限定・トロピカルサマーイベント!
●サマーイベント開始!
「イェーー!! 暑い夏がやってきた! 夏と言えば季節限定イベント! そして夏イベントといえば青い海! この港町ラライルでサマーイベントが始まるよーーー!!」
真っ白な砂浜の広がりヤシの木が生える南国らしい港町に、突如謎の妖怪「バズリトレンディ」が現れて宣言する。そのオープンチャットは周囲だけでなく、港町周辺のプレイヤーにまで届く。
「海から現れる魚系モンスターを倒し、イベントドロップをゲットしてボスをやっつけよう!」
海に次々と可愛らしいデフォルメされた魚系のモンスターがポップしていく――。
「おおっ! 突発の夏イベントがはじまったぞ!」
「ええっと、ドロップするトロピカルフルーツを集めてイベント特効装備が作れるみたいだな」
それを目にしたプレイヤーらが早速情報を調べる。
「へぇ、フルーツの形をした水鉄砲か。いろんな種類があるなー」
「短銃は威力もリーチも低いけどリロードが速いみたいだな」
「オレは長銃でスナイパーしようかなー」
「とりあえずモンスターを倒してトロピカルフルーツを集めようぜ!」
「おう!」
プレイヤーがやる気になり、海に入る為に水着装備に着替える。
「そんでカッコいいとこみせてナンパしようぜ!」
「おー、いいな! 夏イベントなら水着の女の子も多いだろうからな! いっちょ一夏のアヴァンチュールを目指すとしようか!」
モテない男子二人。夏の思い出を作ろうと海に向かって駆け出し、魚のデフォルメモンスターを倒していく……。
だがそんな中、デフォルメされていない、人型シビレクラゲがそっと海の底から忍び寄る。それはイベントに惹かれてやってきたバグプロトコル『クララちゃん』だった。
『ふわふわ……』
纏う麻痺毒液がプレイヤーを痺れさせる。
「あ……なん、しびれ………」
「うぇ? やべ、モンスター………」
気付いた頃にはもう手遅れで、全身が麻痺し接近を許していた。
『ぎゅむぎゅむ』
「あ、女の子モンスターなら、あり――」
「おい、馬鹿、そんな誘惑に……あ、りかも……」
抱き着かれるとさらに麻痺が進み、海に引きずり込まれてダメージを重ねたプレイヤー達は消滅した……。
●グリモアベース
「ゴッドゲームオンラインで謎の妖怪「バズリトレンディ」っていう謎の存在が現れて、「港町ラライル」で夏の突発イベントを開始するんだ。それだけなら平和なんだけど、そこにバグプロトコルが集まってプレイヤーに被害が出ちゃうんだよ。みんなにはバグプロトコルをやっつけて、平和にイベントが終わるようにしてほしいんだ」
ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が新しい事件について説明する。
「イベントはトロピカルって感じの南国の海で行われてて、デフォルメされたカワイイ魚モンスターを倒して、ドロップするトロピカルフルーツを集めるものみたい。そこにバグプロトコルの『クララちゃん』が海から静かに上がってきて、人間が好きで麻痺させて持ち帰って沈めちゃうんだ」
もちろん沈んでしまえば死亡扱いとなり、プレイヤーはネットワーク上の
遺伝子番号を焼却されてしまう。
「ドロップ集めに夢中になってると楽しそうと思って襲ってくるみたいだから、みんなも集めるのに夢中なフリをすれば釣り出せるはずだよ」
奇襲に来るとわかっていれば、逆手に取って待ち構えることもできる。
「イベントが進むと、ボス戦が始まるんだけど。これもバグプロトコルになってるみたいだよ。『フリーズポリアフ』という超巨大な氷の女神がボスで、普通に戦ってもボスへのダメージやバッドステータス成功率は10分の1になってるんだ」
通常の戦いではダメージを出すのが困難になっている。
「そこで、ドロップ品で「イベント特効装備」の水鉄砲が手に入るから、それを使えば大ダメージを与えることができるよ!」
水鉄砲はいろいろな種類があり、トロピカルフルーツを多く集めているほど強力なものが手に入る。
「それと他の一般プレイヤーも銃を手に入れてたらダメージを出せるから、協力してもらったら有利に戦えるよ!」
イベントに参加しているプレイヤーもまた水鉄砲をゲットしている。それらと協力すれば倒すのも難しくないだろう。
「ボスを倒したら、イベントの締めくくりにパーティが行われるよ! 海の幸のバーベキューとかかき氷とか、食べ物の出店なんかが並んでるし、海らしく泳いだり砂浜で遊んでも楽しいよね!」
戦いが終われば、のんびりと海らしいひと時を楽しむことができる。
「海のイベントだから、動きやすいように水着でいくといいよ! サマーイベントをクリアして夏の海を楽しんでね!」
ラフィロワは笑顔で楽しそうに海に向かう猟兵を見送った。
天木一
こんにちは天木一です。
夏らしくゴッドゲームオンラインでのサマーイベントとなります。
トロピカルフルーツを集めて特攻装備の水鉄砲をゲットし、ボスを撃破しましょう。
第1章は魚のイベントモンスターを倒してドロップを集めつつ、現れるバグプロトコル『クララちゃん』の群れを撃破します。
第2章は集めたトロピカルフルーツでフルーツ型水鉄砲をゲットし、ボスであるバグプロトコル『フリーズポリアフ』との戦いです。周囲が凍結し通常の攻撃などは10分の1の効果しかありません。水鉄砲を使用すると一時的に氷が溶け、ボスに当てれば大ダメージが通ります。
プレイヤーと共闘するとプレイングボーナスを得られます。
水鉄砲はハンドガンのような威力が低かったり射程が短いものほど操作性がよくなっています。逆にバズーカなどは高威力ですが、リロード速度は最悪です。リロードは海に浸けておけば勝手に始まります。
第3章では海でバカンスを楽しみます。屋台や海の家で食事を楽しんだり、海や砂浜で自由に遊びます。手に入れた水鉄砲もモンスターにしかダメージはないので遊びに使えます。
お誘いがあればラフィロワも参加します。
クラン『自由の翼』のメンバーが参加しています。
聖剣士のアルフォーと重戦士のマクビテの二人で、実力はまあまあですが、モテなくて女性型モンスターの色仕掛けにも簡単に引っ掛かるようなタイプです。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第タグにて。
それでは、夏の限定イベントをクリアして海を楽しみましょう!
第1章 集団戦
『クララちゃん』
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POW : ふわふわ
全身を【麻痺毒液】で覆い、自身の【「人間大好き」という感情】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : のろのろ
【麻痺毒液】を纏いレベル×100km/hで疾走する。疾走中は攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍になる。
WIZ : ぎゅむぎゅむ
自身が【人間を見つけた喜びや抱きつきへの欲求】を感じると、レベル×1体の【抱きつき攻撃をするクララちゃんの仲間】が召喚される。抱きつき攻撃をするクララちゃんの仲間は人間を見つけた喜びや抱きつきへの欲求を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
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霧島・絶奈
◆心情
夏らしいと言えば夏らしいのでしょうね
ゲームの世界なれば、年中常夏や厳冬でも可笑しくはありませんが…
だからこそ季節らしいイベントが大切なのでしょう
◆行動
『暗キ獣』を使用
【集団戦術】を駆使し、より多くのトロピカルフルーツを集めましょう
私もフルーツを回収しつつ『自由の翼』と接触
お久し振りです
折角ですし、協力して効率良く回収しましょう
回収しつつ【罠使い】の技を活かし【目立たない】様に「魔法で敵を識別する機雷」を複数設置
敵を罠に嵌める以外にも、自由の翼のお二人の守備も兼ねます
接敵時は【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
●トロピカルなサマーイベント!
ゲームの中でも真夏らしく、白い砂浜に強い日差しが降り注ぐ。
「夏らしいと言えば夏らしいのでしょうね」
水着姿となった霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は眩い太陽に照らされる中、イベントの行われている港町の海辺を見渡す。地球でいえば南国をモチーフとしたような、カラフルな色合いの風景が広がっていた。
「ゲームの世界なれば、年中常夏や厳冬でも可笑しくはありませんが……だからこそ季節らしいイベントが大切なのでしょう」
ゲーム世界ならば何でもありだが、それでも季節を感じさせるイベントが定番なのはそれが多くのプレイヤーに好まれるからだ。絶奈も足元に波を受けそんな楽しいイベントに参加する。
「人海戦術でより多くのトロピカルフルーツを集めましょう」
ユーベルコード『
暗キ獣』を発動し、屍者の軍勢を召喚して可愛らしい魚のイベントモンスターを狩らせる。
屍者が漁をするように槍を貫けば、モンスターが消滅してトロピカルフルーツがドロップする。それを数に物を言わせて集めていった。
「よっと! イベント用のモンスターだから弱いな」
「まあ数を集めるイベントだからなーっと」
クラン『自由の翼』の聖剣士のアルフォーと重戦士のマクビテの二人が水着姿となって、海辺で魚モンスターを倒しトロピカルフルーツを集めていた。
「お久し振りです」
「おっ? あんたは絶奈さんじゃないか!」
「バレンタインイベントのとき以来だ。お久しぶりー」
絶奈が挨拶すると二人が笑顔で手を振った。
「絶奈さんもイベントに参加を?」
「はい。折角ですし、協力して効率良く回収しましょう」
「そりゃいい!」
「モテモテになるくらい集めてやるぜー」
三人で協力し、海からやってくる魚モンスターを囲むように次々と狩り、ドロップを集めていった。
(ドロップ回収に併せて次の戦いの準備もしておきましょう)
絶奈は白槍で魚を倒しながらも、海に機雷を設置しておくと、しばらくして爆発が起きた!
「なんだっ!?」
「ぎゅむー」
「モンスター? 人型だ! レアか?!」
爆発によって海面に打ち上げられた『クララちゃん』を見て二人は武器を構えた。するとぞろぞろとクララちゃん達が姿をみせる。
「奇襲を受けなければ問題なく戦えるでしょう」
「助かる!」
「やっちまおうぜ!」
「ぎゅーー……」
二人を援護するように絶奈が衝撃波を飛ばすと、体勢が崩れたところに一撃を加えてトドメを刺した。
「これもイベントか?」
「そうかも、ドロップはするみたいだし」
「では見つけ次第倒して稼ぐとしましょう」
クララちゃんもトロピカルフルーツを魚よりも多くドロップし、三人は連携して撃退していった。
大成功
🔵🔵🔵
鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』
故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師
昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん
例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ
実はシルバーレイン世界の同位体である自分と融合していたことが判明
三角定規型詠唱定規の二刀流で戦う様に
アドリブ・絡み・可
エリー・マイヤー(サポート)
フラスコチャイルドのサイキッカー × 寵姫です。
常に丁寧語で、あまり感情を乗せずに淡々と話します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、目的達成のために全力を尽くします。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
***
ごきげんよう。
掃除が必要と聞いて手伝いに来ました、エリーです。
念動力が通用する相手なら、お任せください。
防御も攻撃も概ね念動力でなんとかします。
敵の攻撃を念動力で止めたり逸らしたり。
念動力で敵を掴んだり潰したり叩きつけたり斬ったり突いたり撃ったり殴ったり潰したり。
まぁ、状況に応じてそれっぽく対応しますよ。
ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
戦闘なら足と手数で勝負するけど、周りに合わせて臨機応変に動くわ。
見切ったり残像を残すように動いたりと、避けるのには多少の自信があるわよ。
集団戦なら死角を減らすために数を減らすのが先決、
あとは一緒に戦う人がいればその人次第かしら。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.味方の死角にいる敵を優先して片付ける。
2.範囲攻撃を行なえる味方がいなければ範囲攻撃優先。
3.数を減らすため、止めをさせそうな相手を狙っていく。
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎
「ゲームの世界のイベントか……なかなか楽しそうですね。僕も参加しますよ」
海ということで、鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)はスパッツにTシャツ姿といったスポーツでもしそうな動きやすい格好をして、海岸をばしゃばしゃと駆けて、次々とポップする可愛らしい魚モンスターに【詠唱三角定規】の二刀流で切りつけ、両断してドロップのトロピカルフルーツを集めていく。
「ゲームの世界でも暑いわね……海で戦うならやっぱりこの格好ね」
サングラス越しに日差しのない南国の海を眺め、汗を拭うラムダ・ツァオ(影・f00001)がユーベルコード『纏衣無縫』を発動し、一瞬にして青いスポーティな水着姿に変わった。
「これで動きやすくなったわ。行くわよ」
砂浜を駆けると魚モンスターを短剣【黒刃】でサクサク切り裂いていく。ポンッと消えたモンスターはトロピカルフルーツをドロップしていた。
「これを集めるイベントね。後から参加する猟兵の為にもたくさん集めるわよ」
海辺を駆けるラムダの早業で、魚があっという間に捌かれていった。
「はぁ……暑いですね
…………」
エリー・マイヤー(被造物・f29376)が夏の海を前に咥えていた煙草を消した。そして周りに合わせて更衣室で黒いビキニの水着に着替える。
「これで少しはマシです。さっさと終わらせて涼みましょう」
そこらの海岸にポップする魚モンスターを念動力でつかみ叩き潰していく。すぐに周囲のモンスターが全てドロップのトロピカルフルーツへと変わった。
「これを集めるんですね……」
じっと動かずに立ったままエリーは念動力でドロップまで集めてしまう。
「トロピカルフルーツが水鉄砲と交換できるんですか、ゲームというのはよくわかりませんね……」
ともかく数を集めようと、射程内にポップした瞬間に魚モンスターがトロピカルフルーツへと変わっていった。
「こっち、魚モンスターがいっぱいいるよ」
「ほんとだ、いっぱい倒してドロップを集めよー」
プレイヤーも魚モンスターを狩りに、ポップの多い海に入っていく。
「ぎゅーぎゅー」
狩りの音に反応し、抱き付いて海に沈めようとバグプロトコルの『クララちゃん』が静かに迫っていた。
「足元が危ないですよ」
そこへ成美が割り込むと、三角定規で切りつけクララちゃんを切り裂く!
「わっ! 普通のモンスターもいるの?」
「ありがとうございます」
プレイヤーを背後に守り、成美は次のクララちゃんを斬り払うが、仲間を呼んで次々と抱き着こうと突っ込んできた。
「後ろは任せて」
ラムダが背後のプレイヤーを守るように動き、近づくクララちゃんに斬撃を浴びせてドロップに変える。
「ふわふわー」
「逃がさないわよ」
クララちゃんが距離を取ろうとすると、それを泳いで追い駆ける。
「被害者が出る前に仕留めるわ」
背中にナイフを突き立て、バグプロトコルを確実に始末していく。
「数が多い――」
倒してもすぐに次が現れ、そのうち成美は身体に触れられ、毒によって痺れ始める。
「こちらも数で対抗しますか」
成美がユーベルコード『
霜男大隊』を発動し、数え切れぬほどの霜の妖精を召喚した。
「濡れているなら凍らせるのも簡単です」
妖精の大群に飲まれ、冷気に包まれたクララちゃんの群れがカチコチに凍りついた。
「いいわね、涼しくなったわ」
それをラムダが人魚のように泳ぎながらナイフを振るい、粉々に砕いていった……。
「ふわーふわー」
戦闘音を聞きつけクララちゃんがまだまだ海から次々と集まってくる。
「バグプロトコルですか、迷惑なので消えてもらいましょう」
エリーがユーベルコード『
念動グローブ』を発動し、念動力でクララちゃんの群れを覆い海の上へと高々と持ち上げると、思い切り海面に叩きつけて粉砕した!
「こんなものです。フルーツは全て回収しておきましょう」
海面を埋めるようにトロピカルフルーツがドロップし、それを自動回収するように念動力で集めた。
「こんなものね。これだけ集めれば好きな水鉄砲と交換できそうよ」
「ゲームというのも楽しいものですね」
「ゲームなら暑さは感じなくてもいいと思いますよ……」
ラムダが三人で集めたトロピカルフルーツを確認し、どの水鉄砲でも選べそうだと言うと、成美とエリーも狩りを止めて、後は誰かが襲われないようにとライフセーバーのように見張ることにした……。
成功
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フォー・トラン
釣り針(フック付きワイヤー)で魚モンスターを倒しつつ、危険な状況にあるプレイヤーを早く見つけるためにできるだけ広範囲を泳ぎ回る。
そういう場面を発見したら、クラゲに対して「獲物(プレイヤー)をよこせ」と要求して、奪い返したプレイヤーを水面方向へ逃がしつつ戦うぞ。
普段は痺れさせる側のクラゲの触手があたしの体に触れたその瞬間に、電撃を注ぎ込んで逆に痺れさせてやる。
大抵の作業は辛く苦しいけれど、後で手に入る御褒美のことを考えながら気の合う仲間と一緒に行う作業は人生において最も楽しい時間のひとつ。
それを台無しにしようというのだ。
手に入りかけたものが泡と消えたときの思いを、クラゲにも味わってもらおう。
「魚モンスターが相手ならやっぱり釣りだな」
水着の上にハーフパンツとTシャツを着たラフな格好のフォー・トラン(精霊術士・f12608)が、脚まで海に浸かりながら
釣り針を使って魚モンスターに引っかけ、釣り上げるとポンッと消滅してトロピカルフルーツをドロップした。
「簡単だな、この調子で集めていくか」
ひょいひょいっと魚を釣り上げて、ドロップ品を集めていると、同じように収集しているプレイヤー、クラン『自由の翼』の聖剣士のアルフォーと重戦士のマクビテの姿が視界に入った。
「よっしゃ! 大漁だぜ!!」
「これならいい水鉄砲と交換できそうだなー。活躍してモテモテになるぜー」
二人は調子に乗って、ついつい魚の多い沖の方へと進んでしまう。
そこへバグプロトコルの『クララちゃん』が海中からふわふわと浮かんでくる。
「ふわふわー」
そして二人の脚に絡みつき麻痺毒を流す。
「あっ! やっちまったぁ!!」
「げ、こっちもだ……痺れてきやがる……解毒ポーションを……」
海中にモンスターがいるのはわかっていたはずなのに、うっかりして二人は間抜けにも捕まえられる。
「現れたな」
すぐにフォーが動き出し、二人のプレイヤーに釣り糸を巻き付けた。
「
獲物をよこせ」
そしてユーベルコード『獣性“ヨコドリ”』を発動すると、拒絶するクララちゃんを吹き飛ばして強引に引っ張り寄せ、陸の方へとぽいっとリリースした。
「ぷかぷかー」
新たなクララちゃんがフォーに向かって海中から近づき脚に触れる――その瞬間に、フォーが手にした【サンダーロッド】から電撃を流し込んで毒が流される前に逆に相手を痺れさせた!
「びりびり……びりびり……」
痺れたクララちゃんがぷかっと浮かび、消滅すると大量のトロピカルフルーツに変わった。
「おお、た、助かった。ありがとうお姉さん!」
「やばかったー。ちょっと油断しすぎた」
助けられたアルフォーとマクビテが冷や汗を拭い、フォーに頭を下げる。
「礼はこのクラゲを蹴散らしてからだ」
「それもそうだ! 手伝うぜ!」
「指示を頼むよ姐さん!」
フォーの指示に従って二人もクララちゃんを倒していく。
「大抵の作業は辛く苦しいけれど、後で手に入る御褒美のことを考えながら、気の合う仲間と一緒に行う作業は人生において最も楽しい時間のひとつ」
楽しいイベントに現れた邪魔者にフォーが電撃を浴びせる。
「それを台無しにしようというのだ。手に入りかけたものが泡と消えたときの思いを、クラゲにも味わってもらおう」
黒焦げになったクララちゃんは泡となって消え去った……。
猟兵の活躍によりプレイヤーに負傷者も出ず、クララちゃんの群れを撃退して大量のトロピカルフルーツを手に入れることに成功した。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『フリーズポリアフ』
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POW : 凍結氷剣ペレバスター
速度マッハ5.0以上の【巨大な氷の斬撃 】で攻撃する。軌跡にはしばらく【巨大な氷の斬撃波】が残り、追撃や足場代わりに利用できる。
SPD : ユニラテラル・マウナ・ケア
【戦場全体を氷漬けにするムービー演出 】から【そのままフリーズした世界で、白い冷気】を噴出する「真の姿」に変身し、戦闘中に合計20回まで追加行動が可能となる。
WIZ : ヘイル・ストーム・レイド
【戦場全体に、空 】からレベル×1個の【巨大な円柱状の氷の嵐】を召喚する。[巨大な円柱状の氷の嵐]に触れた対象は【(フリーズにより回復等の干渉不能な)氷結】の状態異常を受ける。
👑11
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●ボスバトル!
多くのプレイヤーが狩りをし、イベントアイテムを集めると、フラグが立って次のイベントが始まる――。
「人よ、我が降臨を祝え」
尊大な言葉が港町に流れ、海が一斉に凍り始め南国ではなく北極のように分厚い氷に覆われる。
「我こそ氷の女神なり。夏を終わらせ、永遠の冬を到来させようぞ」
凍った海に現れたのは美しき女性――だがその大きさは遠近感がバグるほど超巨大だった。
それはイベントボスであるバグプロトコル『フリーズポリアフ』だった。夏とは思えぬほど気温が下がり、吹雪まで吹き荒れる……。
「うぉっ寒いッ、けどボスが出たぜ!」
「おおっ美人だなー」
聖剣士のアルフォーと重戦士のマクビテが呑気にそのボスの感想を言い合う。
「じゃあトロピカルフルーツを特効の水鉄砲と交換するか」
「数は余裕があるから、性能のいいハイランクのを選ぼう」
二人はフルーツをモチーフにした水鉄砲を手にする。バナナのツインハンドガンと、長い房のマスカットのスナイパーライフル。
「おっ、この水で氷が溶けるみたいだ」
「寒さも和らぐなー」
水鉄砲で試しに周囲を撃ってみると、氷が溶けて気温も元に戻り始める。
ボスへのダメージやバッドステータス成功率は10分の1になってる。まともにダメージを出すには水鉄砲で攻撃するしかない。
「これならボスに効きそうだ!」
「大活躍してモテモテになるぞー」
二人は「イベント特効装備」の水鉄砲を手に、同じように水鉄砲を装備した他のプレイヤーや、仲間とトロピカルフルーツを共有して自由に水鉄砲を選んだ猟兵と共にボス戦に挑む!
エリー・マイヤー
わーい女神様ばんざーい。
あつい夏ほろびろー。
冬さいこー。
(ぱちぱちぱちと拍手)
とりあえず、祝えと言われたのでなんとなく祝いましたが…
このボスってストーリー的にはどういう扱いの神なんです?
誰か解説よろです。
まぁ、設定がどうあれ
やることに変わりはないんですけどね…
涼しい通りこして寒くて迷惑ですし…
私は【念動キャンセラー】で敵の攻撃を相殺し、防御に専念します。
その間に、自由の翼のお二人には撃ち放題して頂く方向で。
活躍したらご褒美にいいことをしてあげますから、頑張ってください。
敵が美人だからって、見とれちゃダメですよ。
さて、私も隙を見て水バズーカをぶち込みたいところですが…
隙、ありますかね…
●氷を溶かすトロピカルウォーター
「わーい女神様ばんざーい。あつい夏ほろびろー。冬さいこー」
冷気を浴びて涼しくなったエリーがぱちぱちぱちと拍手を送る。
「とりあえず、祝えと言われたのでなんとなく祝いましたが……このボスってストーリー的にはどういう扱いの神なんです? 誰か解説よろです」
「えーっと、イベストでは、この辺がずっと南国の暖かい地域なのは、かつて大地を生き物の住めない氷河に閉ざしていた氷を司る女神を勇者たちが封印したからって設定だったと思う!」
「それが復活するんだけど、熱い命の力が漲るトロピカルフルーツの力でその力を破るって、そんなトンチキストーリーだったなー」
エリーがイベントに参加してるアルフォーとマクビテの二人に視線を向けると、トロピカルサマーイベントのストーリーを思い出しながら説明した。
「まぁ、設定がどうあれ
やることに変わりはないんですけどね……涼しい通りこして寒くて迷惑ですし……」
先ほどまでは暑さを忘れる冷気だったが、今は身体が冷え始め凍えるほどになっていた。
「私は防御に専念しますから、その間に、自由の翼のお二人は撃ち放題してください」
「おう!!」
「任せてくれ!!」
意気揚々と二人が水鉄砲を構えた――。
「そんな玩具で我と戦うつもりか? 人とは愚かなものよ」
嘲笑うフリーズポリアフが足を組みなおすと思わず二人の視線が釘付けとなる。
「敵が美人だからって、見とれちゃダメですよ。活躍したらご褒美にいいことをしてあげますから、頑張ってください」
「お、おう! ちょっと攻略のために敵を観察してただけだぜ!!」
「ご褒美! いいことってマジかー。やる気が漲ってきたー!!」
エリーの言葉に我に返ったアルフォーとマクビテが水鉄砲から温かい水を噴き出し、辺りの氷を溶かして気温を戻していく。
「これはっ! 我に抗うか!」
顔をしかめたフリーズポリアフが氷の剣を掲げ氷の嵐を呼び起こし、辺りを氷雪で包み込み二人の動きを止めようとする。
「私の出番ですね……」
対抗してエリーがユーベルコード『
念動キャンセラー』を発動し、莫大なサイキックエナジーをぶつけて氷の嵐を力尽くで捻じ伏せ、嵐を吹き飛ばした!
「我が嵐を止めた……?」
「今だ!! ヒャッハー!!」
「ご褒美のためにやってやるぜー!!」
驚くフリーズポリアフに二人が水鉄砲を叩き込み、ダメージを与えて存在を薄くしていった。
「よくも人如きが! 我に傷をつけるなど赦せぬ!!」
フリーズポリアフが怒り冷気を放ち辺りを凍らせていく。
「さて、私も隙を見て水バズーカをぶち込みたいところですが……隙、ありますかね……」
エリーが念動力で冷気が届くのを抑えながら敵の隙を窺う。
「俺らに任せてくれ!」
「これで冷気を抑え込む!」
アルフォーとマクビテが水を放出して冷気を留める。
「連携ですね……では私もぶち込むとしましょう」
「暑苦しい水がっ! ギャアアアアア!!!」
その隙にエリーはドラゴンフルーツバズーカをぶっ放し、大量の温水の直撃を受けたフリーズポリアフは悲鳴を上げて後退した。
大成功
🔵🔵🔵
ネッド・アロナックス(サポート)
めずらしい そざいはある?
なければ じょうほうを しいれて かえろうかな!
(※セリフはひらがな+カタカナ+空白で話します)
探し物や調べ物は楽しくて得意だよ
"くらげほうき"や"ゆきソリ"で空を飛んだり泳いだりしてヒトや物も運ぶよ
戦闘はサポートに回ることが多いかな
手強い敵は基本隠れながら隙を作って逃げる!
"クリーピングコイン"で物をひっかけて飛ばしたり
"しろくじら"の歌で余所見をさせたりね
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ
よろしくおねがいします!
イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のものよ、それがどうかしたの?』
アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う
ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません
アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)
諏訪野・みすず(サポート)
とにかく突撃して、ボスをぶっ飛ばします。「みすずちゃんにはパパ以外は、勝てないよー!」「このままじゃマズいよね」アドリブ、共闘歓迎です。
先んじて仲間が稼いだポイントを使い、助っ人参戦の猟兵達はフルーツ水鉄砲を装備してく。
「このフルーツの水鉄砲で戦えばいいのね!」
海でも動きやすい黒いハイカットの競泳用水着を着た諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が、マンゴーのハンドガン水鉄砲を手にした。
「海なら水着ね」
イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は細長い一枚布を体に巻いた露出の高い恰好をしていた。
「おおっ!」
「大胆だ……」
その姿にプレイヤーの男性陣は目を奪われるが、イネスは人目を全く気にせずに堂々としていた。
「私はこの水鉄砲にするわ」
パパイヤの水鉄砲を手にしたイネスは海水を装填して戦いの準備を整える。
「ゲームのなかのめがみさま めずらしいね」
周りに合わせ海らしいジャケットにハーフパンツの水着を着たネッド・アロナックス(ガムゴム人の冒険商人・f41694)は、ゲーム世界のボスモンスターを物珍しそうに眺める。
「うみだけど さむい みんなをあたためるよ」
ユーベルコード『
こだわりのお水』を発動し、おいしいみずを淹れて仲間に配り、寒さへの耐性を与えていった。
「ありがとう! よーし! みすずちゃんいきまーす!」
水を飲んでみすずが元気いっぱいに駆け出し、凍った海に水を掛けて溶かし、フリーズポリアフへの道を切り開く。
「狼藉者ども、これ以上好きにはさせぬ」
フリーズポリアフが氷の嵐を巻き起こす!
「寒っ! このままじゃ凍えちゃうね」
今は水の耐性で耐えているが、それでもずっとは耐えられないと、対抗するべくみすずはユーベルコード『スチームエンジン』を発動し、水鉄砲に蒸気エンジンを装着して引金を引く。するとウォーターカッターのような勢いで全ての水が噴き出し、嵐を切り裂いた!
「今がチャンスだよ!」
みすずの作ったチャンスを逃さず仲間が動く。
「任せて、チャンスを活かすわ」
水を飲んで耐性を得たイネスがユーベルコード『
薄衣甲冑覚醒 弐』を発動し、ビキニアーマーの神のオーラを纏い高速移動で一気に接近すると、水鉄砲から水を放ち、それに衝撃波を乗せてフリーズポリアフの巨体に叩きつけた!
「ぅぐぁっ!!」
「水の補充が終わったから、みすずも参戦するよ!」
海水で水鉄砲の弾を装填したみすずが、さらに水をぶっかけてフリーズポリアフの冷気を吹き飛ばし氷そのもののような存在を薄れさせる。
「ぐがぁあああああっ!! おのれ! 矮小な人間風情が!!」
怒りに燃えるフリーズポリアフが海を全て氷漬けにするムービー演出を行い、真の姿となり何もかもが凍って動かない世界で白い冷気を放つ――それがイネスを凍り付かせ氷像へと変えていく。
「れいきを さえぎるね」
そこへネッドがパイナップル水爆弾を投擲し、冷気にぶつけて水を撒き散らし冷気を弱めた。
「これは危険ね、一度下がるわ」
イネスが後退して距離を取り、白い冷気から逃れる。
「サポートは まかせて」
そう仲間に呼び掛け、ネッドは新たなパイナップルを手にしてぽいっと投げ込んで冷気の進行をとどめた。
「いのちだいじ にげるがかち」
逃げるように呼び掛けながらネッドがパイナップル水爆弾を投げ、冷気を遮って逃げる時間を稼ぐ。
「そうね、ここは引いて敵の攻撃が終わるのを待った方が賢明だわ」
「じゃあ転進するよー!」
イネスが頷き、みすずと共にありったけの水を放って背を向けて撤退する。
「ダメージは あたえたから あとはまかせよう」
敵に休む間を与えず次に仕掛けようとする近くの仲間を見て、ネッドも無理せず後退した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
霧島・絶奈
◆心情
常夏を厳冬に変える敵というのもある意味「お約束」でしょうか?
これもまた、ゲームらしい演出なのかもしれませんね
◆行動
『暗キ獣』を使用し軍勢にも水鉄砲を配布
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】をお見舞いしましょう
加えて一部の軍勢は『自由の翼』の直掩に回しておきます
敵の容姿に見とれてミスを犯す事は無いでしょうけれど…
敵の攻撃に巻き込まれる可能性は考慮しておいて損はありません
私自身も水鉄砲で攻撃
更に合間に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
動きを止めるのは氷結の専売特許ではありませんよ
動きが鈍れば、水鉄砲の集中砲火です
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「赦さない赦さない赦さない! この地の支配者である我に抗うとは! 全ての命を
止めてくれよう!」
南国の水を浴びて存在を薄れさせるフリーズポリアフが、激昂して何もかもを凍結させてしまうような冷気を放ち、暑い夏を極寒へと浸蝕していく……。
「常夏を厳冬に変える敵というのもある意味「お約束」でしょうか? これもまた、ゲームらしい演出なのかもしれませんね」
絶奈はゲームらしい演出だと思いながら、ユーベルコード『
暗キ獣(』を発動し、屍者の軍勢を召喚するとそれらにドロップアイテムと交換したカラフルなフルーツ水鉄砲を配布した。
「事前の戦いで十分に交換アイテムは集まりました。数の力をお見せしましょう」
軍勢が一斉に水鉄砲を放ち、包囲殲滅するように巨大なフリーズポリアフに温かな水を浴びせる。
「これほどの軍勢を用意していたとは!」
フリーズポリアフが身を護るように氷の盾を生み出す。だがそれも水を掛けられると溶け始め時間稼ぎにしかならない。
「よし! 俺たちもやるぞ!」
「おー! ボスを倒してイベントクリアといこうかー!」
アルフォーとマクビテもまた水鉄砲を構えて射撃する。
「敵の容姿に見とれてミスを犯す事は無いでしょうけれど……敵の攻撃に巻き込まれる可能性は考慮しておいて損はありません」
絶奈は軍勢の一部を二人のフォローに回した。
「何もかも凍ってしまえ!!」
ダメージが蓄積し苛立つフリーズポリアフが氷の嵐を巻き起こす!
「動きを止めるのは氷結の専売特許ではありませんよ」
だが対抗して絶奈がスターフルーツのショットガン水鉄砲を手に広範囲に水をばら撒き、氷の嵐を溶かしてフリーズポリアフにも水を浴びせ、麻痺効果によって動きを鈍らせた。
「動きが鈍れば、水鉄砲の集中砲火です。一気に決着といきましょう」
「こんなっ! 我がまた人に負けるというのか!!」
屍兵だけでなくプレイヤーと猟兵の皆が水を浴びせ、どんどんフリーズポリアフの姿が透明になって薄れていく。
「おお! もう少しだ! じゃんじゃん水を掛けろ!」
「おー! たっぷりシャワーを浴びせてやるぜー! すけすけになっちまえー!」
アルフォーとマクビテの二人も調子に乗って水を掛けまくる。
「調子に乗るな人間!」
苦しみながらフリーズポリアフが力を振り絞って冷気を放つ!
「うぉっ! やべっ!!」
「後退するぞ!」
二人は下がろうとする冷気の到達の方が速い。だがそこへ周囲から水が掛けられ、冷気の勢いが弱まった。それはフォローに回っていた屍兵達の放水だった。
「あ、助かったぜ! ありがとうな!」
「絶奈さんの召喚兵か、フォローありがとう!」
屍兵に助けられた二人は、ちらりと絶奈に顔を向けて感謝した。
「油断大敵です。最後まで気を引き締めていきましょう」
絶奈は敵から注意を逸らさず、軍勢を指揮して水を浴びせ続けた――。
「ああ……消えてしまう。また我が敗北するというのか………」
フリーズポリアフの姿が薄れ完全に消え去り、冷気が散り散りに追いやられ、南国の熱い空気が戻ってきた。
それと同時に、イベントクリアのファンファーレが鳴り、さまざまな報酬が入ってきた。
「やったぜ!!」
「俺たち大活躍だったよな!」
「夏らしい気温に戻りましたね……」
喜び合う二人を微笑ましく眺めた絶奈は、青空に浮かぶ眩しい太陽を見上げた……。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『港町エリアでのひと時!』
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POW : 元気に海水浴!
SPD : 新鮮な海の幸に舌鼓!
WIZ : のんびりと釣り!
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●南国トロピカルパーティ!
「いやはや助かりました! もし氷の女王が完全に復活していれば、この地は南国から氷河に変わっていたでしょう。皆さんのおかげです! かの女王はかつて……」
街の代表が猟兵やプレイヤーに向けて感謝を長々と伝える………。
「それでは、感謝の気持ちにパーティを開催します! 全て無料ですので楽しんでいってください!」
白い海岸にはさまざまな屋台が並び、海の幸を焼くバーベキューからはお腹が減る香ばしい匂いが漂い、暑さを忘れるような大きな氷を削るかき氷もあった。
他にも南国らしいトロピカルフルーツの盛り合わせやジュースをビーチパラソルの下、デッキチェアに座って楽しむこともできる。
もちろん速攻で透き通るような青い海に駆け出していく人々もいて、夏の海らしく過ごせるようになっていた。
戦いに汗を流した猟兵も、ただ夏のひと時を楽しみにきた猟兵も、皆でこの南国の海を楽しもうと笑顔でパーティに参加した――。
エリー・マイヤー
任務完了ですね。
無事倒せて何よりです。
いずれまた、射幸心を煽る新装備を引っ提げた四季折々の女神が現れる気もしますが…
今は素直に平和を喜んでおきましょう。
また暑くなってしまったのは、ゲンナリですが。
さて、言ったからにはご褒美をあげないとですね。
アルフォーさんも、マクビテさんも、大変がんばってくれました。
折角なので、いい思いをさせてあげたいですね。
一緒に遊ぶ、好きな衣装でスクショ大会など色々考えましたが…
お二人とも女性に飢えていたようですし、少し体を張りましょう。
ということで、
全身に日焼け止めを塗るようお願いします。
自分で塗るのも面倒でしたし、たぶんWIN-WINです。
●トロピカルな休日
「海だー!」
「泳ごう!!」
プレイヤー達がモンスターの居なくなった海に飛び込みはしゃぐ。
「任務完了ですね。無事倒せて何よりです」
エリーはクエストクリアを喜ぶプレイヤー達を見て、無事にイベントが終わったのだと安堵する。
「いずれまた、射幸心を煽る新装備を引っ提げた四季折々の女神が現れる気もしますが……今は素直に平和を喜んでおきましょう」
海が凍りに覆われていて先ほどまでと打って変わり、真夏の日差しを浴びるだけで汗が流れる。
「また暑くなってしまったのは、ゲンナリですが」
汗を拭い、小さく溜息を吐くとアルフォーとマクビテの元に向かう。
「さて、言ったからにはご褒美をあげないとですね。アルフォーさんも、マクビテさんも、大変がんばってくれました。折角なので、いい思いをさせてあげたいですね」
活躍してくれた二人に何かご褒美をあげようと思案する。
「一緒に遊ぶ、好きな衣装でスクショ大会など色々考えましたが……お二人とも女性に飢えていたようですし、少し体を張りましょう」
エリーはやはりもう少し刺激の強いサービスをしてあげようと決める。
「ということで、
全身に日焼け止めを塗るようお願いします。自分で塗るのも面倒でしたし、たぶんWIN-WINです」
「え!? ウソ……ま、マジッすか!?」
「うぉー! 頑張ってよかったー」
それを聞いたアルフォーとマクビテの二人が目をハートにして盛り上げる。
「塗り残しのないようにちゃんと塗ってくださいね」
そう言ってエリーはパラソルの下でレジャーシートにうつ伏せに横たわった。
「じゃ、じゃあ、塗りますね。げ、ゲームの中でも女の子の肌に触れるなんて初めてだわ……」
「俺も……それじゃあ失礼して……――」
緊張して手を震わせながら二人が日焼け止めオイルを塗っていく。
「うぉっやわらけー……」
「これはマジスゴイな……」
語彙力を失った二人はただ塗るだけの機械のように無言でオイルを塗った。
「背中はもう十分です」
「あ、ああ。そうですね」
「今日は手を洗えないな……」
ぼうっと顔を赤くした二人が上体を起こすエリーに見惚れていた。
「では、次は前をお願いします」
「ま、前!?」
「うぇーっ!!!」
平然とエリーが今度は仰向けに寝た。
「ま、まじで……」
「ど、どうする……?」
「や、やるしかないっしょ!!」
「そ、そうだな!!」
二人は頷き合うと、オイルをたっぷりつけて肌に触れる。すると背中よりも柔らかな感触に脳の何かのゲージがMAXとなった!
「おふっ、鼻血が……」
「興奮しすぎた……」
二人は漫画のような鼻血のエフェクトを吹き出してダウンした。
「どうやら刺激が強すぎたようです……ですが、満足していただけたようですね」
倒れた二人の満足そうな笑顔を見て、ご褒美を楽しんでもらえたようだとエリーは笑い、トロピカルジュースを手にデッキチェアに座って夏の海を満喫した……。
大成功
🔵🔵🔵

霧島・絶奈
◆心情
さて…無事に片付いた様ですね
穏やかな時を楽しむとしましょう
◆行動
折角ですし、水着に着替えましょう
これもある意味ではドレスコードと言えるのかもしれませんね
ラフィロワ・ベルシルトさんをお誘いします
お久し振りです、ベルシルトさん
猛暑が続く最中でも不快にならず夏を楽しめるのはゲームの世界ならではかもしれませんね
ベルシルトさんは屋台と海遊びのどちらに興味を引かれますか?
折角ですし何方も楽しもうかとは思いますけれど…
先ずはベルシルトさんが興味をそそられる方から楽しんでいけたらと考えています
…こうした一時も良いものだと思います
穏やかと言うよりは陽気でしょうけれど、平和である事に変わりはありませんからね
「やっぱ夏はかき氷だなー!」
「ああ、イチゴ味最高だぜ!」
「はっ? ブルーハワイだろ?」
「あ? イチゴに決まってんだろ?」
暑い日差しの中、かき氷の味で争うしょうもないプレイヤー達。それもイベントをクリアして平和になったからこそ――。
「さて……無事に片付いた様ですね。穏やかな時を楽しむとしましょう」
絶奈は楽しそうに夏の海を楽しむプレイヤーを見て、自分も楽しもうと微笑んだ。
「折角ですし、水着に着替えましょう。これもある意味ではドレスコードと言えるのかもしれませんね」
夏の海に相応しい水着姿となると、そこに同じように水着姿となったラフィロワが遊びの誘いを受けて姿を見せる。
「あ! 絶奈さんだ! 今日は誘ってくれてありがとう☆」
「お久し振りです、ベルシルトさん。猛暑が続く最中でも不快にならず夏を楽しめるのはゲームの世界ならではかもしれませんね」
「そうだね! 暑いけど、現実の暑さとはまた違うように感じるね」
二人はゲーム世界の夏についての体感を話し、足元の白い砂の感触を楽しみながら歩く。
「ベルシルトさんは屋台と海遊びのどちらに興味を引かれますか? 折角ですし何方も楽しもうかとは思いますけれど……先ずはベルシルトさんが興味をそそられる方から楽しんでいけたらと考えています」
「それなら海遊びから! せっかくの海だもん! 楽しまないと!」
「ではそうしましょう」
二人は並んで海に入り、よくできたゲームの海を泳ぎ始める……。
青い海は波も穏やかで、快適に泳ぐことが出来た。
「気持ちいいねー☆」
「そうですね。まるで現実のようでゲームとは思えない体験です」
作り込まれた海の描写は、現実と思えるようだが、ところどころの動植物は可愛らしくデフォルメされていたりで、ここが現実ではないのだと思い出させてくれる。
そうしてたっぷり海水浴を楽しむと、一休みと屋台でトロピカルフルーツを使ったかき氷を食べる。
「はむ――フルーツたっぷりだし冷たくって美味しいね☆」
「ええ、暑い野外で食べるかき氷は格別ですね」
ラフィロワと絶奈は夏の暑さを忘れるようにかき氷を口に運ぶ。
「……こうした一時も良いものだと思います」
絶奈は暑い中でも元気に海で遊ぶ人々を眺める。
「穏やかと言うよりは陽気でしょうけれど、平和である事に変わりはありませんからね」
「そうだね! みんなが元気で楽しそうなのが一番だよ!」
ラフィロワが同意して大きく頷きながらかき氷を頬張り、キーンと頭が痛くなって目を閉じる。そんな様子も平和な光景だと絶奈は優しく微笑んだ……。
猟兵はゲーム世界の南国の海をたっぷりと堪能し、現実へと帰還した。
大成功
🔵🔵🔵