお面を見つけたんですか?」
仁の声に手元を見つめたグラースは思わずにっこり。
「わ、可愛らしいです!」
「これお土産にしてやっか。ついでに俺も記念に買う」
そう仁がにやりと笑うと、グラースもいいですね、と微笑む。
「キャンピーくんグッズがあると絶対に人気だと思うのですが……。射的の景品や雑貨屋台に有名アスリートのグッズはありそう……」
お面があるということは、他にもグッズはありそうだとグラースは考えて――そして決心する。
「決めました。私、キャンピーくんグッズで散財します」
「お、散財すんの?」
グラースの決意に、仁はそれじゃあとキャンピーくんのお面を三つ抱えてにっこり。
「じゃあお面はおじさんが買ったげる」
その言葉に、最初は申し訳ないと恐縮していたグラースだったが、仁が年長者らしくやんわりと背中を押す。
「遠慮しなくていいんだよ、こういう時はさ。何なら他のグッズ、もう何個か買おうか?」
にやりと笑う仁の厚意を受け取り、嬉しそうにキャンピーくんのお面を抱き締めたグラースはぺこりと頭を下げる。
「ありがとうございます。今度何かお礼させてくださいね……!」
「お礼とか気にしなくていいよ、グラースちゃんとゆきちゃんが楽しいなら、おじさんそれでじゅーぶん」
お面の他に、雑貨の屋台を覗けば、グラースの予想通り、キャンピーくんグッズがいくつか売っていた。
「ど、どれも可愛いらしいです……!」
表も裏も可愛いキャンピーくんトランプに、特徴をしっかり捉えたぬいぐるみ、テントの形を活かした三角ポーチまで。
「あ、スカーフもありました!」
ゆきちゃん用にと探していたスカーフは、黄色と緑のキャンピーくんカラーでコーヒーマグのワッペンつき。
「いいもの見つかってよかったな」
早速買ってもらったスカーフを巻いてもらって嬉しそうなゆきちゃんとグラースを見てほっこりする仁だった。
「では、改めまして……キャンピーくんにご挨拶です」
キャンピーくんが出している飲み物の屋台に向かった二人は、挨拶をして差し入れを手渡す。
「キャンピーくん、この度はありがとうございます。縁日キャンプを楽しんでいただければと思ってこちら差し入れです」
「キャンプではなかなか出会えないかなってものもあるんだぜ」
二人で選んだたこ焼きにチョコバナナ、そして鶏皮餃子にキャンピーくんお面を見て、キャンピーくんもつぶらな瞳をきらきらさせて大喜び。
「わー、たくさんありがと~! キャンピーくんもみんなも楽しめて嬉しいよ~」
「そうだ、良かったら、一緒に食べませんか?」
「わー一緒に? じゃあ、そこに座って~」
屋台の奥の椅子を勧められた二人は席に着き、買ってきたものをテーブルの上に広げる。
「はい、二人にコーヒーだよ~」
受け取ったコーヒーを美味しそうに飲む二人にキャンピーくんもにこにこ。
「私、キャンピーくんにお勧め日帰りキャンプのお話を聞きたいって思ってたんです」
ゴッドペインターであるグラースは、最近はアックス&ウィザーズで日々気ままにスケッチしては、絵仕事の依頼を受けたりしている。だからスケッチ時の野外活動に取り入れてみたいと考えていたのだ。
「日帰りキャンプか、気楽に楽しむのに良さそうだな」
宿泊もとなるとそれなりに道具や準備が必要だが、日帰りとなると、もっと手軽に楽しめそうだと仁も頷いて。
「俺にも聞かせてくれるかい?」
「日帰りキャンプか~。そうだね~……」
グラースのリクエストに、キャンピーくんは買ってきた縁日定番の食べ物を摘みながら楽しそうに語る。
その話にコーヒーを片手に耳を傾ける二人。
心躍る楽しいキャンプ話は、カップのコーヒーが空になるまでまで続くのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
未留来・くるみ
パラスはん(f10709)と
戦争やいうて気張って来たけど…これはお祭りやな!
お祭りやったらうちに任しとき!
せっかくやし屋台出して皆に振舞ったろ
浴衣(デザインお任せ)と割烹着で準備完了!
屋台いうたら焼きそばやな
キャベツと人参、豚肉炒めて
特製麺を炒めてソースで味付け!
ご家庭やとなかなかできん火力と鉄板で
美味しい焼きそば作ったろ!
飲み物も一緒に売ればええな
調子に乗って美味しいの作ってたら
気付けば大行列!
とてもやないけど人手が足りひん!
掛けられる声に顔を上げたら目が合って
すんまへん!バイトしたってくれへんか?
オリジナルドリンクも一緒に作ってんけど
なんや忙しゅうて手が回らへん!
おおきに恩に着るわ!
うちは焼きそばに専念するさかい
ドリンク頼んだで!
ようやく落ち着いたらドリンク差し出されて
おおきに!ホンマ助かったで
うちのこれはまあ趣味みたいなモンやな
ドリンク飲んだらめっちゃうま!
うちが作ったのと全然ちゃう!
本職のバーテンと聞いて納得
うちは未留来・くるみや!
よろしゅう!
女神さまの名前やね
よう似合うてんで!
パラス・アテナ
くるみ(f44016)と
たまには気分転換に出歩いてみれば
屋台を回せずに目を回している子がいて
思わず声を掛け
大丈夫かい?
オリジナルドリンクに興味を引かれて手伝うことに
商売やってりゃ客足を読み違うことだってあるさね
アンタはそっちの鉄板に集中おし
レシピを見てコツを掴めば
ドリンクの客を全部引き受け
ようやく捌けて疲労困憊の彼女に一杯作って差し入れ
お疲れさまだね
差し出される焼きそばを受け取って一緒に花見
おや美味しいじゃないか
この味はなかなか出せるものじゃないよ
アンタ、こういう屋台はよく出すのかい?
趣味でこれだけ客が呼べれば上々さね
アタシはアルダワでバーやってるからね
言ってしまえば本業さ
今度遊びにおいで
ショップカードを手渡して
アタシの名はパラス・アテナだ
パラスとお呼び
女神なんてガラじゃないよ
苦笑いして応えようか
●世界を越えた邂逅
「なんや世界の危機やとか、大変な戦争やいうて気張って来たけど……」
猟兵になってまだ間もなく、戦争というものもよくわからずとも、グリモア猟兵に導かれるまま異世界へとやってきた未留来・くるみ(女子大生宴会部長・f44016)は、目の前に広がる賑やかな秋祭りの様子に何度も目を瞬かせた。
「うん、間違いない。……これはお祭りやな!」
くるみの出身のサイキックハーツの世界でも見慣れているお馴染みの縁日の屋台がずらりと並ぶ様子に、うんうんと頷く。とにかく戦争は戦争でも、ここではお祭りを楽しんだり盛り上げたりする必要があるようだ。
「お祭りやったらうちに任しとき!」
武蔵坂学園のエクスブレインとして活動していたくるみは、その頃から皆を楽しませる企画を立てるのが得意だった。サイキックハーツ大戦後もポジティブになれるようなイベント開催の企画をたくさん立て、いつの間にか宴会部長というあだ名までついてしまったほど。
「屋台も出せるんやな。料理は好きやし、皆に振舞ったろ」
出店の許可をもらおうと屋台通りを歩いていれば、何やら無人の屋台の前で困った様子の人が。
「どないしたん?」
「ここに焼きそばの屋台を出すはずが、お店の人が急に来られなくなったみたいで……機材も材料も揃ってるから、もったいないなと……」
「要するに店を回す人がおればええんやな?」
その話にくるみは大きく頷き胸を叩く。
「ほんならうちに任しとき! 屋台いうたら焼きそばやと思っててん。準備する手間省けたわ。ここ好きにつこうてええなら美味しい焼きそば提供するさかい」
「ありがとう! 来れなくなった店の人の許可は得てるから、どうぞ好きに使って」
「あんじょうするさかい、任しとき!」
そうして焼きそばの屋台を切り盛りすることになったくるみだが、浴衣があるといいと聞いていたので、持参していた向日葵が描かれた浴衣の上に割烹着を着て準備完了。
「キャベツにニンジンに豚肉に……ん、材料はそろてるな。お、飲み物の準備もあるやん。これは組み合わせてモクテルっぽくしてオリジナルドリンクにして売ったらみんな喜ぶんちゃう?」
そうと決まれば早速料理開始。鉄板で豚肉と野菜を炒め、そこに麵を投入し、ソースを絡めていく。
「そうそう、この火力。ご家庭やとなかなか出ぇへんからな……この鉄板と火力で美味しい焼きそば作ったるで」
この時、くるみはあまり深く考えておらず気づいていなかった。
美味しい焼きそばを作れば、それは大人気となり、客がたくさんやってきては、ワンオペでは対処できなくなると――。
「桜の下で秋祭りか……サクラミラージュ以外でこんな光景が見られるとはね……」
気分転換を兼ねてキャンピーくんがいるアスリートアースのキャンプ場へとやって来たパラス・アテナ(都市防衛の死神・f10709)は、季節感がおかしくなりそうな光景に苦笑を漏らす。
猟兵としていろんな世界を見て、経験してきたからちょっとのことでは驚くことなどないし、そもそもキャンプフォーミュラと一緒にキャンプするということが既に常識から外れている気がする。
「それにしてもいろんな屋台が出ているね……」
必要があればパラスも出張でバーを開いても良かったかと思ったが、これだけ出ていればその必要はないだろうと思い、のんびりと屋台を見て回る。
「あそこはえらく人気のようだね……」
行列と人だかりができている屋台はどうやら焼きそばを売っているようだ。ふと興味を惹かれて覗き込んだパラスは、たった一人で焼きそばを調理し、パックに詰め、接客までこなす少女の姿を見つける。
「おや、屋台を回せていないじゃないか。目は回っているようだけどね」
客も待ってでも食べたいと思っているのか、待ち時間が長くても諦める様子はなくて。さらにそのことが少女にプレッシャーを与えているようだ。
「アンタ、大丈夫かい? 他に誰かいないのかい?」
掛けられた声にはっとなった割烹着の少女――くるみは、目が合ったのも縁と思わずパラスにこう声をかけていた。
「他に誰もおらんくてうち一人やねん。すんまへん! バイトしたってくれへんか?」
見ていれば、焼きそば以外にも飲み物も提供しているようだが、今はそこまで手が回っていないようだ。
「オリジナルドリンクも一緒に作ってんけど、なんや忙しゅうて手が回らへん!」
「オリジナルドリンクねぇ……」
バーテンダーとして興味を惹かれたパラスは、頷くとくるみがいる屋台の中へと移動する。
「そっちの方なら手伝えそうだ」
「おおきに恩に着るわ!」
くるみは簡単にドリンクの説明をしてレシピを渡す。
「商売やってりゃ客足を読み違うことだってあるさね。……アンタはそっちの鉄板に集中おし。ドリンクはアタシが引き受けるよ」
「わかった。うちは焼きそばに専念するさかい、ドリンク頼んだで!」
くるみは焼きそばを売りさばきつつ、新しい焼きそばを作る作業に専念し、その間パラスがオリジナルドリンクを手際よく作り売っていく。
またこのドリンクが評判よく、飛ぶように売れたのだが、それでもパラスはどんなに忙しくても常に極上の一杯を客に提供した。
「いや~、売れた売れた……こんなに売れてうちもびっくりやわ」
ついに材料が尽きて焼きそばが売り切れ、立ちっぱなしだったくるみもようやく椅子に座ることが出来た。
「お疲れさまだね」
疲労困憊といった様子のくるみに、パラスはドリンクを作って労う。
「おおきに! ホンマ助かったで。これ、うちら用にとってた焼きそば。せっかくやし、花見といこうや」
にっと笑ったくるみは、パラスのドリンクに口をつけ……衝撃のあまり叫んでいた。
「え、めっちゃうま!」
これは売れるわけだとくるみは納得して。
「アンタの焼きそばも美味しいじゃないか」
だからあれだけ客が並んでいたんだねとパラスも納得。屋台の焼きそばとあなどれない、なかなか出せない味だと賛辞を贈る。
「アンタ、こういう屋台はよく出すのかい?」
「うちのこれはまあ趣味みたいなモンやな」
聞けば店をやってるわけでもなく、食べるのも好きで料理も好きだからやってみたという事実にパラスは感心した。
「趣味でこれだけ客が呼べれば上々さね」
「へへ、おおきに! それにしてもこのドリンクめちゃうまやなぁ……うちが作ったのと全然ちゃう!」
てらいのないくるみの誉め言葉にパラスは口元を緩め、種明かしする。
「アタシはアルダワでバーをやってるからね。言ってしまえば本業さ。今度遊びにおいで」
「なんや本職のバーテンやったんか。そらめちゃうまなわけやわ。ほんま、手伝ってくれておおきにな!」
そう言いながらパラスが渡してくれたショップカードをくるみはしげしげと見つめる。
「アルダワってなんや魔法学園とか蒸気機械の世界やったかな? うち、猟兵になって間もないからまだいろんな世界に行ったことないねん」
「そうかい。ちょっとなら案内してやれるよ。……アタシの名はパラス・アテナだ。パラスとお呼び」
「そういやまだ名乗ってなかったな。うちは未留来・くるみや! 最近繋がったサイキックハーツの世界の出身や。よろしゅう! パラスはんは……女神さまの名前やね。よう似合うてんで!」
「女神なんてガラじゃないよ」
どちらかといえば死神に近いかもしれないという言葉は呑み込んで。かつては自分は死神で、もう他人に関わらない方がいいのではと思っていたこともあった。
けれどこうして孫と近い年齢の少女の力になり、喜んでもらえたのだから、そういう縁も悪くないのかもしれない。
「そうかい、アンタも出身世界で未来予知をしていて、グリモアにも目覚めたんだね」
「仕事はこれからになると思うけど、これも何かの縁。がんばっていくさかい、今後ともよろしゅうに、や」
ぐっとサムズアップするくるみに、それを頼もしそうに見守るパラス。
幻朧桜が咲き乱れる秋祭りの日に、こうしてひとつの縁が繋がったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
メディウム・ディバイド
【なのちゃん(f43989)と】
他者絡みアドリブ大歓迎
へ~、ここがアスリートアースかぁ
いい映像が撮れそうだよぉ
でも今はごろごろだらだらしながら綺麗な桜を愛でたいなぁ
…うん、ごろごろしよう
たくさん屋台があるんだねぇ
あ、ナノナノが屋台出してる
…でも
ボクの世界のナノナノとちょっと違うなあ
あ、そっか、サイキックハーツにもナノナノがいたっけ
ナノナノさん、こんにちは~
ここはコーヒースタンドなんだねぇ
ナノナノのコーヒースタンドって珍しいなぁ
ひとつ、何か飲み物作ってくれませんかぁ?
…うーん、でも苦いのは苦手だなぁ
だったら、ふわっふわのミルクをたっぷり入れたラテにしてほしいよぉ
(ラテを受け取って少しずつ飲んでみる)
あ、甘くておいしいねぇ
ロールケーキも甘さ控えめだけど、よくコーヒーに合ってるよぉ
キャンピーくんだぁ…本当にテントだぁ
今日はありがとねぇ
せっかくだから、キャンピーくんのテントの中でごろごろしたいなあ
キャンピーくん、中で休んでいい?
あ、これいい感じ……ぐー(寝た)
松原・なの
【メディウムくん(f41194)と】
他者絡みアドリブ大歓迎
世界をぴょんと飛び越えるって、
キャンピーくんって不思議な人(?)なの~
でも桜が綺麗な場所でのキャンプも、他の世界も興味あるの~
というわけで、ご主人をほっぽってこっそりアスリートアースに行くなの~
…帰ったら怒られそうだけど(※本当に怒られるかはお任せ)
たくさん屋台が出ているなのね~
だったらなのもコーヒースタンドを出すの~
そしてご主人様譲りの技(?)を披露するの~
…決してキャンピーくんと張り合うつもりはないの
そこのテレビウムくん、コーヒーいかがなの?
苦いのが苦手なら、ラテにするなの~
たっぷりミルクを温めてフォームミルクにしてエスプレッソに注いで
はい、お待たせなの~
あ、キャンピーくん
よかったら、ラテいかがなの?
ロールケーキもあるなの~(何処からともなくロールケーキを取り出す)
キャンピーくんのコーヒーも飲んでみたいなの
最後はゆっくりキャンピーくんのテントで休みたいなの~
あ、すごく居心地いい…Zzz(寝てしまいました)
●心地よい居場所
「世界をぴょんと飛び越えるって、キャンピーくんって不思議な人? なの~」
サクラミラージュで起こった帝都櫻大戰。第二戦線では、サクラミラージュ以外の世界をも巻き込んだ戦いとなったが、その危機を救ってくれたのが山本親分と自由に人や物を異世界に移動させることの出来るキャンピーくんである。
そんなキャンピーくんやキャンピーくんが楽しむキャンプにも興味深々な松原・なの(白き鍵の守護者兼マスコットナノナノ・f43989)は、ご主人様に内緒でアスリートアースに向かうことにした。
なのはサイキックハーツ世界の灼滅者を主に持つサーヴァント。猟兵に覚醒して知能と言語能力を得てからは、マスコットを務める主の店を抜け出しては、時々猟兵活動にも励んでいるのだ。けれど、主に心配をかけたくないため、猟兵になったことは内緒。普段はこれまで通りサーヴァントの振りをしているのだった。
「……帰ったら怒られそうなの」
猟兵になったことはバレなくても、長く店を留守にしたら、心配したご主人に怒られてしまうかもしれない。そんな心配をしつつも、他の世界への好奇心は抑えられず。なのはそうして幻朧桜が咲き乱れるアスリートアースのキャンプ場にやってきたのだった。
「たくさん屋台が出ているなのね~」
定番のりんご飴やわたあめに焼きそばやたい焼きなど種類は豊富。食べ物があるなら飲み物もきっと欲しくなるはず。
「だったらなのもコーヒースタンドを出すの~」
なんたってご主人様は、三重県で『ホワイトキー』2号店を営んでいる。なのはそこのマスコットキャラとしてオーナーの側で、歌って踊ってコーヒーを出して、時々ツッコミもするナノナノとして活躍中なのだ。
「ご主人様に内緒で『ホワイトキー』出張店を開くの」
いつも手伝っているので要領は心得ている。必要なものを揃えて、いざ開店。
「コーヒーいかがなの~?」
ご主人様譲りの腕前を披露し、時に歌って踊ってお客を呼び込むのだった。
(「……決してキャンピーくんと張り合うつもりはないの」)
キャンピーくんが出しているのもコーヒーとココアの屋台だと聞いたけれど、なのは自分が得意なことをしてお客さんに喜んでほしいだけ。
可愛いナノナノが営むコーヒースタンドはすぐに人気が出たのだった。
「へ~、ここがアスリートアースかぁ」
同じ頃、キャンプ場へとやってきたメディウム・ディバイド(テレビウムの自宅警備員・f41194)は、幻朧桜が咲き乱れる美しいキャンプ場に広がる縁日の光景を珍しそうに見て回っていた。
「いい映像が撮れそうだよぉ」
改造スマートフォンを手にカメラを構えてみたりもするが、今日は仕事モードではなくのんびりしたいと思うのだった。
「今はごろごろだらだらしながら綺麗な桜を愛でたいなぁ」
特務機関DIVIDEの広報役やグリモア猟兵として各種メディアに顔を出すこともあるメディウムだが、実は家でごろごろだらだらするのが一番の楽しみでもあるのだ。
「……うん、ごろごろしよう」
そう心に決めたメディウムは、ごろごろのお供を探すべく、屋台通りを歩いて行くのだった。
「それにしても、たくさん屋台があるんだねぇ」
食べ物だけでなく、射的やくじに金魚すくいなど様々だ。猟兵が店を出す側に回っているので、様々な世界や文化の料理や出し物が楽しめる。
「あ、ナノナノが屋台出してる」
そんな中、メディウムが気になったのは、可愛らしいナノナノが営むコーヒーのお店。
「……でも
ボクの世界のナノナノとちょっと違うなあ」
首をかしげていたメディウムだが、最近発見された世界のことを思い出す。
「あ、そっか、サイキックハーツにもナノナノがいたっけ」
ならばきっとそこの世界の出身なのだろう。そんなことを思っていると、そのナノナノ――なのが、メディウムへと話しかけてきた。
「そこのテレビウムくん、コーヒーいかがなの?」
にこやかにそう問われ、メディウムもまずはご挨拶。
「ナノナノさん、こんにちは~。ここはコーヒースタンドなんだねぇ」
「そうなの。一杯いかがなの?」
「ナノナノのコーヒースタンドって珍しいなぁ。じゃあひとつ、何か飲み物作ってくれませんかぁ?」
せっかくの縁とナノナノが作るコーヒーに惹かれ、メディウムはそう言ってオーダーする。
「ありがとうなの。コーヒーでいいなの?」
「……うーん、でも苦いのは苦手だなぁ」
よくよく考えてみたら苦いのはちょっと苦手なことに気がついたメディウム。でもコーヒースタンドだし、と思っていたら、なのがこう提案してくれた。
「苦いのが苦手なら、ラテにするなの~」
「そっか、うん。ふわっふわのミルクをたっぷり入れたラテにしてほしいよぉ」
「了解なの~」
そうしてなのは慣れた様子でたっぷりのミルクを温めてはフォームミルクにして、それをエスプレッソに注いでいく。
「はい、お待たせなの~」
「わあ、手際がいいねぇ」
その手つきにも感動しつつ、メディウムは受け取ったラテを少しずつ飲んでみる。
「あ、甘くておいしいねぇ」
「気に入ってもらえて良かったなの。ロールケーキもあるなの~」
「わぁ、それもいただくね」
出されたロールケーキは甘さ控えめで。
「うん、よくコーヒーに合ってるよぉ」
その相性の良さにメディウムも満足げに頷くのだった。
「みんな、キャンプ楽しんでる~?」
その時、ふたりの元へとキャンピーくんが現れた。
「キャンピーくんだぁ……本当にテントだぁ」
「君もテレビだね~」
「ふふ、そういえばそうだねぇ。キャンピーくん、今日はありがとねぇ」
なんだか意気投合したふたりをにこにこと見守りつつ、なのはキャンピーくんへカップを差し出す。
「キャンピーくん。よかったら、ラテいかがなの? ロールケーキもあるなの~」
「わ~ありがと~」
キャンピーくんへと労いのラテを振舞ったなのは、ロールケーキも差し出す。それからちらっと上目遣いで見上げる。
「それと、キャンピーくんのコーヒーも飲んでみたいなの」
「いいよ~」
そうしてお互いの作った飲み物を交換し、美味しいねと笑い合う。
「そうだキャンピーくん、お願いがあるんだけど……テントの中で休んでいい?」
せっかくの機会、出来るならキャンピーくんの中でごろごろしたいと思ったメディウムはそうお願いして。
「なのもお店頑張ったなの。最後はゆっくりキャンピーくんのテントで休みたいなの~」
「うん、もちろん。どうぞ~」
快く承諾してくれたキャンピーくんのテントの中へとふたりはわくわくと入っていく。
どういう原理かわからないが、テントの入り口から入ると中はとても広くて。以前猟兵たちを各地のキャンプ場へと運んだというから、大人数も収容可能なのだろう。
「わぁ、落ち着くねぇ。これならゆっくりできそうだよぉ」
「うん、すごく居心地がいいなの。これは……」
「あ、これいい感じ……」
すぐに安らかな寝息を立て始める。
あっという間に寝落ちてしまったふたりは瞬く間に夢の中。
その後、キャンピーくんに優しく起こされるまで心地よい眠りに包まれるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵