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乱れ咲く、尻の夏菊

#サイバーザナドゥ #ノベル #猟兵達の夏休み2024

アレクサンドラ・ヒュンディン




 ――どしん……!

「んぅ!」
「く……ふっ」

 その衝撃にモニタリングドローンが揺れ、撮影機器にまで振動が伝播する。
 人狼のアレクサンドラ・ヒュンディン(狗孤鈍狼・f25572)――サンディと、ダークエルフのジズルズィーク・ジグルリズリィ(虚無恬淡・f10389)――ジズ。いかに歴戦の猟兵とはいえ、臀部に強烈な攻撃を受けること、そして、お尻を全力でぶつけ合うことなど、した経験はないだろう。両足をくの字に曲げた不格好な体勢で踏ん張り、2人はお尻の肉をめり込ませ合う。
 サイバーザナドゥ世界、悪趣味なメガコーポの興行に参加させられたサンディとジズ。捕まり、改造を施され、もはや互いがまさか対戦相手とも思わず、目隠しをして尻相撲に臨んでいる。
 性感増強、常時発情、敏感化、超巨尻化、絶頂強制維持、等々、人ならざるモノへと集中的に弄られたサンディは、そのたった一発の打擲で愛蜜を迸らせる。

 ――ぐ、ぐぐ、ぐ……っ!

 歯を食いしばって性感が昂るのを耐えて、サンディは腰と尻に全力を注ぐ。力持ち特有のフィジカルで押し込まれた尻肉は、ジズのそれと密着して割れ目が無くなって楕円形になるほど変形していく。

「がうぅぅぅぅっ……!」

 ――バッチィイン!!

 衝撃に波打つ二人の尻肉だったが、再び腰を引かれてまん丸な形に戻る。
 戦意で劣るジズの方が大きく押される形になり、脚を大きく開いてガニ股になるような形でなんとか踏みとどまる。

「悦楽、逸脱――ッ」

 痛みとも快楽ともつかず、どちらでもあるような衝撃が二人の尻に絶えず走り、尻で尻をしばき合う、官能的な光景が繰り広げられていく。
 ともに懸命にバランスを取ろうとして、ほとんど隠せない水着のせいで、丸出しのおっぱいがみっともなくぷるんぷるんっと揺れ、観客たちの下卑た笑いを誘った。
 しかし、サンディは、はたと気づく。
 目隠しされていようと、嘲笑に包まれていようと、尻を突き合わせる対戦相手は、同じ境遇の、しかも近しい相手ではないか、と。

 ――ドンッ! ぶるんっ!

 だからといって勝ちを譲れようか! 腰を落としながらすくい上げるように、積極的にタイトな水着の食い込んだその肉付きのいいお尻を、一心不乱に相手に向かって突き出す。
 勝たなければこの地獄から解放されることはないのだ、負ければより陰惨な改造を施されて性奴隷にされるに決まっている。勝って脱出して、この淫らな改造を元に戻させなければ。

 ――ぐにゅ……ッ!!

「うう!」
「ん……くっ」

 サンディの身体がびくんと跳ねた。ジズがお尻を右に左にぐりぐりとねじり始めたのだ。
 ジズの褐色のお尻は弾力が強く、肉の多いサンディのお尻の片方がジズのおしりの割れ目にぐいぐいと挟まっていく。肥大改造された上に、散々ぶつけ合わされた尻肉は、相手の尻肉を挟むことができるまでに腫れて膨張していた。ジズのお尻がギュッと締まると、挟まっていたサンディの片方の尻肉が抓られているように引っ張られる。
 サンディのお尻は、双丘のてっぺんが抓られたように真っ赤になっていた。

「おかえし、ですっ、ぐぅぅぅぅ……!」

 サンディは叫び、足を大きく開いて踏ん張り、短い距離でお尻を連続で打ち付ける。ぶるんばるんッと別の生き物のような躍動。尻肉と尻肉が強烈な衝突をすると、ジズだけでなくサンディも大きな喘ぎ声を上げる。

「うんんッ」
「あうぅ……!」

 口を常に開き、舌をまろび出し、汗を垂らし、目からは涙。二人の呼吸音は遠耳でと聞こえるくらいに荒い。
 サンディの白い尻たぶは真っ赤に染まり、打擲の痕と思しきいくつもの痣。腫れてサイズもますます大きくなっていく。仮にサンディの言う通り解放されて日常に帰れたとして、日常生活にも支障をきたすレベルでの肥大爆尻化だ。
 改造と長期戦による腫れで肉の量が増した二つの臀部が、限界を超えてこれでもかと潰し合い、汗と……粘っこい股座の分泌蜜で濡れ始めて、ぐちゅぐちゅとくっついた場所が水音を立てる、極めて淫靡な光景。

「んああ……ッ! ふっんん……! あぁ……お尻で、イくことになる、なんてッ、何かの間違いでしょうか……あぅッ」

 戦いの行末は賭け試合なこともあり興奮した眼差しに見守られている。
 快感に加えて羞恥心が爆発したサンディは呆気なく絶頂した。大粒の涙を流し、真っ赤な顔で歯を食いしばり、がに股で踏ん張る。一度の絶頂が凄まじく尾を引いて、イっているのに戻れない感覚。

 ――ばちぃいいんッ!!

「んんぃッ?! ふぅッぎいぃいいッ!!」

 立ち止まっていたら快楽ですぐに動けなくなる。そう直感したサンディは、絶頂に慄く体を無理やり動かして、全力で突進して真正面から衝突!
 炸裂音と共にぐちゃぁりと潰れた四つの双丘から、壮絶な打擲音から搾り出された涙と唾液とが弾け飛ぶようにして、そして、汗と水滴も同時に飛び散った。

「イ゛ッ……あぁあああッ! 負け、ませんっ、っお゛、ほぉ゛っ、イッぎゅううぅうう〜〜ッ!!」

 真っ赤に腫れた生のお尻を突き出したまま、サンディはさらに激しく深イキした。ずむッ! と繰り出された尻がジズを弾き飛ばし、秘処は衝撃で潮をぶちまけていた。狼というより淫液を漏らす雌犬としか言いようのない痴態を晒し、晒させ、刺激的な快楽は最高潮に達した。
 ばちん! べちん! と、永遠にも感じられるような長いど付き合いの末に「ン゛ォオオ……」と盛大に絶叫し潮を吹いて、白目を剥きながら倒れた者がいた。無様な敗北失神顔を晒したのはジズ、爆尻のエルフであった。

「はぁ……はぁはへぇ……んッ゛! ……ふぅ……くふぅ、くだらない遊びはこれまでです。早く……解放する、その約束でしょう……!?」

 巨尻をリズミカルに前後させながら、ぷりぷりと憤慨する。罰と称されたジズが再び改造室に放り込まれる中、取り残されたサンディは困惑した。目隠しがまだ取られないこと、対戦相手への心配、もしや二回戦でもやらされるのか先行きの見えない不安。

 ――ガシッ……! ずぐん、ずぢゅ、ぶつっ! ゴウンゴウン……!!

「い゛ッ?! な、なんでしょうか!? この、いやっ、はなして、話が、約束がちがいます……ン゛ア゛ッ゛へ゛ェ゛っっ!!」

 快楽に狂い切ったオホ面を公衆の面前に晒す。目隠しを取られて、潤む視界にサンディは絶望を見た。勝者に待つのは自由ではなく、褒美としてのさらなる強化。生命維持すら不可能になるほどの、さらなる改造と投薬、そして性感増強手術、洗脳。脳に刻み込まれるに自我をも蕩かしながら、約束が違う話が違うと壊れたように繰り返す。
 圧倒的な絶望感。それなのに、サンディは笑っていた。残されたのは独り、幸せ過ぎて苦しそう、そうとしか例えようのない、喘ぎ声。

「んあっんあっん゛あ゛っ! おしり、ばかに、ばかになっぢゃい゛まずっ゛! お゛ぉ゛お゛お゛っ」

 尻の夏菊が、咲き乱れる。悪意すら糧にして、より艶やかに――!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年08月22日


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