帝都櫻大戰⑥〜アンカーから出た厄介忍者
「非常になんといっていいのやら……厄介な敵が現れました」
ちょっと言いにくそうに響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は、そう告げる。
「朧戦線将校『カルロス・グリード』が、サクラミラージュの各地に潜ませていた海賊船型秘密基地『
カルロスの錨』を一斉に出港させたのはご存じかと思います」
既にその戦線は切り開かれており、現在も戦いは続いている。
「これらの船は飛翔能力を持ち、空中から帝都に侵入します。カルロスは幻朧戦線がこれまで造り出した数多くの影朧兵器をこの船団に積み込んでおり、無差別攻撃にてサクラミラージュの大地を破壊しようとしています」
そこまではいいだろう。
「グリードオーシャン七大海嘯「王笏」の旗印を掲げ、数多くの「影朧兵器」で近代化改修を施された戦艦軍団の砲塔からは、兵器の「素材」として蒐集された影朧の群れが射出されてきます。狂える影朧の群れを排除しつつ、敵艦を撃破しなければなりません」
ここも問題ない所だ。では、何が厄介なのか。
「影朧の群れ……皆様が相手するのは、この鳥忍『毘盧』です。彼らは……大忍『無顔』の配下で、「忍者こそ至高」という考えを持つようです。そう、忍者の素晴らしさを各地で布教しているのです」
……えっ?
「彼らはなりふり構わず、布教してきます。相手がどんな相手だろうと。時には興味ない相手にカツを与えたり、勝手に相手を忍者にしたり、果ては忍者の芝居を自ら演じたり……」
……えっ?
「しかも、その相手が非常に可愛らしいのです!! 可愛らしいペンギンさんなのです。油断してはなりませんよ!」
それは、リズ本人に言い聞かせるため……なのだろうか?
「……こほん。とにかく……幻朧帝の復活がカルロスにどのような利をもたらすのかはわかりませんが、空中を飛ぶこれらの艦隊を撃滅し、カルロスの目論見を砕きましょう。皆様のご活躍、期待しております」
そういって、リズは現地へと向かう扉を開くのであった。
柚葵チハヤ
どうも、こんにちは。柚葵です。
戦争シナリオ3本目。1章のみの戦争シナリオとなります。
今回のボーナスはこちら。
プレイングボーナス……砲塔から放たれる影朧を迎撃する。
簡単ですね! ちょっぴり厄介で可愛らしい影朧さん達をさくさくっと迎撃してきてください!
複数で参加する方は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
皆さんの勧誘避け能力高いプレイング、お待ちしています!!
第1章 集団戦
『鳥忍『毘盧』』
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POW : 忍法・毘盧手撃
【忍者布教パワー】を籠めた【手】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【忍者に対する否定感・興味の無さ】のみを攻撃する。
SPD : 忍法・毘盧変撃
指定した対象を【忍者】にする。対象が[忍者]でないならば、死角から【鳥忍の集団】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ : 忍法・毘盧教撃
【忍者の素晴らしさを教える歌や芝居】を披露した指定の全対象に【忍者になりたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
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鹿村・トーゴ
あれ鳥なのか…ぺんぎんての?
なんか和む外観だけど油断大敵ってゆーしな!(羅刹的に戦闘楽しむ
ん、忍者至上主義なわけか
いやオレはしがない飴売りだけどさ
まー忍者つーか忍びなのよ
相棒も謂わば敵さんで言うとこの忍鳥だろ
相棒ユキエ『ニンチョーじゃなくてユキエ』
ハイハイそーでした可愛いユキエ
てな会話で敵を攪乱…出来るかな
ともかく話は緩いが迎撃は手加減無し
弾丸化した敵の速さを逆手にクナイと手裏剣を相対速度を活かし【カウンター】的に【念動力で投擲、暗殺】
接近する敵はUC鉤爪化した右腕で裂き叩き落とす
ごめんなー忍びって英雄と違うからさ
成果は上げて跡と名は消して去る
…『無顔』ってゆーんだろアンタ等の頭はさ
アドリブ可
「あれ鳥なのか……ぺんぎんての? なんか和む外観だけど、油断大敵ってゆーしな!」
仰ぎ見ながら、敵が飛んでくるのを見つけたのは、鹿村・トーゴ(鄙の伏鳥・f14519)だ。
「敵を発見ペン! さっそく忍者にするペンよー!! 忍者が至高ーー!! ぜひ唱和を!!」
トーゴの姿を発見した鳥忍『毘盧』が、さっそく忍法・毘盧変撃を放ってくるものの。
「ん、忍者至上主義なわけか。いや、オレはしがない飴売りだけどさ、まー忍者つーか忍びなのよ」
なんと、トーゴは幸いにも化身
忍者! というわけで、全くのノーダメージで通過である。
「な、忍者なのかペン!?」
狼狽する毘盧にトーゴは続ける。
「そうそう。相棒も謂わば、敵さんで言うとこの忍鳥だろ?」
『ニンチョーじゃなくて、ユキエ』
「ハイハイそーでした、可愛いユキエ」
面倒くさそうにトーゴがそう言うと、さっきまで突っつきそうな、殺意満点の彼の肩に乗っていた白いオウムのユキエは、満足そうな表情を浮かべている。絶妙なタイミングで突っ込む辺り、オウムといえど、ユキエさんはかなりのやり手なオウムさんだ。
「くっ……相手も同じ忍者だペン
……!?」
「やりづらいペン
……!!」
おっと、鳥忍『毘盧』達がまごまごしている間に。
「スキありっ!!」
「うああああああ!!!」
千嘴を発動させ、黒曜石で覆い鉤爪化させた右腕が触れた鳥忍『毘盧』に、次々と毒と電撃を注ぎ込んでいく。
「羅刹の黒石と剛力。この降魔術、力勝負にはうってつけだねェ」
「お、おのれ……卑怯だペンっ!!」
「ごめんなー忍びって英雄と違うからさ。成果は上げて跡と名は消して去るって相場が決まってるんだよ」
「ソウバが決まってる! ユキエもそう」
トーゴとユキエさんにそう言われて。
「ぐぬぬぬぬーーー!!!」
返す言葉もないようだ。
「そういえば……『無顔』ってゆーんだろ、アンタ等の頭はさ。なんだか、それ崩れてねェ?」
「きいいいいい!!!」
そんな風にやり取りしながら、トーゴは更に戦果を重ねていくのだった。
大成功
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葉月・静夏
海賊船型の秘密基地なんて、なんだかワクワクするね。とはいえ、空中からの砲撃というのは厄介なものだから、はやめに何とかしないとね。
元の世界で忍者だった友達からもらった【手裏剣のピンバッジ】を目立ちそうなところに付けておくよ。こうして忍者に興味、関心があることを見せつけることで、敵の布教の熱量が落ち着いたりしないかな……?
敵は砲弾みたいに飛んでくると思われるから、着弾地点を読んで【ジャストガード】で受け、掴んで【夏遠砲射】で他の敵に向かって投げつける、という方法で迎撃していくよ。ペンギンで何だか丸っこい体型だから、投げやすそうね。
風貌が可愛い敵とは何度も戦ってきているので、流石に惑わされないよ。
「海賊船型の秘密基地なんて、なんだかワクワクするね。とはいえ、空中からの砲撃というのは厄介なものだから、早めに何とかしないとね」
葉月・静夏(せい夏・f40839)は、宙に浮かぶ海賊船型のそれを眺めつつ、身構えて見せる。
「むむ、敵を発見ペン!! よし、このまま布教、いや攻撃す……なにっ!?」
と、飛んできた鳥忍『毘盧』の動きが止まる。
静夏の胸元にきらりと輝くそれは、忍者が愛用している手裏剣のピンバッチがつけられていたのだ。
「お、お前、忍者に興味があるのかペン!?」
逆に興奮しているように見えるのは気のせいだろうか?
「うん、ちょっとね。友達の忍者さんに貰ったんだよね」
と、静夏がそういうと。
「なんとなんとペン!! それは素晴らしいペン!!」
「ぜひ、そのまま忍者の道へ、ペン!!」
その熱冷めやらず、むしろどんどん、勧誘してくる。むしろ逆効果? いや、現に静夏への攻撃がないので、良しとしよう。
そんな風に次々と飛んでくる鳥忍『毘盧』を。
「じゃあ、遠慮なく……ちょっと遠くに行っていて、ねっ!」
着弾地点を読んでいた静夏は、その様子に動揺する鳥忍『毘盧』をむんずと捕まえると、どりゃーっと他の近づいてくる鳥忍『毘盧』へと投げつける。
「……ペンギンで何だか丸っこい体型だから、投げやすそうって思ったけど、本当に飛んでっちゃった」
最初に投げた鳥忍『毘盧』と、それをぶつけられた鳥忍『毘盧』がきらーんと遠くの方へと飛ばされていった。
「ちょっと可愛いけど、こういう敵とは何度も戦ってきてるから、流石に惑わされないよ」
でもちょっと可哀そうかなと思いつつも、次々とやってくる鳥忍『毘盧』を、むんずと捕まえては投げてぶつけて飛ばしていく静夏だった。
大成功
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源・土申
投擲した「鈎縄」をカルロスの錨の一隻へ引っ掛けた後、縄の上を駆け上ることで敵船への切り込みを試みる。
砲塔から放たれる影朧に対しては「忍者手裏剣」を投げつけることで迎撃したい。
敵船に乗り移れたらユーベルコードで船ごと影朧を攻撃する。
なるほど、飛べぬ鳥に空を飛ばせるか。
海賊流もなかなかやるな。
日頃の鍛錬の成果か、歌や芝居も大したものだ。
しかし、鳥忍、お前のアピールで俺の心が震えることはない。
なぜならば、俺にとって忍者は将来の夢ではなく現実そのもの。
厳しい掟や辛い修行といった忍者生活の悪い面についても知り尽くしているのだ。
出会う時と場所が違ったならば、良い仲間になれたかも知れないな。
「はっ、よっとっ!!」
運よくカルロスの錨の一隻へと投擲した鈎縄にて、その船に忍び込むことが出来たのは、源・土申(ドシン!・f43488)だ。
甲板にたどり着いたら、もう一度、鈎縄を放ち、更なる混乱を招こうと思っていたのだが……。
「ニンジャーは、とてもー、素晴らしいーかーらー♪」
「ですから、忍者はお得なのですペン!!」
出撃前に歌ったり、演技の練習をしている鳥忍『毘盧』を目撃してしまった。
しかも、そんな鳥忍『毘盧』達は、しっかり順番を守って、次々と砲弾の中へと入っていく。
「なるほど、飛べぬ鳥に空を飛ばせるか。海賊流もなかなかやるな。それに、日頃の鍛錬の成果か、歌や芝居も大したものだ」
「何奴ペン!!」
「布教もとい、忍者にするペンっ!!」
甲板上で鳥忍『毘盧』は、すぐさま、先ほどの練習の成果を存分に発揮して見せる。かなり素晴らしい歌であり、劇であった。
「しかし、鳥忍、お前のアピールで俺の心が震えることはない!」
仁王立ちになりながら、土申は続ける。
「なぜならば、俺にとって忍者は将来の夢ではなく『現実』そのもの!! 厳しい掟や辛い修行といった忍者生活の悪い面についても、知り尽くしているのだっ!!」
どーんっ!! 背後に雄々しき波と富士山が見えたような気がする。そんなドヤ顔を向けられ。
「くそ、玄人かペンっ!!」
「やることがないペンっ!!」
土申の言葉に屈する鳥忍『毘盧』達を。
「出会う時と場所が違ったならば、良い仲間になれたかも知れないな」
小さくそう土申は呟き。
「雷よ、猛り攻めろ!」
猛雷を発動。取り出したマジックスクロールから降り注ぐ雷を、鳥忍『毘盧』達を巻き込むように船へと放ったのだった。
大成功
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クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【POW判定】
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪
(鳥忍『毘盧』を見て)
…あれ、もしかしなくても
デウスエクスじゃない??
ま、まあ
鳥忍は一旦置いといて…相手は飛行戦艦かぁ♪
それなら…こいつだね★
UCは『クローネちゃんのドラゴン騎乗★』★
デウスエクス『ドラゴン』に騎乗して、【空中浮遊/空中機動/風を操る】で空を飛ぶよ♪
【焼却/ブレス攻撃】で敵飛行戦艦を攻撃するね♪
射出された鳥忍は【焼却/ブレス攻撃】によるドラゴンブレスと、クローネちゃんのネクロオーブによる【ホーミング/エネルギー弾】攻撃で迎撃するよ♪
「……あれ、もしかしなくても、
デウスエクスじゃない??」
クローネ・マックローネ(
闇と
神を従える者・f05148)も仰ぎ見ながら、飛んでくる敵……鳥忍『毘盧』達を見つけた。
「ま、まあ
鳥忍は一旦置いといて……相手は飛行戦艦かぁ♪ それなら……こいつだね★」
って、たくさんやってくる鳥忍『毘盧』を置いといちゃった! けどまあ、既にボコボコにやられて数も減ってるし、いいことにしよう。
それに、クローネがこれからやろうとしているのは。
「ドラゴンちゃん♪ その背中に乗せてくれない?」
「グオオオオオーーーン!!」
召還されて現れたのは、巨大なデウスエクス『ドラゴン』。そう、クローネの
クローネちゃんのドラゴン騎乗★は、そのドラゴンの背に乗って、攻撃することである。さっそく、召還したドラゴンに乗って、クローネは海賊船型秘密基地『カルロスの錨《カルロス・アンカー》』の一つ、鳥忍『毘盧』を砲弾にしている船へと近づいていく。
「やつを素晴らしき忍者にするペンっ!!」
「そしたら、夢のドラゴン忍者ペンっ!!」
忍法・毘盧手撃で、クローネを狙うものの。
「ごめんね、そういうのは本当に興味ないんだ♪ だから、消えてね★」
その手に持った愛用しているクローネちゃんのネクロオーブ★と、ドラゴンの焼却ブレスにより、次々と昇天していった。
「夢の……ドラゴン忍者……」
「果たしたかった……ペン……」
無慈悲なその攻撃により、次々と砲弾となった鳥忍『毘盧』がやられていき。
「このまま、カルロスの錨《カルロス・アンカー》をっ!!」
次々と落ちていく鳥忍『毘盧』達を見て、こちらに向かっていたはずのカルロスの錨《カルロス・アンカー》は、いつの間にか後退しつつ、ボロボロに落ちていっていた。 恐らく先ほど乗っていた土申が、最後の止めを刺したのだろう。
「クローネちゃんも、船倒したかったー♪」
けれど、これで任務完了である。乗っていたドラゴンが勝利の雄叫びを上げながら、ゆっくりと帰路へと向かったのであった。
大成功
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