帝都櫻大戰⑰〜げんろーまんUC味
「君はだれ~?」
「キャンピーくんだよ~!」
「キャンピーたん~?」
「キャンピーくんだよ~!」
「そっか~」
キャンプしよー。
●No camp, no save the world
「
あがめよ~」
このパンダもといポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)が何か言ってる。
今サクラミラージュは大戦真っ只中で、各地緊迫している筈だが何か言ってる。
「ちがうよ~戦争のお手伝いだよー」
お手伝いだそうです。
「あのねー。キャンピーくんたんがねー」
黒タールパンダは今回も画用紙を取り出し、手描きのキャンピーくんを見せてきた。
格好いいポーズ付けてる。
「キャンプしよーって言ってるからー。アスリートアースでキャンプしよー」
先程も申し上げた通り現在サクラミラージュは大戦中である。
が、このポップアップテント風フォーミュラの力で世界を繋ぎ強者の助太刀を頂いているのだそう。
頑張ってるこのワンタッチテント(多分)を労わる? 為にも。
また連戦続きで疲弊する猟兵を休ませる為にもキャンプを楽しもう、と言いたいらしい。
「げんろーざくらがいっぱい咲いてる所でー。お花見しながらキャンプだよー」
現状アスリートアースのあらゆる競技場で幻朧桜が咲き乱れていた。
色々なものに目を瞑れば、大変綺麗で心洗われる光景である。
その中でテントを張り、火を熾し、自然を見ながら休息を取る……らしいのだが。
「あのねー。げんろーまんあるよー」
また何か言ってる。
ごそごそとパンダは何かを取り出した。
黒くてまあるい手に、桜色でまあるい饅頭みたいなのが乗ってる。
曰く、『幻朧まん』だそうな。
「見た目はねー、桜色だけどー。普通の饅頭の皮みたいなものだよー。色々包めるよー」
大きさも様々在れど、皆一律あんまん型をしている。
これをどうするのかと問われたポクは、両手で捏ねだした。どうやら焼く前のタネのようだ。
「これにねー、好きな具を入れてー。網で焼いたりー、バーベキューの串に刺して焼くのー」
甘いのでもおかずでも、なんでも包めて美味しく焼けるらしい。
是非キャンプ飯のお供にしてほしいそうだ。
「後ねー、ユーべルコードも包めるよー」
また何か言ってる。
何て?
「ユーべルコードもー、包んで焼くのー。キャンピーくんたんがねー、できるってー」
根気よくこのぱんだの話を聞いて纏めるとこうだ。
キャンプエリアはキャンピーくんの力で全ユーべルコードが無効化される。
当然戦闘能力はないのだがなんとこの幻朧まんに向けて使う? と具材にできるんだそう。
「キャンピーくんたんがねー。ユーべルコード味食べたいってー」
猟兵の皆さんが編み出した素敵技ユーべルコード。
それを食べたらどんな味がするのだろうか。
取敢えず丸めた幻朧まんに力を籠めてから焼いて、動くテントの口にシュートすれば良いそうな。
「味が知りたいひとは教えてくれるってー」
尚味の詳細はキャンピーくん個テントの感想になります。
「火は自分で熾してねー。あー、テントはねー。幻朧まん型のテント貸し出してるよー」
ホットドリンクに入れて美味しい幻朧まん型マシュマロ、もっちりふかふかげんろークッション等々。
色々グッツも豊富なので様々使って楽しんで下さいだそうです。
「キャンピーくんたんねー、楽しみに待ってるよー。それじゃいこーれっつごー」
キャンプだーと喜ぶ声に反応して小さなお星さまが輝き始める。
グリモアの煌めきはやがて空間を包み込み、猟兵達を桜満開の休息地へと緩やかに導いた。
あきか
あきかと申しますよろしくお願いします。
喋るテントとゆるいキャンプをします。
●執筆について
プレイング受付開始のご案内はマスターページやタグにて行っています。
お手数ですが確認をお願いします。
●シナリオについて
沢山咲いてる桜の木の下でキャンプします。
テント張ってのんびりしたり、火を熾して料理したり、花見しながらわいわいして下さい。
メインは一応『幻朧まん』です。
●幻朧まん
桜色のあんまんみたいな形してます。
焼く前のタネをパンダが渡しますので、好きな具材を入れて焼いてから食ってください。
UCを具材にする際は、丸めたタネに放つと技を吸収します。
焼いたらキャンピーくんにあげると喜びます。自分で食べても多分大丈夫。
ある程度味の方向性を書いて頂いたらそのようにしますが、無い場合MS独断で味が決まります。
●プレイングボーナス
『キャンピーくんとキャンプを楽しむ』とボーナスが付きます。
第1章 日常
『桜の下でキャンプしようよ~』
|
POW : アウトドアでのアクティビティを楽しむ。
SPD : 美味しいキャンプ飯を作って食べる。
WIZ : キャンピーくんの中で昼寝して英気を養う。
|
桜さく咲く、秋爛漫。
絶好の絶景キャンプ地でキャンプ・フォーミュラはうきうきわくわくしていた。
「早くみんなといっしょにキャンプしたいな~」
ぴしっと張ったつやぴかテントがふわふわ燥ぐ。
ボディに付いたきらきらお目々に桜花を映し、大きなお耳と丸いお手々がぱたぱた揺れた。
そんなキャンピーくんの近くでは、猟兵用のキャンプコーナーがばっちり準備されていて。
大体の各種キャンプグッツが勢ぞろい。所謂手ぶらキャンプが出来ます状態だ。
勿論持ち込みも大歓迎です。
しかし一際目立つのが、山と積まれた桜色の饅頭たち。
そう、『幻朧まん』である。
手のひらサイズからスイカくらいのタネがありまして。
どれも具材を柔らかく包み込んで、焼いたらもちっとふんわり食感大変良さ気。
外側かりっとさせてもいい感じ。どんな具にも調和して、美味しくお口へ届けます。
なお、茹でたり蒸したりしてもいいそうです。また違う食感になるんだとか。
『げんろーまん』の幟がひらひら、花弁と一緒にはためいて。
満喫する準備は、万端だ。

栗花落・澪
ユーベルコードに味ってあるものなんだ…
ちょっと気になるかも
まずは普通に幻朧まん楽しもうかな
一番好きなのは林檎なんだけど…
デザートとして林檎餡でも包んでみようか
その前に刻んだ野菜やひき肉を包んだ肉饅頭的なのを主食代わりに
あ、そうだ
キャンピー君のオススメの味はある?
包むもの
良かったらお互いの好きな物で作ってさ
半分こずつしようよ
飲み物はキャンピー君に用意お願いしたいな
珈琲、僕のは砂糖とミルク多めでお願い
ふかふかくっしょんにもっふり腰掛けながら
綺麗な景色と幻朧まんをそれぞれ堪能したら
メインディッシュに指定UC
誰かを救いたい時
いつも使ってるお気に入り
はいどうぞ、キャンピー君
感想、聞かせてくれる?
●o(╹◡╹o)
桜花の楽園に金蓮花のオラトリオが舞い降りた。
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は桜色の塊を見つめ物珍しそう。
「ユーベルコードに味ってあるものなんだ……ちょっと気になるかも」
興味向く侭指で突いたら、むにっとした。
「まずは普通に幻朧まん楽しもうかな」
具材に悩む花のかんばせ、思考にぽんと案が浮かぶ。
「一番好きなのは林檎なんだけど……デザートとして林檎餡でも包んでみようか」
「こんにちは! 甘いの作るの~?」
早速来た主催に肯定返すと手伝い希望とのこと。
一人と一張り、出来る事が増えそうならば。
「その前に肉饅頭的なのを主食代わりに作る?」
笑顔で頷くポップアップテント。では早速取り掛かろう。
刻んだ緑にひき肉混ぜ雑ぜ味付け確り仕込んだら、後は桜色でまあるく包む。
火花弾ける薪上の網にそーっと乗せて、よし次だ。
「あ、そうだ。キャンピー君のオススメの味はある? 包むもの」
林檎餡を用意がてら澪がお隣さんに尋ねた所、う~んと考える橙テント。
「キャンピーくんは色々いっぱい食べたいなあ」
甘いのもいいなあ、しょっぱいのもいいなあ。
キャンプ・フォーミュラ的には何でもうぇるかむの構えだ。
和む光景を琥珀の瞳が受けとめて、同じ雰囲気で頬緩ませる。
「良かったらお互いの好きな物で作ってさ、半分こずつしようよ」
「いいね~!」
「飲み物はキャンピー君に用意お願いしたいな」
此方は食べる場所の準備をしよう。役割分担はとっても大事だ。
「珈琲、僕のは砂糖とミルク多めでお願い」
了解任せてね~と体を張るテントへ寵姫スマイルプライスレス。
絶景ポイントに幻朧桜大樹の根元選んでふかふかくっしょん設置ばっちり。
もっふり腰掛けながら吸い込む桜と焼きたて料理の香りは絶品だ。
組み立てテーブルに幻朧まんとご注文の珈琲はいどうぞ。
ミルク交じりの一杯に、砂糖プラスであまーい幻朧まん型マシュマロぷかり。
いただきますと二つの声が揃ったら、先ずは主食を頬張った。
野菜しゃっきり肉汁たっぷり楽しんで、ほうと一息コーヒーブレイク。
半分こデザートの林檎餡まんを差し出すと、梨ジャムまんがやってきました。
秋の味覚交換こ。
それぞれ存分堪能したら澪は満足ごちそうさま。
キャンピーくんにはメインディッシュだ。
再び手に取る掌サイズに泡沫の花が祈りを込めた。
それは誰かを救いたい時、いつも使ってるお気に入り。
「貴方の闇に、希望の輝きを」
ひらり天より来る幻想美麗な花達が、破魔の光と一緒にタネの中へと降りていく。
網上置いたら花の焼き印が綺麗に付きました。
「はいどうぞ、キャンピー君。感想、聞かせてくれる?」
オラトリオが差し出す天上の一品をかもーんの体制できゅぽっと吸い込みテントはもぐもぐ。
「ん~。優しい噛み応え~からの、お花の香りと素敵な甘さがどんどん積み重なってくおいしさだね!」
何だか心が洗われる感じかなあと、嬉しそうなキャンピーくんでした。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん料理担当
陰海月、正月に「無限キャンプ」してたんですよー。で、キャンプ熱が再燃してましてー。
それに、幻朧まんも気になってましてね?
私は高菜を包んで焼きますね。ほんのり塩味するかもしれません。
あ、キャンピーくんへも、もちろんお裾分け。
まったりするのも、いいですよねー。
※
陰海月「ぷきゅ!」
幻朧まん!わーいわーい!ぼくも包む!包むのは甘くて美味しい「栗餡」だよ!
もちろん、キャンピーくんへのお裾分けも!
霹靂「クエ」
友は器用なんだよなぁ。幻朧まんもぐもぐ美味しい。
げんろークッションふかふか。
●(╹◡╹)?
わいわいな雰囲気見つけてキャンプ・フォーミュラがひょいっと顔を出す。
「こんにちは! 賑やかだね~」
明るい声掛けに表向き人間の馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)と。
彼の傍に居る、ふわぷか海月と今日も毛並みが美しいヒポグリフの孫々セットが振り向いた。
「ぷきゅ!」
「クエ」
見た目一人内四人、それと一桶一頭一張り仲良くご挨拶。
皆キャンプが楽しみな様子。特に陰海月は大燥ぎ、到着した途端陰から勢い良く飛び出した程だ。
桜花弁傘に乗せ、並んだキャンプ道具達を見てこれは何々と『疾き者』の袂をくいくい。
のほほん笑顔で教えたら、凄い凄い詳しいんだねと尊敬する孫の眼差し(と思われる動き)が。
「陰海月、正月に『無限キャンプ』してたんですよー。で、キャンプ熱が再燃してましてー」
名を呼び優しく撫でる手ぽよぽよ、納得くらげがじゃれついた。
「それに、幻朧まんも気になってましてね?」
静かにすり寄る霹靂もあやしつつ、視界に収める今日のお目当て。
それでは早速頂きましょう。
キャンピーくんオススメスポットに陣取って、調理準備は手際良く。
「ぷーきゅ、ぷ!」
(幻朧まん! わーいわーい!)
勿論手伝うと張り切る一桶が器用にタネこねこね。
上手ですねーと褒める傍ら義透が出した具材が食欲誘う良い香り。
「私は高菜を包んで焼きますね。ほんのり塩味するかもしれません」
漬けて好し、油で炒めても良きなご飯のお供上位のおかずを入れました。
塩味のコク深い葉っぱは幻朧まんに包んでも絶対美味しい。
陰海月と一緒に形を整える共同作業の達成感もおいしいにプラスできるはず。
幾つか作り串に刺したら火の番してた霹靂の前でぱちぱち焼いて完成だ。
穏やかなる人が先ずは孫へとふたっつ配って。
「あ、キャンピーくんへも」
もちろんお裾分けと差し出した。喜ぶテントは受け取った後ハテナを浮かべてあれ~と。
「ユーべルコードじゃないんだね~?」
しかし焼き幻朧まんから漂う匂いはそんな疑問を吹っ飛ばす。
良いじゃないか美味しけりゃ。てな訳で、種族違う者達が複合型悪霊の合図で一斉にぱくついた。
むぐむぐ動く様々な口がすぐ美味しいの形に成って、笑顔も花咲く佳きひととき。
「ぷきゅっ! きゅ!」
(ぼくも包む! 包むのは甘くて美味しい『栗餡』だよ!)
食後の甘味とミズクラゲが旬な秋のお宝を取り出した。
桜の中に金色隠して口腕ぺたぺた整え可愛く。
「クエー」
(友は器用なんだよなぁ)
げんろークッションで寛ぐ霹靂はふかふか堪能中。でもおかわり待ち遠しい。
火の扱いは保護者が見守って、お手製デザート完成しました。
真っ先に大好きさん達へ渡したら、陰海月ふわわとテントの許へ。
(もちろん、キャンピーくんへのお裾分けも!)
(幻朧まんもぐもぐ美味しい)
孫的存在二匹が心から楽しんでくれているのが何よりだ。
「まったりするのも、いいですよねー」
義透は和やか呟いて、海月印の幻朧まんをひと齧り。
大成功
🔵🔵🔵
木元・明莉
ちょっとひと休みも大事だもんな
この世界は多少…いや結構競技場が多いけど俺の世界(サイキックハーツ)に似た感じで馴染みやすい
桜見の中でキャンプってのも乙だしね
キャンピー君見つけたらお仕事おつかれさん、と労わって
幻朧まんも任せとけ!…任せとけ?
まぁ兎も角、焼いたら持ってくよ
さて
気軽なソロキャンだしね
幻朧まん型のテントの入口は全開し
入口出た所に焚き火と椅子を設置して
座り見上げる桜の花
少しの間でもこの時間は癒される
で、幻朧まんだな
使うUCは、やっぱ激震かなぁ
でっかい刀を幻朧まんに向けて…て、幻朧まん大丈夫?崩れてない?
焼けたらキャンピー君に渡そうか
…旨いか?腹壊さんかな?(心配
※味おまかせします!
●((((*╹◡╹))))
穏やかな風に桜が流されて、花弁ひらひらとっても平和な光景が満開だ。
尚他の世界は現在激戦中。まあ、それはそれとして。
「ちょっとひと休みも大事だもんな」
一息顔の木元・明莉(蒼蓮華・f43993)が相棒(大刀)と一緒にやってきた。
お仕事お疲れ様です。
「この世界は多少……いや結構競技場が多いけど
俺の世界に似た感じで馴染みやすい」
しかも今なら至る所に綺麗な幻朧桜が生えるオプション付き。競技出来るかはさておいて。
キャンプ場ならメリットしかないこの絶景、楽しむ他は無いだろう。
「桜見の中でキャンプってのも乙だしね」
テント借りようとレンタル場へ行ったら、テント型フォーミュラも居りました。
お仕事おつかれさんと労わったら嬉しそう。色々どうぞとグッツを勧めるし山に積まれた饅頭もどうぞされた。
「幻朧まんも任せとけ! ……任せとけ?」
事前説明の良く解らなさが時間差でじわって来たらしい。
「まぁ兎も角、焼いたら持ってくよ」
何とかなる成る猟兵だもの。
「さて、気軽なソロキャンだしね」
ワンタッチ式幻朧まん型のテントがぽよんと謎音出して設置完了お手軽に。入口全開準備良し。
設置する折り畳み椅子に丁度良い高さの焚き火台にも幻朧まんっぽいマークが可愛く有りました。
火熾し座り薪弄り、耳に心地好い炎音をBGMとし見上げる桜の花は秋空を春彩染め上げて。
それでも、緩やかに肌馴染む風と自然の香は不思議と調和し心を優しく撫でていく。
(少しの間でもこの時間は癒される)
猟兵はまた戦地へと赴くのだ。だからこそ、英気は養わねば。
「で、幻朧まんだな」
網テーブルの上にでんと鎮座するまあるいアイツと対峙する。
どう見ても桜色の饅頭だ。とんでも説明を受けた件のタネであるが、できるならやってみよう。
「使うUCは、やっぱ激震かなぁ」
テントに立掛けてあった相棒を手にする。でっかい刀を幻朧まんに向けて……絵面が何か凄い。
「龍脈に眠る荒神よ」
刹那躊躇ったが、振り下ろす。むに。
ぷるぷるぷるぷるぷるぷる。
「て、幻朧まん大丈夫?」
物凄く振動してるタネに心配になる。崩れてない? ……あ、止まった。
取敢えず爆発四散しなかったので網を焚き火台に乗せて焼いてみる。
こんがり大刀マークの焼き印が付きました。
出来たのでキャンピー君に渡そうかと探……もう居た。スタンバってる。
開いてるお口へ慎重に入れてみた。
ぷるぷるぷるぷるぷるぷる。
動くテントもめっちゃ振動してる。いい笑顔でバイブレーションなう。
「……旨いか? 腹壊さんかな?」
あらゆる意味でやっぱり心配になって尋ねてみたら、晴れやかなお顔が返ってきました。
「これが震撼する程のうまさだね~! どっしりしたお味が噛む程に満足感倍増していくよ~」
何はともあれ喜んでいるので、良かったと明莉は胸を撫で下ろし。
後もう少しだけと、この穏やかな時間に心を委ねた。
大成功
🔵🔵🔵
レルヒェ・アルエット
げんろーまん。
ロマンの様なものかと思ったけれど
幻朧桜と饅頭で『幻朧まん』なんだね
珍しい物はわたしも気になるし、
相棒竜のロレイも連れて
初めてな食べものを楽しむとしようか
キャンピー君には久しぶりだねと声掛けて
一緒にキャンプをするよ
バーベキューみたいに串に色々刺して焼くのは
醍醐味のひとつだと思っているからね
さて何を焼こうかと手のひらサイズのタネ受け取って
餡子や挽肉とかソーセージみたいのも挟めそう
UCも具材に出来ると聞いたような…
ヤドリギのを焼いたら
どんな味になるかは気になるような
キャンピー君の感想が聞きたいところだけど
わたし達も食べられるはするのかな?
●ヾ(*╹◡╹*)ノシ
「げんろーまん」
何とも気の抜けた幟の文字をレルヒェ・アルエット(告天子・f42081)は見て呟いた。
連れてきた相棒竜のロレイはすぐ隣で積み重なる桜色の軍勢(饅頭)をじっと見ている。
人型のドラゴンプロトコルも視線揃えて、試しに一つ手にしてみた。
「ロマンの様なものかと思ったけれど、幻朧桜と饅頭で『幻朧まん』なんだね」
実に安直であるコレはとんでも設定を持っているらしい。
どんなプログラム組んだらそうなるんだと思ったが、此処はGGOではなかった。
「珍しい物はわたしも気になるし、初めてな食べものを楽しむとしようか」
植物でなくても興味は存分に。
外見一人と一匹が、桜花のキャンプ地へログインしました。
即行でエンカウントしたキャンピー君には久しぶりだねと声掛けて、PTのお誘い投げかける。
一緒にキャンプをするよ~と、向こうも同じ考えだったようで即時OKされました。
一行が持ち込んだのはグリルテーブルに鋭利で長細いスキュアーが何本か。
等々所謂、バーベキューセットである。
「バーベキューみたいに串に色々刺して焼くのは、醍醐味のひとつだと思っているからね」
橙テントが網下に入れた燃料にロレイが火を点け加減を見ていく。
AI管理ではない調節もまた楽しいものだ。四苦八苦するのを横目に、レルヒェは食材を確認する。
「さて何を焼こうか」
甘味の餡子に食べ応えガッツリ挽肉、ソーセージ挟んでもおいしそう。
イメージ沸く侭色々包んで、ひとつ名案全ての見た目を同じに丸めてみる。
それを相棒達に渡しランダムにスキュアーで刺して貰ってから焼いてみた。
食べてからのお楽しみ、幻朧まんガチャの串焼き完成です。
せーので食べて、甘いねやらお肉の味付け良い感じやらが飛び交って。
一律結果は美味しかったの大成功を収めました。
初めての経験を十分楽しんで、更なる情報を求め例のアレを思い出す。
「UCも具材に出来ると聞いたような……」
仕組みは不明だがキャンプ・フォーミュラが出来ると言うならそうなんだろう。
改めてタネを観察しても桜色のもっちり感しか見て取れない。しかし、それ以上に。
「ヤドリギのを焼いたら、どんな味になるかは気になるような」
試しに幻朧まんを一つヤドリギで編んだローブで包んでみた。ヤドリギがタネに埋まった。
うんともすんとも言わなくなった桜色饅頭を串に刺して焼くと、宿木が焼き印に描かれている。
これで良いらしい。両手振ってわくわく待機してるポップアップ風テントにあげてみた。
もぐもぐ。
「葉菜みたいなシャキシャキと~根菜ぽいコリコリ食感が良い感じ! 新しい味覚が実りそう~」
ヘルシーで癒される~と未知なるお味は好評のようだ。
悪くは無いのだろうと判断したレルヒェは残った幻朧まんに目を向ける。
「わたし達も食べられるはするのかな?」
ロレイも気になる様子なら、やってみようかと手に取った。
己が知識に、新しい彩りを添える為にも。
大成功
🔵🔵🔵
パルピ・ペルポル
何といっていいのやら。
とにかくこれも必要な行為と割り切って楽しむとしましょうか。
まずはテントの準備ね。AWで冒険者やってたからこういうのは慣れたものよ。
あ、幻朧桜の間にハンモックも用意しましょ。火起こしも任せて…というか魔法だけど。
幻朧まんは色合い的にあんこを入れたあんまんは作らないとね。これは蒸してと。
あとはこま切れ肉とチーズ入れたやつ。網でじっくり焼いてと。
UCをこめるにはタネを丸めてから使えばよかったかしら?
どんな味がするのかしらね。内容から考えたら森の味?しかも異世界の迷いの森味。うん、自分でも意味わからないわね。
キャンピーくんに幻朧まんUC味を食べてもらって感想を聞きましょう。
●(╹◡╹三╹◡╹)
幻朧まんやキャンプグッツはフェアリーサイズもご用意あります。
そんな立て看板すら長閑やかの一部とばかりに、此処は穏やかと華やかさに溢れている。
持ち去り自由な桜饅頭の山をパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は横切って。
ついうっかりシーフの手癖で掠め取った手頃な一つを、まじまじ見つめた。
「何といっていいのやら」
思考の先はこのタネか、それともこのキャンプ地全体か。
ただ今から行う事も猟兵仕事と言って差し支えない。はず。
「とにかくこれも必要な行為と割り切って楽しむとしましょうか」
リフレッシュ出来て戦争にも貢献できるなら、是非やろう。
「まずはテントの準備ね。AWで冒険者やってたからこういうのは慣れたものよ」
虹滲む透過の羽をはためかせ、桜花の雨中を妖精が気儘に飛んでいく。
気に入った幻朧桜の根元を軽く掃除して、フェアリーサークルみたいな場所を確保。
「あ、幻朧桜の間にハンモックも用意しましょ」
テキパキと手際よくテント張り、見晴らし良い枝間に休憩場所も設置する。
「火起こしも任せて……というか魔法だけど」
調理場所も決め次は薪でもと思いきや、燃料不要でした。
焔上に乗せた網の半分に、蒸し器入りの鍋を置く。
「幻朧まんは色合い的にあんこを入れたあんまんは作らないとね」
甘可愛い桜あんまんは外せない。ちまちまタネに餡子を入れ、これは蒸してとセットする。
あとはこま切れ肉とチーズ入れたやつを包み、残りのスペースへ丁寧に並べた。
「網でじっくり焼いてと」
ぱちり火花が咲いて消える、そのひと時もキャンプの華と楽しんで。
花空の下、美味しそうな白煙出す二種の調理に暫し没頭した。
良しもうすぐ完成……前に、はたと転送前の記憶を思い出す。
「UCをこめるにはタネを丸めてから使えばよかったかしら?」
ご馳走するなら妖精サイズでは小さいかと悩んだら、本テントが当然の如くやってきた。
曰く、大きさより重要なのは味なのだそう。ならば早速。
「どんな味がするのかしらね」
迷路を創るUCを選んだら、タネにわさわさ草が生えてきた。
よく見たら幻朧まんにミニチュアの森林迷路が茂っている。
次の瞬間ぱっと消え、どうやら無事に具材化したので焼いてみた。
「内容から考えたら森の味? しかも異世界の迷いの森味。うん、自分でも意味わからないわね」
迷路っぽい焼き印付いた饅頭は味の予想が全くつかない。仕方ない。
「キャンピーくんに食べてもらって感想を聞きましょう」
と言う訳でテントの口許へ飛んでいき、どうぞと中へ放り込む。
むぐむぐ動く一張りが突然きょろきょろした後う~んと悩んでから、ぱっと輝く笑顔を見せた。
「凄いね~最初は複雑な味に惑わされちゃって、最後はゴールを見つけた! 感じの開放的な後味だったよ~」
どうやら味の冒険は一つの出口に辿り着いたらしい。
楽しんだテントを眺めながら、パルピは自分の幻朧まんを美味しく頂きました。
大成功
🔵🔵🔵
フェリチェ・リーリエ
ユーベルコードが食えると聞いて!いやー、自由農夫は希少植物操って技繰り出すし中には食えるやつもあるけども…まさか包んで焼くとは。発想にびっくりだべ!
とりあえず火熾して、幻朧まん…このピンクの饅頭の皮捏ねればいいだべか?
色々包みたいもんはあるけども、まずはユーベルコードだべな!
ここはやっぱり、エンドブレイカー時代から今まで(主にリア充爆破のために)使ってるパンプキンボムで!
丸めた幻朧まんにリア充爆発しろ!とパンプキンボムを投げつける、そして焼く!キャンパーくん(違)のお口にピッチング!
…そういえばキャンパーくん(だから違う)ってリア充…ではないっぺよな、たぶん。いや充実はしてるかもしれんけども。
●(*╹O╹) ●==
「ユーベルコードが食えると聞いて!」
会場此処だべかとフェリチェ・リーリエ(嫉妬戦士さんじゅうきゅうさい・f39205)が乗り込んできた。
そうですと、彼女のふんわり髪と似た色取り花弁が歓迎兼ねて乱舞して。
これですと、『げんろーまん』の幟がひらひら存在を示していた。
「いやー、自由農夫は希少植物操って技繰り出すし中には食えるやつもあるけども……まさか包んで焼くとは」
特設コーナーに山と積まれた件の饅頭を観察し感嘆の声をあげる。
このライフベリーより薄色のもちもち物体が、未知の味覚を齎すだなんて。
「発想にびっくりだべ!」
食通としても、超級料理人としても大いに興味あるこの一品。
見つめる赤の瞳は瑞々しく輝いていた。
何はともあれ料理をこよなく愛する自由農夫は早速調理に取り掛かろうと準備に勤しむ。
桜花日和な青空の下、火の扱いはキャンプ地だって難なく熟せる手際の良さ。
「とりあえず火熾して、幻朧まん……このピンクの饅頭の皮捏ねればいいだべか?」
改めて手にしたブツを突けばむにむにと、問題なくタネである。
「色々包みたいもんはあるけども、まずはユーベルコードだべな!」
どれを具材にしよう。色々手持ちはあるものの、心は既に決まっていた。
「ここはやっぱり、エンドブレイカー時代から今まで(主にリア充爆破のために)使ってるパンプキンボムで!」
何かよからぬ注釈入った気がするが、使用に問題は無いだろう。
徐にフェリチェが取り出したのは――どう見てもジャックランタンだ。
「これで(リア充どもを)爆破だべ!」
矢張り注釈が不穏だ。更に先程迄と雰囲気変わり、目が血走ってませんか。
そう、彼女こそ日々嫉妬活動に励む嫉妬戦士なのだ。
「リア充爆発しろ!」
年季の入った叫び高らかに凶悪な南瓜が何もしてない幻朧まんに投げつけられた。
どむぅと重たい感じでタネにめり込んだ瞬間、ピンク色の爆煙ぼふん。
早々消える煙の先にあった完成品を勢い良く戦士は掴んだ。
嫉妬魂に炎が付いたらもう止まらない。
流れ動作で火を通し、こんがり焼けた南瓜の焼き印付きを利き手に持つ。
「キャンパーくん!」
「キャンピーくんだよ~!」
呼んだらコンマ秒で出現訂正が入ったがそんなのお構いなしだ。
片足踏み込み、狙い所めがけ全力のピッチング!
迫力のストレートでキャンパーくん(違)のお口にストライク!
バッターアウト!!
もぐもぐしてるテント眺めたら、冷静になってきた。
「……そういえばキャンパーくん(だから違う)ってリア充……ではないっぺよな、たぶん」
「キャンピーくんだよ~」
満足気な様子にいや充実はしてるかもしれんけどもと思い直しつつ。
「んん~。何だか熟成されたふか~い味わいが、噛めば噛む程滲み出てきた感じかな~」
食レポ聞きながら、次は自分用とフェリチェはタネを手に取った。
後で普通の食材も使おうと色々レシピを考えながら。
大成功
🔵🔵🔵
夜刀神・鏡介
キャンピーくんの事は前々からよく分かっていなかったが、今回で更に謎が深まった……
だがまあ、息抜きの為のキャンプで小難しい事を考えるのもなんだし。気楽にやるとしよう
手っ取り早く火を熾したら、まずは敢えて何も入れない幻朧まんを焼いて食べてみる
素材そのままの味って奴だが……うむ、結構ウマい
それじゃ、キャンピーくんご所望のユーベルコード味を作ってみよう
タネを空中に放り投げたら刀で一閃。確かに斬った筈なのに、何故か物理的に斬れてない謎は置いといて
……斬撃の味ってのはどんなのか気になるし、自分用にも作ってみるか
そしてじっくりと焼いたらキャンピーくんと並んで食べてみる
なるほど、こういう味か……不思議な感覚だ
●(੭╹◡╹)੭ミ●
夜刀神・鏡介(道を貫く一刀・f28122)は来て早々、キャンピーくんの歓迎を受けていた。
「遊びに来てくれてありがとう! いっぱいキャンプしよ~」
何度見ても、テントが動いてる。何なら耳も手足も顔も付いてる。
百歩譲ってキャンプ・フォーミュラだから……と言っても。
来る前に聞いた話は、実に摩訶不思議である。
「キャンピーくんの事は前々からよく分かっていなかったが、今回で更に謎が深まった……」
本テントの前で呟いても相手は気にする事なく、グッツと幻朧まんあるよ~と勧めて来る。
猟兵達と戦わず、あっさり世界を渡るしUCは無効化するしとんでもない存在であるのは前提としても。
「だがまあ」
兎に角キャンプしたいと煌めくつぶらな瞳を見てたら、何だか気が抜けてきた。
「息抜きの為のキャンプで小難しい事を考えるのもなんだし。気楽にやるとしよう」
そうしよう~と、橙テントも同意しました。
便利屋のような活動しているからかは不明だが、火を熾すなんて事は手っ取り早く済ませられる。
何包むのかわくわく見ているテントを横目に、まずは敢えて何も入れない幻朧まんを焼いてみた。
「何も入れないんだ、通だね~!」
具なしでもほっかりしっかり焼けたのを食べてみる。
柔らかく歯が沈み、もちっと噛み千切った後は数回咀嚼で飲み込める程ふわもちだった。
「素材そのままの味って奴だが……うむ、結構ウマい」
心地良い焚き火の音を聞きながら、気付けばぺろりと平らげていた。
「それじゃ、キャンピーくんご所望のユーベルコード味を作ってみよう」
お待ちかねが来たと傍らのテンションが上がっている。
鏡介は少々考えて、試しに手伝いを頼んだら食い気味に了解を頂けた。
それならと相手にタネを渡し、少し距離開けてから己の刀に手をかける。
鞘から抜き、構えを取り。
キャンピーくんが幻朧まんを空中に放り投げたら、剣豪が動く。
「跳ねて、重ねて堕とす――壱の型【飛燕:重】」
下段から淡紅色の軌跡を描いた一閃で、違わず空飛ぶ饅頭の中心を斬り上げる。
手応えは有った。確かに斬った筈なのに、何故か物理的に斬れてない謎は置いといて。
落ちてきた多分具が入ってる筈の一品を片手でキャッチする。
「……斬撃の味ってのはどんなのか気になるし、自分用にも作ってみるか」
相方の次なるタネ投げ準備は万端です。
じっくり焼いたら燕っぽい焼き印が付いた。そんな幻朧まんを一人と一張りが並んで頬張る。
もぐも……ぐもぐ。
「噛んだ瞬間うま味が一気にきたーと思ったら、すぱっと急転直下の味変があったよ~。二度おいしい!」
上って落ちるジェットコースターみたいと喜ぶ一方で、鏡介もむぐむぐと味を噛みしめていた。
「なるほど、こういう味か……不思議な感覚だ」
独り言ち、空を見上げる。
見慣れない風景でも故郷の桜は美しく咲き誇り、穏やかな風と戯れていた。
この平和を取り戻さねばと思いつつ。
今このひと時を、もう少しだけ。
大成功
🔵🔵🔵
創律・煉
・巫女の郁【f16520】と参加
味…?まあ、食べたいのなら食べさせる事もやぶさかではないが…。
食べたいといってるくらいだから壊さないのではいか?
まあ、どうせ来たんだ。俺達も幻朧まんとやらを食べてみるか。
俺か?俺は特に好き嫌いは無いからな。知ってるだろう。
ああ、構わない。作るのは俺も手伝おう。
そうか、郁がいいならいいが。
では、お言葉に甘えて先に作るぞ。
さて、キャンピーの分だが‥UCは俺の気分でいいだろう。
ああ、キャンピーか。会うのは初めてだな。
少し待ってくれ。彼方の彼女の方も終わりそうだ。
ははっ、なるほど。では頂こう。…悪くないな。
それでキャンピー味の感想を聞かせてくれ。
波桜宮・郁
煉【f16505】と一緒に参加
あたしも作るのは別にいいけどキャンピーだっけ?UCなんて食べてお腹壊さないのだね。
あ、うん、どうだね。あたしは‥9月だし南瓜とかにしようかな。煉は何か食べたい味ある?
確かに知ってはいるけど、じゃあ一緒でいいんだよね?
いや、火熾しだけでいいよ!作るは私がやる。
先にキャンピーの分作っちゃえば?
よし、二人の分を作って‥‥それからこっちはこのUCでいいかな。
この祝詞は一番言いなれている物だから。あとは珈琲も準備して…。
お待たせ。キャンピーさんは初めましてだな。
はい、こっちもできたからどうぞ。
あと、はい。お供え物です。
ああ、私も気になるから教えて欲しい。
●(*╹◡╹)و,,
一柱の神とその巫女が、目的地に転送後も事前説明の内容に不思議がっている。
「味……? まあ、食べたいのなら食べさせる事もやぶさかではないが……」
呟く創律・煉(大賢は愚なるが如し・f16505)の赤き双眸が幻朧桜寄り添うゆるい幟を捉えた。
「あたしも作るのは別にいいけどキャンピーだっけ? UCなんて食べてお腹壊さないのだね」
守護神の背からひょいと顔出した波桜宮・郁(波打つ残花・f16520)も疑問を零す。
キャンプグッツコーナーに『キャンピーくんが用意しました!』と本テントの絵が添えてある。
この無害そうな顔が猟兵の攻撃手段をもりもり食べる……と想像するのは少々難しい。
「食べたいといってるくらいだから壊さないのではいか?」
結論と言う名の神託を受けた郁は何となく納得し、善神の隣から前進してグッツを物色し始めた。
それならと煉は桜饅頭達の前に立ち。
「まあ、どうせ来たんだ。俺達も幻朧まんとやらを食べてみるか」
必要分頂きがてら、提案を一つ。
折角此処へキャンプしに来たのだから、目玉を作るだけでは勿体ない。
「あ、うん、どうだね。煉は何か食べたい味ある?」
絶景と一緒に食べる用意を揃えて、折角だから思いっきり堪能しなければ。
「俺か? 俺は特に好き嫌いは無いからな。知ってるだろう」
持って行く物が増えたのに気付き、彼女から重そうな道具を預かりがてら言葉を返す。
「確かに知ってはいるけど、じゃあ一緒でいいんだよね?」
「ああ、構わない」
自然体の返事に信頼を滲ませて、同じ心で頷き合う。
「あたしは……9月だし南瓜とかにしようかな」
言うが早く食材も調達しに行く姿を、保護者は静かに見守った。
花弁満載なキャンプスペースにて郁が設備を整える。
桜色テントや組み立て机諸々を次々広げ、あっと言う間に何もなかった場所は二人が寛ぐ空間へ。
何だか小さな世界創造を見た気がした煉がふと我に返って。
「作るのは俺も手伝おう」
焚火台の調節終えた巫女へ声をかけると瞬くオッドアイに己が映った。
「いや、火熾しだけでいいよ! 作るは私がやる」
薪はあそこと示された方を向き、神は自らの役割を理解する。
「そうか、郁がいいならいいが」
成らば望む儘に。適量を運んで点火させ……やや篝火っぽくなった。調節する。
調理に丁度良い案配を探し、漸く良い加減になった辺りで彼女が様子を見に来た。
「先にキャンピーの分作っちゃえば?」
渡された網を受け取り、あたしはその間調理するからと南瓜を見せられ納得一つ。
「では、お言葉に甘えて先に作るぞ」
調理台へ向かう背を見送ってから、改めて幻朧まんに向き合った。
「さて、キャンピーの分だが……UCは俺の気分でいいだろう」
掌に乗せた小さき存在に、神の御業を注ぎ込む。
封印解除した神力をどれ程入れられるか、唯あまり長くやると精神的にしんどいので程々……おや?
ほんの一瞬、桜色饅頭の中に骸の海と同等の高濃度の神威を感じ取る。
その後は唯のタネに戻ったっぽいので完成したと認識、さて焼こうと振り向いて。
「こんにちは~!」
テントが喋った。いや違う、これが例の。
「ああ、キャンピーか。会うのは初めてだな」
「よろしくね! UCの幻朧まん作ってるのかなあ?」
焼く前から此の嗅覚である。どれだけ食べたいのだかはさておいて。
煉は答える前に視線を他へ、移した方向にキャンピーくんを促す。
「少し待ってくれ」
保護者が視線の先では彼の巫女がせっせと南瓜餡を作ってタネに詰めていた。
甘く煮た旬の南瓜はほくほくした食感に蜜の濃い味が楽しめるだろう。
更に外側桜色に中身黄金の彩りは、食べた時に視覚でも美味しく頂けそうだ。
「よし、二人の分を作って……それからこっちはこのUCでいいかな」
南瓜まんを作り終え、キャンピーくん用のタネを手に取って。
それと小さなポットも一緒に神が点けた火上の網にそれぞれ(ついでに彼作成タネも)置いた。
一呼吸置き、郁は燃ゆる炎の前にて姿勢を正す。
(この祝詞は一番言いなれている物だから)
想いを胸に、口を開く。
「掛けまくも畏き伊邪那岐大神――」
巫女の唱える祓詞が花空に響き、焔を挟んで彼女の神が正対する。
真摯に紡ぐ言葉が禊の雨を招くと、全ての粒が一つのタネへと降り落ちていく。
すっかり周囲の空気が清浄化した頃合いで守護神が口を開いた。
「彼方の彼女の方も終わりそうだ」
動くテントが確認すると網の上ではポットがご機嫌に蒸気を噴き出していて。
傍では宝珠と桜の焼き印が入った幻朧まん他がおいしそうに焼きあがってました。
「お待たせ。キャンピーさんは初めましてだな」
郁が主催と挨拶を交わし、皿に焼き饅頭を乗せていく。
あとは珈琲も準備して……と、挽いた豆に熱湯を注いでカップを満たした。
「はい、こっちもできたからどうぞ」
完成したUC味は二つ並べてキャンピーくんに差し上げる。
そして小さな笑みと共に、次の品は隣の一柱へと。
「あと、はい。お供え物です」
唐突に焼立て南瓜まんを供えられ、一瞬面食らった神がふっと噴き出した。
「ははっ、なるほど。では頂こう」
満開の桜花に温かな甘味と珈琲の香りを胸いっぱい吸い込んで。
ふたり揃って、いただきます。
「……悪くないな」
仲良く齧る一口は、共に味わう穏やかなひと時となりました。
すっかり静かで忘れかけていたが、橙テントは味わい中だったらしい。
「それでキャンピー味の感想を聞かせてくれ」
「ああ、私も気になるから教えて欲しい」
完食したのかまあるい手で体をぽふぽふ叩いてるテントに問いかけた。
「えっとね、最初に食べた方はすっごく濃厚だったけど何処か食べ慣れたお味がしたよ~」
また食べたいな~とおかわり要求ムーブをかましているが、あっと何かを思い出し。
「次のはね。噛む度にさっぱり爽やかな味がして、飲み込んだら体が晴れやかになったよ!」
結論、一緒に食べて丁度良い感じだったとキャンピーくんは述べました。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵

リヴィア・ハルフェニア
ユーベルコードって味がする物なのね。
それともキャンピー君だから味を感じるのかしら?
あら、賑やかで素敵な所ね。
せっかくだもの。
キャンピー君の分とは別に私とルトの分も幻朧まんを作りましょうか。
そうね…私達はこの持ってきた果物を入れるわ。ルトはどの果物がいいの?
御機嫌よう、キャンピー君。貴方の分も今作るから待っていてね。
良かったら貴方も此方の方もいるかしら?それなら一緒に作るわね。
あとはUC入りの方ね。
どんなUCかって?それは食べてからのお楽しみ。
キャンピー君が食べて確かめてみて?
(借りたテントの中で)
紅茶を用意して…さあ、召し上がれ。
よければ味を聞かせて?
●♬(ノ╹◡╹)ノ♩
「あら、賑やかで素敵な所ね」
桜降る日の鮮やかな秋麗、舞う花弁より自由な彩りで寄り添う精霊を連れ一体の人形が訪れた。
辺りの陽気にリヴィア・ハルフェニア(歌紡ぎ精霊と心通わす人形姫・f09686)は心躍らせて。
思い想いに各自楽しんでキャンプを行う賑わいは、ほんの僅かな望郷すら抱かせた。
すぐに気持ち切り替え、改めて。
「ユーベルコードって味がする物なのね」
やってきました『げんろーまん』なる幟前。説明通りの物がきっちり山と積まれている。
これでUCを味わえると。本当にこんな桜色のやわい塊が成せる技なのだろうか。
「それともキャンピー君だから味を感じるのかしら?」
答えは本テントのみぞ知るばかりである。
一つ手に取り調べても、むにむにしか解らないのであるならば。
「せっかくだもの。キャンピー君の分とは別に私とルトの分も幻朧まんを作りましょうか」
それは賛成と相棒が反応し、手持ちにタネを追加していく。
可愛らしい塊達と幾つかのキャンプグッツをふたりで仲良く運んでいった。
自在の友と一緒なら、テントにキッチンテーブル設置だって楽しむ間に完成できる。
さあ具を作ろう、主催者はUCで良いとして。
「そうね……私達はこの持ってきた果物を入れるわ。ルトはどの果物がいいの?」
瑞々しさ抜群の果実を並べ選んで良いよと振り向いた……ら。何か居る。
宝石みたいな果物達を、きらきらの目で見る橙テントが居た。いつの間に。
「御機嫌よう、キャンピー君。貴方の分も今作るから待っていてね」
穏やかな挨拶に元気なお返事がやってくる。では改めて。
先ずは精霊がひと時迷って、選んだとっておきをリヴィアに示す。
「良かったら貴方も此方の方もいるかしら?」
キャンピーくんにも訪ねた所、嬉しそうにこれがいいなあと一つを掲げた。
「それなら一緒に作るわね」
果物大福みたいにカットした実を手際よく包んで、一旦置いておく。
あとはUC入りの方ね、の呟きは速攻で拾われ期待に輝く眼で見つめられるものだから。
「どんなUCかって? それは食べてからのお楽しみ」
ちょっと焦らし攻撃を仕掛けたら、それは無効化されずに相手をまごまごさせられました。
仕上げは金の双眸を隠す甘やかな笑みをひとつ。
「キャンピー君が食べて確かめてみて?」
用意した芳しい紅茶を供に、桜色のテント内でリヴィアとルトはゆったり寛ぐ。
傍らに香ばしく焼けた幻朧まんが並ぶ中、金蘭の焼き印入った一つをキャンピーくんに差し出した。
「……さあ、召し上がれ。よければ味を聞かせて?」
合点承知と動くテントは一口で食べきって。
何だか気持ちよさそうに、踊り始めた。
「とっても優しいお味から、うきうきする後味が楽しいね~。友達と一緒に食べたら美味しさ倍増しそう!」
その後も大変独特な動きを披露するもので、緩やかな時間に楽しい笑い声が響き合う。
紅茶で一息ついたなら、次はフルーツまんを皆で一緒にいただきます。
大成功
🔵🔵🔵
キール・グラナドロップ
黒うさぎさん(f28253)とキャンプ行くよ!
うーん、火、魔法でならいけるかも?
石だとボク、小さいのしか持てないから……
か、絡まったりなんてしないよう!
ココア! わあい! ボクもお砂糖沢山入れるー!
UCを詰められるお饅頭かあ……なら僕、得意な魔法の方入れるね。影くんのは……影くん食べられるみたいでやだから……キャンピーくんにもあげるし……
【ウィザード・ミサイル】を幻朧まんにドドドってするよ。味は分からないけど、アツアツなのは確かだと思うな。黒うさぎさん、良かったら半分あげようか? もう一個はキャンピーくんにあげちゃうけど
(カチッと☆でびっくり)
わぁ! 黒うさぎさんのやつも味が想像できないや
ザクロ・シャハブ
キー(f14289)と行く
「キャンプ日和だな」
「キー、火は起こせるか?起こせるなら俺はテントを張るぞ」
火打ち石を持ってウキウキしてる(無表情)
キーはテントの紐に絡まりそうだからな俺がテントをやる
「キー、終わったか?おぉ、火になってる。これは踊れる」
火のまわりを回っておこう
終わったら二人分のココアを練っておこう。
「砂糖多めだな。了解」
「そういえば幻朧まんに色々包めるらしいな。やる?」
回るのをやめる
「おー…そうやるのか。結構何でも包めるんだな…ん?ああ、俺はもう仕掛けた」
「ほらカチッと☆」
(数字の無くなった懐中時計のボタンを押すと幻朧まんの中身が爆発する)
出来たらキーとキャンピーに分けるぞ
●(* ╹ ◡ ╹ *)
突き抜ける秋空に、季節外れだろうとも華麗な桜がひらりひらり。まさに絶好の。
「キャンプ日和だな」
兎が、いやザクロ・シャハブ(懐中兎計・f28253)が天を仰いで感嘆ひとつ。
桜雨は絶え間なく、パステルピンクのかわ華やかな一輪がふわっふわの黒耳にくっついた。
更に花弁降り積もり、ちょっと量が多くてこのままだと耳だけ桜兎になりそう。
と思ったら、赤鮮やかな風がくるりとうさ耳囲って花をかっさらっていきました。
正体見たりフェアリーさん。きれいな紅い羽が嬉しそうに羽搏いて。
両手いっぱい桜の花束を抱えたキール・グラナドロップ(影に縋る者・f14289)が無邪気に笑った。
転送前から「黒うさぎさんとキャンプ行くよ!」と元気に宣言してた程、彼も心を躍らせて。
わくわくの時間へ、出発だ。
兎と妖精てくてくふわふわ、辿り着いた良さ気な場所をキャンプ地とする。
取り出すグッツは大小色々。当キャンプ場は様々なサイズのお客様に対応済みです。
「キー、火は起こせるか? 起こせるなら俺はテントを張るぞ」
黒兎さんは火打ち石を持ってウキウキしてる。無表情でウキウキしている。
対してキールは道具と己の手を交互にじい、と見て。
「石だとボク、小さいのしか持てないから……」
熾せるけども小さな火だと大きな焚火になるまで時間かかりそう。
ちょっと悩んで。
「うーん、火、魔法でならいけるかも?」
なら大丈夫だなと、薪は協力して運び焚火台に積み上げた。
次にザクロは桜色のまだぺしゃんこテントに手をかける。
「キーはテントの紐に絡まりそうだからな俺がテントをやる」
張り切ってくるくる飛び回り、ぐるぐる紐に巻かれるイメージ。
その様子が容易に想像できたようだ。お互いに。
「か、絡まったりなんてしないよう!」
慌てた抗議の気持ちは、ぽよんと広がった幻朧まん風休憩所に吹き飛ばされた。
ペグで固定し今日の塒が完成です。
「キー、終わったか?」
ぴょんと戻る様子見兎へ、誇らし気に笑う瞳と燃え盛る焚火が両方赤々輝いている。
「おぉ、火になってる。これは踊れる」
時計ウサギは思わずほわほわ耳揺らして火のまわりを回り出した。
燥ぐキールも後を追い出して、暫しフェアリー&ラビットサークルくーるくる。
何かの部族的儀式かな?
一頻り踊り終わったら一息つこうと、黒くて甘い素敵なアイツを取り出した。
「ココアを練っておこう。キー、ミルク暖められるか?」
「ココア! わあい! 暖めるー!」
先ずはココア入りのカップへ温めたミルクを少量注ぎ、よ~くねりねり。
それから熱々になったミルクポットを妖精がそ~っと傾けカップを満たした。
ザクロが混ぜまぜ滑らかに、仕上げは真っ白四角い甘さをぽとり。
「ボクもお砂糖沢山入れるー!」
「砂糖多めだな。了解」
ぽちゃんの音だけ甘さも楽しさも倍増する事間違いなし。
桜花見上げてココアブレイク。時々火回り再びくーるくる。
兎跳ねれば花弁も踊る。妖精さんもご機嫌だ。
「そういえば幻朧まんに色々包めるらしいな。やる?」
すっかり忘れてた事柄思い出し一旦回るのをやめる。後でまたやろう。
「UCを詰められるお饅頭かあ……なら僕、得意な魔法の方入れるね」
具材を決定したら存在感を薄めた影のような何かがもぞもぞ。
「影くんのは……影くん食べられるみたいでやだから……キャンピーくんにもあげるし……」
なら仕方ないと気だるげな気配は静かになった。
よしと気合入れなおし、てんと置かれた桜色の塊に向き直る。
えいと放ったのは炎の矢……が、めっちゃいっぱい。ドドドって音がする。
一個のタネに容赦無い集中砲火、タコ殴られ饅頭はそれでも全部吸収している模様。
無事に(?)全部収め終わって具入りまんが出来ました。味は未知数。
「おー……そうやるのか。結構何でも包めるんだな……」
焼く前だからか見た感じは包む前と変わらない物体を眺めつつ。
黒うさぎさんは? と問われたので。
「ん? ああ、俺はもう仕掛けた」
ザクロが向いた視線の先、網上のピンク玉に二人が視線を向けた瞬間。
「ほらカチッと☆」
ぽちっと押された懐中時計。無い数字の行先は幻朧まんが包んでいる。
ぼうん。
ちょっと、いや結構タネが膨れたので多分中身が爆発した。
「わぁ! 黒うさぎさんのやつも味が想像できないや」
カチッと☆でびっくりしながらも、キールは取敢えずでかくなった饅頭の隣に自分のも置いてみる。
こんがりさせたら、時計と火矢の焼き印が付きました。
「味は分からないけど、アツアツなのは確かだと思うな」
両方良い感じにほかほか湯気を立てているので、中まで火は良く通っていそう。
問題の味はどうなのだろうか。キャンピーくんにあげるのは良いとして、ちょっと気になる。
と言う訳で、もう一個作った。黒うさぎさんも同じく増産してた。
「黒うさぎさん、良かったら半分あげようか? もう一個はキャンピーくんにあげちゃうけど」
お伺い立てると無表情で手を出している。これはとてもウキウキしていると確信する。
アツアツに気を付けてそっと半分こ差し出したら、向こうも分けてくれました。
そんでもって当然の如く居るキャンプ・フォーミュラにも……本当に何時から居たんだろう。
仲良く分け合いっこできたら、先にキャンピーくんが両方一気にぱくっと食べた。
どどど。ぼこぼこぼこ。ぼ ふ ん。
えらいことになった。
橙テントボディが内側から何かの連続攻撃を受けた風にぼこぼこ凸出て、最終的にぼわんと膨れた。
「すんごく刺激的だね~! 味の豪雨って感じで、あっつあっつの止まらない美味しさだったよ!」
△が〇になっている。でも本テントは良い笑顔である。
「最後は更においしさ大爆発だね! 最初隠し味かな~って思ったけど一気にうまさ駆け巡ったよ~!」
体はあっさり元に戻りました。
大分激しめのお味だったらしい。キールとザクロは手持ちの半分こを見て、互いに顔を見合わせた。
この幻朧まんを食べたかどうかは、ふたりと一張りのみぞ知る。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
インディゴ・クロワッサン
「幻朧まん…」
色々と凄いねー…
「とは言え、僕のUCのお味が如何なものなのかは気になるよねー」
何せ、僕の根幹っぽい薔薇がそのまま大半のUCに現れてるワケだし、味の想像が着くような着かないような…。
と言うワケで、どのUCを食べて貰うか!そこから考えていくぞー
「……僕自身に変化を起こすUCは却下…武器変化系もエグそうだから自重…」
うーん、どれも悩ましいからこれでいいや…
割と真の姿にならないと条件満たせない事が多くて全然使ってないUC:
薔薇妖精の戯れ !そいやー!
後は設営しておいた焚き火でじっくりパチパチ焼き上げて…
「キャンピーくーん! 僕のUC入り幻朧まん食ーべてー!」
●*・゚✽(╹◡╹)✽.。.*
何だかこう、理解しようとすればする程気が抜けて来る。
「幻朧まん……」
現地到着したインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)が見てる幟の文字も大変ゆるい。
「色々と凄いねー……」
最早それくらいしか言葉にできないが、むしろ考えるな感じろ的なノリで良さそう。
出迎えた幻朧桜だって気儘に金風を我が色に染め、空より深い彼の藍色を引き立たせる花を散らすのみ。
冬は遠く穏やかな陽気に包まれて、難しい思考は溶けていく。
「とは言え、僕のUCのお味が如何なものなのかは気になるよねー」
あっさり楽しむ方面へ考えを切り替え、お目当てが積まれた山へと足を向けた。
いつも戦闘等に使うユーべルコードが味になるとは、実に不思議だが興味はある。
「何せ、僕の根幹っぽい薔薇がそのまま大半のUCに現れてるワケだし」
身の裡から生まれ、望む儘に咲き誇る己が華を思い浮かべて。
「味の想像が着くような着かないような……」
色々思考を試みても、曖昧な結果が出て来るばかり。
「と言うワケで、どのUCを食べて貰うか! そこから考えていくぞー」
インディゴのやる気に合わせ、おーとまあるい手を掲げるキャンピーくん。
何を食べられるのか気になって来てしまったらしい。
タネ持参してくれたので、安心(?)して厳選に集中できる。
「……僕自身に変化を起こすUCは却下……」
自分が変わるだけで具にならないだろうと思いきや。
「変身見せてくれたら、勝手に具が入るんじゃないかな~」
実に適当であるが、キャンプ・フォーミュラが言うのだから実際なりそう。
「武器変化系もエグそうだから自重……」
「変化した武器で、えいってやったらいいと思うよ!」
柔軟対応可能な饅頭だそうです。
その後も彼是考え、喋るテントのゆるい助言も交えつつ。
「うーん、どれも悩ましいからこれでいいや……」
決まったようなのでタネを受け取った。
「何にするのかなあ?」
「割と真の姿にならないと条件満たせない事が多くて全然使ってないUC!」
告げた途端、周囲に桜ではない花弁がひらり紛れ落ちていく。
やがて他を凌駕した彼の花が戯れるように乱舞し、勢いを増す。
「
薔薇妖精の戯れ! そいやー!」
舞い散る薔薇が鋭さを纏い、手に乗せた幻朧まんへと全て流れていく。
最後に大輪がタネに咲き、優しく沈んで消えていった。
「後は設営しておいた焚き火でじっくりパチパチ焼き上げて……」
丁寧に焼き上げてみたら、花開く薔薇の焼き印がとても鮮明につきました。
「キャンピーくーん! 僕のUC入り幻朧まん食ーべてー!」
「いーいよー!」
受け取った橙テントは食べる前に出来たてくんくん。
ふわ~っと心地よさ気な顔をした後完食しました。
「薔薇の香りおしゃれだね! 複雑な味わいは隠し味知りたいけど内緒な秘密のお味、みたいな奥深さかなあ」
味の正体がわかるといいね~なんて、笑いかけるキャンピーくんでした。
大成功
🔵🔵🔵
夜鳥・藍
UCも包めるなんてとっても不思議。
どのUCを包んでみようかしら?
あ、でも一つはご飯様にひき肉を炒めたものを包んでおきましょう。
丁寧にタネを丸めてUCを。さすがに雷とか鳴神での物理的なものは危ないからミスティックをやってみます。
焼きあがったらキャンピーくんさんと半分こ、でもいいですか?
だって私だってUC味を味わってみたいんですもの。
ひき肉の方はうん、普通の肉まんのはずなんだけど気持ちとても美味しい気が。お外で自分で作ったからかしら?
いえきっと種おいしいものであったに違いないです。桜色とほんのりの甘さは相性いいですもの。
さてUCの方はどんなふうになってるのかしら?
●(*╹◡╹)っοο
猟兵達と楽しむ為に、キャンピーくんは手を抜かないらしい。
キャンプ場には小綺麗な共同キッチン迄設置してあった。
その一角で、夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)はまな板上の幻朧まん(焼く前)を見下ろしている。
「UCも包めるなんてとっても不思議」
淡桜のまるっこい餅を宙色の瞳に映しても、ちょっと未来が読み難い。
否、こういったのは占うより実践あるのみだ。と言う訳でやってみよう。
「どのUCを包んでみようかしら?」
具材(UC)に悩む時間も楽しい感じ。あれこれ考え巡らせて。
「あ、でも一つはご飯様にひき肉を炒めたものを包んでおきましょう」
方針決まったら、早速調理開始だ。
程よく味付けた挽肉捏ねつつ、何か足そうと思案して。
ひょいと隣から旬のお野菜やキノコのみじん切りが渡されたので一緒に混ぜた。
「秋はレンコンとかゴボウとか、根菜類がおいしいよね~」
ナチュラルに手伝う主催テントに礼を告げ、おいしそうな塊を桜色に包み隠したら続いて本題へ。
常は大事な占い道具を扱う手だ。変わらず丁寧な仕事で綺麗にタネを丸め終え、再びじっと見下ろした。
「さすがに雷とか鳴神での物理的なものは危ないからミスティックをやってみます」
たのしみだな~とうきうき踊るテントを視界の端に、藍は力を開放する。
見据える眼差しは先より雰囲気を違え、果て無き宙を湛えた双眸に聖性の理が星と瞬く。
カイヤナイトの視線が一瞬、幻朧まんの中で銀河を視た気がした。
瞬き数回。多分完成したっぽい饅頭を熱した鉄板の上に置いてみる。
「焼きあがったらキャンピーくんさんと半分こ、でもいいですか?」
UCまんを? と尋ねる顔に微笑みかける。だって。
「私だってUC味を味わってみたいんですもの」
「オッケーだよ! 半分こしようね~」
笑顔で頷き合って、完成の瞬間を待ち侘びる。
キャンピーくんが飲み物用意してくれている間に、幻朧まんが焼きあがった。
先ずはお肉包んだ方を頂く。
「ひき肉の方はうん、普通の肉まんのはずなんだけど気持ちとても美味しい気が」
焼けたお肉の香ばしさと食べ応え、それと加えた野菜やらの食感が雑ざった歯応えが楽しい。
「お外で自分で作ったからかしら?」
更に好みに施した味付けと肉汁が程良く桜色の皮に染み込んで、味覚を喜ばせる。
「いえきっと種おいしいものであったに違いないです。桜色とほんのりの甘さは相性いいですもの」
「上手に作れたからだよ! 良かったね~」
成功の美味しさに喜んでいるとカップ持ったテントが帰ってきた。
ひと息タイム。
「さてUCの方はどんなふうになってるのかしら?」
星の焼き印が付いた一品を、キャンピーくんが半分こしてから片方ぱくり。
「ちっちゃな粒がカリコリして、他はほの甘くしっとり優しいお味かな~。星空を食べたみたいだね!」
凹んだ気分とか飛んできそう、等々リラックスなうなテントを宙の瞳は穏やかに眺める。
目許緩ませ、手持ちの半月を口へと運んだ。
大成功
🔵🔵🔵
スキアファール・イリャルギ
げんろーまんUC味
……??(宇宙怪奇)
キ、キャンプってすごいなー……
さすがキャンプフォーミュラ……
此度の戦争、強大な敵に立ち向かえているのはキャンピーくんさんのおかげなんですよね
彼にありがとうございますとお疲れ様ですを言わないと
あ、もしよかったらサクラミラージュ産の豆を使ったコーヒーをどうぞ
さて、早速私もUCを具材にしてみます
うーむ、怪奇を使う技だと味が不安ですね……
いや、気にはなるんですが恐ろしいことになりそうなので……
ここは歌を使う技を使います
わぁ、本当に具材になった……(宇宙怪奇再び)
キャンピーくんさん、お味はいかがでしょう?
美味しくできたら、お土産用にもう少し作ってもいいでしょうか
●~♪(╹◡╹*)
スキアファール・イリャルギ(抹月批風・f23882)の背には今、大宇宙が広がっている。
「げんろーまんUC味
……??」
元い、脳髄に宇宙怪奇が発生し現在処理能力は少々の遅延が発生しているようだ。
「キ、キャンプってすごいなー……さすがキャンプフォーミュラ……」
両腕で抱く悪夢食らいの猫妖精をモフり、漸く現実を呑み込めた影人間は行動を開始する。
「此度の戦争、強大な敵に立ち向かえているのはキャンピーくんさんのおかげなんですよね」
神モフの恩恵で精神安定を保っている気がするがさておき、主催に挨拶しようと訪ね歩く。
すんなり会えた橙テントにありがとうございますとお疲れ様ですを伝えたら大変喜ばれました。
流れで一緒にキャンプ地へ。
幻朧桜の木陰に置いた、げんろークッション上で猫が寛いでいる。
もふとモフの神的融合技を癒しに添えて、挽いた珈琲の香りが一帯を快適に染めていく。
「あ、もしよかったらサクラミラージュ産の豆を使ったコーヒーをどうぞ」
カップに桜花を映す褐色を湛え、温かな湯気と一緒に差し出した。
「ありがとう! やっぱり珈琲は素敵な香りだね~」
コーヒーブレイクで気分を落ち着かせ、改めて。
「さて、早速私もUCを具材にしてみます」
喜ぶキャンピーくんが手に乗せた、先程から己を悩ませる原因を見やる。さてどうしよう。
「うーむ、怪奇を使う技だと味が不安ですね……」
「そうなんだ~?」
「いや、気にはなるんですが恐ろしいことになりそうなので……」
僅かな興味より未知の恐怖が勝るので安全策を取りたい。
『悍ましく冒涜的』と云う選択肢を選ばないのなら。
「ここは歌を使う技を使います」
聞き逃しは厳禁ですと緩く笑ったら、観客は座り込んでばっちり聴く体制に。
陽光覆い隠す呂色の瞳がすぅ、と狭まる。猫妖精の隣に腰掛けて、喉に爽籟を吸い込んだ。
秋空高く、スキアファールの声が音色彩り響き渡る。
絶えず流転する即興曲を歌い続けて、影が紡ぐ極彩の旋律が桜花舞う地に音の華を飾り付けた。
ラトナ・ラトリもキャンプ・フォーミュラも、穏やかに聴き続ける。
きみにも、届いたかな。
キャンピーくんがずっと持ってた幻朧まんに火を通すと、音符の焼き印が付きました。
「わぁ、本当に具材になった……」
宇宙怪奇再び。
彼方へ飛ぶ意識を何とか戻し、もぐもぐ食べてる彼を見やる。
「キャンピーくんさん、お味はいかがでしょう?」
飲み込んだっぽい動きをしたテントが、はーと余韻に浸る顔をして。
「凄いねずっと色んな味に移り変わって、でも全部綺麗に纏まっておいしく飲み込めたよ!」
後味も止め処なく~なんて。つられたのか歌うようにお返事するくらい、ご機嫌な様子。
「美味しくできたら、お土産用にもう少し作ってもいいでしょうか……」
夢中になってるので声かけ難かったが、そうと問うたら即OKだった。
それならとタネを並べもう一度。
スキアファールの歌声は、花空へと溶けていく。
大成功
🔵🔵🔵
パティ・ポップ
んー、げんおーまん??なんだろ??
ここは、あんまんにちておくでちゅ。
だって、おいちいでちゅから。
ラットマーチ??
なんか
仲間の肉入れになりちょーでちゅから却下でちゅ!
無難に
これでちゅかな??
あちしも、UC《ユーベルコード》を饅頭にちゅる
発想は出来なかったでちゅから、どんな味になるか
想像出来ないでちゅ…
キャンピーくん、どんな感じでちゅ??
おいちいなら、あちしも食べるでちゅ。
●(*。。)ノ“
桜花弁を乗せた秋風に揺られ、目印の幟がひらひら存在を主張している。
「んー、げんおーまん?? なんだろ??」
その足元で、パティ・ポップ(ドブネズミ行進曲・f24456)は後足で立ち文字を読んでいた。
事前説明の時も、今もやっぱり不思議でならない。先ず実物何処だろうと鼻先動かし辺りきょろきょろ。
花の香りが辺りを覆い尽くす場を嗅ぎ分け目当てへと駆けていく。
見つけた幻朧まんコーナーの台へ飛び乗り、前足で一つ頂いた。
くんくん確かめる柔い塊、さて何を包もう。
「ここは、あんまんにちておくでちゅ。だって、おいちいでちゅから」
うんと頷き、饅頭を頭に乗せたら地に降り今度は調理場探しに走り出す。
首元のリボン揺らして軽快に運び、やがて共同キッチンを発見した。
軽いフットワークで調理台に上り、黒い瞳が捉えた小動物用の器具も素早く取ってくる。
器用に餡子を詰め込んで、手早く完成ネズミサイズのピンク玉。
後で一緒に焼くとして、次に作るのが件のユーべルコード入りだ。
小さな前足を組んで、うーんと考える。
「ラットマーチ??」
得意とするとっておきを思い浮かべて、すぐに頭を振った。
「なんか
仲間の肉入れになりちょーでちゅから却下でちゅ!」
召喚した仲間達が一斉に突撃……して饅頭に吸収されるのはちょっと想像したくない。
「無難に
これでちゅかな??」
チタンのダガーをくるくる回しちゃきっと切っ先目標に向けて止め、狙いを定める。
魅惑の瞳がきらり光った瞬間、ずぱんと素早い一撃が入った。と思う。
刃が通った感覚はあったが、眼前のタネは全く変化が無い。
「こんなものでちゅかね??」
試しに火熾しぱちぱち焼くと、あんまんもナイフの焼き印付いたUCまんも良いこんがり具合になりました。
今度は饅頭二つ頭に乗せ、バランス良く駆け抜け目標見つけてひょいひょい身軽に目の前へ。
「こんにちはでちゅ」
「う~ん? あ、こんにちは!」
小柄なパティが見上げてご挨拶すると、気付いたテントは器用に体を傾け視線を合わせた。
一匹が一緒に食べようと誘えば一張りは二つ返事で了承返す。
何処で食べよう尋ねたら、キャンピーくんが己のドアを開けて此方どうぞと促した。
景色が見たいので入り口ぎりぎりに座り、パティは空を見上げた。
晴天に幻朧桜花弁流れる光景は、実に長閑だ。
「キャンピーくん、どんな感じでちゅ??」
頭上のキャンプ・フォーミュラに尋ねたら、ほわほわテントが波打った。
「とってもふわっふわの食感だよ~。でも時々ガツンと味覚を刺激する鋭いお味のギャップが良いね~!」
声のトーンからして好感触のようだ。ごちそうさま~と明るいお礼も降ってくる。
「おいちいなら、あちしも食べるでちゅ」
今度は自分の番と、大事に持っていたあんまんに齧り付いた。
おいしい甘さにふかふかの頬を緩ませながら、のんびり休憩は穏やかな春秋風と共に過ぎていく。
大成功
🔵🔵🔵
八秦・頼典
へぇ、
陰陽術が饅頭の味付けになるのか
非常に興味は尽きないけど、まずは幻朧まん本来の味を味わってみようかな
まずは定番の細切りにした肉と野菜の餡を入れたもの、そして甘味となる餡を入れたものを…
さて、ここでボクの世界ならではの平安っぽい餡を作りたいところだけど…蒸し鮑、鮭楚割、雉脯、干鯛は何かピンと来ないんだよね
干し柿もだし…よし、ここは八秦家秘伝の蘇を入れてみよう
あとは焼いて蒸すのみだけど、ここでボクのUC【倶利伽羅の黒竜】を放って火を熾そうか
果たしてあらゆる不浄を焼き清める倶利伽羅炎がどんな味付けや風味となるのか…キャンピーくんにも完成した幻朧まんを分けて実食しよう
●(*╹O╹)<。・´・*.・*・゚=★
秋は、夕ぐれ。昼もなほ。
桜の花おほく飛びちがひたるのは、さらなり。
秋天の下、赴きある露営地にて八秦・頼典(平安探偵陰陽師ライデン・f42896)は柔饅頭を一つ掌に乗せていた。
「へぇ、
陰陽術が饅頭の味付けになるのか」
何の変哲も無いこの団子がそうだと。面妖な事もあるものだ。
「非常に興味は尽きないけど、まずは幻朧まん本来の味を味わってみようかな」
行雲流水。早速調理場を借り料理に取り掛かる。
「まずは定番の細切りにした肉と野菜の餡を入れたもの」
巻物や草子を読むより早く食材を切り纏め、四種器から選んで味付けを施す。
「そして甘味となる餡を入れたものを……」
此方も定番は餡子だろうか。甘味料を甘葛煎に代えるのも面白そう。
手早く丸め二品完成、置いておく。
「さて、ここでボクの世界ならではの平安っぽい餡を作りたいところだけど……」
UCまんも陰陽術を込めただけでは味気ない気がする。何かひと工夫がしたい。
「蒸し鮑、鮭楚割、雉脯、干鯛は何かピンと来ないんだよね」
歯応えのある貝に肉や魚を干した乾物等は柔らかい饅頭に不向きだろうか。
「干し柿もだし……よし、ここは八秦家秘伝の蘇を入れてみよう」
唯の果物も平安っぽさがないので仄かな甘みと香ばしさが特徴の乳製品が選ばれる。
八秦家当主達から受け継がれし技法で作る一品を桜色の中へ入れ込んだ。
「あとは焼いて蒸すのみだけど、ここでボクのUC【倶利伽羅の黒竜】を放って火を熾そうか」
幾ら戦闘能力が無効化されるとは言え、一応調理場から距離を取る。
不動明王が描かれた剣型の形代を片手に、一度水に潜らせた種を天高く放り投げた。
「ノウマク、サンマンダバザラダン、カン!」
桜舞う地で、陰陽師を真中に黒き蟠龍が顕現される。
智剣の化身は空中の饅頭を迦楼羅炎で包み込んだ後――桜花の風に攫われ消えていった。
後には頼典が広げた掌へ落ち収まる、焔の焼き印押されし幻朧まんが残るのみ。
「果たしてあらゆる不浄を焼き清める倶利伽羅炎がどんな味付けや風味となるのか……」
ほかほかと湯気を立て、出来立てだと主張するもの達は何とも食欲をそそられる。そうだ。
「キャンピーくんにも完成した幻朧まんを分けて実食しよう」
呟けば近くで敷物を広げ、高杯風の卓も用意してる橙テントへと足を向ける。
安坐し並べた饅頭から件の一つを拾い半分こ、主催へ差し出し同時に齧り付く。
ごくんしたキャンピーくんは突然上を向き、口から見た事しかない炎を出した。
天へ昇り煌き消えた火柱に面食らいながら頼典も飲み込む。
「……!」
心地良い熱さが全身を駆け巡った。確りした味は、確かに己の好みだったように思える。
「これがあつうまって奴だね~! デトックス効果もあった気がするなあ」
喜ぶテントの食レポと何とも不思議な体験の余韻を感じながら、他の饅頭へと手を伸ばす。
次は秘伝の逸品を、味わおうか。
大成功
🔵🔵🔵
セリオス・アリス
【双星】
色々包めるまんじゅう!
キラキラと期待の目でアレスを見つめる
キャンピーくんが食べたいっつーならあげる気はある
けど、それ以上に俺が食べたい
アレスのユベコなんて、絶対にうまそうだし!
どんな味がするんだろうな〜爽やかな味かな〜
うきうきしながら自分もまんじゅうと向かい合う
まあ無難に青星あたりかと思いながら
思考の隅っこではずっとアレスの味を考えてたら…
あっ!
指輪から光が漏れ出て、込められたのは【明星は夜を超えて】
…アレスから貰った加護のやつだな
ちょっと千切って味見をしたら…めっちゃ甘い…
アレスのことを考えたからか?
…うん!アレスのヤツ食わせてもらお!
細かいことは置いといて
アレスにアレスのちょうだいとねだりにいく
アレスは何を込めたんだ?
…な、なるほどな!
お互いに同じようなことしてることにちょっと照れ
誤魔化すようにまんじゅうを口に
…めっちゃ甘い
いや、さっきも今も
嫌な甘さじゃないんだけど
…もしかしてこっちにも俺の気持ち漏れ出てんのか!?
思考がぐるぐる顔が赤い
…そ、そうだな!
俺も攻撃系にしようかな!
アレクシス・ミラ
【双星】
お肉や林檎と紅茶煮も用意して来たが
本当にユーベルコードを具にしても大丈夫なのかい…?
待て、君も食べる気か!?
…ここまで食いしん坊さんになるとは…
頭を抱えるも…彼の期待と望みに応えたいと思う自分もいて
…僕は本当に彼に甘い…
どの力を籠めるか思案してると
指輪が目に入った
…セリオスから贈られた祈り
君の力はいつだって僕を助けてくれるよね
【貴方の青い鳥】もそう
僕にとっては祝福を授けられたようで…え?
光る指輪と饅頭にまさか…と焼いてみる
一先ず味見…
…あたたかくて
とても、甘い…?
考え込んでいると
セリオスのお願いに思わずどきり
…渡す事に何故だか照れてしまうが
大人しく差し出そう
…その、君から贈られた力の事を考えていたからか
それが包まれたみたいなんだ
(あの甘さは祝福を感じたからなのか
それとも…
…僕の、
守りたい大切な幼馴染
いちばんの星である…セリオスに対する誓いか
想い、が…?
…嗚呼、頬も熱くて脳が混乱しそうだ…!)
あっ、キャンピーくんの分…!
い、癒しの光を籠めようかな
…って、攻撃系を食べさせるのかい!?
〇|*╹◡╹)o
寄り添う双つの星が、桜彩の
宙に現れる。
積み上げられた淡色団子の山を見上げて、セリオス・アリス(青宵の剣・f09573)の瞳は喜々と瞬いた。
「色々包めるまんじゅう!」
不思議で可愛いフォルムの実物を発見し、心に一等の輝きが宿る。
溢れる好奇心を抑えずに、傍らの隣星へと眼を向けた。
無邪気に燥ぐ青き双眸に金糸を飾る同じ色が重なって、光彩嬉々と響き合う。
黒い鳥を映す夜明けは、大切な
ともの形をしていた。
「お肉や林檎と紅茶煮も用意して来たが……本当にユーベルコードを具にしても大丈夫なのかい……?」
アレクシス・ミラ(赤暁の盾・f14882)が抱えるバスケットからは確かに好い香りが漂っている。
君の為に用意した彼是は少し張り切ってしまったかもしれない。はさて置いて。
6cm程先の星芒はキラキラと期待の目でアレスを見つめる。見つめている。
もしやこれは。
「待て、君も食べる気か!?」
口にした悪い予感に対する良い笑顔の返事に(色々と)撃沈する。
「キャンピーくんが食べたいっつーならあげる気はある。けど、それ以上に俺が食べたい」
曇り無き答えに、籠を小脇に抱えた男は空いている手で己の額を軽く抑えた。
「……ここまで食いしん坊さんになるとは……」
頭を抱えるも、思わず気の抜ける言葉を口から零してしまっても。
彼の期待と望みに応えたいと思う自分もいて、思考は桜花の季節に包まれていく。
原因は解ってる。けれど、直す気なんて最初から無い。
「アレスのユベコなんて、絶対にうまそうだし!」
朗らかに囀る大切な
ともが、笑っている。それだけで。
(僕は本当に彼に甘い……)
心は照らされる、何より温かな払暁のように。
結局、自分達が食べる分も確保してから共に過ごす場所へと移動した。
小さく開けた所は幻朧桜に囲まれて、他から切り離された二人だけの空間を創り出す。
見上げた空は高く果てなく、夜であれば桜をフレームにした満天の星が見られるのだろう。
何の脅威もなく、唯優しく穏やかな花風が流れる庭で紅茶の香りと胸に灯る暖かさだけが増していく。
温かくしたカップに琥珀を注ぎ終え、アレクシスは寛ぐセリオスに視線を移す。
「どんな味がするんだろうな〜爽やかな味かな〜」
双星が沈んでも余裕なサイズのげんろークッションを独り占めしながら、彼の剣は心躍らせ声弾ませる。
掌に乗せたタネを眺めて楽しい想像を膨らませているようだ。
その光景を彼の盾は優しい眼差しで見つめ、淹れたての一杯を傍の簡易テーブルに置いておく。
UCまんは互いに作ってから見せ合おうと提案したら、明るいOKが返ってくる。
なら始めようと、同じクッションに背中合わせで座り込んだ。
セリオスはうきうきしながら改めてまんじゅうと向かい合う。
まあ無難に青星あたりかと思いながら、桜色の塊に触れてみる。
柔らさは優しく受け止めるクッションのよう。そう言えば、背後にも同じく受け止めてくれる温もりが。
何となく、後ろに重心を傾けた。自分より少しだけ大きな背に身を寄せても向こうの反応は無い。
それは相手も集中しているからか。それとも、当たり前に有ると疑わない存在だからか。
改めて使うUCを熟考するも、思考の隅っこではずっとアレスの味を考えてたら……。
「あっ!」
想定外に出した声は流石に隣人を驚かせたらしい。気遣う声に、大丈夫と返す。
慌てて視線を饅頭に。淡く光ってる。しかもこの耀き、見覚えがあった。
触れた指元に飾る自分の大切な指輪も、同じように淡く煌めいて。漏れ出た光が流れ込められていく。
『――大丈夫。君の征く路を守り、照らすよ』
明星は夜を超えて、青い炎の一等星へ騎士は輝きを確かに贈り届けた。
誓いの言葉が記憶と共に蘇る。
(アレスから貰った加護のやつだな……)
幾らでも思い出せる、その時受けた赤き一等星の眼差しを。
何となく気恥ずかしくなり、思わず勢い良く立ち上がって小走りに焚火へと向かう。
網焼き数分で翼に包まれた星の焼き印が幻朧まんに付けられた。完成したらしい。
聖翼の祈りに良く似た模様を早速見せようと思ったが……やっぱり味が気になる。
ちょっと千切って味見をしてみた。
(……めっちゃ甘い)
嫌いではない。むしろ心が歓ぶような。好きな、味だった。
(アレスのことを考えたからか?)
心做しか先程より少しだけ、胸中の温度が上がった気がする。
「……うん! アレスのヤツ食わせてもらお!」
細かいことは置いといて、ねだりに行こうと踵を返した。
時は少しだけ遡る。
アレクシスも桜色のタネをじっと見下ろしながら、どの力を籠めるか思案していた。
騎士の脳内で様々なUCが浮かんでは決定打となれず、難航かと眉間に皺が寄りかけた……瞬間。
(……!)
とんと、背中に控えめな衝突を受けた。
朝空の瞳が僅か見開かれるも、静かに寄り添う気配で微少な緊張がすぐさま溶け目元が緩む。
あるが侭に任せようと流れた視線がふと、幻朧まんに触れる指元の環を捉えた。
(……セリオスから贈られた祈り)
饅頭を包む指先で、星鳥をなぞる。君がくれた、とっておきの贈り物。
『たまには、お前を守ったっていいだろ?』
シンフォニアが謳う、彼の盾に捧げられた誓いはずっと思い出と共に心へ刻まれている。
(君の力はいつだって僕を助けてくれるよね。貴方の青い鳥もそう、僕にとっては祝福を授けられたようで……)
「え?」
不意に洩らした言葉と、背後で発せられた大きな声が重なった。
面食らいながらもとっさに隣星を気遣えば、大丈夫と返され二つの意味で安心する。
目線を前に戻し、手元に下げてもう一度確認すると矢張り指輪が光っていた。
何処か心地良い輝きは饅頭を包み込み――まさか。
予感と同時に預かる重みが無い事も気付き、そっと振り返る先で焚火前のセリオスを見つけた。
焼いてから見せ合う予定だったので、手早く近場で火を熾し串に刺した桜団子へ熱を通す。
星を囲う楽譜模様の焼き印が綺麗に付きました。
(一先ず味見……)
何となく印の無い所を選んで千切り食べてみる。
(……あたたかくて。とても、甘い……?)
舌からすっと身体中に響き渡る暖かさは、火が齎す熱からではない。
遥か昔に。そして再会してからずっと近くにあるかけがえのない温度が心に届き想いが甘いと唄い出す。
この感覚は何かと自身に問いかけようとして。
「アレス」
背の温もりが、帰ってきた。
クッションを揺らして、連星が向かい合う。
「アレスのちょうだい。何を込めたんだ?」
艶やかな黒髪を傾け流しセリオスが問いかける。
半ばお願いも込めた仕草は、少し動揺していたアレクシスをどきりとさせるには十分で。
胸を高鳴らせる熱が、彼を見る目からも入ってくる。先に食した甘さが、ぶり返す気がした。
渡す事に何故だか照れてしまうが大人しく差し出そうと手を伸ばす。
「……その、君から贈られた力の事を考えていたからか。それが包まれたみたいなんだ」
判別できた胸の内は、きちんと言葉にする事が出来た。
君の盾になると誓いそう在り続けた人の手から、鳥は己の祈りを描いた幻朧まんを受け取る。
「な、なるほどな!」
理解して、お互いに同じようなことしてることにちょっと照れた。耳が、胸が熱い。
誤魔化すようにまんじゅうを口に、そして自分が作った分を半ば強引に相手へ押し付けた。
「……めっちゃ甘い」
じんわり甘みが広がって、包み込むような心地良さすら感じとる。
何かを食べてこんな感覚になるなんて。いや……この味を、意味を知っている気がした。
(さっきも今も、嫌な甘さじゃないんだけど)
安心感すら抱く感情を認識し熱が顔にも集まってくる。
このUCまんに彼が無意識に込めたものが、俺の盾が為に歌った守護と幸運の力であるならば。
(……もしかしてこっちにも俺の気持ち漏れ出てんのか!?)
思考がぐるぐる顔が赤い。どうしようもなく溢れ出て来る想いが心に満開の春を咲かせる。
「セリオス……?」
赤き一等星を引き立たせる背景の桜達に、劣らぬ程。
とっさに彼の名を呼ぶ事しかできなかったが、セリオスの呟きは耳に届いていた。
甘いと、僕の剣はそう言った。
(あの甘さは祝福を感じたからなのか、それとも……)
己も口にしたあの甘さが再び蘇る。
落とした視線の先には、彼が寄越した幻朧まんが収められている。刻まれた印に見覚えが有った。
自ら加護と祈りを込めた、あの指輪を連想させる饅頭をそっと口にする。
「甘い……」
先と似た、でも此方は何故か身に覚えのある甘さがした。
一等星と翼を宿した誓いには、未来を歌う剣に向け光と倖せを願う思いがある。
ただ、それだけではない。
(……僕の、守りたい大切な幼馴染)
ずっとずっと、募らせてきた。否、今もなお膨らみ続ける想いがある。
彼が作ったUCまんの味に、大きな影響を齎す程の。
(いちばんの星である……セリオスに対する誓いか、想い、が……?)
青い炎の一等星に、春の花弁が降り注ぐ。
止まらぬ気持ちが遂に胸中から決壊し、感情が数多の欠片と成って君を埋め尽くそうとしているのだろうか。
(……嗚呼、頬も熱くて脳が混乱しそうだ……!)
赤らむ頬に互いを映す青い瞳は今この絶佳で何より、鮮やかだった。
「あっ、キャンピーくんの分……!」
甘苦しい沈黙を破る声が、二人を高鳴る鼓動から解き放つ。
そう、忘れてました。何故気付いたって?
アレクシスの目に映ってる。すんごく目立つ橙色が、彼の視界の端にある。
いました。
「仲良しって、いいよね~」
幻朧桜の幹に我が身を隠し(余裕ではみ出てる)見つめるテントがにっこりご挨拶。
一瞬落ち着いたと思ったが、別の意味で両人顔を赤くさせ向き直る。
本テントはいいよいいよ~とまあるい手を振った。
「気にしなくて大丈夫だよ! こういうのもキャンプの醍醐味だよね~」
キャンプ・フォーミュラは気遣いも出来るテントです。
されど折角来た主催を追い返すわけにはいかないと、慌ててタネを手に取った。
ぐっと握り力を……と思ったが。
先程込めたUCは、自分達だけの味にしたい。そう、思って。
「い、癒しの光を籠めようかな」
少しだけ気の抜けた顔をセリオスに向けたら、彼も同意な雰囲気で。
「……そ、そうだな! 俺も攻撃系にしようかな!」
ただまだパニクってるのか、若干方向性のズレが生じつつ。
「って、攻撃系を食べさせるのかい!?」
その後も揃って仲良くわちゃわちゃするのを、和やかに見守るキャンピーくんでした。
●q(*╹◡╹*)p
「UCまんおいしかったな~。ごちそうさま!」
すっかり満足したキャンピーくんが桜舞う道を嬉しそうに弾んで歩く。
猟兵のみんなとキャンプも楽しめて、元気チャージもばっちりだ。
「親分のたのみ頑張ってよかった! よ~し、他の世界でもキャンプしよ~」
そう言ってキャンプ・フォーミュラは別のキャンプ地を目指し、ジャンプしていきました。
猟兵のみんな、またキャンプしようね~。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵