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白炎の迷宮に悪魔は潜む

#サイキックハーツ #ブレイズゲート


「事件発生です。リムは猟兵に出撃を要請します」
 グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、グリモア猟兵のリミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は淡々とした口調で語りだした。
「サイキックハーツにて、小規模なブレイズゲートの発生を確認しました」
 かつての時代、様々な要因により発生した異常な空間の事を、灼滅者やダークネスは「ブレイズゲート」と総称していた。ブレイズゲート内部は建造物の迷宮化やダークネスの分裂弱体化など様々な怪奇現象に覆われており、危険地帯として知られる一方で腕試しのために訪れる者も多かったとか。

「武蔵坂学園の予測では、これらのブレイズゲートは2028年頃には全て消滅すると考えられているそうですが、オブリビオンの干渉が新たなブレイズゲートを突発的に発生させたようです」
 ブレイズゲート化が発生したのは日本のとある地方都市にある廃墟で、元凶となったオブリビオンはここに潜伏している。しかし現在、このブレイズゲートの内部がどのような状況になっているのかについては、一切不明である。
「ブレイズゲートの持つ異常性のひとつに『予知能力の阻害』があります。リムのグリモアの力でも、予知を得ることはできませんでした」
 元となった建物の見取り図などは存在するが、迷宮化が発生した現在ではそれも役に立たない。確かなのは、オブリビオがはこのブレイズゲートを利用して何らかの企みを成そうとしていること、そしてオブリビオンを倒せばブレイズゲートは消滅することだ。

「ブレイズゲートを発生させたオブリビオンについては、少しですが情報があります。名前は『アモン』、ソロモンの悪魔と呼ばれるダークネスです」
 かつてアモンは一般人を犠牲にした実験を繰り返し、「デモノイド」という新たな種族の創造を成し遂げたという。知性に秀でた研究者タイプというソロモンの悪魔にはよくいる類のダークネスで、人類にとっては紛れもない邪悪だ。

「このようなオブリビオンが予知の通じないブレイズゲートで何を企んでいるのか……ろくなことではないのは確かでしょう。十分な情報を伝えられず申し訳ありませんが、どうか皆様の力をお貸しください」
 説明を終えたリミティアは手のひらの上にグリモアを浮かべ、ブレイズゲートの入り口まで猟兵達を送り出す。
 グリモアの予知すら阻む迷宮にて、いかなる脅威が待ち構えているのか。油断の許されない探索が始まる――。
「転送準備完了です。リムは武運を祈っています」



 こんにちは、戌です。
 今回のシナリオはサイキックハーツにて、オブリビオンが発生させた迷宮「ブレイズゲート」を攻略する依頼です。

 ブレイズゲート内部はグリモアの予知が効きませんが、内部に入るとまずはオブリビオン『デッドウーマン』の集団が襲ってきます。
 かつてダークネスに眷属化された動く死体の女性達で、常人を遥かに超えた高い能力を得ていますが、猟兵と比較するとレベルは低いです。まずはこいつらを蹴散らしつつ、深部を目指して進んでください。

 2章、3章の内容及び、このブレイズゲートを発生させた『アモン』の動向は不明です。
 実際の探索と章の移行を通じて状況が明らかになっていきます。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『デッドウーマン』

POW   :    薔薇の弾丸
攻撃が命中した対象に【薔薇の呪い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【食い込む薔薇の蔓】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    ダンシングリッパー
【ガンナイフの銃撃】が命中した敵を【ガンナイフの刃】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[ガンナイフの刃]で受け止め[ガンナイフの銃撃]で反撃する。
WIZ   :    死者の蒼眼
【生物を腐敗させる魔眼】で対象の【顔】を攻撃する。自身が対象に抱く【コンプレックス】の感情が強い程、[顔]への命中率が上昇する。
👑11
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「あら……また誰かやって来たのね」

 ブレイズゲートに突入した猟兵達が最初に遭遇したのは、女性オブリビオンの集団だった。
 遠目には麗しい美女達だが、よく見れば腐敗した肉体をドレスと香水で隠している。ダークネスには死体を眷属化する技術があるが、彼女達もそうして創造されたアンデッドの類だろう。

「あなた達、エスパーじゃないみたいね」
「だったら用はないんだけど……その生き生きした面、気に入らないね」

 彼女達『デッドウーマン』は、初対面の猟兵にさえ嫉妬の感情を隠そうとしない。
 すでに動く死者である彼女達はエスパーになることもできず、醜く腐敗した肉体のままオブリビオンとなった。
 歪んだコンプレックスが敵愾心に転化されたのだろう、凄まじい殺気を感じる。

「アモン様の邪魔はさせないわ」
「あたし達の顔と同じくらい、ぐちゃぐちゃになって死になさい!」

 どうやら話し合う余地はなさそうだ。
 ブレイズゲートの探索を進めるためにはまず、彼女達を蹴散らす必要がある。
柳・依月
戌マスターにおまかせします。かっこいい柳・依月をお願いします!

 俺は人間じゃない、ネットロアだ。だが人間は物語が好きで、俺も人間が好きだ。だから人々の日常を脅かす者は許してはおけない——それが俺が戦う理由ってことになるのかな。
戦闘時は基本仕込み番傘での近接戦だが、中長距離や支援に回る時などは呪髪糸も使用する。
非戦闘なら情報収集が得意だ。主にネットだが、聞き込みとかもする。【化術】も得意だからな。

以下PL
 UCは指定した物をどれでも使用し(詠唱ご自由に)、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。



「俺は人間じゃないしエスパーでもない、ネットロアだ。だが人間は物語が好きで、俺も人間が好きだ」
 生者に並々ならぬ敵愾心を抱く『デッドウーマン』達の前で、柳・依月(ただのオカルト好きの大学生・f43523)はそう言った。怪談、オカルト、噂話。物語を語り継ぐヒトの存在なくして、彼のような妖怪は生まれなかっただろう。そんなヒトに紛れて過ごす今の生活を、彼は気に入っていた。
「だから人々の日常を脅かす者は許してはおけない――それが俺が戦う理由ってことになるのかな」
「ふん。都市伝説もどきが」「しゃしゃり出るんじゃないわよ!」
 ブレイズゲートの異変を放置すれば、近隣住民にどのような悪影響が出るか分かったものではない。依月が対処に赴く理由としては十分だ。対するデッドウーマンからすれば、ブレイズゲートに侵入した時点で排除すべき対象。穏便に済ませる余地はなさそうだ。

「消えなさい!」
「血の気が多いな、まったく」
 両手に構えたガンナイフで【ダンシングリッパー】を発動するデッドウーマン。銃撃と斬撃を組み合わせた連撃を、依月は「仕込み番傘」を広げて受ける。妖力をこめた傘は盾代わりとしても十分な強度を発揮し、弾丸も刃も通さなかった。
「お返しだ」
「きゃあっ!?」
 すかさず傘の柄から刃を抜き、まずは手近なひとりを斬り伏せる。オブリビオンとはいえ所詮は死体を強化しただけの眷属、大した力はなさそうだが――とにかく数が多い。同一の個体が分裂増殖する、これもブレイズゲートの異変のひとつだ。

「よっぽどネットロアじみてるな、こりゃ」
 廃墟を徘徊する女ゾンビの群れ。配信すれば数字が取れそうだとか考えつつ、ここをどう切り抜けるか考える依月。
 一人一人斬っていくのでは到底手が足りない。ならコレを使わせてもらおうかと、取り出したのは呪いの籠った髪の毛を編みこんだ「呪髪糸」。
「壁に乱るる蜘蛛の網は、庭の真葛が蔓にあらそふ……ってな」
「「――……ッ!!?」」
 【呪髪糸操術:絡新婦】。蜘蛛の巣の如く張り巡らされた呪髪糸がデッドウーマンに絡みつき、生命力を奪い取る。
 アンデッドとて活動にはエネルギーを――この場合はサイキックエナジーを必要とする。慌てて糸を切る間もなく、彼女らの肉体は干からびていく。

「生者を妬む気持ちもわかるが、野放しにはしておけないんでね」
「お……おのれ……」
 ミイラのように乾ききったデッドウーマン達は無念の声を残して消滅し、ひと振りのナイフが懐からこぼれ落ちる。
 彼女達の装備品のうち、これだけが残ったということは何か意味のある品なのだろうか。ひとまず回収しておくと、依月はブレイズゲートの深部を目指して探索を始めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

多々良・緋輝
ま、正直オレ達エスパーは運が良かっただけ……ダークネスに目を付けられず2018年6月4日に至れただけの幸運者
そうなれなかった過去の犠牲者の叫びと妬みは、理屈としては理解できる

けど、それはそれこれはこれだ
罪のねぇエスパーを犠牲にするなら、容赦はしねぇ

敢えて先手を譲って攻撃を喰らい、こちらのUCの発動条件を完了
無限再生能力を持つデモノイドの肉体に覆われた真の姿となり、食い込む薔薇の蔓に邪魔されず、筋肉・骨・神経・臓器のどれかを激しく損傷する事で『緋色の神殺刃』による追加攻撃を振るい続けていく
相性は良いだろう、幾ら攻撃してもその度にこちらが攻撃するから、な!

そう言って眷属の首をチェーンソーで刎ねる



「ま、正直オレ達エスパーは運が良かっただけ……ダークネスに目を付けられず2018年6月4日に至れただけの幸運者。そうなれなかった過去の犠牲者の叫びと妬みは、理屈としては理解できる」
 一歩間違えれば自分も、この『デッドウーマン』達のように眷属にされていたのだろうと、多々良・緋輝(ロード・ヒイロタマハガネ・f44126)は自覚していた。まだ彼女がなにも知らない一般人だった6年前まで、世界はダークネスの「見えざる圧政」に支配されており、数え切れない人間が悲劇に見舞われていたのだ。
「けど、それはそれこれはこれだ。罪のねぇエスパーを犠牲にするなら、容赦はしねぇ」
 ダークネスの眷属からオブリビオンと化したデッドウーマン達が、この時代に再び悲劇を引き起こそうとするなら、それを阻止するのが自分の使命だ。同情はすれど躊躇はなく、魂に宿ったデモノイド寄生体が緋輝の体を覆っていく。

「分かったような口をきくんじゃないわよ!」「容赦しないのはこっちなんだから!」
 緋輝の真剣な態度も、デッドウーマンからすれば怒りと嫉妬の対象でしかない。どう言ったとて幸運に恵まれた者と不幸に見舞われた者では立場も視点も違う。醜き屍体と化したコンプレックスを呪いに変えて、彼女らのガンナイフは【薔薇の弾丸】を放つ。
「いいぜ、来いよ」
 その感情を受け止めるように、緋輝はあえて先手を譲って攻撃を喰らった。命中した弾丸からは薔薇の蔓が伸びて、身体に食い込んで締め付けてくるが、彼女は悲鳴ひとつ上げない。逆にダメージを受けたことで、デモノイド寄生体が活性化を始めていた。

「鋼は此処に。肉体と精神、魂に宿る寄生体は無限の再生力を持つ。其れを展開し己が真なる姿に昇華した時、時間の軛を超えるだろう」
 【DIR・我が真なるは無限に骨肉を絶やさず】。無限再生能力を持つデモノイドの肉体に覆われ、禍々しい真の姿へと変身を遂げた緋輝は、薔薇の蔓が食い込むのもお構いなしに反撃を開始した。生体変換された両腕のデモノイド寄生体は巨大なチェーンソー「緋色の神殺刃」と化し、唸りを上げて敵を伐採する。
「きゃあぁぁぁっ?!」「こ、こいつッ……!」
 寄生体と奇跡的な適合を果たしたデモノイドヒューマンと、屍体を眷属化しただけのアンデッドでは、持ちうる力の格が違う。純然たる破壊力の前に斬り伏せられていくデッドウーマン――ますます嫉妬に駆られながら、彼女達は銃弾を撃ち続けるが。

「相性は良いだろう、幾ら攻撃してもその度にこちらが攻撃するから、な!」
 薔薇の弾丸と蔓によって筋肉・骨・神経・臓器が激しく損傷するたびに、デモノイド寄生体は緋輝の肉体を再生し、逆襲の追加攻撃を可能にする。どれだけダメージを受けようが寧ろ望むところだとばかりに、彼女は緋色の神殺刃を振るい続けた。
「ぎゃッ!!」「クソ……なんで、私達ばかり……!」
 チェーンソーで刎ねられた眷属の首は、断末魔の悲鳴と、憎々しげな未練を吐き、緋輝を睨みつけながら消滅する。
 首を失った胴体から、からんと音を立てて落ちるのは、ひと振りのナイフ。どうやら全員が同じものを所持しているようだが――その意味を考える前にまず目の前の敵を殲滅すべく、緋輝は再生と攻撃を繰り返すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

山吹・夕凪
白き炎に包まれた、不可思議なる領域
尋常ならざるものが闊歩し、怪奇渦巻き、悪魔が座す場所
放置などできないのであれば、いざ、この刃を以て鎮めてみせましょう

が、目の前の動き骸たちの痛ましい姿は生前に受けた痛みを、苦しみをと伺わせます
憐れむ情は湧けど
この場での慈悲とは冷たき刃と心得て

「悲しみと苦しみ。それを連鎖させる悪縁と怨念は断たさせて頂きます」

黒刀を構え、呼吸と共に研ぎ澄ました心眼で見定めるは攻撃の気配と意志
銃撃の寸前、動く肉体より先に流れる気を捉え、身躱しつつ放つはUC
それを防ぎ、受け止めるでしょう
ですが受けた刀身という装甲を砕くがこの技
反撃へと映るより早く切っ先を翻し、放つは破邪を秘めた一閃を



「白き炎に包まれた、不可思議なる領域。尋常ならざるものが闊歩し、怪奇渦巻き、悪魔が座す場所」
 現代のサイキックハーツに蘇った迷宮化異変「ブレイズゲート」を前にして、山吹・夕凪(雪色の吐息・f43325)は気を引き締める。これより一歩先に進めば無事の保障はなく、如何なる悪事が進められているか予知する手段もない。
「放置などできないのであれば、いざ、この刃を以て鎮めてみせましょう」
 凛とした姿に風雅な振る舞いで、決意を胸に、刀を手に。ブレイズゲートに突入した彼女を待っていたのは、迷宮の守衛と化した『デッドウーマン』の集団だった。死してなお眷属としてダークネスにその身を弄ばれた、哀れな犠牲者の成れの果てである。

「あなた、キレイな肌をしてるわね……」「気に入らないわ、その澄んだ瞳……」
 醜く腐った身体をドレスで覆い、呪眼と化した目で侵入者を睨みつけるデッドウーマンたち。彼女らの痛ましい姿は生前に受けた痛みを、苦しみをと伺わせ、夕凪に憐れみの情を湧かせた。この動く骸たちも望んで斯様な有様になったわけではあるまいに――しかし。
「悲しみと苦しみ。それを連鎖させる悪縁と怨念は断たさせて頂きます」
 この場での慈悲とは冷たき刃と心得て、黒刀『涙切』を構える。情にて刃を曇らせば、徒に苦悶を長引かせるのみ。
 対するデッドウーマンも、はなから憐れみなど求めてはいない。美しき生者を自分たちと同じ醜い骸に変えるため、ガンナイフの銃口を向ける。

「参ります」
「穴だらけにしてやるわ……ッ!」
 呼吸と共に研ぎ澄ませた心眼を以て、夕凪は攻撃の気配と意志を見定める。肉体の動きよりも先に流れる気を捉えることで、彼女はデッドウーマンが【ダンシングリッパー】の銃撃を放つ寸前に身を躱した。そのまま流水の如き足運びで間合いに踏み込みつつ、放つは【白夜の無想剣】。
「思いて願い、求める心を澄み渡る剣として」
「ッ……舐めないでっ!」
 無念無想の境地から繰り出される超音速の一閃は、白夜の如き剣気を纏い。敵は咄嗟に両手のガンナイフを交差させてガードの構えを取ると、銃身に取り付けた刃でそれを受け止めた。ヒトとしての生と引き換えに与えられた、常人を遥かに超える反応速度と身体能力だ。

「ですが装甲を砕くがこの技」
「なッ?!」
 予想を上回るダメージによって、斬撃を受けたガンナイフの刀身が破壊される。驚愕するデッドウーマンが銃撃での反撃に移るよりも早く、夕凪は切っ先を翻していた。破邪の剣気を秘めた一閃が、今度こそ標的をばっさりと斬り伏せる。
「どうか、安らかにお眠りください」
「ぅ……ぁぁ……!!」
 糸が切れた人形のように崩れ落ちたデッドウーマンは、二度と立ち上がることなく骸の海に還る。それを見届けて、次の相手に向かって黒刀を構える夕凪。柔らかな言動とは裏腹にまっすぐに研ぎ澄まされた太刀筋が、ブレイズゲートの深奥へと至る道を切り開いていく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

琳谷・花咲音(サポート)
自身とよく似た姿の影(背格好は同じ、性別とロングヘアが違う)悪魔【影(エイ)】を召喚するガジェッティア。

柔らかな口調と行動で男女どちらともとれないジェンダーレスな雰囲気。
女の子になりたい訳じゃない、男女の垣根はなく自分は自分。
友人(感情を結んでいる人)以外には『僕』。
友人には『私』。

戦闘時にはガジェットを臨機応変に変化させて戦う。
火力はないので手数で押す…又は牽制などサポートの立ち位置にいる事が多い。

【影】は本人と鏡合わせのような行動をとる事が多い。

生贄として、魔法媒体として様々な因子を詰め込まれた存在。
その影響で召喚したものを身に宿して戦う降霊術も得意とするが、その戦い方は好きではない。



「そんなに自分が嫌いなの? きれいなのに」
 ブレイズゲートの内部にて待ち受けていた『デッドウーマン』たちに、琳谷・花咲音(気ままな異邦人・f35905)は素直な感想を口にした。そこに皮肉の意図は込められておらず、華麗な装いや立ち振る舞い等を評価したものだろうが――腐敗した自分の肉体を恥じ、歪んだコンプレックスを抱く彼女たちには、受けいられれる賛辞ではないだろう。
「キレイなあなたには分からないわよ……同じ目に合わせてやるわ!」
 性別を超越した美しさを持つ花咲音への嫉妬心を隠さずに、【ダンシングリッパー】の構えを取るデッドウーマン。
 対する花咲音はフリントロック式の銃型ダイモンデバイスから悪魔【影】を召喚し、【ガジェットショータイム】を起動した。

「これなんてどうかな」
 降りかかる銃弾の雨に向けて、花咲音が取り出したのは鏡面状の反射板を備えたガジェット。使い手のセンスにより適切に運用されたそれは、敵の銃撃を弾いて本人の元へと返す。鏡と鉛が奏でる金属音の直後、女性たちの甲高い悲鳴が響き渡った。
「「きゃぁぁぁっ?!」」
 銃撃と斬撃によるコンビネーションが売りの【ダンシングリッパー】も、初撃を跳ね返されては力を発揮できない。
 花咲音は間髪入れずにガジェットを攻撃形態に変形させ、鏡に集束する光のレーザーでデッドウーマンを追撃した。

「影、お願い」
 召喚主の指示に従って、悪魔【影】も戦闘に参加する。その姿形は花咲音とよく似た影であるが、長い髪と女性的な肢体が異なる。そして取る行動も本人とは鏡合わせであり、花咲音が攻撃するときは防御を、防御するときは攻撃を、交互に役割を入れ替える。
「くそっ……こいつら、強い……!」
 火力はないもののガジェットを臨機応変に変形させ、悪魔と連携して手数で押す花咲音の戦い方は、デッドウーマンたちを着実に追い詰めていた。彼には降霊術というもう一つの得意技もあるが、あまり好きな戦法ではないため、今回は使わずに済みそうだ。

「さようなら」
「きゃぁっ!!?」
 ガジェットの鏡に照らされて、一人また一人と骸の海に還っていくデッドウーマン。残るのは一振りのナイフのみ。
 ブレイズゲート探索の障害となるオブリビオンの排除、というサポートの役目を十分に果たした花咲音は、穏やかな微笑を口元に浮かべ、悪魔を送還するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『暴走するエスパー』

POW   :    負傷を与えぬ攻撃手段で鎮圧する

SPD   :    何らかの拘束手段で鎮圧する

WIZ   :    心理や意識に干渉する手段で鎮圧する

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 序盤で遭遇した『デッドウーマン』の集団を蹴散らして、ブレイズゲートの探索を進める猟兵達。
 幾つかのフロアを抜けて迷宮の奥に向かうと、微かに人の声らしき音が聞こえてくる。

「う……うぅゥ……誰か、そこにいルのか……?」

 様子を見に行けば、そこにいたのは多数の人間――それもオブリビオンや眷属ではない、一般人のエスパーだった。
 彼らはみな、苦しそうなうめき声を上げて、地面にうずくまったり、身体をかきむしったりしている。
 さらに観察すれば彼らの身体は、青い肉塊状のものに蝕まれていた。

「俺達、よくわかんないまま、気がついたらここに迷い込んでいて……」
「ゾンビみたいな女達に、ヘンなナイフで刺されて……そしたら、こんなのが身体に……」

 エスパー達の説明と目の前の状況から判断すると、これはソロモンの悪魔『アモン』の仕業と見て間違いない。
 彼らを蝕んでいるのは「デモノイド寄生体」。人間に寄生して「デモノイド」というダークネスに変異させてしまうものだ。

 アモンはデッドウーマンのような配下に命じて、エスパーをデモノイド化する実験を行っていたのだろう。
 デモノイドの創造主であるアモンであれば、決して不可能な事とは言えない。ここに居るのは彼の実験の被害者だ。

「ウゥゥぅ……く、苦しイ……助けテ、クレ……ウガァァァ!!!」

 無理やり植え付けられたデモノイド寄生体によって、エスパー達のサイキックは暴走し、デモノイド化しつつある。
 今ならばまだ、彼らを元に戻せるかもしれない。完全なバケモノになってしまう前に、早急な説得と鎮圧が必要だ。

 悪魔の非道な実験の犠牲者をこれ以上増やさないために、猟兵達は行動を開始する――。
山吹・夕凪
彼らは犠牲者……
ナイフとは、寄生体であるデモノイドを与える為の呪詛の刃ですね
無辜なる人々の人生を奪い、物言わぬ悪魔の傀儡へと化すなど決して認められません
全力で助け、救うのみ
かつて私が妖刀の怨念より救われたように……

風を操る術にて、デモノイド寄生体を退ける破邪の風を犠牲者たちに触れさせ、届けるは慰めの思い


身体を蝕むデモノイド寄生体のみを斬る神秘の術は今の私にはありません
なら慰めと破邪の清らかな風をもって、人の魂が本来に持つ力、その輝きを慰め、鼓舞するのみ
最後に闇に打ち克つは己が想い

「あなたの名は? 望む願いは?」

恐れよ己の魂に潜む闇を
されど恐れるな、その力を

あなたの魂を信じてと、風と声を届けます



「彼らは犠牲者……ナイフとは、寄生体であるデモノイドを与える為の呪詛の刃ですね」
 ブレイズゲート内の一般エスパーから事情を聞き、悪魔アモンの計画を把握した夕凪は、静かな怒りに心を燃やす。
 寄生体を植え付けられたエスパーの変異はすでに始まっており、このままではじきに人間としての心も理性も失い、ダークネス「デモノイド」と成るだろう。
「無辜なる人々の人生を奪い、物言わぬ悪魔の傀儡へと化すなど決して認められません」
 青い寄生体に全身を覆われ、異形化していく人々の元へ、夕凪は臆することなく近寄っていく。湧き上がる負の衝動に苦しみ、暴走する彼らを凛とした眼差しで見つめて。美しき『さいわい』を探し求める彼女が、このような悲劇を見過ごせるはずがない。

「全力で助け、救うのみ。かつて私が妖刀の怨念より救われたように……」
 夕凪は白と青の扇「花の由縁」を取り出し、風の術を操る。犠牲者たちに破邪の風を触れさせ、慰めの思いを届けるために。身を切るような冷たさではない、ひんやりと頬を撫でるような風が吹き始めると、デモノイド寄生体が増殖を止めた。
「ウゥゥぅ……う?」「これ、は……」
 風に包まれたエスパーたちの瞳に、正気の色が戻ってくる。顔を上げれば、そこに立っているのは風とともに舞う嫋やかなる乙女。思わず見惚れてしまうのは容貌の美しさのみに非ず、内にある心根の清さと慈愛の念がにじみ出るからであろう。

(身体を蝕むデモノイド寄生体のみを斬る神秘の術は今の私にはありません。なら慰めと破邪の清らかな風をもって、人の魂が本来に持つ力、その輝きを慰め、鼓舞するのみ)
 最後に闇に打ち克つは己が想い。そう信じているからこそ、夕凪は涼風を送り、励ましの言葉をかけて、デモノイド寄生体を退ける一助とする。たとえ魂を闇に蝕まれようとも、彼らが己を見失わず、人としての心を忘れないように。
「あなたの名は? 望む願いは?」
「わ……私は……!」
 恐れよ己の魂に潜む闇を。されど恐れるな、その力を。かつて灼滅者がそうであったように、エスパーたちは闇からの誘いに抗う。その内なる葛藤と精神の戦いを現すように、デモノイド寄生体は不気味な脈動を繰り返し――やがて、力なく萎縮していく。

「あなたの魂を信じて」
 と、風と声を届け続けた夕凪の想いは実を結び、一人また一人と、エスパーたちは悪魔の呪詛から解放されていく。
 心身ともに疲弊しているが、生命に別状はないだろう。「ありがとう」と感謝を伝える彼らの笑顔に、雪色の少女も優しい微笑で応えるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

多々良・緋輝
成程…オレの時みたいな事をしている訳か
違いは、オレは六番目の猟兵に選ばれる素質があったが……それを他のエスパーに求めるのは酷だな

アモンの紋章よ、反転しろ
そこから赤き万能金属を生み出せ

出現するは総ての苦しみを消滅させる赤い万能金属
奪うは『対象の苦しみの原因となる概念・存在』のみ
故にデモノイド寄生体のみを、奪い尽くす!

さぁ、デモノイド寄生体が取り払われたら後は回復だ
奪うは『消耗された体力』という『概念』
『体力の消耗』という概念が奪われる事で『消失』し、そのまま健康体へと元通りだ

さぁ、後はアモンとの戦いだ――二度目の灼滅、行きますか



「成程……オレの時みたいな事をしている訳か」
 このブレイズゲートで行われていた計画の正体を知り、顔をしかめる緋輝。彼女もオブリビオンの陰謀でデモノイド寄生体を寄生させられたエスパー――そして幸運にも人としての自我を保ったデモノイドヒューマンに覚醒した者だ。
「違いは、オレは六番目の猟兵に選ばれる素質があったが……それを他のエスパーに求めるのは酷だな」
 猟兵に覚醒する種族ときっかけは様々だが、規則性を見出すことは難しく、極めて稀な事例としか言えない。ここで今まさに異形化しつつあるエスパーたちも、ほぼ全員が自我なきデモノイドとなるか、暴走の負荷に耐えきれず死ぬかだろう。ひとつボタンの掛け違いがあれば、緋輝もそうなっていたかもしれない末路だ。

「アモンの紋章よ、反転しろ。そこから赤き万能金属を生み出せ」
 同胞たちを救うため、緋輝は空中にソロモンの悪魔『アモン』の紋章を反転させた印を描き、【DACR・すべての苦しみを祓う赤き万能金属】を出現させる。彼女のデモノイドとしての特性を具現化したそれが奪うは「対象の苦しみの原因となる概念・存在」のみ。
「故にデモノイド寄生体のみを、奪い尽くす!」
 エスパーたちの体を覆いつつあった青い寄生体が、赤い金属に吸い寄せられるように引き剥がされていく。猟兵になったことで完全にデモノイドの力を我が物にした彼女にかかれば、この程度は難しくもないだろう。毒を以って毒を制する形だ。

「えっ……な、治った?」「助かった……の?」
 寄生体に魂を汚染させる苦しみから不意に解放されたエスパーたちは、安堵以上に驚きと困惑が勝っている様子だ。
 何が起こったのかわからない、というのが正直なところだろう。だが一から説明するのも時間がもったいないので、緋輝はてきぱきと救助活動を続ける。
「さぁ、デモノイド寄生体が取り払われたら後は回復だ」
 次に奪うは『消耗された体力』という『概念』。『体力の消耗』という概念を奪う事で消失させれば、対象は健康体に元通りだ。アモンの配下に付けられたナイフの傷まですっかり消え、彼らが実験の被害者であることを示す痕跡はなくなった。

「もう大丈夫だ」
「あ、ありがとうございます!」
 デモノイド化と暴走の危機から救われたエスパーたちは、口々に礼を言う。暴力が消え去ったはずの世界で突然怪物の群れに襲われ、自分も怪物に変えられそうになった恐怖は計り知れないものだっただろう。緋輝も同じ体験をしたからこそ気持ちはよく分かる。
「さぁ、後はアモンとの戦いだ――二度目の灼滅、行きますか」
 無事に救助を完了したのち、緋輝は意気揚々とブレイズゲートを進む。ここに実験体がいたということは、おそらく元凶の悪魔も近くにいるはず。これ以上好き勝手をやらせはしないと、強い決意がその眼差しには籠もっていた――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

納花・ピンチン(サポート)
ブギーモンスターの勇者×殺人鬼
布を被ってから10年が経ちましたわ
普段はお嬢様口調で、時々関西弁がちょこっと
……って、勉強中なんですわ!

あくまでお仕置きをしに来ているから
あまり殺伐とした戦い方はしませんわ
武器も直前で刃を返して叩いたり
その光景はギャグになることが多いですわ

商人街出身、お話しや交渉なんかも好きです
小さなスイーツや飴ちゃんを渡して一緒に食べると
色々話してくれるんですわ

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功の為でも
公序良俗に反する行動はしません

あとはおまかせ
ほないっちょ、よろしくおねがいします



「こっちの世界の悪魔は、ちょっとやんちゃが過ぎるようですわ」
 ソロモンの悪魔『アモン』の実験の被害者となった、デモノイド化しつつある一般エスパーたちを見て、納花・ピンチン(ブギーモンスターの勇者・f31878)はやれやれと肩をすくめた。大きなシーツにすっぽりと覆われた彼女の表情は分からないが、機嫌が良くないのは声でわかる。
「なにごとも、ほどほどが肝心ですわ。いい子もいたずらっ子も、やりすぎはよくありませんわ」
 彼女も昔は相当に振り切れた悪魔だったとの噂もあるが、知恵の布を被ってから10年、今はすっかり丸くなった。
 中庸を愛するシーツおばけとしては、こんな誰かをイヤな気持ちにさせるだけの、ガチな悪事を放ってはおけない。

「うぅゥ……苦しい……ウガァァァァ!!」
 デモノイド寄生体を埋め込まれたことで暴走状態に陥ったエスパーたちは、錯乱してピンチンに襲いかかってくる。
 すでにヒトから怪物になりつつある肉体は尋常ならざる膂力を発揮し、ただの一般人として扱えば痛い目を見るだろう。しかしピンチンは慌てない。
「まあまあ落ち着いて」
「うゲッ!?」
 花とリボンでデコった勇者の剣を一閃――する直前で刃を返して引っ叩くと、べちんとハリセンのような音が鳴る。
 今日の目的は殺伐とした戦いではなく、暴走した人々を止めるためのちょっとした「お仕置き」。脳天に衝撃を喰らったエスパーはフラフラと頭を揺らしてよろめく。

「はい、飴ちゃんあげますわ」
「ムグッ!」
 相手の動きた止まったところで、ポップでポイズンな見た目の「ゴーストスイーツ」をお口にポイ。舌に転がる甘さはヒトとしての素朴な喜びを思い出させてくれる。一緒にお菓子を食べながらお話すれば大抵のひととは仲良くなれると、ピンチンは商人街出身の経験から知っていた。
「何があったか知りませんけど、話くらいは聞きますわ」
「ア……ウぅ……あり……がと……」
 あくまで穏やかな呼びかけに反応して、エスパーたちが正気に戻る。デモノイド寄生体の侵食も止まり、危険な状態は脱したようだ。「よかったですわ」とシーツの下から笑いかけて、ピンチンは彼らの寄生体をちょきんと切り取る。

 悪魔アモンのワルすぎる計画は、ここに阻止された。
 ピンチンはその後、我に返ったエスパーと一緒にお菓子とお喋りを楽しんでから、ルンルンで帰っていったという。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『アモン』

POW   :    獄炎招来
【魔導書】からレベル個の【地獄の炎】を召喚する。[地獄の炎]は誰かが触れると爆発し、【炎上】の状態異常を与える。
SPD   :    デモノイド群召喚
敵1体を指定する。レベル秒後にレベル×1体の【デモノイドの群れ】が出現し、指定の敵だけを【巨体を活かした格闘】と【噛み付き】で攻撃する。
WIZ   :    デモノイド化ナイフアンデッド群
対象の周りにレベル×1体の【ナイフを持ったアンデッド】を召喚する。[ナイフを持ったアンデッド]は対象の思念に従い忠実に戦うが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

 デモノイド寄生体に侵された一般エスパーを救出し、猟兵達はブレイズゲートの攻略をさらに進める。
 複雑に迷宮化した廃墟の最深部、そこで一行を待っていたのは、まさに「悪魔」らしい風貌の異形であった。

「もうここを突き止められてしまったとは……灼滅者、いや猟兵か。厄介なものだな」

 彼こそが、このブレイズゲートを発生させた元凶のオブリビオン『アモン』。
 かつてはソロモンの悪魔と呼ばれ、デモノイドという新たな種族を創造した、叡智に優れた危険なダークネスだ。

 此度の彼奴の目的は、ブレイズゲートを実験場とし、密かにエスパーのデモノイド化実験を進めることにあった。
 外部からの予知を阻害するブレイズゲートは、立地条件としてはうってつけだろう。予想外であったのは、猟兵がこれほど早く攻略を進めてきたことだ。

「折角集めた実験体も、配下の多くも失われたか。こうなれば此処は放棄するしかあるまい」

 計画をご破産にされたアモンは、新天地にてまた新たな実験を始めるつもりだ。
 無論、猟兵が彼を見逃す理由はない。あれは一般人をただの実験材料としか考えていない、正真正銘の邪悪だ。

「物のついでだ。猟兵も果たしてデモノイド化することは可能なのか、試させてもらおうか」

 全身から禍々しい呪力を発し、戦闘態勢を取るアモン。
 悪魔の実験場と化したブレイズゲートにて、最後の戦いが始まる――。
多々良・緋輝
アモン…久しぶりだな
覚えているか…ああ、お前が拉致ったエスパーの男子高校生だよ
デモノイドヒューマン化した際に何故か女になっちまったがな

テメェの被害者にして、正逆の完成品として…再びブッ灼滅コロしてやるよ!
UC発動、帝竜の姿と能力の全身を覆う金属の肉体からデモノイドのレアメタルの能力に応じた吐息を噴出する「真の姿」に変身
ーー戦闘中に合計20回まで追加行動を可能とし、地獄の炎を消炎の元素をもつ希少金属でアモンのUCをキャンセル
そのまま希少金属を切り替え、臨界エネルギーの希少金属でアモンを消し飛ばしてやるぜ!

お前の作り出した最新最後に近いデモノイドヒューマン…それがオレだ



「アモン…久しぶりだな」
 ブレイズゲート最深部にて邂逅したソロモンの悪魔『アモン』を、鋭い眼光で睨みつけるのは緋輝。彼女がこのオブリビオンと会うのはこれが初めてではない。一般エスパーだった彼女が超常の世界に足を踏み入れる切っ掛けとなった因縁深い相手だ。
「久しぶり? はて……お前はもしや」
「覚えているか……ああ、お前が拉致ったエスパーの男子高校生だよ。デモノイドヒューマン化した際に何故か女になっちまったがな」
 一度は首をかしげたアモンだったが、その口ぶりでどうやら見当がついたらしい。エスパーをデモノイド化する実験は今回が初めてのケースではなく、犠牲となった被害者の中に緋輝はいた。当時とは面影は随分変わってしまったが、人格だけはあの頃のままだ。

「テメェの被害者にして、正逆の完成品として……再びブッ灼滅コロしてやるよ!」
 雄叫びと共に緋輝はユーベルコードを発動。デモノイドの能力によって全身をレアメタルで覆い、真の姿たる【DRDB・希少金属の吐息を司る金属竜】に変身する。かつては「レアメタルナンバー」と呼ばれた一部のデモノイドのみが扱えたものと同種の能力だ。
「生憎と、モルモットの怨み言などいちいち聞いてはいられんな」
 アモンからすれば人の心を残したままのデモノイドヒューマンはやはり失敗作なのか、感慨も見せずに「廃棄処分」を実行せんとする。その手元に出現させた魔導書から【獄炎招来】の呪文を唱えれば、地獄の炎が緋輝に襲い掛かる。

「鋼は此処に。寄生者から希少金属に、希少金属から竜へと至った魔が至るは生命の極致。その再現と反証を以て金属の吐息を司ろう」
 対する緋輝は消炎の元素をもつ希少金属を吐息として噴出し、地獄の炎を相殺する。この形態となった彼女は戦闘中に合計20回まで追加行動が可能となっており、アモンが何度ユーベルコードを発動しても全てキャンセルしてみせる。
「消し飛ばしてやるぜ!」
「なんだとッ……!?」
 そのまま緋輝はレアメタルの能力を切り替え、臨界エネルギーの希少金属ブレスを解き放つ。これほどの力に目醒めたデモノイドヒューマンなど、アモンの知識には無かっただろう。自身の魔術をも上回る熱量に瞠目し、防御の暇もなくその身を灼かれる。

「お前の作り出した最新最後に近いデモノイドヒューマン……それがオレだ」
「バカな……ぐッ、おぉぉぉぉぉッ!!!?!」
 創造主の思惑すら飛び越えた奇跡、邪悪に叛逆するヒヒイロタマハガネの吐息を受け、たまらずアモンは絶叫する。
 無論、そこで緋輝が追撃の手を緩めることはない。残された追加行動回数をフルに使い切る勢いで、臨界エネルギーのブレスを放出し続ける。悪魔がこの地で収集した研究データもろとも、全てが灰燼に帰すように――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリヤ・カヤラ(サポート)
次に繋げる場合にできる限り有利になるように頑張るね!
武器は月輪や他の武器も状況次第で使っていくね。
攻撃を受けたらカウンターで月輪を使ったりしてみるよ。

連携時はタイミングを合わせて、
危ない時にはフォローに入れるように気をつけておくね。



「強そうな相手……でも次に繋がるよう、できる限り有利になるように頑張るね!」
 ソロモンの悪魔『アモン』との決戦場に、サポートとして駆けつけたのはヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)。
 大悪魔の名にふさわしい邪悪な魔力を感じ取り、警戒心を露わにするものの、その瞳に恐怖や怯懦の色はなかった。
「次から次に湧いてくる。灼滅者も猟兵も目障りなのは変わらんか」
 悪意の籠もった舌打ちをしながら、アモンは【デモノイド群召喚】を行う。魔法陣から出現する青い異形の怪物は、いずれも彼の実験の産物――デモノイドという種族をこの世に生み出した悪魔として、彼の名は歴史に刻まれている。

「行け。奴らを殺せ」
 首尾よく猟兵を始末できればよし、そうでなくとも脱出までの時間を稼げればいい。配下を捨て駒にするのに躊躇いがないのは、アモンに限らず多くのダークネスに共通する性格だ。そして知性に乏しい一般のデモノイドは、上位者の命令を忠実に遂行する。
「親に見捨てられるなんて……かわいそうだけど、手加減はできないね」
 憐憫の情を覗かせながらも「宵闇」「黒月」の双剣を構えるヴィリヤ。襲い来るデモノイドの打撃や噛み付きを刀身で受け流し、影に潜ませたUDC「月輪」でカウンターする。様々な世界で猟兵の仕事を請け負ってきただけあって、その実力は確かなものだ。

『グオォォォォーーッ!!』
 舞踏の如く軽やかに振るわれる双剣、そして自在に形状を変えるUDCの連撃により、デモノイド群は薙ぎ払われる。
 これを見たアモンは「役立たずめが」と悪態を吐きつつも、すぐさま新たなデモノイドを召喚しようとするが――。
「……」
「ぬうッ?! なんだこれはッ!」
 ヴィリヤが「宵闇」の柄を指で弾くと、その刀身は鞭状の蛇腹剣へと変形し、じゃらりと伸びてアモンに絡みつく。
 同時に【瞬刻】を発動させた彼女は高速戦闘モードに移行し、一陣の蒼き風、としか形容できぬ疾さで敵に迫った。

「あの子たちはあなたの子供みたいなものだよね? 家族を悪く言うのはダメだよ」
「なにを、バカな事を……ッ、がッ、ぐあッ、がはッ!!?」
 怜悧な表情に静かな怒りをたたえて、悪魔に刃を振るうヴィリヤ。爆発的に増大したスピードと反応速度に対して、敵はまるで追いつくことができない。なにが彼女の癇に障ったのかも理解しないまま、切り刻まれるアモンの狼狽ぶりは滑稽であり――これまでの非道の報いとしては、まだまだ足りぬくらいであろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

橘・レティシア
ソロモンの悪魔と言えば貴方、という感じがするわね。
エスパーのデモノイド化なんて如何にもやりそうなことだわ。
「さあ、奏でましょう」
スレイヤーカードから武装を解き放って、戦いへ。

此処まで戦ってきた猟兵が周りにいれば、出来るだけサポートするわ。
バイオレンスギターをかき鳴らして、アレグリア・コードを奏でましょう。
ちょっと可哀想な気もするけれど、ナイフアンデッドたちを蹴散らして、アモンにも攻撃を届かせられれば。
もちろんアモンは可哀想なんかじゃないわ。諦めて灼滅されなさい!

もし切り抜けてくるアンデッドがいれば、バイオレンスギターで吹き飛ばし、アモンにも隙を見て痛烈な一撃を。

貴方の実験も此処で終わりよ!



「ソロモンの悪魔と言えば貴方、という感じがするわね。エスパーのデモノイド化なんて如何にもやりそうなことだわ」
 武蔵坂学園の活動初期に現れた、ソロモンの悪魔『アモン』。彼の実験によってデモノイドという新たな種族が誕生したこともあり、橘・レティシア(灼滅者のサウンドソルジャー・f44010)にとっても印象深い敵だ。あの時と同じような事件をオブリビオンになってもまだ繰り返そうというなら、放置してはおけない。
「さあ、奏でましょう」
 スレイヤーカードから武装を解き放ち、愛用のバイオレンスギター片手に戦いへ赴く彼女の姿からは、歴戦の風格が漂っている。サイキックハーツ大戦以後も世界を旅して戦い続けてきた彼女の実力は、学生時代からさらに磨きがかかっていた。

「出来るだけサポートするわ。ライヴの開幕よ!」
 すでに此処まで戦ってきた猟兵に声をかけて、レティシアは【アレグリア・コード】を奏でる。超絶技巧でかき鳴らされるバイオレンスギターから、戦場の熱気をさらにヒートアップさせるような楽音とともに、破壊音波が発生する。
「耳障りな音だ。さっさと止めてこい」
 アモンは不快げに目を細めて演奏から遠のき、自分の代わりに【デモノイド化ナイフアンデッド群】をけしかける。
 一般人をデモノイド化させる呪力が付与されたナイフを持つアンデッドは、エスパーに対しては脅威だろう。しかし猟兵にとっては数が多いだけの雑兵に過ぎない。

「ちょっと可哀想な気もするけれど、仕方ないわね」
 レティシアは【アレグリア・コード】の演奏を続け、近付いてくるナイフアンデッドたちを蹴散らす。このユーベルコードは連続で使うたびに命中力と攻撃速度が上昇する特性があり、楽音のテンポとともに破壊音波も激しさを増していく。
「もちろんアモンは可哀想なんかじゃないわ。諦めて灼滅されなさい!」
「灼滅者風情が、こうも増長するとはな……!」
 音波の嵐はアモンにも届き、振動が悪魔の肉体を削る。まだ灼滅者が今ほどの力を持たなかった時代しか知らない彼からすれば、現代は驚きに満ちているだろう。内なる焦りを隠しきれぬまま、さらなるナイフアンデッドを呼び出して撤退の時間稼ぎをさせようとするが――。

「貴方の実験も此処で終わりよ!」
 音波を切り抜けてきたアンデッドをバイオレンスギターで殴り倒し、そのままダッシュでアモンに迫るレティシア。
 狡猾なる悪魔が動揺から晒した隙を彼女は見逃さない。これがギターのもうひとつの戦い方――ネックを握りしめ、頑丈な赤黒のボディを思いっきり叩きつける。
「グハァッ!? お、おのれ……!!」
 脳天に痛烈な一撃を食らったアモンはフラフラとよろめき、持っていた杖を取り落として後退する。ここまでの激戦で蓄積したダメージは、もう無視できない量となっている。邪悪なるソロモンの悪魔に、再び灼滅の時が迫っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

山吹・夕凪
あれが元凶たるソロモンの悪魔、アモン
叡智を持てど悪意をもたらすばかり
実験といい、幾つの人生を壊し、心を殺めたのか

「では私も試させて頂きましょう。この『さいわい』を求める刃は、悪魔の魂をも斬ることができるのか」

視覚ばかりではなく、見えない魔力に気の動き、感情の揺らぎまで捉えるべく澄み渡せる心眼
僅かな予兆より察して魔法での迎撃も早業で身躱し、一息に刃の間合いへ踏み込んで放つはUC

デモイノド群召喚が終わるまでの猶予は私同格としても2分ほど
剣刃にて斬るには十分過ぎる時間

絶えることのなき円転の刃で逃さず、斬り続けます
間合いより抜けようとすれば心眼で動作の初めを捉え、流水の如き歩で詰め寄り制す

斬撃の最中に悪魔の急所を見抜き、振るうは命断つ妖刀の技
更には斬れば斬る程、妖念の刃は速度を奪い、アモンは減速して私は加速する
いずれ急所と魂へと届く刃を奔らせるのみ

「これは、悲しみを断つ為にある黒刃。故に涙のその元凶たる貴方を斬る」

時という猶予を私に与えたこと
その悪魔の傲慢さが命取りだと、黒刃にて詠い上げましょう



「あれが元凶たるソロモンの悪魔、アモン」
 ブレイズゲートの最深部に坐す、いかにもといった姿のオブリビオンを見て、夕凪はぽつりと呟く。道中で出会ったエスパーたちも、全てこの悪魔の被害者。人をデモノイドという怪物に変える儀式魔術など、高度な知識と頭脳なくして実現できまい。
「叡智を持てど悪意をもたらすばかり。実験といい、幾つの人生を壊し、心を殺めたのか」
 何百、何千、あるいはそれ以上――間接的なものも含めれば、悪魔アモンの実験の犠牲になった者は数え切れない。
 そして奴はまだ、ここで行われていたような所業を何度でも繰り返すつもりだ。一般人を便利な実験材料程度にしか思わぬ、ダークネスの悪意に底はない。

「では私も試させて頂きましょう。この『さいわい』を求める刃は、悪魔の魂をも斬ることができるのか」
 冷然とした闘志を瞳に秘め、黒刀『涙切』を抜き放つ夕凪。濡れたかのように艶やかな黒が、白炎の光を反射する。
 いよいよもってアモンも進退窮まったと察するであろう。ここに来たのは新たな実験台などではなく、悪魔を討つに足る精鋭だ。
「人間風情が、思い上がるな……! ソロモンの悪魔の誇りにかけて、二度と不覚は取らん!」
 思いもよらぬ劣勢、屈辱を否定するように吠えるアモンの掌に、魔力が集まっていくのが分かる。配下のデモノイドやアンデッドに頼らずとも彼自身が強大なダークネスである。呪文ひとつ唱えるだけで、鉄をも溶かす炎が顕現する。

「もういい、貴様らはここで死ね!」
 実験体ではなく"敵"として、標的に炎の魔法を放たんとするアモン。だが、その時すでに夕凪は対応を取っていた。
 視覚ばかりではなく、見えない魔力に気の動き、感情の揺らぎまで捉えるべく澄み渡した心眼。それが僅かな予兆より魔法での迎撃を察したのだ。
「止まらぬ刃の鼓動を届けましょう」
 例えるなら、それは地獄の業火も捉えられぬ雪風。目にも留まらぬ早業で身を躱し、一息に刃の間合いへ踏み込む。
 ここは彼女の必殺の距離。妖刀にて放つは【円転自在・幽韻】。艶やかな夜闇を纏った斬撃が、悪魔の魂を捉える。

「ぐぁッ?! お、おのれ小娘……がッ!」
「まだです」
 アモンの身体に刻まれた刀傷は、ひとつきりでは終わらない。絶えることなき円転の刃をもって、夕凪は敵を逃さず斬り続ける。ひとたび間合いに捉えたが最後、このユーベルコードは対象が離脱するまで何度でも追撃が可能なのだ。
「クソっ……召喚儀式の完了はまだか!」
 アモンはすでにユーベルコードを発動していたが、対象の指定から【デモノイド群召喚】が終わるまでタイムラグがある。仮に夕凪と同格だとしても猶予は2分ほど――格上であれば所要時間はさらに延びる。剣刃にて斬るには十分過ぎる時間だ。

「逃げられるとは思わぬことです」
「くそッ……!」
 アモンが間合いより抜けようとすれば、夕凪は心眼で動作の初めを捉え、流水の如き歩みで詰め寄り、距離を制す。
 こと近接戦の立ち回りにおいては妖剣士に一日の長がある。しかし悪魔の劣勢は、力量の差やダメージの蓄積のみによるものではなかった。
「なんなのだ……体が思うように動かん……!」
 夕凪が振るう妖念の刃は、斬れば斬るほどアモンから速度を奪い、重なるにつれアモンは減速して夕凪は加速する。
 第三者の視点から見ればはっきりと分かるだろう。彼我の挙動に兎と亀ほどの差が生じつつあることを。いかに悪魔が足掻こうが、もはや離脱も撤退もままならぬ。

「時という猶予を私に与えたこと。その悪魔の傲慢さが命取りだと、黒刃にて詠い上げましょう」
 猟兵を警戒して先手を打っていれば、あるいは状況は違っていたかもしれないが、そうしなかったのがこの結果だ。
 夕凪が振るうは命断つ妖刀の技。討つべき邪悪を眼前に見据え、極限にまで研ぎ澄まされた彼女のセンスは、斬撃の最中に悪魔の急所までも見抜いていた。
「あ、ありえぬ……この我がまたしても敗れるだと……こんな、馬鹿なことがぁッ!」
 あとは、いずれ急所と魂へ届く刃を奔らせるのみ。アモンが必死に防ぎ続けようと、円転自在の連撃は止まらない。
 どれだけ否定の言葉を紡ごうが現実は変えられぬ。多くの人々の『さいわい』を奪い続けてきた悪魔は、怒らせてはならぬ者の逆鱗に触れたのだ。

「これは、悲しみを断つ為にある黒刃。故に涙のその元凶たる貴方を斬る」

 流麗なる漆黒の軌跡を描き、ついに悪魔の命脈が捉えられる。加速の果てに至った一撃は、もはや視力では追えず。
 斬られた、という認識よりも先に魂を両断されたソロモンの悪魔は、愕然とした表情のまま骸の海へと還っていく。
「おの、れ……我の、実験は、まだ……」
 最期まで研究への未練を遺して、アモンの姿は完全に消滅し、同時に迷宮化していた空間が本来の姿に戻っていく。
 主の死と共に廃墟のブレイズゲート化も解けたようで、囚われていた一般エスパーたちもこれで脱出できるだろう。全てが無事に収まったことを察すると、夕凪は静かに刀を鞘に収めた。



 ――かくして、猟兵たちは危険なソロモンの悪魔を討伐し、ブレイズゲート化の異変を見事解決した。
 密かに進められていたエスパーのデモノイド化実験も阻止され、闇なき世界の平和は今日も守られたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年08月22日


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#サイキックハーツ
🔒
#ブレイズゲート


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト